ほむら『交わした約束、忘れないよ』岡部「(´;ω;`)ブワァッ」1

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 11:55:10.74 ID:ClrIIyCW0
―ここまでのあらすじ―
『魔法少女まどか☆マギカ』全話一挙配信決定。
ダル歓喜、ラボメン全員鑑賞コスプレ作戦。
大雨で中止、と思いきや色々あって岡部と助手で鑑賞。

以下、
『魔法少女 まどか☆マギカ ――交わした約束、忘れないよ―― 十話』 
投下します。

引用元: ほむら『交わした約束、忘れないよ』岡部「(´;ω;`)ブワァッ」 

 

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 12:00:18.58 ID:ClrIIyCW0
     ―第十話 もう誰にも頼らない―



紅莉栖「ねえ、岡部」

岡部「どうした?」

紅莉栖「私たち……」

紅莉栖「『私たちはどこかで…』」

紅莉栖「『どこかで会ったことあるの?私と』」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 12:02:27.27 ID:ClrIIyCW0
岡部「ブゥーッ!!」

噴いッゲホゲホゲホ!!!
ドクぺが噴き零れる。
何だ!?突然どうした!?

紅莉栖「ちょ!汚っ!」

岡部「お前こそ、何の、真似だっ!」

紅莉栖「……モノマネよ」

岡部「……そ、それは『まどか』の言葉だ。
  お前がコスプレしているキャラじゃない」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 12:08:17.79 ID:ClrIIyCW0
紅莉栖「うん……言ってみただけよ……
   そ、それとも何?
   鳳凰院さんは『ほむら』のキャラで罵られたいの?
   『愚か者が相手なら、私は手段を選ばない』」

岡部「誰が愚かものかっ!
  俺は別にキャラを真似ろとは一言も言ってない!!」

最初にコスプレの衣装を渡しただけだッ!
俺のせいじゃないのに、色々根に持ってるのか?

紅莉栖「そう?本当は少し嬉しいんじゃない?
   私に見惚れてた鳳凰院さん」

岡部「勝手なことを言うんじゃないっ!
  まったく、突然何だと言うんだ……」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 12:10:39.96 ID:ClrIIyCW0
ビックリしたじゃないか。
アニメの言葉をしっかり覚えているあたり、
よく見ているな。

紅莉栖「ほら、次の話し始まるわよ。
   ……ちょっとした空気の入れ替えよ。
   ずーっと見てたら肩凝っちゃった。
   空気は重いし、
   アニメを見てるだけなのに、
   何でこんな気持ちにならなきゃなんないんだか」


お前と俺が会ったのは、去年の夏が、初めてだよ。
俺は、忘れない、忘れてないから安心しろ。

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 12:15:09.23 ID:ClrIIyCW0
              ―――……のこと、覚えてて……くれる?



絶対に、忘れない。



先生『はーい、それじゃあ自己紹介いってみよー』

ほむら『あ、あの…あ、暁美…ほ、ほむらです。
   …その、ええと…どうか、よろしく、お願いします…』

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 12:18:30.15 ID:ClrIIyCW0
お、ん?んんん???
何だこれは?どうしちゃたんだ??


……何て思えたら、良かったんだろうな。
それが狙いだったのかもしれないし。
だが、俺はもうこの時点で、ひとつの確信がある。

ほむら『あの、わ、私、その…』

まどか『暁美さん?』

まどか『保健室、行かなきゃいけないんでしょ?場所、わかる?』

まどか『じゃあ案内してあげる。私、保健係なんだ』

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 12:26:08.13 ID:ClrIIyCW0
まどか『みんな、ごめんね。
   暁美さんって、休み時間には、
   保健室でお薬飲まないといけないの』




まどか『ごめんね。
   みんな悪気はないんだけど、
   転校生なんて珍しいから、はしゃいじゃってw』

ほむら『いえ、その…ありがとうございます』

まどか『そんな緊張しなくていいよ、
   クラスメイトなんだから』

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 12:33:40.28 ID:ClrIIyCW0
まどか『私、鹿目まどか。まどかって呼んで』

                ―――…暁美さん?

まどか『いいって。だから、私もほむらちゃん、
   って呼んでいいかな?』

                ―――ほむらでいいわ。

ほむら『え?そんな…私、
   その…あんまり名前で呼ばれたことって、無くて…。
   すごく、変な名前だし…』

                ―――ほむら…ちゃん。

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 12:37:55.15 ID:ClrIIyCW0
まどか『えー?そんなことないよ。
   何かさ、燃え上がれーって感じでカッコいいと思うなぁ』

       ―――あぁ、えっと…その…変わった名前だよね?

ほむら『名前負け、してます』
       ―――ギリッ

まどか『うん?そんなのもったいないよ。
   せっかく素敵な名前なんだから、
   ほむらちゃんもカッコよくなっちゃえばいいんだよ』

―――い、いや…だから…あのね。変な意味じゃなくてね。
              その…カ、カッコいいなぁなんて―――

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 12:47:11.10 ID:ClrIIyCW0
頭の中に会話が思い浮かぶ。
どうして、気付けなかったんだ。
思えば、こいつの行動は、そっくりだったじゃないか。

    ―――…あのときの……に言ってやりたい!

    ―――…迂闊な真似をするなと!

    ―――…軽率な真似をするなと!

    ―――…見て見ぬフリをするなと!

    ―――…もっと注意を払えと!


―――さもなければ、全てを失うことになる―――

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 12:50:31.78 ID:ClrIIyCW0
あの忠告も、

執着心も、

どうして魔法少女になることを妨害してたのかも、

全てが、繋がった気がした。

そうだ、
こいつは、
暁美ほむらは……!

―――君はこの時間軸の人間じゃないね―――

        タイムトラベラーだ。

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 12:59:16.82 ID:ClrIIyCW0
―――無理だよ…私、何にもできない。
   人に迷惑ばっかり掛けて、恥かいて。どうしてなの…?
   私、これからも、ずっとこのままなの?

―――死んだ方が良いかな…
『だったらいっそ、死んだ方がいいよね』

―――死んで…しまえば……
『死んじゃえばいいんだよ…』

ほむら『…えっ!?なにっ…?」

ほむら『ど…どこなの、ここ…?』

ほむら『何?何なの!?』

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 13:02:40.81 ID:ClrIIyCW0
ほむら『え?いやっ!あぁっ!』


魔女の結界……か。
おそらく次に現れるのは―――


ビュンッ! バンッ! ビュンッ!


??『間一髪、ってところね』
???『もう大丈夫だよ、ほむらちゃん』

ほむら『あ、あなたたちは……?』

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 13:04:57.43 ID:ClrIIyCW0
?????『彼女たちは、魔法少女。
      魔女を狩る者たちさ』

まどか『いきなり秘密がバレちゃったね』

まどか『クラスのみんなには、内緒だよっ☆』



これが、
今まで俺たちが観測してきた、
暁美ほむらの、本来居た、時間。
やり直して、なかったことにした、時間と空間。

                   ―――世界線

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 13:15:00.66 ID:ClrIIyCW0
だとしたら、やり直してでも、

なかったことにしたかった、

その理由は?

   ―――ああ、君たちからしたら未来になるのかな?

わかっている。
認められない結末、
何をしてでも、変えなければならない結果。

   ―――そんな未来を変えるため。

ほむらが魔法少女になる理由。

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 13:18:18.99 ID:ClrIIyCW0
まどか『私なんて、
   先週キュゥべえと契約したばっかりだし』

まどかに、あれだけ執着した、その理由は……!




まどか『じゃ、いってくるね』

ほむら『えっ…そんな……巴さん、死んじゃっ、たのに…』

まどか『だからだよ。
   もうワルプルギスの夜を止められるのは、
   私だけしかいないから』

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 13:28:18.47 ID:ClrIIyCW0
ほむら『無理よ!一人だけであんなのに勝てっこない!
   鹿目さんまで死んじゃうよ?』

ほむら『ねぇ…逃げようよ……だって、
   仕方ないよ…?
   誰も、鹿目さんを恨んだりしないよ…』

まどか『それでも、私は魔法少女だから。
   みんなのこと、守らなきゃいけないから』


まどか『ほむらちゃん。私ね、あなたと友達になれて嬉しかった。
   あなたが魔女に襲われた時、間に合って。
   今でもそれが自慢なの』

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 13:31:54.45 ID:ClrIIyCW0
まどか『だから、魔法少女になって、
   本当によかったって。そう思うんだ』

まどか『さよなら。ほむらちゃん。元気でね』


ほむら『いや!行かないで…鹿目さぁぁぁん!!』



収束していく結果。
確定した未来。
これが、ほむらが過去を変えてでも、
取り戻したかった現在の理由。

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 13:35:05.38 ID:ClrIIyCW0
ほむら『どうして…?死んじゃうって、わかってたのに…。
   私なんか助けるよりも、
   あなたに……生きててほしかったのに…』

キュゥべえ『その言葉は本当かい?暁美ほむら。
     君のその祈りの為に、魂を賭けられるかい?
     戦いの定めを受け入れてまで、
     叶えたい望みがあるなら、
     僕が力になってあげられるよ』

ほむら『あなたと契約すれば、どんな願いも叶えられるの?』

キュゥべえ『そうとも。君にはその資格がありそうだ。
     教えてごらん。君はどんな祈りで、
     ソウルジェムを輝かせるのかい?』

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 13:38:19.77 ID:ClrIIyCW0
ほむら『私は……。私は、鹿目さんとの出会いをやり直したい。
   彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたいっ!!』



キュゥべえ『契約は成立だ。


     君の祈りは、エントロピーを凌駕した。


     さあ、解き放ってごらん。その新しい力を!』

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 13:41:33.17 ID:ClrIIyCW0
時間を跳び越える。

彼女を助けるために。

彼女が死んでしまう未来を、変えるために。


紅莉栖「タイムトラベル……」


―――――カチャッ ギュゥゥゥウウウン


ほむら『はっ?ここは…。私、まだ退院してない…。
   はっ!?夢じゃ、ない…』

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 13:44:47.21 ID:ClrIIyCW0
跳んだ。ほむらも跳んだ。
これがほむらのしてきたことだったのか。

俺は気付くべきだった。
いや、気付かなくて良かったのか?
もしも、最初から全て知っていて、このアニメを見ていたら、
俺はどんな顔して見ていればいいか、わからなくなってたと思う。


ほむら『暁美ほむらです。よろしくお願いします!』

ほむら『鹿目さん、私も魔法少女になったんだよ☆
   これから一緒に頑張ろうね!』

まどか『え?…えぇと…ぅぅん…///』

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 13:48:08.74 ID:ClrIIyCW0
紅莉栖「こんな風に繋がるのね……」

岡部「正に魔法の成せる業だな!
  アニメらしいじゃないかフゥーハハハ!!」

紅莉栖「え?……う、うん。
   ……そうね、魔法よね」



そうだ、これは魔法だ。
奇跡の力だ。
タイムトラベルが出来る……。
そんなことは、もう現実にはあってはならない。
俺が許さない。

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 13:54:31.10 ID:ClrIIyCW0
ほむら『それじゃ、行きます!』

―――カチャッ

時間が止まる。
ほむらの目の前にはドラム缶。
手に持ってるのはゴルフクラブ。

ほむら『わぁああああああ!
   あちょっ?とっとっ』スカッ

ほむら『えいっ』ボコッ

ほむら『は、ふぃ…』ボコボコボコッ

―――チキチキチキッガチャン

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 13:57:30.46 ID:ClrIIyCW0
時間が動きだす。
ほむら以外、
二人の目の前には、ボコボコになったドラム缶
息切れするほむら。


まどか『どう思う?マミさん』

マミ『うーん、時間停止ねぇ?
 確かにすごいけれど、使い方が問題よねぇ』


仲間たちは、時間干渉能力に戸惑っているようだ。
そりゃそうだろう。
時間干渉を観測出来るのは当事者だけ。

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 13:59:13.96 ID:ClrIIyCW0
他の者からしたら、何が起こったか何てわからないし、
それがどれだけ悪魔の力を持つかなど、予測もつかないだろう。
わかるのは、観測者だけ。
実験して起こった出来事の過程を理解できるのは、

観測者だけなんだ。

ほむらはその力を理解したのか、危険そうなもの作ってる。
暗い雰囲気で、若干病んでる感じがするぞ?
何かこういう場面は、紅莉栖を思い出してならない。
この実験大好きっ子も、未来ガジェット作ってる時こんな感じだからな!
紅莉栖はもうちょっとマッドっぽいけどな!

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:02:29.63 ID:ClrIIyCW0
まどか『マミさん!今だよ!』

マミ『オッケー』

ほむら『ふぁあぁあ!ひぃぃぃ!』

マミ『暁美さん、おねがい』

ほむら『は、はい!』


おお、綺麗な風景だ。いや結界だ。
魔女と戦う魔法少女。
すごく……魔法少女アニメみたいです。
いやそのものズバリ何だけど、過程が過程だけに忘れがちになる。

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:09:53.23 ID:ClrIIyCW0
―――わ~~~~~ ポイッヒューーー
―――ズドオオオオオオオオオン
―そして時は動き出す―


ほむら『やった?やっ――』 
      まどか『やったぁ~!すごい、すごいよほむらちゃん!』

マミ『お見事ね』


ほむらちゃん大勝利!
魔法少女は今日も平和を守りましたっ!
何て新鮮な光景!これだよっ!こういうのだよ!

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:12:16.72 ID:ClrIIyCW0
紅莉栖「ま、まどか……、ソゥキュート……」

岡部「これはいいな、こういうのが本来の魔法少女アニメだな」

紅莉栖「魔法少女同士で共闘してるのって、
   これが初めてなんじゃない?」


確かにそうだ。
結局俺たちの予想はハズレにハズレて、
当初考えてたアニメとは、別なものを見ていたからな。
マミ復活とか、さやかとまどかのコンビとか、
他の魔法少女と和解とか。
全部水の泡となって消えていったからな。
共闘とか見てるだけで胸熱だ。
……ダルの顔が浮かんできて、少し腹が立った。

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:15:16.08 ID:ClrIIyCW0
しかし、この新鮮な光景は続かないんだろうな……
何故なら、
この、

世界線は変わっていない。

未来のほむらが、変えたかった過去が変わっていない。


ほむら『どうしたの?ねぇ、鹿目さん?しっかりして!』

まどか『どうして?ィッ!あああぁぁぁぁああああああっ』


ソウルジェム、いやグリーフシードが割れる。
さやかと同じ、そこからは魔女が具現化する。

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:18:07.49 ID:ClrIIyCW0
―――ゥボァァァァァァァァァァァッ




ほむら『何…?どうして…?なんで、こんな…?』


―――彼女のソウルジェムは、
  グリーフシードに変化した後、魔女を生んで消滅したわ。




―――――カチャッ ギュゥゥゥウウウン

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:21:03.40 ID:ClrIIyCW0
ほむら『伝えなきゃ……みんなキュゥべえに騙されてる!』
―――だったら、やがて魔女になる君たちのことは、
   魔法少女と呼ぶべきだよね?


何度も時間を跳ぶ、ほむら。
俺はこの流れを知っている。
何度やっても、変わらなかった結果を。
過程は違えども、結果は収束する。
どれだけもがいても、
もがいても、もがいてもっ、もがいてもっ!!
どれだけ過去に逃げても変わらなかった、世界の意思。

                 ―――世界が……を望んでる?

認められるわけがない。

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:24:25.23 ID:ClrIIyCW0
さやか『あのさあ、キュウべえがそんな嘘ついて、
   一体何の得があるわけ?』

さやか『私達に妙な事吹き込んで、
   仲間割れでもさせたいの?』

さやか『まさかあんた、
   ホントはあの杏子とか言う奴とグルなんじゃないでしょうね?』

さやか『はあ、どっちにしろ私この子とチーム組むの反対だわ。
   まどかやマミさんは飛び道具だから平気だろうけど、
   いきなり目の前で爆発とか、ちょっと勘弁して欲しいんだよね。
   何度巻き込まれそうになった事か』


紅莉栖「何だ、こいつは」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:27:44.92 ID:ClrIIyCW0
まったくだ、これはウザい。
美樹さやかは実にバカだなッ!
紅莉栖を見習え!
こいつは一発で信じてくれたぞ?
その後、疑われたりもして、苦労したこともあるがな。



……ちょっと感情的になったかな……?
ほむらを見てると色々思い出してしまうからか、
今まで俺が観測してきた、
アニメなんだという過程を忘れてしまうな。
すまない、さやか。
お前の最後に、俺は泣いたのに。

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:29:40.72 ID:ClrIIyCW0
紅莉栖「何か性格変わってない?この子」

岡部「これはもしかしたら、バタフライ効果じゃないのか?
  仲間思いの良い奴、
  って設定がほむらの告白で微量の変化を及ぼしたと。
  しかし人の性格も変わるものなのかどうか」

紅莉栖「性格じゃないとしたら、
   映されてない所で何かあったのかも。
   それでほむらを嫌ってるからとか、
   まあ過程が映されない限り、
   解はでないんだけど……」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:37:31.29 ID:ClrIIyCW0
前回が前回だけに、あんまりこの過程は認めたくないな。

忠告されたほむらは、暴力団のアジトみたいな所に潜入している。
これは便利な魔法だな。

しかも、紅莉栖も付けているあの盾?
四次元ポケットそのものじゃないか。
入れてるモノはめちゃくちゃ現実的なブツだがな。
我がラボに来たら、未来ガジェットを奢ってやろう。


                    ―――……いらねー。

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:40:52.77 ID:ClrIIyCW0
杏子『テメェ、一体何なんだ!?
  さやかに何しやがった!?』

まどか『さやかちゃん、やめて!
   お願い、思い出して。こんなこと、
   さやかちゃんだって嫌だったはずだよ!?』


どこかで聞いたセリフ。
踊る使い魔、ライトアップされるアイドル。


戦う相手は人魚姫の魔女。

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:43:30.85 ID:ClrIIyCW0
紅莉栖「あの使い魔、仁美って子にそっくり」

岡部「あ、轢かれた」

紅莉栖「何かのメタファーかしら」


     ―――まゆりおねえちゃーん!


ダメダメそれはダメ、
思い出したらダメいや俺は何も見てない知らない。

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:46:12.12 ID:ClrIIyCW0
ほむら『ごめん…美樹さん…』


時間停止、時間進行。

爆発するさや……いや、魔女。

世界の意思は、
さやかも悲劇に巻き込んでいるのかもな。


杏子『さやか…。チクショウッ…。こんなことって…』

まどか『ひどいよ…こんなのあんまりだよ…』

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:49:16.70 ID:ClrIIyCW0
ほむらの体に縛り付く黄色い帯。



バンッ
黄色い閃光が走る。
杏子のソウルジェムが砕かれる。



ほむら『……はっ!?巴さん!?』

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:51:51.13 ID:ClrIIyCW0
マミ『ヒクッゥ……




    ソウルジェムが魔女を産むなら……!
    みんな死ぬしかないじゃないっ!?


         あなたも!?私もっ!!』




ほむら『やめてっ―――』

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:57:18.98 ID:ClrIIyCW0
ビュンッ
桜色の光が貫く。
マミのソウルジェムが砕かれる。
ほむらの横をそれる銃弾。






まどか『嫌だぁ…もう嫌だよぉ…ッ…ッ…こんなのぉ…
   ぁぁぁ……ッハあああ゛あ゛あ゛あ゛ン……

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:59:31.10 ID:ClrIIyCW0
ほむら『大丈夫だよ。二人で頑張ろ?
   一緒にワルプルギスの夜を倒そう?』

まどか『うん…』




くそッ!何だよこれは……。
わかってる、まどかが魔法少女である限り、
俺たちは悲惨な結果を見るしかない、なんてことはッ!
でも、こんなのって酷い。アニメ酷い。
中学生だろこいつら……?あんまりじゃないか。

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 15:01:52.87 ID:ClrIIyCW0
まどか『私たちも、もうおしまいだね』

ほむら『グリーフシードは……?』

質問には答えない。

ほむら『そう…。ねぇ…私たち、このまま二人で、
   怪物になって…こんな世界、
   何もかもメチャクチャにしちゃおっか?
   嫌なことも、悲しいことも、全部無かったことにしちゃえるぐらい、
   壊して、壊して、壊しまくってさ…。
   それはそれで、良いと思わない?』


  ―――……無駄だった……なにをやっても、無駄だ……!

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 15:04:08.72 ID:ClrIIyCW0
カツンッ


まどか『さっきのは嘘。1個だけ取っておいたんだ』



グリーフシードが、その手に握られている。
ほむらの手と交差した、右手とは別の左手で、
左手に添えられていた。


ほむら『そんな…!何で私に!?』

―――わかってる……わかってたんだぁ?
    ……こうなるって、予想してたんだ……!

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 15:07:32.48 ID:ClrIIyCW0
まどか『私にはできなくて、
   ほむらちゃんにできること、お願いしたいから』

 ―――……ン!

まどか『ほむらちゃん、過去に戻れるんだよね?
   こんな終わり方にならないように、
   歴史を変えられるって、言ってたよね?』

 ―――……は、途中で諦める人じゃないよ。

まどか『キュゥべえに騙される前のバカな私を、
   助けてあげてくれないかな?』

 ―――最後の最後まで食いついたまま離れないんだよ……?

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 15:15:32.66 ID:ClrIIyCW0
ほむら『約束するわ!絶対にあなたを救ってみせる。
         何度繰り返すことになっても、
        必ずあなたを守ってみせる!!!』


            ―――諦めちゃ、ダメだよ……!


まどか『よかった…』

まどか『もう一つ、頼んでいい…?』

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 15:19:03.86 ID:ClrIIyCW0
まどか『私、魔女にはなりたくない……!
   嫌なことも、悲しいこともあったけど、
   守りたいものだって、たくさん、
   この世界にはあったから』

―――俺が、……してしまったんだ……!

ほむら『まどかァ…!』

まどか『ほむらちゃん、やっと名前で呼んでくれたね。
   嬉しい…な』


ほむら『はっ…ぅ、ぐっ……うぅ………うう゛ううううう゛うう゛うう゛う!!』チャキッ

―――ぁぁあああぁあぁあああ、ぁああぁあぁああぁぁあああぁ――!!

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 15:23:18.60 ID:ClrIIyCW0
―――――カチャッ ギュゥゥゥウウウン



紅莉栖「お、岡部?」

岡部「ハァハァハァッゴク、ハーハーハー……」

紅莉栖「ねえ?岡部、本当に大丈夫なの?」

岡部「……紅莉栖」

俺は紅莉栖に、手を伸ばしていた。

紅莉栖「え?何、ちょっ!」

106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 15:27:50.59 ID:ClrIIyCW0
指先が、その髪に触れた。

サラサラしてるな、

雨に濡れたくせに、
最初の頃と何も変わらない。

頬に触れる、何てやわらかい感触、懐かしい感触。

  ―――おのれは、警察に突き出されたいのか?

紅莉栖「お、おかべ??///」

岡部「お前は、ここにいる、いるんだよな……」

  ―――ありがとう。私のために、そこまで苦しんでくれて。

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 15:33:26.83 ID:ClrIIyCW0
紅莉栖「な、何言ってんの?
   当たり前でしょ……?
   ねえ……恥ずかしいんだけど///」

―――このHENTAI!頭おかしいんじゃないの!?
        馬鹿なの?死ぬの?


岡部「あ、……すっすまん!つい……」

なんなのよっもぅ……と、
顔を赤らめて髪を指で弄りだす紅莉栖。
フ、フハ、フハハ……初々しいじゃないか。
最初に会った頃とは大違いだな!
洋書(は手元にはないから、付けている盾?)で、
殴られるかと思ったぞ!

111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 15:38:21.88 ID:ClrIIyCW0
ほむら『――誰も、未来を信じない。
   誰も、未来を受け止められない。
   だったら、私は…――』


メガネを外し、髪を解き、力を使うほむら。
そこからは、覚悟の違いが見えた。


まどか『ハッ…誰?』

ほむら『まどか。あなたに奇跡を約束して、
   取り入ろうとする者が現れても、
   決して言いなりになっては駄目』

まどか『え?あの…?』

113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 15:42:26.64 ID:ClrIIyCW0
まどかの前に再び舞い戻る。
その手には、悪魔を持つ。


ほむら『もう、誰にも頼らない。
   誰にわかってもらう必要もない』


ほむら『もう、まどかには戦わせない。
   全ての魔女は、私一人で片付ける。
   そして今度こそ、ワルプルギスの夜を、


         この手で!』
              
              ―――孤独の観測者。

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 15:47:41.73 ID:ClrIIyCW0
―――いつか君が、瞳に灯す、愛の光が、時を越えて―――

紅莉栖「これ、冒頭の……!」

―――滅び、急ぐ。世界の夢を。確かに、ひとつ、壊すだろう―――


まどか『ひどい……!』


キュゥべえ『仕方ないよ。彼女一人では荷が重すぎた』


―――躊躇いも、飲み干して、君が望むモノは何?―――


まどか『そんな…あんまりだよ。こんなのってないよ…!』

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 15:52:10.37 ID:ClrIIyCW0
―――こんな、欲深い憧れの、
        行方に、儚い明日はあるの?―――


キュゥべえ『諦めたらそれまでだ。でも、
     君なら運命を変えられる。避けようのない滅びも、
     嘆きも、全て君が覆せばいい。
     その為の力が、君には備わっているんだから』


―――子供の頃、夢に見てた、古の魔法のように―――



ほむら『まどか、そいつの言葉に、
             耳を貸しちゃダメぇええええ!!』

122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 15:57:06.86 ID:ClrIIyCW0
スクリーンには、大きい怪物?と戦ってる少女。


          ―――魔女。


それを見ている少女と小さくてファンシーな動物との会話が行われていた。


          ―――インキュベーター


戦ってる少女はその会話を見ている…のか?何か叫んでるようにも見える。


          ―――届かない言葉。

125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:01:09.31 ID:ClrIIyCW0
で、その戦っている少女がまゆりの言っていた『ほむら』、

    ―――未来から来た、タイムトラベラー。

即ち紅莉栖がコスプレしているキャラにそっくりだった。

    ―――世界線の収束

主に、一体、どこが!?とは、言わないがな!

    ―――確定した、未来を変える。


紅莉栖「そうか……そういうことか……」

128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:03:43.31 ID:ClrIIyCW0
―――闇さえ砕く、力で、微笑む君に、会いたい!―――

まどか『本当なの?私なんかでも、
   本当に何かできるの?
   こんな結末を変えられるの?』

―――怯える、この手の中には―――

ほむら『騙されないで!そいつの思う壺よ!!』

―――手折られた花の、勇気―――


インキュベーター『もちろんさ。
     だから僕と契約して、魔法少女になってよ!』


―――想いだけが、頼る全て、光を、呼び覚ます願い!―――

130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:09:02.24 ID:ClrIIyCW0
ほむら『ダメぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!』

輝く願いの光。
悲痛な叫びは、虚空の中に消える。





インキュベーター『本当にもの凄かったね、変身したまどかは。
         彼女なら、
         最強の魔法少女になるだろうと予測していたけれど…。
         まさかあのワルプルギスの夜を、一撃で倒すとはね』

ほむら『その結果どうなるかも、見越した上だったの?』

131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:12:25.72 ID:ClrIIyCW0
インキュベーター『遅かれ早かれ、
         結末は一緒だよ。彼女は最強の魔法少女として、
         最大の敵を倒してしまったんだ。
         もちろん後は、最悪の魔女になるしかない。
         今のまどかなら、おそらく十日かそこいらで、
         この星を壊滅させてしまうんじゃないかな?
         ま、後は君たち人類の問題だ。
         僕らのエネルギー回収ノルマは、
         おおむね達成できたしね』



最強の魔女とは、別の所を向くほむら。

インキュベーター『あ……戦わないのかい?』

132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:14:44.82 ID:ClrIIyCW0
ほむら『いいえ。私の戦場はここじゃない』



―――――カチャッ ギュゥゥゥウウウン



ほむら『繰り返す。私は何度でも繰り返す』

135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:20:42.07 ID:ClrIIyCW0
―――過去は、離れて行き。
         未来は近づくの?―――


ほむら『同じ時間を何度も巡り、
         たった一つの出口を探る』


―――観測者はいつか、矛盾に気づく!―――



ほむら『あなたを、
        絶望の運命から救い出す道を』

136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:23:19.27 ID:ClrIIyCW0
―――神の創り出した世界は、
              完全なるもので―――


―――絶対の均衡―――


―――それは、折り重なる偶然。
               宇宙規模の奇跡―――


―――守られてきた、ゲート、
               規制は終わった―――

    ―――Open The Eyes―――

139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:27:13.57 ID:ClrIIyCW0
―――0が過去で、1が未来、
            今は何処にもない―――


ほむら『まどか…たった一人の、私の友達…』


―――背く事の出来ぬ、ロジック―――

    ―――Open The Eyes―――


まどか『ほむらちゃん…?』


―――並行する、無数の線。
             選択は冒涜へ―――

140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:31:15.64 ID:ClrIIyCW0
ほむら『あなたの…あなたの為なら』


―――僕らの存在さえ、疑う。
      その目に映る景色は、収束をする!―――



岡部「う、ああ……あああ……」



ほむら『私は永遠の迷路に閉じ込められても、
                        構わない』

145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:36:46.91 ID:ClrIIyCW0
―――交わした約束、忘れないよ、
               目を閉じ確かめる―――

     『絶対にあなたを!救ってみせる!』


―――押し寄せた闇、振り払って、進むよ―――


     『〝なかったこと〟にしてはいけない』


―――いつになったら、無くした未来を―――


     『だって、お友達たっくさんできたもん』

148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:39:38.37 ID:ClrIIyCW0
―――私、ここでまた見ること、できるの?―――


     『もう、大丈夫だね』


―――溢れ出した不安の影を―――


     『…本当にいいのっ!?
       ……してもいいの!?ねえっ!?』


―――何度でも裂いて、この世界、歩んで行こう―――


     『やれっ……!……を動かせっ!!!』

149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:42:01.29 ID:ClrIIyCW0
―――とめどなく、刻まれた―――


     『貴女を失えば、それを悲しむ人がいるって、
             どうしてそれに気づかないの!』


―――時は、今、始まり告げ―――


     『……成功、したのか?……』


―――変わらない、思いをのせ―――


     『いくつもの世界線を旅してきたからこそ……』

151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:45:34.03 ID:ClrIIyCW0
―――閉ざされた、扉開けよう!―――




     『跳べよぉおおおおおおおおおっっ!!!』

153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:48:28.60 ID:ClrIIyCW0
―――目覚めた心は走り出した、
                未来を描くため―――


     『貴女は、鹿目まどかのままでいればいい。
                 今までどおり、これからも』


―――難しい道で、立ち止まっても、空は―――


     『私は、いつだってあんたの味方よ』


―――綺麗な青さで、いつも待っててくれる―――


     『すべて、意味があったことなんだよ』

156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:51:12.30 ID:ClrIIyCW0
―――だから怖くない、もう何があっても―――


     『〝最初のお前〟……せ!
               世界を……せ!』


―――挫けない!―――



     『エル・プサイ・コングルゥ』

159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:56:40.77 ID:ClrIIyCW0
――‐‐……べ!!」

岡部「俺は、俺は……!」

「…ぉ……!」

岡部「辿りついて……全部あったことで……」

「…かべ!!」

岡部「だから、俺は覚えてるから……!」


紅莉栖「岡部ッ!!!」

160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:59:03.53 ID:ClrIIyCW0
ハッと振り向くと、
目に涙を溜めた紅莉栖が、
俺を呼んでいた。
あれ?俺何やって……?

紅莉栖「岡部、ねえ岡部?」

岡部「な、何だ?クリスティーナよっ。
  酷い顔ではないか!」

紅莉栖「……自分の顔、鏡で見てきてから言ったら?」


え?

161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 17:02:15.40 ID:ClrIIyCW0
と思う前に気付いた。

俺、めちゃくちゃ泣いてる。
頬がビショビショになってる。
紅莉栖どころのレベルじゃない……。

ああ、感情移入しすぎたな、と冷静に後悔した。
これはアニメだ。アニメの話しだ。

……ことを言ってるんじゃない。

163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 17:06:47.37 ID:ClrIIyCW0
紅莉栖「岡部、あんた自分でわかってる?
   岡部の顔……急に老けたように見える……」

岡部「だ、黙れクリスティーナよ!
  俺は元からこの顔だっ!」

紅莉栖「強がってるの、見え見えだぞ?」


うるさいっ!
こうでもしてないと、
お前の顔何てまともに見れるか!

166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 17:11:13.98 ID:ClrIIyCW0
紅莉栖「岡部……」

岡部「岡部岡部と何だ、
  そんなに構ってほしいのか!
  この構ってちゃんめ!」


紅莉栖「……辛いならね、
      『無理しなくていいんだよ?』」


岡部「!?」

バッおまっ、その言葉は……。
今その言葉は反則だろ……ふざけんな。

170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 17:14:07.71 ID:ClrIIyCW0
紅莉栖「『なにがあったのかは、わからないけど……』」

岡部「あ……ぁ」

紅莉栖「岡部は、岡部のために……」



紅莉栖「泣いて、いいと思うの」



岡部「ぐ……ぅ」

171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 17:17:24.97 ID:ClrIIyCW0
こいつらは揃って卑怯だ。
そんなこと言われたら、泣くしかないじゃないか!
むしろ泣かなかったら、
空気嫁判定をくらう勢いだ。


紅莉栖は俺の頭に手を伸ばして、頭を撫でてくれた。
被るんだよ、お前らは……。

岡部「か、勘違いするなよ!
  これは汗だっ!
  目から汗が出ているだけだからなっ」

紅莉栖「ツンデレのテンプレ乙。
   慣れないことしてるんだから、素直になれば?」

173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 17:20:11.16 ID:ClrIIyCW0
お前が言うな。

紅莉栖が居てくれてよかったと思う。
紅莉栖とこのアニメを見れて良かったと思う。
もしもここに居なかったら、俺は泣くどころではなく、
何をしていたかわからない。

俺には未来があるから、安心できる。

確定してない無限の可能性を秘めた、

<シュタインズゲート>の選択なんだからな!

フゥーハハハ!!!
―――エル・プサイ・コングルゥ。

175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 17:24:57.68 ID:ClrIIyCW0
紅莉栖「落ち着いた?」

岡部「ああ、流石は俺の、助手だな」

紅莉栖「だから私は助手でも、
        クリスティーナでもないと言っとろーが!」



目に涙を溜めた紅莉栖は言い切った。


十話 完

179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 17:33:33.20 ID:ClrIIyCW0
あとがき

7時から戦って、いつの間にか17時でござる。
流石に俺も燃え尽きた、やりきった……。
もうこれ単体でSS作ればよかった、何という後の祭り。

元々ここら辺を軽くやりたくて、
前置き作ったら、絶望と希望の相転移できるんじゃね?
と思って軽く一話から流そうとしたら、
三話まで前置き作ればry六話ryあれ七話八話捨てがたいry
そしたらこの様だよ!やったね綯ちゃん!

十一話はまた少し時間かかりそうです……。
バイト戦士にならないといけないし……。
とりあえず、ここまで保守と支援してくれてありがとう御座います。

いつかどっかのサイトで、俺用にまとめてくれないかな……。

253: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 01:19:39.74 ID:1el7VDvi0
 ―次回予告―

『……違う時間を生きてるんだもの!!』

            「……を見て。目を逸らさないで」

『……私ね、未来から来たんだよ?』

         「……前のあなたと、……後のあなた」

『……わけわかんないよね…気持ち悪いよね?』

            「教えてよ……わからないの」

『わからなくてもいい。何も伝わらなくてもいい。
     それでもどうか、お願いだから、
             あなたを私に守らせて……!』

     ―第十一話 最後に残った道しるべ―

311: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 11:48:06.99 ID:1el7VDvi0
     ―第十一話 最後に残った道しるべ―


インキュベーター『時間遡行者、暁美ほむら』

インキュベーター『過去の可能性を切り替えることで、
         幾多の平行世界を横断し、
         君が望む結末を求めて、
         この一ヶ月間を繰り返してきたんだね』

インキュベーター『君の存在が、
         一つの疑問に答えを出してくれた
         ――「何故、鹿目まどかが、魔法少女として、
         あれほど破格の素質を備えていたのか?」』

インキュベーター『今なら納得いく仮説が立てられる』

313: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 11:50:55.69 ID:1el7VDvi0
インキュベーター『魔法少女としての潜在力はね、
         背負い込んだ因果の量で決まってくる』

インキュベータ―『一国の女王や救世主なら兎も角、
         ごく平凡な人生だけを与えられてきたまどかに、
         どうしてあれほど膨大な、
         因果の糸が集中してしまったのか不可解だった』

インキュベーター『だが――ねえ、ほむら?』

インキュベーター『ひょっとしてまどかは、
         君が同じ時間を繰り返す毎に、
         強力な魔法少女になっていったんじゃないのかい?』

ほむら『……ッ!?』

317: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 11:55:12.04 ID:1el7VDvi0
インキュベーター『やっぱりね、原因は君にあったんだ!』

インキュベーター『正しくは、
         君の魔法の副作用――と言うべきかな?』

ほむら『…どういうことよ?』

インキュベーター『君が時間を、
         巻き戻してきた理由はただ一つ。
         ――鹿目まどかの安否だ』

インキュベーター『同じ理由と目的で、
         何度も時間を遡るうちに、
         君は幾つもの並行世界を、
         螺旋状に束ねてしまったんだろう。
         ――鹿目まどかの存在を中心軸にしてね』

318: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 11:57:55.56 ID:1el7VDvi0
インキュベーター『その結果、決して絡まるはずのなかった、
         平行世界の因果線が、
         全て今の時間軸のまどかに連結されてしまったとしたら?
         彼女の、あの途方もない魔力係数にも納得がいく』

インキュベーター『君が繰り返してきた時間。
         ――その中で循環した因果の全てが、
         巡り巡って、
         鹿目まどかに繋がってしまったんだ。
         あらゆる出来事の元凶としてね』



紅莉栖「……因果律の収束だとでも言うの?」

岡部「因果の輪から外れたことで、
  その代償に因果の輪に絡まったのが、
  ……鹿目まどか……?」

いつか言っていた言葉を思い出す。

319: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:00:08.35 ID:1el7VDvi0
―――時間の輪、つまり因果律から外れるかもしれない。

―――SF小説によくあるでしょ?
         閉じた時間の輪の中で、永遠にさまよい続ける。



それが、暁美ほむら。
そして、その希望の代償になったのが、

鹿目まどか。

ほむらが、絶望する理由。
希望と絶望は差し引きゼロで、
世界はそういう風に出来ている。

……こんな話しがあるかよ……!

321: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:03:10.24 ID:1el7VDvi0
結果的にほむらは、
自分で自分の首を、
延々と絞め続けていたということだ。


  ―――時間を跳び越えることは、それだけ危険なのよ。



インキュベーター『お手柄だよ、ほむら。
         君がまどかを最強の魔女に育ててくれたんだ』



  ―――あんたは、それでももがくの……?

322: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:06:08.99 ID:1el7VDvi0
誰かの葬式会場。
それはまどかの友達で、親友で、かけがえのない仲間。

まどかの顔には生気がない、まるで魔法少女のようだ。
本当は何も知らないはずなのに、
全てを知ってしまった存在。



まどか『さやかちゃんも、杏子ちゃんも死んじゃった』

インキュベーター『意外な展開ではないよ?
         予兆は随分前からあった』

323: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:11:23.96 ID:1el7VDvi0
まどか『どうでもいいって言うの?
   みんなあなたのせいで死んだようなものなのに!』

インキュベーター『例えば君は、
         家畜に対して引け目を感じたりするかい?』

インキュベーター『彼らがどういうプロセスで、
         君たちの食卓に並ぶのか』

意識が幻界へ。


まどか『あっ…やめてよ!』

インキュベーター『その反応は理不尽だ』

324: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:14:26.57 ID:1el7VDvi0
インキュベーター『この光景を残酷と思うなら、
         君には本質が全く見えていない』

インキュベーター『彼らは人間の糧になることを前提に、
         生存競争から保護され、
         淘汰されることなく繁殖している』

インキュベーター『牛も豚も鶏も、
         他の野生動物に比べれば、
         種としての繁殖ぶりは圧倒的だ』

インキュベーター『君たちは皆、
         理想的な共栄関係にあるじゃないか?』

まどか『同じだって言いたいの?』

インキュベーター『寧ろ僕らは、
         人類が家畜を扱うよりも、
         ずっと君たちに対して譲歩しているよ?』

326: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:17:04.55 ID:1el7VDvi0
インキュベーター『曲がりなりにも、
         知的生命体と認めた上で、
         交渉しているんだしね。
         信じられないのかい?』

インキュベーター『それなら、見せてあげようか。
         ――インキュベーターと人類が、
         共に歩んできた歴史を』


フラッシュバックする記憶と意識の世界。
まどかの脳裏に様々な世界線の記憶が映る。


インキュベーター『僕たちはね、

    有史以前から君たちの文明に干渉してきた』

329: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:20:15.11 ID:1el7VDvi0
インキュベーター『数え切れないほど大勢の少女が、
         インキュベーターと契約し、
         希望を叶え、
         そして絶望に身を委ねていった。
         祈りから始まり、呪いで終わる。
         ――これまで、数多の魔法少女たちが、
         繰り返してきたサイクルだ。
         中には、歴史に転機をもたらし、
         社会を新しいステージへと導いた娘もいた。

まどか『もうやめて…!
   みんな、みんな信じてたの。信じてたのに裏切られたの』

インキュベーター『彼女たちを裏切ったのは僕たちではなく、
         寧ろ自分自身の祈りだよ?
         どんな希望も、
         それが条理にそぐわないものである限り、
         必ず何らかの歪みを生み出すことになる』

330: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:22:34.26 ID:1el7VDvi0
インキュベーター『やがてそこから、
         災厄が生じるのは当然の節理だ。
         そんな当たり前の結末を裏切りだと言うなら、
         そもそも、
         願い事なんてすること自体が間違いなのさ。
         でも、愚かとは言わないよ?
         彼女たちの犠牲によって、
         人の歴史が紡がれてきたことも、
         また事実だし』



紅莉栖「解説乙。死ね、氏ねじゃなくて死ね!」

@ちゃんねらークリスティーナの反撃。

332: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:25:57.50 ID:1el7VDvi0
インキュベーター『そうやって過去に流された、
         全ての涙を礎にして、
         今の、
         君たちの暮らしは成り立っているんだよ?
         それを正しく認識するなら、
         どうして今更、
         たかだか数人の運命だけを、
         特別視できるんだい?』

まどか『ずっとあの子たちを見守りながら、
   あなたは何も感じなかったの?
   みんながどんなに辛かったか、
   わかってあげようとしなかったの?』

インキュベーター『それが僕たちに理解できたなら、
         わざわざこんな惑星まで、
         来なくても済んだんだけどね。
         僕たちの文明では、
         感情という現象は、
         極めて稀な精神疾患でしかなかった』

335: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:30:25.54 ID:1el7VDvi0
インキュベーター『だから、
         君たち人類を発見した時は驚いたよ!
         全ての個体が、
         別個に感情を持ちながら、
         共存している世界なんて、
         想像だにしなかったからね!』


まどか『もしも…、
   あなたたちがこの星に来てなかったら……?』



インキュベーター『君たちは今でも、
         裸で洞穴に住んでたんじゃないかな?』

340: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:33:12.38 ID:1el7VDvi0
紅莉栖「あああっ!!何なのよこいつ!?
   まるで自分が、
   私たち人類にとっての神みたいな視点で語って!
   バカなの?死ぬの!?
   今すぐこいつを論破してやりたい!
   ……でもこいつの言ってることは間違ってない。
   ……ああああもうっ!
   まともな反論出来ない自分に腹が立つ!」

岡部「お、おちけつクリスティーナよ。
  ……相手はアニメのキャラだぞ?」

紅莉栖「これが落ち着いていられるかっ!
   私はすぐにでも研究室に戻って、
   こいつを論破する論文を作らせてもらうっ!」

だからそれは死亡フラグだって。

342: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:35:44.33 ID:1el7VDvi0
どうにか助手をなだめながら、
俺たちはさらに鑑賞していく。

ハァ……もう今何時だ?
時間と空間の概念がここにはないかのような、
そんな感覚。

いや、違うな。
そう、ここは小さなブラックホールだ。

     イベントホライゾン
これは、事象の地平線の向こう側。

時間と空間の役割が入れ替わる場所。
永遠に引き延ばされた時間。

344: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:38:12.31 ID:1el7VDvi0
     ―――振り返ってはいけない。


なんてな。そんな大層なものではないか。


     ―――永遠は無限ではない。


お先真っ暗、って点ではあってるけど。
あ、そういえばミクちゃんクロちゃんの、
魔法少女擬人化もそんな話ししてて生まれたんだっけ?
やっぱ紅莉栖は魔法少女アニメにはまるような乙女(笑)、
なんじゃないか?
ダル、ミクちゃんクロちゃんではないが、
お前の魔法少女云々もあながち間違いじゃなかったぞ。

345: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:40:23.80 ID:1el7VDvi0
    ―――そして裸の特異点の存在は、
       一般相対性理論と因果律を破綻させるわ。

    ―――宇宙の 法則が 乱れるのよ。


頭に過る言葉。
紅莉栖はある意味で実証しているんだよな……。
こいつの天才っぷりは、因果律もなんのそのだ。
……マジでインキュベーターを論破することも、
紅莉栖には可能なんじゃないか?
こいつの探究心は半端ない。
甘く見てると、人格を崩壊させられるほど論破されるしね!
紅莉栖、恐ろしい子!

      ―――前を向いて、たどり着いて。

348: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:45:42.91 ID:1el7VDvi0
まどか『入っていいかな?』


まどか『これが…「ワルプルギスの夜」?
   杏子ちゃんが言ってた……』

まどか『一人で倒せないほど、
   強い魔女をやっつけるために、
   ほむらちゃんと二人で戦うんだって。
   ずっとここで準備してたのね?
   街中が危ないの?』

ほむら『今までの魔女と違って、
   コイツは結界に隠れて身を守る必要なんてない。
   ただ一度具現しただけでも、
   何千人という人が犠牲になるわ』

351: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:48:10.55 ID:1el7VDvi0
まどか『なら、絶対にやっつけなきゃ、ダメだよね?』

まどか『杏子ちゃんも、死んじゃって……、
   戦える魔法少女は、
   もうほむらちゃんだけしか残ってない。
   だったら……!』


ほむら『一人で十分よ!』


ほむら『佐倉杏子には無理でも、
   私なら一人でワルプルギスの夜を撃退できる。
   杏子の援護も、本当は必要なかったの。
   ただ彼女の顔を立ててあげただけ』

まどか『ホントに?』

涙に濡れた頬。

353: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:50:43.60 ID:1el7VDvi0
まどか『何でだろ、私、ほむらちゃんのこと信じたいのに、
   嘘つきだなんて思いたくないのに……、
   全然大丈夫だって気持ちになれない。
   ほむらちゃんの言ってることが本当だって思えない』


ほむら『本当の気持ちなんて、伝えられるわけないのよ』


まどか『ほむらちゃん……?』



ほむら『だって、私は……私はまどかとは、
         ――違う時間を生きてるんだもの!!』

354: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:54:43.84 ID:1el7VDvi0
紅莉栖「ビクッ」

横にいる紅莉栖が反応した、気がした。
俺はスクリーン画面を見ていて、よくわからない。



ほむら『…私ね、未来から来たんだよ?
   何度も何度もまどかと出会って、
   それと同じ回数だけ、
   あなたが死ぬところを見てきたの』



いくつもの世界線の収束を観測した、
過去のほむらの映像が漂う。

356: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:57:48.79 ID:1el7VDvi0
ほむら『どうすればあなたが助かるのか、
   どうすれば運命を変えられるのか、
   その答えだけを探して、
   何度も始めからやり直して……!』

まどか『ほむら…ちゃん……?』

ほむら『ごめんね。
   わけわかんないよね…気持ち悪いよね?』


    ―――さっき、……何を言おうとしたんですか?


ほむら『まどかにとっての私は、
   出会ってからまだ1ヶ月も経ってない、
   転校生でしかないものね』

    ―――……前にあなたと会ったことありますか?

358: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:03:03.81 ID:1el7VDvi0
ほむら『だけど私は…私にとってのあなたは…』


―――……は、……を助ける。


ほむら『繰り返せば繰り返すほど、
   あなたと私が過ごした時間はずれていく。
   気持ちもずれて、言葉も通じなくなっていく。
   たぶん私は、
   もうとっくに迷子になっちゃってたんだと思う』

ほむら『あなたを救う。
   それが私の最初の気持ち。
   今となっては……たった一つだけ、
   最後に残った道しるべ』

360: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:06:58.47 ID:1el7VDvi0
―――痛かったか……?
   すまなかった……。
   だが、お前を……ためだったんだ……!



ほむら『わからなくてもいい。
   何も伝わらなくてもいい。
   それでもどうか、お願いだから、
   あなたを私に守らせて……ッ!』



―――……に、生きていてほしかったから。

362: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:10:06.63 ID:1el7VDvi0
……ヤバい、泣きそう。
今泣いたら絶対ダメだ。
俺はきっと、我慢できなくなるだろう。
俺は横目で紅莉栖を見―――



紅莉栖「<◎> <◎>」



見てる。俺を見てる。
顔をこっちに向けて、ガン見している。
一瞬目があった……ヤバい。

366: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:12:25.15 ID:1el7VDvi0
紅莉栖「岡部」

いかんッ!
緊急シークエンスCSG発令確認!
鳳凰院凶真、出動を許可する!!

岡部「な、何かね?クリスッティーナ」



ヤバい……声が上ずった。

367: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:15:00.48 ID:1el7VDvi0
紅莉栖「こっち向いて」

岡部「だが断る!」

紅莉栖「私を見て。目を逸らさないで」

          ―――目を閉じろっ!


何だよこいつ、
目を閉じろとか見ろとかどっちだよ。
俺の記憶が混乱する。

371: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:19:50.04 ID:1el7VDvi0
岡部「……何故だ?」

紅莉栖「教えて、ほしいことがある」


シュタインズゲェェェェエェェエエット!!


紅莉栖「こっちを向けっ!」

うわっ!
俺の胸ぐらをつかみあげ、ぐいっと引き寄せた。

          ―――いいから、閉じなさいよ!!

372: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:23:20.70 ID:1el7VDvi0
岡部「な、何をする!?
  ついに、反逆のクリィースティーナか!?」

紅莉栖「私の質問に、答えて」


真剣な眼差しで、俺を、瞳に映してる。



紅莉栖「……十五分前のあなたと、
             十五分後のあなた」

岡部「!!」

紅莉栖「何が、違うの……?
        教えてよ……わからないの」

375: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:27:16.97 ID:1el7VDvi0
フゥーハハハ!
天才の癖にそんなことを聞いてくるとはな!
大違いだよバカ野郎。

でもそんなの、言えるわけ、ないだろ。

俺はこの選択を選んだんだ。
もう二度と間違ったことをしてはいけないんだ。
だから、お前にそれを喋るわけには、
いかないんだよ……。


紅莉栖「答えて、くれないの?」

岡部「……」

379: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:30:42.70 ID:1el7VDvi0
わからないの?じゃなく、

俺がすでに悟ってることを前提に、

喋りかける。

ひどい。紅莉栖ひどい。

いきなり追い詰めてくるとは、

やはり天才の名は伊達じゃない。

382: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:33:46.31 ID:1el7VDvi0
紅莉栖「答えてよ……答えなさいよ……」



    ―――……を、ずっと捜していました。



    ―――どうしても、……たくて。



    ―――あなたが、……でよかった。

383: ハイパーミスリードタイムで楽しいwww 投稿日:2011/06/02(木) 13:36:25.28 ID:1el7VDvi0
もう全部喋ってしまおうか?

何もかも喋って、


ネタバレして、


スッキリしてもいいんだろうか。



……もう、ゴールしてもいいよね?

385: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:38:20.84 ID:1el7VDvi0
岡部「く、紅莉栖?」


紅莉栖「グスッ……うん」




岡部「答えてやる」


紅莉栖「ぅん……えっ!?」

386: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:43:00.25 ID:1el7VDvi0
紅莉栖が驚いた顔をしている。

……よし、今だ!!


岡部「答える、答えるがっ!今回、
  まだ、その時と場所の指定まではしていない!
  つまり、俺がその気になれば、
  答えるのは10年後、
  20年後ということも可能だろう……!
  ということだッフゥーハハハ!!」

決まったー!逆転サヨナラゴォォォオォォオオルッ!
フハハハハハ!
紅莉栖は肩を振るわせてブルブルしているっ!
俺の、勝ちだ!

388: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:45:13.29 ID:1el7VDvi0
紅莉栖「おのれと……おのれという奴は」


所詮、助手は助手!
この灰色の脳細胞を持つ狂気のマッドサイエンティスト!
フェニックスの鳳凰に、院、凶悪なる真実と書いて、
鳳凰院凶真の!足元にも及ばないということをっ!!


紅莉栖「……目を閉じろ」

岡部「え?なぜ、目を……?」


紅莉栖「いいから、閉じなさいよ!!」

391: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:49:50.04 ID:1el7VDvi0
あれ?俺いつの間にかフラグ立ってたのか?
俺はおとなしく目を閉じる。wktkと、

考えた次の瞬間!鳳凰院凶真の頭に衝撃走る!


「おのれの頭を開頭して、海馬に電極ぶっ刺してやるッ!!」


ついに盾?で殴られた。
驚異の魔法テクノロジーが鈍器とは、
流石紅莉……栖。
目の付け所が違う。

見事……だ。

393: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:56:10.65 ID:1el7VDvi0
タツヤ『今日はお泊り~?キャンプなの~?』

まどか父『ああ、そうだよ。
    今日はみんなで一緒にキャンプだぁ~』

まどか『ほむらちゃん……』



激痛のする頭で、何とか理解しようとする。
とりあえず、紅莉栖は落ち着いた。
まだぷりぷりしてるけど。


まどか家族、町の住民は避難所にいる、のか?
ものすごい空気だ。

394: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:59:04.51 ID:1el7VDvi0
ほむらが立ちつくしている。


何かゲームのラスボス戦みたいだ。
仲間の居ない、ソロプレイだけど。






     ほむら『来る!!』

396: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 14:02:44.37 ID:1el7VDvi0
―進む、ほむら―――――


―移り変わる異様な景色―


―使い魔の行進、パレード―


―さあ、ショータイムだ!――

397: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 14:06:17.77 ID:1el7VDvi0
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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   (д゚ =)    (д゚= )
   /  =ヽ  /  =ヽ
   | |  Y  |  |     = |
  / .|   |  | ノ |   |  |
 m/ / // |  / ノ

398: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 14:08:57.57 ID:1el7VDvi0
   ⑤

     ④

       ③

         ②

           ①




ほむら『今度こそ…決着をつけてやる!!』

400: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 14:11:49.54 ID:1el7VDvi0
  \     |    |     /     /
    \    |    |    /   //
\    \   |   |      / //
      (Д゚=)       
   ヘn |  、 ヽ  (∀゚=)   
   `ー、`(´`´_ノてγ(´) ⌒ヽ 
     / ̄/⌒ノ `ーヽ_ノ ヽ 
    (__,ノ |  |    //=ノ
       (_)  / | Y 

402: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 14:15:37.27 ID:1el7VDvi0
紅莉栖「( д)゜゜」

岡部「RPG!!!」


時間干渉能力をフルに使った攻撃!

奇跡のカーニバルの開幕だッ!

紅莉栖も俺も、
先ほどのことも忘れてスタンディングオベーション。

ちょっと意味は違うが、そんなの関係ねぇ。
響きが大事なんだ、響きが。

404: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 14:17:23.37 ID:1el7VDvi0
紅莉栖「いけぇぇぇぇえええ!!!」

岡部「ヒョォォォー!!」


撃つ、放つ、撃つ!
怒涛の攻撃の嵐!


ワルプルギスの夜『アハハハハハハハハハ!』


しかし、無傷の魔女、ワルプルギスの夜。


紅莉栖「汚物は消毒だァーッ!」

岡部「ヒャッハー!」

408: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 14:20:41.68 ID:1el7VDvi0
外が大雨で良かった。

これじゃ俺らはただの基地外だ。



紅莉栖「タンクローリーだッ!!」

岡部「WRYYYYYYYYYY!!!!!」



どんどん魔女を追い込むほむら。
しかし、無傷。

410: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 14:23:56.92 ID:1el7VDvi0
岡部「ワルプルギスの夜メェ!」

紅莉栖「シネェ!」

クレイモアのバーゲンセールだぜ!
爆発する地形。


紅莉栖「やったか!?」




おま、それフラグ……。

411: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 14:25:25.30 ID:1el7VDvi0
  ___
./ほむら\
|. ____|       、′・ ’、.
|::.| ィェァ ィェァ||  、 ’、.”・”;‘ ・.
|;:. ̄ ̄ ̄ ̄| 、. ”;⌒)∴⌒`、,´、;
.ト;::     /  ;゜・(´;^`)⌒、"::) ヽ;・”
. |\_,__/ ;゜、⌒((´;;;;;ノ、"'人;; :))、´;
┘     └─ 、

412: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 14:29:41.17 ID:1el7VDvi0
ワルプルギスの夜『アハハハハハハハハハハハ!!』





追い詰められたのは、ほむらだった。

418: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 14:59:19.62 ID:1el7VDvi0
まどか『ほむらちゃんが、
   一人でも勝てるっていうのは、ホント?』

インキュベーター『それを否定したとして、
         君は僕の言葉を信じるかい?
         今更言葉にして説くまでもない。
         その目で見届けてあげるといい。
         ――「ワルプルギス」を前にして、
         暁美ほむらがどこまでやれるか』




まどか『どうしてそうまでして戦うの?』

419: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 15:02:24.13 ID:1el7VDvi0
インキュベーター『彼女がまだ、
         希望を求めているからさ。
         いざとなれば、
         この時間軸もまた無為にして、
         ほむらは戦い続けるだろう。

         何度でも性懲りもなく、
         この無意味な連鎖を、
         繰り返すんだろうね?

         最早今の彼女にとって、
         立ち止まることと、
         諦めることは同義だ。

         何もかもが無駄だったと、
         ――決してまどかの運命を変えられない、
         と確信したその瞬間に、
         暁美ほむらは絶望に負けて、
         グリーフシードへと変わるだろう』

421: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 15:04:30.98 ID:1el7VDvi0
まどか『希望を持つ限り、救われないって言うの?』


インキュベーター『そうさ、
         過去の全ての魔法少女たちと同じだよ。


         まどか、君だって一緒に視ただろう?』


まどか『うぅ……でも、でも。でも!』


覚悟を決める、まどか。

423: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 15:07:08.11 ID:1el7VDvi0
まどか母『どこ行こうってんだ?オイ』



まどか『ママ…私、友達を助けに行かないと、
   私でなきゃダメなの!!』

まどか母『テメェ一人のための命じゃねぇんだ!
    あのなぁ、そういう勝手やらかして、
    周りがどれだけ…ッ』

まどか『わかってる。私にもよくわかる。
   私だってママのことパパのこと、大好きだから。
   どんなに大切にしてもらってるか知ってるから。
   自分を粗末にしちゃいけないの、わかる』

425: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 15:09:25.34 ID:1el7VDvi0
まどか『だから違うの。みんな大事で、
   絶対に守らなきゃいけないから。
   そのためにも……!
   私今すぐ行かなきゃいけないところがあるの!』


まどか母『なら、アタシも連れていけ』


まどか『ダメ。
   ママはパパやタツヤの傍にいて、
   二人を安心させてあげて?』

426: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 15:12:11.05 ID:1el7VDvi0
まどか『ママはさ、私がいい子に育ったって、
   言ってくれたよね。嘘もつかない、
   悪いこともしないって。
   今でもそう信じてくれる?
   私を正しいと思ってくれる?』

まどか母『絶対に下手打ったりしないな?
    誰かの嘘に踊らされてねぇな?』






まどか『うん、ありがとう!ママ!』

429: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 15:18:14.29 ID:1el7VDvi0
一方ほむらは?―――



ほむら『これ以上先に進まれたら…ッ!
   どうにかして…ここで食い止めないと……』



時間干渉を行おうとするほむら。
しかし、彼女の時間は、砂時計の砂の如く、
使い切っていた。
      ―――塵一つ、誤算も許さぬ必然。

『そんな…ハッ』

攻撃を避けられない。

431: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 15:23:17.07 ID:1el7VDvi0
ほむら『どうして?…どうしてなの?
   何度やっても、アイツに勝てないッ』


―――世界の結果は、
     ある一定範囲に収束する。



ほむら『繰り返せば…ッ、
   それだけまどかの因果が増える。
   私のやってきたこと、結局……』



―――まどかは、
   どの時間でも魔法少女になる。

432: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 15:25:03.90 ID:1el7VDvi0
―――絶望の時、彼女のソウルジェムは―――

紅莉栖「ぁ……ダメ……」



    ―――零れ落ちる、涙―――


パシッ

         手を掴む音。

435: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 15:28:29.82 ID:1el7VDvi0
  『もういい。もういいんだよ、ほむらちゃん』



ほむら『まどか……?』


まどか『ほむらちゃん、ごめんね』

ほむら『まどか…まさか……!?』




いよいよ、最後の時間が迫る。
               第十一話 完

441: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 15:38:49.64 ID:1el7VDvi0
 ―次回予告

―最終話 1た0の、4...の友達―

                ―最終話 わた...の、...高...5達―

―最終話 ...た...の、最高8...達―

          ―最終話 わ.....しの、.........の友9―

―最終話 ..................、最6の友―

                  ―最終話 ...........わ....................な.............―

       ―最終話 わたしの、最高の友達―

538: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 07:02:06.96 ID:Pst82XWx0
ダル「あ、もしもしまゆ氏?やっと繋がったお。
  ……え?何?寝てた!?
  ちょwww寝オチwwwとかwwwwバロスwwwww」



ダル「え?うるさい?これはすまんこ。
  ……それでさ、実はね―――」

539: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 07:04:42.79 ID:Pst82XWx0
まゆり「もしもーし、るかくん?
   トゥットゥルー☆まゆしぃです♪
   ……ん?こんな時間にどうしたの?


   あのねぇ、実はですね~―――」



萌郁「まゆりさんから……メール……」

萌郁「え……今からみんなで……ラボに……?」

綯「Zzz......」

天王寺「Zzz......」

540: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 07:07:28.37 ID:Pst82XWx0
フェイリス「ダルニャンダルニャン、話しは聞いたのニャ。
     それはいい考えニャ!凶真とクリスティーニャン、
     希望と絶望の相転移を教えてあげるのニャァン……。
     移動手段はフェイリスに任せるニャ!」


ダル「流石フェイリスたん!そこに痺れる憧れるぅ!!
  雨も弱くなってきたし、逝くならいましかないお!」


るか「い、いいんでじょうか……?
  突然そんなことして、
  岡部……凶真さんが怒らないでしょうか?」

541: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 07:11:49.34 ID:Pst82XWx0
ダル「いいんだお。
  つーか、オカリンのくせに美人な助手と一晩二人きりとか、
  うらや……いや、けしからんでしょ。
  そんなリア充共をラボに置いておくのは、
  僕が絶対に許さない、絶対にだ!」

フェイリス「何と言う妬みだニャ……。
     ダルニャンもついに覚醒の時が、
     近づいてきたのかニャン?」

ダル「リア充には爆発してもらう。
  こっそり入って、一部始終をたっぷりと拝んでから、
  いい所で凸するお。
  大体るか氏だってさ、
  オカリンが牧瀬氏とくっついちゃったら嫌なんじゃないの?」

543: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 07:14:24.97 ID:Pst82XWx0
るか「え!?な、何で……ボクは……あの……」

萌郁「私も、
  二人がいちゃいちゃしてるシーン撮りたい!><」ピロンッ

まゆり「えっへへ~……今ね、
   クリスちゃんは『ほむらちゃん』の格好してるんだって♪
   ……それで、オカリンと二人で……、
   トゥットゥルー……トゥットゥルー」

ダル「牧瀬氏の暁美ほむら……ブヒ、ブヒィィィィイイ!!!
  後たぶん、まゆ氏の目が笑ってない件について。
  マジでオカリンは爆発しろ」

545: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 07:16:26.94 ID:Pst82XWx0
フェイリス「準備が出来たニャ!
     ニャフフ、ルシフェルの宴を始めるのニャア!」


ダル「待ってろよオカリン。
  二人きりで良い思いができると思ったら大間違いだ。
  お前がそんな卑怯な行動に出るなら、
  まずは、僕がその幻想をぶち殺す!
  僕と一緒に、魔法使いになってよ!」


フェイリス「すごいニャ……!
     ダルニャンの戦闘力が五万、七万、八万!
     まだ上がるのニャ!?」

546: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 07:18:23.08 ID:Pst82XWx0
るか「(ボク……ボク……ごめんなさい凶真さん……!)」


まゆり「即興でドッキリ板を作ったよ☆

               リア充は爆発しろー♪」


ダル「今日のまゆ氏は本気と書いてマジ。

               これは歴史に残る(キリッ」


フェイリス「いざ、出発ニャー!―――――――」

605: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 20:33:28.43 ID:Pst82XWx0
まどか『ほむらちゃん、ごめんね。
   私、魔法少女になる』


ほむら『まどか…そんな…』


     ―――これは、世界線の!?


まどか『私、やっとわかったの。
   叶えたい願いごと見つけたの。
   だからそのために、この命を使うね』


     ―――抗えない、結末。

606: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 20:36:00.77 ID:Pst82XWx0
ほむら『やめて!
   それじゃ…それじゃ私は、
   何のために……!』

                アトラクタフィールド
―――世界は、世界線と世界線収束範囲で、
               できてるっていう解釈だよ。


まどか『ごめん。ほんとにごめん。
    これまでずっと、ずっとずっと、
    ほむらちゃんに守られて、望まれてきたから、
    今の私があるんだと思う。

                      ほんとにごめん』

―――だから……確実に、……!

607: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 20:37:48.00 ID:Pst82XWx0
まどか『そんな私が、やっと見つけ出した答えなの。
               信じて。
   絶対に、今日までのほむらちゃんを無駄にしたりしないから』


ほむら『まどか……』

              ―――でもそれは、あなたを犠牲に……。

インキュベーター『数多の世界の運命を束ね、
         因果の特異点となった君なら、
         どんな途方もない望みだろうと、
         叶えられるだろう』

まどか『本当だね?』

608: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 20:39:19.50 ID:Pst82XWx0
インキュベーター『さあ、鹿目まどか?
        ――その魂を代価にして、君は何を願う?』

まどか『私……。


               はぁ…ふぅ…』





紅莉栖「……ムムッ」

岡部「……ゴクッ」

609: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 20:41:46.21 ID:Pst82XWx0
まどか『全ての魔女を、生まれる前に消し去りたい。


   全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女を、



              この手で!』

611: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 20:44:40.66 ID:Pst82XWx0
インキュベーター『――!?その祈りは、
        ――そんな祈りが叶うとすれば、
        それは時間干渉なんてレベルじゃない!
        因果律そのものに対する反逆だ!


        ハッ――君は、本当に神になるつもりかい?』

まどか『神様でも何でもいい。

   今日まで魔女と戦ってきたみんなを、

   希望を信じた魔法少女を、

   私は泣かせたくない。

   最後まで笑顔でいてほしい』

613: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 20:47:25.94 ID:Pst82XWx0
まどか『それを邪魔するルールなんて、壊してみせる、
   変えてみせる』

まどか『これが私の祈り、私の願い!!』



まどか『さあ!叶えてよ、インキュベーター!!』



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614: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 20:49:00.49 ID:Pst82XWx0
今ではない、何処か別の世界。

『鹿目さん。それがどんなに恐ろしい願いかわかっているの?』
『……たぶん』
『未来と過去と、全ての時間で、あなたは永遠に戦い続けることになるのよ。そうなればきっと、あなたはあなたという個体を保てなくなる。死ぬなんて生易しいものじゃない。未来永劫に終わりなく、魔女を滅ぼす概念として、この宇宙に固定されてしまうわ』

618: ミスった上に……さるさん……だと……? 投稿日:2011/06/03(金) 21:06:23.37 ID:Pst82XWx0
今ではない、何処か別の世界。

マミ『鹿目さん。
 それがどんなに恐ろしい願いかわかっているの?』

まどか『……たぶん』

マミ『未来と過去と、全ての時間で、
 あなたは永遠に戦い続けることになるのよ。
 そうなればきっと、あなたはあなたという個体を保てなくなる。
 死ぬなんて生易しいものじゃない。
 未来永劫に終わりなく、
 魔女を滅ぼす概念として、この宇宙に固定されてしまうわ』

620: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 21:09:42.00 ID:Pst82XWx0
まどか『いいんです。そのつもりです』

まどか『希望を抱くのが間違いだなんて言われたら、
   私、そんなのは違うって、何度でもそう言い返せます。
   きっといつまでも言い張れます』

杏子『いいんじゃねぇの?やれるもんならやってみなよ!
   戦う理由、見つけたんだろ?
   逃げないって自分で決めたんだろ?
   なら仕方ないじゃんw。
   後はもう、とことん突っ走るしかねぇんだからさ!』

まどか『うん。ありがとう杏子ちゃん』

マミ『じゃあ、預かっていた物を返さないとね!はいコレ』

621: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 21:11:15.64 ID:Pst82XWx0
手渡される、いつか描いたノート。


マミ『あなたは希望を叶えるんじゃない。
 あなた自身が希望になるのよ。私達、全ての希望に』


自分を、犠牲にして。
いつか描いた、魔法少女になる。
まどかは矢を放つ。
数多の世界線に降り注ぐ、希望の矢を。
過去も、未来も、全ての〝確定した結果〟に干渉する。
魔法少女の運命を、魔女の存在を、絶望の行方を。
       世界を変えるために。

622: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 21:14:05.46 ID:Pst82XWx0
まどか『あなた達の祈りを、絶望で終わらせたりしない』

まどか『あなた達は、誰も呪わない、祟らない。
   因果はすべて、私が受け止める。
   だからお願い、最後まで、自分を信じて』


跳んで行く、願いと、祈りと、希望を乗せて。


ほむら『何が…起きてるの……?』

インキュベーター『全宇宙、全ての時間軸、
        全ての並行世界のグリーフシードが、
        彼女に浄化されているんだ……』

―――アハハハハハハッハアッハッハハハハハ―――

624: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 21:16:28.52 ID:Pst82XWx0
まどか『もういいの、もう、いいんだよ?』

まどか『もう誰も恨まなくていいの。
   誰も、呪わなくていいんだよ。
   そんな姿になる前に、
   あなたは、私が受け止めてあげるから!』



全てを包みこむ光。
そして、裸の特異点の存在は、一般相対性理論と因果律を破綻させる。


宇宙の、法則が、乱れる。

625: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 21:18:29.02 ID:Pst82XWx0
ほむら『ここは…?』

インキュベーター『まどかがもたらした新しい法則に基づいて、
         宇宙が再編されているんだよ。
         そうか、――君もまた、
         時間を越える魔法の使い手だったね?
         じゃあ一緒に見届けようか?
         ――鹿目まどかという、存在の結末を



    あれが、彼女の祈りがもたらしたソウルジェムだ』


ほむら『そんな……ッ』

626: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 21:20:28.17 ID:Pst82XWx0
インキュベーター『その壮大過ぎる祈りを叶えた対価に、
         まどかが背負うことになる呪いの量が分かるかい?

         一つの宇宙を作り出すに等しい希望が遂げられた』

インキュベーター『それは即ち、


  一つの宇宙を終わらせるほどの絶望をもたらすことを意味する、


            当然だよね?』


惑星を飲み込み、宇宙を包み込む絶望。
究極のエネルギー体、救済の魔女。

―――ウフフ、アハハハハ、ハハハハハハ―――

627: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 21:22:15.68 ID:Pst82XWx0
ほむら『ぁぁ……ゥゥッ!!』


まどか『ううん。大丈夫』

まどか『私の願いは、全ての魔女を消し去ること!』

まどか『本当にそれが叶ったんだとしたら、


   私だって、もう絶望する必要なんて、ない!!』



全てを、〝なかったこと〟にする、究極の選択。
自分を犠牲にして、犠牲になって。
世界と他者を繋ぎ、希望を救う、愛の光が絶望を貫く!

628: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 21:24:20.07 ID:Pst82XWx0
インキュベーター『まどか、これで君の人生は、
        ――始まりも、終わりもなくなった。
        この世界に生きた証も、その記憶も、
        もう何処にも残されていない。
        君という存在は、一つ上の領域にシフトして、
        ただの概念に成り果ててしまった。
        もう誰も君を認識できないし、君もまた、
        誰にも干渉できない。

        君はこの宇宙の一員では、なくなった』



漂う無数の鹿目まどか。


それぞれが世界に溶け込み、やがてひとつに収束する。

629: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 21:26:13.03 ID:Pst82XWx0
ほむら『何よ……それ……!』



ほむら『これがまどかの望んだ結末だって言うの!?
   こんな終わり方で、まどかは報われるの!?
   冗談じゃないわ!!』



ほむら『これじゃ、死ぬよりも……、
   もっとひどい……ひどい……ッ』

642: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 22:17:51.61 ID:Pst82XWx0
    まどか『ううん。違うよ?ほむらちゃん』







まどか『今の私にはね、過去と未来の全てが見えるの』

644: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 22:20:13.52 ID:Pst82XWx0
まどか『かつてあった宇宙も、

   いつかあり得るかもしれない宇宙も、みんな。

   だからね、全部わかったよ?

   いくつもの時間で、ほむらちゃんが、

   私のためにがんばってくれたこと、

   何もかも。何度も泣いて、

   傷だらけになりながら、それでも私のために』


まどか『ずっと気づけなくてごめん……ごめんね?』

ほむら『ゥゥゥ……ウウウウウウッヴゥゥヴゥヴヴヴッ』

646: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 22:23:13.43 ID:Pst82XWx0
まどか『今の私になったから、


   本当のあなたを知ることができた。


   私には、こんなにも大切な友達がいてくれたんだって。


        だから嬉しいよ』



まどか『ほむらちゃん、ありがとう。あなたは―――

649: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 22:25:07.34 ID:Pst82XWx0
     ―最終話 わたしの、最高の友達―

651: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 22:27:43.67 ID:Pst82XWx0
     ―――だったんだね』



ほむら『だからって、あなたはこのまま、帰る場所もなくなって、
   大好きな人たちとも離れ離れになって、
   こんな場所に、独りぼっちで永遠に取り残されるって言うの?』


まどか『独りじゃないよ?みんな、みんないつまでも私と一緒だよ。
   これからの私はね、いつでもどこにでもいるの。
   だから見えなくても聞こえなくても、


      私はほむらちゃんの傍にいるよ?』

652: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 22:30:20.12 ID:Pst82XWx0
ほむら『まどかは…それでもいいの?
   私はあなたを忘れちゃうのに?
   まどかのこと、

   もう二度と感じ取ることさえできなくなっちゃうのに!?』



まどk...『ううん。諦めるのはまだ早いよ。
   ほむらちゃんはこんな場所まで付いて来てくれたんだもん!
   だから、元の世界に戻っても、もしかしたら私のこと、
   忘れずにいてくれるかも。

   大丈夫、きっと大丈夫。信じようよ!』


ほむら『まどか……』

654: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 22:32:49.17 ID:Pst82XWx0
まd......『だって魔法少女はさ、夢と希望を叶えるんだから。
きっとほんの少しなら、
本当の奇跡があるかもしれない。

そうでしょ?』


ほむら『まどか……行かないで……ッ!』




ま.........『ごめんね。私、みんなを迎えに行かないと』

657: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 22:34:28.53 ID:Pst82XWx0
ほむら『……ッ!!』










m............『いつかまた―――』

658: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 22:36:30.00 ID:Pst82XWx0
―最終話 わたしの、最高の友達―










                    イイカゲンニ……

659: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 22:38:30.89 ID:Pst82XWx0
         ―最終話 わ//しの、最//の友達―










   ほむら『……いい加減に……してよッ!!!』

670: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 22:56:43.41 ID:Pst82XWx0
―最終話 1た0の、4...の友達―

                ―最終話 わた...の、...高...5達―

―最終話 ...た...の、最高8...達―

          ―最終話 わ.....しの、.........の友9―

―最終話 ..................、最6の友―

                  ―最終話 ...........わ....................な.............―

674: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 23:03:04.89 ID:Pst82XWx0
||  
         ||           ||

―最終話 //わした////、////ないよ―
   ||    
                ||
                       ||
 ||       ||   

                ||   
―最終話 //わした約//、////ないよ―
   ||    
                ||
                       ||
 ||       ||   

                ||   

675: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 23:06:17.25 ID:Pst82XWx0
     ―最終話 交わした約束、忘れないよ―

679: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 23:09:50.54 ID:Pst82XWx0
ほむら『私が叶えて欲しいのは、そんな夢でも、希望でもないっ!!』


ほむら『あなたの居ない未来で、あなたのことを覚えている私がいても!』


ほむら『そんなの奇跡なんて言えないわ!!残酷なだけよっ!!!』


ほむら『どうして!?どうしてなのっ!?』


ほむら『あなたは、なんであなたは、いつだって、そうやって自分を犠牲にして!』

680: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 23:12:19.49 ID:Pst82XWx0
ほむら『私の前から居なくなっちゃうのっ!?』


ほむら『あなたを、大切に思う人のことも考えて……!考えなさいよ……!』


ほむら『あなたを失えば、それを悲しむ人がいるって、
      どうしてそれに気づかないの!?ねえ、答えてよ!まどかァ!!』


ほむら『まどかを守ろうとしてた人はどうなるの!?まだ、私は答えを聞いてない!』


ほむら『私の希望はどうなるの?まどかの居ない世界で、
      まどかを覚えている私がいるとして、
         それで私の希望は守られると思ってるの!?』

681: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 23:14:55.09 ID:Pst82XWx0
ほむら『ふざけないでよっ!!
   まどかの居ない世界何て、私が見ることのできない、
   まどか何て!そんなのは絶望と一緒だわ!!!!』


ほむら『私は……ッ!!私は、魔法少女何てどうでもいいのッ!!!』


ほむら『みんなの願い?みんなの祈り?そんなのどうでもいいわっ!!』


ほむら『私はただ、まどかに生きていて欲しかっただけ……、
   私の知ってる鹿目まどかのままでいい……今でどおり、
   これからも。……ただそれだけだったの』

684: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 23:17:14.74 ID:Pst82XWx0
ほむら『ねえ、まどか?どうするの?まどかがこのままじゃ、
   私は絶望するわ!全ての魔法少女を呪うわ!!祟るわ!!!』


ほむら『まどかにこんな祈りをさせた魔法少女を恨むわ……。
   魔法少女を呪い続けるわ……。

   私だけが、まどかの居ない世界で絶望するのよ……?』


ほむら『当たり前よ……、だって私は、まどかと約束したんだものっ!』


―――ほむらちゃん、過去に戻れるんだよね?
         こんな終わり方にならないように、
    歴史を変えられるって、
                   言ってたよね。

キュゥべえに騙される前のバカな私を、助けてあげてくれないかな――

685: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 23:19:55.08 ID:Pst82XWx0
ほむら『約束するわ!絶対にあなたを救ってみせる。
         何度繰り返すことになっても、
        必ずあなたを守ってみせる!!!』








ほむら『それが出来なかった世界何てっ!糞喰らえよ!!』

688: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 23:21:29.17 ID:Pst82XWx0
ほむら『まどか?このままじゃ、まどかの祈りは叶わない!


         まどかの願いは、報われない!!


     私という魔法少女を絶望させて、……ッ!


          まどかはそれでもいいの!?』


ほむら『ねぇ……答えて……答えてまどか……』



ほむらの言葉は、世界に溶けて行く。

689: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 23:23:09.99 ID:Pst82XWx0
ほむら『答えて……答えて……』











ほむら『……答えなさいよ、インキュベーター』

692: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 23:25:24.24 ID:Pst82XWx0
ほむら『居るんでしょ!?お前はまだ、
   世界の概念になったわけじゃない!』


ほむら『私の願いが、祈りが!叶ってない!
   奇跡が起こってないのよインキュベーター!』


ほむら『まどかの願いも、祈りも、私が居る限り叶わないの!』


ほむら『このままだと矛盾を孕んだ宇宙が、再構成を許さないのよ!?』


ほむら『ずっとこのまま!!
   ここには何もない、宇宙も、世界も、再構成されない狭間の中で、

         私は永遠に抗い続けるから!!!』

695: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 23:29:45.74 ID:Pst82XWx0
ほむら『お前の望みは違うでしょ!?
   お前の目的は宇宙の寿命を延ばすこと!
   その願いも叶わないのよ!!!!』


ほむら『だから、私の願いを叶えてよ……』


ほむら『私の願いは!まどかとの出会いをやり直したい!!
         彼女に守られる私じゃなくて、

         彼女を守る私になりたい!!!』


ほむら『さあ、叶えて!!お前の力で奇跡を起こしてみせて!!!』


ほむら『叶えてよ!!!インキュベーターーーー!!!!!』

響く声。

696: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 23:31:52.29 ID:Pst82XWx0
     『まったく、わけがわからないよ』

710: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:02:04.87 ID:CjZhMw7f0
インキュベーター『どうして君たち人類は、
         君の人類の価値基準こそ、
         僕らは理解に苦しむなあ。
         本当に意味がわからない』

インキュベーター『せっかくまどかが、
         その価値基準を最大限に生かして、
         宇宙を再構成してくれる、
         って言ってるのに』


インキュベーター『今現在で69億人、そのほぼ全てを救うって、
         言ってるのと同じ何だよ?
         それをどうして、単一個体の生き死にで、
         そこまで大騒ぎするんだい?』

712: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:05:03.90 ID:hy0Bq2aK0
ほむら『69億人の命も、


   宇宙の再構成も、


   そんなの私にとっては知らないことよ!』


ほむら『私はッ!!私はわたしの、最高の友達を守りたいだけ!!


   助けたいだけなの!!それの何が悪いの!?


   私の願いはただそれだけなのよ……』

714: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:08:05.89 ID:hy0Bq2aK0
インキュベーター『……いいのかい?君が望む世界は、


         〝魔法少女のいない〟世界だ。


          そこでは誰も魔法少女にならないし、


          もしかしたら人類の繁栄もされないかもしれない。


          でも、確かにその時間軸にまどかが居れば、


          その世界に居続けることもできるかもしれない、


          かもしれない、かもしれない。君が望んでいるのは、


          そんな世界何だよ?


          もちろん、エネルギーだって僕らは得られなくなるわけだから、


          宇宙そのものが危ないかもしれない。そんな世界何だ』

716: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:10:36.66 ID:hy0Bq2aK0
ほむら『それでもいいわ。それでも、まどかが生きててくれるなら、


   その可能性があるのなら!!今の、この世界よりずっとマシよ!!


   そして、まどかの命は、必ず私が守ってみせる。


   宇宙を救うことになっても、まどかは私が守ってみせる!!!』

722: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:15:27.60 ID:hy0Bq2aK0
インキュベーター『……暁美ほむら、


         君は本当に面白いね。どこに行っても、


         どこで逢ってもその信念は揺るがない。


         僕にとっては興味深いよ』


インキュベーター『もうどの道今の僕らは、


         この世界から消えるしかないんだ。


         今まで得てきたエネルギー源も全部パーさ』

724: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:19:16.21 ID:hy0Bq2aK0
インキュベーター『……だから、叶えてあげるよその願い』

725: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:22:33.82 ID:hy0Bq2aK0
ほむら『!?……ほ、本当に?本当に叶えられるの!?』


インキュベーター『今更聞き返すのかい?


         人類の感情は本当によくわからないな。


         理解に苦しむよ。


         でも本当のことだよ、暁美ほむら』

728: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:24:22.36 ID:hy0Bq2aK0
インキュベーター『君の願いは、エントロピーを凌駕した』





インキュベーター『君の意識は、





         無限の可能性に満ちた世界へと導かれるだろう』

731: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:28:15.03 ID:hy0Bq2aK0
インキュベーター『……これで、僕は君たちとお別れ、というわけさ』


インキュベーター『……ねえ、聞こえてるかい?鹿目まどか!』


インキュベーター『……僕らは君たちを理解できないし、


         感情もよくわからないけど』


インキュベーター『僕は、僕たちはもっと早く、


         君たちに会いたかったよ』

732: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:30:25.52 ID:hy0Bq2aK0
―――僕たちの文明では、感情という現象は、


          極めて稀な精神疾患でしかなかった。


インキュベーター『そうしたら、僕たちインキュベーターの戦略も、


         もっと違ったものになっただろうからね』


ほむら『インキュベーター……?』


インキュベーター『まどかと過ごした時間は、


         とっても有意義なものだった』


インキュベーター『まどかと居た時間は楽しかったし、


         まどかのくれた卵焼きは美味しかった!』

735: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:33:49.39 ID:hy0Bq2aK0
キュゥべえ『僕の、その時の気持ちは、本当だと思うから』





         ―――キュゥべえ!!






何処からか、聞こえた気がした。

737: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:37:03.86 ID:hy0Bq2aK0
インキュベーター『さあ、解き放ってごらん!


         君たちの、無限の可能性を!!』


インキュベーター『さようなら、鹿目まどか、暁美ほむら』




ほむら『インキュベーター……お前は……』

740: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:40:05.72 ID:hy0Bq2aK0
インキュベーター『そうだ、最後に一つ、


         大事なことを言い忘れてたよ!』


インキュベーター『またいつか、何処か無限の可能性が、


         僕たちと君たちを結び繋いだときはさ!!』

743: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:42:40.28 ID:hy0Bq2aK0
キュゥべえ『またっ!





     僕と契約して、魔法少女に、なってよ!!!』

746: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:44:47.27 ID:hy0Bq2aK0
ほむら『キュゥ……べえ……!』




光と影が揺れる。


ほむらの意識が遠く引き延ばされる。


世界の狭間へ、運命石の扉の向こう側へ。





ほむら『―――まどか……まどかっ!!』

747: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:47:23.53 ID:hy0Bq2aK0
     ―――世界は、再構成される!―――


紅莉栖「うおっまぶしっ」

岡部「これが、暁美ほむらの選択―――」







視界が、再生する。

750: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:50:26.36 ID:hy0Bq2aK0
マミ『逝ってしまったわ、円環の理に導かれて……』

752: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:52:27.04 ID:hy0Bq2aK0
―――振り返れば、仲間がいて―――


さやか『マミさんの演技!超カッコイー!!』

まどか『マミさん、素敵です!』


―――気がつけば、優しく、包まれてた―――


先生『転校生を紹介しまーす』

ほむら『暁美ほむらです。よろしくお願いします』


―――何も、かもが、歪んだ世界で―――


まどか『私、鹿目まどか。まどかって呼んで』

ほむら『私も、ほむらでいいわ』

まどか『うん、ほむらちゃん!』

754: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:55:20.25 ID:hy0Bq2aK0
―――唯一信じれる、ここが救いだった―――


さやか『転校生―っ!あんまりまどかにベタベタすんなー!』

ほむら『何を言ってるの?まどかは貴方のモノじゃないわ』

まどか『さやかちゃん……ほむらちゃんも、仲良くしようよ』

仁美『禁断の愛ですわっ!』


―――喜びも、悲しみも―――


ほむら『―――この世界は、可能性に溢れている』

755: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:59:21.19 ID:hy0Bq2aK0
―――わけあえば、強まる想い―――


ほむら『―――私は、この世界と、まどかを守るためならば』


―――この声が、届くのなら―――


ほむら『どんなことをしてでも、諦めることはしない―――』


―――きっと奇跡は、起こせるだろう―――


ほむら『だからね、まどか?』

757: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 01:01:55.18 ID:hy0Bq2aK0
ほむら『交わした約束、忘れないよ』岡部「(´;ω;`)ブワァッ」

759: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 01:05:31.33 ID:hy0Bq2aK0
―――目を閉じ、確かめる―――


まどか『え?何?約束??』


―――押し寄せた闇、振り払って進むよ―――


ほむら『何でもないわ』


―――どんなに大きな、壁があっても―――


まどか『えー?約束って何のこと??
   教えてよ、ほむらちゃん!』


―――越えて、みせるからきっと―――


ほむら『秘密よ』


―――明日信じて、祈って―――


ほむら『私だけの、秘密』

764: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 01:08:50.66 ID:hy0Bq2aK0
―――壊れた世界で彷徨って私は―――


さやか『あーまたいちゃいちゃしてる!!』


―――引き寄せられる、ように―――


ほむら『貴方には杏子がいるでしょう?』


―――辿り、着いた―――


さやか『あいつはあいつ!!
   ってゆーかそんなんじゃないし!あんな不良娘』

ほむら『そんなこと言って、杏子が泣くわよ?』

杏子『……泣かねーよ……』

769: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 01:11:46.40 ID:hy0Bq2aK0
―――目覚めた心は走り出した、未来を描くため―――


マミ『ねえ、みんなで写真撮らない?』

杏子『ハァ?写真?お断りだね』


―――難しい道で、立ち止まっても、空は―――


さやか『ほらー不良娘ー?
   このさやかちゃんが逃がすとでも思ってるのかー?』


―――綺麗な青さで、いつも待っててくれる―――


まどか『ほむらちゃん!一緒に映ろう!』

770: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 01:13:41.03 ID:hy0Bq2aK0
―――だから怖くない、もう何があっても―――


ほむら『ええ、わかったわ、まどか。
   これからも、いつまでも』


―――挫けない!―――


ほむら『ずっとね!』

マミ『撮るわよー?はい、


        ティロ・フィナーレッ!』カシャッ

775: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 01:15:34.60 ID:hy0Bq2aK0
―――ずっと、明日、待って―――





ほむら『―――悲しみと憎しみばかりを繰り返す、
   救いようのない世界だけれど。だとしてもここは、
   かつてあの子が守ろうとした場所なんだ。それを、覚えてる。
   決して、忘れたりしない。だから私は、戦い続ける―――』






『魔法少女 まどか☆マギカ ――交わした約束、忘れないよ―― 第二部 完』

777: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 01:17:08.78 ID:hy0Bq2aK0
紅莉栖「ブラボー!!!!」

岡部「うおおおおお!!!!」



感動した!全俺が泣いた!!
紅莉栖も素直になったようだ、涙を拭う仕草をしない。

こうして俺と、

紅莉栖と、

『魔法少女まどか☆マギカ』による長い夜の幕は閉じるのだった。


―『Steins;Gate―シュタインズ・ゲート― 魔法少女のエントロピー』

                                       へ続く―

901: 指圧師 ◆4soo/UO.k6 投稿日:2011/06/05(日) 07:17:59.30 ID:/9Tzn+xH0
 ―次回予告―

―――だから今、1秒ごとに、世界線を越えて―――


    「岡部」


 ―――君のその笑顔、守りたいのさ―――


              「厨二病乙」

903: 指圧師 ◆4soo/UO.k6 投稿日:2011/06/05(日) 07:20:06.45 ID:/9Tzn+xH0
   ―――そしてまた、悲しみの無い―――


「……続き、聞かせて?」


     ―――時間のループへと―――


            「今の言葉の、続き……」


     ―――飲み込まれてゆく―――


「フ、フハハ!……そうっ、まさにっ、これこそが―――」


     ―――孤独の観測者―――

『魔法章叙 Steins;Gate―シュタインズ・ゲート― 魔法少女のエントロピー』

 ―近日公開 次はまた別の世界線板で―


次回 ほむら『交わした約束、忘れないよ』岡部「(´;ω;`)ブワァッ」完結編