2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:30:36.40 ID:UmIKZYth0
全員
『おはようございます!』


高木
「おはよう諸君。いきなりだが君たちに重要なお知らせがある。みんな集まってくれ」

高木
「ウォッホン! 君、入ってきたまえ」


ガラッ


「この度765プロのプロデューサーになりましたPです。みなさん、よろしくお願いします」


引用元: 真美「新しく来た兄ちゃんが961んだけど」 

 

3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:32:59.99 ID:UmIKZYth0
――

真美
「あの頃が懐かしいね→」


「戻れるなら戻りたい」

千早
「まだ一ヶ月も経ってないじゃない」

真美・真
『だって~!』

千早
「まぁ、ぼやく気持ちも分からなくもないけどね」

春香
「あの人が来てから急に忙しくなったもんね。いつもスケジュール真っ黒だし」

千早
「むしろ私は真っ白だけどね」

春香
「それは千早ちゃんが“音楽以外はやりたくない”って言って断ったからじゃ……」

4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:33:37.90 ID:UmIKZYth0


「自分なんか一週間も先まで予定が詰まってるぞ」


「ボクらの仕事だけじゃなくて竜宮小町まで……あのプロデューサー化け物だよ」

春香
「でも、これだけ仕事してても私たち……」


全員
『Eランク……』


春香
「というかあのプロデューサーさん、今までオーディションのこと忘れてたらしいよ?」

千早
「なんで仕事を取ってこれるのか不思議でしょうがないわ」


「なにか悪いことやってるのかな?」

春香
「悪いことって?」


「例えば――」


カッカッカッ


千早
「誰か来るみたいよ」

春香
「とりあえずこの話は中止しましょう」

5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:35:02.95 ID:UmIKZYth0


キィイイ


雪歩
「ただいまですぅ」

春香
「なんだ雪歩ちゃんかぁ」


「おかえり雪歩」

真美
「おかえり雪ぴょん」

千早
「おかえりなさい萩原さん」

雪歩
「みんな集まって何の話してたの?」

真美
「新しく来た兄ちゃんが961んだけど」

6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:36:11.85 ID:UmIKZYth0


「って話だよ。まだ裏はないけどね」

雪歩
「あ、みんなも同じこと考えてたんだ」


「ってことは雪歩も?」

雪歩
「うん。あのプロデューサー、私の家にいる若い人と同じ雰囲気があるから……」


「どんな人なの?」

雪歩
「なんていうか、人の心を見透かしてるというか……あっ! よくカリカリ梅食べてるよ」


「よく分からないけど、とりあえず信用できないってこと……なのかなぁ?」

真美
「んっふっふ~。これは調査が必要ですな~」

春香
「どうやって?」

真美
「兄ちゃんのスーツに盗聴器を仕掛けてみようよ!」

千早
「まず盗聴器がないから」

真美
「いおりんに借りればOKっしょ」

春香
「もし借りられたとしてもスーツなんてムリだよ。プロデューサーさんに怪しまれちゃう」

真美
「そこは真美に考えがあるから大丈夫。……作戦は――」


全員
『ふむふむ』


真美
「ピヨちゃんも協力してよね→」

小鳥
「ぴよっ!?」

7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:36:48.78 ID:UmIKZYth0
――



「おはようございます」

小鳥
「おはようございますプロデューサーさん。今日も早いですね」


「音無さんには敵いませんよ。昨日も遅くまで事務処理してたらしいじゃないですか」

小鳥
「プロデューサーさんだって一日中営業してみんなの送迎して……ちゃんと寝てますか?」


「それが仕事ですから」

小鳥
「もう、身体壊しますよ? まだみんなが来るまで時間がありますから少し寝て下さい」


「でも、まだ事務処理が――」

小鳥
「それは私がなんとかします。年上の言うことは聞くものですよ?」


「分かりました。ではお言葉に甘えて」

小鳥
「あ、スーツがシワになると困ると思うので預かりますね」


「すいません。ありがとうございます」

小鳥
(これでミッションコンプリート。確かに前から気になってたけど、やっぱり良心が痛むわ)

8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:37:28.16 ID:UmIKZYth0


――


「それじゃあ今日の予定を伝えます。分からない方は後で聞きに来て下さい。
 我那覇さんは昨日話した通り午前中はレッスン、午後はロンドン○ーツの仕け人です。
 あとグラビアとローカルTVの依頼も来てるので受けるか考えておいてくれませんか?」



「はいさ~い!」ビシッ



「天海さんは午前中にCM・写真撮影、午後はレッスン終わりの高槻さんと合流して料理番組に出
 てもらいます。厳しいと思いますが頑張って下さい」


春香・やよい
『はい!』ビシッ



「真美さんは雑誌モデルとグラビアが二件、子役とゲームのCMが一件あります。
 夕方からはダンスレッスンなので、それまでは私と一緒に行動しましょう」


真美
「了解→」

9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:38:48.11 ID:UmIKZYth0


「菊池さんは今日一日映画に出演してもらいます。場所と行き方はココに」


「え、映画ッ!?」


「出演といってもエキストラですので、そんなに緊張する必要はありませんよ?」ニコッ


「は、はい。分かりました」


「四条さんは午前・午後とレッスンになります。ただ急な依頼で22時から心霊体験の――」

貴音
「嫌です」キッパリ


「え?」

10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:39:40.69 ID:UmIKZYth0

貴音
「断って頂けないでしょうか? お願いします」ペコリ


「別に大丈夫ですが……もしかして、こういうの苦手でしたか?」

貴音
「恥ずかしながら」


「そっか。ごめんなさい、配慮が足らなかった」

貴音
「いえ、私の方こそお伝えするべきでした」


「じゃあコレはキャンセルします。ところで四条さん。ラーメンがお好きと聞いてますが何杯くらい
 食べられます?」


貴音
「ら~めんならば何杯でも美味しく頂けます」ジュル


「ははっ。なら来週にチャンピオンTVの撮影があるのですが、コレはOKで良いですね?」

貴音
「ちゃんぴおんてれび……ですか?」


「フードファイトですよ。たぶん一日中ラーメン屋巡りになると思います」

貴音
「ぜひッ!!!!」


「ぉわ!? 分かりましたからそんなに興奮しないで下さい」

貴音
「はい!! ありがとうございます!!」

11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:40:39.54 ID:UmIKZYth0


「星井さんも終日レッスン漬けになります」

美希
「え~! ミキ、最近レッスンしかやってないの!」


「そう思うのでしたら前に持ってきた仕事を断らなければ良かったじゃないですか」

美希
「戦隊の女優なんて似合わないの! プロデューサーはミキの好みを分かってないの!」


「ある意味キラキラしてたでしょ?」

美希
「オモチャのキラキラなんてヤ!」


「なら身体にLEDライトをいくつ付けられるかギネスに挑戦してみますか? 一躍スターですよ?」

美希
「本当にやらされそうだから遠慮しとくの……」

12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:41:31.64 ID:UmIKZYth0


「では次に如月さん」

千早
「はい」


「ご要望にお答えして音楽の仕事を取ってきました」

千早
「ほ、ホントですか!」


「はい。場所がそれぞれ離れているので移動時間に気をつけて下さい」

千早
「ありがとうございます!」


「目的地の地図です。どうぞ」

律子
「伝達は終わりましたか?」


「ええ。そちらの方も終わったようで」

律子
「はい。おかげ様でボードが真っ黒ですよ! モチベーションが上がりまくりです」


「気合入ってますね~。なんならもっと仕事増やしましょうか?」

律子
「じょ、冗談ですよね……?」


「今まで体調管理も考えて自重していたのですが、もっと欲しいのでしたら――」

律子
「いらないです! 十分です! 今くらいがちょうど良いです!」


「そうですか。では私はこれで」

13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:42:10.17 ID:UmIKZYth0


――


真美
「兄ちゃんって髪が真っ白だよね→」


「そう?」

真美
「兄ちゃんっていくつ?」


「22歳」

真美
「若っ! もっと年上かと思ってた」


「どうも」

真美
「兄ちゃんってココくる前は何してたの?」


「さっきからどうしたんですか? 運転中なんですけど……」

真美
「だって真美たち兄ちゃんのこと何もしらないし~ぶっちゃけ暇つぶし?」


「そうですか。ならお付き合いしましょう」

14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:42:45.46 ID:UmIKZYth0

真美
「で、ドコでナニしてたの?」


「変な聞き方しないで下さい。今も前もプロデュース業でしたよ」

真美
「ほほ~う! どんな子をプロデュースしてたのか気になりますな~」


「最近でしたら日高愛さんですね。876プロの」

真美
「ぇえええ!! 兄ちゃん愛ちんプロデュースしてたのッ!?」


「耳元で騒がないで下さい。そんなに驚くことじゃないでしょう?」

真美
「だって愛ちんだよ!? 最年少Sランクアイドルだよ!? そんな人がウチに来るはずないじゃん!」


「コチラにも事情があったんです。着きましたよ?」

15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:43:17.80 ID:UmIKZYth0

真美
「最後に一つだけ! 兄ちゃんは後悔してないの?」


「……真美さんはクリアしたゲームをもう一周しますか?」

真美
「え? 面白かったらまたやるよ? それがどうしたの?」


「私はクリアしたゲームには興味がなくなってしまう性質なんです。つまりはそういうことです」

真美
「え~ッ! ぜんぜん分かんないよ~!」


「分からないなら分からないで良いんですよ。ほら、仕事に遅れてしまいますよ?」

真美
「ちぇ~。後で詳しく取り調べするからね!」


「お待ちしていますよ」




「やっと行ったか……やかましくて昔を思い出しそうそうだ」

16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:44:06.04 ID:UmIKZYth0


――


真美
「終わった→!!」


「おつかれ様です」

真美
「兄ちゃん! 労いが感じられないよ!」


「早めに終わったのでレッスンには大分早いですね。なにか食べに行きますか?」

真美
「そうこなくっちゃ!」


「ご希望は?」

真美
「んっふっふ~。真美みたいなセクシーなレディは大人なお店が良いんだよ→」


「ホストクラブですか?」


真美
「違うよ! なんかあるじゃん! 夜景の見えるレストランってかさ~。ふいんきの良いお店とかさ~。
 そのほすと? ってなんなの?」
 


「男に人たちが女性を楽しませる場所ですよ」

真美
「ほほ~う。今度まこちんに教えてあげよ→」


「アイドルを続けたいのでしたら行かない方が良いですよ?」

17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:44:33.62 ID:UmIKZYth0

真美
「危ないところなの?」


「女は金と思え。知人が勤め先で教えてもらった言葉だそうです」

真美
「うぇ。なんでそんなトコで楽しめるの?」


「寂しい女性が癒しを求めて行く場所がホストクラブなんですよ」

真美
「ピヨちゃん行ってないよね?」


「大丈夫でしょう。彼女の場合、別の方向に癒しを求めているようなので」


真美
「も→まんたい?」


「YES」

18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:45:03.82 ID:UmIKZYth0


――



「着きましたよ」

真美
「ドコここ?」


「大人の雰囲気を楽しみたいとのことでしたのでフレンチを選択してみたのですが」

真美
「え~っ! 真美マナーなんて分かんないYO→」


「ここのオーナーはマナーに対して寛容です。子供なんですから気にせず食べましょう」

真美
「むっ。真美は子供じゃないよ!」


「背伸びしている間は私から見れば子供です」

真美
「むぅ~。兄ちゃんは乙女心が分かってない」


「よく言われます。では行きましょうか」

真美
「美味しくなかったら承知しないからね!」

19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:45:45.45 ID:UmIKZYth0


――


いらっしゃいませ。本日は当店のご利用、真にありがとうございます。



「二名です」


かしこまりました。こちらの方へどうぞ。


真美
「……」


「どうかしましたか?」

真美
「フレンチレストランなんて始めて来たけど……やっぱ静かなんだね」


「まぁ、落ち着いて食べる場所ですからね」

20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:46:19.86 ID:UmIKZYth0

真美
「真美、場違いじゃないかな?」


「怖気づきましたか?」

真美
「そんなことないじゃん!」


「でしたら堂々したらどうです?」

真美
「だって……」


「一流の店ほど客を選びます。入店させてもらえたということは、真美さんが認められたと同じことで
 すよ? もっと胸を張ったらどうですか」


真美
「でも……」


「はい、チーズ」

真美
「は?」カシャ


「ひっどい顔ですね。ホントにアイドルですか?」

真美
「いきなり撮っておいてそれはないよ兄ちゃん」

21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:46:53.36 ID:UmIKZYth0


「こちらの表情と今の表情。やはり普段の真美さんの方が良いです」

真美
「そんなこと言ったって難しいよ」


「そうですか? なら試してみましょう」

真美
「きゃっ。ぷくくく。兄ちゃん止め、ぁはっはっははは!!」


「どうです? 自然に笑うなんて簡単でしょ?」

真美
「うひひ。分かった! 分かったから~! もう止めてよ~。ぷくくく」


「では止めます」

真美
「う~。セクハラで訴えてやる」


「セクハラが怖くてプロデューサーなんて務まりませんよ」

真美
「っていうかさっきの写真。いつの間に撮ったのさ」


「隠密は私の得意分野ですので」

真美
「兄ちゃん忍者にでもなるの?」


「それだったらルパンになりたいですね」

22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:47:54.25 ID:UmIKZYth0


――


すいません。大変恐縮ですが、もう少しお静かにお願いします


真美
「あ、すいません。ほら、兄ちゃんも謝りなよ」


「……お久しぶりですね。オーナー」

23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:48:26.57 ID:UmIKZYth0


これはこれはP様。騒がしいと思いましたが、やはり貴方でしたか。



「お騒がせして申し訳ない。他のお客さまに迷惑だったかな?」


ええ。大変迷惑しております。



「相変わらず正直な人だ。それじゃあ、残念だけど迷惑な客は退場させてもらうよ」


ほっほっほ。貴方も相変わらず捻くれていますな。
恩人を追い返すようなマネを私がするはずもないじゃないですか。



「ならどうすれば良いんだい? まさか二人して立ってろと?」

24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:49:05.00 ID:UmIKZYth0


ただいまVIPルームを貸しきっておりますのでそちらの方へご案内しますよ。
もちろん料理もフルコースで出させて頂きます。



「悪いね、なんか性質の悪いクレマーみたいで」


こんなコミカルなクレーマーなら喜んで受け入れますよ。ふふっ。こちらがVIPルームになります。
さぁ、どうぞお入り下さい。


真美
「ねぇ兄ちゃんってホントに何者なの?」


「どこにでもいるプロデューサーだよ」

真美
「そんなプロデューサーが高級レストランのオーナーと知り合うワケないじゃん」


「そこはプロデューサーの数少ない特典です」

真美
「それがホントだったら真美もプロデューサーになってみようかな→」


「私の代わりにやってみます? 10人くらいいますけど」

真美
「……遠慮しとくよ」

25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:49:55.62 ID:UmIKZYth0


――


真美
「ん~! 美味しぃ~!!」


「大好評ですね」


ええ。こんなに喜ばれてはつくった甲斐があったというものです。


真美
「でもホントに良いのおじちゃん? 真美、正直フォークとか適当に使ってるけど」


構いませんよ。料理というのは楽しんで食べるものなのですから。



「オーナー。予約もなしに入店させて頂いた上に最高の料理まで。なんとお礼を言ったら良いか分
 かりません」


気にしないで下さい。
貴方たちにしてもらったことに比べたら微々たるものです。



「私はなにもしてないのですが……ありがとうございます。どうにか威厳を保つことができそうだ」


ほっほっほ。昔を思い出しますね。
あの時も貴方は振り回されていましたなぁ。特にナイフで。



「ぐっ。さっきのお返しですか?」


精神攻撃は基本ですよ。それとも昔話はお気に召しませんか?


26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:50:35.01 ID:UmIKZYth0



「ちぇ、喰えない爺さんだ」


テングの鼻を折るのは私の趣味ですから。
それから、ココでは昔のように話しましょう。
せっかくの旧友が変わってしまったようで味気ないので。



「料理だけに?」


ほっほっほ。安心しました。
どうやらジョークとセンスの悪さは変わってないようですね。



「皮肉にしちゃ効いたぞ」


それでは私はこれで。
お連れの方と当店の料理をお楽しみ下さい。アデュー。



「変わってねぇな~、あの爺さんも」

27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:51:17.80 ID:UmIKZYth0

真美
「やっぱそっちの方が良いよ兄ちゃん」


「そっちって?」

真美
「今のしゃべり方。そっちの方が似合ってるよ」


「どうも。だけど外では普段の話し方に変えるよ。印象が悪いし」

真美
「え~。Boo~Boo~」


「社会人としてのマナーです」

真美
「ちぇ。ところであのおじちゃん、兄ちゃんのこと恩人って言ってたけどなにかしたの?」


「なにを勘違いしてるのか知らねぇが、俺はなにもしてねぇよ。やったのは担当していたヤツだ」

真美
「お! もしかして愛ちん?」


「おう」

真美
「愛ちんSUGE→。で、なにやったの?」


「潰れかけたこの店を復活させただけだ。名が知られるようになったのは爺さんの実力だろうな」

真美
「へ~。ココってそんなに有名なの?」


「知らん。潰れかけたくらいなんだし、知る人ぞ知る隠れた名店くらいじゃね?」

28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:52:01.31 ID:UmIKZYth0

真美
「うわ……兄ちゃんってけっこう失礼だよね→」


「ケッケッケ。ようやく気が付いたか」

真美
「兄ちゃん笑い方キモ→い」


「傷ついたぁ」

真美
「料理が冷めない内に早く食べようよ→」


「お前ってウルトラマイペースだよな。レッスンのレベル上げてもらうように頼んでやる」

真美
「横暴だ→! 食券乱用だ→!」


「いろいろ間違ってる。職権乱用な。というかドコで覚えてきたんだよ」

真美
「最近のピヨちゃん、兄ちゃんの話題でよく使うよ」


「俺なんかしたかなぁ?」

真美
「今度飲みに誘ってあげれば? 日頃のお礼にさ」


「うわ~。子供に心配されるとかダメな大人みたいでヤダな」

真美
「だから子供じゃないって!」


「はいはい。真美さんは大人ですね~」

真美
「兄ちゃん、真美のことバカにしてるっしょ」


「んっふっふ~。それはどうでしょうかね~」

真美
「ムカつく~。兄ちゃんなんて嫌いだ!」


「ケッケッケ。さて、元気が出たところで行くか」

真美
「は→い!」

29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:52:35.78 ID:UmIKZYth0


――


ありがとうございました。お会計、○万○千円になります。



「はいよ。ちょっと待ってくれ、今サイフだすから」

真美
「いつも食べてるトコより金額が10倍くらい違うよ……兄ちゃんスゲ→!」


「だろ?」ドヤ


君。ちょっと待ちたまえ。


はい、なんでしょうかオーナー。 


そちらのお客様は私の友人だ。お代は受け取らなくて良い。



「おいおい、待ってくれよ。あん時と違って今は金あるんだから払わせろよ」

真美
「おやおや~。雲行きが怪しくなってきましたな~」


ほっほっほ。年老いの言うことは聞くものだ。
それに、君のような人間には貸しをつくる方がメリットがある。



「ちぇ、せっかく気持ちよく帰ろうとしたのに……後悔すんなよ爺さん」


後悔なんてしないさ。そこらへんは信用してるからね。

30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:53:03.64 ID:UmIKZYth0



「けっ、子供扱いされてムカつく気持ちが分かったわ」

真美
「なんでタダになったのに兄ちゃんは複雑な顔してんの?」


「大人にはいろいろあんだよ」


私から見れば君も子供だけどね。


真美
「大人って大変だね→」


ね→。



「なかなか微笑ましい光景だが腹が立つな」


バイバイ、真美ちゃん。それとP。また遊びに来なさい。


真美
「じゃ→ね→オモシロおっちゃん」


「俺はついでか。……ちゃんとした扱いをするならまた来るよ」


案外すぐに来たりするかもしれないな。



「ありえねー。わざわざ遊ばれに来るかよ」


さぁ、それはどうかな?



「どういうことだ?」


それはお楽しみですぅ><

31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:53:30.90 ID:UmIKZYth0



「真美、コイツ殴って良いかな?」

真美
「止めときなよ。一応おじいちゃんなんだからさ」


「じゃあ止める」


子供に宥められるP……ぶぉっほっほっほ。腹が痛いわい。



「このジジイ……マジで天に召されてぇか」

真美
「おじいちゃんもあんまり兄ちゃんからかうのはメッだよ!」


は→い! 気を付けま↑す!


真美
「真美もこのおじいちゃん苦手かもしれない」


「もはや気にしたら負けのような気がしてきた」

32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:54:00.99 ID:UmIKZYth0


――



「ただいま帰りました」

小鳥
「プ、プロデューサーさん! 大変なんです! なにしたんですか!」


「落ち着いてください。どうしたんですか? 小皺が出てきたって話なら聞きませんよ?」

小鳥
「確かにこの年齢になると……って違います! 私にそんなものはありません!」


「じゃあどうしたんですか騒々しい」

小鳥
「プロデューサーさんと真美ちゃんを全面的に協力させてくれって。ホントになにしたんですか!?」


「なにしったって……こっちが聞きたいですよ。どんな方なんですか?」

小鳥
「三ツ星レストランの支配人ですよ! ミシュランに乗るほどの人とどうやって知り合ったんですか!?」


「うげっ。あの狸ジジイそんなに有名だったのかよ!?」

小鳥
「そうでうよ! 羨ましぃい!! 私も行きたかったぁああ!!」


「そっちが本音ですか」

小鳥
「はい! ぜひ連れて行って下さい!」


「え~」

小鳥
「ピヨピヨ……。もしかしてプロデューサーさん、私と行くの嫌なんですか?」


「別に嫌じゃないですけど、音無さんの前まで子供扱いされるのはちょっと……」

小鳥
「大丈夫ですよ。お姉さんがリードしてあげますから」


「意味合いが違ってきてます。まぁ余裕ができたらってことにして下さい」

小鳥
「はい! ぜったいですよ! 約束ですからね!」

33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:54:29.09 ID:UmIKZYth0


「分かりましたから落ち着いて。とりあえずその仕事を受けますので詳しい話を聞かせて下さい」

小鳥
「はい。あれは今から二時間くらい前の話なんですけど……」


「なんで怪談風なの?」

小鳥
「えへ。おちゃめですから」


「はぁ、続けて下さい」

小鳥
「えっと、その時にオーナーから直々にお電話が来まして……」

34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:55:21.57 ID:UmIKZYth0


――



「盗聴器……意味なかったね」

春香
「でも意外だったね。まさか愛ちゃんの元プロデューサーだったなんて」

貴音
「面妖な……真美、ふれんちというのはどのような食べ物だったのですか!?」

真美
「んっふっふ~。一口じゃ表せない美味しさだったよ。また行きたいな→」

亜美
「いいな→」

伊織
「ぅ~ッ! 私ですらまだ行ったことないのにぃ! なんなのあのプロデューサー!」

美希
「良いな~。ミキも行きたいな~。お仕事もっと頑張れば連れて行ってくれるかな?」


「その時は自分も連れて行ってほしいぞ」

あずさ
「わたしも同意見だわ~」

美希
「みんなで頼んでみる?」


響・あずさ
『賛成~!』

35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:55:50.52 ID:UmIKZYth0


やよい
「うっう~>< 真美ちゃん、そんなに高いお料理食べたんですか!? 怖くて私は行けません!」

伊織
「その時は私がッ!」


「はいはい。病気はそこまでにしておきましょうね~」

雪歩
「でもプロデューサーがお爺さんに遊ばれてたところは面白かったな~」

春香
「そういえば千早ちゃんは?」


「ボクは朝以降は見てないけど」


「自分も知らないぞ」

伊織
「私たちも見てないわ」

美希
「ミキもなの」


カッカッカ。


貴音
「何奴!?」

亜美
「だれか来たみたいだよ→」

36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:56:22.62 ID:UmIKZYth0


キィイイ。


千早
「た゛だい゛ま゛~゛」フラフラ

春香
「千早ちゃん!? どうしたのその声!?」

千早
「だ、騙さ゛れ゛た゛」クタクタ

春香
「騙されたってダレに!?」

千早
「ブ、ブロ゛デューサ゛ー」ゼハー。ゼハー


「と、とりあえず自分のスポーツドリンク飲んで!」

千早
「んっ。んっ。んっ。んぁあーッ!! 助かったわ、ありがとう我那覇さん」


「騙されたって言ってたけど、どういうことなの?」

千早
「レゲェ・V-STYLE・HIP-HOP・能……それから……」


「うわ~」

春香
「どこも希望通りじゃないところがまた……」

真美
「もしかしたら音楽全般って意味で捉えたのかもね→」

伊織
「これはご愁傷様としか言えないわ……」

千早
「ふふふっ。途中から新境地が見えたわ。レゲェ最高! シャウト最高!」

春香
「千早ちゃんが……壊れた~!!」


「ボクに任せてッ! イヤァアア!!」

37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:56:48.88 ID:UmIKZYth0

千早
「ぁうッ!? 私は一体……?」

春香
「もういいんだよ千早ちゃん。今まで悪い夢を見ていただけなんだから」

千早
「記憶が奥に♪ 記録がドコに♪ 今晩混乱Who am I ♪ 不安な夜♪ Yo! Yo!」


「ぎゃー! 千早がもっと壊れたー!!」

千早
「喉はカラカラ、声はガラガラ! だから痛いんだ私! だけど言いたいんだ私!」

千早
「新しい自分受け入れ、新しいお客書き入れ! 成功直行TOPへと突き進め!」

貴音
「面妖な。一体どういう意味でしょう?」

やよい
「たぶん……ラップも使ってファンを増やすってことじゃないでしょうか」

千早
「頭良いじゃんお嬢ちゃん♪ 可愛いじゃん子猫ちゃん♪」

やよい
「うっう~! なんだか照れます。えへへ」

38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:57:32.17 ID:UmIKZYth0

千早
「In my life ! 何時以来だRAP!」

美希
「あるんだ……意外なの」

千早
「やったことも無いんだマジで! ホントの話だよマジメ!」

美希
「どっちなの!?」

千早
「どっちでも良いじゃん♪ 別に良いじゃん♪」

美希
「とりあえずムカつくの」

あずさ
「ここは抑えてミキちゃん」

千早
「でっかい胸ぶら下げて、でっかいモンおったてさせ、何がしたいんだ! ナニがしたいんだよ!」

貴音
「こちらにも被害が!」

千早
「愛でるトコがなきゃ芽出るトコもない!? 夢? 姉? 自由にしてくれ銃殺してくれこの重圧を!」

亜美・真美
『じ、自暴自棄になってる……』

千早
「羽ばたくままに、瞬くままに! Topが見えて私の足がStop」

千早
「響くMelodey 背負うGuilty これはダレのScenario? これはダレのRosary?」

千早
「一体なんの冗談? いつの間にか真実が直弾! なぜか私も身体が動くぜDance!」

春香
「ワケが分からないよ」

39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:58:01.69 ID:UmIKZYth0

千早
「犯人分かった! 頭固かった!」

あずさ
「真実に辿り着いたみたいよ」

千早
「それは真ォ!! 蘇生も真ォ!! So say more MAKOTO!!」


「あ、あのね……悪いとはおもってたよ? でも――」

千早
「やってくれたぜWoman ! 首筋にグーパン! 目の前がチカチカ、頭の上に星がピカピカ!」

春香
「怒ってるよ~。ぜったい怒ってるよ~」


「ごめんなさい!!!」

千早
「私のカケラと自分の在処。伝えたかった言葉はありがとう」


「お、怒ってないの? だって千早はラッパーに……」

千早
「なんとかなるさ♪ なんくるないさ♪ 気にせず行こうぜ、気楽に生きようぜ♪」


「ポジティブになってるさ~」

40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:58:28.12 ID:UmIKZYth0

千早
「みんな楽しく、輪になって嬉しく、真ん中明るく、なると思うHappy 私Lucky」


「でも……」

千早
「言葉が見つからないなら私に聞くな! うっせーな!」

千早
「答えはいつも自分の中にあるだろ! Yourself now!!」


「ち、千早~!!」

千早
「身体はアイドル! 心はジュダイ! Rap使って上げるぜSkill Up!」

千早
「大変だ底辺だ? んなもん知らねぇ、目指すは天辺!! 全員で一致の合点!!」

千早
「じっとしてないで踏み出すときだ、時間を巻き戻すのは後だ!」

千早
「一泡吹かせようぜ! みんなで花咲かせようぜ! 宝物を輝かせようぜ!」

千早
「楽しんだモン勝ちだぜ! 一度っきりのGiant Killing!!」


全員
『千早~~~~~!!!』

41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 15:59:02.65 ID:UmIKZYth0


千早
「まだ終わらない! まだ終わらせない! ココが私たちのHoly Placeだ!!」


『Oh Yeah!!!!!』


千早
「OKだCrazy共! ここから先はお前らが声を張り上げろォオオ!!」 


『Wooooooo!!!!』


千早
「みんなでTop!!」


『TOP!!』


千早
「We are the Top !!」


『TOP!!』


千早
「We got the Top!!」


『TOP!!』


千早
「Winner got the Top!!」


『TOP!!』



―――
――




43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 16:00:09.32 ID:UmIKZYth0


あれから一年。
いろいろあったけど私たち、トップアイドルの夢を叶えました!!


真美ちゃんはあの三ツ星レストランがキッカケで瞬く間に駆け上がりました。


竜宮小町のみなさんはプロデューサーさんと律子さんが力を合わせて歌番組に引っ張りだこ。


美希ちゃんは生まれ変わったように頑張って、今ではステージで誰よりも輝いています。


響ちゃんと真くんはダンスで大ブレイク。

二人ともまだまだ納得できないようで、最近では世界中で行われてるダンスコンテストで優勝を何度も手にしちゃってる猛者にまでなっちゃいました。 あはは。


そうそう。雪穂ちゃんと貴音さんは女優賞を貰ったんですよ!

雪穂ちゃんは青春ドラマや恋愛映画で、貴音さんはシネマ映画で二人とも違った一面を見せています。


それとやよいちゃん。

なんと! 歌のお姉さんとしてお茶の間の皆さんを楽しませています!


そして私、天海春香! 念願のSランクアイドルになりました!

ただ……他の皆さんがほとんどのジャンルで活躍してるのでどうしても日陰者です。
バラエティなら誰にも負けないんだけどなぁ。


一番変わったのは千早ちゃんですね。

あの事件がキッカケで音楽に対してさらにアグレッシブになってます。
日常的にRAPを取り入れているので、たま~に何を言っているのか分からない時があるんですよね。なぜかボディーランゲージだけは能を取り入れているので見惚れてしまいます。


こんな個性的なメンバーですが、毎日楽しくやっています!

今日は待ちに待ったみんなでお食事なんです。
まだ話足りないけど、これ以上喋ったら遅刻しそうなので失礼します。
聞いて下さってあいがとうございました!

44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 16:01:15.50 ID:UmIKZYth0


――


亜美
「遅いよはるるん! もう亜美たちお腹ペコペコだよ→」

貴音
「いけませんよ亜美。春香にもきっと事情があったのです」ギュルル~

千早
「繕った殻は置いて、早くコッチにおいで♪」

やよい
「……。本当に私が来て大丈夫なんでしょうか? お金持って来てないです……」

伊織
「あのプロデューサーが自分でオゴるって言ってたじゃない。気にしなくて良いのよ」

美希
「メニューにおにぎりが入ってないの……」


「いぬ美たちも連れて来たかったぞ」

あずさ
「さすがに動物はダメなんでしょうね~」


「みんなは家族だぞ!」

千早
「姫ちん変身♪ ヘビ見て仰天♪ イスから横転♪ 春香の笑みが満点♪」

貴音
「確かにヘビは苦手ですが……」チラ

春香
「止めてよ千早ちゃん! 私そんなに黒くないよ!」ガシッ

千早
「からかった、悪かった。許して下さい、放して下さいお願いします」ガクガク

律子
「こら~! あんまり暴れない! せっかく来たのに追い出されても知らないわよ?」

千早
「むしろ老いが出て――」

律子
「なにか言った?」ジロッ

千早
「なにも言ってませんよ?」シレッ

45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 16:01:44.17 ID:UmIKZYth0

雪歩
「ぅう。私、場違いじゃあいませんか? 大丈夫でしょうか?」


「みんな私服だよ雪歩。気負いすぎ」

小鳥
「もう! 貸し切りだからってはしゃぎ過ぎよ」


「今日はありがとうございますプロデューサー! いや~あの時から楽しみにしてたんですよ!」


「期待されるような店じゃないけどな」


なら小僧は出て行くといい。そしたら私がハーレムだからな。



「出やがったな狸ジジイ。いや、○○ジジイか?」

真美
「おじいちゃん! お久しぶり→!」


おひさ→。元気にしてたかい真美ちゃん?


真美
「うん!」


ほっほっほ。こんな捻くれものをパートナーにして純粋なのが不思議なものだ。



「俺は反面教師なんだよ」

46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 16:02:14.66 ID:UmIKZYth0

真美
「そうだ! ちょっと来てよ亜美→」

亜美
「なに→?」

真美
「久々にアレやるよ」

亜美
「あ→なるほど。じゃあやりますか!」

亜美・真美
「どっちが真~美だ?」


OH! 真美ちゃんが影分身できるとは思わなかったよ。



「ボケてねぇで答えろよ。それとも分からないのか~?」ニヤッ


あまり私を侮るなよ。孫の顔が分からないほどボケとらんわ。



「むしろあんたの息子はダレなのか気になるところだな」


なに言ってるんだ、私たちは家族だろ? 



「いきなりなんだ?」


お前のことは息子のように思ってるし、いつだって力になりたいと思ってる。



「あっそ。俺は負担になりたくない。それだけだ」


素直じゃないな。ツンデレか?



「俺がいつデレたんだよ」

47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 16:02:51.10 ID:UmIKZYth0


真美ちゃんの前ではデレとるじゃないか。前のお前なら私ら以外にあんな顔しなかったぞ。
偶には甘えんか羨ましい。


真美
「えっ!?」


かかったな! 左が亜美ちゃん! 右が真美ちゃんだ!



「うわぁ……」

真美
「汚いよおじいちゃん!」

亜美
「おちゃめなおじいちゃんですな~」


だって双子だなんて聞いてないしぃ。それはそうと、みなさん集まったのかな?


『はい! 今日はご招待頂きありがとうございます!』


みなさん元気があってよろしい。
今日は存分に楽しんで下さい。支払いは愚息持ちですから。



「ってことだから遠慮しなくて良いぞ~」


ゴチになります!



「いや、あんたもつくれよ」


え~。めんどくさッ!



「ダレだよ! こんなヤツに三ツ星あげたの!」


腐っても鯛ですから。



「自分で言うかよソレ……」


――

48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 16:04:14.79 ID:UmIKZYth0


千早
「料理が美味い。コックが上手い。口の中に広がる風味がいつまでもFolloww me!」

春香
「ホントに美味しい! 伊織ちゃんが羨ましがったのも分かるよ!」

伊織
「でしょ? できるなら一番乗りして自慢したかったわ」

貴音
「量が少ないです……」

律子
「フレンチってそういうものよ」

小鳥
「……やっぱり二人っきりで来たかったなぁ」

やよい
「え~ッ!? お持ち帰りはダメなんですか!?」


「えッ!? ダメなの!?」

美希
「この料理キラキラして可愛いの! 食べるのがもったいないの!」

あずさ
「ふふっ。ひとみに自慢しちゃお~っと」カシャッ


「少しフリーダム過ぎるな。注意するか?」


貸し切りなのに誰が迷惑するんだ? 



「それもそうか」

49: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 16:04:47.43 ID:UmIKZYth0


「貴音! カラごと食べちゃダメだって! お腹壊すよ!」

貴音
「この“ろぶすたー”というもの……なかなか歯ごたえがありますね」バリバリ

雪歩
「美味しい~っ! 幸せですぅ><」

真美
「そういえばさ→、おじいちゃんと兄ちゃんってどうやって知り合ったの?」

亜美
「あ、それ亜美も聞きたい!」


ん? 聞きたい? じゃあ教えちゃおっかな~。


真美
「急かさないで教えてよ→」


二年前くらいかな。金もないのにふらりと入ってきたんだ。
その時のことはよく覚えているよ。コイツ、涙流しながら皿まで舐めてたんだよね~。



「さらっとウソを吐くんじゃねぇよ。俺は皿を舐めた記憶はねぇぞ」

真美
「泣いたことは否定しないんだね→」

亜美
「お金なかったこともね→」


「……黙秘する」


ま、そんなことがあって今じゃすっかり悪友みたいになったワケなんだけどね。



「あん? 俺の父親になってくれるんじゃねぇのか?」


アホだろお前。ソッチから願い下げしてきたんだろうが。



「言ってみただけだ。養子縁組になれば金には困らないからな」


クズだコイツ! 遺産狙いで甘えて来やがった!

50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 16:05:32.03 ID:UmIKZYth0


亜美
「でも本心じゃないんだろうね」


分かりやすいからね。
真美ちゃんは聞いたと思うけど、私の店は一度、本当に潰れそうになっていたんだ。


真美
「聞いた聞いた! 愛ちんが頑張って復活させたんでしょ?」


確かに愛さんが宣伝してくれなければ経営の建て直しは難しかった。
でも、愛さん以上に奔走してこの店を売り込んだのは紛れも無いコイツ自身なんだよ?


真美
「そうなの? 有名になったのはおじいちゃんの実力だって兄ちゃんが言ってたよ?」


ふむ……。やっぱりお前は素直じゃないなぁ……。



「ホントのことだろ?」


仕方がない。そういうことにしておいてやろう。


真美・亜美
『 ? 』

51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 16:09:44.48 ID:UmIKZYth0


ああ、すまない。すっかり辛気臭い話になってしまったようだ。
せっかくだから記念写真はどうかな? トップアイドルになったお祝いとして部下に撮らせるよ?


亜美
「そこはおじいちゃんが撮ろうよ→」


えッ? 私も写りたいんだけど。 
……ダメ?


亜美
「別にダメじゃないよ。良いでしょ兄ちゃん」


「良いんじゃね?」


話が早くて助かる。さっすが私の息子だ。



「友人なのか息子なのかハッキリしないな」


都合の良い時のみ息子にするつもり。
借金してたら息子になってよね?



「ダレがなるか! そんなもん背負いたくないわ!」

真美
「とりあえずみんなに知らせてくる→」

亜美
「亜美も→」


走ると危ないから転ばないように気をつけてね。


亜美・真美
『了解!』

52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 16:10:23.55 ID:UmIKZYth0


さて、せっかくだからあの部屋で撮影しようかな。



「ココで良いだろ? わざわざ移動すんのめんどくせぇ」


あそこが一番広いのことはお前も知っているだろ。
それともまだ恨んでいるのか?



「別に。ただ感傷に浸ることはないと思う」


皮肉なものだな。
あの子はなにも悪くないというのに。



「知ってるよ。俺自身の問題だ」


私が死ぬ前までには来てくれよ。
また昔みたいに笑い合うことが夢なのだから。



「……善処する」


あぁ、それとあの部屋は私たち以外は入れないようにしているから余計な気苦労はしなくて良い。
スキャンダルには昔から苦労してたようだからな。

53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 16:10:52.77 ID:UmIKZYth0



「そりゃどうも。だが、それだと俺以外は入れないんじゃないのか?」


言っただろ? 私“たち”と。
お前が家族なら、お前が所属する事務所も家族みたいなものだ。
私なりに目利きはするがな。



「で、お眼鏡に適ったのかな?」


わざわざ言わせる気か?
ほんと捻くれたヤツだ。



「そういう人間なんだよ」



「ただ……爺さんが俺の父親になってくれるって言ってくれた時は、その……嬉しかったよ」


素直になったPっていうのもなかなか気持ち悪いな。



「ッチ。もう言ねぇよ」


――

54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 16:12:21.10 ID:UmIKZYth0


真美
「おお~! さっきのトコよりぜんぜん広→い!」

美希
「見るの! 天井から星が見えるの!」

春香
「あッ! 奥の方にステージまであるよ!」


「二階は本格的なフレンチって感じだったけど、一階はなんだかクラシックな感じだよね」

亜美
「驚きの変わりようですな~」

やよい
「でもなんでこのお店だけ営業してないんですか?」


ここはね、あるお客様たちだけが入れる場所なんだ。
普段は頼まれても入れないんだよ?


やよい
「う~? それなら私たちもダメなんじゃないんですか?」


気にしなくて良いんだよ。
少し前にそのお客さまが了承してるからね。


やよい
「んー。私たち以外にダレもいないんですけど……」


ほっほっほ。いずれ分かるさ。

55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 16:12:50.85 ID:UmIKZYth0


真美
「あ→!! これ兄ちゃんじゃない!?」

亜美
「じいちゃんと愛ちんでスリーショットだ!」

小鳥
「あの話、冗談だと思ってたけど本当だったんだ……。というか今よりカッコいい……」

春香
「えっ!? これホントにプロデューサー!?」


「当時は髪が黒かったんだ……」

貴音
「面妖な。まるで別人のようです」


「めちゃくちゃ爽やかに笑ってるぞ」

あずさ
「目もなんだか優しい感じね」ジー

律子
「三人とも自然体ね」

亜美
「でもなんでこんな楽しそうにしてるのに事務所を辞めちゃったんだろ?」

律子
「いろいろあるのよ。たぶん」

亜美
「大人のジジョ→?」

律子
「でしょうね」

千早
「コッチの写真は日高さんがステージで歌ってる時のね」

貴音
「真に良い表情をされています」

亜美
「なんか、こんだけ深く関わってると兄ちゃんたちの関係が気になるよね→」

全員
『確かに』


――

56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 16:13:41.94 ID:UmIKZYth0


ほらね。すぐに分かったでしょ?



「はぁ……。余計なもん掛けとくなよ」


感傷はしないんじゃないのか?



「していないが、プライベートは違うだろ」

やよい
「――。っは!?」


大丈夫?


やよい
「はいぃ。やっぱりプロデューサーさんとは住む世界が違いますぅ」


「そうか? 少なくても俺はお前が羨ましいけどな」

やよい
「う~? プロデューサー、私の話ちゃんと聞いてましたか?」


「家族全員でこの店のを食い荒らしたい。ってトコまで聞いた」


そんなことされたら私の店が潰れてしまうだろ!



「その時はちゃんと看取ってやるから安心しろジジイ」


勝手に[ピーーー]な! 私はまだ元気だボケェ!


やよい
「私たちはそんなこと……」ゴニョゴニョ


「自分に正直なヤツだな。……爺さん」

57: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 16:14:21.30 ID:UmIKZYth0


はいはい。
まったく……逆にお前は不器用すぎるな。



「うっせ。……やよい、ちょっと良いか?」

やよい
「なんですかプロデューサー?」


「今度はご家族と一緒にココにおいで、あの爺さんがご馳走してくれるらしいから」

やよい
「ええッ!? でも、そんなの悪いですよ」


「ファンの好意は貰っておくもんだぜ?」

やよい
「私の……ファンですか?」


「普段から頑張ってるやよいを応援したいんじゃないかな。これでもやよいはやっぱり遠慮する?」

やよい
「う~っ!!」


「まぁ、やよいが行かないなら俺が連れて行くんだけどね」

やよい
「その返しは卑怯です……」


「卑怯で結構。これでやよいたちは来るのが決定しました。わ~~い」

やよい
「もう吹っ切れました! みんなで食べ尽くしちゃいます!」


「おう! その調子だ。ほら、ハイ・タッチ」

やよい
「うっう~! イェイ!」パシッ


「よし。笑顔になったところで悪いがみんなを集めてくれ。さっさと撮ろうぜって」

やよい
「うっう~! わかりました!」


――

58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 16:14:54.65 ID:UmIKZYth0


いつから私はやよいちゃんのファンになったんだ?



「違うのか?」


違わないさ。
代金はお前に請求すれば良いのか?



「そうしてくれると助かる。できれば会計も爺さんがやってくれ。その方が自然だろ?」


お前は変なところで強情だからなぁ。
初めて私を頼った理由が他人のためとは思わなかった。



「なんならやよいの親父になってみるか?」


彼女の幸せを壊す気はないよ。
それに、私には手のかかる強情で不器用な息子がいるからな。



「そうかい。せいぜい振り回すとするよ」


あぁ、楽しみに待ってるよ。その時は盛大に歓迎しよう。


――

59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 16:15:59.40 ID:UmIKZYth0



「みんな並びは適当で良いから固まってくれ」

春香
「そういうワケにはいきません!」


「これはある意味戦争なんですよ!」

伊織
「写真はアイドルの顔じゃない! あんたそんなことも分からないの!?」


「プライベートなんだから別に普段通りで良いだろ」

春香
「さっきまではそうでしたけど、お店に飾られるなら話は違います!」

亜美
「そうだよ→。誰に見られるか分かんないじゃん!」


誰も見ないと思うよ?
そもそもココは関係者以外立ち入り禁止の部屋なんだから。


美希
「張り切って損したの」

やよい
「うっう~! 自然体が一番です」

雪歩
「みなさん怖かったですぅ><」


「話はついたな。……それじゃあウェイターさん。よろしくお願いします」


真ん中は私が貰う!



「どうぞ。なら俺は爺さんの隣で良いか」

60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 16:16:28.11 ID:UmIKZYth0


ふざけんな!
私の両隣は貴音さんとあずささんに決まっているだろうが!



「とんでもねぇスケベジジイだ。年老いがアイドルをんな目で見るなよ」


ムリムリ。
いくつになっても○○○○の大きい姉ちゃんには敵わないんだもん。



「セクハラで訴えてやろうか」


訴えられるなら今の内にみんなの胸でも揉んでこようかな。



「あんたには悔い改めるって言葉はないのかよ……」

真美
「おじいちゃん、兄ちゃん。早く入ってよ→!」グイグイ 


「分かったから引っ張るな! ったく。お前だけじゃなくて全員ウルトラマイペースだな」


いいな~。
ハーレムだな~。



「爺さんも早く来い。真ん中が良いんだろ?」


え、良いの?



「大黒柱が中心にいなくてどうすんだよ。さっさと陣取れスケベジジイ」


わーい!

61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 16:16:53.81 ID:UmIKZYth0


真美
「兄ちゃんの隣ゲット→!」


「おい貴音。胸を乗っけるな。ジャマなんだよ」

貴音
「それは仕方がないというものです。我慢して下さい」


「貴音~。自分ココで大丈夫か? ちゃんと写るのかな?」

貴音
「心配でしたら前の方へ行かれては? まだ余裕がありますよ?」


私の頭の上にあずささんの○○○○が……。ほっほっほ。こりゃ堪らん。


あずさ
「おじいさん、あんまり動かないで下さい。くすぐったいです」

千早
「くっ。両側の弾力が……」ギュウギュウ

62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 16:17:20.39 ID:UmIKZYth0

小鳥
「改めて見るとあずささんの谷間すごいわ……」

春香
「小鳥さん。なんだがオジサンくさいですよ」

小鳥
「そういう春香ちゃんだって貴音ちゃんの胸チラチラ見てたくせに」


律子
「美希、もう少し詰めてくれない?」

美希
「おじさんの髭が痛いからムリなの。むしろ律子……さんは前に行くべきなの」

亜美
「なんか後ろに真美がいると思うと違和感があるな→」

伊織
「私が前ってどういうことよ」


「雪歩の位置よりはマシでしょ?」

伊織
「……そうね。後ろにおじさまとプロデューサー。さっきから固まって動かなくなってるわ」


「ボクと伊織が両隣になってるのが唯一の良心だね」


それでは撮りますよ?



63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 16:17:49.33 ID:UmIKZYth0

「やっぱ掛け声はアレか?」

伊織
「当たり前じゃない! 他になにがあるっていうのよ」

春香
「千早ちゃん。お願い!」

千早
「分かったわ。みんな準備はいい?」

全員
『OK~!』

千早
「じゃあいくわよ! みんなで――」



『 TOP!! 』

64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/07/15(日) 16:21:19.51 ID:UmIKZYth0
書きえた後になって気がつきました。
SS難しい。

それでは。

お目を汚してすいませんでした。m(_ _)m