1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 16:22:05.33 ID:mGJTDWrW0
吹雪「だ、誰に?」

睦月「さぁ、それはわからないよ」

夕立「でも、昔から言われているっぽい」

夕立「嘘をついてばかりいると、舌を引き抜かれるって」

吹雪「そ、そうなんだ」

吹雪「」ダラダラ



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引用元: 吹雪「嘘をつくと舌を引き抜かれる?」 

 

2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 16:27:13.21 ID:mGJTDWrW0

――― 数日前 ―――

吹雪「さて、後はここを掃除してっと・・・」フキフキ

吹雪「あっ!」コン





パリン!





吹雪「わっ! 花瓶割っちゃった!」

吹雪「どうしようどうしよう・・・!」

吹雪「やっちゃったよぉ~・・・!」





ナンダ? イマノオトハ





吹雪「!? 司令官が来る!」

吹雪「」ダッ


3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 16:30:11.26 ID:mGJTDWrW0
提督「何か割れたような音がしたが・・・」

提督「ん? あぁ、花瓶が落ちて割れたのか」

提督「どうして落ちたのかな? 誰もいないようだが」

提督「・・・・・・」

提督「(あまり疑いたくはないが、艦娘の誰かが割った後に逃げた・・・?)」

提督「・・・ふむ」


4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 16:36:24.32 ID:mGJTDWrW0

――― 数日後 ―――


吹雪「・・・・・・」

吹雪「(司令官に悪いことしちゃったなぁ・・・)」

吹雪「(素直に謝れば良かったのに、結局黙ったまま)」

吹雪「(はぁー・・・)」

吹雪「(気になってまたここに来たら、また新しい花瓶が置いてある)」

吹雪「(ゴメンなさい・・・)」





提督「吹雪?」





吹雪「ひゃい!?」ビク

提督「そんなに花瓶を見つめてどうしたんだ?」

吹雪「い、いえ! なんでもないんですよ!」

提督「そうか」


5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 16:39:54.80 ID:mGJTDWrW0
提督「そう言えば、何日か前にそこに置いてあった花瓶が割れてあってな」

提督「花瓶が独りでに動くわけもないし、それほど強い風も吹いていなかったからな」

提督「なんで割れたのか気になっていたんだ」

吹雪「」ダラダラ

提督「なぁ、吹雪」





提督「何か、知らないか?」





吹雪「えっ!? い、いえ、私はその・・・!」





吹雪「し・・・知らない・・・です・・・・・・」

吹雪「」ハッ





提督「・・・・・・」

吹雪「」バクバク

提督「・・・そうか」

吹雪「(どうしよう・・・! 嘘ついちゃった・・・)」

吹雪「(司令官ゴメンなさいゴメンなさい!)」


6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 16:46:42.30 ID:mGJTDWrW0

――― 現在  第五遊撃部隊部屋 ―――


吹雪「」ダラダラ

吹雪「(あ、あんなことが最近あったから)」

吹雪「(きゅ、急に怖くなってきちゃった・・・!)」

吹雪「で、でも大丈夫だよね! 誰が引き抜くのかもわかられていないし!」

吹雪「き、きっと迷信だよ! あはは・・・!」





瑞鶴「ねぇ」





吹雪「ひっ!?」

瑞鶴「どうしてそんなに汗を掻いているのよ?」

吹雪「い、いやぁ、最近暑いですからね!」


7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 16:48:41.24 ID:mGJTDWrW0
加賀「何か焦っているようにも見えますが」

吹雪「だ、大丈夫ですよ! 何も問題はありませんって!」

吹雪「あ、あははは・・・!」

瑞鶴「へぇ」

加賀「そう」

瑞鶴「・・・・・・」

加賀「・・・・・・」

吹雪「・・・?」


8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 16:52:39.40 ID:mGJTDWrW0

――― 駆逐級教室 ―――


吹雪「みんなおはよう!」ガラ





暁「・・・・・・」

雷「・・・・・・」

電「・・・・・・」

響「・・・・・・」

島風「・・・・・・」





吹雪「・・・?」

吹雪「(あれ? 聞こえなかったのかな・・・?)」

吹雪「(それに、なんかみんなの雰囲気が暗い・・・)」


9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 16:56:22.10 ID:mGJTDWrW0
睦月「吹雪ちゃん」

吹雪「あ、睦月ちゃんおはよう」

睦月「うん、おはよう」

夕立「おはよう」

吹雪「おはよう、夕立ちゃん」

吹雪「なんかみんなの様子がおかしいような気がするけど・・・」

吹雪「何かあったの?」

睦月「ううん、なんでもないよ」

夕立「いつも通りっぽい」

吹雪「そうかなぁ・・・?」

睦月「うん、そうだよ」

夕立「・・・・・・」

睦月「・・・・・・」

吹雪「(・・・・・・?)」


10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 17:00:10.70 ID:mGJTDWrW0
吹雪「(な、なんか今日のみんな、少しだけ様子がおかしいような・・・?)」





島風「ねぇ」





吹雪「ひょえっ!?」ビク

吹雪「し、島風ちゃん・・・?」

島風「・・・・・・」

吹雪「ど、どうしたの?」

島風「・・・・・・」

島風「・・・・・・・・・」





島風「直せると、良いね・・・」ボソ





島風「」ダッ

吹雪「あ・・・え・・・?」

吹雪「(よく聞こえなかった・・・)」

吹雪「・・・・・・」


12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 17:17:29.57 ID:mGJTDWrW0
吹雪「・・・・・・」

吹雪「なんか今日は変だったなぁ」

吹雪「変に疲れちゃった」

吹雪「」チラ

瑞鶴「えへへ・・・ℤℤℤ」ギュ

加賀「...ℤℤℤ」

吹雪「(瑞鶴さんが、加賀さんに抱き着きながら寝ている・・・)」

吹雪「・・・・・・」

吹雪「私も早く寝よう・・・」


14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 17:22:07.80 ID:mGJTDWrW0

――― 午前2時 ―――


吹雪「・・・・・・」

吹雪「(どうしよう・・・寝られない・・・)」

吹雪「(やっぱり疲れているのかな・・・? ちょっとトイレに行ってこよう)」

吹雪「!?」

吹雪「(か、体に力が入らない・・・! か、金縛り!?)」





ギッ・・・     ギッ・・・     ギッ・・・・・・





吹雪「(ひっ!? な、なに!?)」

吹雪「(こ、声も出せない・・・!)」ダラダラ


15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 17:27:26.35 ID:mGJTDWrW0
吹雪「(なに!? なんなの!? 怖い・・・怖い!)」

吹雪「(段々近づいてくる・・・!)」





ギッ・・・     ギッ・・・     ギッ・・・・・・





吹雪「(だ、誰か助けてぇ・・・!)」

吹雪「(え・・・? 何かが屈んで・・・・・・)」




















夕立「ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ」クネクネ










吹雪「(ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?)」チョロロロロ・・・


16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 17:30:58.41 ID:mGJTDWrW0
吹雪「(いやぁぁぁぁぁぁっ!! 来ないでぇぇぇぇぇぇっ!!)」

夕立「ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ」クネクネ




















ブチッ!!     ビタビタビタビタ・・・・・・










吹雪「」ドクドク











18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 17:37:51.96 ID:mGJTDWrW0
電「吹雪さんが昨日、舌を引き抜かれたそうなのです」

雷「きっと、何か嘘をついたんだわ」

響「可哀想に・・・入渠して直せるものの」

響「痛くて仕方がなかったに違いない」

電「なのです」

電「でも、一体誰が引き抜いたのですか?」

雷「それは永遠の謎よ」

雷「それにしても・・・」

響「怖い話だね」

響雷電「怖い、怖い」

長門「て、低血糖症状が・・・!」ガクガク

提督「誰か長門の車椅子を上げてやれ!」





暁「・・・・・・」





暁「(ま、マズイかも・・・)」


19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 17:43:48.86 ID:mGJTDWrW0

――― 数日前 ―――


暁『どうしよう・・・! 久しぶりにおもらししちゃった・・・』

布団『』ビチャ

暁『こ、このままじゃみんなに・・・!』





響『・・・・・・』

雷『・・・まぁ、そういうこともあるわ』

電『wwwwwwwwwww』ドカ  バキ  ゴス

暁『痛い! 痛い!』ポロポロ





暁『・・・ってことになるに違いないわ!』

暁『バレたくない・・・バレたくない・・・!』

暁『』チラ





電『...ℤℤℤ』





暁『・・・・・・』

暁『・・・・・・・・・』


20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 17:45:43.88 ID:mGJTDWrW0
暁『』ズルズル

電『...ℤℤℤ』

暁『』ファサ

暁『・・・・・・』

暁『・・・ゴメン、電』


21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 17:50:22.36 ID:mGJTDWrW0
暁「・・・・・・」

暁「」ダラダラ

暁「(あ、あのときは結局電と暁のパジャマを着せ替えて)」

暁「(さらに布団自体と、布団の位置まで変えたのよね・・・)」

暁「(ゴメン、電・・・こんなお姉ちゃんを許して・・・)」

暁「・・・・・・」

暁「・・・でも」

暁「上手くいったことは確かだわ」

暁「誰にもバレていない」

暁「このままいけば」

暁「みんなきっと」

暁「忘れてくれるわよね・・・?」

暁「はは・・・はははは・・・・・・」










夕立「・・・・・・」





終わり