日本の産業の内、グローバルで競争力のあるものはそれほど多くありません。競争力に優れているという産業は製造業の一部です。

物流は残念ながら競争力がない産業に区分されると思います。しかし悲観することはありません。私たちが努力することで競争力をつけることは十分に可能だからです。

私たち物流業はもっともっと改善できるのに、それに気づいていないだけだと思われます。なぜなら、物流業に携わる人たちは他の産業を見たことがない可能性が大きいからです。

しかし製造業の中にもいろいろな物流作業があります。企業によっては物流事業者よりずっと規模の大きい物流を行っているケースもあります。

製造業の中の物流は、物流業のそれよりも改善が進んでいます。それはなぜでしょうか。それは製造も物流の同じ建屋の中にいるからです。

製造現場が常に改善を繰り返すことに刺激を受けた物流も同様のことを行っているわけです。会社としても製造だけではなく、物流にも効率化目標を課していると思われます。

そしてそれは自然な流れであると考えられます。

そうした改善を行うことが当たり前という企業文化を構築していきたいものです。まず物流業としては製造業の現場を見に行くとよいと思います。

さまざまな違いに気づくことでしょう。意外とサプライズな点があるかもしれません。特に大きな違いとして作業速度が挙げられます。

標準時間に基づいて作業を行っている製造業と、作業者にペースを任せ、マイペースで作業を行っている物流業とでは当然大きな差が出てくるのです。

「同じピッキング作業」を行っても、4倍以上の差があることに驚くことでしょう。物流業としては驚いているばかりではよいわけがありません。

同じ人間がやることですから、これに追い付かなければなりません。そうでなければ生産性が4倍違うのですから、給与格差を設けなければならないかもしれません。

その他に見えてくる違いについて引き続き考えていきましょう。

次回に続きます。


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