1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 20:39:03.24 ID:BqJxxZhp0
~立てこもり現場にて~

純一「うぐっ!?」

新人「た、橘主任!!」

純一「ぐっ……ぼ、僕は大丈夫、人質は?」

新人「だ、大丈夫って撃たれてんスよ!!」

純一「どうなったって聞いてるんだ!」

新人「……ひっ!?」

係長「おい、早く救急車を呼べ!」

新人「は、はいっ!」

純一「く、くそ……」

係長「落ち着けぇ。マル対は無事に保護、マル被は確保だ」

新人「か、係長……」

純一「そ、そっか……良かっ……(あ、あれ意識が……)」

純一(ぼ、僕はここで死ぬのか……はるかを、残して……)

純一(い、や……だ……まだ……)

引用元: はるか「もう……いけないワンちゃんね///」純一「だ、だめかな?」 

 

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2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 20:40:15.51 ID:BqJxxZhp0
~橘家にて~

はるか(もう、ダーリンったら遅いなぁ……)

はるか(今日の晩御飯はせっかく上手に出来たのに……)

はるか(『美味しい』って言ってくれるかしら?)

はるか(晩ご飯のあとは私も……なあんて♪)

はるか(んふふっ、楽しみだなぁ)

  ジリリーン ジリリーン

はるか(あ、電話だ。ダーリンからかしら?)

  ジリリーン ジリリーン

はるか「はい、橘です」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 20:43:28.26 ID:BqJxxZhp0
はるか「あっ、いつもお世話に……えっ? う、撃たれた!?」

はるか「…………あっ、は、はい、大丈夫、です」

はるか「そ、それで……主人は大丈夫なんですか」

はるか「はい、はい……」

はるか「輝日東総合病院ですね、わかりました! すぐ行きます!」ガチャッ

はるか(や、やだ……)

はるか(は、早く病院に……)

はるか(う、撃たれたって、どうして……)

はるか(お願い、死なないで!)

はるか(ダーリン、すぐ行くから!)

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 20:46:36.95 ID:BqJxxZhp0
~輝日東総合病院にて~

係長「あぁ、奥さん。わざわざすいませんねぇ」

はるか「主人は無事なんですか!」

係長「大丈夫ですよ。詳しい話は後にしますが……」

はるか「は、はい……」

係長「撃たれたっていっても、弾がちょぃと腕を掠めただけでね」ボリボリ

はるか「そ、それで?」

係長「あぁ、さっき治療……まぁ、簡単な手術も終わって、今は病室で休んでますよ」

はるか「そ、そうですか……」

係長「ただねぇ……」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 20:49:40.03 ID:BqJxxZhp0
はるか「え?」ビクッ

係長「まぁ、ちょぃとばかり出血が多かったのと、撃たれたショックがあるんで……」

はるか「はい……」

係長「病院の先生が言うには、傷の様子を見ながら、一週間程は入院することになりそうですな」

はるか「い、一週間……」

係長「具合が良ければ自宅療養に切り替えて、通院って話だそうです」

はるか「い、今、主人に会えるんでしょうか?」

係長「あー麻酔で寝てるようですけど……一緒に先生のところにいきますか?」

はるか「は、はい、お願いします!」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 20:53:01.49 ID:BqJxxZhp0
~病室にて~

係長「それじゃぁ、私は事件の処理がありますんで、ここいらで失礼しますよ」

はるか「は、はい。ありがとうございました」

係長「あぁ、そうそう。明日になったらウチのモンを寄越しますんで、よろしくお願いします」

はるか「はい」

はるか「純一君……」

はるか「無事で良かった……」

はるか「人質を助けようとして……」

はるか「無茶ばっかり……」

はるか「ううん、それがあなたのいい所なのはわかってる……」

はるか「でもね、私のこと……一人ぼっちにする気なの?」

はるか「『おじいちゃんとおばあちゃんになっても一緒』って約束したじゃない……」グスッ

はるか「バカ……」

はるか「良かった……無事で……」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 20:55:38.59 ID:BqJxxZhp0
~入院1日目 早朝 病室にて~

純一「ぅ……あ、あれ……うっ!」

はるか「純一君! 良かった! 気がついたのね!」

純一「あれ……はるか? どうして?」

はるか「どうしてじゃないでしょ! 人質を助けるために撃たれたって……」

純一「そ、そうだ!?」ガバッ

はるか「ダメよ、動いちゃ!」

純一「あぐっ…… う、腕が……」

はるか「今、看護婦さんを呼んでくるから……絶対に動いちゃダメよ!」

純一「わ、わかったよ……」

はるか「約束してね!」ガチャッ

  …………

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 20:58:29.70 ID:BqJxxZhp0
純一(そうか……僕は……)

純一(マル被に撃たれて……係長が人質は無事だって……)

純一(それで、現場で意識を失って……)

純一(…………)

純一(あの子……大丈夫だったかな?)

純一(……ここは)

純一(……ここは、病院なのかな?)

純一(右腕がうずく……)

純一(…………)

純一(はるか……泣いてたのか……)

純一(……ダメだな、僕は)

純一(はるかを悲しませないって約束したのに……)

純一(…………)

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 21:01:34.53 ID:BqJxxZhp0
~入院1日目 朝 病室にて~

はるか「ダメ! 絶対安静って先生に言われたでしょ?」

純一「そ、そうだけど、食事ぐらい……」

はるか「左手じゃ食べずらいでしょ? 何のために私がいると思ってるの?」

純一「……う、うん」

はるか「はい、あーんして?」

純一「……あ~ん」

美也「にぃに!」ガチャッ

純一「うわっ!?」

はるか「美也ちゃん! 来てくれたのね」

純一「み、美也……どうして?」

美也「ねぇねから電話で……にぃにが仕事中に怪我をしたって!」

純一「お、お前、仕事は?」

美也「そんなの休んだに決まってるでしょ!」

はるか「うんうん」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 21:04:26.52 ID:BqJxxZhp0
純一「や、休んだって……お前」

美也「それで、怪我はどうなの?」

はるか「うん……しばらく入院しなきゃいけないけど、命に別状はないって」

美也「そっかぁ……良かったぁ……」

純一「大袈裟だよ」

はるか「大袈裟じゃないでしょ! 純一君、撃たれたのよ!」

美也「ええっ?! にぃに撃たれたの?」

はるか「そうよ。人質を助けようとして犯人に撃たれたの。いわば名誉の負傷ね」

美也「そっかぁ……凄いね!」

純一「だ、だから……大袈裟だって」

美也「それで! 犯人と人質は?」

はるか「犯人は逮捕。人質の女の子は無事だって」

美也「そっかぁ……良かったぁ」

純一「どうして、はるかが説明してるんだ……」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 21:07:14.63 ID:BqJxxZhp0
美也「ねぇ、にぃに! 撃たれたのってどんな感じ?」

はるか「そうよ、どんな感じだったの?」

純一「そうだなぁ……撃たれた場所が痛いっていうより、まず熱くて……」

美也&はるか「うんうん、それで?」

純一「それから急に激しい痛みが……って、何の話だよ?」

美也「もぉ~ 命に別状はないんでしょ?」

純一「そ、そうだけど……」

はるか「まぁまぁ、美也ちゃん。その話はもう少し良くなってからにしましょ?」

純一「……さっきまで、一緒になって聞いてたじゃないか」

はるか「そ、それは…… 撃たれた経験なんて、滅多に聞けるもんじゃないから」

美也「そうよ! ねぇねの言うとおり!」

純一「うぐっ……(二人が揃うと手がつけられない……)」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 21:10:37.52 ID:BqJxxZhp0
美也「さぁて、にぃにが無事ってわかったし、私帰るね♪」

純一「も、もう帰るのか?」

美也「だって、ねぇねたちの邪魔しちゃ悪いし…… あ~んって♪」

はるか「もぅ、美也ちゃんたら///」

純一「こ、こいつは……」

美也「にししし。せっかくなんだから、ねぇねにいーっぱい、甘えればいいよ♪」

はるか「そうよね、せっかくなんだし♪」

純一「ふんっ、美也に言われなくてもそうさせてもらうよ」

美也「まったくにぃにとねぇねはしょうがないなぁ……」

純一「お前が言ったんじゃないか!」

美也「ま、いいや♪ じゃ、また来るから。ばいばーい!」

はるか「ばいばーい。またね、美也ちゃん♪」

純一「あ、嵐かあいつは……」

はるか「……ほら? さっきの続き……あ~ん♪」

純一「あ、あ~ん」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 21:13:53.34 ID:BqJxxZhp0
~入院1日目 お昼 病室にて~

  コンコンコン

純一「ど、どうぞ……」

塚原「あぁ……やっぱり橘君か」

純一「ひ、ひびきさん!」

はるか「わお。ひびきちゃん、来てくれたのね! ……って、あれ?」

純一「どうしたの?」

はるか「うん……私、ひびきちゃんには連絡してなかったはずなのに、どうして?」

塚原「昨日、緊急患者が担ぎこまれて、それが君と同じ名前だったのを、今朝引継ぎで見てね」

純一「そ、そういえば、ここの病院のお勤めだったんですよね」

はるか「……ダーリンが怪我をしたって聞いて、病院に飛んで来たからすっかり忘れてたわ」

塚原「……まぁ、それで時間が空いたから顔を出したって訳」

純一「そうだったんですか、わざわざありがとうございます」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 21:16:29.12 ID:BqJxxZhp0
はるか「じゃあ、ひびきちゃんがダーリンの担当をしてくれるの?」

塚原「あのね、私はまだ見習いみたいものだから、担当も何もないよ」

はるか「え~ひびきちゃん、つめた~い」

純一「ひびきさんは、ご実家の病院を継がれないんですか?」

塚原「ああ、将来的にはそのつもりだよ」

純一「ふむふむ」

塚原「ただ、今は色んな経験を積まないといけないから、ここで勉強させてもらってるってことね」

はるか「へ~そうだったんだ」

塚原「『へ~』って、はるかにはこの話、したことあるはずだけど?」

はるか「う~ん、そうだったかしら?」

純一「も~しょうがないなぁ、はるかは」デレデレ

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 21:19:20.56 ID:BqJxxZhp0
塚原「はぁ…… また時間があったら顔を出すと思うけど……」

はるか「うん♪」

塚原「病院はそういうことをする場所じゃないから」

はるか「『そういうこと』って?」

塚原「そうやって、人目と場所を考えずに、イチャイチャとくっつくのをやめなさい、って言ってるの」

純一「ははは……」

はるか「私たち、いつでもこんな感じよ? ねっ?」チュッ

純一「そ、そうだね」チュッ

塚原「はぁ……ここは病院なんだから、せめて人目のないときにして///」

はるか「も~ひびきちゃんの意地悪ぅ~」

塚原「はいはい、ご馳走さま。お大事にね」ツカツカ

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 21:22:16.00 ID:BqJxxZhp0
~入院1日目 夕方 病室にて~

新人「失礼しまーす」

純一「やぁ、来てくれたのか」

新人「ちょ、ちょっと主任! 誰っスかこの超絶美人は!!」

はるか「橘の妻のはるかです。主人がいつもお世話になってます」

純一「うん、ウチのはるか。君は初めてだっけ?」

新人「いや~話には聞いてましたけど……まさかここまでとは……」

はるか「まぁ……お上手なんですね」

新人「いや~ だって創設祭で至上初の三年連続のミスサンタって……高校の時は伝説だったんっスよ!」

はるか「わお。あなた、輝日東高校なの?」

純一「うん、僕たちの後輩だよ。しかし、そんなことになってるのか?」

新人「そうですよ~ 今までもこれからも決して破られることがない、まさに伝説の人です!」

はるか「もー照れちゃうわ~ ダーリン♪」

新人「へ?」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 21:24:53.09 ID:BqJxxZhp0
純一「あぁ、これがいつものはるかだから。さっきのは猫を被ってただけ」クスクス

はるか「意地悪、言・わ・な・い・で♪」

新人「超絶美人の上に主任にゾッコンじゃないっスか! くぅ~羨ましい」バタバタ

純一「……お前、何しに来たんだ」

新人「あ!? この書類を届けろって係長からです」

はるか「はい、ダーリン」

純一「あぁ、ありがとう」

新人「ホント、物凄く仲イイですよね……どうやって捕まえたんですか? 後学の為に是非!」

純一「どうやってって……なぁ?」

はるか「うん、この人に逮捕されちゃったから……もう逃げられないの」

新人「うはっ!! 逮捕!! えっと……俺、その窓から飛び降りていいっスか?」

純一「いつまでも馬鹿なこと言ってないで、あれからからどうなったのか教えてくれ」

新人「あ、はい……」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 21:28:21.45 ID:BqJxxZhp0
はるか「席、外した方がいい?」

純一「まぁ、はるかにもあとで話すことだし…… 大丈夫だよな?」

新人「そっスね、問題ないと思います」

はるか「うん。それじゃ、遠慮なく」

新人「えっと……マル被ですが、もう書類送検済みです」

純一「うん、調書は誰が巻いてくれたの?」

新人「あぁ、それは班長が。係長は主任の怪我の処理で手が離せなかったんで」

純一「そっか、あとで二人にお礼を言っとかないと」

新人「そうっスね。それと人質になった女の子の親御さんから、どうしても主任にお礼を言いたいと」

純一「お礼? う~ん、別にいいのに」

新人「いや、どっちかっていうと親御さんより、女の子が主任に会いたがってるみたいで」

はるか「女の子って?」

新人「あぁ、人質になってた4歳の女の子です。課長からは主任の状態が問題ないならお受けするようにと」

はるか「ふ~ん」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 21:30:42.19 ID:BqJxxZhp0
純一「僕は別に構わないよ」

新人「了解です。課長に報告しときます」

純一「えっと、他には?」

新人「あと、さっきの書類っスけど……」

純一「あぁ、なんだい?」

新人「傷病関係の届出の書類だそうです。それから病院から診断書を取ってくれ、って係長が」

純一「そうか、わかった」

新人「はい、書類は係長があとで取りにくるそうです」

純一「うん、バタバタしてるのに悪かったね、ありがとう」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 21:32:38.39 ID:BqJxxZhp0
新人「いいんスよ、あとオヤジから「ゆっくり休んで体を治してから復帰するように」だそうです」

純一「うん、明日僕からも電話をするけど、「了解しました」と伝えておいてくれ」

新人「了解っス」

純一「……オヤジ、怒ってなかったか?」

新人「えっと『怪我は問題だけど、強盗犯検挙と人質の無事救出で部長賞もんだ』って、超ご機嫌でしたよ」

純一「そっか、オヤジが怒ってないなら良かったよ」

新人「じゃぁ、俺はこれで失礼しますね。早く復帰してくださいよ、班長が『仕事が増えた』って機嫌悪くて」

純一「それも、僕から連絡入れとくよ」

新人「頼んます」ニカッ

  …………

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 21:36:16.63 ID:BqJxxZhp0
はるか「はぁ……」

純一「どうしたの?」

はるか「……お仕事してる時の純一君、すっごく素敵だったわ♪」

純一「そ、そうかな?」

はるか「ええ! もう素敵過ぎてキュンキュンってなっちゃった///」

純一「そっか……///」

はるか「あんなに素敵な純一君を、普段見られないなんて残念だわ」

純一「はるかにそう言ってもらえると、僕も嬉しいよ」チュッ

はるか「もぅ……ダメよ、怪我してるんだから」チュッ

純一「だって……」チュッ

はるか「あん……誰か来ちゃう、から……今度ね」チュッ

純一「んっ……」チュッ

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 21:39:40.43 ID:BqJxxZhp0
はるか「もぅ……そういうところだけ、ワンちゃんみたいなんだから」チュッ

純一「そ、そうかな?」

はるか「絶対安静なんだし。それに、ひびきちゃんに怒られたばっかりでしょ?」

純一「そ、そうだね」

はるか「だ・か・ら、お預け、ね?」

純一「わ、わかった……」

はるか「私、一度お家に帰って、お片づけと荷物の整理してくるから」

純一「うん」

はるか「また、明日来るけどそれまで大人しくしててね?」

純一「わかってるよ。気をつけて」チュッ

はるか「ありがと、純一君♪」チュッ

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 21:42:17.91 ID:BqJxxZhp0
~入院2日目 朝 病室にて~

純一「はるかは……流石にまだ来ないか」

純一「確かに右腕は痛むけど、それ以外は平気だからなぁ」

純一「……暇だ」

梅原「よぉ、大将!」

純一「う、梅原! 来てくれたのか」

梅原「何だ何だ、思ったより元気そうじゃないか?」

香苗「おはよ、橘君」

純一「あ、香苗さんも来てくれたんだ?」

香苗「うん、仕入れの帰りだったから、一緒にね」

純一「あれ、子供も連れてきたの?」

梅原「おう、家の大事な跡継ぎだからな」

純一「大事な……って、まだ2歳じゃなかったっけ?」

香苗「こんな小さい子を、市場に連れて行っても無駄じゃない?って言ってるんだけどね~」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 21:45:30.59 ID:BqJxxZhp0
梅原「いや~俺も子供の頃はオヤジに連れられて、良く市場に行ってたもんだぜ?」

純一「へえ~梅原もそうだったのか?」

梅原「おう。意外と憶えてるもんだからな、小さい時のことってさ」

純一「まあ、お前がそう言うんだから、そうなんだろうな」

梅原「それにしても、美也ちゃんから、大将が撃たれた、って聞いた時は驚いたぜ?」

香苗「ホント。まぁ『大したことない』とは聞いてたから、安心はしてたけど」

純一「美也のやつ、本当におしゃべりだな……」

梅原「まぁまぁ、それでも可愛いところもあるんだから。なぁ、いつだったっけ、あれ?」

香苗「あれ? あぁ、この前、お友達とお店に来た時でしょ?」

純一「あれ?」

梅原「そうそう! いやな、美也ちゃんが友達を連れてウチの店に来てくれたんだけどさ……」

純一「うん」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 21:48:31.07 ID:BqJxxZhp0
梅原「来たのが美也ちゃんも含めて、女三人だったもんだから……」

梅原「香苗が『彼氏はいないのか?』って聞いたんだよ」

純一「へぇ、それで美也のやつ何て?」

香苗「うん、そしたらね『お兄ちゃんぐらいカッコいい人がいたら考える』って。ね?」クスクス

梅原「そうそう。未だにお兄ちゃん思いって、泣かせる話じゃねぇか」クックックッ

純一「美也がそんなことを……そういえば、病院に来てくれたのも、はるかの次に美也だったな……」

香苗「やっぱり?」クスクス

梅原「おぉ、そういえば森島先輩……じゃなくて、はるかさんは来てないのか?」

純一「うん、荷物を取りに家に帰ってるけど、午前中には顔を出すんじゃないかな?」

梅原「そっかぁ……久しぶりに顔を拝めると思ったんだけど……残念だぜ」

香苗「……あなた、まだそんなこと言ってるの?」

梅原「い、痛っ!? た、大将がいるんだから、やめてくれよ」

純一「あはは、完全に香苗さんの尻にしかれてるな、梅原は」

香苗「まったく、そろそろ戻らないとお昼の準備に間に合わなくなるよ」

梅原「おう、そうだな。 ……悪いけど、先に車に行っててくれるか?」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 21:51:29.56 ID:BqJxxZhp0
香苗「はいはい。それじゃ橘君、お大事にね」

純一「ありがとう、香苗さん」

梅原「…………よし、行ったか」

純一「どうしたんだ、梅原?」

梅原「いやな、大将も入院してるだけじゃ、暇だろうと思って……これを、な」

純一「こ、これは……『ホワイトエンジェル』と『浜辺の妖精たち』じゃないか!?」

梅原「ふふん、香苗にバレないよう、こっそり持ってくるのに苦労したんだぜ」

純一「本当にいいのか、こんなお宝本を……」

梅原「いいってことよ。俺と大将の仲じゃないか」

純一「梅原……やっぱりお前は心友だな」

梅原「はるかさんに見つからないように、気をつけろよ?」

純一「そ、そうだな」ゴソゴソ

梅原「それじゃ、香苗が待ってるから、そろそろ行くぜ」

純一「梅原、ありがとうな」

梅原「おう、怪我が治ったら、はるかさんと店に来てくれよ。歓迎するぜ」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 21:54:22.94 ID:BqJxxZhp0
~入院2日目 昼 病室にて~

はるか「ごめんね、純一君。来るのが遅くなっちゃって」

純一「気にしないで。家のこともあるのに、ありがとう」

はるか「何言ってるの、そんなこと当たり前でしょ?」

純一「そうだね。いつも、はるかがしっかりやってくれてるから、安心して仕事に専念出来るよ」

はるか「もう……ありがと///」チュッ

純一「そういえば、午前中に梅原が来てくれたよ」

はるか「梅原君が?」

純一「うん、香苗さんと子供も一緒にね」

はるか「二人も一緒だったの?」

純一「ああ、何でも店の跡継ぎの英才教育みたいでさ、一緒に市場に連れて行ってるみたいだよ」

はるか「そっか~ 梅原君も頑張ってるんだね」

純一「うん。今度、店に来てくれってさ」

はるか「いいな~ 私も早く純一君との子供が欲しいなぁ?」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 21:57:18.19 ID:BqJxxZhp0
純一「まぁ……怪我が治ってからね///」

はるか「うん、そう思ってお家で色々作ってきたの♪」

純一「色々?」

はるか「えぇ、早く怪我が治りますようにって、栄養のあるものをいーっぱい作ってきたから」

純一「病院食は味気ないから助かるよ」

はるか「ちょうどお昼だし、私が食べさせてあげるね」

純一「それじゃあ、お願いしようかな」

はるか「どれが食べたい?」

純一「そうだな……じゃあこの肉じゃがを」

はるか「これね? はい、あ~んして?」

純一「あ~ん」



塚原「はぁ……あの子たちはまったく……」スタスタ

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 22:01:33.25 ID:BqJxxZhp0
~入院3日目 朝 病室にて~

樹里「……失礼します」

純一「あれ……樹里君? ……どうしたの?」

樹里「はい、お兄さんがお怪我をされたと聞きまして、居ても立ってもいられず、こうして参上しました」

純一「う~ん、僕は君のお兄さんじゃないんだけど?」

樹里「いえ、美也さんのお兄さんなんですから、僕にとっても兄同然ですよ」

純一「君も頑張るというか、しつこいというか……」

樹里「僕は美也さんのお陰で目が覚めたんですから……当然です」

純一「当然ねぇ……」

樹里「はい! 美也さんのあの時の言葉がなければ、僕はまだ世間知らずのお坊ちゃんのままでしたから」

純一「う~ん、何て言ってたんだっけ?」

樹里「はい『いつまで甘えたりいじけてるの! そんなんじゃ一生一人ぼっちだよ!』」

純一(美也がなぁ……)

樹里「『悔しかったら、森島先輩のハートを射止めたお兄ちゃんみたいになりなさい!』」

純一「そっか」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 22:04:48.88 ID:BqJxxZhp0
樹里「見事、森島先輩のハートを射止めたお兄さんのようになって、僕も美也さんのハートを射止めてみせます」

純一「……あいつのどこがいいの?」

樹里「何を言っているんですか!? 誰にでも分け隔てなく接する広い心……」

純一(……早く帰ってくれないかな)

樹里「優しいだけなく、時には厳しくも接してくれる思いやりの深さ……」

純一(樹里君も、以前と比べたら素直でいいヤツになったとは思うけど……)

樹里「そして……あの全てを癒してくれる天使のようのな笑顔……」ウットリ

純一(笑顔…… 美也『にししし』)

樹里「あの笑顔の前では……って聞いてますか?」

純一「……え? うん、聞いてるよ」

樹里「とにかく! 美也さんみたいな素晴らしい女性は他にいません! あ、お兄さんの奥さんは別ですよ」

純一「ありがとう。……まぁ、嫌われない程度に頑張って」

樹里「ありがとうございます、お兄さん!!」

純一「だから、お兄さんじゃないって……」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 22:07:39.71 ID:BqJxxZhp0
~入院3日目 昼 病室にて~

係長「お邪魔するよ」

純一「あ、係長、お疲れ様です」

はるか「こんにちは、お世話になってます」

係長「あぁ、奥さんも一緒でしたか」

はるか「はい。利き手が使えないと、何かと不便みたいで」

係長「そうですか、そうですか。ウチのかみさんに聞かせてやりたいねぇ」

純一「……えっと、何かありましたか?」

係長「あぁ、人質になった女の子の親御さんが挨拶に来たいって話、聞いてるよな?」

純一「はい」

係長「今日、一緒にみえられてるから。あ、どうぞ」

母親「はい、失礼します……」

幼女「…………」

純一「えっと……こんにちは」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 22:11:09.43 ID:BqJxxZhp0
母親「この度は家の娘を助けるために怪我をなさったとかで……本当にありがとうございました」

純一「いえ、当然のことですから……」

幼女「…………」ジィー

母親「ほら、刑事さんにお礼は?」

純一「い、いや、それは……」

幼女「……にーたん、あーとっ」ペコリ

はるか「わお♪ なんてキュートなのかしら♪」ギュッ

係長&母親「え?」

純一「は、はるか……」

はるか「大丈夫? 怪我はなかったの? 怖かったわよね?」ナデナデ

幼女「…………」ニッコリ

はるか「……!?」

係長「え、えーと……」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 22:13:36.09 ID:BqJxxZhp0
はるか「純一君、えらいわ! この子を助けるためなら怪我も本望よね!」

母親「え、えっと??」

幼女「……こぇ」スッ

はるか「まぁ!? 折鶴? にーたんのために?」

幼女「…………」コクコク

はるか「わお♪ ありがとう! ほら、ほら純一君!」

純一「あ、ありがとうね」ニコッ

はるか「あなたのために、この子がわざわざ作ってくれたんだから、大事にしないと!」

純一「そ、そうだね、大事にするよ」

幼女「…………」ニッコリ

はるか「あぁ、もうなんてキュートなんでしょ。ね、ね? お家に連れて帰っちゃダメ?」

純一「は、はるか……ダメに決まってるだろ」

はるか「やっぱりそうよねぇ……ざ~んねん」

係長&母親「…………」ポカーン

  …………

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 22:16:39.15 ID:BqJxxZhp0
はるか「はぁ~ もの凄くキュートな女の子だったわぁ」

純一「……うん、あの子が無事で良かったよ」

はるか「……純一君はお仕事、本当に頑張ってるのね」

純一「ど、どうしたんだい、急に」

はるか「あの子と家族の笑顔を純一君が守ったのよ! 凄いじゃない」

純一「まあ、当然のことだよ」

はるか「……ねぇ、私が人質になっても、純一君は助けてくれる?」

純一「も、もちろんだよ!」

はるか「本当に? ねぇねぇ、どんな風に?」

純一「う~ん、そうだなぁ……」

  …………

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 22:19:38.68 ID:BqJxxZhp0
はるか『む、無駄な抵抗はやめなさい!』

犯人『へっへっへっ。随分、威勢のいいねぇちゃんだな』

はるか『こ、こんなことをしたって、逃げられないんだから!』

犯人『うるせぇ! へらず口を叩いたって、誰も助けに来ねぇよ!』

はるか『あの人が、あの人が来てくれるわっ!』

犯人『あの人ぉ? へっへっへっ誰だか知らねぇが、……今は俺とお前しかいないんだぜ?』

はるか『や、やめて!? 触らないで! このケダモノ!!』

犯人『へへへっ、ちょっと大人しくしてりゃぁ、すぐに気持ち良くしてやるぜ?』

はるか『きゃぁ~ た、助けて……助けてダーリン!!』

??『その薄汚い手を離せ!!』

犯人『だ、誰だ!?』

はるか『あ、あぁ……やっぱり、来てくれたのね!』

純一『僕が来たからにはもう安心だよ、はるか』キラーン

  …………

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 22:23:06.26 ID:BqJxxZhp0
はるか「あ~ん、素敵♪」

純一「そ、そうかな?///」

はるか「やっぱり純一君は、私のヒーローよ」チュッ

純一「はるかこそ……君は僕のプリンセスだよ」チュッ

はるか「あ~ぁ~……」

純一「こ、今度はどうしたの?」

はるか「うん、私も頑張って、早く子供が欲しいなぁ……って思っちゃった///」

純一「は、はるか……///」

はるか「ねぇ、今から頑張っちゃおうか?」

純一「え? い、今から??」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 22:26:07.04 ID:BqJxxZhp0
はるか「ほら、怪我をしたり命の危機がある時は、子供が出来やすいって言うじゃない?」

純一「た、確かに聞いたことはあるけど……」

はるか「ねぇ……だめ?」

純一「え、えっと……」ゴクリ

はるか「怪我……痛むの?」

純一「だ、大丈夫かも」

はるか「ほんとに……痛く、ない?」ツツ

純一「うっ……くっ……へ、平気」

はるか「声、苦しそうだよ? んっ……」チュッ

純一「こ、これは……うっ」チュッ

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 22:29:11.54 ID:BqJxxZhp0
はるか「……? これは……?」

純一「……え? あ、そ、それは!?」

はるか「……ふ~ん」

純一(ま、マズい……はるかの顔色が……)

はるか「なぁに、この本?」ニッコリ

純一「そ、それは梅原のやつが……」

はるか「梅原君?」

純一「そ、そう梅原がね……」

はるか「純一君の本じゃないのね?」

純一「…………」コクコク

はるか「じゃぁ、必要ないわよね?」ニコニコ

純一「ま、まだ全部見て……」

はるか「必要ないわよね?」ニコニコ

純一「は、はい……」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 22:33:00.27 ID:BqJxxZhp0
~入院3日目 夜 病室にて~

純一(はぁ…… はるかのやつ、かなり怒ってたなぁ……)

純一(さすがに枕の下なんて、ベタな隠し場所がいけなかったのか……)

純一(せっかく梅原が持ってきてくれた、お宝本だったのに……)

純一(……悪いのは僕で、お宝本に罪はないんだ、はるか!)

純一(どうか、無事でいてくれ……)

棚町「やっほー 元気してる?」

純一「か、薫じゃないか!?」

田中「……こんばんは」

純一「た、田中さんも!?」

棚町「梅原君に、純一が入院してるって聞いてね~」

田中「そうそう、久しぶりだし、顔を見に行こうって薫がね」

純一「そっか。来てくれて、ありがとう」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 22:36:28.92 ID:BqJxxZhp0
棚町「あれ、はるかさんはいないの?」

純一「は、はるかはちょっと……」

棚町「あれー? もしかしてケンカでもしちゃった?」

純一「ま、まぁ……」

田中「ふーん、あの人でも、怒ることなんてあるんだ?」

棚町「……じゃあ、今ならこーんなことしても大丈夫?」ピタッ

純一「こ、こら、薫。くっつくな」

田中「薫、やめなよ~」

棚町「えへへ~ いいじゃない? 昔はよくこうやってたんだし」

純一「こ、こら……痛っ!?」

棚町「だ、大丈夫?」

田中「ほら~ だから言ったじゃない」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 22:39:40.07 ID:BqJxxZhp0
純一「……っ」

棚町「……ご、ごめん、看護婦さん呼んだ方がいいかな?」

純一「だ、大丈夫だよ。急に動くと、まだちょっと痛むだけだから」

田中「も~ 薫はしょうがないんだから」

棚町「うん、ホントにごめんなさい……」シュン

純一「……それより、おめでとう。この前の展覧会、見に行ったよ」

田中「あ、橘君も見に行ったんだ?」

純一「うん、あれだけの中で金賞なんて、凄いじゃないか」

棚町「うん…… しばらく結果が出なくてね……もしかしたら、最後かも?……って思って頑張ったんだ」

純一「何言ってるんだ。薫には才能があるじゃないか。その薫が努力までしたら無敵だよ」

棚町「そ、そうかな?」

田中「そうだよ~ 薫、頑張ってたもんね」

純一「本当に頑張ったんだな。おめでとう、薫」

棚町「……えへへ。てーんきゅ」

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 22:43:48.27 ID:BqJxxZhp0
~入院4日目 夜 病室にて~

純一(はるか……今日は来てくれなかったな……)

純一(やっぱりお宝本のことで、怒ってるのか……)

純一(…………)

純一(はるかがいながら、僕はお宝本にうつつを抜かして……)

  ……ガチャッ

はるか「じゅ、純一君?」

純一「は、はるか、来てくれたんだ?」

はるか「うん……今日はごめんなさい」

純一「ぼ、僕のほうこそ……はるかの気持ちも考えないで……お宝本なんて……」

はるか「ううん、純一君も男の人だから、ああいう本に興味があるのはわかるの……」

純一「で、でも、それではるかイヤな思いをするなら、僕はお宝本なんて金輪際……」

はるか「本当……?」

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 22:46:27.53 ID:BqJxxZhp0
純一「ほ、本当に決まってるじゃないか!(は、はるかのためだ……我慢、我慢!)」

はるか「ありがとう、純一君」

純一「う、うん」

はるか「……あ、あのね?」

純一「ど、どうしたの?」

はるか「う、うん……」プチプチ

純一「え? は、はるか?(と、突然服を……)」

はるか「男の人って……ううん、純一君はこういうのが好きなの?///」

純一「こ、これは……『ホワイトエンジェル』に出ていた、天使の翼レース付きの……」

はるか「ちょ、ちょっと恥ずかしかったけど……買ってきちゃった///」

純一「ぼ、僕のためにわざわざ……」

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 22:49:22.79 ID:BqJxxZhp0
はるか「ねぇ、どうかな?///」

純一「……も、もっと近くで見せてくれないかな」ゴクッ

はるか「う、うん……これでいい?///」

純一(し、真珠色をした天使の翼レースが、はるかの胸に押し上げられて……)

純一(まるで天使が純白の羽を広げてるようだ……)

はるか「へ、変じゃないかな?///」

純一(そして……はるかが息をするたびに、胸が上下して……)

純一(まるで、天使が羽ばたいてるように見える……)

はるか「じゅ、純一君?」

純一「……はっ!? ご、ごめん……感動のあまり、見とれてしまって」

はるか「そ、そうなんだ……良かった///」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 22:52:19.38 ID:BqJxxZhp0
純一「さ、触っても……いいかな?」

はるか「いいよ……純一君が触りたいんだったら///」

純一「よ、よし……」ゴクリ

はるか「……あんっ///」

純一(こ、これは……シルクの滑らかな触り心地に加えて……)

純一(レースに施された刺繍が、程よい抵抗の指ざわりを演出している……)

はるか「んっ……くすぐったい///」

純一(しかも、はるかの肌が羞恥で赤く染まると……)

純一(透けている部分が、まるで桃色の花が咲いたように……まさかここまでの演出が……)プチッ

はるか「……え?」

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 22:55:23.16 ID:BqJxxZhp0
純一「はるか!」ガバッ

はるか「きゃっ!?」

純一「は、はるか……いいよね?」ハァハァ

はるか「だ、だって純一君、怪我が……」

純一「いいんだ! 今すぐはるかが欲しい!」

はるか「もう……いけないワンちゃんね///」

純一「だ、だめかな?」

はるか「……あのね、凄く寂しかったのよ?」

純一「う、うん……」

はるか「……可愛がってね///」

純一「はるか!」

はるか「あっ……んっ……」

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 22:57:42.47 ID:BqJxxZhp0
~同時刻 病室前~

塚原(はるかが『ダーリンとケンカしちゃった!』って、泣きながら電話をしてきたから様子を見に来たけど……)

塚原(どこがケンカしてるのよ……)

塚原(これじゃあ、病室に入れないじゃないの///)

塚原(まったく、馬鹿馬鹿しいったら///)

塚原(……仕事に戻りましょ)

塚原(はぁ……)

塚原(私もいい人、探そうかなぁ……)

七咲「せーんぱい」

塚原「!?」ビクッ

七咲「あれ、どうしたんですか?」

111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 23:00:11.99 ID:BqJxxZhp0
塚原「な、七咲? 今日は夜勤?」

七咲「いえ、今日は日勤です。帰ろうかなって思ってたら、塚原先輩がいらしたので」

塚原「こら、病院では『先生』でしょ?」

七咲「そうでした、ごめんなさい」ペコリ

塚原「うん、なるべく気をつけてね。他の人たちの手前もあるし」

七咲「はい。それより……どうかしたんですか?」

塚原「え、な、何が?」

七咲「はい、なんだか顔が赤いですけど?」

塚原「そ、そんなことないよ///」

七咲「そうですか? あれ、そこって橘先輩の病室ですよね?」

塚原「そ、そうね」

七咲「うーん。一言、挨拶してから帰ろうかな」

塚原「な、七咲! 橘君は薬で寝ていたみたいだから、今度にしなさい」

七咲「……それじゃあ仕方ないですね、またにします」

塚原「そ、そうしなさい(ふぅ……)」

114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 23:02:59.01 ID:BqJxxZhp0
七咲「ん~~」ジィー

塚原「ど、どうしたの?」

七咲「いえ……なんでもありません」ニコッ

塚原「……そ、そう」

七咲「それじゃ、塚原先生、お疲れさまでした!」

塚原「はい、お疲れ。気をつけて帰ってね」

七咲「はい、先生もお仕事頑張ってください」



塚原「……つ、疲れるわ」



おわり