売上高物流費比率は売り上げが上昇基調にあるときには比較的良い値を示し、売り上げが下がり基調にあるときには悪くなる傾向にあります。

物流は一定の資源を持って仕事をしています。それは倉庫やトラック、フォークリフトなどの物流設備・機器であり、実際に作業を行う作業者であり、物流システムであったりします。

これらは常に売上高に合わせてリニアに増やしたり減らしたりすることはありません。売上高が増えても減っても現有の設備でやりくりすることが一般的です。

作業者については売り上げ増に伴い増やしたり残業を行ったりすることがあります。しかし売り上げが落ちたときにはなかなか削減が難しくなります。

こういった背景があるために冒頭に記したような現象が起こりうるのです。売り上げが10%増えてもトラックの隙間にその程度の荷であれば積めてしまうこともあり、トラック台数がリニアに増えないのです。

そこでこの便利な売上高物流費比率以外に物流の出来栄えを判定できるデータがあった方が良いのです。それが「原単位」なのです。

ではこの原単位について具体的に見ていきましょう。

まずは運搬作業について考えてみましょう。運搬効率はより少ない人員でより多くの物量を運べればそれだけ生産性は向上すると考えられます。

そこで次のような原単位を考えてみます。それは「1人・1日あたり運搬量」です。運搬作業者が1日にどれぐらいの量を運搬できたのかを把握します。この値が向上すれば物流の生産性が向上したことになります。

これには疑いの余地はありません。なぜならこの運搬は物流側でコントロールできるからです。もちろん、トラックの到着遅れで手待ち時間とそれをリカバーするための残業が発生し、それがデータに影響することもあるでしょう。しかしそれらは売り上げと違い、自分たちでコントロール(改善)できる範囲だと考えるべきでしょう。

次回に続きます。


工場管理連載中! 6月号「目からウロコの構内物流改善のコツ : 第5回 物流人財育成のコツ(上)」
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0007

流通ネットワーキング連載中!  5・6月号「製造業のための本気で取り組む物流改善 : ◆(流を劇的に改善する魔法の眼鏡!〜物流IEって何だ?(上)〜」http://www.nikko-pb.co.jp/products/detail.php?product_id=2423

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