1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 14:22:48.95 ID:3HvoDEGV0

いろは「先輩?用ってなんですか~?」

八幡「…お前にこんなこと頼むのもあれなんだけど…」

いろは「先輩、3年になったからって調子に乗ってませんか~?」

八幡「3年には自動でなるしな…」

いろは「じゃあ、なんなんですか?こんな教室の端っこに呼び出して」

八幡「えっとな、俺とデートしてくれ!」

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引用元: 八幡「は?浮気?してねぇよ…」 

 

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3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 14:26:16.44 ID:3HvoDEGV0
いろは「………は?」

八幡「だから、デートしてくれ……」

いろは「……」

八幡「あの…一色さん?」

いろは「いきなり何ですか?口説いてるんですか?気持ち悪すぎて、直視できないです…」

八幡「いや、ひどすぎるからね?…あと、お前もデートとか言ってきたことあったよな?」

いろは「あ、あれは…葉山先輩をデートに誘った時の予行演習というか…」

八幡「それだよ」

いろは「え?」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 14:29:11.16 ID:3HvoDEGV0
八幡「予行演習じゃねぇけど…協力してほしいんだよ」

いろは「どういうことですか?話が飛び過ぎてわかりません」

八幡「あ~~なんていうか……話聞いてないか?」

いろは「なんのですか?」

八幡「…聞いてないのね…」

いろは「だから、なんのですか?」

八幡「俺、雪ノ下と付き合うことになったんだよ…うん…」

いろは「……」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 14:32:34.97 ID:3HvoDEGV0
八幡「……」

いろは「…え…そ、そうなんだ…」

八幡「ああ…」(あれ?なんか、すげぇ意外な反応…)

八幡(もっと、『雪ノ下先輩と先輩が?釣り合わな過ぎてキモイです~~』とか言われると思ったが)

いろは「……」

八幡「それでな…この前デートしたんだけど……」

いろは「ええ…」

八幡「慣れなくて…色々失敗しちまってさ…」

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 14:35:44.39 ID:3HvoDEGV0
いろは「…次は失敗したくないから、私で勉強したいと?」

八幡「ま、まあ…そんな感じだな…」

いろは「……」

八幡「どうだ…?」

いろは「まあ、先輩にはお世話になりましたし…しょうがないですね」

八幡「いいのか?悪いな」

いろは「というより、この前のデートの時、参考にしてくださいって言いましたよね?」

八幡「頭真っ白になってそれどころじゃなかったんだよ…」

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 14:45:23.48 ID:3HvoDEGV0
いろは「何やってるんですか~全く」

八幡「…今度はちゃんと勉強する」

いろは「そうですね、お願いしますよ」

八幡「おう」

いろは「じゃあ明日にしましょう!」

八幡「明日いきなりか?」

いろは「こういうのは早い方がいいですからね!」

八幡「…わかった」

11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 15:08:41.14 ID:3HvoDEGV0
次の日 休日

八幡「早く来すぎたよな…まだ30分もある…」

いろは「あれ、先輩。早くないですか~?」

八幡「お、おう…こういうのは、やっぱ男が早く来るのがいいんだろ」

いろは「へ~わかってるじゃないですか」

いろは「とにかく、行きましょう」

八幡「どこに…?」

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 15:14:27.52 ID:3HvoDEGV0
いろは「先輩はどこに行きたいですか?」

八幡「家」

いろは「うわ~~普通に引きます…」

八幡「本気で引くなよ…」

いろは「家でなにするつもりなんですか…うわ…」

八幡「いや、そういうつもりじゃないからね?マジで」

いろは「なに想像してるんですか…気持ち悪いですよ…」

八幡「もういい…頼むから忘れてくれ…」

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 15:18:43.65 ID:3HvoDEGV0
いろは「ていうか、家って選択肢、前のデートと同じじゃないですか?」

八幡「じゃあ……図書館とか、書店…」

いろは「それも同じです!」

八幡「じゃあカラオケ…」

いろは「同じになりそうなんで、それ以上言わなくていいです~!」

八幡「はあ…」

いろは「溜息はこっちがつきたいですよ。雪ノ下先輩とはどこいったんですか?」

八幡「ああ…緊張のあまりな…サイゼに…」

いろは「まあ、デートでサイゼはどうかと思いますがそんなに失敗でもないですね」

14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 15:21:15.55 ID:3HvoDEGV0
八幡「そこまではいいんだが…」

いろは「失敗って具体的になにしたんですか?」

八幡「なにも…」

いろは「は?」

八幡「特に会話もなく、飯食べて6時間くらい居座ったんだよ…サイゼに…」

いろは「はあ?」

八幡「お互い本読んでた……」

いろは「それで…?」

17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 15:30:26.31 ID:3HvoDEGV0
八幡「静かだけどよ…まあ、奉仕部で過ごす時間とあんま変わらん感じで…」

いろは「…」

八幡「で、雪ノ下がそろそろ帰りましょうかってなって…」

いろは「それ、二人でいる時の先輩たちと変わりませんよね…」

八幡「ああ…家に帰ってから、すげぇ失敗したって思って…小町にも罵られて…」

いろは「雪ノ下先輩の態度はどうでした?」

八幡「普通だったと思う。俺の見立てでは…」

いろは「何か言わなかったんですか?」

18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 15:34:43.25 ID:3HvoDEGV0
八幡「楽しかったわって言ってくれたかな…しかし、気を遣わせたのもきつい…」

いろは「それ、気を遣ったんじゃなくて本心です~」

八幡「え?なんでわかんの?」

いろは「多分、雪ノ下先輩にとっては、それくらいでちょうどいいんですよ」

八幡「はあ…」

いろは「つまり、普通の恋人らしく映画とか行かなくても、サイゼで先輩と過ごすだけで十分なのかと」

八幡「じゃあ、次もサイゼで6時間過ごせば大丈夫なのか?」

いろは「いえ…それはお店にとって迷惑過ぎるので…」

19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 15:39:25.33 ID:3HvoDEGV0
八幡「じゃあ、やっぱ色々回らないと駄目か…」

いろは「最初は服とか買いに行けばいいんじゃないですか~?」

八幡「服…ね。そういや昔、雪ノ下と行ったことあるな」

いろは「え?付き合う前ですか?二人きりで?」

八幡「ああ…1年前くらいか…あの時は、まだまだ仲良くなくてな…」

いろは「へえ…」

八幡「由比ヶ浜に見られて、付き合ってると勘違いされて、すげぇ迷惑そうだったな」

20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 15:42:32.37 ID:3HvoDEGV0
いろは「それが、今では本当に恋人になったんですね」

八幡「いや…恋人って言っていいのか、これは…」

いろは「なに照れてるんですか?キモイです」

八幡「やめろ…キモイ言うな。どの言葉、兵器だからね?」

いろは「どっちから、告白したんですか~~?」

八幡「……俺」

いろは「ええ~~先輩から?まあ、雪ノ下先輩からっていうのも、あんまり想像できませんけど」

23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 17:55:23.79 ID:3HvoDEGV0
いろは「まあ、奉仕部に入り浸ってたから、わかってましたけど…」

いろは「先輩って、やっぱり雪ノ下先輩のことが好きだったんですね」

八幡「…悪いかよ」フイ

いろは「そんなこと言ってません。ただ…ちょっと残念かも」

八幡「は?」

いろは「なんでもないです、とりあえず目ぼしいお店回ってみましょう!」グイ

八幡「うお!?引っ張るなよ…!」

24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 18:00:22.38 ID:3HvoDEGV0
相模「ん?あ、あれって…」


いろは「このお店とかいいんじゃないですか~?」

八幡「なるほどな…」

いろは「あとは…ゲームセンターでプリクラとか」

八幡「はあ?」

いろは「ほらほら」グイグイ


相模「うっそ…あれって、比企谷だよね…それと…生徒会長…?」

相模「付き合ってんの?あの二人?すっごい仲良さそうだし…」

25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 18:12:04.84 ID:3HvoDEGV0
休み明けの登校日

キーンコーンカーンコーン

八幡「眠いな…」

戸塚「眠いね…」

八幡「戸塚の台詞とは思えんな」

戸塚「いや、僕も人間だからさ。眠くもなるよ」

八幡「なんか、気のせいか、俺は見られてる気がするんだが…」

戸塚「そうなの…?」

八幡「おかしい、影の薄さでは誰にも負けないはずなのに」

戸塚「そこ誇れるのがすごいよね」

26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 18:20:30.50 ID:3HvoDEGV0
2年 教室

「ねね、いろは~」

いろは「なに?」

「なんかさ~さっき聞いたんだけど、あんた一昨日彼氏と遊んでたんだっって?」

いろは「え?なに言ってんの?」

「まあ、あんたが男と出歩くのは普通だろうけどさ…」

いろは「うん」

「その相手が、あの上級生なんでしょ?誰だっけ?」

いろは「あれ?見られてた?もしかして…」

27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 18:27:09.48 ID:3HvoDEGV0
「別にそこは普通かもだけどさ…あんた浮気してんの?」

いろは「え…浮気って…」

「だって、その人って彼女いるんでしょ~?」

いろは「あれ、その噂有名なんだ…そっか…浮気…か」

「なになに~そこんところ詳しく聞かせてよ~?」

いろは「……」

「いろは?」

いろは「ち、違うわよ~~~!う、浮気とかそんなんじゃ…第一私と先輩が歩いてたって証拠ないでしょ!?」

「ちょ、何急にあせってんの、いろは!?あやしい~~!」

ワイワイ  ナニナニ~  ナンカサ~

28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 18:37:02.19 ID:3HvoDEGV0
奉仕部の部室

八幡「……」

結衣「…う~ん」

雪乃「比企谷君、紅茶飲むかしら?」

八幡「あ、ああ、もらえるか?」

雪乃「ええ、わかったわ」

結衣「う~ん」

八幡「なんだ、由比ヶ浜。さっきから唸って」

結衣「え?あ、ううん。なんでもないよ!」

八幡「そうか?」

29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 18:39:48.12 ID:3HvoDEGV0
結衣「う、うん。大丈夫…あはははは!」

雪乃「なんだか、無理をしていない?」

結衣「無理とかじゃなくて…ふ、二人はどうなの?」

雪乃「私達?」

八幡「ん?」

結衣「ほら、付き合うようになって変わった?」

雪乃「そうね…デートには行ったけれど…まだこれからね」

八幡「そ、そうだな」


40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 03:01:18.48 ID:es9L/8/O0
結衣「そっか…」

八幡「…?」


ガラガラガラ

いろは「こんにちは~~!」

八幡「あ…一色かよ…」

いろは「なんですか、その気のない返答は…!」

八幡「別に…」

いろは「む…!」

結衣「あ、いろはちゃん…」

いろは「こんにちは…」

41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 03:02:09.34 ID:es9L/8/O0
結衣「う、うん。やっはろー…」

雪乃「どうしたの、由比ヶ浜さん…具合でも悪いの?」

結衣「ううん、そんなんじゃないんだけど」

雪乃「そう…」

いろは「……」

いろは「先輩!」

八幡「なんだ?」

いろは「平塚先生呼んでましたよ」

八幡「…ほんとか?」

42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 03:03:31.77 ID:es9L/8/O0
いろは「というわけで、行きましょう!」

八幡「あ、おい!」

グイグイ

結衣「あ、行っちゃった…」

雪乃「仕方ないわね、ホントに」



廊下

八幡「で?なんの真似だよ?」

いろは「あれ?わかっちゃいました~?」

43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 03:05:10.70 ID:es9L/8/O0
八幡「当たり前だ、言っとくけどランドのネコさん可愛いって言ってる、私可愛いアピールもちゃんと見抜いてたからね?」

いろは「さすがです!せんぱい!」

八幡「それで…なんなんだよ?一体」

いろは「お察しの通り、平塚先生の件はウソでして」

八幡「なんだ?」

いろは「雪ノ下先輩や、結衣先輩の様子はどうでした?」


八幡「雪ノ下は普通だな…由比ヶ浜は、少し変だったかな」

いろは「そうですか…」


44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 03:06:29.97 ID:es9L/8/O0
八幡「で、それがどうしたんだ?」

いろは「何でもないです」

八幡「何でもないのかよ…」

いろは「じゃあ、先輩。帰りもデートの練習していきましょう!」

八幡「なに?まだするのか?」

いろは「当たり前です!依頼したのは先輩なんですから…」

いろは「一人前になるまで終わりませんよ!」

八幡「おいおい…マジかよ」

いろは「先輩にとっても、これはいい経験になりますよ絶対」

八幡「まあ、そうかもしれないけどな…はあ」

45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 03:07:21.81 ID:es9L/8/O0


―――――――――――――――――


雪乃「え?どういうことかしら?」

八幡「すまん…生徒会の仕事で…平塚先生とその…話しててだな…」

雪乃「ええ、それは聞いたわ」

八幡「一色を会長に推薦したのは俺だしな…責任もあるわけで」

雪乃「だから、この後残ると言うの?」

八幡「悪い、雪ノ下…」

46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 03:08:23.46 ID:es9L/8/O0
雪乃「謝る必要はないわ。責任感の強いあなたは嫌いではないわ」

八幡「雪ノ下…」

雪乃「だから、私も手伝うわ」

八幡「!待ってくれ、それは駄目だっての…!」

雪乃「どうして?」

八幡「彼女に手伝わせたら…彼氏の面目が立たないというか…」

雪乃「あなたにも、そんな見栄があるのね。意外だわ」

47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 03:09:10.10 ID:es9L/8/O0
八幡「いや…そりゃ、ありますよ…」

雪乃「わかったわ。今日は帰るわ」

八幡「ああ、そうしてくれ」

雪乃「でも、必要な時はいつでも頼ってね?もう、貴方だけの身体ではないのだし」

八幡「え…?」

雪乃「それじゃ、さよなら」

八幡「……」

49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 04:13:36.53 ID:es9L/8/O0

結衣「ゆきのん…ヒッキーはなんて…?」

雪乃「先に帰っていてと言ってたわ」

結衣「そうなんだ…忙しいって?」

雪乃「みたいね、というより…私に手伝われるのが嫌みたい」

結衣「そうなんだ…」

雪乃「子供みたいね、そんなところで見栄を張るなんて…」

結衣「あはは…そういうことなら、いいんだけどさ…」

雪乃「…?」


50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 04:28:29.91 ID:es9L/8/O0
駅前


いろは「とりあえず、どこかで晩御飯でも食べましょ!」

八幡「俺の奢りか…?」

いろは「本来のデートならそうですが…別に割り勘でいいです」

八幡「そっか」

いろは「でも、できるだけシャレたお店に行きましょう」

八幡「例えば、どこだ?」

いろは「あそこのスパゲティ専門店とかいいと思いますよ」

八幡「…なんか見るからに、シャレた店だな…」

51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 04:38:50.01 ID:es9L/8/O0
いろは「ええ、だから男同士でこないでくださいね?勘違いされちゃいますよ」

八幡「確かに、少し入りにくいな…これは」

いろは「でも、意外と先輩って女の人の知り合いばっかりいますもんね、意外と」

八幡「そんなに意外とって言葉繰り返さないでくれる?」

いろは「まったく…せんぱいは~」

八幡「戸塚と今度来ようかな…」

いろは「あ~確かに、戸塚先輩なら大丈夫ですね!…て、違います!」

八幡「冗談だっての…本気にしてんのか?」

52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 04:41:14.26 ID:es9L/8/O0
いろは「…そんな冗談言えるなんて、先輩余裕出てきてますよね?」

いろは「雪ノ下先輩と付き合えたから、余裕出てきてるんじゃないですか~?」

八幡「そんなことねぇよ」

いろは「どうだか…」

八幡「なんだか、怒ってないか?」

いろは「そんなことありません、さ、入りましょう」

八幡「ああ…」

53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 04:52:38.62 ID:es9L/8/O0
八幡「うまいな、ここのカルボナーラ」

いろは「ですよね~?メンズセットは量も多いですし…ちゃんとレディース用のセットもあるし」

八幡「で、デートに使えそうだな」

いろは「そうですね…こうやって、いいお店知るのはプラスですよね」

八幡「まあ、そうだな」

いろは「じゃあ、このあとボーリングでもして帰りましょうか」

八幡「ん?ボーリングか…まあいいけど」

54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 04:58:37.49 ID:es9L/8/O0
いろは「こういうのって、とにかく色んな所に行って勉強するのが重要なんですよ!」

八幡「そうか…」

いろは「はい、色んな飲食店知ってれば社会人になってからでも役に立ちますよ」

八幡「ま、専業主夫希望だけどな…俺は」

いろは「もう!冗談でも茶化さないでください」

八幡「す、すまん…」

いろは「何処に行く?って軽くなった時に、じゃああの店に行こうかってなったり、行きつけのバーがあれば格好いいじゃないですか」

八幡「…葉山が前にやってたな」

いろは「でしょ?葉山先輩は多分、すごい数の引き出し持ってますよ?」

55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 05:04:22.01 ID:es9L/8/O0
八幡「葉山ね…」

いろは「葉山先輩と雪ノ下先輩って、微妙な関係だったんですよね?」

八幡「……」

いろは「もしかして、葉山先輩の引き出しの多さに惹かれちゃう日がくるかも…」

八幡「やめろよ…そういうのは…」

いろは「だから、先輩も少しでも引き出しを多くしておきましょうよ。損はないですよ?」

八幡「わかったよ…」

56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 05:08:13.97 ID:es9L/8/O0
八幡「なあ…一色」

いろは「はい?」

八幡「この後のボーリングも、関係あんの?」

いろは「ボーリングは流れです。ごはんの前後の遊びと考えてください」

八幡「ふ~ん、この前の卓球とかと同じだな」

いろは「そうですね」

八幡「あとな…」

いろは「なんですか?」

八幡「お前、葉山のことはどうなんだ?」

57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 05:11:52.19 ID:es9L/8/O0
いろは「…」

八幡「…」

いろは「葉山先輩は……偽物の被り物で覆ってますよね…」

八幡「大分、剥がれてきたと思うけどな…」

いろは「葉山先輩は、結局どこまでいっても私には偽物しかくれないと思います…」

八幡「…」

いろは「私は、本物をくれる人がいいです…」

58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 05:17:17.61 ID:es9L/8/O0
ボーリング場

いろは「ふう~~!意外と盛り上がりましたね!」

八幡「そうだな…」

いろは「先輩、100点くらいでなんとも微妙な点数でしたけど」

八幡「お前も、140点くらいじゃねぇか…」

いろは「40点の差はかなり大きいですよ!?」

八幡「…」(というより、スカートで投げるものだから…集中できなかった)

八幡(いや、下にスパッツみたいなの履いてたと思うけどさ…やっぱね?)

いろは「どうしたんですか?せんぱい?」

八幡「いや…なんでも…」

59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 05:20:42.07 ID:es9L/8/O0
いろは「??…あの、今日は楽しかったです」

八幡「そりゃ、よかった」

いろは「先輩はどうですか?」

八幡「まあ…楽しかったかな…」

いろは「なら、明日以降もお願いしますね!今度は違うところ行きましょう!」

八幡「本当に行くのかよ…」

いろは「はい!もちろんです!」



60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 05:26:44.92 ID:es9L/8/O0
それから…1週間くらい経過

学校

「ねね、いろは」

いろは「なに?」

「浮気の件どうなってんの?いい加減認めちゃいなよ~」

いろは「浮気ってわけじゃないんだけな…」

「ええ~うそでしょ?この前もあの3年生と仲良くごはん食べてたじゃん!」

「場所は確か…いい感じのカフェだっけ?」

いろは「見てたの?」

61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 05:37:07.99 ID:es9L/8/O0
「へへ~~この前、ばっちり!」

いろは「…そうなんだ…」

「どうしたの、いろは…元気ないね」

いろは「この前までは、ちょっとからかうつもりだったんだけどね…」

「へ?どういうこと?」

いろは(だから、浮気の話を最初に聞いた時、わざと驚いたわけで…)

「いろは~~?」

いろは「ねえ、その話、もう少し詳しく聞かせて」

「え?いいけど~」

63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 05:46:31.46 ID:es9L/8/O0
「でもさ、ちょっとやばいかもよ?」

いろは「なにが?」

「いろはの噂、あんまりいい評判にはなってないかも…」

いろは「そっか…まあ、そうだよね」

「いろは、あざとく見せる態度で嫉妬の対象になりやすいんだからさ…」

いろは「あはははは」

「ちょっと自重した方がいいかもよ?」

64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 05:51:29.71 ID:es9L/8/O0
3年 廊下

結衣「ねえ、ヒッキー…」

八幡「由比ヶ浜…どうした?」

結衣「えっと…」

八幡「ん?」

結衣「最近さ…ゆきのんとうまくやってる…?」

八幡「昨日の休みは遊びに行ったぞ」

結衣「そうなんだ!どこに…?」


65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 05:59:09.17 ID:es9L/8/O0
八幡「スパゲティの店で飯食べて…服とか見て…」

結衣「うんうん」

八幡「ボーリングして…あと書店巡りもしたな」

結衣「へえ、ちゃんとデートしてるじゃん!」

八幡「ま、まあな…」(ほぼ一色と回ったところなんだけどな…)

結衣「よかった…うまくいってるみたいで…」

八幡「ん?」

結衣「ちょっと噂が…あ、なんでもない…!」

八幡「どした?」

結衣「ううん、なんでもないよ!なんでも…!」

66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 06:11:42.35 ID:es9L/8/O0
奉仕部

雪乃「今日は仕事はなさそうね」

雪乃「終わりにしましょう」

八幡「ちょっと、早くないか?」

雪乃「生徒会の用件があるのでしょう?だからよ」

八幡「部長がそれでいいのかよ…」

雪乃「部長だからよ…あなたの身体のことも考えないとね」

八幡「…お、おう」

結衣「ヒッキー、照れてる。ちょっときもい」アハハ

八幡「うっせーよ…!」

67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 06:15:45.69 ID:es9L/8/O0
雪乃「由比ヶ浜さん、キモイというのは違うわ。結局は個人の感性の問題だから」

八幡「否定してくれないんですね」

雪乃「あら?私は好きよ?」

八幡「は?」

雪乃「好きになってしまえば、あなたは葉山君よりもイケメンに見えるわね」

八幡「葉山はやっぱイケメン認定なんだな…」

雪乃「あら?嫉妬かしら?」

八幡「ち、ちが…!」

結衣「あはははは、ヒッキー劣勢だよ~」

八幡「く、くそ…!」

68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 06:22:21.49 ID:es9L/8/O0
いろは「あ、せんぱー~い!」

八幡「おう」

いろは「じゃあ、どこ行きましょうか?」

八幡「そうだな…」

いろは「飲みにでも行きますか?」

八幡「おっさんか、お前は…」

八幡「第一、制服で行っても無理に決まってるだろ…」

いろは「先輩も言うようになりましたね」

八幡「お前に振り回されてるからな…一昨日なんかホテル街ウロウロしたし…」

いろは「あはは、さすがにあれはあせりましたよ~」

69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 06:26:38.20 ID:es9L/8/O0
八幡「ラーメンでも食べに行くか、平塚先生お墨付きの」

いろは「たまには、そういうところもいいですね~」

八幡「だろ?」

いろは「はい!あ、でも先輩。餃子食べたあとはブレスケアしてくださいよ?」

八幡「そのあと、キスするみたいな流れやめてもらえませんかね…」

いろは「…」

八幡「なに?」

いろは「次の休み、飲みに行きません?私服なら、大丈夫ですよ」


70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 06:33:03.57 ID:es9L/8/O0
八幡「そんなに行きたいの?」

いろは「いいじゃないですか、どうせ大学生になったら行きまくりですよ」

八幡「はあ…お前はそうかもしれんが、俺は…」

いろは「私が行くなら、先輩もです!」

八幡「はあ?」

いろは「あ、いえなんでも…とにかく、高校2年と3年生なら隠せますよ」

八幡「そうか…?お前幼く見えるしな…」

いろは「失礼ですよね、先輩って…大学生なら、なんとか見えます!」

八幡「う~ん」

いろは「とにかく、ラーメン食べに行きましょう!」

72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 07:05:30.80 ID:es9L/8/O0
次の日

いろは「ふぁ~~眠い~~」

「いろは、眠そうだね」

いろは「やっぱり、無理がたたってるかな~あんま寝てない」

「浮気のこと~?」

いろは「浮気じゃないのに…」

「あんたが最初に、大きな声で否定するからじゃない?あれで広まったっていうか」

いろは「あれは、まあわざとで…」

「あ、そうなんだ?まあ、いろはらしくなかったけど」

いろは「本当はちょっと、二人の仲からかおうとしただけなんだけどさ…」

「二人って、その上級生と彼女よね」


73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 07:10:43.86 ID:es9L/8/O0
いろは「前から少し、憧れてたんだけど彼女いるってわかって…」

いろは「悔しかったから、すこしいじわるしたくなって…色々連れまわして…」

「ふんふん」

いろは「でも、何回か行ってるうちに、凄い楽しんでるなって思ってさ…」

「え~~すっごい乙女してるじゃん、いろは!」

いろは「こ、声が大きいってば…」

「つまり、本気になっちゃったんだ?」

いろは「……うん」

「じゃあさ、どうすんの~?」

いろは「…わかんないよ…」

75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 07:36:47.74 ID:es9L/8/O0
3年 廊下

三浦「結衣~」

結衣「あ、優美子、なに~?」

三浦「あんたさ、あの噂どうすんの?」

結衣「あ…うん」

三浦「まだ、雪ノ下さんに言ってないんだ?」

結衣「うん…」

三浦「ていうことは、ヒキオにも言ってないっしょ?」

76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 07:38:29.34 ID:es9L/8/O0
結衣「う、うん…」

三浦「もうさ、聞いてみた方がいいと思うよ」

結衣「…そうなんだけどね…」

三浦「嫌なのはわかっけど~」

結衣「……」

三浦「平塚先生からも、生徒会の仕事なんて頼んでないって言われたっしょ?」

結衣「うう…そうなんだよね…うん」

三浦「は~ヒキオの奴…」


77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 07:40:21.63 ID:es9L/8/O0
奉仕部

結衣「…」

雪乃「…」

結衣「ねえ、ヒッキーは?」

雪乃「?生徒会の仕事で遅れるらしいわ」

結衣「そうなんだ…」

雪乃「…由比ヶ浜さん、やはり最近調子が悪いの?」

雪乃「いつもの、あなたではないわ」

結衣「うん…ゆきのん、実はさ…」

雪乃「ええ」

78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 07:41:59.76 ID:es9L/8/O0
八幡「すまん、遅れた」ガラ

いろは「遅れちゃいました~~!」

雪乃「こんにちは…て、まら一色さんはここに来てるのね」

結衣「また一緒……」

いろは「…」

八幡「どうした…?いつもの挨拶もないし…」


結衣「ねえ、ヒッキー…今日、なにしてたのかな?」

八幡「はあ?生徒会の手伝いだけど…」

結衣「ほんと?」

いろは「…本当ですよ?」

79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 07:43:35.68 ID:es9L/8/O0
雪乃「由比ヶ浜さん?」

結衣「そっか…じゃあ、今日はそうなのかもね…」

結衣「じゃあ、この前はどうかな?」

八幡「……」

いろは「……」

結衣「急に無言にならないでほしいな」

81: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 08:22:09.57 ID:es9L/8/O0
八幡「いや、待て…これは…」

いろは「結衣先輩は知ってるんですよね。例の噂」

結衣「…」

いろは「やっぱり、意外と有名らしいですから」

雪乃「噂?なんのことかしら?」

結衣「ヒッキーが浮気してるって噂…」

雪乃「え?」

結衣「しかもその相手が…いろはちゃんなんだ…」

雪乃「……!?」

いろは「……」

八幡「…そんな噂流れてんのかよ…」

82: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 08:24:27.03 ID:es9L/8/O0
結衣「うん…」

八幡「はあ……」

雪乃「…」フルフル

結衣「…」

八幡「言っとくけど、誤解だからな?」

結衣「生徒会の仕事とか、平塚先生に呼ばれたとかウソまでついて?」

結衣「それで、いろはちゃんと遊んでたんだよね?」

八幡「あ、いや…あれは…」

いろは「誰に聞いたんですか?」

83: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 08:25:45.73 ID:es9L/8/O0
結衣「平塚先生が、呼んでないって言ってたよ」

いろは「そういうことですか…あ~あ、楽しかったのにな、先輩と過ごすの」

結衣「いろはちゃん…!」

雪乃「……」

いろは「先輩も楽しんでくれましたよね?」

八幡「あのな、そういう誤解を招く言い方やめろよな…」

いろは「誤解なんかじゃないです」

八幡「はあ?」

結衣「え…!?」

84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 08:28:02.34 ID:es9L/8/O0
いろは「…先輩と色々遊んで楽しかったですし…やっぱり、私は先輩のこと好きなんだなって思いました…」

八幡「な…一色、おまえな……」

いろは「ホントですよ?嘘なんかじゃないです…」

八幡「…そうかよ…。なんか、悪い事したな…」

いろは「そうですよ…先輩が私に頼むからです…その気になっちゃったんです…」

八幡「すまん、一色…」

いろは「いいですよ、もう……どうせ叶わない恋ですし…」

結衣「あの~~~!」

雪乃「ちょっと…」

85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 08:29:11.21 ID:es9L/8/O0
八幡「え?」

いろは「え?」

雪乃「どうして、二人で完了しているの?まったく心外なのだけれど…」

八幡「いや…雪ノ下…違うぞ…!」

雪乃「何が違うのかしら?」

結衣「ほんとだよ~~!話からして、誤解かもしれないけど」

結衣「そもそもなんでこんなことになったか、説明してないよ!」



八幡「ああ、話すって…えっとな実は……」

86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 08:31:21.36 ID:es9L/8/O0

――――――――――――――――――


八幡「というわけで、雪ノ下の為にだな…一色に協力してもらったわけで…」

雪乃「……」ゴゴゴ

八幡「決してなにも、やましいことはないけど…」

雪乃「そう…」ゴゴゴゴゴ

八幡「す、すもませんでした…」タラタラ

雪乃「まったくもう…あなたは…」

いろは「……」

87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 08:32:29.84 ID:es9L/8/O0
結衣「いろはちゃんとデートして、ゆきのんとのデートに備えてたんだ?」

八幡「お、おう…」

結衣「いろはちゃんとデートして楽しかったんだ?」

八幡「由比ヶ浜…それ色々語弊があるから…な?」

結衣「あたしがどれだけ心配したと思ってるのかな~?」

八幡「ごめんなさい…」

雪乃「そうね、あなたは浮気をしたわけだし」

八幡「は?浮気…してないだろう…」

88: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 08:33:41.13 ID:es9L/8/O0
雪乃「そんなの、浮気も同然よ。私を騙して他の女性と遊んでいたなんて」

八幡「そ、それは……」

いろは「先輩は反省しないと駄目ですね~」

八幡「なんでお前は普通にしてんだよ…」

いろは「え~~女性に責任を押し付けるんですか?」

八幡「いや、違うけど…」

いろは「先輩もすごく楽しんでいてくれたじゃないですか~~」

89: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 08:34:32.61 ID:es9L/8/O0
八幡「あの、だからその発言は…」

いろは「楽しかったですよね?」

八幡「いや、ま、まあ…て違うぞ…!」

雪乃「どうしてくれようかしら…」



八幡(俺の命運はここまでか…)

結衣「ヒッキーのバカ!信じられない!浮気とか!」

八幡「違う、ほんと違うぞ!」

いろは「あ~あ、また振られちゃったんだよね…ま、しょうがないか…」

ワイワイワイ

90: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 08:37:48.20 ID:es9L/8/O0
休日 居酒屋


八幡「本当に来たんだよな…しかも…」

いろは「4人で、ですね」


結衣「ここに来る約束もしてたんだよね?」

雪乃「比企谷君、今日は楽しみましょうね?」

八幡「はい…」(目が笑ってないぞ…雪ノ下…)

いろは「え、えっと…してました…はい」

結衣「…」

雪乃「…」

92: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 08:41:02.62 ID:es9L/8/O0
結衣「いろはちゃん」

雪乃「一色さん」

いろは「はい…」

雪乃「もう、しないでね?約束できるかしら?」

いろは「……はい、すみませんでした」

結衣「うん…ゆきのん」

雪乃「ええ…なら、水に流すわ」

結衣「そもそも、ヒッキーが最初の原因だし…」

八幡「うぐ…」

93: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 08:45:58.94 ID:es9L/8/O0
雪乃「一色さんには感謝しないといけないこともあるし」

いろは「え…?」

結衣「デートコースを考えてくれたこととかね」

雪乃「ええ、そうね。比企谷君とのデートの最初は6時間程、サイゼだったから…」

結衣「うわぁ……」

八幡「本気で引くなよ…あの時は緊張でな…」

雪乃「まあ、あれはあれで楽しかったわ」

いろは「…ありがとうござます…」

雪乃「それじゃあ、飲みましょうか」

94: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 08:50:41.17 ID:es9L/8/O0
結衣「でもさでもさ、未成年だけど大丈夫なのかな…?あたし達…」

雪乃「見つかっている様子はないわ、大丈夫でしょう」

いろは「一応、タイトスカートで大学生くらいには見えるようにはしてるんですが」

雪乃「そうね…私は…どうかしら」

八幡「まあ、俺らも来年は大学だしな」

雪乃「比企谷君は、疲れた顔してるから平気そうね」

八幡(みなさんのプレッシャーのせいですけどね…)

結衣「あ、あたしは?」

95: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 08:55:09.14 ID:es9L/8/O0
いろは「結衣先輩は幼く見えますね」

結衣「ええ~ひどいよ」

八幡「ま、大丈夫だろ…大学生ですってことで通せるだろうし」

雪乃「世の中には20歳に見える30歳の人や、30歳に見える20歳の人もいるから大丈夫よ」

いろは「えっと、じゃあですね…大学の飲み会ってことで…」

結衣「あ、それいい!…私達ももうすぐ経験するんだよね!」

雪乃「来年の今頃かしらね、順調にいけば」

八幡「そうだな」



96: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 09:01:53.27 ID:es9L/8/O0
結衣「じゃあ、その時はまた集まろうよ!」

雪乃「いいわね、楽しみにしているわ」

八幡「…まあ、気が向いたらな…」

いろは「また先輩はそんなこと言って」


いろは「そのころは、飲み会の後、雪ノ下先輩とホテルにしけ込んでますって」

八幡「な、なに…言ってんだよ…!」

雪乃「……あなたも、取り乱さないで!」

八幡「あ、いや…」

雪乃「もう…!」


結衣「ま、いいじゃん!とにかく乾杯しよ!」

八幡「よし、そうだな」

雪乃「そうね…」

いろは「いきましょう!」


「せ~の」

「かんぱ~~~い!!」


おわり