2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 13:52:50.26 ID:8tvU7KhX0
ミカサ「タナバタ?」

ミカサ母「そうよ。お空にはオリヒメ様とヒコボシ様がいるの」

ミカサ母「二人は仲良しだったんだけど、いつしか仕事もせずに遊ぶようになったの」

ミカサ母「その罰として一年に一度しか会えなくなったの」

ミカサ「一年に一度しか会えないなんて可哀そ

ミカサ母「燃えるわ~!恋焦がれた末の逢瀬!ねぇ、おとうさん!」

ミカサ父「おーい、かあさーん!?」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
ミカサ「(夢を見た。まだお父さんとお母さんがいた時の)」 

ミカサ「(働かないと会えなくなるなんて、嫌だ)」

引用元: ミカサ「...かいこ?」 

 

3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 13:55:35.73 ID:8tvU7KhX0
ーー朝 食堂

エレアル「いただきます」

ミカサ「(今の私の仕事はなんだろうか)」

エレン「今日は兵站行進から始まるから早く食って用意しようぜ」

アルミン「そうだね、僕は体力がないから体調くらいは整えて臨まないと」

エレン「ミカサもちゃんと食っとけよ」

ミカサ「(巨人の駆逐?いや、まだ訓練兵だから訓練?)」

アルミン「ミカサ?どうしたの」

アルミン「なんでもない。そろそろ行こう」

ーーー

サシャ「(ミカサがパンを残してますね)」

4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 13:57:19.36 ID:8tvU7KhX0
ーー兵站行進

キース「どうしたアルレルト」

キース「貴様だけ遅れているぞ!」

アルミン「く......くそっ......」

ミカサ「アルミン」

アルミン「ミカサ...」

ミカサ「リュックの位置が低い」

ミカサ「重心は上に」

ミカサ「あと胸で息を受けないで、お腹に落として」

アルミン「ハァ、スゥウ」

ミカサ「そう。あなたの武器は体力じゃない」

ミカサ「自分の武器を活かして」

アルミン「ハァ、スゥウ」コクッ

ミカサ「(助言は仕事になるだろうか)」キョロキョロ

ミカサ「ハンナーー」

6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 14:00:01.80 ID:8tvU7KhX0
ーー昼 食堂
フランツ「ハンナ!最後まで走りきったじゃないか」

ハンナ「ええ、フランツ!もう少しであなたと併走できるわ!」

エレン「なんだよあのバカ夫婦」

アルミン「けど、僕も走りきることができたんだ」

アルミン「これは紛れもない事実だ」

アルミン「兵站行進ですら、体力だけじゃないってことなんだ!」

アルミン「あとでマルコに話してみよう」

7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 14:04:33.51 ID:8tvU7KhX0
ーー座学

眼鏡教官「壁外拠点の食料の備蓄には必ず酵母も一緒にしておく」

眼鏡教官「これにより腐敗を極端に遅くすることができる」

コニー「なぁサシャ?なんで酵母を一緒にすると腐らねぇんだ?」

サシャ「何ででしょうね?干したり燻製にしたりするわけでもないのに」

ミカサ「例えば、羊を夜中も放しておくと?」

コニー「狼に食われちまう」

ミカサ「柵に入れておくと?」

コニー「羊はそのままだな」

ミカサ「そう。羊が食料で、柵が酵母にあたる」

コニー「狼に食われなきゃ羊が残るな!」

コニー「ありがとよ、ミカサ!」メモメモ

眼鏡教官「ーー経験則だけが知られ、科学的理論は解明されていない」

9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 14:07:40.54 ID:8tvU7KhX0
ーー兵法講義

眼鏡教官「距離をとって範囲攻撃ができると、巨人の進行を足止めすることができる」

眼鏡教官「この時の武器は何が有効か。イェーガー答えてみろ」

エレン「はっ、『土石をバネの力で放り投げる機械』です!」

アルミン「...」

コニー「なぁアルミン?そんな名前の機械はないと思うんだが」

眼鏡教官「そうだな、投石機が有効だ。また大弩もよいだろう」

エレン「よし!」

ミカサ「エレン。言葉はちゃんと覚えたほうがいい」

エレン「なんでだよ?わかったらいいじゃねぇか」

ミカサ「巨人と対峙する時、仲間と連携をとらなければならない」

ミカサ「共通の言葉を使えば連携もとりやすい」

エレン「あぁ...」

ミカサ「あのオルオも言葉には気を配っているらしい」

エレン「オルオって、あのリヴァイ班のオルオ・ボザドさんのことか!?」

ミカサ「喋り方に工夫を加えて、チームの連携を向上させているそうだ」

エレン「そうか...わかったぞ、ミカサ」

エレン「いや、『理解した』」

10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 14:10:19.67 ID:8tvU7KhX0
ーー夜

ミカサ「(水汲みも終わった。私は仕事をしているだろうか)」

ミカサ「(自習室に明かりがついている?)」ガチャ

コニー「うわっ、脅かすなよ」

ミカサ「コニー?何をしているの?」

コニー「母ちゃんに手紙書いてんだよ」

コニー「部屋で書いてたら、周りがうるさくてよ」

コニー「エレンなんかやたら優しい顔をしやがるし」

コニー「...お前も見たことないくらい優しい顔になってやがる」

ミカサ「すまない。悪気はなかった」

ミカサ「あなたのお母様はきっと喜んでいる」

コニー「だといいけどな。ミカサは母ちゃんに手紙を書いたりしないのか?」

ミカサ「私は書かない」

コニー「なんでだよ?ミカサの母ちゃん心配してるんじゃねぇの?」

ミカサ「かもしれない」

ミカサ「しかし、私の母はすでに他界している」

ミカサ「...手紙は送れない」

コニー「すまんっ、いろいろ聞いちまった」

コニー「俺って馬鹿だから」

ミカサ「違う...」

ミカサ「コニーはただ質問をしただけ」

ミカサ「そして今は私の心中を察してくれている」

ミカサ「ところで手紙は書き終えたのだろうか」

コニー「まだ書けてねぇ。何回か書いてんだけど、書き方がよくわからん」

ミカサ「コニーがよければ手伝おう。手紙にも書き方がある」

コニー「そうか?よろしくたのむ」

11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 14:13:14.05 ID:8tvU7KhX0
ーーーー

手紙「

~~~

それではまた おたよりします
ははうえさま

          コニー



コニー「できた。俺は天才だった...」

コニー「ありがとよ、ミカサ」

ミカサ「かまわない」

コニー「しかし手紙だけじゃなくて、なんか贈りてぇな」

コニー「何もねぇけどな」

ミカサ「私はそろそろ宿舎に戻る」

コニー「おう、おやすみ」

ミカサ「えぇ、おやすみなさい」バタン

コニー「(ミカサに何か礼をしねぇとな)」

12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 14:16:15.78 ID:8tvU7KhX0
ーー女子宿舎

ミカサ「(お母さんに手紙...少しうらやましい)」

サシャ「お帰りなさい、ミカサ」

ミカサ「サシャ?まだ起きていたの?」

サシャ「えぇ、朝のパンのお礼をしようと思いまして」

ミカサ「朝食のパン?」

サシャ「私の分がミカサのお皿に置いてありました」

ミカサ「あれは

サシャ「今日の訓練では後ろのほうまで走っていきましたね?」

サシャ「みんないつもより走れたと喜んでいました」

サシャ「けどパンも食べずにそんなに走ったら」

サシャ「さすがのミカサでも倒れちゃいます」

サシャ「何かあったんですね?」

サシャ「『話をするだけでも楽になる、らしい』ですよ?」

ーーーーーー
ーーー

13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 14:17:49.80 ID:8tvU7KhX0
サシャ「大丈夫です、それは夢ですよ」ナデナデ

ミカサ「むぅ」

サシャ「みんなのお手伝いもミカサの無理のない範囲でお願いします」

ミカサ「わかった、そうしよう」

サシャ「ところで、今度兵站行進で使った森に行きませんか?」

サシャ「そろそろ木苺が食べ頃になった気がします!」

ミカサ「えぇ、行きましょう」クスッ

14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 14:19:49.31 ID:8tvU7KhX0
ーー朝 男子宿舎

コニー「さて、行きますか」

エレン「どうしたんだよコニー、こんな朝っぱらから」

エレン「なんだよその格好?めちゃくちゃ格好いいじゃねぇか!」

コニー「ちょっと森まで獲物を捕まえにいって来るわ」

コニー「エレンも来るか?」

エレン「あぁ、俺も行く。アルミンも行こうぜ」

アルミン「ごめんね、エレン」

アルミン「今日はマルコと『食事と体力の関連性』についての考察をしてくるよ」

エレン「...」

コニー「なんだそりゃ?」

アルミン「何を食べたら体力が持つかを考えてたんだ」

アルミン「ある程度まとまったからマルコと考えをすり合わせにいくんだ」

エレン「...あぁ、そういうことか」

エレン「また今度な、アルミン」

アルミン「うん、いってらっしゃい」

ーーーーーー
ーーー

15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 14:21:33.52 ID:8tvU7KhX0
ーー朝 女子宿舎

サシャ「さて、行きましょうか」

ミカサ「サシャがものすごい格好をしている」

サシャ「近くとはいえ森に行きますからね」

サシャ「可能な限りの準備は必要です」

16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 14:25:28.14 ID:8tvU7KhX0
ーー森

エレン「ところで、一体何を狩るんだ?」

エレン「コニー?」

エレン「(すげぇ集中してる...普段の訓練の比じゃねぇな)」

コニー「あぁ、すまん。」

コニー「ウサギの足跡が多いから、ウサギを狩ろうと思う」

エレン「足跡?どれだよ」

エレン「コニー、どうやって見るんだ?」

コニー「”感じろ”としか言えん」

エレン「お前...」

コニー「悪ぃけど、そうとしか言えん」

コニー「そこに足跡があるだろ?」

エレン「ウソ...だろ?」

エレン「コニーの手伝いはできそうにねぇな...」

コニー「気にすんなって。あっちの方に木苺がなってたから適当に食べててくれ」

コニー「ん?誰かいんのか?」

17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 14:27:38.97 ID:8tvU7KhX0
ーー森

ミカサ「(子供の頃に住んでいた場所に似ている)」

ミカサ「(お母さんとよく採りに行ったな)」

サシャ「ミカサ、どうですか?」

ミカサ「とても懐かしい」

サシャ「それはよかったです」

サシャ「おや?人の声がしますね」

18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 14:29:40.71 ID:8tvU7KhX0
ーーーー

コニー「サシャじゃねぇか」

サシャ「コニーでしたか」

サシャ「今日はどうしたんですか?ものすごく格好いいですよ?」

コニー「ミカサに手紙の書き方を教わったからな。その礼にウサギでもと思ってな」

コニー「お前こそ、すげぇカッコいいな」

サシャ「ミカサがお疲れでしたから連れ出したんですよ。それで木苺を摘んでジャムを作ります」

コニー「...」

サシャ「...」

コニー「やった!ご馳走だ!」

サシャ「来週の食事が楽しみですね!」

コニー「俺らの分もとっとけよ」

サシャ「私たちの分もおねがいしますね」

コニー「エレン。ちょっと行ってくるわ」

サシャ「ミカサ。また戻ってきますので、木苺狩りをしていてください」

19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 14:32:05.78 ID:8tvU7KhX0
ーーー

エレン「あいつらはえぇな」

エレン「手紙の書き方を教えてたんだって?」

ミカサ「そう。コニーがお母さんに手紙を書いていた」

ミカサ「私たちにはもうできないことだから」

エレン「...そうだな」

ミカサ「しかし」

ミカサ「エレンが手紙を書くなら私が受け取ろう」

ミカサ「エレンが手紙を受け取りたいなら私が書こう」

ミカサ「私たちは家族だから」

20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 14:34:50.24 ID:8tvU7KhX0
ーーーー

エレン「これはどうだミカサ?」

エレンが差し出し、私は口で受け取る

ミカサ「ジャムにするにはもう少し熟したものがいい」モグモグ

ミカサ「このくらい」

私が差し出し、エレンは口で受け取る

エレン「甘いな」モグモグ

エレン「そういや、飯の量が増えてから筋肉がついてきたんだが、ほれ」

ミカサ「んっ」モグモグ

エレン「飯と筋肉って関係あるのか?」

ミカサ「ある。肉を食べれば筋肉になる、はい」

エレン「あぁ」モグモグ

ミカサ「パンを食べれば体力になる」

エレン「けどあんまり肉はでないよな」

ミカサ「動いていたらなんでも構わない」

ミカサ「魚でも蛇でも」

ミカサ「虫でも」

エレン「ふぅん。じゃあ、このでっかい芋虫なんかでもいいのか?」

ミカサ「かまわない」

ミカサ「しかし、集めるのが大変なので、虫はあまり勧められな...」

エレン「そうか、残念だな」

エレン「ミカサ?」

ミカサ「...かいこ?」

21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 14:40:44.60 ID:8tvU7KhX0
ーーーーー
ミカサ「お母さん、なんでいもむしを飼ってるの?」ツンツン
ミカサ母「この芋虫はねーー」
ーーーーー

ミカサ「エレン、この虫と木を持って帰ろう」

エレン「かまわないけど、どうするんだ?」

ミカサ「二人で育てよう」

エレン「...」

ーーーーーー
ーーー


コニー「おそくなっちまった」

サシャ「二人とも何故虫取りをされているんですか?」

22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 14:44:53.11 ID:8tvU7KhX0
ーーーー

ミカサ「おいしい」

コニー「そうか?喜んでもらえたみてぇだな」

エレン「俺まで食っていいのか?」

コニー「なぁサシャ?エレンは何を言ってるんだ?」

サシャ「おそらく、自分が食べるより美女に食べさせたほうがいいのではないか?と言っています」

エレン「そうじゃねぇよ」

エレン「俺は何もしてねぇのに食っていいのかなって思ったんだ」

コニー「何もしてねぇって、俺と狩りに来たじゃねぇか」

コニー「仲間で分けるのは当然だろ?」

サシャ「当然ですね」

エレン「お...お前ら」

23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 14:47:09.68 ID:8tvU7KhX0
ーーーー

コニー「さて、内臓は食い終えたし帰ろうぜ」

サシャ「来週にはお肉が食べごろですよ...えへへ」

ミカサ「サシャ、涎が」フキフキ

サシャ「ありがとうございます。ところでその虫で何をするんですか?」

ミカサ「これはーー」

ーーーー

サシャ「へぇ、便利な虫ですね」

ミカサ「そう。営倉の隅を貸りて育てようと思う」

コニー「なぁ、ミカサ?俺も手伝うから分けてもらえねぇか?」

コニー「母ちゃんに贈りたいんだ」

ミカサ「かまわない」

エレン「いや、俺がやる」

エレン「俺がやって、それを仲間と分ける」

エレン「それでいいだろう、ミカサ?」

ミカサ「かまわない」クスッ

サシャ「よかったですね、コニー」

エレン「あぁ。ありがとよ、エレン!」

24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 14:51:05.64 ID:8tvU7KhX0
ーー営倉

エレン「箱は用意したが、ほかに何をすればいいんだ?」

ミカサ「持ち帰った木の葉を入れる。そしてふたをしてあげる」

エレン「餌と...ふたをしないとどうなるんだ?逃げるのか?」

ミカサ「逃げない」

ミカサ「餌がなくなっても、敵が近づいても、逃げない」

ミカサ「そしてとても弱い」

エレン「なんかつらいな」

ミカサ「その代わり紡ぎだす糸は非常に美しい」

ミカサ「全力で守りたくなるほどに」

エレン「そうか」

ミカサ「話がそれた。ふたはネズミに食べられないようにするため」

エレン「ネズミか」

ミカサ「この虫は美味しいらしい」

25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 14:55:24.76 ID:8tvU7KhX0
ーーーー

エレン「準備ができたな、後はどするんだ?」

ミカサ「実は虫の数が少ないので、あまりできることはない」

ミカサ「餌をやり、掃除をしてやるだけでおとなしく成長する」

エレン「...家畜どころじゃねぇな」

ーー3週間後 営倉

エレン「ウサギはうまかった」

ミカサ「まだ言っている」クスクス

エレン「焼いたウサギ肉にクワノミのジャムソースがすごく合うんだな」

ミカサ「2週間同じことを言っている」クスクス

エレン「かいこ達はどうなったかな」

エレン「ミカサ!白い塊が!」

ミカサ「それが繭。それから糸を取り出す」

エレン「かいこはどうなるんだ?」

ミカサ「[ピーーー]」

エレン「...そうか。世界は残酷だもんな」

ミカサ「えぇ。だからこそ感謝は忘れない」

エレン「あぁ」

27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 14:59:48.37 ID:8tvU7KhX0
<<25 差し替え

ーーーー

エレン「準備ができたな、後はどするんだ?」

ミカサ「実は虫の数が少ないので、あまりできることはない」

ミカサ「餌をやり、掃除をしてやるだけでおとなしく成長する」

エレン「...家畜どころじゃねぇな」

ーー3週間後 営倉

エレン「ウサギはうまかった」

ミカサ「まだ言っている」クスクス

エレン「焼いたウサギ肉にクワノミのジャムソースがすごく合うんだな」

ミカサ「2週間同じことを言っている」クスクス

エレン「かいこ達はどうなったかな」

エレン「ミカサ!白い塊が!」

ミカサ「それが繭。それから糸を取り出す」

エレン「かいこはどうなるんだ?」

ミカサ「死ぬ」

エレン「...そうか。世界は残酷だもんな」

ミカサ「えぇ。だからこそ感謝は忘れない」

エレン「あぁ」

28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 15:02:37.69 ID:8tvU7KhX0
ーーーー

糸車と湯の入ったなべが用意された。

ミカサ「エレンは戻るといい。ここからは巻き取るだけだから」

エレン「いや、最後まで居る」

ミカサ「そう」

ーーーー

ミカサ「~~♪」カラカラ

エレン「(ミカサ...)」ウトウト

エレン「(母さん...)」ウトウト

エレン「(俺は、これ以上巨人に何も奪わせない...)」

ミカサ「エレン?」

エレン「」スヤスヤ

ミカサ「おやすみなさい」ニコッ

29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 15:04:15.09 ID:8tvU7KhX0
ーーーー

エレン「あれ?ミカサ」パチッ

ミカサ「そろそろ戻ろう」

エレン「糸はどうなった?」

ミカサ「たくさん取れた。ほら」

エレン「すげぇきれいだ」

ミカサ「一本一本が命だから」

エレン「そうだな」

ミカサ「エレンは食べる?」

エレン「は?何をだよ」

ミカサ「茹でた繭の中身」

エレン「...あぁ、食う。食って強くなる」

ミカサ「どうぞ」

ミカエレ「「いただきます」」

30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 15:06:00.96 ID:8tvU7KhX0
ーーーー

コニー「ありがとよ、ミカサ!」

ミカサ「かまわない。お母さんに贈るといい」

サシャ「とても綺麗ですね」

コニー「けどいいのか?こんなんもらっちまって?」

エレン「受け取れよ、コニー」

エレン「『仲間』だろ?」ポム

ミカサ「コニー、お母様を大切にして欲しい」ニコッ

ーーーーー
ーーー


31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 15:11:11.83 ID:8tvU7KhX0
ーー森

エレン「ミカサ、この紙に何を書くんだ?」

ミカサ「この短冊に願いを書くと、それが叶うらしい」

エレン「はぁ?んなわけねぇだろ」

ミカサ「私もそう思う。ただ、お母さんの所に届くかもしれない」

エレン「...そうか。ミカサ、書くもの貸してくれ」

ーーーーーー
ーーー


ミカサ「笹に吊るした?」

エレン「あぁ、後は火をつけるだけだ」

ミカサ「そう」

エレン「...届くといいな」

ミカサ「えぇ。きっと届く」

パチパチ

32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 15:13:31.65 ID:8tvU7KhX0
ーーーー

ミカサ「エレン手を出して」

エレン「こうか?」

エレン「紐?」

ミカサ「あの糸で作ったお守り。エレンを守ってくれるように」

ミカサ「結べた」

エレン「お前にはもらってばっかだな」

ミカサ「そんなことはない。エレンはーー」

ーーエレンは私に命をくれた。

ーー暖かさも、やさしさも。

エレン「しかしお前とこうして過ごすのはいつ以来だ?」

エレン「二人で薪拾いをしていたとき位か?」

エレン「お前あの時からすごかったもんな」

ミカサ「今もエレンよりできるだろう」

エレン「言ったな、ミカサ?今度薪割で勝負しようぜ?」

エレン「数をちょろまかすなよ?」

ミカサ「もちろん」

ミカサ「(この時間が続けばいいのに)」

ーーーーーー
ーーー

33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 15:18:51.03 ID:8tvU7KhX0
エレン「そろそろ帰ろうぜ」

ミカサ「あっ」

待ってエレン、まだこうしていたいーー

エレン「そんなに引っ張ったら、袖が伸びちゃうだろうが」

ミカサ「すまなかった」

待ってエレン、振りほどかないでーー

待ってエレンーー



ーー寒い

34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 15:20:17.66 ID:8tvU7KhX0
ーーーー

エレン「ほら」

エレン「早く帰ろう」

差し出される手

私は、私はーー

エレン「俺達の場所に」

ミカサ「うん...帰る」

私はその手を取る

ミカサ「あったかい...」

ーーーーーー
ーーー

35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/15(月) 15:22:29.14 ID:8tvU7KhX0
ーーーー

エレン「こうしてお前と帰るのも懐かしいな」

エレン「すげぇ、久しぶりな気がする...」ハッ

エレン「『懐かしい』じゃなくて、『久しぶり』じゃなくて...」

ミカサ「...」クスッ

ミカサ「...かいこ?」


おしまい