1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 15:51:56.02 ID:XOA1WSjH0


男「ハァー、ハァー・・・・・・」


路地裏に男を追い詰める。

男の名前は岩俣洋二(いわまたようじ)。

薬物中毒であり、若い連中相手にカツアゲを繰り返す最低の男だ。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1453963915

引用元: 【ジョジョ】岸辺露伴「最高のッ!」 

 

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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 15:52:48.10 ID:XOA1WSjH0


チンケな犯罪者に興味はないが、次のマンガの題材が

このような男なので内面を知っておく必要がある。


3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 15:53:45.77 ID:XOA1WSjH0


岩俣「テッ、テメー、何なんだよ!ポリの仲間かァ?」

露伴「そんなんじゃあない。ただちょっと取材に協力して欲しいだけなんだ」

岩俣「取材だァ?テメー、スットロい事抜かしてっと・・・」


ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・・


露伴「・・・ムッ」



4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 15:54:46.88 ID:XOA1WSjH0


岩俣「・・・・・・・・・『最高に』『怖い目』に・・・」

岩俣「・・・会わせちゃうよォォォォーーーー?」


ドドドドドドド・・・・・・・・・・


5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 15:55:55.88 ID:XOA1WSjH0


この男・・・スタンド使いか?

ひしゃげた人形のようなスタンドビジョンが浮かび上がる。


6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 15:57:13.48 ID:XOA1WSjH0


岩俣「『クラプトンッ!』この男に『最高』のッ!・・・」

露伴「『ヘブンズ・ドアーッ!』」ドシッ!


7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 15:58:28.16 ID:XOA1WSjH0


男がこちらに攻撃を仕掛ける前に、問答無用でヘブンズ・ドアーを叩き込む。



岩俣「・・・」ペラー・・・


男は「本」となり、この男についての情報がさらけ出しになる。


8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 15:59:50.46 ID:XOA1WSjH0


露伴「ふむ。年は28か。小さい頃から暴力的な性格で・・・」

露伴「ナメられた、という理由で同級生をボコボコにして・・・ふむ」

露伴「・・・スタンド名は『クラプトン』。相手の『最も怖かったもの』を具現化し、攻撃させる能力・・・?」


なるほど。食らっていたらちょっとばかり厄介だったかも知れない。


9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:00:48.95 ID:XOA1WSjH0


露伴「さて、取材は十分か・・・。この男に、『私を攻撃禁止』と書き込んで・・・」

露伴「・・・『10分後に目覚める』、と。これでいいか」


10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:01:50.13 ID:XOA1WSjH0


路地から出て自宅へ向かう途中、先ほどのスタンドについて考える。


最も怖かったもの、か・・・。

もしあのスタンドの攻撃を受けていたら、僕の場合何が現れたのだろうか?


11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:03:13.51 ID:XOA1WSjH0


承太郎「よう、先生」

露伴「おお、承太郎さん」


道すがら、空条承太郎と出会う。

この男は数々の修羅場をくぐってきたと聞く。

彼が、今まで最も怖かったものとは何だろうか・・・?


12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:04:21.28 ID:XOA1WSjH0


露伴「・・・唐突に変な事を聞くようで悪いんだが」

露伴「君が、今まで一番怖かったものとは何だい?」


マンガ家としての好奇心からか、つい質問を発してしまった。


13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:05:24.76 ID:XOA1WSjH0


承太郎「・・・?・・・。確かに随分唐突だな」

承太郎「まぁ、そうだな・・・」


彼はしばらく考え込んだ様子だったが、

やがてフッと小さく笑みをこぼすとこう言った。


14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:06:30.96 ID:XOA1WSjH0


承太郎「・・・『アイツ』、かもな」

露伴「アイツ・・・?アイツ、とは」




「・・・・・・見つけたゼェェェーッッ!!」




15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:07:15.21 ID:XOA1WSjH0


辺りに下品な声が響く。

まだ懲りずに追ってきたのか。


16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:08:39.64 ID:XOA1WSjH0


露伴「・・・君。今大事な話の途中なんだ」

露伴「後にしてくれないか」


岩俣「るッせーーーッ!オレはガキの頃からよォ・・・」

岩俣「ナメられるのが、大っ嫌いなんだ・・・」


ドドドドドドド・・・・・・・・・・


17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:10:14.17 ID:XOA1WSjH0


承太郎「先生、コイツは・・・?」

露伴「ここは、私に任せてくれ」

攻撃禁止だけではなく、記憶も消しておくべきだった。


18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:11:24.58 ID:XOA1WSjH0


露伴「さぁ君、・・・試しに私を攻撃して見てくれないか」

岩俣「『クラプトンッ!』・・・・・・ン・・・ンー???」


男のスタンドビジョンが薄れていく。


19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:12:07.85 ID:XOA1WSjH0


露伴「・・・これでわかったかい。君は」

岩俣「『クラプトンッ!』」

露伴「私に一切攻撃はできない」

岩俣「・・・で、出ねぇよォちくしょーーーーッ!!!」


20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:14:05.04 ID:XOA1WSjH0


露伴「諦めちゃ、くれないかね?」

岩俣「・・・ナメやがって、ナメやがって畜生・・・」ブツブツ・・・

露伴「・・・仕方ない。これ以上ムダな時間は取られたくない。悪いが、記憶を・・・」


21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:14:58.75 ID:XOA1WSjH0





岩俣「・・・・・・・・・『テメェ』を攻撃できなけりゃよォ」

岩俣「『そっち』の男をやりゃいいんだよなァァァーーーッ?」


ドドドドドドド・・・・・・・・・・





22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:15:39.13 ID:XOA1WSjH0


露伴「はっ、じょ、承」

岩俣「『クラプトンッ!』」ドシィッ!

承太郎「うぐ・・・ッ!?」


23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:16:31.46 ID:XOA1WSjH0


完全に虚を突かれた承太郎は、『クラプトン』の攻撃をまともに受けてしまった。

承太郎の体からもやのようなものが立ち上り、やがてそれは徐々に実体を伴った

人のような姿となっていった。


24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:17:22.03 ID:XOA1WSjH0










DIO「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・・・・・










25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:18:00.76 ID:XOA1WSjH0


こ、これが・・・。これがッ!

あの承太郎が最も恐れていたモノ・・・?人?


26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:18:56.36 ID:XOA1WSjH0


岩俣「『最ッ高』にッ!!怖いだろォォォー?」

岩俣「そいつらを、ブッ殺せーーーーーッ!!」


27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:20:59.29 ID:XOA1WSjH0


いけない、ここは退かなくては!

承太郎が最も恐れたもの、それが何であれ

知識もなしにまともにやり合うのは、危険すぎる!






・・・それもそうだが。それ以前に。

・・・・・・・・・・・・
アレは雰囲気がヤバすぎる・・・・・・・・・


ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・・・・・







28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:22:42.76 ID:XOA1WSjH0


露伴「承太郎さん、ここは一旦退こう!」

そう言って走り出そうとした僕の腕を承太郎が掴む。


29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:23:34.78 ID:XOA1WSjH0


承太郎「逃げる必要はねぇ・・・・・・・・・」

承太郎「・・・・・・『アイツ』の事は」

承太郎「よく知ってるんだ」


30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:26:41.96 ID:XOA1WSjH0


DIO「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

DIO「・・・ヌッ!?・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

DIO「・・・・・・ヌォォッ!・・・・・・・・・・・・・」シュウシュウ・・・


31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:27:28.67 ID:XOA1WSjH0


突然、ヤツは苦しそうにうめき出し、さらに体中から

煙をふき出し始めた。


32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:28:20.41 ID:XOA1WSjH0


承太郎「どうやら、テメーのスタンドは」

承太郎「『弱点』までも再現しちまうようだな・・・」


33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:29:27.13 ID:XOA1WSjH0





DIO「・・・ヌッ・・・・・・ヌァァーーーーッ!!!」ボォォン・・・





ヤツは一際高い声をあげると、ちりとなって

崩れさってしまった。


34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:30:42.56 ID:XOA1WSjH0


岩俣「な、何だとォーーーーッ!!?」

岩俣「『日光』を浴びただけで、消えうせたァーーー!??」

岩俣「・・・『アレ』は、何だったんだ・・・?」


35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:31:55.10 ID:XOA1WSjH0







       「それをテメーが知る必要はねぇ」








36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:32:46.11 ID:XOA1WSjH0


スタプラ「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」

スタプラ「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」

スタプラ「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ・・・」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・



・・・・・・・・・



・・・





37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:34:15.11 ID:XOA1WSjH0








露伴「・・・さて、我々の記憶も消したし」

露伴「あとはスタンドも使えなくしておこう」

露伴「これで、こいつは唯のヤク中さ」


38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:35:24.00 ID:XOA1WSjH0


承太郎「・・・」

承太郎「・・・・・・・・・チッ」

承太郎「思い出したくないモン、思い出させやがって・・・」クル


39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:36:08.14 ID:XOA1WSjH0


露伴「あ、待ってくれよ」

露伴「今のは何だったんだい?良かったら聞かせてくれないかなぁ」

承太郎「今はしゃべる気分じゃねーんだ」スタスタ・・・

露伴「待ってくれよ。頼むよ・・・」


40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:37:17.27 ID:XOA1WSjH0






岩俣「・・・」チーン

『岩俣洋二:スタンド名クラプトン:再起不能(リタイア)』






41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:38:09.33 ID:XOA1WSjH0







結局、アレの正体は掴めぬままだった。

承太郎は苦虫を噛み潰したような顔をしていたが、

その目はどこか懐かしげだった。


42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:39:07.78 ID:XOA1WSjH0


・・・それにしても、単なるチンケな犯罪者の取材だった積もりが

思わぬ収穫を得たものだ。


43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:40:23.86 ID:XOA1WSjH0


『アレ』のあの迫力、体の底から震えがくるような恐怖、あれを

マンガに再現できたら僕の作品はかなり完璧に近いものになるだろう。


まさしく、『最高』の取材が出来たという所だろうか。



44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/28(木) 16:41:23.88 ID:XOA1WSjH0


僕は、家に帰るとさっそくマンガの執筆を開始した・・・







終わり