1: ◆UYOMNZkX3A 2014/02/28(金) 21:38:47.60 ID:1OukvSBZO
雪乃「…………」ペラ

ガチャ

八幡「うっす」

雪乃「あら、比企谷くん」

八幡「おう、流石に目で見りゃ分かるようになったろ」

雪乃「そうね」

八幡「…………」

雪乃「…………」ペラ

八幡「おい」

雪乃「何かしら?」

八幡「いつもの咬みつきはどうした?」

雪乃「咬みつき?」

八幡「だからその……俺が言葉を発する度に、毎回毎回猛毒吐いてただろ」

雪乃「失礼ね」

八幡「どっちが失礼だ」



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6: ◆UYOMNZkX3A 2014/02/28(金) 21:47:02.01 ID:1OukvSBZO
雪乃「その言い方だと、今まで通り私の毒を浴び続けたいですという願望として捉えていいのかしら、マゾ谷くん」

八幡「誰がマゾだ。そうとは言ってないだろ」

雪乃「そう、ならこの話はおしまいでいいかしら?」

八幡「あ、あぁ……」

雪乃「…………」ペラ

八幡「(なんだ?いつもの雪ノ下とは違って、別の意味で淡白だな?)」

7: ◆UYOMNZkX3A 2014/02/28(金) 21:56:48.78 ID:1OukvSBZO
八幡「(俺が何かと口を出せば、ほとんど突っかかってきたというのに)」

八幡「(……そうか!雪ノ下も女だもんな)」

八幡「生理か?」

雪乃「今のは一人言かしら?それともただの屑の戯言かしら?」

八幡「ぶはっ!」

八幡「(俺としたことが!?どうして雪ノ下を前にしている時に限って口に出たんだ!?)」

八幡「い、いまのはもちろん一人言だ!将来はどんな女性を慕う専業主夫になろうか、そうだ、『税理か!』という意味で」

雪乃「見苦しいわよ、もういいわ」

八幡「そっすか…」

9: ◆UYOMNZkX3A 2014/02/28(金) 22:01:43.10 ID:1OukvSBZO
八幡「(駄目だ、今の言い訳も本調子が出ないせいで、とても無理矢理になってしまった)」

雪乃「…………」ペラ

八幡「(雪ノ下のことだ、どうせ何か企んでいるに違いない)」

八幡「(こういう時はどうするか、訊いてみるのみだ……!)」

八幡「おい雪ノ下、訊きたいことがある」

雪乃「何かしら」

八幡「何か企んでいるだろ?」

雪乃「漠然とし過ぎていて、質問の意図が解らないわ」

八幡「俺だって、お前の考えが解らないから訊ねているんだ」

12: ◆UYOMNZkX3A 2014/02/28(金) 22:08:34.97 ID:1OukvSBZO
雪乃「企み?何を思ってそんなこと」

八幡「俺が部室に来てから、どうもお前がよそよそしくしているように感じてたんだ」

雪乃「何のことかしら」

八幡「とぼけるな。俺たちもこの部で知り合ってから、何だかんだでそこそこ月日が経った。今となっちゃ、お前が何か目論んでいるか否か、直感で分かるようになったんだ」

雪乃「っ……!」

八幡「さぁ、白状してもらうか薄情の雪ノ下さんよぉ?」ダンッ

雪乃「……仕方ないわね。今回は私から折れるわ」

14: ◆UYOMNZkX3A 2014/02/28(金) 22:13:45.36 ID:1OukvSBZO
雪乃「別に、こんなことあなたに直接伝える必要性などないのだけれど」

八幡「いいから、話してくれ。さっきから身体がむず痒くてしょうがない」ボリボリ

雪乃「わかったわよ。あなたがどう考えているのか知らないけど」

八幡「はよ!」ボリボリ

雪乃「これからは、あなたに対しては優しく接することにしたから」

八幡「おう!」ボリボリ

八幡「……あ?」ボリボリ

15: ◆UYOMNZkX3A 2014/02/28(金) 22:16:37.77 ID:1OukvSBZO
雪乃「以上よ」ペラ

八幡「ちょ、ちょちょちょちょと待て、何だそれ!?」ボリボリボリボリ

雪乃「何だそれ?」

八幡「ああ!」ボリボリ

雪乃「だから、これからはあなたには優しくするわ、と」

八幡「うあああああああ!!!」ボリボリボリボリボリボリ

16: ◆UYOMNZkX3A 2014/02/28(金) 22:22:18.49 ID:1OukvSBZO
八幡「(雪ノ下の言い分は、日本語として理解はできた)」

八幡「(だがな、それに踏みきった意図と経緯が分からずして、急にそんなこと言われても理解できるかっての!)」

八幡「(しかもつい数秒前、俺が雪ノ下の発言に理解を示せず、聞き返したところ)」

八幡「(あいつ、言ったことを普通に繰り返したぞ!?)」

八幡「(普通の雪ノ下ならそこは『あなた一応、腐っても国語三位でしょう?その程度の日本語も理解できないの?』と猛反発するはずだ!)」

八幡「(反発無さすぎて奈落の底まで沈むとこだったわ!)」

八幡「(あああああ痒いいいいいい!!!)」ボリボリボリボリ

18: ◆UYOMNZkX3A 2014/02/28(金) 22:25:34.07 ID:1OukvSBZO
雪乃「比企谷くん」

八幡「あ!?」ボリボリ

雪乃「そんなに痒いの?」

八幡「ああ、全身ダニに喰われたようだ!」ボリボリ


雪乃「………痒み止め軟膏あるけど、使う?」

八幡「」


八幡「(い……いま、俺のこと心配して………?)」
『………痒み止め軟膏あるけど、使う?』


八幡「ああああああああああああ!!!」ボリボリボリボリボリボリ

20: ◆UYOMNZkX3A 2014/02/28(金) 22:29:37.59 ID:1OukvSBZO
雪乃「痒い時は、むやみに掻かない方が良いわ」

八幡「う……うぐっ……!!」

雪乃「そう、痒いときには我慢をする。そのうち痒みも自然と退いてくるはずよ」

八幡「あ、あぁぁ………っ!」コヒューコヒュー

雪乃「………でも、自然治癒もあてにならないときがあるものね」

八幡「!?」


雪乃「……私が、軟膏塗ってあげるわ」


八幡「くあぁぁぁぁああああああああああ!!!!」ボリボリボリボリボリボリ

21: ◆UYOMNZkX3A 2014/02/28(金) 22:33:44.92 ID:1OukvSBZO
八幡「(こ、こいつっ……!!)」

八幡「(そうか……ようやく意図が解った)」

八幡「(そして、あくまでも勘だが、それにあたる経緯も予想できる)」

八幡「(雪ノ下は、単純に俺のことが嫌いなんだ)」

八幡「(だから、アイツが俺に優しく接することにより、俺は極度の違和感から痒み地獄の来獄者に陥れ……)」

八幡「(最終的に、俺を殺すつもりなんだろう……)」

23: ◆UYOMNZkX3A 2014/02/28(金) 22:39:36.60 ID:1OukvSBZO
八幡「……グスッ……ヒック……!」ボリボリボリボリ

雪乃「ちょっと、比企谷くん?まさか、泣いてるの?」

八幡「……雪ノ下の前で涙流すところを見られるくらいなら、死んだ方がマシなんだがな……」ボリボリ

八幡「(まあ、もう死ぬし……)」ボリボリ

雪乃「比企谷くん………」

雪乃「(私が一度も見せたことのない優しさに、感激して涙を流すなんて……)」

雪乃「(これまでの私の比企谷くんに対しての態度が、いかに傲慢で冷酷で薄情だったのか、ようやく分かったわ……)」

25: ◆UYOMNZkX3A 2014/02/28(金) 22:45:47.80 ID:1OukvSBZO
雪乃「あの……」

八幡「今度はなんだっ!」ボリボリ

雪乃「その……ごめんなさい」

比企谷「!?」

雪乃「別に、私はあなたのことが嫌いではないのよ?」

雪乃「ただ、同学年の男性と会話した試しが今まで全く無くて……」

雪乃「それに、あなたと初めて会ったとき」

雪乃「あなたのような、根性の更に深くにある根っこから既に腐っているような人なんて、かつて出会ったことが無かったから、本当に同じ人間として見れなかったの」

28: ◆UYOMNZkX3A 2014/02/28(金) 22:53:16.50 ID:1OukvSBZO
雪乃「ただ、これまで来た幾多の依頼人に対して、思ったことを馬鹿正直に伝え、加えて、的確で善良策を行使して解決へと導く姿を見て……」

雪乃「……その、見直した、というか……」

雪乃「比企谷くんはこの奉仕部に、無くてはならないような存在と思えてきたの」

雪乃「だから……今までのような、酷い対応をしなくてもいいのではないかと、思えるようになってきたの」

雪乃「だって……あなたに嫌われたくないから……」

31: ◆UYOMNZkX3A 2014/02/28(金) 22:57:43.05 ID:1OukvSBZO
雪乃「…………比企谷くん?」クルッ

雪乃「ぎゃっ!?」

八幡「」

ガチャ

由比ヶ浜「やっはろーってぎゃああああ!?」ボトッ

雪乃「ゆ、由比ヶ浜さん……!」

由比ヶ浜「ちょ、なにこの真っ赤っ赤にゆで揚がったタコみたいな!これってヒッキー!?」

雪乃「そ、そうなの……振り返って見たら、こんなことに」

由比ヶ浜「振り返って見てみるとこうなってたの!?何があったらそうなるの!?」

雪乃「私にもちっとも解らないの……」

35: ◆UYOMNZkX3A 2014/02/28(金) 23:03:40.07 ID:1OukvSBZO
・・・・・・・
次の日

雪乃「…………」ペラ

ガチャ

八幡「………うす」

雪乃「…お酒でも呑んだの?」

八幡「そのせいの赤みじゃねぇよ」

雪乃「昨日は……よく分からないけど散々だったようね」

八幡「ああ。気づいたら俺ンちのベッドで横になってたんだ」

雪乃「(由比ヶ浜さんが比企谷くんの妹さんに連絡を入れて、連れ返してもらったのよね……)」

37: ◆UYOMNZkX3A 2014/02/28(金) 23:08:54.11 ID:1OukvSBZO
八幡「……俺、昨日部室を訪れてから先の記憶が無いんだよ」

雪乃「え」

八幡「どうして全身がかぶれているのか、小町に聞いても知らないの一点張りだったから……」

雪乃「その……部室で私と会話したことは覚えているの?」

八幡「最初、お前の対応がやけにあっさりしてるなーって感じたのは覚えてるんだが、そこから先が……」

雪乃「……そう」

八幡「なあ、俺がどうしてこんなざまになってしまったのか、何か知らないか?」

39: ◆UYOMNZkX3A 2014/02/28(金) 23:15:55.69 ID:1OukvSBZO
雪乃「……分からないわ。比企谷くんが急に全身真っ赤になって倒れた、その場面しか見てないもの」

八幡「そうか……原因が知りたいんだがな……」

雪乃「…………そんなこと」

八幡「あ?」

雪乃「そんなことで悩んでいるくらいなら、あなたはそろそろ友達の作り方というのを研究したらどうなの?」

八幡「は?」

雪乃「今回は部室内で急に倒れたものだから、私が仕方なく通報してあげたけれど、これが廊下や教室だったらどうなってたかしら?」

雪乃「誰からも見つからず、助けられずして、息を引き取っていたことでしょうね」

41: ◆UYOMNZkX3A 2014/02/28(金) 23:20:39.28 ID:1OukvSBZO
八幡「な、なんだと!そもそも、お前が言えたことか!」

雪乃「!」

八幡「お前もそろそろ人受け良くするために、時たま笑顔も見せられる人間になった方がいいと思うぜ」

雪乃「比企谷くん」

八幡「あ?」


ニコッ

雪乃「これで、いいのかしら……?」

八幡「………………!!」

雪乃「ひ、比企谷くん……?」

八幡「…………お前、そんなのただの営業スマイルじゃねぇか」

雪乃「」プチッ

43: ◆UYOMNZkX3A 2014/02/28(金) 23:28:01.53 ID:1OukvSBZO
雪乃「………本当、屑なのね」

八幡「いやいや、思ったこと感じたことは素直に伝えましょうって、小学生の頃教わったろ?」

雪乃「……もういいわよ、あなたに一時でも優しく接してあげようと考えた、私が馬鹿だったわ……」ボソッ

八幡「ん?何て言った?」

雪乃「っ……!……もう、放っておいてちょうだい」ペラ

八幡「あ、雪ノ下」

雪乃「………………」ペラ

八幡「その、一応、倒れた俺を助けてくれたんだよな?」

雪乃「………………」ペラ

44: ◆UYOMNZkX3A 2014/02/28(金) 23:31:08.69 ID:1OukvSBZO
八幡「その……だな、気が引けるが、礼儀だしな……」


八幡「ありがとな、雪ノ下」

雪乃「………………」

雪乃「(助けたのは、私ではなく由比ヶ浜さんなのだけれども……)」

雪乃「(でも、彼は勇気を振り絞って、私にお礼を伝えてくれた)」

雪乃「(種明かしした時には、由比ヶ浜さんに対しても同じ苦痛を味わわなきゃいけないはめになるものね……)」

雪乃「(……それなら)」


雪乃「………どういたしまして」


雪乃「(時には偽って、感謝の気持ちを受け取ったっていいわよね?)」


雪乃「……これが私なりの、比企谷くんへ贈る優しさ」


おわひ

52: ◆UYOMNZkX3A 2014/02/28(金) 23:35:00.53 ID:1OukvSBZO
俺ガイルはまだ3巻の途中までしか読んでないけど、書きたくなった

読んでくださりありがとござんした

90: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 00:54:37.09 ID:IP2wMsuPO
>>20の雪乃のセリフから分岐します
ちなみにエロは欲しいか

93: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 00:57:17.67 ID:IP2wMsuPO
雪乃「痒い時は、むやみに掻かない方が良いわ」

八幡「う……うぐっ……!!」プルプル

雪乃「そう、痒いときには我慢をする。そのうち痒みも自然と退いてくるはずよ」

八幡「あ、あぁぁ………っ!」コヒューコヒュー

雪乃「………でも、自然治癒もあてにならないときがあるものね」

八幡「!?」


雪乃「……私が、軟膏塗ってあげるわ」


八幡「ぐぅう……っ!?」プルプル

八幡「(こいつは本当になに考えてるんだ!?)」

94: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 01:02:52.33 ID:IP2wMsuPO
八幡「いやっ……それは自分でやる……」

雪乃「強がらなくてもいいわ。背中の部分なんて自分一人で塗れないでしょう?」

八幡「(雪ノ下の親切がむず痒すぎる……っ!!)」プルプル

雪乃「さ、かぶれ痕が残らないうちに塗らないと。ほら、脱いでちょうだい」

八幡「脱ぐ!?」

雪乃「イヤらしいこと考えないでちょうだい。上半身裸になりなさいという意味よ」

八幡「そ、それくらい、分かってらぁ……」

八幡「(ダメだ、どうも調子が狂っていつものように太刀打ちできねぇ……)」

96: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 01:08:22.57 ID:IP2wMsuPO
雪乃「………私が脱がせてあげてもいいのだけれど」

八幡「はあっ!?」

雪乃「そこまで驚ける活力があるのなら痒みなんて堪えられるはずだけど」

八幡「そ、それとこれとは別だろうよ!?」

雪乃「まぁいいわ、どうするの?自分で脱げられるのなら任せるわ」

八幡「じ、自分で脱ぐに決まってるだろ!」

雪乃「そう。別に急かさないから、ゆっくりでもいいわよ」

八幡「っっぐうぅぅ……!!」プルプル

98: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 01:15:23.69 ID:IP2wMsuPO
八幡「(…いや、八幡。ここは冷静になれ)」スルスル

八幡「(よく考えてもみろ、雪ノ下がここまで親切にしてくれるなんて、数秒後に天変地異が起きてもなんらおかしくないほどの未曾有の大事件だ)」

八幡「(こんな機会は滅多にない……いや、今後も二度と無いだろう)」

八幡「(どうせ雪ノ下自身も明日になれば馬鹿馬鹿しくなって、こんな気持ち悪いことをするのは願い下げるに違いない。どうせ一過性だ。)」

八幡「(……そう思い込み始めたら、なんだか気持ちが楽になってきたな。痒みも退いてきた)」スルスル

八幡「(……まぁ、貴重な不思議体験ってことで、きょう一日、雪ノ下の親切に甘えてみるか)」スルスル

100: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 01:22:02.20 ID:IP2wMsuPO
雪乃「脱ぎ終わったみたいね」

八幡「おう」

雪乃「…あら、さっきよりも余裕のある口調ね」

八幡「ああ、雪ノ下がここまで親切にしてくれるのは、どうせ台風のような一過性に過ぎないだろうし」

八幡「ずっと続かないって考えたら、気持ちが楽になった」

雪乃「……そう」

八幡「まあせっかく雪ノ下が善かれと思って親切にしてくれるんだし、その気持ちを汲んでやるのも礼儀だからな」

101: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 01:27:37.95 ID:IP2wMsuPO
雪乃「……まあいいわ。じゃあ、塗っていくわね」

八幡「おう、頼むわ」クルッ

雪乃「(比企谷くんの背中……わりかし大きいのね)」

雪乃「(……にしても、全体的に炎症起こしてるじゃないの)」

雪乃「(これではどこから塗っても同じね。適当にここを始点としましょ)」スッ

ヌルッ

八幡「ひぎぃっ!」ゾクッ

雪乃「ひゃっ、な、何よ……」

八幡「あぁ、驚かせて悪い。……染みた」

雪乃「そんなの当然でしょ。我慢しなさい」ヌルッ

八幡「あぼゎぅ!?」ゾクゾクッ

八幡「(俺いまなんて発音した?)」

105: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 01:35:27.19 ID:IP2wMsuPO
・・・・・・・

雪乃「……はい、背中の方は全体的に塗り終えたわ」

八幡「お、おうぅ……」コヒューコヒュー

八幡「(ゃだ……俺、痛みでちょっと涙流してる…)」ゴシゴシ

雪乃「……じゃあ、次は前面ね」

八幡「えっ」

雪乃「何よ」

八幡「腹の部分もやるのか?」

雪乃「当然でしょう」

八幡「いや、いいって、ここはさすがに俺自身で塗る……」

雪乃「いい?比企谷くん。自分では全て塗りたくったつもりでも、後々になって一部分だけ塗り忘れがあって、炎症を引きずることだってあるのよ?」

八幡「はあ」

雪乃「だから、私が塗る」

八幡「………へい」

八幡「(もういいや、折れた方が早い)」

106: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 01:40:14.17 ID:IP2wMsuPO
雪乃「じゃあ比企谷くん、身体を前に向けてくれるかしら?」

八幡「はいよ」クルッ

雪乃「っ!」

雪乃「(こ、こんなに近くで男性の上半身を見るのは初めてだわ……)」ジー

雪乃「……へえ、比企谷くんも、何だかんだで男らしい体格してるのね……」ボソッ

八幡「ゆ、雪ノ下、そんなこといちいち声に出さなくていいから……」

雪乃「……はっ!?」

雪乃「(や、やだ……私ったら、声に出して……//)」

107: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 01:44:55.52 ID:IP2wMsuPO
雪乃「ヴゥン、気を取り直して……塗る、わよ」

八幡「(どうして詰まった口調になるんだよ……何か変な雰囲気なっちまったじゃねぇか……)」

雪乃「……え、えい」ヌルッ

八幡「つ…っ!」プルプル

雪乃「……我慢してちょうだい」ヌルヌル

八幡「うぅ……染みる……」

雪乃「………どうしたらいいかしらね」

八幡「あ?何がだ?」

雪乃「あ、いやっ、こっちの話よ」

八幡「そうか」

雪乃「(………どうしたらいいの?)」

雪乃「(塗ってもいいのかしら……乳首の部分……//)」

109: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 01:50:01.45 ID:IP2wMsuPO
雪乃「(でも、塗るということはつまり……『触る』ということでもあって……//」

雪乃「(ふ、普通は避けるべきなのかもしれないけれど……)」

雪乃「(ただ、いまの私は……塗る・塗らないについてではなくて……)」

雪乃「(『触る・触らない』についてを主に考えてしまっていて……)」

雪乃「……っ!それって、要は私が『触りたい』か『触るのを我慢するか』の選択肢で迷っているということなの!?)」

112: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 01:58:32.99 ID:IP2wMsuPO
八幡「…?どうした、雪ノ下」

雪乃「!!」

雪乃「……何でもにゃいわん」

八幡「(猫と犬にでも取り憑かれたのか?)」

雪乃「(私ったら……こんな下劣なことで考え込んでしまって……)」

雪乃「(……でも、世の民衆は口々にこう言うわね)」

雪乃「(やらないで後悔するより、やってから後悔する方が、後悔としては非常に綺麗だ、と)」

雪乃「(……この言葉に何の確証も無いけれど、私はこれに一理あると思う)」
雪乃「(……となったら、選択肢は決まったようなものだわ……)」

114: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 02:04:19.41 ID:IP2wMsuPO
八幡「……おい、大丈夫か?固まったまま」

雪乃「!……ええ、問題ないわ」ヌルッ

八幡「おう、それなら別に良いんだガッハァァァ!!?」ゾクゾクッ

雪乃「…………///」ヌリャッヌリュッ

八幡「(こ、こいつ……何をぉぉ……っはぁ…!!)」ゾクッ

雪乃「(これは比企谷くん……くすぐったい、のかしら?)」ヌリュッ

八幡「(まっ、まさか人生初の乳首攻めの相手がっ、ゆ、雪ノ下だとは……っ!!)」クネクネ

117: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 02:12:01.24 ID:IP2wMsuPO
雪乃「(……ふふ、面白い反応をするのね」クリュッ

八幡「(だ、ダメだ……っ、これ以上弄られたら、変な気分に……っ!)」ゾクゾクッ

八幡「…ゆ、雪ノ下……も、もう弄るのは勘弁してくれ……っ」ハァッ…

雪乃「あ……ご、ごめんなさい。不快…だったわよね?」

八幡「え、あ、いや……」

八幡「(カイ・カン、だったとは口が避けても絶対言えねぇ……!)」

雪乃「ふざけが過ぎてしまったわね………でも、勉強になったわ」ボソッ

八幡「何だ?」

雪乃「塗ってないところ埋めてくわよ」ヌルッ

118: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 02:16:45.72 ID:IP2wMsuPO
・・・・・・・

雪乃「……はい、これで一通り全体的に塗り終わったわよ」

八幡「ふう、軟膏のお陰で何だか爽快になった気分だ。ありがとな」

雪乃「これくらい、なんてことないわよ」

八幡「あと、すまないな……」

雪乃「?」

八幡「こんなにみっともない俺の裸を見せてしまって……終いにゃ触らせちまって」

雪乃「良いのよ、私から進んで提案したのだし」

八幡「そうか……」

122: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 02:25:15.93 ID:IP2wMsuPO
八幡「(……何だろう)」

八幡「(たったこの数分間で、俺と雪ノ下の距離が縮んだ気がする)」

八幡「(その証拠として、雪ノ下の笑顔が柔らかくなった……そんな感じがする)」

八幡「(今まで、俺に何度か見せた雪ノ下の笑顔は、女豹がターゲットとなる獲物を見つけ、『こりゃ獲ったど』と、勝利を確信した際に見せるような、そんな刺刺しいものだった)」

八幡「(だが、いま俺の目の前で見せる微笑み。これは、一人の女性『雪ノ下雪乃』が見せる、魅力的で柔らかいものだった)」

八幡「(この微笑みを見る度に、生きるための活力が湧いてくると言っても、過言ではないくらいだ)」



八幡「(結論を言おう)」


八幡「(雪ノ下がとてつもなく可愛く見える)」

124: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 02:31:39.51 ID:IP2wMsuPO
雪乃「……比企谷くん?」

八幡「! ん、ん?何だ?」

雪乃「そろそろ制服を着たらどう?風邪引くわよ?」

八幡「あぁ……そうだな」

八幡「(……そういえばさっき、雪ノ下が『制服を脱がしてあげようか?』と訊いてきたな)」

八幡「……なあ雪ノ下」

雪乃「どうしたの?」

八幡「……俺が制服を着るの、手伝ってくれないか?」

雪乃「えっ」

八幡「……嫌か?」

雪乃「……驚いた。まさかあなたから注文してくるなんて」

八幡「こんなこと、きょう一日の内でしか頼めないことだしな」

125: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 02:37:49.99 ID:IP2wMsuPO
雪乃「…いいわよ。手伝えることなら、できる限り注文に応えるわ」

八幡「さすが雪ノ下さんだぜ!」

雪乃「それで、何から着るんだったかしら?」

八幡「この……ヒートテックだな」

雪乃「そう」スッ

八幡「………………」

雪乃「………………」

八幡「………………」

雪乃「……早く着なさいよ」スッ

八幡「えっ」

雪乃「これは私が手伝う必要性がないじゃない。袖と首を通すだけでしょう?」

八幡「あ、はい、すいません……」スッ

134: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 02:49:25.55 ID:IP2wMsuPO
八幡「…………」シュルシュル

雪乃「次はワイシャツかしら?」

八幡「ああ」

雪乃「いいわ、ワイシャツだったらボタンを留めてあげる」

八幡「頼んだ」シュルシュル

雪乃「…………」プチッ

雪乃「…………」プチッ

八幡「……何だかこれ、新婚カップルみたいだな……」

雪乃「!」ドキッ

八幡「(ん?いま、雪ノ下がピクッと反応したような……)」

雪乃「……馬鹿なこと言わないで。言って良い冗談と悪い冗談があるわよ」プチッ

八幡「……はは、やっぱりそうだよな……」

138: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 02:56:26.38 ID:IP2wMsuPO
雪乃「…………」プチッ


雪乃『……あなた、今日は帰りは遅くなるの?』プチッ

八幡『そうだなぁ……午後から会議だけど、取引先との進捗具合によりけりだからなぁ…』

雪乃『……遅くなる可能性が高いってこと?』プチッ

八幡『そう見積もっといた方が良いかもな』

雪乃『……そう』プチッ

八幡『そう寂しがるなよ。出来るだけ早く帰ってくるから』

雪乃『……約束、守りなさいよ?』プチッ

八幡『ああ、わかってる』

雪乃『……はい、ボタン留め終わったわ』

八幡『おう、ありがとな。あとは背広をはおって……じゃ、行ってき』

雪乃『あなた、なにか忘れてないかしら』

八幡『え?』

雪乃『そ、その……い、行ってきますの……キs

140: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 03:00:42.02 ID:IP2wMsuPO
八幡「おい、雪ノ下」

雪乃「…………//」プチッ

八幡「雪ノ下!!」

雪乃「はわっ!」パチクリ

八幡「お前、ずっと何やってるんだよ。ボタンを留めたら今度は外して、一周戻ってまた留め……」

雪乃「ご、ごめんなさい。考え事してたわ……」

雪乃「(……大体、比企谷くんがサラリーマンとして出社するという設定時点で、既に破綻してるのよ……)」

143: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 03:06:50.41 ID:IP2wMsuPO
雪乃「じゃあ、次はこのブレザーね。どうしたらいいの?」

八幡「あー…それは良いわ、普通に俺が着る」

雪乃「……あら、そう…」

八幡「だから、あとはお前に頼むことも無いな」

雪乃「何も無いの?」

八幡「ああ」

雪乃「そう」

八幡「……楽しいな」

雪乃「そうね……」

八幡「えっ」

雪乃「あ……」

144: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 03:12:13.90 ID:IP2wMsuPO
雪乃「(いやだ……比企谷くんに乗せられて、本音が……//)」

八幡「俺、思うんだけどさ」

雪乃「なに?」

八幡「……俺とお前って……その……」

雪乃「何かしら?」

八幡「だから……ああと…………気が合う……よな……」

雪乃「……そうかもね」

八幡「俺たち、よく口喧嘩に似た論争繰り広げるけどさ、それってつまり」

雪乃「喧嘩するほど仲が良い、とでも言いたいの?」

八幡「…………おう」

145: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 03:16:28.01 ID:IP2wMsuPO
雪乃「………………」

八幡「………………」

雪乃「………………」

八幡「………………」


八幡「なあ、」雪乃「ねえ、」

八幡「!」

雪乃「……どうぞ」

八幡「いや、レディファーストってことで、お前が」

雪乃「いいえ譲るわ。あなたの話を聴きたい」

八幡「……………雪ノ下」

雪乃「………………何かしら?」


八幡「……好きだ」


雪乃「っ……………」

150: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 03:21:56.42 ID:IP2wMsuPO
八幡「……以上だ」

雪乃「それでは、次は私ね」

八幡「ああ」

雪乃「あなたは屑ね」

八幡「おう」


八幡「……は?」


雪乃「……屑よ。あなたなんて、ミジンコ未満のもはや塵よ」

八幡「え……え?」

雪乃「……あなたと一緒に、由比ヶ浜さんの誕生日プレゼントを買いに行ったの、覚えてるわよね?」

八幡「ああ……それが何だよ?」

雪乃「あの日、私がクレーンゲームのコーナーにあなと一緒にいた時、私の姉が近寄ってきたでしょ?」

八幡「陽乃さんな」

152: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 03:27:08.51 ID:IP2wMsuPO
雪乃「その姉がすり寄って、あなたに過度のコミュニケーションで接してきたわね」

八幡「あれは、おぞましいものがあったな」

雪乃「……その後よ」

雪乃「あなた、あんなにも明るい性格で話術にも長けている私の姉が、一通り会話をしただけで、外面の仮面わ被っていただけって見破ったでしょう?」

八幡「あったな」

雪乃「……あの時、あなたの洞察力に、純粋に感激したの。惚れ惚れしたわ。」

八幡「そ、そうか……」

153: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 03:33:26.98 ID:IP2wMsuPO
八幡「……それが何か?」

雪乃「私の言いたいこと、分かっておきながら……」

八幡「いや……なんの話だ」

雪乃「ほら、そういうところよ、クズ谷くん」

八幡「クズ谷くん言うな」

雪乃「いつから気づいていたの?」

八幡「……気づいたというよりは、あくまでも予想していただけだ」

八幡「だが、その予想が確信に変わったのが、今日のお前の態度全般を見てだ」

雪乃「……なんだ、意外と鈍感だったのね」

八幡「うるせぇ」

154: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 03:37:42.55 ID:IP2wMsuPO
雪乃「……まあいいわ、前説もこの辺にしておきましょうか」

八幡「そうか」

雪乃「……比企谷くん」

八幡「おう」

雪乃「……私は、あなたのことが好きです」

八幡「…………知ってた」

雪乃「さすがクズ谷くんね」

八幡「だからクズ谷言うな」

雪乃「八幡」

八幡「……なんだ、雪乃」

雪乃「……こういうとき、どうしたいいのか分からないのだけれど」

八幡「……どれ、俺がリードしてやる」スッ

ギュッ

雪乃「あ…………」

157: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 03:41:45.83 ID:IP2wMsuPO
雪乃「……急に抱きつかれても……」

八幡「俺だって、この行動が正しいのかわからない」

雪乃「……なにそれ」


八幡「ただ……これが人類の行う、愛情表現なんだよ……」ギュッ

雪乃「……素敵なこと言おうとしてるでしょう?」

八幡「……おかしかったか?」

雪乃「……いいえ」

雪乃「素敵よ…………」ギュウゥ…

八幡「雪乃……」ギュ…

雪乃「八幡……」ギュッ

158: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 03:44:49.70 ID:IP2wMsuPO
「………廊下のところで、最後まで見届けちゃった」

「……あれぇ、おかしいな……おめでたいことなのに、涙が止まらないよぉ……」ヒック

「………ゆきのん、すごく幸せそう……」

「………幸せにね、ゆきのん、ヒッキー」

ツカツカツカツカ……

163: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 03:48:11.61 ID:IP2wMsuPO
八幡「……ところでよ」

雪乃「……何よ」

八幡「……どうして、他の部員が来ないんだ?」

雪乃「……由比ヶ浜さんしかいないじゃない」

八幡「……ま、アイツがいたら、こんなことできないし……」ギュッ

雪乃「……そうね」

雪乃「(聞こえたわ、由比ヶ浜さんが涙をすする音)」

雪乃「……ごめんね」

八幡「なにがだ?」

雪乃「こっちの話よ」

164: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 03:51:26.40 ID:IP2wMsuPO
雪乃「…………ところで」

八幡「ん?」

雪乃「あなた、なぜ私が急に『優しく接する』と言い出したか、解ってるのよね?」

八幡「当たり前だろ……さっきも答えだしたじゃねぇか…」

雪乃「言ってみなさい」

八幡「……雪乃が、俺に行為を抱いていることをアピールするため……」

雪乃「……は?」

八幡「……え?」

雪乃「……ちょっと、一旦私から離れなさい」

八幡「は!?」

165: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 03:56:40.40 ID:IP2wMsuPO
雪乃「……あなたそれ、本気で言ってるの?」

八幡「当たり前だろ。俺は常に本気と隣り合わせだ」

雪乃「……呆れた」

八幡「エッ」

雪乃「私は単純に、今まであなたに対して取っていた、薄情且つ傲慢な態度によって、あなた自身の心のモチベーションがゼロに等しい状態であるから、何ヵ月と奉仕部に在籍していても、一向に構成して心変わりしないものだと思っていたの」

雪乃「つまり、同情のつもりだったのよ」

八幡「」

166: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 04:00:42.85 ID:IP2wMsuPO
八幡「え、あのね、うん、ちょっと待って」

雪乃「何よ」

八幡「俺を振り向かせようとして、行ったつもりは」

雪乃「ないわ」

八幡「俺がなんだ、お前からの罵言雑言によって心が更に腐ってしまったせいで、心変わりしないのだと」

雪乃「思っていたわ」

八幡「つまり、俺の心の余裕を生むために、今回実行したと」

雪乃「ええ」

八幡「……じゃあ、俺のことなんか実は…」

雪乃「大好きよ」

八幡「え」

167: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 04:04:49.86 ID:IP2wMsuPO
八幡「……俺のことが、なんだって?」

雪乃「しつこいと嫌いになるわよ」

八幡「すみません」

雪乃「はっきり言って、まさかこんな流れで想いが通じ合うとは思わなかったわ」

雪乃「いつも手厳しく接している相手に優しくすれば、こんなにも心を開くようになるとはね…」

八幡「俺は初めっからその気があるもんだと……」

八幡「(あれ、俺ってもしかして、中学ころに覚えたあの痛い教訓すら忘れてた?)」

168: ◆UYOMNZkX3A 2014/03/01(土) 04:13:32.64 ID:IP2wMsuPO
雪乃「結論を言うわ」

八幡「え」

雪乃「ただいまを持って、比企谷八幡くんに同情の念を込めて優しく接するキャンペーン、終了よ」

八幡「なんでだよ!?」

雪乃「もう、同情する必要性が無くなったから」

八幡「いや、今!今でしょ!」

雪乃「ほんと、あなたって恋愛絡みになると鈍感なのね」

八幡「いや、え?」

雪乃「……私がいるじゃない」

八幡「………」

雪乃「これからは、どんな場所、どんな状況でも必然的にあなたの味方になるわ」

八幡「雪乃……」

雪乃「…………幸せにしなさいよね。」


やはり俺は雪ノ下雪乃の思考をいまだ掴めないでいる。

おわし