1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/19(金) 20:58:56.68 ID:tez/6XolO
 
501JFWロマーニャ基地

宿舎 野外


ルッキーニ「ん~、なんかたいくつー」テクテク

ルッキーニ「シャーリーは相手してくれないし、芳佳は走ってるし…」


ルッキーニ「……リーネのおっぱいでも揉もうかなー」

ルッキーニ「……」

ルッキーニ「あ、リーネも芳佳と一緒じゃん。 うじゅ~~」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1434715136

引用元: ルッキーニ「あそびいこ!」 サーニャ「……うん」 

 

2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/19(金) 21:03:42.07 ID:tez/6XolO
 
ルッキーニ「……」

ルッキーニ「寝よー」トボトボ


――――
――



ルッキーニ「…どこで寝よっかな――」


~♪ ~~♪


ルッキーニ「!」ピクッ

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/19(金) 21:16:06.48 ID:tez/6XolO
 
ミーティング室


サーニャ「……」ポツーン


サーニャ「…………」

サーニャ(やることがない…)

サーニャ(エイラのおかげで折角お休みをもらえたのに、昼間に起きても何をすればいいのかわからない)


サーニャ「……」


サーニャ「…ぁ、そうだ……ピアノ…!」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/19(金) 21:35:21.33 ID:tez/6XolO
 
サーニャ「……」

サーニャ「…………」グィィ

サーニャ「…ふっ……んんっ…!(後ろ屋根が重い)」プルプル

サーニャ「っ…」

サーニャ「はぁ…。 よし」スタスタ


サーニャ「……」トスン

サーニャ「……」ガパン

サーニャ「もうあまり弾いてないから指が…」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/19(金) 21:40:53.42 ID:tez/6XolO
 
――――
――



サーニャ(…基礎練習はこれくらいでいいかな)

サーニャ「……(なに弾こう?)」

サーニャ「……」~♪

~♪ ~~♪


サーニャ「~…」♪



――ガタガタッ

 

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/19(金) 21:46:04.72 ID:tez/6XolO
 
サーニャ「?」ピタ


『あーん、やめないでぇ!』


サーニャ「! ……ルッキーニちゃん(どうして窓から…?)」

ルッキーニ「せっかくいい場所みつけたから、ここで寝ようと思ったのに~!」シュタ

サーニャ「……?」

ルッキーニ「サーニャ、もうピアノやめちゃうの?」

サーニャ「ぇ……ぁ、ううん。 今弾き始めたばかり」

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/19(金) 21:49:04.62 ID:tez/6XolO
 
ルッキーニ「んじゃ弾いて弾いて? さっきのやつ!」

サーニャ「ぁ、うん……いいよ」

サーニャ「……」~♪


ルッキーニ「ん~、おやすみなさーい」バフッ

サーニャ「……」~♪

ルッキーニ「むにゃ……zz…」


――――
――

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/19(金) 21:53:45.53 ID:tez/6XolO
 
サーニャ「……」~♪


サーニャ「………(このぐらいにしておこう)」

サーニャ「……偶には、練習しないと…」パタム


『…くー………すぴー…』


サーニャ「?」チラ

ルッキーニ「zzz……むにゃ… 」

サーニャ「…ルッキーニちゃん(眠ってる…)」

ルッキーニ「…zz」

サーニャ「……」

ルッキーニ「……zz」


サーニャ「…………」

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/19(金) 22:38:53.14 ID:tez/6XolO
 
――――
――



サーニャ「…ラン……ラン、ラン…~♪」

ルッキーニ「…zz」

サーニャ「ララ~……ラン…ラン♪」

ルッキーニ「……んん」モゾ

サーニャ「~ラ――。 …?」

ルッキーニ「…ん~、んぁ……うじゅ…」

サーニャ(起きた)

ルッキーニ「…ありゅ、サーニャ~…?」ムク

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/19(金) 22:43:27.24 ID:tez/6XolO
 
サーニャ「…おはよう、ルッキーニちゃん」

ルッキーニ「……うん」グシグシ


ルッキーニ「ふわぁ~~っ……むじゅ…」

サーニャ「……」

ルッキーニ「…ん、起きた!」シャキッ

サーニャ「!?」

ルッキーニ「今なん時かなー?」キョロキョロ

サーニャ(…ルッキーニちゃん、寝覚めいいなぁ)

11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/19(金) 22:46:49.95 ID:tez/6XolO
 
ルッキーニ「んー、まだご飯じゃないじゃん」

サーニャ「うん」

ルッキーニ「にゃ? …ぁ、そだ! サーニャ、さっき歌ってたのなにー?」

サーニャ「ぇ…!?///」ギクッ

ルッキーニ「なんか歌ってたでしょ?」

サーニャ「(聴かれてたの!? は、恥ずかしぃ…)……気のせい、だと思う」

ルッキーニ「えー? そうかな? なんか聞こえたような気がするけど」

サーニャ「…ゆ、夢じゃ…ないかな?//」

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/19(金) 22:52:25.53 ID:tez/6XolO
 
ルッキーニ「んー……そっか。 なーんだ」

サーニャ「…うん」

ルッキーニ「教えてもらおっかなーと思ってたのに、残念~」

サーニャ「ぇ…!?」

ルッキーニ「まいいや、ご飯まで暇だから遊びいこーっと」スクッ

ルッキーニ「…サーニャもいこ?」

サーニャ「? ……いいの?」

ルッキーニ「うじゃ? なにが?」

サーニャ「……」

ルッキーニ「…? どしたの?」

サーニャ「…ううん、なんでもない。 私も丁度時間あるから、いいよ」

ルッキーニ「ん、決まりっ! そんじゃ外いこ!」

サーニャ「…うん」

14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/20(土) 12:21:38.37 ID:B16eMb8OO
 
基地野外


ミ~ン ミ~ン…


ルッキーニ「セミの声がする!」

サーニャ「セミ…?」

ルッキーニ「夏のムシだよ! この辺だとヒスパニオとかロマーニャのあったかい所に出るんだー」

サーニャ「へぇー…セミ…」

ルッキーニ「サーニャ、セミ見たことないの?」

サーニャ「うん、オラーシャは寒い国だから」

ルッキーニ「んー、そっかぁ」

サーニャ「……」

15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/20(土) 12:29:02.53 ID:B16eMb8OO
 
ミ~ン ミ~ン


ルッキーニ「…よぉーっし決めた!」ウジュ

サーニャ「?」

ルッキーニ「セミ捕りしよう!」

サーニャ「……セミ捕り?」

ルッキーニ「うん! サーニャにセミ見せてあげる!」

サーニャ「セミ…(どうしよう、あまり虫は得意じゃないけど…)」

ルッキーニ「ん~、あたしは道具いらないけど……サーニャ木登り得意?」

サーニャ「ぇ…? う、ううん……ごめん」

ルッキーニ「にゃ? 別に謝んなくてもいいよ??」

サーニャ「ぁ…ぅ、うん。 ごめんなさい」

ルッキーニ「んじゃまずこっちこっち! 道具取りに行こ?」

16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/20(土) 12:58:23.29 ID:B16eMb8OO
 
――――
――



シャッキーニ部屋


シャーリー「フンフ~ン、フフン…♪」カチャカチャ

シャーリー「……あっちぃ、まだ7月なのにロマーニャは暑いなぁ」


シャーリー「駄目だ、脱いじゃお…」ヌギヌギ

シャーリー「……」バサ

シャーリー「……これ、シャツ汚したら目立っちまうな」

シャーリー「いいや、下着でやろ」ヌギヌギ

シャーリー「…ていっと!」ポイッ

17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/20(土) 13:01:38.85 ID:B16eMb8OO
 
シャーリー「ふぅ~、髪も邪魔だな。 縛るか」


『――そんでねぇ? 木の上の方にいたりするから~、下からだと届かないの!』


シャーリー「お、ルッキーニの声か?」


ガチャ


ルッキーニ「んだから木に登るか、網とか使って捕まえんの」

サーニャ「そうなんだ…」

シャーリー「丁度よかった。 ルッキーニ、お前のリボン借りる――……っておい、サーニャも一緒なのか」

サーニャ「ぁ…お、お邪魔します…(シャーリーさん裸…//)」

19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/20(土) 14:01:09.25 ID:B16eMb8OO
 
ルッキーニ「シャーリー、虫取り網どっかで見なかった?」

シャーリー「えぇ? …あー、確か角のとこじゃなかったか? ほら、あの棒」

ルッキーニ「あった! ありがとシャーリー」

シャーリー「つうかお前、サーニャ付き合わせんなっての。 寝かしてあげないとヤバイだろ?」ポリポリ

サーニャ「ぇ…? …ぁの、私はその…」

ルッキーニ「えぇー、だってサーニャも暇だって言ったんだもん」

シャーリー「……そうなの?」チラ

サーニャ「…はい。 今日はお休みをもらってますから」

20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/20(土) 14:13:49.41 ID:B16eMb8OO
 
ルッキーニ「ほらぁー! だから言ったじゃん!」

シャーリー「そっか。 ……無理してないか? 嫌ならルッキーニにはあたしが付き合うよ?」

サーニャ「ぃ、いえ! …全然、そんなことないです。 大丈夫ですから」

シャーリー「…ん、わかった」

ルッキーニ「あいじゃあこれ持って、サーニャ!」グイ

サーニャ「うん」

21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/20(土) 14:17:04.81 ID:B16eMb8OO
 
ルッキーニ「うじゃー! セミ捕り隊しゅっぱーつ!」スタタタ

サーニャ「…うん」ステテ

シャーリー「――あっ! おいルッキーニ!? 髪留めリボン借りるぞー!?」


ルッキーニ「いいよー、勝手にとってー!」


バタンッ


『いっそげぇー!』

『…うん』


シャーリー「……なんか珍しい組み合わせだよなぁ?」

22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/20(土) 14:24:51.65 ID:B16eMb8OO
 
基地野外


ミ~ン ミ~ン


ルッキーニ「うじゅあ! そんじゃセミ捕り隊、任務をすいこうする!」

サーニャ「…はい、ルッキーニちゃん」

ルッキーニ「うじゃ!! …あたしのことはたいちょーと呼ぶようにっ!」ビシ

サーニャ「は、はい! ……隊長」

ルッキーニ「もしくは~ムシはかせと呼ぶように!」

サーニャ「…はい、博士」

 ※サーニャは上官です

23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/20(土) 14:37:25.71 ID:B16eMb8OO
 
ルッキーニ「うじゅ、まずはセミを見つけるところから始めるよ!」

サーニャ「あの、博士」ハイ

ルッキーニ「あい、サーニャくん! なんでも聞きたまえー」

サーニャ「……セミって、どんな虫なんですか?」

ルッキーニ「ん、いい質問!」ウジュ

ルッキーニ「セミはねぇ~、こう…ちょっと長い感じでぇ……とんがってるとこもあってぇ………そんでこう…羽が大っきい!」

サーニャ「…………」


ミ~ン ミ~ン


ルッキーニ「……あとミーンって鳴くよ?」

24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/20(土) 17:41:41.36 ID:B16eMb8OO
 
サーニャ「…足は何本なんですか?」

ルッキーニ「6本」

サーニャ(一応昆虫…?)モヤ

ルッキーニ「とりあえずそんな感じ。 他になんかある?」

サーニャ「…いえ、大丈夫です。 隊長」

ルッキーニ「んじゃ探そっか」

サーニャ「うん」

ルッキーニ「よぉーし、大っきいの見つけるよー!? ルッキ~ニ・セミ捕り隊、任務かいしーっ!」

サーニャ「了解…!」

25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/20(土) 17:48:57.32 ID:B16eMb8OO
 
――――
――



ミ~ン ミ~ン


サーニャ(……全然見つからない、声は聞こえるのに)ジー

サーニャ「く、首が疲れてきた…」

『いたぁー!! サーニャこっち来てぇー!?』

サーニャ「!」



サーニャ「ど、どこ…ルッキーニちゃん!?」ステテ

ルッキーニ「あそこっ! ほら上んとこ留まってる!」ビッ

26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/20(土) 18:16:07.08 ID:B16eMb8OO
 
サーニャ「……! ぇ、あれがセミ…?(大きい!)」

ルッキーニ「うじゅあー♪ おっきい!」


セミ「ミ~ン」


サーニャ「……(始めてみた…)」

ルッキーニ「んー、でもあそこ捕まえにくいな~」

サーニャ「…そうなの?」

ルッキーニ「うん。 この辺の木は幹がささくれてるから登るの危ないんだよね」

サーニャ「そうなんだ…(ルッキーニちゃん詳しい)」

27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/20(土) 18:49:05.38 ID:B16eMb8OO
 
ルッキーニ「やっぱ網で捕るしかないかなぁ? …サーニャ頑張って!」ウジャ!

サーニャ「ぇ…!?」

ルッキーニ「サーニャ隊員の出番だよ!」

サーニャ「ぇ…、えっ!? 私がやるの…?」

ルッキーニ「そだよ? それサーニャに貸したんだもん」


サーニャ「……」


ルッキーニ「…………あたしがやろっか?」

サーニャ「っ……ぅ、ううん! …やってみたい」

ルッキーニ「にひっ、オッケー!」

サーニャ「……(ムシ捕りなんて始めて…!)」ドキドキ

28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/20(土) 19:58:51.88 ID:OO5baD4bO
 
ルッキーニ「網はねぇ、この辺持った方がいいよ?」

サーニャ「う、うん…」ギュ

ルッキーニ「んでね? まずゆーっくり近づけてくの、ゆぅーーっくりだよ?」

サーニャ「う、うん…! ゆーっくり…」ソー


ルッキーニ「……」

サーニャ「……」ゴクリ



ミ~ン ミッ……



ルッキーニ「ストップ!」

サーニャ「!?」ビクッ

29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/20(土) 20:50:41.90 ID:OO5baD4bO
 
ルッキーニ「動いちゃダメ! 警戒されてる」

サーニャ「ぅ…ぁ、あの……どうすれば…?」

ルッキーニ「どうしよ。 もうちょっと網近づけたいけど、逃げられそう」

サーニャ「ぅ…ぅぅ…」プルプル

ルッキーニ「んん~~」

サーニャ「…る、ルッキーニちゃん……どうするの…? わ、私そろそろ限界が…」

ルッキーニ「…しょーがないから、一気にいっちゃお!」

サーニャ「ぃ、一気に…??」

30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/20(土) 21:04:39.43 ID:OO5baD4bO
 
ルッキーニ「サーニャ、今からいっせーので網を思いっきり振って?」

サーニャ「ぉぉ…思いっきり…っ…?」プルプル

ルッキーニ「うん! バッッと捕まえるの!」

サーニャ「ぅ……うん、やってみる…」


ルッキーニ「……」

サーニャ「っ……」ドキドキ


ルッキーニ「行くよ? …いっせーのぉー」

サーニャ「……ぇぃ!」ブン

32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/20(土) 23:58:37.16 ID:OO5baD4bO
 
ガンッ

ブ~~ン


サーニャ「ぁ…!(失敗!?)」

ルッキーニ「――! うじゃっ!!!」ダッ


ハシッ


サーニャ「!?」

ルッキーニ「ん~! 捕まえたぁ!」シュタ

サーニャ「……す、すごい…(素手で…)」

33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/20(土) 23:59:47.50 ID:OO5baD4bO
 
ルッキーニ「おぉー! やっぱおっきぃ!!」

ルッキーニ「みてみてサーニャ! ほらぁ!」

サーニャ「…わぁ、これがセミ…!」

ルッキーニ「あたしとサーニャで捕まえたセミだよ♪」ニヒ

サーニャ「!」

サーニャ「……うん //」ニコ

ルッキーニ「このセミすっごい元気、足がウニョウニョ~ってさっきからずっと動いてる」

サーニャ「本当だ……ちょっと可哀想…」

34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/21(日) 00:03:26.64 ID:iA4IeG3rO
 
ブ~~ン


サーニャ「ぇ…いいの?」

ルッキーニ「にゃ? なにが?」

サーニャ「せっかく捕まえたのに」

ルッキーニ「んだって、セミは1週間で死んじゃうもん。 その間にあーやって一生懸命鳴いてお嫁さん探して、子供残さないといけないんだから。 結構大変なんだよ?」

サーニャ「……ルッキーニちゃん、優しいね」ニコ

ルッキーニ「うにゃ…!?//」


『いたっ! オーイ、サーニャー!』


サーニャ「…ぁ!」

ルッキーニ「? …エイラだー」

35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/21(日) 00:39:17.52 ID:iA4IeG3rO
 
エイラ「こんな所にいたのか、探したぞー?」タタッ

サーニャ「エイラ、今日単独哨戒でしょ? 睡眠は…?」

エイラ「大丈夫だぞ、バッチリだ! …ところでこんな所でナニやってたんだ?」

ルッキーニ「セミ捕りだよ」

エイラ「オマエに聞いてんじゃねー。 ていうかセミってなんだよ」

ルッキーニ「ムシ」

エイラ「知るかー」

サーニャ「…エイラ、私もセミ捕りしてたのよ?」

エイラ「エッ!? ぅ、嘘だろサーニャ!?」ガーン

サーニャ「本当よ」

36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/21(日) 00:45:32.53 ID:iA4IeG3rO
 
ルッキーニ「うん。 エイラももちょっと早ければ見れたのに」

エイラ「……ウェ~ー…。 サーニャ、折角ワタシが休み作ったのにルッキーニとムシなんか追い回してたのか…」ドヨーン

サーニャ「ええ、おかげでとても楽しかったわ。 ありがとうエイラ。 エイラも今度一緒にやりましょう?」

エイラ「わ、ワタシはいいけど……サーニャがやりたいって言うなら…」モジ

ルッキーニ「んじゃ次は3人でカブト取ろうよ!」

サーニャ「甲虫?」

ルッキーニ「うん! かっちょいい~よぉ?」

サーニャ「楽しみ…」

37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/21(日) 00:56:10.82 ID:iA4IeG3rO
 
エイラ「オイ待てよ、ワタシまだセミっての見てないんだぞー?」

ルッキーニ「えー、あれより大っきいのは多分いないからもいいよ」

エイラ「なんだよソレー、ワタシにも見せろって」

ルッキーニ「もう逃しちゃったもん」

エイラ「ズルイぞー!?」ムガー


サーニャ「ウフフ…」クス

サーニャ「――…?(あれ?)」

38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/21(日) 01:06:52.74 ID:iA4IeG3rO
 
エイラ「ン? どうしたサーニャ?」

サーニャ「……頬のあたりが濡れてる…」ピト

エイラ「汗か?」

サーニャ「…違うと思うけど」

ルッキーニ「あーそれ? 多分セミのおしっこだよ。 木から逃げた時にかけられたやつじゃない?」

サーニャ「!?」

エイラ「ヴェ…ッ!!?」

サーニャ「…ぉ、おしっこ……始めて顔にかけられた…!」ワナワナ

エイラ「うわぁあぁああ!! フザケンナァーーー!!! セミめぇぇえええ!!!」

ルッキーニ「別にそんな汚くないよ。 おしっこって言うかただの樹液で、ほとんど水だし」

サーニャ「ぁ、そうなんだ」ホッ

エイラ「ムァァアァ!! 駆逐してヤルゥゥウーー!!」

41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/22(月) 21:50:47.73 ID:leuH/q1gO
 
―夜―

サウナ


サーニャ「……」


サーニャ「…………」

サーニャ(今日はなんだか楽しかった…。 久々に芳佳ちゃん達とも長くお喋りできたし)


サーニャ「……」


サーニャ(それに、ルッキーニちゃんとも虫捕りができた…)

サーニャ「……ありがとう、エイラ」ボソ

42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/22(月) 21:59:17.85 ID:leuH/q1gO
 
ガチャ

『にゃ゛!? なにこれあづぃ~――』


サーニャ「?」

ルッキーニ「ぁ……さ、サーニャ!!」ギクッ

サーニャ「……ルッキーニちゃん…!?」


――――
――



サーニャ「…ルッキーニちゃんがお風呂じゃなくてサウナに来るなんて、珍しいね?」

ルッキーニ「ぅ、うん……えと…、なんとなくだよ! にゃはは~」

43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/22(月) 22:31:45.63 ID:leuH/q1gO
 
ルッキーニ「…ぅ゛~(あつい、べたべたする…)」

サーニャ(……少し熱気が逃げちゃったみたい。ルッキーニちゃん、入ったばかりだし――)


ルッキーニ(いつまで入ってればいいんだろこれ…)

サーニャ「…ルッキーニちゃん」

ルッキーニ「――んぇ!?」ピク

サーニャ「足した方がいいかな?」

ルッキーニ「えっ? ぁ、うん! たすたす!(…??)」

サーニャ「…うん、それじゃあ」チャポ

ルッキーニ「??」

44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/22(月) 22:50:54.11 ID:leuH/q1gO
 
サーニャ「……」パシャ


ジュゥウゥウウ

ムモァァア~~


ルッキーニ「にゃ!!? あづぅ!?」ビクッ

サーニャ「ぇ…!?」

ルッキーニ「煙で何も見えない!? なにっ!? なにこれっ!!?」

サーニャ「えっ?? だ、大丈夫よルッキーニちゃん!? 煙じゃないから…!」

ルッキーニ「うじゅーー!??」バタバタ

サーニャ「あ、ダメ!! 暴れると焼石に…!!」


ジュッッ


ルッキーニ「~~~~ッッ゛!!?!?」

サーニャ「ーー!!!」

45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/22(月) 23:14:49.18 ID:leuH/q1gO
 
野外 冷水浴場


ルッキーニ「…ぅ~……」

サーニャ「ルッキーニちゃん、火傷…どう?」

ルッキーニ「ぅじゅ…ヒリヒリしゅる…」

サーニャ「……直ぐに冷やしてるから大丈夫だと思うけど、後で芳佳ちゃんに見せに行きましょう?」

ルッキーニ「うん…。………ごめんね、サーニャ…」

サーニャ「ぇ…?」

ルッキーニ「…あたし、サウナ初めてなのに嘘ついた…」

46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/22(月) 23:37:16.31 ID:leuH/q1gO
 
サーニャ「…? …ルッキーニちゃんは嘘なんかついてないわ?」

ルッキーニ「…………“足す”って…なに?」

サーニャ「え? ……ぁ!」


ルッキーニ「……//」


サーニャ「水を足すって意味。 さっきの焼石に水をかけて、暑い水蒸気を作るの」

ルッキーニ「……そなんだ //」

サーニャ「……」

47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/22(月) 23:57:49.68 ID:leuH/q1gO
 
サーニャ「…ルッキーニちゃん、知らないで“足す足す”って言ってたのね」クス

ルッキーニ「!? わ…笑わないでよぉー!? ///」

サーニャ「ぁ…ご、ごめんなさい…」

ルッキーニ「ぅじゃ!? ぁごめんサーニャ! 怒ってないよっ!?」



サーニャ「……」


ルッキーニ「……」




サーニャ「……ふふ」

ルッキーニ「…にゃ、はは。 あたしら2人して謝ってる」

サーニャ「うん…」ニコ

49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/23(火) 21:22:33.33 ID:8vRu9hxTO
 
ルッキーニ「んじゃあと1個だけ謝らせて? これで最後にしよ!」

サーニャ「うん、なあに?」

ルッキーニ「…サウナ、迷惑かけちゃってごめんなさいっ」

サーニャ「……うん、私は全然気にしてない」

ルッキーニ「…ありがと」

サーニャ「でも、なんでサウナに入ろうとしたの?」

ルッキーニ「あじゅ!?」ドキッ

サーニャ「全然、知らなかったんでしょ…?」

50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/23(火) 21:45:31.55 ID:8vRu9hxTO
 
ルッキーニ「…え、えと……それはね…?」

サーニャ「…うん」

ルッキーニ「……サーニャみたいに、なれるかなぁ~って………思ってぇ… //」ゴニョゴニョ

サーニャ「! 私、みたいに…!?」

ルッキーニ「ぅん… ///」

サーニャ「…? ……??」

ルッキーニ「…ぁ、あのね? ……あたし――」

ルッキーニ「っ……」モジ

サーニャ「ルッキーニちゃん?」

51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/23(火) 21:57:34.48 ID:8vRu9hxTO
 
ルッキーニ「…サーニャ。 この話、絶対内緒にしてくれる?」チラ


サーニャ「ぇ…?」

ルッキーニ「… ///」


サーニャ「……うん。 絶対、誰にも言わないわ」

ルッキーニ「…実はね? あたしもいつか、その……きれいな女の人になりたいなって思ってて… //」

サーニャ「……」

ルッキーニ「マーマとか、シャーリーとか、中佐とかそれから――」

ルッキーニ「…サーニャ、みたいな ///」

サーニャ「!? //」

52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/23(火) 22:04:27.16 ID:8vRu9hxTO
 
ルッキーニ「あたしもね、大人になればきれいになるんだって思ってたんだ。 でもサーニャはあたしと少ししか違わないのに、なんか…きれいだから」

サーニャ「…そ、そんなこと……ないわ ///」

ルッキーニ「だから、ちょっと羨ましくて…。 サーニャの真似すれば、あたしもきれいになれるかなと思って //」

サーニャ「……」

ルッキーニ「んだからサウナに、入ってみたんだ」

サーニャ「…ルッキーニちゃん」

ルッキーニ「うじじゅ…やっぱ恥ずかしいっ! ほ、ホントに誰にも言わないでね!? ///」バシャ

サーニャ「……」

ルッキーニ「ぅ~… ///」

53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/23(火) 22:54:31.53 ID:8vRu9hxTO
 
サーニャ「…私もルッキーニちゃんが羨ましいな」

ルッキーニ「ぇ…? な、なんで? //」ピク

サーニャ「だって私はルッキーニちゃんみたいに誰かを楽しくしたり、喧嘩したり、仲直りしたりなんて出来ないから――」

サーニャ「…そんな風に、お日様みたいに明るく素敵なルッキーニちゃんに凄く憧れるわ」

ルッキーニ「……あたしが…?」

サーニャ「うん。 ルッキーニちゃんが笑うとみんな明るくなるから、……私も今日は楽しかった」ニコ

ルッキーニ「――ッ!//」ドキッ

54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/23(火) 23:06:10.02 ID:8vRu9hxTO
 
ルッキーニ「ぅ…」

サーニャ「?」

ルッキーニ「……サーニャずるいよぉ…」

サーニャ「ぇ…そ、そうなの?」

ルッキーニ「だってなんか、…恥ずかしいじゃん //」ザプ

サーニャ「…でも、本当にそう思うから」

ルッキーニ「ぅー… ///」ブクブク

サーニャ「……私にはできっこないもの、皆を明るくするなんて。ずっとそうだった」

ルッキーニ「うじゅ…?//」

55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/23(火) 23:19:28.40 ID:8vRu9hxTO
 
サーニャ「誰にも見つけてもらえない、幽霊みたいだったの」

ルッキーニ「……」

サーニャ「…ほら、幽霊って明るいうちは出ないから……私と少し似てる。自分から、眩しい人達には近づくことが出来ないんだわ」

ルッキーニ「……悪口は、あんまし気にしちゃだめだよ。サーニャは、そんな事ないもん…」

サーニャ「ううん。…もう気にしてない。こんな私にも皆優しいから、今はこうしてる毎日が楽しいわ」

サーニャ「でもそれは周りのおかげだから。私自身は今も……」チャプ

ルッキーニ「サーニャ…」

サーニャ「――…だから、私はルッキーニちゃんの方が羨ましいかな?」フフ


ルッキーニ「っ…、そんなことないよっ!!」ザバァ

サーニャ「!? きゃ…!」

56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/23(火) 23:21:35.13 ID:8vRu9hxTO
 
ルッキーニ「いじけないでよサーニャ! …サーニャは暗くなんか…っ、ないもん…!」ギュー

サーニャ「!」

ルッキーニ「サーニャはきれいなんだから!! きれいな――…ぇと、その……月だからっ!」

サーニャ「私が…?」

ルッキーニ「だから、あたしが照らせば一緒だよ!? …………た、たしかそんな感じで光ってるって前に聞いたことあるから…」ゴニョゴニョ

サーニャ「……」

57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/23(火) 23:33:50.09 ID:8vRu9hxTO
 
ルッキーニ「…こーやって、シャーリーにギュッてしてもらうとあたしは元気出る」

サーニャ「……。 ルッキーニちゃん…」

ルッキーニ「サーニャにも元気出してほしいよ。じゃないと楽しくない…」



サーニャ「……」

ルッキーニ「……」ヒシ



サーニャ「……うん、ありがとう」

ルッキーニ「ん…」

サーニャ「元気、でたよ?」

ルッキーニ「…よかった」

サーニャ「うん」

58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/23(火) 23:52:19.96 ID:8vRu9hxTO
 
ルッキーニ「……」

サーニャ「……? ルッキーニちゃん? えっと、もう離して平気よ?」

ルッキーニ「ん~、もちょっと。あったかくて気持ちいから」ギュ

サーニャ「……寒いならもう出ましょう?」

ルッキーニ「んー~、水の中であったかいから気持ちいんだよ?」

サーニャ「ぅ……でも私、動けないわ…」

ルッキーニ「サーニャの肌もスベスベで気持ちぃー!」

サーニャ「…ぇ、えっと…///」モジモジ

59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/23(火) 23:53:04.32 ID:8vRu9hxTO
 
一方 物陰


エイラ「ンーーッ!!!」ジタジタ

シャーリー「落ち着けってエイラ!? 今出て行くのは野暮だろ! つうかお前、夜間哨戒行けよ!?」グィイ

エイラ「ンー、ンーー!!!」

シャーリー「…にしても――(風呂に行った筈がいないから探してみたら、いつの間にかサーニャと親密になってたのか。つうかルッキーニもあーいうクサい事言うんだな、さすがロマーニャ人…)」

エイラ「ンー!! フゥンッーーーーー!!!!」バタバタ

シャーリー「うぉ!? お、おい静かにしろって! 今バレたら気まずいだろ!?」

エイラ「ンァーンー~ーーッ!!!(サーニャーッ!!)」


美緒「――……お前達。こんな所で…全裸で何をしている?」

60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/24(水) 00:00:20.65 ID:I3oW96NFO
 
―翌日―

ミーティングルーム


サーニャ「――それで、もう一度ここと…ここ」

ルッキーニ「……うん」ジャーン♪

サーニャ「とりあえずここまで、ゆっくりやってみましょう?」

ルッキーニ「…あい」

サーニャ「……」

ルッキーニ「…ぇと……最初のとこ、どこだっけ?」

サーニャ「“ミ”の半音下、2つの黒の右側から」

61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/24(水) 00:25:35.68 ID:I3oW96NFO
 
ルッキーニ「あ、そっかそっか! …んでぇ、こやってぇ…」ポロポロン♪

サーニャ「うん、上手よルッキーニちゃん」


ミーナ「――可愛いらしい音色が聞こえるわねぇ? 誰かしら?」スタスタ

サーニャ「ぁ、ミーナ隊長…!」

ミーナ「あら、ルッキーニさん!? …ピアノの練習をしてるの?」

サーニャ「はい。今度は私が教えて、一緒に」

ミーナ「え?」

サーニャ「あっ…! ぃ、いえこっちの話です…//」

ルッキーニ「ぅじゅ…~」♪

62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/24(水) 00:31:25.60 ID:I3oW96NFO
 
ミーナ「それにしても……うふふ、ピアノも先生もいいもの使ってるわね? 私も習おうかしら」

サーニャ「そ、そんな…///」

ルッキーニ「ぅじゅじゅ…」~♪

ミーナ「…“ノミのワルツ”かしら?」

サーニャ「ぁ、はい。とりあえず冒頭の8小節だけを」

ミーナ「懐かしいわねぇ。私も触りたての頃よく弾いたわ」

サーニャ「…可愛くて、聞く人が楽しくなる曲なので……ルッキーニちゃんに似合うと思います」

ミーナ「うふふ、そうね。 そのうち2人で連弾を聞かせて頂戴?」

サーニャ「はい。編曲も少しだけ考えていますから」

ミーナ「…あらあら、冗談のつもりだったのに」ウフフ

63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/24(水) 00:36:15.36 ID:I3oW96NFO
 
ルッキーニ「――…よーし! もー覚えたぁ! サーニャ、あたしもう出来るよ!?」

サーニャ「うん。それじゃあ私がゆっくりリズムを鳴らすから、それと一緒に弾いてみましょう?」

ルッキーニ「まっかせなさーいっ!」

サーニャ「…フフ」クス

ルッキーニ「にゃ? サーニャどしたの?」

サーニャ「ううん、なんでもないわ。それじゃあいくね? ……さん、はい」


~♪ ~♪



ミーナ「……平和ねぇ」


ルッキーニ「――やった! サーニャ、あたし出来てたでしょ!?」

サーニャ「うん」ニコ



ミーナ「…うふふ」



おわり