1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/08(月) 14:44:03 ID:zQlsg3LI

イアン「……は?」

りこ(5)「だから! りこ! りこぷれちぇんしゅか!」

イアン(……何言ってるんだこの子?) 




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3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/08(月) 14:49:06 ID:zQlsg3LI

イアン「あの、な……ここは迷子をかくまうところじゃないんだが」

りこ(5)「あたりまえだろ! ちゅーとんへいだんの、ほんぶなんだから!」

イアン「えっと、それで……君は、リコの親戚か何かか?」

りこ(5)「だから! わたしがりこだっていってるだろ!」

イアン「いや、そんなわけないだろう」

イアン(どう見ても小さな子どもじゃないか) 


7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/08(月) 14:52:15 ID:zQlsg3LI

りこ(5)「わたしだってしんじられないよ! でも、あそこのびんのなかみのんだら、こうなったんだ!」ユビサシ

イアン「ん? 戸棚の上の……これのことか? 割れているが」

りこ(5)「ふつうのじゅーすかとおもったのに、ひどいあじがして……」

りこ(5)「それできづいたら、こんなすがたになってたんだ」

イアン「ほー、君は小さいのに、こんな高いところに手が届いたのか。随分頑張ったな」

りこ(5)「だからちいさくなるまえにとったんだよ! なんでしんじてくれないんだよ、いあん!」ジタバタ 

8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/08(月) 14:56:35 ID:zQlsg3LI

イアン「何でって言われても――」

パキ

イアン「え?」

りこ(5)「ああああっ! わたしのめがね!!」

イアン「!」

イアン(これは――確かにリコの眼鏡だ。戸棚の下に落ちていたのか)

りこ(5)「みあたらないとおもったら、ちいさくなったとき、おちたのか!」

イアン(てことはまさか……) 

9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/08(月) 15:00:22 ID:zQlsg3LI

イアン「……ほんとに、リコ、なのか?」

りこ(5)「なんどもそうだっていってるだろ!」プンスカ

イアン「いや、だったらなんで服まで一緒に小さくなっているんだ」

イアン(団服のまんまだから、小さい子が駐屯兵団の真似事してるように見えるんだが)

りこ(5)「そんなのわたしもしらないよ!」

りこ(5)「それよりめがね! どうしてくれるんだよ!」 

10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/08(月) 15:03:49 ID:zQlsg3LI

イアン「悪かった……必ず弁償するから」

イアン「でも、まずはお前が元に戻らないと、話にならないだろ?」

りこ(5)「……」シュン

イアン「リコ?」

りこ(5)「……わたしだって」

イアン「え?」

りこ(5)「わたしだって、もとにもどりたいよ」

りこ(5)「だけど……」 

11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/08(月) 15:06:07 ID:zQlsg3LI

りこ(5)「だけど、どうしたらいいのか……わかんなくって……」グスッ

イアン「え? え?」

りこ(5)「ううっ……うっ」

りこ(5)「うわああぁ~~ん!!」ボロボロ

イアン「ええ!? お、おいリコ! 待て待て泣くな!」

りこ(5)「わたしだってなきたくないよ! だけどなんかこのからだだと、るいせんゆるくって……」グズッ 

18 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/08(月) 16:27:17 ID:zQlsg3LI

イアン「だ、大丈夫だ、きっと何か方法があるから」

りこ(5)「ほうほうって、なにがぁ~」グスグス

イアン「た、例えば……ほら、ここの戸棚の瓶を飲んだんだろ? だったら、他の瓶の中に、元に戻れる飲み物があるかもしれないぞ?」

りこ(5)「でもっ……またあんなひどいあじだったらやだぁ~」

イアン「何言ってんだ、元に戻りたくないのか?」

りこ(5)「もどりたい、けどっ……もうあんなののむのいやぁ~」ビェェェ

イアン(どんな味だったんだよ……) 

19 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/08(月) 16:31:30 ID:zQlsg3LI

イアン(というか……参ったな)

りこ(5)「うわぁあ~ん」グスグス

イアン(泣き止む気配が――ない!)

イアン(何とかしないと……)

イアン「なぁ、リコ、別に戻る飲み物まで、ひどい味とは限らないだろ? ものは試しで、飲んでみたらどうだ?」

りこ(5)「うっく……でも、こわい……」

イアン「このまま何もしないままだと、ずっとこのままかもしれないだろ? そんなの嫌だよな?」

りこ(5)「……やだ」 


21 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/08(月) 16:32:43 ID:zQlsg3LI

イアン「だったら頑張ろう、な?」ポンポン

りこ(5)「……」

イアン「リコ? どうした?」

りこ(5)「あたまなでられるの……きもちいい」ニヘラァ

イアン「そっ、そうか……」

イアン(どうやら精神的にも、幼くなってるみたいだな……)

イアン(……可愛い) 

22 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/08(月) 16:44:55 ID:zQlsg3LI

イアン「とにかく試しに、ここの瓶の飲み物を飲んでみよう。俺が渡すから」

りこ(5)「う、うん」

イアン「はい、まずはこれだ」

りこ(5)「んー」ゴクゴク「ぷはっ! こ、これは!」

イアン「何だ? まさかもう」

りこ(5)「おいしい! りんごじゅーすだ!」

イアン「違ったか……」ガクッ 

23 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/08(月) 16:57:08 ID:zQlsg3LI


イアン「じゃあ、次はこれだな」

りこ(5)「はぁい」ゴクゴク「んー?」

イアン「どうだ?」

りこ(5)「あんまりおいしくない……」

イアン「おいしいかおいしくないかじゃなくてだな……」

イアン「んー、これは」スンスン「あぁ、栄養ドリンクだな。これも違うみたいだ」 

24 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/08(月) 16:58:02 ID:zQlsg3LI

イアン「じゃあ、次はこれ」

りこ(5)「なぁ、いったいいくつあるんだ?」

イアン「うーん、結構あるぞ……だいたいこれ、誰が持ってきて置いたんだ?」

りこ(5)「わたしがききたいよ、もう」ゴクゴク「うっ!?」

イアン「な、何だ? どうしたんだ?」

りこ(5)「ううっ、まっず!」

イアン(まずい? じゃあもしかしてこれが!?) 

25 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/08(月) 17:00:09 ID:zQlsg3LI

イアン「リコ! 頑張れ! 飲むんだ!」

りこ(5)「やっ、やだぁ、のみたくない!」

イアン「でも、もしかしたらこれが、元に戻れるやつかもしれないんだぞ!」

りこ(5)「でもっ」

イアン「いいからほら、頼むから飲んでくれ!」ガシッ

りこ(5)「んーん、んー!!」ジタバタ 

26 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/08(月) 17:05:12 ID:zQlsg3LI

ガチャッ

ミタビ「おっ、イアン、お前まだこんなところに――」

イアン「大丈夫、飲みきったらもうまずくないから! とにかく飲んでくれ!」グイグイ

りこ(5)「んぐっ、んむっ……んー!!」ジタバタ ゴクゴク

ミタビ「」 


32 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/08(月) 20:55:35 ID:.18J5S4U

ミタビ「な……な……」


※ミタビの視界に映っているもの

・イアンの前かがみな後ろ姿

・涙目になって抵抗する幼女

・イアンが何か手元にあるものを幼女に飲ませている

・イアンの手元は、丁度腰のあたり


ミタビ「何やってんだイアーーーーン!!」ズドドドド 

33 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/08(月) 20:57:01 ID:.18J5S4U

イアン「ん? あぁミタ――」

ガシッ

イアン「え?」グルン

ドシャアアア!!

パリーン!

りこ(5)「わぁっ!」

イアン「お、おいどういうつもりだ!」

ミタビ「見損なったぞ! お前なんてことしてんだ!」

イアン「は!? 何言ってんだ!」 

34 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/08(月) 21:02:02 ID:.18J5S4U

ミタビ「とぼけんなお前今――」

りこ(5)「みたび! やめろ!」グイグイ

ミタビ「――ん? この子……俺の名前知ってるのか?」

イアン「リコなんだ」

ミタビ「は?」

イアン「そいつはリコなんだよ」

ミタビ「……え?」 

35 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/08(月) 21:06:04 ID:.18J5S4U



ミタビ「そ、そういうことだったのか……俺はてっきり」

イアン「何だよ」

ミタビ「いや! 何でもない! 何でもないぞ!!」ブンブン

ミタビ「……それにしても」

りこ(5)「みたび! いあんにあやまったらどうなんだ!」ポカポカ

ミタビ「あ、あぁ、すまなかった」

ミタビ「……これは、理性がふっとんでもおかしくないな」ボソッ

イアン「ん? 何だって?」

ミタビ「何でもない!!」 

36 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/08(月) 21:14:50 ID:.18J5S4U

イアン「まったく、瓶が割れてしまったな。危ないし片づけるか」

りこ(5)「いあん、ふくがぬれた」

イアン「え? あっ、すまん! 残ってた分が服にかかったのか」

ミタビ「ここは俺が掃除しとく。お前はリコに何か着るもの貸してやれ」

イアン「あぁ、悪いな」

ミタビ「何言ってんだ。元はと言えば俺のせいだからな」

イアン「それじゃあ、よろしく頼む」 

37 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/08(月) 21:16:32 ID:.18J5S4U

別室


イアン「とりあえず、俺のシャツを貸しておくからな。破片とかは大丈夫だったか?」

りこ(5)「だいじょうぶ」

イアン「ならいい。外で待ってるから、着替えたら出て来いよ」

パタン

イアン「ふー……」 

38 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/08(月) 21:18:16 ID:.18J5S4U

イアン(どうにも調子が狂うな)

イアン(リコはいつもキビキビ動いている印象なんだが、今日は――)

りこ(5)『いあん! いあーん!!』

イアン「!? ど、どうした!」

りこ(5)『たすけてー!!』

イアン「待ってろ今開ける!」

ガチャッ 

39 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/08(月) 21:20:06 ID:.18J5S4U

イアン「……え?」

りこ(5)「もが、もが、んが」

イアン「……何してるんだ?」

りこ(5)「まちがって、そでからあたまとおそうとしちゃって……」ゴソゴソ

りこ(5)「おとこもののしゃつ、そでもおっきいから……」ギュウギュウ

りこ(5)「ぬけない……まえみえない……」ジタバタ

イアン(……)

イアン(可愛い) 


45 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/08(月) 22:55:47 ID:.18J5S4U

元の部屋


ガチャッ

ミタビ「おう、お帰り。片付いたぞ」

イアン「あぁ、ありがとう」

ミタビ「それで……おーおー、やっぱりこうなったか」

りこ(5)「……」ブッカブカ

ミタビ「ただでさえリコはそんなに大きくないのに、ちっさくなってたらそりゃイアンの服でかいに決まってるよな」

りこ(5)「……おまえたちのずうたいが、でかいだけだ」キッ 

57 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 18:16:47 ID:skXAri2M

ミタビ「さて……これを片っぱしから飲ませていくのか。骨だな」

イアン「まだ十数瓶あるな……一本一本の量が少ないのか救いだが」

りこ(5)「もうやだ……のみたくない」グスッ

イアン「リコ、そうは言ってもな」

りこ(5)「だって……」グスッグスッ

イアン(まずい、また泣き出しちまう) 

61 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 18:24:38 ID:6WruFcMw

ミタビ「別に、全部飲ませる必要はないんじゃないか?」

イアン「え?」

ミタビ「明らかに酒の匂いがするやつとかは、この体に飲ませるのは危ないだろ」

イアン「確かにな……でも、酒らしいものはなさそうに思えるんだがなぁ」

ミタビ「しかし、得体の知れないものを飲ませるというのも」

イアン「だが、得体の知れないものを飲んだ結果、こうなったんだぞ? 何もせずに元に戻る保証もないし」

りこ(5)「……」 

62 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 18:27:08 ID:FW5NC2lk

りこ(5)「わたし……がんばる」

イアン「え?」

りこ(5)「がんばって……のむ。まずくても」

りこ(5)「もともとは、わたしがへんなののんだせいだから……」

りこ(5)「だから、がんばる」

イアン「リコ……」 

63 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 18:29:11 ID:r7BejEwY

イアン「すまない、お前を責めてる訳じゃないんだ」ポン

イアン「お前にとってリスクのあることだってことも、わかってる」

イアン「だけど、可能性のあることなら、試しておきたいんだ。お前が元に戻るために」

イアン「……わかってくれるか?」ポンポン

りこ(5)「……へへ」

イアン「うん?」

りこ(5)「あたまなでられるの、すきぃ~」ニヘラァ

イアン「あのなぁ……」 

64 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 18:31:09 ID:JiAbU15Q

りこ(5)「わかった! わたしがんばるよ!」ピョンッ

ミタビ「よし、それじゃあ早速始めるか。ほい」スッ

りこ(5)「ん」ゴクゴク「…おいしくない」

イアン「戻らないな。次だ」

りこ(5)「んぐんぐ……まずぅい」

ミタビ「頑張れリコ! 頑張るんだ!」

イアン「ごめんなリコ。次はこれな」

りこ(5)「ううぅ~っ」ゴクゴク ゴクゴク 

65 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 18:36:04 ID:i8/bh2OU



イアン「今ので全部だったわけだが……」

りこ(5)「……」

ミタビ「戻ってないな……」

りこ(5)「……れ」

ミタビ「うん?」

りこ(5)「といれ、いきたい」

イア・ミタ「!」 

67 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 18:40:50 ID:EK6UMmNc

ミタビ「お、おい、どうするんだ?」アワアワ

イアン「落ち着け。女子トイレまで普通に連れていけばいいだろう」

イアン「誰かに会ったら、とりあえず俺の親戚の子とでも言っておけばいい。説明する時間が惜しいからな」

ミタビ「しかし、こんな小さいのに兵士用のトイレじゃ――」

りこ(5)「うぅ~~っ!」

ミタビ「え?」

りこ(5)「といれ! といれ! もれちゃうはやく!!」

イア・ミタ「~~!!」 

68 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 18:42:18 ID:Ktz8fiM6

イアン「リコ!」ヒョイッ

イアン「頼むからもらすなよ! すぐ連れてってやるから!」ギュッ

りこ(5)「わあっ、ゆらすないあん!」ギュッ

ミタビ「イアン急げ!」

イアン「わかってる!」

ガチャッ

ズダダダダダダダ 

70 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 18:47:10 ID:EIbfTGa2

りこ(5)「うぅ~、いあん~!」

イアン「待ってろすぐ着くから!」


女子トイレ付近


ダダダダダダ

女性駐屯兵「イ、イアン班長!? どうしたんですかその子!?」

イアン「頼む、この子をトイレに連れてってやってくれ!」

女性駐屯兵「はっ?」

りこ(5)「といれといれといれー!」

女性駐屯兵「あ、は、はい、わかりました!」

バタン! 


76 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 20:27:50 ID:F3mgXiGk

イアン「……」

イアン「はぁ~……」

イアン(大変だなこれは……俺、独身でよかったかもしれん)

ガチャ

女性駐屯兵「終わりました」

イアン「あぁ、ありがとう」

りこ(5)「ふぁ~」ツヤツヤ 

78 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 20:33:10 ID:ykXvqrzc

女性駐屯兵「あ、あの、イアン班長」

イアン「何だ?」

女性駐屯兵「その……」チラッ

りこ(5)「いあん~つかれたよ~」

女性駐屯兵「この子……まさか、お子さんですか?」

イアン「」 

79 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 20:54:06 ID:4nYSaHMs



元の部屋


ミタビ「さて、とりあえず空瓶は片付けておいたが……どうする?」

りこ(5)「ねむい……」ウツラウツラ

イアン「もう日も暮れるな……家に帰してやりたいが、リコの家に連れていっても、一人じゃどうにもならんだろうし」

りこ(5)「……」コックリコックリ 

80 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 20:57:33 ID:4nYSaHMs

ミタビ「じゃあどうするんだ? まさか、お前んちに連れてくっていうんじゃあ……」

イアン「うーん、まぁ……そうするしかないだろう」

ミタビ「何だと!」ガタッ

イアン「お、おい何だよ。仕方ないだろ。こんなに小さい子を一人に出来ないだろう」

ミタビ「小さい子だろうと、中身はリコなんだぞ! 大体なんだお前さっきから! うらやまけしからん!」

イアン「は? お前何言って――」 

81 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 21:02:21 ID:4nYSaHMs

ドサッ

イアン「え?」

りこ(5)「……」スゥ…スゥ…

ミタビ「寝てる……」

イアン「リコ? おーい」

りこ(5)「zzz」

イアン「だめだ、完全に寝落ちたな」 

82 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 21:08:20 ID:4nYSaHMs

イアン「仕方ない、おぶっていくか……よっと」

ミタビ「……」

イアン「何だ? ミタビ」

ミタビ「いや……そうしていると、お前、まるで父親みたいだな」

イアン「お前までそんなこと言うのか……」

ミタビ「いや、褒め言葉だよ。逆に自分が恥ずかしくなるくらいだ」

イアン「何言ってるんだ」

ミタビ「はは……それじゃあ、気を付けて帰れよ」

イアン「あぁ」 


85 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 22:51:54 ID:9qLhLDkk

ガチャッ

イアン「おぉ、もう夕暮れ時だな」

りこ(5)「……」スゥスゥ

イアン(しかし、これからどうするかな……ひとまず今日は帰るとして)テクテク

イアン(このままずっと、元に戻らなかったら、リコは……)

イアン「……」

イアン(いや、大丈夫だ。もしかしたら、夜が明けたら戻ってる、なんてこともあるかもしれない)

イアン(元に戻ることを、今は信じよう) 

86 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 22:52:45 ID:9qLhLDkk

りこ(5)「う、ん……」

イアン「お、すまないリコ、起こしちゃったか?」

りこ(5)「ん……あれ、いあん?」

イアン「あぁ。今から俺の家に帰るからな。寝てていいぞ」

りこ(5)「いあんの、いえ?」

イアン「お前を一人にはしておけないからな。狭い家だし、勝手も違うだろうが我慢してくれ」

りこ(5)「……」 

87 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 22:54:00 ID:9qLhLDkk

イアン「まだ着くまで時間かかるから、寝てていいぞ」

りこ(5)「……あったかい」

イアン「あぁ、夕日が差してるからな」

りこ(5)「ちがう……いあんのせなか、あったかい」

イアン「そうか?」

りこ(5)「せなかだけじゃない……いあん、きょうずっと、あったかい……」 

88 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 22:59:11 ID:9qLhLDkk

りこ(5)「いあん……」

イアン「何だ?」

りこ(5)「……ありがとう」

イアン「……」

イアン「だったら俺も、お礼を言わないといけないな」

イアン「お前のおかげで、俺もあったかくなれた」

イアン「ありがとうな、リコ」 

89 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 23:00:18 ID:9qLhLDkk

りこ(5)「……」

イアン「リコ?」

りこ(5)「……」スゥ…スゥ…

イアン「何だ、また寝たのか」

イアン「……」

イアン(今日は、確かに疲れたが)

イアン(心地いいな……)

イアン(父親というのは、皆こんな気持ちなんだろうか) 

90 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 23:01:32 ID:9qLhLDkk

イアン「ん? 何だあれ……屋台?」

女性「いらっしゃーい! 冷たい飲み物はいかがですかー?」

イアン「飲み物、か」

イアン(今日はずっと、こいつに無理矢理変なもの飲ませてばっかりだったしな)

イアン(最後に一つ、美味いもの飲ませてやるか)

女性「おっ、そこのお父さん、何にします?」

イアン「それじゃあ、リンゴジュースを頼む」 

91 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 23:02:40 ID:9qLhLDkk

イアン宅


ガチャッ

イアン「ふぅ……やっと着いたな」

イアン(リコ抱えてだったから、思ったより時間かかったな)

りこ(5)「zzz」

イアン(とりあえず、ベッドに寝かせるか) 

92 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 23:03:51 ID:9qLhLDkk

寝室


イアン(とりあえず、ジュースは手元の棚に置いといて)コトン

りこ(5)「ん……」ゴロン

イアン(これでよし、と)

イアン(リコはこれもう、起きる気配ないかもな。少し早いけど、俺も寝るか)

イアン(床で寝るのはいいとして、何かかけるもの持ってくるか? それとも、訓練用の寝袋ひっぱりだしてくるか)

イアン(いや……でも)ウツラウツラ

イアン(面倒くさいな) 

93 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 23:05:02 ID:9qLhLDkk

イアン(このまま寝よう)ゴロン

イアン(何かあっても対応できるだろう。リコが起こしてくれる)

イアン(……)

イアン「おやすみ、リコ」

りこ(5)「……」スゥ…スゥ…

イアン「……」スゥ…スゥ… 

95 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 23:10:22 ID:9qLhLDkk

深夜


りこ(5)「ん……」ムクリ

りこ(5)「いあん?」

イアン「……」スゥスゥ

りこ(5)「ここまで、はこんできてくれたのか」

りこ(5)「ん、これ……のみもの?」キュポッ クンクン「りんごじゅーす……」

りこ(5)「……ありがと、いあん」ゴクゴク 

96 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 23:11:37 ID:9qLhLDkk

りこ(5)「いあん、そのままだと、かぜひくぞ」ズルズル

りこ(5)「ほら、このふとん、かけろ」ズルズル バサバサ

りこ(5)「うーん、でもこれだと、わたしがさむいよな……」

りこ(5)「……」

モゾモゾ

りこ(5)「……」スゥスゥ 

97 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 23:13:01 ID:9qLhLDkk

翌朝


イアン「うーん……あれ、なんでふとんが?」

イアン「って、え!?」

リコ「……」

イアン「リコ!? なんでここに……いやそれより!」

リコ「う、ん……? イアン?」

イアン「リコ! お前、元に戻ってるぞ!」

リコ「え? あっ、ほんとだ! やった!」バサッ 

98 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 23:16:22 ID:9qLhLDkk

イアン「え」

リコ「うん?」

イアン「なっ!?」カアアアアア

リコ「イアン?」

イアン「な、な、なん――」

イアン「何で戻る時は、服でかくならないんだぁああ!!」

バサッ! ダダダダダッ!!

リコ「――え?」チラッ 


99 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/09(火) 23:17:21 ID:9qLhLDkk

※リコの視界に映っている自分の体

・上半身:イアンのシャツ

・下半身:ズボンおよび下着(小児サイズ)がビリビリにやぶけている


リコ「い……い……」


リコ「いやああああっ!!」