1: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/18(金) 12:38:42.50 ID:5r2XU4k60
京子「ちなちゅ~♪」ダキッ

ちなつ「ちょっ、やめてください京子先輩っ」グイッ

京子「そんな事言わないでさっ、ねっ、ちゅっちゅ~♪」

ちなつ「もぉぉっ!ほんとやめてくださいってっ!」グイグイグイッ

結衣「こら、ちなつちゃんが嫌がってるだろ。離れろ!」

京子「照れてるだけだよ。ね、ちなちゅ~」

ちなつ「だー! ぜんっぜんそんなんじゃないですから! 助けてください結衣せんぱぁ~い!」

結衣「こら、いい加減にしろっ!」ガツン

京子「痛ッ! ちょ、そんな強く叩かなくても……」

ちなつ「あーん、こわかったですぅ結衣せんぱぁ~い♡」ダキッ

結衣「ちょ、ちなつちゃんも抱きつかないで!?」

京子「むむむ、このナンパ結衣め!」

結衣「誰がナンパだ!」

ちなつ「私、結衣先輩にならナンパされたいです!」

結衣「しないから……」




あかり「…………」ハァ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1442547522

引用元: あかり「最近ごらく部にいてもつまらない」 

 

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2: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/18(金) 12:40:40.48 ID:5r2XU4k60
あかり(なんか最近、あかりがますます空気になってる気がするよぉ……)

あかり(京子ちゃんはとっても優しくて面白いし、結衣ちゃんはクールで格好いいし、ちなつちゃんはとっても可愛くていい子なのに……)

あかり(あかりは取り柄もないし可愛くもないし、それに特にやりたい事も提案できないし……)

あかり(第一あかりって、なんでごらく部にいるんだろう)

あかり(あかりがごらく部に入ったのって、たまたまあかりが京子ちゃんと結衣ちゃんの幼馴染だったってだけだもん)

あかり(もし、あかりが2人の幼馴染じゃなかったら……多分あかりはごらく部に入部してないよね……)

あかり(京子ちゃんも結衣ちゃんも、あかりが2人の幼馴染だったからっていうだけでこの部に誘ってくれたんだもん……)

あかり(あかりって本当に、ごらく部に必要な人間なのかなぁ……最近京子ちゃんと結衣ちゃんは話しかけてきてくれる事も少なくなっちゃったし……)

あかり(なんか…………最近ごらく部にいてもつまらないなぁ……)

京子「あかり?」ジィー

あかり「わわわっ! な、なに京子ちゃん?」アタフタ

3: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/18(金) 12:41:51.04 ID:5r2XU4k60
京子「いや、なんかさっきから黙ってるから。そんなんじゃ益々影が薄くなっちゃうぞぉ~?」

あかり「ひ、酷いよ京子ちゃ~ん! あかりだってちゃんと頑張ってるんだらねぇ!」プンプン

結衣「でも本当に大丈夫かあかり? なにか暗い表情してたけど。まるでそのまま消えちゃいそうな……」

あかり「結衣ちゃんまでぇッ!」プンプン

京子「ほほー、さては恋の悩みだな?」

あかり「え、えぇー! 違うよぉ!」

ちなつ「あかりちゃん、まさか結衣先輩の事を……」ジロッ

あかり「違うよぉ、本当に何でもないから大丈夫だってばぁ!」

結衣「そうか? それならいいんだけど…… 体調が悪かったらすぐに私たちに言わないとダメだぞ」

京子「そうそう! なにかあったら京子ちゃんに任せときなさい!」

あかり「あはは、ありがとう京子ちゃん!結衣ちゃん!」

ちなつ「あ、もちろん私もだからねあかりちゃん!」

あかり「うん!」

京子「いまだチャンス! ちなちゅー!!」ムギュ!

ちなつ「きゃあー! 油断してたぁ!!」

結衣「こぉらいい加減にしろって言っただろ!!」

京子「ちゅっちゅー!」

ちなつ「や、やめてー!! 私の初めては結衣先輩にぃ!!」

結衣「そ、それもそれで勘弁願いたいかも……」

結衣(それに私はあの玄関での事件を忘れてないよ、ちなつちゃん……)

あかり「あははは…………」

4: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/18(金) 12:45:37.53 ID:5r2XU4k60
あかり(やっぱりこんな展開に戻っちゃうと途端にあかりがする事がなくなっちゃう……)

あかり(それどころか私がここにいるとみんなに心配をかけちゃって、寧ろ迷惑にしかなってない……)

あかり(…………………)

あかり「ごめんね、やっぱりあかり少し体調が悪いみたい。今日はもう帰る事にするね」

ちなつ「え、大丈夫なのあかりちゃん!?」

京子「むむむ、ちなちゅから心配されるとは……! あ、ちなつちゃん、私も少しアタマが痛いような……」

結衣「さっき私に殴られたからだろうが!」ガツン

京子「あてっ!」

結衣「全く…… あかり、家まで送ってくよ。かばん貸して」

ちなつ「あ、私が持ちますよ! 結衣先輩はあかりちゃんの事を支えてあげてください!」

あかり「お、大袈裟だよぉ! あかりもう中学生なんだから1人で帰れるもん!」

京子「遠慮するなってぇ~ 私たちあかりの幼馴染なんだぞ!」

ちなつ「私だってあかりちゃんの大切な友達だもの!」

あかり「本当にいいから!」バッ

結衣「あっ……かばん!」

あかり「みんなごめんね! あかりに構わずに部活動進めちゃっていいから! それじゃあね!」

あかり(一週間前からずっとみんなに悪い感情を持っちゃってるあかりに、心配してもらう価値なんてないもん!)

ガラガラ!

京子「ちょ、あかり!?」

結衣「あかっ…………行っちゃった」

5: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/18(金) 12:56:34.72 ID:5r2XU4k60
京子「……ちなつちゃん、教室であかりに何か変わった事はなかった?」

ちなつ「い、いえ特には思い当たらないですけど。強いて言うなら少し櫻子ちゃんや向日葵ちゃんと仲良くなったかなぁって事しか……」

結衣「大室さんと古谷さんとか。それなら別に問題はない、寧ろいい事だな」

京子「うーん、どうしたんだろうねあかりの奴。なんか最近暗くなってない?」

結衣「京子もそう思うか?」

京子「うん、大体一週間くらい前からじゃなかったっけ?」

結衣「うん。なにか思いつめた表情をする事も多くなったし。なにか悩みでもあるのかなって思ってたんだけど」

京子「結衣もかぁ~ それなら最近あかりに話しかける回数が減ったのも……」

結衣「あかりが何か相談してくれるのを待ってたんだよ。……って、その言い方からすると京子もか」

京子「うん。言いだしてくるのを待ってたんだよねぇ。昔からあかりって私か結衣に相談してくれてたから」

ちなつ「…………………」ポカーン

結衣「ちなつちゃん?」

ちなつ「いえ……2人ともあかりちゃんの事をよく見てるんだなって思いまして。正直私はあかりちゃんの変化に全く気付いてませんでしたし」

京子「まー幼馴染だからね。あかりの事は嫌でも目に入って来ちゃうよ」

結衣「そうそう。それに本当に微妙な変化だからちなつちゃんが気付く事ができなくても全然変じゃない」

6: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/18(金) 12:59:28.45 ID:5r2XU4k60
ちなつ「でも…………」

京子「ちなちゅは優しいなぁ~! そんなところも大好きだぜ!」サッ

結衣「だからどさくさに紛れて抱きつこうとするな!」ガシッ

京子「はいは~い」

結衣「まったく……」

京子「…………………………」

京子「よしっ! いまからあかりの家に行くぞ!」

ちなつ「へっ!?」

結衣「京子!?」

京子「あのあかりがここまで思い詰めてるなんて余程の事に違いない! 多少無理にでも聞き出してやらないと!」

結衣「そんな無理に………いや、でも……そうかもしれないな」

ちなつ「結衣先輩まで!」

結衣「無理に聞き出そうとはしないけど、なにか悩みがあるならそれを打ち明けて貰えるよう頼みに行くくらいはしたい。それに私たちはあかりの味方である事を伝えないと!」

京子「そうそう♪ 我々あかり親衛隊はいついかなる場合もあかりの味方なのだ!」

ちなつ「あかりちゃんの親衛隊って……」

結衣「それは無視していいよちなつちゃん」

京子「なんだよつれないぞぉ結衣ィ……」

結衣「はいはい。とりあえず早い所行かないと」

ちなつ「そ、そうですね。今ならまだあかりちゃんに途中で追いつけるかもしれません!」

京子「よっしゃ行くぞぉ!」

ちなつ「おぉ~!」
結衣「お、おぉ~……」カアア

7: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/18(金) 13:01:14.36 ID:5r2XU4k60
あかり「はぁ、はぁ……」

あかり(思わず走って来ちゃったけれど……京子ちゃんたち怒ってるよねぇ)

あかり(せっかく結衣ちゃんがかばん持ってくれてたのに無理やり奪っちゃって……ちなつちゃんや京子ちゃんの善意も断っちゃって……)ジワッ

あかり(うぅ、あかりってすごく悪い子だ…………)

あかり(もういいや、明日謝ろう。とにかく今日は帰らないと…………って)

あかり「あぁ! 家の鍵を教室に忘れちゃったよぉ! 机の中に入れっぱなし! 取りに行かないとぉ!」タタタタッ






京子「ほら行くぞぉ!」

結衣「こ、こら京子! 廊下を走るな!」

ちなつ「ふ、2人とも足早すぎ!」

京子「むむむ、昇降口にももういないか! ほら、早く追いつかないと!」

結衣「あっこら!」

ちなつ「待ってください結衣せんぱぁ~い!」

8: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/18(金) 13:08:08.26 ID:5r2XU4k60
あかり「はぁ、あかりって何やってるんだろ。勝手に1人で落ち込んで、みんなに心配かけちゃって……」

あかり「なんか……もうごらく部に行きづらいなぁ……」

あかり「あ、鍵あった。これでようやく帰れるよぉ」


ガラララ


綾乃「へ?」

あかり「うぇ?」


ドシーン!



綾乃「きゃあっ!?」

あかり「あわっ!?」


バサッ!


綾乃「あ、プリントが!!」

あかり「うわぁ、目の前が真っ白だよぉ! 一体何がぁ!」

綾乃「あら、あなた赤座さん?」

あかり「って、杉浦先輩!」

綾乃「ごめんなさい赤座さん! いま、プリント運んでて前をよく見てなかったの! 怪我とかは大丈夫!?」

あかり「い、いえあかりこそごめんなさい! あかりも全然前見てなくて! あ、プリント拾うのお手伝いします!」

綾乃「別に大丈夫よ、このくらい1人ですぐに……」

あかり「それじゃああかりの気が済みません!」

綾乃「そ、それならお願いしようかしら。私はこっちの方を拾うから赤座さんはそっちをお願い」

9: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/18(金) 13:09:55.50 ID:5r2XU4k60
あかり「よっと。これで全部ですね!」

綾乃「ええ、そうね! 赤座さんのおかげで早く終わっちゃったわ」ニコッ

あかり「元々あかりがぶつかっちゃったのがいけないんですし。杉浦先輩もお怪我はありませんか?」

綾乃「ええ、大丈夫よ。それじゃあ私はこれを持っていかなくちゃいけないから」

あかり「あ、あの……もし良かったらお手伝いします!」

綾乃「へ?」

あかり「そんな顔が隠れちゃうくらいのプリントを1人で運ぶのは危ないですよぉ! いま暇なんでお手伝いさせてください!」

綾乃「で、でもいいの? 歳納京子達を待たせてるんじゃない?」

あかり「ッ!」ズキッ

綾乃「赤座さん?」

あかり「…………………」

綾乃「……………」

綾乃「分かったわ。それじゃあ手伝って貰ってもいいかしら?」ニコッ

あかり「は、はい! 落とさないよう頑張ります!」

10: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/18(金) 13:11:53.63 ID:5r2XU4k60
ガラララ


綾乃「ただいま戻りました!」

あかり「し、失礼します……」

千歳「綾乃ちゃんおかえり~ それと赤座さん?」

櫻子「あかりちゃんじゃん! どしたの!!」

綾乃「プリントを運ぶのを手伝って貰ったの。赤座さんのおかげで助かっちゃったわ」

櫻子「おぉー流石はあかりちゃん! どっかのオッパイバカのばかっぱいにも見習ってもらいたいもんだよまったく!」

向日葵「櫻子、それは誰のことを言ってますの?」ギロッ

千歳「ありがとな~赤座さん。ウチの綾乃ちゃんがお世話になりました~」

あかり「い、いえ! 大したことはしてないですよぉ!」

向日葵「ありがとうございました赤座さん。さ、後はわたくしが引き継ぎますわ」

あかり「うん、お願い向日葵ちゃん!」

向日葵「おっとと……あら?」

千歳「どないしたん?」

向日葵「このプリント、並び順がめちゃくちゃですわ。ほら、名前順になってるはずなのにワ行の方がこの位置にありますの」

あかり「っ!!」

千歳「ほんまや。回収したクラスが間違えたんかな~?」

綾乃「ああ、ちょっと来る途中でプリントを落としちゃって。今から私が並び替えておくわよ」

櫻子「あ、私も手伝いますよ杉浦先輩! この量だと1人じゃ時間かかるでしょうし」

綾乃「いえ、大室さんはそのまま自分の作業を進めてちょうだい。これは私が1人でやるから大丈夫」

櫻子「えぇ、でも杉浦先輩も自分の作業があるじゃないですか……」

綾乃「気持ちは嬉しいのよ。でも最近生徒会の仕事が増えて来ちゃって大室さんも余裕がなくなってきてるんでしょう? 私のことは気にしなくても平気だから……」

11: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/18(金) 13:17:58.41 ID:5r2XU4k60
あかり「あ、あかりがやります!」

綾乃「赤座さん?」

あかり「杉浦先輩がプリントを落としたのはあかりがぶつかったのが原因ですし……」

綾乃「気持ちは嬉しいけれど……これ以上赤座さんに迷惑をかけちゃうわけには……」

あかり「め、迷惑なんかじゃないですよぉ! お願いしますやらせて下さい!」ペコリ

綾乃「…………うーん、でも赤座さんは生徒会のメンバーじゃないし……」

千歳「手伝ってもらったらええやん」

綾乃「ち、千歳!? そんな勝手なこと……」

千歳「赤座さんが頭下げてまで頼んでくるんやし、ここで頼まないのは逆に失礼になると思わん?」

綾乃「うぅ……」

あかり「………………」

綾乃(なんだろう、今日の赤座さんはいつもと雰囲気が違うのよね。いつもより暗いというか……なにか元気がないというか…… それにいつもよりも必死?)

綾乃(千歳の言う通りここは好意に甘えちゃおうかしら。それに少し赤座さんとお話しもしたいし……)

綾乃「赤座さん、本当にお願いしちゃっても大丈夫?」

あかり「も、もちろんです! あかりが全部悪いんですから!」

綾乃「もう赤座さん! 私も前を見てなかったんだから悪いに決まってるじゃないの。あまり1人で背負いこもうとしちゃダメじゃない!」

あかり「あ、あぅ…………」

綾乃「…………ふふっ」ナデナデ

あかり「っ!?」

綾乃「それじゃあお願いしちゃおうかしら? もちろん私も手伝うけどね!」

あかり「は、はい! 頑張ります!」

綾乃「よーし、ファイトファイトファイファイビーチよ!」

12: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/18(金) 13:23:10.83 ID:5r2XU4k60
あかり「え~っと、この人のはこっちでこれはこっちかな」

綾乃(さっきはつい撫でちゃったけれど……赤座さんってなんか放っておけない感じなのよね)

綾乃(言うなれば……そう、妹みたいな。凄く可愛くて愛嬌あって、それにいい子なのよね)

綾乃(そろそろ切り出しちゃっても大丈夫かしら……)

綾乃「ねぇ赤座さん」

あかり「は、はい……なんでしょうか?」

綾乃「いえ。なんか今日の赤座さん、いつもと雰囲気が違う気がして」

あかり「……そ、そうでしょうか」

綾乃「えぇ、なにか体調が悪いっていうのとも違う……そう、何かに悩んでいるとか。そんな感じがするの」

あかり「っ!!」

あかり(京子ちゃんや結衣ちゃんすら気付かなかった事なのに!)

綾乃「何かに悩んでいるなら1人で抱え込んじゃダメよ。歳納京子とか船見さんとか、あなたには相談できる人が沢山いるんだから」

あかり(す、杉浦先輩が……あ、あかりの心配をして……)ウルウル

綾乃「も、もちろん私だって相談に乗るわよ? 学校の副生徒会長なんだし、それに知らない仲ってわけでもないんだから」

千歳「いざとなったらうちも相談に乗ったるで。可愛い後輩のためなんやし」

櫻子「え、なになにあかりちゃんなにか悩みでもあるの!? それならこの櫻子様にどーんと任せなさい!」

向日葵「櫻子なんかに任せたら解決するものも解決しなくなりますわよ」

櫻子「なにおー!? それなら向日葵なら相談のれるってのかよー!」

向日葵「当然でしょう! 赤座さんのためなら大抵の事は頑張れますわ!」

13: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/18(金) 13:24:51.44 ID:5r2XU4k60
櫻子「それくらい私もだよ! 私が普段どれだけあかりちゃんに助けられているか知らないだろう」フンスッ

向日葵「なんで自慢気なんですかあなたは………赤座さん?」

あかり「……………………」プルプル

綾乃「赤座さん……あの、なにか気に触る事を言っちゃったかしら…………?」

千歳「そ、そんな泣かんといて……!」

櫻子「このでかっパイが怖いの?」ツンツン

向日葵「ひぁ!? このバカ櫻子! くたばれ!!」ドゴォッ!

櫻子「うぎゃっ!!」

あかり「ううん違うよぉ………み、みんなが心配してくれて……それが嬉しくて…………」グスッ

向日葵「そ、そんな事当然じゃないですの! 私たち、大切なお友達じゃないですの!」

櫻子「私の事も心配しろよー!」

向日葵「あら、生きてましたの?」

櫻子「人を勝手に殺すなー!」

あかり「……グスッ、ふふ……2人とも、本当に仲がいいんだねぇ……」

櫻子・向日葵「「それだけはない!!」」

綾乃「息ぴったりじゃない」

千歳「ツンデレとツンデレもええわぁ~ まだ鼻血はでないけど」

綾乃「出たら困るわよ!!」

あかり「ふふ、そうですね……」

千歳「はいこれティッシュ。これで涙を拭いてな」

あかり「あ、ありがとうございます」

千歳「いつかの借りを返しただけや、気にせんといて」

櫻子・向日葵「「ワーワーギャーギャーオッパイチッパイ!」」

綾乃「こぉら2人とも! 喧嘩してないで早く作業しないと罰金バッキンガムなんだからね!」

あかり「…………………」

綾乃「赤座さん?」

あかり「あの…………相談、乗っていただいてもいいですか?」

17: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/19(土) 12:45:50.81 ID:BjahEpKU0
千歳「なるほどなぁ、赤座さんは疎外感を抱いとるわけかぁ」

櫻子「粗大缶? でっかい缶詰の事?」

向日葵「疎外感ですわ! その……早い話が、仲間はずれ……という事です」ボソッ

櫻子「な、なんだってー! こんなにいい子のあかりちゃんを!?」

綾乃「なるほど。歳納京子や船見さんにその事は話したの?」

あかり「いえ、話してません……」

櫻子「なんでなんでー! ビシッとバシッと言っちゃえばいいのにぃー!」

向日葵「赤座さんがそんな事を言えるわけないでしょう!」

千歳「親しき中にも礼儀ありって言うもんなぁ~」

あかり「それに最近それが顕著になってきて……京子ちゃんも結衣ちゃんもあかりにあまり話しかけてくれなくなって……それに、こっちから話しかけると少し身構えてるような気がするっていうか……」

綾乃「身構える?」

あかり「はい。やっぱり2人ともあかりとは話し辛いのかなって……会話が弾む事もないですし、あかりと話してもつまらないのかなって思っちゃって……」

櫻子「ちなつちゃんはどうなの? 同じクラスで友達じゃん!」

あかり「ちなつちゃんは表面上は普通に接してくれるけど、部室に行くとすぐに結衣ちゃんの所に行っちゃって……」

向日葵「なんとなくイメージは出来ますわね」

18: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/19(土) 13:01:47.52 ID:BjahEpKU0
あかり「こうしてみるとやっぱりあかりはいらない子なのかなぁって……思っちゃって…………」

櫻子「そんな事ないよ! あかりちゃんは絶対に必要な子だって! 向日葵のおっぱいを犠牲にしてでも私はいて欲しいくらいだもん!」

向日葵「勝手に私の胸を犠牲にしないでよ!」

櫻子「あかりちゃんがいなかったら、私は何度お弁当を素手で食べなくちゃいけなくなった事か! 花瓶の花ももうとっくに枯れちゃってるよ! それに私も学校でつまらない思いをしちゃうもん!」

向日葵「そうですわね。私も学校で赤座さんとお話しするのをとても楽しみにしてますの」

千歳「うちもやで~ たまにしか会う事ないけど、会うたんびに赤座さんに癒されてんで」

綾乃「私も! 確かに普段あまり会話はしないけど、大室さんや古谷さんにお話しを聞いたりしてるし、たまにこうやってお話しできたりするととても楽しいわよ!」

あかり「ほ、本当ですか……?」

綾乃「当然じゃない!こんなにいい子を邪険に扱うなんて、少し歳納京子と船見さんを見損なったわ!」

千歳「見損なうは少し言い過ぎかもしれんけど、あまり褒められた事やないねぇ~」

あかり「ち、違うんです! 京子ちゃんも結衣ちゃんも悪くなくて……全部あかりが悪いんです! だ、だからみんなの事を悪く言うのは止めてください……」ウルッ

綾乃「ぁ……」

千歳「ご、ごめんな赤座さん」アタフタ

向日葵(赤座さん、なんてお友達想いでいい子なんですの……!)



櫻子「いや、どっからどう考えても先輩方とちなつちゃんが悪いじゃん」スパーン

綾乃「ちょ!?」
千歳「お、大室さん!?」
向日葵「ばっ!?」

19: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/19(土) 13:09:47.43 ID:BjahEpKU0
あかり「さ、櫻子ちゃん……! 違くて! 全部あかりが…………」

櫻子「あかりちゃんの事を少し仲間はずれにしてる時点でそれは悪い事だと思うよ。だって大切な友達で幼馴染なんでしょ? 私は友達の事を無視なんてしないし無視されたらスッゲー怒るよ? もちろん向日葵にも」

櫻子「私はバカだから今までいろんな事を間違えてきてばっかりだけどさ、そんな事人間なら誰だってする事じゃん。先輩方だってたまには間違えたりするよ」

櫻子「そんな時はさ、気付いた人がそれを注意してあげないとダメだと思うんだ。私なんて向日葵や姉ちゃん、妹にまで注意されてるよ? でもそのおかげで悪い事や失敗に気付けるんだもん。スッゲー感謝してる」

向日葵「櫻子……」

櫻子「あかりちゃんはとってもいい子だし優しいし、頭も良くて気遣いできるいい子だもん。人のために行動できるいい子だし……それに、えと……スッゲーいい子だもん! この櫻子様が保証する!」

向日葵(そろそろ櫻子の語彙力に限界が……)

櫻子「だからさ、自分が悪いだなんて思い込んじゃダメだよ! あかりちゃんはずっと扱いに我慢してきたんでしょ? そろそろ怒ってもいい頃だってば! ね、向日葵?」

向日葵「」
綾乃「」
千歳「」


櫻子「あ、あれ? どうしたの?」


向日葵「櫻子がこんなにもまともなことを言うなんて……!!」

綾乃「夢みたい……」

千歳「明日は台風かもしれんなぁ」

櫻子「どういう意味だー!!」



ワーワーギャーギャーツケモノツンデレ!

20: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/19(土) 13:18:20.94 ID:BjahEpKU0
あかり「………はぁ、そうかもしれないねぇ」

櫻子「あかりちゃん?」

あかり「何でもかんでも1人で背負いこんじゃうよりも、少しは京子ちゃん達にも背負って貰ってもいいのかもしれないなぁって思ったんだぁ」

向日葵「赤座さんっ!」

櫻子「おぉ! いい調子だよ!」

あかり「うん、そうだね! ありがとう櫻子ちゃん、向日葵ちゃん! ありがとうございました杉浦先輩、池田先輩! あかり、胸がスッキリしました!」ニコッ

あかり「明日、京子ちゃん達に謝ります! それと少しお説教もしちゃうもん! 明日が楽しみだよぉ」

櫻子「あ、あともう一つあかりちゃん!」

あかり「なぁに櫻子ちゃん?」

櫻子「あのさこれはお願いなんだけどさ…………」





櫻子「明日から生徒会に入らない!?」

29: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/20(日) 11:37:46.76 ID:JFPnei1cO
京子「おっはよーちなちゅー♪」ギュ

ちなつ「だぁー 朝から引っ付かないでください!!」

京子「朝からちなちゅに会えるだなんて~ これは神の思し召しに違いないよぉ~♡」ムギュ

結衣「ふん」ガツッ

京子「あだぁー!」

結衣「ったく」

ちなつ「あ~ん、ありがとうございます結衣先輩♡」ムギュ

結衣「ち、ちなつちゃんもあまり腕にくっつかないで……」

京子「結衣ばっかりずるいぞ~ 私にも抱きついてこーい!」バッ

ちなつ「そんな両腕を開いても私は飛び込みませんからね」

京子「もう、シャイなんだから」

結衣「そのポジティブさ、少し分けて貰いたいくらいだな」

30: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/20(日) 11:40:33.71 ID:JFPnei1cO
ちなつ「心配しなくても大丈夫ですぅー!! 私の心は結衣先輩一色ですから!」

結衣「あぁ、うん……ありがと」

京子「ムスー」プックリ

結衣「お前も分かりやすく膨れるなよ」

京子「ほーい」

結衣「まったく。2人とも何のためにこんな朝早くにここに来たのか覚えてるのか?」

京子「あったりまえよ! そもそも言い出したの私じゃんか!」

ちなつ「そ、そうですね。ふざけてる場合じゃなかったです」

結衣「昨日はあかりに会えなかったからな。今日は確実に会おう」

ちなつ「でもなんでこんなに朝早くから会いに来たんです?」

京子「それはちなちゅに早く会うための口実さ」キラッ

31: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/20(日) 11:47:17.61 ID:JFPnei1cO
結衣「」グッ

京子「も、もといあかりがとっても心配で早く会いたかったからさ! 昨日の様子もおかしかったし!」

ちなつ「…………」ジーッ

京子「ち、ちなちゅ? その顔は……なに?」

ちなつ「………………」ジーッ

京子「視線の先には私!! そして眼差しは疑い!!」

結衣「大丈夫、それは本当の話だから。その証拠にほら、この携帯の履歴を見てごらん」

京子「ちょちょ!? それは見せない約束………」

ちなつ「うわっ!? なにこのメールの数! しかも……全部あかりちゃんのことばかり!」

京子「あ、あぅ……」カアァ

結衣「私も凄くあかりのことを心配してるけど、一番心配してるのは京子なんだよ」

ちなつ「………」

ちなつ(京子先輩、普段あかりちゃんの事をおちょくってばかりいるけれど、異変に気付いたり裏ではこんなに心配してたり、あかりちゃんの事が本当に好きなんだなぁ)

ちなつ「行きましょう、京子先輩、結衣先輩! 早くあかりちゃんと会わなくちゃ!」グイッ

京子「うひゃ!」

結衣「うわっ!」

ちなつ(私だってあかりちゃんを心配している気持ちは2人に負けないつもりです! たとえ昨日まであかりちゃんの異変に気付かなかったとしても、今から精一杯あかりちゃんのために行動してやるんだから!)





京子(棚ぼたでちなつちゃんに手を握ってもらえたのは嬉しいんだけど…………)

結衣(ち、力が強くて……手が痛い…………)

32: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/20(日) 12:03:45.45 ID:JFPnei1cO
ピンポーン


京子「あかり~! 学校行くぞぉ!」

結衣「声が大きいって、まだ結構早い時間なんだからさ!」

ちなつ「下手すれば今頃あかりちゃんが起き始めてるくらいですもんね」

ピンポーン

京子「あかりー! この家は完全に包囲されている、下手な抵抗は諦めて出て来い!」

ちなつ「ちょ、あまり鳴らすとお家の人の迷惑になっちゃいますって!」

ガチャ


あかね「あら、京子ちゃんに結衣ちゃん。それにちなつちゃんじゃない」ゴゴゴゴゴ

京子「おはようございますあかねさん!」

結衣「おはようございます」

ちなつ「お、おはよう…ございます……」

ちなつ(な、なんかすごいオーラが出てるような気がする……)

あかね「おはよう。今日はどうしたの? こんなに朝早くからここへ来るなんて」ゴゴゴゴゴ

結衣「実はあかりにちょっと話したい事があって。まだ寝てますよね?」

あかね「え、あかり? あかりならもう学校に行っちゃったけど」ゴゴゴゴゴ

結衣「え……」

京子「なっ……」

ちなつ「も、もう……ですか? どうしてです?」

あかね「なにか用事があるって言ってたわ。詳しく聞こうとしたのだけれども教えてくれなかったのよ」ゴゴゴゴゴ

結衣「そ、そう……ですか」

京子「……………………」

あかね「……もしかして、なにか心当たりがあったりする?」ゴゴゴゴゴ

結衣「い、いえ……特には…… な、京子?」

京子「…………………………」

結衣「京子?」

京子「…………………………」

ちなつ「あ、あの……! 大丈夫です! と、とりあえず私たち学校へ急ぎますので! 朝早くに失礼しました!」タタタタッ

結衣「あ、ちなつちゃん!? す、すみません失礼しますあかねさん!」グイッ

京子「……………」

あかね「あら?」ゴゴゴゴゴ

33: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/20(日) 12:05:48.08 ID:JFPnei1cO
ちなつ「はぁ、はぁ……あのままあそこにいたら……ヤられてたかも……」

結衣「やられてたって……ちなつちゃんはあかねさんをなんだと思ってるの」

京子「…………あのさぁ」

結衣「ん?」

京子「これってもしかして……私たち、避けられてる……?」

結衣「…………………」

ちなつ「……そ、そんな……まさか…………」

京子「……………」

結衣「……………」

ちなつ「せ、先輩……」

ちなつ(今まで見たこともないくらい落ち込んじゃってるよ2人とも! あかりちゃん、早く私たちのところに来てー!!)








綾乃「はぁ、まさかこんなに朝早くから学校へ来ることになるとは思わなかったわ」

ガラララ

綾乃「あれ、鍵が開いてる?」

あかり「あ、おはようございます杉浦先輩」

綾乃「赤座さん!? どうしたのこんなに朝早くに、しかも生徒会室で!」

あかり「昨日相談に乗ってもらったせいで最終下校時刻になっちゃって……それでお仕事が終わらないままになっちゃったから……少しでも終わらせておこうと思って……」

綾乃「そ、そんな気を使わなくても良かったのに……」

あかり「あの、このプリント全部名前順に並び替えておきました。それと櫻子ちゃんと向日葵ちゃんがやっていた書類整備も終わってます」

34: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/20(日) 12:09:13.76 ID:JFPnei1cO
綾乃「そ、そこまで……でもなんで書類整備も出来たの? やり方とか知らないはずなのに」

あかり「昨日の帰り道に櫻子ちゃん達から聞いたんです! あの、チェックしてもらってもいいですか?」スッ

綾乃「え、えぇ」

ペラッペラッ……

綾乃(全部完璧に終わってる……! しかも古谷さんや大室さんの仕上げたものよりも完成度が高い!)

綾乃「赤座さん、あなた今日何時から学校にいるの?」

あかり「確か1時間位前にここに来ました」

綾乃「い、1時間ッ!?」クワッ

あかり「あわわ!? な、なにかダメなことしちゃいましたか!?」

綾乃「1時間でこれだけの仕事を終わらせたの!? しかもたった1人で!?」

あかり「は、はいぃ……ごめんなさい!」

綾乃(こ、この子……普段のんびりしてるからそうとは思わなかったけど、かなりの逸材だわ! 多分この子はなにか作業を与えた時に光るタイプね)

綾乃(歳納京子も船見さんも赤座さんを見誤り過ぎよ! この子はごらく部にいるよりも生徒会にいた方が絶対に活きるはず!)

綾乃(……とは言っても)チラッ

あかり「?」キョトン

綾乃(この子がどうするかはこの子が決める事なんだけれどもね)ナデナデ

あかり「わひゃあ!?」

綾乃「ありがとう赤座さん。すっごく助かっちゃったわ。本当にありがとう」ナデナデ

あかり「えへへ! そう言ってもらえて嬉しいです!」ニコッ

綾乃「あ、でも赤座さんは生徒会じゃないんだからこの部屋に勝手に入ったのは罰金バッキンガムなんだからね!」

あかり「そ、そんなぁ!? あかり、お金持ってきてないよぉ~!」アタフタ

綾乃「……クスッ、冗談よ」ナデナデ

あかり「ひ、酷いですよぉ杉浦先輩~」プンプン

綾乃「っ!」ドキッ

綾乃(これは可愛いわね…… 益々生徒会に欲しい人材だわ!)

35: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/20(日) 12:12:53.96 ID:JFPnei1cO
あかり「あ、少し馴れ馴れしくしちゃったかもしれません! ごめんなさい杉浦先輩!」

綾乃「べ、別に平気よ。歳納京子や船見さんと同じ感覚で話しかけてくれて構わないわ!」

あかり「えへへ、ありがとうございます杉浦先輩。京子ちゃんに聞いていた通りとっても優しい人ですね!」

綾乃「とっ、ととと歳納京子が!?」カアア

あかり「はい。頭もいいし優しいし、いつも学校の事を気にかけている素晴らしい人だって聞いてます」

綾乃「ほ、ほほ褒め過ぎよ!! わ、私なんてまたまだなんだから!」

あかり「でも、昨日あかりの事をすごく心配してくれてとっても嬉しかったです!」

綾乃「そんなの当然じゃないの。赤座さんだって私の大事な後輩なんだから」

あかり「ありがとうございます! あかり、とっても嬉しいです!」

綾乃(歳納京子……あなた、なんでこんなに可愛い赤座さんを邪険にしたりしたのよ…………)

綾乃「あーあ、やっぱり私も赤座さんを生徒会に欲しいわね。ねぇ、やっぱり今からでも入る気はないかしら?」

あかり「あ、ごめんなさい。でもあかり、昨日も言いましたけれどやっぱりごらく部が大好きなんです! 京子ちゃんも結衣ちゃんもちなつちゃんも!」

綾乃「ええ、分かってるわ」

36: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/20(日) 12:18:17.98 ID:JFPnei1cO
あかり「昨日は落ち込んじゃったけれど、きっとみんなもあかりの事大切に思ってくれてると思うんです。あかりに酷い事を言うのも、きっとあかりとお話ししたいからだと思うんです!」

綾乃「まぁ確かにそうね。歳納京子ってそういう所あるし」

綾乃(ただ船見さんの方はあまりそういうイメージがないんだけれども、恐らくそれが友達と幼馴染の差なんでしょうね)

あかり「もしみんながあかりの事を想ってくれてるなら、あかりもそれに応えたいんです! あかりに悪い所があるなら、それを治してみんなと仲良くしたいです!」

綾乃「ふふふ、そうね」ナデナデ

綾乃(ただ、赤座さんに本当に悪い所があるとは思えないけれど……)

あかり「でも今回ばかりはあかりも黙ってませんよぉ! 昨日櫻子ちゃんに言われた通り、謝り終わったらあかりからも言いたい事を言ってやります!」

綾乃「そう、頑張ってね赤座さん! きっとみんなも分かってくれるわよ」

あかり「はい! それじゃあ杉浦先輩、失礼します! 本当にありがとうございました!」




ガラララ



綾乃「………本当に全部終わってる。それに部屋が少し片付けてあるから、作業自体はもっと早くに終わってたのね」

綾乃「それに作業だけじゃない。赤座さんは他の人のために進んで行動する心も持ってるし、気遣いもできる優しい子」





綾乃「………赤座さん、私なんかよりあなたの方がよっぽど生徒会に向いてるわよ」

37: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/20(日) 12:19:50.94 ID:JFPnei1cO
ー教室ー


ちなつ(あの後公園で2人の気持ちを落ち着かせてたから、結局遅刻ギリギリになっちゃった……)

ちなつ(2人はなまじあかりちゃんと過ごした時間が長いから、ショックが大きい! ここはこのチーナがどうにかしないと!)

ちなつ(先輩方2人のためにもここで私があかりちゃんとコンタクトを図らなければ!)

ガラララ!

ちなつ「おはようあかりちゃ……」



櫻子「ありがとうあっかりちゃーん!」ギュッ

あかり「ちょ、ちょっと櫻子ちゃん!! あんまりくっつかないでよぉ~」

向日葵「こら櫻子! あまりくっ付いては赤座さんに迷惑でしょう!」

櫻子「だってあかりちゃんがいい子すぎるのがいけないんだもん! 私たちの作業が終わってるなんて信じられないよ!」

向日葵「確かにそうですわね。あれだけの作業を短時間で終わらせるだなんて……赤座さん恐るべしですわ」

櫻子「やっぱりあかりちゃんは生徒会入るべきだって! 来年生徒会福会長補佐として私の下で働いてよ~」

向日葵「補佐どころか副会長にだってなれますわよ。再来年には会長も夢ではありませんわ」

あかり「2人ともあかりの事を褒めすぎだよぉ」ニコッ

ちなつ「………ぁ」

ちなつ(あかりちゃんがあんなに笑ってる…… 最近は私たちにあまり笑顔を見せてくれてないのに…………)






京子『これってもしかして……私たち、避けられてる……?』




ちなつ(ま、まさか本当に…………)

38: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/20(日) 12:22:46.72 ID:JFPnei1cO
あかり「……ぁ」

櫻子「んぁ? あ、ちなつちゃんだー!」

向日葵「あら、本当ですわ。今日は普段よりも随分遅かったですわね」


あかり(き、昨日のことを謝らなくちゃだよぉ…… 緊張するけれど、でも勇気を出さなきゃだよね!)

ちなつ「ッ!」サッ

あかり「……え」

櫻子「……………」

あかり(いま、ちなつちゃん……あかりと目を逸らした……?)

ちなつ(しまった……朝の京子先輩のセリフが頭に浮かんでつい目を逸らしちゃった! ど、どうしたらいいのチーナ!!)

あかり(や、やっぱりちなつちゃん、あかりの事を邪魔だと思ってるのかなぁ…………)ウルッ

キーンコーンカーンコーン♪

ちなつ(あぁ! でも目が合わせられない! 目を合わせる勇気がない! もし私が話しかけても無視されたりしたら………)ガクガク

あかり(やっぱりあかり、迷惑だったんだねぇ…… このまま話しかけてもちなつちゃんに迷惑にしかならないよぉ)

ちなつ(お願いあかりちゃん! 私にそっちから話しかけてきて! 私待ってるから!)


櫻子「どったのあかりちゃん?」

向日葵「吉川さんも早く席に着いたらいかかですか? もうチャイム鳴りましたわよ」

あかり「あ、うん。なんでもないよぉ……」

ちなつ「あ、うん。そうだね」

向日葵「?」

櫻子「…………」

39: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/20(日) 12:49:24.94 ID:JFPnei1cO
櫻子「よっしゃ放課後だーい!」

あかり(放課後になっちゃったけれど……)

ちなつ(あかりちゃんと全く話さないままだったから、この先ごらく部に行くまでが気不味い……)

あかり(あかり、ごらく部に行かない方がいいんだよねぇ……)

ちなつ(あかりちゃんにどうやってごらく部に来てもらおうかな……)

あかり(どうやってごらく部を休もうかなぁ……)

向日葵「今日も新しい仕事が来ますから、頑張りましょうね櫻子」

櫻子「当然! それに私には秘密平気がある! ね、あかりちゃん!」グッ

あかり「へ?」

櫻子「ちなつちゃん! 今日ちょっとあかりちゃんを借りるからね! よっし行こうー!」タタタタッ

あかり「ちょっとぉ! あかりを引っ張らないでぇ!」

向日葵「ちょっと櫻子! ごめんなさい吉川さん。それではまた明日」

ちなつ「ぁ…………」






向日葵「ちょっと櫻子! 赤座さんを無理やり引っ張って連れて来るなんて迷惑でしょう! 部活もあるんですし」

あかり「ぜぇぜぇ……あかり、久々に全力疾走したよぉ~」

櫻子「あかりちゃん」

あかり「へ?」

櫻子「あかりちゃんには悪いけど、いま私はモーレツにちなつちゃんに怒ってる!」

向日葵「櫻子、いきなり何を言って……!」

櫻子「とりあえず生徒会室に入ろう」

向日葵「え、えぇ……」

向日葵(このように怒る櫻子を見るのは初めてですわ)


ガラララ

40: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/20(日) 12:56:30.87 ID:JFPnei1cO
綾乃「お、来たわね」

千歳「今日も赤座さんおるんやね~」

松本「……」

櫻子「会長、杉浦先輩、池田先輩! こんにちは! そして会長、お話があります!」

ズンズンズン

松本「……?」

櫻子「このあかりちゃんを生徒会に入れてください! お願いします!!」


あかり「え?」





あかり「えぇえぇぇぇ!?」







千歳「なるほどなぁ…… そのクラスのお友達が赤座さんを無視してたんかぁ」

櫻子「はい! 朝だってせっかくあかりちゃんが謝ろうと声をかけようとしたのに目を逸らしたんです! 偶然見ちゃいました!」

向日葵「た、確かに少しよそよそしかったですけれど、櫻子の考えすぎじゃあありませんの? 吉川さんがそんなことをする人には思えませんわ」

あかり「ううん、違うよ向日葵ちゃん。あかり、朝に目を逸らされたもん」ウルッ

櫻子「ほらね!」

あかり「あかり……やっぱり、ごらく部にいらない人間なんだ」グスッ

綾乃「赤座さん……」

松本「…………」スッ

あかり「あ、ハンカチ…………ありがとうございます、会長さん」

松本「…………」ナデナデ

あかり「えへへ、心配してくれてありがとうございます。そんな事言われたの久しぶりです」

松本「……!?」

綾乃「へ? 赤座さん、会長が何を言ってるか分かるの?」

あかり「え? はい、分かりますけれど……皆さんは分からないんですか?」

41: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/20(日) 12:57:35.98 ID:JFPnei1cO
千歳「うちらには分からんねん。まず聞こえへんしなぁ」

櫻子「あかりちゃんってスッゲー耳がいいんだね!」

向日葵「いえ、そういう問題じゃないでしょうに……」

松本「…………………!」

あかり「そ、そんな事できませんよぉ! 3年生の先輩にそんな事!」オロオロ

松本「……!」ギュ

あかり「わ、分かりましたから! い、一回だけですからね! その、えっと……」

あかり「りせ、ちゃん……?」

松本「………………!!」ブンブンッ!

綾乃「うひゃあ! 会長が今まで見た事もないような満面の笑みで赤座さんの手を取って振っている!?」

千歳「嬉しさのあまり感情の数値が振り切れちゃったみたいやね」

西垣「私とお話できる友達がずっと欲しかった、と松本は言っているぞ」

綾乃「ちょお、西垣先生! いつの間に!?」

西垣「松本が普段出さないような大声を出していたからな、思わず様子を見に来てしまった」

松本「……!」ダキッ

あかり「か、会長さん~ あまりあかりを抱きしめないで下さいよぉ~」

千歳「大声出してたんかぁ。まぁ、それはさておき」スチャ

千歳「眼福やぁ~」タラー

向日葵「ちょ、池田先輩! ティッシュ!」

千歳「毎度毎度ホントに済まんなぁ~」

47: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/20(日) 23:01:36.28 ID:TTvKCLDE0
櫻子「ところで会長! あかりちゃんの生徒会の件は……」

松本「!!」カキカキ

綾乃「か、会長が猛スピードで何かを書いている!」

松本「……」スッ

あかり「へ、生徒会役員就任推薦書? しかももう推薦者の欄に会長の名前が書いてある」

西垣「松本のやつ随分と乗り気だな。すぐにでも赤座を入れる気だ」

櫻子「やったー!! 最近は仕事が多かったからメチャクチャ助かるよ!」

松本「…………」

あかり「あ、あの会長……」

松本「……」

あかり「え? あ、その……りせ、ちゃん………」

向日葵(もうりせちゃんと呼ばせるのは確定なんですのね……)

あかり「あかり、実は別の部活に入ってるんです……ですので……」

松本「……………」

あかり「あ、はい。ごらく部っていう部活に」

松本「…………?」

あかり「その、多分届け出は出してないと思います。なんていうか、特に活動もしてませんので」

松本「……………」

あかり「確かにそうですね。あと、さっきのあの話もそうなんですけれど…………」

松本「………………………」

あかり「はい……ありがとうございます…………でも、踏ん切りがつかなくて……みんなとっても優しくしてくれたので……」

48: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/20(日) 23:03:24.03 ID:TTvKCLDE0
松本「………?」

あかり「い、いえそこまでして貰うわけにはいきません! これはあかりの問題ですから!」

松本「…………」

あかり「はい。でも、それって逃げてるんじゃないかって思っちゃって……それに…自信ないですし」

松本「………」

あかり「……はい、確かにそうですけれども」

松本「……………」チラッ

綾乃「へ? わ、私がどうかしましたか?」

西垣「赤座の仕事での活躍ぶりはかなり凄まじいんだろう? と松本は言っているぞ」

綾乃「あ、それはもう! 下手をすれば私なんかよりもスピードも正確さも上なんじゃないかっていうぐらいです!」

松本「………………」ニコッ

あかり「えへへ、ありがとうございます」ニコッ

松本「……………」

あかり「分かりました。少しお話ししてきます。りせちゃん、本当にありがとうございました!」ニコッ

松本「…………」グッ!



ガラララ!



櫻子「あかりちゃん行っちゃったね。どういう事?」

西垣「要約しよう」

49: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/20(日) 23:10:43.09 ID:TTvKCLDE0
西垣「まず、ごらく部は正式な部ではないから生徒会と掛け持ちしてもOK。ただ、赤座は今その部で問題を抱えているらしいから、それについて松本は心配をしている」

西垣「松本的には赤座にごらく部を辞めて欲しいらしいが、赤座は歳納とかに世話になったからといって辞める踏ん切りがつかない。なにしろ幼馴染だしな」

西垣「それならば自分がごらく部に行って赤座が辞めることを伝えようかと松本は提案したが、それを赤座は断った。それならと、松本は部は辞めなくてもいいから、ごらく部との問題が解決できそうになるまでの間だけここで働かないかと提案をした」

西垣「赤座はそれを問題からの一時的な逃げではないかと心配している。それならやはりきちんと決断をしなくてはならない。ごらく部を辞めるか生徒会を諦めるかのどちらかをな」

西垣「やはり松本的には生徒会に入ってもらいたい。いまなら生徒会長と副会長に直々にスカウトされたっていう理由も使えるからな」

西垣「現に赤座の能力は杉浦も認めるくらいで、このままごらく部にいるのは宝の持ち腐れ以外の何物でもない」

西垣「でも、最終的に赤座のことを決めるのは赤座以外の何者でもない。どんな決断をしても私は赤座を応援する、と松本は言っている」

西垣「そして赤座はごらく部に話をしに行ってしまった」




千歳「ほぇ~ あの短い会話の中にとんでもない情報が詰め込まれてんねんな~」

綾乃「一体会長と赤座さんの頭はどうなってるのかしら?」

櫻子「えっと……つまりどういう事?」

向日葵「相変わらずおバカですわね……」

櫻子「なにおーー! 馬鹿って言う方が馬鹿なんだよこのばかっぱい!!」バシッ!

向日葵「あ痛!」

松本「………」ドキドキ

西垣「赤座がどんな決断をしても応援するとは言ったが、やはり生徒会に入って貰いたいという気持ちが強くなってきて、今更緊張し始めている松本も可愛いぞ」

50: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/20(日) 23:17:35.96 ID:TTvKCLDE0
ーごらく部ー




ちなつ「と、言うわけであかりちゃんは今日は来ません」

京子「……」ズーン
結衣「……」ズーン

ちなつ(うぅ、この暗さ……今までにない程のごらく部のピンチじゃ……)

京子「……ちっぱいちゃんめぇ~」

結衣「おーむろさんめ……」ギリッ

ちなつ「ちょっとしっかりして下さい! いつもみたいに元気になって下さいよぉ!」

京子「ちなつちゃんちゅっちゅーちゅっちゅーだいすきだー」

結衣「こらーやめろきょうこーはやくはなれろー」

ちなつ「えぇい! いい加減にして下さい!!」





京子「すみませんでした」

結衣「うん、ごめんねちなつちゃん。少し私たちおかしかったよね」

ちなつ「いえ、もう大丈夫ですから。それよりも早くあかりちゃんの事を考えないと……」

京子「………………」ズーン

結衣「………………」ズーン

ちなつ「ちょっと2人ともしっかりして下さい!」

51: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/20(日) 23:26:52.29 ID:TTvKCLDE0
京子「いや、だってさぁ。普段のあかりならどんな事があっても、一日中ちなつちゃんに話しかけないなんてあり得ないっしょ……」

結衣「やっぱり私たち、避けられてるんだなって考えちゃうと……来るものがある」

京子「なんかイメージできないけどさ。でもあかりだって、ずっと私たちにベッタリってわけじゃないんだもんな……」

結衣「でも、こんな分かれ方だなんて納得できない……! もしあかりが私たちの何かが気に入らないと言うのなら、それを教えてもらって改善したい!」

京子「やっぱりあかりを少しいじり過ぎたのかも……」

結衣「私もだよ。京子のおふざけに乗っかって色々あかりに酷い事を言っちゃったし……」

京子「全部私なりの愛情表現だったんだけど……あかりはずっと我慢してたのかな……ずっと溜め込んでたのかな……」グスッ

結衣「\アッカリ~ン/ とかも……あの時のあかりは本当に……心の底から私のことを…………」ウルッ

ちなつ「もう、2人とも! そんな事をいつまでもウジウジ考えていてもしょうがないじゃないですか!」

京子「ちなつちゃん……」

ちなつ「私だってあかりちゃんにはずっと迷惑かけてきましたよ! むしろ一番恨まれてるとしたら私に決まってますよ!」

京子(確かに……)

結衣(あの玄関の事件)

ちなつ「過ぎてしまった事はもう取り消せない! それならばそれを受け入れてあかりちゃんに精一杯謝ればいいんです!」

ちなつ「ほら、うじうじ考えてないで早く行きますよ!」

京子「…………そうだね」

結衣「……そうだよ、確かにこんなところで考えててもなにも解決しない!」

京子「よっし行くぞ! ちっぱいちゃんの魔の手からあかりを救い出せぇ!」

ちなつ「その意気です! 頑張りましょう京子先輩!」

京子「流石ちなちゅ! そんな所が大好きだよーんちゅっちゅー♪」ダキッ

ちなつ「ぎゃー! 途中までいい調子だったのにこんな所でぇ! 助けてください結衣先輩!」グッ

京子「そんなに照れるなよ~ちなちゅ♡」

ちなつ「こ、こらぁ! 首を弄らないでくださぁ~い!」

結衣「いい加減にしろ!」

京子「へん、やめろと言われてやめる京子様ではないのだ! なんならこのまんまの体勢で生徒会に………」



ガラララ



あかり「……………楽しそうだね、みんな」

53: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/20(日) 23:36:39.44 ID:TTvKCLDE0
京子「あ、あかり……」

ちなつ「あかりちゃん……!」

結衣「ぁ……」


あかり(外まで楽しそうな声が聞こえてきてたのに、あかりが部屋に入った途端に静かになっちゃった……)

あかり(ごめんね、京子ちゃん、結衣ちゃん、ちなつちゃん。あかり、もう決心がついたよ。今まで…ありがとう……)ウルッ


京子「……あかり、あのっ…………」

あかり「京子ちゃん! あの、これを見て!」スッ

京子「……へ? なにこれ…………ッ!」

結衣「な、なに…それ……生徒会役員就任推薦書……」

あかり「あかりね、昨日たまたま生徒会にお手伝いに行ったんだけれども、少しそっちに興味が出ちゃって。やってみたいなって思ったんだぁ」ニコッ

あかり「松本会長と杉浦副会長にも是非って勧められてね。でも生徒会と部活動の掛け持ちって出来ないらしいの」ニコッ

京子「ま、まさか……あか………」









あかり「京子ちゃん。あかり、ごらく部を辞めてもいいかな?」

結衣「な………」

ちなつ「あ、あかりちゃ……」


京子「………うん、わかった。無理に入って貰って悪かったなあかり」ニコッ

結衣・ちなつ「「なっ!?」」


あかり(全く引き止めてもくれない………それどころかあかりがいなくなると分かった途端にこんな笑顔に……)


あかり「う、うん……あ、ありがとう京子ちゃん…………」ニコッ

京子「いいってことよ! いままでお疲れさん! そんじゃな!」グッ

あかり「そ、それじゃああかり、生徒会室に、行かなくちゃだから…………い、今まで……ありがとッ!!」タタタタッ


ガラララ!

54: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/20(日) 23:59:07.93 ID:TTvKCLDE0
京子「あっははは、あかりもとうとう私たちから巣立つんだね。いや~感慨深いもんだ」

結衣「おい京子! おまえどういうつもりだよ!!」グイッ

ちなつ「そうですよ! あかりちゃんがいなくて一番ショックを受けてたのは京子先輩じゃないですか! それなのにあんなッ!」

結衣「おまえあかりの事がどうでもいいのかよ! もうあかりに謝る事だって諦めたのかよ!!」

ちなつ「京子先輩のバカッ! もう京子先輩何て知りません! 結衣先輩、あかりちゃんを引き止めに行きましょう!」

京子「だめだよちなつちゃん」バッ

ちなつ「なっ!? 京子先輩そこをどいてください!」

結衣「どけ京子! 今日という今日はお前のおふざけに構ってる暇はないんだ!」

京子「いいや、ダメだよ2人とも! あかりを連れ戻すことは部長の私が許さない!」

ちなつ「京子先輩!」バシッ!

京子「ッ! た、叩いてもダメだよちなつちゃん!」

結衣「どいてちなつちゃん!」

ちなつ「きゃ!」

結衣「………」グイッ!

京子「……ッ なんだよ結衣、胸倉なんか掴んじゃって、らしくないぞ?」

結衣「おまえ、本当にあかりをこのまま生徒会に入れさせるつもりか?」

京子「だからそうだって言ってるじゃん」

結衣「ふざけるなよ! 私達にはあかりがいないとダメなんだ! あかりがこの部を去ろうとしてるのは恐らく私達のせいだ! だから土下座してでもあかりに帰って来てもらう義務が私達にはあるんだよ!」

京子「私は、そうは思わない」

結衣「なっ………」

京子「あかりがこの部を去るのは私達のせい、だから謝る必要がある、そこまでは私も同意見。だけどごらく部に戻って来てもらう義務はない」

結衣「きょ、京子……おま、え本当にこのままでいいのか?」

京子「……………………」

結衣「あのあかりが……10年以上ずっと一緒に過ごしてきたあかりが! こんな簡単に私たちから離れて行っちゃうんだぞ!」

京子「……………………」

結衣「しかもその理由が私達があかりを苛めたからだ! そんな理由であかりはイヤイヤこの部を去って行ったんだぞ!」グスッ

京子「…………………………」

結衣「本当に……本当にこんな結末でいいのかよ!? 答えろよ歳納京子ォ!!」

55: ◆ZeBo7btR1E 2015/09/21(月) 00:05:06.26 ID:Z/PloUZK0



京子「いいわけないだろ!!」ポロポロ


結衣「………ッ!」

ちなつ「京子、先輩?」

京子「そりゃ私たちがごらく部に戻って来るように頼んだらあの優しいあかりは多分戻ってきてくれるよ! でも本当にそれでいいのッ?」

京子「あのあかりが! 初めて私たちから離れてやりたい事を見つけたんだぞ! そんなあかりに私たちのわがままでそれを諦めろだなんて言えるはずないだろ!」ポロポロ

結衣「……京子」

京子「結衣だってそう思うでしょ! 今の私たちがする事は、あかりをごらく部に戻すんじゃなくてあかりの事を応援してあげる事じゃんか!」

ちなつ「京子先輩……」

京子「それにあかりだって最近はイヤイヤごらく部に来てたんだよ!? あかりは昨日体調不良で帰るって言ってたのに実は生徒会で仕事をしていた! つまりズル休みをしてまでごらく部を休んでたんだぞ!」

ちなつ「ぁ………」

京子「あのあかりをそこまで追い込んじゃった私達が、今更どのツラ下げてあかりに戻ってくるよう頼むってんだよ!!」

結衣「……そ、それは」

京子「それに2人とも見ただろ!? あかりが推薦書を出して来た時の得意気な顔を! 笑顔を! そして退部を許した途端に私達に目もくれず、生徒会室まで走って行っちゃったあかりの姿を!」

京子「今頃あかりは生徒会室で喜んでるはずだよ! 退部して嫌いな私達と離れられたことを! 生徒会に入ってみんなと仲良く楽しく過ごせることを!!」

あかり「そんなあかりに……そんな、あかっ、りに…………」プルプル

結衣「……京子」




京子「………………やだ……」



京子「嫌だよあかりぃーッ!! お願いだから戻ってきてよ!! なんでもするからぁ!! 100回だって1000回だって謝るからぁ!! もう二度とあかりの事弄ったりしないからっ!! うわあああぁぁぁあぁぁぁあん!!!」

結衣「…………………………」グスッ

ちなつ(あかりちゃん…………)








あかり「うわあああぁあん! 京子ちゃんも結衣ちゃんもちなつちゃんも! 全員全員大っ嫌いなんだから! うわあああぁぁぁあぁぁぁあッ!!」

松本「…………」ナデナデ

綾乃「赤座さん……」グスッ

千歳「よう頑張ったなぁ赤座さん……もう大丈夫やで」



向日葵「櫻子、帰りますわよ」

櫻子「えっ、でも………」

向日葵「赤座さんだってクラスメイトの私達に泣き顔なんて見られたくないでしょう。あとは先輩方に任せましょう」

櫻子「う、うん………」



松本「…………」ギュッ

あかり「うわあああぁぁぁあぁぁぁあんッ!! 嫌だよぉ! こんな別れ方なんて絶対にやだよぉ!! みんなのバカッ! あかりの大バカッ! うわあああぁぁぁあッ!!」

松本「………………」ナデナデ

84: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/09(金) 15:34:11.05 ID:NxCJeL/C0
あかり「お姉ちゃんおはよう!」

あかね「あら、あかりおはよう。最近早くに起きて学校に行っているけれどどうしたの?」ゴゴゴゴゴ

あかり「うん! 今日はクラスのお友達と一緒に登校するんだ! あかりが2人のお家まで迎えに行くんだよぉ!」

あかね「ふぅん、そうなの。楽しそうで良かったわ」ゴゴゴゴゴ

あかり「うん! 櫻子ちゃんと向日葵ちゃんっていうんだけど、とっても優しくて素敵な子なんだ!」ニコッ

あかね「あらあら、本当に楽しいのね」ナデナデ

あかり「えへへへ」

あかね(この笑顔を見るだけでご飯3倍はいけるわ! つまり普段が2杯だから今日は6杯! 自分でも何を言ってるか分からないけれどとりあえずそういう事!)ゴゴゴゴゴ

あかり「それじゃあ行ってきまーす!」ガチャ

あかね「行ってらっしゃ~い」ゴゴゴゴゴ

あかね(今日は一日中フリー! そしてあかりは学校! 親はいない! うっふふふふふ! 宴(カーニバル)の始まりよ!!)

あかね「えっと、まずはパンツで次にスク水……あ、使用済みの歯ブラシとお尻の触れる椅子、ベッドのシーツにさっきかんでた鼻水のティッシュに………うっふふふ………あふぁはははは!!」ゴゴゴゴゴ

85: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/09(金) 15:38:47.96 ID:NxCJeL/C0
あかり「おはよう向日葵ちゃん!」タタタタッ

向日葵「おはようございます赤座さん。わざわざ私たちの家まで来てもらってすみません」ペコリ

あかり「べ、別に大丈夫だよぉ! あかりが2人と一緒に登校したくてやってるんだから」

向日葵「そう言って頂けると嬉しいですわ」

あかり「えへへ。ところで櫻子ちゃんは?」

向日葵「多分まだ学校の準備ができてないのではないかと……約束の時間はもう過ぎてるというのに……」


ガチャ



撫子「あ、ひま子」

向日葵「おはようございます撫子さん」

撫子「おはよう。櫻子でしょ?ちょっと待ってて」



バタン



ハヤクオキナサイ、ヒマコガマッテルヨ

サクラコハヤクオキロシ!

マダネムイ…

コンダケネムッテマダネムイトカシンジラレナイシ……

オネガイシマスハヤクオキテクダサイ

アア…ツイニナデシコオネエチャンガドゲザヲ……

ココマデシテマデオキテホシイノカヨ!

86: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/09(金) 15:42:33.37 ID:NxCJeL/C0
あかり「な、なんか中ですごい事が起こってる気がするよぉ」

向日葵(撫子さん、また櫻子に土下座してらっしゃるんですね……)


ガチャ


撫子「ひま子、もうすぐ用意終わらせてくると思うから悪いけどもう少し待ってて」

向日葵「えぇ、いつも櫻子を起こしてもらって申し訳ありません」

撫子「いや、どちらかと言えばそれはこっちのセリフだと思うんだけど」

あかり「あははは」

撫子「ん? そっちの子はいつからそこに?」

向日葵「最初からいましたわよ!?」

あかり「………………」ズーン

あかり(やっぱり影が薄いのはそう簡単に変わらないんだねぇ……)

向日葵「あぁ、赤座さん! そう気を落とさないで下さい。ほら、あれですわよ! 撫子さんには先入観があったからですわよ! 櫻子を迎えに来るのはいつも私一人だっていう!」

撫子「気付かなくてすみませんでした」ゲザァ

あかり「あ、あわわわ! そ、そんな外で土下座しないでください!」アタフタ

向日葵(流れるような土下座でしたわね)

撫子「愚妹櫻子の愚姉の大室撫子です。本日は愚妹が至らないばかりにとんだご迷惑をおかけしました。そして私も大変失礼なことを」ゲザァ

あかり「そ、そんな事ないですよぉ! とりあえず頭を上げて下さい!」

撫子「はい」

向日葵(素直ですわね)

87: ◆tsGpSwX8mo 2015/10/09(金) 15:52:48.64 ID:NxCJeL/C0
あかり「あの、あか……私、赤座あかりです! 櫻子さんにはいつもお世話になってます!」ペコ

撫子「お世話になってる? お世話してるじゃなくて?」

あかり「あ、あはははは………」

向日葵(なにも言い返す事ができませんわね……)

花子「ほら、とっとと出ろし!」

櫻子「あだっ! 花子ぉ、もっと優しくしてよ!」

あかり「あ、櫻子ちゃんおはよー!」

櫻子「あれあかりちゃん? なんでここにいるの?」

向日葵「昨日約束したじゃないですの! もう忘れたんですかあなたは!?」

櫻子「あれ、そだっけ?」

あかり「酷いよ櫻子ちゃん!」プンプン

櫻子「あ、あはははは! ごめんごめん」

あかり「もう、今度から忘れちゃダメだよぉ?」

櫻子「オッケィ!」

向日葵「はぁ、心配ですわね」

撫子「櫻子、ひま子だけならまだしもあかりちゃんにまで迷惑かけるんじゃないよ」

櫻子「はぁ? なに言ってんのさねーちゃん。私が向日葵に迷惑かけた事なんてないじゃん! 逆ならまだしも」

撫子「え?」

向日葵「おいコラ」

櫻子「あいたたた! 向日葵ぃ私の頬っぺたを抓るんじゃないぃー!」

88: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/09(金) 15:58:56.14 ID:NxCJeL/C0
向日葵「あなたに迷惑かけないようないい所なんて一つもないじゃないですの! 寝言は寝てから言いなさい!」

撫子「その通りだよ櫻子」

あかり「あはは、本当に仲がいいんだねぇ。そうだ! 櫻子ちゃん、向日葵ちゃん、今度からあかりにもうんと迷惑をかけてよ!」

向日葵「へ?」

櫻子「え、マジで!? さっすがあかりちゃん! でもどうして?」

あかり「だって迷惑をかけあえる仲だなんてとっても羨ましいんだもん。あかりももっと2人と仲良くなりたいなって、えへへへ」

櫻子「お、おぉ………」

向日葵「あ、赤座さんそんな事を言ってはダメです! 櫻子の事ですわ、調子に乗ってとんでもない事を要求され………」

あかり「大丈夫だよぉ。あかり、櫻子ちゃんがすっごく優しくて気遣いのできる子だって知ってるもん。向日葵ちゃんだってあかり以上に櫻子ちゃんのいい所を知ってるはずだよ」

向日葵「ぇ……ま、まぁ……」

あかり「ね? だから大丈夫。あかり、櫻子ちゃんの事信じてるから」ニコッ

櫻子「あかりちゃん」ジワッ

あかり「ん?」

櫻子「大好きだぁ!」ガバッ

あかり「あわわわ!! あ、あんまりくっ付かないでぇ!!」アタフタ

撫子(なにこのいい子? うちの妹にしたいくらいだね)

89: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/09(金) 16:06:04.53 ID:NxCJeL/C0
花子「話は全部聞かせてもらったし!」

向日葵「あら、花子ちゃん」

撫子「花子いたの」

花子「是非とも花子のお姉ちゃんになってもらいたいし。櫻子は要らないし」

櫻子「にゃ、にゃにおぅ!? 貴様はそれでも櫻子様の妹か!」

花子「櫻子の事を姉と認めてる部分なんて遺伝子くらいだし。いいからとっとと出て行けし。送別会くらいはしてやるし」

櫻子「本気で追い出す気だ!? そ、それじゃあ私はあかりちゃんの代わりに赤座家の娘に……」

撫子「それ迷惑どころか、かなり悪質な嫌がらせになるよ」

櫻子「ひ、酷い……」ガクッ

向日葵「まぁ、赤座さんと比べてしまうと……」

あかり「あ、あははは……」

櫻子「もうこんな家出て行ってやるー!!」タタタタッ

あかり「あ、櫻子ちゃん待ってよぉ!!」

向日葵「さ、櫻子! それではすみません、行ってきますわ」

撫子「うん、櫻子のことをよろしく頼むよ」

花子「頼んだし、ひま姉」

向日葵「任せておいてください」





早いもので赤座さんが生徒会に来てから3週間が経った。赤座さんは既に、私たちと同時期に生徒会に入ったと錯覚してしまうほどよく馴染んでいる。



赤座さんはもうごらく部の方々とは特に連絡を取っていないらしい。それでも教室では吉川さんと特にこれといった問題もなくやって行けている。







表向きは…………

90: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/09(金) 16:10:30.31 ID:NxCJeL/C0
櫻子「あ、そう言えばさ。昨日の夕方学校を超えた先にある、なもりんスーパーに行ったんだけどさ」

向日葵「あら、ずいぶん遠くまで行きましたのね」

あかり「そういえば昨日特売日だったんだよねぇ。お姉ちゃんが何か買いに行ってたみたいだよぉ」

櫻子「そうそう。ねーちゃんと花子に行けって言われてさ。そん時にね、ちなつちゃんを見たんだ」

あかり「へー、ちなつちゃんもいたんだぁ」

櫻子「そうそう。なんかさ、ラムレーズンのアイスをスッゲー買い込んでてね。凄かったなぁ。羨ましいー!」

向日葵「あら、吉川さんってそんなにラムレーズンが好きなんですの?」

あかり「ううん、違うよ。多分それは京子ちゃんの分じゃないかなぁ。京子ちゃんってラムレーズン好きだから」

櫻子「くうぅー! ちなつちゃんって歳納先輩のためにラムレーズンを買ってくれるほど優しいんだ! 向日葵、私の分のアイスを今日買ってこい! これは命令だ!」

向日葵「櫻子に命令されるほど落ちぶれてなんていませんわ! それよりも、なぜ吉川さんが歳納先輩のアイスを?」

あかり「なもりんスーパーって結衣ちゃんの家から近いんだぁ。多分昨日3人でお泊まり会をしたんだと思うよぉ」

向日葵「……………!」

91: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/09(金) 16:14:33.39 ID:NxCJeL/C0
櫻子「むむむ、それは羨ましい!」

あかり「3人とも仲良くごらく部でやってるみたいで良かったよぉ!」ニコニコ

櫻子「……よっし! それなら今日私たちもお泊まり会をしよう!」

あかり「へ?」

向日葵「はぁ?」

櫻子「生徒会の親交を深めるための会合! ほら、明日って休みでしょ? 丁度いいじゃん!」

向日葵「そんな急に……大体どこでそんな事を………」

櫻子「今日はうちの両親がいないから! ちょっと待ってて、今からねーちゃんに許可もらってくる!」タタタタッ!

向日葵「さ、櫻子っ!! バ……」

あかり「櫻子ちゃん戻ってきてよぉ! 遅刻しちゃうよぉ~!!」





ー教室ー


ガラララ!


櫻子「っ! セーフ!!」

向日葵「ぜぇぜぇ……こ、こんな朝早くから………は、走るだ…なんて……」ハァハァ

あかり「ぎ、ギリギリだったよぉ……」

櫻子「まぁまぁ! 間に合ったんだし気にしない気にしない!」

あかり「ちょっとは気にしてよぉ……」

向日葵「ぜぇぜぇぜぇぜぇ…………」

あかり「向日葵ちゃん大丈夫!?」

櫻子「まったくもう。そんな重いものを二つもぶら下げてっから体力がすぐなくなるんだよ」

向日葵(か、回復したら殴る!)


あかり「あれ、まだちなつちゃんが来てないねぇ」

櫻子「本当だ。いつもならこの時間には来ているはずなのに」


ガラララ!


ちなつ「……はぁ、はぁ」

あかり「あ、ちなつちゃんおはよう」ニコッ

ちなつ「あ、あかりちゃん……はぁ………お、おはよう」ハァハァ

櫻子「なになに、ちなつちゃん寝坊したの?」

ちなつ「ま、まぁそんなとこ。夜遅くまで起きてて」

あかり「ちゃんと早く寝ないとダメだよ、ちなつちゃん」

ちなつ「う、うん」ハァハァ


ちなつ(い、言えない。昨日、結衣先輩の家で夜遅くまであかりちゃんの思い出話されてただなんて……)

ちなつ(終いには泣いちゃうし……それを慰めるのに私達がどれほど苦労したと………あかりちゃん、お願いだからカムバーック!!)

あかり「??」キョトン

92: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/09(金) 16:16:47.33 ID:NxCJeL/C0
向日葵「せいっ!」ガツン

櫻子「痛い!!」

向日葵「忘れるところでしたわ」

櫻子「何をだよ!!」


94: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/09(金) 16:20:09.73 ID:NxCJeL/C0
ー生徒会室ー



あかり「終わったよぉ」
綾乃「お、終わったわ!!」


櫻子「あかりちゃん、お疲れ様」

向日葵「すみません。いつもいつも私たちの作業まで手伝ってもらっちゃって」

あかり「ううん、大丈夫だよぉ」ニコッ

櫻子「朝にあかりちゃんあんなこと言ってたけど、私たち既に多大な迷惑をかけてるんじゃない?」

向日葵「ま、全くもってその通りですわ」

千歳「赤座さん、今日も凄かったなぁ。あれだけの仕事を短時間で終わらせて、そればかりか2人の手伝いまでしてしまうなんてなぁ」

綾乃「そ、そうね……」グデー

千歳「あらあら、満身創痍やね」

綾乃「さ、流石に赤座さんに負けてしまうんじゃ副会長としてのプライドが………」

千歳「別にそないなこと考えんでもええのに」ニコニコ

綾乃「うぅ……疲れたぁ……………」

あかり「杉浦先輩、池田先輩。紅茶入れました。どうぞ」カチャ

千歳「ありがとな赤座さん~」

綾乃「あ、ありがと……」グッタリ

95: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/09(金) 16:24:58.70 ID:NxCJeL/C0
向日葵「杉浦先輩、ずいぶんとお疲れのようですわね」

櫻子「やっぱり福会長って疲れるんだね。それだけ頑張らなくちゃいけないから」

あかり「うん。だからあかりももっともっと頑張って杉浦先輩みたいになりたいんだぁ」

綾乃「そ、それ以上頑張られたらこっちの身が持たないわよぉ~!!」バタン!

あかり「す、杉浦先輩しっかりしてください!!」

千歳「しばらく放っといてあげてな。綾乃ちゃん、お疲れみたいやから」

向日葵(半分は赤座さんのせいでしょうね……)



ガラララ!



あかり「あ、お疲れ様で…………」

りせ「…………………」ムギュ

りせ「…………………」スリスリスリスリスリスリスリスリ

向日葵「いつもの事ながら、入ると同時に赤座さんに抱きついて頬ずりし始めましたわね」

あかり「あ、あのぉ………」

りせ「………………………」スリスリナデナデスリスリナデナデ

あかり「あ、あにょぉ………」

96: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/09(金) 16:27:34.11 ID:NxCJeL/C0
櫻子「なんか最近ずっとこんな感じだよね。会長は仕事とかちゃんとしてるのかなぁ?」

向日葵「さすがに会長ですからやってるでしょう。この方は見えない場所で努力なさる方ですから」

りせ「…………………………」フンスッ

西垣「変なところで威張ってる松本も可愛いぞ」

向日葵「西垣先生いつの間に……」

西垣「松本が大声で赤座を愛でる声が聞こえてきてな。何事かと駆けつけた次第だ」

櫻子「ふーん、大声出してたんだ」

向日葵「未だによくわかりませんわね」

あかり「も、もうりせちゃん。恥ずかしいよぉ」カアア

りせ「………………♪」スリスリ

向日葵「あ、そうですわ。会長、今日なんですけれども、私たちこの後用事がありまして。仕事ももう終わりましたので、申し訳ないですがそろそろお暇してもよろしいでしょうか?」

りせ「……………………」グッ!

櫻子「ものすごい笑顔とサムズアップだ!」

西垣「やっと詰まらない会議を終わらせてきたのでテンションが高めなんだ」

櫻子「へぇ~ ま、とにかくありがとうございます! んじゃ帰ろっか向日葵、あかりちゃん!」

りせ「………………!?」

あかり「あ、そうだねぇ。それじゃあ皆さん、お疲れ様で…………」

りせ「…………!!」ムギュ

あかり「あわわわ!?」

向日葵「会長?」

西垣「赤座にまだ帰ってほしくないらしい。やっと会えたのにこんなすぐに別れるのはあんまりだ。あかりちゃん、愛してるわ! ちゅきちゅき~(はぁと) と松本は言っている」

りせ「………………」プンスカ

あかり「後半は言ってないって怒ってます」

西垣「心を読んだつもりだったのだが……余計なお世話だったかな」

102: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/13(火) 15:32:43.52 ID:NqKTT7zv0
りせ「……………」

あかり「ぁ、あぅ…………」カアァァ

向日葵(一体何を言っているのでしょうか? 赤座さんの顔が赤鬼に……)

りせ「………………」テキパキ

向日葵「徐ろに帰り支度を始めましたわ」

あかり「一緒に帰ろうって言われても、りせちゃんの家ってあかりの家から正反対じゃなかったっけ?」

りせ「……………………」グッ

あかり「そ、そんな無茶苦茶なぁ!!」

西垣「赤座のいる場所が私の帰る場所だ と言っている」

向日葵(最近、会長に櫻子のバカが移ったんじゃないのか心配ですわね)ジィー

櫻子「んあ?」キョトン

りせ「……………………」

あかり「あ、あの……だ、大丈夫なの? 仕事とか残ってたりとか」

りせ「……………」グッ








綾乃「大丈夫なわけあるかぁー!!」クワッ

103: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/13(火) 15:37:19.26 ID:NqKTT7zv0
りせ「……………」ビクッ

あかり「ひゃっ!?」

櫻子「杉浦先輩、ずっと喋らなかったと思ったら!」

千歳「ずっと頃合いを伺ってたんよ」

綾乃「会長……? 帰るだなんて寝言はこの書類の束を見てから言ってください!!」



バッサァァ!!



あかり「うひゃあ! なんなのこのプリントの束は!!」

向日葵「ど、どこから出しましたの!? と、いうよりもこれは一体……」

千歳「全部会長がやるはずだった書類やね。赤座さんが来てからの3週間、ずっとサボってたからなぁ」

向日葵「さ、サボってたぁ!? 会長が!?」

櫻子「ま、マジですか?」

綾乃「大マジよ! この3週間ずっと黙ってましたけど今日こそは我慢の限界です。今日はこれを終わらせてもらうまで返しませんからね!!」

りせ「………………」キョトン

綾乃「とぼけてもダメです! 今の私は頭がカンカンカンブリアなんですからね!」

りせ「…………………」ヒューヒュー

綾乃「吹けもしない口笛なんて吹かない!」

りせ「…………………」ジロッ

綾乃「別に怖くないですから睨んでも関係ありません!!」

りせ「……………」ウルウル

綾乃「泣いてもダメェー!!」

りせ「…………グスッ」ガシッ!

あかり「あ、あかりに抱きついて泣いちゃったよぉ!!」オロオロ

千歳「ほんまに会長のキャラが変わったなぁ……これも赤座さんの影響力なんやな。それはさて置き……」スチャ



千歳「あっはぁ~」タラー

櫻子「はいティッシュです」

千歳「ほんまにありがと~ 最近歳納さん静かだから妄想する機会が少ないんよ~」

104: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/13(火) 15:43:20.10 ID:NqKTT7zv0
あかり「もう、しょうがないなぁ。よしよし、あかりがなんとかしてあげるからねぇ」ナデナデ

綾乃「なっ!? あ、赤座さん! 会長を甘やかすなんてダメダメダーメ川なんだからね!」

あかり「杉浦先輩、あかり会長の仕事をお手伝いします!」

綾乃「へ?」

りせ「……!!」パァァ

綾乃「で、でも赤座さんじゃ会長の仕事なんて難しいんじゃ……」

あかり「教えてもらいながらやります。いいよね、りせちゃん?」

りせ「………………」コクコクコクコク

向日葵「どこかのバンド並みに頭を振ってますわね」

櫻子(なんか貞子みたい……)

あかり「悪いけれどもそういう事だからさ、向日葵ちゃんと櫻子ちゃんは先に帰っててもらってもいいかな?」

向日葵「ええ、そういう事でしたら全然構いませんわ」

櫻子「できるだけ早く終わらせて私の家に来てね! それじゃあお疲れ様です!」

千歳「また月曜にな~」



ガラララ




綾乃「まったくもう、赤座さんに感謝してくださいよ会長」

りせ「……………」ギュッ

あかり「はいはい、一緒に頑張ろうねぇ」

綾乃「もう……」

千歳「なぁなぁ綾乃ちゃん、綾乃ちゃんは手伝わんでええん?」

綾乃「へ?」

千歳「いやだって、このままじゃ赤座さんに生徒会長を持ってかれちゃうかもしれんよ?」

綾乃「…………はっ!」

105: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/13(火) 16:23:00.51 ID:NqKTT7zv0
ーめくるめく妄想の園ー


櫻子『あかりちゃん、生徒会長おめでとう!!』

向日葵『おめでとうございます!』

千歳『これからよろしく頼むな赤座さん』

あかり『えっへへ、ありがとうみんな!』

綾乃『そ、そんな…………』

りせ『民主主義の勝利』

あかり『そうですよねぇ。あかりよりもお仕事できないし』

櫻子『怒りっぽいし』

向日葵『ダメダメですものね』

千歳『正直ホッとしとるわぁ~』

綾乃『み、みんなぁ……』グスッ

りせ『泣いても結果は変わらない』

櫻子『うっわ泣いてるし!』

あかり『中学生なのに泣くなんておかしいですよね』クスッ

千歳『こんな泣き虫に生徒会長が務まるわけあらへんな』

向日葵『そうですわね。ふふふふ』




あ~っはっははははは!!




綾乃『い、い………………』

106: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/13(火) 16:56:12.78 ID:NqKTT7zv0




綾乃「嫌ぁああああ!!!」

りせ「…………っ!?」ビクッ

あかり「す、杉浦先輩……? だ、大丈夫ですか?」

綾乃「あ、あああ赤座さん! わ、わわ私も手伝うわ! いいですよね会長!?」

りせ「…………!?」

綾乃「お願いします手伝わせてくださいっ!」

あかり「大丈夫なんですか杉浦先輩!? さっきなんてすごく疲れてたのに……」

綾乃「問題ないないナイアガラ! 今の私はやる気満々マンハッタンよ! さぁみなさんご唱和ください! 次期生徒会長の杉浦綾乃でございます!!」ビシィッ!

りせ「…………………………」

あかり「…………………………」

千歳「…………………………」

千歳「あ、綾乃ちゃん……?」

綾乃「歳納京子だろうが爆弾だろうがなんでも来なさい! 今の私は無敵だぁ!!」


あかり「…………………………」

りせ「…………………………」

千歳「…………………………」

西垣「…………………………」

千歳「あ、まだいたんですね」

西垣「ずっといたぞ」

107: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/13(火) 17:10:42.80 ID:NqKTT7zv0


ー大室家ー




あかり「そんな感じで杉浦先輩がすっごく頑張ってたよぉ」

櫻子「へぇ、まさか杉浦先輩がそんな風になるなんてねぇ。あかりちゃんの影響かな?」

あかり「あ、あかりそんな事しないよぉ!」

櫻子「えーそうかなぁ? なんか以前ちなつちゃんにあかりちゃんがおかしくなったって聞いたけど」

あかり「もぉちなつちゃんったら、なんて事を櫻子ちゃんに言ってるのぉ!」プンプン

櫻子「でもいいじゃん。そのおかげで今日中に全部終わったんでしょ?」

あかり「うん、凄かったよぉ。あかりと杉浦先輩が2人がかりでやった仕事をりせちゃんは1人で終わらせちゃったんだぁ」

櫻子「会長ってすっごく仕事できるもんね。向日葵にも見習わせたいものだよ」

あかり「あ、あはは…… ところで向日葵ちゃんはいつ頃くるの?」

櫻子「えっとねぇ、もう直ぐ来るはずだけど……」


ピンポーン


櫻子「お、来たっぽい! 噂をすれば崖だね!」タタタタッ

あかり「それを言うなら噂をすれば影なんじゃ…………」

108: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/13(火) 17:25:27.71 ID:NqKTT7zv0
向日葵「お邪魔しますわね」

楓「お邪魔しますなの」

櫻子「おお、楓も来たのか!」ナデナデ

楓「えへへへ、櫻子お姉ちゃんこんばんは」

櫻子「おう! ささ、入って入って。向日葵はそこで靴磨きな」

向日葵「お前がやれ」

あかり「あ、あははは」

楓「あ、あの……こんにちは、なの」

あかり「こんにちは、楓ちゃん…だっけ。向日葵お姉さんと櫻子お姉さんのお友達の赤座あかりって言うんだ。よろしくねぇ」ニコッ

楓「……古谷楓、なの」コソッ

向日葵「あら、楓ったら。ごめんなさいね赤座さん」

あかり「ううん、大丈夫だよぉ」ニコッ

櫻子「大丈夫だ楓! あかりちゃんは櫻子様の次に優しく寛大なのだ! 向日葵なんかよりも段違いにいい子だよ!」

向日葵「櫻子、それはどういう意味で…………」プルプル

あかり「まぁまぁ、櫻子ちゃんなりのジョークなんだから。あかりなんかよりも、向日葵ちゃんの方が優しいもん!」ニコニコ

向日葵「ああいえ、そういう事じゃ……」

櫻子「いざ行かん我が部屋へ!」

楓「おー」

あかり「おー!」

向日葵「こ、こら! 3人とも待ちなさい!」

109: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/13(火) 17:42:38.67 ID:NqKTT7zv0
ー櫻子の部屋ー



櫻子「そんじゃ向日葵と楓はそこに座って。早速トランプやろー!」

あかり「わーい!」

楓「楽しみなの!」

向日葵「楓もいることですし、メジャーなババ抜きでもやりましょうか」

あかり「よーし、やるよ! 今日こそは絶対に勝ってやる! あかりが弱いと言われるのも今日が最後だよぉ!」

向日葵「ただのババ抜きにこれほどまでの執着心。これはまさか………」






楓「これであがりなの!」

あかり「ふ、ふぇええん! また負けたぁ~!」

向日葵「なんとなく想像通りでしたが……」

櫻子「ここまで弱いなんて……」

楓「えへへへ、あかりお姉ちゃんはすぐに顔に出るから分かりやすいの」

あかり「うぅ………」

楓「よしよしなの」ナデナデ

あかり「楓ちゃんに慰められるなんてぇ…………」

櫻子「楓は本当にいい奴だなぁ。うちの花子にも見習わせたいくらいだ」

向日葵「花子ちゃんも十分良い子でしょうに」

櫻子「花子がぁ? 全然だよ花子の奴は! あいつはまずお姉様である私を敬う気持ちがない! その時点で妹失格!」

あかり「そうかなぁ。朝少し見たっきりだけど、とってもいい子そうだったよぉ」

向日葵「櫻子がしっかりしないから花子ちゃんが困ってるんでしょうに……」

楓「楓も花子お姉ちゃん大好きなの!」

櫻子「むむむむ……」

あかり「あかりも妹だけど、お姉ちゃんの事大好きだけどなぁ」




ガチャ


花子「ただいまだし!」

撫子「櫻子、ちょっと荷物運ぶの手伝って」

110: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/13(火) 17:49:26.14 ID:NqKTT7zv0
櫻子「あ、ねーちゃんたち買い物から帰ってきたみたい」

あかり「そうみたいだね。あかりもご挨拶に行かないと」

楓「あかりお姉ちゃんも向日葵お姉ちゃんも一緒に行くの!」

あかり「そうだねぇ、一緒に行こ」ニコッ

向日葵「あらあら楓ったら、もう赤座さんと仲良くなっちゃって」

あかり「楓ちゃんいい子だもんね」ナデナデ

楓「えへへへ」







撫子「あかりちゃんもう来てたんだ」

あかり「はい、お邪魔してます。この荷物ですよね」

撫子「あぁ、いいよそんな事しなくて。櫻子、アンタが運びな」

櫻子「言われなくても分かってるよ。ところでアイスはどこ?」

撫子「ちゃんと買ってあるから。早くしなって」

花子「早く運べし。こんな所で止まってるほど花子は暇じゃないんだし」

櫻子「うっさいなぁ、分かってるよ。よいしょっと」

111: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/13(火) 17:53:50.28 ID:NqKTT7zv0
向日葵「今日はまた結構買いましたわね」

櫻子「スゲー! 黒毛和牛じゃん!」

向日葵「まぁ、本当! これ、かなりしたんじゃありませんの? 私と赤座さんが出した分のお金じゃ到底足りないはずじゃあ………」

撫子「私からのおごりだよ」

あかり「えぇー!? そ、そんな悪いですよぉ! あかりも払います!」アタフタ

撫子「普段うちの櫻子がお世話になっているお礼だよ」

櫻子「肉だー肉ぅ!!」

花子「櫻子うるさいし!」バシッ

櫻子「あだっ! 痛いなぁ……」

あかり「で、でも……」

撫子「中学生が高校生に遠慮なんてするものじゃないよ。もしも気が晴れないならそうだね、花子の宿題を見てやってくれないかな」

花子「へ?」

あかり「花子ちゃんの宿題、ですか?」

花子「べ、別に平気だし! 宿題くらい1人で出来るし! 花子なんかよりも櫻子のを見てもらうべきだし!」

櫻子「私はもう宿題終わらせたよ?」

花子「なん……だと…………?」

櫻子「今夜を楽しく過ごすために帰ってきてすぐに宿題を終わらせたのだ! 櫻子様を見くびるなよ花子!」

花子「こんな時だけ鬼の首を取ったようにするなし!」

向日葵「そうですわよ櫻子。これを毎日続けないと」

櫻子「ふぐぅ……」

112: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/13(火) 17:59:10.23 ID:NqKTT7zv0
撫子「まぁそんなわけで、あかりちゃん。花子のことをよろしく頼むよ」

あかり「わ、分かりました」

花子「ちょ、花子を無視して話を先に進めないで欲しいし」

向日葵「まぁまぁいいじゃありませんの。その間に私たちでご飯の支度をしてしまいますから」

撫子「終わったら遊んでていいから。ほら、楓も一緒に行きな」

楓「分かったの! 早く花子お姉ちゃんのお部屋に行くの!」

花子「わ、分かったし……あの、こっちですし」スタスタ

あかり「うん、ありがとう! それじゃあ行ってくるね」テケテケ



撫子「これでよし。あかりちゃんに余計な気を使わせちゃマズイしね」

向日葵「そうですわね。花子ちゃんをダシに使っちゃったのが少し心苦しいですけど」

櫻子「それにしても花子の奴、なんであんなに宿題見てもらうの嫌がってたんだろ? あかりちゃんってとってもいい子なのに」

撫子「そりゃ花子からしたらあまり知らない人に宿題を見られるわけでしょ。少し恥ずかしいんじゃないの。櫻子だって私の友達に宿題やってるところ見られるの嫌でしょ?」

櫻子「へ? 教えてもらえるんだから嬉しくない?」

撫子「…………」

向日葵「……………プライドもへったくれもないんですのね櫻子は」

櫻子「あんまり褒めるなよ~」ニコッ

撫子「……はぁ」

120: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/26(月) 22:42:44.40 ID:sLn70VguO

ー花子の部屋ー


花子「ど、どうぞ」

あかり「わぁ! すっごい可愛いお部屋だねぇ」

花子「あ、あまりジロジロ見ないで欲しいです。あまりいいお部屋じゃないですし」

楓「楓は花子お姉ちゃんのお部屋大好きなの」

あかり「えへへ、良かったねぇ花子ちゃん」ニコッ

花子「…………うぅ」カアァ

花子(櫻子ともひまねぇとも撫子お姉ちゃんとも違うタイプで少し対応に困るし)

花子「しゅ、宿題やるし」

あかり「あ、そうだったねぇ。見ててあげるから頑張ってねぇ」

楓「楓も見ててあげるの」

花子「は、恥ずかしいし…………」



ーその後ー


あかり「うわぁ凄いね花子ちゃん! 全部正解だよぉ!」

楓「花子お姉ちゃん凄いの!」

花子「ふふん、当然だし! この花子を櫻子と同列にされちゃ困るし!」フンスッ

あかり「花子ちゃん凄い凄い」ナデナデ

花子「わわわ!? は、恥ずかしいです!」

楓「楓もやるの」ナデナデ

花子「か、楓まで…………」

花子(でも全然嫌じゃないし。むしろ凄く気持ちいいし…………)

楓「えへへへ」ナデナデ

あかり「えへへ、花子ちゃん可愛いなぁ」ナデナデ

花子(こ、これは幸せすぎるし)ウットリ

121: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/26(月) 22:52:16.68 ID:sLn70VguO
あかり「せっかく花子ちゃんの先生になってあげようと思ってたのに、あかりの出番はなかったねぇ」

花子「今日は偶々だ……です。普段は花子も撫子お姉ちゃんに質問してます……し」

あかり「別に普段の話し方でもいいよぉ。あかりなんかの為に無理しないで平気だからねぇ」ニコニコ

花子「う、でも…………」

花子(この人に敬語使うのやめたら、花子の方がお姉ちゃんぽくなっちゃう気がするし…………)

あかり「気にしなくてもいいよぉ。それじゃあご飯ができるまで少し遊ぼっか」

楓「トランプあるからババ抜きやるの!」

あかり「わーい!」

花子「わ、わーい…………」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



花子「あかりお姉さん、一つ質問してもいいし?」

あかり「うん、いいよ。あ、また揃わなかったかぁ……」

花子「あかりお姉さんと櫻子っていつから友達だったし? いままで櫻子はあかりお姉さんのことをあまり話さなかったのに、最近は凄く会話に出てくるし」

楓「向日葵お姉ちゃんも一緒なの。最近よくあかりお姉ちゃんのことを話してくれるようになったの」

あかり「えっとね、中学に入ってからすぐにお友達になったんだよ」

122: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/26(月) 23:02:59.19 ID:sLn70VguO
花子「でも一緒に遊ぶようになったのは最近? 櫻子と同じ生徒会に入ったのも」

あかり「うん、そうだよぉ」

花子「なんで急に生徒会に入ったし? あかりお姉さんは今まで部活とかやってなかったの?」

あかり「…………………………」

花子「あかりお姉さん?」

あかり「あ、うん……そうだよぉ。今まで部活とか入ってなかったんだ。だから櫻子ちゃんに誘われて生徒会に入ったんだぁ」ニコッ

花子「………やっぱりあかりお姉さん、嘘つくのが苦手みたいだし」

あかり「え? それはどういう…………」

花子「はい、花子あがりだし」

楓「えっと……それじゃあ楓もこれであがりなの」

あかり「ふ、ふぇええん! またあかりの負けぇ~!?」ガーン

花子「あかりお姉さんは嘘をつこうとするとすぐに顔に出るから分かりやすいし。ババ抜き弱いのもそのせいだし」

楓「ババを取ろうとするとすごい表情で笑うからとても分かりやすいの」

あかり「す、すごい表情…………」ズーン

花子「あかりお姉さん、生徒会に入る前に何かあったのかし?」

あかり「べ、別に何もないよぉ……」

花子「本当かし?」

あかり「えっと、なんで花子ちゃんはそんなにあかりのことを気にしてるの?」

花子「櫻子のバカが無理矢理にあかりお姉さんを生徒会に入れたんじゃないかと思って心配になったからだし」

あかり「い、いやいやいや! そんなことは絶対にないよ!? あかりは自分の意思で生徒会に入ったんだから大丈夫だよぉ!」

123: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/26(月) 23:11:44.85 ID:sLn70VguO
花子「あかりお姉さん優しいし、櫻子をかばって嘘をついているんじゃないかし?」ジーッ

あかり「そんなことないってばぁ! それにあかりは最終的には生徒会長の推薦で入ってるんだよぉ」

花子「生徒会長?」

楓「生徒会で一番偉い人のことなの」

あかり「そうそう、だから大丈夫。花子ちゃんが心配しているようなことは全くないから大丈夫だよぉ」

花子「……………………」ジーッ

あかり「あ、あはははは…………」

楓「楓は大丈夫だと思うの花子お姉ちゃん。だってあかりお姉ちゃんが嘘をついていたらすぐにわかると思うの」

花子「それもそうかし」

あかり「ホッ……」

花子「でも前に他の部活はやってたんだし?」

あかり「え……」

花子「だってさっき嘘をついてる顔をしてたし。あかりお姉さん凄く分かりやすいし」

楓「楓も分かったの!」

あかり「うぅ、こんな小さい子達にも見破られるなんてぇ…………」

花子「ということはやっぱり……」

あかり「うん。でもね、その部活を辞めたのはあかりが自分で決めたことなんだぁ。きっかけは櫻子ちゃんだったかもしれないけれどもね。だから花子ちゃんが心配してるようなことはないよぉ」

花子「それならよかったし。もし櫻子があかりお姉さんを無理に生徒会に入れたんなら本気で怒るところだったし」

楓「良かったの!」

あかり「えへへへ、2人とも本当に優しいんだねぇ。あかりのことを心配してくれて本当にありがとう」ナデナデ

楓「あかりお姉ちゃんに頭撫でられるの好きなの!」ニコニコ

花子「ま、まぁ悪くないかもだし…………」カアァァ

あかり「それならもっと撫でてあげるねぇ」ナデナデ

花子「ありがとうだし。それと最後に一ついいかし?」

あかり「ん? なにかな?」

花子「生徒会に入る前と入った後、どっちの方が楽しいし?」

あかり「それはもちろん生徒会に入ってからの方だよぉ」ニコッ

花子「それは良かったし。櫻子もたまには良いことをするもんだし!」

あかり「本当に櫻子ちゃんには頭が上がらないよぉ」

花子「あ、でも櫻子にそんなことを言っちゃダメだし! 櫻子はすぐに調子にのるし!」

あかり「うん、そうかもしれないねぇ。あかりのことを心配してくれてありがとう」ナデナデ

花子「えへへ、どう致しましてだし」




ガチャ


124: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/26(月) 23:17:12.38 ID:sLn70VguO
あかり「え?」ナデナデ

花子「へ?」

撫子「3人とも、ご飯できたよ…………って、花子とあかりちゃん凄く仲良くなってるね」

花子「な、撫子お姉ちゃん! 部屋に入る時はノックして欲しいし!」カアァァ

撫子「あら、花子ももうそんなお年頃なの?」

花子「そ、それと恥ずかしいからもう撫でるのをやめて欲しいし……」

あかり「ご、ごめんねぇ!」

楓「花子お姉ちゃん、顔が真っ赤なの」

撫子「花子、なんなら楓だけ連れて行こうか? 2人の食事はラップでもしといて………………」

花子「すぐ行くし! 別に撫でられるのが終わって残念とか思ってないし!!」

撫子(かなり残念がってるみたいだね、この子)

楓(花子お姉ちゃんも凄く分かりやすいの)

125: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/26(月) 23:25:35.60 ID:sLn70VguO


ー同時刻の結衣の家ー




京子「…………」ピコピコ

結衣「…………」ピコピコ

京子「…………」ピコピコ

結衣「…………」ピコピコ

京子「…………あ、負けた」ピコピコ

結衣「…………あ、勝った」ピコピコ

京子「あーあ、なんか今のはいけそうな気がしたのに~」

結衣「そんな簡単に負けてたまるかっての。もう良い時間だしそろそろご飯にしよっか」

京子「え、私も食べてっていいの?」

結衣「こんな時間に急に押しかけて来ておいて今更だろ。今何か用意するから待ってて……って」ガラッ

京子「どうかした~?」

結衣「お前、昨日ちなつちゃんに買って来てもらってたラムレーズン、一個も食べてないじゃないか」

京子「え、あぁ……そうだっけ」

結衣「どうしたんだよ、いつもなら1日も経たずに食べちゃうのに」

京子「うん……なんか最近さぁ、なに食べても美味しく感じないんだよねぇ~」

結衣「なんでだよ」

京子「なんでだろうね~」

126: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/26(月) 23:32:55.04 ID:sLn70VguO
結衣「………………オムライスでいい?」

京子「わーいオムライス、京子結衣のオムライス大好き~」

結衣「…………………………」

京子「………結衣?」

結衣「お前さ、いい加減にしろよ」

京子「な、なにさ……急に怖い顔しちゃって」

結衣「いつまでそんな風に不貞腐れてるつもりだ! 付き合わされる私たちの身にもなってみろ!!」

京子「べ、別に不貞腐れてるわけじゃないって……」

結衣「自覚がないのか? お前のせいで私やちなつちゃんがどれくらい気を使ってると思ってるんだ!」

京子「そ、そんなこと言われたって! だ、大体気を使ってくれだなんて私頼んでないじゃんか!」

結衣「そういう問題じゃないだろ! 大体ごらく部だけならまだしも私の家に来てまでそんな風にされたんじゃ私まで気が滅入って来るんだよ!」

京子「なんだよ! 私が来た時は笑顔で迎えてくれたくせに!!」

結衣「当たり前だろ! あんなに気落ちしてるやつを無下にできるわけないだろう!!」

京子「…………ふん、そういう事か」

結衣「なに?」

京子「結局のところ結衣が今まで私とずっと一緒にいてくれてたのは同情心からだったんだね」

結衣「なっ…………!?」

127: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/26(月) 23:38:43.36 ID:sLn70VguO
京子「あかりがいなくなってからの事じゃない。小さい頃から私とずっといてくれたことも!」

京子「小さい頃泣き虫で人見知りだった私を気にかけてくれたのも、お母さんから言われたとかで嫌々だったんでしょ!」

京子「いままで私とずっと友達ごっこしてたんだろ!! もう私みたいな奴と友達ごっこなんてしたくないんでしょ!!」

結衣「そ、そんなわけ…………」

京子「うるさい! 大体あかりがいなくなってから私がこんなにも落ち込んでるのに結衣やちなつちゃんはすぐに平気な風にしちゃってさ!」

京子「どうせ2人ともあかりのことなんて別にどうでもよかったんでしょ!! 最初からあかりの事を邪魔者扱いしてさ!! 裏じゃあかりがいなくなって喜んでるんだろッ!!」

結衣「………………ッ!」




バシィッ!




京子「うあっ……!」

結衣「…………」

京子「ゆ、結衣ぃ……いま、私のこと…………」

京子「い、痛い………いたいよぉ…………」ウルウル

結衣「…………らない」

京子「……え?」

結衣「今回のことは……謝らない。京子が泣こうがどうなろうとも、絶対に謝らない」

結衣「私だけならまだしも、ちなつちゃんまでもバカにする発言を私は絶対に許さない」

京子「ッ!」




バタン!





結衣「……出てっちゃったか」

結衣「…………………………京子のバカ。私やちなつちゃんがどれだけ……泣くのを我慢してると…おも、て…………」グスッ



結衣「………嫌だよ、あかり。こんなの、私たちは望んでなかったよ」グスッ

128: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/27(火) 00:03:44.15 ID:tYKkgVTAO

ー大室家ー



櫻子「よっしゃ! これなら勝ったぁ!」

あかり「なんの! ゴーストを使って甲羅ゲット! えいっ!」

櫻子「あぁ! なんでこんな!?」

あかり「やった、当たったぁ!」

花子「あ、こら! それ花子の甲羅だし!」

あかり「えへへへ、ごめんね花子ちゃん」

花子「むむむ、絶対に許さないし。あとであかりお姉さんには復讐してやるし」

向日葵「撫子さんはかなり後ろの方ですわね」

撫子「そろそろ雷が……ほら来た」

あかり「あぁ!! 雷のせいであかりの車が谷底にぃ!!」ガーン

櫻子「ちょっとねーちゃん! 今わざと私のこと踏んで行ったでしょ!!」

撫子「勝負の世界は非常なの。覚えときなさい」

花子「ぷぷぷ、あかりお姉さんいい気味だし」

あかり「もぉ花子ちゃん酷いよぉ~」プンプン

向日葵「よし、今のうちにキノコを使って……」

撫子「えい」

向日葵「きゃああ! 私まで踏まれましたわ!!」

撫子「これで邪魔者は消えたね。私が1位に…………」

楓「やった、ゴールしたの!」パァァ

撫子「あ」

櫻子「か、楓がいたのを忘れてた!!」

向日葵「楓ったらアイテムをほとんど使いませんし………失念していましたわ」

花子「えい、えい!」

あかり「ふわぁあああん! 花子ちゃん、あかりにボムをぶつけるのをやめてぇ!!」

129: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/27(火) 00:16:27.64 ID:oVDSvBn60
あかり「ふわぁ~」

櫻子「あかりちゃん、どうしたの?」

撫子「もしかして眠いとか?」

あかり「う、うん……少し眠いかも…………」

向日葵「まだ9時前なのに……」

撫子「あかりちゃんは規則正しいんだね。櫻子、もう寝かしてやんな」

櫻子「そうだね。んじゃゲームはそろそろやめて寝よっか」

向日葵「ところで櫻子、今日赤座さんはどこで眠るんですの? さっき撫子さんに聞いたんですけれど、予備の布団いま一つしかないのでしょう?」

櫻子「え? そりゃもちろん私のベッド。私は予備の布団で寝るよ」

向日葵「そうなりますと私は?」

櫻子「あ」

撫子「え?」

向日葵「…………まさか考えてませんでしたの?」

櫻子「い、いやぁ~そのね…………あ、タオルケット貸してあげるからリビングのソファででも………………」

撫子「アンタがそうしなさい。いくら昔からの知り合いであるひま子でも、ここでは正真正銘のお客さんなんだから」

櫻子「うえぇ……こんなことまで考えてなかったぁ…………」グッタリ

130: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/27(火) 00:20:17.60 ID:oVDSvBn60
あかり「大丈夫だよぉ櫻子ちゃん……あかりが、ここで……ねむる………から…」ウツラウツラ

櫻子「いや、そんなわけには! てか早くしないとあかりちゃんが本当に寝ちゃうよ!! と、とりあえずあかりちゃんは私のベッドに……」

花子「いい考えがあるし! あかりお姉さんは花子のベッドで寝ればいいし!」

櫻子「それじゃ花子はどうすんの?」

花子「花子は小さいからあかりお姉さんと一緒にベッドで寝れるし! いい考えにも程があるし!」

櫻子「それじゃ私たちは?」

花子「櫻子は布団で寝て、ひま姉と楓は櫻子のベッドで眠ればいいし! パーフェクトだし!」

櫻子「ナチュラルに私が布団になってる!?」

あかり「えー、あかり眠れるのぉ?」

花子「すぐ眠れるし! ほら、早く花子の部屋に行くし!」クイッ

櫻子「えー、せっかくのお泊まり会なのにあかりちゃんと別の部屋かぁ……」

向日葵「そこの所を考えてなかった櫻子が悪いんじゃありませんの」

櫻子「だってぇ……布団が一つしかないなんて忘れてたんだもん」

あかり「あははは~」

花子「ほら、早く行くし! それじゃあみんなお休みだし!」

あかり「お休みだし~」ウツラウツラ



バタン

131: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/27(火) 01:23:27.18 ID:oVDSvBn60



撫子「なんだろうね、花子の奴随分とあかりちゃんに懐いたみたいだね」

楓「あかりお姉ちゃんとっても優しいから楓も好きなの!」ニコッ

櫻子「花子の奴猫のお面を被っちゃってさ」

向日葵「それを言うなら猫を被るじゃありませんの?」

櫻子「そうだっけ? まぁ伝わればいーじゃん」

撫子「……良くないよ」ハァ

向日葵「それでは楓もそろそろ眠らないといけませんわね。櫻子のベッド借りますわよ」

櫻子「へいへい、勝手にしてくれ~」

撫子「それじゃ櫻子は私のベッドに来な。少し狭いかもしれないけれど」

櫻子「平気でしょ。ほら、撫子ねーちゃんも私も向日葵と違ってスマートだし」

撫子「それもそっか。あはははは」

櫻子「あっはははは!」

撫子「あははは……は…………」

櫻子「あはは………………」

撫子「」ジロッ

櫻子「」ギロッ

向日葵「な、なんですの……? そんなに私のことを見て………………」



撫子・櫻子「おっぱい禁止ッ!!」バシッ!

向日葵「きゃんっ!?」







132: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/27(火) 01:24:02.24 ID:oVDSvBn60

ー翌朝ー



花子「おはようだし」

あかり「おはよう花子ちゃん。ふあぁ~」

花子「大っきなあくびだし、ふあぁ~」

あかり「あれ、なんかリビングの方で音がしない?」

花子「もうみんな起きたし? ちょっと行ってみるし」





櫻子「うぉりゃー! ファイアーファイアー!」

向日葵「なんの、リフレクターで!」

撫子「リフレクターは厄介だね」

櫻子「こんちきしょー!!」



あかり「…………」ポカーン

花子「あの、3人とも……もしかしてずっとなもブラやってたし?」

あかり「し、しかも向日葵ちゃんだけ1人のチームだよぉ」

櫻子「向日葵は我々の敵だ!!」

撫子「2対1なのに一進一退の攻防になってるから大丈夫。イジメはなかった。そして…………もうだめ……」バタン

櫻子「ねーちゃんしっかり!! ねーちゃ……あぅ……」バタン

向日葵「か、勝ちましたわ…………ふ、ふふふ………………」バタン

花子「ど、どうしたし!?」

あかり「みんな眠っちゃったみたいだねぇ…………」

向日葵「あか、ざ……さん………」

あかり「へ?」

向日葵「楓は……櫻子の、ベッドに………………くぅ」

花子「寝ちゃったし」

あかり「そ、そうだねぇ」

133: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/27(火) 01:30:31.50 ID:oVDSvBn60
ーあくる日の生徒会ー




千歳「あはは、それは災難やったなぁ」

あかり「えへへ、少し困りました」

りせ「……………」スリスリナデナデ

千歳「まぁええんちゃう? そういう経験もしといた方がいざという時に役に立つんとちゃうかな」

あかり「こんな経験役に立つとは思えませんよぉ」



ガラララ



綾乃「あら、赤座さん早かったわね。他の2人は?」

あかり「櫻子ちゃんたちはちょっと具合が悪いらしいので先に帰って貰っちゃいました」

千歳「今日はあまり忙しくならなさそうやったから先帰らしちゃったんよ。あとで図書室の資料を少し確認するだけやからね」

綾乃「そうね、今日はそれぐらいしか仕事もないし心配はノンノンノートルダムよ。2人とも何が原因かわからないけれど早く良くなってほしいわね」

あかり「あ、あははは」

りせ「………………」ナデナデスリスリ

千歳(夜更かししてゲームやったのが今日まで響いてるだけやねんな)

綾乃「ところで赤座さん、最近歳納京子と会話とかしてるかしら?」

あかり「京子ちゃんですか? いえ、最近はあまり会ってないですけれど」

りせ「…………」ムギュ

綾乃「そう……」

千歳「歳納さんに何かあったん?」

134: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/27(火) 01:36:49.51 ID:oVDSvBn60
綾乃「いえ、大したことじゃないんだけれどもね。なんか今日の歳納京子、いつもより元気がなかったから」

千歳「そうだった? うちは気付かんかったけど。むしろいつもより元気があったと思うけど」

綾乃「なんか空元気みたいな感じがしたのよ。無理して元気を装ってる感じがね」

あかり「何かあったのかなぁ? 結衣ちゃんは京子ちゃんに何か言ってませんでしたか?」

りせ「……………」スリスリムギュ

綾乃「あ、そう言えば…………」

あかり「??」

綾乃「今日その2人が話してるところを一度も見てないわ。いつもなら絶えず2人一緒にいるのに、今日に限って別々の友達とそれぞれ話ししてたわ」

千歳「そう言えばそうやねぇ。そこはうちも気づいてたで」

あかり「う~ん、という事は2人は喧嘩したのかなぁ」

綾乃「喧嘩ねぇ……」

千歳「あの2人が喧嘩かぁ。俄かには信じられんなぁ」

あかり「あ、よかったらあかりが詳しく聞いてきましょうか?」

綾乃「え……へ?」

あかり「ほら、あかりって2人の幼馴染ですし。結構話しやすいんじゃないかなって思って」

綾乃「いや、でも………」

千歳「赤座さん、それはアカンで」

135: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/27(火) 01:57:02.79 ID:oVDSvBn60
あかり「へ、池田先輩それはどういう意味で……」

千歳「はっきり言わせてもらうとな、赤座さんをあんな風に泣かせた2人のことをうちらはまだ許してないんよ」

綾乃「ちょっと千歳!?」

千歳「黙っといてもしかたないよ。流石の綾乃ちゃんだって歳納さんと船見さん両方に怒ってたくらいやし」

綾乃「ま、まぁそりゃぁね。でもだからってそれを赤座さんに言うこと…………」

千歳「赤座さんは優しいから、多分うちらがキチンと止めん限り絶対に歳納さんのところに行ってまうと思うんよ。せやろ、赤座さん」

あかり「あ、はい……… もう行く気満々でした」

千歳「うちらは正直赤座さんとあの2人を会わせる事自体に反対やねん。もちろん赤座さんが必要ならば会ってもらうのはええけど、それ以外の事ではあまり会わせたくない」

あかり「………………」

りせ「……………」ナデナデ

綾乃「赤座さんにとってはあまり聞きたくない話題だとは思うけれど、私たち2人は歳納京子と船見さんをまだ許せていないの。もちろんクラスでは普通に話すし2人とも大切な友達だって胸を張って言える間柄ではあるわ。でも、それと赤座さんの事は別なの」

千歳「せやね。赤座さんの事を無視したりいじめたりした事は忘れられんよ。赤座さんがもうそれを許しているとしてもな」

綾乃「ええ、私も同意見よ。それとごめんなさい赤座さん。私の不用意な発言でこんな話になっちゃって…………」

あかり「いえ、別に最初から怒ったりなんてしてませんから大丈夫ですよぉ。それにもう吹っ切れましたから!」ニコッ

綾乃「ありがとう赤座さん。歳納京子たちの事は私たちがなんとかするから忘れて頂戴!」ニコッ

千歳「はぁ、本当にええ子やな~ うちらは絶対に赤座さんを離さんからな!」

綾乃「本当にいい子よね。気遣いもできて仕事もできて」

りせ「……………」フンスッ

あかり「ちょっとりせちゃん、恥ずかしい事言わないでよぉ。りせちゃんの方が全然可愛いよぉ!」

りせ「…………ッ!」カアァァ

あかり「えへへへ、照れちゃってるりせちゃんも可愛い」ムギュ

りせ「…………………………!!」

綾乃「赤座さん、この満面の笑みの会長はなんて?」

あかり「我が世の春が来たッ!現世こそ偽り、新世界こそ我が真実なりぃ!! って言ってます」

綾乃「………………どうでもいいけれど、いい加減仕事してください」

140: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/30(金) 12:10:16.35 ID:KMmYLHrY0
ーごらく部ー



結衣「…………………………」ペラッ


ちなつ「…………………………」


京子「…………………………」カリカリ


ちなつ「…………………………」


結衣「…………………………」ペラッ


ちなつ「…………………………」


京子「…………………………」カリカリ



ちなつ(き、気まずいにも程がある!!)

ちなつ(なんでこの2人いつまでたっても話さないのよー!! 結衣先輩は来て早々に本読み始めるし京子先輩は原稿始めちゃうし!)

ちなつ(なんで2人とも全く話さないのよ!! ってこれ2回目? もうこの際そんな事はどうでもいい! と、とにかく何か話題を…………)

141: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/30(金) 12:32:10.90 ID:KMmYLHrY0
ちなつ「あの、結衣先輩は一体何を読んでるんですか?」

結衣「あぁ、これ? 小説だよ。よかったらちなつちゃんも読む?」

ちなつ「そ、そうですね! 結衣先輩が読み終わったら是非読ませてください!」

結衣「うん、分かったよ」ペラッ

ちなつ「ぁ…………そ、そうだ! 京子先輩! よかったら京子先輩の原稿進めるの手伝いましょうか! ほら、2人でやったほうが早く終わりますし!」

京子「ううん、大丈夫。今回はまだコムケまで時間あるし、ありがとねちなつちゃん」

ちなつ「ぁ、そうですか…………それじゃあ何かやる事は……」

京子「特には大丈夫。ちなつちゃんも今日は好きな事やってていいよ」

ちなつ「は、はぁ…………」

ちなつ(京子先輩がこんなだと調子狂うなぁ。でもとにかく私の言葉には反応してくれる事も分かったしこれは収穫かな)

京子「…えっと、あとはここのところを定規で線引いて……ってあれ?」ゴソゴソ

ちなつ「どうかしましたか、京子先輩?」

京子「いや、ちょっと定規忘れちゃったみたい。多分図書室だ」

ちなつ「なんで図書室なんですか?」

京子「お昼休みに図書室で作業してたから。置き忘れてきたんだと思う。ちょっと行ってくるよ」

ちなつ「あ、それじゃあその間にこれの手伝いを…………」

京子「いやいや! それはいいから! ホントに! ちなつちゃんは原稿に触らないでね、お願いだから!」アタフタ

ちなつ「わ、分かりました」

ちなつ(遠慮なんてしなくていいのに……)

142: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/30(金) 12:33:20.49 ID:KMmYLHrY0




ー廊下ー




京子「はぁ、やっぱり気まずいよなぁ………結衣には話しかけられないしちなつちゃんはあからさまに気を遣ってきてくれてるし…………」

京子「悪いのは私だって事は百も承知してるけどもさ……それでもやっぱりバツが悪くて結衣に謝れないんだよなぁ……しかも1日空いちゃってるし、教室でも一言も喋れなかったし……」

京子「あの時はあかりのいない悲しさのせいで結衣に考えてもない事怒鳴っちゃったし……あそこで結衣に叩かれてなかったらもっと酷い事言っちゃってたかもしれないなぁ…………」

京子「謝らないと………ここで定規見つけたら帰ってすぐに謝るんだ! よし!」グッ



アハハハ、オワリマシタネ

アカザサンノオカゲヤナ、ホンマニシゴトハヤインヤカラ

アリガトウゴザイマス、イケダセンパイ



京子「……ッ!?」ビクッ

京子「この声って……もしかして…………隠れないと!」コソッ



ガラララ

143: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/30(金) 12:43:40.32 ID:KMmYLHrY0
あかり「それにしてもこんなにたくさんの資料が図書室にあったんですね」

千歳「本棚が余ってたから貸してもらってたんよ。移動させるのも面倒やからって事でここに保管させてもろてるねん」

あかり「なるほど」

りせ「…………」スリスリ



京子(お、思わず隠れちゃったけど……やっぱりあかりだったか…………)

京子(それに千歳と会長まで…… 会長なんかあかりに凄く頬ずりしてるし! 私たちのあかりにあんな事を……!!)



あかり「でも今日はこれでお仕事終わっちゃいましたね」

千歳「あ、ほんならこれから一緒にお出かけせえへん? おいしいあんみつ屋があるんよ! ほら、よかったら会長も一緒に!」

りせ「…………………」グッ

千歳「なんやって?」

あかり「一度家に帰ってからなら大丈夫だそうです。帰りに寄り道するのは生徒会長として許せないみたいで」

千歳「赤座さんが涙目になってお願いしたらどうなります~?」

りせ「…………ッ!」ピクッ

りせ「………………」

りせ「……………………………ッ」ダラダラダラダラ

あかり「りせちゃん!! あかりそんな事しないから大丈夫だってばぁ! そんなに顔を青くして汗ダラダラにならないでよぉ!」

千歳「あははは~ 赤座さんにはめっぽう弱いねんなぁ~」

りせ「………………」ムギュ!

あかり「大丈夫だからねぇ。よしよし」ナデナデ

りせ「……………♪」スリスリ

144: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/30(金) 12:47:29.13 ID:KMmYLHrY0
あかり「あ、でもそれなら…………」

千歳「あぁ、あの子は今日どうしても外せない調べ物があるんやって。構わんといても大丈夫」

あかり「え、でも……」

千歳「ちゃんとお土産を買って帰ってあげるから平気や。あの子の事を気遣ってくれてありがとなぁ」ニコッ

あかり「い、いえ。当然の事ですから」

りせ「………………」フンスッ

千歳「それじゃ行こか。早く帰らないと遅くなってしまうし」

あかり「そうですね。あれ、りせちゃんどうしたの?」

りせ「……………」

千歳「どないしたんです?」

あかり「なんか先に行ってて欲しいって言ってます」

千歳「? 分かりました、先に戻って帰り支度して待ってますね」



コツコツコツコツ




京子(くそ、会長のせいで空き教室から外に出れな…………)


ガラララ


京子「ひっ!?」

145: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/30(金) 12:52:34.10 ID:KMmYLHrY0
りせ「……………」

京子「あ、会長…………どうも……」

りせ「………………………」ジィー

京子「あ、あの…………」



りせ「…………」ボソッ


京子「え?」


りせ「…………」スタスタスタスタ




京子「あの、あ……行っちゃった…………」

京子「いま、何を言われたんだろう? なんか少し悲しそうな表情だった? 気のせいかな……」

京子「…………………………」

京子「…………………………はっ! そうだった定規定規! 図書室で探さなくちゃ!」



ガラララ



京子「えっと……私のいた机はっと」キョロキョロ

京子「あった、私の定規! よし、これで…………」






「何してやがる!」

146: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/30(金) 15:52:57.91 ID:KMmYLHrY0
京子「えっ? ひゃあっ!? ち、千歳ぇ!?」

千鶴「何寝ぼけてやがる。私は千鶴だ」

京子「な、なんだ千鶴かよぉ~」ホッ

千鶴「なんだとはなんだこの野郎。それに私の机に近づいて何するつもりだ!」

京子「はぇ!? い、いや別に何も……てかここが千鶴の机だなんて知らなくて………ただ私はこの定規を……」

千鶴「なんだお前のだったのか。それならとっととそれを持ってどこかに行け」

京子「う、うん……ごめんね………」

千鶴「チッ……」

京子「あ、あのさ……一つだけいい?」

千鶴「あ?」ギロッ

京子「そ、その……さっきまで千歳ともう1人女の子がいたでしょ? その女の子の様子、どうだった?」

千鶴「あぁ? なんでお前にそんな事教えなきゃならねぇんだよ!」

京子「お、お願い千鶴! もう今後一切千鶴にちょっかいかけるのをやめるから! だからお願いします!」

千鶴「……チッ、もう1人の女の子ってのは赤座の事でいいんだよな?」

京子「う、うん……」

千鶴「別に普段となにも変わった様子はない、いつも通りのあいつだった」

京子「………………」

千鶴「なんだよその顔は。喧嘩売ってんのか!」

151: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/30(金) 21:41:31.58 ID:KMmYLHrY0


京子「い、いやそうじゃなくて! ただあかりの事をあいつって言うのが少し新鮮だっただけで」

千鶴「知り合いだし別にいいだろうが! この前も家に来たくらいだ」

京子「あ、あかりが千鶴の家にぃ!?」

千鶴「姉さんと杉浦さんと赤座の3人で約束していたらしい。私も多少赤座の奴と話をしたくらいだ」

京子「ふ、ふ~ん…………」

京子(あかりの奴、私がこんなに落ち込んでるのにそんな事も知らずに楽しんでるのかよ…………)

京子(あぁダメだ! こんな自分勝手な考えであかりに怒りを覚えるなんて! そんな資格私にはないのに!!)

千鶴「そういえば姉さんから聞いたけど、赤座の奴ごらく部とかいうのを辞めて生徒会に入ったらしいな」

京子「………………ッ!」

千鶴「まぁそれも当然だ。お前なんかのいる部活よりも生徒会の方が比べるまでもなく居心地がいいだろうしな。赤座の奴も言ってたよ、ごらく部を辞めて正解だったってな」

京子「…………………………」プルプル

千鶴「とにかく今の赤座はとても充実した毎日を送ってる。お前なんかの出る幕は今更ねぇんだよ。分かったらもう今後一切赤座と杉浦さんには構うんじゃ………………」

京子「ふ……ふぇ………………」グスッ

千鶴「え…………」

京子「ふえぇえぇええええん!! うわあああああああああん!」

千鶴「なっ!? ば、バカッ! こんなところで泣くやつが……」


ザワザワザワザワ



千鶴「くっ! お、おい! こっちに来い!!」グイッ

京子「ああぁああぁああああっ!! うぁあぁぁああああぁぁあッ!!!」

千鶴「くそっ!! なんで私がこんな目に!」

153: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/30(金) 21:47:22.68 ID:KMmYLHrY0

ー保健室ー


千鶴(幸いにも先生は席を外してる。そして他に生徒もいないしここが最善か。しかし……)

京子「ふぇ……うぐっ…………ひぐっ……」グスッ

千鶴(こいつに限ってここまでガチで泣くとは想像していなかった。いったいこの野郎はどこまで私を困らせれば気がすむんだ!)

千鶴「おい歳納!」

京子「ひぃ!! な、なんですか……」ビクッ

千鶴「赤座と何かあったんだろ、すべて話せ!」

京子「な、なにもないです…………」

千鶴「嘘をつくんじゃねぇ!!」バン!

京子「ひっ!」ビクッ

千鶴「別にお前が泣こうが喚こうが知ったことじゃないが、ここで泣いている奴を放っておくと後々私の良心が痛むんだよ! お前なんかのせいでそんな事になるのはゴメンだ」

京子「ご、ごめんなさいごめんなさい!!」

千鶴「謝るのはいいからとっとと話せ!」ガシッ

京子「きゃっ! い、痛いよ! は、話してよ謝るからぁ!!」

千鶴「そんなに強く掴んでねぇだろ!」

京子「ひぐっ!! ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」グスッ

155: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/30(金) 21:58:05.78 ID:KMmYLHrY0
千鶴「だから謝るんじゃなくてとっとと………って、これじゃ堂々巡りか。とうすれば…………」チッ

千鶴(あ、そういえば姉さんが……)



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




千歳『ええか千鶴。人と話すときは笑顔にならんといかんで? 千鶴はとても優しい子やけど少し表情が固いねん。ほら、こうやって笑顔にならんと』ニコッ



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



千鶴(歳納なんかで試すのは癪だがまぁやってみるか)



千鶴「おい、歳納」

京子「な、なぁに……?」

千鶴「な、な、な…………」ブルブル


千鶴「何が、あったのか……私に話し、てくれないかなぁ……」ニッコォ ←悪鬼スマイル


京子「い、い、い……………………」ブルブル

千鶴「あん?」

京子「嫌ぁあああぁああッ!!! こ、殺さないで下さいお願いします!!!」

千鶴「は!?」

京子「嫌だよぉ! 恐いよっ!! 助けて!誰か助けてよぉ!! あかりぃ!! うわぁああああぁああぁん!!」

千鶴「泣きたいのはこっちの方だ……」ホロリ

156: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/30(金) 22:05:38.42 ID:KMmYLHrY0


ーなんやかんやで10分後ー



千鶴「はぁ? つまり赤座のことを虐めまくってたら嫌われて、避けられた挙句ごらく部を辞められて生徒会に入られたって事か?」

京子「べ、別に虐めてたわけじゃなくて……! 私たちなりの愛情表現だったっていうか」

千鶴「赤座はそう思ってなかったからこうなったんだろうが。なにが愛情表現だ、お前がやったのはただのイジメだ」

京子「うぅ…………」

千鶴「お前の言うところの愛情表現はアレだろ、私に対して突っかかってくるやつ。あんなの正直言って迷惑以外の何物でもない」

京子「…………………」

千鶴「お前のする愛情表現ってのは結局のところ独り善がり以外の何物でもないんだよ。あの赤座に見放されるなんて余程嫌われたんだろうな」

京子「……うぅ……ひぅ……」グスッ

京子「ふぁあああああ………うぁぁあああ!!」ヒグッ

千鶴(ふん、ザマァみろ。普段調子に乗ってるからこんな目にあうんだ。この馬鹿にはいい薬だろうよ。それじゃ図書室に戻るか)

京子「ふぁああぁぁ……もうやだぁ、もう嫌だよぉ…………許してよぉ……!」

千鶴「………………」

京子「うわああぁあ! あかりぃあかりぃ!! 」

千鶴「…………………………」プルプル

京子「誰かぁ……誰か助けてよぉ!! もうやだよぉ!!」

千鶴「………………あ゛あ゛!! クソ野郎が!!」ダダダダダッ

157: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/30(金) 22:14:37.75 ID:KMmYLHrY0

ーごらく部ー


ガラララ!



ちなつ「もう、京子先輩遅いです……って!」

結衣「千歳……じゃなくて千鶴?」

千鶴「おい、歳納なんたらの荷物はどれだ!!」ゼェゼェ

ちなつ「え、は……? あの」

千鶴「どれだ! 早く答えろ!!」ギロッ

ちなつ「はひぃ! こ、これですぅ!!」

千鶴「チッ……」テキパキ

結衣「あ、あの千鶴。京子と何かあったのか?」

千鶴「別になんでもない。それじゃ失礼します」

千鶴(クソ歳納がっ! 私の体に流れてる姉さんと同じ血に感謝しやがれ!!)


ガラララ!


ちなつ「………な、なんだったんでしょう?」

結衣「わ、分からないけれど……すごい形相だったね。それになんで京子の荷物を持って………ッ!」

ちなつ「ゆ、結衣先輩?」

結衣「…………………ご、ごめん帰るっ!」

ちなつ「ちょ!? ゆ、結衣先輩!」

結衣「ちなつちゃんごめんね!」グスッ

ちなつ「結衣せんぱ………」




ガラララ!




ちなつ「結衣先輩……泣いてた? それに京子先輩も多分ここには来ないし………あっ!」

ちなつ「もしかして2人が喧嘩したせいで京子先輩が結衣先輩を避け始めたの……? 結衣先輩もそれを察して……それで!!」

ちなつ「ど、どうしよう! このままじゃ本当にごらく部がバラバラになっちゃう!! どうすれば…………」オロオロ

ちなつ「こ、こうなったら私があかりちゃんを連れ戻すしかない!! やればできるはずよチーナ!! ごらく部の為にも!!」

158: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/30(金) 22:19:21.93 ID:KMmYLHrY0




千鶴「…………………………」フラフラ

千鶴(と、歳納なんとかめ……ここまで私を苦しめるとはなんという野郎だ)

千鶴(保健室で泣きじゃくりやがって……家まで送ったら送ったで、そこから袖を掴んで泣きじゃくるし)

千鶴(疲れた……調べ物も進まなかったし……………今から学校に戻る気にもなれない。もう今日は帰ろう)フラフラ

千鶴(こんな事なら図書室に行かなきゃよかった……姉さんと一緒に帰れば良かった……)

千歳「あ、千鶴! どないしたんこんな所で?」

千鶴「あ、姉さん。そっちこそどうしたの? 杉浦さんまで」

千歳「うちらなぁ、さっきまであんみつ屋に行ってたんよ。ほら、千鶴の分もお土産買って来たで」

千鶴「え?」

綾乃「ち、千鶴さん?」

千歳「どないしたん千鶴?」

千鶴「…………………………」グスッ

千歳「わわ!」

千鶴「なんで……なんで誘ってくれへんかったんよ!! 姉さんのバカァー!!」タタタタッ

千歳「ち、千鶴!? は、走ったらあかんて! 待ってや千鶴ゥ!!」タタタタッ

綾乃「」ポカーン

綾乃「な、なにがどうなってるの……?」

159: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/30(金) 22:25:57.58 ID:KMmYLHrY0
ー翌日の教室前ー



ちなつ(こうなったら何が何でもあかりちゃんを取り戻してみせる。これからのごらく部の為に、そして結衣先輩と京子先輩を仲直りさせる為に!)

ちなつ(もう気まずいとか言ってられない! こうなったらあかりちゃんをふん縛ってでもごらく部に引きずり戻してやる! よーし!)



ガラララ!


ちなつ「おっはよー!」



櫻子「えぇー!? あかりちゃん昨日先輩たちとあんみつ屋さん行ったの!?」

あかり「うん。池田先輩が連れて行ってくれたんだけどね、とっても美味しかったんだぁ!」

櫻子「いいなー 今日私たちも連れてってよ!」

向日葵「こら櫻子。赤座さんは昨日も行ったのですから二日連続になってしまうじゃないですの」

あかり「ううん大丈夫だよぉ。昨日お姉ちゃんにお土産買って行くの忘れちゃったから今日も行きたかったんだぁ」ニコニコ

櫻子「いぇい!」

向日葵「赤座さん、あまり気を使わなくてもいいんですのよ? 櫻子は適度に放っておかないと際限なくつけ上がりますし」

あかり「全然平気だよぉ。櫻子ちゃんは優しいもんね」ニコニコ

櫻子「もちろんだとも! へっへへへ~」

向日葵「もう、程々にしておきなさいよ?」

櫻子「もちろんだとも。あかりちゃんに無茶は言わないよー」

160: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/30(金) 22:30:42.88 ID:KMmYLHrY0
ちなつ(くっ! のっけから放課後ごらく部に誘いにくい話を聞いてしまった……! だがここで挫けるわけにはいかないのよ!)

ちなつ「おっはよ、みんな!」

あかり「ちなつちゃんおはよう」ニコッ

向日葵「おはようございます吉川さん」

櫻子「おはよーちなつちゃん。どうしたの、そんな怖い顔して」

ちなつ「はぇ!? わ、私怖い顔してた?」

櫻子「うん。なんかあかりちゃんの事を睨んでたけど。獲物を狙ってるハンターみたい」

あかり「え、えぇええぇ!? あかりちなつちゃんに狙われてるのぉ~!?」ガーン

ちなつ「ね、狙ってないから! 別にあかりちゃんの事を狙ってたりしないから!」

櫻子「ふ~ん」

あかり「あ、そうだちなつちゃん! 今日の放課後みんなであんみつを食べに行こうと思ってるんだけど、ちなつちゃんも来ない?」

向日葵「あら、良いですわね。生徒会の仕事を終わらせてからごらく部に迎えに行けば一緒に行けますわ」

あかり「うん、そうしようよ! 京子ちゃんと結衣ちゃんも誘ってさ!」ニコッ

ちなつ「え、あ……うん………」

あかり「…………ちなつちゃん?」

櫻子「別に来なくても良いんじゃない? 来たくないならさ」

向日葵「さ、櫻子ッ!!」

ちなつ「ち、ちがっ! そうじゃなくて……その……………」

ちなつ(結衣先輩と京子先輩の現状で仲良くあんみつ屋に行けるわけがないし………まずはこの件を解決しないと………………)

161: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/30(金) 22:38:39.37 ID:KMmYLHrY0
あかり「ちなつちゃん?」

向日葵「あ、ところで櫻子は宿題やったんですの?」

櫻子「へ? ……………あ゛!!」

向日葵「はぁ、そんな事だと思いましたわよ」

櫻子「向日葵、宿題見せて!!」

向日葵「わかってますわよ、こっちへいらっしゃい」

櫻子「ありがとうございます!」ゲザァ

向日葵「……………」チラッ

ちなつ「……………………ッ」ピクッ

向日葵「…………………」ニコッ

ちなつ(向日葵ちゃん、私があかりちゃんと話したい事を見越して……! あ、ありがとう!!)


162: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/30(金) 22:47:43.84 ID:KMmYLHrY0


ちなつ「あ、あのさあかりちゃん!」

あかり「どうしたのちなつちゃん?」

ちなつ「いや、その、えと…………さ、最近どう? 生徒会に入ってから!」

あかり「えへへ、毎日が楽しいよぉ。自分のやりたい事がやっと見つかったんだもん。先輩方も櫻子ちゃん達もとっても優しいし! すっごく充実してるんだぁ」ニコニコ

ちなつ「そ、そっかぁ……それは良かったね」

あかり「うん! ちなつちゃんはあかりの事を心配してくれてたんだねぇ。ありがとうちなつちゃん!」ニコニコ

ちなつ「……………ッ!」ズキッ

ちなつ「う、うん………………」

ちなつ(全然そんな事考えてなかったのにぃ……! あかりちゃんってどこまで良い子なのよぉ~!)

あかり「それでどうかな? あんみつ屋さん」

ちなつ「あ、えっとね……きょ、今日はちょっと無理かなぁって…………」

あかり「あ、そうなんだぁ…………」ショボン

ちなつ「さ、誘ってくれたのはとっても嬉しかったの! また今度誘ってよ!」

あかり「うん、そうだねぇ」

ちなつ「あ、あはははは…………」

あかり「…………………」

ちなつ「…………………」

あかり「あ、ところでさ。最近京子ちゃんと結衣ちゃんに変わった事はなかったかな?」

ちなつ「か、変わった事?」

あかり「うん。なんか喧嘩とかしてないかなって。杉浦先輩とかがそう言ってたから」

ちなつ(まさかそっちから振ってくれるなんて! これはいまチーナに波が来てる!!)

ちなつ「う、うん……確かに少しおかしいかもしれないの。でも私じゃそれが解決できなくて…………だからあかりちゃんにーーー」

あかり「うん、大丈夫だよぉ! だって杉浦先輩と池田先輩がなんとかしてくれるもん!」ニコッ

ちなつ「ごらく部に………………って、へ?」

163: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/30(金) 22:53:03.67 ID:KMmYLHrY0
あかり「杉浦先輩と池田先輩が2人の事を心配してるんだよぉ。なんとか仲直りさせようって頑張ってくれるんだ」

ちなつ「そ、そうなの…………で、でもあかりちゃんは何かしたりはしてくれないの?」

あかり「あかりが何かしなくても大丈夫だよぉ! だって杉浦先輩と池田先輩がなんとかしてくれるんだよぉ? あかりよりも2人の方が生徒会に長くいる立派な人だもん!」ニコッ

ちなつ「そ、そうだね…………」


あかり(池田先輩達にこの事に関しては関わらないように言われちゃったものね。それにあかりなんかよりも2人の方がよっぽど頼りになるもの。あかりが余計な事をしちゃダメだよねぇ)

ちなつ(い、今までのあかりちゃんなら結衣先輩達が喧嘩したって聞いたなら絶対にこんな風に放っておかなかったハズなのに!! や、やっぱりあかりちゃん……もう私たちにできるだけ関わらないつもりなの……? さっき誘ってくれたのも流れで嫌々だったんじゃ…………)




ちなつ「…………………………」チラッ


櫻子「あーもう終わんないよぉ~!!」

向日葵「無駄口叩いてる暇があるなら手を動かしなさい!」


ちなつ(こうなったら作戦変更! “将を射んと欲すれば先ず馬を射よ” 作戦よ! 櫻子ちゃんはともかく向日葵ちゃんは私の味方になってくれるハズ!)




ー同時刻ー


綾乃「歳納京子!!」

京子「…………………………」ボケー

綾乃「貴女、最近元気がないじゃないの。何かあったのかしら!」

京子「…………………………」ボケー

綾乃「貴女がそんなだと私たちまで気が滅入ってくるのよ!」

京子「………………ッ!」ビクッ

165: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/30(金) 23:10:23.58 ID:KMmYLHrY0



結衣『そういう問題じゃないだろ! 大体ごらく部だけならまだしも私の家に来てまでそんな風にされたんじゃ私まで気が滅入って来るんだよ!』




綾乃「なにか悩みがあるなら相談にも乗るわよ。ほら、とっとと吐きなさい! 赤座さんも心配してるんだからね!」

京子「………………あ、かり」

綾乃「べ、別に私は心配なんてしてないんだからね! ただ生徒会副会長としてクラスメイトの異変を放っておくわけにはいかないだけなんだから!」

京子「うん、ありがと………」

綾乃「え、えぇ……」



ガラララ



綾乃「あら、船見さん。おはよう」

京子「…………ッ!」ビクッ

結衣「う、うん……おはよう綾乃」

京子「…………………………」

結衣「…………………………」スタスタ

綾乃「あ、あの…………」

綾乃(な、何よこれ! 話す事もなく船見さん自分の席に座っちゃったわ! こうなったら)チラッ

千歳(任しといて綾乃ちゃん! ここはうちが何とかしたる! 綾乃ちゃんは歳納さんをお願いするねんな!)チラッ

綾乃(任せておきなさい!)




千歳「船見さん、おはよう~」ニコニコ

結衣「千歳、おはよう」

千歳「なんや元気ないなぁ。普段はもうちょっと元気なのに」

結衣「うん、昨日少し遅くまで起きてたからさ。少し寝不足なんだよね」

千歳「ゲームでもやってたん?」

結衣「いや、少し眠れなくてさ」

千歳「そっかぁ~ うちも昨日は千鶴が機嫌良くなくて少し寝るのが遅くなったんよ。なにがあったか聞いても教えてくれへんし」

166: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/30(金) 23:17:18.18 ID:KMmYLHrY0


結衣「千鶴さん? そういえば昨日ごらく部に来たよ」

千歳「千鶴が? なにしに行ったん?」

結衣「いや、なんか京子の荷物を持って行っちゃった。少し怖かったかな」

千歳「ふ~ん、何があったんやろ? それになんで歳納さんの荷物を千鶴が?」

結衣「さ、さぁ?」

千歳「あ、そうそう。それと少し聞きたいことがあるんやけど」

結衣「なに?」

千歳「いやな、ちょっと聞き辛い事なんやけどね。最近歳納さんと何かあったりした?」ボソッ

結衣「…………なんで?」

千歳「なんでって、そりゃ様子を見てたら分かるって。最近になって歳納さん、とても静かやろ? 船見さんもそれにつられて静かになって行っちゃったし。それに今朝だって全然話してへんかったやん」

結衣「……うん、そうだね」

千歳「ほらほら。なんか喧嘩でもしたんちゃう? 何かあったならうちが相談乗ったるよ?」

結衣「いや、大丈夫。全然平気だよ」

千歳「全然平気な顔してへんよ。うちも綾乃ちゃんも心配してるんやから。それにごらく部の吉川さんだって心配してると思うよ?」

結衣「うん………」

千歳「自分だけならまだしも、他の人たちも不安にさせてるんやし。早めに解決しといた方がええやん? なんでも受け止めてあげるからなんでも話してよ」

結衣「う、うん……なんかごめんね、心配させちゃって」

千歳「ええよええよ~ そんじゃ授業始まっちゃうし用意しよか」ニコニコ

結衣「うん、本当にありがとう。それとさ、ちょっといいかな」

千歳「ん?」

結衣「いや、放課後に少し話をしたいんだけどさ」

千歳「もちろんええよ~ そんじゃまた後でなぁ」ニコッ

167: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/30(金) 23:30:40.29 ID:KMmYLHrY0




千歳「これでよしっと。さて、綾乃ちゃんと歳納さんのほうはどうなったんかな…………」

ダダダダッ!

綾乃「ど、どうしよう千歳ぇ!! 放課後に歳納京子が話したい事があるって!!」アタフタ

千歳「うちも船見さんに言われたんよ。多分相談されるんちゃうかなぁ、喧嘩の事について」

綾乃「……………あ、あぁそっちね」

千歳「なんか残念がってへん?」ニコニコ

綾乃「べべべ別にそんなことナイナイナイアガラよ!」

千歳「うちの鼻血のためにも! 早く歳納さんを元気にしたってな!」

綾乃「逆に困るわよ!!」





ー放課後ー


あかり「向日葵ちゃん、櫻子ちゃん! 生徒会に行こう」

ちなつ「あ、ごめん! 向日葵ちゃんと櫻子ちゃん。ちょっと話があるんだけど、いいかな?」

櫻子「はなし?」

向日葵「私たちにですか?」

ちなつ「う、うん。すぐに済むからいいかな。少し相談したいことが………」

あかり「あ、それならあかりも相談に乗るよぉ!」

ちなつ「あ、大丈夫だから! あかりちゃんはいなくても平気!」

あかり「え…………」



168: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/30(金) 23:41:01.99 ID:KMmYLHrY0

ちなつ「あぁそうじゃないの!! 別に変な意味じゃなくて、とにかくあかりちゃんは来なくても平気なんだってば!」

向日葵「分かりましたわ。赤座さん、申し訳ないですが先に生徒会室に行っててもらってもよろしいですか」

あかり「う、うん……分かったよぉ…………」ショボン



ガラララ



向日葵「それで吉川さん。お話ってなんですの?」

ちなつ「あ、そのね。あかりちゃん、最近どんな感じかなって思って。迷惑とかかけてない?」

櫻子「迷惑なんてかけるわけないじゃんあかりちゃんが。仕事とかとってもよくやってくれてるし先輩からも好かれてるよ」

向日葵「そうですね。もはや赤座さんはいなくてはならない存在ですわね」

ちなつ「そ、そうなんだ…………」






結衣「そっか、あかりの奴元気にやってるんだな…………」

千歳「もちろんやで。うちらのプライドにかけて赤座さんに嫌な思いはさせへんよ」

結衣「うん、ありがとう千歳。そっかぁ……そうだよなぁ……………そんな事あるわけないよなぁ……なにバカな期待を持ってたんだ私は……」ウルッ

千歳「船見さん?」






京子「私さ、心のどこかで期待してたんだ……あかりがごらく部に戻って来たがってるんじゃないかって。でも、そんなことなかったんだね…………」グスッ

綾乃「そ、そうね……最近は赤座さん、ごらく部の話題すら出さなくなってきたし。昨日も放課後遊びに行ったりもしたけれど本当に楽しそうだったわよ」

京子「そっかぁ……やっぱりあかり、私たちの事が本当に嫌になっちゃったんだね」

綾乃「そ、そんな事ないわよ! だって歳納京子の様子が変だって話をしたらとても心配してたわよ!!」

京子「そりゃあかりはいい子だもん。私たちじゃなくったって誰にでもそんな反応するよ」グスッ

169: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/30(金) 23:49:43.94 ID:KMmYLHrY0




千歳「そんなわけあらへんって! 赤座さんはまだ2人の事を大切な幼馴染と思ってるに決まっとる!」

結衣「でも……最近あかりからなにも連絡こないし…………私たちが中学一年の頃だってほとんど毎日連絡は取ってたのに…………」

千歳「そ、そりゃあ赤座さんにしてみたら気まずいからやない? ごらく部を辞めたんやし」

結衣「辞めた……そっかぁ…………あかり、ごらく部を辞めたんだよなぁ…………私たちのッ……せい、で…………うぅ……」グスッ

千歳「ちょちょ! 落ち着かんとアカンで! ほ、ほらティッシュや!」

結衣「くっそ……ちっくしょ、お…………」グスッ

千歳「そ、そんな泣かんといて……」オロオロ

結衣「なんだっていなくなっちゃったんだよ! 私たちのなにがいけなかったんだよッ!!」

千歳「お、落ち着いて! 取り敢えず落ち着こ、な?」オロオロ






京子「ううぅぅぅ…….ふぇえぇええん…………」グスッ

綾乃「そ、そんな泣かないでよ!」

京子「返してよぉ……私のッ! 私たちのあかりを返してよッ!!」グイッ

綾乃「ちょっと引っ張らないでよ! 言いたくはないけれど赤座さんがごらく部を辞めたのはあなた達の責任でもあるのよ!」

京子「うるさい! そんなの関係ないんだよ! 早くあかりを返せ!! うまい言い訳作って生徒会をクビにするなりなんなり綾乃だったら出来るでしょ!!」

綾乃「そ、そんな事できるわけないじゃない! 今の赤座さんに生徒会から離れられたら色々と困るのよ! それほどまでに赤座さんは重要な人なの!」

京子「そんなの知らないもん! あかりの幼馴染でもない癖に知ったような口をきかないでよ!」

綾乃「そんな事関係ないじゃない! いくら歳納京子でもその言葉は聞き流せないわ!」

京子「う、うるさい! どうせ綾乃が私たちのあかりを誑かしたんだろ! 純真なあかりの事をうまいこと騙したんでしょッ!!」

綾乃「」ブチィ


綾乃(ごめん千歳……もう私我慢の限界だわ)

170: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/30(金) 23:59:52.19 ID:KMmYLHrY0





千歳「ええ加減にしぃや船見さん! ええ加減にせんとうちも堪忍袋の緒を緩めるよ!!」

結衣「な、なんだよ! 開き直るのはおかしいだろ!」

千歳「……あのな、赤座さんの事が大事ならなんで赤座さんの事をごらく部から追い出すような事をしたんや?」

結衣「な、なに言ってるんだよ! 私はそんな事してない!」

千歳「どこまでアホンダラなんや船見さんは! 赤座さんの事を虐めたり要らない物扱いしといてそんな事よく言えるわ!!」

結衣「なっ…………そ、そんなこと……」

千歳「赤座さんが言っとった事や。ごらく部で疎外感を感じて悩んでいた事知っとったか? みんなに悪い感情を持ってた事を知っとったか?」






京子「そ、そんなの知らない! だってあかりの奴なにも言わないからッ…………」

綾乃「そんなの当然でしょう! “貴方達3人が私の事を蔑ろにするのでごらく部に居づらいです。虐められてるので、みんなの事が少し嫌いになってます” だなんてあの赤座さんが言えるわけないじゃない!! 貴女はそんな事もわからないの!?」

京子「だ、だってあかりは優しい子でそれに幼馴染としての絆があるんだ! そんな風に私たちから疎外感を感じるなんて思うわけが…………」

綾乃「歳納京子、貴女は赤座さんの事を見誤りすぎよ。あの子だって中学一年生の多感な女の子なのよ? 当たり前のように傷付くし、当たり前のように人の事を恨んだりもするわ。凄いのはそれを微塵も見せない事やすぐに許せてしまうっていう事だけよ」

京子「ち、違う! あかりがそんな事を感じるわけがない! あかりが私たちを憎むだなんてそんな事あるわけないッ!!」

綾乃「全部事実よ! 貴女はまだ自分のした事から目を背けるの!? いい加減に認めなさい!」

京子「違う……違うもん………あかりちゃんは優しくて、いつも私たちの事を好きでいてくれて……」グスッ

綾乃「……はぁ、もう呆れてなにも言えないわよ。そりゃ赤座さんも見捨てるはずよね」

京子「違う違う違う…………あり得ないあり得ないあり得ないあり得ない…………」ブツブツブツブツ







結衣「私はあかりに嫌われてた私はあかりに嫌われてた私はあかりに嫌われてた私はあかりに嫌われてた…………」ブツブツブツブツ

千歳「少しは反省しぃや! 1人の女の子を泣くまで追い詰めた罰や!!」

結衣「嫌われてた嫌われてた嫌われてた嫌われてた嫌われてたあかりに嫌われてたあかりに嫌われてた……」ブツブツブツブツ

千歳「それじゃあもう行くからね。うちも生徒会があるから暇やないんよ」

171: ◆ZeBo7btR1E 2015/10/31(土) 00:31:22.66 ID:a3efFVVG0


ー生徒会室前ー



千歳「あ」

綾乃「あら」

千歳「……あ、その…………どやった?」

綾乃「そ、それはその…………ち、千歳の方はどうだった?」

千歳「う、うち!? うちはまぁ……その…………えっとな…………」アタフタ

綾乃「どうしたのよ?」

千歳「いや、その………実は…………」

綾乃「?」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



千歳「て事は綾乃ちゃんも!?」

綾乃「ええ、思いっきり怒っちゃったわよ……勢いで歳納京子が傷付きそうなことを思いっきり……」ハァ

千歳「実はうちもやねん。叱るんやのうて怒ってしもたんよ……」ハァ

綾乃「赤座さんにあんな風に偉そうな事言っといて滑稽ね。喧嘩を仲裁するどころか新しい喧嘩を増やしてきちゃうなんて」

千歳「ほんまやなぁ。どないしよ」ハァ

綾乃「…………どうしようかしら」

千歳「…………………………」

綾乃「…………………………」

向日葵「あら、どうかしたのですか先輩方?」

櫻子「なんか沈んでません? 何かあったんですか?」

千歳「2人も今来たん? そっちも何かあったん?」

櫻子「まぁちょっとちなつちゃんと話をしてきて」

向日葵「ごらく部の子です。ほら、あのピンク色の髪をした」

綾乃「……ッ! 」

千歳「そ、それでどんな話を!?」

向日葵「いえ、特にこれといって大した事は。ただ赤座さんが生徒会でどのように生活してるかを聞かれただけです」

綾乃「ふ、ふーん……」

千歳(これは……)チラッ

綾乃(赤座さんを取り戻しに来てるわね、ごらく部)チラッ

向日葵「?」

櫻子「?」ボケー

187: ◆ZeBo7btR1E 2015/11/01(日) 23:15:17.38 ID:Qf3jPwdV0

ーごらく部ー



ちなつ「これはもはや手遅れね。今更どう頑張ってもあかりちゃんを生徒会からごらく部に戻すのは不可能」カリカリ

ちなつ「いや、あかりちゃんに泣きながら直訴すればワンチャンあるかもしれない。でもそうなるとその後の生徒会との関係が拗れちゃうし……」カリカリ

ちなつ「と、いう事は掛け持ちしてもらう? ごらく部と生徒会を…… いや、これもダメ。生徒会と部活は掛け持ち出来なかったはず。あかりちゃんはどっちか片方にしか属せない。と、いう事は…………」カリカリ

ちなつ「これ、詰んでない?」



ちなつ「あぁーもうダメだこりゃ!! 向日葵ちゃんの話からして生徒会はあかりちゃんを手放すつもりは無いし、あかりちゃん自身も生徒会を辞めるつもりがない! つまり直訴ぐらいしか手がないんだけどもさ!」

ちなつ「今更私たちにどのツラ下げてあかりちゃんに直訴しろってのよ! あかりちゃんを泣かせるまで追い詰めた私達が! あかりちゃんの気持ちに気付かなかった私たちがぁッ!!」バタン

ちなつ「もう手遅れよこりゃ。あかりちゃんをごらく部に戻すのは諦めて他の手を考えないと…………と、いうわけで」ガラッ



ちなつ「さっさと押入れから出てきて下さいよ2人とも!」


京子「ふぐっ……えぐっ…………」

結衣「うぐっ………ひぐっ…………」


188: ◆ZeBo7btR1E 2015/11/01(日) 23:20:10.49 ID:Qf3jPwdV0

ちなつ「そんな風に泣いてても仕方ないでしょう! いつまで2人で傷の舐め合いをしているつもりですか!」

京子「あかりぃ…………」

結衣「帰ってきてよぉ…………」

ちなつ「……………ダメそうねこれじゃ」ガラッ



ウワアァアァァン

メソメソメソポタミアー



ちなつ「もう押入れの中にいる2人は当てにならないわ! こうなったら私1人ででもどうにかしてみせる!!」

ちなつ「3週間前も空いちゃって今更謝りにくいとか考えている場合じゃない! 私が京子先輩や結衣先輩の分も謝らなくちゃ!!」






ー数日後ー


ちなつ「作戦1! あかりちゃんに誠心誠意の謝罪文を書く!」

ちなつ「と、いうわけであかりちゃんの下駄箱に私が書いた謝罪の文章を入れておいたわ! あれを読めばきっとあかりちゃんも私たちの元へ戻ってきてくれるはず! あ、来たわね」コソッ




あかり「あれ?」

櫻子「どったのあかりちゃん?」

あかり「えっと、なんか下駄箱にこんな物が……」

向日葵「そ、それはっ!? まさかラブレターでは!!」

あかり「え、えぇえええっ!?」

櫻子「凄いよあかりちゃん! ラブレターもらっちゃうなんて!!」

あかり「そ、そんなわけないよぉ! あかりなんかがラブレターなんて貰うわけないよぉ。入れる場所を間違えたとか」カアァァ

向日葵「あ、宛先は!?」

あかり「えっと……赤座あかり様って書いてあるけど…………」

櫻子「誰がくれたのかは書いてないね。ねね、開けてみてよ!」

あかり「えっと……その、うん! 分かったよぉ」ドキドキ

向日葵「…………」ドキドキ




ちなつ「そして凄いのは私の気遣い。いきなり謝罪文だと気まずいから、一枚目にはなんと私渾身のあかりちゃんの “絵” が描いてあるのよ!! これであかりちゃんもファンシーな気分で二枚目に行けるはず」

ちなつ「完璧よ! 完璧すぎて自分の才能が怖いわよねチーナ!」




向日葵「あ、赤座さんっ!?」

ちなつ「ん?」

189: ◆ZeBo7btR1E 2015/11/01(日) 23:26:15.38 ID:Qf3jPwdV0



向日葵「あ、赤座さん!! どうなさったんですの!? 赤座さん!!」ユサユサ

あかり「」

櫻子「た、立ったまま白目むいて気絶してる!! あかりちゃんしっかりして!!」

向日葵「い、いったい赤座さんは何を見て…………ひぃ!!」

櫻子「え? う、うわぁあああ!! な、何これ!?」

向日葵「わ、分かりませんわよそんな事……」ブルブル

櫻子「こんな恐ろしいもの見た事ないよ………ひ、向日葵ぃ……」ブルブル

向日葵「ひ、ひぃ!! 櫻子! それをこっちに向けないでよ!!」

櫻子「わ、私だってこんなもの見たくもないよ!! えぇい、こんな物こうしてやる!!」



ビリビリ!



ちなつ「あぁ!! 私の渾身の作品がぁ!! それに二枚目にあった手紙までもが破られたぁ!!」ガーン

櫻子「と、取り敢えずあかりちゃんを保健室まで運ばないと!! 向日葵、手を貸して!」

向日葵「わ、分かりましたわ! 落とさないように気をつけないと。赤座さんは櫻子と違って繊細ですから」

あかり「」




ちなつ(くっそ! 作戦1は失敗かぁ。それなら作戦2に移行よ!!)

190: ◆ZeBo7btR1E 2015/11/01(日) 23:34:12.02 ID:Qf3jPwdV0


ー休み時間ー



ちなつ(向日葵ちゃんたちに聞いたところ、あかりちゃんは毎日のように生徒会長の松本先輩から抱きつかれたりしているらしい。そしてあかりちゃんもまんざらじゃない様子)

ちなつ(つまりあかりちゃんもどちらかと言えばスキンシップをされたい派だったという事! 思えばごらく部では京子先輩が私に、私が結衣先輩にっていう感じでやっていた事。多分あかりちゃんはそれが羨ましかったに違いない!)

ちなつ(よって作戦2はスキンシップ作戦! ぎゅっと抱きしめてあげて、そのまま謝りに行く!)



ガラララ



あかり「はふぅ……やっと回復したよぉ」

向日葵「赤座さん、もう大丈夫なんですの?」

あかり「うん、大丈夫。でもあかり、なんで気絶しちゃったのか覚えてないんだよね。何があったの?」

向日葵「あぁ、いや……それは……」ブルブル

櫻子「ま、まぁいいじゃん! 元気になったんだしさ! お帰りあかりちゃん♪」ギュッ

あかり「え、えへへ。ただいま櫻子ちゃん。向日葵ちゃんもあかりの事保健室まで運んでくれたんだよね。ありがとう」

向日葵「そんな事当然ですわよ。お礼を言われる事なんかじゃありませんわ。それにしてもアレは一体ーーーー」


ちなつ「あかりちゃんっ!!」ガバッ!

あかり「ふぇ、ちなつちゃん!?」

ちなつ「えいっ!」ギュッ


ミシッ

191: ◆ZeBo7btR1E 2015/11/01(日) 23:48:48.87 ID:Qf3jPwdV0


あかり「はぐっ!?」

ちなつ「良かった、本当に心配してたんだよ! 何ともないみたいで本当に良かったぁ!」グググッ

あかり「ちょ、ち、な、つちゃ…………」

ちなつ「………………」ググググッ!

あかり「……ぁ……………が………………」

あかり「」ガクッ

ちなつ「それでねあかりちゃん! 言いたい事が…………あかりちゃん?」サッ

あかり「」フラフラ


バタン!!



ちなつ「ちょ、あかりちゃん!? だ、大丈夫どうしたのよ!?」

向日葵「ま、マズイですわよこれ! 赤座さんが白目むいてますわ! 口からは泡吐いてますし!」

櫻子「は、早く保健室に運ばないと!! 向日葵手を貸して!!」

向日葵「ガッテンですわ!」

ちなつ「わ、私も手伝ーーー」


櫻子・向日葵「絶対にやめて!!」





ちなつ(作戦2も失敗………まさかあかりちゃんを絞め落としちゃうなんて………………)

ちなつ(でもまだ大丈夫! まだ終わらんよ!!)

192: ◆ZeBo7btR1E 2015/11/02(月) 00:00:22.60 ID:55WnO7c+0


ー昼休みー



ちなつ(ふっふっふ。今日はご都合展開で給食がなくお弁当の日! それを見逃すチーナではないわよ!)

ちなつ(このちなつ特製のオムライスであかりちゃんの胃を鷲掴みにしてやるんだから!)

ちなつ(失敗はないはずよ。だって昨日お姉ちゃんも言ってたもの! 胃を鷲掴みにされた気分だって!)

ちなつ(ふふふふふ…………)



ガラララ



あかり「みんな、お待たせ~」

向日葵「赤座さん大丈夫ですの!? こんな時間まで休んでいたならもう早退してもいいんじゃ……」

あかり「大丈夫だよぉ~ 午前中まるまる眠っちゃったけれど、午後はしっかりとするからね!」

櫻子「私なら絶対に帰ってると思うよ。やっぱあかりちゃんって凄いなぁ」

あかり「えへへへ」

ちなつ「あかりちゃん! あの、さっきはごめん! 私あんな事するつもりはなくて…………」

あかり「大丈夫だよちなつちゃん。全然気にしてないから。ね?」ニコッ

ちなつ「う、うん!」

193: ◆ZeBo7btR1E 2015/11/02(月) 00:03:56.78 ID:55WnO7c+0


櫻子「よっしゃお弁当だぁ~! 見るがよい、この櫻子様お手製のお弁当を!!」

向日葵「み、見事に磯辺揚げばかりですわね…………」

櫻子「ふっふ~ん! どうよ」ドヤッ

向日葵「栄養バランスの偏ったお弁当。0点ですわ」

櫻子「な、なにを~!! じゃー向日葵のお弁当はどうなんだよ!」

向日葵「私のはほら、こんなものですわよ」

あかり「うわぁ~ すごく綺麗なお弁当だね! 赤緑黄、カラフルなお弁当だよぉ!」

向日葵「野菜を沢山摂るために考えてきましたの。どう櫻子? これが私のお弁当ですわよ」フフン

櫻子「こ、このおっぱいめ! おっぱいバカ! でかっぱい! バーカバーカ!」

あかり「さ、櫻子ちゃん……負けを認めようよぉ、ね? あかりのお弁当だってそんなに大したものじゃないんだしさ」

向日葵「だとしても、最下位は櫻子ですわね。さて、櫻子。罰ゲームは何にしましょうか?」

櫻子「く、くっそ~!」

あかり「あははは、あまり難しいのにしないであげてね向日葵ちゃん。ところでちなつちゃんはどんなお弁当持ってきたの?」

ちなつ「わ、わたし? 私はね……じゃじゃーん!」ドーン

あかり「お、オムライス!? しかも、デカすぎない!?」

ちなつ「頑張って作ったら大きくなりすぎちゃって」



ちなつ(そう、あかりちゃんは結衣先輩のオムライスが大好き。だから私もオムライスで勝負よ!)



ちなつ「でもちょっと大きく作りすぎちゃったからさ、あかりちゃんちょっと食べてくれないかな」

あかり「え、いいの! わーいオムライス! あかり、オムライス大好き!」ニコッ

ちなつ「それじゃあまずあかりちゃんに感想を聞こうかな。はい、あーん」

あかり「あーん、はむ……」モグモグ

194: ◆ZeBo7btR1E 2015/11/02(月) 00:10:32.34 ID:55WnO7c+0








あかり「うぴゃああぁあぁぁあああぁっ!?」



バタン!!



向日葵「あ、赤座さんっ!?」

ちなつ「あかりちゃんどうしたのよ!?」

向日葵「赤座さんしっかりしてください!! 赤座さんっ!!」

ちなつ「ちょっと! なんでひっくり返っちゃってるのよ!! あかりちゃんしっかりしてぇ!!」

あかり「……っ…………ぁ……」パクパク

ちなつ「え、なに聞こえない! どうしたのあかりちゃん!!」

あかり「胃……が…………握り、つぶ、された……みたい…………だよ……」ガクッ

ちなつ「ちょっとあかりちゃん! 目を開けて! お願いあかりちゃん!!」

櫻子「保健室まで運ぶよ向日葵! 手を貸して!」

向日葵「任せとけ!!」

ちなつ「わ、私も……!!」



櫻子・向日葵「やめろ!!」

195: ◆ZeBo7btR1E 2015/11/02(月) 00:16:51.29 ID:55WnO7c+0

ー生徒会室ー




櫻子「というわけで今日はあかりちゃんは帰りました」

綾乃「そ、それは大変だったわね……」

千歳「赤座さんも災難やったなぁ……」

櫻子「それにしても許せない! 一番最初にあかりちゃんの下駄箱にあんなものを入れた奴は誰だ!」プンスカ

向日葵(それも……)

綾乃(多分……)

千歳(吉川さんやろなぁ……悪気はないんだろうけども)

綾乃「そういえば会長は?」キョロキョロ

向日葵「先ほど赤座さんの事を話したら一目散に帰って行きましたわ」

櫻子「多分お見舞いに行ったんだと思います。だいぶ慌ててましたから」

千歳「あらまぁ」

綾乃「また仕事をほっぽって行っちゃって……… でも仕方ないかしらね。最愛の人のためなんだし」

向日葵「最愛……?」ピクッ

千歳「ところでその吉川さんも赤座さんにとこに行ってるんやろ? 会長大丈夫かなぁ……」






196: ◆ZeBo7btR1E 2015/11/02(月) 00:25:13.81 ID:55WnO7c+0


ー図書室ー



京子「…………………」ズーン

千鶴「で、なんでまたお前がいるんだよ!」

京子「…………………」ズーン

千鶴「落ち込みたいなら勝手に1人で落ち込んでろ。私を巻き込むんじゃねぇ!」

京子「うぅ……だってぇ…………」グスッ

千鶴「だから泣くな! 船見さんとはもう仲直りしたんだろう? そっちに行け!」

京子「……ま、まだ仲直りはしてないもん。一緒に泣いただけで」

千鶴「ああもう面倒臭い! それなら家にでも帰れ!」

京子「ひ、1人は寂しいよ……」グスッ

千鶴「」イライラ

京子「ねぇ千鶴……私はどうしたらいいのかな」

千鶴「知るか」

京子「そ、そんなこと言わないで考えてよぉ! お願いだからぁ!」ガシッ

千鶴「てめっ……!」

京子「千鶴ぅ……」グスッ

千鶴「……泣きながら掴んでくるな! 叩きにくいだろ!」

千鶴(ああもう面倒臭い! これなら話を聞いてとっとと追い返した方が早いか)

千鶴「分かったよ。聞くだけ聞いてやるから話せ」

京子「ほ、本当に!」パァァ

千鶴「本当に」

京子「あ、ありがとう千鶴!」

千鶴「気が変わらないうちにとっとと話せ」

197: ◆ZeBo7btR1E 2015/11/02(月) 00:39:19.00 ID:55WnO7c+0



千鶴「聞けば聞くほど嫌われない理由が理解できない。むしろなんで赤座はいままでお前なんかについて行ってたんだ?」

京子「……………」

千鶴「おまえ、本当に赤座の事を大切に思ってるのか? 友達の少ないこの私でさえもう少し人との接し方には気を使ってるぞ?」

京子「そ、それが私とあかりのお決まりのやり取りというか……」

千鶴「まだ言うか。お前には自覚が足りない!」

京子「自覚……」

千鶴「どれだけ赤座の心が広かろうが限界はある。お前はその限界を超えてしまったんだろう。お前達が、か」

京子「うん……反省してる」ズーン

千鶴「本当にか?」

京子「私たち、あかりに甘えてたんだなって……最近になってやっと気付かされた」

千鶴「家に来た時には、目つきの悪いこの私にすら笑顔で話しかけてきたからな。あいつに甘えたくなる気持ちは分からないでもない。だが、親しき中にも礼儀あり。限度を考えろ」

京子「はい………それでね」

千鶴「あん?」

京子「これから私たちはどうすればいいんだろう……」

千鶴「」ブチッ

千鶴「ふざけた事ぬかしてんじゃねぇ!!」

京子「ひぃ!!」

千鶴「何をするかなんて一つだろうが!! 謝れ!!」

198: ◆ZeBo7btR1E 2015/11/02(月) 00:40:29.08 ID:55WnO7c+0
京子「そ、そんなこと言われてもぉ…………」

千鶴「何が難しいんや! 悪いことをしたと思ったら素直に謝らんかいこのボケッ!! いつまでこんな所でウジウジしとるつもりや!!」

京子「は、はひ…………」

京子(ち、千鶴が方言出すと途轍もなく恐ろしい…………)ブルブル

千鶴「ぜぇぜぇ……わ、わかったらとっとと失せろ」

京子「う、うん……ありがと千鶴」

千鶴「チッ…………」

京子「……………」ギュッ

千鶴「ひっ!? な、なに手を握って……!」

京子「私、千鶴と友達で本当に良かった」ニコッ

千鶴「ああ? いつお前が友達になったんだよ!」

京子「え…………わ、私たち友達だよね?」オロオロ

千鶴「私はお前のことが大嫌いだ」

京子「……うぅ」グスッ

千鶴「大嫌いは言いすぎた。お前のことが嫌いだ」

京子「き、嫌いってぇ…………」グスッ

千鶴「普通だ。今のところはな……」

京子「え、えへへへ。千鶴は優しいなぁ」ニコッ

千鶴「…………………」ギロッ

京子「ち、千鶴がどう思ってても私は千鶴の友達のつもりだからね! 今日は本当にありがとう! またね!」



ガラララ!



千鶴(やっと行ったか…………それにしても)

千鶴(いきなり手を握ってきやがって…… それに勝手に友達認定していきやがるし)

千鶴(まぁでも、普段の歳納と比べたら幾分かはマシか……)

199: ◆ZeBo7btR1E 2015/11/02(月) 00:46:40.67 ID:55WnO7c+0


ー生徒会室前ー



京子「えっほえっほ……って、結衣!?」

結衣「あ、京子…………」

京子「どうしたのこんな所で!」

結衣「お前こそどうしたんだよ」

京子「わ、私はその……あかりに会いに」

結衣「…………謝りに来たのか?」

京子「てことは結衣も?」

結衣「うん。一晩考えたよ、ははっ…………」

京子「はは、確かに笑っちゃうよね。今更になってこんな簡単なことにたどり着くなんて」

結衣「でも京子は私よりも凄いよ。私は相談してやっとこうしようって考え付いたんだから」

京子「わ、私もだよ。千鶴に相談しちゃって…… 結衣は誰に相談したの?」

結衣「まりちゃん」

京子(うわぁ………)

結衣「正座させられて三時間も小言を言われたよ」

京子「あははは、流石まりちゃん」

結衣「困ったよホント……」フフッ

京子「…………………………」

結衣「…………………………」

京子「結衣、ゴメン!!」ペコ

結衣「それはこの前のことか?」

京子「うん。あ、あの時は頭に血が上ってて考えてもない事を怒鳴っちゃって……! そのっ、本当にゴメン!!」

結衣「…………………………」

京子「…………………うぅ」

201: ◆ZeBo7btR1E 2015/11/02(月) 01:04:10.16 ID:55WnO7c+0

結衣「あの時言ったけれど、今回のことに関しては私は謝る気はない」

京子「うん……分かってる。あれは私が最低だったもん」

結衣「まったく、あんなこと言われて私がどれくらいショックだったか分かってるのか?」

京子「う、うん…………」ビクビク

結衣「ったく、そんな目で見るなよ。全部許すよ」

京子「ほ、本当!?」パァァ

結衣「ああ。心の中でちなつちゃんにも謝っておけよ」

京子「もちろんだよ! ごめんねちなちゅ~ちゅっちゅ~!」

結衣「反省してないだろ」グッ

京子「は、反省してま~す!! だからまずはその手を降ろそうよ!!」

結衣「ったく……」




ガラララ




綾乃「へ?」

京子「へ?」

結衣「あ」


綾乃「歳納京子!!」

京子「あ、綾乃どしたの?」

202: ◆ZeBo7btR1E 2015/11/02(月) 01:11:10.91 ID:55WnO7c+0
綾乃「どうしたのはこっちのセリフよ。外が騒がしいから開けてみたら…… ここはあなたが来るような所じゃないはずだけども」

結衣「そ、そんな言い方しなくたって………」

綾乃「船見さんもよ! 今更なにしに来たの!!」

櫻子「どうしたんですか? あ、歳納先輩に船見先輩。こんちは」

京子「ちょうどいい所にちっぱいちゃん!」

向日葵「あら?」

結衣「おっぱいも来た!」

向日葵「は?」

結衣「あ、あぁいや何でもない! つ、つい京子に釣られて……」カアァァ

向日葵「べ、別に構いませんが……」

京子「そんなことはどうでもいいんだ! それよりもあかりを呼んでよ!」

千歳「ちょっと待ち」ジロッ

結衣「ち、千歳…………」

千歳「赤座さんに何の用なん?」ジロッ

櫻子(い、池田先輩から笑顔が消えた!?)

向日葵(普段温厚な方が怒ると怖いと言いますが……)

千歳「もしまた赤座さんにちょっかい出そう言うんならうちらも黙っておかんよ」ギロッ

京子「あ、いや………その…」チラッ

結衣「へ、あ……あっ…………え…………」アタフタ

綾乃(千歳がこんな風に対応するなんて向こうも予想外だったんでしょうね。完全にテンパりパリコレクションね!)

203: ◆ZeBo7btR1E 2015/11/02(月) 01:24:26.56 ID:55WnO7c+0
千歳「なんなん? 用がないなら帰ってくれへん? うちらも暇じゃないんやで?」

京子「よ、用事はある! あかりに!」

結衣「あかりは今日来てないの?」

向日葵「赤座さんなら今日は帰りましたわ」

京子「帰った?」

櫻子「今日だけで3回も保健室に運ばれてますから。主にちなつちゃんのせいで」

京子「ちなつちゃんが!? あ、あかりに何かしたの!?」

向日葵「鯖折りとバイオテロですわ」

結衣「鯖折り? ………………あぁ」

京子「バイオテロ? ………………あぁ」

綾乃「これだけで分かるの!?」

千歳「腐ってもごらく部っちゅう事やな」

結衣「ちなみにあと一回は?」

櫻子「ちなみに朝には悍ましい絵が下駄箱に入ってたんです!」

京子・結衣「悍ましい絵? ………………あぁ」

向日葵「これも心当たりが?」

京子「ま、まぁね」

結衣「多分悪気はなかったんだと思うよ。悪気は……」

結衣(それだけにタチが悪いんだよなぁ……)

京子「で、でもそれならさ! これからあかりの家に行こうよ結衣! そこなら絶対会えるでしょ!」

綾乃「あ! それはやめたほうがいいと思うわ!」

結衣「なんでだよ! 別に私達があかりの家にお見舞いに行く分には構わないはずだ!」

綾乃「あ、いえ……そうじゃなくて、その………… 邪魔しちゃ悪いというか……そのっ…………」ボソボソ

向日葵「へっ!? ま、まさか!?」

櫻子「んあ?」

204: ◆ZeBo7btR1E 2015/11/02(月) 01:31:11.11 ID:55WnO7c+0


ーあかりの部屋ー



ガチャ


りせ「………………」

あかり「あっ、美味しそうだよぉ! これりせちゃんが作ってくれたんだよねぇ」

りせ「………………」クスッ

あかり「えへへ、それもそうだよねぇ。この家今はあかり達しかいないものねぇ」

りせ「………………」

あかり「え、ちょっと恥ずかしいかもだよぉ」カアァ

りせ「………………」クイッ

あかり「う、うん。あ~ん」パクッ

りせ「………………………」ドキドキ

あかり「美味しい!」

りせ「……………………!」

あかり「凄いよりせちゃん! あかりこんなに美味しいオムライス食べたの初めてだよぉ! たまごはフワフワでご飯も味付けが丁度良くて! あかり幸せだよぉ」キラキラ

205: ◆ZeBo7btR1E 2015/11/02(月) 01:39:12.01 ID:55WnO7c+0

りせ「……………………」フンスッ

あかり「えっへへへ」ニコッ

りせ「………………」ナデナデ

あかり「うん、ありがとう。お昼ご飯も食べてなくてお腹減ってたから本当に助かったよぉ」

りせ「……………」ナデナデ

あかり「うん、ありがとう。今度りせちゃんに何かあったらすぐにあかりが駆けつけるからね!」

りせ「………………」ダキッ

あかり「えへへ、りせちゃんあったかい……」ギュッ

りせ「…………………………」

あかり「………………………」

りせ「…………………………」

あかり「………………………」

りせ「…………」チラッ

あかり「………………うん、いいよ」ニコッ

りせ「…………」スッ

あかり「…………………………」スッ




ちゅっ

















ちなつ「」

次回 あかり「最近ごらく部にいてもつまらない」 後編