1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/08(火) 11:55:20.70 ID:a8zBs06DO
側近「はっ、大魔王様より授けられた闇の衣を封じられ、勇者一行の波状攻撃に耐え切れず……」

大魔王「信じられぬ。例え我が闇の衣が無くとも、魔王には自慢の形態変化が有ったはず」

大魔王「魔法攻撃主体の通常形態に、物理攻撃主体の第二形態。そして、魔力を解放した最終形態」

大魔王「あれに魔王の地位を与えたのも、その臨機応変な戦闘を高く評価したからだぞ」

側近「大きな魔力の奔流は確認しました。おそらく、魔王様が最終形態に成られたのだと。ですが……」

大魔王「魔力の奔流は、力を制御出来なかった証。彼奴め、己が魔力に溺れおったな……」

大魔王「もう良い! 儂がじきじきに勇者を葬り去ってくれるわ! 案内せい!」

側近「御意」

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引用元: 大魔王「魔王が勇者に破れただと!?」 


 

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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/08(火) 11:56:07.53 ID:a8zBs06DO
超魔王「大魔王が勇者に破れただと!?」

側近「はっ、超魔王様直伝の魔力操作を駆使されましたが、勇者が所持する神器に乱されて……」

超魔王「信じられぬ。大魔王の魔力操作は我が門弟の中でも随一。念のため、闇の衣も託してあったはず」

超魔王「闇の衣は、神器にも対抗しうる魔具だぞ。神器さえ封じれば、たかだか人間風情など……」

側近「闇の衣は魔王様が御使いになっておられました。それも、勇者に封じられたようですが……」

超魔王「なんと、闇の衣をどうやって……にしても彼奴め、儂の闇の衣を形態変化しか取り柄の無い小僧に与えたとは……」

超魔王「もう良い! 儂がじきじきに勇者を葬り去ってくれるわ! 案内せい!」

側近「御意」

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/08(火) 11:56:40.16 ID:a8zBs06DO
大六天魔王「超魔王が勇者に破れた?」

側近「はっ、勇者一行の勢いは烈火の如し。超魔王様も善戦をさr

大六天魔王「黙れ。俺は魔具の精製で忙しいのだ。魔界草の背比べなど興味無いわ」

大六天魔王「だが、超魔王にはデータ採取のために、俺の精製した闇の衣をくれてやっていたはず」

大六天魔王「あれを封じたとすると、忌まわしき竜の女王が持つ光の玉か? いやあるいは……」

側近「闇の衣は魔王様が御使いになっておられました。仰る通り封じらr

大六天魔王「五月蝿いぞ。魔王だと? 誰だそいつは。知らん。とはいえ、闇の衣の行方は確かめておくか……」

大六天魔王「ついでに屑共の後始末もしておいてやる。おい、景気づけだ。髑髏の杯を持て!」

側近「……御意」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/08(火) 11:57:08.31 ID:a8zBs06DO
深淵の魔王「大六天魔王が勇者に破れたですって?」

側近「はっ、最後には魔具が暴発し自我を失われて。まあ自業自得かと……」

深淵の魔王「ふふ、良い気味ね。あの子、ちょっと傲っている所があったし」

深淵の魔王「大体、唯一の特技が魔具の精製って、仮にも大六天魔王を名乗る者としてどうなのって感じ」

深淵の魔王「その地位を与えた身で言うのも何だけどさ、結局、柄じゃ無かった訳ね」

側近「仰る通りかと……」

深淵の魔王「ま、部下の失態は上司の責任。これ以上、勇者を野放しには出来ないかな」

深淵の魔王「よし、ちゃっちゃと終わらせて、ゆっくり魔茶でも飲みましょう。案内して下さる?」

側近「御意!」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/08(火) 11:57:46.17 ID:a8zBs06DO
魔界を統べる魔王「深淵の魔王が勇者に破れただと!?」

側近「はっ、秘術である魅了の術も、女神の加護を受けた勇者には効果が薄く……」

魔界を統べる魔王「信じられぬ。儂でさえ堕ちる魅了の術を破るとは……」

魔界を統べる魔王「あれに深淵の魔王の地位を与えたのは、儂の傍らに置きたかったからだぞ」

魔界を統べる魔王「しかし、純粋な戦闘能力は魔王程度。魅了の術が使えぬとなると、勝ち目は無いか……」

側近「本当に惜しい方を失いました。ですが……」

魔界を統べる魔王「うむ、受け入れ難い事ではあるが、悔やんでばかりも居られぬ」

魔界を統べる魔王「仇討ちじゃ! 魔界軍の総力を持って勇者を捻り潰してくれるわ!」

側近「御意!」

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/08(火) 11:58:17.47 ID:a8zBs06DO
二周目隠しダンジョン最奥の魔王「……で、おめおめとお前だけが生きのこったのか」

側近「返す言葉もございません。消耗戦の果て、最後は魔界を統べる魔王様と勇者の一騎討ちとなり……」

二周目隠しダンジョン最奥の魔王「ふん、彼奴に魔界を統べさせたのは、あの慧眼をかってのこと」

二周目隠しダンジョン最奥の魔王「それが一騎討ちだと。つまらぬ選択をしおって」

二周目隠しダンジョン最奥の魔王「総力では勝っておるのだ。例え消耗戦になろうとも、最後に立つは魔族であったはず」

側近「御言葉ですが、魔界を統べる魔王様は魔族の未来を思って自らg

二周目隠しダンジョン最奥の魔王「黙らんか! 敗者が何をほざこうと敗北した事実は覆らぬ!」

二周目隠しダンジョン最奥の魔王「もう良い! 儂がじきじきに勇者を葬り去ってくれるわ! 案内せい!」

側近「……御意」

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/08(火) 11:58:56.07 ID:a8zBs06DO
二周目隠しダンジョン最奥の魔王「ぐわははははは! 勇者よ! その程度か!」

勇者「く、なんだこの化物は!」

戦士「げほっ、ごほっごほ!」

僧侶「せ、戦士さん! 今回復を! キャアッ!」

魔法使い「これは……マズいわね……」



二周目隠しダンジョン最奥の魔王「馬鹿めが! 魔界を統べる魔王など儂の傀儡に過ぎん!」

二周目隠しダンジョン最奥の魔王「一周目で儂に会ったのが不運だったな! これで終わりだッ!」

勇者一行「ぐわあああああッ!!!」



側近「ゴクリ……何という御業。あの勇者を意図も容易く……」

側近「二周目隠しダンジョン最奥の魔王様に敵う者無し!」

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/08(火) 11:59:29.80 ID:a8zBs06DO
……



大勇者「勇者が二周目隠しダンジョン最奥の魔王に破れただと!?」

大戦士「てーことは、戦士の野郎もか……」

大僧侶「僧侶……グスン」

大魔法使い「……泣いてる暇はないわよ」

大勇者「ああ、俺たち力、見せてやろうぜ!」



大勇者一行「おうッ!!!」



fin