2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:16:39.76 ID:Gjsb/aYX0
凛、花陽「「真姫様っ!」」

クラスメイト「「真姫様!!」」


「「「真姫様ばんざーいっ!!」」


真姫「まったく…貴女たち、今日もこの私を崇めるのに忙しいみたいね」

凛「もちろんだにゃ!」

花陽「真姫様、相変わらずお美しい…」

真姫「ふふっ」


私の名前は西木野真姫

一年生ながら、この音ノ木坂学院の最高位に君臨している

一般生徒とは格が違う私だがたまには相手をして讃えることを許してあげていた

優しいでしょ? 私って

 

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:17:49.00 ID:Gjsb/aYX0
真姫「さて…」

凛「ど、どこか行っちゃうの!?」

花陽「ま、真姫様ぁ…! ここにいて私どものお相手を…」

真姫「うるさいわねっ! 何軽々しく私に意見してるのよ!」

花陽「す、すすすすすみませぇん……!!」

凛「お許しをー」

真姫「……ふんっ」

花陽「あ、あぁ……真姫様が行ってしまわれる……」

凛「せめて香りだけでも残していってー」

真姫「……音楽室」

真姫「音楽室で優雅なる旋律を奏でてくるわ」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:18:58.09 ID:Gjsb/aYX0
凛「行っちゃったにゃー」

花陽「うん……でもまたしばらくしたらお戻りになられるから」

凛「凛たち、真姫様と同じクラスになってラッキーだよねー!」

花陽「一生分の運を使いきった感じだよぉ…」


ガラッ…


穂乃果「あのー」

凛「二年生?」

穂乃果「一年生に歌がすっごく上手い子がいると思うんだけど」

花陽「真姫様のファンの方ですか!?」

穂乃果「真姫…、様……?」

凛「歌が上手い人類なんか真姫様以外に存在しないにゃー!」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:20:22.61 ID:Gjsb/aYX0
奏でるピアノの音と歌声が壁を介し、四方から私の耳をくすぐる

何て心地好い感覚……やっぱり私って天才かも


真姫「ふふっ」


ガラッ…


真姫「っ!?」

穂乃果「すごい! すごい!」

真姫「な、何よ!?」

穂乃果「すっごく歌上手だね! あとピアノも」

真姫「はぁ?」


何を当たり前のことを言ってるの?

私を誰だと思ってるのかしら……


真姫「私を崇めるのより、勝手にこの部屋に入ってきた非礼を詫びるのが先じゃない!?」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:21:31.67 ID:Gjsb/aYX0
穂乃果「え? あぁ…ごめんねー」

真姫「……っ!」


私への侮辱と捉えていいのよね?

“ふざけた女”

それが目の前に立っている高坂穂乃果への第一印象だった


穂乃果「貴女すごく可愛いね! アイドルやってみない?」

真姫「……っ」

穂乃果「?」


アイドル? 何を言ってるの? この人

確かに歌うことは好き……歌姫という肩書きは私の為に古来から用意されているようなものよ?

でも、アイドルなんて……


真姫「……帰って」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:23:06.43 ID:Gjsb/aYX0
穂乃果「一緒にスクールアイドルやろうよ! 駄目なら曲作って! 二つに一つだよっ!」

真姫「帰ってって言ったのが聞こえなかったのかしら?」

真姫「私が貴女のような愚民と言葉を交わしてあげただけでも幸運だと思いなさい」

穂乃果「私たちのスクールアイドルの曲作ってよー! 作って作って作ってー!!」


話が通じない……?

愚かな女だと思っていたけどまさかここまでだったなんて……

これはまともに会話するだけ無駄ね……この真姫様の時間は有限なんだからこんな女に付き合ってあげる暇はないわ


真姫「アイドルの曲とか聴かないし」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:24:05.08 ID:Gjsb/aYX0
穂乃果「そうなの? 普段どんなの聴いてるの?」

真姫「……クラシック」

穂乃果「へー……アイドルは聴かないんだ?」

真姫「ああいうチャラチャラした、いかにも庶民が歌う曲とか興味ないし」

穂乃果「……ふーん」

真姫「もう私と話すことはないでしょ? 私も貴女なんかと話すことは」

穂乃果「腕立て伏せできる?」


また突拍子もないことを……

私のとりまきがいたら今頃、半死半生になってるわよ

私は、自ら野蛮なことはしたくないから生かしてあげてるけど……

命は大切にすべき、よ


穂乃果「もしかして…できないんだぁ?」


殺す……

この女、絶対に殺す

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:25:33.63 ID:Gjsb/aYX0
真姫「……できるわよ!」

穂乃果「あんまり無理はしない方が」

真姫「できるって言ってるでしょ!! この私を誰だと思ってるのよ!?」

穂乃果「えっと……ま、ま……?」

真姫「真姫様よ! ていうか本当に私のこと知らないわけじゃないわよね?」

穂乃果「……? 今知った! 真姫ちゃん!」

真姫「真姫様!」

穂乃果「そういえば一年生の子も真姫様って言ってたような……」

真姫「当然でしょ? 私と貴女たち庶民は対等じゃないんだから」

穂乃果「そんなのおかしいよ、友達はみんな対等なはずだよ?」

真姫「私は特別、ていうかそもそも貴女とは友達じゃないし」

穂乃果「……腕立て伏せ」

真姫「やるわよっ!」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:26:45.27 ID:Gjsb/aYX0
真姫「ふっ…くっ……! んっ…、あぁっ… !」

穂乃果「おぉ…!」

真姫「んっ…しょっ…! こ、これ…くらい…っ!」

穂乃果「ならそのまま笑ってみて?」

真姫「え…?」


本当にこの女……意味わかんない

ムカつく……

私のこと知った時、青ざめるがいいわ

泣いて土下座させてやるんだから!

……あれ?

でも、私のことを知らない人間がこの学校にいるのかしら……?

もしかして、本当は知ってて……

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:27:58.27 ID:Gjsb/aYX0
穂乃果「どうしたの? できないのぉ?」

真姫「……っ!」


知ってる上でわざと……?

私の寵愛を受けたくて、こんな手の込んだ真似を?

だとしたら滑稽ね…………私が

まぁ明日がこの女の命日になることだし……笑みくらい餞として添えてあげるわ


穂乃果「……? おーい! おーい! 聞こえてますかー?」

真姫「あぁもうっうるさいわね! これでいいんでしょ!? にっこにっこにー!」

穂乃果「おぉ! すごい! 穂乃果なんて全然駄目だったのに」

真姫「何回も言うようだけど私と貴女では格が違うのよ! 格が!」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:28:46.93 ID:Gjsb/aYX0
穂乃果「すごいよ! 真姫ちゃん! 是非穂乃果たちと一緒にスクールアイドルを」

真姫「やらないって言ってるでしょ!! あと真姫様!!」

穂乃果「そっかー残念残念…」

真姫「ふんっ……用が済んだらさっさと」

穂乃果「これ歌詞ね! 穂乃果たち神社で練習してるから完成したら持ってきてよ!」

真姫「曲も作らないっ!!」

穂乃果「あ、恥ずかしいなら別の方法もあると思うんだ! ポストに入れるとか」

穂乃果「じゃあ穂乃果、練習行くからばいばーい!」

真姫「……」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:29:54.68 ID:Gjsb/aYX0
━━

真姫「ってことがあったのよ…」

凛「むきーっ! ふざけた女だにゃー!」

花陽(アイドル……?)

真姫「だからその練習とやらを見に行って嘲笑ってやろうと思うんだけどどうかしら?」

凛「そこで仕返ししてやるにゃー!」

花陽「い、行きましょう…!」

真姫「ならさっさと馬車の準備をしなさい!」

花陽「は、はい…っ! 真姫様!」

凛「がってんしょーち!」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:30:58.75 ID:Gjsb/aYX0
━━

凛「次は~神田明神~」

花陽「つ、着きました! 真姫様」

真姫「ご苦労様…って何よ!? この石段は……!!」

真姫「これじゃ馬車で登れないじゃない!!」

凛「まぁ神社って大体こんなものだし…」

真姫「……花陽」

花陽「はいっ! 私の背中でよろしければ」

真姫「途中で落としたら承知しないわよ」

花陽「頑張りますっ!」

凛「凛は先に登って紅茶の準備してるにゃー」

真姫「だ、そうだから冷めない内によろしくね」

花陽「はいっ!!」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:31:44.64 ID:Gjsb/aYX0
花陽「ひはぁ……っ! ひはぁぁっ……!!」

真姫「ペース落ちてるわよ!」

花陽「ひゅふっ…! ぜぇ…ぜぇ…っ! はふ…ひはぁっ……!!」

真姫「まったく……情けない」

花陽「ず…ずみ"ま"ぜぇぇ……んっ! げほっ…げほっ…!!」



凛「一番乗りー♪ にゃ?」

海未「ワンツースリーフォー!」

穂乃果「ファイブシックスセブンエイト!」

ことり「はぁ…っ! はぁっ…!」

凛「あいつらが真姫様が言ってた…」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:32:37.52 ID:Gjsb/aYX0
凛「凛は紅茶の用意~♪」


海未「おや? あれは…」

穂乃果「あっ…! 確か一年生の教室にいた…」

海未「なるほど……もしかして私たちのファンなのでは?」

穂乃果「多分そうだよ!」

海未「応援してくれる人がいるというのは嬉しいものですね」

穂乃果「うんっ!」

凛「準備おーけいだにゃー! 真姫様たちまだかなまだかなー?」

海未「では紅茶も淹れてもらったことだし休憩にしましょう!」

穂乃果「ことりちゃーん! 休憩だってー」

ことり「はぁ…はぁ…っ! あ、は~い!」

凛「にゃ…?」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:33:27.43 ID:Gjsb/aYX0
穂乃果「ことりちゃん! おやつおやつー!」

ことり「今日のおやつは紅茶にぴったりのフィナンシェとダックワーズ! あとギモーヴも作ってきたよ~♪」

穂乃果「ぎもーぶ?」

ことり「マシュマロのこと♪」

穂乃果「おー!」

海未「なかなか良い香りの茶葉ですね……二人ともミルクは入れてよかったですか?」

穂乃果「うん!」

ことり「ことりはあま~いのがいいなぁ!」

海未「わかりました」

凛「……ちょ、ちょっと待つにゃー!!」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:34:22.24 ID:Gjsb/aYX0
海未「どうしました?」

凛「こ、これは真姫様の為に用意した」

ことり「お菓子いっぱい持ってきたから一緒に食べよ?」

凛「お、お菓子……じゅるっ……」

ことり「ね?」

凛「うんっ!」

海未「ではもう一杯淹れますね」

凛「ありがとー! いっただきまーす!」

穂乃果「美味しいっ! やっぱり激しい練習の後の甘いものは格別だよ!」

海未「この後もまだ練習はありますけどね?」

穂乃果「はーいっ!」

ことり「遠慮しないでいっぱい食べてね?」

凛「うん! ありがとー! もぐもぐ…」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:35:14.77 ID:Gjsb/aYX0
ことり「紅茶のおかわり淹れるね」

穂乃果「穂乃果もー」

凛「凛もー」

海未「海未もー」

ことり「へ? 海未ちゃん……?」

海未「し、失礼しました……つい美味な紅茶と場の雰囲気に流されてしまい……」

凛「もー海未ちゃんったら可愛いにゃー」

穂乃果「えへへ、楽しいねー」

ことり「一人増えるだけでも賑やかになって嬉しいかも♪」

穂乃果「そうだ! 凛ちゃんも一緒にスクールアイドルやってみない?」

凛「スクールアイドル……?」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:36:05.87 ID:Gjsb/aYX0
凛「うーん……うーん……」

穂乃果「すごく悩んでる…」

ことり「凛ちゃん可愛いし、絶対良いと思うんだけどなぁ…」

海未「気も利きますし…何ならマネージャーというのも…」

凛「うーん……どうしようかにゃぁぁぁぁぁぁ……」

穂乃果「そ、そんなにすぐ決めなくてもいいんだよ…?」

ことり「ことりたちはいつでも大歓迎だから」

凛「うん…! もうちょっと考えてみるにゃ! ……あれ? 凛、何か忘れてるような……?」

穂乃果「食後の一服かな?」

ことり「凛ちゃんって不良なの!?」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:37:00.87 ID:Gjsb/aYX0
花陽「ぜぇぇ…ぜぇぇ…っ!! げほっげほっ……!! おえぇぇぇぇっっ!!」

真姫「遅いっ! こんな階段登りきるのに一時間以上かかるなんて!」

花陽「ひぎゅぅっ…! ご、ごめ…なざぃぃぃ……!!」

凛「あっ! 真姫様!」

海未「真姫様……?」

穂乃果「あ、真姫ちゃんだ! 真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃーん!!」

真姫「あーもう! うっとおしいっ! 頭が高いのよ! 私を出迎えるつもりなら膝まづきなさい!」

凛「かよちん…大丈夫…?」

花陽「うげっ…ぐぅっ…! ひゅはびっ…! げはぁぁっ……!!」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:38:03.56 ID:Gjsb/aYX0
真姫「凛、喉が乾いたわ」

凛「はいにゃ! あ……」

真姫「何してるの? 早く紅茶を持ってきなさい」

凛(茶葉が……ない……?)

真姫「りーんー?」

凛「あ、あのー……」

真姫「何よ」

凛「なくなっちゃったにゃ」

真姫「はぁ? なくなったって貴女に茶葉も紅茶セットも持たしておいた筈よね!?」

凛「そ、それはその……あの三人!!」

凛「あの三人の茶番に付き合わされたおかげで茶葉が底をついて…茶葉だけに茶番……なんちゃってー……はは」

真姫「……」

穂乃果「ごめんね! 真姫ちゃん! 紅茶が美味しいからってらっぱ飲みしちゃって」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:38:58.73 ID:Gjsb/aYX0
ことり「元はと言えばことりがコールかけちゃったから…」

海未「いえ、私が勘違いをして皆に紅茶を振る舞ってしまったのがそもそもの原因です」

真姫「……」

凛「……やっぱり真姫様怒ってる?」

真姫「……花陽」

花陽「は、はひぃ……っ」

真姫「今から大至急、茶葉を調達してきなさい」

花陽「ふふぇっ……!?」

真姫「店わかるわよね? 私の名前を出せば譲って貰えるはずだから」

花陽「は、はひぃふぁ……っ!?」

真姫「あら…私の命令が聞こえないのかしら?」

凛「真姫様! かよちんはもう疲労困憊満身創痍誰が見てもボロボロの状態だにゃ! 調達なら凛が!」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:39:57.71 ID:Gjsb/aYX0
真姫「駄目よ」

凛「な、何で!?」

真姫「凛…貴女にはこの後たっぷりと、この真姫様を蔑ろにした償いをとってもらうから」

凛「ひ、ひぇー」

真姫「花陽、行きなさい」

花陽「は、はははぃぃぃぃぃ!!!! おげぇぇっっ……!!」

真姫「ふんっ……さて」

海未「ワンツースリーフォー! ことり! 遅れてますよ!」

ことり「は、はいっ!」

穂乃果「ファイブシックスセブンエイト! ことりちゃん! 早いよ!」

ことり「は、はいっ…!」

真姫「ちょっと!!」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:41:16.95 ID:Gjsb/aYX0
凛「真姫様、今は練習中だから…」

真姫「そんなこと知らないわ! この私を無視するなんていい度胸ね…」

真姫「あ、貴女たちっ……!!」

海未「ワンツーワンツー」

真姫「……っ」

凛「み、みんなー! 真姫様が何か言ってるにゃー!」

穂乃果「え? どうしたの? 凛ちゃん」

海未「何かアドバイスでも頂けるんですか? 凛」

ことり「ぜぇ…ぜぇ…! はぁ、はぁ…?」

真姫「何で凛には反応するのよ…」

凛「えっと…凛じゃなくて、真姫様が話あるって」

穂乃果「真姫ちゃん? 曲完成したの?」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:43:44.89 ID:Gjsb/aYX0
真姫「まだよ! ていうか歌詞貰ったの今日の昼間だし! そもそも作るなんて一言も言ってないし!!」

穂乃果「そっかー……真姫ちゃんならぱぱぱーってすぐ曲作ってくれると思ったんだけどなー」

真姫「貴女、作曲ナメてるでしょ?」

穂乃果「やっぱり無理かぁーそっかぁー残念だなぁー真姫ちゃんには荷が重すぎたかぁー残念ー」

真姫「や、やろうと思えばすぐにでも書けるわよっ! ってその手にはもう乗らないわ」

穂乃果「おぉ…! 真姫ちゃんが成長してる!」

真姫「当然っ! だってこの私よ? 賢さは一秒一秒で倍々チャンスなんだから!」


ふふ…私の賢さに皆、戦慄してるわね

さて、どんな嫌がらせをしてあげましょうか……

高坂穂乃果……と残りの二人、この私を侮辱した罪は重いわよ

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:44:40.18 ID:Gjsb/aYX0
穂乃果「じゃあ何しに来たの? 見学?」

真姫「え……? それは、その……とにかく目障りなのよ! 貴女たち!」

穂乃果「ほぇ?」

海未「わざわざこんな所まで赴いて、目障りなど…」

ことり「ちょっと何言ってるかわかんないよね」

真姫「くぅーっ! 二年だからって私に無礼な口利いていいと思ってるの!?」

ことり「え、えっと……」

海未「凛」

凛「へ?」

海未「この方は凛の友達なのですよね?」

凛「えーっと……友達……なのかなぁ?」

穂乃果「凛ちゃん! いくらこんな真姫ちゃんでもその言い方は酷いと思うよ!」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:46:57.61 ID:Gjsb/aYX0
ことり「同じ一年生ってことは同じクラスってことで放課後、一緒にこんな所まで遊びに来てるのに…それでも友達じゃないってことはつまり……」

凛「と、友達だよ!! 凛と真姫様は友達!!」

真姫「はぁ? 何言ってるのよ! 凛」

凛「うっ…」

真姫「私の友達を名乗るなんて100年早いわよ! この不躾者!」

凛「ごめんなさいにゃー」

穂乃果「凛ちゃん……もしかして真姫ちゃんに虐められて」

ことり「イジメはよくないよっ!」

海未「私の眼前でそんな真似、許しませんよ?」

真姫「ち、違っ…! 私は…西木野真姫だから……」

凛「みんなっ! 凛はいじめられてなんかないよ! 大丈夫…! 心配いらないよ!」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:48:13.36 ID:Gjsb/aYX0
ことり「凛ちゃん、今まで辛かったね……でももう平気だよ? ことりたちがついてるから」

凛「だ、だからそんなんじゃ」

希「何をさっきから神様の前で騒いどるん~?」

海未「あ、貴女は副会長の…」

穂乃果「この真姫ちゃんが神様の前で同級生を虐めてました!」

ことり「でも凛ちゃんは強い子だから…大丈夫大丈夫って……」

真姫「はぁ!?」

希「ふ~ん、あんたがそのイジメっ子の真姫ちゃんやね?」

真姫「い、虐めって……私はただ、絶対的な王としての権威を振りかざしているだけで」

希「まぁ…イジメはあかんよ?」

海未「三年生が来たからもう大丈夫ですよ、凛」

凛「あぅ……」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:49:18.45 ID:Gjsb/aYX0
希「皆、ここ使わしてもらっとるんやからお参りくらいしていき?」

穂乃果「はいっ!」

海未「勿論です!」

ことり「いつもありがとうございます!」

希「うんうん、二年生は良い子ばっかりやね」

凛「り、凛もお参り…」

真姫「しらけちゃったわ……行くわよ! 凛」

凛「う、うん…」

真姫「……ふんっ」
ポイッ

凛「今、何投げたの?」

真姫「別に…ただのゴミよ」


希(賽銭箱に札束が……? あの子も本当は悪い子やないんかもしれんね)

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:50:02.97 ID:Gjsb/aYX0
━━翌日


真姫「昨日は散々だったわ…」

凛「真姫様、おはよー」

花陽「ま、真姫様ぁ…! 酷いですよぉ…! 花陽、茶葉買って戻ったら誰もいなくて…」

真姫「は?」

花陽「うぅ…! 何でもありませぇん…!」

クラスメイト「「真姫様! おはようございます!!」」

「「「真姫様ぁー!! おはようございます!!」」」

真姫「……うるさいわね」

花陽「そ、そうですね……はは」
ガサッ

真姫「その手に持ってるの…何?」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:51:06.00 ID:Gjsb/aYX0
花陽「ま、真姫様の目に入れるにはとても烏滸がましい庶民の娯楽と言いましょうか…その」

真姫「それは私が決めること……いいから貸しなさい」
ガサッ

花陽「あぁ……っ」

真姫「…………『μ's ファーストライブ』?」

凛「みゅーずってもしかして穂乃果ちゃんたちの?」

花陽「あ、ああうぅぅぅ……っ!!」

真姫「これは…私への反逆と捉えて言いのよね……?」

凛「凛知ってるよー! かよちん、アイドルに憧れてるんだにゃー」

花陽「り、凛ちゃぁぁぁぁぁん!!」

真姫「ふーん……」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:52:51.19 ID:Gjsb/aYX0
花陽「あ、ああの…これは、その…」

真姫「それ…よく見たら今日じゃない…?」


今日……? まだ曲も完成してない癖に何をやるつもりなのかしら?

どうせそこら辺のアイドルの曲使った真似事でも……

……そうだ

面白い事を思い付いたわ

ふふっ…ふふふ…


真姫「あーはっはっは!!」

花陽「ま、真姫様……? はは…あははは」

凛「ほら! みんなも笑うにゃ! にゃはははは!」

クラスメイト「「にゃはははは!!」」

「「「にゃーはっはっはっはっ!!!!」」」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:53:47.27 ID:Gjsb/aYX0
━━

真姫「高坂穂乃果! 高坂穂乃果はいるの!? 出てきなさい!!」

穂乃果「あ、真姫ちゃんだ!」

海未「昨日の一年生……」

ことり「イジメっ子の真姫ちゃん!」

真姫「貴女たち、いつも一緒にいるのね……」

穂乃果「違うよ! 穂乃果が真姫ちゃんと初めて話した時、穂乃果ひとりだったよね!? ねぇ!?」

真姫「そ、そうだったけど…何でそんなに頑なに否定するのよ!」

穂乃果「だって真姫ちゃんが間違ったこと言ってるから! それを気付かせてあげるのは先輩の役目だから!!」

真姫「あーはいはい! 私が悪かったわよ!!」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:55:01.52 ID:Gjsb/aYX0
海未「それで…私達に何か…?」

真姫「貴女たち、今日の放課後…ライブやるつもりらしいじゃない?」

ことり「それが真姫ちゃんに何の関係があるの!?」

海未「また邪魔するつもりですか!? はっきり言って迷惑先番この上ないです!!」

真姫「……一応、曲作り頼まれてる身なんだけど」

真姫「どうせ録でもない曲を真似るだけなんでしょ? ならこれでも歌えば?」

穂乃果「こ、これは…」

真姫「貴女が書いてくれって泣きながら懇願してきたの忘れたの? ただし…今日のライブまでに完璧に歌も振りも仕上げなさい!」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:55:58.15 ID:Gjsb/aYX0
穂乃果「わかった!」

真姫「せいぜい頑張ってね、ふふっ」


馬鹿な女……あと数時間で完璧になんて出来るわけないじゃない

たっぷりとオーディエンスの前で恥をかいてもらいましょうか

ふふっ……あーはっはっは!!


真姫「あーはっはっは!!」


ことり「良い人なの……かな?」

穂乃果「よしっ! ライブの時間まで特訓だ!」

海未「し、しかし穂乃果…! 今日のセトリは、Mスタ→ぼら今→夏色→WRなのでは!?」

穂乃果「せっかく真姫ちゃんが作ってくれたんだし! 挑戦してみよう! 穂乃果たちなら出来るよ!」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:57:18.47 ID:Gjsb/aYX0
━━

真姫「さぁ待ちに待った放課後! ライブ観に行くわよ! 早くしなさい!」

花陽「怒ってない……?」

凛「何だかんだ言って、真姫様は穂乃果ちゃんたちのこと気に入ってるんだにゃー」

真姫「ふふっ、他人の失敗こそ我が人生における最高の愉悦……あーはっはっは!!」

凛、花陽「「あーはっはっはっは!!」」

クラスメイト「「にゃーはっはっはっはっ!!!!」」

「「「にゃーはっはっはっはっ!!!!」」」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:58:23.75 ID:Gjsb/aYX0
━━講堂


真姫「ふふっ、一番乗りね……一番こそこの私に相応しいわ」

花陽(楽しみだなぁ)

凛「まだ凛たち以外誰も来てないにゃー」



真姫「今頃大慌てで必死に練習してる頃かしら」

花陽(わくわく)

凛「もうすぐ始まっちゃうけど……お客さん……」



真姫「ふふふ……うふっ……あーはっはっは!!!!」

花陽(こんな間近でアイドルのライブ観られるなんて幸せだよぉ)

凛「……お客さん誰もいない……真姫様の高笑いだけがこだましてるにゃ」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 16:59:32.88 ID:Gjsb/aYX0
真姫「幕が開いた…いよいよ始まるのね! さぁ私を楽しませなさい!」

花陽「わぁぁ…!」

真姫「って客、真姫様御一行しかいないじゃない! 観客にまで見放されるなんて…笑いがおさまらないわ」

真姫「あーはっはっは!! あーはっはっは!!」


穂乃果(え? お客さんが…)

海未(真姫たち三人は観に来てくれてますが…)

ことり(始まる前からあんなに楽しんでくれてる……やっぱり良い人なんだ)

海未(どうします? 穂乃果)

穂乃果(やろう…! 全身全霊で! セトリは、Mスタ→ぼら今→夏色→WR……そしてアンコールに真姫ちゃんが作ってくれた出来立てホヤホヤの新曲初披露だよ!)

ことり(初ライブだから全部、初披露なんだけど…)

海未(はい…! では、μ's ミュージック……)

「「「スタートッ!!」」」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:01:58.55 ID:Gjsb/aYX0
~♪

海未「だってパーティー終わらないー!!」

穂乃果「無謀な賭け勝ちにいこうー!!」

ことり「星より確かな1,2,Jump!!」


真姫「……っ!?」

花陽「すごぉい…!!」

凛「みんなキラキラして楽しそうだにゃー!」


穂乃果「未来捕まえて! 人生気分で上下左右っ!!」


真姫(何で…! どうしてこんな…観客三人だけしかいない前でそんな楽しそうに歌えるの…!?)

真姫(もっと絶望に満ちた終わらないパーティーでもやってなさいよ…!!)

真姫「くっ…!!」

花陽「おー……はいっ! おー……はいっ! フゥーフゥー♪ fuwafuwa♪」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:03:05.32 ID:Gjsb/aYX0
花陽「いえーいっ!!」

凛「最高だにゃー!!」

真姫「……っ!」

凛、花陽「「アンコール!! アンコール!!」」


穂乃果「ついさっき出来上がった新曲です! 聴いてください……START:DASH」

真姫「っ!?」

真姫(そうよ! これがあったわ! さっきまでのは沢山練習したみたいだからかなりのクオリティがあったけど…これなら…)


穂乃果「悲しみに閉ざされて~♪」

海未「泣くだけの君じゃない~♪」

ことり「熱い夢きっと未来を~♪」


真姫「なっ…!?」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:04:23.42 ID:Gjsb/aYX0
穂乃果「ありがとうございましたっ!!」

真姫(か、完璧に……!? 歌もダンスも……! 何者なのよ、こいつら)

花陽「すごかったよぉ…!!」

凛「ふぃーばぁー!!」

穂乃果「はぁ…はぁ…、えへへ…」

絵里「どうするつもり?」

真姫「……?」

海未「生徒会長…」

絵里「確かにパフォーマンスは完璧だったわ…でもこんな三人しか集客出来ないのにこれ以上続けても」

穂乃果「……六人です」

穂乃果「穂乃果たちのライブを観に来てくれた人は六人……一年生の子達に生徒会長、その補佐の人、あとはツインテールが椅子の影からぴょんぴょこ跳ねてる人もいます!」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:05:53.03 ID:Gjsb/aYX0
にこ(……っ!?)

絵里「だから何…? 三人でも六人でも満足に集められなかったことには変わりはないでしょう?」

穂乃果「はいっ! その通りです! でも続けます!」

絵里「……どうして?」

穂乃果「やりたいからです!!」

海未「穂乃果の言う通り…私達はやりたいからやっているのです。見てわかって頂けたようにパフォーマンスはもうプロの域にまで達しています」

ことり「そこの一年生もすごく盛り上がってくれました! だから観に来てくれさえすればファンに取り込める自信はあります!」

穂乃果「このステージ……観客席をよく見渡せるんですよ…生徒会長が必死になってコール入れてくれたことも見えてました」

絵里「わ、私は別に…」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:06:58.33 ID:Gjsb/aYX0
凛「ヘイッ!ヘイッ! ヘイッ!」

絵里「スターダッ!! はっ…! これはその…!!」

海未「ふふっ…」

絵里「か、勝手にしなさい! 行くわよ、希!」

希「……さすがやね、もう五年もウチの神社で一日も欠かさず練習しとっただけはある」


穂乃果「一応、成功なのかな?」

海未「まだまだです…今日もこの後、練習です」

ことり「誰か動画アップしてくれないかなぁ~」


花陽「さ、最高でした!」

凛「また次も絶対観に行くにゃー!」

真姫「……っ」

花陽「真姫様…?」

真姫「ふ、不愉快極まりないわ…!! 二人とも! 帰るわよ!!」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:08:00.99 ID:Gjsb/aYX0
━━翌日


花陽(はぁ……やっぱり花陽には無理だよね……)

凛「かよちん?」

「「「真姫様がご登校されますわぁぁ!!!!」」」

凛「ほら! 早く立って出迎えの準備を」

花陽(花陽なんて歌も踊りも全然だし……あんな高レベルの中でやっていける気が……)

凛「か、かよちん!!」

真姫「……」

凛「真姫様おはよー」

クラスメイト「「真姫様ぁ!! おはようございます!!」」

「「「おはようございます!!!!」」」

真姫「うるっさいのよ!! 朝くらい静かにしなさいっ!!」

凛「ひぃっ! 今日の真姫様、機嫌悪いにゃー」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:09:02.46 ID:Gjsb/aYX0
花陽(はぁ……でも……花陽もアイドル……、ん?)

真姫「……」

花陽「ま、真姫様…!?」

真姫「挨拶がないみたいだけど? 聞こえなかっただけかしら? 私の耳がおかしいの? ねぇ…?」

花陽「ひぃ….! お、おはようございます!」

真姫「あの二年共といい…貴女といい…私に反旗を翻すのが流行ってるのかしら? 何なら今ここで忠誠心を試してもいいのよ!?」

花陽「す、すみません…!! すみません…っ!!」

真姫「ふんっ…!」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:10:27.30 ID:Gjsb/aYX0
花陽「うぅっ……!」

真姫「貴女、もしかして…スクールアイドルに入りたいんじゃ…?」

花陽「ぎくっ!」

凛「凛知ってるよー」

花陽「凛ちゃん! シャラップ!!」

真姫「ねぇ…?」

花陽「そ、そんな滅相もありませんよ…! えへへ…」


ふふーんっ……またしても名案を思い付いてしまったわ

昨日のライブを観る限り、悔しいけど高坂穂乃果たちは恐らく全国のスクールアイドルと比べてもかなり高レベルにいる…

人気が出てしまうのも時間の問題ね

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:11:28.45 ID:Gjsb/aYX0
なら、その前に潰してしまおう

内部崩壊という名の破滅のロンドを…

まず花陽を刺客として高坂穂乃果たちの元へと送り込む……花陽は声も小さいしオドオドしているから足手まといになるのは火を見るよりも明らか……

あの二年共は外面だけは取り繕った様に良いから花陽の参入を拒むことはないでしょう

喜んで迎え入れた新入部員、いえ…私が送り込んだ侵入部員が足を引っ張るなんて夢にも思ってないはず

これであいつら…μ'sとかいうグループは終焉を迎えるのよ!

私ってやっぱり賢いわね……ふふっ

あーはっはっは!!


真姫「あーはっはっは!!」

「「「にゃーはっはっはっはっ!!!!」」」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:12:33.39 ID:Gjsb/aYX0
真姫「花陽」

花陽「は、はい……」

真姫「私は止めないわ…貴女が本当にやりたいことなら」

花陽「はい…?」

凛「きっと真姫様はスクールアイドルのことを言ってるんだにゃー」

花陽「ス、スクールアイドル…!? 花陽には無理だよぉ…!!」

真姫(そう…無理だから入れようとしてるのよ)

真姫「そんなことないわよ! 貴女なら多分いけるわ」

花陽「む、無理ですぅ…!!」

真姫「大丈夫よ」

花陽「無理ですぅぅぅぅ」

真姫「入りなさい」

花陽「無理ですぅぅぅぅぅ!!!!」

真姫「入れ!!」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:14:35.22 ID:Gjsb/aYX0
花陽「ひぃっ…! 真姫様…?」

真姫「その…えっと…花陽は良い声してるんだから大丈夫よ、自信持ちなさい」

花陽「こ、声…? そんなことは…」

真姫「ほら…あ~あ~あぁ~あぁ~♪」

花陽「あーあーあああああ」

真姫「完璧! さぁあいつらの所に行くわよ!」

花陽「い、今からですかぁ…!?」

凛「ほらほらかよちーん! 急いでー!」

花陽「凛ちゃんまで…! 誰か助けてぇぇ!!」

真姫「は? 貴女まで私をいじめっ子呼ばわりするつもり?」

花陽「な、何でもないです…! 決して助けないでくださいぃぃ…!!」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:15:46.90 ID:Gjsb/aYX0
━━

穂乃果「へ?」

真姫「だから花陽を貴女たちのところに入れなさい」

凛「かよちんはずっとアイドルやりたかったんだにゃー」

海未「そうなの…ですか?」

花陽「……は、はぃ」

真姫「ほら」

凛「かよちん」

花陽「わっ…!」

ことり「……?」

花陽「こ、こここ小泉花陽です!! 小さい頃からずっとアイドルに憧れてました!! 声も小さいし背も小さい、踊りも素人以下だし頭もそんなに良くはありません…!!」

花陽「得意なことと言えば…お米をいっぱい食べることと誰かに助けを求めることくらいで…はっきり言ってこんな超級スクールアイドルグループに入っても足を引っ張り続ける未来しか見えません!!」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:17:05.00 ID:Gjsb/aYX0
花陽「でも…でもっ…!! 真姫様に対する忠誠心だけは誰にも負けないつもりです!!」

花陽「さっき…真姫様が言ってくれたんです…!! 花陽のやりたいことをやれって……そんなこと言われたからスクールアイドルやってみようかなって生半可な気持ちが芽生えたんです!!」

花陽「ただの興味本意です!! でもアイドルやってみたいなぁっていうのは本当です!! だから入れてください!! お願いします!!」

真姫「花陽を入れなさい」

穂乃果「うんっ! もちろんっ!」

ことり「穂乃果ちゃん!? いいの!?」

海未「忠誠心とやらで入っても私達のハードな練習に耐えられるとは思えないのですが…」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:17:56.30 ID:Gjsb/aYX0
穂乃果「きっと大丈夫だよ! 花陽ちゃんなら」

花陽「ありがとう…っ…ございますっ…!!」

真姫(ふふっ、爆弾設置完了…)

ことり「穂乃果ちゃんがそう言うならまぁいっか♪ それで二人はどうするの?」

凛「へ?」

真姫「はぁ?」

海未「もうこの際、入ってもいいですよ?」


私までスクールアイドルって……笑えない冗談は詩だけにしてよね

でも……待って……

この流れで私も自然と入り込めば、自らの手でこのグループを潰せる……?

アリ……ね

ふふっ……あーはっはっは!!

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:19:02.71 ID:Gjsb/aYX0
真姫「あーはっはっは!!」

海未「どうやら入るみたいですね……はぁ…」

凛「え? 真姫様も? なら凛もー!」

海未「凛なら歓迎しますよ!」

ことり「わぁ~い! 凛ちゃん!」

穂乃果「一緒に頑張ろうね! 凛ちゃん!」

凛「う、うん…」
チラッ

花陽「……」

真姫「……」

凛(うぅ…可愛がられるのも辛いものがあるにゃ…)

穂乃果「メンバーも倍になったことだし! これで廃校阻止に王手かけたも同然だねっ!」

真姫(馬鹿な女……チェックメイトをかけたのは私の方だと知らずに…ふふっ)

真姫「あーはっはっは!! あーはっはっは!!」

穂乃果「おぉ…! 真姫ちゃんがやる気満々だ!」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:19:56.53 ID:Gjsb/aYX0
━━翌日


穂乃果「ちょっと! 真姫ちゃん!」

真姫「うるさいわねぇ…何よ? 愚民代表の高坂穂乃果」

穂乃果「今日の朝練! 何で来なかったの!?」

真姫「朝練……?」

海未「凛と花陽はちゃんと来てましたよ」

ことり「それもことりたちより早く」

真姫「そう…」

穂乃果「そう…じゃなくてぇ!!」

海未「明日は来てくださいね…」

真姫「嫌よ…だって疲れるじゃない」

海未「なら来なくて結構です」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:21:03.11 ID:Gjsb/aYX0
真姫「朝は何かと忙しいのよ…為替変動とか株価のチェックとか」

穂乃果「か、かわせ…?? とりあえず入ったからには真面目に練習してもらうからね!」

真姫「あーはいはい…じゃあまた明日」

ことり「今から放課後の練習なんだけど…」

真姫「はぁ? 雨降ってるのにどうやって練習するのよ…」

凛「でもこのくらいの雨なら…」

真姫「……凛」

凛「や、やっぱり今日は中止にした方が…」

穂乃果「なら皆でミーティングしよ! 駅前のハンバーガー屋さんで!」

真姫「嫌よ…そもそもハンバーガーって何?」

海未「……」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:21:58.19 ID:Gjsb/aYX0
━━

凛「おいしーにゃー! もぐもぐ…」

真姫「これが…ハンバーガー…?」

ことり「本当に知らなかったんだ…」

真姫「こんなのどうやって食べるの? ナイフやフォーク渡されてないんだけど?」

穂乃果「あれ? 真姫ちゃんって目悪いの? 目の前にいる凛ちゃんが見える? 見えてるならあぁやって食べたらいいんだよ?」

真姫「い、いちいち嫌味な言い方しないで!! もうっ…!」

花陽「こう両手で持って…かぶり付くんですよ…! はむっ!」

真姫「ご教授どうもありがとうございます…それにしても随分と偉くなったものですね? 小泉花陽さん」

花陽「ご、ごめんなさい…!! すみません!! すみません!!」

穂乃果「あーっ!! 穂乃果のハンバーガーがないっ!!」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:22:54.46 ID:Gjsb/aYX0
穂乃果「真姫ちゃん! 穂乃果の食べたでしょ!?」

真姫「どんな思考回路してるのよ!? 話の流れ聞いてた!? 何なら私の与えてあげるわ!!」

穂乃果「え? ホント? わぁーい!」

真姫「耳障りだから食べたら大人しくしてるのよ…?」

穂乃果「はーい……はむはむっ…」

ことり「これで五人以上になったから部活申請できるね!」

海未「そういえばそんなことも言われてましたね…ストリートでも充分にやっていけるので気にも止めてませんでした」

穂乃果「あーっ!!」

真姫「うるさいー!!」

穂乃果「穂乃果の…穂乃果の…ポテトとオニオンリングとパスタとアイスとジュースが…ないっ!!」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:23:37.95 ID:Gjsb/aYX0
真姫「また買えばいいじゃない…」

凛「にゃ?」

花陽「手…?」

穂乃果「んー?」

にこ「っ!?」

ことり「犯人?」

凛「あ、逃げた!」

真姫「私の下僕に何てことを…凛! 捕まえて磔にしなさい!」

凛「承知にゃ!」

にこ「ひっ…!」

凛「待てーっ!」

にこ「ごめんなさい! もうしないから! 磔は嫌ぁっー!!」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:24:45.86 ID:Gjsb/aYX0
凛「逃げられちゃったにゃ…」

真姫「凛、私は捕まえて磔にしろって言ったのよ? 遂行出来ていないのにどうして戻ってきてるの?」

凛「ご、ごめん…」

真姫「謝る暇があるなら探しに向かった方が懸命だと思うけど?」

凛「う、うん…!」

ことり「もう凛ちゃんを虐めるのはやめなよ!」

海未「そうです、見てて不快感しか生まれません…というか私は真姫のことが嫌いみたいです」

真姫「貴女たち…今まで見逃してあげてたけど口の利き方にもう少し気を配ったらどうなのかしら? 私は西木野真姫なのよ!」

海未「だから何なのですか?」

ことり「その態度こそ改めた方がいいんじゃないの?」

凛「う、海未ちゃん…ことりちゃん! 凛なら…全然平気だから…」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:25:52.30 ID:Gjsb/aYX0
凛「えへへ……じゃあさっきの人を探してくるね…」

海未「凛…」

ことり「……」

真姫「……ふんっ」

花陽(な、何…この空気……どうしよう…どうしよう……!?)

花陽(うぅ…! この場から立ち去りたいけど……)

海未「謝ってください」

真姫「はぁ?」

海未「凛は貴女の家来でもなければ奴隷でも召使いでもありません」

真姫「知った風な口利かないで…凛は私の下僕よ」

ことり「そんなのおかしいよ!」

真姫「凛も花陽も私の…、大切な…かけがえのない下僕よ……、これ以上口出しするなら容赦はしないわ」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:27:27.10 ID:Gjsb/aYX0
花陽「真姫様…」

真姫「ま、まぁゆくゆくは貴女たち三人も私の下僕にするつもりだけど…」

ことり「……」

海未「……そういうことならもうこの件については何も言いません……ですが花陽、貴女は本当にそれでいいのですか?」

花陽「…はいっ!」

海未「わかりました……ですが私は、真姫…貴女のことが嫌いです」

真姫「何度も言わないで…私だって貴女なんか大嫌いよ」


“嫌い” ……幼い頃から何度、その言葉を投げつけられてきたことだろう

もう…そう言われるのも慣れた

何も感じなくなっていた

だって私は貴女たちとは違うのだから

そう自分に言い聞かせ、胸に響くのを感じないふりして受け止めるのを放棄してきた

これから先も、ずっと……多分

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:29:03.10 ID:Gjsb/aYX0
━━翌日


穂乃果「どういうことですか!? 五人集めたら部活にしてくれるって! 部室も部費もたんまり貰えるって!」

絵里「……気が変わったのよ」

真姫「ふざけないで! 私は西木野真姫なのよ!」

絵里「ま、真姫様が何故…!?」

真姫「訳あって今はこの庶民達と行動を共にしてるわ…高坂穂乃果を突き放すということはこの私の邪魔をするのも同義になるのよ!」

絵里「ま、真姫様…!? わかりました! では申請を許可…あぁでも…アイドル研究部とかいうのが…私はどうすれば…」

海未「アイドル研究部…?」

希「うちの学校にはアイドル研究部とかよくわからん部活が既にあって、似たような部活をもう一つ作るのはちょっとあれなんよ」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:30:00.76 ID:Gjsb/aYX0
ことり「ならアイドル研究部と話をつけて合併ということならいいんですね?」

希「そういうことになるね」

真姫「合併も何も潰してしまえばいいんでしょ?」

絵里「はい! 仰せのままに…」

真姫「……わかったわ」

穂乃果「えっと…つまり、どういうことなの?」

花陽「私たち、真姫様御一行はこれからアイドル研究部に殴り込みに行くんです! そこで真姫様のお力で部室を譲って貰うと…」

穂乃果「なるほど!」

海未「あくまで潰すのは最終手段です…出来ることなら話し合いで穏便に解決したいものですね」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:30:59.57 ID:Gjsb/aYX0
━━部室


にこ「ひぃっ…!」

真姫「貴女がアイドル研究部の部長…?」

にこ「た、助け…!」

真姫「逃がさない様に四方を塞ぎなさい! 多少手荒な真似も許可するわ!」

凛「今日という今日は逃がさないにゃー!!」

にこ「ふぎぃっ…! は、離せ…」

海未「話し合いましょうか? まずは席につくとこからです」

にこ「……はい」

穂乃果「穂乃果のハンバーガーやら何やら盗んだこと…許さないよ?」

ことり「まず穂乃果ちゃんに謝った方がいいと思うなぁ? 部室を譲ってくれるのはその後で…」

にこ(この人たち…怖い…)

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:32:09.90 ID:Gjsb/aYX0
にこ「……」

ことり「部長さん?」

にこ「……昨日はごめんなさい」

穂乃果「部室くれるなら許してあげるよ」

海未「勿論、構いませんよね?」

真姫「断ってもいいけど結果は変わらないわよ、絶対」

凛「なら痛い目みない方がいいよね?」

花陽「賢い選択…期待してます」

穂乃果「部室譲ってくれますよね? あ、穂乃果たちをこの部活…えっと…何とか研究部に入れてくれるのでもいいよー!」

真姫「まぁそうなったら部活名を真姫様研究部に改めさせてもらうんだけど」

海未「どうなのですか!?」

にこ「……わかりました」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:34:01.34 ID:Gjsb/aYX0
穂乃果「よしっ!」

真姫「頭の良い子は嫌いじゃないわ」

にこ「で、でも一つ…条件があるの…」

真姫「内容によるわね…尤も既にこの部活は私のものになってるけど」

花陽「わぁー!」

真姫「花陽? 私がいつ発声の許可出したっけ?」

花陽「ご、ごめんなさい…! でも…」

凛「アイドルグッズがいっぱいあるにゃー!」

花陽「中にはもう手に入らない限定版もあるんです!」

穂乃果「もしかして部長さん…アイドル好き?」

ことり「まぁアイドル研究部作ってるわけだし…」

にこ「ニコはアイドルが大好きよ…あんたたちのことも知ってた」

にこ「この前のライブ観たわ…正直震え上がった…! ただの高校生があんな凄いステージ作れるんだって…それと同時に絶望したわ」

にこ「ニコが今までやってきたものは何だったんだろう…目指してたものって何だったんだろうって…」

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:35:00.26 ID:Gjsb/aYX0
にこ「レベルが違い過ぎる……今まで多くのスクールアイドルを見てきたけど……あんたたちに勝てるスクールアイドルなんてニコは知らない」

にこ「恐らく、今すぐプロになっても絶対に通用する…それくらいの位置にあんたたちはいるのよ」

穂乃果「まぁ…うん…」

ことり「何ていうか…そんな当たり前のこと今更言われても…ね?」

海未「物を言うのは練習量です…私達は誰にも負けないくらいこれまで練習してきました…ただの高校生たちが私達に勝てるわけがないでしょう?」

にこ「すごい自信ね…多分それもあの素晴らしいパフォーマンスに影響してるんだと思う…」

海未「ですからわかりきってることを何度も……怒りますよ?」

にこ「だから…そんなあんたたちだから、ニコも一緒にやりたい…! そう思ってたんだ…! 絶対足手まといになるのはわかってる! でもやりたいの!」

にこ「ニコもあんたたちと一緒に最高のステージを作りたい!!」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:35:50.14 ID:Gjsb/aYX0
真姫「それが条件ってわけね…」

真姫(何を勘違いしてるのか知らないけど、あのパフォーマンスを出せたのは三人だったから…私達が入った今の状態じゃ出せて前の3分の1くらいかしら…)

にこ「うん……駄目?」

海未「はっきり言いますが、これ以上グループとしてのレベルを落としたくない…と私は思います」

ことり「そうだね…既にことりたちはこの部室を手に入れたわけだし…断っても何のデメリットもないよ」

海未「ですが…決めるのは穂乃果です」

ことり「うん…ことりたちは穂乃果ちゃんの意見に賛同するだけ」

穂乃果「……」

真姫「私は別にどっちでもいいけど」

海未「貴女の意見など誰も聞いていません」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:37:05.66 ID:Gjsb/aYX0
穂乃果「……」

海未「穂乃果…」

ことり「穂乃果ちゃん…」

にこ「……っ」

穂乃果「穂乃果もどっちでもいいやー! 真姫ちゃんが決めていいよー」

にこ「え?」

真姫「へぇ…貴女もよくわかってきたじゃない、そうねぇ…」

海未「ほ、穂乃果!? よりにもよってこんな…真姫なんかに委ねるとは」

穂乃果「えー! だってどっちでもいいしー」

真姫「ふふっ…」

にこ「ど、どうなの…?」

真姫「入れて欲しいんだったらそれなりの頼み方ってものがあるでしょう?」

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:38:02.00 ID:Gjsb/aYX0
にこ「ニ、ニコも仲間に入れてください…!」

真姫「……私は西木野真姫よ」

にこ「……真姫様、私めを真姫様のお側に置いて頂けないでしょうか?」

真姫「ふふんっ…どうしようかしら」

にこ「真姫様…! お願いします! この私…ニコを真姫様の従者にしてやってください!!」

真姫「ニコ……ね、気に入ったわ! 貴女も私からの寵愛を受けられるよう日々、励むことね」

にこ「あ、ありがとうごさいます!!」

穂乃果「じゃあニコちゃんも新しい仲間に決定だねー!」

海未「これで良かったのでしょうか…?」

ことり「不安だよぉ…どうなるんだろう…」

真姫「ニコ、お手」

にこ「ニコッ♪」

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:46:32.64 ID:Gjsb/aYX0
━━

朝。

一杯の紅茶から一日が始まる

香ばしい香りのするクロワッサンを千切り、口元に運ぶ

リビングには優雅な旋律…クラシックが流れている

至福の一時。

これが、西木野真姫様のブレックファーストだ


真姫「ふふっ、まぁまぁね」


毎朝、欠かさず為替相場のチェック…最近では帝王学も独自に学んでいるらしい


真姫「そろそろね…リムジンの用意は出来てるの?」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:51:18.27 ID:Gjsb/aYX0
もはや学ぶことなどない筈なのに毎日学校へ赴き、下々共のお相手…

なんとも懐の広いお方だ


真姫「賢い! 可愛い?」

「「「真姫様ぁぁぁぁ!!!!」」」


クラスメイトからの人望もあつい

そしてなんと…この完璧にして超人の真姫様、スクールアイドルまで手掛けているのだ


真姫「え? 練習? 何でパーフェクトな私がそんなことしなくちゃいけないのよ」


皆が必死になって部活に励んでいるなか、この余裕である

やはりこのお方…底が知れない

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 17:59:28.53 ID:Gjsb/aYX0
真姫「さて…今日は帰りにエステにでも」


これが真姫様率いる、我が校のスクールアイドル…μ'sのありのままの姿である…


穂乃果「って何これ!?」

海未「確か部活動の紹介の撮影だったのでは!?」

希「うん、そうや」

ことり「これ…真姫ちゃんしか映ってないよね!? 全然スクールアイドル関係ないじゃん! 練習しないとか言ってたし」

希「でもエリチ…いや、生徒会長が西木野真姫様に頭を下げれば間違いはないって言ってたから…」

真姫「その通りよ! この映像を見る者が何を望んでいるかわかる? それはこの真姫様に決まってるじゃない?」

海未「少し黙っててください!! あの…もう一度撮り直していただけないでしょうか?」

希「う~ん……」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 18:04:53.77 ID:Gjsb/aYX0
希「それは生徒会長に聞いてみないと…」

海未「くっ…!」

真姫「ふふんっ…わかった? これが貴族の私と庶民の貴女たちとの違いよ」

希「じゃあついでにいくつか質問も」

真姫「何かしら?」

海未「貴女はもう帰ってエステでも何でも好きにしてください!」

希「曲の作詞は誰がやっとるん?」

海未「作詞は主に私が」

希「作曲は?」

真姫「勿論この私」

ことり「曲は穂乃果ちゃんと海未ちゃんと三人で作ってるんです!」

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 18:08:06.33 ID:Gjsb/aYX0
穂乃果「あ、でも真姫ちゃんも一曲だけ作ってくれました!」

希「ふーん…」

ことり「振り付けや衣装もずっと三人でやってきたんです!」

希「なるほどー、じゃあリーダーは穂乃果ちゃんが?」

穂乃果「リーダー?」

海未「はい!」

真姫「はぁ? 何言ってるの? このグループのリーダーは私に決まってるでしょ!」

穂乃果「まぁでも真姫ちゃんでもいいんじゃないかな? 誰がやったっていいよ」

ことり「穂乃果ちゃん!?」

真姫「なら決まりってことで」

海未「認めません!!」

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 18:12:13.33 ID:Gjsb/aYX0
にこ「なら真のリーダーを決めましょう!」

真姫「ニコ…」

にこ「意見が割れる様なら間を取ってニコがリーダー……」

真姫「……」

にこ「冗談です! すみません! すみません!」

凛「ニコちゃん…入部した早々それはないにゃ…」

花陽「自分の立場わかってるの?」

にこ「あぅぅ…!」

海未「とにかく! リーダーは穂乃果です!」

真姫「本人は誰でもいいって言ってるわけだけど?」

穂乃果「誰でもいいから早く練習しようよー!!」

海未「……なら私が!!」

106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 18:17:28.71 ID:Gjsb/aYX0
ことり「そうだね…穂乃果ちゃんがリーダーの座を放棄する以上、次に相応しいのは海未ちゃんだよ」

真姫「違うわ、相応しいのは全てを統べる王である私」

海未「このままでは埒が明きません……真姫がそこまで言うならどちらが相応しいか勝負しましょう」

真姫「挑むところよ! でも何で決めるのよ? 財力?」

花陽「財力なら真姫様の圧勝です!!」

凛「ということは真姫様がリーダーで決まり?」

にこ「さすがですぅ! 真姫様~☆」

真姫「あーはっはっは!! 当然よ!」

海未「ま、待ちなさい! 誰も財力で決めるなどと言っていないでしょう!」

110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 18:22:38.83 ID:Gjsb/aYX0
ことり「そうだよ! そんなの卑怯だよ!」

穂乃果「うーん……ならスクールアイドルっぽいことで決めればいいんじゃないかな?」

花陽「歌とかダンスとかですか…?」

凛「歌なら真姫様に勝てる人なんかいないにゃー!」

穂乃果「ダンスだったら絶対海未ちゃんだよね? 穂乃果たちの中でも一番上手いし……ていうか真姫ちゃんが踊ってるとこ見たことない気が…」

海未「う、歌でも負けませんよ!!」

にこ「……カリスマ性」

にこ「リーダーに最も必要なのはカリスマ性よ!」

真姫「……よくわかってるじゃない? ニコ」

にこ「はいっ☆」

海未「カリスマ性……ですか」

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 18:28:51.27 ID:Gjsb/aYX0
海未「まぁいいでしょう、真姫…貴女は何か勘違いしているようですから」

真姫「カリスマ性で私に勝てるとでも思ってるの?」

海未「えぇ…力で押さえつけるやり方しか知らない貴女には負けませんよ、絶対に」

真姫「……口の利き方には注意しろって前にも言ったわよね?」

海未「貴女に命令される筋合いなどありませんから」

真姫「……っ」

花陽(うぅ…! またこの二人の喧嘩が始まっちゃったよぉ…!)

穂乃果「ところでカリスマ性ってどうやって決めるの?」

真姫「まぁカリスマの欠片も持ち合わせていない高坂穂乃果には石の上で三年考えても導き出せないでしょうね」

穂乃果「むー! なら真姫ちゃんはわかるの?」

真姫「当たり前じゃない? カリスマ性、それはすなわち……魅了」

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 18:34:30.42 ID:Gjsb/aYX0
ことり「魅了?」

海未「またおかしなことを…、はぁ…」

真姫「どれだけ自分に惚れさせるか…魅了は人望に繋がるわ……魅力が無い人間に誰がついていきたいと思うかしら? つまり、そういうことよ…」

穂乃果「おぉ…何だかもっともらしく聞こえる…」

にこ「さっすが真姫様~☆」

海未「貴女の言いたいことはわかりました…しかし人望などどうやって計るのですか?」

真姫「これだから低脳な一般人は……至極単純な方法があるじゃない」

凛「なんだろなんだろー」

花陽「真姫様のお考えなんかとても私たちに思い浮かぶものじゃないよぉ…!!」

真姫「それは……多数決よ」

116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 18:39:42.47 ID:Gjsb/aYX0
海未「多数決……?」

真姫「あら? 知らなかったかしら…」

海未「知ってます!!」

真姫「ここにいる全員に票をとって私と園田海未…どちらが真のリーダーに相応しいのか決めさせるのよ!」

穂乃果「なるほどー」

海未「……」

真姫「これなら文句はないわね?」

海未「えぇ…」

真姫「ならさっそく…私がリーダーに相応しいと思う私の下僕は黒の珠を、有り得ないと思うけど、園田海未が私よりリーダーの座に相応しいと思ってしまった愚者は白の珠を天に掲げなさい」

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 18:46:03.57 ID:Gjsb/aYX0
穂乃果:
ことり:○
海未:○
真姫:●
花陽:●
にこ:●
凛:


真姫「どう? これでわかったかしら?」

海未「ひ、卑怯な…!! 花陽やニコは真姫の息がかかった人間ではないですか!?」

真姫「それが何? この二人は私に魅力があるからついてきてるのよ……ん? 二人……? 凛!」

凛「え、えっと…」

海未「そういえば穂乃果も…」

穂乃果「穂乃果はどっちでもいいから」

凛「り、凛も…」

真姫「……へぇ」

凛「ひぃっ!」

にこ「ってことは~真姫様の勝ち?」

119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 18:51:42.35 ID:Gjsb/aYX0
━━

こうして私は名実共にμ'sの支配者となった

あの園田海未の悔しそうな顔…思い出しただけでも笑いが込み上げてくるわ

ふふっ…あーはっはっは!!


真姫「あーはっはっは!!」

花陽「た、大変ですぅぅぅ!!!! ぜぇ…ぜぇ…! げほっげほっ…! おぇぇっっ!!」

真姫「騒々しいわよ! 花陽!」

花陽「ず、ずみばぜ…ぇっ…!!」

海未「どうしたのですか? そんなに慌てて」

花陽「ら、ららららららららららぶらいぶぅぅぅ!! ららららぶらいぶが開催されることになりましたぁぁぁ!!」

穂乃果「ら、ららららぶらいぶ!?」

凛「何それ?」

真姫「そんなのも知らないの? いい? ラブライフっていうのは」

海未「ラブライブです」

122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 18:59:25.60 ID:Gjsb/aYX0
穂乃果「ついにこの時期が来たんだね……!」

ことり「待ちに待ったラブライブ!」

海未「私たちには通過点に過ぎませんがこれで優勝すれば廃校も何とかなるでしょう」

にこ「ら、ラブライブ…あの憧れのステージにニコも立てるの…? しかもあの三人がいるなら優勝も夢じゃない…」

穂乃果「さっそく理事長のとこに行こう!」


━━

理事長「……音ノ木坂学院は廃校とします」

穂乃果「どひゃぁぁーっ!?」

真姫「ちょっと! この私に断りもなくいかなり廃校ってどういうことよ!?」

理事長「に、西木野さん!?」

穂乃果「真姫ちゃん、理事長だよ 」

真姫「ここで一番偉いのは私、それ以外は有象無象も同然よ」

124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 19:04:11.91 ID:Gjsb/aYX0
絵里「ま、真姫様!? どうしてここまで!?」

真姫「ラブライフへの出場許可を貰いにきてやったのよ! まぁ勝手に参加してもよかったんだけど」

ことり「それより! 廃校って」

理事長「あぁ廃校は来年、入学希望者が定員を下回ればってことよ」

真姫「何焦らせてるのよ! 理事長の分際で! まったく…」

真姫「なら私達、ラブライフに出場するから」

理事長「許可します」

絵里「私達生徒会にもラブライブ出場の許可を!!」

理事長「それは無理」

125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 19:08:49.86 ID:Gjsb/aYX0
真姫「エリー」

絵里「真姫様…」

真姫「身の程を知りなさい!」

絵里「はい…なら演説だけでも…」

真姫「勝手にしたら?」

絵里「ありがたき幸せ!!」

理事長「ただし、赤点取るようなことがあれば認めません」

真姫「誰に意見してるのよ…赤点なんか」


赤点……?

すっかり忘れてたけど私の目的はこのμ'sを潰すこと…

ラブライフで優勝なんかされた日には注目度が上がりますますこいつらを調子づかせちゃうじゃない…

でも誰かしらが赤点を取ればそれも…

ふふっ

127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 19:13:30.70 ID:Gjsb/aYX0
海未「赤点など私達は…」

穂乃果「海未ちゃんは毎回学年で1位だし、ことりちゃんも2位だから心配はないよね」

ことり「穂乃果ちゃんも二桁順位なんか一度も取ったことないから大丈夫だよ」

花陽「は、花陽も赤点は…大丈夫かなぁ……多分」

凛「……」

にこ「……」

真姫(やっぱりこの二人ね…ふふ)

凛「り、凛! 頑張って勉強するよ!」

にこ「ニコも! 真姫様の前で恥を晒したらこの先生きていけないわ!」

真姫(別に赤点取ってもいいんだけど…むしろ赤点以外とったらただじゃおかないわ)

128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 19:19:28.70 ID:Gjsb/aYX0
━━

にこ「うぅ…このままじゃ真姫様に嫌われる……勉強しないと…! 息を吸う暇があれば勉強…! 瞬きすら時間が惜しい…っ!」

希「ニコっちの勉強はウチが見てあげる!」

にこ「の、希…」

真姫「勝手なことしないで! 二人ともこの私が直々に教えてあげるんだから」

希「そうなん?」

真姫「凛、ニコ…ここじゃ集中できないでしょ? 私の家に招待してあげる」

凛「ま、真姫様の家に!?」

にこ「わ、私なんかが真姫様の家の敷居を跨ぐなど恐れおおいっ…!!」

真姫「いいから行くわよ、早く着いてきなさい」



真姫「ふふっ……」

131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 19:23:31.57 ID:Gjsb/aYX0
━━

にこ「こ、ここが…真姫様のお屋敷…! ニコの家の100倍くらい大きいわ…!」

凛「すごいにゃー」

真姫「さぁ入りなさい」



凛「よーし! 頑張って勉強するにゃー!」

にこ「ニコも~!」

真姫「その前に凛、紅茶を淹れてきてくれる?」

真姫「ニコは軽い食事でもお願い」

凛「う、うん!」

にこ「食事って言われても真姫様のお口に合うものなんて…」

真姫「さっさと動きなさい!」

135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 19:30:12.01 ID:Gjsb/aYX0
真姫「凛、次は掃除してきて…塵一つ残すんじゃないわよ」

真姫「ニコは観葉植物の世話、植物も生きてるんだからちゃんと話し掛けてあげること!」

凛「あ、あの…勉強は…」

にこ「に、にっこにっこにー! 元気に育つのよー!」


真姫「それが終わったら夕飯の買い出し! 食材はたんまりあるけど買ってきなさい!」

真姫「外壁も綺麗にしておくのよ!」


凛「はぁ…っ! はぁっ…! 凛たち…勉強しにきたんだよね…?」

にこ「ま、真姫様にも何かお考えがあってのことなのよ…きっと…」

真姫「無駄口叩かない! まだ天井のくすみが残ってるわよ!!」

凛、にこ「「は、はいぃぃ~~!!」」

137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 19:36:49.56 ID:Gjsb/aYX0
━━テスト当日


凛「どうしよう……」

にこ「顔色悪いわよ……」

凛「うん……結局、ずっと真姫様の屋敷の世話で全然勉強できなかったにゃ…」

にこ「ニコも同じく……」

凛「……あのね」

にこ「……?」

凛「凛、寝ないでこれ作ってたんだ……」

にこ「これってカンニングペーパーじゃない!?」

凛「しっ! 声が大きいよ! ニコちゃんの分も作っておいたから…使って…」

にこ「あんた…ニコの為に…」

凛「えへへ…凛、頭悪いからこんなことくらいしか思い付かなくて…でもこれで赤点大丈夫だよね…?」

にこ「……うん! ニコ、凛の想いを無駄にしない! 全力でカンニングするわ!」

凛「お互い頑張ろうね…」

139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 19:45:27.38 ID:Gjsb/aYX0
━━

真姫「え……?」

凛「やったよー! 真姫様ー」

にこ「真姫様のおかげですぅ~!」

真姫「そ、そう…よかったわね…」

海未「……」

ことり「海未ちゃん? どうしたの?」

海未「……皆、集まってください」

真姫「リーダーはこの私なんだけど?」

海未「これを見てください…」

穂乃果「これって…生徒会長?」

凛「踊ってるにゃー」

花陽「これが何か…?」

海未「副会長からいきなり渡されて…私も何がなんやら…」

にこ「まぁ上手い…と思うけど、あんたたち三人に比べたらはるかに劣るわ」

140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 19:50:11.75 ID:Gjsb/aYX0
ことり「こんなのと比べられるなんて心外だなぁ…」

海未「子供に負けてるようじゃアイドルなんかやっていけませんよ」

穂乃果「もしかして…」

真姫「何…?」

穂乃果「生徒会長って穂乃果たちと一緒にスクールアイドルやりたいんじゃないのかな?」

凛「あーだから遠回しにこんな動画を?」

にこ「やりたいならやりたいって直接言いにくればいいのよ」

海未「……またレベルが下がるのですか」

ことり「さすがにこれ以上は優勝危うくなっちゃいそうかも…」

142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 19:55:34.61 ID:Gjsb/aYX0
真姫「……」


エリーがアイドルを……?

これは願ってもないチャンスかもしれないわ

エリーの私への忠誠心は絶対的…しかも私を差し置いて生徒会長なんかやってるみたいだし

まぁそこは多目に見てあげるけど…

エリーが入れば盤石の体制を築きあげることができそうね


真姫「この件はリーダーである私に任せてもらうわ」

海未「どうするつもりですか!?」

真姫「そんなのは私の勝手…貴女たちは黙って私に従っていればいいのよ」

海未「っ!」

145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 20:01:11.67 ID:Gjsb/aYX0
━━

絵里「……特別にダンスを教えてあげるわ」

海未「は?」

ことり「生徒会長がことりたちに何を教えられっていうんですか?」

にこ「あんたよりこの二年三人組の方がはるかに上よ!」

花陽「そうです…! まさか真姫様に取り入ろうとして……あれ? 真姫様…いない?」

凛「真姫様なら用事あるって帰ったにゃー」

海未「まったく…無責任な…! とにかく私たちは貴女に教わることなどありません!!」

絵里「で、でも……」

絵里(真姫様がやれって…仰って…)

ことり「ことりたちより上手く踊れるんですか? 歌えるんですか? 盛り上げることできるんですか?」

穂乃果「待って! ことりちゃん! 生徒会長が何か言おうとしてる…」

絵里「……ま、まずは柔軟からよ!」

146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 20:05:21.28 ID:Gjsb/aYX0
絵里「腕立て伏せ50回を3セット!」

花陽「あれ? さっき柔軟からって…」

穂乃果「いいからやろう! せっかく教えにきてくれてるんだよ!」

凛「で、でもいきなり腕立て50回なんて…」

にこ「ニコのかよわい腕が折れちゃう~!」

海未「50回程度で何を言っているのですか…」

ことり「このくらい朝ごはん中でも出来るよ」

穂乃果「よしっ! みんな声出していこー!」

149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 20:10:34.56 ID:Gjsb/aYX0
絵里「次、腹筋300回!」

絵里「スクワット500回!!」

絵里「グラウンド10周っ!!!」



凛「はぁっ…! はぁっ…!」

にこ「ぜぇ…っ!! ぜぇ…っ!!」

花陽「ひゅぎゅぎっ…ぃっ!! げひゅ…っ! ひゅ…、ひゅぅふ……っ!! おぇぇっぐぅっ……!!」

穂乃果「大丈夫? かよちゃん」

海未「水分はちゃんと取っていますか?」

ことり「ことりがマッサージしてあげるね♪」

絵里(さすがこの三人は基礎がしっかりしてるわね…もはやトップアスリートそのもの…)

152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 20:17:01.72 ID:Gjsb/aYX0
絵里(真姫様から二年生を痛ぶるよう仰せつかったのだけれど……全く折れる様子がない……それよりも)

凛「アイドルって…っ…こんなに…っ、キツイのぉ…っ!?」

にこ「し、死ぬ…っ! もぅ…殺し…てぇ…っ!!」

花陽「はひゅふぶっ…!! あぁっ…うぇぇっ……!! ひぎゅぅっ…!!」

穂乃果「あ、かよちゃんが泡吹いてるよ…!」

海未「生半可な気持ちでアイドルを志すからです…」

ことり「確かに…この程度でダウンしてたらこの先やっていけないかも」

絵里「……もういいわ」

凛「や、やった…!」

にこ「悪魔が…去っていくわ…っ!」

154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 20:22:43.48 ID:Gjsb/aYX0
穂乃果「ありがとうございました!」

海未、ことり「「また明日もよろしくお願いします!!」」

絵里「……っ」

花陽「ひゅはぁ…! ひゅはぁ…! ひゅはぁ…っっ!!」


━━

絵里「……」

真姫「どうだった?」

絵里「真姫様……まだ校内にいらしてたんですか」

真姫「あの三人、血ヘド吐かせてやったの?」

絵里「……すみません、私の力不足で…小泉花陽は吐いていました」

真姫「……でしょうね、ふふっ」

絵里「もしかして…全て見越した上で」

真姫「当然でしょ? 私は誰?」

絵里「未来永劫、この世の頂きに座する王の中の王…西木野真姫様です!!」

真姫「エリー」

155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 20:27:17.17 ID:Gjsb/aYX0
絵里「はい…」

真姫「あの二年共……気に入らないわよね……?」

絵里「真姫様……?」

真姫「あの三人が絶望する顔見たくなったでしょ?」

絵里「……はい」

真姫「エリー、貴女のやりたいことは何?」

絵里「え?」

真姫「やりたいんでしょ? アイドル」

絵里「わ、私は…」

真姫「私の前で嘘は絶対に許さない」

絵里「はい…」

真姫「なら入れてあげるわよ? 私のμ'sに」

156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 20:32:30.10 ID:Gjsb/aYX0
真姫「でも…貴女は壊す側…あのグループを内部から破滅に追いやるのが貴女の役目」

絵里「こ、壊す…?」

真姫「嬉しいでしょ? だってアイドルできるんだもの」

絵里「私は…」

真姫「アイドルを壊す為のアイドルに貴女はなるのよ…私への忠誠心があればそれくらい出来るわよね?」

絵里「はい」

真姫「ふふっ、なら明日からよろしくね…エリー」

絵里「真姫…様……」

159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 20:36:54.37 ID:Gjsb/aYX0
━━

海未「なっ…!? 生徒会長がメンバーに!?」

真姫「文句は言わせないわ」

絵里「絢瀬絵里よ、よろしくね」

ことり「穂乃果ちゃんっ!!」

穂乃果「よろしくお願いしますっ!」

凛「ひぃ…っ!」

にこ「な、何でこうなるのよ…!」

花陽「はっ…ひゅっ…! ふっ…!」

凛「かよちんが生徒会長の姿を見ただけで呼吸困難に!!」

にこ「す、すぐ酸素持ってくるからしっかりするのよ…!!」

真姫「……で、何でこの人までいるのよ」

希「ん~?」

160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 20:42:11.61 ID:Gjsb/aYX0
絵里「申し訳ありません…! 何度も拒んだのですがカードがどうたらとかよくわからない供述を繰り返して…」

真姫「……」

希「よろしくな~? 真姫ちゃん」

真姫(この人…何だか苦手なのよね…)

希「そんな毛嫌いせんとってや? 仲良くやろ? な?」

真姫(こ、心が読めるの…!?)

穂乃果「よしっ! メンバーも9人のななったことだし! 合宿だー!!」

真姫「はぁ?」

穂乃果「場所は真姫ちゃんちの別荘ってことで! 各自荷物の準備をする為に一旦家に」

真姫「待ちなさいよ!! 勝手に決めないで!!」

162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 20:47:38.00 ID:Gjsb/aYX0
穂乃果「えー! 合宿しようよー! 別荘貸してよー!! 合宿合宿合宿ーっ!!!!」

真姫「貴女…最近、やけに大人しいと思ってたらただ溜め込んでただけなのね…」

穂乃果「ねーねー!」

真姫「嫌よ、お断り」

海未「別に合宿などしなくてもよいではありませんか」

ことり「でも穂乃果ちゃん…すごく行きたがってる…」

真姫「……ふふっ」

穂乃果「いいの!?」

真姫「どうしようかしら? そうねぇ…園田海未がどうしてもって頭を下げるなら考えてあげないこともないけど?」

海未「なっ…!?」

165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 20:53:16.84 ID:Gjsb/aYX0
真姫「あら…どうしたのかしら? 別にいいのよ? 下げたくない頭は下げなくても」

真姫「でも高坂穂乃果はすごく楽しみにしてるみたいなのよねぇ…」

穂乃果「合宿……別荘……海……」

海未「くっ…!」

ことり「そんなのいくらなんでも酷いよ!」

真姫「別に私は無理にとは言ってないわ…ねぇ? エリー」

絵里「はい」

海未「……っ」

穂乃果「……いいよ、海未ちゃん……よく考えたら合宿しなくても練習は出来るわけだし…」

海未「穂乃果…っ」

真姫「……」

海未「……真姫、別荘を…貸してくだ、さい…っ!」

171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 20:59:55.56 ID:Gjsb/aYX0
真姫「ニコ、私は誰だったかしら?」

にこ「真姫様ニコッ☆」

海未「……ま、真姫……さ…っ」

希「まーたイジメしとるんー?」

真姫「うげっ…!?」

希「イジメはあかんって前にも言うたはずやん?」

真姫「い、いじめじゃなくて…! エリー! この人を私に近付けさせないで…!!」

絵里「は、はいっ…! 希! 真姫様に無礼なことしたら駄目でしょっ…!!」

希「まーきちゃん? 悪いことする子はワシワシするよぉ~?」

真姫「エ、エリーッッ…!!」

絵里「希…っ!」

希「別荘くらい減るもんやないし使わせてあげたらええんやない? ん?」

真姫「な、何で貴女にそんなこと…んんっ! やっ…やめ…胸、揉まな…ぃ…っ!!」

175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 21:07:32.90 ID:Gjsb/aYX0
希「あぁ、胸もどんなに揉んでも減らんから安心して」

真姫「や…、ンっ…! だ、誰か助けなさいよぉ…っ!!」

花陽「はぁぁ…真姫様が…真姫様がぁ…!」

凛「助けに行きたいけどエリーチカ生徒会長にも手に負えない人をどうやって…」

にこ「真姫様ぁ…! 今…このニコが」

絵里「真姫様っ…!!」

凛、花陽、にこ、絵里「「「「真姫様ぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」」

真姫「さ、叫ぶだけじゃなくて…助け、やぁン…っ! あっ…そ、そんな…強くは…ッ」

希「ウチも合宿したくなってきたな~? 真姫ちゃんちの別荘…行ってみたいんやけど…このままワシワシされる方が真姫ちゃんは」

真姫「わ、わかった…!わかったから…!! 離れて…っ!!」

177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 21:13:48.67 ID:Gjsb/aYX0
希「おっけーやって」

穂乃果「本当に? 本当に穂乃果たち合宿できるの!?」

ことり「24時間練習出来るんだねっ!? 嬉しいっ!」

海未「あ、ありがとうございます…」

希「ええよ…でもあの子…」

希「胸もやけど心の方ももっと揉み解してあげた方が良さそうかな?」

ことり「?」

海未「真姫は性根がアレですから何をやっても無駄ですよ…!」

真姫「貴女たち…」

花陽「ご、ごめんなさい…!」

凛「り、凛…金縛りに遇ってて……」

にこ「ニコもにっこにっこにー症候群に襲われて…」

絵里「申し訳ございませんでした…!! 真姫様!! この者たちを代表して私が誠心誠意謝罪を!!」

179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 21:20:14.05 ID:Gjsb/aYX0
━━

穂乃果「よーしっ! 出発ー!! ってあれ? まだ皆揃ってない?」

海未「絢瀬絵里先輩がまだ来ていませんね?」

ことり「絵里先輩遅刻かな~?」

花陽「ふ、二人とも自然に真姫様を人数から外すのやめません…?」

ことり「へ?」

海未「おや…確かに真姫もいませんでしたね」

凛「真姫様はエリー先輩を従えて先に現地入りしてるにゃー」

海未「また勝手なことを…」

にこ「最初はぶいてた癖によく言うわね…」

181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 21:25:38.75 ID:Gjsb/aYX0
花陽(よし…言うぞ…! 大丈夫…できるっ…!)

希「どしたん? トイレでも我慢しとるん?」

花陽「ち、違います…!」

海未「花陽? 緊張で押し潰されそうな顔をしていますが…」

花陽「あ、あの…っ!」

穂乃果「?」

花陽「こ、こここ小泉花陽っ! 一世一代の大告白しますっ…!!」

凛「かよちん…?」

花陽「こ、こんな一年が勝手に決めて誠に遺憾と捉えられるかもしれませんが…! しかしっ! しかし…! 花陽はもっと…もっと…! みなさんと、深く交わりたいんです…っ!!」

海未「……」

ことり「……」

花陽「で、ですからっ…!! せ、せせせせせ先輩禁止!!」

182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 21:31:35.01 ID:Gjsb/aYX0
穂乃果「先輩禁止?」

花陽「は、はいぃっ…!! もう一緒のアイドルグループなんですから…! せ、先輩も後輩も無しにしませんかぁぁぁぁ!?」

海未「先輩禁止……ということは一年生全員が皆、真姫の様になると…!? 反対です! 断固たる反対の旗をここに掲げますっ!!」

花陽「ち、違います…!! 真姫様のあの神々しいスタイルはオンリーワンなものでとても花陽なんかが真似できるものじゃ……じゃなくてぇ!」

花陽「普通に仲良くしたいんです…壁が無くなればきっと真姫様のお人柄もわかってもらえると思うんです…」

ことり「よくわかんないけど…いいんじゃないかなぁ?」

希「ウチも賛成!」

185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 21:36:07.30 ID:Gjsb/aYX0
━━

真姫「……」

絵里「……」

真姫「……エリー、アイスが食べたいわ」

絵里「暑いですからね、すぐにお持ちします」

真姫「……静かね」

絵里「そうですね」

真姫「風鈴の音が心地好いわ…」

絵里「はい」


ピンポーン…


真姫「……」

絵里「……」


ピンポーン…

186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 21:39:39.84 ID:Gjsb/aYX0
絵里「どうやら到着したみたいですね…」

真姫「行かなくていいわ」

絵里「しかし…」


ピンポーン…! ピンポーン…! ピンポーン…! ピンポーン…!


真姫「……はぁ、もう少し貴女との穏やかな時を楽しみたかったんだけど」

絵里「勿体なき御言葉……出迎えて参ります」

真姫「頼むわ…」


ガチャ…


絵里「お待たせ」

穂乃果「絵里ちゃーん!」

ことり「絵里ちゃん♪」

海未「ごきげんよう、絵里」

絵里「は?」

188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 21:45:36.40 ID:Gjsb/aYX0
凛「絵里ちゃん! 開けるの遅いにゃー」

花陽「そうだよ…! え、絵里っ!!」

絵里「ご、ごめんなさい…」

花陽(い、言えた…!! うん…真姫様にお仕えする者では花陽が一番先輩なんだから堂々としてればいいんだよ…!)

花陽(あれ…? でも真姫様と絵里は前から知ってるような顔ぶりだったっけ…? ま、まぁでも大丈夫だよね…!!)

にこ「絵里、まさか真姫様を退屈させたりしなかったでしょうね?」

絵里「だ、大丈夫だと…思う…」

希「外も暑いし、そろそろ中入れてもらってもええかな?」

絵里「え、えぇ…真姫様が首を長くしてお待ちよ、粗相のないようにね」

189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 21:51:28.03 ID:Gjsb/aYX0
穂乃果「へー! ここが真姫ちゃんの別荘かー! 広いねー」

海未「トレーニングルームはあるのでしょうか…?」

ことり「さぁ…? でも目の前に海があるし、せっかくだから水中でのトレーニングしてみようよ!」

海未「そうですね…水中は負荷がかかるので足腰を鍛えるにはうってつけです!」

穂乃果「よしっ! 皆! 海でトレーニングだよっ!!」

凛「へ?」

にこ「遊ばないの?」

海未「何をしにここまで来たのですか? 合宿ですよ? 練習の為です!」

花陽「……う、海未!!」

海未「……何か?」

花陽「ビーチバレーは…?」

海未「しませんっ!!」

穂乃果「じゃあ皆、水着に着替えて海へゴー!!」

190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 21:55:42.81 ID:Gjsb/aYX0
絵里「皆、楽しそうね」

真姫「貴女にはそう見えるのね…」

絵里「真姫様は海…」

真姫「私はパス…焼けたくないもの…」

絵里「なら私もお側に…」

真姫「結構よ、一人にして…考えたいことがあるの」

絵里「失礼しました…では私も皆と一緒に」

真姫「エリー」

絵里「はい…?」

真姫「せっかくなんだから…楽しんできなさい」

絵里「は、はいっ!」

193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 22:01:58.26 ID:Gjsb/aYX0
真姫「ふあぁ……ねむ……」

真姫「……?」

海未「……」

真姫「……何? 忘れ物?」

海未「いえ…」

真姫「なら何…? 目の前に立たれると目障りなんだけど…」

海未「……あの、真姫」

真姫「だから何よ…? 言いたいことがあるならさっさと言ってくれる?」

海未「……この別荘を貸してくれた礼をまだ言ってなかったので」

真姫「え…?」

海未「貴女のお陰で穂乃果もことりもとても喜んでいます…ありがとうございます」

真姫「……気持ち悪いんだけど」

195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 22:07:14.26 ID:Gjsb/aYX0
海未「す、素直に受け止めることは出来ないのですか…!!」

真姫「……調子狂うのよ、貴女がそんなこと言うと…」

海未「真姫…」

真姫「用が済んだらさっさと行けば? 皆待ってるんでしょ?」

海未「多分…真姫のことも待ってると思いますよ…」

真姫「……あっそ」

海未「やっぱり…私は、貴女のこと好きではありません」

真姫「わかってるわよ…」

海未「……」

真姫「……」

海未「……練習、参加してみませんか?」

真姫「……」

196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 22:10:36.24 ID:Gjsb/aYX0
海未「……では、私はこれで」

真姫「仕方ないわね…」

海未「え…?」

真姫「気が変わったわ……ニコ!」

にこ「はいっ!」

海未「っ!?」

真姫「ビーチパラソルの準備を」

にこ「了解ニコ~!」

海未「真姫…」

真姫「先に行ってて…すぐ向かうから」

海未「……はい!」



希「ふふっ…」

199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 22:16:27.38 ID:Gjsb/aYX0
━━

花陽「ふぎゅぐぅっ…!! げほっげほっ…!! がふっ…はひゅぎゅ…!!」

にこ「はぁぁっ…!! はぁっ…!!」

凛「も、もぅ…だめぇ…あぁぅっ…!」

海未「さすがに遠泳10kmは指がフヤケましたね…」

穂乃果「でもでも! すっごく気持ち良かったね! やっぱり海最高ーっ!」

ことり「穂乃果ちゃんったら潜水で300mくらい泳ぐんだもん! びっくりしちゃったぁ!」

海未「また肺活量上がったのではないですか?」

穂乃果「えへへー」

希「エリチ? しっかりして…」

絵里「」

201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 22:23:33.84 ID:Gjsb/aYX0
凛「お腹ペコペコだにゃぁぁ…」

にこ「さっきの練習の後でよく食欲なんか湧くわね…」

穂乃果「とりあえず、絵里ちゃんとかよちゃんをベッドに休ませて…残った人で夜ご飯作ろう!」

ことり「ならことりと海未ちゃんでささっと作っちゃうよ!」

海未「たっぷり栄養を取れる献立にしますね」

にこ「ニコも何か手伝うわ」

海未「いえ、足手まといは部活の時だけで十分です」

ことり「皆はゆっくり休んでて~」

海未「では…材料は、と……え?」

真姫「あ……材料用意してなかったわ」

204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 22:27:53.03 ID:Gjsb/aYX0
ことり「じゃあことりが買い出しに」

真姫「私が行くわ…私しか場所知らないでしょ?」

ことり「あ、うん…でもトレーニングがてらそこら辺走って探しても」

海未「ことり…真姫に任せましょう」

にこ「真姫様っ! そんな…真姫様自ら買い出しなどと…! このニコにお申し付けください!」

真姫「いいのよ、少し歩きたいから…陽も陰って涼しくなってるし」

凛(真姫様……変わった? 凛の気のせい?)


真姫「……」

208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 22:37:33.88 ID:Gjsb/aYX0
━━

真姫「……」

真姫「……少し焼けちゃったかしら」

真姫「はぁ…最悪…」

希「まーきちゃん! ワシワシワシワシ~ッ!!」

真姫「ひゅぇっ…!? や、やめ…なさっ…!!」

希「可愛い女の子が一人で歩いとったら危ないよ?」

真姫「また貴女なの…」

希「ん~?」

真姫「……変な人」

希「ふふっ…」

真姫「何で私にちょっかいかけてくるのよ…嫌いじゃないの? 私のこと…」

希「何で?」

真姫「だって……何でもない」

真姫(変な感じ……この人と話してると余計なことまで喋ってしまいそうな気がするわ…)

210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 22:41:59.88 ID:Gjsb/aYX0
希「ねぇ、真姫ちゃん」

真姫「真姫様」

希「真姫ちゃん」

真姫「はぁ…、皆して……何?」

希「真姫ちゃんはμ'sの皆のこと好き?」

真姫「はぁ? そんなわけないでしょ…! 嫌いよ…嫌い! 大嫌いっ…!」

希「なら何で一緒に活動しとるんやろな? 当ててあげようか?」

真姫「え……?」

希「

213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 22:47:59.54 ID:Gjsb/aYX0
━━

穂乃果「あー! 合宿楽しかったねー!」

海未「皆の基礎体力も上昇した気がします」

穂乃果「次はー冬かなぁ? 真姫ちゃーん!」

真姫「次なんてないわ、もう合宿はこれっきり…」

穂乃果「えー!」

花陽「あれ? 今日、ことりは…?」

穂乃果「用事があるって先に帰っちゃった」

にこ「もしかしてサボり~?」

海未「ことりに限ってそんなことはありません…!! ことりはこの中の誰よりも真摯に鍛練に励んできました!! そのことりが」

にこ「わ、わかったから落ち着きなさいよ…」

凛「でも最近、いないこと多いよね…」

海未「……」

215: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 22:55:54.40 ID:Gjsb/aYX0
━━翌日

穂乃果「今日もことりちゃん…先に帰るって…」

海未「……ことり」

希「何か理由があるんやない?」

海未「私もそうだと…思います…、でなくてはことりがこうも連日練習を休むなんか…」

穂乃果「本当にどうしちゃったんだろ……? ことりちゃん、いつも…穂乃果や海未ちゃんより先に練習始めてたり終わった後ももう少しって…残って一人で練習してたのに…」

海未「……そうだ! 電話を……繋がりません……」

穂乃果「こ、こんな時こそ穂乃果たちがしっかりしないと! ほら! 練習始めよ?」

海未「そうですね…!」

希「でも…うちら以外誰も来てへんよ?」

穂乃果「え?」

217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 23:02:14.08 ID:Gjsb/aYX0
━━

凛「ねぇ…本当に練習休んじゃってよかったのかなぁ?」

真姫「……」

花陽「穂乃果ちゃんたちに一言くらい言ってきた方が…」

にこ「明日、きっと海未に怒られちゃうよぉ~」

絵里「ことりが最近、来ないのに私たちまで無断で休んでしまったら…」

真姫「あぁもうっ! うるさいわね!!」

花陽「真姫様…?」

真姫「穂乃果海未ことりって!! 貴女たちは一体何なのよ!? 私の忠実なる下部でしょ!?」

絵里「仰る通りで…」

真姫「最近の貴女たちの言動には私への忠誠心が全く感じられない!!」

花陽「すみませんっ! すみませんっ!」

真姫「そこで……ここよ」

にこ「ここって…メイドカフェ!?」

219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 23:09:04.36 ID:Gjsb/aYX0
真姫「このメイドカフェには伝説のメイドとか大層持て囃されてるメイドがいるらしいのよ…」

花陽「は、はぁぁ……」

真姫「私直属の従者たる貴女たちはそこら辺に転がってるメイドや執事に負けるなんか許されないの」

絵里「はい!」

真姫「あとは言わなくてもわかるわね」

凛「このメイドカフェのメイドを真姫様の従者にするってことー?」

真姫「全然っ違う! 凛、貴女は特にあいつらと出会ってから私への忠誠心がだんだんだんだん薄れていってるのよ! 自分でも気付いてるんでしょ?」

凛「う、うん……あっ! そ、そんなことは」

真姫「もういいわ…この中にいる伝説のメイド…ミナリンスキーとかいうのを見て精進しなさい…」

220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 23:13:32.71 ID:Gjsb/aYX0
カランコロンカラーン……


ことり「いらっしゃいませぇ~♪」

真姫「え?」

ことり「へ…?」

凛「こ、ことりちゃん!?」

ことり「な、何で皆ここに…」

にこ「やっぱり練習サボってこんなバイトしてたのね!」

ことり「お、お願い…! 穂乃果ちゃんたちには秘密にしてて!」

絵里「どうして?」

ことり「だって…練習が一番大切ってことわかっててこんなことして…だから、もしバレたらどんな顔して穂乃果ちゃんや海未ちゃんに会ったらいいかわからないよ!」

真姫「……ふふ」

224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 23:20:40.61 ID:Gjsb/aYX0
ことり「ま、真姫ちゃん……?」

真姫「別にいいわよ、黙っておいてあげても…私が従えている四人も私が言うなと言えば口を瞑るでしょう」

ことり「あ、ありがと…」

真姫「ふふっ…あーはっはっは!!」

凛「おぉ! 真姫様が上機嫌に!」

花陽「ことり! 早く最高級の紅茶の用意を!」

ことり「あ、うん…」

絵里「真姫様、お席を用意しました」

真姫「御苦労さま」

ことり「紅茶お持ち致しました~♪」

真姫「……ニコ、やることはわかってるわね?」

にこ「もっちろんです~☆ にっこにっこシャッターカシャッ♪」

真姫「ふふ、いい絵が撮れたわ」

226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 23:27:30.69 ID:Gjsb/aYX0
━━翌日


ことり「……っ」

穂乃果「ことりちゃん…どういうことなの…? 説明してよ」

海未「説明も何もこの写真を見る限り、ことりは練習を休んでメイドの真似事をして遊んでいた…そういうことでしょう…」

ことり「っ!! 真姫ちゃん!! 何なの!? これ!!」

真姫「何のこと?」

ことり「惚けないで!! この写真…昨日お店に来た時に隠し撮りしたものだよね!?」

真姫「あぁ…そういえばそうね…」

真姫「私が偶然立ち寄った店で南ことりが働いていて…思い出したわ、南ことりはこう言ったのよ…」

にこ「穂乃果ちゃんと海未ちゃんにはヒミツにしておいて~! おねがぁい……☆」

真姫「って…」

海未「それ…本当なのですか? ことり」

ことり「……」

穂乃果「ことりちゃんっ!!」

231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 23:35:12.72 ID:Gjsb/aYX0
ことり「……そう、だよ」

海未「どうして…!? 何で私たちを裏切ったのですか!? 五年前に約束したじゃないですか!? 三人でトップアイドルを目指そうって…だからその為にたくさん…たくさん練習して誰よりも輝けるアイドルに…って」

真姫「所詮この程度だったのよ…南ことりのアイドルに対する気持ちは」

海未「貴女は黙っていてください!!」

真姫「な、何よ…」

穂乃果「ねぇ、ことりちゃん……理由を教えてよ」

穂乃果「それ聞かないと穂乃果たち…この先、ことりちゃんと一緒に踊れない……っ!」

ことり「……っ」

海未「何故…何も言ってくれないのですか? 本当に貴女はもうアイドルなんか…」

236: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 23:45:24.17 ID:Gjsb/aYX0
ことり「ごめん…っ…ごめんねっ…!」

穂乃果「ことりちゃん…」

海未「私たちはことりに謝ってほしいわけではありません…理由を、聞かせてもらえませんか…」


凛「真姫様…これはやり過ぎなんじゃ…」

にこ「凛! 真姫様が間違った事をしているとでも言うの!?」

凛「でも…あんまりだよっ…! 可哀想だよっ…!!」

真姫「……」

花陽「真姫様……花陽も、こんなの見たくありません…っ!!」

にこ「あんたまで何言い出すのよ!? 忠誠心はどうしたの!?」

花陽「花陽が忠誠を誓っていた真姫様はこんな真姫様じゃないっ!! 花陽が大好きな真姫様はすごくかっこよくて…何でも出来て…キツいこともいっぱい言うけど…本当は誰よりも優しくて…」

凛「凛も…凛も今の真姫様は好きじゃないにゃー!!」

239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/28(金) 23:51:39.06 ID:Gjsb/aYX0
真姫「……」

真姫「……このくらいで」

凛「え?」

真姫「このくらいで壊れてしまう関係なら無い方がマシよ……私たちも…南ことりたちも…」

花陽「真姫、様……?」

真姫「今まであの三人を見てどう思った? 凛」

凛「えっと…いつも一緒にいて仲良しだにゃぁって…」

真姫「花陽は?」

花陽「は、花陽も凛ちゃんと一緒で仲が良くて羨ましいなぁって思いました…」

真姫「……そう」

真姫「私は……気持ち悪いと思ったわ」

242: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 00:01:51.43 ID:2eBTbuio0
真姫「互いが互いを認め合って…助け合って…一緒に笑って…一緒に泣いて……これを何ていうか知ってる…?」

真姫「依存よ」

真姫「切り離すとすぐにバラバラになる結び目の様な関係……それが今のあの三人の状態」

真姫「このまま南ことりを切り捨てるなら残った二人もすぐ駄目になってしまうでしょうね…」

真姫「だから今、私は試してるのよ……多分、今までこんな経験はしたことないだろうから」

真姫「でも遅かれ早かれ、いずれは訪れる事……ほどくのは簡単なことよ、それに対して結び直すのはとても難しい……私はそれを見定める為にここにいる…」

真姫「貴女たちのことも…」

246: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 00:09:10.28 ID:O4pzBk2A0
真姫「至極勝手な理屈よ…そんなことわかってる」

真姫「私の考えすぎなのかもしれない…勿論、理解しろなんて言わないし言えない…」

真姫「これで私に愛想が尽きたなら勝手に離れればいい…咎めはしないわ」

真姫「でも、私は私のやりたいように…思うがままに突き進むだけ」

真姫「だって、私は……西木野真姫なんだから」

花陽「真姫様ぁ…ひぐっ…! ごめんなさい…っ! ごめんなさい…っ! 私ぃっ…!!」

凛「真姫様……凛、真姫様のこと大好きだにゃ…!!」

にこ「ニ、ニコは最初から真姫様のこと信じてたんだから…っ!!」

247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 00:13:27.84 ID:FWcxkmq+0
真姫脚ぺろぺろ
no title

250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 00:17:12.84 ID:O4pzBk2A0
変なの……こうなることを期待していた筈なのに

あの三人を見ていると胸が痛む

終わりを望んでいた私…

それと同時に始まりが見たい私

胸の中に巣くろう二人の私を感じる

何がしたいんだろう…自問自答しても答など出る筈もない

でもこれだけはわかる…

あの三人を見ていたいのだ、と

魅了する筈が魅了されちゃってる…?

笑えないわ、そんな馬鹿な話

さて…どうなるのかしら?

252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 00:25:22.48 ID:O4pzBk2A0
海未「ことり…っ! 教えてください! 何故私たちに隠してまで…練習を連日休んでまでアルバイトなど…!!」

穂乃果「どうしてもお金が必要だったとか…?」

ことり「違うの…っ! 違うのぉっ!」

海未「何が違うのですか…!? 話してくれなくては何もわかりません…!!」

ことり「……ことりね…この街が大好きなの」

穂乃果「え?」

ことり「勿論、アイドルも大好き…!! だから曲を作りたいって思ったんだ…この街で出逢った全ての想いを込めたたった一つの歌を」

ことり「だからこの街で働いて色んな角度から色んな風景を見てみたいって……それでメイドのバイトをしたの!」

ことり「やっとね…完成したんだ、聴いてくれる?」

ことり「それでは…南ことりで、Wonder Zone」

海未「はい?」

257: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 00:31:25.91 ID:O4pzBk2A0
~♪

ことり「わんだ~ぞぉ~ん♪ きぃみぃにぃぃぃ~♪」


穂乃果「すごい…! ことりちゃん…この曲すごくいいよ!!」

海未「まったく…水くさいです…一言くらい言ってくれても…」

ことり「二人をビックリさせたくて! えへっ♪」

海未「しかし…練習を休んだことは事実です…!」

穂乃果「待って、海未ちゃん! ことりちゃんの筋肉、筋、それに肌艶をよく見てよ!」

海未「こ、これは…! 衰えどころか輝きが増している…!?」

ことり「バイト中もトレーニングを怠ってたわけじゃないんだよ? これ…」

穂乃果「これは…30kgの鉛!?」

海未「この鉛を付けて仕事を!?」

263: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 00:37:47.86 ID:O4pzBk2A0
ことり「この曲が完成したからバイトも辞めてきたよ! こんなことりだけど…これからも…ずっと一緒にいてくれるかなぁ…?」

穂乃果「うん…! うんっ…!!」

海未「勿論です…っ!!」


真姫「結び目……固く縛り直せたみたいね」

花陽「真姫様ぁ…っ」

真姫「いつまで泣いてるのよ…? 賢い可愛い?」

凛、花陽、にこ「「「真姫様ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」

絵里「真姫様ぁ!!」

花陽「あれ? 絵里」

絵里「ごめんなさい、生徒会の仕事で遅れちゃって…何かあったんですか?」

希「ふふっ…星が輝きだしたみたいやね」

267: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 00:43:26.01 ID:O4pzBk2A0
━━

花陽「ひゅげぇぇ……っっ!!!!」

凛「変な声出してどうしたのー? かよちん」

花陽「みゅ…μ'sのランキングが…」

真姫「ランキング?」

にこ「スクールアイドルの格付けランキングみたいなものです! この上位20チームがラブライブに出場できるんですニコ☆」

真姫「格付けねぇ…まぁでもこの真姫様率いるμ'sは当然1位なのよね?」

凛「そんなまさか…」

花陽「はいっ! 1位です…!! あのA-RISEを差し置いて1位に私たちμ'sの名前が!!」

にこ「え、えぇぇぇぇっっ!!!!」

271: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 00:50:42.07 ID:O4pzBk2A0
花陽「穂乃果! 海未! ことりも! 見て
!! 1位だよ!! μ'sが!!」

穂乃果「あぁ、うん…えっと…」

ことり「それっていちいち喜ぶこと?」

海未「誰かしらが投稿してくれた動画が出回ってからもう数ヶ月経つのでこの結果は当然かと」

真姫(よく見るとこれって最初のライブの映像……確かにこれが1位は頷けるわ、でも…)

真姫(今や足手まといが五人も増えている…この三人の映像で宣伝しておいて9人でやるなんて…詐欺もいいところよ)

凛「じゃあ凛たちラブライブに出られるっことー?」

海未「その通りです、というか出られるではなく優勝するの間違いです」

ことり「さっきA-RISEっていうの見たけど…あれで2位って…」

穂乃果「でも気を抜いちゃだめだよー? 獅子は兎を刈るのも全力を尽くすんだから」

276: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 00:56:37.71 ID:O4pzBk2A0
絵里「そういえばもうすぐ学園祭よね…」

穂乃果「ライブしよっ! ライブ!」

希「ええね!」

花陽「え、えっとぉぉぉぉ……」

凛「ラ、ライブ……!?」

ことり「そういえばこの9人になってからまだ一回も合わせてなかったかも!」

にこ「ぎくっ!」

海未「ラブライブ前に一度、9人でライブを行うというのは良い考えだと思います!」

絵里「ぎくっ…!」

絵里(あぁ…学園祭なんて言うんじゃなかったわ…)

海未「新メンバーの足の引っ張り具合を確認する為にも一度」

真姫「面白そうね!」

280: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 01:02:21.14 ID:O4pzBk2A0
海未「真姫、楽しむのは結構ですが、貴女はまだ一度もまともな練習に取り組んでないではありませんか」

真姫「だから何よ?」

ことり「練習っていうのはとても大切なことで、周りの動きとか距離感とかぶっつけ本番でできる程甘くないんだよ?」

真姫「そのことなら大丈夫…考えがあるわ」

穂乃果「へぇーどんな?」

真姫「まぁ…私と貴女たち一般庶民の関係で例えるとわかりやすいかしら」

海未「またふざけた事を言うつもりですか…?」

希「一応、聞いてみよ?」

にこ「真姫様?」

真姫「私が歌う、そして貴女達が踊る……以上よ」

281: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 01:09:21.22 ID:O4pzBk2A0
海未「は?」

ことり「ま、真姫ちゃんは踊らないってこと…?」

真姫「そうなるわね」

海未「ふざけすぎです、却下」

真姫「リーダーはこの私よ、また多数決でも取ってみる?」

海未「くっ…! 穂乃果!!」

穂乃果「いいんじゃない? 真姫ちゃんが頑張って歌ってくれるなら穂乃果たちはそれに負けないくらい一生懸命踊ろうよ!」

海未「穂乃果…貴女が真姫をいつもそうやって甘やかすからすぐ調子に乗るんですよ…?」

凛「凛たちは歌わなくていいってこと?」

真姫「そうよ、貴女達じゃ歌も踊りもなんて所詮不可能でしょ? なら最初からどちらか一つに絞って練習するの」

絵里「理にかなっていますわ! さすが真姫様! 私もダンスだけならこの中で四番目か五番目くらいに得意な自信はあります!」

284: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 01:14:18.36 ID:O4pzBk2A0
━━

ことり「ここの振り付けはこうした方がいいんじゃない?」

穂乃果「ならこれの後にこれを入れて…」

花陽「はわぁぁっ…!! 覚えられないよぉ…!!」

凛「全部アドリブじゃだめなのー?」

真姫「皆、神の声に耳を傾けなさい!」

穂乃果「ほぇ?」

真姫「新しい振り付けを考えてきてあげたわ!」

穂乃果「おぉっ! どんなどんな!?」

海未「真姫のことです…期待しすぎない方がよろしいかと」

287: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 01:22:00.87 ID:O4pzBk2A0
真姫「で、雷鳴を轟かせた後にこう回転して垂直に落下……どう? 素晴らしいでしょ? 讃えなさい!」

にこ「さすが真姫様ですぅ~☆」

花陽「わぁー!」

海未「……正直驚きました、悪くはない」

ことり「海未ちゃん、素直じゃないんだから…」

穂乃果「まぁひとつ問題があるすれば人間業じゃないってことだけだよね? 穂乃果たちなら何とか出来ると思うけど…」

海未「そうですねぇ…」

凛「ダンス初心者の凛たちにあんなアクロバティックな…」

花陽「常人としての動きもまともに出来ないのに人間業じゃないダンスとかどうなるのぉ…!?」

にこ「さ、さすがのニコも…これは」

絵里「ハラショーしか言えない…」

真姫「……情けない」

真姫「それでも貴女達はこの私の下僕兼バックダンサーなの!? 人間業じゃないからって出来ないと決めつけるの? 人間を超越した存在になろうとは考えないわけ!?」

290: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 01:31:56.82 ID:O4pzBk2A0
希「真姫ちゃんは歌うだけで簡単かもしれんけど…このダンスは下手したら死人が出るかもしれんよ?」

真姫「……っ」

凛「さすが希ちゃん! 凛たちが誰も恐れおおくて言えないことをあぁもあっさりと…」

海未「しかし…真姫の案を全員が出来れば最高のステージになるのは確実…」

ことり「でもライブまであんまり時間ないよ…?」

真姫「……仕方ないわね、なら」

穂乃果「やろう! 皆でこの大道芸…完成させよう!」

海未「穂乃果! 私達が出来ても他の皆が…」

穂乃果「穂乃果たちが教えればいいんだよ! 出来るまで何回も何回も何回も!! だって」

ことり「練習は嘘をつかない! だよね?」

穂乃果「うんっ!!」

海未「そうですね! 何事もやる前から諦めていては面白くありません!」

穂乃果「よーしっ! 今からライブまで猛特訓だーっ!!」

花陽(帰りたい…)

294: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 01:40:11.21 ID:O4pzBk2A0
花陽「ひぎぃぃっ…!!」

凛「ぐにゃぁぁっっ!!」

希「くっ…! ウチでも雷までは操れん…!」

絵里「」

海未「しかし、これが出来なくては…」

穂乃果「じゃあ皆の分の雷全部…穂乃果に集めてよ」

ことり「穂乃果ちゃん!?」

海未「八人分の電撃を一人で背負い込むなど…危険すぎます!!」

穂乃果「それしかないんだよ…」

海未「なら私とことりにも! そうすれば穂乃果の負担は三分の一に…!」

穂乃果「駄目……二人は回転からの垂直落下で皆をフォローしなくちゃいけないでしょ?」

穂乃果「だから穂乃果一人で…」

298: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 01:46:36.21 ID:O4pzBk2A0
にこ「うぅっ…! ひぐっ…! ニコたちが足を引っ張るせいで…」

ことり「まったくその通りだよっ!」

海未「これだから…私は反対だったんです! 足手まといを入れるのは…」

穂乃果「海未ちゃん! ことりちゃん!! 怒るよ…!?」

海未「穂乃果…」

穂乃果「皆で…9人でμ'sなんだよ!!」

ことり「穂乃果ちゃ…っ」

穂乃果「大丈夫…皆の想いだもん…怖くない…! やれるっ! 穂乃果なら…皆ならやれるよっ!!」

真姫「ふふっ、逞しくなってきたじゃない」

海未「穂乃果…約束してください、生きてステージを終えると…」

ことり「これから先もずっとずっと…ことりたちと一緒にアイドルやるって…約束して!」

穂乃果「うんっ!!」

301: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 01:56:47.71 ID:O4pzBk2A0
━━

学園祭ライブ

雨が降りしきる中、敢行された私たち9人での初めてのライブ

ライブが始まる直前…雷雲敷き詰める空を眺め、あの三人が神妙な面持ちで話していた

よくは聞こえなかったけど…悪天候のせいで雷の制御がどうとか…

まぁでもあの三人なら上手くやってくれるだろう

私は目の前の客に向かって歌うだけ

この真姫様の歌声に酔いしれなさい!

雨が一段と強くなっていく中…ライブの幕が上がった

皆、今まで私にすら見せたことのないくらい…とても良い表情をしている

初めてのライブだが不安は無かった

そして、イントロが流れ始める…

303: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 02:04:35.41 ID:O4pzBk2A0
真姫「見つめてよ! 見つめないで! どちらも私なのー♪」


私は覚えたての歌を無我夢中で歌った

気持ちいい…やっぱり歌ってスゴい

観客も盛り上がっている様子だ

私の歌声には勿論、後ろで行われている大道芸紛いのダンスも目を惹くものだろう


真姫「忘れたいー♪ 愛なのー♪」


全てが順調かと思われた一曲目

ラストの大サビに入る直前、私の視界に閃光が映った

刹那、響き渡る絶叫にも似た悲鳴…

いや…絶叫だった

305: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 02:10:35.18 ID:O4pzBk2A0
「うあ"あ"あ"あ"あ"あ" ぁぁぁぁ !!!!!!」


え…?

今の声……まさか……!?

後ろを振り向くと…俯せに倒れてピクリとも動かない…

高坂穂乃果だ


真姫「嘘……」


皆、高坂穂乃果に駆け寄り、必死で声を掛けているが返事はないみたい

観客もざわめきだち…穂乃果の姿を見て嘔吐する者もいた

私は何も出来ず、ただ…マイクを強く握り締めているだけだった

307: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 02:17:04.86 ID:O4pzBk2A0
海未「穂乃果ぁぁ!!」

ことり「穂乃果ちゃぁぁんっ!!」

穂乃果「……」


当然、ライブ続行は不可能……

私達の初ライブは終わった

雨の冷たさを感じこともなく、私は暫くの間…茫然と立ち尽くしていた

309: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 02:22:09.84 ID:O4pzBk2A0
━━翌日


穂乃果「あ、真姫ちゃん! おはよー」

真姫「……もう平気なの?」

穂乃果「うんっ! 穂乃果は鍛え方が違うからね! もしかして心配してくれてた?」

真姫「……そんなわけ、ないでしょ」

穂乃果「だよねー、えへへ」

真姫「……」

穂乃果「昨日のライブでカッコ悪いとこ見せちゃったから…ラブライブでは完璧なダンス見せ付けてやるんだー!」

真姫「え? 聞いてないの……?」

穂乃果「ふぇ?」

真姫「ラブライブには……μ'sは出ないわ」

穂乃果「何で?」

310: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 02:31:52.00 ID:O4pzBk2A0
先日の学園祭ライブでの行き過ぎたパフォーマンスが少し問題になったみたいで

責任を取る意味で…μ'sはラブライブ出場を辞退

ランキング1位のグループが突如、姿を消したことはスクールアイドル業界でかなりのニュースだ

それが皮肉にも…功を奏してか、我が音ノ木坂学院への入学希望者は定員を上回り…廃校は一時見直されることとなった


━━

花陽「真姫様聖誕祭始まるよぉ…!!」

凛「いえーいっ!!」

にこ「真姫様大好き~!!」

絵里「賢い!可愛い! 真姫ぁぁ!!」

希「エリチまで…今日は廃校が無くなったお祝いパーティーやろ?」

希「それに真姫ちゃんの誕生日はもうとっくに終わってるし」

真姫「そうだったわね…でも毎日、私を崇める権利は誰にでもあるのよ?」

希「はいはい…」

311: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 02:38:43.55 ID:O4pzBk2A0
穂乃果「でも本当によかったねー!」

凛「めでたいにゃー!!」

花陽「ピザハットからピザが届いたよぉぉ…!!」

希「おぉ! めっちゃうまそうやん!」

にこ「真姫様がオーダーメイドしてくれた特製ピザだよ~☆」

絵里「真姫様っ! ありがとうございます!」

真姫「エリー、今までご苦労だったわね…存分に宴を楽しみなさい」

絵里「はいっ!」

穂乃果「真姫ちゃんこれ食べていいのー?」

真姫「勿論よ……ん?」


海未「……」

ことり「……っ」


真姫「この私の宴を楽しもうとしてない輩がいるみたいね…」

314: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 02:52:41.83 ID:O4pzBk2A0
海未「突然ですが…ことりが留学することになりました」

穂乃果「え?」

真姫「……?」

ことり「……っ」

穂乃果「嘘、だよね……?」

海未「一週間後に日本を発つそうです…」

穂乃果「ことり…ちゃん…? 何で言ってくれなかったの!?」

ことり「言おうとしたけど…っ! 穂乃果ちゃん雷に夢中で…! 大道芸に夢中で…っ!!」

穂乃果「ことりちゃんだって夢中で垂直飛びしてたじゃんっ…!!」

ことり「そうだよ…っ! ことりも夢中になってたから…穂乃果ちゃんと一緒ライブするの楽しかったから…!! つい言うの忘れてて…!!」

穂乃果「そう…なんだ…っ! でも海未ちゃんは知ってたんだよね!? 海未ちゃんだってライブに夢中になってたのにことりちゃんに話利いてたんだよねっ!?」

穂乃果「それなのに穂乃果には話してくれないんだ!? ことりちゃんにとって穂乃果はそんなちっぽけな存在だったんだ!?」

穂乃果「見損なったよ!! 穂乃果はことりちゃんのこと唯一無二のパートナーだと思ってたのに!! あぁあああ!!! もうっ!!」

真姫「少しは落ち着きなさいよ」

340: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 10:27:06.83 ID:WH6NWA5Pi
ほっしゅー
no title

344: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 11:03:51.90 ID:FWcxkmq+0
no title

422: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 18:32:26.66 ID:O4pzBk2A0
穂乃果「もうやだよぉぉぉぉ…っ!! 何で…っ! 今までずっと三人で嵐の朝も吹雪の夜も世界一のアイドルになる為に練習頑張ってきたのにぃ…!! これから先もずっとずっと一緒に踊っていこうって…っ!!」

穂乃果「ことりちゃんっ! ついこの前言ってたよねぇ…!? 言ってたよねぇぇ!! 嘘つきっ!! 嘘つき…っ!! 嘘つきぃぃ…っ!!!!」

真姫「だ、だから落ち着きなさいって…!」

真姫(あの、いつも何を考えてるかわからない…人を喰ったような態度の高坂穂乃果がこんなにも取り乱すなんて… )

ことり「うるさい…っ! うるさいうるさいうるさぁぁい…っ!! 穂乃果ちゃんだって…悩んでることりのこと…気にもとめてくれてなかった癖に!! ことり一人悪者みたいに…っ!!」

ことり「ことりだって相談したかったよ…っ!! 穂乃果ちゃんに話聞いてもらいたかったよ!! もう…いいよ……」

海未「こ、ことり…! 待ってください…」

穂乃果「逃げるの…!? まだ話は終わってないのに…!? ねぇ…! ねぇっ…!!」

ことり「……っ!!」

425: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 18:40:50.32 ID:O4pzBk2A0
穂乃果「……っ」

真姫「高坂穂乃果…、留学なら仕方ないじゃない…そんな駄々捏ねたって何も」

穂乃果「元はと言えば海未ちゃんが黙ってたのが悪いんだよ…っ!! 穂乃果のこと仲間外れにして…!! 二人のこと…大切な友達だって思ってたのに…穂乃果……一人で馬鹿みたい…っ!!」

海未「そ、それは…私の口からではなく直接ことりから…、と」

穂乃果「……その結果がこれだよ!」

海未「なら穂乃果が私の立場だったらそうしていたのですか…っ!? 私だって悩んでいたのです…!! それなのに…っ!!」

真姫「ま、待ちなさいよ…! 貴女たちまで喧嘩してどうするの!!」

真姫(何で私がこの三人の仲裁なんか…)

海未「……もういいです、一度頭を冷やしてきたらいかがですか」

穂乃果「海未ちゃんまで逃げるんだ…はは、穂乃果たちのこの五年間って何だったんだろうね……ははっ…」

海未「……」

真姫「……」

426: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 18:47:58.04 ID:O4pzBk2A0
絵里「あれ…? 楽しい宴の筈じゃ……し、仕切り直すわ! 皆、グラスを持って…」

希「エリチ…今はそんな空気やないと思うけど…」

にこ「でもせっかく真姫様が開催してくれたパーティーなんだから…!! ニコたちは思いっきり楽しむべきよ!!」

花陽「では皆の衆…僭越ながらこの不祥…小泉花陽が乾杯の音頭を…!!」

絵里「頼んだわ! 花陽」

凛「あれれ? 二年生だけじゃなくて真姫様までいなくなってる…?」

花陽「賢い! 可愛い! 神々しいーっ!?」

花陽、にこ、絵里、凛「「「「真姫様ぁぁっ!! かんぱーいっっ!!!!」」」」

希「……」

429: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 18:56:15.98 ID:O4pzBk2A0
━━翌日


海未「お別れライブ……?」

花陽「うんっ…! 花陽たち…昨日皆がいなくなった後、真姫様談義の合間を縫って何となく話してたんだ…」

凛「ことりちゃんがいなくなるのはとっても寂しいけど…何かお世話になった恩返しが出来たらなって」

にこ「よく考えたらニコたち…いっぱい足引っ張って迷惑かけちゃったから…」

絵里「九人でやる最後のライブ…精一杯、皆で真姫様を称えましょう?」

穂乃果「……」

海未「……」

花陽「あ、あれ…?」

穂乃果「……そんなことしたって意味ないよ」

海未「貴女はまだ不貞腐れているのですか…!?」

穂乃果「もう…ことりちゃんのことなんかどうでもいい…」

真姫「高坂穂乃果…っ!! それが貴女の本心じゃないことくらいここにいる私の下部たちは皆わかってるわよ!!」

穂乃果「本心か……何なんだろね……もう穂乃果、よくわかんないや…」

431: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 19:03:31.22 ID:O4pzBk2A0
凛「穂乃果ちゃん…! ラブライブだって優勝できたらきっとことりちゃんも喜んでくれるよ…!」

穂乃果「そんなことないよ…あんなレベルの低い大会で優勝することなんか簡単だし…」

にこ「それ…本気で言ってるの…? ニコたちもいるんだよ!? いくらあんたが物凄いアイドルでもニコたちの壮絶な足の引っ張り具合をフォローできるの!?」

穂乃果「うん…この前は真姫ちゃんがメインボーカルしてたからあれだったけど穂乃果がセンターで歌って踊れば観客は穂乃果のことしか目に入らないから…」

絵里「なっ…!? この上、真姫様まで侮辱するなんて…!!」

海未「……」

穂乃果「……とにかく、もう…穂乃果はこれからソロでアイドルやっていくから」

真姫「……」

花陽「ま、待ってよ…っ!! 穂乃果っ…!!」

434: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 19:14:44.85 ID:O4pzBk2A0
バシッ…!!


穂乃果「……何?」

海未「穂乃果っ…!!」

穂乃果「……」

海未「μ'sは…μ'sは九人だって言っていたのは穂乃果ではないですかっ…!!」

海未「だから…私はどんなに迷惑かけられても誰ひとり切り捨てずにここまで…っ! それを…」

穂乃果「そうだよ…九人なんだよ、だからことりちゃんがいなくなったら終わりなんだよ…」

海未「そんな……も、もういいですっ…!! ソロでも何でも好きにすればいいでしょう…っ!!」

穂乃果「……うん」

真姫「……高坂穂乃果、今の貴女じゃソロで活動したところで決して歓声を集められないわ」

穂乃果「……例えそうでも、真姫ちゃんには関係ないことだよ」

真姫「……」

435: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 19:22:57.80 ID:O4pzBk2A0
絵里(……はっ! 前に真姫様から仰せ使わされた…μ's破滅の任務…そして今のこの状況……)

絵里(今が叩きどころってわけね…ふふっ! これで真姫様に褒めて頂ける…)

絵里「ふふふっ…ははは!!」

希「…!?」

絵里「そうよ! 終わりなのよ! 穂乃果とことりがいなくなったμ'sはボンクラの寄せ集め…!! こんな私達に何が出来るっていうのよ!!」

花陽「絵里っ…!?」

絵里「さぁ、μ'sは今をもって解さ」


バシッ…!!


絵里「ひゅぎゅッ…!? ま、真姫様……?」

真姫「それを決めるのは私なのよ…!! 貴女でも…他の誰でもないわ!!」

436: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 19:29:11.85 ID:O4pzBk2A0
絵里「す、すみま…せん…、私…っ」

真姫「……消えなさい」

絵里「そ、そんな…っ!」

凛「真姫様っ…! いくら何でもそれは…!」

真姫「今日のところは、という意味よ」

真姫「だからニコ、その刃物をエリーから離しなさい」

にこ「はい…」

真姫「エリーだけじゃなくて皆、今日はもう下がっていいわ」

花陽「は、はい…!」

真姫「……希、ちょっと」

希「ん~?」

438: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 19:35:12.54 ID:O4pzBk2A0
━━

希「~♪」

真姫「……」

希「はむっ…もぐもぐ…」

真姫「……いつまで食べてるつもりよ」

希「ん~? 真姫ちゃんが話してくれるまで…かな?」

希「その為にウチに焼肉ご馳走してくれとるんやろ?」

真姫「本当はイタリアンが良かったんだけど…貴女がどうしても焼肉って言ったんじゃない…」

希「それで? いつになったら話してくれるんやろな~? それともウチに聞いてもらうの待っとるんかな~?」

真姫「本当に意地が悪い人……食い意地も」

441: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 19:45:38.54 ID:O4pzBk2A0
真姫「……その」

希「なら聞いてあげる、真姫ちゃんはμ'sの事…どうしたいん?」

真姫「わ、私は…」

希「皆バラバラになってこのままやと本当に終わってしまうね? でもこれは真姫ちゃんが望んどったことやろ?」

真姫「……そうよ」


私は、あの…憎き二年生共に絶望を味あわせる為にμ'sに入った

でも…今、私の胸にある感情はそれじゃない……本当だったら昨日のエリーの一言で終わっていた筈

しかし、私はそれを拒み…一時的にもμ'sを守ってしまった

私は……

444: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 19:54:53.84 ID:O4pzBk2A0
真姫「……違う、私は」

真姫「合宿の時、貴女…言ってたわよね…?」

~~~~

希『真姫ちゃんはμ'sの皆のこと好き?』

真姫『はぁ? そんなわけないでしょ…! 嫌いよ…嫌い! 大嫌いっ…!』

希『なら何で一緒に活動しとるんやろな? 当ててあげようか?』

真姫『え……?』

希『真姫ちゃんは、穂乃果ちゃん達の事が憎くて憎くて仕方ない…どうにかして痛い目見せてやろう…だから虎視眈々とそういうチャンスを見計らって』

希『っていうのは違うな……本当はあの三人…皆とアイドルやっとるのが楽しいんやろ?』

真姫『……』

446: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 20:04:17.16 ID:O4pzBk2A0
真姫「あの時は何も答えなかったけど……その通りよ、悔しいけど…絶対に認めたくないけど…」

希「ならやることは一つしかないやん?」

真姫「……っ」

希「誰かに背中押して欲しくてウチを呼んだんやろ?」

真姫「……うん、だって希しかまともな人…いないから」

希「ならお願い…μ'sを救って、これは真姫ちゃんにしかできんことや」

真姫「わ、私にしか…?」

希「うん、西木野真姫にしか」

真姫「西木野真姫様にしか遂行できない……そこら辺の愚民には到底不可能な所業…」

希「うん…、ん?」

447: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 20:11:49.87 ID:O4pzBk2A0
真姫「そういうことよね…?」

希「う、うん…そうなる…かな」

真姫「……もっと讃えて、この私を」

希「え、えっと……頼むわ、真姫ちゃん」

真姫「足りない…! そんなんじゃ全然足りないわ!!」

真姫「貴女…確か、神社でボランティアみたいな事してたわよね? なら神様の存在…信じてるんでしょ?」

希「ま、まぁ…」

真姫「貴女の目の前にいる私こそ神に最も近い存在…むしろ、神そのものよ!! もっと讃えなさいよ!!」

希「……はぁ…真姫様」

真姫「ふふっ、もっと…もっとよ!!」

希「真姫様!! どうか私たちに未来を与えてください!!」

真姫「仕方ないわねぇ…うふっ、あーはっはっは!!!!」

449: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 20:19:52.23 ID:O4pzBk2A0
━━

海未「みんなのハート射ち抜いちゃうぞっ♪ ラブアローシュートー☆」

海未「ふむ…もう少し顔の角度を変えた方がいいのかもしれませんね…」

真姫「……」

海未「それか、ラブアローを乱射して全てのファンに私の愛を乱れ射ちするのが…」

海未「ラブアローシューッターターターターターッッ!!☆☆」

真姫「……」

海未「ふふ、これはなかなかの好感触……へ?」

真姫「気付くのが遅いわよ」

海未「ま、まままま真姫…っ!?」

451: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 20:28:31.04 ID:O4pzBk2A0
真姫「……くくっ」

海未「ぬ、盗み見とは貴女はどこまで腐っているのですか…っ!?」

真姫「ラブアローシュートねぇ……いかにも愚民が考えそうなこと」

海未「か、帰ってください…!! 気が散ります…!!」

真姫「貴女もよくやるわ…一人で」

真姫「どうせ誰も来ないわよ…」

海未「そんなこと関係ありません…私は練習を怠りたくないだけですので」

海未「きっと穂乃果や…ことりも今頃各々で鍛練に励んでいる筈です」

真姫「……μ's、このままでいいの?」

海未「……っ」

真姫「確かに練習も大切かもしれないわ…私には必要ない事だけれど……でも、今はもっと大事なことがあるんじゃない?」

453: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 20:37:57.14 ID:O4pzBk2A0
真姫「このままじゃ終わってしまうわよ…μ'sだけじゃない、貴女達も…」

海未「……」

真姫「一人で黙々と練習してても何も解決しない……貴女は逃げてるだけよ、こうやって…目の前の問題から目を背けて…」

海未「……そんなことっ! そんなこと真姫なんかに言われなくてもわかってますよ!!」

真姫「……」

海未「わからないんですよ…っ、いくら考えても…どうしたらいいか…!!」

真姫「高坂穂乃果と南ことりがいないと何も出来ないのね…貴女は」

海未「だ、黙ってください…っ」

真姫「その二人以外に頼る人もいないから、一人で嫌な事は見ないふりして練習? 馬鹿みたい…」

海未「……黙って…ください…っ!! 貴女に…貴女なんかに何がわかるんですか!?」

455: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 20:48:07.69 ID:O4pzBk2A0
真姫「わかるわよ」

海未「え…?」

真姫「少なくても…傍にいてくれる人…の大切さくらいは…」

真姫「あーっ! もうっ!」

真姫「私は西木野真姫なのよ!!」

海未「知っていますが…」

真姫「私は…花陽、凛、ニコ、エリー、その他諸々から四六時中…敬意の眼差しを受けているわ!!」

真姫「だから私でいられるの!! あの皆がいないと私は私でいられないのよ!!」

真姫「皆がいるから私は西木野真姫でいられる……貴女だってそうでしょ? 園田海未」

海未「わ、私は……」

真姫「貴女には高坂穂乃果と南ことりが必要なんでしょ!? 違うの!?」

462: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 20:57:41.25 ID:O4pzBk2A0
真姫「自分の欲しい物はどんな手段を使ってでも手に入れる…私はこれまでそうやって生きてきたわ」

真姫「いいの!? このままあの二人が貴女の前からいなくなっても…!! それで平気なの!?」

海未「へ、平気なわけ…ないでしょう…っ!!」

真姫「ならこんな所で燻ってる時間はない筈よ!! 行きなさいよ…連れ戻しなさいよ!! 自分の元へ…」

海未「で、ですが…私には…」

真姫「……一人じゃ不安? なら頼りなさいよ」

海未「え…?」

真姫「貴女の目の前にいるのは誰?」

海未「真姫…?」

真姫「そうよ、弱者に手を差し伸べてあげるのは王としての義務」

468: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 21:07:23.06 ID:O4pzBk2A0
真姫「ぐずぐずしないで! 行くわよ!」

海未「しかし…練習が…」

真姫「練習練習って貴女は身体鍛えてないと死ぬヤバい状態なの…? なら前に南ことりがやってたみたいに鉛でも仕込んでおけば?」

海未「なるほど…では」

真姫「そういえば南ことりはいつ日本を発つ予定なんだっけ?」

海未「……ちょうど二時間後の飛行機で」

真姫「はぁぁ!? そ、それってもう…」

真姫「でも諦めるのは早いわ…! …………あぁもう早く出なさいよ!!」

にこ『ま、真姫様っ!?』

真姫「遅いっ!! 私からの電話は1コール以内に取る様に言っておいたわよね!?』

にこ『す、すみませぇぇぇん…っ!!』

真姫「説教は後、それより…」

470: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 21:13:16.89 ID:O4pzBk2A0
真姫「は…? 何よ、それ…! そんなの聞いてないわ! と、とにかく私が言った件…失敗したら磔よ!!」

海未「何かあったのですか?」

真姫「何で私ばかり必死になって貴女はそんなマイペースなのよ!?」

海未「そんなことは私の勝手です……おぉ…この鉛、なかなか身体の痛め付けがいがあります」

真姫「まったく…それより二時間後に」

海未「ことりの飛行機ですよね?」

真姫「それと同時にμ'sのライブが開催されるらしいわ…」

海未「は…?」

真姫「その様子だと貴女も聞いてなかったみたいね…」

471: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 21:21:43.39 ID:O4pzBk2A0
━━

にこ「うぅ…! 真姫様怒ってたニコぉ…」

にこ「どうして誰もお伝えしてないのよ!?」

凛「凛はてっきりかよちんがしてるものだとばかり…」

花陽「えぇぇぇ…!? ていうかそもそもライブやろうって言い出したニコが言うべきだよぉ…!!」

にこ「ライブのことはみんな納得してたじゃないっ…! μ'sを立て直す為に何かできないかって…それなのにニコのせいにするの!?」

花陽「でもまさか誰もメンバーに…それも真姫様にまで連絡してないなんて思わないよぉ…!!」

絵里「私達が言い争っても仕方ないわ、それより今やるべき事をやりましょう」

凛「二年生には誰か声かけたの?」

「「「…………」」」

472: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 21:27:29.80 ID:O4pzBk2A0
にこ「良かれと思ってライブ開催することになったけど……大丈夫なの…?」

凛「チケットは全部ソールドアウトだにゃー!!」

絵里「μ'sの名前で売ってるんだもの…当然よ」

花陽「でも皆が観に来るのは…穂乃果ちゃんたちだよね…」

凛「せめて真姫様が来てくれれば…」

花陽「うん…! あの歌声を聴いてもらえれば不満なんか出るわけないよ!」

絵里「ニコ、真姫様は何て…?」

にこ「……全員連れて来るって」

凛「ぜ、全員って穂乃果ちゃんたちのことだよね!?」

花陽「さ、さすがは真姫様ぁぁ!! 花陽たちなんかとは器が違うよおおおおおお!!!!」

474: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 21:33:47.30 ID:O4pzBk2A0
絵里「ならこれで何の問題も無いわね」

凛「焦って損したにゃー」

にこ「……間に合わないかもって」

花陽「うぇ……??」

にこ「必ず全員連れてくるけど…間に合わなかったら適当に繋いでおけって仰ってて…」

凛「……」

花陽「……」

絵里「希っ!! 何とかして!!」

希「えぇー……ていうかライブを中止することは無理なんやから今おるウチらで何とかするしかないやん?」

476: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 21:42:40.14 ID:O4pzBk2A0
にこ「何とかって具体的にどうするのよ!?」

希「前のライブの大道芸…あれをやれば観客は沸いてくれるんやない?」

花陽「は? 無理だよおおお!!!!」

凛「そうだよー! この前のは海未ちゃんやことりちゃんの絶大なるフォローのおかげでそれっぽく見せれはしたけど…」

にこ「はっきり言って不可能極まりないわ」

絵里「思い出したくもない…」

希「穂乃果ちゃんやことりちゃんを迎え入れる為にも…ウチらはウチらのままじゃ駄目やと思うんよ」

にこ「無理無理無理無理!!!!」

花陽「絶対無理ぃぃぃぃいいいいいいい!!!!」

凛「もう失敗して地面に頭から突き刺さるのは嫌だにゃあああああああああ!!!!」

絵里「走馬灯なんかもう見飽きたわよおおおおおおおおお!!!!」

希(はぁ……まだ練習中やけど催眠術でも使おうかな……)

479: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 21:52:52.51 ID:O4pzBk2A0
━━

真姫「ここに高坂穂乃果がいるの…?」

海未「間違いありません、穂乃果の筋肉の鼓動が地面を伝って…私の足の裏に語りかけてきてます」

真姫「……何て言ってるの?」

海未「さぁ…そこまでは…」

真姫「使えない足ね…いっそ切り落としてしまうっていうのはどう?」

海未「なら真姫はわかるのですか…?」

真姫「わかるわけないじゃない…」

海未「あ、穂乃果がいましたね」

真姫「何処に……って、あの…逆立ちしたまま人差し指のみで石段を登ってるのが高坂穂乃果…!?」

海未「あれくらいなら私もことりもできます…おそらく準備運動でしょう」

484: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 21:59:22.33 ID:O4pzBk2A0
穂乃果「あ…っ!」

真姫「ま、待って! 逃げないで!」

海未「追いましょう!」

真姫「そうね…! って何で貴女まで逆立ちしてるのよ!?」

海未「勝負というのはいつ如何なる時も対等でなくてはありません…卑怯者の真姫には一生わからないと思いますが…、はっ…!」

真姫「別にこれ勝負じゃないから…、でも、速い……」

真姫「……」

真姫「……これ、登るの? 花陽の背中が恋しいわ…」

488: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 22:05:41.11 ID:O4pzBk2A0
真姫「はぁ…っ!はぁ…っ! もう…帰ろうかしら…っ」

真姫「私が…登りきるまでに、園田海未が上手く説得してくれてれば…っ、いいんだけ…どっ…」



海未「私の勝ちですね」

穂乃果「むぅー! 海未ちゃんズルしてたの穂乃果見てたよ…!」

海未「ズル?」

穂乃果「第一間接、曲げてた…」

海未「え? 本当ですか…? 負けたからってそんな言い掛かりを」

穂乃果「言い掛かりじゃないよー! 絶対穂乃果、この目で見たもん! 海未ちゃんの左手の人差し指の間接が曲がってるとこ!」

490: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 22:12:45.75 ID:O4pzBk2A0
海未「まぁどっちでもいいです…それより」

穂乃果「穂乃果を連れ戻しに来たんでしょ? でも穂乃果、戻らないよ」

海未「ことりがいないから…ですか?」

穂乃果「……うん」

海未「なら連れ戻しに行きましょうか」

穂乃果「え?」

海未「ことりが何の為に留学するか知っていますか?」

穂乃果「……何も聞かされてない穂乃果が知ってるわけないじゃん」

海未「ことりは…ストリートのダンスを学ぶ為に日本を出るのです」

穂乃果「えっ?」

海未「もう国内では学ぶ物は何もないと悟ったのでしょう…」

492: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 22:20:31.76 ID:O4pzBk2A0
穂乃果「そんな…確かに日本のレベルは世界と比べて低いよ…! でもそれは卒業してからでも」

海未「ことりの性格からして思い立ったら羽ばたきたくなったのでしょう」

穂乃果「やだ…やだよ…っ!! そんなの…そんなのズルいっ!! 穂乃果も世界を見てみたいよっ!!」

海未「ことりは悩んでいました…本当なら私と穂乃果…二人を連れて一緒に世界に触れたかったと思います…」

海未「ですが、私と穂乃果には家の問題がある…だから軽々しく誘う気にはなれなかったのでしょう…」

穂乃果「……行くっ! 穂乃果もことりちゃんと一緒に行くよ…!!」

海未「穂乃果ならそう言ってくれると思ってました…急ぎましょう! ことりが待っています!」

穂乃果「うんっ!!」

496: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 22:29:49.85 ID:O4pzBk2A0
真姫「ぜぇ…ぜぇ…っ!! げほっ…がはっ…!!や、やっと…着いた…」

海未「おや? 真姫」

穂乃果「真姫ちゃんも来てたんだ」

真姫「話は…っ?」

海未「今から一緒にことりの所へ行こう…と」

穂乃果「でも…もう時間が…」

真姫「それなら心配いらないわ…っ」

真姫「ニコに頼んで航空会社にテロリストを装ったメールを送らせたのよ…恐らく、全便欠航…もしくは遅延は避けられない」

穂乃果「おぉ…! さすが真姫ちゃん!」

真姫「でっしょー!! そろそろ真姫様って呼んでもいいのよ?」

海未「ですがライブのこともありますし急いだ方が良いでしょう」

穂乃果「ライブ?」

真姫「ヘリを使うわ! さっさと乗りなさい」

500: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 22:36:54.56 ID:O4pzBk2A0
━━

にこ「ひいいいいっ……!!!! も、もう開演五分前!?」

花陽「ま、真姫様たちはまだなのぉぉぉぉおおお…!?」

凛「皆、落ち着くにゃ!!」

絵里「り、凛…?」

凛「こういう時は逆に考えるんだよ…あと五分のんび~りできるって」

花陽「な、なるほどぉ!!」

にこ「天才っ…!! ひぎいいいいいあと四分ンンンンンッッ…!!!!」

花陽「ま、まままままままま真姫様ああああああ!!!!」

凛「落ち着くにゃ!!」

絵里「凛…っ!?」

凛「四分のんび~りできるにゃ」

にこ「はぁ…はぁ…少し落ち着い…っ!? ンぎゅひいいいいいいいさんふんンンンンン!!!!」

花陽「ま、ままままままままま」

希「……」

504: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 22:48:36.53 ID:O4pzBk2A0
━━空港


ことり「ふぇぇ~ん! いつになったら飛行機飛ぶんだろぉ~!!」

ことり「早く飛びたいよ~! 踊りたいよ~! 世界がことりを待ってるの~!!」

穂乃果「おーい! ことりちゃーん!」

海未「ことりー!」

ことり「ほ、穂乃果ちゃん…? 海未ちゃんも…!?」

海未「良かった…見つからないかと思いましたよ」

ことり「どうして…? この空港ってランニングコースに入ってたっけ…?」

海未「違います…私たちは貴女を」

穂乃果「ことりちゃん、この前はごめんねー」

ことり「ううん、大丈夫だよ! あの後、走り込みで汗を流したらどうでもよくなったっていうか」

穂乃果「穂乃果も同じー! やっぱり汗を流すのは気持ちいいよねー」

ことり「トレーニング最高~!!」

510: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 22:55:37.33 ID:O4pzBk2A0
海未「それよりも…ことり!」

ことり「うん?」

海未「世界の件ですが…」

穂乃果「そうだよっ! 一人で行くなんてズルいっ!!」

海未「穂乃果と話合って決めたんです…」


真姫「やっと見つけた…、ちょっと」


海未「私と穂乃果もことりと共に世界に旅立つと」


真姫「え……?」


園田海未も高坂穂乃果も、南ことりと一緒に世界に……?

どういうことよ……それ……

南ことりを引き留める為にここへ来たんじゃないの……?

513: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 23:03:27.64 ID:O4pzBk2A0
真姫「何で……」

海未「真姫?」

ことり「真姫ちゃん?」

穂乃果「それより真姫ちゃん! もうテロ解除していいよ? このままじゃ穂乃果たち、いつまで経っても日本で燻ってまんまだよー」

ことり「テロ…? あ、今の話なんだけど本当に…? 本当にいいの? ことりと一緒に…」

海未「勿論です、これまでも三人で切磋琢磨してきたじゃありませんか」

穂乃果「これからもずっとずーっと穂乃果たち一緒だよ!!」

ことり「うんっ…!!」

真姫「……」

海未「真姫……?」

穂乃果「真姫ちゃんー!」

真姫「……ライブは?」

ことり「ライブ?」

517: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 23:13:24.71 ID:O4pzBk2A0
海未「あぁ確か…μ'sのライブがあると先程真姫が」

穂乃果「μ'sのライブ? 何で?」

ことり「ことりたち、皆ここにいるのに?」

真姫「……っ」


だめっ…

涙が泉の様に涌き出てくる…そろそろ堪えるのも限界だ

何で…私、泣いてるの?

意味わかんない…意味わかんない意味わかんないっ!!

あれ…? 私、何の為に今日必死になって色々やってきたんだっけ…

また九人でμ'sがやりたくて……?

それなのに……こんな……

はは……馬鹿みたい……私

522: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 23:19:49.86 ID:O4pzBk2A0
真姫「……っ!」

穂乃果「?」

ことり「どうしちゃったのかなぁ?」

海未「……」

真姫「……わ、私の使えない下僕達が…何か勝手にμ'sの名前使ってライブ開いちゃったみたいなのよ…」

真姫「どう…せ…っ、飛行機は、しばらく飛べないみたいだから…ボランティアだと思って助けに行ってあげれば?」

真姫「多分…ボロボロのステージになってるだろうから…」

ことり「別にことりはいいけど…」

穂乃果「やるやるー! 穂乃果、この前のライブのリベンジが残ってるからね!」

真姫「そう…なら表にヘリを用意してるから…」

海未「真姫……」

523: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 23:26:28.35 ID:O4pzBk2A0
━━

にこ「あ、足の震えがとととと…止まらないわああっっ…!!」

花陽「ひゅふっ…! はひゅっ…! はふっ …!!」

凛「か、かよちん! 酸素吸って! 酸素!!」

絵里「もう四回目の純愛レンズが流れてるわ…!! さすがにお客さんもざわめき出してきてる…」

にこ「でも希にはホント頭上がらないわ…!」

花陽「はひっ…! ふぁっ…! い、いつの間にあんなかくし球を準備してたんだろぉ…!!」

凛「希ちゃんがひとりで頑張ってくれてるお陰で凛たち何とか意識を保ってられるもんね…」

絵里「もう五回目……真姫様、早く…早くっ…!!」

527: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 23:34:21.22 ID:O4pzBk2A0
希「はぁ…っ! はぁ…っ! きっついわー……!!」

凛「お疲れ様です! 希隊長!」

花陽「お水ですっ…! いっぱいあるのでいっぱい飲んでください…!!」

にこ「フルーツ盛り合わせで糖分補給だよっ☆」

絵里「疲れたでしょ? マッサージしてあげるわ」

希「……」

花陽「またすぐ出番だもんね…頑張ってください…っ!!」

にこ「も、もうすぐ真姫様たちも到着する頃だと思うニコ~っ」

絵里「ずっと踊ってるのが辛いならMCを長めにとるっていうのはどうかしら?」

凛「希ちゃん、お話し上手だからそれいいかもー!」

希「も、もう無理ーっ!!」

531: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 23:42:25.70 ID:O4pzBk2A0
希「次、誰か行ってーっ!!」

絵里「お、落ち着いて!! 希!! わかるでしょ!? 貴女しかいないのよ!!」

花陽「ステージに出なくていいサポートなら何でもします…!!」

にこ「だから…だからっ…!! もう少しだけお願いしますニコぉぉぉぉぉ」

希「そ、そんなこと言われても…さすがに純愛レンズのやり過ぎでレンズ粉々になってしもーとるわああああ!!!!」

凛「の、希ちゃん! そろそろ出ないと…」

希「そういう凛ちゃんがいけばいいやん! この中で一番余裕ありそうやし」

凛「り、凛が!? むりむりむりむりー!!」

希「大丈夫やって! 適当にリンリンリンリン言うとけばええから!」

凛「て、適当すぎるにゃぁぁぁ!!!!」

538: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 23:48:45.87 ID:O4pzBk2A0
ガチャ…


穂乃果「たっだいまー!」

ことり「皆、久しぶり~! ライブしてるなんてびっくりだよ~!」

海未「何とかなっているのですか?」

真姫「……」

にこ「きゅ、救世主が…っ!!」

花陽「ま、間に合って良かったよおおおおおお!!!!」

絵里「ま、真姫様っ!! 本当にこの者達を連れてきてくれるなんて…!! うぅっ…! 涙で…真姫様のお美しい顔が拝見できませんんんっ!!!!」

真姫「……客待たせてるんでしょ? さっさと始めるわよ」

にこ「はいニコっ!!」

花陽「皆っ…! 気合い入れて行こうねっ!!」

真姫「……」

凛「真姫様…?」

543: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 23:58:43.37 ID:O4pzBk2A0
絵里「曲は…っ! いかがいたしましょう…!?」

真姫「何でもいいわよ…」

希「ぜぇっ…! ぜぇっ…!」

穂乃果「何で希ちゃんだけこんなに疲れてるの?」

ことり「さぁ?」

穂乃果「あーっ!!」

にこ「うるさいわね! 集中できないでしょ!! 何よ!?」

穂乃果「今日のステージ…屋内だから雷呼べないよ…! どうしよ…どうしよー!!」

海未「では代わりに私が水竜を召喚してダイナミックなステージ演出を」

ことり「ならことりはルーンの石を使って妖精さんを」

穂乃果「そうだっ! 穂乃果はマンドラゴラの蔦で盛り上げればいいんだっ!!」

にこ「どんなビックリ人間よ!! あんたたちは!!」

546: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/02(日) 00:04:57.55 ID:O4pzBk2A0
絵里「どうしましょう!? 真姫様ぁ」

真姫「……別に、普通でいいわよ」

穂乃果「そうだね! 穂乃果たちが普通に踊ったり歌ったりするだけで盛り上がってくれるし」

ことり「ことり、早く踊りたいよ~!」

凛「希ちゃん、もう大丈夫…?」

希「何とか…うん、いつでもいけるよ」

花陽「皆、準備はいいぃぃぃっ!?」

穂乃果「おっけーだよー」

にこ「大丈夫…! やれる…! ニコなら頑張れる…っ!」

海未「では向かいましょう! お客さんが待っています!!」

「「「おーっ!!!!」」」

真姫「……」

550: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/02(日) 00:17:33.09 ID:VxOxN2Y+0
━━


さすがμ'sの名前を使って宣伝しただけはある…

視界には大勢の観客が映っていた

イントロが流れ始め、観衆が沸き立つ

でも、前回のライブの様な興奮など微塵も感じなかった

何を歌ったのかなんて覚えていない……

このステージが良かったのか悪かったのかも……

はっきり言って、私にはもう……どうでもいいことだったから

後ろでパフォーマンスを披露するメンバーにも最早興味は無かった

ただ、早くこのライブが終わればいい…と

そればかり考えながら歌っていた


そして、幕が降り…ライブが終了した

メンバーの誰とも言葉を交わすことなく…その場を立ち去る


私はひとり、屋上で空を眺めていた

553: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/02(日) 00:27:48.35 ID:VxOxN2Y+0
━━


真姫「……はぁ」


秋の冷たい風が頬を刺す

ここに来てからもう何度目の溜め息だろう

何も考えたくない……自分の胸の内など知りたくない

だが、こんな単純な想い……隠し通せる筈もない

私は大好きだったんだ……

凛が、花陽が、ニコが、エリーが、希が、高坂穂乃果が、南ことりが、園田海未が……

ここ数日で強く想い知らされた

だから、μ'sが壊れた時……辛かった

園田海未や高坂穂乃果、南ことりが戻ってくると思った時……嬉しかった

空港で、もう二度と三人が帰ってこないと知った時……悲しかった

555: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/02(日) 00:36:32.74 ID:VxOxN2Y+0
コツコツと此方に近付く足音が聞こえた

何でこんなタイミングで来るのよ……

ばかっ……

その足音だけで誰かわかってしまう……

既に、私の中で感情がひしめき合い……爆発寸前なっていた


真姫「……っ」

海未「……真姫」

真姫「……何」


涙で顔がグシャグシャになってるのを決して悟られまいと背を向けたまま……頭を伏せる


海未「あの…」

真姫「……だから…何…」

559: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/02(日) 00:43:18.90 ID:VxOxN2Y+0
海未「……真姫のお陰でまた穂乃果とことりと一緒に歩んでいけます」

真姫「……」

海未「本当にありがとう…」

真姫「……ッ…ぅっ…!」

海未「……真姫」

真姫「……用が、済んだら…さっさと……どっか行きな…さいよ…っ」


それから暫くの間、辺りを沈黙が支配する

足音は聞こえない……まだ私の背後にいるのだろう……

次の瞬間、身体が温かな感触に包まれた


真姫「えっ……?」


目に入ったのは園田海未の腕……首元に微かな吐息を感じる

563: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/02(日) 00:51:58.39 ID:VxOxN2Y+0
真姫「なっ……え……っ?」

海未「わかりません…自分でも、何故こんな事をしているのか…」

海未「ただ…真姫の背中がこうして欲しいと言っている様な気がして…」

真姫「……馬鹿、じゃない…のっ……」

海未「はい、馬鹿です……ついさっきまで真姫を傷付けているとも知らなかった大馬鹿です……」

真姫「何よ……それ……っ」

海未「思い上がりかもしれませんが、真姫が…私達のこと、ほんの少しでも想ってくれてること…」

真姫「勘違いも…甚だしいわ…っ…誰が、貴女たちのこと、なんか…っ」

海未「そうですか…それは、残念です…」

真姫「いなく、なって…せいせいするわよ…っ」

真姫「早く…世界でも、どこでも…行ってきなさいよ…っ」

564: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/02(日) 01:00:16.38 ID:VxOxN2Y+0
真姫「私は…、西木野…真姫…っ…なのよ」

海未「知っていますよ」

真姫「だから…貴女のことなんか、これっぽっちも…興味なんか、ないわよ…」

真姫「格が…違うのっ…貴女と私じゃ…っ」

海未「私は、真姫のこと…大切な友達だと思ってますよ」

真姫「ふんっ…100年…早いのよ…っ、私は…西木野真姫…っ…ひぐっ…」

真姫「私を…称えなさい…っ」

海未「嫌です」

真姫「崇めなさい…っ…」

海未「嫌です」

真姫「…っ…なら、仕方ないわ…もう少し、このままでいさせて…っ、それで…許してあげるわ…っ」

海未「はい」


この背中に感じる…優しい温もりを私はきっと忘れることはないだろう……


━━fin━━