1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/03(木) 10:49:19.19 ID:O4uneX0UO
「あら今年は大きいのがあるのね」

「去年は余裕がなくて小さい奴しか飾れなかったからな、家具職人さんと相談して奮発してみた」

「去年ね、ウチは菱餅は集めてなかったと思うけど?」

「それ以前の問題だったからな、まだ艦隊そのものに余裕がなかったからなぁ、今年はそれなりに余裕があるしせっかくだからさ、皆喜ぶと思うし」

「ふふっそうねいいんじゃない?艦娘だって女の子なんだから」

「去年も飾りたいって言ってる子が居たから、一年遅れになっちまったがな、とこれで最後か」

「大和さんの女雛ね、ってこれ置いてたら仕事出来ないんじゃないの?」

「仕事はこっちの辺によっと、この簡易テーブルでやろう」

「はぁ……まぁいいわそれで」



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引用元: 提督「雛人形を飾ってと」 


 

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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/03(木) 11:03:39.27 ID:O4uneX0UO
「反応は上々みたいね」

「皆喜んでくれてるな、報告もないのに見にくるくらいだし」

「とは言えせっかくだから大和さん達やしおいちゃんを建造してほしいって言われてもねぇ?」

「まぁその三人以外はもうウチに来てるからな、去年なんてイクも居なかったんじゃなかったか?」

「はっちゃんはもう居たかしら?」

「まぁその内か……でも確かにせっかくだし、今日のデイリー建造全部大型回すのもありだったか?」

「出来なくはないけどね、でも全部はキツいんじゃないの?」

「まぁな」

「……壁紙や床も春や桜、窓に桜を飾って……るのはいいんだけど、聞いてもいいかしら?」

「なにをだ?」

「あの夜戦主義って掛け軸は何?」

「いや雛人形だから少しでも和っぽい物をと思ってな、掛け軸にしたんだが」

「他になかったの?」

「掛け軸ってこの辺しかなくてさ」

「……せめてこっちの観艦式のにしなさいよね」

「そうか?ならそうするよ」

「……海上護衛はないの?」

「家具職人がな……」

「夜戦掛け軸もじゃなかったかしら?」

「……」

「提督?」

「さって仕事仕事!」

「はぁ……」

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/03(木) 11:11:55.24 ID:O4uneX0UO
「……随分念を押されたな」

「そうね」

「今日中に確実に閉まっておいてなんて」

「まぁ関係ない気もするけどね艦娘には」

「ん?なんかあったか?」

「知らないの?」

「ウチは男の兄弟しかいなくてな、雛祭りはあまり縁がなかったんだ」

「……雛人形をしまい忘れるとね、遅れるのよ」

「何が?」

「結婚よ」

「あー聞いたことあるなそれ……あ……じゃああS」

「それ以上はダメよ提督」

「おう……まぁしっかり片付けとくか」

「ちゃんとそうしてね」

「おう……ん?」

「どうかしたの?」

「いや……別に」

「……」

「……?……」

「何よ?」

「いや気のせいだよ多分」

「ふーん」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/03(木) 11:24:05.77 ID:O4uneX0UO
「んーこんなもんかな?」

「そうね、今日は仕事少なかったわね」

「だな、そうだこれ」

「何かしら?」

「ほい」

「甘酒とひな霰?」

「たまにはいいだろ?」

「まぁたまにはね」

「……早いもんだよな、俺がここに来てからもう一年半になろうってんだから」

「そうね……」

「最初は右も左も分からずに遠征失敗したりしてたっけな」

「そうだったわね」

「……すまんかったな本当に……あの頃はまだ何も分かってなくて……謝ってすむ事じゃないのは分かってるんだがな」

「……それ……私に言うのは筋違いじゃないの?」

「……そうなんだけどな……でもお前に言うしか出来ないから……アイツに直接言えはしないから……」

「……ねぇ一つ聞いてもいいかしら?」

「何だ?」

「私は提督にとって……」

「俺にとって?」

「ううん今は止めとくわ」

「何だよ?気になるんだけど」

「また今度……ね」

「ん?」

「それよりもそろそろ食堂に行きましょう?もう空っぽよ?甘酒もひな霰もね」

「おっと本当だ、じゃあ行くか」

「ええ……今はまだ……ね」

「何か言ったか?」

「何でもないわよ!」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/03(木) 11:34:50.22 ID:O4uneX0UO
「さてそれじゃ片付けるか」

「手伝うわ」

「ん?別に一人でも大丈夫だぞ?時間も余裕あるし」

「いいのよ、そういう気分なの」

「そうか?ありがとな」

「しかしよく出来てるわねこの雛人形、どれが誰かすぐ分かるし」

「だよな、さすが職人」

「……人形……か」

「どうした?」

「何でもないわ、じゃああっちの長門さん達の片づけてるわね」

「おうありがとな」

「……今度頼んでみようかしら?」

「何か言ったか?」

「何にも言ってないわよ」

「そうか?まぁいいか」

「……もしあったら、ちゃんと飾ってくれるのかしら?」

「あっやべっ」

「どうしたの?」

「あっ動くな!今足元に」

「足元?あら魚雷の笛、はいどうぞ」

「転がってなすまんすまん、あまり慣れてなくてな」

「まぁそうでしょうね、こっ終わったから手伝うわ」

「すまんな」

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/03(木) 11:38:36.89 ID:O4uneX0UO
「これで最後か」

「片付け終了ね」

「出すよりめんどくさいなこれ」

「まぁ当然ね」

「んじゃ改めてお疲れ様」

「ええ、また明日ね提督」

「おう、さてと……あと少しか……何にするかね?お返し……」

  終わり