1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/11(水) 21:36:54.60 ID:z8L7k1OV0
例えばの話

目の前に飲み物が置いてあるとする

1つはただの水で、もう片方は炭酸水

飲むとしたらどちらを取るだろうか

「お疲れ様です」

スケジュールは文字で埋め尽くされ

時間に余裕の無い毎日

家に帰り着く頃には、いつも空は真っ暗

それなりに人気も出ているのだろう

今日も1日の仕事を終え、仕事現場を出る

少し疲れている私が今どちらかを飲むとしたら…

炭酸水を選ぶだろう


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1402490214

引用元: 春香「過ぎ去っていく日々」

 

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2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/11(水) 21:46:00.43 ID:z8L7k1OV0
「今日はどうだったか?」

「まぁまぁ…ですかね」

仕事現場を出る私を1人待つプロデューサーさん

ここ最近疲れ気味の私に

プロデューサーさんはよく気を遣うようになった

「無理はするなよ」

体が1番だからな

そう私に伝える

仕事が急激に増えた生活に

私自身まだ慣れていないようだ


3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/11(水) 21:55:03.27 ID:z8L7k1OV0
「喉…渇いただろ、何か飲むか?」

自動販売機の前に立ち止まり

プロデューサーさんは財布を取り出す

「そうですね…」

目の前に飲み物が並ぶ

温かいものから冷たいもの

コーヒー、お茶、炭酸、水…

いろいろある中で

「炭酸が飲みたいですね」

いつもはあまり飲まないものを、私は選んだ

「春香にしては珍しいな」

「えへへ…そんな気分なんです」

疲れた体を癒すにはちょうどいいだろう


4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/11(水) 22:09:52.89 ID:z8L7k1OV0
「体の調子はどうだ?」

「今は…大丈夫です」

疲れてはいるけど、特に異常はない

「無理はするなよ」

「これくらい平気です」

そうか…

そう呟くプロデューサーさんを私は見つめる

私がアイドルになってから数年

プロデューサーさんには沢山お世話になった

そのおかげでもあり、今の私がいる

必要以上に心配させるわけにはいかない

5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/11(水) 23:02:47.59 ID:LLVdRp6xO
「何か…食べにいかないか?」

必要以上にプロデューサーさんは私を気遣ってくる

プロデューサーさんがこうなったのはあの時から

………………。

今から2週間前

歌の収録中に私は倒れ、救急車で運ばれた私は

そのまま入院することになった

何か重い病気にでもかかったのかと

一時は不安になったものの

医師から伝えられたのは軽い貧血

私はすぐに退院することになった

6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/11(水) 23:08:37.92 ID:LLVdRp6xO
その時からプロデューサーさんは私に気を遣うようになった

いや、プロデューサーさんだけでなく

事務所の皆も…

「食べたいものは、今は特に無いです」

特にお腹が空いてるわけでもなかった私は

そのままわけを伝え、誘いを断る

「じゃあ今度食べに行こう」

それでもプロデューサーさんはしつこく私を誘おうとする



7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/11(水) 23:12:45.81 ID:LLVdRp6xO
何でここまで私に気を遣うのだろう

私はここ最近の皆に疑問を抱える

私の体に別状はない

特に悪いところもないし、心配するものは何も無いはず

私の親だって、最近私に優しくなった

「何でそんなに気を遣うんですか?」

率直な疑問をプロデューサーさんに伝える

「それはだな…」

私の質問に対しプロデューサーさんは言葉を詰まらせる

8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/11(水) 23:22:36.24 ID:LLVdRp6xO
何かがおかしい

最近皆私に優しすぎるよ

逆に不安になるじゃん…

………………

………………………

いや、本当はもう分かってるのかもしれない

私が認めたくないだけ

「プロデューサーさん」

「な、何だ?」

「本当の事を言ってください」

私が倒れたのは軽い貧血

そのはずだった

でも…私自身何か違和感を感じている

「私…実は知ってるんです、何で皆が私に優しいのか」

「………」

「だから、プロデューサーさんの口から聞かせてください」

「……いいのか?」

真剣に聞いてくるプロデューサーさんに私は頷いた

「……春香」

「はい…」

「春香はもう…」

「………………」

「あと1ヶ月なんだ」

「………………」

涙ながらに

プロデューサーは私を見て、そう言った

9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/11(水) 23:36:55.81 ID:LLVdRp6xO
「カーーーット!」

「今の良かったよー!次のシーンもその調子でいこうか!」

春香「本当ですか!?やりましたねプロデューサーさん1発ですよ!1発!」

P「はは…俺自身信じられないな」

春香「プロデューサーさんがドラマの撮影に出るなんてびっくりしちゃいました!」

春香「しかも私と共演だなんて!」

P「はは…頑張ろうな」

春香「次いきますよ!プロデューサーさん!」