4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 12:26:56.49 ID:+/iQlOsS0
岡部(紅莉栖の事を諦め、まゆりと共に生きていこうと決めて俺はまゆりに告白した)

岡部(まゆりも喜んで俺の告白を受け入れてくれた。そして初めてのデート当日、鈴羽から例の電話がかかってきた)

岡部(紅莉栖を助ける事が出来るかもしれない。俺はその賭けに乗った。思えば、あの時、初デートを邪魔されたまゆりはどこか不機嫌そうだった……)

岡部(そして紅莉栖をこの手で殺し一度の失敗を経て、自ら刺される事を代償に俺はこの未知の世界線シュタインズゲートに到達した)

引用元: 岡部「まゆりルート経由でシュタインズゲートに到達したら修羅場になった」 

 

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5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 12:35:52.74 ID:+/iQlOsS0
岡部(ナイフで刺された俺は直ぐに入院する事になった。入院中は周りの世話を全てまゆりにして貰った)

岡部(その礼として、俺は退院後にまゆりと一緒に買い物に付き合うと約束をした。あの時のまゆりはとても楽しそうに笑っていた)

岡部(退院後、約束通りにまゆりと買い物をした。秋葉原の街を色々と周り、中々楽しかった)

岡部(問題はその帰り道だった。俺はあいつと、紅莉栖と偶然再会した)

岡部(まさかまだ日本に居るなんて思ってもなかった。とっくアメリカに帰っているのだと)

岡部(だが、あいつはずっと俺に礼をしたいと、その一心で一月近くも探し回っていた。俺は気づけば紅莉栖を抱き締めていた……繋いでいたまゆりの手を離して)

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 12:49:08.51 ID:+/iQlOsS0
岡部(俺は紅莉栖と大事な話があると言ってまゆりを先に帰らせた。以外と素直にまゆりは俺の言葉に従ってくれた……しかしここで気付くべきだった。あの時まゆりは俺ではなく、紅莉栖の顔を無表情でじっと見つめていた事に)

岡部(紅莉栖と二人になり、俺は彼女をラボに招いた。ダルはフェイリスに会いに行っていた為、ラボには誰もいなかった)

岡部(ラボに付いた時点で紅莉栖は何故か懐かしいと感じると言っていた。リーディングシュタイナーは誰しもが持つ能力だと、俺は確信した)

岡部(俺が移動してきた数々の世界線、タイムマシン、リーディングシュタイナー、俺は彼女に全てを思い出して欲しい為にそれらの話をした)

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 12:56:24.54 ID:+/iQlOsS0
岡部(正直、信じてくれるとは思っていなかった。当事者である俺ですら、あの事実を受け入れる事は難しかったのだから)

岡部(だが、紅莉栖は全て信じてくれた。それどころか、全てを思い出してくれた)

岡部(俺は涙を流しながら紅莉栖に謝った。一度はお前を救う事を諦めた事に、この手で殺してしまった事に)

岡部(紅莉栖は、そんな俺を許してくれた。彼女に抱き締められ、逆に感謝された。助けてくれてありがとう、と)

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 13:17:31.47 ID:+/iQlOsS0
岡部(俺は心底、この少女を救う事が出来て良かったと思った)

岡部(……問題はこの後だった)

岡部(記憶を思い出した紅莉栖と互いにこれまでの世界線の話を纏めている時だった)

岡部(紅莉栖と俺の記憶に一部、ずれがあった)

岡部(紅莉栖の話を聞くと、俺は彼女と不仲な父親との仲を解消するため共に青森に行く約束をした……らしい)

岡部(らしい、というのは俺の方でそういった約束をした覚えがなかったからだ。数多の世界線を移動し、何度もタイムリープを繰り返したせいか、一部記憶がかすれているのかもしれない……その時はそう判断した)

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 13:30:03.87 ID:+/iQlOsS0
岡部(次に違和感を感じたのは紅莉栖が恥ずかしそうに言った言葉だった)

紅莉栖『そ、そう言えば、ラボで二人きりなんてあ、あの時を思い出すわね……』

岡部(あの時とは一体いつの事だろうか、そう思いつつ、俺はとりあえず彼女の言葉に相槌をした)

岡部(そしたら次は紅莉栖は顔を真っ赤にしながらこう言った)

紅莉栖『あ、あと、最後に言った、あ、あんたへの返事……その、届いてた?』

岡部(言葉の意味を理解できない俺はとりあえず首を横に振った。そしたら紅莉栖はいきなり俺に抱き付いて……そ、その……き、キスをしてきた)

紅莉栖『私も岡部の事が大好き』

岡部(そう言って、またキスをされた。ずっとキスばかりされた……気付けば朝だった)

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 13:49:48.51 ID:+/iQlOsS0
岡部(次の朝。ソファーで紅莉栖と寄り添って寝ている所を一番にラボに来たまゆりに見られた)

岡部(俺は慌ててまゆりに何か言い訳をしようとしが……)

岡部(寝ぼけた紅莉栖がまゆりの目の前で俺にキスした事により、それもできなくなった)

岡部(まゆりは何も言わなかった。ただ、無表情のまま……涙を流してラボを出た)

岡部(……その日以来、ラボは毎日修羅場になった)

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 14:01:22.39 ID:+/iQlOsS0
ラボ

ダル「なあ、オカリン。前から言おうと思ってたんだけどさ」

岡部「何だ、ダル」

ダル「……牧瀬氏とまゆ氏のあれ、何とかならんの?」

岡部「フゥーハハハ、何を言うのだダルよ。助手とまゆりは仲が良いではないか。毎日楽しそうに二人で話して…」

ダル「オカリンが居ない時、二人がどんな仲か知ってる?」

岡部「………」

ダル「二人ともお互いに、まるで最初からいなかったように無視し合ってるんだお」

岡部「……」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 14:12:31.43 ID:+/iQlOsS0
岡部「ははは、何を言ってるんだダルよ。そんなはず……」

ダル「オカリンも本当はとっくに気付いてるんでしょ?」

岡部「……」

ダル「別に牧瀬氏がラボメンになる事は反対しないけどさ。でも正直、ラボをこんな空気されるのは御免だお」

岡部「………」

ダル「オカリンは一応、ラボの責任者なんだし、そこんとこ何とかして欲しいお。るか氏やフェイリスたんも心配してるし」

岡部「分かってる。だが……」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 14:23:55.77 ID:+/iQlOsS0
ダル「二人が仲悪い原因は分かってるんでしょ?」

岡部「……ああ」

ダル「まあ、僕も何となく予測は出来るけど……こればかりは僕もサポート出来ないお」

岡部「いや、済まない。全ては俺の責任だ。俺が何とかする」

ダル「……なら任せるお。あっ、そうそう今から僕、フェイリスたんの所に行ってくるから」

岡部「わかった」

ダル「んじゃ、牧瀬氏とまゆ氏の件、頼むんだお。あっ、オカリンこれだけは言っておくけど」

岡部「なんだ」

ダル「選択肢ミスると血の海を見ることになるから気をつけろよ」

バタン

岡部「………」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 14:33:53.82 ID:+/iQlOsS0
岡部「血の海か……ふっ、そんなものはとっくに見てるさ」

岡部「……はあ」

岡部(さすがに二度目は助からないだろうな)

岡部「……どうしたものか」

ガチャ

紅莉栖「ハローあっ、岡部」

岡部「助手か」

紅莉栖「助手じゃないと言っとろーが……もう」ニコニコ

岡部(やはり、この世界線の紅莉栖は俺が見てきたどの世界線の紅莉栖よりも……その、なんというか、デレてる)

紅莉栖「きょ、今日は岡部一人なの?」

岡部「今はな。あと一時間もすればまゆりがバイトを終えて来るだろう」

紅莉栖「まゆりが?……そう」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 14:51:30.10 ID:+/iQlOsS0
岡部「なあ、紅莉栖」

紅莉栖「えっ、い、いま名前で……」

岡部「お前はまゆりの事、どう思ってる?」

岡部(ここは下手に策を練るより、ストレートに聞こう)

紅莉栖「まゆり……私も分からない」

岡部「なに?」

紅莉栖「私にも、分からないの」グスッ

岡部「く、紅莉栖!?」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 15:00:19.07 ID:+/iQlOsS0
紅莉栖「前の世界線ではまゆり、仲良かったのに……こっちの世界線に来てから無視ばかりされて」グスッ

紅莉栖「私、あの子に嫌われた理由が分からなくて、それで、私の方もまゆりに関わらないようななって、……それで」グスッ

岡部「紅莉栖……」

岡部(こいつはこんなにも悩んでいたのに、俺は見て見ぬ振りをしていたのか……)

ぎゅっ

紅莉栖「あっ」

岡部「紅莉栖……済まない。俺のせいだ」

紅莉栖「おかべ?」

岡部「俺が中途半端だったから……お前とまゆりの関係に罅を入れてしまった」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 15:15:43.39 ID:+/iQlOsS0
紅莉栖「岡部のせいじゃない。私がまゆりから岡部を奪ったから、だから……」

岡部「違う!お前は悪くない……俺がはっきりとさせなかったから」

紅莉栖「……じゃあ、岡部」

紅莉栖「私か、まゆりか、ここではっきりさせる?」

岡部「なっ!?」

紅莉栖「……できない、でしょ?ふふ、あんたヘタレだからね。分かってる」

岡部「そ、そんな事」

紅莉栖「あんたが私を大事に思ってくれてるのと同じくらい、まゆりが大事なのは分かってる」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 15:36:12.60 ID:+/iQlOsS0
岡部「紅莉栖……」

紅莉栖「私はあんたがまゆりを選ぶって言うなら素直に受け入れる。多分、まゆりもあんなが決めた事なら受け入れてくれると思う」

紅莉栖「で、でも、勘違いするなよ、私は譲る気なんてないからな。こ、告白までしたんだし」

岡部「ああ、そうだったな……ありがとう、紅莉栖」

紅莉栖「なっ、お、お礼なんて別に」

岡部「お前のお陰で解が出た。少し出掛けてくる」

紅莉栖「……まゆりのところ?」

岡部「ああ。まゆりと、話をしてくる」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 15:58:01.55 ID:+/iQlOsS0
メイクイーン

岡部「まゆり!」

まゆり「あっオカリン、トゥットゥルー♪ちょうどバイトが終わったところなのです」

岡部「そうか、ちょうどいい。お前に大事な話がある」

まゆり「大事な話……?」

岡部「紅莉栖の事についてだ」

まゆり「っ!」

岡部「少し付き合ってくれ」

まゆり「……うん」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 16:15:57.13 ID:+/iQlOsS0
ラジ館屋上

岡部「……なあ、まゆり。まずはお前に聞きたい」

まゆり「………」

岡部「お前は、紅莉栖の事をどう思っている?」

まゆり「!」

岡部「……まゆり」

まゆり「ねえ、オカリン……」

岡部「……なんだ」

まゆり「紅莉栖ちゃんは……オカリンの恋人さんなの?」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 16:34:14.67 ID:+/iQlOsS0
岡部「……恋人、ではない」

まゆり「じゃあ、オカリンは紅莉栖ちゃんの事、好き?」

岡部「それは……」

岡部(あれ?ちょっと待て。確か紅莉栖は『返事』として俺の事を好きだと言った……ま、まて、つまり俺から告白した事になるのか?あ、あれ?そんな記憶、俺には無いはず……)

岡部「当たり前だろう!あいつはラボメンの一員なんだからな」

岡部(お、落ち着け。きっとタイムリープのし過ぎで告白した記憶がどこかに飛んでしまったんだ。そうに違いない)

まゆり「……そうじゃないよ、オカリン」

岡部「………」

まゆり「まゆしぃは、オカリンが紅莉栖ちゃんの事を異性としてどう思っているのか聞きたいのです」

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 17:07:59.11 ID:+/iQlOsS0
岡部「それは……」

まゆり「………」

岡部「多分、好きなんだと思う」

まゆり「……そっか」

岡部「好きなのは紅莉栖だけじゃない。お前も、俺は好きだ。まゆり」

まゆり「えっ?」

岡部「まゆり、お前に今から大切な話がある。これから話す事は普通では信じられないような、嘘臭い厨二じみた話だが、本当の事だ。聞いてくれるか?」

まゆり「うん……」

岡部「ありがとう」

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 17:38:22.78 ID:+/iQlOsS0
岡部「タイムリープマシン、リーディングシュタイナー、ダルの娘、お前の死、紅莉栖の死、第三次世界大戦……どれも嘘のような本当の話だ」

まゆり「………」

岡部「……信じられないのなら、それで構わない」

岡部「……俺は数多くの世界線を移動しながらお前を救いたいと必死に足掻いた」

岡部「何度も何度もお前の死を目の当たりにして俺は初めて自分の気持ちに気づいた。お前の事が好きなんだって」

岡部「でも、お前と同じくらい……俺を救い、俺を支えてくれたあいつは、最後は俺たちの為に自分を犠牲にした紅莉栖は俺にとって大切なひとなんだ」

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 17:52:44.73 ID:+/iQlOsS0
岡部「俺は一度、紅莉栖を救う事を諦めた。お前と紅莉栖の二人が同時に生きているこの世界線に辿り着けたのだって奇跡に近い」

岡部「その奇跡の中で俺は紅莉栖と再開できた。その時に誓ったんだ。俺は二度とあいつに辛い思いをさせないと」

岡部「俺はお前を助ける為に紅莉栖を間接的に殺した。そしてこの世界線に辿り着く為もう一度、今度は直接この手で紅莉栖を殺してしまった」

岡部「俺はこれ以上あいつを傷つけたくはないんだ!」

岡部「……でもそれはお前も同じなんだ、まゆり」

岡部「今でも油断すればお前の死を夢で見る。あの時の光景が、あの地獄の日々が蘇るんだ」

岡部「何度も何度も繰り返しては殺されるお前に俺の心は壊れかけて、心が崩壊する直前で夢は終わる」

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 18:00:39.87 ID:+/iQlOsS0
岡部「夢から醒めた後も、まるであの地獄に戻されたような錯覚に陥って、ラボに来るお前の顔を見て、やっと安堵できる……そんな日が何度も続いている」

岡部「俺はもう嫌なんだ。お前が傷つくのも紅莉栖が傷つくのも!」

岡部「お前を選んで紅莉栖が傷つくのも、紅莉栖を選んでお前が傷つくのも、……もう嫌なんだ」

岡部「済まない……信じられないような話をした上に自分勝手な事を言って」

まゆり「……信じるよ」

岡部「なに?」

まゆり「まゆしぃは、オカリンの話、信じるよ」

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 18:08:29.44 ID:+/iQlOsS0
岡部「まゆり、お前まさか思い出したのか?」

まゆり「ううん、違うよ」

岡部「じゃあ、なぜ……」

まゆり「だってまゆしぃはオカリンの人質だから、オカリンの言うことは信じるのです」

岡部「まゆり……」

まゆり「それに、オカリンならまゆしぃを助けてくれるって信じてるから……えへへ」

岡部「あ、いや……そうか」

まゆり「えへへ、紅莉栖ちゃんが恋人さんじゃないなら、まゆしぃはこれからもオカリンの側にいてもいいんだよね?」

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 18:15:09.64 ID:+/iQlOsS0
まゆり「オカリンと紅莉栖ちゃんがキスしてたから、恋人さんが居るならまゆしぃはオカリンの側にいちゃいけないと思って」

岡部「!」

まゆり「そしたら、なんだか紅莉栖ちゃんと話し辛くなっちゃって……えへへ、まゆしぃはいけない子だね」グスッ

ぎゅっ

まゆり「オカリン……?」

岡部「ごめん……まゆり俺が、俺がはっきりとしなかいから」

まゆり「ううん、オカリンは悪くないよ……」

121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 18:22:20.56 ID:+/iQlOsS0
まゆり「ねえ、オカリン……本当に、まゆしぃはオカリンの側に居てもいいの?」

岡部「当たり前だ。言っただろう、お前は俺の人質だ。どこにも行かせはしない、絶対にだ」

まゆり「えへへ、ありがとう。オカリン」

ちゅっ

岡部「んむっ!……ふ、不意打ちとは卑怯な!」

まゆり「えへへ、オカリンとキスしたの久しぶりだね♪昔と変わらな……んむっ!」

岡部「し、仕返しだ!お、お前こそ昔と何も……んむっ」

まゆり「えへへ、仕返しの仕返しなのです」

131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 18:43:23.84 ID:+/iQlOsS0
ラボ

紅莉栖「っで、まゆりと一時間近くラジ館の屋上でラブチュッチュしてきたと」

岡部「……はい」

紅莉栖「まゆりは?」

岡部「きょ、今日は遅いから家まで一緒に送ってきた」

紅莉栖「そして別れ際のチュッチュですね、分かります」

岡部「な、何故それを!?」

紅莉栖「えっ」

岡部「えっ?」

137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 18:59:07.17 ID:+/iQlOsS0
岡部「……あー、その助手よ」

紅莉栖「助手じゃねーし」

岡部「きょ、今日はもう遅いしそろそろホテルに帰った方がいいと思うぞ?送っていく」

紅莉栖「帰らない」

岡部「な、なに?」

紅莉栖「今日は帰らない」

岡部「そ、そうか。ラボに泊まるのか。なら俺は実家に帰るとしよう。戸締まりはちゃんと」

紅莉栖「今日は帰さない」

ぎゅっ

岡部「なん、だと……?」

145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 19:07:23.66 ID:+/iQlOsS0
岡部「待て待て待て待て!く、クリスティーナよ!貴様、錯乱したか!?」

紅莉栖「しとらんわ」

岡部「なら何故!?」

紅莉栖「逆に聞くけど、岡部からこ、告白してきた癖に何で何もしてこない?」

岡部「なっ!?」

紅莉栖「忘れたくないって、何度も何度もキスした癖に……」

紅莉栖「この世界線では、私はまだあんたから何もして貰ってない」

153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 19:19:59.50 ID:+/iQlOsS0
岡部「そ、それは、まゆりとの問題があったからであって……」

紅莉栖「その問題も解決した、でしょ?

岡部「ま、まあ……明日、まゆりがお前に謝りたいと言っていた」

紅莉栖「そう、良かった。まゆりと前みたいな関係に戻れるんだ」

岡部「ああ、だから今日は明日に備えてもう寝ろ。俺は今から実家に」

紅莉栖「帰さないと言っとろーが!」

むぎゅっ

岡部「くっ!は、離せ!今からならまだ終電に間に合う!」

紅莉栖「だが断る」

ぎゅっ

178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 20:08:57.19 ID:+/iQlOsS0
10分後

岡部「あ、ああ、終電が……」

紅莉栖「ねえ、岡部」

岡部「……なんだ」

紅莉栖「あんた、もしかして私に告白した事、覚えてないの?」

岡部「……!」ビクッ

岡部「な、何の事だ……?」

紅莉栖「おかべ、私の目を見て話して」ジー

岡部「うっ……」キョロキョロ

紅莉栖「やっぱり……」

岡部「……黙っていて済まない」

180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 20:15:13.59 ID:+/iQlOsS0
紅莉栖「あんだけ忘れないって言ったのに……」グスッ

岡部「ぐっ、も、もしかしたら俺のリディングシュタイナーも完璧なモノではないのかもしれん。タイムリープの繰り返しやタイムマシンを使った影響で記憶がかすれてしまった可能性が」

紅莉栖「……言い訳おつ」グスッ

岡部「くっ……た、確かに言い訳だ。謝る……本当にすまない紅莉栖」

紅莉栖「………もしかしたら」

岡部「?」

紅莉栖「あの時の状況を再現すれば思い出すかも」

183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 20:20:44.47 ID:+/iQlOsS0
岡部「さ、再現だと?」

紅莉栖「二人きりのラボでき、キスをする、とか……」モジモジ

岡部「そ、それならお前と再開した夜にしたではないか!何度も何度も一晩中至る所にキスしおって!」

岡部(結局、キスだけだったお陰でこっちは一晩生殺しだった……よく、押し倒さなかったな俺。よくやった俺の理性)

紅莉栖「き、キスだけじゃなくて!その……」

岡部「な、なんだ」

紅莉栖「……こ、告白してからキス、して」

188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 20:30:11.41 ID:+/iQlOsS0
岡部「こ、告白!?」

紅莉栖「な、なによ。別にいいじゃない!そ、それに一回目はあんなに堂々と言ってきた癖に……」

岡部「お、俺は何と言ってお前に告白したのだ?」

紅莉栖「好きだ、ってストレートに」

岡部「お、おう」

紅莉栖「誰よりも大切な人を忘れたくないって」

岡部「な、なるほど」

紅莉栖「結婚してくれって」

岡部「……ダウト」

193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 20:41:03.45 ID:+/iQlOsS0
紅莉栖「な、なんでよ!?」

岡部「さ、さすがに後先考えずに結婚してくれとは言わない……と思う」

紅莉栖「あ、あんたってそういう所は真面目よね。狂気のマッドサイエンティスト(笑)の名が泣くわよ?」

岡部「だ、黙れ!天才HENTAI処女め!」

紅莉栖「くっ、童貞の癖に!」

岡部「処女の癖に!」

岡部「ぐぬぬぬ」

紅莉栖「ぐぬぬぬ」



岡部「ふっ…」

紅莉栖「ふふっ……」

岡部「俺たちは、またこうやって、あの時みたいなやり取りがいつでも出来るんだよな」

紅莉栖「ええ」

195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 20:46:36.46 ID:+/iQlOsS0
岡部「再現、してみるか」

紅莉栖「えっ、あ、うん……」

岡部「何をうろたえている。お前から言い出したのだろうが」

紅莉栖「あ、いや、まあ、そうだけど……いざやると言われると心の準備が……」

岡部「紅莉栖」

ぎゅっ

紅莉栖「あっ」

岡部「好きだ」

紅莉栖「ふぇっ?」

岡部(ほ、本当に一度は告白されているんだろうな。反応が初々しいぞ……)

197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 20:50:19.79 ID:+/iQlOsS0
紅莉栖「あっ、その……」

岡部(くっ、とりあえずアドリブで続けるか)

岡部「嫌、だったか?」

紅莉栖「そ、そんな事は!」

岡部「なら良かった」

紅莉栖「は、はぅ……」

紅莉栖(お、岡部の声、エロすぎだろ……)

岡部「お前は、どうなんだ?」

紅莉栖「と、と、言いますと?」

岡部「俺の事、どう思っている?」

200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 20:54:54.44 ID:+/iQlOsS0
紅莉栖「し、知りたいか……?」

岡部「……ああ」

紅莉栖「なら、目を瞑れ」

岡部「どうして」

紅莉栖「いいから!目を瞑れ!」

岡部(……なんだ?このやり取り、何故かデジャヴを感じる)

紅莉栖「んっ……」

岡部「んむ……」

岡部(そうだ、これは……タイムリープを繰り返していた俺を紅莉栖が止めて、それから)

204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 20:58:52.01 ID:+/iQlOsS0
紅莉栖「んっ、あっ……ど、どう?何か思い出した?」

岡部「………ダメ、だな」

紅莉栖「………そっか」

岡部「これだけでは刺激が足りない。もう一度だ」

紅莉栖「えっ?……んむっ」

岡部「んむ……」

紅莉栖「あっ……ぷはっ、な、あ、あんた記憶が……!」

岡部「まだ、足りないな。二度と忘れたくないからな、もう一度」

紅莉栖「んっ……」

211: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 21:11:46.12 ID:+/iQlOsS0
チュンチュン

岡部(……結局、朝までチュッチュしてしまった)

紅莉栖「Zzzz……」

岡部「ありがとう、紅莉栖……お前のお陰で大切な記憶を思い出すことができた」ナデナデ

紅莉栖「Zzzz……えへへ、おかべぇ」

岡部「全く、だらしない顔をしよって……このHENTAI脳科学者は一体どんな夢を見ているのだろうな」

ガチャ

まゆり「トゥットゥルー♪おはよーオカリン♪あっ……」

岡部「おはよう、まゆり」

まゆり「いいなー紅莉栖ちゃん。オカリンの膝枕。まゆしぃも最近はして貰った事がないのです……」

岡部「それくらい、いつでもやってやる」

まゆり「えっ、いいの?」

岡部「ただし、ダルや他のラボメンがいない時にな。あいつらに見られたら後々厄介だ」

まゆり「えへへ、ありがとう、オカリン♪」

216: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 21:22:02.54 ID:+/iQlOsS0
岡部(うっ、流石に俺も眠たくなってきたな……しかしこの体勢では)ウトウト

まゆり「オカリン、眠いの?」

岡部「ああ、少しな……昨日はあまり寝てないんだ」ウトウト

まゆり「う~ん、あっ、そうだ!」スタスタ

ボスッ

岡部「……?どうしたのだまゆり。わざわざ俺の隣に座らなくとも他に場所が」ウトウト

まゆり「オカリン、眠たいならまゆしぃの肩にもたれかかって寝ていいよ」ポンポン

岡部「気持ちはありがたいが、それではまゆりが辛いだろ」ウトウト

まゆり「えへへ、いいからいいから。まゆしぃなら平気なのです」

岡部「そ、そうか……ならお言葉に甘えさせて貰おう…おやすみ、まゆり…Zzzz」

まゆり「えへへ、おやすみオカリン」

221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 21:27:50.99 ID:+/iQlOsS0
紅莉栖「Zzzz」

岡部「Zzzz」

まゆり「えへへ、オカリンの寝顔、可愛い」ツンツン

岡部「んん…Zzzz」

まゆり「あっ、また髭が伸びてる。剃ったら格好いいのに……」スリスリ

岡部「んっ……Zzzz」

まゆり「……えへへ、こうやって前髪を下ろして……中学生オカリンの完成♪」

岡部「Zzzz」

まゆり「こっちのオカリンも格好いい……はぅ」

223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 21:32:55.57 ID:+/iQlOsS0
まゆり「う~ん、なんだか気持ち良さそうに寝てる紅莉栖ちゃんとオカリンを見てるとまゆしぃもなんだか眠たくなってきたのです」ウトウト

まゆり「……おやすみ、オカリン。大好き」

ちゅっ

岡部「んっ、……」

まゆり「Zzzz」

紅莉栖「Zzzz」

ダル「………」

岡部「!?」

227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 21:42:20.09 ID:+/iQlOsS0
ダル「あ、ありのまま今起こった事を話すぜ!」

ダル「昨日まで修羅場と思われていたラボがオカリンのハーレム空間になっていた」

ダル「なにを言って」

岡部「お、お前は何を言っているのだダル!」

ダル「オカリン、大声出したら牧瀬氏とまゆ氏起きちゃう」

岡部「ぐっ……」

ダル「っで、オカリン。どうやってあの修羅場からハーレム築いたの?」

岡部「二人とチュッチュしたらこうなった」

ダル「はっ?」

岡部「……今のは妄言だ。忘れてくれ」

233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/13(日) 21:49:32.03 ID:+/iQlOsS0
ダル「……まあ、真面目な話、今回はこれで乗り切ったとしても、いつかは二人のどちらかを選ばないと不味くね?」

岡部「……分かっている」

ダル「オカリンはその時にちゃんとどちらかを選べんの?」

岡部「無理だな」

ダル「ちょっ、即答かお!」

岡部「大体ダルよ、何故どちらかを選ばなければならない?」

ダル「なん、だと?」

岡部「俺は選ばないを選ぶ。どちらも見捨てはしない」

ダル「なんつー無謀な」

岡部「無謀ではないさ。なんせ、これが」

シュタインズ・ゲートの選択なのだから