2: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/25(土) 04:20:28.92 ID:lJC8GEbn0
楽「なんでだと思う?」

集「桐崎さんいるじゃん」

楽「…あいつは偽物の彼女だよ」

集「……まぁ……そだけど」

楽「……小野寺達…元気してるか?」

集「あぁ……まあいつも通りな感じ」

楽「……そっか」

集「……小野寺のこと…まだ後悔してんのか?」

楽「………」

集「……同情はするよ…まさか小野寺がお前に告白した所を桐崎さん家の部下に見られていて、街中で戦争になりそうになったのを止めるためにお前は……」

集「小野寺のこと……振ったんだもんな」


 
ニセコイ 25 (ジャンプコミックス)
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3: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/25(土) 04:21:47.29 ID:lJC8GEbn0
楽「……懐かしいな…高校時代」

集「…あれから大変だったよな。小野寺とお前は気まずい感じになって、るりちゃんは完全にお前に敵対して、万里花ちゃんは病気が悪化して入院、誠士郎ちゃんはマフィアの仕事で転校……そしてお前と桐崎さんは…………」

楽「……みんなバラバラになっちまったな」

集「……るりちゃんも今ではお前にあんな態度とってたの後悔してるみたいだぜ?」

楽「……宮本……あの時スゲー怒ってたもんな」

集「……あの時はるりちゃんも子供だったんだよ…親友を泣かした男は許せないって……」

楽「……あいつは良い奴だよな」

集「そうでしょうそうでしょう…なんせるりちゃんは今では俺の彼女だからね」

楽「……惚気かうぜぇな」

集「いやいや、お前がるりちゃんのこと褒めてくれるからそれに同意しただけだって♪」

楽「…変わんねーなお前は」

集「……変わらねーよ俺達は」

4: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/25(土) 04:22:34.73 ID:lJC8GEbn0
楽「……」

集「みんな待ってるぜ?…お前ら2人が帰ってくるの」

楽「………」

集「……桐崎さんは元気にしてるか?」

楽「おう……あいつから元気奪ったら何も残らねぇだろ?」

集「ははは…まぁ元気にしてんならいいんだ」

楽「……偽物の……彼女か」

集「……男女ってのは複雑だよな」

楽「……だな」

集「………そろそろ素直になれよ楽?」

楽「え?」

集「桐崎さんは待ってるぜきっと」

楽「……」

集「…お前があの時…小野寺を振ったのは戦争を止めるためだけだったのか?」

楽「……それは……」

集「……次は間違えんなよ楽」

楽「……ありがとな集」

5: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/25(土) 04:23:21.25 ID:lJC8GEbn0
集「……っと、そろそろるりちゃんが大学から帰ってくる時間だ」

楽「今から同棲してんだっけ?」

集「まぁねー、今日は俺が飯作る日なんだよ」

楽「…頑張れよ家政婦」

集「お前にだけは言われたくねぇよ」

楽「……」

集「じゃあまたな!」

楽「おう、また」

p

6: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/25(土) 04:24:20.63 ID:lJC8GEbn0
楽「……ふぅ」

楽「………」

楽(素直になれ……か)

千棘「楽」

楽「!…千棘…起きてたのか?」

千棘「さっき目が覚めたの……電話してたの?」

楽「あぁ……集だよ」

千棘「…舞子くんか」

楽「…んだよ?」

千棘「べっつに~?ゼミのA子ちゃんとか同じ学科のB子ちゃんとかサークルのC子ちゃんとまた仲良く電話してるのかと思っただけよ」

楽「…別に仲良く電話してるわけじゃねぇ。A子と電話すんのは俺がゼミ長で色々指示してるだけだし、B子とは課題のこととかで相談されたりで、C子とはサークルでなにやるか話したりで……用は仕方なくだよ」

7: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/25(土) 04:26:18.36 ID:lJC8GEbn0
千棘「ふーん……その割には仲良さそうだし、電話の頻度だって多いじゃない?」

楽「普通だろ…てか仲良くして何がわりぃんだよ……友達なんだからさ……」

千棘「……また繰り返すつもり?」

楽「!」

千棘「……小咲ちゃんにあんたが告白されてどーなったのか……忘れたわけじゃないよね?」

楽「……」

千棘「……あんたがもし…また誰かに告白されて………その気持ちに………応えようとしたらー」ギリ

楽「応えたりしねぇよ」

千棘「……そんなの……わかんないじゃん」

楽「…わかるよ……だって今俺はお前と付き合ってることになってる」

千棘「でもあんたは!!」

楽「!」

千棘「あんたは……私と偽の関係とはいえ、付き合ってたのに……小咲ちゃんの気持ちに応えようとしたじゃん!!」バン

楽「……」

千棘「もし!…もしまたあんたに好きな人が現れたりしたら!また戦争になるかもしれないのよ!?わかってんの!?」

楽「……でも」

千棘「でもじゃない!あんたは出来るだけ女の子と関わらないようにして!」

楽「じゃあ!一生俺達はこのままなのかよ?」

8: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/25(土) 04:27:03.22 ID:lJC8GEbn0
千棘「!」

楽「異性の人間とは距離を置いて、深い友人は作らず、もちろん本当の恋人だって作らないで……ずっとずっと……2人だけで生きていくのかよ」

千棘「……っ」

楽「……お前は嫌じゃねぇのかよ」

千棘「……」

楽「お前…友達とワイワイするの好きだったじゃねぇか……なのに」

千棘「…仕方ないでしょ」

楽「……」

千棘「もう二度と…誰かを巻き込んで不幸になんてできない…………それに…………」

楽「それに?」

千棘「………やっぱりいい」プイッ

楽「?」

千棘「もうこの話はお終い!ご飯にしよ」ニコ

楽「………だな」ニッ

千棘「……喧嘩ばっかりだね私達って」

楽「だな……でも」

千棘「?」

楽「お前と同棲してから2年半……喧嘩も多いけど……悪くねぇよ」

千棘「……そっか」

9: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/25(土) 04:27:53.30 ID:lJC8GEbn0
楽「……さて、冷蔵庫に入れっぱなしにしてるから温め直すか」

千棘「えーまた昨日の残り物ー?」

楽「文句言うなら食わせねぇぞ」

千棘「ご、ごめんってば!」

楽「…ったく、飯のこととなると殊勝になるよな」

千棘「…うるさいわね」

楽「ほれ、とっとと食器出してこい」

千棘「はーい」

楽「……」

10: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/25(土) 04:29:15.08 ID:lJC8GEbn0
千棘「~♪」

楽(……千棘は元気だ)

千棘「ごっはん~ごっはん~♪」

楽(確かに小野寺達と別れる時、街を出た時はかなり凹んでた。俺もあの時はホントに鬱だったしな。…でもこいつは俺みたいにいつまでも引きずってはいなかった……不自然なほどに)

11: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/25(土) 04:29:43.41 ID:lJC8GEbn0
千棘『いつまでも凹んでなんかいられないでしょ!……それに』

楽『なんだよ?』

千棘『……な、なんでも……ない///』

楽『?』

千棘『い、いいから行くわよ!入学式遅れちゃうでしょ!』

楽『あ、ああ』

千棘『………鈍感』

12: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/25(土) 04:30:25.63 ID:lJC8GEbn0
楽(あいつなりに俺を元気づけようとしてくれてるのかとも思ったし…実際そうなんだろうけど……あいつはなぜかワクワクしてるような…楽しみにしているようだったし…楽しそうにしていた…いつも……。)

千棘「…うーん…私の茶碗はどんぶりでいいかな?」

楽(あの時は……まだわからなかったけど、今ならわかる)

千棘「楽ー?あんたの茶碗もどんぶりにするー?」

楽「……あほ」

千棘「だからあんたはいつまで経ってもモヤシなのよ」

楽「……」

千棘「モヤシごときが睨んできたって怖くないもーんだ♪」

楽「……千棘」

千棘「?…なによそんな真剣な顔して?」

楽(……お前…)

千棘「?」

楽(俺のこと好きだろ?)

楽「……やっぱなんでもねぇわ」

13: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/25(土) 04:31:09.68 ID:lJC8GEbn0
千棘「はぁ?…てかそれよりもご飯まだー?」

楽「もうちょいだ。席座っとけ」

千棘「早くしなさいよねノロモヤシ」

楽「……お前の分だけ量減らすぞ」

千棘「ごめんなさい」ガバッ

楽「……ったく」

千棘「…あ、あのさ楽?」

楽「あ?…なんだよ?」

千棘「楽はその……えっと……」

楽「?」

千棘「料理できない女の子……嫌い?////」

14: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/25(土) 04:31:43.22 ID:lJC8GEbn0
楽「……」

千棘「……////」モジモジ

楽「いや、別に嫌いになんてならねぇよ」

千棘「ほ、ほんと?」

楽「俺が料理得意なほうだしな…別に女の子の価値を料理で測るようなことはないな」

千棘「そ……そっか……ふーん……ま、べ、別にどーでもいいんだけどね?そんなこと!」

楽「……素直じゃねぇ奴」ボソ

千棘「なんか言ったー?」

楽「なんでもねー…てか皿はこっちに持ってこい、盛り付けられねぇだろ」

千棘「あ、そ、そっか」

楽「…ったく、お前って頭はいいけどアホだよな」

千棘「う、うるさいわねバカ!!」

楽「あんま大声出すなうるせぇ」

千棘「ムキーー!!あんたって奴はぁ!この!!」

楽「ちょ!暴れんな危ねぇ!」

千棘「わわ!ちょ!零れる零れる!!」

楽「あっつ!?バカそっちに傾けんな!!」

千棘「で、でも……あっつ!?」

楽「あーーもうーー!!」

千棘「な、なによ私が悪いっての!?」

15: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/25(土) 04:32:26.42 ID:lJC8GEbn0
集……千棘も俺も元気にやってるよ。

でも……素直になるのは……俺も千棘もまだまだ先みてぇだ。

わりぃな親友……俺達が素直になって……いつか皆の前で堂々と胸を張れる関係になったら……きっと帰るから……それまで待っててくれ。

楽「シチューが零れちまったじゃねぇか!!」

千棘「あ、あんたが変なこと言うのが悪いんでしょ!?」

楽「何をーー!!」

千棘「何よ!?」

俺達の偽恋物語は…もう少し続くみたいなんだ。

END