1: ◆rq3SaFhdBYcx 2016/02/05(金) 13:48:37.82 ID:A+00egOd0

魔王「フッハッハッハ・・・。よくぞここまでたどり着いた、勇者よ・・・」

勇者「・・・お前もここまでだ。覚悟しろ魔王ッ!」

魔王「クックック・・・。随分と威勢がよいな。・・・ではきさまの力、見せてもらおう」



魔王「さぁかかってくるがよい、勇者よッ!」


・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1454647717

引用元: 魔王「ふざけんな」 

 

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2: ◆rq3SaFhdBYcx 2016/02/05(金) 13:50:39.78 ID:A+00egOd0

(勇者が生まれる前)

側近「それでは、これが注意事項になります魔王さま」

魔王「おいおい、随分あるじゃないか」

側近「仕方ありませんよ。決まりは決まりなんですから・・・」

3: ◆rq3SaFhdBYcx 2016/02/05(金) 13:51:22.06 ID:A+00egOd0

魔王「妙なルールが多いな。・・・例えばなんだこの『中ボスを蘇らせるのは1回まで』ってのは」

魔王「生き返せるんだったら、何回でも生き返らせたらいいじゃないか」

側近「決まりは決まりなもんでして・・・」

4: ◆rq3SaFhdBYcx 2016/02/05(金) 13:52:19.68 ID:A+00egOd0

魔王「それに、『勇者の生まれ育つサイショノ村周辺には、弱いモンスターしか配置してはならない』ってのは」

魔王「これはどういう事だ?」

側近「そうしないと、言い伝えでは『ぷれいやー』とやらが困って世界の存続が危うくなるとか・・・」

5: ◆rq3SaFhdBYcx 2016/02/05(金) 13:53:12.97 ID:A+00egOd0

魔王「全く、わけがわからん・・・」

魔王「こんなのでどうやって勇者を倒せというのだ」

側近「へぇ。最終的には、魔王さまが直接手を下していただくのが1番かと」

魔王「では、今すぐ襲撃するか。今、サイショノ村を襲撃すれば勇者は生まれてこないだろう?」

側近「それも、ルール違反でして・・・」

魔王「ぐぬぬ・・・」

6: ◆rq3SaFhdBYcx 2016/02/05(金) 13:54:05.88 ID:A+00egOd0

魔王「あれもダメ、これもダメ。ではどうしたらいいのだ」

側近「ルール内で頑張ってくださいと言うしか・・・」

魔王「ルールなんて知ったことか。おい四天王」

四天王「はっ」

魔王「今すぐにサイショノ村を襲撃するんだ」


ブッブー・・・


魔王「・・・なんだこの音は」

側近「ルール違反を犯そうとした時になる音みたいですね」

魔王「ふざけんな」

7: ◆rq3SaFhdBYcx 2016/02/05(金) 13:55:16.17 ID:A+00egOd0

(数年後)

魔王「ヌハハハ、全て焼き払え!」

勇者(幼)「やめるんだ、魔王!」

魔王「ほぉう、この小僧、命が惜しくないと見える・・・ハァッ!」ザシュ

勇者(幼)「ぐぅっ・・・!」

魔王「クックック・・・。その勇気に免じて、命だけは助けてやろう・・・ハァッハッハ・・・」シュン



勇者(幼)「魔王、いつか必ず・・・」






8: ◆rq3SaFhdBYcx 2016/02/05(金) 13:56:16.65 ID:A+00egOd0




(物かげ)

魔王「今、本気出して戦っちゃダメなんだよな・・・?」

側近「試してみたらどうです?」

魔王「フンムム・・・周囲を一瞬にして炎に包む極大火炎魔法・・・」


ブッブー・・・


魔王「あ」

側近「ほらね」


・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・



9: ◆rq3SaFhdBYcx 2016/02/05(金) 13:57:46.81 ID:A+00egOd0

側近「勇者が魔王さまを討伐する旅へと出たようです」

魔王「まあ、あんな理由もなく生まれ育った村焼かれたら当然そうなるよね」

側近「して、いかがいたしましょう?」

魔王「ルール内で許されている限り強いモンスターを配備するしかなかろう」

側近「そのようですね・・・」



魔王「まぁ、毒を持つモンスターなんかもルール内でできるだけやらしく配置してだな・・・」

魔王「うふ、うふふ・・・。何だか楽しくなって来たぞ。・・・勇者め、覚悟しろ!」



10: ◆rq3SaFhdBYcx 2016/02/05(金) 14:00:00.61 ID:A+00egOd0



(数週間後)

魔王「勇者はどうした。何をしてるんだヤツは」

側近「今、レベル上げをしている最中だそうですよ」

魔王「レベル上げ、だと・・・?」

側近「そうです。何でも、余裕を持って次に進みたいタイプの勇者だそうでして」

魔王「それってズルくない?凝ったモンスター配置の意味ないじゃん?」

側近「仰る通りにございます」

魔王「むしろ、ずっと最弱モンスターとかばっかの方が困るんじゃね?」

ブッブー・・・

側近「あ、ダメみたいですね」

11: ◆rq3SaFhdBYcx 2016/02/05(金) 14:02:32.99 ID:A+00egOd0



(数週間後)

魔王「そうだ、移動手段を奪ってしまうという手はどうだろう?」

側近「移動手段・・・ですか?」

魔王「例えばだ。船を入手する前に破壊してしまうとか・・・」

ブッブー・・・

魔王「ダメか。では船の帆走に必要な帆をモンスターに奪わせてしまうのは?」

シーン・・・

側近「いいみたいですね」

魔王「では、さっそく現地のモンスターに命じて・・・」


・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・



12: ◆rq3SaFhdBYcx 2016/02/05(金) 14:03:59.11 ID:A+00egOd0

勇者「えっ?船に必要な帆をモンスターが奪っていった?」

船長「はい。どうやらそのモンスターは東の洞窟に・・・」



(物かげ)

魔王「ククク・・・。勇者め困りよるわ・・・」

側近「魔王さま、大成功ですよ!」

13: ◆rq3SaFhdBYcx 2016/02/05(金) 14:05:11.38 ID:A+00egOd0

勇者「では、僕がそのモンスターを退治して帆を取り返しましょう!」

船長「おお、助かります!」



(物かげ)

魔王「・・・。何だか上手く言えないが・・・」

側近「こういうやり取り、何十回も見たことあっようななかったような・・・」

14: ◆rq3SaFhdBYcx 2016/02/05(金) 14:05:53.75 ID:A+00egOd0




(数ヶ月後)

魔王「ええい、やはりルールが厳しすぎる!」イライラ

魔王「勇者もやたら堅実というか、石橋を叩いて渡るタイプというか・・・」

魔王「もうちょっと冒険しようよ・・・。レベル上げばっかしてないでさ・・・」


15: ◆rq3SaFhdBYcx 2016/02/05(金) 14:07:11.50 ID:A+00egOd0


タタタ・・・
側近「魔王さま、勇者が死にました!」ハァハァ

魔王「な、なに?」

側近「四天王の一人、紅蓮のグレンが倒したそうです!」

魔王「よし、良くやった!」

魔王「・・・勇者は討伐された。グレンには褒美をとらせよう」

魔王「早速グレンを呼べ。今宵は祝賀会だ!」


16: ◆rq3SaFhdBYcx 2016/02/05(金) 14:08:49.05 ID:A+00egOd0

側近「・・・恐れながら魔王さま」

魔王「なんだ?」


側近「祝賀会を催している場合ではないかと・・・」

魔王「なんでだ?」


側近「再び勇者が、紅蓮のグレン討伐に向かっているそうです」

魔王「なんでだよ!?」

17: ◆rq3SaFhdBYcx 2016/02/05(金) 14:10:05.59 ID:A+00egOd0


魔王「勇者って、死んだんじゃないの?はっきり死んだって言わなかった?」

側近「ええ、確かに死んだんですが・・・」


側近「蘇って、再びまた・・・」

魔王「もう、それって完全にそっちが魔物じゃん・・・」


18: ◆rq3SaFhdBYcx 2016/02/05(金) 14:10:57.84 ID:A+00egOd0

魔王「どうせ、何回倒しても無限に蘇るんだろ?」

魔王「こっちは四天王クラスが死んでも1回しか生き返せないのに」

魔王「私も、三回殺されたらそれっきりなんだよ?」

魔王「ふざけるにもほどがある」

側近「魔王さまは3回なんですね。私は1回死んだらそれきりです」

19: ◆rq3SaFhdBYcx 2016/02/05(金) 14:12:21.36 ID:A+00egOd0

魔王「とにかく、何でもいい。勇者を止める手段はないか?」

側近「そうですね、飛行船の動力を奪うとか・・・」

魔王「どうせ船の時と同じになるに決まっている」


魔王「ええい、こうなったらそんなにレベルの高くない内に私が・・・」

ブッブー・・・

魔王「ふざけんな」


20: ◆rq3SaFhdBYcx 2016/02/05(金) 14:13:30.73 ID:A+00egOd0



(そして、数ヵ月後・・・)


マオウサマニエイコウアレー・・・・・・ギャー!


魔王(・・・フッ、側近がやられたか)

魔王(さすがにレベルMAX近くにされては、私でもどうしようもない)

魔王(・・・思えば、この数ヶ月間何とかして勇者を止めようと悪あがきしてきたが)

魔王(結局、全て無駄だった・・・)


21: ◆rq3SaFhdBYcx 2016/02/05(金) 14:14:36.88 ID:A+00egOd0


魔王(・・・城内に再配備した四天王たちの散り際は、それはとても見事だった)

魔王(あれこそ、悪の四天王という感じだったな・・・)

魔王(私は、それを見て思ったのだ)

魔王(私が、魔王らしく振舞わなくてどうするのだと)


22: ◆rq3SaFhdBYcx 2016/02/05(金) 14:15:52.89 ID:A+00egOd0


魔王(どうやら、この世界は私がそう演じる事を期待しているらしい)

魔王(それでは、せいぜい望まれるように演じ切ってやろうではないか)

魔王(でなければ、あの世で四天王、側近たちに顔向けが出来ぬ・・・)


23: ◆rq3SaFhdBYcx 2016/02/05(金) 14:17:32.74 ID:A+00egOd0


魔王(・・・さあ)

魔王(その扉を開けて来るがよい、勇者よ!)






ギィィ・・・


24: ◆rq3SaFhdBYcx 2016/02/05(金) 14:18:21.10 ID:A+00egOd0


魔王「フッハッハッハ・・・。よくぞここまでたどり着いた、勇者よ・・・」

勇者「・・・お前もここまでだ。覚悟しろ魔王ッ!」

魔王「クックック・・・。随分と威勢がよいな。・・・ではきさまの力、見せてもらおう」



魔王「さぁかかってくるがよい、勇者よッ!」






終わり