検察側が描く構図がついに崩れた。27日、郵便不正事件をめぐる偽の障害者団体証明書発行について、「凛(りん)の会」元会長、倉沢邦夫被告(74)に対し、大阪地裁が言い渡した無罪判決。倉沢被告の捜査段階の供述調書に加え、厚生労働省元係長の上村勉被告(40)らの調書にも「あいまいで慎重な考慮が必要」と言及、その信用性に次々と疑問を差し挟む判断に、検察側は元局長の村木厚子被告(54)の公判でも極めて厳しい状況に追い込まれた。

 ■調書信用性も次々否定…石井一議員らへの流れは認定

 「主文、罰金540万円に処する。虚偽有印公文書作成・同行使の点については無罪」

 直立の姿勢で裁判長を見つめた倉沢被告は被告人席に戻り、穏やかな表情で何度もうなずきながら判決を聞き入った。一方、3人の検察官は顔を紅潮させたり唇をかみしめたりした。

 郵便法違反の犯罪事実の認定に続き、証明書発行に関して無罪とした理由に入ると、裁判長から次々と検察側に厳しい言葉が発せられた。

 特に、村木被告の公判も含めて最大の焦点になっている捜査段階の供述調書の信用性はことごとく否定された。「内容に不自然な点がある」「信用性に疑いを差し挟む余地がある」。

 何度も繰り返される指摘に、検察官は首をかしげたり、頭を押さえたりしながら厳しい表情でメモを取り続けた。

 一方、横田信之裁判長は、証拠上認定できる事実として、倉沢被告から民主党の石井一参院議員、厚労省元部長、村木被告、上村被告ら部下へと至った依頼や指示の流れは認めた。しかし、「厚労省関係者の調書と倉沢被告の公判供述と矛盾がない言動を事実として考慮する」とあえて注釈をつけており、村木被告の公判で同じ判断が示されるとは限らないという。

【関連記事】
郵便不正公判 障害者団体元会長、偽の証明書発行は無罪
「話した記憶ない」 村木被告、偽造指示を否定 郵便不正公判
郵便不正「凛の会」発起人 偽証明書提出認める初公判
「検察、もっと公正に」石井一議員が会見 報道批判も
証人の石井一議員「国会行かずゴルフ」 アリバイで口利き否定 郵便不正公判
「裸の王様」次に座るのは…

熱い思い 心つなぐ 全国の被災地へ食器送り激励(河北新報)
皇太子さまが平城宮跡で式典ご出席(産経新聞)
認定こども園、532施設=京都など3府県がゼロ-文科・厚労両省(時事通信)
住宅など2棟全焼、80代夫婦?死亡…山形(読売新聞)
今夏のテーマは「心の癒し」 東レの新作水着、女性らしさを志向(産経新聞)