1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 20:28:45 ID:8eDJH7j2
学者「おおお……これはまさしく世紀の大発見にちがいない!」

助手「やりましたね、教授!」

護衛(こんな卵がそれほどの大発見なのか? ピンとこないな)



卵「……」ピシピシ…



学者「おおっ、割れる!?」

引用元: 男「うわぁぁぁ! 化け物だぁぁぁ!」 

 

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2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 20:31:37 ID:8eDJH7j2
パキィィィン!



化け物「ギャアァァァァァス!」



学者「な、なんだこの化け物は!?」

助手「ひぃぃぃっ!」

護衛「二人とも、私の後ろへ!」バッ



この三名は卵から生まれた化け物によって、瞬く間に殺害された。

3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 20:34:34 ID:8eDJH7j2
化け物の勢いは止まらない。

猛スピードで人里に姿を現し、さっそく攻撃を開始する。



化け物「ピギャアァァァァァ!」バシュッ



ドゴォォォォン!!!



化け物「ギィヤァァァァァス!」バシュッ



ズガァァァァン!!!



化け物の放つレーザー光線は、次々に町を焼き払っていく。

4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 20:38:05 ID:8eDJH7j2
警官「そこまでだ、化け物!」

機動隊員「これ以上の破壊行為は許さんぞ!」



化け物「……」ニヤ…



勇敢なる抵抗も空しく、彼らはあっけなく殉職していった。

5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 20:41:37 ID:8eDJH7j2
化け物「ギャス、ギャァァァァァス!」モワァァァ…

女A「あら、素敵な人」

女B「あたし、あなたについてくわ」

女C「かっこいい……」

化け物「……」ニヤニヤ



しかも、化け物は女好きらしく、絶対的な効力のあるフェロモンで女性を誘惑し、

大量にかっさらっていくのであった。

6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 20:45:25 ID:8eDJH7j2
総理大臣「こうなれば……自衛隊を出動させろ! なんとしても化け物を倒せ!」



決着はあっけなくついた。

一時間足らずで、自衛隊が壊滅したという報が首相官邸に届く。

それと同時に――



化け物「ギャァァァァァス!」ニヤッ

総理大臣「うっ、うわぁぁぁぁぁっ!」



ザシュッ!

7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 20:48:49 ID:8eDJH7j2
世界各国もこの化け物を退治するため、一致団結して兵士や兵器を送り込む。



「一個大隊がものの数分で全滅だとぉ!?」

「ウイルスや細菌兵器も、まるで通じません!」

「核攻撃を直撃させても、ニヤニヤ笑っている……!」



ところが連戦連敗。わずか一週間で世界中の軍隊は無力化した。

地球上全ての女性は化け物の私物となり、人類は完全敗北を喫した。

8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 20:53:27 ID:8eDJH7j2
ある避難所にて――



男(軍は壊滅、女はさらわれ、地球のあちこちが破壊し尽くされた……)

男(まさか、こんなあっさりと人類滅亡が確定しちゃうとはなぁ……)

男(せめて……俺の好きだった本を読みながら、ここで静かに死のう……)

男(化け物に殺されるよりは、よっぽどマシな死に方だ……)



しかし、こんなささやかな願いでさえ、非情な化け物は容赦なく打ち砕く。

9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 20:54:58 ID:8eDJH7j2
化け物「ギャァァァァァス!」ズシンッ

化け物「ギャッ、ギャッ、ギャッ、ギャッ、ギャッ!」





男「うわぁぁぁ! 化け物だぁぁぁ!」

10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 20:58:42 ID:8eDJH7j2
男「ああ……俺の人生もここまでか……」バサッ

化け物「ん、本を読んでるのか。貸してみろ」パラパラ…

男「えっ……!」

化け物「ふむふむ、どうやらお前さん、オレと同じような趣味をしてるようだな」ニヤッ

男「あんた、言葉が分かるのか? 文字が分かるのか!?」

化け物「そりゃ分かるさ。オレは強さだけじゃなく、知能だって超一流だからな」

11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 21:04:30 ID:8eDJH7j2
化け物「オレもさ、お前さんの読んでるような本が大好きでな」

化け物「オレたちの世界の神様に、オレもこうなりたいって祈ったわけよ」

化け物「そしたらこうして願いが叶ったんだけど……」

化け物「最初のうちは面白かったけど、なんかもう飽きてきちゃった」

化け物「だからもう帰るわ」

男「は、はぁ……」

化け物「あ、もちろん、オレが殺したり壊したりしたものは全部元通りにしてからな」

男「えええ、なんでそんなことできるんだ!?」

化け物「なんたって、オレはチートだからな」スゥゥ…



そういうと、化け物は影も形もなくなってしまった。

12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 21:08:28 ID:8eDJH7j2
男が避難所を出ると――



男(本当だ……全て元通りになってる……。人も、建物も……)

男(結局あいつ、なにがしたかったんだ……!?)



ちなみに男が読んでいた本は、異世界に転生した主人公が、

チートな能力で無双してハーレムを作るという内容であった。







おわり