1: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/08(月) 17:55:11.44 ID:ze/svPhj0

クリスタ「エレン、大変!」

エレン「何かあったのか?」

クリスタ「ジャンが虐められてる!」

エレン「ったく、またかよ」

クリスタ「早く来て!」グイグイ

エレン「お、おう…」

エレン(無事であってくれよ)


エレン「やっぱりか」

ガキ123「」チーン

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1373273711

引用元: もしもエレンの家族がクリスタ、幼馴染がジャンだったら 

 

進撃の巨人(18)限定版 (講談社キャラクターズA)
諌山 創
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4: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/08(月) 18:00:54.57 ID:ze/svPhj0

ジャン「お、エレンじゃねーか、それとクリスタまで。どうかしたのか」

エレン「お前が虐められてるって聞いたから来たんだが、どうやら逆だったようだな」

クリスタ「ジャン、暴力はダメって言ってるでしょ!」

ジャン「いや、だってよ…」

10分前ーー


ジャン「あー早く内地に行きてー」

ガキ1「おい、またジャンの奴内地に行きてーって言ってるぞ」

ガキ2「あいつで行けるなら俺たちでも行けるだろ」

ガキ123「ギャハハハ」


7: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/08(月) 18:05:28.32 ID:ze/svPhj0

ジャン「はっ、お前らみたいな落ちこぼれが行ける訳ねーだろ」

ガキ1「んだとぉ!」

ガキ3「やんのか!」

ジャン「」ニヤ

ーーー

ーー



クリスタ「何でも暴力で解決しちゃダメだよ」

ジャン「ああ、すまん」

9: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/08(月) 18:10:59.29 ID:ze/svPhj0

ジャン(何故だか、クリスタには頭が上がらない)

ガキ123(クリスタマジ天使」

ジャン「は?」

ガキ123「あ」

ジャン「よし、削ごう」ゴゴゴゴゴ

エレン「俺の家族を穢したら許さねーぞ」ゴゴゴゴゴ

ガキ123「ひぃぃいぃぃ!?」


14: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/08(月) 18:22:31.87 ID:ze/svPhj0

クリスタ「エレン、ジャン!」

エレンジャン「すんませんでした」

ガキ123(今のうちに撤退)スタコラ


エレン「それにしてもよ、まだお前は内地に行きたいと思ってるのか」

ジャン「お前もだろ、エレン。調査兵団目指してるんだろ」

エレン「ああ、俺は自由を求めて壁の外に出るんだ。人間は家畜じゃねぇ」

17: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/08(月) 18:30:20.30 ID:ze/svPhj0

ジャン「確かに壁からは出たい。でも、危険を犯してまで外に出たいとは思わん」

エレン「でも、俺は行く。炎の水、氷の大地、砂の雪原、これらを見て、始めて自由になれるんだ」

ジャン「炎の水、氷の大地、砂の雪原……?なんだそれ、誰から聞いたんだ?」

エレン「この前、気弱そうな子供が話してた」

ジャン(お前も子供だろ。俺もだが)

エレン「あと、2年、あと2年経てば訓練兵団に入れるんだ。そしたら俺は強くなれる、絶対にあいつらを駆逐してやる」

21: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/08(月) 18:41:51.51 ID:ze/svPhj0

ジャン「自由を求めたり、巨人を駆逐…繋がってるんだな。自由が欲しければ…」

エレン「巨人と戦うしかない」

クリスタ「私は反対」

ジャン「クリスタ!?」

エレン「なんでだよ!」

クリスタ「だって、どうやってあの大きな巨人達を倒すの?絶対無理だよ!」

エレン「無理じゃねぇ、俺たちが立体起動装置を扱えれば余裕だ」

ジャン(たち?俺は行かんぞ)

クリスタ「でもっ!」

エレン「クリスタ、俺はもう決めたんだ。壁から出るって」

クリスタ「うっ…」ブワッ

22: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/08(月) 18:51:50.26 ID:ze/svPhj0

エレン「え」

クリスタ「やだよ、やだよぉ…エレンが死んじゃう…」ポロポロ

エレン「お、おい、泣くなよ!てか俺死なねーし!」

エレン(俺が調査兵団に入るのは、自由を求めるだけじゃない。
大切な人を守れるようになるために。巨人に勝って、大切な人を守れ、自由を手にするんだ。
だから、ここは引けない。でも…)

エレン「その涙は反則だろ…」

クリスタ「ヒッグ… グスン」

エレン「ごめんな、こればっかりは譲れない」ナデナデ

23: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/08(月) 18:59:12.96 ID:ze/svPhj0

クリスタ「………ねえ、エレン」

エレン「なんだ?」

クリスタ「絶対に死なないって、約束して」

エレン「ああ、約束するよ」スッ

クリスタ「えっ」

エレン「指切りだ、この小指に誓う。エレン・イェーガーは死なない」

クリスタ「うん!」

ジャン(おい、俺空気なんだが。……爆発しろ、この鈍感野郎!)

エレンの優先順位

クリスタを守る>>>>自由>>>>>>駆逐

25: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/08(月) 19:21:36.08 ID:ze/svPhj0

845年、人類は巨人の侵入を許した。街中は巨人が溢れかえ、人々は次々に犠牲になった。

その中でーー

エレン「母さん…母さぁぁぁん!!」

エレンの母、カルラまで、巨人の餌食になった。

クリスタ「……」


カルラ『クリスタ、もし、エレンが無茶をするなら、あなたが止めてあげて』

カルラ『それでも、エレンの意思が曲がらないなら、あなたが守ってあげて』

カルラ『あと、ジャンのことも気にかけてあげてね。あの子は少し悪い子だけれど、根は良い子なの』

カルラ『1人じゃ何も出来ないかもしれない。でも、3人なら、何だって出来る』


カルラ『頼んだわよ、クリスタ』

クリスタ「うん、お母さん…」ポロポロ

この時、クリスタは始めてカルラのことを、お母さんと呼んだ。


エレン「駆逐してやる。この世から…1匹残らず……!!」

この年、中央政府は、人類の活動領域を、ウォール・ローゼまで、後退させることを決定した。

エレンの優先順位

クリスタを守る>駆逐>>>>>>>>>自由

41: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/08(月) 20:46:32.19 ID:ze/svPhj0

2年後ーー

ー入団式ー

キース「貴様は何者だ!」

ジャン「シガンシナ区出身、ジャン・キルシュタインです!」

キース「そうか、馬みたいな名前だな!今から馬と走ってこい!」

ジャン「いえ、それは…」

キース「何しにここに来た!」

ジャン(いきなり話変えんなよ)

43: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/08(月) 20:52:09.59 ID:ze/svPhj0

ジャン「っ!……憲兵団に入って、内地で暮らすためです」

キース「…そうか、貴様は内地に行きたいのか」

ジャン「はい!」

キース「!」ゴチン

ジャン「いっ…」

キース「誰が座って良いと言った!?こんなところでへこたれる者が、憲兵団などになれるものか!」

ジャン(このハゲ…)ギロッ

キース「キルシュタイン、もう1発欲しいか?」ゴゴゴゴゴ

ジャン「いえ、結構です!」

44: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/08(月) 21:05:26.05 ID:ze/svPhj0

キース「貴様は何者だ!」

クリスタ「シガンシナ区出身、クリスタ・レンズです!」

キース「貴様は何しにここに来た!」

クリスタ「そ、それは…」

クリスタ(ど、どうしよう…。エレンが居るから、着いて来たなんて言える訳ないよぉ…)アタフタ

クリスタ「……わ、私の大切な人を守るために、ここに来ました!」

キース「そうか。だが、貴様のことなんかミジンコ程度にしか思われてないぞ!」

クリスタ「!」ガーン

45: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/08(月) 21:10:04.75 ID:ze/svPhj0

キース「この程度の言葉で傷着くようなら、貴様は開拓地行きだ!」

クリスタ「…」ウルウル

訓練兵(泣かせたー!?)

キース「そんな目で見るな!」

クリスタ「…」ウルウル

キース「……なんか、その…すまん」

訓練兵(教官が謝ったー!?)


こうして、入団式は終わった。

49: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/08(月) 21:21:32.32 ID:ze/svPhj0

エレン「クリスタ」

クリスタ「どうしたの、エレン?」

エレン「俺はお前の事、ミジンコとか思ってないからな」

クリスタ「え?」

エレン「この世で1番、大切な人だ」ギュッ

クリスタ「う、うん///」

ジャン(……べ、別にいいもんっ!俺だっていつか運命の人と…。これだけ言わせてくれ…)

ジャン「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」

66: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/09(火) 18:20:55.23 ID:Z5Uvz/6T0
ーーー

ーー



エレン「まさか直球で言うとは思ってなかったよ」

ジャン「俺は嘘が大っ嫌いだからな」

エレン「だからって正直過ぎてもこの先困るぞ。見たか、教官の顔。すっげえヤバかったぞ」

ジャン「今度頭突きしてきたら削ぐ」

エレン「本当にやるなよ」

「おーい、君たちー!」

ジャン「なんだ?」

「シガンシナ区出身だろ。話しを聞かせてくれよ、超大型巨人のことを!」

エレンジャン「……」

67: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/09(火) 18:24:53.09 ID:Z5Uvz/6T0

ーーーーー


エレン「だから、見たことあるって」

訓練兵「おおー!」

トーマス「本当か!」

「どのくらい大きいんだ?」

ジャン「壁を跨ぐぐらい大きかったな」

「マジかよ!」

「俺の情報当たってた!」

68: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/09(火) 18:28:59.84 ID:Z5Uvz/6T0

エレン「ジャン、嘘つくな」

エレン(てかさっき、嘘大っ嫌いって言ってなかったか?)

エレン「そこまで大きくない。実際は壁から顔を出すぐらいだ」

「じゃあウォール・マリアを破った鎧の巨人は!?」

エレン「そう呼ばれてるけど、俺の目には普通の巨人に見えたな」

ジャン「足元にトラップでも仕掛けてたら転んでたんじゃね」


アハハハ ジャンッテオモシレー



70: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/09(火) 19:47:52.28 ID:Z5Uvz/6T0

「じゃ、じゃあ普通の巨人は!?」

エレン「!」ガタッ

ジャン「!」

エレン「ウップ…」

ジャン「悪いが普通の巨人についてはNGだ。エレンの母ちゃんは…」

マルコ「皆、もう質問はよそう!思い出したくないこともあるだろ」

コニー「す、すまん!いろいろ聞い」

エレン「ーーーいや、違うぞ!」

71: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/09(火) 20:32:59.55 ID:Z5Uvz/6T0

エレン「巨人なんてな、実際対したことねぇ。俺達が立体起動装置を使いこなせるようになれば、あんなのは敵じゃない」

「おお!」

「本当か!?」

「巨人に復讐してやる!」

エレン「俺たちは…巨人に勝てる!」

「そんな訳ないじゃないか!」

「!?」

「なんだ!?」

75: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/09(火) 21:00:32.76 ID:Z5Uvz/6T0

「君たちは巨人を見てないから、なんとだって言える。
でも!僕は巨人を見たから、分かるんだ!人類は…巨人に勝てない…!」

「そうだよな…」

「やっぱり人類は巨人に勝て」

エレン「いや、勝てる!」

「何故そこまで肯定的に言えるんだ!君もシガンシナ区出身なら見ただろ、巨人達を!」

エレン「ああ、見たさ」

「だったら何故!?」

エレン「なあ、お前はさ。最初から負けを認めるのか?」

77: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/09(火) 21:10:51.39 ID:Z5Uvz/6T0

「い、いきなり何をーー」

エレン「人間は、負けても負けても立ち上がってきたんだ。最初から勝ち目がないなら、壁から出たりなんてしない。
でも、人間は負けを認めてない」

エレン「俺達は、希望が持てる」

「……」

エレン「外で喰われた人たちは無駄死にじゃない。人類に貢献したんだ。それを否定する奴は俺が許さねぇ」

エレン「まっ、こんなガキに論されてもムカつくだけか」ハハハ

「君は強いね…」

78: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/09(火) 21:19:46.14 ID:Z5Uvz/6T0

エレン「ん、何のことだ?俺は全く強くねぇよ。まあ、これから強くなるけどな。
……お前、名前はなんて言うんだ?」

「……アルミン・アルレルト」

エレン「よろしくな、アルミン」スッ

アルミン「こちらこそ」ニギッ

エレン「あれ、そういえばお前、どこかで見たことあるぞ」ジー

アルミン「?」

エレン「あっ、思い出した!確か、外の世界について話してた奴だ!
あの話しの続きを聞かせてくれよ!」キラキラ

アルミン「う、うん…。もちろんいいよ」

エレン「っしゃあ」

89: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/10(水) 17:46:40.86 ID:rNa3964O0


ーーーーー

クリスタ「なんだかんだで2人とも、仲良くなったみたい」

ジャン「クリスタ、今までどこ行ってたんだ?」

クリスタ「お芋の子にご飯を分けてあげようとして」

ジャン(あの芋女のことか)

ジャン「それにしては、遅かったな」

クリスタ「そのあと、男の子達に話しかけられちゃって…」

ジャン(よし、あとでそいつら潰そう)

クリスタ「でも、エレンのところに行かなくちゃ、て言ったらみんな、魂が抜けた見たいに…」

91: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/10(水) 17:51:22.76 ID:rNa3964O0
>>89変換ミス

クリスタ「でも、エレンのところに行かなくちゃ、て言ったらみんな、魂が抜けたみたいに…」



ジャン(残念、クリスタにはエレンしか見えてねえからな)

ジャン「俺達もエレンのとこに行こうぜ」

クリスタ「うん」

「……」ファサッ

ジャン「!」

クリスタ「どうしたの、ジャン?」

ジャン「……悪い、先行くわ!」ダッ

クリスタ「あ、うん…もういない」

クリスタ(ジャンが女の子を追いかけてった…)

96: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/10(水) 19:42:21.21 ID:rNa3964O0

ジャン「なあ、あんた!」

「……」クルッ

ジャン「えっと、その、見慣れない顔つきだから、つい…。す、すまない。
とても綺麗な黒髪だ……//」

「どうも」スタスタ

ジャン「…」ポカーン

ジャン「……あ、あれ。何処行った…?」キョロキョロ


「アルミンに友達が出来て良かった。私も早く、友達を作らなきゃ」

「さっきの人、私の黒髪を褒めてくれた。……少し嬉しい」

103: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/10(水) 20:20:47.90 ID:rNa3964O0

翌日ーー


キース「今から貴様らの適性を見る!これが出来ない奴は囮にも使えん!
開拓地に移ってもらう!」


「おい、見ろよあいつ!」

「全くブレがねぇ!」

「…」ピタッ

「本当に女かよ」

「な、名前は!?」

「確か、ミカサ・アッカーマンじゃなかったか」

104: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/10(水) 20:31:13.87 ID:rNa3964O0


ジャン(あいつ、ミカサ・アッカーマンって言うのか…。それにしても綺麗だな…)ポー

キース「次はジャン・キルシュタイン!」

ジャン「はい!」

ジャン(おい、今ミカサを見てんだよ!邪魔すんなハゲ!」

キース「よし、貴様は今日飯ぬきだ」

ジャン「」

117: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/11(木) 18:34:47.81 ID:AaAckgoh0

キース「次、クリスタ・レンズ!」

クリスタ「は、はひ!」

クリスタ(か、噛んじゃった…。恥ずかしい…)カア

「天使だ…」

「可愛い…」

「あとで話しかけてみよ…」

ジャン(ははっ、可哀想に。クリスタには心から決めた奴がいるから、お前らの入り込む余地はねえ)

118: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/11(木) 18:39:01.30 ID:AaAckgoh0

ジャン(てか、いい加減気づけよ。クリスタには好きな人がいるくらい)


ジャン(さてと、エレンの奴は…)

エレン「…」ブラーン

ジャン「お、おい…出来てねぇじゃん!どうしたんだよ、あいつ!)

クリスタ「え、エレン!?」


エレン(あれ、全然起き上がることが出来ねぇ……。な、なんでだよ、おい!
俺には才能がないのかよ……!!)

119: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/11(木) 19:15:48.00 ID:AaAckgoh0

夜ーー

ジャン「どうしたんだ、エレン。お前らしくないじゃないか」

エレン「なあ、ジャン。俺には、才能がないのかな……」

ジャン「何とも言えねえ」

エレン「そうか…」

ジャン「俺は才能とか、天才とかどうだっていい。人間は努力すれば、それに見合ったことが可能になる。結論は1つ」

ジャン「努力は、嘘をつかない」

121: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/11(木) 19:18:05.74 ID:AaAckgoh0

エレン「……」

ジャン「多分な、たぶん…」

エレン「………少し、夜風にあたって来る」スタスタ

ジャン「ああ」



ジャン(頑張れよ、俺からは特に、アドバイスすることはない。ただ)

ジャン(必死になれ)

131: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/11(木) 20:35:25.24 ID:AaAckgoh0


エレン「頼む、2人とも!すごいうまいって聞いたぞ!ライナー、ベルトルト!」

ライナー「すまんが、ぶら下がるのに、コツがあるとは思えん。期待するような助言はできそうにないな」

エレン「そうか…」

ベルトルト「エレンは、あのシガンシナ区出身だよね」

エレン「ああ」

ベルトルト「じゃあ、巨人の恐ろしさを知ってるはず。なのに、どうして兵士を目指すの?」

エレン「それは…」


ジャン「夜風にあたるんじゃなかったのか、エレン」

132: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/11(木) 20:38:08.03 ID:AaAckgoh0

エレン「ジャン!」

ベルトルト「君は…」

ジャン「ジャン・キルシュタインだ。よろしくな」

ライナー「よろしく」

ジャン「で、何の話しをしてるんだ?」

ベルトルト「君たちがどうして、兵士を目指すのかって」 

ジャン「そんなの決まってる」


ジャン「巨人への復讐のためだ」

153: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/12(金) 20:49:56.21 ID:heBk6mTN0

ジャン「最近俺の中で、矛盾が生じている。口では内地と言っているが、心では巨人への復讐を望んでるのかもしれない」

ジャン「最初は何故、エレンがそこまでして巨人を駆逐したいのか分からなかった。
駆逐したところで親が帰ってくるわけじゃないのに。だが、分かったよ。親が殺されて」

ベルトルト「ッ!」

ライナー「まさか……!」

ジャン「俺の親は、訳も分からんウォール・マリア奪還作戦で死んだ。
その時、微かに芽生えた。ああ、巨人をぶっ殺したいってね」

エレン「……」

ジャン「だから今、迷っている。内地に行くのか、巨人どもをぶっ殺すのか」

エレン「……俺が決めることじゃない、変に気を使わなくていい」

ジャン「別につかってねえよ、これは本心だ」

エレン「そうかよ…」

166: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/15(月) 19:19:16.59 ID:42eIzfTi0

ーーーーー


エレン「2人はどこ出身なんだ?」

ベルトルト「僕とライナーは、ウォールマリア南東の、山奥の村出身なんだ」

エレン「えっ!そこって…」

ベルトルト「ああ、川沿いの栄えた町とは違って、情報や連絡がこなかった。何せ、連絡より先に巨人が来たからね」

ジャン「……」

ベルトルト「明け方だった…。やけに家畜が騒がしくて、聞き慣れない地響きが次第に大きくなっていった」

168: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/15(月) 20:30:47.21 ID:42eIzfTi0

ベルトルト「いつしかそれが、何かの足音だと気づいて。そして、急いで窓を開けたら…」

エレン「…」ゴクッ

ベルトルト「そのあとは、えっと…あまり覚えていない…。
みんな、酷く混乱していて…」

ライナー「おい、何だって突然そんな話すんだよ」

ベルトルト「ご、ごめっ。つまり、僕が言いたいのは、君達は彼らとは違うだろってことなんだけど」

ジャン「彼ら…?」

ベルトルト「巨人の恐怖を知らずに、ここにいる人達」

ライナー「……」

173: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/18(木) 18:30:38.14 ID:dRmZhCZ90

ベルトルト「彼らがここにいる大半の理由は、世間的な体裁を守るためさ」

ベルトルト「12歳を迎えて生産者に廻る奴は腰抜けだって、世論に流されて、兵士になった」

ベルトルト「とは言っても、僕も彼らと変わらない。安全な内地に勤務出来る憲兵団狙いで、
兵士を選んだ」

ベルトルト「それがだめだったら、全て放棄するかもしれない。僕には、自分の意思がない」

ジャン「自分の命を大事にすることだって、立派なことだ」


ライナー「俺は、帰れなくなった故郷に帰る。俺の中にあるのはこれだけだ。
……絶対に何としてもだ」

エレン「……」 

ベルトルト「君は、君は何で兵士に……」

エレン「俺はーーー」

174: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/18(木) 18:37:20.33 ID:dRmZhCZ90

エレン「ーー殺さなきゃならねえと思った」

ベルトルト「…!」

エレン「さっきも言ったが、復讐のためだ。この手で巨人どもを皆殺しにしなきゃならねえって」

エレン「てか、さっきから同じこと聞くなよ。何回聞いたって、俺の気持ちは変わらん」

ライナー「巨人と遭遇しても、心が折れるってことはなかったのか」

エレン「ああ。まあ、今となってはなれるかどうかってとこだけど」


ライナー「ベルトの調整から見直してみろ。お前ならやれるはずだ。
エレン・イェーガーだったっけ」

エレン「ああ、ありがとう。ライナー・ブラウンだよな」

176: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/18(木) 18:44:59.92 ID:dRmZhCZ90

ーーー翌日


キース「エレン・イェーガー、覚悟はいいか」

エレン「はい!」

エレン(やる、俺はやる。俺には素質がねえかもしれねえけど、根性だけは誰にも負けねえ…!)

キース「始めろ!」




エレン(理屈なんか知らん、根拠もない。でも、俺にはそれしかねえ!)

エレン(これが俺のー)ピタッ

訓練兵「おおー!」

「やったぞあいつ!」


エレン(やった、出来た!)

177: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/18(木) 18:48:59.64 ID:dRmZhCZ90

グルッ

エレン「ーーーうわっ」ガタン

キース「ん?」

エレン「まだ、まだ…!俺は……!!」

キース「降ろせ」


エレン「……お、俺はっ…!」

キース「ワグナー、イェーガーのベルトと交換しろ」

トーマス「は、はい!」

178: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/18(木) 18:54:24.83 ID:dRmZhCZ90




エレン「……」ピタッ

キース「装備の欠陥だ、貴様が使用していたベルトの金具が破損していた。
ここが破損するなど聞いたことはないが、新たに整備項目に加えないとならないな」

「じゃああいつ、壊れた装備で一時は…」

「凄いな…」

エレン「で、では、適性判断は…」

キース「問題ない、修練に励め」

エレン「っしゃあ!」

エレン(やった、やったぞ!どうだ、ジャン、クリスタ!巨人とも戦える!)

179: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/18(木) 18:58:41.25 ID:dRmZhCZ90


ライナー「なんとかなったようだな」

アルミン「目でどうだ、って言ってるよ」

ジャン(俺が出来て、エレンが出来ない訳がねえ)

クリスタ「違う……」

アルミン「え?」

クリスタ「これで、立派な兵士になれるって思ってる」

ライナー(うお、なんだこの女神は!)ジー

ベルトルト(羽が生えてる…)ジー

ジャン(はあ、また犠牲者が増える…)



キース(グリシャ、今日お前の息子が、兵士になったぞ)

181: ◆Ls0QbhK90s 2013/07/18(木) 19:01:16.39 ID:dRmZhCZ90

ーーーーFin


これにて終わりです。
読んで頂きありがとうございました。