1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 20:06:47.79 ID:J4JDFVkr0
美也「にぃに~ お風呂あがったよ~」

純一「ん・・・もうちょっと待ってくれ・・・」ボーッ

美也「テレビばっか見ちゃって・・・宿題終わったの?」

純一「そういう美也は人の事言えるのか?」

美也「ふぇ?終わってないよ?」

純一「おいおい ダメじゃないか」

美也「まーいいじゃん みゃーもこの番組見たいし」

純一「まったく、後で泣いても知らないぞ」

美也「心配ご無用! もしもの時は紗江ちゃんか逢ちゃんに見せてもらうから大丈夫なのだ!」

純一「他力本願かよ・・・」

美也「にしし あ、CM入ったねお茶飲む?」

純一「あー、頼むよ」

―――――

―――



 

アマガミLS ~はるかAnother~ (ファミ通クリアコミックス)
santa
KADOKAWA (2017-03-15)
売り上げランキング: 296
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 20:07:56.62 ID:J4JDFVkr0
テレビ『「きれい」「はやい」「つかいやすい」 本格デジタル一眼レフカメラ!』

純一「・・・カメラかぁ」

美也「なに?にぃにカメラ興味あるの? はい、お茶」

純一「ありがとう いや、別に写真に興味はないんだけどなんかカッコいいじゃないか」

美也「ふーん」

純一「こう、人に自慢できるような趣味があってもいいかなって」

美也「写真に興味ないって言ってる割にはお宝本は熱心に読んでんじゃん」

純一「ぐっ ・・・お宝本は別だ」

美也「まったく エロにぃにの考えることは理解できないよ」

純一「エロにぃにって・・・」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 20:13:12.09 ID:J4JDFVkr0
美也「じゃあいっそのこと、カメラ始めちゃえば?」

純一「でも高そうなんだよな・・・うわ、このカメラだって値段・・・」

美也「げっ!あんなにするの!? まんまにくまん何個分!?」

純一「なんだその基準は・・・ 買えたとしてもただ撮ってるだけじゃ意味ないだろうし、僕には敷居が高いよ」

美也「そうか・・・あ、でもうちの学校、写真部あるじゃん!」

純一「そうだっけ?」

美也「にぃに、せっかくだし体験入部してみたら?もしかしたら気が変わってカメラに目覚めるかもしれないよ!」

純一「写真部か・・・」
  
  「よし、明日行ってみるか!」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 20:16:07.11 ID:J4JDFVkr0
アマガミにいないキャラでてくるけど許して

純一「・・・さてここが写真部の部室か」

純一「うう、いままで部活やってこなかったから緊張するな・・・」

純一 スーッ…ハァーッ

純一「よし、行くか!」

女子A「あぁっ!!」

純一「へぁっ!? ナニ!?」

女子A「もしかして、入部希望!? 写真部、気になっちゃうカンジ!?」

純一「えっ あっあの、その・・・」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 20:17:25.91 ID:J4JDFVkr0
女子A「なるほどー カメラライフをはじめたいということだね? 名前は!?学年は!?」

女子B「ちょっと・・・うるさいよ この人も困ってるし・・・」

女子A「えっ あー、ごめんね」

純一「あ、大丈夫ですよ・・・ ええっと、写真部の方ですか?」

女子B「そうだよちょっと外で撮影して今帰ってきたところ ・・・ところであなたは?」

純一「僕は二年A組の橘 純一 写真部に体験入部したくて・・・」

女子A「おーっ!! やっぱりそうでしたか!! ではこの入部届にサインを・・・」

女子B「気が早いって!」

女子A「あうぅっ」

純一「はは・・・」(雰囲気が似たコンビを見たことがあるのは気のせいか・・・?)

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 20:22:28.25 ID:J4JDFVkr0
女子B「・・・とりあえず、中で話を聞くよ さぁ、どうぞ」

純一「お邪魔します・・・」

―――――

―――



女子B「私たちの自己紹介がまだだったね このやたら元気なのがライカ」

ライカ「よろしくっ!」

リコ「私はリコ 二人ともあなたと同じ二年生よ」

純一「よろしくお願いします!」

リコ「純一君はいままでカメラを扱ったことはあるの?」

純一「いや実を言うと今まで特にカメラに興味があったわけじなくて・・・触ったことすらないんだよ・・・」

ライカ「まぁーそんなもんだよ 私たちだって高校入ってからカメラ始めたし」

リコ「そうそう 初めてなら覚えればいいんだよ」

リコ「それじゃ、基本的なことから始めますか」

純一「お願いします!」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 20:23:08.97 ID:J4JDFVkr0
リコ「じゃあカメラの構え方からだね・・・ ライカ、カメラ一台持ってきてくれる?」

ライカ「はーい!」ダッ…「お待たせっ!」サッ

リコ「ありがとう じゃあ橘君、はい」

純一「どうも」

リコ「それじゃ まずストラップを首に下げて」

純一「こうかな・・・」

リコ「そう そうすることでなんかの拍子に手からカメラが離れちゃっても落ちる心配はないよ」

リコ「次に右手でグリップを・・・ああ、この部分ね ここを小指、薬指、中指で握って」

純一「うん」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 20:29:31.91 ID:J4JDFVkr0
リコ「で、人差し指をシャッターに置いて親指はカメラの背面に添えるようにして置くの それが右手の形よ」

リコ「左手はカメラの底に手のひらを当てて、カメラ全体を支えるようにしてね あと脇は締めたほうがいいよ」

リコ「持ち方はそんな感じ 足は肩幅に開いてどっちでもいいから片足を半歩ずらしてみて」

純一「こう、かな・・・」ススッ

ライカ「おー サマになってきたねぇ」

リコ「で、最後にこの覗き窓ファインダーに目を当てる」

リコ「こうして構えると足で体を安定させて、手でもってカメラの上下と横のブレ、」

  「ファインダーに目を当てることで前後のブレも抑えられるってわけ」

純一「なるほど・・・これならしっかりカメラを固定できるってわけか」

リコ「これが基本の構え方だから覚えておいてね」

純一「はいっ!」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 20:34:09.14 ID:J4JDFVkr0
ライカ「ちなみに縦で撮るときは右手か左手どっちか好きなほうを下にして撮るんだよ!」

純一「分かりました!」

ライカ「次は機能だね! ここはあたしが・・・」

リコ「ん~・・・まだ橘君には話さなくていいんじゃないかな」

純一「えっ?」

ライカ「なんでぇ!? あたしの出番は!?」

リコ「橘君はカメラをはじめたばかりなんだし、細かいこと教えても混乱しちゃうでしょ」

  「まずは撮りまくって慣れることが大切だよ」

ライカ「あーそれもそうか」

純一「それじゃ・・・機能については・・・」

リコ「ごめんなさい、今度になるわね」

純一「いや、気遣ってくれてうれしいよ! 確かに今は混乱しちゃうだろうし」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 20:45:21.60 ID:J4JDFVkr0
リコ「説明も終わったところで早速・・・ってもうこんな時間か」

ライカ「時が経つのは早いものよのぉ」

純一(あれだけ熱心に指導してたら時間もあっという間だよ)

純一「・・・それでは失礼します また明日来ます!」

リコ「待って、カメラもってないんでしょ? 借りていくといいわ」

純一「えっ借りられるの?」

リコ「ええ、部費で買った部活で共有しているものがあるの」

純一「そうなんだ 助かります」

ライカ「まぁまぁ、遠慮せず!」エッヘン

リコ「あんたのじゃないでしょ・・・ はいこれ」

純一「ん?さっきのと違ったカメラ・・・ってこれは!?」

ライカ「どうしたの?」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 20:50:04.86 ID:J4JDFVkr0
純一「これってCMでもやってる最新式のデジタルカメラじゃ!?」

リコ「そうよ デジカメなら撮った写真をすぐに確認できるから、初心者の橘君の上達も早くなると思って」

純一「でもこれってかなり高いんじゃ・・・いくら部費でもよく買えたね」

ライカ「いやー実はそのうちの卒業生でそのカメラを販売している会社に勤めている人がいてね?」

リコ「特別に一台譲ってもらったの」

純一「そうだったのか・・・」

リコ「そういうこと この表にサインしてね」

純一(備品貸出表・・・なんか本格的だな・・・)サラサラ

純一「それじゃ、ありがとうございました!」

リコ「さようなら」

ライカ「サヨナラー!」

扉 バタンッ

純一(・・・すごい、これが本物のカメラかぁ)

  (壊さないように持って帰らなきゃ)

  (明日が楽しみだな・・・)

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 20:56:17.72 ID:J4JDFVkr0
―翌日 教室―

梅原「へぇ~ あの大将が写真部にねぇ」

純一「自分でも意外だと思ってるよ」

梅原「それで、なにかもう撮ったのか?」

純一「いやそれが・・・外でカメラだすと壊しちゃいそうで昨日借りて部屋で試し撮りしただけなんだ」

梅原「なんかもったいねぇなぁ・・・せっかく借りたのにそれだけじゃ」

純一「ああ、そうだよな・・・」

梅原「なら撮ってみたらどうだ?」

純一「撮るって何を?」

梅原「おいおい言わせる気かぁ? 大将には誰もが羨むほどの華やかな友人達がいるじゃないか!」

  「撮らないとバチがあたっちまうぜ!」

純一「華やかなって言い過ぎ・・・」
 
  (・・・でもないか、うん)

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 21:01:06.88 ID:J4JDFVkr0
純一「そうだな、せっかくだし撮ってみるよ」

梅原「そうこなくっちゃな! まったく羨ましいぜ、堂々と女子を観察できるんだからな!」

  「それはそうとして・・・ほらよ・・・」スッ

純一「?」

  「・・・おっこれは! 前から頼んでおいた『ローアングル探偵団file.27~可憐な少女の

梅原「シーッ! 声がデカいぞ!」

純一「絶対領域 純白な衣の妖美な誘惑~』じゃないか!」

梅原「全部読んじゃったよ」

純一「ありがとう、これで僕のコレクションにまた一つ・・・ハッ!!」

梅原「? どうした大将」

純一「梅原・・・僕はとてつもない見落としをするところだったよ」

梅原「見落とし・・・?」

純一「ああ、これから女の子を撮影するというのに僕は・・・」

  「お宝本をイメージに置くことをまったく考えていなかった!!」

梅原「!? た、大将!?」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 21:08:01.41 ID:J4JDFVkr0
純一「そうだよ・・・僕は今まで蓄えてきた写真撮影に必要なイメージを無駄にするところだったよ!!」

梅原「大将が今まで見てきたお宝本の数は那由多を超える・・・ならば・・・」

純一「フフッ・・・僕だけのお宝本が作れるという訳さ・・・」

梅原「な、なんだとぉ!? くそ~大将、ずるいぜ~!」

純一「フッ・・・梅原よ、今日から僕の名はジュンイチ・カルティエ=ブレッソンさ!」

純一「それじゃ梅原、これで失礼するよ 僕は芸術を作り上げなければならないからな」
  
  「オ・ルヴォワーフ!」ビューーン

梅原「大将ーっ!!」

―――――

―――



純一「さて早速誰にするかな・・・」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 21:22:27.53 ID:J4JDFVkr0
純一「最初は絢辻さんにしようかな・・・」

純一「そうときまれば・・・」

絢辻「あら?橘君?」

純一「あっ、絢辻さん ちょうどいいところに!」

絢辻「私を探していたようね・・・ もしかしてその首に下げたカメラが関係しているのかしら?」

純一「うん、実はね・・・」

―――――

―――


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 21:28:01.93 ID:J4JDFVkr0
絢辻「へぇ 写真部に体験入部ねぇ なにがきっかけなの?」

純一「僕も何か趣味があればと思ってね」

絢辻「趣味? てっきり梅原君と交換したあの禍々しい雑誌が発端だと思ったけど」

純一「!? 見てたの!?」

絢辻「コソコソしていると思ったらいきなり騒ぎ出すんですもの 気になるにきまってるじゃない」

純一「うぐっ そうなのか・・・」

絢辻「はぁ どうせ、撮りたい写真ってのもいかがわしい写真なんでしょう?」

純一「そ、そんなことないよ! 僕が撮りたいのは芸術さ!」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 21:39:09.33 ID:J4JDFVkr0
純一「そ、そう芸術さ! いやらしい考えなんてこれっぽちも無いよ!」

絢辻「ふうぅん、ほんとかしら それなら私を撮るとしたらどう撮りたいの?」

純一「そうだな、例えば・・・」

(マズいぞ・・・下手なこと言ったら殺されかねない・・・)

  (考えるんだ絢辻さんの魅力を・・・絢辻さんの魅力といえば・・・)

  (どう撮ればいいんだろう・・・)

   >>34

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 21:46:27.56 ID:rPs/rsgX0
かsk

安価なら髪

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 21:52:33.77 ID:rPs/rsgX0
↑で

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 21:57:31.16 ID:J4JDFVkr0
純一「・・・髪の毛・・・かな」

絢辻「は? 髪の毛?」

純一「ほら、いつか触らせてもらったことがあったでしょ?」

  「見た目もサラサラしていたけど、触ってみてもサラサラだったもんだから印象にのこってるんだよね」

絢辻「なるほどね・・・あなたのことだからとんでもないところを挙げるかと思ったけど」

  「それに、そんなに褒めるほどじゃないと思うけど」

純一「そんなことないよ! 絢辻さんの魅力と言ってもいいくらいさ!」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 22:00:08.07 ID:J4JDFVkr0
絢辻「ふーん・・・まあいいわ、そこまで言うなら撮ってもらおうかしら」

純一「ああ、まかせてよ!」

絢辻「ふふっ キレイに撮ってね」

純一(よし、許可をもらえたぞ)

  (絢辻さんが僕にとって初めてのモデルになるわけだ・・・)

  (しっかり撮らないと)

―――――

―――


39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 22:03:07.84 ID:J4JDFVkr0
純一「こんな感じでどうかな?」

絢辻「どれどれ・・・」

  「・・・ふーん なかなかいいんじゃない?」

純一「ホントに!?」

絢辻「でも・・・」

純一「・・・?」

絢辻「なんだか私を撮ってるだけで、髪をテーマにしているようには見えないのよね」

純一「あ・・・そうか・・・」

絢辻「私も写真はよくわからないけど、そんな風に思っちゃった」

  「ごめんなさい、えらそうなこと言って」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 22:07:19.40 ID:J4JDFVkr0
純一「・・・いや、確かにそうだよ! アドバイスありがとう」
 
  (ん~・・・ よく見てみるとそうかもしれないな)

  (絢辻さんに気を取られちゃってて肝心の髪がおざなりになってるな)

  (どうすればいいのかな・・・)

  (そうか、髪を目立つようにすればいいんだから・・・)

  「絢辻さん、ちょっと移動してもいいかな?」

絢辻「ええちょうど今は暇だし、いいわよ」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 22:14:51.97 ID:J4JDFVkr0
―屋上―

純一「到着っと・・・」

絢辻「橘君、どうして屋上なんかに?」

純一「髪の毛を強く印象付けたいって思ったときにね・・・」

  「どうやったら目立たせることができるかって考えたんだ」

絢辻「うん」

純一「絢辻さんの髪のサラサラ感を出すために必要なも それが・・・」

  「風なんだよ」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 22:20:15.79 ID:J4JDFVkr0
絢辻「風、か・・・髪を風になびかせて印象付けようって訳ね」

純一「そういうこと」

絢辻「なるほど・・・風なら髪を自然に目立たせられるわね」

   「いいところに目をつけたじゃない!」

純一「はは、ありがとう」
   
   「ちょっと今日は風が強いけど我慢してね」

絢辻「いいわよ、あとで直せばいいんだし」

   (それにあなたと過ごす機会なんてめったにないんだもの・・・)

純一「よーし、撮るよー」パシャッ パシャッ

絢辻(・・・いいわね、こういうのも)

―――――

―――


45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 22:24:42.60 ID:J4JDFVkr0
純一「ありがとう、おかげでいい写真が撮れたよ!」

絢辻「どういたしまして」

純一「・・・これがベストショットだと思うよ!」

絢辻「ふむ・・・」

   「・・・・・・」

純一「・・・? どうしたの?」

絢辻「・・・ふふっいいじゃない! よく撮れてると思うわ!」

純一「いやーモデルが良かったからだよ ハハハ」

絢辻「もう、そんなことないわよ」

   (そうよ・・・あなただからこんな写真撮れたのよ・・・)

   (私がこんな表情を見せるなんて・・・)

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 22:28:01.27 ID:J4JDFVkr0
純一「えっと、最後に何枚か撮っても・・・」

絢辻「ええ、もちろんよ ここまできて断るはずがないわ」

純一「ありがとう! それじゃ、今度はあの手すりによりかかって・・・カメラのほうを向いてくれる?」

絢辻「こう・・・でいいかな?」

純一「そうそう、ばっちし!」

   「じゃあ、いくよー」

ビュオオォォォ…

絢辻(・・・なんだか風が強くなってきたけど)

   (大丈夫よね・・・?)

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 22:32:33.07 ID:J4JDFVkr0
純一(おお、いい感じに風も吹いてきた これはシャッターチャンスだ!)

  (・・・今だ!)

ビューーーーーン

バサァ!

橘&絢辻「あっ」パシャッ

     「・・・・・・。」パタパタ
   
     「・・・・・・。」パタ…

絢辻「・・・ねぇ、橘君」

純一「・・・はい」

絢辻「写真、見せてくれる?」ニコッ

純一「・・・おどろきの白さでs 絢辻「バカッ!」

バチィッン

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 22:36:11.31 ID:J4JDFVkr0
絢辻「もう、知らない!」

純一「あぁ、絢辻さん! ごめんって!」

   「・・・行っちゃった」

   「ハァ、いい感じの雰囲気だったのに」

   「・・・この写真、どうしよう」

   「印刷・・・いや、消しとくか 部活の備品だし」

   「でもなんだか絢辻さん、嬉しそうだったのは気のせいかな」

   「・・・ま、いいっか さて次は・・・」

>>52

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 22:38:20.48 ID:fLR6GCiU0
もじゃ

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 22:40:04.51 ID:J4JDFVkr0
純一「薫にするか あいつなら大丈夫だろう」

   「さて、薫・・・薫はどこだ・・・?」

  ダッダッダッダッ

棚町「ぐんっもー! 純一ーっ!」バシンッ

純一「だぁ!! いきなり背中たたくなよ薫! だいたい朝でもないだろ・・・」

棚町「いやー あんたが頼りないオーラをビンビンに出してたから、シャキッとさせてやんなきゃって思ってさ!」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 22:42:56.57 ID:J4JDFVkr0
純一「まったく・・・カメラが壊れたらどうすんだよ」

棚町「カメラ・・・? そのカメラって・・・」

純一「フフッどうだ? 珍しいだろ?」

棚町「・・・どっからかっぱらってきたの?」

純一「盗んでない!」

―――――

―――


58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 22:45:00.83 ID:J4JDFVkr0
棚町「あの年中無気力な純一が部活にねぇ・・・」

純一「反論はできないけど・・・そんなに意外か?」

棚町「そりゃそうよ あんたって無気力が取り柄なようなもんじゃん?」

純一「僕は一体何なんだよ・・・」

棚町「んー・・・ボクニンジン?」

純一「酷い・・・それに言い方間違えてるぞ」

棚町「あら、そう?」

純一「正しくは朴念仁だろ・・・使い方も若干間違ってる」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 22:45:59.99 ID:J4JDFVkr0
棚町「あー、さっすがー!朴念仁!」

純一「ちっともうれしくない!」

棚町「アハハ で、どんな写真撮ってるのよ?」

純一「いやこれといって決めてはないよ」

棚町「それもそうかはじめたばっかだし・・・ じゃあじゃあ、あたしをモデルにして何か撮ってみてよ!」

純一「薫をモデル? ん~そうだな・・・」

  (どう撮るかな・・・)

>>63

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 22:48:06.42 ID:fbosMiGu0
バイトの制服

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 22:52:19.83 ID:J4JDFVkr0
純一「・・・バイトの制服なんてどうだ?」

棚町「バイトの制服!? なんで!?」

純一「いや制服ならいつでも撮れるし、よく見てる姿だからさ」
 
   「こういう時くらいは変わった服装でもいいかなって」

   「・・・あ、今制服あるのか?」

棚町「制服はあるけど・・・」

純一(・・・さぁ、どうなる?)

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 22:55:32.32 ID:J4JDFVkr0
棚町「・・・いいわ、おっけーよ!」

純一「おお、サンキュー薫!」

棚町「いいってことよ この前のしつこい客を撃退してくれたお礼もしてなかったしさ」

   「そうと決まれば着替えてくるわ!」

純一「おう それじゃ場所は・・・」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 23:00:20.97 ID:J4JDFVkr0
―家庭科室―

棚町「なんでここで撮影するのよ?」

純一「だってそりゃそうだろ? 薫のそのウェーターの格好に合う教室といえばここしかないじゃないか」
 
棚町「・・・それもそうね」

   「そんじゃ、この薫様に着替えまでさせたんだからしっかり撮りなさいよ!」

純一「ああ、望むところだ!」

   (さっきの絢辻さんの経験を活かして薫を撮っただけの写真にならないようにするぞ!)パシャッ パシャッ

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 23:03:00.26 ID:J4JDFVkr0
純一「・・・」パシャッ パシャッ

   「・・・・・・」パシャッ

   「・・・・・・・・・」パシャッ パシャッ

棚町「・・・ちょっと」

純一「ん? どうした薫」

棚町「何かしゃべりなさいよ」

純一「え?」

棚町「え?じゃないわよ なんか黙られると不安になってきっちゃうじゃない」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 23:07:27.71 ID:J4JDFVkr0
純一「あ・・・」

棚町「なんかこうさ、その表情いいよーとか、こんなポーズ取ってみてーとか」

   「会話したほうがいい写真ってのも撮れるんじゃない?」

純一「あぁ、確かに・・・」

棚町「あんたがどんな風に撮りたいのか教えてくんなきゃ、いくらモデルがよくても活かしきれないじゃない!」

純一「自分でいうことかよ!」

   (・・・でも確かに、なにも言わずに黙々と撮ってるだけじゃイメージ通りのものが撮れないな)

   (それに緊張するってのも言えてるかもしれない)

   (僕だって緊張しちゃいそうだよ・・・)

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 23:14:49.98 ID:J4JDFVkr0
純一(このバイトの制服だって、せっかく着てもらったのにただ撮ってるだけじゃ意味がない・・・)

   (・・・シチュエーションを作り出すんだ、僕のイメージで!)

   「それじゃ薫、これ持ってくれるかな?」

棚町「・・・お盆とお皿?」

純一「そうだよ 設定は僕がお客さんで薫がウェイター」

   「僕がお客さんの視点になって薫が接待しているかのようにふるまうんだ」

   「つまり薫の今の格好を最大限に活かすのさ!」

棚町「なるほどね・・・あんたにしては良い考えじゃない!」

純一「ぐっ その言い方は気になるが・・・」

   「よし、じゃあお客さんが入店するときからやってみるよ」

棚町「おっけー!」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 23:20:04.30 ID:J4JDFVkr0
扉 ガチャッ

棚町「いらっしゃいませー! 一名様ですかー?」

純一「はい!」パシャッ

棚町「一名様ご来店でーす こちらえどうぞー」

純一「そうそう、こっちを見てくれ」パシャッ

棚町「メニューになります!」

純一「そう、その笑顔!」パシャッ パシャッ

   「うん、いい感じだね」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 23:24:05.26 ID:J4JDFVkr0
棚町「そう?」

純一「ああ、流石薫だよ!」

棚町「お店の看板娘だもん、当然よ!」

純一「ああ、毎日通いたくなるくらいだ!」

棚町「えっ なにさらって恥ずかしいこと言ってんのよ・・・」

純一「ん? 本心だけど?」

棚町「そりゃあ・・・冗談で言ったらぶっ飛ばすわよ?」

純一「おいおい看板娘がそんな汚い言葉を使っちゃだめだろ」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 23:31:51.19 ID:J4JDFVkr0
棚町「うぅ・・・」

純一「ほらほら、もっと笑顔に!」パシャッ

棚町「えっへへ・・・」

純一(おおぅ ちょっと恥ずかしそうにしてる薫・・・)

   (バイトの制服っていう普段とは違った格好も相まってか、なかなかいいじゃないか・・・)

純一「よし、薫 薫はバイトを始めたばかりっていう設定にしよう」

棚町「え? なんでよ?」

純一「薫の今の表情が恥じらいを帯びていて丁度いい感じなんだ」

棚町「はっ恥じらいを帯びてって・・・なによそれ!」

純一「だから、今の薫が可愛いって言ってるんだよ」

棚町「か、可愛いですって・・・」カァーッ

純一(赤くなってる・・・)

   「・・・イヤだったか?」

棚町「・・・わかったわよ 早く撮りなさいよ」

純一「はは、ありがとう」パシャッ パシャッ

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 23:42:33.56 ID:J4JDFVkr0
―――――

―――



純一「こんなもんかな」

棚町「どう・・・だった?」

純一「うん、こんな感じに撮れたよ」

棚町「どれどれってこれが私!?」

   「・・・こんな顔してたんだ」

純一「ちょっとしおらしくて、なんだかいつもと違った雰囲気だったよ」

棚町「なによそれどういう意味かしら?」

純一「い、いや別に薫がいつもバイオレンスな雰囲気だなんて言ってないからな!? だからその拳を下げてくれ!」

棚町「もう言っちゃってるじゃない!」

   「・・・ま、でもいいわ 楽しかったし」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 23:44:35.72 ID:J4JDFVkr0
純一「それはよかった・・・ 付き合ってくれてありがとうな」

棚町「こちらこそ また声かけてくれたら撮らせてやってもいいわよ?」

   「それじゃ!」

純一「じゃあなー」

   「ふぅ・・・ カメラで撮るといつもと違った表情も見えるんだな・・・」

   (さっきの薫の恥ずかしがってた表情、ちょっとドキドキしちゃったよ)

   「・・・この調子で撮って行くぞ!」

>>83

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 23:48:26.79 ID:VETsJ+X20
七咲

85: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/26(水) 23:50:50.03 ID:J4JDFVkr0
―プール―

純一「七咲はいますかーっと」

七咲「私をお探しですか、先輩」

純一「うわっ 後ろにいたのか」

七咲「また覗きですか しかも今回はカメラまで持ってきて・・・」

純一「いやこれはだな・・・」

七咲「塚原せんp」

純一「だぁー! 待って、話を聞いて!」

―――――

―――


86: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/26(水) 23:52:43.79 ID:J4JDFVkr0
七咲「はぁ 先輩が写真部に、ですか」

純一「そうなんだよ まあ昨日の今日だからまだ経験は浅いけどね」

七咲「てっきり先輩が覗き魔から盗撮魔に昇級したのかと思いました」

純一「・・・いや僕は自分の目に焼き付けることを美徳としているからそれはありえないよ」

七咲「・・・やっぱり塚原先輩呼びます」

純一「ま、待ってくれ!七咲!」

七咲「なんですか そのカメラもいかがわしい写真を撮る目的で持ってきたんでしょう?」

純一「違うんだ! 僕は・・・」

  (やばいぞ! 変なこと言ったら、三者面談確定だ!)

  (健全な写真、健全な写真だぞ、橘 純一・・・)

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 23:53:17.57 ID:J4JDFVkr0
>>89

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/26(水) 23:58:46.74 ID:fLR6GCiU0
七咲との思い出(水着プレイ)を残しておきたいんだ

91: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 00:06:41.15 ID:yAZ4Tu1H0
純一「僕はただ・・・」
 
   「七咲との思い出(水着プレイ)を残しておきたいんだ !」

七咲「えっ・・・ それって・・・」

純一「七咲、僕たちは・・・出会ってから一度も思い出(水着プレイ)がないんだ・・・」

   「だがそれで本当にいいのかって・・・考えていたんだ・・・」

七咲「先輩・・・」

純一「確かに僕たちは学年が違うから一緒に過ごせる時間(覗きタイム)は限られてしまっている」

   「だけどそれを理由にしていいのか? 大切な後輩との思い出(水着プレイ)を作らなくてもいいのか?」

七咲「・・・先輩・・・そんなにも私のことを」

92: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 00:11:40.60 ID:yAZ4Tu1H0
純一「だから七咲・・・着てほしいんだ・・・」

七咲「はい・・・先輩にならついて行きますよ・・・」

   「どこまでも・・・ずっと・・・」

純一「さあ、七咲・・・」スッ

七咲「え・・・」ドキッ

純一「いいよね・・・?」

七咲「先輩・・・」

純一「これを・・・着てくれ・・・」

七咲「はい・・・っえ?着る?は?」

93: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 00:12:54.49 ID:yAZ4Tu1H0
純一「」つキョウエイミズギー

七咲「」

  「・・・はいぃ?」

純一「」キリッ

七咲「・・・・・・」

―――――

―――


98: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 00:17:36.38 ID:yAZ4Tu1H0
塚原「・・・で、ここに連れてきたってわけ?」

七咲「はい」

純一「あのぅ・・・七咲さん、なんで私は縛られていr 

七咲「うるさい!先輩のうそつき!」

純一「ええっ」

塚原「はぁ・・・橘君、今度こそ学校にいられなくなるわよ・・・」

純一「まっ待ってください! 僕はただ七咲との思い出を残したくて・・・」

七咲「思い出って・・・どうせ水着プレイだとか言い出すんきでしょう!?」

純一「えっ 普通そうじゃないの!?」

塚原(だめだこの子・・・)

100: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 00:23:42.15 ID:yAZ4Tu1H0
七咲「塚原先輩、そろそろ引導を渡すべきじゃないかと・・・」

純一「えっ」

塚原「そうね・・・」

純一「えっ えっ」

七咲「すみません・・・でも仕方ないですよね・・・」

   「いや謝る必要はないか・・・」

塚原「短い間だったけど・・・さようなら」

純一(だぁー! なんか状況がさらに悪化してるぞ!)

   (面談どころじゃないよ! こうなったら・・・)

   (二人の魅力を褒めちぎって突破口を見つけるしか・・・ッ!!)

>>100 七咲

>>102 塚原

101: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 00:24:32.75 ID:yAZ4Tu1H0
>>104 七咲で
すみません

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 00:26:08.63 ID:9w9HQPgn0
スタイル

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 00:27:37.15 ID:pqAaVjwK0
優しくてかわいい

110: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 01:00:09.13 ID:yAZ4Tu1H0
純一「まっ待ってください! 僕の話も聞いてください!」

   「僕はただ七咲の魅力を写真に収めたかっただけなんです!」

七咲「この期におよんでまだそんなことを・・・!」

塚原「・・・いいわ、言ってみて」

七咲「塚原先輩!」

塚原「少しくらい言い分聞いてあげてもいいんじゃないかしら?」

七咲「はい・・・」

111: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 01:05:21.78 ID:yAZ4Tu1H0
純一「七咲・・・僕が言ったこと、覚えているかい?」

七咲「思い出=水着プレイっていうことですか?」

純一「違うっ!」

   「大切な後輩との思い出を残したいって言ったよね?」

七咲「・・・はい」

純一「あれは僕の本音だよ」

七咲「・・・」

純一「優しくて可愛い・・・僕の後輩をいつまでも残るようにしておきたかったんだ」

七咲「・・・だから写真を?」

112: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 01:09:46.14 ID:yAZ4Tu1H0
純一「うん」

   「全然やましいことなんてこれっぽちも考えてなかったんだよ」

七咲「でも水着って・・・」

純一「それは謝るよ 僕が七咲と楽しい思い出を作りたいと思って行きすぎちゃったんだ・・・」

七咲「先輩・・・」

   「・・・わかりました」
 
   「許してあげます」

純一「ホントか! 七咲!」

七咲「そんな泣きそうな顔して言われたら許さざるをえませんよ」

純一「ありがとう・・・七咲」

塚原「・・・さて、解決したかな?」

113: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 01:13:08.50 ID:yAZ4Tu1H0
純一「それと、塚原先輩」

塚原「なに?」

純一「先輩の写真も撮らせてもらえませんか?」

塚原「私の?」

純一「はい・・・だって先輩、スタイルがいいし」

塚原「なっっ!!」

純一「あっ違うんです、変な意味じゃなくて!」

   「誰もが憧れる先輩を撮りたいだけなんですよ・・・ホントです!」

塚原「・・・でも・・・」

七咲「・・・塚原先輩」

114: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 01:15:28.46 ID:yAZ4Tu1H0
塚原「七咲?」

七咲「・・・橘先輩のお願い、聞いてあげてください」

塚原「え?」

七咲「橘先輩の話、嘘じゃないと思うんです」

   「橘先輩の本心からの言葉だと思うんです!」

   「だから・・・」

塚原「・・・分かった」

   「いいわよ、ちょっとくらいなら」

116: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 01:22:12.05 ID:yAZ4Tu1H0
―――――

―――


純一「それじゃ、部活風景を撮りたいのでいつも通りに練習してください」

七咲「分かりました」

塚原(ホントは今日は部活オフなんだけど・・・七咲にも頼まれたら断れないわね)

純一「じゃあ撮るぞー」パシャッ パシャッ
  
   「ああ、僕は居ないものだと思ってくれよ」

七咲「そんなこと言われたって・・・気になりますよ だいたい変なアングルで撮られそうですし」

純一「そんな・・・信用してくれよ・・・」

七咲「ムリです フフッ・・・」

118: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 01:29:20.66 ID:yAZ4Tu1H0
純一「んん・・・動いてると撮りづらいな・・・」

   「あ、塚原先輩は泳がないんですか?」

塚原「私はいつもプールサイドに立って見てるのがほとんどだから・・・」

純一「そうですか・・・」

塚原「・・・はぁ、仕方ないわね 少し泳ぐわよ」

純一「あ、ありがとうございます!」

塚原「いいわよ・・・さて七咲、どれくらい上達したか見せてもらおうかしら」

七咲「ええっ! まさか・・・競争するんですか?」

塚原「こんな機会、滅多にないんだし、いいじゃない」

   「それにカメラマンさんもいるんだしね」

七咲「・・・分かりました! 負けませんよ!」

塚原「そうこなくっちゃね!」

119: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 01:33:59.95 ID:yAZ4Tu1H0
純一(こうして見てると・・・仲いいんだな)
 
   (いや、仲良いなんて簡単に言えるようなもんじゃないな)

   (信頼し合っているって言うか・・・)

塚原「よーい・・・ドンッ」バッ

七咲「!」バッ

純一(今まで泳いでるところ見てもスタイルばっかり目が行ってたけど・・・)

   (今は目に見えない何かも撮りたくなってくる気がする・・・)

   (不思議だ・・・これもカメラの力かな・・・)

―――――

―――


121: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 01:39:14.82 ID:yAZ4Tu1H0
純一「ありがとう、七咲 塚原先輩もありがとうございました」

七咲「もう盗撮魔に間違われないでくださいよ?」

純一「そんなことしないって!」

塚原「こちらこそありがとう 私こそ、いい体験できたから」

純一「はは、ありがとうございます!」

   「それじゃ・・・」

122: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 01:41:08.03 ID:yAZ4Tu1H0
七咲「・・・橘先輩」ボソッ

純一「どうした?七咲」

七咲「また、私のこと撮ってくださいね」

   「今度は・・・その・・・二人っきりで」

純一「えっ いいのかい?」

七咲「先輩が他の人を撮ろうとして通報されても困りますから・・・ね」

純一「・・・あ、ありがとう」

七咲「さよーなら、せんぱい!」タッタッタ…

純一「・・・はは、結果オーライかな」

   「・・・よしっ」グッ

123: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 01:44:19.79 ID:yAZ4Tu1H0
―――――

―――


純一「ふぅ、だいぶ撮ったな・・・」

ライカ「あー! 橘君!」

純一「あ、ライカさん それにリコさんも」

リコ「こんにちは どう?写真のほうは?」

純一「うん、色々撮ってみたよ」

リコ「どれどれ・・・」

124: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 01:45:45.96 ID:yAZ4Tu1H0
ライカ「・・・ホォー、なかなかいいじゃん!センスあるかもだよ!」

純一「ホントに!? そう言ってもらえると嬉しいな」

リコ「そうね・・・初めてにしてはブレやピンボケが少ないし、しっかり基本ができているわね」

ライカ「撮ってる写真もなんかお手本見ながらって感じでキレイだな~」

リコ「それにしても・・・全員女子ね・・・」

純一「いやー、撮らせてもらえる人って言ったら女子がほとんどなもんで・・・」

ライカ「なんですとぉ?隅におけませんなコノコノ!」

純一「はは・・・」

125: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 01:46:43.94 ID:yAZ4Tu1H0
リコ「じゃあ人を撮ることが多い橘君にアドバイス・・・橘君、人を撮る時に気を付けたほうがいいことがあるの」

純一「気を付けること・・・?」

リコ「技術的なことだと目にピントを合わせることね 目の印象はとても大事だよ」

純一「なるほど 覚えておくよ」

ライカ「そしても一つ、大事なこと!」

   「撮ってるモデルさんを好きになるんだよ!」

純一「ええっ!? 好きになる!?」

ライカ「・・・何、その冗談だろみたいな目は?」

リコ「はは、一見冗談みたいだけどね・・・」

126: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 01:47:44.60 ID:yAZ4Tu1H0
ライカ「つまりね、人をモデルにして撮るってことはその人がどんな人なのかをいかに伝えられるかが大事じゃん?」

   「その人が持つ魅力・・・目に見えるものだけじゃない」
  
   「橘君が感じ取ったモデルさんの内面に秘めた魅力を写真に写し出すんだよ!」

純一「僕が感じた・・・その人の魅力・・・」

ライカ「そう! 君がどうしてこの人を撮りたいと思ったのか・・・」

   「その人を写真を撮るその瞬間だけでも好きになって・・・それを写し出すんだよ」

   「難しいようだけどこれが人物写真の面白さじゃないかな」

純一「好きになる・・・か・・・」

ライカ「そう・・・だよ・・・はは///」カーッ

リコ「・・・自分で言って恥ずかしくなっちゃったの?」

127: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 01:49:29.08 ID:yAZ4Tu1H0
純一「分かった、ただ撮るだけじゃダメなんだね」

リコ「そうね 撮っただけじゃそのモデルさんはただの被写体で終わっちゃう だから・・・」

  「橘君がどういう人物として撮ったかを伝えるためには大切なことだね」

純一「うん・・・ありがとう!」

―――――

―――


128: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 01:50:54.11 ID:yAZ4Tu1H0
―夕方 公園―

純一(人を撮る時はその人を好きになる・・・か)

  (今日僕は写真を撮っていた時、どんな気持ちで撮っていたのかな)

  (はじめはお宝本を作るぞって意気込んでいたけど・・・)

  (・・・・・・。)

  (今度撮る時は・・・好きになれるかな・・・?)

  「・・・さて、人物ばっかり撮っていたし風景写真を撮って帰るかな!」


ヒューーン… トンッ コロコロ…

純一「ん?何だ・・・ ボール?」

129: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 01:55:00.55 ID:yAZ4Tu1H0
男の子「ハァハァ・・・ あ、ごめんなさい!」

女の子「もー ちゃんととらなきゃ・・・あ」

純一「ええっと 君たちのボールかい?」

男の子「はっはい、そうです」

純一「ほらっ」ヒョイッ

男の子「ありがとうございます!」

女の子「ありがとう!」

純一「どういたしまして お兄ちゃんと妹さんかな?」

女の子「そうだよ!」

純一「そうなんだ」

131: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 02:00:47.79 ID:yAZ4Tu1H0
男の子「おとうさんとおかあさんが ようじがあるからって それまであそんでるんです」

純一「そうか・・・じゃあ気を付けてね」

男の子「はいっ!」

女の子「うん!」

純一「・・・・・・あ、ちょっといい?」

男の子&女の子「?」

純一「写真、撮らせてもらえるかな?」

―――――

―――


133: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 02:03:12.78 ID:yAZ4Tu1H0
女の子「すごーい カッコいいカメラ!」

男の子「すげー おとうさんが もってるカメラみたい!」

純一「お父さんも写真撮るんだ」

男の子「はい、そうです」

女の子「よく わたしたちのこと とってるんだよ」

純一「へー あ、二人は普通に遊んでいてよ 自然に撮りたいからさ」

男の子「はい!」

女の子「わかった! いっくよー!」

男の子「つよく なげすぎるなよ!」

135: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 02:07:56.04 ID:yAZ4Tu1H0
純一「はは、元気だな・・・」パシャッ パシャッ

  (・・・なんだか美也と遊んでいた時のこと思い出すな)パシャッ

  (よくこの公園でも遊んだな・・・)パシャッ パシャッ

男の子「そっち いったぞー」

女の子「うわわっ」

純一「・・・・・・。」

  (不思議だ・・・僕が撮っているのは紛れもない今この瞬間なのに)パシャッ

  (・・・昔の、僕の記憶を見ている気がする・・・)パシャッ

  (このファインダーを通して・・・)

136: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 02:09:13.75 ID:yAZ4Tu1H0
女の子「あ、ママ!それにパパも!」

男の子「ホントだ!」

純一「ん?」

  (遠くで手を振ってるあの二人が両親かな)

男の子「あ、おにいいさん、さようなら!」

女の子「さよーならー!」

純一「こちらこそ、ありがとうね」

137: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 02:10:12.81 ID:yAZ4Tu1H0
男の子「また あったら とったしゃしん、みせてください!」

純一「もちろんさ!」

女の子「ねー、にいやん おいてっちゃうよー」

男の子「あー まってくれよー」

純一「はは、またねー」

  (・・・・・・さて、僕も帰るか)

―――――

―――


140: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 02:14:43.77 ID:yAZ4Tu1H0
純一「今日は色々あったなぁ・・・」

  「疲れたし、早く帰ろう」

美也「あれ、にぃに?」

純一「お、美也 帰りか?」

美也「そうだよ 公園に行ってたの?」

純一「ああ、人ばかり撮るだけじゃいけないかなと思って」

美也「そうなんだ なんか、すっかりカメラにハマっちゃったみたいだね、にぃに」

141: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 02:16:23.66 ID:yAZ4Tu1H0
純一「そうなんだよね まさかこれほどハマるとは」

美也「にぃにもカメラに似合ってきたような気がするよ!」

純一「なんだその僕がおまけみたいな言い方は・・・」

美也「にしし! 別にー?」

純一「まったく・・・」

美也「・・・でも、趣味が見つかってよかったね」

純一「まぁね」

美也「ふっふっふ これでお宝本とは卒業かな?」

純一「ん・・・そうだな」

142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 02:18:05.44 ID:yAZ4Tu1H0
美也「・・・え?」

純一「ん? どうした美也?」

美也「なんで反論しないのさ? いつもはお宝本のことになると目を血走らせていたのに!」
 
純一「まぁ・・・色々あってね・・・」

美也「にぃにが・・・壊れた」

純一「おいおい まるで僕がお宝本に侵食されていたみたいじゃないか」

美也「だってそうじゃん! ・・・一体何があったの?」

純一「んー カメラを通して色々と収穫があったんだよ」

美也「ふーん そうなんだ」

  「で、どんな収穫があったのさ?」

143: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 02:21:25.31 ID:yAZ4Tu1H0
純一「そうだな・・・カメラって目の前でおこってることを撮るだけの機械じゃないって分かったことかな」

美也「え? どいうこと?」

純一「今日だって僕と美也を見つけたんだ」

美也「・・・なんだか難しそうだね」

純一「うん 僕も言葉にしようとすると難しいかな」

美也「ふーん・・・」

純一「・・・そうだ美也、今度どっかに出かけないか?」

美也「え!? 急にどうしたの?」

純一「いや、このカメラでちょっと試したいことがあってね」

  「美也をモデルにしようかと思ってさ」

150: ◆ONnp7LRVwg 2014/02/27(木) 03:00:53.48 ID:yAZ4Tu1H0
美也「まあ・・・いいけど」

  「モデル代はまんまにくまんだからね!」

純一「はいはい・・・」

美也「やった! にしし!」

純一(・・・まさか美也にそういう思いを抱くことはないだろう)

  (・・・それに、あの二人が言っていた「好き」は僕が思っているような意味じゃないと思う)

  (それを確かめたいんだ・・・)

  (楽しみにしてるよ、美也)



―おわり―