平成24年司法試験再現(?)

何書いたか忘れないうちに。

予備校本について

あまり更新するつもりはなかったのですが、コメントで質問を頂いたので、
お勧めの予備校本について少々思うところを書いてみます。

自分は受験的には伊藤塾が信用できるかなと思っていたのでシケタイを全教科について持っていました。
ただ、シケタイは商法商行為手形については、ちょっとオーバースペックな気がします。
あとは、憲法もやたら気合が入っていて分厚いです。これもちょっとオーバースペックですし、
憲法において論点を探すような発想は試験の傾向に合っていないと思います。
民法は逆にちょっと分量が少ないかなという印象です。それ以外の科目はよいと思います。

ちなみに、シケタイはベースになっている基本書があるようで(記述をパクっている)、
刑訴・・・田口
民訴・・・上田
会社法・・・神田
民法・・・我妻(?)
刑法・・・大谷・大塚
などです。
ただ、ツギハギが多少あったり、論点に書かれている理由付けが簡潔すぎてわかりにくい部分もあるので、そういうところは基本書で確認なりしていくとよいのではないかと思います。


シケタイが分厚くていやだという方は、Wセミナーのコンパクトデバイスがいいと思います。
サクサク読めて気持ちがいいです。

選択科目の労働法については、辰巳の趣旨規範本を持っていました。
よくまとまっていて結構いいと思いました。

ただ、他の教科の趣旨規範本については、量がかなり少ないと思います。
個人的な感想ですが、あれは最低点の情報に過ぎないので、あれだけでは受からないか、五分五分だと思います。あの本に書いてある論点くらいは伸縮自在に論証できるようにすべきであり、それができないのはマズいと思います。
補充するにしても余白が少なすぎるので、自分は皆がどの論点を押さえてくるのかを
確認するために使っただけでした。



予備校本を持っているとよい点は、
①簡潔ながら、点が取れる理由付けを学べる(基本書で勉強して、自分で論証を作るとどうしても冗長になりがち)
②予備校で勉強している人間が、だいたいどのへんの論点を学んでいるのかという相場観が掴める
③通説が何かわかる
あたりです。


 あとは、予備校が出している問題集だと、
司法試験の模試問題を集めた「長文えんしゅう本」を二冊買ってパラパラと眺めてみたことはありました。
今出ている問題集だと刑訴の伝聞分野の問題が圧倒的に少ないため、それを補充するために買いました。
形式が実戦的ですので、それなりに使えるのではないかと思います。

あとは、旧司法試験の過去問ですが、Wセミナーが出しているスタ100は、回答に難がある(踏み込めてないところ)があり、いまいちかなと思いました(合格者のラインを知る分にはよい)。

多分旧司法試験の過去問解説では、LECの柴田先生が出しているやつが一番よいのではないかと思います。
単年度ごとに出されている、わりあい薄いものです。 

あとは、工藤北斗先生いわく伊藤塾の民法の論文問題集がいいらしいですが、ちょっとやってないのでレビューできません。


まとまりがないですが、予備校本についてはこんなところです。テキストについては、おそらく伊藤塾じゃなくても、情報量としては十分だと思います(コンデバ・趣旨規範本除く)。好みで決めてよいと思います。

公法系について

出題の趣旨http://www.moj.go.jp/content/000102332.pdf 
が出ましたが、これを見ても公法はまぁ全然合致していなくて、低調だったのも当然かなと思います。
公法系は苦手で、作文になりがちだったので、いまだに勉強法がわかりませんが、一応書いておきます。
まず今年の問題は、空知太しかり、 平成20年の問題しかり、判例の内容をしっかり知っていないと厳しい問題だったので、 判例集を読み込んでおくことは重要かと思います(択一の面でも)。
あとは憲法については、違憲審査基準の上げ下げの考慮要素を抑えた上で、いちゃもんのつけ方の感覚を掴むこと、行政法については、論点が少ないので、百選+基本書で論点をつぶし、行政事件訴訟法の要件に関する原告適格や、処分性や、各種要件 のあてはめといった重要論点については、判例集や問題集をにらみながら、裁判官っぽい当てはめ方を会得できるように頑張るというのがよいのかと思います。


【憲法】
 予備校本をベースにしたうえで、以下の基本書を使いました。

【基本書】
・あしべ
基本

・立憲主義と日本国憲法
違憲審査基準のところの記述が良い。

・四人組
ななめ読みした。かなり詳しく、細かいのでオーバースペック

・憲法上の権利の作法
あんま印象に残っていないがよかったような気がする。
三段階審査はわかりやすいが、自分は使ってない。

これだけだと、違憲審査基準についての考え方がわからないので、

【演習書】
・急所
よい。君が代伴奏斉唱とか今年出そうで出なかった、しかし新しいトピックが載っているので、やらないと差をつけられるようにも思える。 
時間がなければ第一部の解説部分だけ読むのもよい。 三段階審査と違憲審査基準論の比較があり、そこにある表はかなり使える。

・憲法解釈論の応用と展開
マニア用。難解。一部に使えそうなネタがないわけでもない。

・ law in context
おすすめ。 違憲審査基準の上げ下げの間隔を掴めることと、トピックがいかにも、司法試験に出そうな、考えさせられる問題であることから。
ただし後半になればなるほど投げっぱなしになる。「更に考えてみよう」と言って問題を提起するが、答えは示されない。憲法が得意な人と取り組めば、いい議論になって理解が深まるかもしれない。
 
・事例研究憲法
普通によい。問題が長文で、資料を使う形式なので、司法試験の形式にはこの演習書が一番近いように思える。


このような演習書で補充していました。 
また、判例集の読み込みは他の教科より重要だと思います。
百選の解説および、補充用に戸松先生の憲法判例集を持っていました。長いので、あてはめの感覚が掴めます。あとは、重判を3年分ほど読みましたが、重判読みにあんまり時間をかけすぎるともったいないと思います。この点は予備校の講座などをうまく利用するとよいと思います。


【行政法】
行政法は、司法試験用の予備校本を使ってはいませんでした。
国家一種試験で、行政法の問題があるので、国家一種用の予備校本を使っていました。
これでも意外と論点は網羅している上、薄いので、一冊目としては適していると思ったからです。
それをなんとなく読んだうえで、以下の基本書を読んでいました。

【基本書】
・塩野
意外と薄く、読みやすい。

・宇賀
論点の網羅性はこれが一番。試験的にはいらない部分もあるので飛ばす。
択一面ではこれを読めば問題なし。


これで十分だったと思います。

【演習書】
 ・事案解析の作法
非常に良い。原告適格のあてはめの記述は非常に参考になり、感覚が掴める。
去年のサテライト大坂ベースの問題は、これをやっていた人は解きやすかったのではないかと思う。最新判例が素材になった問題集なので、判例の勉強にもなる。

・事例研究行政法
1版と2判があり、問題が差し替わっているので、両方持っているとベター。普通によいし、みんながやっているのでやらないと差をつけられるという意味でもやったほうがよい問題集に思える。


この2冊をやって、
 あとは、判例集は百選と、学校でやるような「ロースクール行政法」みたいな判例集を使っていました。
百選は古い判例も多い(特に第一分冊)ので、後者のような長めかつ、新しい判例集で、あてはめの感覚を学ぶのが重要ではないかと思います。

民事訴訟法について

使った問題集と基本書についてレビューします。

【問題集】 
・民事法Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
民訴分野はそこまでマニアックというわけでもなかった。論点の理解を深めるのに普通によい。


・基礎演習民訴
 非常におすすめ。論点の網羅性はロープラ等には劣るが内容が深く、全く基礎ではない。重点講義との相性が良く、これを解きながら重点講義の該当箇所を読むという勉強をしていた。

・ 遠藤民訴
手っ取り早く見たかったので、工藤北斗先生の15時間くらいで遠藤民訴を総まくりみたいな講義をとってこなした。基本的には、問題の答えというより、問題の答えに関連して遠藤教授が思いついたことを思考の赴くまま書き散らかしているという印象がある。その点で記述がわかりづらいとの評判もあるようだが、重点講義等でもなかなかおめにかからない論点もあり、面白いと思う。 

・ ロープラ民訴
論点の網羅性、難易度についても意外と侮れない。全部しっかり押さえていれば試験的には遅れはとらない感じがある。

・ロースクール民訴
授業でやる系の本。普通によいが、論点の網羅性が足りてない。基礎演習民訴でいいような。


【基本書】
 ・重点講義
持っておくのはマストだが、民訴は百選解説が充実している印象があるので、意外と読まなくてもなんとかなる感じもする。 

・双書
かなり好きな本。安心感&安定感。

・要件事実などについては、30講・問題研究・民事訴訟における事実認定
30講はそこまでは不要かもしれないが、いざという時のためやっておくのもよいかもしれない。



こんなもんで、まとまりがないですが、勉強法についての記述を終えます。
月並みですが、合格のコツは、試験に出るところと出ないところを分析し、見極めたうえで、
効率的に、時間をかけて勉強することだと思います。
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