2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 22:19:42.74 ID:ycYJwo600
ガチャッ

P「お疲れ様です、ただ今戻りましたー」

池袋晶葉「やぁ、おつかれプロデューサー!遅かったな」

P「打ち合わせがえらく長引いてな。……それより、何をしてるんだ?」

晶葉「む、これのことか?今新しいロボットを組み立てているんだ。次のも面白くて可愛い―」

P「ロボットを作ってるのは見りゃわかるよ」

晶葉「じゃあ、なんだと言うんだ」

P「そこ、俺の机」

晶葉「机?あぁ、使わせてもらっている!」

P「ふむ」

晶葉「P、助手として手伝ってくれないか?」


P「その前に俺の机を返してもらうぞー」イスゴロゴロー

晶葉「ああっ、待ってくれP!椅子を引くな!危ない、落ちる落ちるっ!!」

引用元: モバP「幸福な天才」 

 

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3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 22:22:54.10 ID:ycYJwo600

晶葉「まったく……。言ってくれれば、椅子は譲ってあげたのに」

P「机は?」

晶葉「駄目だ。丁度いい作業台だからな、こればかりは譲れん」

P「じゃあ撤収」

晶葉「わわっ、待て、P!……せめて、半分は使わせてくれ!」

P「なにもここじゃなくても……」

晶葉「ダメ……か?」

P「ぐっ……」

晶葉「……」ジーッ


晶葉「はっはっは、流石は我が助手だな!話が早くて助かるよ」

P「ぐぬぬ……卑怯だ」


4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 22:27:55.30 ID:ycYJwo600

P「……」カキカキ

晶葉「……」カチャカチャ

ビリッ

P「あっ……。しまった、描きなおしか」クシャクシャポイッ

晶葉「……!」ピコーン

P「どうした、晶葉?」

晶葉「なに、P。ちょっと見ていろ。スイッチオン!」ポチッ

ウィーンガシャンガシャン……

P「おわっ、ゴミ箱が変形した……!?」

晶葉「Pが来るまで暇だったのでな。ちょっと改造してみたんだ」

キュインキュイン……

P「おお、こっち来た」

晶葉「自律制御されているから、ゴミを発見したら自ら拾いに行ってくれるぞ」

P「凄いじゃないか」

晶葉「ふふん、そうだろう?……もっと褒めてくれてもいいんだぞ」ボソッ

P「偉い偉い。よしよし」ナデナデ

晶葉「あっ……///」カァァァ


5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 22:30:55.11 ID:ycYJwo600

晶葉「むっ、これは……」

P「何かあったか?」

晶葉「いや、なんでもない……ふんっ!」ギギギギッ

P「……?」

晶葉「ダメか……」ショボン

P「どうしたんだ?」

晶葉「私としたことが、間違ってネジを締めてしまってな。きつくしすぎて取れないんだ」

P「ん……本当だ、固そうだな」

晶葉「このネジ、代わりに回してくれないか」

P「任せろ。……ほら、できた」キュッキュッ

晶葉「おお、さすがはPだな!」

P「どういたしまして」

晶葉「よーし、これをここに取り付けて、っと……」


6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 22:33:05.41 ID:ycYJwo600

晶葉「……むむっ、しまった!」

P「どうしたー?」

晶葉「宿題をやるんだった……。すっかり忘れていたよ」

P「唐突だな」

晶葉「いつもなら早めに全て終わらせるんだが……。ひとたびロボの構想を考えると、つい、な」


晶葉「というわけで、わからなくなったら教えてくれ」

P「おいおい……。というか、せっかく机の上を片付けたんだから、返してくれよ」

晶葉「いいや、私はここでやる。……それとも、Pは嫌なのか……?」

P「……あー、わかったわかった。ただし、教えられるかはわからんぞ」

晶葉「ふふっ、流石は助手だな!……その、ありがとう」


P「……」ジーッ

晶葉「ふむ……」サラサラサラ……

P(これは……走れメロスか。懐かしいな)

晶葉「ん、これは……」ピタッ

7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 22:35:27.24 ID:ycYJwo600

晶葉「Pよ、なぜメロスは走り続けたんだ?」

P「ん?……ここか」

晶葉「ああ。セリヌンティウスを死なせないため、と答えたら間違ったんだ」

P「そうか。えーっと……、確かここだな」

晶葉「どれどれ……、『信じられているから走るのだ』か」

P「ああ。メロスは信じられているし、信じているから走り続けたんだ」

晶葉「信じる?」

P「セリヌンティウスは、メロスが必ず帰ってくることを信じた。メロスも必ずセリヌンティウスが待っていると信じたんだ」

晶葉「では、この答えで合っているではないか」


8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 22:38:15.86 ID:ycYJwo600

P「まあ、待て晶葉。その次から読んでみろ」

晶葉「むう……。『間に合う、間に合わぬは問題ではないのだ』か」

P「そうだ。『私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ』ってことだよ」

晶葉「何なんだ、その『もっと恐ろしく大きいもの』とは」

P「うーん……。信頼に答えること、じゃないかな」

晶葉「信頼に、答える?」

P「そうだ。メロスもセリヌンティウスも、互いを信頼しあっていたからこそ、なんだ」

晶葉「ふむ……」

P「例えば俺が、晶葉ならこんな仕事が似合うと思って大きな仕事を取ってきたら、どうする?」

晶葉「どんな内容だろうと、もちろん全力で行くぞ。Pに恥をかかせるわけにはいかないからな。それに――」

P「それに?」

晶葉「――わ、私に似合う、ってPが信じてくれたんだからな。私はそれに応えたいんだ」


晶葉「私も、Pを信じているからな」

9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 22:42:33.49 ID:ycYJwo600

P「……そこまでは言ってなかったんだけどな」

晶葉「……はっ!わ、忘れろ!忘れるんだP!今すぐ!」

P「それだけ、晶葉が俺のことを信頼してくれてるんだもんな」ナデリナデリ

晶葉「ぐっ……!も、もういい!そんなことより宿題だ!早く終わらせるから邪魔しないでくれ!」

P「教えてくれって言ったのはそっちなのになー」

晶葉「う、うるさいぞP!君は自分の仕事でもしているがいい!」

P「はいはい」

晶葉(でも……Pの説明はわかりやすくて……)

晶葉「……流石は私の助手だな」ボソッ

P「?」

晶葉「なんでもない!君も集中したまえ!」


10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 22:45:40.74 ID:ycYJwo600

晶葉「……」サラサラサラ……

P「……」ジーッ

晶葉「……どうした、P」サラサラサラ……

P「いや、数学は得意なんだなって」

晶葉「私の知能なら、これくらいたやすいものさ」フフン

P「流石は天才だな」

晶葉「……天才、か」


晶葉「……P、私をスカウトした時の事を覚えているか?」

P「ん、どうしたいきなり。……忘れるわけがないだろう、覚えてるぞ」

晶葉「ずっと孤独だった私を、Pがスカウトしてくれたんだ」

P「きっと、晶葉に会えたのは必然だったんだろうな」

晶葉「ふふっ。運命などを信じる性分ではないが……、私も必然だと思っているよ」


11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 22:50:02.44 ID:ycYJwo600

P「それからの大きな仕事といったら……、まずはお月見会か」

晶葉「ああ。夕美にウサミン、そして頼子とのお仕事だったな」

P「晶葉の作ったロボも凄かったけど……、一番は晶葉の頑張りだな」

晶葉「あれは……。私の才能と、何よりPの助力があったからだ」

P「ちゃんと、晶葉が真理に気付いたからさ」

晶葉「ああ……。良いLIVEをしたほうが勝つ、今でも忘れないよ」

P「そうだ。あれから、晶葉は格段と成長したからな。それに」

晶葉「それに?」

P「俺達は誰も欠けてはならない歯車だった、か」

晶葉「――っ!?///」カァァァ

P「これ以上は詮索しないでおくよ」

晶葉「そ、そうしてくれっ!」


12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 22:52:54.44 ID:ycYJwo600

P「それから……、ひな祭りだな」

晶葉「葵や千鶴、泰葉に千佳との仕事か」

P「あの時は、不思議と自信のない晶葉だったな」

晶葉「いや、その……。私に似合ってるとは、最初は思えなかったんだ」

P「晶葉に似合うようにデザインしてもらったんだぞ?」

晶葉「……あまり自信がなかったんだ」

P「でも言ってたろ、私だって女子だということを忘れるなって」

晶葉「あれは……!」

P「俺は、ちゃんとわかってるよ」ナデナデ

晶葉「な、何をだ、助手?」

P「晶葉が可愛い女の子だってことをな」ナデナデ

晶葉「P……」

13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 22:55:08.22 ID:ycYJwo600

晶葉「P、あの時の約束……覚えてる?」

P「あの時?」

晶葉「ううん、なんでもない、忘れてくれ――」


P「大丈夫だ、晶葉。天才はもう、孤独じゃない」

晶葉「――P?」

P「俺がずっとそばにいる。晶葉、お前はもう一人じゃないんだ」

晶葉「……っ」ポロッ

P「どうした、晶葉――」

ギュッ


14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 22:57:57.46 ID:ycYJwo600

晶葉「……約束、本当にっ、覚えて……!!」ポロポロ

P「当たり前だろ。忘れるわけがないよ」ナデナデ

晶葉「P……!!君ってやつは、本当に……!!」グスン

P「よしよし、安心しろ晶葉。俺がずっと、一緒にいるからな」

晶葉「世界広しとはいえ、助手がつとまるのは……」ポロポロ

P「……ん?」

晶葉「P、君だけだ……!!P……、これからも、ずっと、一緒にいて……」ポロポロ

P「こちらこそ、ずっと一緒にいてくれ、晶葉。お前の助手で、本当によかったよ」ギュッ

晶葉「……う、うわぁぁぁぁぁん……!P、P……!!」ギュウウウ

15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 23:05:41.20 ID:ycYJwo600

晶葉「すぅ……すぅ……」スヤスヤ

P(抱きついたまま、泣き疲れて寝てしまったようだ)

晶葉「むにゃ……ふふっ……」ニコッ

P「……よしよし、俺がいるからな」ナデナデ


P「よいしょ……、っと。よし届いた。少しでも仕事しなきゃな」

P「頼子の衣装はこんな風に……うん、頼子に似合うだろう」

P「よし、。……晶葉の衣装イメージが描けたぞ。えーと、タイトルは……。そうだな」





P「ハッピー☆ジーニアス、これで行こう」



16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/27(土) 23:11:37.61 ID:ycYJwo600

ガチャッ

古澤頼子「お疲れ様です。……あら?」


晶葉「すぅ……すぅ……」スヤスヤ

P「うーん……仕事が……」ムニャムニャ


頼子(晶葉ちゃん……。Pさんにくっついて、二人でソファで寝てる……)

晶葉「……ありがと、P……」ムニャムニャ

頼子「……二人とも、とても仲良しですからね。ふふっ」


頼子「確かこの引き出しに、毛布が……。ありました」

P「晶葉……頼子……二人とも、似合ってるぞ……」ムニャムニャ

頼子「あら……?Pさん、何か手に……」


頼子「……ふふっ。晶葉ちゃんと一緒のお仕事かぁ……」

頼子「楽しみに待ってますね、Pさん。……では、お疲れ様でした」

ガチャッ

バタン



晶葉「P……、私は……」ムニャムニャ

ギュッ

晶葉「しあわせ、だよ……すぅ……」エヘヘ



おしまい