1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 10:18:03.16 ID:IHN3NojAO
P「部屋散らかすのだけはやめてくれよ」

友紀「むふふ♪ だいじょぶだいじょぶ。今日もキャッツのおかけでビールが美味い!」

P「上機嫌だな。そんなに始球式出れたのが嬉しかったのか?」

友紀「当たり前だよっ! ずっと夢だったし、なによりキャッツの試合の始球式なんだから嬉しいに決まってるじゃん!」

P「そんなに喜んでくれるならこの仕事取ってきた甲斐があったな」

友紀「うん、プロデューサー偉い! お礼にちゅーしてあげる!」

P「いらん」

友紀「ひどっ!?」

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THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 032姫川友紀
歌、トーク:姫川友紀(CV:杜野まこ)
日本コロムビア (2015-02-04)
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 10:25:20.05 ID:IHN3NojAO
友紀「んっ……んっ……ぷはー! さいっこう!」

P「明日の仕事に響かない程度に飲めよ」

友紀「今日くらいいーじゃーん。ほら、プロデューサーも飲め飲め」グイッ

P「充分飲んでるっつーの」

友紀「なによー。あたしのお酒が飲めないっていうのー?」

P「せめてこれ飲み終わるまで待て。そしたら飲んでやるから」

友紀「えへー。そっかそっか♪」

P「本当にもう……。よっぽど嬉しかったんだな」

友紀「そりゃあね。……最初の夢は砕けちゃってたし」

P「え?」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 10:34:28.72 ID:IHN3NojAO
友紀「そういやもうすぐ甲子園だね」

P「ん? ああ、球児達の熱い夏が始まるな」

友紀「……ねえ、プロデューサー。あたしが中学まで野球やってたのは言ったよね?」

P「うん。ピッチャーだったんだよな?」

友紀「うん。リトルリーグからずっとエース任されてたんだから」

P「それは初耳だな。まあ始球式での球速を見た後だから納得しちゃうけど」

友紀「えへへー、速かったっしょ。Vスライダーだって投げれるんだから」

P「器用だよなホント」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 10:43:00.19 ID:IHN3NojAO
友紀「地元じゃそこそこ有名だったんだよ? 男子をねじ伏せる豪腕女子ピッチャー姫川って」

P「えらく仰々しい言われだな」

友紀「でも、高校じゃ野球やらなかった。んーん。やれなかった」

P「なんで?」

友紀「女は甲子園に出れないから。プロ野球選手にはなれないからって、親に猛反対されてねー」

P「……」

友紀「リトルリーグ時代に何度も打ち取った男子が甲子園でレギュラーで出ててさー。あはは、むっちゃ泣いた」

P「……そっか」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 10:52:23.52 ID:IHN3NojAO
友紀「県予選とか地獄だったんだから。かつてのチームメイトはグラウンド、エースだったあたしはアルプスで見てるだけ。今は応援しなかった事を後悔してるけどねー」

P「それは仕方なくないか? 俺が友紀の立場なら恨むしか出来ないぞ?」

友紀「あたしもそうだったよ。なんで女だからって野球しちゃいけないの。あたしのほうが上手いのに、なんて考えてた」

P「間違ってはないさ」

友紀「ん……ありがと。でもあたしが文句ばっか言ってる間に、みんなは甲子園目指して毎日練習してたんだって気付いた時、すっごく恥ずかしくなった」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 10:59:54.03 ID:IHN3NojAO
友紀「悲観する暇があるなら、あたしも練習すればよかったんだよ。親も高野連も説き伏せれるくらいすごい選手になればよかった」

P「……」

友紀「練習もしてないのにみんなより上手い? 思い上がりも甚だしいっての。笑えるでしょ?」

P「……笑えるかよ」

友紀「笑えるよ、今ならね」

P「今なら?」

友紀「そっ。今のあたしは夢に向かって頑張れてるから。過去の暗いあたしを笑い飛ばせる」

P「そっか」

友紀「うん!」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 11:08:05.94 ID:IHN3NojAO
友紀「いやー。お酒の席で湿っぽい話しちゃうなんて、あたしも歳かな?」

P「まだまだ若いくせによく言う」

友紀「プロデューサーだって大して歳離れてないでしょ」

P「俺はほら。みんなを引っ張る側だから年齢以上に大人びてるんだよ」

友紀「またまた。礼子さんの雌豹姿を直視出来ないくせに」

P「それはそれ。これはこれ」

友紀「どうだかー。あはは。ほら、空になったんだったらコップ差し出せー!」

P「ちょ、注ぎすぎだ! こぼれる!」

友紀「あははー」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 11:14:06.59 ID:IHN3NojAO
 
 ………
  …


友紀「ああー……、飲み過ぎたー……」

P「言わんこっちゃない。歩いて帰れそうか?」

友紀「むーりぃー……」

P「どこの森久保だよ。タクシー呼ぶから待ってろ」

友紀「……やー」

P「やじゃない」

友紀「やー。今日はここ泊まるもん……」

P「嫁入り前の女が軽々しく男の家に泊まるんじゃありません」

友紀「軽々しくじゃないもーん……。それに、プロデューサーなら、いいよ?」

P「なにがいいのかしらんが却下だ却下」

友紀「えー」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 11:23:29.76 ID:IHN3NojAO
P「とにかく、タクシー呼ぶから――」

友紀「……」ギュー

P「……離せ」

友紀「やだ。絶対やだ」

P「子供か」

友紀「ねープロデューサー? あたしね、こう見えてすっごく感謝してるんだよ?」

P「それは嬉しいけど離せ」

友紀「もうっ、最後まで聞けー!」

P「はいはい……」

友紀「あのね、プロデューサーに会わなかったらあたしまだひねくれてたままだったと思う。キャッツの応援しながら、内心野球選手を恨んでたかも」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 11:29:32.01 ID:IHN3NojAO
P「ひねくれ者の友紀とか想像がつかないな」

友紀「プロデューサーが新しい夢をくれたからだよ。トップアイドルになる夢。それに」

P「それに?」



友紀「ん――」

P「ん――!?」



友紀「――ぷはっ。へへー、酒くさーい」

P「ば、馬鹿か! 洒落にならん!」

友紀「ならなくていーよ。あたし、本気だもん」

P「い、今トップアイドルになるのが夢だって言ったばっかだろ! 自分で潰す気か!?」

友紀「人目のあるとこじゃしないからだいじょぶだいじょぶ♪」

P「だいじょばない!」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 11:38:21.69 ID:IHN3NojAO
友紀「プロデューサーはあたしのこと嫌い?」

P「き、嫌いとかそんなんじゃなくて!」

友紀「誤魔化さないで言ってよ。好き? 嫌い?」

P「そ、そりゃあ……、嫌いな女性を部屋に招くわけないだろ……」

友紀「えへへー♪」

P「ああ、もう……」

友紀「心配しなくてもいーよ。あたし、まだまだアイドル頑張るから」

P「ならなんでこんな事した」

友紀「だって、変化球ばっかじゃいつまで経ってもプロデューサー気付かないんだもん。たまには豪速球投げないと♪」

P「ランディーも真っ青な速球だぞ……」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 11:45:16.13 ID:IHN3NojAO
友紀「あたし、この夢は絶対叶えるから。プロデューサーの期待に応えるから。だから約束して?」

P「約束?」

友紀「あたしをプロデューサー専用の捕手にしてくれるって」

P「捕手? またなんで」

友紀「もう。あたしを引っ張るならもう少し野球を勉強したほうがいいよ?」

P「善処する。で、なんでだ?」





友紀「Pさんの恋女房にしてって言ってるの♪」



おわり