1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 20:10:46.34 ID:nNzTzOnj0
雪乃「ももてつ? 何のことかしら」

結衣「あ! あたし知ってるよ! 中学生の時たまに友達とやってたし」

八幡「えっ、友達……? あぁ……、そういう遊び方もできたんだな……」

結衣「そういう遊び方が普通だと思うけど」

八幡「はぁ? お前の普通を押し付けんなっての」

結衣「むっ、じゃあ、ヒッキーは何? 一人でやってたの?」

八幡「ああ、俺は気まぐれに小町が相手してくれるのを除くと、豆鬼相手に99年が基本だったな」

結衣「えー、なんかつまらなそう」

八幡「ばっか、めっちゃ楽しいし。……50年過ぎたあたりでやることなくなってきて飽きるけど」

結衣「じゃあ、やらなきゃいいじゃん……」


 

桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本!! - 3DS
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4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 20:13:03.41 ID:nNzTzOnj0
雪乃「ちょっと、二人で話しこまないでくれるかしら」

結衣「あ、ごめんねゆきのん」

八幡「あーあ、雪ノ下様が拗ねちゃったよ」

雪乃「別にそんなことはないのだけれど」

結衣「ゆきのん! ごめんね!」ダキッ

雪乃「ちょ、ちょっと、やめて……」

八幡「あー、話してもいいか?」

雪乃「え、ええ」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 20:19:17.23 ID:nNzTzOnj0
八幡「桃鉄ってのは桃太郎電鉄の略だ。テレビゲームの名前なんだが、ま、超簡単に言うとボードゲームの一種だな」

雪乃「あぁ、あのゲームのこと」

八幡「へぇ、お前知ってんの?」

雪乃「ええ、昔ちょっとね」

八幡「それなら話は早い。やろうぜ!」

結衣「面白そうー、あたしはやってもいいよ!」

雪乃「はぁ……、あなたはそのゲームを部室に持ってきたというわけ」

八幡「ああ! 俺のPS2はまだまだ現役だからな」

雪乃「まったく、学校の部活動をなんだと思っているのかしら。そんなことが許されると思っているの?」

結衣「そうだよ! いけないんだー!」

八幡「お前、手のひら返し早すぎだろ」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 20:29:12.98 ID:nNzTzOnj0
八幡「ってかそれを言うなら、お前らも読書したり、携帯いじったりしてるだけだろ。それは部活動としてどうなんだよ」

雪乃「……」

結衣「た、確かに」

八幡「な? どうせ誰も来ねーんだしいいだろ。ちょっとだけ! ちょっとだけだから!」

結衣「……じゃあ、ちょっとやろうかな」

八幡「よっしゃ、コード繋ぐぞ」

結衣「うん!」

結衣「ねぇねぇ、ゆきのんもやろうよ」

雪乃「……私はいいわ」

八幡「ほっとけほっとけ、どうせ負けるのが怖いんだろ」

八幡(こいつのことだ。これで)

雪乃「ふっ、いいでしょう。その安い挑発に乗るのは癪だけれど、やってあげるわ。どちらが上かはっきり分からせてあげる」

八幡(ふっ、ちょろい)

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 20:34:11.49 ID:nNzTzOnj0
結衣「そうだ! 罰ゲーム! 罰ゲームやろう!」

八幡「はぁ? 何言ってんのお前」

結衣「だって、そっちのほうが楽しいじゃん」

八幡「別にいいけどさ……、例えば?」

結衣「そうだなぁ、負けた人が勝った人のいうことを何でも聞く、とか」

雪乃「!!」

八幡「くだんねー、反対ー」

雪乃「賛成!!」

八幡「うおっ、なんだよお前」

結衣「決まりだね!」

八幡「はぁ……、分かった分かった、それでいいから、さっさとやろうぜ」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 20:39:21.30 ID:nNzTzOnj0
八幡「今回やるのは桃太郎電鉄Ⅹだ。年数はさくっと五年、もちろん全国編ってことで」

一巡目 ゆいっち

二巡目 ゆきのし国王

三巡目 ひきがや課長

八幡「お前、どこの国治めてんの?」

雪乃「あら、比企谷くんはずいぶん分相応の身分ね」

八幡「あ? ……お前に中間管理職の辛さが分かるのか? 上下からの板挟み、エンドレスサービス残業、権限に対して重すぎる責任……、労働法はなぁ! 中間管理職を守ってくれねーんだよ……」

雪乃「一高校生のあなたに何が分かるのよ……」

結衣「でも、課長っていうのはなんとなくヒッキーらしいかも」

八幡「……ゆいっちってのもお前らしいな」

結衣「え、そ、そう?」

八幡「ああ、ビッチくせー所がピッタリだ」

結衣「ビッチ言うなし!」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 20:46:01.87 ID:nNzTzOnj0
『最初の目的地は青森でーす!』

八幡「青森か」

結衣「青森ってあれだよねー、りんご美味しいよねー」

八幡「だなー、りんごうまいよなー」

雪乃「あなたたち、青森に対しての感想はそれだけなの?」

結衣「やった6だ。……はい、次ゆきのんの番」

雪乃「ええ」

八幡(由比ヶ浜はまっすぐ目的地に、雪ノ下は千葉周辺でカードを集めるつもりか。こいつも房総族ってわけか。……ん?)

八幡「雪ノ下が初心者とは思えない動きをしてるんだけど」

結衣「そうなの?」

八幡「ああ、これはそれなりにやりこんでる奴の動きだ。どういうことだよ」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 20:52:07.40 ID:nNzTzOnj0
雪乃「昔、姉さんとよくやっていたから」

結衣「へぇ、なんかそういうのっていいよね! 姉妹仲良く遊ぶのって。いいなぁ」

八幡「雪ノ下姉妹の場合は殺伐とした空気の中で、お互い全力で潰しあってそうだけどな」

八幡「で、どっちが強いんだ?」

雪乃「あの頃は私も小さかったから……、勝率は四割くらいかしら。はい次あなたの番よ」

八幡「ああ、……やっぱ姉のほうが強いのか」

雪乃「違うわ。当時の話よ」

結衣「ゆきのんって負けず嫌いだよねー」

八幡「筋金入りだよなー。その様子じゃ、負けた時は泣きわめいてたんじゃねーの?」

結衣「あはは、ゲームで負けたくらいでそれはないよー」

八幡「それもそうか。いくらガキだからって、所詮ゲームだしな」

雪乃「え、ええ、そ、そそんなことは、なないのだけれど?」

結衣「……」

八幡(泣いてたのか。妹を泣かす姉って……。陽乃さん大人気ねー)

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 21:01:50.10 ID:nNzTzOnj0
結衣「ねぇねぇ、なんでヒッキーもゆきのんも千葉の方にいくの?」

八幡「さぁ? ほら次お前の番だ」

八幡(青森は比較的近いと言っても、そんなすぐには入れないだろ。しばらくはカード集めだな)

結衣「ふーんだ、べつに教えてくれなくてもいいもんねー! ……あ、また6だ」

―1年目7月―

結衣「やった! ゴール!」

八幡「早すぎるだろ……」

八幡(まだ、とびちりカードとうんちカードしか引いてねーぞ。クソすぎる)

八幡(しかし、貧乏神が出てきてしまった以上、カードなんて集めてる場合じゃないか)

『今回貧乏神がとりついてしまうのはひきがや課長でーす!』

『次の目的地は八丈島でーす!』

八幡「八丈島ってなんがあんの?」

雪乃「そうね……、温泉とか。活火山島だから温泉は多いのよ」

八幡「へぇ、今の時期なんかは暖かそうでいいな」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 21:13:24.20 ID:nNzTzOnj0
結衣「青森どくせーん!」

雪乃「のんびりしてる場合じゃなさそうね。比企谷くんのそばにいると貧乏がうつってしまうわ」

八幡「別に俺が原因じゃないんだけど」

雪乃「よし……」

サイコロ「1」

八幡「おいおい、そんな出目で逃げれんのかよ」

雪乃「……」

八幡(よし、心を落ち着けて2以上を出せば、雪ノ下に貧乏神をナスれる。何も問題ない)

サイコロ「1」

雪乃「ふっ」

八幡「ふん、別に構わん。八丈島は近いし、次のボンビーは由比ヶ浜で確定だな。貧乏神を連れて孤立する恐怖を思い知れ」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 21:16:19.60 ID:nNzTzOnj0
結衣「ちょっと遠いし、ぶっとびカード使おうかな」

八幡「博打か。そんなのうまくいくわけないだろ。マジで孤立しちゃうぞ」

八幡(ん? この方向は)

結衣「やった、渋谷だー」

八幡「そんなアホな」

―1年目12月―

結衣「また着いちゃったー!」

雪乃「……」

八幡「へ、へぇ、やるじゃん」

結衣「えへへー」

『今回貧乏神がとりついてしまうのはひきがや課長でーす!』

『次の目的地は松山でーす!』

八幡(松山、遠いな。序盤で資金もカードも無いし、まずいぞこれは)

八幡(貧乏神を連れてワープするのもあれだしな……)

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 21:21:39.95 ID:nNzTzOnj0
八幡「松山も温泉だよな」

雪乃「ええ、道後温泉ね」

結衣「温泉かぁ、行きたいなぁ」

雪乃「ええ、温泉……、いいわよね」

結衣「……ねぇゆきのん、今度、どこか温泉行こうよ」

雪乃「……そうね、千葉にも温泉はあるし、それもいいかもしれないわね」

結衣「えへへ、楽しみにしてるね」

八幡(こいつら二人で温泉か……。温泉ってことは一糸纏わぬ姿になるわけだよなぁ。温泉、いいよなぁ。うふふ)

雪乃「何をニヤニヤしているのかしら」

結衣「キモッ……」

八幡「……」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 21:33:15.54 ID:nNzTzOnj0
―1年目2月―

雪乃「ちょっと、ストーカーはやめてもらえるかしら」

八幡「由比ヶ浜が太平洋ルートを行く以上、お前にナスるしかない」

雪乃「私は海ルートは嫌いなのよ」

八幡「同感だ」

八幡「よっしゃ特急カード来たー! うへへ」

雪乃「ひぃ、や、やめなさい、こっちにこないで」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 21:34:47.19 ID:nNzTzOnj0
―1年目決算―

収益額
1位  ゆいっち      9450万円

2位  ゆきのし国王    500万円

3位  ひきがや課長       0円

持ち金
1位  ゆいっち    1億2130万円

2位  ゆきのし国王    1180万円

3位  ひきがや課長    1160万円

総資産
1位  ゆいっち    4億130万円

2位  ゆきのし国王   3180万円

3位  ひきがや課長   1160万円

結衣「あたしが一位だー!」

八幡「ま、まだ一年目だから」

雪乃「え、ええ、勝負はこれからよ」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 21:49:09.67 ID:nNzTzOnj0
―2年目6月―

八幡「ちょっと、ストーカーはやめてもらえるかしら」

結衣「ひ、ヒッキー、また真似上手くなってるし」

雪乃「……それは誰の真似のつもりかしら」

八幡「うわっ、ナスられたー。しかもぴったりかよ」

雪乃「よしっ、このまま逃げるわ」

―2年目8月―

『ひきがや課長にカードを買ってきたのねん!』

『ひきがや課長は☆に願いをカードを手に入れた!』

『4000万円支払った! ひきがや課長は借金を背負ってしまった!』

『ひきがや課長の持ち金-660万円!』

八幡「oh……」

雪乃「ふふ、みっともないわね。これは責任問題に発展しそうですよ、課長さん?」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 21:50:13.87 ID:nNzTzOnj0
―2年目10月―

雪乃「貧乏神をナスればマイナス駅……」

八幡「そうだ、こっちにはこない方がいい、あっちいけ!」

雪乃「いいえ、このゲームにおいてもっとも大事なのは貧乏神を避ける事よ!」

八幡「うわっ、こっちくんな!」

『マイナス駅に止まった!』

『ゆきのし国王は借金を背負ってしまった!』

『ゆきのし国王の持ち金-1900万円』

雪乃「oh……」

八幡「はは、みっともねー。赤字国債発行しちゃいますか? 国王様」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 21:58:13.87 ID:nNzTzOnj0
―2年目11月―

結衣「やったー! ついたー!」

八幡「え」

雪乃「え」

『今回貧乏神がとりついてしまうのはひきがや課長でーす!』

八幡「俺らが足を引っ張り合ってる間に……」

雪乃「あなたが執拗に追いかけてくるから……、気持ち悪い」

八幡「え、ゲームの中での話だよね」

『次の目的地は輪島でーす!』

八幡「輪島は俺らのほうが近いし、今度こそ」

結衣「輪島ってどこの島?」

雪乃「輪島は島じゃないのよ。能登半島にある市の名前よ」

結衣「へぇー」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 22:06:14.30 ID:nNzTzOnj0
―2年目決算―

収益額
1位   ゆいっち   1億4750万円

2位   ゆきのし国王      0円

3位   ひきがや課長      0円

持ち金
1位   ゆいっち     1億8050万円

2位   ひきがや課長  1億5900万円

3位   ゆきのし国王     7210万円

総資産
1位   ゆいっち     8億2050万円

2位   ひきがや課長  1億5900万円

3位   ゆきのし国王     7210万円

結衣「また1位ー、えへへー」

八幡「いらんカードを売っぱらって、なんとかプラスに戻したが」

雪乃「おかしいわ、こんなはずじゃ……」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 22:10:05.01 ID:nNzTzOnj0
―3年目9月―

八幡「よっしゃ、4きた! 三年目にしてやっと目的地入れたわ」

雪乃「……」

結衣「あー、あたしも近くまで来てたのにー」

『今回貧乏神がとりついてしまうのはゆいっちでーす!』

結衣「うわ! あたしのとこに来た! キモいよーヒッキー」

八幡「俺がキモいみたいな言い方はやめろ」

『次の目的地は稚内でーす!』

八幡「稚内か」

結衣「稚内ってあれだよねー、寒いよねー」

八幡「北だもんなー、寒いよなー」

雪乃「あなたたち……」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 22:15:22.41 ID:nNzTzOnj0
結衣「どうしよーボンビーついちゃった」

結衣「うわ、京都のあぶらとり紙屋売られちゃった……」

八幡「俺はこの東北カードを使うぜ。二人でナスリ合いしてろ。……秋田か」

結衣「あっ! ずるい!」

八幡「なんとでもいえ。ほら次お前の番」

結衣「あたしも何かカード持ってなかったかなぁ。あ、北へカードがある」

八幡(なんか嫌な予感が……。まさかな)

結衣「使っちゃおうっと」

八幡「そ、その方向は!」

結衣「秋田だー!」

八幡「お前ぶっとび運良すぎだろ! ふざけんな! せめて雪ノ下にナスってから来いよ!」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 22:23:18.49 ID:nNzTzOnj0
―3年目2月―

『おや、貧乏神の様子が……』

八幡(確かキングボンビーになるのは4年目以降だよな……)

『貧乏神はミニボンビーに変身した!』

八幡「ふぅ、分かっていても心臓に悪い」

雪乃「ちっ」

八幡「お前今、舌打ちしなかった?」

雪乃「まさか」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 22:24:14.74 ID:nNzTzOnj0
結衣「かわいいねー、ミニボンビー」

八幡「そうかぁ? 素っ裸だぜ? ほら見てみろよ丸出しだ」

結衣「そ、そこはどうでもいいの! もう! ヒッキーのえっち!」

八幡(たまにはセクハラもいいよね)

雪乃「白昼堂々セクハラとはいい度胸をしてるわね」

雪乃「sh」

八幡「社会的に死にたいのかしら? 迷惑防止条例って知ってる?」

結衣「ひ、ヒッキー、や、やめて……、ふふっ」

雪乃「……私だって怒るのよ」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 22:33:09.77 ID:nNzTzOnj0
―3年目決算―

収益額
1位   ゆいっち     2億250万円

2位   ゆきのし国王   1250万円

3位   ひきがや課長       0円

持ち金
1位   ゆいっち     2億2900万円

2位   ひきがや課長  1億7190万円

3位   ゆきのし国王     4980万円

総資産
1位   ゆいっち     10億900万円

2位   ひきがや課長  1億7190万円

3位   ゆきのし国王     7980万円

結衣「10億円だー」

雪乃「あなた、一度目的地についておきながら、収益もないし、総資産もほとんど増えてないじゃない」

八幡「見てただろ。貧乏神が全部売っちゃったんだよ……。ってかお前は最下位じゃん」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 22:40:23.16 ID:nNzTzOnj0
―4年目4月―

結衣「みんな北海道についたねー」

八幡「そうだなー、4年目にもなると、それなりにカードも使えるようになるしな。機動力も上がる」

雪乃「あと5よ、5、出なさい」

サイコロ「5」

雪乃「や、やった、ついにやったわ!」

結衣「おめでとうゆきのん!」

雪乃「ありがとう、ありがとう由比ヶ浜さん!」

結衣「ゆきのん!」ダキッ

雪乃「由比ヶ浜さん!」ダキッ

八幡「おおげさすぎる……」

『今回貧乏神がとりついてしまうのはひきがや課長でーす!』

八幡「まぁいい、全員北海道にいるし、ナスり放題だ」

『次の目的地は角館でーす!』

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 22:50:17.88 ID:nNzTzOnj0
八幡「角館って読ませる気無いよな」

結衣「ねー、かくかんだもんね」

雪乃「……」ウズウズ

八幡(雪ノ下が解説したそうな顔をしている……。話振ってやったほうがいいんだろうか)

八幡「ま、地名は割りとそんなの多いけどな。で、角館って何があんの?」

雪乃「ええ、角館は小京都と言われているのよ。武家屋敷通りは有名ね。桜も綺麗だけれど、雪景色も綺麗よ」

結衣「へぇー、桜かぁ。行ってみたいかも」

八幡「俺は桜より雪だわ。雪国の人にしてみりゃ、とんでもない話なんだろうけどな」

結衣「雪も綺麗だよねー」

雪乃「……ひ、比企谷くんは桜と雪、どっちが好きなの?」

八幡「は? だから、俺は雪の方が好きだ」

雪乃「うっ……、そ、そう……」

結衣「ヒッキー!! あたしは!? 結衣は!?」

八幡「お前は何を言っているんだ」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 22:58:00.84 ID:nNzTzOnj0
『おや、貧乏神の様子が……』

八幡「またかよ」

八幡(キングボンビー解禁の年だしな……、来そうな気もする)

『貧乏神はミニボンビーに変身した!』

雪乃「ちっ」

八幡「……お前やっぱり舌打ちしたよな」

雪乃「そんなわけないでしょう」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 23:05:00.50 ID:nNzTzOnj0
『緊急ニュースです! ドジラースが現れました!』

八幡「俺は物件ほとんど持ってねーし、安心だな!」

雪乃「それは安心していいのかしら」

『ドジラースは松山を襲う模様です!』

結衣「松山って……」

『ゆい電鉄が所持している物件の総額は2億2000万円です!』

結衣「わわっ!」

八幡「うは」

雪乃「ふふ……」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 23:08:32.26 ID:nNzTzOnj0
『モモトラマンを呼び出してください! ……え、モモトラマンを呼び出せる社長さんがいない?』

八幡「ってか、社長って肩書きのやつが一人もいない。国王と課長とビッチしかいない」

結衣「ビッチじゃないし! ゆいっち!」

八幡「うわぁ、自分で言うのはちょっと……」

結衣「い、今のは無し!」

八幡(恥ずかしいなら何故その名前にした)

『松山の町は! もう……もう……おしまいです!』

『松山の物件はすべて崩れ落ちた模様です。被害総額ゆい電鉄2億2000万円!』

雪乃「残念だったわね」ニコッ

結衣「なんかゆきのん嬉しそう……」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 23:14:09.08 ID:nNzTzOnj0
―4年目12月―

雪乃「あとはこの6進めるカードで……、よし、ついた」

結衣「あー、ずるいー」

『今回貧乏神がとりついてしまうのはひきがや課長でーす!』

八幡「ま た か」

『次の目的地は鳥羽でーす!』

結衣「鳥羽ってあれだよねー、美味しそうな名前だよねー」

八幡「いや、そりゃないわ」

結衣「ええっ! なんか手羽先みたいで美味しそうじゃない?」

八幡「アホ、腹減ってくるからやめろ。ったく、手羽先つったら名古屋だろうが」

結衣「ヒッキーが冷たい! さっきまでは頷いてくれてたのに! 手羽先……」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 23:24:47.84 ID:nNzTzOnj0
結衣「手羽先美味しいのになぁ……」

八幡「手羽先……、遠いな」

雪乃「鳥羽よ」

結衣「あたしは中国カードで中国に逃げる! ばいばーい」

雪乃「中国地方よ」

八幡「雪ノ下がツッコミ疲れてきてるだろ! いい加減にしろ!」

雪乃「半分はあなたのせいよ……」

結衣「え、中国地方と中国って違うの?」

雪乃「ええ……、詳しくは自分で調べてちょうだい」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 23:27:54.61 ID:nNzTzOnj0
八幡「由比ヶ浜、お前はそれで逃げたつもりか?」

結衣「な、なによ」

八幡「ふっ、俺はテレポートカードでお前をストーキングするぜ、俺の貧乏神、ナスってやるよ」

結衣「こっち来た! キモい! ほんとキモい! え、まじキモいから」

八幡「最後のほう心こもりすぎだろ……」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 23:36:50.38 ID:nNzTzOnj0
―4年目決算―

収益額
1位    ゆいっち     2億2550万円

2位    ゆきのし国王  1億2800万円

3位    ひきがや課長     250万円

持ち金
1位    ゆいっち     3億4800万円

2位    ゆきのし国王  1億3540万円

3位    ひきがや課長    8900万円

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 23:37:31.05 ID:nNzTzOnj0
総資産
1位    ゆいっち      10億2800万円

2位    ゆきのし国王    5億8540万円

3位    ひきがや課長    1億9900万円

八幡(決算前だからってフランスパン屋買ったのは悪手だったか。1億もするくせに収益しょっぱすぎる)

八幡(これ、あと1年じゃ厳しいよな……。頑張りゃ雪ノ下は抜けるか?)

結衣「あんまり4年目と変わってないー、しかも追いつかれてきてるし」

雪乃「ふふふ、このままいけば……」ブツブツ

八幡(なんか隣でブツブツ言ってるし、最下位は脱しないと何を命令されるか分からんぞ……)

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 23:48:17.71 ID:nNzTzOnj0
―5年目9月―

雪乃「あとは1進めるカードで」

結衣「あ、また! ずるいー」

八幡「そうだそうだ! ちょっとは手加減しろ!」

結衣「ヒッキーがなんか必死だ……」

『今回貧乏神がとりついてしまうのはゆいっちでーす!』

結衣「げ」

『次の目的地は神戸でーす!』

八幡「よっしゃ、神戸とかめっちゃ近いじゃん。あと6だし」

サイコロ「6」

八幡「うおっ、マジで出た」

雪乃「ちっ」

八幡「お前もう隠す気ないな」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/01(土) 23:57:29.48 ID:nNzTzOnj0
『今回貧乏神がとりついてしまうのはゆいっちでーす!』

『次の目的地は札幌でーす!』

八幡「札幌ってなんかビール飲みたくなる地名だよな。風呂あがりにグイッと一杯いきたいとこだ。……って母ちゃんが言ってた」

結衣「分かるなぁ。喉が渇いた時に飲むと美味しいんだよねー。……ってママが言ってた」

雪乃「その辺にしときなさい」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/02(日) 00:05:57.90 ID:mCOjqPN30
―5年目2月―

八幡「このままいくと俺、負けちゃいそうなんだが」

結衣「罰ゲームだよ! 何を聞いてもらおうかなー」

八幡「……お手柔らかに頼む」

『おや、貧乏神の様子が……』

結衣「ミニボンビーかな?」

『キ~~~~~ングボンビー!』

結衣「」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/02(日) 00:12:21.26 ID:mCOjqPN30
八幡「残念だったな!」

八幡(できりゃ雪ノ下に来て欲しかったとこだが……)

結衣「ヒッキー嬉しそうだし!」

雪乃「大丈夫、一回しのげば終わりよ」

八幡「だなー、実質無害で終わることも大いにありえる」

結衣「ほ、ほんと?」

八幡「ああ、……よし、札幌射程圏内入った」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/02(日) 00:24:05.69 ID:mCOjqPN30
結衣「ど、どうなるかな」

八幡「カード全捨て、ボンビラス、ハワイ、沖縄連行あたりなら無害だな。最後だし」

『金などいらん! サイコロを10個振って出た分だけ捨ててやろう!』

結衣「これって無害じゃないパターンだよね……」

八幡「ああ!」

雪乃「期待値は35だから、被害額は8750万円前後になるわね」

八幡「お前、何当然のように暗算してんの」

サイコロ「45」

八幡「おー、結構でかい数字」

『よし、1億1250万円捨ててやる!』

『ゆいっちは借金を背負ってしまった!』

『ゆいっちの持ち金-3200万円』

結衣「」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/02(日) 00:37:12.33 ID:mCOjqPN30
雪乃「ふふ……」

八幡「ま、5年目じゃこんなもんか。実質無害だよな」

結衣「どこが!」

雪乃「落ち着いて由比ヶ浜さん」ニッコリ

結衣「ゆきのんがすっごい笑顔だ……」

八幡「……さて、札幌まであと4だ」

八幡(確率は6分の1、しかし、これを引かないと100パー負ける。つーか、入っても勝てるかどうか分からない。泣きたい)

サイコロ「4」

八幡「よっしゃぁぁ! 着いたぁぁ!」

雪乃「ちっ」

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/02(日) 00:41:48.58 ID:mCOjqPN30
―結果発表―

結衣「ど、どうなったかな」

八幡(最下位は嫌だ……、最下位は嫌だ……)

『食品王に輝いたのはゆきのし電鉄! 5070万円がおくられます!』

『農林王に輝いたのはゆい電鉄! 8640万円がおくられます!』

『水産王に輝いたのはひきがや電鉄! 1億2970万円がおくられます!』

雪乃「どうして食品王の賞金が一番少ないのよ」

八幡「これは勝ったな」

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/02(日) 00:50:06.54 ID:mCOjqPN30
5年目総資産

1位  ゆきのし電鉄    12億430万円

2位  ゆい電鉄     11億9800万円

3位  ひきがや電鉄   11億3200万円

八幡(終わった……。ってか、接戦すぎるだろ)

雪乃「……」グッ

結衣「2位かー、キングボンビーが来なかったらなぁ。ドジラースも……」

雪乃「そうね、終盤は運がなかったわね」

結衣「うん……、でも、面白かったね」

八幡「ああ! じゃあ、帰るわ! また明日な!」

雪乃「待ちなさい」ガシッ

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/02(日) 00:58:24.65 ID:mCOjqPN30
八幡「な、なんだよ、さっさと帰ってドラえもん見なきゃいけないんだけど。お前も猫好きなら分かるだろ、この抑えきれないパトスが」

雪乃「残念だったわね。私は原作派なのよ。アニメならリニューアル前のほうが好きよ」

八幡「ふん、新ドラの良さが分からんとは、お前もまだまだだな……」

八幡(ってか、原作持ってんのかこいつ……)

雪乃「罰ゲームよ。忘れたとは言わせないわ」

八幡「……」

八幡(やっぱそうなるよな……。こいつの場合、『ちょっと屋上から飛び降りてみてくれるかしら』くらい言い兼ねん、怖すぎる)

結衣「あたしもヒッキーには勝ったよ!」

八幡「えっ」

結衣「最初に言ったでしょ? 負けた人は勝った人の言うことを聞くんだよ」

八幡「い、いやそんなはずは……」

雪乃「そういえば、確かにそう言ってたわね」

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/02(日) 01:05:04.63 ID:mCOjqPN30
八幡「……その理屈だと由比ヶ浜も雪ノ下に負けてるじゃん。お前も罰ゲームだ」

結衣「えっ」

雪乃「それもそうね……」

結衣「ゆ、ゆきのん」ウルウル

雪乃「うっ……」

雪乃「由比ヶ浜さん、今日は宿題はあるのかしら」

結衣「うん……」

雪乃「では、それをちゃんと今日中にやること」

結衣「えっ……、それだけでいいの?」

雪乃「ええ、……分かったかしら」

結衣「はーい!」

八幡「はーい!」

雪乃「比企谷くん、あなたは違うわ」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/02(日) 01:17:00.45 ID:mCOjqPN30
八幡「だろうな……。お前は由比ヶ浜に対して甘すぎる。犬はちゃんとしつけないと舐められるぞ」

結衣「犬じゃないし!」

雪乃「ええ、比企谷くんの言う事も一理あるとは思うのだけれど……」

結衣「一理ないよ! ゆきのん!」

八幡「ほら見ろよ。ひゃんひゃんうるさいだろ」

雪乃「ええ……」

結衣「そろそろ怒るからね!!」

雪乃「ごめんなさい、冗談よ」

結衣「もう! 二人であたしをからかって!」

八幡「悪い悪い」

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/02(日) 01:25:01.36 ID:mCOjqPN30
八幡「……で、罰ゲームってなんだよ。さっさと済ませてくれ」

雪乃「そうね……」

八幡「ゆ、ゆきのん」ウルウル

雪乃「どうやら死にたいようね。屋上から飛び降りる用意は出来たかしら」

八幡「おかしい、由比ヶ浜の時はこれでいけたはずなのに」

結衣「何してもらおうかなぁ……。あ、そうだ、ヒッキー、今日の宿題ちょっと分かんない所あるから……、教えて?」

八幡「お、おう、それくらいなら」

八幡(あぁ、良心的で安心した。さすがは由比ヶ浜さん、惚れちゃいそう)

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/02(日) 01:31:00.28 ID:mCOjqPN30
結衣「だから今日はヒッキーの家に行くね!」

八幡「……は?」

結衣「小町ちゃんは大歓迎ですぞ! だって!」

八幡「あいつはどこの住民だよ……。ってか手回し早すぎだろ」

結衣「決まりー!」

八幡「お、おいやめろ、勝手に決めんな」

結衣「罰ゲームだから、あたしが勝手に決めてもいいじゃん」

八幡「くっ……、あ、そうだ。今日の宿題って数学だったよな。やっぱ無理だわ。あー残念だなー」

結衣「全然残念そうじゃないし!」

108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/02(日) 01:41:10.44 ID:mCOjqPN30
雪乃「仕方ないわね、私も行くわ」

八幡「は? いや、別に俺は教えてもらわなくてもいいんだけど」

雪乃「私は由比ヶ浜さんに教えるために行くのよ」

八幡「それなら他所でやれよ……」

結衣「だめ! ヒッキーは負けたんだから文句言わないの! それに数学以外なら教えてくれるんでしょ?」

八幡「い、いやしかし……」

雪乃「敗者は黙ってなさい。小町さんは大歓迎ですぞ! だそうよ」

八幡「お前らいつ連絡とってんだよ……。テレパシーでも会得してんの?」

110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/02(日) 01:50:27.13 ID:mCOjqPN30
―比企谷家―

小町「おかえりー、お兄ちゃん」

八幡「ただいま……」

小町「聞いたよー、今日は結衣さんと雪乃さんが来るんだってー?」

八幡「マジで連絡取ってたんだな……。罰ゲームだのなんだので押し切られたわ」

八幡(ま、宿題終わらせてさっさと帰ってもらうとするか)

小町「このこのっ! お兄ちゃんもやるぅ!」

八幡「いたいいたい、やめろ」

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/02(日) 02:00:50.90 ID:mCOjqPN30
小町「し・か・も! お泊りだなんて! もしかして小町はお邪魔かも!」

八幡「……待て、それは聞いてないぞ」

小町「今更お兄ちゃんが喚いたって無駄でーす。もう決定事項でーす」

八幡「お前らのネットワークどうなってんだよ、水面下で事が進みすぎだろ……。ここ、俺の家だってのに」

小町「この家でのお兄ちゃんのヒエラルキーは最下層だから仕方ないねー」

八幡「……猫が俺の上にいるくらいだもんな」

小町「分かってるじゃーん! ふふ、雪乃さんにお料理教えてもらう約束したんだー。楽しみー!」

八幡「そうかい……」

八幡(はぁ……、学校でゲームなんてやるもんじゃないな……)

114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/03/02(日) 02:02:02.02 ID:mCOjqPN30