1: By Reverse-8 2012/08/10(金) 01:21:34.01 ID:RZDUqOff0
夏を超えて、君は死んだ。

今を生きる事に後ろ髪を引かれる思いだけど、だからこそ自分が生きてる事を実感する。

それが少し、嫌だ。

でも、君の事を覚えてるから。

でも、忘れないから。

でも、君は自分が知ってる君じゃない、君だから。

少し、色あせて

少し、変な味がするかな。

自分が、嫌いだ。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1344529293

引用元: 岡部・紅莉栖「「自分は、生きているのなら君が死んでいる事に説明はいらない」」 

 

3: By Reverse-8 2012/08/10(金) 01:57:36.44 ID:RZDUqOff0
中鉢「そうか…お前らグルだな?二人してこの私の偉大なる発表を邪魔すると言うのか…許さんぞ!!」

紅莉栖「逃げて!!」

岡部「断る!!」

紅莉栖「!!?」

岡部「さあ、どうした?そのナイフは飾りか?お前は俺を刺す事も出来ないただの臆病者だからな!!」

中鉢「ふ、ふざけるなよ…!この私を…私を!!!」

岡部「なら刺してみろ、それすらも出来ないならセコセコと消え去るがいい!!」

中鉢「私を!!侮辱するなぁ!!!!!」




中鉢「ハハハ…やったぞ…ざまあみろ…」

岡部「殺して…やる…」

中鉢「ヒッ!!…た、ただで済むと思うなーー!!!」

そう言って中鉢は逃げ出した。

4: By Reverse-8 2012/08/10(金) 01:58:51.80 ID:RZDUqOff0
また注意文忘れてた…。

この作品はシュタインズゲートの二次創作となっております。
そのため、SS上の設定に不備や矛盾、無理難題が発生してしまう可能性がありますが、こまけぇこたぁでお流しください。

では、始めます。
なお、>>1は雑談などが大好きなのでちょくちょくレスを返したりしますが
あまり長く雑談をしてしまうと進行やSSが見にくくなってしまう場合や苦情が来る恐れがありますのでご協力お願いします。
意見や希望、指摘に関しましては簡単にレスしてくれるとありがたいです。

6: By Reverse-8 2012/08/10(金) 02:30:58.71 ID:RZDUqOff0
紅莉栖「……」

岡部「ハァ…ハァ……うぅ…!!」

紅莉栖は眠らせ、後は血だまりを用意するだけだ。

岡部「お前が生きていてくれるなら…俺は…死んでもいい…だから、死ぬな…」

手刀を傷口に抉り込み、血の池を作りだす。

岡部「ハハハ…まさにこれが…あの時の俺が見た…始まりの光景だ…」

鈴羽「おじさん!!」

岡部「鈴羽…終わったよ…手を貸してくれ…」

鈴羽「う、うん…」

俺は鈴羽の肩を借りて起き上がり、最後の確認を済ませる。

過去岡部「…おい…だ、誰か…いるのか…?」

俺は血まみれの紅莉栖を観測した。

岡部「頑張れよ…俺…」

そして俺は未来へ帰る。

鈴羽「ありがとう…おじさん。これで未来は変わる」

岡部「礼は…こっちだ…」

鈴羽「未来で待ってる…それじゃあね…」

岡部「ああ、またな…」

7: By Reverse-8 2012/08/10(金) 03:08:52.91 ID:RZDUqOff0
気付けば俺はラジ館の屋上で寝ている。

ダルやまゆりはいない、さすがに戻ったのだろう。

岡部「世界は…再構成された…後は…」

岡部は携帯を取り出し、緊急電話で救急を要請した後にアプリを起動する。

岡部「…これで…いい。後はせめて…俺の証を…」

そして数分後、携帯を落として空を見る。

何をするでもなく、後悔の思いも無く。

岡部倫太郎は生命活動を停止。



死んだのだ。


13: By Reverse-8 2012/08/10(金) 22:14:56.39 ID:RZDUqOff0
私はホテルのベッドで仰向けになりながら天井を見つめている。

何もやる気が起きない。

あんな父でも、あんな父だから自分は今まで頑張ってきたのだ、認められるために。

だが、もう父に会う事はないだろう。

…さようなら

そして、そう言う事があった私はまずは身内や所属する研究所などに連絡し状況を整理せざろうを得なかった。

ラジ館で私は血まみれで倒れていたが怪我一切なかったため(ただし髪は血が固まって凄い事になっていたが)病院には行かなかったので特にお金に関してもあまりかからなかったので帰りの料金などは心配ない。

その上で研究所の上司が休暇を申請を薦めてくれたのだ。

どうせこのまま戻ったところで研究に身が入ると思わない上に、私としても気になる事があったので行為に甘えさせてもらう事にした。

それは警察の一言だった。

警察A「ところで貴女が倒れていた現場の血ですが…心当たりはありますか?」

紅莉栖「…はい、私をかばって…父に刺されてしまった人がいるんです…」

警察A「そうですか…まあその人の詳細はいまだに不明なんですがあの出血量に加えて屋上まで血痕が残っていました」

紅莉栖「それって…」

警察「ええ、そもそもあの出血量だけでも危険な上に屋上に向かって行ったのなら…死亡している可能性も否めません…」

紅莉栖「……」


14: By Reverse-8 2012/08/10(金) 22:39:28.76 ID:RZDUqOff0
紅莉栖「でも死体は見つかってないんですよね?」

警官A「ええ、その一帯も捜索しましたが死体らしきモノは発見されませんでした」

紅莉栖「…何故、屋上に…」

警官A「ええ、それは分かりかねますが…それでも重要な参考人になり得ますので見つかった場合は一応一報させていただきます」

紅莉栖「お願い…します」

警官A「では本官ここらで…ナンテネ…」

紅莉栖「……」


そういうわけで自分なりにも探しているのだ、死体が無いってことは生きている可能性があると言う事だ。

自分なりに出来る事をしようと思ったから私は起き上がり秋葉原へと移動を開始した。

17: By Reverse-8 2012/08/10(金) 22:57:34.88 ID:RZDUqOff0
初日から捜索を始めて一週間程を秋葉原周辺で探していたのだがその際にやっと目撃証言を得る事が出来た。

それは確かに白衣姿の男を見た事があると言った内容だった。

教えて貰った場所へ行って見れば情報がそれなりに集まるようになっていった。

この夏場に白衣を着て叫んでいる男はよく目立っていたらしい。

確かにあの時も何かを叫んでいた気がする…確か「横暴インなんたら」とか…。

まあ良い、とりあえず捜索を続けよう。

18: By Reverse-8 2012/08/10(金) 23:59:51.77 ID:RZDUqOff0
紅莉栖「ありがとうございます…ん?あれは…巫女さん?」

そして今日も捜索を続行していると、神社を見つけた。

紅莉栖「ふむん…常に同じ場所に住んでいる人に聞くのも有効ね…すいませーん!」

るか「…え?あ、はい!どうしましたか?」

紅莉栖「ええ、あの…この辺で白衣を着て髪がぼさっとしてる背の高い男の人を知ってますか?」

るか「あー…その…どちら様ですか?」

紅莉栖「え?ああ…すみません、私は牧瀬紅莉栖って言います。以前助けていただいた方がいて、その方にお礼言いたくて…」

るか「そうなんですか…えと、牧瀬さん?」

紅莉栖「ハイ?」

るか「その…思い当たる人はいるんですけど…僕は少しここで作業しなければならなくて一緒に案内してあげられないんです…」

紅莉栖「いえいえ!そこまでしていただかなくても…」

るか「そうですか?…でもその代わりに住所を書いてお渡ししますので…そうだ、ついでにおみくじでもいかがです?」

紅莉栖「は、はぁ…お願いします…」

るか「了解です」

19: By Reverse-8 2012/08/11(土) 00:44:48.33 ID:emhRKNSo0
るか「えっと…吉ですね」

紅莉栖「あらそこそこついてるわね」

るか「それじゃあ住所を後ろに書いておきますね…っとこれでよし」

紅莉栖「ありがとうございます、えっと…お名前は?」

るか「あ、すみません。僕は漆原るかと申します」

紅莉栖「るかさん、それではありがとうございました」

るか「いえ…お気をつけて!」




紅莉栖「いい人だったな…彼はあんな可愛い子と知り合いなのね」

そっと呟くが、なぜそんな事を行ったのかは自分では理解できなかった。

紅莉栖「何々…『ここに書いてある場所に偶に行くそうなのでこちらから行った方がいいかもしれません』…これ?」

そこには明らかにピンク色な喫茶店だった、その名前は…。

紅莉栖「メイクイーン…?彼はこんなところにも来るのね、実は女好き?」

だが彼に会わないといけないのだ、このまま礼も言えないなんて人として最低だと思うから。

紅莉栖「まあ…入ってみますか」

おそるおそる紅莉栖はメイクイーンニャン^2へ入って行った。

23: By Reverse-8 2012/08/11(土) 04:02:24.56 ID:emhRKNSo0
紅莉栖「入ったら何々…」

フェイリス「おかえりニャさいませお嬢様!!」

紅莉栖「うわあ!?」

入るといきなり猫の仕草をするメイドさんにご対面した。

フェイリス「ん?見ない顔ニャ。お客様、当店は初めてかニャ?」

紅莉栖「この店どころかこういう類自体初めてで…」

フェイリス「おやそうなのかニャ?それじゃあ今日は特別に歓迎しちゃうニャ!!」

終始押され気味だが聞くために来たのだ、聞かなければ始まらない。

紅莉栖「あ、そうだ…えーとフェイリスという方はこのお店にいらっしゃるでしょうか…」

フェイリス「ニャニャ、フェイリスはフェイリスニャ」

紅莉栖「え?………えーと貴女がフェイリスさん?」

フェイリス「そうニャ、もしや何処かで会ったかにゃ?」

紅莉栖「いえ、漆原さんという方からここに来れば岡部さんという方に会えるかもって言われて…」

フェイリス「凶真の知り合いニャ?これは…るかニャンの…聖なる呪布…これを託したという事は」

紅莉栖「えっと…フェイリスさん?」

フェイリス「んぅ…ちょっと待っててニャ。ダルにゃ~ん」

ダル「ん?どうしたん、フェイリスたん」

フェイリス「今日は凶真はどうしてるかにゃ?」

ダル「んーいつも通りラボに居ると思われ、でもそれがどしたん?」

フェイリス「それがニャ…」


24: By Reverse-8 2012/08/11(土) 05:03:47.22 ID:emhRKNSo0
ダル「つまりオカリン爆発しろってことですね、分かります」

フェイリス「ニャハハ…」

あのお客も岡部さんの知り合いらしい、交友は幅広いようだ。

ダル「ところでその女子はいずこ?」

フェイリス「あそこニャ」

あ、こっち指さした。

ダル「ん?んー?…あああ!!」

紅莉栖「!?」

ダル「あれ…牧瀬紅莉栖氏じゃね!?」

フェイリス「ああ、そう言えば一時期話題になってたニャ」

ダル「オカリン、マジで爆発しろ…」

ああ…一応政治力をつけるために論文を発表したりしてるけど騒がれるのは好きじゃない。

けど大きな騒ぎにはならなかったみたい、助かった。

フェイリス「くーにゃーん」

紅莉栖「…え?私?」

フェイリス「そうにゃ、ラボに居るって言ってるけど…場所分かる?」

紅莉栖「え、ええ漆原さんから教えてもらってます」

フェイリス「ニャフフ…凶真によろしくと伝えておいてニャ!」

29: By Reverse-8 2012/08/11(土) 16:23:52.10 ID:emhRKNSo0
紅莉栖「ここよね…」

店の横にある階段の入口に備え付けられたポストには未来ガジェット研究会の文字。

そろそろと階段を上り扉の前に立つ。

紅莉栖「…居ますように…」

コンコン

紅莉栖「……」

返事はない。

紅莉栖「…あ、扉は開いてる」

もう一度ノックしてから扉を開ける、そこに居たのは。

岡部「ええい…疾風迅雷のナイトハルトに加え…あらゆる猛者までもが参加するこの作戦でも発見できないだとう…これが機関の裏工作か…!!」

携帯を耳に当て独り言を喋る白衣の男だった。

31: By Reverse-8 2012/08/11(土) 18:45:24.40 ID:emhRKNSo0
岡部「…ん?帰って居たのかダルよ、それならまずは挨拶ぐらい…」

紅莉栖「こ、こんにちは…」

目の前の彼はとても驚いた顔をしていた。

岡部「牧瀬…紅莉栖!?」

紅莉栖「あ、ハイ。先日のお礼を…」

岡部「ああ、俺だ。今期最大級の機関の精神攻撃を受けている。至急応援を…」

紅莉栖「…携帯に電源が入ってませんよ?」

岡部「ぐぬぬ…」

そう、私がこの人に初めて会った時の仕草。

紅莉栖「お久しぶりです…岡部さん」


32: By Reverse-8 2012/08/12(日) 02:10:06.95 ID:kCIHEf3O0
岡部「…では改めて自己紹介をしよう、俺の名前は岡部倫太郎だ」

紅莉栖「岡部…倫太郎さん」

岡部「さんはいらん。あとおそらく俺とお前は同年代だ、敬語もいらん」

紅莉栖「え?…もしかして大学生?」

岡部「大学一年だ」

紅莉栖「私の一個上かぁ…てっきりもっと上かと」

岡部「…まあ何も言わないでおこう」

さすが、こういうのも年上の貫録というものなのだろうか。

でもなんでいつも白衣を着ているんだろう…。

あ、そうか、そう言えばここは『未来ガジェット研究所』だっけ。

私の父の発表も見に来てたしもしかしたら掘り出し物とかあるかも。

33: By Reverse-8 2012/08/12(日) 03:03:40.39 ID:kCIHEf3O0
紅莉栖「そう言えば…ここは未来ガジェット研究所と言うのなら何か発明品のようなモノはあるのですか?」

岡部「…敬語はいらん」

…だってそう言う雰囲気なんだもん。

岡部「だがいい事を聞いてくれた…!良いだろう、紹介しよう!!我らが技術の粋を結集して制作した発明品をとくと見るがいい!!」



紅莉栖「以上で終了でしょうか」

岡部「(´・ω:;.:... 」

紅莉栖「その…言うのは悪いんですが…やる気はあるんですか?」

岡部「…そうだな…失礼かも知れないが本気では無かったかもしれないな…まあそういうアイディアしか出なかったって言うのもあるんだろうが」

紅莉栖「………」

そう言う彼の顔はとても穏やかだった。

もしかしたら作る事は手段の一つで、目的は別なのかもしれない。

それならば不快にさせてしまったかもしれない…そうでないのならありがたいが…。

岡部「…よかったら…仲間になってくれないか?」

紅莉栖「…え?」

41: By Reverse-8 2012/08/12(日) 23:26:24.14 ID:kCIHEf3O0
岡部「…その…紅莉栖が良ければだが…」

紅莉栖「あ…そ、その…でも何をすれば…」

岡部「純粋にガジェットを作ったり、そうでなくとも色々話をしてもらえればそれで十分だ」

紅莉栖「でも…もう少ししたら戻らなくてはいけなくて…」

岡部「それまででも構わない、頼まれてくれないか…?」

紅莉栖「は、はい…」

どうせやる事は済んだしそれ以外にやる事はないので気分転換になればいいと思う私は承諾した。

別にもっと話してみたいとかそんなんじゃ…ないわけでもないんだからな。



岡部「よし、では名前を付けてやろう…」

紅莉栖「…え?」

岡部「今日からお前は!!この俺の助手、クリスティーナだ!!」

猛抗議した結果、紅莉栖で落ち着きました。

嬉しくはないです、嬉しい理由はありません。

慣れてないだけなんだから!!


42: By Reverse-8 2012/08/13(月) 03:20:16.36 ID:CUqR8KiS0
ダル「で、どこで口説いたん?」

岡部「口説いたとはなんだ、口説いたとは」

紅莉栖「そ、そうですよ、別に恩はありますけど特別好きってわけでは…」

ダル「オカリ~ン…また嫁が増えるの…?」

紅莉栖「は、ハア!?嫁って…」

岡部「ダル…あれは嫁じゃなくて幼なじみで妹みたいなものだ、そういつも言ってるだろうが」

紅莉栖「へぇ…どんな子なんですか?」

ダル「んー…いつも元気で…そして胸がでかい」

岡部「おいこら」

ダル「冗談だお…」

紅莉栖「へぇ…今日はその子はここに来るの?」

ダル「んー確か今日はシフトだから来ると思うお」

紅莉栖「バイトもしてるんだ、どこで働いてるの?」

岡部「メイクイーンニャン^2」

紅莉栖「…あそこでかー…どんな子だろ」

ダル「まあ期待しててお」

岡部「何故お前が自信満々なんだ…」

45: By Reverse-8 2012/08/14(火) 00:01:35.59 ID:nZXd4fnh0
紅莉栖「確かに…興味深いですね、この電子レンジ」

岡部「だろう?結構前から気になっては居たんだが最近放置気味だったんだ。あと電話レンジ(仮)だ」

紅莉栖「ピンセットはありますか?」

岡部「最近買ってきた新品があったな…ダル!ピンセットを持て!!」

ダル「だが断る…」

岡部「ぐぬぬ…使えない右腕め…」

改めて見ているとこの二人は仲がいい、私には少しうらやましい。

岡部「仕方ない…すまないが紅莉栖、そこの棚を探してみてくれ、俺はこっちを探す」

紅莉栖「あ、はい」

そう言われたので探してみるが言ってはなんだががらくたが多い。

これは見つけるのが大変だと思いながら棚を漁ってみるが

紅莉栖「痛ッ!」

どうやら何かが刺さってしまったらしい、どうやら深くはないようだが血が出てしまった。

岡部「大丈夫か…?…ちょっと待っていろ、確か…あったあった」

そう言って持ってきたのは手抜き感が漂うカエルの絵がプリントされた絆創膏だった。

岡部「ゲロカエルンだったか…?一時期流行ったとかなんとか言ってたんだがそれを偶然貰ってたんだ、ほら手を出して」

紅莉栖「あ、はい…」

46: By Reverse-8 2012/08/14(火) 00:35:01.10 ID:nZXd4fnh0
まゆり「ジューシー唐揚げナンバッワーン!」

岡部「お、来たかまゆり」

まゆり「こんにちは~おかりーん…おや?お客さん?」

岡部「紹介しよう…!新しく我がラボに加入する事となった…No.004!牧瀬紅莉栖だ!!」

紅莉栖「よ、よろしくお願いします」

まゆり「……椎名まゆりです」

彼女が例のまゆりという少女らしい、黒のショートカットの綺麗な髪にとても整ったプロポーションと…何より胸がでかい、ぐぬぬ。

というか彼女黙り込んでるけど…私大丈夫かしら、何か変なのかな…それt―――

まゆり「…女の子のラボメンだ~!!」

がふう。タックル喰らった。

紅莉栖「…あはは…よろしく」

まゆり「うん!うん!こちらこそ~!!」

良かった、おおむね好評のようだ。

51: By Reverse-8 2012/08/15(水) 22:15:13.00 ID:JjHE1C3C0
岡部「ではメンバーも揃った事だ…これより!!第XXX回円卓会議を開催する!!」

ダル「だから円卓はないって言ってんじゃん」

岡部「俺たちの心の中に存在していると…俺は信じている」

まゆり「私にもある?」

岡部「あるさ…」

なんか…おいていかれてる気分…まあ今日来たばかりの新参だけど…、ちょっと寂しい。

紅莉栖「それで…議題はなんですか?」

岡部「ほほう、食い付きがいいな助手よ、そんなお前は好きだぞ」

紅莉栖「…ふぇ!?」

ダル「だからなんでいちいち口説くん?最近のオカリンは変わってるお」

岡部「そうか?まあでもいいではないか、減るモノではあるまいし」

ダル「オカリンの残機が減るお…」

まゆり「そうだよ、そんな事ばかりしてたら他の子が可哀そうだよ」

紅莉栖「…あと私は助手じゃない!!」

ダル「今更かお」

まゆり「かわいいね~」

53: By Reverse-8 2012/08/15(水) 23:06:22.03 ID:JjHE1C3C0
岡部「それでは始めよう…本日の議題はずばり!!「紅莉栖の歓迎会」だ!!」

紅莉栖「…へ?」

ダル「それ本人の前で行っちゃいけないシリーズじゃ…」

確かにそれは分かる…でも言った本人は気にせずに楽しそうにしている。

まゆり「いいね~!唐揚げもいい?」

岡部「もちろんだ」

まゆり「やった!!」

ダル「大体いつやるんだお?」

岡部「これからだ」

ダル「…へ?」

岡部「これからだ!!ダルよ準ラボメン達に招待状を送りつけろ!!今夜の晩餐は盛大に盛り上げるぞ!!」

紅莉栖「いつもこうなんですか…?」

ダル「似たようなモノだお…まじめにやればできるんだけど…やらないんだお…」

54: By Reverse-8 2012/08/16(木) 00:14:26.63 ID:FA8A06OH0
ダル「まあそれがオカリンだから、牧瀬氏も慣れる事だお…オカリン!皆来れるって!!」

岡部「よし!では材料を揃えに行くぞ!!」

ダル「ピザは?」

岡部「OKだ」

紅莉栖「出かけるんですか?」

岡部「ああ、スーパーに材料を仕入れにな。何か欲しいモノでもあるのか?」

紅莉栖「それなら私もついて行こうかと…」

ダル「だって、私はあなたの妻になるのですから…」

紅莉栖「そこまで言ってないだろうが!!」

ダル「そこまで…?」

紅莉栖「た、他意はないぞ!?」

まゆり「紅莉栖ちゃん落ちついて…」

く、くそう…こんな状況になるのは初めてだから…つい。

でも新鮮で、楽しい空間だ。

55: By Reverse-8 2012/08/16(木) 01:12:25.43 ID:FA8A06OH0
岡部「では買い物で出かける、ダルよ、後は頼んだぞ」

まゆり「あ、オカリン。バナナもお願いね」

岡部「いいだろう、しばらく待っていろ」

ダル「バナナ…お願い…」

岡部「黙っておけHENTAI紳士」

ダル「それ言われるとネタが潰されるじゃないですかヤダー」

岡部「まったく、行くぞ助手よ」

紅莉栖「…それ止めてよ…」

岡部「助手1号、クリスティーナ…ぐらいしか思いつかんな、他に色々あった気がするのだが…」

紅莉栖「普通に名前で呼んでよ…」

岡部「信頼できる仲間には親しみをこめて名をつけるのが俺流だ」

お、俺流って…これ笑うとこ?

紅莉栖「じゃ、じゃあまゆりはどうなのよ」

岡部「俺の口から「まゆしぃ」と言う名前を出す事は出来ん、あと思い付きませんでした」

紅莉栖「おい、お前流」

岡部「いざ参る!!」

紅莉栖「あ、こら!!逃げるなー!!あと私場所知らないんだぞ!!!」

64: By Reverse-8 2012/08/17(金) 19:21:18.41 ID:i9DTa3gf0
スーパー


紅莉栖「グレープフルーツ…豚肉…納豆…」

岡部「も、もう…そこらへんで勘弁してくれませんか…?」

紅莉栖「何よ、これでもちゃんと考えてるんだから」

岡部「だからってその材料はおかしいだろう!!出来合いのモノでいいではないか!!」

紅莉栖「そんなモノよりも自分で作った方が美味しいし、経済的よ」

岡部「ああ、俺だ…やはりあいつは俺の命を脅かす脅威になりかねない…なんで、サラダに、野菜が無いんだよ…!!」

紅莉栖「ほら次行くわよ」

岡部「カゴまでいつの間にか持ってかれてるし…分かったよ…」

紅莉栖「それでいいのよ…」

岡部「だがな、紅莉栖。森永さんのプリンは自腹だよな?」

紅莉栖「もちろんよ?」

岡部「塩ラーメンも」

紅莉栖「もちろん」

岡部「ヌルポ」

紅莉栖「ガッ…~~~~ッ!!」

岡部「どうした?」

紅莉栖「…いやなんでも…」

岡部「スラングは知ってるのだな」

紅莉栖「気付いてるじゃない!!」

岡部「何がだ、俺は紅莉栖と仲良くなりたいと思っている。そのために色々試してるだけだ」

紅莉栖「へ?…うぅ…」

岡部「ヌルポ」

紅莉栖「ガッ…うぅ~~~~!!!」

岡部「フゥーハハハハ!!!」

紅莉栖「待て!こら!!店の中を走るなぁ~~~!!!」

70: By Reverse-8 2012/08/18(土) 17:30:52.00 ID:nL6IBHS20
そして買い物を済ませるとそのままラボに戻り

岡部「フーハハハァ!!!No.001の機関だ!!」

まゆり「おかえりん♪」

岡部「…なんだその、お帰りとオカリンを混ぜたみたいなのは」

まゆり「正解だよ~、新しく考えたの」

岡部「そ、そうか」

格好つかないまま皆が振り向いた。

フェイリス「クーニャン!!またあったニャー!!」

紅莉栖「あ、フェイリスさん」

フェイリス「ニャフフ、しかも電撃スピードで仲間入りとは…恐れ入るにゃー」

紅莉栖「まあ、その…」

フェイリス「ニャフフフー」

72: By Reverse-8 2012/08/18(土) 23:52:59.00 ID:nL6IBHS20
るか「でもちゃんとたどり着けたようで…安心しました、自分の説明で分からなかったらどうしようと…」

紅莉栖「いやとてもスムーズに行けたわ、ありがとう」

るか「いえ…その、どういたしまして…」

フェイリス「それで、当の本人はどこにゃ?」

ダル「あー、なんか入ってくるなよってフラグ立てて作業室に入って行ったお」

萌郁『覗けって意味?ダイタン///』

るか「萌郁さん…メールじゃなくて直接言ってくれるとありがたいのですが…」

そう言いながらも私達に向けて画面を見せてくれる、ふむん。

紅莉栖「えっと…萌郁さん?」

萌郁「……」コクン、カタカタ

萌郁『私は桐生 萌郁だよ!!( `・∀・´)ノヨロシク!諸事情で携帯でしか話しにくいからお願い!(人∀・)タノム』

なるほど変わった人材が多いらしい…ん?私もその一員なのか?…考えるのを止めよう…。

紅莉栖「それで…岡部、さんは何してるのかしら?」

まゆり「気になる?」

紅莉栖「まあね、彼はいい意味でも面白い人だから」

まゆり「えへへ…でもね、オカリンは面白いだけじゃないんだよ?」

紅莉栖「…?」

75: By Reverse-8 2012/08/19(日) 01:45:18.34 ID:w9/E7dSw0
数分後

岡部「時は来たれり!!」

ダル「キタエリ?」

岡部「だれが声優の話をした!!そうではない!ついにこの瞬間が来たのだ!!」

フェイリス「お、何かにゃ?」

萌郁『楽しみ+(0゚・∀・) + ワクテカ +』

岡部「まずは紹介しよう…新しく我がラボの仲間となった…No.4!!牧瀬紅莉栖だ!!」

ダル「やったぜ!オカリン!!…だが爆発しろ!!」

フェイリス「おめでとうニャ!!クーニャン!!」

るか「おめでとうございます!!」

紅莉栖「う、うん…ありがとう?」

もしかしてラボに入るって事に何か特典みたいなのがあるのかな…?この喜びようは。

例えば特定の施設からサービスを受ける事が出来るとか、物資や装置を対価なしで使用できるとか…わくてかしてきた。

79: By Reverse-8(いつかちゃんとしたカオヘSS書きたい) 2012/08/19(日) 02:10:40.91 ID:w9/E7dSw0
岡部「そしてまずは俺からだな…」

ダル「何?まさかのかくし芸大会?」

岡部「そんなことするか!!普通は自己紹介だろうが!!」

ダル「うん、普通にこの時点までしてなかった事に驚きを隠せいないぜ」

同感…。

岡部「う、うるさい!だからこれからするのだ!!」

コホンとわざとらしい咳を一つ、そして

岡部「俺は未来ガジェット研究所No.001…鳳凰院凶真!!この世を混沌とした混迷へと導くために―――!!」

フェイリス「カットにゃ!!」

岡部「まさか貴様にカットされるとはな…」

フェイリス「こういう時ぐらいちゃんとやるにゃ!!」

まゆり「逃げちゃだめだよ?」

岡部「ぐぬぬ…ラボメンナンバー001…所長の岡部倫太郎だ。よろしく助手よ。歓迎する」

紅莉栖「…助手じゃない」

岡部「…く、紅莉栖よ、歓迎する」

紅莉栖「…ん」

ダル「なんか意味深だお…」

80: By Reverse-8(いつかちゃんとしたカオヘSS書きたい) 2012/08/19(日) 13:38:19.76 ID:w9/E7dSw0
ダル「そ、それじゃあ次は僕だお」

岡部「ナンバー002、スーパーハカー、橋田至、通商ダル。以上」

ダル「ちょ」

まゆり「はいは~い、次はまゆしぃなのです♪」

…どんまい、橋田さん…。

まゆり「ナンバ~003、椎名まゆりだよ♪今は高校生で、フェリスちゃんのお店で働いてるんだ~」

紅莉栖「よろしく、まゆりさん」

まゆり「まゆりでいいよ~」

紅莉栖「…よろしく、まゆり」

まゆり「うん!!」


紅莉栖「…あれ?でも今日まゆりはあのお店に居たの?もしかして裏方?」

まゆり「ううん?ウェイターさんだよ?」

フェイリス「いやまゆしぃ、それはメイドにゃ、メイドしかいにゃいにゃ。そうじゃなくてウィッグのせいじゃないかニャ?」

まゆり「なるほど~」

紅莉栖「ウィッグ…ああ、それなら分からないはずだわ」

84: By Reverse-8 2012/08/19(日) 20:33:19.73 ID:w9/E7dSw0
岡部「さてと…では助手よ、自己紹介をするがいい!!」

紅莉栖「しつこい!私は助手になった覚えはない!!」

岡部「分かった分かった…それなら助手でない旨を皆に伝えればいい…」

紅莉栖「はぁ…えーと、本日付けで」

岡部「そんな固くならなくていい…ここに居る皆は仲間なのだから」

紅莉栖「…うん、皆、私の名前は牧瀬紅莉栖。飛び級で大学を卒業して現在はそのまま他の研究所で仕事をしています。あとこの人の助手ではありません」

ダル「なら逆にオカリンを助手にしたら?」

紅莉栖「え?」




岡部『コーヒー入れてきたぞ』

紅莉栖『ありがとう…ミルクは?』

岡部『ここにある、それと…』

紅莉栖『?』

岡部『そろそろ…俺のスプーンを貰ってくれないか?』

無い無い…だってまだ会ったばかりで数日も立ってないし――!!

岡部『俺が助ける!!』

紅莉栖「にゃあああああああ!!!!」


まゆり「紅莉栖ちゃん!?」

ダル「…毎度毎度反応が凄まじい件について」

岡部「…一体何を想像したんだ!?」

85: By Reverse-8 2012/08/20(月) 02:29:44.36 ID:Mta8fwe20
岡部「ではまずはこれを受け取れ」

ダル「これは…?」

紅莉栖「…ネームホルダー?」

様々な職場でよく見かける簡易的な身分証明をするために首から下げる簡易的な身分証明だ。もしかしてこれを大急ぎで作って居たのだろうか…

岡部「必要性は不明だが一応持っておいてくれ。後々新しく証となるモノを配布するまで待ってくれ」

まゆり「へ~、色々書いてあるねぇ…」

紅莉栖「おい、なんで助手だけ手書きなんだ?」

岡部「わ、分かりやすくするためだ」

まゆり「まぁまぁそこまでにしてあげて紅莉栖ちゃん」

紅莉栖「…?分かったわ…」

るか「いいなぁ…」

岡部「安心するがいい…るか子よ…」

るか「え?」

岡部「さて、次は他の皆の自己紹介だな」

87: By Reverse-8 2012/08/20(月) 05:58:20.78 ID:Mta8fwe20
岡部「まずは萌郁からだ…携帯は無しだぞ」

萌郁「…桐生、萌郁。編集プロダクションでアルバイトしてる…よろしく」

岡部「よし、ではシャイニングフィンガーよ。これを授ける」

萌郁「…?…え?」

岡部「桐生萌郁、我がラボは君をNo.005としてスカウトする。受け取ってくれるか?」

萌郁「……」ポチポチ

岡部「む…?」ブーンブーン

萌郁『ホント!?でもいきなりどうしたの…?』

岡部「何…仲間は多い方がいいという事だ」

萌郁「…ありがとう」

岡部「…ふ、どういたしまして、歓迎する。よし次はるかだ」

るか「は、はい!!」


88: By Reverse-8 2012/08/21(火) 19:47:51.31 ID:V0W86EwE0
るか「まゆりちゃんの同級生で、柳林神社で…巫女をやってます…、漆原るかです。よろしくおねがいします」

紅莉栖「へえ…やっぱり秋葉原にもちゃんとした巫女さんが居るんだ…」

岡部「だが男だ」

紅莉栖「性質悪い冗談はやめてよ…どっからどう見ても可愛い女の子じゃない…」

ダル「こんなに可愛い子が男の子のはずがない、そう思っていた時期がありました…」

紅莉栖「…へ?」

まゆり「えっへへ~」ニコニコ

紅莉栖「まゆりまで…え?冗談じゃなくて…」

るか「…はい、男です…」

紅莉栖「嘘ぉ…」

だって巫女服着てたし…それに可愛らしい容貌…白い肌…。これが…男の子!?

岡部「助手よ、男でも巫女服は着れるのだぞ?」

紅莉栖「いやその理屈はおかしい」

岡部「まあわけありとでも覚えておけ、ではるかよ。我がラボはお前をNo.006としてスカウトする」

るか「ハイ!!」

岡部「よろしく、るか子」

るか「…ハイ」

89: By Reverse-8 2012/08/21(火) 20:45:42.17 ID:V0W86EwE0
岡部「次、気が乗らないがフェイリス」

フェイリス「ニャニャ!さすがにひどいにゃ!!」

岡部「その元気で自己紹介頼む」

フェイリス「…仕方ないにゃ、そう言うわけでフェイリスニャ!本名は秘密、その方がかっこいいからニャ!!ここの裏手のメイクイーンニャン^2で働いてるにゃ!皆もぜひ来てほしいにゃん!!」

岡部「よし、ではこれを進呈しよう」

フェイリス「やったニャ!!」

岡部「よし、これで紅莉栖を含む新メンバー4人を仲間に取り入れたわけだが、本日の議題を忘れてないだろうな…」

まゆり「なんだっけ~?」

ダル「オカリン、正解は?」

岡部「牧瀬紅莉栖の歓迎会について…だ!!」

ダル「それで何が言いたいん?」

岡部「そう言うわけで盛り上げようと思ってこんなモノを用意した…これこそ王道!!」

ダル「キター!!王様ゲームとか分かってるじゃないですかー、ヤッター」

95: By Reverse-8 2012/08/25(土) 00:35:55.13 ID:ngD4IS360
そして歓迎会を終えて二週間が経つ頃には色々な事に参加していった。

コミマに参加してコスプレしたり、新しいガジェットを作ったり(一応売れた、モノ好きが居たものだ…)

様々な事をこなしていくたびに皆とも打ち解けていった。

そして私は今、岡部さんと二人で夕食を取って居た。

岡部「助手よ、ほら塩ラーメンだ」

紅莉栖「ありがとう」

助手と呼ばれる事にはもう諦めている。

と言うのもあの歓迎会の日の夜。

まゆりに二人きりになった時に言われたのだ。


まゆり「こっちだよ紅莉栖ちゃん」

紅莉栖「わあ…屋上に出れるのね」

まゆり「うん…それで話なんだけど…ごめんね?」

紅莉栖「え?なんで謝るの?」

まゆり「オカリンが…迷惑をかけてるかなって…」

紅莉栖「ああ、そう言う事…」

101: By Reverse-8 2012/08/25(土) 02:08:25.88 ID:ngD4IS360
まゆり「オカリンの事どう思ってる?」

まゆりは私に背中越しに話しかけながら柵に体を預けて星を見ている。

紅莉栖「まだ分からないけど…変な人って感じかな…」

そう、変な人だ。

わたしは彼に会った事がないと言うのに彼は私を助けてくれた。

まゆり「そっかー、でもね紅莉栖ちゃん分かってあげて?」

紅莉栖「ん?」

まゆり「オカリンはねぇ…恥ずかしがり屋さんなのです」

紅莉栖「…あれが?」

高笑い上げながら行動するその姿(服装的な意味でも)はある意味一番目立っている。

そう思っているとまゆりはこちらに振り返りへにゃりと笑う。

まゆり「うん、だって考えてみれば分かるのです」

紅莉栖「…なるほど?」

まゆり「だから紅莉栖さん、オカリンをお願い」

…お願いと言われても…。

でも照れ隠しの事は…もしかして。

名前を呼ぶのが恥ずかしいからあだ名でってこと?


岡部「信頼できる仲間には親しみをこめて名をつけるのが俺流だ」


…ああ、そうとらえればそう言うことかもしれない。

それで妹のような存在なまゆりは名前で呼んでるのね…。

それじゃあ…仕方ないのかな…?

103: By Reverse-8 2012/08/25(土) 07:44:30.73 ID:ngD4IS360
それから二週間、いくらでも彼を観察する機会に巡り合えた。

結果から言えば、彼は照れ屋、自分を出せないと言うよりは鳳凰院凶真でいる事に慣れてしまったのではないかと言う事だ。

それが彼なりに外で付き合っていくための処世術なのだろう。

たしかに見方によっては照れ隠しにも見える、むしろその面が強い。

ゆえにマニュアル外の対応にとても弱い、押しに弱いともとれる。

だが、いざというときはやるようだ。

リーダーとしても動く事が出来るしムードメーカーの面もある。

だけど…そう言えば…私


この人に助けられたの?

104: By Reverse-8 2012/08/25(土) 23:08:18.06 ID:5fvTapHQ0
岡部「それでは本日は時間が押しているため手短に伝える」

紅莉栖「何?勿体ぶっちゃって」

岡部「この二週間…様々な強敵と正面からの戦闘を余儀なく実行せざるを得なくなり、そのために被害を被りながらも結果を提示し、そのまま駆け抜けここまで戦い抜くことができた」

ダル「コミマのコスプレやガジェット、その他諸々で資金が大量に消費されたという意味で」

岡部「だが被害は実に大きい…本部の補給も間に合わず、それどころか現地の住民も非難の声をあげている…」

萌郁『お小遣いや貯金、それに店長が家賃の値段交渉を持ちかけていてとても困ってる…ってこと?』メルメル

岡部「故に我々はこのチームだけで孤軍として奮闘せねばならない!!われらは5人で千人を超える戦力としてこの世にはばかるのだ!!」

るか「…あれ?5人?」

紅莉栖「まさか…」

数分後

「働かせて下さい!!いやむしろこの俺が働いてやろうというのだ!!雇わない手はないぞ!!!」>Orz

「働かせて下さい!そして詰ってください!!そしてフェイリスたんからのご褒美を!!」>orz

(#^ω^)「だが断るにゃ」ビキビキ

紅莉栖「年下の女の子に迷わず土下座とかないわぁ…」

るか「師匠…」

萌郁『土下座初めてみた…』メルメル

106: By Reverse-8 2012/08/26(日) 00:34:30.53 ID:hrb6JUDC0
まゆり「オカリン…」

岡部「まゆり協力してくれ」

まゆり「オカリン、常識を理解するべきです」

岡部「まゆり!?」

フェイリス「普通あの頼み方は無いニャァ…それに今日は何の日だと思ってるニャ?」

ダル「フェイリスたんの萌え燃えライブでっす!!」

フェイリス「分かってるなら時間をずらすとか配慮するにゃ!!!」

ダル「オウフwwもっと詰ってwww」

フェイリス「…まったく、それじゃあ少し待ってて。あとちゃんと表から入ってね…にゃ」

5人「はーい」


受付メイド「入場料ですが…」

5人「金取るのか!?」

107: By Reverse-8 2012/08/26(日) 00:45:21.72 ID:hrb6JUDC0
幾千の儚い鼓動 惜しまずに
流れる時を追い越して
駆け抜ける世界...

幾つもの名前と幾つもの体を
使い分けて上手く生きているけど
胸の奥 痛いよ音たてて軋むよ
きっと心、生命(いのち)ここにあるから

新しい明日が
今漕ぎだす
運命の波間にさらわれたくはない

幾千の儚い鼓動、惜しまずに
流れる時を追い越して
駆け抜ける世界...
I pray among the stars
わたしはいつも祈ってる 熱い想いをぶつけたら
奇跡さえ起こせるから


この景色すべては淋しさで出来てる
願うだけで すぐに傍にいられた
あの頃の姿を追い求めさまよう
きっと、火花、言葉、ここにあるから

懐かしい歌声
今 聞こえる
真空の中でも受け取れるのなぜ

「通」じ合う その喜びを感じたい
場所も時間も飛び越えて
分け合える世界
「信」じあうことがすべてと悟ったよ
君をもう1度みつけたら
涙さえ輝くから

幾千の儚い鼓動 惜しまずに
流れる時を 追い越して
駆け抜ける世界...

「通」じあう その喜びを感じたい
場所も時間も飛び越えて
分け合える世界
「信」じあうことがすべてと悟ったよ
君をもう1度みつけたら
涙さえ輝くから

108: By Reverse-8 2012/08/26(日) 01:03:11.34 ID:hrb6JUDC0
紅莉栖「この歌…」

岡部「どうした?」

紅莉栖「…いや曲は聞いたことがないんだけど…歌詞が…」

岡部「?」

紅莉栖「…ううん、なんでもない。ただこの曲いい曲だね」

岡部「そうだな…心がこもってる」

ダル「ウヒョー!!いつもに増してさらに最高!!結婚してくれー!!!」

るか「すごいです…」

萌郁「…すごい」


岡部「…さて、終わっただろう。金をくれ」

紅莉栖「雰囲気ぶち壊しの上に失礼に加えて最低な要求だな」

岡部「その代わり、俺をすきにするがよい」

フェイリス「結ぶにゃ…その契約!!!」

岡部「え?」

フェイリス「もちろんお金は弾むけど…分かってるにゃ?不幸(ハードラック)と踊(ダンス)っちまうにゃ?」

岡部「名誉たる撤退!!」

ダル「残念、オカリンは爆発されるためにつかまってしまった」

岡部「…助手よ」

紅莉栖「m9」

岡部「覚えていろ」

112: By Reverse-8 2012/08/26(日) 19:28:12.40 ID:hrb6JUDC0
岡部「ドヤッ…」ハァ…

ダル「やる気のないドヤ顔とか始めてみたお…」

まゆり「ほらしっかり働くのです」

岡部「今宵は一献…今宵は、一献…」

フェイリス「極限に鬱入ってないでちゃんと働くニャ!!給料出さいニャいぞ?」

岡部「ご主人さま…何なりとお申し付けください」

フェイリス「私はメイドニャ…あと働いてほしいにゃ」

まゆり「ほらこっち来て!!」

岡部「紅莉栖助けろ~」

紅莉栖「し、仕方ないわね…手伝ってあげるわよ。…フムン」

岡部「紅莉栖?」

紅莉栖「そこの執事さん!注文いただけますか?」ニッコリ

岡部「楽しんでるだろ貴様ああああああああああ!!!」

114: By Reverse-8 2012/08/27(月) 23:42:26.48 ID:4bgZcnSR0
凶真「…本日はどういたしましたしますか?お譲様」

さすがにやるときはやるか…。

紅莉栖「そうね、お勧めはある?凶真」

だがここで引くわけにはいかない、客の目もあるこの場所では仕方なく胸元に付けられた「鳳凰院凶真」の名前で呼ばなければいけないのが気になるが…仕方ないのだ。

凶真「本日のお勧めは…「ニャンニャン、アリスインニャンダーランド」でございます」

紅莉栖「その前に飲み物を貰えるかしら?」

岡部「既にご用意しています…こちらを」

そう言って彼が押してきたカートから一杯のホットコーヒーを私に差し出す。

ふむん、読まれてたか…しかも準備を済ませて持ってくるところが恐ろしい。

紅莉栖「ところでミルクは?凶真」

岡部「最後の仕上げは魅力的にとメイド長から直接指導をいただきましたので、ご披露を」ニコッ

この時、自然な笑顔を浮かべた岡部と私は初めて目を合わせた。

そしてコーヒーカップを見れば見事なメープル模様のミルクが浮かんでいた。


何が言いたいって、フェイリスさんが恐ろしすぎる。


ダル「それにしても意外と二人が似合ってる件について」

まゆり「二人とも本物さんみたいだね~えへへ~」

るか「お、岡部さん…うぅ…」

萌郁「一面…ゲット…」パシャパシャ

115: By Reverse-8 2012/08/27(月) 23:47:33.55 ID:4bgZcnSR0
凶真「…本日はどういたしましたしますか?お譲様」

さすがにやるときはやるか…。

紅莉栖「そうね、お勧めはある?凶真」

だがここで引くわけにはいかない、客の目もあるこの場所では仕方なく胸元に付けられた「鳳凰院凶真」の名前で呼ばなければいけないのが気になるが…仕方ないのだ。

凶真「本日のお勧めは…「ニャンニャン、アリスインニャンダーランド」でございます」

紅莉栖「その前に飲み物を貰えるかしら?」

岡部「既にご用意しています…こちらを」

そう言って彼が押してきたカートから一杯のホットコーヒーを私に差し出す。

ふむん、読まれてたか…しかも準備を済ませて持ってくるところが恐ろしい。

紅莉栖「ところでミルクは?凶真」

岡部「最後の仕上げは魅力的にとメイド長から直接指導をいただきましたので、ご披露を」ニコッ

この時、自然な笑顔を浮かべた岡部と私は初めて目を合わせた。

そしてコーヒーカップを見れば見事なメープル模様のミルクが浮かんでいた。


何が言いたいって、フェイリスさんが恐ろしすぎる。


ダル「それにしても意外と二人が似合ってる件について」

まゆり「二人とも本物さんみたいだね~えへへ~」

るか「お、岡部さん…うぅ…」

萌郁「一面…ゲット…」パシャパシャ

117: By Reverse-8 2012/08/28(火) 06:27:14.29 ID:axDiwspt0
ダル「くそう…オカリンめ…あの変身は神レベル」

岡部「橋田様、ただいま紅茶をお持ちしました」

ダル「…ん?こ、これはもしや…伝説のエルメスティー!!?」

岡部「…特別です」

ダル「いい仕事だ…凶真」

岡部「おほめにあずかり光栄です…るか様はこちらです」

るか「えっと…これは?」

岡部「牛乳です、体にいいですよ?」

るか「あ、ありがとうございます」

岡部「萌郁さんはこちらです」

萌郁「ハンバーガー…」

岡部「ジャンクフードは見過ごせませんので…しっかり栄養面も気を配った逸品です」

萌郁「美味しい…」

岡部「そしてヘルシー」

萌郁「…おかげで体重も減るしー」

岡部「………」

萌郁「………」

まゆり「…?」

118: By Reverse-8 2012/08/28(火) 19:22:40.61 ID:axDiwspt0
紅莉栖「ぐぬぬ…完璧ね…あれ?フェイリスさんは?」

るか「あ、その…あそこです…」

紅莉栖「ん?」

指が示したところを見ると、客の隙間からちらりとピンク色が見える。

紅莉栖「ん?」

よく見ると小柄な体を使ってカンペを出していた。

紅莉栖「…なる程ね」

そして時間が経つうちに人気は増えていき、閉店間際には女性客でごった返していた。

122: By Reverse-8 2012/08/29(水) 21:12:27.83 ID:/pDLFs7Z0
フェイリス「さて、サプライズとしてごり押ししたこのイベントも早くも終了、だけど給料は何に使うつもりにゃ?」

岡部「…ん?皆で海に行くためにな」

紅莉栖「聞いてないんだけど」

岡部「まあ今夜通達する予定だったからな」

紅莉栖「もっと計画を立てましょうよ…」

岡部「すまんな…まあそう言うわけで旅行台を稼ごうと思ったわけだ」

フェイリス「なるほどにゃ…しかたにゃい、また今度イベントを行う時に参加してくれたら今追加も払っちゃうにゃ」

_| ̄|○<「ハハハ、仕方ないなぁ。そこまで言うのならでてもいいぞぉ。フーハハハハ!!!」

紅莉栖「それ、ネタか何かですか?」

ダル「譲れない何かがオカリンにはあるんだお…」

123: By Reverse-8 2012/08/31(金) 17:14:30.49 ID:M8CUZaFX0
岡部「よし、では皆一旦ラボに戻るとしよう。フェイリスとまゆりはどうする」

まゆり「もう少ししたら行くから待ってくれる?」

フェイリス「フェイリスも後で行くにゃ!!」

岡部「うむ、了解した」


ラボ


岡部「さて…海だ!」

紅莉栖「そもそも…私水着持ってないんですけど…」

岡部「…え?」

紅莉栖「今は一応来月まで休暇貰ってますけど、そもそもここには短期間しかいる予定無かったんですから当然です」

岡部「…他の皆は?」

ダル「僕はどうとでもなるお」

萌郁「あんまり…誘われないから…持ってない」

るか「僕も…学校用のモノしか」

ダル「kwsk」

岡部「自重しろ」

125: By Reverse-8 2012/09/02(日) 22:54:33.56 ID:51yQJjZM0
岡部「ま、まあ水着ぐらいバイト代で―――」

紅莉栖「いやそこは普通に自分で買いますよ…」

岡部「そうか?」

ダル「オカリン…もう少し粘れば女の子の試着パーティーに…」

紅莉栖「行かせはせんぞ」

萌郁「…牧瀬さんも行くってこと?」

紅莉栖「ええ、行く気よ。それよりも岡部さんは水着は大丈夫なんですか?」

岡部「?別に俺はちゃんと水着を持ってるぞ?」

紅莉栖「いやあの…そうじゃなくて…いやなんでもないです…」

岡部「?」


126: By Reverse-8 2012/09/03(月) 00:55:32.55 ID:hZdGi1F30
まゆり「ジューシーカラアゲ、ナンッバワーン!!ワン!!」

フェイリス「推参だニャ!!」

岡部「いらっしゃい二人とも」

まゆり「暑いね~…何か飲み物ある~?」

岡部「野菜ジュースがあるな、あとドクペ」

まゆり「うん~…ふぅ…美味しい…」

岡部「まあまだ夏真っ盛りだからな」

まゆり「でも水着を新調しないといけないのです」

フェイリス「それなら皆で買いに行くにゃ!!フェイリスが皆にプレゼントするのにゃ♪」

紅莉栖「そんな…悪いですよ」

フェイリス「気にしないのにゃ!…この世で需要を得るためには供給しなきゃいけないのにゃ!!」

ダル「ステキ!!」

フェイリス「抱かせないニャ」

ダル「ですよねー」




128: By Reverse-8 2012/09/03(月) 01:57:11.69 ID:hZdGi1F30
岡部「さあ…海に行こう!!!」

一同「おー!!!!」

そして私は

その日、8月20日。

最後の日常。

私の日常はこの日が最後になった。


私は今も生きている、生きていなくてはいけない。

私は何かを得るためには何かを捨てなければいけない事を知った。

私が生きている限り、彼は死ぬ事を知った。

彼が生きている限り、私が死ぬ事を知った。

私の命はどうでもいい、しかし彼も私と同じ運命をたどるなら。

私が苦しみを追えばいい、そして答えを導いて見せる。

『アナザーヘブン』を探し出して見せる。

132: By Reverse-8 2012/09/03(月) 04:34:47.12 ID:hZdGi1F30
…ん。

さあ、今日も朝が来た、…のだろう…作業を始めよう。

ベッドから起き上がってあの人の白衣を羽織る。

いろんな場所がほつれてるけどそこはすぐに手作業で直して使い続けている。

端末のアプリを起動させ、結果を確かめる。

結果は…失敗。

そもそも、道は遠かった。

助手はいない、いらない、任せられない。

だって、この実験は人の道を踏み外す。

プロジェクト名『ノアの箱舟』

それはアナザーヘブンへと渡る為の計画、そしてその最終段階『ハンプティダンプティ』

それは―――

…その前に朝飯にしよう。

133: By Reverse-8 2012/09/03(月) 04:47:28.53 ID:hZdGi1F30
朝飯を食べ終わったなら作業に戻るだけ。

『ハンプティダンプティ』に不備と不調は許されない。

そのためにこの人生を費やして生きがいとして生きてきた。

そして何より私には『記憶を維持する能力』を持っている。

これのおかげでここまでやってこれた。

あとは最後の実験を行うだけ。


紅莉栖「0083、再生」


…収まらない興奮を抑えるために端末に保存した音声を再生する。

ファイルに残された日時は2010年8月21日

「…俺はもう駄目だ…だが俺はやり遂げた…ここまでたどり着いた…」

そう、彼の最後のメッセージ。

そして

紅莉栖「0096、再生」

「これを見てるのはいつだか知らないが君が気になる事を言い残して置く」

もう一つのメッセージ。

彼は二度死ぬ。

134: By Reverse-8 2012/09/03(月) 04:52:53.29 ID:hZdGi1F30
あの日、私は海へ行き、私は日常を失った。

私は眼をそらしてのだろう。

彼の腹部には傷跡が一切残って居なかった。

針の後も何もない、そもそも彼は私と会ったときからぴんぴんしていた。

その後、病院に通っていたような様子もない。

だから問い詰めた。

しかし、返答はこちらに納得できるようなものではなく、そもそも

彼は刺されたことなどないと宣言した。


つまり、私がお礼を言いに行った時点で私に何故お礼を言われたのか分からないまま過ごしてきたらしい。


そして次の日、彼は死亡した。

腹部から血を流し、携帯を握りしめたまま。

135: By Reverse-8 2012/09/03(月) 05:27:55.50 ID:hZdGi1F30
…俺はもう駄目だ…だが俺はやり遂げた…ここまでたどり着いた…

まずはこれだけ…俺の願いを聞いて欲しい…

電話レンジを…壊して…捨ててくれ…俺の頼みだ…疑問を持たずに捨ててほしい。

…後悔は………ない……

紅莉栖………生きてくれ――――――――――

ここで音声は途切れている。

そして私達は悲しみ涙を流し途方に暮れた。

そしてラボは―――――


紅莉栖「…久しぶりね、ここも」

綯「そうでしょうね」

雑なポニーテールでまとめたラフな女の子が二階で暮らしている。

天王寺 綯

綯「それで、今日はどうしたの?…紅莉栖さん」

紅莉栖「んー、お別れ会に」

綯「…そういうの、流行らないよ」

紅莉栖「まあ、もう私がいなくても大丈夫でしょ?」

136: By Reverse-8 2012/09/03(月) 06:12:06.47 ID:hZdGi1F30
綯の父、天王寺 裕吾は死んだ。

まゆりは今、病院にいる、おそらく二度と戻ってこないかもしれない。傷は深い。

橋田は妻子に恵まれ、所謂「普通の暮らし」をしている。

漆原さんも桐生さんもフェイリスさんも今は何処かに居るだろう。

綯は何となく私が引き取った、行くあてがないという事もあったが丁度ラボの管理人が欲しかったので丁度よかった。

あと料理当番←ここ重要。

それでもって自由に生活している綯だが、偶に私が面倒だって見てるし逆に綯に助けられもした。

だがこの別れは必然なのだ、私が旅立つために。

綯「…これで一人かぁ…寂しくなるね」

紅莉栖「そう言わずにさ、頑張ってよ」

綯「…ラボは残しとくからさ、ほらドクペ」

紅莉栖「久しぶりに見た」

綯「今はもう珍しいからね、ドクペ」

紅莉栖「そうだね…ホントに懐かしい…」

139: By Reverse-8 2012/09/04(火) 18:07:29.60 ID:f8ZSKMXt0
綯「…気をつけてね」

紅莉栖「もちろん…それじゃあまた」

綯「行ってらっしゃい…」




ノアの箱舟計画。

それは、判明するだけの世界線を再現するプロジェクト。

あの電話レンジはタイムマシンだったと言う事、それは確定した。

そして、岡部倫太郎はタイムトラベラーだった。

私の最初の目的は「その日」を再現する事だった。

この世界ではタイムマシンは作る事が出来ない。

そのため、この世界で世界線の実験をするために必要なアイテム。

それがノアの箱舟、『世界線の間を揺れながら進む船』

正確には違うが世界線を再現する装置。

今日もまた、私は旅立つ。

140: By Reverse-8 2012/09/04(火) 19:05:29.60 ID:f8ZSKMXt0
紅莉栖「…ふう、起動」

この装置を作るまで長い時間が必要だった。

しかしそれは最初だけの事、理論と知識さえ手に入れてしまえば「再び制作する事」は容易だった。

今日も彼を探すために世界を飛ぶ。

その代償として、私は消滅する。

この装置は矛盾、パラドックスを強制的に引き起こす危険極まりない装置。

親殺しのパラドックスを強制的に発動させる。

数分前の私を殺すことで、この装置の中に居る私を消す。

その瞬間に装置が介入し、私と意識を同じとするOS、人工知能が私の望む結果を探すために世界線を演算によって再現する。

そう、一種の量子コンピューターとして特異点の中で操作を続ける。

これがこの世界唯一の世界に、時間に干渉する方法。

さあ、行こう

141: By Reverse-8 2012/09/04(火) 19:15:11.90 ID:f8ZSKMXt0
これまでに色々な世界をみてきた。

まず初めに再現した世界は彼と出会い彼が死ぬまでだった。

刺された日は再現できなかった部分もあったが一応謎を解く事が出来た。

彼が刺されていたのは真実だった。

そして、彼はおそらく未来へ飛んだのだ。

しかしその後に世界線が変わってしまったためその後の世界線をはっきりと捉えて侵入するのに手間取った。

だが、考えれば分かる事でもある。

世界線が変わったとはいえ、世界は連続している。

だが、今回の矛盾は大きすぎた。

本来出会わないはずだった「数合わせの為の人形」に出会ってしまい矛盾が発生した。

それが、傷の無い岡部倫太郎だった。

142: By Reverse-8 2012/09/04(火) 20:00:55.26 ID:f8ZSKMXt0
私は他にも色々な世界線を、様々な世界の事も見てきた。

岡部がラウンダーになった世界、岡部が変な男のせいで変な事件に巻き込まれる世界だったり。

だが、駄目だった。

どれも、望む結果にならなかった。

私が生きていれば、彼は死んでしまう。

私が死ねば、彼は死んでしまう。

ちなみに死亡原因はまちまちで、事故死、収束、そして綯ちゃんに拷問されながら死んだり本当に色々だった。

綯ちゃんに良くしてるのはそういう背景もある。

さて、今回もどうするか。

>諦めない
 諦める

そりゃあ決まってますよ。

ただ、この装置には弱点がある。

この装置はものすごくエネルギーを消費する上にパーツの冷却に限界点があるのだ。

つまり、最悪ドカン。

そのためにこの私と言う装置が導いた結果を過去へ送らなくてはいけない。

その作業を終えて、私は消滅する。

さよなら。

144: By Reverse-8 2012/09/04(火) 21:35:25.85 ID:f8ZSKMXt0
世界を再現しているはずなのに現実に干渉する。

それはこの装置ならではの特性、故にタイムマシンがなくとも干渉する事が出来る。

それが唯一、この世界に許された世界線への干渉だった。



紅莉栖「失敗か…」

…私は外に出かける事にした。

紅莉栖「0096、再生」

「これを見てるのはいつだか知らないが君が気になる事を言い残して置く」

まず俺の事は気にするな、俺はあくまで代行者だ。

電話レンジとは何か、タイムマシンだ。

といってもこの世界で使用できないがな、お前も既に破棄しているだろうし再現は無理だ。

俺はなぜ死んだか、運命だ。

まあそう言う可能性もあったという事だ。

何故助けたか、助けたい理由があったからだ。

お前が生きていればあとはどうでもよかった。

さて、俺は死んだ。

俺は消える。

さらばだ、元気でな。紅莉栖。

何故、伝えたのだろうか。

紅莉栖「本当に私が「疑問に思う」事ばかり残していったな…」


145: By Reverse-8 2012/09/04(火) 21:57:06.92 ID:f8ZSKMXt0
綯「いらっしゃい、紅莉栖さん」

紅莉栖「晩御飯お願い」

綯「来る時は行ってくださいって毎回言ってるじゃないですか…カップラーメンしかないですよ」

紅莉栖「十分よ」

綯「駄目ですって、ああもう…ソファで寝るなら白衣を脱いで…というか食べるなら寝ないでくださいよ」

紅莉栖「あー分からない…」

綯「いや、常識ですよ」

紅莉栖「そうじゃなくてさ…何をやっても問いが答えられないの…」

綯「珍しい…ミレミアムセブンでも解いてるんですか?」

紅莉栖「そっちの方が簡単よ…」

実際、量子コンピューター状態になれば不可説不可説転すらも超える事が出来るのだ、そんな事は簡単…金儲けのチャンス?

紅莉栖「この未来明るくする方法よ…色々なお話を見てもいい未来につながらないの…」

綯「確かに難しいですね…」

146: By Reverse-8 2012/09/04(火) 22:12:48.78 ID:f8ZSKMXt0
綯「でも仕方ないじゃないですか」

紅莉栖「ん?」

綯「だって、そのお話は紅莉栖さんのお話じゃないんですか。背景も違えば歴史も違う、それなのに紅莉栖さんの未来は明るく出来ませんよ」

紅莉栖「…そういうものかな…」

綯「そうですよ、だから過去に出来なかった事を今やるんです」

紅莉栖「過去に出来なかったこと…」

綯「紅莉栖さんなら出来ますって、私は応援してますよ」

紅莉栖「綯…」

綯「一人でもちゃんと生活できるようになれるって、とくに料理」

紅莉栖「綯ェ…」

147: By Reverse-8 2012/09/04(火) 22:32:24.36 ID:f8ZSKMXt0
綯「まあほら、一番いいのは今まで考え着かなかった事を考える事なんですけどね」

紅莉栖「うーん…」

私の目的は岡部倫太郎…でも彼は死んでしまった。

だから私はそれを解決するために…ってあれ?

紅莉栖「そうだ…方法がずれてるんだ…」

岡部が死んだから私はどうしてそうなるのかを調べてたんだ…あくまで目的は「二人が生きている世界を探す事」じゃない!!
すっかり忘れてた…これまで膨大な世界を整理するのに集中しすぎて見失っていた…。

私の目的は死んだ岡部じゃない!!代行者を名乗る岡部倫太郎の方にあったんだ!!

今まで結果を求めて失敗するのは当たり前ではないか。

そもそも岡部倫太郎は自分や他の皆が苦しむから世界を旅したのだ、その結果を見たところで無意味である。

それなら…答えを知ってる彼を探せば!!

紅莉栖「さすが綯さん!ステキ!!」

綯「?」

紅莉栖「それじゃあ行ってくるわ」

綯「ご飯は!?」

紅莉栖「また今度!!それじゃあ!!」

綯「…いつも通りですね…」

148: By Reverse-8 2012/09/04(火) 22:41:57.81 ID:f8ZSKMXt0
紅莉栖「やっと…届いた」

それは最後のピース、全演算能力をつぎ込み世界を再現する。

8/31

彼はタイムマシンから降りて壁に寄りかかり死亡する岡部倫太郎。

そして

岡部「…なんだと?何故俺が…まさかRS…?おれは簡易的に蘇ったのか…!?」

岡部に岡部の記憶がインストールされた岡部の姿。

岡部「…だが、ここに死体があれば俺は生きていてはだめってことか…なら最後にメッセージを…」

そしてメッセージを残した彼はタイムマシンに乗り込み、世界から消えた。

しかも世界線に弾きだされるという結果を迎える、だがしかし。

紅莉栖「介入開始」

丁度いい素材ではないか、今の彼は。

装置の機能によって消えかけの岡部に介入、岡部を紅莉栖と同じ装置に変換した。

149: By Reverse-8 2012/09/04(火) 22:47:17.48 ID:f8ZSKMXt0
紅莉栖「岡部!」

岡部「紅莉栖!?」

紅莉栖「メッセージ…なに気取ってるのよ…分かりづらいのよ…」

岡部「すまないな、だが俺は生きていてはならなかった」

紅莉栖「でもこっちは貴方を助けたかった…でも、私が生きれば貴方は死んで、貴方が死ねば私は死ぬの…」

岡部「それを回避するために…か、それじゃあ俺が知る事を全て教えておこう」



紅莉栖「SG…だからこの世界ではタイムマシンが使えないんだ…」

岡部「その通りだ、しかしそんな事になってるとは…でも答えは簡単だ」

紅莉栖「?」

岡部「いま簡単に考えてみたが…紅莉栖が死ねば世界は元通りになると思う」

紅莉栖「え?」

私が死ねば?

150: By Reverse-8 2012/09/04(火) 22:52:42.08 ID:f8ZSKMXt0
岡部「前に読んだ事がある、観測者はいかなる事例であろうとも観測する事で未来は変わる。干渉してしまう」

紅莉栖「…それで?」

岡部「つまり、干渉さえなければ、SGはまた未来に縛られることなく不確定な未来を歩み出すはずだ」

紅莉栖「私がそれを妨害してたってこと…?」

岡部「そうだ、お前はどちらか片方しか生きられないと言う未来に思考が縛られた上に演算をした。それが干渉し、俺は死亡する、紅莉栖が生きているから。逆も同じ、紅莉栖が見た世界で俺が生きていれば、紅莉栖が死ぬ。」

紅莉栖「そんなの…無駄じゃない…私…」

岡部「…これを見てくれ」

紅莉栖「これは…?」

岡部「お前と同じの苦しみを負ったものだ」

「久しぶりだな、15年前の俺」

岡部「こいつもお前と同じ苦しみを味わった」

151: By Reverse-8 2012/09/04(火) 23:03:02.59 ID:f8ZSKMXt0
岡部「いいか?これからお前は過去へデータを送ってはならない、観測してはならない、元のお前は未来に生きなければならない」

紅莉栖「うん、でも…なんで私は矛盾を起こしてしまったのかな…」

岡部「RSは誰にでもある、それが災いの結果だったんだ」

紅莉栖「そっか…それじゃあ休んでも…いいかな…」

岡部「ああ、今は…寝よう…」

  諦める
>諦める

紅莉栖「お休み…」



9/??

紅莉栖「…ずっとあなたを探していたんです」




紅莉栖「これが最後の夢…SGで私と彼が再開する幸せな夢…」

私は彼の苦労を苦しみを悲しみをそしてキセキを見届けた、孤独の観測者。

つまり無駄足だったけど、これがあったから私は。

紅莉栖「貴方を覚えていてあげる…岡部」

岡部「ありがとう…」

無かった事にはしてはいけない思いがあるから。

思い出は、RSは、今も世界の間を漂い。

眠っている。

また呼び出される日まで。

152: By Reverse-8 2012/09/04(火) 23:04:04.48 ID:f8ZSKMXt0
そして二人は巡り合った。


おわり

157: By Reverse-8 2012/09/04(火) 23:17:09.94 ID:f8ZSKMXt0
つまり
紅莉栖は紅莉栖なりの方法で過去に介入する力を持っていた。
観測とは観測者によってその状況を変えてしまう(血糊の紅莉栖や箱の中身)
つまり観測をしてしまうってこと自体が過去に介入して結果を変えてしまう。

代行者は傷のないオカリン、RSが何故か代行者に送られてしまいその原因を知った。(とか言っておきながら世界がオカリンが死ぬように要求したとも言える)

そこを突いた紅莉栖の介入工作によって岡部に小説版SGリバースの最後の展開のような状況で原因を求めた結果がミイラ取りがミイラになった状態だった。(無駄骨)

故に観測を止めれば観測される事も無くなり今度こそなんの介入のない正しい介入をした岡部(本編岡部)が世界線を変更するので原作と同じ展開に。

そして二人は装置の効果は消えて死亡(?)しますが、それは元々無かった感じになりました。(動画を送った未来岡部のように)

つまり何が言いたい買って言うと…


岡部が不憫だったので紅莉栖にも何があったかを見せてあげたかった、そんだけ。

いつかお前に話したい事がある…的なあれです、説明長いね!これならもっとゆっくり書けばよかった!!