1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/02(火) 09:23:54 ID:KnHq8C.k

一夏「──よし、できた」

シャル「あれ、一夏。この暑いのに鉄板の前で何してるの?」

一夏「おお、シャルちょうどいい。今できたばっかりなんだけどさ、味見して
   くれないか?」

シャル「……一夏、これ何?」

一夏「ふふ~ん、日本人でないシャルには見慣れなくても仕方ないかな。さて、
   何ではこれは何に見えるかな?」

シャル「えっ、言わなきゃダメなの?」

一夏「おいおい、自慢じゃないがかなり上手くできたんだぜ。ちょっとくらい
   いい気分にさせてくれよ」

引用元: 一夏「久しぶりに鉄板に火を入れてみた」 

 

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5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/02(火) 16:40:20 ID:KnHq8C.k

シャル「……どうしても?」

一夏「どうしても」

シャル「……怒らないでよ?」

一夏「怒るもんか」

シャル「……吐瀉物」

一夏「はいさー!」ドゴッ

シャル「んおおおぐぅっ!」

一夏「人がせっかく作ったものをゲ○呼ばわりか。まったく、いい度胸をして
   おるわい……」

シャル「い、いきなり腹パンはヒドくない?」

9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/02(火) 21:13:45 ID:KnHq8C.k

一夏「……確かにそうだな。女の子の腹にパンチなんて、確かにヒドい。すま
   なかったな、シャル」

シャル「判ってくれればいいよ。で、この嘔吐物は誰の?」

一夏「セガール!」ズドム

シャル「オほほぉぉぅっっ!」

一夏「あっ、せっかくのもんじゃにシャルの◯○が混ざってしまった」

鈴「あら、一夏」

一夏「お、鈴」

鈴「おっ、もんじゃじゃないの。熱々のうちに早速いただきまーす!」

 そして鈴はうずくまるシャルを椅子代わりに、鉄板の上のハイブリッドメニューを平らげた。

 セシリアは尻をトラバサミにはさまれて死んだ。

10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/03(水) 12:16:51 ID:79w.fiu.

―――――――――――

ジュウウウ……

一夏「うし、出来た!」

シャル「一夏? くんくん……、いい匂いだけど何を作ってるの?」

一夏「おう、シャル。 何だと思う?」

シャル「うーん……何だろう? ホットケーキ……だと、お肉を使うのは変だし」

シャル「パンケーキでも無いよね……」

一夏「そうか、シャルはフランス人だものな」

一夏「これは、お好み焼きって言うんだ」 ニコ

シャル「へえ……お好み焼きかぁ」

一夏「良かったらシャルも食べるか?」

シャル「えっ!? い、いいの?」

一夏「おう、いいぜ!」

一夏「と言うか、元からそのつもりだったから」 ニコ

シャル(一夏が、ボクの為に……。 エへへ、嬉しいな♪) ///

11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/03(水) 12:24:52 ID:79w.fiu.

一夏「マヨネーズと、ソースをかけて……完成!」

シャル「わぁ……美味しそう!」

一夏「遠慮なく食べてくれ」

シャル「うん! いただきまーす!」

ハムハム……

シャル「美味しい!」

一夏「そうか、良かった♪」

鈴「一夏~、って何してるの?」

一夏「おう、鈴。 見ての通りさ」

鈴「ああ、お好み、焼いてるのね」

鈴「関西風の」

12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/03(水) 12:45:53 ID:79w.fiu.

     ピシッ……!

シャル「……!?」

シャル(……な、何? 何か……空気が変わった!?)

一夏「……鈴、今何っつった?」

鈴「ん? お好み、焼いてんの? だけど?」

一夏「その後だ」

鈴「関西風の事?」

一夏「ちげーよ! 俺が焼いてるのは『お好み焼き』だ!」

一夏「広島風みたいな こじつけするんじゃねーよ!」

鈴「はあ!? あんたこそ何言ってんのよ!?」

13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/03(水) 12:48:29 ID:79w.fiu.

鈴「『お好み焼き』は広島が発祥なの! 関西が真似したんじゃない!」

一夏「てめっ……! 大阪のソウルフードを馬鹿にしやがったな!!」

鈴「それこそ何言ってんのよ。 クソ小さいタコしか入ってないのに」

鈴「『たこ焼き』なんてぬかす食文化に お好み焼きを語る資格なんて無いわ!」

一夏「てめえ……あんな山盛りのキャベツや 固焼きソバとかコラボさせるくせに」

一夏「よくそんな事言えるな。 あんな物が、お好み焼きであってたまるか!!」

鈴「何ですって!?」

シャル「…………」

15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/03(水) 13:01:49 ID:79w.fiu.

鈴「だいたい、ソースはともかく、マヨラーも真っ青なほど」

鈴「マヨネーズをかけるのは、どう考えてもいただけないわ!」

鈴「あんなの胃がもたれるだけよ!」

一夏「何だと! あれはソースの辛味をまろやかにする工夫だ!」

一夏「ソースオンリーの味だと、味覚がおかしくなるだけだっつーの!」

鈴「はんっ! ちゃんちゃらおかしいわね!」

鈴「何にでも鰹節ぶっかけてるくせに、恥ずかしくないのかしら!?」

一夏「何だと!? 広島土人が!!」

鈴「何よ!? 関西かぶれ!!」

シャル「…………」

シャル(……どうしよう)

シャル(味わって、食べられないよう……)

16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/03(水) 13:15:47 ID:79w.fiu.

シャル「ふ、二人共、ケンカはよくn」

一夏・鈴「シャル(ロット)は黙ってて!」

シャル「ひいっ……」

一夏「こうなったら……!」

鈴「道は一つね……!」

シャル(……嫌な予感しかしない)

一夏・鈴「勝負だ(よ)!!」

シャル(やっぱりぃ……) シクシク…

鈴「というわけだから、シャルロット」

鈴「あたしが本物のお好み焼きを 焼いたげるから食べてみて!」

シャル「う、うん……」


17 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/03(水) 13:21:09 ID:79w.fiu.


 ……この日、実に12枚の様々なお好み焼きを食べたシャルは

もう二度とお好み焼きを食べる事はなかった……。

 

21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/05(金) 11:30:07 ID:3ZGSCr.2

―――――――――――

ジュウウウ…

一夏「~♪~♪」

シャル「ひっ……!?」

一夏「あ……シャル」

一夏「こ、この前は、すまん……」

シャル「う、うん……」

シャル「こ、今度は……何を?」

一夏「ああ、今度はステーキさ!」

シャル「ステーキ? これが?」

一夏「そう……ってシャルは、知らないのか? サイコロステーキ」

22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/05(金) 11:40:05 ID:3ZGSCr.2

シャル「サイコロステーキ? ……知らないなぁ」

一夏「そうか……俺は好きなんだけどな」

一夏「一口サイズで食べやすいし」

シャル「ふうん……」

一夏「良かったら……食べてみるか?」

シャル「……えっと」

一夏「さすがに これに、こだわりは無いから」

シャル「そ、そう? じゃあ……もらおうかな」

一夏「よし! この前のお詫びを含めて、腕によりをかけるな!」

23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/05(金) 11:53:34 ID:3ZGSCr.2

一夏「ほい、お待たせ!」

一夏「付け合せに フライドポテトとレタスのサラダをどうぞ」

シャル「わぁ……美味しそう」

シャル「いただきまーす!」

ハムハム……

シャル「うん! 美味しい!」

一夏「そうか! 良かった……」

シャル「それに、一夏の言う通り、とっても食べやすい」 ハムハム…

シャル「ナイフで、切り分ける手間がないのは、ありがたいかも」 ハムハム…

一夏「だろう? 肉が上手に切れないと、俺、イライラしちゃってさ」

一夏「サイコロステーキに出会って、これだ!って思ったんだ」

シャル「ふふっ、ボクも解るな、それ」

24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/05(金) 12:28:23 ID:3ZGSCr.2

鈴「一夏~。 何してるの?」

シャル「ひっ……!」 ビクンッ!

鈴「……シャルロット、そんなに怯えないでよ」

鈴「この前は悪かったって……」

シャル「う、うん……」

一夏「……鈴も食うか?」

一夏「この前は俺達、大人気なかった……」

一夏「仲直りの印として、どうだ?」

鈴「うん……もらおう、かな」

鈴「ところで、何を作ってるの?」

一夏「サイコロステーキ」

鈴「ああ、あれね。 食べやすくていいよね♪」

シャル「…………ホッ」

25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/05(金) 12:39:54 ID:3ZGSCr.2

一夏「ほら、鈴。 お待たせ」 コト…

鈴「ありがと、一夏。 美味しそう!」

一夏「注文受けて、すぐ料理できるのも強みだよな」

鈴「いただきまーす!」

モグモグ……

鈴「うん! 美味しいわ!」

鈴「でも、もう少し胡椒を効かせたいかな?」

一夏「おう、じゃこれ使ってくれ」 胡椒パス

シャル「そのあたりは、好みだね」 クスッ

セシリア「あら、一夏さん。 何をして いらっしゃいますの?」

箒「いい匂いだな」

一夏「セシリア、それに箒」

一夏「サイコロステーキを焼いていたんだ」

26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/05(金) 12:51:59 ID:3ZGSCr.2

セシリア「サイコロステーキ?」

箒「肉をサイコロの……立方体に切り分けて焼く、ステーキだ」

シャル「見た方が早いと思うよ」

鈴「ほら、これ」 スッ

セシリア「あら……こんなステーキの調理法、初めて見ましたわ」

一夏「良かったら、セシリアも食べるか?」

一夏「もちろん箒も」

セシリア「い、一夏さんが、作ってくださるのですか?」 ///

一夏「ああ」 ニコ

セシリア「もちろん、いただきます!」 ///

箒「私も もらうぞ、一夏」

28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/05(金) 21:02:22 ID:3ZGSCr.2

ジュウウウ…

一夏「はい、お待たせ。 お二人さん」

セシリア「ありがとうございます、一夏さん」 ///

箒「いただきます」

ハムハム……

箒「うむ! 美味しいぞ、一夏」

一夏「そうか、良かった」

セシリア「…………」

一夏「……セシリア?」

セシリア「!? あっ、えと……美味しいですわ!」

シャル(……どう見ても)

鈴(取って付けた感想ね……)

一夏「く、口に合わなかったか? セシリア?」

29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/05(金) 21:18:13 ID:3ZGSCr.2

セシリア「い、いえ、そんな……」

一夏「いいんだ。 正直に言ってくれ」

一夏「それに、この肉、特売品のやつだし……」

一夏「(セレブな)セシリアの口に合わなかったのも」

一夏「しょうがない所は、あるんじゃないかな?」

セシリア「…………」

セシリア「えと……その、ちょっと お電話をしても、よろしいでしょうか?」

一夏「電話? ああ、いいぜ」

セシリア「…………」 (携帯)ピッポッパッ

セシリア「……あ、チェルシー? 少し、頼みたい事があるのですけど……」

一同「???」

30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/05(金) 21:31:31 ID:3ZGSCr.2

20分後……

チェルシー「お待たせいたしました、お嬢様」

セシリア「あ、チェルシー」

チェルシー「最高級神戸牛ビーフです」

一同「!!!!」

セシリア「一夏さん、御手数ですが……もう一度、このお肉で調理していただけますか?」

一夏「……い、いいのか?」

セシリア「はい!」 ニコ

一夏「わ……わかった」

一夏「つ、つーか、塊だなこれ。 ステーキサイズに切り分けて……と」

ジュウウウ……

31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/05(金) 21:39:03 ID:3ZGSCr.2

一夏(うっ……!?)

シャル(何!? これ!?)

鈴(焼いてる時の匂いが……)

箒(全然違う!!)

一同(ものすごく、いい匂い……!!)

チェルシー「…………」

一夏「……お、お待たせ、セシリア」

セシリア「はい、一夏さん!」

ハム……モグモグ……

セシリア「…………」

一夏「……ど、どうだ?」

32: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/05(金) 21:45:48 ID:3ZGSCr.2

セシリア「先ほどよりは、美味しいのですが……」

一夏「そ、そうか……」

セシリア「チェルシー、ちょっと料理してもらえるかしら?」

チェルシー「かしこまりました、お嬢様」

ジュウウウ……

シャル(うう……おかしいな?)

鈴(さっき食べたばかりなのに……)

箒(この匂いのせいで……)

一夏(口の中のよだれが……止まらねぇ……)

チェルシー「…………」

33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/05(金) 21:56:34 ID:3ZGSCr.2

チェルシー「一夏さん」

一夏「! は、はい?」

チェルシー「先ほどは、軽く表面を焼いた程度で 切り分けておられましたが……」

チェルシー「少々早すぎたかと思います」

一夏「は、はあ……」

チェルシー「あれでは、せっかくの旨みが 切り分けた箇所から流れ出てしまい」

チェルシー「勿体のうございます」

一夏「…………」

チェルシー「そして、味付けですが」

チェルシー「シンプルに塩、胡椒というのも悪いわけでは、ありません」

チェルシー「しかし、それでは、臭みを消す事は出来ても」

チェルシー「肉、本来の旨みを 最大限に引き出せません」

一夏(……えっと)

34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/05(金) 22:14:40 ID:3ZGSCr.2

そう言うと彼女は、あえて、俺の調理法をなぞらえて
チェルシー風サイコロステーキを焼き上げて行く……。

素人の俺から見ても彼女の手際は、かなり良く
流れる様な作業というのは、この事を言うのだろう。

そして、味付けや香り付けに 赤ワインやハーブを使い
より一層、美味そうな匂いが立ち込めた……。

シャル(はふぅ……お、美味しそう)

鈴(頭が……ボーっとして来た……)

箒(お、落ち着け……単なる……肉料理……じゃないか)

一夏(ああ……なんだよ……この拷問の様なプレイは……)

チェルシー「はい、お嬢様、お待たせいたしました。 どうぞ」

セシリア「ありがとう、チェルシー」 ニコ

ハム……モグモグ……

一同「……ゴクッ」

35: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/05(金) 22:25:25 ID:3ZGSCr.2

セシリア「美味しいですわ♪」

一同(そりゃそうでしょ……)

セシリア「ただ……神戸牛に赤ワインの香りは、きつすぎるのでは無くて?」

チェルシー「申し訳ございません……白ワインで合うものが手元になくて……」

チェルシー「この様に小さく切り分けた事で、より香りが強く感じられるみたいです」

セシリア「なるほど……この調理法は初めてですもの、仕方ありませんわ」

セシリア「それでは、チェルシー。 今の反省点を生かして」

セシリア「皆さんにも、作って差し上げて下さいな」

一同「!!!!!」

チェルシー「かしこまりました、お嬢様」 ニコ

36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/05(金) 22:41:47 ID:3ZGSCr.2

一夏「う、美味い!! 美味すぎる!!」

シャル「ほっぺたが……落ちちゃうよぉ……」

鈴「こ、こんな……こんなお肉が……存在するなんて!!」

箒「い、今まで、食べてきたステーキとは……何だったんだ……」

セシリア「喜んでいただいて、嬉しいですわ」 ニコ

チェルシー「調理法としては、面白いですね」

チェルシー「火が早く肉に入るので、見極めが難しいですが……」

セシリア「最高のお肉に 最高の調理をすれば」

セシリア「最高に美味し物が作れるのですわ♪」

カチャン……

一夏(うん……確かにその通りだな)

シャル(こんなに美味しい物を ご馳走になってて何だけど……)

箒(特大の大声で……)

鈴(ものすごく一言、言いたいわ……)

37: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/05(金) 22:48:27 ID:3ZGSCr.2



     お 前 が 言 う な !!



 ……その後、最高の肉料理を食べた一同は、並の肉を
『美味い』と感じる様になるまで、しばらく時間がかかった……。


ラウラ「……あれ?」


ちょっぴり 美味○んぼ編、おしまい
あとよろ。

41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/07(日) 14:36:20 ID:l0wK1ySA

―――――――――――

ジュウウウ……

一夏「よっ…と」

ラウラ「嫁よ」

一夏「おう、ラウラか」

ラウラ「それは何だ?」

一夏「これか? 鉄板焼きの定番、焼きそばだよ」

ラウラ「ほう、これが焼きそばか」

一夏「へえ? 知っているのか?」

ラウラ「クラリッサから聞いてはいる。 が、実物を見るのは初めてだ」

42: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/07(日) 14:44:14 ID:l0wK1ySA

一夏「そうか。 ラウラも食べてみるか?」

ラウラ「うむ、ぜひ食べてみたい」

一夏「よし、じゃあ今焼いてる これを食べるといい」

ラウラ「♪」

     コト…

一夏「ラウラ、おまたせ」

ラウラ「ありがとう、一夏」

ラウラ「いただきます」

     モグモグ……

ラウラ「うん、美味しいぞ、一夏!」

一夏「そうか、良かった」 クスッ

43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/07(日) 14:59:09 ID:l0wK1ySA

シャル「一夏~? 今日は、何作ってるの?」

一夏「お、シャル」

シャル「ああ、焼きそばってやつだね」

ラウラ「む? シャルロットは、焼きそばを知っているのか?」

シャル「食べた事は無いよ? テレビで……B級グルメ?の特集があってね」

シャル「それで知ったんだ」

ラウラ「なるほど」 ムグムグ

一夏「シャルも食うか?」

シャル「ああ、それなんだけど……いつも食べさせて貰ってばかりだから」

シャル「今度は、ボクが作ってあげようと思って、いろいろ持って来たんだ♪」 スッ

一夏「へえ? シャルが鉄板を使って、か……」

一夏「そりゃ楽しみだな」

44: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/08(月) 01:26:28 ID:wOof./1I

ジュウウウ……

シャル「まずは、生地を薄く、円形に伸ばして……と」 ススス…

ラウラ「ふむふむ」

一夏「何を作っているんだろう?」

シャル「ウフフ……そうだなぁ。 まずは、定番の生クリームと イチゴにしようかな?」

一夏「あっ! わかった! クレープだな?」

シャル「正解だよ、一夏」 ニコ

ラウラ「ほうほう、これがクレープか」

一夏「でもあれって、確か専用のプレートじゃないと ダメなんじゃなかったけ?」

シャル「うん、そうなんだけど、鉄板でも出来るかな?と思って」

シャル「試してみたくなったんだ」

一夏「なるほど。 鉄板焼きの新たな試みか」

ラウラ「うむ。 チャレンジするのは、いい事だな」

45: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/08(月) 01:38:40 ID:wOof./1I

シャル「うーん、とりあえず出来たけど」

シャル「火加減の調整が難しいね」

ラウラ「少し、焦げてしまったな……」

一夏「だけど十分、美味いぜ。 お焦げもいいアクセントになってる」

シャル「フフッ、ありがとう、一夏」 ///

箒「楽しそうだな、一夏」

一夏「おっ、箒」

箒「香ばしい いい匂いがしたから、多分ここだろうと思って来てみた」

箒「ビンゴだったな」 クスッ

ラウラ「む? 箒も、何か持って来たのか?」

箒「まあな。 と言っても大したモノじゃない」

箒「ちょっと、鉄板を貸してもらえるか?」

シャル「あ、じゃあ変わるね? 箒」

46: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/08(月) 07:45:15 ID:wOof./1I

ジュウウウ……

一夏「焼きおにぎりか」

箒「これなら単純だけど、美味しいと思ってな」 クス

シャル「へえ……お米って焼いても いい匂いがするんだね」

ラウラ「そういえば、お餅の原料も米だったな」

一夏「あれは、専用のお米 使ってるんだけどな」

箒「よし、ここで醤油を垂らして、と……」 ジュウウウ……

一夏「うはぁ……日本人にとっては、たまらなくいい匂いだ……」

シャル(むっ……このポイントは、大きそう……)

ラウラ(なかなかの策略だな)

箒(フフフ……) ///

     ジュウウウ……

47: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/08(月) 07:58:41 ID:wOof./1I

一夏「あれ? 箒」

箒「なんだ?」

一夏「このお椀、何に使うんだ?」

箒「ああ、それは こう使うんだ」

     ポト…

一夏「焼きおにぎりを お椀に?」

ラウラ「手頃な皿が無かったのか?」

箒「フフフ……今日は、ちょっと行儀悪く行こうと思ってな」

シャル「行儀……悪く?」

箒「そうだ」

箒「お椀に焼きおにぎりを入れて……この魔法瓶のダシ汁を注いで……」 コポコポ…

箒「完成だ」

48: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/08(月) 08:11:26 ID:wOof./1I

一夏「美味い!」

シャル「焼きおにぎりの香ばしさと、昆布味のダシが 絶妙にマッチしてて……」

ラウラ「凄く美味しい!」

箒「いけるだろう?」 クスッ

一夏「しかも おにぎりの中にある 具材の梅干がまた、いいアクセントになってる!!」

シャル「この酸味、たまらないね!」

ラウラ「あっさりしてるから、いくらでも入るな!」

箒「そんなに喜んでもらえると、こっちも嬉しいな」 ///

50: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/08(月) 08:32:27 ID:wOof./1I

鈴「ちょっとちょっと、また美味しそうな匂い 立ててるじゃない」

一夏「おっ、鈴」

箒「鈴もどうだ?」

シャル「ん? 鈴も何か持ってきてるね?」

鈴「まあね。 あたしも腕を振るおうと思ってね」 ニコ

ラウラ「ほうほう。 今度は、どんな料理だ?」 ワクワク

鈴「期待させといて何だけど……定番料理かな?」 スッ

一夏「なるほど、餃子か」

箒「確かに定番料理だな」

鈴「フフッ、でもあたしは、中華料理屋の娘だから」

鈴「少し、アレンジしてるわ」

シャル「へえ、それは楽しみだね」

51: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/08(月) 08:48:33 ID:wOof./1I

     ジュウウウ……

一夏「うん、いい匂いだ」

箒「中華料理の炒め物は、なぜか それとわかる匂いがする」

シャル「言われてみれば確かに」

ラウラ「長い歴史がモノを言っているのか?」

鈴「多分、香草をよく炒めるから その匂いだと思う」

鈴「食文化の歴史が長いのも事実だけどね」 クスッ

     ジュウウウ……

鈴「はい、完成!」 コト…

一夏「おー、美味そう!」

箒「では、いただきます」

ハムハム……

52: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/08(月) 09:03:31 ID:wOof./1I

ラウラ「うむ! 美味い!」 ハフハフ…

シャル「美味しい!」

箒「これは……つけ汁に工夫が?」

鈴「ううん、タレは普通よ」

鈴「餃子の中身に ニンニクじゃなくて、ハーブを入れてみたの」

鈴「後、鳥と豚と牛の合いびき肉を使ってるわ」

一夏「どうりで。 美味いんだけど、なんか違うな? とは思ってたんだ」

シャル「ボクはこれ、すごく好き! ニンニクの匂い、ちょっと苦手だったから」

シャル「ハーブの風味が、とっても食欲をそそるよ!」

ラウラ「EU諸国の人間に向いてそうだな」 クスッ

53: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/08(月) 09:25:56 ID:wOof./1I

鈴「実は、本場・中国の餃子に ニンニクは、ほとんど使われないの」

鈴「それに、あっちでは水餃子(すいぎょうざ)が主流で」

鈴「餃子と言えば『茹でるもの』というイメージがあるわ」

一夏「そういや『餃○の王将』も中国に出店したけど」

一夏「焼き餃子が受け入れられなくて、すぐ撤退してたな」

鈴「あたしは日本で育ったから、焼き餃子も立派な調理法だと思うけどね」 クス

箒「そうなのか……焼き餃子は、こんなに美味しいのに」

シャル「炒め物王国の中国が、これを受け入れないって言うのも 不思議な感じがするね」

ラウラ「確かにそうだな」 アムアム…

54: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/08(月) 09:50:40 ID:wOof./1I

鈴「……でも、箒の 焼きおにぎり ダシ汁かけ?は、抜群の美味しさね」

鈴「正直、負けたって思う……」

箒「いや、鈴の焼き餃子も絶品だ」

箒「これ、おそらく小龍包(しょうろんぽう)のレシピをアレンジしたのだろう?」

箒「私には無い、発想だ」

一夏「ああ、なるほど。 言われてみれば……」

ラウラ「シャルロット、良かったらクレープを また焼いてくれないか?」

ラウラ「デザートが欲しい」

シャル「もう……ラウラは、一度食べてるのに。 しょうがないな♪」

鈴「そういえば、一夏は何を作ってたの?」

一夏「俺? 焼きそば」

鈴「よ、良かったら、あたしにも作って欲しいな」 ///

一夏「ああ、もちろんいいぜ」 ニコ

鈴「えへへ……」 ///

55: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/08(月) 10:01:44 ID:wOof./1I

箒(むっ……!)

シャル(さりげなく、可愛さをアピールしてる……!)

ラウラ「♪」 クレープ ウマウマ

箒「い、一夏! よ、良かったら、私にも、その……」 ///

シャル「ボ、ボクも、欲しい、かな……」 ///

一夏「お? おお、いいぜ。 どんとこい、だ!」

鈴「ムー……」



????「あら、みなさん。 ごきげんよう」



一同「」 ビクンッ!!

56: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/08(月) 10:16:37 ID:wOof./1I



その声は、優雅で、美しく、丁寧だったが
その場に居た誰もが、地の底に住まう 魔王の咆哮の様に聞こえた……。

恐る恐る振り返る一同……。
願わくば、幻聴であってくれ……!
そう思わずには、いられなかった。


だ が …


そ れ は 居 た …




57: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/08(月) 10:30:31 ID:wOof./1I

セシリア「? どうか、なさいましたの?」

一夏「い、いや……」

箒「な、何でも無い……」

鈴(!! ……し、しかも)

シャル(手荷物を……)

ラウラ(持参している……!)

一同(やばい、やばい、やばい、やばい、やばい!)

一夏「え……と。 や、焼きそば、作るんだけど……」

一夏「セシリアもどうだ?」

セシリア「ありがとうございます、一夏さん」 ニコ

セシリア「でも、前回、ご馳走になったので」

セシリア「今回は、わたくしが調理いたしますわ!」

一夏「いやいやいやいや! ご馳走になったのは、俺達の方だし!」

セシリア「遠慮、なさらないでください」 ニコ

58: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/08(月) 10:47:51 ID:wOof./1I

一同(させてよ! 全力で!)

セシリア「さあ、焼きますわよ!」 パカッ

一夏「ん?……なんだ? タッパーの肉を焼くだけなのか?」

セシリア「お恥ずかしいのですが、チェルシーのつけダレに漬けた」

セシリア「お肉を焼くだけですわ」

一同(チェルシー、GJ!!)

セシリア「もちろん、わたくしのアレンジも加えましたが」 ニコ

一同(余計な事をぉぉぉぉっ!!!)

セシリア「さて、まいりますわよ!」

     ジュウウウ……

59: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/08(月) 11:02:53 ID:wOof./1I

一夏(…………)

箒(に、匂いは、普通だな……)

鈴(うん……香ばしい、いい匂い)

シャル(さすがは、チェルシーさん……)

ラウラ(どうしよう……? お腹がいっぱいだから、と、断るか?)

セシリア「♪」 フフ~ン♪ フン♪

     ジュウウウ……

60: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/08(月) 11:11:00 ID:wOof./1I

セシリア「さ、みなさん! どうぞ、めし上がってくださいな♪」

一同(……………………)

一夏(……おかしいな?)

箒(焼いている匂いは、普通だったのに……)

鈴(どうして、火が通って行くと……)

シャル(若干、青みがかるの……?)

ラウラ(銅でも入っているのか……?)

セシリア「ささ、みなさん、温かい内にどうぞ♪」

一同(……………………)

61: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/08(月) 11:19:55 ID:wOof./1I

一夏(……ええーい! 覚悟を決めるぜ!) グッ!

箒(これはあの時の肉……これはあの時の肉……) ブツブツ…

鈴(ええと……確か、保健室は あっちの方向だったわね……) チラチラ…

シャル(お母さん……どうかボクを守って……!) セツジツ…

ラウラ(我が体のナノマシンよ……頼むぞ!) フルフル…

一同「……じゃあ」

一同「いただきます」

セシリア「はい♪」



     モグッ…!




62: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/08(月) 11:30:17 ID:wOof./1I



……これは、たぶん才能なのだろう。 人知を超えた才能。
なにしろ、彼女は市販された調味料と食材しか、使っていないのだから。

なのに、一度で5人も病院送りにする様な
殺戮兵器をいとも簡単に作れてしまう……。

ああ……神よ! 願わくば、彼女に、その才能を気づかせたまえ……!
これ以上の犠牲者が出ない内に……!



セシリア「……あれ? みなさん?」



     おしまい

67: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/14(日) 16:01:11 ID:3rhr0wmI

―――――――――――

ジュウウウ……

セシリア「あら、一夏さん」

一夏「!!」 ビビクンッ!!

一夏「や、やあ、セシリア……」

セシリア「? どうか なさいましたの?」

一夏「な、何でもないから……」

セシリア「ところで、今度は何を調理してますの?」

一夏「ああ……、たこ焼きってやつさ」

セシリア「たこ……焼き?」

セシリア「たこは、どこですの?」

68: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/14(日) 16:09:41 ID:3rhr0wmI

一夏(……ふ、触れて欲しくない所を)

セシリア「一夏さん?」

一夏「ああ……何でも無い」

一夏「この中に入っているんだ」

セシリア「え? この小さな切れっ端みたいなタコが?」

一夏「ぐっ……そ、そうなんだ……」 アハハハ…

一夏(耐えろ……俺……!)

一夏「食べてみるか? まあ、口に合うかどうか わからないけど……」

セシリア「はい♪」

69: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/14(日) 16:25:23 ID:3rhr0wmI

セシリア「はふ、はふ……」 ///

一夏「熱いから、ゆっくり食べろよ?」

一夏(ちょっと遅かったかな……)

セシリア「はふぃ……あふ、はふ」 ///

一夏「……どうかな?」

セシリア「ちょっと熱かったですけど……美味しかったですわ♪」

一夏「え? そうなの?」

セシリア「……なんですの? わたくしは、批評を偽ったりは いたしませんわ」

一夏「すまん。 これは庶民の味なんで、セシリアの口にあうと 思わなかったんだ」

一夏「気を悪くしたのなら謝る」

セシリア「いえ……わかっていただければ……」

70: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/14(日) 16:40:21 ID:3rhr0wmI

鈴「一夏~? 今度は、何作ってるの?」

一夏「げえっ! 鈴!」

鈴「あたしを 関羽扱いしないでよ……」

鈴「……って」

ジュウウウ……

一夏「…………」

鈴「…………」

セシリア「……? お二人共、どうかなさいましたの?」

一夏・鈴「……な、なんでもない」

セシリア「???」

一夏「……とりあえず、聞いておくけど」

一夏「食うか?」

鈴「…………」

71: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/14(日) 16:45:03 ID:3rhr0wmI

鈴「ちょっと、時間もらえる?」

一夏「いらないなら、いらないって 言ってくれていいんだぞ?」

鈴「そうじゃないんだってば。 とにかく、準備してくる」 タッ タッ タッ…

一夏・セシリア「…………」

一夏・セシリア「準備?」



箒「一夏」

一夏「あっ、箒」

箒「さっき、鈴とすれ違ったけど……」

箒「何かあったのか?」

一夏「いや……それが、よくわからなくて」

箒「そうなのか……」

72: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/14(日) 16:54:28 ID:3rhr0wmI

箒「ところで……今日は、たこ焼きか」

一夏「ああ、鉄板をしまう時に このたこ焼き器見つけてな」

一夏「こいつにも久しぶりに、火を入れておこうと思って」

箒「なるほど」

一夏「どうだ? 箒も食うか?」

箒「ああ、いただこう」

ジュウウウ……

箒「うむ、美味いな♪」 ハフ ハフ

セシリア「箒さんは、平気そうですわね」

箒「? 何がだ?」

セシリア「わたくしには、ちょっと熱かったので……」

箒「……ああ、そういう事か」

73: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/14(日) 17:13:23 ID:3rhr0wmI

箒「確かに熱いけど、これは こうやって、はふはふ言いながら食べるのも」

箒「おつなモノなんだ」

セシリア「そうなんですの?」

箒「お祭り屋台の定番メニューでな……」

箒「懐かしいな……実家の境内で行われてた夜店祭り」

箒「一夏と一緒に たこ焼きを食べた事を思い出す」 フフフ♪

一夏「ああ、確かにそうだった」

一夏「俺も箒も、口の中、火傷したっけな……」

箒「ふふふ……」 ///

セシリア(むっ……! なんですの!? この雰囲気!?)



シャル「一夏、今度は何を作ってるの?」

ラウラ「嫁よ。 何かは解らんが、ぜひ食べたい!」 キラキラ☆

セシリア(お二人共、GJですわ!)

74: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/14(日) 17:27:52 ID:3rhr0wmI

一夏「えっとラウラ。 あらかじめ言っておくけど」

一夏「『たこ焼き』と名うっているのに、タコはどこだ?とか」

一夏「タコが小さい、とかは 言わないでくれ」

一夏「これは、こういうモノなんだ。 それで納得しておいてくれ」

一夏「わかったか?」

ラウラ「うむ。 わかったぞ、嫁よ」

シャル(……そういえば、鈴にバカにされてたっけ)

セシリア(……先ほどの一夏さんの微妙な お顔は)

セシリア(そう言う意味でしたのね……)

75: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/14(日) 20:59:41 ID:3rhr0wmI

一夏「はい、お待たせ」

ラウラ「うむ! 美味しいぞ、一夏!」

シャル「はほっ、はふっ」 ///

シャル「お、おいふぃよふぉ、はふぉ」 ///

セシリア「熱いの行きましたわね……」 クスクス

シャル「み、みふっ!」 ゴクゴク…

シャル「ふうぅ~……」

シャル「……もう、セシリア、知ってるのなら教えてよ」

セシリア「ごめんなさい、シャルロットさん」

セシリア「傍目から見てると面白くて……つい」 クスッ

76: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/17(水) 08:57:26 ID:YfOKba3o

ラウラ「ふむ、美味いな」 ホフ ホフ

シャル「……ラウラは平気そうだね?」

ラウラ「確かに熱いが、このくらいは大丈夫だ」

セシリア「これが、日本のお祭りの味ですのね」

箒「定番メニューではあるが、これだけでは無いぞ?」

セシリア「そうなんですの?」

箒「ああ。 例えば……」



鈴「お待たせ~」 ウンセッ ウンセッ



一夏「鈴? 何だよ、その荷物?」

鈴「まあ、いいから。 ちょっと変わってもらえる? 一夏」

一夏「あ、ああ……」

77: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/17(水) 09:06:55 ID:YfOKba3o

ジュウウウ……

一夏「…………」

箒「……?」

箒(気のせいか……多少、焼く時の匂いが、違う様な……)

ラウラ「鈴、余計な事かもしれないが、火が弱いのではないか?」

鈴「これでいいのよ」

鈴「一夏が作ってた たこ焼きとは、『違う』ものだから」

シャル「そうなの? ボクの目には同じに見えるけど……」

セシリア「わたくしもですわ……」

鈴「まあ、有り合わせの材料だから 本物の味には、及ばないと思うけどね」

シャル「本場の味?」

一夏「…………」

鈴「とりあえず食べてみて、判断してね」

ジュウウウ……

78: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/17(水) 09:18:30 ID:YfOKba3o

鈴「はい、出来たわ」 コト…

ラウラ「……? ソースは、かけないのか?」

鈴「それも美味しんだけどね……今回は、こっちを試してもらえる?」 コポポ…

シャル「お椀に……出し汁?」

鈴「そ。 これにあたしが焼いた たこ焼きを入れて、食べてみて?」

セシリア「箒さんの焼きおにぎりを 思い出しますわね」

一夏「……いただきます」

ハム……モグモグモグ……



一同「……!!!」



79: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/17(水) 09:31:03 ID:YfOKba3o

シャル「……えっ!?」

箒「こ、これは!?」

セシリア「なんて、上品で……!」

ラウラ「美味しい!」

一夏「……っ!」

鈴「これはね、『明石焼き』っていうの」

シャル「明石? 鯛で有名な兵庫県の?」

鈴「よく知ってるわね? シャルロット。 正解よ」

鈴「明石では『玉子焼き』って名前でも 売られてるけど」

鈴「あたしはこっちの方が、たこ焼きとしては 美味しいと思ってるわ」

80: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/17(水) 09:39:03 ID:YfOKba3o

セシリア「それにしても……どうしてこんなに風味があるのかしら?」

シャル「出し汁に秘密が?」

箒「いや……おそらく、生地自体に薄く味を入れてあるんだ」

シャル「ああ! 通りで!」

箒「だし巻き卵、という料理があるのだが、それに近い」

ラウラ「♪」 ウマ ウマ♪



一夏「…………」

81: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/17(水) 09:45:22 ID:YfOKba3o

セシリア「それに、このふわりとした食感が またいいですわ♪」

シャル「ホントだね♪」

箒「これもだし巻き卵に近いな。 見事な焼き加減だ、鈴」

鈴「ふふ、ありがと、箒」

ラウラ「そうか……火を弱くして焼いてた理由は、それか」 ウマ ウマ♪



一夏「…………」

82: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/17(水) 09:51:46 ID:YfOKba3o

ラウラ「おかわりだ! 鈴!」 サッ

鈴「なんで そんなに偉そうなのよ……でもま、いいわ!」

鈴「材料が有る限り、焼いたげるね♪」

シャル「あ、ボクも お願いしていい?」

セシリア「わたくしも お願いしますわ」

箒「私も頼む」

鈴「はいはい、どんどん焼いたげる!」 ウフフ♪



一夏「…………」

84: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/17(水) 09:59:09 ID:YfOKba3o

ジュウウウ……

鈴「さっきも言ったけど……本場の味は、もっと美味しいわ」

ラウラ「こんなに美味しいのに……更に上があるのか……」

箒「レシピや隠し味……使っている道具なんかで良くなるのだろうな」

シャル「一度食べてみたいね♪」

セシリア「本当に そうですわね♪」



一夏「…………」

85: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/17(水) 10:06:29 ID:YfOKba3o

ラウラ「私は、これでも十分行けるぞ! おかわりだ! 鈴!」

鈴「はいはい、ちょっと待ってね」

シャル「ん~、ホントに美味しいなぁ……」

セシリア「いくらでも食べられますわ♪」

箒「♪」 ウマ ウマ♪



一夏「…………」



鈴「あっ、一夏。 一夏もおかわりする?」 ニコ

86: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/17(水) 10:11:56 ID:YfOKba3o

一夏「……う」

鈴「? う?」

一夏「うわああああああんっ!!」

一夏「たこ焼きは……たこ焼きは! 大阪が一番、美味しいんだぁああっ!!」

     ダダダダダダダッ!!

鈴「」

シャル「」

セシリア「」

箒「」

ラウラ「?」 ウマ ウマ♪

87: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/17(水) 10:18:21 ID:YfOKba3o



一夏は、このショックで 寮の部屋からしばらく出てこなくなった……。



一夏「たこ焼きは、大阪のものなんだぁぁぁっ……」

一夏「大阪は、粉もん文化なんだぁぁぁっ……」



ドアに耳を当てると こんな声が、すすり泣きと共に聞こえた……。



     おしまい

90: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/19(金) 15:09:25 ID:Owg8n806

―――――――――――

ジュウウウ……

鈴「……あれ?」

箒「やあ、鈴」

鈴「一夏……じゃなかったか」

箒「……あれから出てこないな、一夏」

鈴「まさか、こんなに特大の地雷を踏み抜いてたなんてね……」 ハア…

鈴「で? 箒は何をしてるの?」

箒「見ての通りだ」

ジュウウウ……

鈴「まるで、お祭りね」

鈴「っていうか、変わってる焼き型ね? いろんなものがハイブリットされてる」

91: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/19(金) 15:22:22 ID:Owg8n806

箒「ああ……この前セシリアと話してて、お祭りの定番メニューの話題になった」

箒「その時に思い出したんだ」

箒「これの存在をな」

鈴「ふうん……」

箒「そうだ、鈴も協力してくれないか?」

鈴「協力? 何を?」

箒「名づけて……いや、必要ないか」

箒「天の岩戸作戦だ」

鈴「天の岩戸……。 ! そっか!」

鈴「一夏を 誘い出そうっていうのね?」

箒「正解だ。 粉もん好きの一夏が、この匂いに釣られないわけがない」 クスッ

鈴「わかったわ、箒! じゃああたし、たこ焼きを焼く!」

箒「えっ!?」

92: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/19(金) 15:33:10 ID:Owg8n806

箒「し、しかし、一夏は前回それで……!」

鈴「いいのよ。 一夏は、ちゃんと気がついてるわよ」

鈴「本当は、『どっちが』美味しいのかが、大切なんじゃない」

鈴「『どっちも』美味しいで いいんじゃないかって……」

箒「鈴……」

鈴「じゃ、あたし、準備してくる」 ニコ

箒「ああ、待っているぞ」 ニコ

     タッ タッ タッ…



シャル「一夏!?」

ラウラ「嫁なのか!?」

セシリア「ようやく、部屋から お出になられましたの!?」

93: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/19(金) 15:47:01 ID:Owg8n806

箒「……期待させてすまないな」

シャル「あ……」

ラウラ「箒……」

セシリア「箒さんでしたか……」

箒「だが、今、作戦を決行中だ」 フフ

シャル「作戦?」

箒「はるか昔……天照大神(あまてらすおおみかみ)という名の神が」

箒「些細な事でへそを曲げてしまって……」

箒「自宅である天の岩戸に引き篭ってしまった」

ラウラ「…………」

箒「その神は大切な役割を担っていたので、引き篭ったままで居ると」

箒「様々な災厄が世界を襲った……」

セシリア「…………」

94: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/19(金) 15:59:24 ID:Owg8n806

箒「人々は困り果てた」

箒「どうしたら天照大神(あまてらすおおみかみ)を自宅から出せるだろう?」

箒「だが、天の岩戸は頑丈で、力ずくでは まず無理だった」

シャル「…………」

箒「そこで考え出された方法が」

箒「天の岩戸のすぐ外で、飲めや歌えのどんちゃん騒ぎを始める事だった」

ラウラ「それが問題の解決に どう繋がる?」

箒「祭りの楽しそうな騒ぎを聞いて、天の岩戸から出てくると考えたのだ」

セシリア「……! もしかして!」

箒「そうだ、セシリア」

箒「粉もん好きの一夏を 天の岩戸から引きずり出す作戦、というわけだ」 ニコ

95: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/19(金) 16:29:17 ID:Owg8n806

シャル「でも……そう上手くいくのかな?」

箒「だから手伝って欲しい、シャルロット」

シャル「ボクに?」

箒「そこに……持って来た道具と材料がある」

箒「やり方を教えるから作って欲しい」

シャル「わかった、手伝うよ」 ニコ

セシリア「でしたら、わたくしも!」

箒「セ、セシリアとラウラは食べる方で盛り上げてくれ」

箒「この道具を使うには、ある程度の技術が必要なのでな」

セシリア「そうなのですか……」

ラウラ「そういう事なら任せてくれ、箒」

ラウラ「ところで、さっきのおとぎ話……最後は、どうなるんだ?」

箒「もちろん天照大神(あまてらすおおみかみ)は、天の岩戸を出て……」

箒「めでたし、めでたし、だ」 ニコ

96: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/19(金) 18:18:28 ID:Owg8n806

―――――――――――

     クンクン…

一夏「……ん?」

一夏「この匂いは……?」

一夏「…………」

一夏「…………」

     アハハ……ウフフ……

一夏「…………」

一夏「……みんなか」

一夏「何を作っているんだろう?」

一夏「…………」

一夏「どうせ……大阪の粉もんは、大した事無いですよーだ……」

一夏「…………」

97: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/19(金) 18:34:17 ID:Owg8n806

ジュウウウ……

セシリア「所で、箒さん。 これは何と言う食べ物なのですか?」

箒「たい焼きと 大判焼きと 玉子カステラだ」

セシリア「……えと、すみません」

セシリア「一つ一つ、説明していただけますか?」

箒「うむ。それではまず、たい焼きから」

セシリア「どうして、お魚の形をしているのですか?」

箒「これは、日本人じゃないと解りにくいのだが……」

箒「鯛は昔から縁起物で、良いもの、と、されてきたからだ」 クス

セシリア「では、この様な形に こだわる必然性は、無いのですか?」

箒「そうなるな」

箒「実際、焼くのに適してる、とは、言い難い形でな。 時間が余計にかかる」

セシリア「そうなのですか……」

箒「そして、たい焼きの原点になったのが、この大判焼きだ」

98: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/19(金) 18:50:51 ID:Owg8n806

セシリア「大判焼き……?」

箒「地方によって、呼び名が違っていたりするがな」

箒「今川焼きや回転焼き、などとも呼ばれている」

セシリア「はあ……」

箒「とりあえず食べてみるか?」

箒「たい焼きも、大判焼きも、中身はアンコで甘いお菓子だ」

セシリア「という事は……味に違いは、無いのですか?」

箒「そうなるな」 クスッ

セシリア「それでは、いただきます」

     ハム……モグモグ……

セシリア「! あら、美味しいですわ!」

箒「そうか」 ニコ

99: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/19(金) 19:07:37 ID:Owg8n806

セシリア「どちらも ふんわりとした生地に、甘いアンコ?がマッチしてて」

セシリア「香ばしさも手伝って、美味しいスイーツになってますわ♪」

箒「ふふふ……」

セシリア「そうですわね……ワッフルに近いので」

セシリア「カスタードクリームなども合いそうですわね」 ニコ

箒「……! そ、そうか……」 ヒキッ…

セシリア(……! 箒さんの微妙な お顔……!)

セシリア(こ、これは、まずい事を言ったみたいですわね……!)

箒(カスタードや 白あんなど、邪道だっ……)

セシリア「ほ、箒さん、こちらの玉子カステラ という物は何ですか?」

箒「う、うむ……こ、これはな……」

100: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/19(金) 19:19:29 ID:Owg8n806

箒「基本的には、同じ材料を使っているが」

箒「アンコを入れない」

セシリア「一口サイズですものね」 クスッ

箒「その辺りも ウケがいい理由の お菓子だ。 ただ、食べやすいのが災いして」

箒「ついつい食べ過ぎてしまうのが難点だな……」 クスッ

セシリア「まあ……女性にとっては強敵ですわね」 クスッ

     ハム……モグモグ……

セシリア「美味しいですわ♪」

箒「そうか」

セシリア「わたくしは、どちらかと言えば こちらの方が、好きかもしれません」

箒「そうだな……アンコの甘さは、時に重く感じるからな……」

101: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/19(金) 19:38:02 ID:Owg8n806

箒「そうだ、一つ、美味しい食べ方を教えようか?」

セシリア「美味しい……食べ方?」

箒「これも、行儀の悪いやり方なのだがな……」

セシリア(焼きおにぎりの時も おっしゃっておられましたわね……)

箒「こうやって……玉子カステラをお椀に入れて……」 コロンコロン

箒「牛乳を入れて、少しふやけさせたら」 コポポ…

箒「完成だ」

     ズズッ…

セシリア「こ、これは!?」

箒「どうだ?」

セシリア「牛乳が玉子カステラの甘さを含んで、とても美味しいですわ!」

箒「ふふふ、病みつきになるだろう?」 ニコ

箒「ちなみに、普通のカステラでやっても美味しいぞ」

セシリア「でも、確かに お行儀は悪いですわね」 クス

箒「人前では、やらない様にな」 クス

104: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 09:06:37 ID:NnKSY4MA

―――――――――――

一夏「…………」

一夏(……この匂い)

一夏(香ばしさに甘い匂いが混じってる……)

一夏(…………)

一夏(たい焼きかな……?)

一夏(…………)

     グゥゥゥゥゥッ……

一夏(…………)

一夏(畜生……)

一夏(いい匂いだなぁ……)

一夏(…………)

105: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 09:23:59 ID:NnKSY4MA

ジュウウウ……

シャル「箒、そろそろいいかな?」

箒「どれどれ……ああ、頃合だな」

シャル「後は金型に入れるだけだね?」

箒「そうだ」

     トトト……

ラウラ「これは何だ? シャルロット?」

シャル「べっこう飴って言うらしいよ?」

ラウラ「ほうほう……確かに鼈甲(べっこう)みたいな色だな」

シャル「材料は、水と砂糖だけで作れる簡単なお菓子だね」 ウフフ

ラウラ「ふむ……私でも作れそうだ」

シャル「それにしても日本は鯛が好きだね。 金型にも色んな鯛があるよ」

106: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 09:40:36 ID:NnKSY4MA

ラウラ「飴をこんな形にするとは……何の意味があるのだろう?」

シャル「ふふっ、たぶん合理的な意味なんて無いよ」

シャル「きっと、『楽しいから』だと思うな」

ラウラ「楽しい……か」

ラウラ「シャルロットは、楽しいか?」

シャル「うん! 初めてやってみたけど、楽しいよ?」

ラウラ「…………」

シャル「……ラウラもやってみる?」

ラウラ「! ……いいのか?」

シャル「砂糖水を煮詰めるのは、ちょっと無理かもしれないけど……」

シャル「金型に入れるだけなら誰にでも出来るよ♪」

ラウラ「うむ! それでいい! やらせてくれ!」 ///

シャル「じゃあお願いするね? 熱いから気をつけて……」

シャル「ああ、それと、この割り箸を入れるのも忘れないでね?」

ラウラ「わかった!」

107: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 09:54:01 ID:NnKSY4MA

ジュウウウ……

ラウラ「セシリア!」

セシリア「? ラウラさん? どうなさいましたの?」

ラウラ「とにかく、これを食べてみてくれ!」

セシリア「これは?」

ラウラ「べっこう飴だ!」

セシリア「鼈甲(べっこう)? 確かにそんな色ですわね……」 スッ…

     ペロペロ…

セシリア「あら、美味しいですわ♪」

ラウラ「そうか!」 ///

セシリア「ラウラさんがこれを?」

ラウラ「金型に入れただけだがな!」 ///

セシリア「そうなのですか……面白いですわね、この形」

セシリア(ちょっと食べにくいですけど……)

108: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 10:02:59 ID:NnKSY4MA

鈴「箒、お待たせ……ってみんな居るわね」

箒「鈴、待っていたぞ」

箒「真打ち登場だな」 フフ

鈴「そんな言い方されると緊張するわね……」 ///

ラウラ「鈴! 見てくれ!」

鈴「あら、べっこう飴じゃない。 懐かしいわね」

ラウラ「私も手伝ったのだ!」 ///

鈴「へえ、そうなの? ひとつもらえる?」

ラウラ「もちろんだ!」 スッ

     ペロペロ…

鈴「うん! 美味しい! やるじゃない、ラウラ!」

ラウラ「♪♪♪」 ///

109: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 10:14:31 ID:NnKSY4MA

鈴「さーて、作るわよ~!」

セシリア「明石焼きですか?」

鈴「そうよ。 この前のより、美味しいの作るからね!」

セシリア「まあ……それは楽しみですわね♪」

セシリア「正直、甘い物が続いたので、何か塩味が欲しいと思っておりましたの」

鈴「と、言われても少し時間かかっちゃうから」

鈴「ちょっと待っててね」

セシリア「はい♪」

110: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 12:58:36 ID:NnKSY4MA

―――――――――――

一夏(…………)

一夏(…………)

一夏「ああもう! くそっ!」 ガバッ!

一夏「いい匂い、させやがって!」

     カチャ カチャ…… ゴソゴソ…… ガタン ゴトン……

一夏「うし……材料はあるな」

一夏「…………」 ゴソゴソ…

一夏「うん……甘さは控えめで……」

一夏「…………隠し味に醤油をちょっと……と」 ポタポタ…

一夏「こんなもんかな♪」

111: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 13:09:58 ID:NnKSY4MA

ジュウウウ……

鈴「はーい! お待たせ!」

セシリア「お待ちしておりました♪」 ニコ

     ハム……モグモグ……

セシリア「ん~♪ このお味、この食感! とっても美味しいですわ♪」

鈴「この前と比べて、どうかしら?」

セシリア「断然、こちらの方が美味しいですわ!」

鈴「そう! 良かったわ」

セシリア「これが本場の味なのですか?」

鈴「うーん……かなりいい線いってると思うんだけどね」

鈴「もう一味、足りないかなぁ……」

セシリア「まあ……こんなに美味しいのに……」 モグモグ…

112: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 13:25:42 ID:NnKSY4MA

本音「お~ここかぁ」 ペロペロ

シャル「あれ? 布仏(のほとけ)さん?」

本音「ラウっちに これもらってね~」 ペロペロ

本音「他にも たい焼きとかあるって聞いて~」 ペロペロ

シャル「ああ、たい焼きは 箒が作ってるよ」 ニコ

本音「ありがと~シャルるん~」 ペロペロ

     トテ トテ

本音「ほうきん……おお!? ベビカラじゃん!」

箒「えっと……布仏(のほとけ)、出来れば普通に呼んでh」

本音「いただきまーす!」 アムアム♪

本音「おおー! 美味しい! いいお嫁さんになるよ、ほうきんは!」

箒「…………」

箒(まあいいか……)

113: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 13:37:48 ID:NnKSY4MA

本音「所で、何で屋台なんてしてるの~?」

箒「いや、そういうわけじゃなくて……」

本音「あたしは~イカ焼きとか欲しいなぁ~」

箒「ええと……セ、セシリア! 頼む!」

セシリア「わ、わたくしが!?」

本音「おおー! セッシー! 相変わらず◯◯いなぁ」

セシリア「◯◯くありませんわ!」 ///

本音「でー、何を食べているの~?」

セシリア「明石焼きですわ」

本音「明石焼き~? たこ焼きじゃないの~?」

セシリア「まあまあ……。 このお椀の出し汁につけて、食べてみてください」

本音「んん~? 変わった食べ方だね~?」

本音「いただきま~す」

114: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 13:48:30 ID:NnKSY4MA

     ハム……モキュモキュ……

本音「!?」

本音「な、なにこれ~!?」

セシリア「く、口に合いませんでしたか?」

本音「わんだふるに美味しい~!」 モキュモキュ

セシリア「でしょう?」 フフフ

     テク テク テク

千冬「……お前達」

セシリア「!?」

箒「あ……」

シャル「お、織斑先生!」

鈴「……と山田先生」

山田「つ、ついで、みたいに言わないでくださいね?」

115: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 14:01:25 ID:NnKSY4MA

千冬「全く……私達に内緒で、こんな事を……」

山田「まあまあ……いい匂いに釣られて来たのは、事実ですし」

千冬「……ふん」 ///

箒(……たぶん、ラウラにもらったのだろうが)

鈴(べっこう飴を持ってる千冬さん……)

シャル(もの凄くシュールで、ミスマッチ……)

セシリア(笑いを……こらえるのが……) ク……クク…

山田「わ! 大判焼きじゃないですか!」

山田「篠ノ之さん、一つもらっても よろしいですか?」

箒「え、ええ、どうぞ」

     ハム……モグモグ……

山田「んー! これです! この味、この甘味!」

山田「やっぱり中身は、アンコですよね!」

箒「!!」

116: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 14:25:15 ID:NnKSY4MA

箒「……山田先生、カスタードや白あんは……」

山田「!? 何を言ってるのですか! 篠ノ之さん!」

山田「このカステラ風の、香ばしい焼き加減に 最も合う甘味は」

山田「日本の伝統的な粒アンが、一番です!」

箒「!!」

山田「カスタードや白あん、こしアンに、これを出来るわけがありません!」

     ガシッ!

山田「!? し、篠ノ之さん!?」

箒「初めて……『同士』と呼べる方に出会いました……」

箒「そうですよね! あんなの邪道ですよね!」

山田「!! ……篠ノ之さんも そうだったのですね……」

山田「あなたも……粒アンと思って、かじりついたら カスタードで……」

山田「もの凄く、裏切られた思いをしたんですね?」

箒「ええ、ええ! 粒アンの味を想像してたのに……違っていた時の絶望感と言ったら!!」

山田「わかります、わかりますとも!」

117: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 14:36:09 ID:NnKSY4MA

千冬「……何だか、珍しく山田先生が 生き生きしているな」

鈴「……そうですね」

鈴「所で……お一つどうですか?」

千冬「ふむ……たこ焼き……む? ちょっと違うな?」

鈴「明石焼きです」

千冬「ああ……だし汁につけて食べる あれか」

千冬「いただこう」

     ハム……モグモグ……

鈴「どうですか?」

千冬「うむ、とても美味い」

千冬「でも……、一夏のたこ焼きの方が美味いな」

鈴「え……?」

千冬「ああ、勘違いするな凰」

千冬「おそらく……ここに居るみんなは、お前の方が美味しいと言うだろう」

118: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 14:44:58 ID:NnKSY4MA

千冬「でもな、私にとっては……」

千冬「一夏の作る、関西のたこ焼きや お好み焼きが」

千冬「一番美味しいんだ……」

鈴「……!」

鈴(…………)

鈴(……そっか)

鈴(そういう事、か……)

千冬「ふふ……それにしても、少し甘いものに偏ってるな」

千冬「出来ればソース系の味が欲しいところだが……」



??「……じゃあ、焼きそば、なんてどうだ? 千冬姉」



鈴「!!」

119: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 14:57:39 ID:NnKSY4MA

セシリア「一夏さん!」

シャル「一夏!」

本音「おー! おりむーだー!」

一夏「織斑 一夏、カッコ悪く登場……っと」

箒「そ、そんな事は無い!」

一夏「いいって……ったく、天の岩戸よろしく、楽しそうに いい匂いさせやがって……」

一夏「まいった、もう天照大神(あまてらすおおみかみ)は懲りたよ……」 ニコ

鈴「一夏……あのっ、なんか……ごめん」

一夏「もういいって……俺も意固地になりすぎた」

一夏「祭りに参加させてもらえるか?」

鈴「うん!」 ///

121: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 15:27:39 ID:NnKSY4MA

ジュウウウ……

本音「おー! てんしょん上がる匂い~! バキュン、バキュン!」

山田「ああ……このソースが焦げる、香ばしい いい匂い……」

山田「夜店屋台の醍醐味、と言うか、雰囲気、と言うか……」

千冬「懐かしいな……」

一夏「はい、お待たせ! 千冬姉!」

千冬「うむ……」 ズズズッ…

千冬「…………」 モグモグ

千冬「……ふふ、久しぶりだな、一夏の焼きそば」

千冬「美味い」 ニコ

一夏「へへっ……そうか!」 ニコ

山田「あの……良かったら、私にも作ってもらえますか?」

一夏「ええ、いいですよ。 お好み焼きも出来ますけど?」

山田「じゃあ、広島風じゃない方でお願いします」

一夏「特別に美味しく、作らさせていただきます!」

122: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 15:53:50 ID:NnKSY4MA

ジュウウウ……

鷹月「ちょっとちょっと! 何? このいい匂い!?」

ティナ「もうだめ……耐えられない! 食べるっ!」

ラウラ「! い、一夏!?」

一夏「おう、ラウラ。 なんだ? ずいぶん人を連れてきたな」 ニコ

ラウラ「う、うむ……つい、自分の手伝った べっこう飴を食べてもらいたくて」

ラウラ「あちこち配り歩いていたのだ」 ///

ラウラ「そうしたら、みんな興味を持ってな……」

一夏「へえ! ラウラがべっこう飴を!」

一夏「俺にもくれるか?」

ラウラ「! よ、よし! 待っていろ! すぐ持ってくる!」 ///

     トテ トテ トテ…

123: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 16:02:43 ID:NnKSY4MA

ラウラ「嫁よ! 持ってきたぞ!」 バッ!

一夏「おっこれか……へえ、上手く出来てるじゃないか」 ペロペロ

ラウラ「ど、どうだ?」

一夏「おう! 美味いぞ! サンキューな、ラウラ!」

ラウラ「エヘヘ……」 ///

セシリア(むっ……!)

箒(何やらいい雰囲気……!)

鈴(くっ……!)

124: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 16:15:56 ID:NnKSY4MA

シャル「一夏、ボクも焼きそば作るの 手伝おうか?」 ///

一夏「おっシャル。 いいのか? べっこう飴は?」

シャル「結構な量を作ったから大丈夫だよ」

一夏「そっか。 じゃ頼む」 ニコ

シャル「うん!」 ///

鈴(んなっ!?)

セシリア(そ、その手がありましたか!!)

箒(わ、私もそうしたいが……!!)

ティナ「この玉子カステラって美味しいね!」

鷹月「箒、たい焼きまだ?」

箒「あ、ああ、もうちょっと待ってくれ……」

箒(今は離れられないっ!)

125: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 16:42:10 ID:NnKSY4MA

セシリア「い、一夏さん、わたくしも お手伝いを……」 ///

一夏「ん? ああ、助かる。 じゃあ出来た焼きそば、紙皿に盛って」

一夏「みんなに配ってくれ」 ニコ

セシリア「え? あの、そうではなくて」

シャル「一夏~、ソース取ってくれる?」

一夏「ああ、ちょっと待ってくれ。 ええと紙皿は、これだから」

一夏「じゃ、頼むな!」 ニコ

セシリア「……は、はい」 シクシク…

126: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 16:43:28 ID:NnKSY4MA

千冬「ん~、この匂い。 一夏のお好み焼きだな」

山田「一口食べますか? 織斑先生」 クス

千冬「いただこう。 焼きそばも いけるが、一口どうだ? 山田先生」 クス

山田「ええ、いただきます♪」 ニコ


本音「おりむーの焼きそばー! おいし~!」

鷹月「うん! でも、贅沢を言えば、イカ焼きとか フランクフルトなんかも食べたいね!」

ティナ「あたしは、ポップコーンに フライドポテト!」

本音「いいね~。それなら、りんご飴と 綿飴も入れたい~」

鈴「かっ、勝手な事、言ってるわね……」

箒「どうしてこうなった……」 シクシク…

127: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 20:20:15 ID:NnKSY4MA



?『ぬっふっふっ……お困りの様だね、我が妹よ!』



箒「」

千冬「こ、この声は……!!」



     ヒュルルルルルルル……ドドォンッ!



一夏「わあっ!!」

一同「きゃあっ!!」

128: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 20:29:51 ID:NnKSY4MA

     シュタッ!

?「やっほー! 箒ちゃんに ちーちゃん!」

?「みんなのアイドル、束さんだよーん! ブイ ブイ☆」 ビシッ!

箒「…………姉さん」

千冬「……何をしに来た、束……」

束「やーん! そんな顔、しなーい!」

束「箒ちゃん、困っていたのは、事実でしょ!?」

箒「……ええ……まあ……」

束「ふっふっふっ……案ずるな! 我が妹よ!」

束「こんな事もあろうかと! ちゃんと準備していたのだ!」

     ブヮサッ!

箒「! こ、これは!?」

130: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 20:48:34 ID:NnKSY4MA

本音「え~? なになに~?」

鷹月「……自動販売機?」

ティナ「ホットドッグに……フライドチキン……なんかいろいろ書いてるね?」

束「ふふふ……これは全自動・夜店マッスィーン!」

束「その名も、『お祭りだね! 全員!集合!』だよ☆」

一同(その名前は ないわ……)

束「起動ボタン、押すよー!」 ピッ

     ガタガタガタッ……! ブバババッ!!

ラウラ「箱が!?」

山田「屋台の形に……!?」

箒「変形していく!?」

131: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 21:20:36 ID:NnKSY4MA

     ババーン!

シャル「あっという間に……」

セシリア「屋台だらけに……」

鈴「遊戯系以外は、完璧ね……」

一夏「……作り手は、外見ア○アンマンみたいなロボットかよ」

本音「おお~! すごいすごい!」

鷹月「名前書きエビ煎に チョコバナナ……焼きトウモロコシまである!」

ティナ「おおー! 愛しのポップコーン!」

山田「最近、見なくなりましたね~……あ! アイスまでありますよ! 織斑先生!」

千冬「そ、そうですね、山田先生……」

束「さあ! 皆の衆! お金はいらないよ! 存分にその腹を満たしたまえ!」

     ダダダッ……イタダキマース!

     ハム……モグモグ……

132: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 21:37:11 ID:NnKSY4MA

束「ふっふっふっ……! あーはっはっはっ!」

     …………………………

束「……は?」

     …………………………

束「……どうしたの?」

本音「……まずい」 ぺっ

束「!?」

鷹月「この焼きトウモロコシ……醤油の味しかしな……からっ」

束「へ? へ!?」

ティナ「……ポップコーンを こんなに まずく作れるなんて……」

束「」 ガーン……

133: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 21:49:31 ID:NnKSY4MA


……結局、束の全自動屋台は、味がおかしくて食べられないか
食べられても確実に『まずいもの』だった……。


そして、静かにジッとしているアイア○マンが
より わびしさを演出していた……。


束「」 チーン……



箒「……姉さん」

束「! 箒ちゃん……それにちーちゃん……」

千冬「まったく……それにしても、何でこんな物を作ったんだ?」

束「…………」

束「……だって」

束「嬉しかったんだもん……」

134: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 21:59:38 ID:NnKSY4MA

千冬「嬉しい? 何がだ?」

束「箒ちゃんが……」



束「束さんの作った、ハイブリット焼き型を使ってくれてたのが……」



箒「……!」

千冬「……そうなのか?」

箒「いえ……初耳です」

箒「昔から家にあって、時々使っていたのですが……」

千冬「いつ作ったんだ? 束……」

束「束さんが5歳の頃」

千冬(……溶接しているぞ? この焼き型……)

箒(法律違反じゃないのかな……?)

135: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 22:15:51 ID:NnKSY4MA

束「束さんにとって、初めての発明品だったの……」

束「たい焼きも 大判焼きも 玉子カステラも」

束「全部いっぺんに作れたら いいだろうなって思って……」

箒「…………」

千冬「…………」

千冬「……使い心地はどうだ? 篠ノ之?」

箒「いいですよ」 クス

箒「これ、コツが要りますが、蓋が一つずつ開くようになってて」

箒「結構、便利です」

束「箒ちゃん……」

千冬「良かったじゃないか、束……」 クス

千冬「食べるか? 一夏が作ってくれた焼きそばだ」

束「……ちーちゃん」

束「うん!」

136: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 22:27:28 ID:NnKSY4MA

シャル「ふふ、何だか楽しかったね、一夏」 クスッ

一夏「ああ……思わぬ大騒動になったけどな」 クスッ

セシリア「ふう……もう、お腹が一杯ですわ……」

ラウラ「たくさん食べたな……」

鈴「しばらく、たい焼きは見たくないかも……」

本音「楽しかったよ~おりむ~」

鷹月「……ちょっと体重が心配だけど」

ティナ「止めて……忘れていたかったのに……」

一夏「そうか……じゃあ俺のデザートは、いらないかな?」

シャル「え? デザート?」

137: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 22:41:57 ID:NnKSY4MA

一夏「ああ……こんなの用意してたんだ」 スッ…

鈴「ん? なにこれ? お饅頭?」

一夏「具材で何とでも出来るんだけど……」

一夏「まあ、鈴の言う通りかな?」

ジュウウウ……

鷹月「ああ、『お焼き』ね!」

一夏「正解!」

一夏「中身は甘味を抑えた こしアンだけど……無理はしないでくれ」

一夏「このまま持って帰って、後で食べてくれたらいいから」

シャル「ボクは、もらおうかな」 フフフ

鈴「甘いものは別腹よ!」

ラウラ「嫁の出す物は、すべて平らげるぞ!」

138: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 22:51:23 ID:NnKSY4MA

セシリア「うぬぬ……! 負けませんわ!」

箒「セシリア……無理は禁物だぞ?」

本音「でも いい匂い~」

鷹月「一個ぐらいなら、いけそうね!」

ティナ「……んあーもう! 明日からダイエットするもん!」

千冬「一夏、私にも頼む」

束「いっくん! 束さんの分もよろしくねー!」

山田「織斑くん、お願いしますね?」



一夏「ああ! 任せてくれ!」



139: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/10/20(土) 23:01:38 ID:NnKSY4MA


……こうして久しぶりに使った鉄板は、最期のお焼きを作った後

また しまわれる事になった。

何だかいつものドタバタ劇を繰り広げてしまったが、みんな作ったものを

美味しそうに食べてくれてた。


次に使うのは、いつになるのか わからないけど……

きっとみんなでワイワイやる事になるだろう。


その時まで、またしばらく休んでいてくれ、ありがとう鉄板。


     おしまい