1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/18(金) 20:37:30.82 ID:RyTP+H9g0
暁「司令官……居るかな?」

暁「司令か……」

提督「この情報を総合するに……だから!……で……」

暁「……また明日にしよう」



暁「今日は……どうかな?」

提督「…………」カキカキ

暁「……書類仕事……」

暁「今日も……だめ……かな……」


暁「……どうかな?」

提督「なんだって!?大淀、状況確認を!」

大淀「はいっ!」

提督「天龍たちは待機せよと伝達!」

暁「――!準備しなきゃ!」

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引用元: 提督「君に捧げる恋詩」暁「暁ばかり 恋ひ渡るかな」 


 

2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/18(金) 20:37:54.03 ID:RyTP+H9g0
暁「結局、無線が故障して定時連絡が出来なかっただけだったみたいね」

暁「司令官……やっぱり、この事を報告書にまとめてる……」

暁「…………」

暁「……戻ろう……」シュン…





暁「司令官……大丈夫かな?」

暁「……寝る前で眠いけど……」

暁「うん、レディだけど……レディだからこそ、よ!何か手伝えるかもしれないわ!」

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/18(金) 20:38:35.73 ID:RyTP+H9g0
暁「司令官?」コンコン

暁「明かりはついてるのに……」

暁「司令官、入るわよ」

提督「……スースー……」

暁「寝てる……報告書は……途中みたい……」

暁「司令官、起き……」

暁「ううん、最近大変だったみたいだし、もう少し寝かせてあげた方がいいかも」

暁「起きた時大変かもしれないけど……」

暁「やっぱり起こしてあげた方が……」

提督「か~……」

暁「…………」

提督「むにゃむにゃ……」

暁「うふっ、司令官、子どもみたい」ナデナデ

提督「……くしっ!」

暁「あ、寒いのかしら?何か羽織るもの……」

暁「……毛布がお部屋にあったけど……その間寒いまんまよね」

暁「……あ、スカーフ……」

暁「んっと……ヨイショ」シュル

提督「……すー……すー……」

暁「よし、じゃあ待っててね、司令官」テテテ…

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/18(金) 20:39:15.41 ID:RyTP+H9g0
暁「ふぇぇ~、みんな待ってよぉ~」

響「暁が寝坊するのが悪いんだよ」

暁「ふぇぇ~~」

電「あれ?暁ちゃん、スカーフがないのです」

暁「えぇ!?……あっそういえば……」

雷「どうしたの?無くしちゃったの?私が探してあげるわ!」

暁(司令官に毛布を掛けてあげた後、スカーフを首に捲いてたの、忘れて帰っちゃった……)

暁「ううん、その……ちょっと置き忘れてきちゃったみたい」

響「まったく、だらしないね」

暁「そんなんじゃないわよ!」

電「それよりも、時間がないのです!」

雷「暁が遅いから!」

暁「私のせい!?」

響「とにかく走るよ!」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/18(金) 20:39:50.52 ID:RyTP+H9g0
暁「はぁ~っはぁ~っ」

天龍「お前ら!遅いぞ!」

龍田「遠征任務よ~。北方鼠輸送ですって。ドラム缶の装備を忘れないようにね~」

雷「は~い」

暁「んしょ……艤装は……あれ?」

天龍「そういや、提督のヤツが来て、お前の艤装の上にそのハンカチ置いてったな」

暁「……中に何か……?手紙?」

龍田「あらあら~、恋文かしら?」

暁「そんなんじゃないわよ!……たぶん……」

天龍「えっとぉ?」バッ

暁「あっ!見ちゃだめ!」

龍田「私も興味あるわ~」

響「……」ソ~…

暁「響も!」

暁「も~……えっと……有明の つれなく見えし 別れより……」

雷「俳句?」

電「どういう意味なのです?」

龍田「えっと……確か古今和歌集に編纂されていた和歌だったかしら。意味は……」

天龍「有明の つれなく見えし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし、だな。意味は『有明の月の出ていたあの時、逢えずに帰ってきたあの時から、暁、つまり明け方ほど辛い時はない』って意味だ。大方『暁』って入ってるから暁に送ってみたんじゃねえか?もっと勉強しろってな」

暁「も~、ひどいわ!天龍のいじわる!」!かすんぷ

龍田「それだけ?」

暁「……うん」

天龍「ふ~ん……ま、いいや、早く支度しろよ」

響・雷・電『は~い(なのです)』

天龍「……暁、ちょっと待て」

暁「なに?」

天龍「お前、スカーフ忘れてんぞ」

暁「あ、それは……」

天龍「しゃーねーなー……あ、もしかしてこのハンカチ……」ぎゅっぎゅっ

暁「……あっ」

天龍「お~、ぴったりだな……もしかして提督のヤツ、分かってたのか?」

龍田「そういえば提督、手首に何か巻いてたような~?」うふふっ

雷「なになに?」

電「いけない恋の匂いがするのです!」

響「……あとで詳しく聞かせてもらうよ、暁」

暁「も~~、そんなんじゃないわよ~~」

天龍「まあ話はあとで聞けるしな。おらお前ら出発するぞ!」

龍田「りょ~か~い」

雷「分かったわ!」

電「なのです!」

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/18(金) 20:40:18.27 ID:RyTP+H9g0
暁(みんなには話さなかったけれど、実は手紙にあった言葉は、天龍の言っていたそれとは違ったのよね……)

暁(手紙には 有明の つれなく見えし 別れより 暁ばかり 恋ひ渡るかな って書いてあった)

暁(天龍の説明からだと、夜、会えなかったあの時からってことは、昨日の夜のことでいいはず)

暁(そして恋渡るっていうのは、司令官が変えた部分……ということは天龍の説明とは違うってことで……)

暁(恋渡るって確か、恋い慕い続けるって意味だから……)

暁(暁ばかり、恋い慕い続け……)ボッ

暁(ねえ、司令官……きっと今日も忙しくしているんだろうけど……それでも私が入って行ったらどうなるのかな?)

暁(迎え入れて、くれるのかな?)

暁(司令官は、本当に暁のこと……き……なの?)

暁(私は……司令官のこと……)ぎゅっ

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/18(金) 20:41:22.77 ID:RyTP+H9g0
響「どうしたんだい?さっきから百面相していて。みていて面白いよ」

暁「うう、うるさいわね!なんでもないわよ!」

響「…………やはりさっきの手紙を見せてくれないか?」

暁「ふぇぇ!?なな、何でもないわよ!ホントなんだから!」

響「暁、語るに落ちるって知ってるかい?」

暁「ふぇぇ~~ん」