179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/18(水) 04:31:06.56 ID:V1eTJXoVO
~公園~

佐天「…上条さん…かぁ…」

上条「俺がどうしたって?」

佐天「ふぇっ!!?か、上条さ…ゴホッゴホッ!」

上条「お、おいおい、大丈夫かよ佐天さん。んなむせるほど驚かなくても…」サスサス

佐天「…コホッ…あ、あの、すみません…」カァ

上条「こっちこそ驚かせちまったみたいで悪かったな。…にしても、こんな誰も居なさそうな公園で何してんの?」

引用元: 佐天「上条さん、か……別に格好良いって訳じゃないのになぁ」 

 

180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/18(水) 04:32:37.62 ID:V1eTJXoVO
佐天「…あ、えーっと、初春を待ってたんです。さっきまで一緒だったんですけど、なんか仕事が入ったとかで…」

上条「へぇ、仕事ねぇ。それで、その初春さんはいつ戻ってくるって?」

佐天「『ここで待っててください!』って言われたんですけど、かれこれ1時間は戻ってこなくて…」

上条「1時間!?どう考えても長すぎだろ!しかも、こんな寒いところで…制服だし。」

佐天「えへへ、大丈夫ですよ。私は平気で…クチュン……あっ。」

181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/18(水) 04:34:05.02 ID:V1eTJXoVO
上条「そら、言わんこっちゃない。ほら、これ首に巻いて」

佐天「えっ、そ、そんな、それ上条さんのマフラーじゃ…」

上条「いいからいいから。目の前で女の子に風邪なんかひかれたら大変だしな。」

佐天「で、でも…あっ」

上条「よいっしょ、これでいいかな」

佐天「あ、あったかい…」

182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/18(水) 04:35:28.44 ID:V1eTJXoVO
上条「これでちったぁマシになったか?」

佐天「あの、ありがとう…ございます…(か、上条さんの匂い…!)」

上条「まぁ、マフラー巻いたぐらいじゃこの寒さしのげないし、もっと暖かい場所に移動した方がいいな。」

佐天「あ、でも、初春が…」

上条「初春さんには俺から言っとくよ。大体1時間も待たす方が悪いだろ。」

佐天「…まぁ、確かに」

184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/18(水) 04:37:27.18 ID:V1eTJXoVO
上条「だろ?じゃあ、どっかで暖かい物でも食おうぜ。俺も腹減ってんだ、ほら」ギュッ

佐天「ひゃっ!(て、手ぇえ!)」カァァ

上条「うお、佐天さんの手冷たいなぁ。やっぱ寒かったんだな、可哀想に」

佐天「いいいいえ、だだだいじょうぶです!…い、今は…その…」

上条「?」

佐天「…今は、あったかいです。」


…御坂さんにも、同じように手繋いだりするのかなぁ… 

218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/18(水) 13:57:05.44 ID:V1eTJXoVO
~とあるファミレス~


店員「いらっしゃいませー」

上条「…えっと、これで」

佐天「…?(何渡してるんだろ)」

店員「…はい、かしこまりました。ではお席にご案内致します」

上条「よし、じゃ行くか佐天さん」

佐天「あ、はい」

219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/18(水) 13:57:54.58 ID:V1eTJXoVO
佐天「………」

上条「はぁ~、やっとまともな飯が食えたー!…ったく、あいつのせいで冷蔵庫の中空っぽだし、金は無いしで困ってたんだよなー!」

佐天「あ、あの、上条さん?」

上条「ん?どうした佐天さん、食べないのかスパゲッティ」モグモグ

佐天「あ、いや、食べますけど、そうじゃなくって…その…」

220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/18(水) 13:58:42.59 ID:V1eTJXoVO
【カップルご優待席】

佐天「ななな、なんで、この席に、私たち座ってるんでしょうか…」カァァァ

上条「ん?ああ。そのことか」ゴソゴソ

佐天「(…?)」

上条「いや、実は昨日道を歩いてたらさ、誰だか知らないんだけど、こんな券貰ったんだよ」

【カップルご優待券】

221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/18(水) 13:59:45.83 ID:V1eTJXoVO
佐天「カップル…ご優待券…!?」

上条「なんでも、この店の料理が二人分タダになるらしくってさ。あ、ただしカップルじゃないとダメらしくて…」

佐天「そそそそれで、わ、私を…?」ドキドキ

上条「おう。…あ、わるい、迷惑だった?」

222: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/18(水) 14:00:31.61 ID:V1eTJXoVO
佐天「そ、そんな!めめ迷惑だなんて…わ、私も上条さんと来れて良かったです!(うわぁ~やばい!私、今絶対顔赤いよ!どうしよどうしよ!!)」カァァァ

上条「そっか、良かったー。いやぁ、佐天さんのおかげで助かったぜ!」モグモグ

佐天「ははは…」


上条「…」モグモグ

佐天「…」モシュモシュ

223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/18(水) 14:01:30.23 ID:V1eTJXoVO
佐天「(というより、食べ物が目当てだったんだよね。別にカップルがどうこうなんて、上条さんは考えてないし…)」

上条「…佐天さんで良かった」

佐天「…えっ?」ドキ

上条「いや、普通に考えて、付き合ってもないのに、こんなとこに連れて来られるなんて嫌だろうしな…。わるいな、ありがとう。」

佐天「あ、いえ!こちらこそ、誘ってもらってありがとうございます。(確かに無理やり連れて来られた感じだったけど…)」

上条「俺も、ありがとな。…色んな意味で助かったよ。」

佐天「…色んな意味で?」

224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/18(水) 14:02:26.71 ID:V1eTJXoVO
上条「ああ、いやぁ、まぁ…やっぱさ、一応俺たちがカップルに見えてないと…その、この券の意味が無くなってた訳だし、さ。」

佐天「…!えと、その…」カァァァ

上条「はは、なんか恥ずかしいな…。」

佐天「そ、そうですね…(カップルに…見えてたんだよね…)」ドキドキ

上条「…」

佐天「…」

225: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/18(水) 14:03:38.05 ID:V1eTJXoVO
初春「…あのぉ」


佐天・上条「うおお!!」

初春「なんか良いふいんき(何故かry)のところすみません。」

上条「お、おう…なんだ初春さんか。」

佐天「な、なんであんたがここにいんのよ!ていうか、べ、別に良い雰囲気なんて…」

226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/18(水) 14:05:41.06 ID:V1eTJXoVO
初春「いや、公園に行ったら佐天さん居ないもんですから、仕方なくここで遅めのランチでも食べようかと思ったんですけどね。
店内に見覚えのある二人が居るなぁって思ったら、なんと!佐天さんと上条さんではないですか!というわけで、少しばかりお二人の会話を聞いてから話しかけたわけなのです。」

佐天「説明が地味に長い!それに何隠れて会話聞いてんだよ!」

227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/18(水) 14:06:46.61 ID:V1eTJXoVO
初春「?聞かれてまずいことでもあったんですか?」

佐天「そ、それは、別に…」

初春「カップルご優待席かぁ…」ピロリロリン

佐天「ちょ、なんで私たちを携帯のカメラで撮った!」

初春「いやぁ、ベストショット。なかなかお似合いだと思いますよ!お幸せに~」ニコニコ

佐天「な、なに言ってんのよあんた!わ、私と上条さんは別に…」カァァ

228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/18(水) 14:07:51.53 ID:V1eTJXoVO
上条「あー、なんだかよくわからんが、初春さん来たみたいだし、俺はそろそろ帰るかな。」

佐天「え、でも、別にまだ…」

上条「いや、こっからはお二人で楽しんでくださいな。俺は帰って餌やらなきゃいけないしな…」

初春「ペットでも飼っていらっしゃるんですか?」

上条「まぁ、そんなとこだ。腹が減ったらギャーギャーうるせぇからな。浮いた昼飯代でなんか買っていってやるわ」

229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/18(水) 14:09:05.97 ID:V1eTJXoVO
佐天「そう、ですか…」

初春「わぁ、佐天さん、なんか凄く寂しそうですね!」

佐天「ちょ、何言って…こいつぅー!」

初春「あわわわ!花びらを抜こうとしないでくださいぃ~!」

上条「ははは、楽しそうだな。それじゃ…あ、あと初春さん、あんな寒いとこで佐天さん1時間も待たせちゃダメだぜ?」

初春「はーい、それは確かに申し訳ございませんでした。余計なフラグを立てる結果に…」

231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/18(水) 14:11:44.27 ID:V1eTJXoVO
佐天「おい、何のことを…!」

初春「何でもありま…ってだから花を抜こうとしないでくださいぃぃ~!」

上条「ははっ、ほんじゃ、佐天さんも今日はあんがとな!それじゃまた」

佐天「あっ、私も、ありがとうございました!また…」

上条「おう、またな」

佐天「…はい」

243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/18(水) 15:52:26.14 ID:V1eTJXoVO
最後投下する前にさるくらってた…


店員「ありがとうございましたー」


カダン


上条「…」


上条「……佐天さん、か…」


御坂「へー。佐天さんのことは名前で呼ぶんだ」


上条「…おまえ…」

244: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/18(水) 15:54:00.45 ID:V1eTJXoVO
~佐天帰り道~


佐天「(上条さんのマフラー、持ってきちゃったな…)」

佐天「(…返さなきゃいけないし…お礼もしなきゃ!)」

佐天「ふふっ」


佐天「(上条さん…かぁ…)」ポー

とりあえずここまで

308: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 00:42:52.10 ID:RaGeH6svO
~翌日~


佐天「おっはよー!初春ー!」

初春「佐天さん、おはようございますー」

佐天「今日のパンツはなーにっかなー」ファサ

初春「うわぁああ!ちょ、ちょっと、初春さん!さすがに公衆の前では…」

佐天「おぉ!今日はクマさんパンツとな!おっはよーくまさんっ」

309: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 00:43:51.50 ID:RaGeH6svO
初春「も、もう!何パンツに挨拶してるんですか!…というか今日の佐天さん、テンション高過ぎませんか?」

佐天「なーに言ってんのよ。こんなのいつも通りじゃん!」

初春「いや、どう考えても…はぁ、そんなに上条さんとカップル席に座れたのが嬉しかったんですか?」

佐天「えぇ!?い、いや、違うわよ!そ、そんなんじゃないし!か、上条さんは関係ない…ってかだからあれは別に恋人みたいな意味じゃなくって…」

初春「(…わかりやす過ぎです)」

311: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 00:44:52.97 ID:RaGeH6svO
黒子「あら、佐天さんに初春さんじゃないですの」

初春「あ、白井さん。おはようございますー。」

黒子「おはようございます。」

佐天「…だから、あれはたまたま声掛けられて付いていっただけで…わ、私から誘ったわけじゃないし!大体、初春があんなに待たせるから…」ブツブツ

黒子「…あの、佐天さんは何を一人でブツブツ言っているんですの?」

初春「ああ、心配しないでください。ただの病気ですから。」

黒子「病気!?」

312: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 00:45:46.48 ID:RaGeH6svO
初春「冗談です。…まぁ、初めての春というやつが舞い降りたんでしょうね。ふふっ」

黒子「はぁ…春ねぇ。あんな状態の佐天さんは初めて見ましたわ…。」

佐天「…だから…あうぅ…あうぅ…」ブツブツ

初春「はいはい、佐天さん。もうわかりましたから。ほーらお花ですよ~」ズイッ

佐天「!…花だー!」ムシリッ

初春「いやぁああ!だから、むしっちゃダメぇぇ!!」

313: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 00:46:52.26 ID:RaGeH6svO
黒子「何をやってるんですのあなたたちは…。…あ、お姉さま~!」

御坂「…」

初春「あ、御坂さーん!おはようございますー!」

御坂「うん、おはよ」

佐天「あ…」

御坂「…」

佐天「あの…おは」

御坂「おはよ!佐天さんっ」

佐天「ビクッ…あ、お、おはようございます…」

314: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 00:47:56.41 ID:RaGeH6svO
御坂「どうしたの?元気ないぞ!」

佐天「あ、いえ…ははっ(なんだろう、この感じ…)」

初春「御坂さん、今日はなんかいつもより元気良いですね!」

御坂「そお?いつも通りだけどな~。…あ、それじゃ、私先行くからー!」

初春「はーい、それでは~!」

315: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 00:48:58.43 ID:RaGeH6svO
佐天「……」

黒子「…どうしたんですの、佐天さん。」

佐天「…へっ?あ、いえ、別に何も…」

初春「ほら、私たちも早く行きましょう!遅刻しちゃいますよー」

黒子「そうですわね、では行きましょうか」

佐天「あ、はい。」

316: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 00:50:55.41 ID:RaGeH6svO
佐天「……」

佐天「(…なんだろう)」


佐天「(この胸騒ぎ…)」


もしかして…



御坂「…」


御坂「…はぁ」


御坂「なーんだ」


御坂「…佐天さんが持ってたんだ…」


あいつのマフラー

321: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 00:52:44.59 ID:RaGeH6svO
~教室~

先生「…であるから、ここは…」


初春「ふわぁ~あ…」

佐天「…寝ちゃダメだぞ初春」

初春「大丈夫です。佐天さんじゃあるまいし」

佐天「なにを~!」プチッ

初春「ちょ、ちょっと、髪の毛は~!」

佐天「こうやって毎日一本ずつ同じ箇所を抜いていくと…」

324: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 01:02:05.22 ID:RaGeH6svO
初春「いやぁああ!ハゲたくないですー!」

先生「初春!うるさいぞ!」

初春「あ、す、すみません…」カァ


佐天「…ぷっ、くくく」

初春「ひ、ひどいですよ~佐天さん…」

佐天「ふふっ、ごめんごめん。帰りにパフェ奢るからさ、許してよ」

325: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 01:03:11.61 ID:RaGeH6svO
初春「パフェ!?…いや、でも、今取り込み中の仕事があるんですよね…。」

佐天「えぇ~、またジャッジメント?付き合い悪いなぁ~」

初春「すみません。…あ、ていうか、上条さんと一緒に行ったら良いじゃないですか」

佐天「なっ、なんで上条さんが出てくんのよっ」ドキッ

初春「だって、昨日は結局ご飯奢ってもらったんでしょう?なら、お礼にパフェでもご馳走してあげればいいんじゃないですか?」

327: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 01:04:13.42 ID:RaGeH6svO
佐天「…た、確かに。お礼はしなくちゃいけないと思ってるけど…」

初春「善は急げですよ佐天さん。ファイト~、ラブレボリューション★」

佐天「う、うるさい!!」

先生「佐天!おまえがうるさい!」

佐天「す、すみません!」カァ

328: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 01:05:17.92 ID:RaGeH6svO
初春「そんな大きい声出さなくても…ふふっ」

佐天「…こんの~、初春ぅ~」

初春「まぁ、とにかく連絡してみればいいじゃないですか。今日ダメなら明日でも良いですし」

佐天「うぅ……」

どうしよ、連絡してみようかなぁ…って、私上条さんの携帯番号知らないし。
うわぁ、本末転倒だ。

330: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 01:10:34.07 ID:RaGeH6svO
佐天「(でも…)」

やっぱり、お礼しなきゃ。

マフラーも、返さなきゃいけないし…


佐天「(なんにしても…上条さんに会わなきゃ。)」

…でも

…御坂さんは

…御坂さんは上条さんのこと…

…どう思ってるんだろう

406: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 21:10:20.06 ID:RaGeH6svO
~夕方~


初春「はぁ~、終わりましたぁ~」

黒子「お疲れ様ですわ、初春。ま、今日のところはこんなもんでしょう」

初春「はいぃ。お疲れ様です~」

黒子「ふふ、まぁ、帰りにパフェでも食べていったらどう?」

初春「あぁ!良いですねそれ!白井さんも一緒に行きましょうよ!」

黒子「私は結構ですわ。今日は少し寄るところがありますから」

407: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 21:11:08.67 ID:RaGeH6svO
初春「えぇー、そうなんですかぁ…わかりましたぁ」

黒子「佐天さんでも誘えば良いのではありませんの?」

初春「いやぁ、実は誘われてたんですけど、私が仕事があるから行けなかったんですよね…」

黒子「なるほど。先に帰られたのですか?」

初春「はい。…うーん、と、たぶん、帰ってるんじゃないかなぁ…」

黒子「…?」

408: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 21:12:28.60 ID:RaGeH6svO
初春「…あの、白井さん」

黒子「ん?なんですの?」

初春「あの…上条さんの連絡先とかって…わからないですよね…?」

黒子「上条…?あのお姉さまに付きまとっていた殿方の?」

初春「あ、はい(…付きまとってる…)。」

黒子「…はぁ。あなたも物好きですのね。そんなにあの殿方とお近づきになりたいんですの?」

初春「うぇ!?い、いや、違います違います!…わ、わたしじゃなくって…」

409: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 21:13:33.61 ID:RaGeH6svO
黒子「あなたじゃない?…じゃあ、誰が?」

初春「えーっと、そ、それは…」

黒子「……まぁ、いいですわ。とにかく、私はあの方の連絡先は存じておりませんわよ」

初春「あ、そ、そうですか…」

黒子「…ええ、すみませんね。」

初春「い、いえ!…あっ、じゃあ、私はこれで失礼しますね!」

黒子「…ええ、わかりましたわ。お疲れ様ですの」

初春「はい!ではまた明日!」

410: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 21:15:03.55 ID:RaGeH6svO
ガチャン


黒子「…」


黒子「(初春以外の誰かが上条さんの連絡先を知りたがっている…)」

黒子「(…あの様子なら、初春では無さそうな…だとしたら…)」


黒子「…」


黒子「…まぁ…」


今朝のお姉さまの機嫌の悪さには

関係ないことでしょうけど…

420: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 21:41:27.79 ID:RaGeH6svO
~帰り道~


初春「…ふぅ。」

初春「(結局連絡先わからなかったなぁ…。佐天さん、ごめんなさいです…)」

初春「ま、気持ちを切り換えて…一人でパフェでも食べにいきますか!」

初春「…いやでも、下手に店に入ったら…もしかしたら佐天さんと上条さんに出くわす可能性がありますね」

初春「まぁ、それはそれで面白いんですけど…ふふっ」

422: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 21:43:54.13 ID:RaGeH6svO
「うーいはるさんっ」


初春「わっ、御坂さん!」
御坂「よっ、今帰り?」

初春「あ、はい!やっと仕事も終わったんで、何か甘い物でも食べたいなぁなんて思ってました…てへへ」

御坂「そっかぁ!ちょうど良かった」

初春「?」

423: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 21:45:28.09 ID:RaGeH6svO
御坂「私もパフェでも食べに行こうかなって思ってたところなの。ねぇ、一緒に行かない?」

初春「そうだったんですかぁ!では、ご一緒させていただきますぅ~」

御坂「ふふ、ちょっと行きたいお店があるのよね。…あ、奢ってあげるわよ。」

初春「ほ、ほんとですか!?いや、でも、そんな、悪いですし…」

御坂「いいのいいの~。先輩の好意は素直に受け取っとくものよ?」

初春「あ…じゃあ、お言葉に甘えさせていただきます!」

御坂「うんっ、じゃ、いこっか」

初春「はいっ!」

424: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 21:47:01.03 ID:RaGeH6svO
~某ファミレス~


御坂「さ、初春さん。なんでも頼んで良いからね」

初春「…あ、はい!(…ここって、昨日の…)」

御坂「いやぁ、私も一度来てみたかったんだよね~この店。なんか料理もデザートも美味しいらしくて」

初春「そ、そうなんですかぁ。でも、ここって結構学校から離れてるから、あんまり来る機会なさそうですね」

御坂「そうねぇ…。何かよっぽどの用事が無い限りはねぇ…」

初春「…あ、はぁ。そうですね。」

425: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 21:48:35.67 ID:RaGeH6svO
御坂「…ねぇ」

初春「はい?」

御坂「初春さんはここに来たことある?」

初春「え?えーっと…実は一度だけ…」

御坂「へぇ、そうなんだ!じゃあ、私より初春さんに聞いた方がオススメとかわかるかな?」

初春「あ、いえ、そんな…私もその時はあんまり注文してなかったので…」

御坂「そうなの?なんで?」

初春「はい、えっと、その時は友達と話し込んでたので、コーヒーぐらいしか頼んでなくて…」

426: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 21:50:12.40 ID:RaGeH6svO
御坂「…へぇ。…その時は、誰と行ったの?」

初春「あ、えっと、佐天さんと…」

御坂「…と?」

初春「へっ?…えっと、あの…佐天さんだけですっ(なんで私、上条さんのこと隠してるんだろ…)」

御坂「…へぇ、そうなんだ。」

初春「はい…はははっ」

御坂「…ちなみにさ」

初春「?」

御坂「…いつ来たの?佐天さんと」

428: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 21:53:12.82 ID:RaGeH6svO
初春「…えっと、き、昨日、です。」

御坂「……そっか」

初春「は、はい」

御坂「…」

初春「…」

御坂「…あのね、初春さん」

初春「は、はい?」

御坂「私ね、この店ずっと来たかったんだ。だからね、この店のイベントとか、結構知ってるの…」

初春「はい…?」

御坂「…昨日はね、この店、カップル御優待日だったの」

初春「…!」

429: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 21:55:09.64 ID:RaGeH6svO
御坂「なかなか手に入らない優待券があるんだけど…それをカップルで持っていったら、料理が2品タダになるのよ」

初春「…そ、そうなんですか…」

御坂「うん。でもね、別に本当の恋人同士じゃなくてもさ…」

初春「…」

御坂「…店員にカップルって見えれば、普通に使えちゃうのよね」

初春「…はい」

御坂「ま、そういうイベントの日だったんだけど…。しかも3組限定だし。…いいなぁ、私もタダで料理食べたかったなぁなんて」

初春「…あ…」

430: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 21:57:15.84 ID:RaGeH6svO
御坂「…まぁ、カップルなんて、私には縁のない話だしねー。仕方ないか…」

初春「…(御坂さん…もしかして…)」

御坂「…実はさ…」

初春「…?」

御坂「持ってたのよね、私。」

初春「え…?」

御坂「…カップル御優待券」

初春「…っ!」

御坂「…たまたまさ、この店のホームページ見てたらさ、券が当たる抽選やってて…」

初春「…はい」

432: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 21:59:36.76 ID:RaGeH6svO
御坂「それでさ、何となしに応募したらこれが当たっちゃってさ。」

初春「…」

御坂「当たった時は嬉しかったんだけど、よくよく考えてみれば一緒に行ってくれる奴がいなきゃ意味ないじゃん?」

初春「…はい」

御坂「だからさ…使い道無いなぁって、思ってたんだけどさ…」

初春「…」

御坂「…たまたま、学校帰りにあいつに、会ったのよ」

434: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 22:00:59.10 ID:RaGeH6svO
初春「…!(あいつって…)」

御坂「…別に、誰でも良かったんだけどね。別に…。たまたまあいつに会ったから…だからさ…」

初春「(…上条、さん…)」

御坂「声、掛けちゃったのよ。あいつに」

初春「(でも、上条さんは…)」

御坂「私もバカだよねぇ~。よりによってあんなわけわかんない奴に声掛けるなんてさ…」

初春「(…佐天さんと…)」

436: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 22:02:21.33 ID:RaGeH6svO
御坂「…あいつ何て言ったと思う?」

初春「……。」


『―その券ならもう持ってるんだ。…わりぃな…―』


初春「……」

御坂「…持ってるんなら、仕方ない、よね…。2人が一枚ずつ持っててもしょうがないしね…」

437: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/19(木) 22:04:10.19 ID:RaGeH6svO
初春「そ、それは…」

御坂「……他に。」


御坂「…他に居たのかな、誰か。」

初春「…っ」

御坂「あのカップル席に…一緒に座りたい人…居たのかな」

初春「…そ、それは…」


御坂「………ねぇ」


ねぇ、初春さん


何か知ってる?

501: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 14:50:55.63 ID:hsQ1hKQRO
スマソ


~夜~


佐天「…はぁ」


こんな遅くまで何やってんだろ…

上条さんに会えそうな場所(正直、よくわかんないけど)をぐるぐると…

気がついたら夜になってるし…



…って、これストーカーみたいじゃんっ!

…何をやってるんだ私は…

502: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 14:52:08.60 ID:hsQ1hKQRO
佐天「…はぁ…」


ホント、なにやってんだろ…


…大体、なんでこんなに上条さんのこと

…気になるようになったんだろ…


いつからだっけ…


『へぇ、佐天さんって言うのか。よろしくな!』

『ここの店、安いんだな。しかも美味い!』

『…ふぁあ眠ぃ。また今日も補習なんだよなぁ…』

『いやぁ、最初見た時は佐天さんと初春さん、姉妹だと思ったわ』

『佐天さんの髪、すっげぇさらさらしてんのな。…あ、わりぃ、つい触っちまった』

503: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 14:53:43.52 ID:hsQ1hKQRO
…他愛ない会話しか浮かんで来ないなぁ。

あんまりたくさん喋ってたわけじゃないし…


ただ…


『レベル0のこと気にしてるって?』

『ははっ、何言ってんだよ』


あの時…


『自分の価値がレベルなんかで決まるわけないだろ』


そう言ってくれたのは、よく…覚えてる

505: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 14:55:17.07 ID:hsQ1hKQRO
あの時から、なのかな…


佐天「へへっ…」


「何を笑っているんですか?…と、ミサカは不思議そうに尋ねます」


佐天「うぇっ!?」

「奇妙な驚き方をしますね。と、ミサカは冷静に評価します」

佐天「えっ、え、え…何!?み、御坂、さん…?」

ミサカ「はい、私はミサカです。と、ミサカは答えます」

506: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 14:56:14.67 ID:hsQ1hKQRO
佐天「な、なんでこんなとこに…って私もだけど…じゃなくって!」

ミサカ「お忙しい人ですね。と、ミサカはため息まじりに答えます」

佐天「いや、確かに、御坂さんだけど、なんていうか、なんか違うような…」


「おーい!」


佐天「…あっ!」

上条「…はぁ、はぁ…。おいおい、勝手にどっか行くなよ…」

ミサカ「申し訳ございません。と、ミサカは素直に謝ります」

507: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 14:57:04.47 ID:hsQ1hKQRO
上条「…ったく、おまえは……ん?」

佐天「か、上条さん…?」

上条「!…さ、佐天さん?なんでこんなとこに…つか、なんでこんな時間に?」

佐天「あっ、えっと、ちょっと色々ありまして…(言えねぇー!あなたを探してましたなんて言えねぇー!)」カァァ

上条「へ、へぇ。まぁ、こんな時間に一人でうろつかない方がいいぜ?変な奴の一人や二人、居てもおかしくないしな」

佐天「あ、はい!そ、そうですよね!すみません…」

509: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 14:58:49.13 ID:hsQ1hKQRO
ミサカ「変な奴、とは一体どんな人のことなのですか?と、ミサカは尋ねます」

上条「佐天さんみたいな女の子にちょっかい出そうとする馬鹿な男のことだよ。一人を良いことに、話しかけてきたりな…」

ミサカ「それではあなたも変な奴に該当するわけですね。と、ミサカは簡単に結論をだします」

上条「そうそう、俺こそが天下の変質者…っておい!違うわ!」

ミサカ「?…天下の変質者なのですか?と、ミサカは問いただします」

上条「それも違う!だから、俺は知り合いだから該当しません!」

ミサカ「そうなのですか。では、あなたはどんな変質者なのですか?と、ミサカは質問を変えてみます」

上条「だーかーらっ、俺は変質者じゃねぇ!てか、てめぇ、わざと言ってやがるんですか!?」

511: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 15:02:08.43 ID:hsQ1hKQRO
佐天「…あ、あのぉ…!」

上条「…あ、ああ、わるい。なんだ佐天さん?」

佐天「ええっと、ちょっと、状況がいまいち掴めなくって…。」

上条「…ああ。こいつのことか。」

佐天「はい…。えっと、御坂さん…なんですか…?」

上条「いや、こいつは佐天さんが知ってる御坂の…妹なんだ。」

佐天「…妹!?…御坂さん、妹居たんだ…」

ミサカ「以後、お見知りおきを。と、ミサカはご挨拶申し上げます。」

佐天「あ、えっと…よろしく…」

512: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 15:03:15.10 ID:hsQ1hKQRO
上条「…まぁ、なんだ…ビリビリの奴も妹が居ること、あんまり言いたがらないみたいだからさ。…このことは他の奴には言わないでやってくれるか?」

佐天「そ、そうなんですか…わかりました…(御坂さんのこと…気に掛けてるんだ…)」


ミサカ「それよりも早く探さなくてはいけません。と、ミサカは催促します」

上条「ん?ああ、そうだったな」

佐天「…探す…?」

上条「ああ、ちょっとな。実は、猫を探してるんだ。」

佐天「猫…ですか」

ミサカ「とても可愛いです。と、ミサカは付け加えます。」

上条「こいつが探してたもんだから、一緒に探してやってたんだが…全然、見つからなくてな…」

佐天「そうなんですか…(というか、なんか…上条さんの周りって…女の子ばっかりのような…)」

514: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 15:04:25.92 ID:hsQ1hKQRO
上条「…ったく、猫一匹にこんなに振り回されるなんて……ん?あれ?…その佐天さんの足にすり寄ってるのって」

ニャー

佐天「…あれ、この猫…」

ミサカ「…まさに探していた猫ですね。と、冷静を装いつつ内心驚きながらミサカは答えます」

上条「こんなとこに居たのかよ!」

ニャー スリスリ

佐天「ははっ、可愛い」

上条「こいつ、佐天さんのこと気に入ってるみたいだな。」

515: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 15:05:59.35 ID:hsQ1hKQRO
ミサカ「あなたのおかげかもしれません、ありがとうございます。と、ミサカは感謝を述べつつ猫を抱きあげます」

上条「いやぁ、やっと見つかったぜ…。ありがとな、佐天さん」

佐天「えっ?いえ、そんな、ていうか私何もしてないし…」

ミサカ「結果が全てです。と、ミサカは答えます」

上条「んっ、まぁそういうこった」

佐天「あ、えっと、とにかく良かったです」

上条「ああ。…そんじゃ、用件も終わったことだし、佐天さんを家まで送っていきましょうかね」

516: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 15:08:04.06 ID:hsQ1hKQRO
佐天「えっ、いや、そんな、別に一人でも…(ちょ、何断ろうとしてんの私!)」

上条「いや、こんな時間に女の子一人置いてけないだろ。…ま、猫のお礼も兼ねてな」

佐天「…あ…えっと、…はい!」

ミサカ「何かご予定があるのですか?と、ミサカは尋ねます」

佐天「あ、いや、別に…。ちょうど帰ろうかなぁなんて思ってたとこで…ははっ」

上条「そっか。なら帰ろうか」

佐天「はい!」

ミサカ「…あ、ミサカは用事を思い出しましたので、この辺でお別れいたします。と、ミサカはお別れの挨拶をします」

517: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 15:09:01.23 ID:hsQ1hKQRO
上条「ん?なんだおまえ、まだなんか用事あったのか?」

ミサカ「はい。たった今思い出しました…今日はありがとうございました。と、ミサカは感謝の意を述べます」

上条「そうか。まぁ、もう逃がすんじゃねーぞ。」

ミサカ「はい。と、ミサカは短く約束します」

佐天「(…あれ、ミサカさん用事ってことは…私、上条さんと二人…!?)」

ミサカ「それでは失礼いたします。と、ミサカはお二人にご挨拶申しあげます」

上条「おう、じゃーな!」

佐天「あ、さよなら~」


ミサカ「…あ」

佐天「…ん?」

ミサカ「…御武運を」ボソッ

佐天「!?」

520: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 15:12:58.36 ID:hsQ1hKQRO
タタタッ…


上条「ん?…あいつ佐天さんに何か言ったか?」

佐天「えっ、い、いえ、何も…(ど、どういう意味ぃぃ!!)」カァ

上条「そっか、じゃあ、帰るか」

佐天「…あ、はい!」


ミサカ「(…色々な意味で…と、ミサカはひそかに答えます)」

521: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 15:13:47.87 ID:hsQ1hKQRO
~数分後~


佐天「…というわけなんですよー」

上条「へぇ~、初春さんの頭の花がねぇ…。そいつは驚いたな、ははっ」

佐天「ふふっ(…やっぱり、上条さんと話すの楽しいな…)」

上条「…あ、そういえば」

佐天「はい?」

上条「昨日はありがとな。…楽しかったぜ」

佐天「あっ!いえ、そんな、私の方こそ!楽しかったです!」

522: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 15:15:00.86 ID:hsQ1hKQRO
上条「そっか。…良かった」

佐天「え、えっと…つ、次は…」

上条「?」

佐天「次は私にお礼をさせてくださいっ!」カァ

上条「…あ、ああ。といっても別にあれは…俺が勝手に連れていっただけだし、そんなお礼とか気にしなくていいぜ?」

佐天「え…で、でも…その…」

上条「…別にさ」

佐天「…?」

上条「お礼とか、そんなじゃなくて、まぁ…なんつーか…普通に一緒に飯食ったりすればいいんじゃない?」

524: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 15:16:12.96 ID:hsQ1hKQRO
佐天「!…あ、はい…ぜひ…」カァァ

上条「ははっ。…あっ、じゃあ、俺はこの辺で…」

佐天「はい!…送っていただいてありがとうございました」

上条「ああ、またな」

佐天「また……あっ!」

上条「ん?どうした?」

佐天「え、えっと、このマフラー…ありがとうございました!あの、お返しいたします!」

529: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 16:03:18.30 ID:hsQ1hKQRO
連投規制がつらい


上条「…ああ、それか…」

佐天「はい!ありがとうございましたっ」

上条「…それ、良かったら佐天さんが貰っといてくれないか?」

佐天「え…?でも…」

上条「いや、なんていうか…預かっておいて欲しいんだ」

佐天「へっ…?」

上条「嫌なら…返してくれてもいいし、まぁ、いらないなら捨ててくれても…」

530: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 16:04:33.80 ID:hsQ1hKQRO
佐天「いえ、それなら…い、いただきます!」

上条「…そっか、ありがとな」

佐天「で、でもなんで…?」

上条「うーん、なんていうか…さ」

上条「…俺が持っていてほしいんだ、佐天さんに」

佐天「えっ…?(ここここれってまさか、プ、プレゼントでは…!)」ドキドキ

531: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 16:05:36.45 ID:hsQ1hKQRO
上条「…まぁ、ホント、なんでって聞かれたら…そんだけ、だな」

佐天「あ、ありがとうございます…」ドキドキ

上条「ああ…俺も、ありがとう。」

佐天「(プ、プレゼント…!上条さんが、私に…!)」カァァ

上条「…っと、それじゃあ、帰るわ!」

佐天「…あっ、はい、ではまた!」

上条「…ああ」

532: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 16:07:15.32 ID:hsQ1hKQRO
佐天「…」


やば、どうしよ。

マフラー貰っちゃった…

ど、ドキドキが止まらない…

い、いいのかな、ホントに…

私なんかに…


……。


…上条さんと、また少し仲良くなれた…かな…


…ずっと、大事に持ってよっ…

佐天「…ふふっ」


今日は、いい夢見れそう…

533: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 16:08:52.13 ID:hsQ1hKQRO
……




…こんな夜中に

二人で何してたのかなぁ…


御坂「…わざわざ見送り…かぁ…」

おかげで佐天さんに声を掛けられなかったじゃない…


親切な初春さんに教えてもらった場所周辺

ちょっと探したら、すぐ見付かった

なーんだ、まるで恋人同士みたいじゃん

534: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 16:09:47.78 ID:hsQ1hKQRO
ま、私には…関係ないけどね


……。


『―…あんた、マフラーはどうしたのよ?…―』

…ホント、関係ない

『―…さぁ、どうしたんだろうな…―』

…関係、ない

『―…ちょ、ちょっと!答えなさいよ!…―』


…かんけい


『―……に、あげたんだよ…―』


ない…

538: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 16:11:41.22 ID:hsQ1hKQRO
御坂「…嘘よ、こんなの…」


なんで…胸が…痛いの?

マフラーのことなんか、どうでもいいのに

どうでも…


『―……に、あげたんだよ』


…なんで

なんで、私じゃないの…

580: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 20:11:20.74 ID:hsQ1hKQRO
~翌朝~


ジリリリリッ

佐天「…んっ、朝か…」

ガチャン

佐天「…ふぁあ~。なんか、結局…」


佐天「昨日はあんまり眠れなかったなぁ…」


佐天「…」

佐天「…あ」

佐天「…NEEDLESS録画しわすれた…」

佐天「…しまった!昨日は第四波動が…!」

佐天「…って言っても、そういえば昨日、テレビ点かなかったような…」

581: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 20:12:14.39 ID:hsQ1hKQRO
ピッ

佐天「あっ、点いた」


『……次のニュースです』


佐天「たまたまだったのかな…。そういえば一昨日も…」


『…二日前の夜から○×地区で発生している、停電についてのニュースです』

佐天「…あっ。…て、停電?」

『…昨日も午後…時頃から、○×地域の各地で停電が起こり、近隣住民が困惑の声をあげています…』

582: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 20:13:16.32 ID:hsQ1hKQRO
佐天「…へぇ。やっぱり停電だったんだ…」

『…なお、業者側はこの停電については、いずれも未だに原因不明とし、今後とも原因究明に全力であたりたいと発表…』

佐天「原因不明の停電…かぁ…」

佐天「電気の調子が悪いのかな?」

佐天「…まぁ、私には関係ないか」

佐天「さて、学校いこうっと…」

583: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 20:16:06.53 ID:hsQ1hKQRO
佐天「…」


佐天「(…そういえば)」


電気といえば…


佐天「…気のせい、だよね。うっし、準備しよっ」

佐天「…あっ、マフラーマフラーっと」

ふふっ


『…』


『…今日の天気です』

『…今日は全国的に朝から雨…』

『…ところにより…』


『…雷を伴うでしょう…』

584: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 20:16:49.62 ID:hsQ1hKQRO
~学校~


佐天「…はぁ、雨なんて、なんかヤだなぁ。あ、ちょっとスカート濡れてる…」

佐天「もう、傘さしてても濡れるんだもんなぁ…。まぁ、いいや、とりあえず教室に…」

佐天「…あ!初春だ!」

初春「……」

佐天「…うーいっはるー!」ファサ

初春「……」

佐天「今日のパンツは…って、初春…?」

初春「……」

佐天「おーい、初春~?どうしたー?」

587: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 20:18:26.29 ID:hsQ1hKQRO
初春「……」

佐天「ちょっと、初春!」

初春「…あっ!は、はい!」

佐天「初春、どうしたの?なんか凄いぼーっとしてるけど…」

初春「…えっ?い、いえ!な、なんでもないですよ?おはようございます佐天さん!」

佐天「おはよう。…ってか、なんか顔色も悪いしさ…なに、生理か?」

初春「なっ、ち、違いますよ!そ、そんなこと大きい声で言わないでくだ…さい」

591: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 20:20:32.17 ID:hsQ1hKQRO
佐天「…うーん。なんか、いつもよりツッコミにも元気がないなぁ…」

初春「ほ、ホントになんでもないですから!ホントに!」

佐天「…ふーん。ま、ならいいけどさっ」

初春「…あ」

佐天「ん?どうした?」

初春「…そのマフラー、まだつけてたんですね」

佐天「あ、ああ。これね…実はさ…」


佐天「上条さんが…私にくれるって」


初春「…!」

592: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 20:22:14.13 ID:hsQ1hKQRO
佐天「昨日、たまたま会ってさ。…返そうと思ったんだけど…」

初春「…」

佐天「…私に、持ってて欲しいって…」カァ

初春「……そ、そうなんですか。それは…良かったですね…」

佐天「…うんっ。えへへ」

初春「……」

佐天「…初春」

初春「…へ?はい?」

593: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 20:23:06.87 ID:hsQ1hKQRO
佐天「ありがとうね」

初春「えっ…?」

佐天「初春が上条さんを誘ってきたらいいって昨日言ってくれなきゃ、私、昨日上条さんに会えなかったと思う…」

初春「…っ」

佐天「連絡先もわかんなかったし、闇雲に探すしかなかったけど…でも、会えたし」

初春「………」

佐天「それに初春、私が連絡先知らないからって、調べてくれるって言ってくれたし…」

初春「………」

599: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 20:52:08.24 ID:hsQ1hKQRO
佐天「だからさ、」

初春「………」

佐天「ありがとう、初春」

初春「………いえ」

佐天「…あはは、なんか初春に面と向かってこんなこと言うの、恥ずかしいわね…」

初春「……あ…」


佐天「さって、そろそろチャイム鳴るし、教室行こうぜー初春!」

初春「あっ、わ、私は……その、ちょっと、お手洗いに寄ってから行きますんで…」

佐天「そっか…やっぱり、生r…」

初春「違いますっ!もう、先行ってください!」

佐天「はいはい、そんじゃね!」

607: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 21:00:10.83 ID:hsQ1hKQRO
タタタタッ…


初春「…」


ありがとう、なんて

言わないでください…

私は…私は…


『―…それで、佐天さんは今どこに?…―』

『―…ふふっ、さすが初春さん。場所もわかっちゃうんだ…―』

『―…じゃあ、次はさ…―』

601: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/20(金) 20:54:16.52 ID:hsQ1hKQRO
…私は…


『―…初春さんの携帯に入ってる画像、見せてくれる?…―』


…私は…っ!


『―…入ってるよね?…―』


わたし…はっ…


『―…二人が写ってる画像…―』


…ありがとうなんて


言われる資格、ない…

680: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/21(土) 04:33:03.39 ID:ehxt848jO
~昼休み~


佐天「ふぅ…やっと昼休みかぁ」

初春「…佐天さん、寝てたじゃないですか」

佐天「うーるーさーい」ムシッ

初春「あああ!ま、真ん中の方の花は特にやめてくださいぃ~!」

佐天「いいじゃん、毎日水あげてればそのうちまた生えてくるでしょ?」

初春「生えませんっ!…え、っていうかじゃあ何ですか、私が土台??花が主役!?」

佐天「えっ……違うの?」

初春「なに素で驚いてるんですか!その反応に驚きですよ!」

681: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/21(土) 04:33:58.46 ID:ehxt848jO
佐天「ちょ、土台がなんか喋ってるよ。なんとか言ってやってください初春さん」ムシリッ

初春「土台って言った!今土台って言った!しかも頭の初春さんむしられてるぅー!」

佐天「へへっ。冗談だって、ごめんごめん」

初春「…もう、ひどいですよぉ、佐天さん…」

佐天「…ふふっ、なーんだ」

初春「?」

682: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/21(土) 04:34:49.31 ID:ehxt848jO
佐天「ちょっとは元気になったんじゃない?」

初春「え…」

佐天「初春…朝から元気ないんだもん。授業中もたまにぼーっとしてたし…」

初春「あ…」

佐天「あんたが元気ないと、なんか調子狂うじゃん。だからさ…」

佐天「…元気、出しなって!」ニコッ

初春「…佐天さん」

佐天「いつも通りの初春が一番だしね」

初春「……は、はいっ…」

683: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/21(土) 04:36:02.41 ID:ehxt848jO
佐天「…うん、よし。…さーて初春っ、とりあえずご飯食べにいこーよ!」

初春「…あっ、えっと…」

佐天「学食にする?それともどっか別の…」

初春「あのっ!」

佐天「えっ?ど、どうした?」

初春「…私、今日は用事があるんです…すみません」

佐天「へ?用事って…」

685: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/21(土) 04:38:01.93 ID:ehxt848jO
初春「…それは…ちょっと、ジャッジメントの…」

佐天「…そう、なんだ。…」

初春「はい…」

佐天「…」

初春「…」

佐天「…わかった」

初春「……すみません」

佐天「ううん、いいって。仕事なら…仕方ないしね!」

686: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/21(土) 04:39:42.84 ID:ehxt848jO
初春「…はい、あの…ではまた…」


トコトコ…


佐天「……っ、初春!」

初春「っ!は、はい?」

佐天「あのさ…………」

初春「……」

佐天「…っ…いや、ごめん。なんでも、ない…」

初春「…はい」

佐天「呼び止めて…ごめんね!それじゃ行っといでっ」

初春「…はい」

687: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/21(土) 04:41:48.59 ID:ehxt848jO
トコトコ…タタタタッ…


佐天「……」


佐天「…初春…」

佐天「…一体、何があったの?」

…私にも


話せないようなことなの…?


…私じゃ…

私じゃ力になれないの…?

694: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/21(土) 05:47:38.81 ID:ehxt848jO
~屋上~


ザー…


初春「…」

初春「…雨」

初春「まだ、止まないのかな…」


…ゴロゴロ…


初春「…雷…」

初春「…鳴らないで欲しいな」

695: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/21(土) 05:48:36.49 ID:ehxt848jO
初春「…」


ピッ

プルルル プルルル

ガチャ


『…はい?』


初春「…初春…です」

『あら、初春さん。こんにちわ』

初春「こんにちわ…御坂さん」

696: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/21(土) 05:50:03.35 ID:ehxt848jO
『…それで?ちゃんとできた?』

初春「……」

『発信器…ちゃんと佐天さんに付けてきた?』

初春「…はい」

『そう、ありがとう。』

初春「…」

『ふふっ、ごめんなさいね、こんな役させちゃって』

初春「…」

『またパフェでも奢ってあげるからさ』

初春「…あ、あのっ…」

698: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/21(土) 05:51:50.54 ID:ehxt848jO
『ん?』

初春「…や、約束…」

『…ああ、約束ね。』

初春「…」

『大丈夫よ。ちゃんと守るわ』

初春「……」

『佐天さんを傷つけない、っていうことでしょ?』

初春「…はい!あの、どうか…」

『…ええ、心配ないわ。大丈夫よ』

初春「!…よかっ…」


『あなたが私の機嫌を損ねない限りは、ね』


初春「…っ!」

700: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/21(土) 05:53:20.68 ID:ehxt848jO
『ははっ、大丈夫よ』


『まだ大丈夫』


『まだ停電程度で済んでるわ』


初春「…うっ…!」ガクガク

『もう、そんなに怖がらなくていいのよ?』

初春「…うっ、あっ…」ガクガク

『ふふっ…そんなことよりさ、初春さん』

701: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/21(土) 05:54:25.08 ID:ehxt848jO
初春「え…?」

『今日は…とっても良い天気ね』

初春「…っ!!」


…ゴォォ…


『なんか良いこと起きそう』

『そう思わない?』

『初春さん』


初春「…わ、わた、私は…」

702: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/21(土) 05:55:38.91 ID:ehxt848jO
『…どうしたの?』

初春「…そっ、その…」

『…はははっ、大丈夫よ初春さん』

初春「…」

『そんなに怖がらないでよ』

『ちゃんと降ってくれるわ』

初春「…えっ…」


…ゴロゴロ…

『空から、プレゼントが』

プチッ

ツー…ツー…ツー

704: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/21(土) 05:58:42.80 ID:ehxt848jO
初春「………」


初春「…なんで…」


なんで…

こんなことに…


……佐天さん……


私は…どうしたら…いいんですか…?


どうしたら…

あなたを救えるんですか…?


どう、したら…


ザー…

861: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 02:16:28.82 ID:eWAH2TjdO
…ピッ

パタンッ


御坂「…ふぅ」


御坂「ごめんね…初春さん」

御坂「あなたは何も悪くないのに」

御坂「…はぁ…まったく、それにしても」

御坂「…とんだ憎まれ役だなぁ…私」

まぁ、しょうがないか…


…これでいいんだよね

私は…私は…間違ってない

私は間違ってなんかない

862: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 02:17:31.97 ID:eWAH2TjdO
私は悪くない

私は悪くないのよ

悪いのはあいつ

あいつが悪い

あいつが

『―…俺に……?…―』


『―…何言って……―』


『―……の時に…これを…?…―』


『―…わかったよ…―』

あいつが…

悪いのよ

863: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 02:18:47.41 ID:eWAH2TjdO
私は…信じてたのに


あいつは、裏切った

そうよ、裏切られたのよ


素直になれない性格だって

自分でもわかってたから

だから

素直になろうと思って頑張ったのに

あいつは

私を

選ぼうとしなかった

選ばなかった

866: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 02:21:02.66 ID:eWAH2TjdO
どうして?

どうしてなの?

あいつと話した時間も

あいつのことを考えてる時間も

あいつと過ごす時間も

一番大事にしてきたのは

私なのに…

私以外に誰がいるの?

私以外に何があるの?

私以外にあんたをこれ以上に思ってる人なんて

居るの?

あいつには

私しかいないはずなのに…
選ぶ選択肢は

私しかないはずなのに…

868: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 02:23:14.69 ID:eWAH2TjdO


…いや

選べなかった、のよね?


無駄な選択肢が増えちゃったんだもんね

ふふっ

それは仕方ないわ

仕方ない…


仕方ないから私が潰してあげる

その、邪魔な選択肢を

870: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 02:24:46.90 ID:eWAH2TjdO
元通りにしなきゃ、ね

私しか選べない選択肢に


御坂「…さて、」

御坂「佐天さんの帰りでも待ちますか…」


ふふっ、はははっ


気分が良い


なんでだろう


…ああ、そうか


ザー…


こんなにいい天気なんだもんね

872: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 02:25:57.95 ID:eWAH2TjdO
~放課後~


黒子「…ふぅ、今日も終わらせなきゃいけない仕事が結構ありますわね」

初春「そう、ですね…」

黒子「さ、今日もさっさと片付けちゃいましょうねっ」

初春「……」

黒子「…初春?」

初春「えっ、あ、はい!」

黒子「…何をぼーっとしていますの?」

初春「うぇ?…あ、いえ…すみません。大丈夫です…」

黒子「…そう」

初春「……」

873: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 02:27:21.81 ID:eWAH2TjdO


数十分前


『初春、今日も仕事?』

『あ、はい。すみません』

『もう、しょうがないなぁ。…また一緒に帰ろうね?』

『は、はい!もちろんですっ!』

『へへっ、それじゃ…仕事頑張りなよ?』

『あ、はい…』

『じゃあ、また…』

『…っ、あ!佐天さん!』

『…ん?』

『…あっ、えっと…』

874: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 02:28:50.87 ID:eWAH2TjdO
『何?なんかコンビニで買ってきて欲しいとか?』

『ち、違います…。あの、その…』

『ははっ、どうしたのよ初春。』

『いえっ、あの…その……』

『……』

『……初春』

『えっ、は、はい?』

『…大丈夫』

『…!』

『私は、大丈夫だから』

『佐天…さん…?』

『いやぁ正直、私バカだからさ。あんたが何を悩んでるかわかんないだけどさぁ…』

『…でも、私にとって初春は』

『最高の友達だから…』

876: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 02:30:31.36 ID:eWAH2TjdO
『…あっ…』

『だからさ、せめて、いつものように』

『笑顔で居て欲しいな』

『……』

『…例え何があっても、初春は初春のままで居て欲しいの』

『だから、もっと自分を大事に…してね』

『…佐天…さんっ…』

『…そんじゃ、またね!』
『…あっ!』


タタタタッ…


初春「……」

882: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 02:50:49.22 ID:eWAH2TjdO
初春「(…結局、引き止められなかった)」

初春「(…今日一人で帰ったら…)」

初春「(…でも、御坂さんは…約束は守るって…)」

初春「(私が下手に佐天さんを助けようとしたら…)」

初春「(…御坂さんを怒らせるかもしれない…)」

初春「(…でも…)」

初春「(…どっちが、良かったんだろう…)」

初春「(…私は…)」


黒子「……」

初春「……」

黒子「…はぁ」

初春「……」

885: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 02:54:44.78 ID:eWAH2TjdO
黒子「ねぇ、初春」

初春「……」

黒子「うーいーはーるっ!」

初春「うぇ!?あっ、は、はい!?」

黒子「…はぁ、初春。…最近、こんな事件が起こっていること、知っていますか?」

初春「えっ…?」

黒子「…二日前から起こっている」

黒子「連続停電被害」

初春「…っ!」

黒子「本来なら、『事件』なんて呼び方はおかしいんですけどね」

初春「……」

黒子「停電なんて、どこにでも起こりうるものですから」

初春「…はい」

黒子「では、なぜ『事件』と、我々が呼んでいるかわかりますか?」

初春「それは…」

886: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 02:56:47.26 ID:eWAH2TjdO
黒子「…怪我人が出ているんですよ」

初春「!?そ、そんな…!」

黒子「普通、停電なんかで何か特別な人的被害が出るケースは稀です」

黒子「それに今回の停電被害は所詮、小規模な範囲のもの…」

初春「…じゃあ、どうして…」

黒子「…そうですね。では、初春」

黒子「この小規模な停電が、ある地点から離れたまた別の地点で、何故かその範囲だけ停電を起こしているとしたら?」

初春「…!」

888: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 02:58:47.75 ID:eWAH2TjdO
初春「…!」

黒子「停電なんてものは、大体一ヶ所で起これば、その辺一体の地域が影響を被るものです」

初春「…確かに」

黒子「…しかし、今回のは…これを見てください」

黒子「…昨日、最初に停電を起こしたのは、この地点。」

黒子「そして10分後にそこから300メートル離れたこの地点…」

黒子「…そして次はここ…その次はここ…」

初春「…あっ…ああ」

黒子「…その間隔もバラバラ、範囲も一定のものではない…」

黒子「ずいぶんと、気分屋な停電だと思いません?」

891: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 03:01:11.10 ID:eWAH2TjdO
初春「…っ」

黒子「…そして問題は…」

黒子「…その停電が起こっていた範囲を歩いていた数名の人が…」

黒子「体に、軽い火傷を負っているということです」

初春「…!」

黒子「このことは公には公開されていません。」

黒子「…大体、原因不明の停電で負傷者が出たなんて、説明がつきませんものね」

初春「…」

黒子「そもそも、たかが停電している範囲にいた人間が」

黒子「まるで、『電気』によって火傷を負うことなんて」

黒子「ありえない話なんですよ」

893: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 03:04:03.71 ID:eWAH2TjdO
初春「……じゃあ…これ、は…」

黒子「…私とて、認めたくありませんが…」

黒子「あなたの想像通り」

初春「…!」


黒子「…お姉さまですわ」

894: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 03:09:00.60 ID:eWAH2TjdO
………



~公園~


ザー


佐天「…」

佐天「…雨」

止まないなぁ


こんなに寒いのに

雪にもならないなんて


佐天「…寒い」


…誰もいない

あの日もそうだった

896: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 03:10:35.22 ID:eWAH2TjdO
誰もいない公園で

寒い寒い公園で

ベンチに腰掛けて

ずっと、ぼーっとしてて…


そしたら

優しい声がして

私の首にマフラーをかけてくれて

私の冷たい手を、暖かい手で包んでくれて…

898: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 03:12:03.62 ID:eWAH2TjdO
佐天「…上条…さん…」


名前を呟いても

その人は今はいない

いない

寂しい…

寂しい…

けど…

でも


佐天「…いつまでも、頼ってばっかじゃダメだよね」

900: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 03:14:35.17 ID:eWAH2TjdO
そうだよね、初春?

初春は苦しんでたんだもんね

ずっと、私のために苦しんでたんだもんね

ごめんね…初春

気付いてあげられなくて…

ごめんね…初春

あんたがあの時…

昼休みに教室を出ていったあと

私、こっそり付いていってたんだ

初春が電話してる声、聞こえてきたよ

904: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 03:17:02.99 ID:eWAH2TjdO
誰と話していたかは、わかった

初春が私を守ろうとしているのも、わかった

自分が悩んでいることを

誰にも打ち明けられない理由も

それを抱えていたから

ずっと元気が無かったのも

わかった…


だからさ、初春

今度は私の番

私が…初春を守る番

これ以上、苦しめたりしないから

906: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 03:19:58.92 ID:eWAH2TjdO
大丈夫

私は大丈夫だから

心配しないで、初春


私は

私は…

佐天「…自分で、決着を着ける」


それがせめてもの罪滅ぼし

ごめんね、初春

ちょっと、待ってて

もうすぐ

もうすぐ来るはずだから


彼女が

908: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 03:24:36.59 ID:eWAH2TjdO
………



黒子「…最近、お姉さまはあまり家に帰ってきておりません」

初春「…えっ」

黒子「帰ってきたとしても、やつれた様子で、話しかけてもほとんど上の空な返事ばかりでした…」

初春「…」

黒子「…おかしいとは思ってたんです」

黒子「もちろん、家に帰ってこないお姉さまの身を案じて、私も何度も探しに行きましたわ」

黒子「…でも、足取りがなかなか掴めない」

黒子「目ぼしいところは全て探したのに、それでも、見つかりません」

912: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 03:28:42.88 ID:eWAH2TjdO
黒子「…一度だけ、見つけたことがありましたが」

黒子「…その時には、お姉さまはいつもの感じで」

黒子「まるで何事もなかったかのように、振る舞っていましたわ」

初春「…」

黒子「…でも」

914: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 03:30:26.81 ID:eWAH2TjdO
黒子「…ここ最近の停電被害」

黒子「そして、帰りの遅い、あの様子のお姉さま…」

黒子「…どう考えても、悪い予感しかしませんわ」

初春「…っ」

黒子「……初春」

初春「…」

黒子「…何か知っているんでしょう?」

初春「…うっ…うぅ…」

黒子「…話してください、全て」

黒子「今すぐに!」


初春「……っ…わかり、ました…」

916: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 03:35:07.39 ID:eWAH2TjdO
………


黒子「……」

初春「……これが、私の知ってる、全て、です…」

黒子「……うし…て」

初春「…え?」

黒子「どうして佐天さんを一人で帰らせたんですの!?」

初春「っ!」ビクッ

黒子「…あなた、今のお姉さまが」

黒子「律儀にあなたとの口約束を守るとでもお思いですか?」

初春「…っ!!」

917: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 03:37:06.02 ID:eWAH2TjdO
黒子「…それに、考えてもみなさい」

黒子「…実際に、関係のない人が…怪我をしているんですよ?」

初春「……!!」

黒子「…まだ…まだ佐天さんには危害が加えられていなかった…いや…」

黒子「運良く、危害を被ることをまのがれた」

初春「…そ、そんな…」

黒子「…無関係の人を巻き込んでいることを意に介さず…」

920: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 03:40:34.82 ID:eWAH2TjdO
黒子「…後輩であるあなたに、そんな仕打ちをしていること…」

黒子「…そして、佐天さんへの憎悪…」

黒子「…もう、お姉さまは…」

黒子「…通常の精神状態ではございませんわ…!」

初春「……あ…ああっ…」

黒子「泣きそうになっている場合ではありませんわ!」

初春「…うっ…」

黒子「早く…佐天さんにつけてる発信器の場所を…!」

初春「…はっ、はい!」

922: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 03:45:15.38 ID:eWAH2TjdO
佐天さん…!!

どうか

どうか無事でいてください…!

私が…

私があの時ちゃんと引き留めていたら…!

あの時…!

あの時…


『大丈夫』

あの…時…

『私は大丈夫だから』


……!!

気付いて…

気付いていたんですか…

佐天さんっ…!!

925: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/11/22(日) 03:54:10.09 ID:eWAH2TjdO
………


へぇ…

ここ、か。


確かに、人もいないし

色々と好都合かもね


ビリッ


やっと、お話ができる


ビリリッ


さーてと


御坂「…佐天さん。みーっけ」


次回 佐天「上条さん、か……別に格好良いって訳じゃないのになぁ」 後編