「体に服を合わせる」か、「服に体を合わせる」かという表現を聞いたことはありますでしょうか。これは荷姿を設定する時によく使われる言葉です。

入れ数を先に決めて、それにふさわしい容器を選択する方法が「体に服を合わせる」ということになり、容器を先に決めてその容器に入る数量を入れ数とする方法が「服に体を合わせる」ということです。

「入れ数」は販売する製品であれば、販売する単位、例えば1個単位での販売であれば1個が入れ数となります。ただし、小売店への卸単位は1ダース単位ということになると、それが一時荷姿、1個単位が二次荷姿ということになります。

生産するモノであれば、生産条件によって基準を定める必要があります。例えば一箱の入れ数は一日の生産数量の4分の1とする、とかいった具合です。この場合、在庫がキーポイントになります。生産はJIT生産が基本の場合、原則工程間在庫は1個が理想です。そうは言っても、工程が離れている、前後工程の生産スピードが異なるという理由で在庫が発生してしまうことがあります。

この在庫量または在庫金額がミニマムとなるように入れ数基準を定める必要があります。これら生産条件と在庫条件から入り数基準を決め、守らせていくことが大切です。

「容器」は入り数に見合った大きさのものを選択します。同じ大きさの製品を入れるにしても、10個入れる場合と50個入れる場合とでは使う容器は当然異なってきます。

また、客先又は次工程との間を行き来する通い箱(リターナブル)とするのか、一回限りのワンウエイとするのかの基準も定める必要があります。その判断基準となるのは、環境のニーズと容器の管理水準でしょう。空になった容器をタイムリーに返却できるかどうかがポイントです。

容器もあまりバリエーションを増やしすぎると管理が複雑になります。容器どうしが積み重なるかどうか、折り畳み可能かどうかといった点を考慮し、体系化しておくことが望ましいでしょう。

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