2: >>1 代理サンクス 2012/01/14(土) 17:53:09.83 ID:MMouepT70

――マミホーム――



さやか「今日も今日とてマミさーん、来ましたよー」

まどか「うぇひひひ、お邪魔します」

マミ「二人ともいらっしゃい。今お茶でも淹れて来るから向こうで待ってて」

さやか「お、ありがとうございますゥー!」

まどか「外はとっても寒かったんで、嬉しいです。マミさん」

マミ「あらあら。……そうだ。確か、この前買ったクッキーもあるから、一緒に持っていくわね」

さやか「何と! 甘いものまで……。いやー、あたしってば幸せものですな」

マミ「さ、廊下で話してても寒いだけよ。入って、どうぞ」

引用元: さやか「いい旅、夢気分」 


 

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 美樹さやか 劇場版ver. (1/8スケール PVC製塗装済み完成)
グッドスマイルカンパニー (2013-03-23)
売り上げランキング: 10,591
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 17:54:36.09 ID:MMouepT70

――――・・・


まどか「マミさん、もしかしてですけど……お茶っ葉、変えましたか?」

マミ「よく気付いたわね、鹿目さん。実は偶然いいリーフを見つけてね、ちょっと奮発しちゃったの」

まどか「はぇ、そうなんですかー」

さやか「まどかって意外と鋭いよねー。あたしなんて全然分からなかったよ」

マミ「美樹さんは、『飲めれば何でもいい』って考えの人だったりするのかしら?」

さやか「もぉーっ! マミさん! イジワル言わないで下さいってばー」

マミ「ごめんなさい、冗談よ」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 17:56:48.41 ID:MMouepT70

まどか「そういえばさやかちゃん、何か私たちに話したい事があるとか言ってなかった?」

さやか「……あ! そうだった!」

マミ「……(話したい事……一体何かしらね)」

さやか「あー、どこやったかなー。確かカバンに入れたはずなんだけど」ガサガサ

まどか「さやかちゃん、カバンの中身は整理した方が良いよ……」

さやか「気が向いたらやるって。……あっ、見つかった」

マミ「よかったわね」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 17:58:33.32 ID:MMouepT70

マミ「パンフレット……?」

さやか「そうです。実は懸賞で、その……」

さやか「『温泉旅行』! 当てちゃいました!」

マミ「……!!」

まどか「うそーっ、すごいねさやかちゃん!」

マミ「美樹さん、おめでとう」

さやか「やーやー、それほどでもー」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 18:00:33.40 ID:MMouepT70

さやか「それで、ここからが本題なんですけど」

さやか「マミさん、まどか……私と一緒に旅行に行きませんか」

まどか「……うーん、ママに聞いてからになると思うけど、たぶん大丈夫」

マミ「誘ってくれて嬉しい、美樹さん。是非ご一緒させてもらうわ」

さやか「やりぃ! 断られたらどうしようかと思ったけど、上手く行ってよかったー」

マミ「でも、美樹さん」

さやか「何ですか?」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 18:02:20.15 ID:MMouepT70

マミ「あなたの親御さんの方は大丈夫なの?」

マミ「私がいう事じゃ無いかもしれないけど、本来なら家族で使うべきものでしょう」

さやか「それが、パパもママも忙しくて、実は、友達を誘えって言ったのは二人なんです」

マミ「……そう。それなら、何の問題も無いわね」

まどか「ねぇさやかちゃん、3人で旅行に行くの?」

さやか「パンフには5名様って書いてあるんだけど、もう仁美には断られちゃってるんだよね」

まどか「あ、そうなんだ」

さやか「何でも、昇段審査がどうのこうのって。いやー、お嬢様は大変だなぁ」

まどか「お土産だけでも買って帰ってあげようね」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 18:03:25.48 ID:MMouepT70

まどか「それなら、杏子ちゃんとほむらちゃんを誘おうよ!」

まどか「付き合いは長くなったけど、まだ一緒に遊びに行ったことはないなー……って」

さやか「んー……ま、いっか。丁度5人になるし」

まどか「やったぁ!」

マミ「美樹さん、その旅行はいつなのかしら」

さやか「えーっと、来週の連休になってます。懸賞の旅行って日時が固定されてるんですよ」

マミ「あら、随分急な」

まどか「ほむらちゃんには私が電話するから、杏子ちゃんの方はさやかちゃん、よろしくね」

さやか「がってんしょうちのすけ!」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 18:06:19.34 ID:MMouepT70


――――・・・

――マミホーム――


さやか「見事に集まったわね」

杏子「いや、さやかが呼んだんだろ」

ほむら「まどかに呼ばれたとあっては、集まらないわけにはいかないわ」

さやか「そう……」

まどか「旅行のプランの説明だっけ?」

さやか「うん。マミさんが戻ってきたら説明するから」

杏子「まどかー、そのアメちゃん一つくれよ」

まどか「はい、どうぞ」

杏子「サンキュ」

マミ「みんなごめん、お茶入ったから飲んで、どうぞ」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 18:08:22.91 ID:MMouepT70

さやか「と、いう訳で今週末を利用して、遊びに行くことになったわけなんだけど」

杏子「メシがウマいといいな」

さやか「大丈夫。ぬかりはない」

ほむら「混浴とか……じゃないわよね?」

さやか「当たり前でしょ! それはあたしだってお断り」

ほむら「旅費とかは?」

さやか「えーっと、予算は自由。お小遣いだけもって来てくれたらいいからさ」

まどか「そういえば、温泉旅行としか聞いてないんだけど」

マミ「行き先はどこなのかしら」

さやか「えーと、今回は『ミステリーツアー』って事で」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 18:10:06.63 ID:MMouepT70


まどか「ミステリーツアー?」

ほむら「9時から11時のお約束よ、まどか」

さやか「それは単なるミステリーだろ! いい加減にしろ!」

ほむら「ジョークよ」

さやか「えっそれは……」

マミ「ミステリーツアーって言うのは、行先不明の旅行ってことね」

杏子「要するに着いてからのお楽しみってワケか」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 18:11:34.57 ID:MMouepT70

さやか「集合場所は近くの駅。そんで、電車で行くから遅刻厳禁ね」

まどか「はーい」

さやか「杏子、あんたは朝寝坊とかしそうなイメージあるから、特に気を付けてよ」

杏子「ったくよぉ、わかってるって」

マミ「私が起こしに行ってあげるわ」

杏子「うげ! それだけはやだっ!」

マミ「そんな事を言う悪い子には、お仕置きしてあげる……」

杏子「ちょっ! やめロッテ! あたし脇腹弱いんだからさー!」

まどか「てぃひひひひ、わたしも混ぜてよー!」

ほむら「何やってるのあなた達、私も仲間にいれて頂戴」

まどか「え、ほむらちゃん!? どさくさに紛れてどこ触って……ひぁ!」

さやか「……じゃあ、今日の所は解散だから」

さやか「……」

さやか「うりゃーっ! さやかちゃんも加勢するぞーっ!」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 18:14:12.85 ID:MMouepT70

――――・・・旅行当日


ほむら「おはよう」

まどか「おはよーっ」

杏子「意外と遅かったじゃん、ぼんくらー」

ほむら「あなたは意外に早かったわね」ファサァ

杏子「それがさ、マミさん、マジで起こしに来やがったんだ」

マミ「佐倉さんったら、私が来たときには案の定ぐっすり寝てたわ。よだれまでたらしちゃって、うふ」

杏子「あーあーあーあー何も聞こえなーい!」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 18:16:26.31 ID:MMouepT70

マミ「私がほっぺたを突っつくと、くすぐったそうにするのがもう可愛くて」

杏子「それ言うな! もう言うなっての!」

マミ「ふふふふ、はいはい」

まどか「見たかったな、杏子ちゃんの寝顔」

ほむら「あら、可愛らしい(棒読み)」

杏子「うっせーよ! あああああうぜぇうぜぇ!」

ほむら「顔真っ赤にして何言ってるの」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 18:21:09.83 ID:MMouepT70


ほむら「それはそうと、美樹さやかは?」

まどか「さやかちゃんならまだだよ」

杏子「アイツ……自分が寝坊してどうすんだ」

さやか「ごっめーん! みんなぁ、遅れちゃったー!」

杏子「あ、来た」

まどか「さやかちゃーん! こっちこっち!」

さやか「ぜぇ……ぜぇ……」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 18:22:50.82 ID:MMouepT70

さやか「まだ、大丈夫……はぁ、だよね?」

マミ「時間はまだあるけど……」

杏子「何だその荷物!?」

さやか「重たい……」

ほむら「ほら、きびきび動く。あと美樹さやか、少し荷物を貸しなさい」

杏子「なんか待ってたら腹へったなぁ。肉まんでも買ってくるか」

まどか「わたしもー」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 18:24:27.97 ID:MMouepT70

『三番線から~、電車が発車いたします~』

杏子「おい、急ぐぞ!」

まどか「あわわわわわわ!」

さやか「ドアが閉まる! 閉まるって!」


プシューッ


さやか「ふぅ、何とか乗れたね」

マミ「ひぃ……みんな、足早過ぎ……」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 18:27:01.51 ID:MMouepT70

――ボックス席――


さやか「あ、今ちらっと学校が見えた!」

まどか「えー、どこどこ?」

さやか「ほら、あっちの高くて白い……あー、見えなくなった」

ほむら「他の乗客が居ないとはいえ、騒ぐのはみっともないわよ」

マミ「楽しみにしてた旅行よ。騒ぐのも無理ないわ」

ほむら「むぅ。それもそうね」

さやか「だが、この時、私たちは予想だにしていなかった。まさか、あたしたちがあんな事件に巻き込まれるなんて――――」

杏子「やめロッテ」ポカッ

さやか「いて」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 18:28:48.39 ID:MMouepT70

さやか「しかーし! 杏子の考えは甘いと思うのだー!」

杏子「急にどうしたんだよ……」

さやか「冬、電車、温泉といえばもう、サスペンスだよね! うん!」

杏子「は?」

マミ「普通は、『素敵な旅の思い出』とかじゃないかしら」

まどか「一般的には、そっちですよね」

さやか「もー、マミさんにまどかまで!」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 18:31:40.58 ID:MMouepT70

さやか「そうだ。ババ抜きやらない? あたしトランプ持ってきてるんだ」

まどか「やるやるー」

杏子「ババ抜きか、懐かしいなぁ」

マミ「カード配るわよー」

さやか「ねぇねぇ、ただのババ抜きっていうのもアレだしさ、負けたら罰ゲームって言うのはどう?」

ほむら「また下らない事を……」

杏子「あたしはそれでもいいぞ。負けねーし」

さやか「むっふっふ、その強気な面を絶望に歪ませてくれるわ!」

まどか「さやかちゃんがおかしい……」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 18:33:54.14 ID:MMouepT70

ほむら「……はい、2が揃ったわ。アガリね」ファサァ

まどか「ほむらちゃんもうアガリ? 強いね」

さやか「(右引け……右を引くんだマミさん!)」

マミ「よし、私もアガリよ」

さやか「うがああああああああ!」

杏子「次はあたしの番か。……っと、ちっ、まだアガレないねぇ」

まどか「うぇひひひ。残念、わたしもまだっぽいや」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 18:36:53.01 ID:MMouepT70

さやか「よしっ、これでアガリだあああああああ! ああああああああああああ!」

まどか「アガれなかったんだ……」

杏子「くっそ! まだアガれないってどういうことだよオイ!」

ほむら「カードに嫌われてるのね」

杏子「その口だけでにやりと上げるのやめろっつの! なんか腹立つ!」

まどか「やったー! 私も抜けるよ!」

さやか「あああああああ↑ああああああああああ!」

まどか「さやかちゃん! 病室に戻ろう!」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 18:39:04.15 ID:MMouepT70


さやか「ま、何にせよ……」

杏子「一騎打ちってワケか」

さやか「よーし、まずはこれ引いて……またペアが揃わなーい!」

さやか「 ババめ! 出て行けよぉぉぉおお! さやかちゃんショック!」

ほむら「(いや、ババがあるって口に出したらダメでしょ……)」

杏子「そしてあたしのターン! ぃよしっ! アガリー!」

さやか「え、何それは……」

マミ「罰ゲームは美樹さんね。はい、この箱から一枚紙引いて?」

ほむら「(あの箱、いつ用意したんだろう……?)」

さやか「精神の新陳代謝、性欲とは神が与えし大罪。逃れられぬカルマ……」ブツブツ

まどか「あぁっ! さやかちゃんの精神がボロボロだよぉ!」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 18:42:35.41 ID:MMouepT70

さやか「嘘ぉ!? キュゥべぇに告白?」

杏子「うげ、誰が得するんだよ……」

マミ「でも、キュゥべぇったら、仕事がなんちゃらって言ったきり帰って来てないわ」

まどか「そうなんですか?」

ほむら「ノルマでも溜まってるんじゃない?」

まどか「うぇひっ、仕事に追われるキュゥべぇなんてイメージできないよ」

さやか「それじゃあ、さやかちゃんの告白タイムはまたの機会に……」

杏子「しょうがないなぁ」

マミ「けど、何も無いってのも寂しいわねぇ」

さやか「マミさん、笑顔が黒いですよ……」

64: >>1、風呂入って飯食って死亡 2012/01/14(土) 19:26:41.15 ID:MMouepT70

マミ「もう一枚引いた結果……『右隣の人にセクハラされる(334秒)』になったわ」

杏子「ムダに長いな!」

ほむら「右隣って……えっ、私……」

さやか「優しく……してね」

ほむら「ええええええええっ!? 急にしおらしくならないで!」

まどか「見たーい、見たーい。ほむらちゃんが頑張るところ見たーい」

マミ「はい、よーいスタート」

ほむら「(くぅぅぅぅぅぅぅぅっ!)」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 19:28:20.04 ID:MMouepT70

さやか「……」

ほむら「……」

杏子「さ、あたしたちは何も見なかった。な、そうだよな?」

まどか「う、うん」

マミ「さ、お菓子でも食べながら、到着までゆったり過ごしましょ」

さやか「……何も無かったよね。これっていろいろとノーカウントだよね」

ほむら「ええ……」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 19:30:50.30 ID:MMouepT70

――――・・・色々あったけど到着


さやか「やっと着いたああああ!」

マミ「雪がちらついてるわ……風情があっていいわね」

杏子「なんつーか、硫黄の臭いが凄いな。寒いし」

ほむら「夜はそこかしこにある灯篭に、明かりが灯るらしいわよ」

まどか「それって、とっても綺麗だろうなぁ。夜になったら見に行こうよ」

ほむら「それは名案ね」

さやか「みんなー、ちょっと歩くからねー」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 19:31:44.17 ID:MMouepT70

――旅館【しゃるろって】――


さやか「えーっと、地図を見ると、ここっぽいんだけどさ」

マミ「はぇ~、すっごい大きい」

ほむら「中々年季の入った建物ね」

杏子「外に居ても寒ぃし、とっとと中に入っちまおうよ」


――――・・・


杏子「おー、やっぱ中はあったかいな」

『ようこそおいでませ。旅館【しゃるろって】へ』

まどか「ど、どうも……」

さやか「あのー、予約しておいた美樹さやか、という者ですけどー……」

『ああ、左様でございますか。記帳が済み次第、お部屋にご案内させていただきます』

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 19:32:37.77 ID:MMouepT70

――【ちぃずの間】――


マミ「窓から景色が一望できるのね。絶景だわ」

さやか「畳かぁ。いやー、和の心って言うのは素晴らしいですなぁ~」

まどか「うぇひひひひ、さやかちゃんってば、早速ごろごろしてるし」

マミ「お湯も沸いてる事だし、一服しましょうか」

ほむら「賛成。私も少し疲れたわ」

杏子「なー、お茶飲んだらどっかメシ食いにでよーぜ。おなか空いたー」

さやか「食い気しかないんかいあんたには……」

杏子「おう!」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 19:33:56.12 ID:MMouepT70

マミ「雪景色を眺めながらのお茶って言うのも、オツなモノよね」

まどか「そうですね~。お茶が一層おいしいです」

マミ「暁美さん、お代わりはいかがかしら」

ほむら「ありがとう。頂くわ」

さやか「へぇー、温泉街だけあって足湯がたくさんあるんだ」

マミ「どれもそれぞれ効能が違うって書いてあるわね」

さやか「全部入っちゃおっかなー。目指せ足美人!」

ほむら「足美人(笑)」

さやか「ごめんあたしが悪かった」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 19:39:52.76 ID:MMouepT70

――外――


さやか「やっぱり外は寒いっすねー。くぅ~」

まどか「傘借りてきて良かったね。雪が強くなってきたし」

さやか「壊れたりしないよね?」

ほむら「番傘って、意外と丈夫なのよ」

さやか「そりゃ知らなかった。ほむらは物知りだね」

ほむら「お褒めに預かり光栄だわ」

杏子「結構人が多いな。はぐれるなよー」

マミ「了解。不安な人は他の人の袖を掴むといいわよ」

まどか「マミさん、いきなりだけど袖かしてくれませんか」

マミ「構わないわ。しっかり掴んでてね」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 19:41:42.02 ID:MMouepT70

杏子「そういえば、ここの名物ってなんなんだ、さやか?」

さやか「確か、おソバってパンフレットに書いてたような」

杏子「ソバか。楽しみだー」

さやか「もうすぐお店につくから、ちょっとの我慢かも」

杏子「ここまで来たらとことん待ってやるさ」

まどか「あのお店じゃないかな。それっぽい看板も見えるよ」

杏子「おー、待ってました!」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 19:43:06.12 ID:MMouepT70

さやか「ここだ。ここ」

ほむら「いかにも老舗って感じがするわ」

マミ「あ、ここ雑誌で見たことあるわよ。つゆが絶品らしいわ」

まどか「ソバのいい匂いもするね」

杏子「もう我慢できない! あたしはいくぞっ!」

さやか「あっ、こら」

ほむら「ホントせっかちなんだから」

杏子「せっかちは悪い事じゃねぇだろ」

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 19:45:59.83 ID:MMouepT70

さやか「天ソバ1つ!」

まどか「私はとろろそばにしようかなぁ。うずらの卵も乗っけてくれるみたいだし」

さやか「精力をつけて何をするおつもりですかなー? まどかさん」

まどか「なんにもしないよ!」

ほむら「……私も、まどかと同じものにするわ」

マミ「あえての月見ソバにしようかしら」

杏子「あたしは、きつねソバと天ぷらソバだぜ」

さやか「そんなに食べて、お腹壊しても知らないよ」

杏子「大丈夫だって、平気平気」

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 19:47:18.11 ID:MMouepT70

さやか「いただきまーす」

杏子「むむむっ、うめぇな! 天ぷらもサックサクだぞ!」

まどか「うぇひひっ、おいしいね、ほむらちゃん」

ほむら「ええ。本当に美味しいわ」

さやか「マミさーん、そこの七味取ってください」

マミ「はいはい」

マミ「(あぁ、よく考えてみると、みんなでこうしていられるのって、本当に幸せね)」

まどか「……マミさーん、おソバ、冷めちゃいますよ」

マミ「……ありがと。ちょっと、ぼーっとしてたみたい」

マミ「さて、冷めないうちに食べないとね」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 19:49:46.96 ID:MMouepT70

杏子「ごちそうさーん」

まどか「そば、おいしかったねー」

杏子「ああ。そうだな」

ほむら「これからどうするの? 旅館に戻る?」

さやか「いやいや、時間もあるから、観光と洒落込もうかなー、なんて」

さやか「お土産屋も近いし、他にもいろいろあるみたいだからさ」

ほむら「意外と考えてるのね。やるじゃない」

さやか「素直に褒めてくださいってばー、頼むよー」

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 19:52:31.73 ID:MMouepT70

――土産物屋――


ほむら「温泉街の土産物屋で買うものと言ったら、やっぱり木刀よね」

さやか「修学旅行か!」

まどか「ほむらちゃん……」

さやか「ほほぅ、まどかはたくさん買い込んでますなぁ」

まどか「みんなにお土産買わないとねっ! こっちはママで、あっちの黒くてテカテカしたのが仁美ちゃん」

まどか「喜んでくれるとこっちも嬉しくなるから、ちゃんと選ばないと」

さやか「(パパさんにはしゃもじなのか……。ま、まどからしいっちゃあまどからしいけど……)」

さやか「んー、私も何か買おっかなー」

ほむら「三角ペナントなんてどう?」

さやか「いや、そのセンスは無いわ……」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 19:56:27.62 ID:MMouepT70

まどか「いっぱい買っちゃったよ、うぇひひひ。ちょっと重たいなあ」

さやか「まどか、今は発送サービスってのがちゃんとあるんだよ。ほら、あっちのカウンター行ってきなって」

まどか「そうなんだぁ。ありがと、さやかちゃん! 行ってくるね!」

ほむら「……」

さやか「ほむらは何を選んでるのかなー」

ほむら「……キーホルダーよ」

さやか「ふぅ~ん、ほむらって意外とこういうカワイイキーホルダー、好きなんだ」

ほむら「悪い?」

さやか「全然。あたしも好きだから」

ほむら「……そう」

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 19:59:21.89 ID:MMouepT70

さやか「じゃあ、お揃いの買おうよ」

ほむら「……どうして?」

さやか「深い意味なんてないってば。記念だよ、記念」

ほむら「……」

さやか「後さ、これはあたしの勘だけどさ。アンタ、あたしの事、好きじゃ無かったっしょ」

ほむら「……」

さやか「いや、そこは『大好きだったわ』とか言って欲しいな……なんて」

ほむら「無理な注文ね」

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 20:01:00.95 ID:MMouepT70

さやか「……傍から見たら、あたしって、ホント考え無しだったもん。無理ないよね」

さやか「残当ってやつですよ」

ほむら「……けど、今は違うわ。それに……ふふ、悪くないわね。あなたと『お揃い』というのも」

さやか「一言多いぞー」

さやか「……そんで、月並みだけど……これからもよろしく」

ほむら「こちらこそ」

まどか「ごめんねー、二人とも遅れちゃったよ」

まどか「……あれ? どうしたの、二人とも何だか嬉しそうだね」

さやか「なんでもないってば」

ほむら「……そうよ。ほら、、向こうで杏子たちも待ってるわ」

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 20:02:30.36 ID:MMouepT70

杏子「♪~♪~」

マミ「佐倉さん、それ全部買うつもり?」

杏子「うん。どれもこれも美味しそうで結構迷うんだよなぁ」

マミ「これ全部、一人で食べるつもり?」

杏子「なワケねぇだろ。欲しいなら、その、分けてやる」

マミ「……そう」

杏子「あ、何笑ってんだ!」

マミ「笑ってないわよ……ふふっ」

杏子「いーやっ、絶対笑ってるって!」

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 20:06:00.78 ID:MMouepT70

マミ「(佐倉さんが、一緒にいる)」

マミ「(私と袂を分かった時には、到底考えられなかった)」

マミ「(まさか、こんな日が来るなんて)」

杏子「さっきから笑いやがって、ったく。もうお菓子分けてやらねーぞ」

マミ「そんなご無体なー」

杏子「おい、棒読みじゃん」

マミ「……」

マミ「ほらほら、しっかり持たないとお土産落としちゃうわよ」

杏子「お、すまねぇ」

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 20:08:53.75 ID:MMouepT70

――――・・・


杏子「饅頭うめー」

さやか「食べるの早過ぎィ!」

杏子「うめぇんだからしょうがないじゃん。一つ食うかい?」

さやか「ん。ちょーだい」

杏子「ほむらも食うかー?」

ほむら「いや、私はいいわ。お腹一杯だから」

まどか「あれ、足湯じゃない?」

マミ「暖まっていく?」

まどか「はい。そうしたいです」

106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 20:12:01.12 ID:MMouepT70

まどか「わぁ、貸切だ」

ほむら「足からじんわりと暖まるわね。気持ちいい」

杏子「なー、このお湯に卵入れとけば温泉卵になるのかー?」

ほむら「理論上はそうかもしれないけど……」

まどか「……どうだろうね」

さやか「何でも良いけど、宿で試すのだけはやめてよね」

杏子「!!」ギクッ

さやか「(試すつもりだったのか……)」

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 20:15:42.77 ID:MMouepT70


マミ「へぇ、そうなんだ……」

まどか「マミさん、何読んでるんですか?」

マミ「この足湯の効能よ。肌のハリとツヤを保つ効果があるそうだわ」

杏子「腹は太らないのか、残念だよ」

まどか「むしろそんな効能があったら恐ろしいんだけど……」

さやか「今のあたしたちには関係のない話だって。まだ中学生だし」

ほむら「……そうやってまだ高校生、まだ大学生、まだ20代……ふと気づいたら暖炉のそばで編み物をしているのよ」

さやか「やめて! 怖すぎるからやめて!」

113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 20:20:37.33 ID:MMouepT70

――――・・・


まどか「お散歩するだけでも楽しいね」

ほむら「……ええ、そうね」

杏子「甘栗うめーなおい」

まどか「何だかわたしも甘栗食べたくなってきたな。買っとけばよかったよぉ……」

杏子「時すでに遅しってか。一個やるよ」

まどか「ありがと、杏子ちゃんは優しいね」

杏子「栗一個でそこまで言うか。……ホント、調子狂うよなぁ」

114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 20:23:30.59 ID:MMouepT70

――旅館【しゃるろって】 【ちぃずの間】――


マミ「やっぱり、冬と言えば暖かいお茶よねぇ」

まどか「ですねー。お茶菓子が怖いです」

さやか「でもさ、雪、強くなってきてない?」

ほむら「これは外に出るのは難しいわね」

まどか「楽しみにしてたのに……」

杏子「明日の夜は晴れらしいぞー。天気予報で言ってた」

まどか「……ほんと!? やったぁ」

マミ「鹿目さん、良かったわね」

まどか「はいっ!」

さやか「まどかが元気出したところで、お風呂いこっか」

116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 20:27:44.76 ID:MMouepT70

――女湯――


さやか「うわー、広いなぁ」

マミ「美樹さん、響くから静かにしなさい」

まどか「誰も居なくて良かったですね」

杏子「突撃だー!」

さやか「前を隠せ――――ッ! 恥じらいってもんはないのか!?」

杏子「はぁ? そんくらいあるに決まってるだろ」

さやか「説得力の欠けらも無いお言葉をどうも」

杏子「くっそー、そんなに見たけりゃ見せてやるよ! あたしだって……マンガで読んだことくらいあるんだぞ!」

119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 20:32:14.08 ID:MMouepT70

杏子「って……わっ! あー……痛てて。転んじまった」

まどか「大丈夫? 怪我とか無い?」

杏子「おお……ってお前ら見てんじゃねーよ」

ほむら「しなを作るのが予想以上にあざとい、893点」

マミ「タオルからちらちら見えるいろんな部分が綺麗な色をしていた、114514点」

さやか「……採 点 不 可 能」

杏子「わざとじゃないっつーの! 勝手に採点すんな!」

さやか「あっ、お湯かけたな! こいつー!」

マミ「あらら、始まっちゃった」

まどか「二人一緒だとすぐこうなりますよね」

マミ「もう止める気も失せるわよ」

122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 20:38:36.83 ID:MMouepT70

ほむら「(分かってはいたことだけど……)」

ほむら「(どうして私、私だけが絶壁なの)」

杏子「ほむらー、一人で考え込んでどうしたんだ」

ほむら「あ、いや、いい気持ちね」

杏子「あんまりつかり過ぎてのぼせんなよなー」

ほむら「分かっているわ」

ほむら「(杏子も無い方とは言え、私よりはある)」

124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 20:43:16.88 ID:MMouepT70

まどか「わあああああっ! さやかちゃんくすぐったいよー!」

さやか「おおおおぉぉぉーっ! 待てえええ!」

ほむら「(まどかは年相応には発達しているわ、うん)」

さやか「まどかー、その白きヴェールに包まれた、宝石のような肢体をあたしの前に開放するのだー!」

ほむら「(美樹さやかは同じ学年とは思えない体つき……はっきりいって羨ましい)」

マミ「こらっ。二人ともそんなにはしゃがないの!」

ほむら「(……同じステージには立てないわね)」ペタペタ

ほむら「(大丈夫よ私! まだまだこれから!)」

ほむら「(……だといいな)」

129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 20:47:59.74 ID:MMouepT70

――――・・・


さやか「うひゃっ! さむむむむむっ!」

ほむら「お風呂までが意外と遠いわね……」

さやか「まあ、こんなもんだって。急げ急げー!」

ほむら「あんまり走ると転ぶわよ。寒いけど慎重に、慎重に……」

さやか「無理無理無理無理、あああああ、寒いさm――――」

まどか「さやかちゃん!」

さやか「……え?」ツルッ

131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 20:56:13.10 ID:MMouepT70

ほむら「……ほら、言ったじゃないの。走ると転ぶわよ、って」

ほむら「私が抱きとめなかったら、危なかったわね」

さやか「……ありがと」

さやか「でも、後ろから抱きとめられたのに、なんというか、やわらかい感触がしなかった……」

ほむら「……言ってはならないことを言ってしまったわね」

さやか「だーいじょうぶだって。そのちっぱいもいつかぜっtいたたたたたたたた!」

ほむら「本当に、あなたは……!!」

さやか「ほっぺちゅへらふぁいふぇえええええ(ほっぺつねらないでえええええ!)」

133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 21:00:09.18 ID:MMouepT70

さやか「『A』か? これが『A』なのかー?」

ほむら「……」プチッ

さやか「ぐっ、極まってる……げぇ」

まどか「さやかちゃんの顔が真っ青に!」

ほむら「これが、全部これが悪いのよ!」バインバイン

さやか「……」グッタリ

まどか「ダメだって! おっぱいパンチはやめてー!」

136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 21:05:19.14 ID:MMouepT70

マミ「いい景色ね」

杏子「あったけー」

まどか「うん。来てよかったなあ」

杏子「うー、そろそろほてってきたか。髪洗って出るわ」

杏子「いーち、にー、さーん」

まどか「杏子ちゃんって、10秒数えるんだね」

杏子「ああ。昔からの癖だからな」

杏子「きゅーう、じゅう、っと。じゃあ、お先ー」

まどか「あっ、私も行くよ!」

まどか「いーち、にー」

さやか「まどかもまだやってるんだ……」

137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 21:08:15.90 ID:MMouepT70

――――・・・


さやか「みんなって、どんなシャンプー使ってるの?」

まどか「えーっとね、確か、CMでやってたぶん」

さやか「あーアレか。評判いいよね」

ほむら「私は違うのを使っているわ。まどかのはどうも私の髪に合わなかったみたい」

杏子「シャンプーなんてどれ使っても一緒だろ」

マミ「それがね、結構違うのよ。自分の髪質に合ったものを探してみるといいわ」

さやか「そうだ。今度一緒に見に行こうよ」

マミ「私も付き合うわ」

杏子「……勝手にしろよな」

139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 21:14:35.33 ID:MMouepT70

――大広間――


杏子「ここで食うのかー」

ほむら「いぐさの香りがなんとも言えないわ」

まどか「うわぁ、すごいごちそう!」

ほむら「和食メインなのね。私の好みだわ」

杏子「ウマそうだなおい!」

まどか「でも、真ん中の火にかけられてる壺って何だろう」

マミ「これはチーズフォンデュね。名前くらいは聞いたことあるでしょう」

まどか「はい。初めて生で見ました」

ほむら「(和食にチーズフォンデュ……)」

141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 21:17:36.99 ID:MMouepT70

ほむら「いただきます」

まどか「さっそく、チーズフォンデュを食べてみよっかなぁ」

杏子「この野菜をつけて食べるのか。いただきまーす!」

マミ「待って! 白ワインが使われているから、いっぱい食べると酔っぱらう事もあるわよ」

まどか「えっ?」ピタッ

杏子「あん?」ガツガツガツガツ

マミ「佐倉さん……」

さやか「欲望に忠実なヤツ……」

144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 21:23:41.77 ID:MMouepT70

マミ「この鰤の焼き物、とっても美味しいわ。何か美味しく作るコツでもあるのかしら」

さやか「普通のお吸い物かと思ったら全然そんなことなかった」

まどか「このお刺身もとろとろでおいしいよ」

ほむら「茶わん蒸しも絶品ね」

杏子「……あれ? う~ん、ちょっぴりふらふらする……」

さやか「言わんこっちゃない」

マミ「酔っぱらっちゃったのね」

杏子「体が熱いぞ……」

さやか「ここで脱ぐな――――っ!」

150: 再開 2012/01/14(土) 21:40:37.57 ID:MMouepT70

――【ちぃずの間】――


ほむら「杏子ちゃん、はい、お水」

杏子「ぷはーっ、一気にラクになったな」

マミ「だからあれほど言ったのに」

杏子「わりーわりー」

さやか「まだ寝るには早いぞー」

ほむら「そういえば、フロントで卓球の道具が借りられるらしいわよ」

さやか「いいね。卓球で勝負よ!」

マミ「それはいいわね。私も乗ったわ」

151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 21:41:44.95 ID:MMouepT70

――――・・・


さやか「普通にやっても面白くないからなぁ」

さやか「と、言うわけで……『古今東西』でやろう」

まどか「えっ、何それは」

ほむら「それはそれで十分お約束よね……」

杏子「最初は見てるからさ、好きにやっててくれよ」

さやか「ふっふっふ、勝ったらジュースを奢ってもらうからっ!」

ほむら「負けなければいいだけの事、共に戦いましょう、まどか」

まどか「えっ、私!?」

さやか「マミさん、こっちも頑張りましょう!」

マミ「い、いいわよ!」

157: 忍法帖【Lv=2,xxxP】 2012/01/14(土) 21:55:26.03 ID:MMouepT70

杏子「あたしが審判やるぞー。」

さやか「じゃあ、行くわよ。『古今東西』白いの。『牛乳』」

ほむら「『砂糖』っ!」

マミ「強烈なリターンね。……なんのこれしき、『雲』!」

まどか「えーっと、『こくまろミルク』」

ほむら「ファッ!?」

さやか「審判スト―――――ップ!」

160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 21:58:58.83 ID:MMouepT70

まどか「あれ、ミルクって聞いてたから白いと思ってたのに……」

さやか「まどかー、それ、どこで聞いたの?」

まどか「えーっとね、クラスの男子が話してたよ。牛乳よりも濃厚なんだって」

マミ「もしかして……それって……」

ほむら「これは教育でしょうねぇ」


162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 22:02:26.49 ID:MMouepT70
まどか「ねぇ、ほむらちゃん、わたし何か変なこと言った?」

ほむら「あなたはそのままでいて、まどか」

――――・・・

さやか「再開するよー。『古今東西』! 餡子をパンで包んだもの、『アンパン』!」

杏子「うわ、出た」

ほむら「ええっ? 他にあるの?」

さやか「やったー、1点とったぞ!」

ほむら「今のは卑怯じゃない!」

163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 22:04:50.16 ID:MMouepT70

杏子「それがさ、一応ルール的には『有効』なんだよね。それ一番言われてるから」

まどか「さばをミソで煮たもの、サバの味噌煮ー! って感じかな」

ほむら「何てこと! 何てこと……!」

マミ「こじつけくさいけど、『ウグイスパン』も正解よね。一応餡が入ってるわ」

さやか「頭のお堅い転校生には分からなかったかな~?」

ほむら「くっ……!」

164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 22:07:16.54 ID:MMouepT70

ほむら「結局……勝てなかったね。まどか」

まどか「えへへ。一生懸命頑張ったのに……」

ほむら「私、悔しい……!」



さやか「……」

さやか「……重いわ! 温泉地での楽しい卓球大会じゃなかったの!?」

ほむら「負けたものは仕方ないわ。約束通り、奢るわよ」ファサァ

166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 22:10:06.11 ID:MMouepT70

まどか「みんなは何が飲みたい?」

さやか「……いいよ別に。帰ってマミさんの淹れてくれるお茶飲む方が美味しいし」

まどか「さやかちゃん、どういうこと?」

ほむら「あなたが言ったんじゃない」

さやか「いや、さ、なんか賭けてた方が燃えるでしょ」

ほむら「あのさぁ……」

170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 22:12:07.89 ID:MMouepT70

――――・・・

――【ちぃずの間】――


杏子「体を動かすと気分がいいな」

まどか「杏子ちゃん強すぎるよ……」

さやか「くっそー、次は勝ってやるんだから!」

杏子「へっへーん、やれるもんならやってみやがれ」

171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 22:14:10.94 ID:MMouepT70

杏子「ま、今日のヘボっぷりじゃあ、一生かかってもあたしには追いつけないよ」

さやか「むっきぃぃぃぃぃ!」

まどか「今日は楽しかったね」

ほむら「ええ。来てよかったわ」

まどか「明日も観光だから、もうねよっか」

マミ「みんなお布団入った? 電気切るよー」

172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 22:17:04.58 ID:MMouepT70

マミ「……zzzz」

ほむら「……」スヤスヤ

さやか「二人とも寝るの早過ぎ……」

まどか「……おきてる?」

さやか「うん」

杏子「あたしもまだだぞ」

173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 22:19:20.94 ID:MMouepT70

まどか「なんだか眠れなくて……」

さやか「……まどかって……どんな人がタイプなの?」

杏子「ド直球だな」

まどか「さやかちゃん! いきなりやめてよっ!」

杏子「しーっ! ほむらとマミさんが起きちまう!」

175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 22:22:01.71 ID:MMouepT70

杏子「……zzzz」

まどか「杏子ちゃんも寝ちゃったね」

さやか「だらしなく口なんか開けちゃってさ……布団はねのけてるとお腹冷やすぞー」

まどか「ごめん、私も何だか眠たくなって……」

まどか「……」グッスリ

さやか「みんな寝ちゃったか」

さやか「……さーてと、あたしも寝ますかね」

さやか「みんな、おやすみ」

180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 22:30:17.64 ID:MMouepT70

――――・・・そして朝


まどか「……ふぁ」

杏子「ぷはーっ! 寝起きのコーラはうめぇなぁ」

まどか「……おはよう杏子ちゃん。」

杏子「おはよ。……悪ぃ、起こした?」

まどか「いや、自然に起きただけだよ。他のみんなは寝てるの?」

杏子「ああ。だってまだ5時だぞ」

183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 22:36:43.16 ID:MMouepT70

まどか「ずいぶん早起きしちゃったなぁ」

杏子「あたしもさっき起きたんだけどさ。二度寝するにはビミョーだし、もう起きちまおうかなって」

まどか「わたしも……そうしよっかな」

杏子「ところでさ……」

まどか「ん?」

184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 22:38:59.08 ID:MMouepT70


杏子「こいつらスヤスヤ寝てるから、ちょっとイタズラしないか?」

まどか「えー、でも……」

杏子「大丈夫だって。こういう時のための水性ペンだ!」

杏子「な、面白そうだろ」

まどか「うーん……杏子ちゃん、やりすぎはダメだからね」

杏子「わかってるって。ほれ、水性ペン。まどかも使う?」

まどか「……ちょっとだけ」

186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 22:41:31.12 ID:MMouepT70

杏子「まずは、さやかから攻めるか」

まどか「どんな風にするの?」

杏子「やっぱり落書きと言えばこれだよな。ヒゲおやじ~」

まどか「うわぁ……」

杏子「そしてまぶたにもう一つお目目を描いてやるぞ」

まどか「あっ、お花も加えないと」


188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 22:43:38.84 ID:MMouepT70

杏子「そんでここもこうしてやろうぜ」

まどか「ほっぺはぐるぐるうずまき~♪」

     __
   . '´   ヽ←さやか
   { i{ノハ从k}   
   ヽ!l|規制ノリ

杏子「これは……」

まどか「怖いよ……」

191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 22:45:47.40 ID:MMouepT70

まどか「次はほむらちゃんだね」

杏子「少しばかり変化球を加えたいな」

まどか「体中にお経でも書き込んでいく?」

杏子「それはヤバいって! 朝起きたら耳なし芳一とか絶対トラウマものだぞ!」

杏子「(つーかまどかもノリノリじゃねぇか……)」

まどか「うぇひっ、おでこにちょうちょでも飛ばそっか」

杏子「鬼畜だ……」

193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 22:48:07.43 ID:MMouepT70

杏子「最後の関門……」

まどか「もうやめとこうよ……マミさんの怒ったところ、わたし見たことないよ」

杏子「あたしはあるんだ……」

まどか「!!」

杏子「冗談抜きで、鬼のようだった……!」

195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 22:50:20.57 ID:MMouepT70

まどか「なら……!」

杏子「けど、けどよ! ここで立ち止まったら、あたしの大切な何かが折れる気がするんだ」

まどか「うぇひっ、それなら……わたしは止めない」

杏子「恩に着るぜ、……行くぞ! うおおおおおおおおっ!」

マミ「……」ガシッ

杏子「えっ?」

197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 22:53:06.50 ID:MMouepT70

マミ「佐倉さん、一体何をしようとしてたのかしら」

杏子「あ、いやその……」

まどか「(声がやさしいのが逆に怖いよぉ……)」

マミ「ねぇ、私をどうするつもりだったの?」

杏子「すまん! 許してくれ!」

マミ「どうして謝るの? ねぇ」

まどか「(怖いなんてレベルじゃなかった……)」

199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 22:55:09.04 ID:MMouepT70

さやか「あ゙ーっ! 何この顔!」

ほむら「うわ、醜悪だわ」

さやか「自分の顔見なって! 同じ同じ!」


―――・・・


杏子「ごめん、ごめんって! タンマタンマタンマ!」

さやか「よくもやってくれたなー! お返ししてやる!」

ほむら「美樹さやか、しっかり足をおさえて頂戴」

202: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 22:57:17.72 ID:MMouepT70

マミ「佐倉さんと言うキャンパスには、一体どんな絵が描かれるのかしら」

杏子「やめろおおおおおおおおおお!」

マミ「鹿目さんも見てないでこっちに来て」

まどか「は、はい」

マミ「――――次はあなたの番だからね」

まどか「……ご、ごめんなさあああああああああい!」

203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 22:59:47.86 ID:MMouepT70
杏子「うぅ、顔洗うのに時間かかっちまった」

まどか「おでこの米マークがなかなか消えなかったよぉ……」

マミ「もうやったらダメよ」

杏子「はーい」

まどか「すみませんでした……」

マミ「じゃあ、何して過ごそうかしら」

まどか「お土産は昨日買っちゃいましたからね」

さやか「とりあえず、外に出てから決めよっか」

205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:02:34.39 ID:MMouepT70
――――・・・朝ごはんも食べたので外に出ることに


さやか「うぅーっ、しばれるのぉ」

杏子「朝方だからな、結構冷えるんだろ」

まどか「あったかくしてきてよかったねー」

さやか「あれ、ゲームセンターじゃないかな」

杏子「ずいぶん寂れてるけど、ちゃんとやってんのか?」

207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:04:36.03 ID:MMouepT70
――ゲームセンター【きる? すってん】――


まどか「あー、ぷよぷよもあるんだね」

さやか「早速勝負だ!」

まどか「うぇひひ、お手柔らかにね」

杏子「畜生、ハイスコアが出ない!」

杏子「このワニ公め! うりゃ!」

まどか「ばよえーんばよえーん」

さやか「口に出てるぞ、まどか」

まどか「つい……」

210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:06:38.64 ID:MMouepT70

マミ「ついに雌雄を決する時が来たわね」

ほむら「私だって伊達に銃器は扱ってないわ。そんなに簡単に勝てるとは思わない方が身のためよ」

マミ「ふふん、それでも、私には及ばないことを教えてあげるわ」

マミ「『ティロ・フィナーレ』!」

『はい、景品ゲットー』

マミ「よし!」

212: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:10:00.78 ID:MMouepT70

ほむら「……やるわね。でも、長い間研鑽し続けてきたのはあなただけじゃないわ」

ほむら「……この辺りでいいかしら……。冷静に見極めて、撃つ!」

『おめでとう、景品だよ』

ほむら「どうかしら」

マミ「……くっ」

213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:12:14.61 ID:MMouepT70

まどか「わ、逃げて! タルにぶつかっちゃう!」

さやか「そこのハンマーを取ってまどか!」

まどか「う、うん!」

杏子「いいぞー。なぎ倒せー!」

まどか「……やったぁ。1面クリアだよ」

さやか「次はさやかちゃんの番ですな。速攻でクリアしてやりますよ!」

217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:14:21.08 ID:MMouepT70

――――・・・


さやか「速攻でやられちゃった……」

まどか「さやかちゃん……」

杏子「まあ、予想はしてたけどさ」

219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:16:23.48 ID:MMouepT70


――そろそろお昼時――


さやか「こういう昔ながらの場所に来て思うんだけど」

杏子「どうかしたか?」

さやか「店頭に置いてあるかき氷の置物ってさ、すごいシュールだよね」

杏子「あー、ソフトクリームの置物とかもあるよな」

さやか「そうそう」

まどか「でもあれを見ないと、旅行に来た! って感じがしないよ」

220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:18:24.63 ID:MMouepT70

杏子「それはともかくハラ減ったなぁ」

さやか「あたしもー」

マミ「あ、カフェテリアがあるわ……」

さやか「温泉地にそぐわないジャンルの建物ですね……」

杏子「食えるなら何でもいいや。はいろはいろ」

ほむら「外観は悪くなさそうだし、構わないわ」


222: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:22:04.74 ID:MMouepT70
――カフェテリア【エルザマリア】――


さやか「シンプルにホットサンドで」

杏子「あたしはそれ3つ!」

さやか「食べ過ぎぃ!」

まどか「この『特製スープカレー』って言うのを一つ」

マミ「鹿目さんと同じものをお願いします」

杏子「カレーなんてあるんだなー」

223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:24:56.58 ID:MMouepT70

ほむら「私はベーグルを。後は、そうね。ミルクとお砂糖をたっぷり入れたコーヒーを」

さやか「それさぁ、カフェオレじゃ駄目なの?」

ほむら「こだわりよ」

まどか「わたしもブラック飲めないよ、仲間だね」

さやか「……ふーん。っていうか、あたしたちさ、これ、温泉地で頼むお昼ご飯じゃないよね」

まどか「そこは言わない約束だよ……」

227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:27:13.61 ID:MMouepT70


マミ「まあまあ。おいしい物をみんなで食べるってことが重要なのよ」

マミ「眺めもいいし。川のせせらぎの音も聞こえて来るわ」

まどか「こんな素敵なものをくれた、さやかちゃんに感謝だね」

さやか「恥ずかしいセリフ禁止!」

まどか「えぇー」

229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:29:14.67 ID:MMouepT70

マミ「けれども、確かに美樹さんが私たちを誘ってくれなかったら、この楽しい時間は無かったわね」

杏子「……悪くねぇな」

ほむら「礼を言うわ。美樹さやか」

さやか「いややややや、たまたまだから。照れるなぁ、ほんと」

まどか「ありがとう! さやかちゃん!」

さやか「……」

231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:31:15.42 ID:MMouepT70

さやか「……どういたしまして」

『お待たせいたしました。ご注文の……』

杏子「おっ、グッドタイミング! きたぞきたぞ~」

まどか「いい匂いがするよ、お腹すいたー」

さやか「じゃあ、食べよっか」

233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:33:21.67 ID:MMouepT70

まどか「おいしかったねー」
マミ「カレーのレシピを教えてもらったから、今度作ってあげるわ」

まどか「わぁ、楽しみです」

マミ「期待して待っててね」

杏子「これからどうするんだ?」

さやか「特に予定はないよ。夜まで暇かな」

杏子「宿に戻るか」

ほむら「いいわね。ゆっくりするのも旅行の醍醐味だと思ってるから」

237: 訂正 >>233 2012/01/14(土) 23:35:28.23 ID:MMouepT70
まどか「おいしかったねー」

マミ「カレーのレシピを教えてもらったから、今度作ってあげるわ」

まどか「わぁ、楽しみです」

マミ「期待して待っててね」

杏子「これからどうするんだ?」

さやか「特に予定はないよ。夜まで暇かな」

杏子「宿に戻るか」

ほむら「いいわね。ゆっくりするのも旅行の醍醐味だと思ってるから」

238: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:38:01.90 ID:MMouepT70
――旅館【しゃるろって】――


さやか「ねぇねぇ。どうせ他にすることないんだし、旅館の中探検してみない?」

杏子「ガキだねー、アンタも」

まどか「でも、探検って面白そうだよね」

さやか「でしょ?」

杏子「あたしもさんせー」

マミ「……待って」

まどか「?」

239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:38:35.94 ID:MMouepT70

マミ「こういう昔ながらの建物って、怪奇現象とか、こう、あるんじゃない?」

ほむら「そうね。わざわざ怖い思いをする必要はないわ」

まどか「確かに、ざしきわらしとかって、テレビとかでよくやってましたよね」

マミ「そうそう。旅館に監視カメラとか置いて……」

さやか「……二人とも、まさか怖いとか?」

241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:40:07.01 ID:MMouepT70

マミ「……そんなことないわ。だって……ホラー映画だって一人で見られるもの」

まどか「どんなタイトルですか?」

マミ「死霊の盆踊り」

さやか「(ギャグじゃん……)」

杏子「なー、ほむらもいこーぜー。お札べったべたの扉とか見つかるかもしれないぞー」

ほむら「それは絶対に嫌!」

242: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:40:43.15 ID:MMouepT70

さやか「結局みんなで探検することになったわけですが……」

まどか「ここって結構広いから、迷っちゃいそうだね」

ほむら「……」ブルブル

杏子「何震えてんだよ。まだ昼間だから大丈夫だって」

さやか「でもさ、聞いたことない? 昼間の幽霊はただ見えないだけで、そこにずっといるって話」

ほむら「せっかく安心しかけたのに……」

245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:42:17.87 ID:MMouepT70

さやか「冷たっ! 服の中に手ぇ突っ込まないでってば! あっ、おなか弱いからギブギブ!」

ほむら「許さないわ……!」

さやか「こしょばいから! あっ、やめてっ!」

ほむら「…・…」サワサワ

杏子「ぼんくらどもー、はしゃいでると先行くぞー」

まどか「あっ、待ってよー」

246: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:44:38.78 ID:MMouepT70
マミ「意外と何も無いわね。髪の伸びる人形とか見てしまうかと思ってたけど」

まどか「そう言えば、昔は本当に人形の髪の毛の部分に、本物の髪の毛を使ってたんですよ」

マミ「本物って……人間の?」

まどか「はい。……それで、髪の毛って切ってもしばらくは伸び続けるらしいんで、一旦切りそろえてから人形を売ってたみたいです」

さやか「まどかは物知りだなー」

247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:46:55.09 ID:MMouepT70

まどか「うぇひっ、パパが言ってたことなんだけどね」

さやか「そんな事だろうと思ってた」

まどか「もう!」

ほむら「ん? あれって掛け軸じゃない?」

さやか「おっ、やっと面白そうなのが来たか?」

249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:49:35.83 ID:MMouepT70
まどか「歴史の教科書で見た事あるね」

さやか「美人画、ってヤツだったかな? あんまし授業聞いてないから分からないや」

ほむら「いつも突っ伏して寝てるものね、あなた」

さやか「いやー、睡魔にはとんと弱いから」

マミ「ちゃんと聞いてないと、あとで自分が困るわよ」

さやか「なはは、わかっちゃいるんですけどね」

ほむら「はぁ……」

250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:50:30.84 ID:MMouepT70

まどか「……」

ほむら「行き止まりみたい。いったん引き返す?」

さやか「……ちょい待ち、扉みたいなのがあるんだけど」

まどか「え?」

マミ「『開かずの間』かしら……?」

ほむら「いかにも危ない感じがするわ」

マミ「薄暗いし……やめときましょうよ」

252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:51:38.84 ID:MMouepT70
さやか「いや、あたしは行く!」

まどか「さやかちゃん! 危ないよ!」

さやか「骨くらいは、拾ってね……みんな」

杏子「おいっ! さやかッ!」

まどか「さやかちゃ――――んッ!」

ほむら「(何これ……)」

254: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:52:31.78 ID:MMouepT70

杏子「結局……ただの厨房だったとはな」

さやか「あのおどろおどろしい作りが、二代目当主の趣味だったなんて……」

マミ「確かに奥まった位置にあるのも納得だわ……」

さやか「あーあ、無駄に疲れちゃったなぁ。部屋戻ってトランプでもやろーよ」

ほむら「いいわね」

まどか「あ、わたし大富豪やりたい」

マミ「負けないわよ~」

256: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:55:39.61 ID:MMouepT70

――――・・・いろいろあってお風呂タイム

――女湯――


ほむら「あぁ……いいお湯ね」

マミ「ええ。心まであったまるわ」

ほむら「そうね……」

さやか「みんな、絶対に押さないでね! 自分のタイミングで入るから!」

まどか「さやかちゃん、水風呂はやめとこうよ。冷たいって」

258: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:56:33.06 ID:MMouepT70

さやか「だから絶対に背中触らないd――――」

杏子「はよ入れ」

さやか「ああああああああああああああ!」

まどか「さやかちゃん……」

260: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:58:17.67 ID:MMouepT70

さやか「露天風呂、今日も寒いなー」

ほむら「雪が降って無いのが幸いと言った所かしら」

チョットホントニ……

さやか「ん? 何か聞こえる」

キモチイイカ、キモチイイダロ?
アッ、ンッ、オアアアアアッー! オフッ! ウェアッ!

さやか「……!! もしかして、男同士で……!?」

ほむら「間違いないわね……」

263: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/14(土) 23:59:12.51 ID:MMouepT70

アァァァァ、モットツイテクレヤ!
オォン、アォン!

さやか「(うわ~……盛っちゃってるよ……)」

ヴォーキモチィィ!
ウィイイイイイイイヒ! ウィヒ!

さやか「うわぁ……」

ほむら「汚い……」

さやか「……内風呂に戻ろっか」

ほむら「そうね。そうしましょう。……早く忘れたいわ」

さやか「同感」

265: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:00:32.59 ID:MMouepT70

まどか「二人とも、外はどう―――――」

ほむら「……まどかッ! 来たらダメ!」

まどか「え? わたしもお風呂入りたい……」

さやか「残念なことにさ、露天風呂は故障で使えないみたい。今日は内風呂で我慢しよ、まどか」

まどか「……うん」

杏子「平泳ぎ~」

マミ「こら、中で泳がない!」

杏子「えー、楽しいのに」

266: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:02:06.06 ID:r41aM62w0

――――・・・夕食

――【ちぃずの間】――


さやか「すき焼きだぁ! 世界中のお肉はあたしのモノだー!」

杏子「させるかよ。肉はあたしが頂くぜ」

マミ「二人とも落ち着きなさい。最初は仲居さんが作ってくれるって」

さやか「仲居さんありがとー!」

杏子「おーおーおーおー!」

268: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:02:54.45 ID:pgmcRYu00

ほむら「山菜の和え物も中々美味ね」

まどか「うん。お刺身も口の中で溶けちゃうよぉ……」

さやか「(そして何故か大皿に盛られているさけるチーズ……)」

さやか「(突っ込んでいいのだろうか……)」

まどか「さやかちゃん、お肉なくなるよ」

杏子「ぼさっとすんなよな」

271: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:04:27.36 ID:r41aM62w0

ほむら「最後はやっぱりうどん、そう思わない?」

まどか「それわかるな。おうどんって美味しいよね」

さやか「それじゃ、うどん投入するよー」

さやか「(言えない……ご飯派なんて言えない……)」

272: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:05:02.04 ID:pgmcRYu00
――――・・・


マミ「……そろそろいいかしら」

ほむら「火は通ってるわね」

杏子「うめー」モシャモシャ

さやか「あのさぁ……服汚れるってば、拭いてあげるからじっとして」

杏子「ん」

274: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:06:39.84 ID:r41aM62w0
――【ちぃずの間】――


まどか「今日は灯篭を見に行きたいなぁ」

さやか「まどか、ずっとこれを楽しみにしてたよね」

まどか「うん!」

さやか「……そっか」

マミ「寒いからしっかり着込んでいきましょう。ほら佐倉さん、ちゃんとマフラーする」

275: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:07:08.24 ID:pgmcRYu00
杏子「へいへい」

ほむら「まどか。耳当て忘れてるわよ」

まどか「うぇひひ、ありがとほむらちゃん。これ、もふもふして好きなんだ」

276: ID:r41aM62w0=ID:pgmcRYu00です 2012/01/15(日) 00:09:19.79 ID:r41aM62w0
――外――


まどか「……きれい」

さやか「すご……予想以上じゃん」

マミ「あたり一面が輝いてるわね……」

ほむら「あ、雪が降ってきたみたい」

さやか「みんなー、人も増えて来たし歩きながら見ようよ」

277: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:09:32.46 ID:pgmcRYu00

まどか「……とっても、ロマンチックだね」

さやか「もしもーし、まどかさーん。少し歩くよー」

まどか「……」ボー

さやか「あちゃー。完全に見とれちゃってるわ。」

279: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:11:24.73 ID:pgmcRYu00

杏子「お、露店出てるじゃん。何か買おっかなー」

マミ「さっきご飯食べたばかりじゃない」

杏子「お菓子は別腹なんだぞ」

マミ「……」

杏子「チョコバナナ売ってるじゃん。あれ一緒に食おうぜ」

マミ「あら、とっても美味しそう」

杏子「雪で濡れるのも嫌だし、さっさと買っちまうか」

マミ「……ふふっ、そうね」

280: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:11:42.67 ID:pgmcRYu00

まどか「……本当に、すごくきれいだね!」

さやか「そうだね。……はくちっ! うぅ、少し寒くなってきたかなぁ」

ほむら「ほら、番傘よ。借りて来てて良かった」

さやか「おぉーっ、気が利きますなぁ」

ほむら「二人とも濡れてしまうわ。ほら、中入って」


281: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:14:04.11 ID:pgmcRYu00

まどか「うぇひひっ、ほむらちゃんありがとね」

さやか「……そういえばさ」

ほむら「何?」

さやか「三人だと相合傘って言うのかな」

ほむら「さぁ?」

282: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:15:13.75 ID:pgmcRYu00
杏子「ほれ。あたしの奢りだぞ」

さやか「まさかアンタの口からそんな言葉が出るなんて……」

杏子「くわせねぇぞー」

さやか「う、嘘だって」

マミ「はい、暁美さんに鹿目さんもどうぞ」

まどか「ありがとうございます」

ほむら「ありがとう」

さやか「もう少し見て回ろうよ。こんな灯り、街中だと中々見られないから」

284: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:17:23.07 ID:pgmcRYu00

――――・・・


さやか「あー、楽しかった」

まどか「写真もたくさん撮れたし、後でみんなに配るね」

マミ「期待して待ってるわ。鹿目さん」

まどか「マミさん、腕は自信ないから、期待しないで待っててください……」

ほむら「あふ……眠たくなってきたわ」

285: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:17:59.58 ID:pgmcRYu00

まどか「わたしも今日は疲れちゃったから……早めに寝ようかな」

杏子「一日歩き回ってたからなぁ。無理もねぇか」

まどか「……あ、探検の時に見た掛け軸だよ」

さやか「案外何か変わってたりして」

286: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:19:24.28 ID:pgmcRYu00

まどか「……ねぇ、この掛け軸って血なんて流してたっけ」

杏子「んなワケないじゃん。そんなグロいモン見なかったろ」

まどか「でも、これ……」

杏子「おい、どういう事だよ……マジで血まみれじゃねぇか……」

まどか「本当に幽霊とかいるのかなぁ……?」

マミ「やめて! ホラーとか得意じゃないの!」

287: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:20:07.06 ID:pgmcRYu00

ほむら「……」ビクッ!

さやか「待った。誰かのイタズラって線もあるでしょ」

杏子「どうやって調べるんだよ」

ほむら「掛け軸を触って、ほこりがついているかどうかを確かめるの」

さやか「そう。ホコリがついていなかったら、誰かが触った。つまり、イタズラって事」

289: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:21:24.94 ID:pgmcRYu00

マミ「……ホコリ、ついてたわ」

まどか「嘘……こんなのってないよ、あんまりだよ……」

杏子「畜生……これってつまり……」

ほむら「『いる』ってことよね」

292: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:22:40.77 ID:pgmcRYu00

さやか「ぎゃあああああああああああっ!」

ほむら「慌てたって何にもならないわ。落ち着きなさい」フルフル

杏子「一番震えてるのほむらじゃね?」

まどか「みんなで一緒に寝よう。そうしたらきっと大丈夫だから」

294: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:23:56.25 ID:pgmcRYu00
――【ちぃずの間】――


まどか「……お布団、寄せていい?」

さやか「もう大歓迎です! さぁまどか、あたしの胸に抱かれて、どうぞ!」

マミ「あぁ、もうみんな私と一緒に寝ましょ! 怖くて明日の朝を無事迎えられる自信が無いわ……」

さやか「ほむらも無理しなくていいから。こっちで固まって寝ようよ」

ほむら「……仕方ないわね」

295: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:25:24.48 ID:pgmcRYu00

杏子「あたしは別に幽霊なんぞ怖くもなんともねーから、一人であっちで寝る」

マミ「お願い、行かないで~」

杏子「締まる! おっぱいで窒息するっつの! 分かった、分かったからやめろよぉ!」

さやか「……電気落とすよ」

まどか「小さい灯りはつけててね。絶対だよ!」

298: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:26:22.45 ID:pgmcRYu00

――――・・・


まどか「マミさんって、あったかいです」

マミ「……そう?」

まどか「抱かれてると、なんとなく安心します」

杏子「……ホントだよな。マミさん抱いてるとさ、すごく安心できるんだよ」

マミ「もう、私はお人形さんじゃないわよ」

301: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:28:04.10 ID:pgmcRYu00

ほむら「……」スースー

杏子「さやかとほむらはもうお眠か」

まどか「二人とも仲良しだね。抱き合って寝ちゃってる」

杏子「写真とろうぜ、写真。まどか、カメラだしてよ」

まどか「おっけー」

302: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:28:36.31 ID:pgmcRYu00

杏子「……明日で、終わりかぁ」

マミ「楽しい事って言うのは、大抵短く感じるものよ」

まどか「だからこそ、面白いのかもしれないです」

マミ「……今の、パパさんの受け売りでしょ」

まどか「ばれちゃいましたか……うぇひひ」

304: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:30:07.42 ID:pgmcRYu00

杏子「……じゃ、おやすみ」

まどか「おやすみー」

マミ「おやすみなさい」

まどか「……」スヤスヤ

マミ「……」クークー

杏子「……zzzz」

305: >>303 あのさぁ……投下後ゆっくりネタばらしするつもりだったのに 2012/01/15(日) 00:31:52.90 ID:pgmcRYu00
――――・・・翌朝


まどか「ふぁ……」

マミ「おはよう。……佐倉さんは?」

まどか「顔洗ってます……」

ほむら「寝苦しいと思ったら……美樹さやかがくっついてて離れない」

まどか「さやかちゃん、おーい、こけこっこー」

さやか「にゃ? ……ぐっもーにん。って顔近いよ、ほむら!」

ほむら「……おはよう、さやか」

307: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:33:15.46 ID:pgmcRYu00

――大広間――


さやか「朝ごはんからバイキングかぁ」

杏子「食べるぞ~今日は」

マミ「今日『も』の間違いじゃないの?」

まどか「えーと、スクランブルエッグ、エッグちゃんはどこかなぁ」

312: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:34:34.06 ID:pgmcRYu00

ほむら「ポテトサラダの隣じゃないかしら」

まどか「あ、ホントだ。ありがとー」

マミ「たまにはご飯メインの朝食も悪くないかも……海苔と鮭は欠かせないわ」

さやか「(そして山と積まれたさけるチーズの山……)」

314: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:35:23.09 ID:pgmcRYu00

杏子「まさかケーキまであるとはなぁ」

まどか「さすがに朝からそれは重たすぎるよぉ……」

さやか「同感。朝はパンとサラダで大満足です」

杏子「なんだー、食わないのかよもったいねぇなぁ。もう一個とってくるか」

まどか「ほむらちゃんはご飯派なんだ」

316: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:36:55.54 ID:pgmcRYu00

ほむら「ええ。お弁当も自分で作ってるから。お米の方が都合がいいの」

まどか「そっか。ほむらちゃん一人暮らしだもんね」

さやか「その年で立派に自炊してるなんて……あたしにも何か料理教えてよー」

ほむら「……今度ね」

317: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:37:24.77 ID:pgmcRYu00
――【ちぃずの間】――


マミ「今日で、この部屋ともお別れね……」

杏子「3日だけだったけど、たくさん思い出があるなあ」

ほむら「まさか美樹さやかと抱き合って寝るなんて……」

さやか「こっちこそ願い下げだっての!」

318: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:38:56.27 ID:pgmcRYu00

まどか「二人とも、そんなこと言ってていいのかな?」

マミ「鹿目さん、見せてあげなさい」

まどか「えーっと、あった。はい、二人とも」

さやか「……」

ほむら「……」

319: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:39:28.84 ID:pgmcRYu00


マミ「幸せそうな顔しちゃって、可愛いわ」

ほむら「まどか、今すぐ削除しなさい」

さやか「消して! 頼むから!」

まどか「えー、やだ」

さやか「ああああああああああああああ」

321: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:40:57.03 ID:pgmcRYu00

杏子「ま、いいじゃねぇか。一人ぼっちじゃないんだからさ」

杏子「時々愛を確かめあえy――――」

さやか「うるさいぞおおおおおおお!」

ほむら「(腹パン)」

杏子「ぐえっ!」

322: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:41:47.79 ID:pgmcRYu00
まどか「ねぇ。最後に写真撮ろうよ

マミ「いいわね。ほら、並びましょ」

杏子「ほむらー、もっとこっち寄れよ」

ほむら「え、ええ……」

まどか「じゃあ、行くよー。ハイ、チーズ」

さやか「いえーい!」

マミ「あ、目つむっちゃった。ごめんなさい、撮り直して頂戴」

まどか「それじゃ、もう一回いきますよ――――」

323: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:43:39.71 ID:pgmcRYu00

――――・・・ところ変わって帰りの電車


さやか「お家に着くまでが旅行だぁ!」

ほむら「急にどうしたの。大声は他のお客様に迷惑よ」

まどか「さやかちゃん……」

さやか「イヤ、引かないでよ! まどかはあたしと距離とるのやめてっ!」

324: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:43:49.98 ID:pgmcRYu00
さやか「つまり、あたしが言いたいのは、旅行はまだ終わっていないという事よ」

杏子「あー……そういうことか」

さやか「いざ、UNOで勝負!」

まどか「さやかちゃーん、マミさん寝たから静かにして」

さやか「……はぁい」

327: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:45:56.50 ID:pgmcRYu00
マミ「……zzzz」

さやか「マミさん、寝ちゃったか」

ほむら「4人で何かする?」

さやか「ふっふっふ、この小型黒ひげをやらないかね?」

杏子「付け髭似合ってねーな」

さやか「えぇー……ちょっとショックだわ」

まどか「黒ひげって、びよ~んって飛ばしたら勝ちなんだっけ」

ほむら「本来はね」

328: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:47:41.09 ID:pgmcRYu00
さやか「今回は、黒ひげ飛ばした人の負けでいくから」

まどか「わかったよ。じゃあ、わたしから……やったぁ」

杏子「次はあたしの番か。えいっ!」

ほむら「……セーフみたいね。次は私がやるわ」

ほむら「……」ブスリ⇒ポーン!

まどか「ほむらちゃんの負けー」

ほむら「間違っている。絶対におかしい」

さやか「次いってみよー!」

329: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:49:11.07 ID:pgmcRYu00

杏子「……zzzz」

ほむら「……」スヤスヤ

さやか「もう少しで見滝原に着くってのに……」

まどか「ずっと遊んでたからね」

さやか「マミさんは2時間ぐらい寝てるけど……」

まどか「普段からこの時間にお昼寝してるとか……?」

さやか「あー、ありうるかも」

330: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:49:43.00 ID:pgmcRYu00
まどか「♪~」

さやか「どうしたの、まどか。考え事?」

まどか「いや、忍者を飛ばしてるところ」

さやか「忍者?」

まどか「うん。窓から見える景色を走らせてるんだけど、これが中々テレビゲームみたいで面白いんだよ」

さやか「ふぅん……」

まどか「あっ、また落っこちちゃった」

さやか「あたしも、やってみるかな」

332: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:51:12.56 ID:pgmcRYu00

まどか「ねぇ、さやかちゃん」

さやか「何?」

まどか「本当に、楽しかったね」

さやか「……あたしも」

まどか「また、みんなで行こうよ」

さやか「そうだねぇ。また春にでも行きますか」

334: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/15(日) 00:54:47.03 ID:pgmcRYu00
まどか「……うんっ!」