2: EzMiRiVl0 2015/11/18(水) 15:47:24.43 ID:0KU0KLSZ0
うちは時々思うことがある。


ホノカ!マジメニヤリナサイ!
ヘヘーンダイジョウブ!
ホノカチャーン

カヨチンガンバルニャ
ウン!マキチャンモ!
ワカッテルワヨ!

ニッコニッコニー!
エッリエッリリー!
ワッシワッシシー!ニコッチ-!
キャーワシワシハヤメテー!


アハハハ・・・


希「もしも私たちが出会ってなくて、知らないままでいたら」


~~~~~~


ラブライブ最終予選。大雪のあの夜。皆で作った最高の歌を歌った後の帰り道。


絵里「希。あなたは一人じゃないわ。ずっとこの仲間たちがついているのよ」

希「ありがとうな、皆」

穂乃果「よーし、そしたら今夜はもう夜遅いし希ちゃんの家に行ってお泊まり会でもしようか!」

海未「め、迷惑ですよそんないきなり!」

真姫「そうよ、それにそうするのなら私の家の方が広いし、そっちにすればいいじゃないの?」

にこ「希の家は独り暮らしだし、狭いわよ・・・希、大丈夫?」

希「いやあ、うちは」

凛「いや、凛は希ちゃんの家に行きたい。希ちゃんを寂しくさせたくないにゃ。凛は泊まるよ」

花陽「わ、私も!」

ことり「ことりも行く!希ちゃんの隣にいてあげたい!」

希「皆・・・」

絵里「・・・と皆は言ってるわよ。どうする?」

希「OK、じゃあ今夜はうちにおいで!家族の皆には連絡しておいでね」

穂乃果「はーい!」

海未「すみません希」

真姫「あとで凛にはしっかり言っておくわ」

希「大丈夫よ。ほら、海未ちゃんと真姫ちゃんも仕度しておいで」

海未「はい!」

真姫「ええ」


えりちと穂乃果ちゃん、凛ちゃんの提案で、今夜は皆が来てくれることに。賑やかな夜になりそうやね。

引用元: 希「もしもからきっと」 

 

3: EzMiRiVl0 2015/11/18(水) 15:48:18.18 ID:0KU0KLSZ0
~~~~~~


にこ「穂乃果、もうすぐ肉が煮えてくるから、そしたら野菜を入れなさい」

穂乃果「うん!」

凛「凛も手伝うにゃー」

にこ「凛はそしたら油揚げを切ってくれるかしら。小さい方がよく煮えるわよ」

凛「あいあいさー!」


今夜は皆がすき焼きにしてくれた。嬉しい!


希「美味しいなー」

海未「皆で囲む食卓は最高です」

真姫「嫌いじゃないわ」

絵里「本当にね」


今までで一番美味しかったご飯だったなー。お腹いっぱい、幸せいっぱい。


~~~~~~


希「背中を流すよことりちゃん」


食後は皆とお風呂。狭かったから三人ずつだったけど。


ことり「希ちゃん、背中を流すの上手いね」

希「ふっふっふー、うちに背中を向けたことを後悔させたるで!そーれ!」ワシワシ

ことり「ピィィ!やめて///」

希「次は花陽ちゃんの番だから覚悟しといてな!ウッフッフ・・・」

花陽「ダレカタスケテー!」

4: EzMiRiVl0 2015/11/18(水) 15:49:05.25 ID:0KU0KLSZ0
~~~~~~


そして夜は更け、あっという間に寝る時間。


穂乃果「お布団敷いたよ!ゴロローン!」

海未「こらっ!全員で寝るのですから一人でスペースを取らない!」


さすがに狭かったから、雑魚寝する子もいたけど、誰一人文句をいう人はおらんかった。


希「狭くないやっぱり?」

真姫「あなたと一緒にいられるんだもの。これぐらい気にならないわ」

絵里「希、今日はぐっすり寝ましょうね。今日の疲れをしっかりとって、また次の練習に備えるわよ」

希「うん!皆、おやすみ」


うちはそして、深い、深い、眠りに落ちた。そう、深い眠りに・・・

5: EzMiRiVl0 2015/11/18(水) 15:50:23.25 ID:0KU0KLSZ0
~~~~~~


・・"ョウサン、トウジョウサン!


希「へっ?あっ、はい!」

「何をぼけっとしてるの?もう少しで仕事終わるから頑張りましょう」

希「えっ?こ、ここは?」

「寝ぼけてる?さっきまで生徒会の仕事を片付けてたじゃないですか。急に居眠りだなんてらしくないですよ」


どういうわけか、気づいたらうちは生徒会室にいて、生徒会の皆といた。でも、おらん。一番生徒会で仲のいい彼女が。


希「えっ、だって穂乃果ちゃんたちと・・・あ、えりちは?」

「・・・穂乃果?誰ですかそれは。えりち?」

希「えっ、冗談やよね?」

「・・・もういいわ、早く終わらせて今日は早めに下校しましょう」

希「ちょ、ちょ!」

「副会長は休んでていいですよ、疲れてるみたいだし」

希「・・・・・・」


生徒会の皆が初めはボケてるんじゃないかと思ってた。そんなすぐにμ'sのことを忘れるだなんて、そんな。それにえりちは・・・


~~~~~~


校門近く


希「うーんどういうこと?・・・あ、あれは」


生徒会の仕事が終わりうちは帰り道を歩く。するとそこには・・・


絵里「早く帰って亜里沙の迎えにいかないと」

希「えりちー!」

絵里「え?」

希「一緒に帰ろ、えりち」


絵里「東條さん、突然どうしたの?」


希「え?」


絵里「私、あなたとそんなに親しい関係にはなってないはずだけど。何か用かしら?」

希「え、だって、そんな。一年の頃から」

絵里「あなた、一年から私に話しかけてすら来なかったじゃない。何を言ってるの?」

希「・・・え?」

絵里「もういいかしら?私は用事があるの。それじゃあ」

希「あ、ちょっと!」


そういってえりちは行ってしまった。どうして、どうして?えりちが、うちのことを知らない?

6: EzMiRiVl0 2015/11/18(水) 15:50:58.86 ID:0KU0KLSZ0
~~~~~~


その日の夜


希「あ、そういえば・・・」


~~~~~~


絵里「希、今日はしっかり寝ましょうね」

希「うん!皆、おやすみ」


~~~~~~


希「ああ、そっか。これは夢や。うちは寝てるんよ今。なんでこうなったかは知らないけど、起きたらまたいつもの日常。変わらない一日の始まりだから、心配は無用やな、おやすみー」


そんな安直な考えでうちは夢の中で眠りについた。

7: EzMiRiVl0 2015/11/18(水) 15:52:04.45 ID:0KU0KLSZ0
~~~~~~


翌朝、登校中


希「ふああ。・・・まだ夢の中?っぽいな。なんかそんな気がする!・・・お、あれは」


穂乃果「遅刻だあーっ!」


希「穂乃果ちゃーん!おはよ、また遅刻?」


穂乃果「え、誰ですか?」


希「・・・え?」


穂乃果「私急いでるんです。ここで道草はごめんなさい!」

希「・・・・・・」


希「穂乃果ちゃん、どういうことや・・・ん?」


海未「今日は弓道部の練習がありませんから、久々にこの時間に登校ですね」

希「海未ちゃん!おはよ!」


海未「は、はい?ど、どちら・・・あっ、生徒会副会長の東條先輩ですか!おはようございます」

希「そんな堅苦しい言い方せんで、いつもみたいに希って呼んでよ~」

海未「い、いえ、先輩ですし!そんな失礼な・・・」

希「あり?前のお堅い海未ちゃんに戻ってるな。・・・あ、そういえばことりちゃんは?あと、穂乃果ちゃんさっき走ってったけど、追いかけんでええの?」


海未「ことり?穂乃果?何のことですか?」


希「・・・ごめん、よく聞こえなかった。聞き間違いだよね。もう一度言って」

海未「ですから、ことりと穂乃果という人、私知らないです」

希「またまた~。うちをドッキリにでもかけようとしてるんちゃう?」

海未「・・・すみません、先輩に構ってる時間はないようです、登校中ですしこれで失礼します」

希「えっ!ちょ、さすがにことりちゃんと穂乃果ちゃんは」


海未「知りません。これ以上言ったらさすがに怒りますよ?」

希「・・・・・・」

8: EzMiRiVl0 2015/11/18(水) 15:53:48.43 ID:0KU0KLSZ0
~~~~~~


昼休み


希「海未ちゃんが二人を知らないだなんて・・・いったいどういう世界なん?・・・あっ、あそこにいるのは」


にこ「・・・・・・」

希「にこっちー!一緒にお昼しよう」


にこ「はあ?誰よ。・・・ああ、副会長か」

希「・・・にこっち、アイドル研究部の部室で食べないの?」


にこ「アイドル研究部?なによそれ」

希「・・・嘘。にこっち、アイドル研究部よアイドル研究部。皆で集まってたやん!」

にこ「ごめん、何を言ってるのかさっぱり分からないわ。この学校にはアイドル研究部なんてものはないじゃない。あんた副会長なのに把握してないの?」


希「え?」

にこ「ごめん、なんか気分悪くなっちゃった。お昼はまた今度ね」


希「嘘や・・・アイドル研究部なかったら、μ'sは・・・それにこの学校も」


~~~~~~


休み時間


希「ね、ねえ、えり、絢瀬さん」

絵里「何かしら東條さん」

希「この学校・・・どうなるか知ってる?」

絵里「ええ、廃校になるらしいのよね」

希「そう、なんだ・・・」

絵里「というか、それは生徒会のあなたが一番知っていることじゃないの?」

希「え、絢瀬さん生徒会に」

絵里「入ってないわよ?どうしたのよあなた。しっかりものの副会長って聞いてたけど、むしろ抜けてるじゃない・・・」

希「・・・ごめん、な」


うちには全てが信じられなかった。これまで出会ってきた皆がバラバラで、決して交わることのない存在に感じてしまったことがショックで、辛くて、悲しくて。どうすればいいかわからなかった。

9: EzMiRiVl0 2015/11/18(水) 15:58:15.81 ID:0KU0KLSZ0
希「あとの希望は、会ってないことりちゃんと、一年生組やな・・・こんな世界、悲しすぎるよ」


~~~~~~


音楽室


希「真姫ちゃんならいつもここでピアノ弾いてるから、ここで待ってれば会えるはず。・・・ほら来た」


真姫「・・・・・・」

希「真姫ちゃん!」

真姫「ヴェェ!何よいきなり!」

希「あ、ごめんね。生徒会副会長の、東條希っていう者なんやけど」

真姫「ああ、知ってるわよ」

希「え!!本当!?」

真姫「・・・副会長だってことだけはね」

希「あ、そう・・・」

真姫「どうかしたんですか?」

希「ううん。あ、真姫ちゃんのピアノが久々に聞きたくなったんよ。時間があったらちょっと弾いてもらってもいいかな?」


真姫「え、私ピアノは全く弾けませんよ?」


希「・・・嘘、やろ?なあ、嘘だよね?」

真姫「私、ただ音楽室に荷物を忘れたからそれを取りにきただけですよ?私の何を知ってるかはわかりませんけど、正直怖いです」

希「真姫ちゃん」

真姫「その呼び方もやめてください、副会長。これ以上は・・・」

希「・・・ありがとう」スタスタ

真姫「・・・・・・」

10: EzMiRiVl0 2015/11/18(水) 15:58:50.20 ID:0KU0KLSZ0
~~~~~~


放課後、生徒会室


希「・・・皆が、私の知ってる皆ではなくなってく。でもこれは夢なんだよね。起きれば元に・・・あれ?」


希「夢って、なんだっけ・・・」


14: EzMiRiVl0 2015/11/18(水) 20:08:09.46 ID:0KU0KLSZ0
~~~~~~


希「とにかく、まだ会ってない人に希望を託す。次は・・・この展開だと凛ちゃんは陸上部に行ってそうやな。グラウンドに行こう」


結局生徒会長はえりちではない別人だった。本当にえりちは生徒会じゃなかったんだ。


~~~~~~


グラウンド


希「あ、いたいた。・・・いきなり声をかけたらびっくりされそうだから、まずは見学させてもらおうかな。ちょっとすいません」


フクカイチョウドウシマシタ?
ココチョットダケミセテクレルトウレシイナ
ワカリマシタ
アリガトウ


希「凛ちゃん早いなあ。・・・ん?」


ハアハアハア


希「あの後ろ姿・・・もしかして」


フクカイチョウ、オツレシマシタヨ。ホラホシゾラ、アイサツダ


凛「お、お疲れ様です・・・」

希「あっ!・・・こんにちは凛・・・星空さん。ええ走りやったね」

凛「・・・・・・」

希「ん?どうしたん?」

凛「あ、いえ・・・なんでも。・・・」

希「・・・花陽ちゃんはいま何をしてるの?」

凛「・・・こ、小泉さんは走り込みを・・・あ、あ、練習があるのでこれで失礼します」ダッ

希「えっ、凛ちゃん・・・?」

15: EzMiRiVl0 2015/11/18(水) 20:09:37.70 ID:0KU0KLSZ0
花陽「副会長、お疲れ様です」

希「あ、花陽ちゃん!花陽ちゃんも陸上部に入ってるんやね!」

花陽「は、はい?いきなりどうしたんですか?」

希「あー、あの・・・あれだ。凛ちゃんどうしたの?何だかすっごく寂しい顔をしてたけど何かあった?」


花陽「知りませんよそんなの。というか、なんか馴れ馴れしいです・・・」


希「そんな嘘や。冗談言うのはほどほどにしてくれると助かるよ。凛ちゃんに何かあった?」

花陽「星空さんは私と一緒に入ってきたんですけど、引っ込み思案ですし」

希「どういうこと?」

花陽「詳しいことは知らないですが、人見知りみたいです」

希「そう・・・ありがとう」

花陽「はい・・・私も練習があるので失礼します」

希「あ!後でUTX行かない?もうすぐA-RISEが新曲出すみたいだよ」

花陽「A-RISE・・・?あのスクールアイドルの?」

希「そうそれ!行こ、ファンでしょ?」


花陽「ごめんなさい、興味がないので・・・」


希「そ、そんな・・・」

16: EzMiRiVl0 2015/11/18(水) 20:12:43.33 ID:0KU0KLSZ0
~~~~~~





希「なんで・・・なんで・・・なんでなんや!!!こんなのおかしい!皆が皆、別になってる!これはゆ・・・いや、現実・・・?これは現実・・・もうわけがわからへん・・・現実なのかな」


22: EzMiRiVl0 2015/11/19(木) 15:06:05.79 ID:XqQNArdl0
~~~~~~


翌朝


希「・・・これがもし夢だとしたら、早く醒めてほしいなあ・・・悲しい現実や」


廃校


希「・・・この学校、終わってしまうんやね。そしたらうちは・・・昔と同じ、友達もできなくて、何も手に入らない時間だったんだ」


「あの~・・・」


希「あ、ごめんな・・・ん?あ、ことりちゃん」

ことり「え?あ、何で私の名前を・・・?」

希「え、だって私たちは・・・あれ、なんだっけ・・・何人かで集まって、それで廃校を阻止・・・」

ことり「?」

希「な、なんでかな・・・うちここ2、3日頭が痛くて。あなたの名前も直感的に出てきたのかもしれへんな」

ことり「・・・そうですか」

希「ねえ、あなたはどうしてそんな悲しい顔をしているの?」

ことり「私、もうすぐ外国に行きます。でも本当はこの学校が大好きで、廃校になるなんてとても嫌だったんです。だから、自分が行く前に何とかして廃校を阻止できないかと考えていたんですが・・・時間がないみたいで」

希「こと・・・南さん」

ことり「あなた副会長ですよね。何とかできないんですか?」

希「・・・できることならうちも何とかしたかった。でも、ごめんな・・・」

ことり「もう、誰も廃校を止められないんですね・・・すみません、ありがとうございました」

希「南さん!待って・・・」

ことり「さようなら、音ノ木坂」


南さんは私の前から走り去っていった。泣いてるみたいだった。

23: EzMiRiVl0 2015/11/19(木) 15:11:44.28 ID:XqQNArdl0
~~~~~~


希「・・・皆廃校で辛いんだね。うちも何かできてたら、変えられてたかも、この定めを。そう、あれよ・・・あれ・・・」


希「うち、何をしてたんだろう・・・?」


~~~~~~


皆の言ってた通り、ここにはアイドル研究部というのなんてなくスクールアイドルなんていうのもなかった。皆が廃校という運命に対して諦め静かにその時を待っているみたいだ。
うちもその一人。というか、なんで廃校やスクールアイドルなどに対してこんなに敏感なんだろう?


希「ねえアルパカ君、あなたはここが終わったらどこにいくの?」

アルパカ♂「めええ・・・」

希「・・・そんなこと聞いても分かるわけないわな。所詮動物だし。・・・でも、やっぱり君も悲しいんか」

アルパカ♀「めぇ・・・」

希「ごめんな・・・ん?」


花陽「あっ、何してるんですか副会長」

希「ああ、小泉さん」


この呼び方にも馴れた。そりゃ、こっちがなぜか知ってても相手は知らない人なんだからこう呼ぶのは当たり前だよね。


花陽「このアルパカ、もうすぐ外国に戻っちゃうんです。音ノ木坂から他の学校にいって、慣れない環境で過ごすよりも故郷に返した方が幸せじゃないのかな、というらしいです」

希「そっか・・・うちらによく似て・・・るのかな・・・」

花陽「副会長?」

希「いや、なんでもないよ。その方がきっと幸せかもな」

花陽「廃校にならなかったら、この子たちもこうはならなかったのかもしれませんね・・・」

希「うん・・・でも、もう手遅れや。皆は残りの時間、しっかり過ごすんだよ」

花陽「・・・・・・」

24: EzMiRiVl0 2015/11/19(木) 15:14:35.53 ID:XqQNArdl0
~~~~~~


うちはその日から、なぜだか判らないが特定の人を探すのをやめた。いや、そもそもなんでこれまで特定の人を探し続けていたんだろう・・・?


希「友達もいない、ただの女の子が廃校を阻止する、なんてただの夢物語なんやね・・・なんて無力なんだろう、うち」


穂乃果「今日もパンがおいしいなぁ。・・・廃校、か。そうなったら私、どうなっちゃうんだろう・・・だらだらしてる私は、上手くやっていけるのかな」


海未「ふぅ。今日も調子が上がりませんね・・・やはり廃校ということが響いているのでしょうか・・・」


ことり「・・・もうすぐお別れだね。・・・ぐすっ、うう・・・ああああぁ・・・!」


真姫「廃校になるみたいだけど、どうしてここに入ったのかしら・・・これならもっとレベルの高いところに入っておく方がよかったかもしれないわね」


凛「凛・・・もう嫌だよ・・・皆の視線が怖い・・・廃校になっても他のところ嫌だ・・・」


花陽「アイドル・・・スクールアイドル・・・興味ないけど、魅力的に感じるのは私だけ・・・なのかな?もしここにもスクールアイドルあったら廃校には・・・いや、馬鹿馬鹿しいね・・・」


にこ「・・・・・・」


絵里「あの副会長・・・何かしら、何かの違和感を覚える・・・なんだろう・・・」



希「どうすることもできない、いやどうしようもないんだ。・・・ごめんな、役立たずで。こんな残念なやつで」


25: EzMiRiVl0 2015/11/19(木) 15:22:15.14 ID:XqQNArdl0
~~~~~~


そして月日は流れて、卒業式当日。うちらは証書を受け取り卒業した。


希「うちがもっとしっかりしてたら、少しの間だけでも存続とかはできたのかな・・・少し屋上の風にでも吹かれてこよか、疲れてるんよ、きっと」


うちは校舎の屋上に駆け出した。


~~~~~~


屋上


希「やっぱり、何もない・・・はは、どうしてうち、こんなところに来たのだろう、ついに頭おかしくなっちゃったのかな・・・」


希「もうここからの光景を見るのも長くはないか・・・皆、気の毒。でもうち、なんか変なんよ。毎日毎日が。突然自分でも分からない人に話しかけたりしたり、廃校阻止のためになぜかスクールアイドルみたいなこと考えたり・・・もう、終わりやなうち。こんなことになるのなら・・・」


うちは思った。友達もいない、臆病な自分は・・・


希「はあ、いい眺めと風やな。・・・ふぅ。こんな現実、信じたくなかったけど・・・ばいば」


「ちょっと待ちなさい!」


希「え?」


差し伸べられた手。それは、あの忘れかけていた優しい手と同じだった。


絵里「そんなバカなことやめて、こっち来て!死んでも誰の希望にもならないわ!」

希「ごめんね絢瀬さん。うち、もう疲れたみたいなんよ。あなたにも変な声とかかけてごめんなさい」

絵里「もうなんでも一人で背負い込むのはやめなさい!」

希「・・・・・・」

絵里「・・・私、あなたが気になってた。そんなに真っ直ぐな目をしてるのに、どこか寂しそうで、どうすればいいか私・・・」

希「ええんよ。うちのためにそこまでしてくれたことが嬉しいから」

絵里「それじゃあダメなの!私は・・・私は・・・」


絵里「私、あなたの友達になりたい!」


希「・・・!!」


絵里「私は絢瀬絵里。こんな性格の私だけど、今日で卒業で廃校になってしまうけど・・・私と友達になって!お願い!」

希「絢瀬さん、うちは」

絵里「えりち、そう呼びなさい!東條さん、いや、希!!」

希「え、りち。えりち、えりちー!!」


うちは屋上の一番高いところから降りて、えりちの手をとり降りた。

26: EzMiRiVl0 2015/11/19(木) 15:24:04.33 ID:XqQNArdl0
~~~~~~


希「ひぐっ、ぐすっ、うええっ・・・!」

絵里「希、気づいてあげられなくてごめんなさい・・・私がもっと早く気づいていれば、こんなことには」

希「えりちのせいじゃない、えりちの・・・」

絵里「今なら誰もいないから、思いきり泣いていいわよ。私の胸を貸してあげる」

希「ぐすっ、うん、うん・・・うあああん!!」


どれぐらい泣いたのだろう。外はもう西日になっていた。


絵里「希。あなた、他の人にも声をかけていたそうじゃない」

希「え?」

絵里「来てるみたいよ」


穂乃果「希先輩!」

海未「東條副会長!」

ことり「・・・外国に行くのは断りました。だって、やっぱりここが好きだったから!」

真姫「ピアノ、猛練習してるわ。あなたのことが気になりすぎてね」

凛「・・・希、ちゃん。凛、希ちゃんのこと応援したい。友達になりたい。いいかな?」

花陽「副会長さん、私スクールアイドルに興味を持ちました。A-RISEって、素晴らしいですね」

にこ「あんた、そんな辛気臭い顔をしてにこと顔を合わせるんじゃないわ。笑顔の魔法をかけてあげよっか。にっこにっこにー!ってね」


希「皆・・・」

まさか、皆がここにいる。でも、どうして・・・?


絵里「皆、本当はあなたのことが気になってたみたいなのよ。ちょっと私がそこに声をかけてみただけ」

希「えりち・・・」

穂乃果「この九人、ある意味では奇跡の九人じゃないかな?」

凛「そうかも・・・高坂さん、いや、穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うわ!いきなり元気になったね星空、凛ちゃん!」

凛「やっぱりすごいにゃ、この皆!」

27: EzMiRiVl0 2015/11/19(木) 15:29:32.11 ID:XqQNArdl0
真姫「こら!クッツカナイデ!」

海未「全くもう・・・」


絵里「子供みたいね、皆」

希「うちがしっかり見守ってあげないと。皆、そしたらちょっといい?」

ことり「どうかしました?」

希「この九人なら、どんなこともできそうな気がする。そこでだけど・・・名前を付けてみない?せっかくだし」

にこ「?」

絵里「奇跡の9人・・・確か、神話にそんなのがなかったかしら?」


希「うん。それにでてくる女神様にちなんで私たちは、μ'sっていうことじゃない?」


花陽「μ's・・・いい名前ですね!」

穂乃果「まるでアイドル!スクールアイドルだね!」

希「スピリチュアルやろ?カードがうちに告げるんや・・・あっ」


うちはそこで見た。屋上で、皆が練習着で踊る姿と、床に映る、私たちの名前を。


穂乃果「よーし、ならメンバーで点呼とかとってみようか!番号は早い者勝ちだよー!」

海未「なにが早い者勝ちですか全く・・・」

希「ふふっ。実はな、皆にはすでに番号があるんよ。それは・・・」


穂乃果「よし、それじゃあ改めて・・・1!」

ことり「2!」

海未「3!」

真姫「4!」

凛「5!」

花陽「6!」

にこ「7!」

希「8!」

絵里「9!」


μ's!!

ミュージックー、スターートー!!


その時、私の視界は激しく光だした。


夢は、ここで醒めた。

34: EzMiRiVl0 2015/11/20(金) 15:06:22.05 ID:i5E4jt1H0
~~~~~~


ゾミ、ノゾミ!


希「はっ!・・・ここは?」

絵里「何をとぼけてるの、もう朝よ?」

希「あ、そうなの・・・というか皆すごい隈やなあ。夜更かしはあかんよ?お肌の敵でもあるし」

真姫「誰のせいでこうなったと思ってんのよ」

希「え?」

にこ「・・・あんた、夜にすっごくうなされてたわ。悲しい顔をして、泣いてて・・・そんな様子を隣でされてたら、眠ろうにも寝れるわけないじゃない。絵里なんて、ずっとあんたのこと抱き締めて安心させようと頑張ってたのよ」

絵里「ちょっ、それ恥ずかしいから・・・」

希「あ・・・」

ことり「希ちゃん、どこか悩んでることとかある?もしあったら言ってほしいよ」

海未「希、この前も言いましたがあなたは私たちの大切な仲間なんです。それを放っておけるわけありません」

穂乃果「そうだよ!μ'sをずっと見てくれてた女神様にお返ししたいんだよ、私たちは」

希「・・・ぐすっ」

絵里「ほら、何でも言いなさい。全部受け止めてあげるから」


希「うち、うち・・・怖かった・・・いつもどこかで、皆と出会えなかったらどうなってたかなんて考えてたら、本当にそんな夢を見ちゃって・・・皆が、皆別人みたいで、寂しくて、悲しくて・・・うち、わたし・・・あうっ、ひぐっ・・・」


絵里「ああもう、また泣き出すの?もうほら、胸貸すから」

花陽「希ちゃん、今日は皆フリーだよ。ずっと隣にいてあげるね」

凛「今日は一日希ちゃんと一緒だにゃー!!」

希「・・・ありがとう、ありがとう・・・皆・・・本当に・・・うぐっ、ぐすっ・・・もう、ごめんな、こんなことで泣くだなんて、恥ずかしい・・・」

穂乃果「何があっても泣かないなんて人はいないよ希ちゃん。私たちの前だから、思いっきり泣いていいんだよ。そしてその後で、思いっきり笑おう、いつもみたいに」


絵里「皆、あなたのことが大好きよ」


・・・ううっ、うっ、うわああああああん!!


うちは現実に戻って、二回目の涙を流した。皆はそれを決して笑うことなくうちのそばにいてくれた。

35: EzMiRiVl0 2015/11/20(金) 15:09:23.40 ID:i5E4jt1H0
~~~~~~


体が渇きそうなぐらい泣いて気づいた時には、もうすぐ10時になろうとしていた。


にこ「さ、もう朝御飯はできてるから皆早く席について食べるわよ。昨日のすき焼きで胃腸が疲れてるだろうし朝はシンプルに白飯と味噌汁それからヨーグルトよ」

九人「いただきます!」


にこっちの作ってくれた朝御飯は、とっても温かくて、優しい味がした。


~~~~~~


凛「皆ー!ゲームするにゃ!」

穂乃果「おおーいいね!・・・でも、ゲーム機は?」

希「あ、うちにあるよ。小さい時にお母さんが買ってくれたやつなら」

真姫「・・・Nintendo64・・・?だいぶ古い機種ね」

希「・・・あ、一人用のソフトしかなかった・・・ごめ」

凛「心配ないにゃー!偶然ながら凛の荷物の中にこんなソフト入ってたよ!」

希「マリオパーティ3・・・」

にこ「これなら、四人までできるわね!よーし、負けないわよ!」


その日は皆がうちにベッタリやった。さっき泣いてたうちが言える台詞じゃあもちろんないけど、皆子供みたいなんだから。ふふっ。


マリオパーティ3!アハハー


凛「ああー!真姫ちゃんずるい!テレベルでスター盗むだなんて!」

真姫「喚かないの、これもルールよ」

穂乃果「こんなのルールじゃない、ルールの名目があるイカサマだよぉ!」

にこ「だったらやり返せばいいじゃない!仇はとってあげるわ、覚悟しなさい真姫ちゃん」

真姫「臨むところよ」

凛「うぅ・・・あっ、希ちゃーん♪」

希「なあに凛ちゃん?」


凛「にゃんにゃんにゃーん♪」

希「ふふっ、にゃんにゃんにゃーん!」


凛「のぞねこ可愛いにゃーっ!」

ことり「しっかり写真は保存しておきます!」パシャパシャ

希「ああーっ!許さへんよー。わしわしMAXや!」

ことり「ピイイ!」

凛「じゃあ凛は希ちゃんをわしわしするにゃ!いつもの仕返しー!」

希「ひゃっ!だ、ダメやって!うちのことわしわしするのは!んも~っ!」

36: EzMiRiVl0 2015/11/20(金) 15:11:28.26 ID:i5E4jt1H0
~~~~~~


絵里「ここって、こんな感じで切ればよかったかしら・・・こうよね?」トンッ

海未「えっ、あの・・・はあ、絵里、あなたも穂乃果に負けず劣らずのポンコツですね」

絵里「ポ、ポンコツぅ!?」

海未「そんな切り方しません。私たちがやるのはただの銀杏切りですよ。人参を銀杏切りにするのが私流の煮物です」

花陽「やっぱりそうですよね。肉じゃがは私も銀杏切りです」


希「おっ、こっちはこっちでなかなか面白そうやな」

ことり「」ビクンビクン

凛「や、やられた・・・」


絵里「あっ、希ぃぃ!」

希「え、えりち。何よいきなり」

絵里「海未と花陽に泣かされた!」

海未「なっ・・・なんですって!?」

絵里「助けて希ぃ!おねがぁい!」

海未「いいえ、許しません。あなたには・・・」

花陽「ダレカタスケテー!!」

希「はいはい、もう終わり終わり。うちも手伝うから、仲良くやろうな」

絵里「うう、はーい!」

花陽「うん!」

海未「はあ、甘すぎです・・・と言いたいところですが、今回は希に免じて許します。さあ、絵里、花陽、希。美味しい煮物を作りましょうね」

 希「おおーっ!」


37: EzMiRiVl0 2015/11/20(金) 15:12:58.32 ID:i5E4jt1H0
~~~~~~


ことり「ふああ・・・お昼をたべたら、なんだか眠くなってきちゃった・・・」

花陽「花陽も・・・」

希「二人とも目が今にも閉じそうやね。うちが子守唄でも歌おうか?」

ことり「え?いや、そこまでは・・・」

希「ねんねんこーろりー♪」

花陽「むー」スッ

希「え?きゃっ」ドサッ


ことりちゃんと花陽ちゃんに寝っ転がされてサンドされちゃった。・・・甘い香り・・・


ことり「希ちゃん」

希「なあに?」


ことり「こっち向いて♪」

希「!!///」ズキューン!!


花陽「希ちゃん」

希「な、なに?」


花陽「お姉ちゃん♪」チュッ

希「!?!!?///」ドゴォーン!!!


この破壊力・・・やばいなあ・・・
あっ、なんかいい気持ち、ふわふわしてきた・・・

38: EzMiRiVl0 2015/11/20(金) 15:14:12.12 ID:i5E4jt1H0
アーマタジャマシタニャ!
ザマアミソヅケ~♪
ツギハユルサナインダカラ・・・
クッソー、ハカッタナニコチャン!ユルスワケニハ・・・
アナタタチ!ドウシテモットシズカニデキナイノデ・・・


絵里「しーっ・・・あれ見て」


希「くぅ、くう・・・」

ことり「・・・先に寝ちゃったみたいだよ希ちゃん」

花陽「うん」

絵里「ふふっ、無防備なものね・・・私が近くにいてあげないと」

穂乃果「私じゃなくて、私たち、じゃない?」

絵里「あら、そうだったわね。・・・うふっ」ゴロン


希「くう、くうう・・・み、んな・・・」

絵里「?」


希「だいすき」

39: EzMiRiVl0 2015/11/20(金) 15:15:45.44 ID:i5E4jt1H0
~~~~~~


夕方。皆が帰る時間。
ああー、寝ちゃった。もう少し有意義に時間過ごしたかったかなあ。


希「ありがとうな皆。昨日今日とうちに来てくれて」

絵里「呼ばれたらいつでも来るわよ?」

穂乃果「うん!」

希「ふふっ、じゃあまた学校でな!」

海未「はい!ではお邪魔しました」


まあ、ええか。


絵里「希、私たちもよ」


~~~~~~


皆が帰った後、うちはノートを開き、ペンを手にとって文章を書き始めた。


希「大切な、皆へ」

40: EzMiRiVl0 2015/11/20(金) 15:17:06.29 ID:i5E4jt1H0
~~~~~~


翌日、学校


希「真姫ちゃん」

真姫「希が音楽室に来るのは珍しいわね。どうしたの?」

希「ちょっといい?これ」

真姫「何、このノート・・・あっ」


真姫「任せておきなさい。あなたとμ'sのためなら頑張るわ」

希「ありがと」


~~~~~~


真姫ちゃんの協力の下で、うちは新しい曲を作った。それは・・・

41: EzMiRiVl0 2015/11/20(金) 15:18:39.52 ID:i5E4jt1H0
~~~~~~


もしも・・・
私たち出会ってなくて 知らないままなら
もしも・・・もしもなんて考えることもできない今は

ずっと夢の欠片を育てるたびに
いつか同じくらい 熱くなってた
みんなの希望が曇らないように
守りたい 守り続けたい

きっと・・・
私たち出会ってたはず 離ればなれでも
きっと・・・きっと今日が輝く予感があふれてたの

そして夢はみんなに翼をくれた
いつもたくさんの 笑顔のなかで
大事な思い忘れないように
抱きしめたい 抱きしめていたい

時にはくじけそうな 悲しみに胸がふるえても
見守ってるから きっと・・・きっと・・・

夢の欠片を育てるたびに
いつか同じくらい 熱くなってたの
夢はみんなに翼をくれた
いつもたくさんの 笑顔のなかで
大事な思い忘れないように
抱きしめたい 抱きしめていたい




旅立ちには、最高のカードやね。

カードがうちにそう告げるんや!!!

何やってるん?昼休みは部室で勉強って約束したやん?

うちは思ったことを素直に言っただけや。誰かさんと違うて。

えりちの本当にやりたいことは?

うちができるのは誰かを支えてあげること。

やってみればええやん。特に理由なんて必要ない。やりたいからやってみる。本当にやりたいことって、そんな感じに始まるんやない?

うちな、μ'sのメンバーのことが大好きなん。うちはμ'sの誰にも欠けてほしくないの。確かにμ'sを作ったのは穂乃果ちゃんたちだけど、うちもずっと見てきた。何かあるごとに、アドバイスもしてきたつもり。それだけ、思い入れがある。

面と向かって頑張れって言うんやなくて、まだまだ心配ないよって隣に寄り添っていたいかな。

希パワーたーっぷり注入!はーいぷしゅっ!


9人や、うちをいれて。




うちにとって、この9人は奇跡だったから。皆の希望、それはうちの希望。皆が嬉しかったらうちも嬉しい。μ'sって、家族みたいなもんなんよ。
だから、言わせてほしい。


皆、大好き


希「もしもからきっと、始まることがあるのなら」

42: EzMiRiVl0 2015/11/20(金) 15:19:28.23 ID:i5E4jt1H0
これで終わりです。
スクフェスにもしもからきっとが追加された記念で書いてみました。
夢の中のメンバーの性格などは、あくまで作者が本編を見て、出会ってなかったらこうなってるのではないかという主観で描きました。皆さんのイメージと違ってたらすみません。


次回 絵里「いろんなジュース飲むチカ」