在庫マネージャーは社内で在庫に関する啓蒙活動を行っていくタスクを持ちます。できるだけ小さい在庫でサプライチェーンを運営していけるように社内の皆さんの意識を向上させていくことが求められるのです。

そこで当然のことですが、在庫マネージャーは自ら在庫に関する知識を身につけなければなりません。モノの買い方や生産の仕方まで、幅広く在庫発生のメカニズムを習得します。

その上で、社内の関係者に在庫についてレクチャーを行い、理解度を深めてもらうことになります。この活動は繰り返し実施していくことが求められます。

一般的に会議室の中で座学形式による在庫の勉強会を行うことが多いと思われます。これはこれで必要でしょう。レクチャーのプログラムを組み立て、それに基づいて実行していくのです。

それ以外に、できれば「在庫通信」のような社内レターを発行してみてはいかがでしょうか。簡単に読めるドキュメントを配布することで、在庫のポイントについて絞って理解させることができます。

社内報を発行している会社であれば、在庫のページを設け、そこで在庫の考え方について連載していくことでもよいでしょう。

大事なことは在庫について社内の皆さんがポジティブに意識するきっかけを作ることです。そしてなぜ在庫を多く持つことが問題なのかについて少しずつでもよいので理解してもらうことです。

在庫削減のコンテストを仕掛けていくことはいかがでしょうか。最も少ない在庫で運営できた部署を評価したり、在庫改善アイテムについて評価したりすることでモチベーションを向上させていくことも重要ですから。

サプライチェーン・マネジメントの多くの部分が在庫マネジメントです。しかし知識がないために在庫改善できていない会社がたくさんあることも事実です。

在庫マネージャーという考え方がそれを解決するための一つの重要方策であることに間違いありません。

社内の重要ポジションとして、確実に権限と責任を持たせて運用していきましょう。1年後には確実にサプライチェーンの改善が実感できていることと思います。


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