2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:16:37 ID:uuk0NYls
ある日の訓練後、食堂


エレン「あー、疲れたぁ。今日の訓練は死にかけた」

ミカサ「それは仕方ない。エレンが座学で寝てたから」

エレン「だからって、俺だけ訓練せずにランニングって納得いかねぇ」

アルミン「でも、あれだけ走ってまだ息していられるんだから、エレンの生命力はすごいね」

エレン「だから死にかけたって言ってるだろ。お前はいいよな、座学じゃトップだもんな」

アルミン「そりゃ、……僕にはそれしか特技無いし……」

エレン「うー、ダメだ、疲れ過ぎてゲロ吐きそう……」

サシャ「あ、じゃあ、そのパン、私がもらっていいって事ですか?」ヨダレダラダラ 



 

進撃の巨人(19) (週刊少年マガジンコミックス)
講談社 (2016-04-08)
売り上げランキング: 4
4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:17:23 ID:uuk0NYls
ミカサ「ダメ。それはエレンのもの」

エレン「いいよ、やるよ。マジで食える気がしねぇ」

ミカサ「エレン、ちゃんと食べなきゃダメ。特に今日は体力を使ったのだから、食事はしっかりしないと」

エレン「いいって。今日は今すぐ部屋に戻って寝たい位だからな」

ミカサ「ダメと言っているの。あ、サシャ! エレンのパンに手を出さないで!」ギロ

サシャ「ぅひっ……、す、すみません」ビクビク

エレン「おい、ミカサ。俺がいいって言ってるんだからいいんだよ」

ミカサ「でも……」

エレン「何で俺はお前に食事の管理までされなきゃならねぇんだよ」

ミカサ「だって、私はエレンの家族。エレンが心配」

エレン「もうそういうのはいい。お前は俺に構い過ぎなんだよ」 


5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:18:19 ID:uuk0NYls
ミカサ「違う。エレンは私がいないと死んでしまうから」

エレン「死ぬかよ。それはお前の勝手な思いこみだろ? 俺は一人だってやっていける」

ミカサ「ダメ、エレンには私がいないとダメ」

エレン「ったく、そういうの、いいかげん鬱陶しいんだよ!」ニラミ

ミカサ「でも……」シュン

アルミン「やめなよ、二人とも」オロオロ

エレン「……フン」

ミカサ「……」

アルミン「エレンはきっと、疲れて気が立ってるんだよ。ほら、いつもみたいに仲良くして」ニコ 

6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:18:58 ID:uuk0NYls
エレン「……分かった。言い過ぎたよ。メシは食う」パンパクパク

ミカサ(あ……、良かった)

エレン「でも、ミカサ、これは言っておくけどな、俺とお前が家族なら、ここにいる訓練兵全員が家族だ」

ミカサ「……?」

エレン「つまりだよ、お前と俺は一緒に住んでたから家族だった。じゃあ、今一緒に住んでる訓練兵とはどうだ?」

ミカサ「……家族?」

エレン「そういう事。お前だけが家族じゃない。それはお前だって同じだろ?」

ミカサ「私は、エレンだけが家族。エレンが大事」

エレン「やめろって言ってるだろ。そんな事言ってるから、周りに馴染めないんだからな」

ミカサ「私はエレンがいれば……」

エレン「その考えやめろよ。俺はずっとお前に監視されながら生きていけってのか?」 

7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:19:36 ID:uuk0NYls
アルミン「エレン! やめなって言ってるじゃないか。ほら、ミカサが……」

ミカサ「……」シュン

エレン「…………」パンモグモグ

サシャ「で、あのー、結局パンはもらえないんですかね……?」

アルミン(ああああ、何でこの人はこんなに空気が読めないんだ) 

8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:20:22 ID:uuk0NYls
女子宿舎

ミカサ(エレンの言葉が、頭から離れない)

ミカサ(訓練兵みんなが家族)

ミカサ(家族……、それは私だけに許された特別な事だと思ってたのに)

ミカサ(エレンはそう思って無いという事? 私は特別ではない?)

ミカサ(そんなのはどうでもいいはず。エレンがどう思っていようと、私がエレンの傍にいれば)

ミカサ(だけど、凄く嫌な感じになる)

ミカサ(これは何だろう。胸がちくちくする。痛い……。今までこんな事無かったのに)

ミカサ(この、よく分からない気持ちは何?)

ミカサ(エレン……)マフラーギュッ 

9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:21:15 ID:uuk0NYls
次の日。
午前
対人格闘術

ミカサ(エレンは……、たまにはエレンと一緒に……)キョロキョロ

ジャン「おい、ミカサ、俺と組もうぜ」

ミカサ(エレン……、いた)

ジャン「聞けってミカサ、俺と……」

ミカサ(あ……、エレン、またアニと一緒に組んでる)

ミカサ(最近いつも対人格闘術の時はアニといる。そして、どんどん対人格闘術の腕が上がってる)

ミカサ(アニもエレンにとっては家族の一人)

ミカサ(…………) 

10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:21:54 ID:uuk0NYls
ミカサ(近くに、行けない……)

ミカサ(エレンが、とても遠くに感じる……)

ミカサ(……っ! またこの感じ。胸が……)チクチク

ジャン「ミカサ! ミカサ! おい! どうしたんだよ」

ミカサ「あ、ジャン。いつからそんな所に?」

ジャン「いつから? じゃねーよ。俺の声聞こえてなかったのか?」

ミカサ「全く」

ジャン「 」 

11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:22:31 ID:uuk0NYls
午後
立体起動訓練

ミカサ(さっきの胸の痛みが引かない。どうしたのだろう?)

ミカサ(アニといるエレンを見てからこうなった)

ミカサ(エレン、エレンはどこにいるのだろう? エレンと話をすれば少しは良くなりそうな気がする)

ミカサ(話をしたい。……エレンの声が聞きたい) 

12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:23:09 ID:uuk0NYls
キース教官「アッカーマン! ぼーっとするな!」

ミカサ「え、あ、はい!」


パシュッ


ミカサ(あっ、ワイヤが木の枝に!)


ザザ゙ッ ドンッ


ミカサ(痛……)

キース教官「アッカーマン!!」

ミカサ「すみません! もう一度……」

キース教官「いや、もういい。集中できない者は訓練に参加する資格は無い」

ミカサ「できます!」

キース教官「黙れアッカーマン。今日の貴様は集中力を欠いている。食堂か宿舎にでも行って頭を冷やしてこい!」

ミカサ「……はい」シュン 

13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:23:52 ID:uuk0NYls
食堂

ミカサ(私は自分を完璧に支配できるはず。こんな事は初めてだ)

ミカサ「痛い……」

ミカサ(胸が、痛い……、苦しい……)

ミカサ(このままでは訓練に支障がでる)

ミカサ(エレン……、エレンと話ができたらきっと……) 

14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:24:28 ID:uuk0NYls
ガチャ


アルミン「あれ? ミカサ?」

ミカサ「アルミン、どうしたの? 訓練は?」

アルミン「僕、怪我しちゃって……」

ミカサ「怪我!? どこを? 大丈夫?」

アルミン「大丈夫だよ。もう手当してもらってるし。……その、よくある事だし」

ミカサ「そう」

アルミン「それより、訓練中にミカサがこんな所にいるなんて珍しいね。ミカサも怪我したの?」

ミカサ「違う」

アルミン「じゃあ、どうしたの?」

ミカサ「頭を冷やせと言われた」

アルミン「ええっ!? ミカサが?」 

15 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:25:05 ID:uuk0NYls
ミカサ「今の私は、訓練に集中できない」

アルミン「どういう事?」

ミカサ「分からない」

アルミン「分からないの? 何かあった?」

ミカサ「……エレン」

アルミン「エレンがどうかした?」

ミカサ「エレンと話ができれば、何とかなるかもしれない」

アルミン「? ……エレンと喧嘩でもしたの?」

ミカサ「してない。でも……、エレンの声を聞いて安心すれば何とかなりそうな気がする」

アルミン「安心、て。何か不安な事があるの?」 

16 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:25:39 ID:uuk0NYls
ミカサ「不安……」

ミカサ(この気持ちは、不安に似た何かのような気がする)

ミカサ(でも、それとは違う)

ミカサ(この痛みに近い言葉を探すとしたら)

ミカサ(悲しい? 寂しい? 苦しい……、どれ?)

ミカサ(分からない……、これが何か分からない)

ミカサ(分からない……、分からない……!) 

17 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:26:13 ID:uuk0NYls
アルミン「大丈夫? 汗すごいよ」

ミカサ「アルミン、分からない、分からないの」ポロポロ

アルミン「ミカサ……、どうしちゃったの? エレンに何か言われたの?」

ミカサ「違う。私がおかしい……」ポロポロ

アルミン「突然こんな風になっちゃうなんて、何か原因があるはずだよ。何でもいいから、思いつく事話してみて」

ミカサ「エレン……、ぐすっ、エレンと、アニが、格闘術で一緒で……、ぐすっ」ポロポロ

アルミン「うん」

ミカサ「最近いつも一緒で……、アニも、家族の一人で……」ポロポロ

アルミン「家族って、あ、昨日の……」

ミカサ「それで、胸が痛い……、ぐすっ、……分からない」ポロポロ 

18 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:26:50 ID:uuk0NYls
アルミン「昨日エレンが言った事は気にする事無いよ。確かにここのみんなは家族のように暮らしているけど、ミカサは特別だよ」

ミカサ「特別ではないと、エレンは思っている。……ぐすっ、でも、私にとってエレンは特別」ポロポロ

アルミン「うん」

ミカサ「何もおかしい事は、無い。それなのに……、ぐすっ、痛い。……苦しい」ポロポロ

アルミン「そっか。……それは、仕方ないよ」

ミカサ「なぜ? アルミンには理由が分かるの?」ポロポロ

アルミン「それはだって、ミカサはエレンの事が好きだから」

ミカサ「好き。……ぐすっ、でも、それなら私はアルミンも好き」ポロポロ

アルミン「う、えーと、だからそういうのじゃなくて、何て言うのかな、恋愛感情だよ」

ミカサ「恋愛感情? ……ぐすっ、それがあると、こんなに痛いの?」ポロポロ 

19 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:27:30 ID:uuk0NYls
アルミン「うん、……多分。僕はまだ経験が無いからよく分からないんだけど」

アルミン「ミカサがエレンにとって特別じゃないと感じちゃったから、だから辛いんじゃないかな」

ミカサ「それが、こんなに辛い、ぐすっ……」ポロポロポロポロ

アルミン「ミカサ……」オロオロ

ミカサ(私がエレンを思っていたのは恋愛感情)

ミカサ(言われて初めて分かった気がする。こんなにもエレンが愛おしくて傍にいたくて、それができないのが辛いと)

ミカサ(でも、そう思っていたら、エレンにまた鬱陶しいと思われてしまうかもしれない)

ミカサ「アルミン、私はどうしたらいい?」ポロポロ 

20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:28:09 ID:uuk0NYls
アルミン「それは、エレンがミカサにも同じ事を思っていれば……」

ミカサ「思っていなかったら……?」ポロポロ

アルミン「……ごめん、それは、僕もよく分からない」オロオロ

ミカサ(アルミンにも分からない事があるなんて)

ミカサ(エレン……、私はあなたの特別にはなれないの……?)

アルミン「ミカサ、まずは涙を拭いて。エレンがどう思ってるのか、僕もそれとなく聞いてみるから」

ミカサ「うん……、ぐすっ」ゴシゴシ

アルミン「ほら、みんながもうすぐ戻ってくるよ」

ミカサ(窓から戻ってくる訓練兵達が見える)

ミカサ(遠くにいるのに、エレンだけはすぐに分かる) 

21 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:28:45 ID:uuk0NYls
ミカサ(エレン)

ミカサ(エレン……、あなたが好き)

ミカサ(エレン、あなたが、とても愛しい……)ポロポロ

ミカサ(涙が止まらない……)ポロポロポロポロ

ミカサ「アルミン、……ぐすっ、今日は宿舎に戻る。こんな顔ではここにいられない」ポロポロ

アルミン「ミカサ……」 

22 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:29:27 ID:uuk0NYls
宿舎

ミカサ(エレンとは訓練兵になる前いつも一緒にいた)ポロポロ

ミカサ(あの頃に戻りたい……)ポロポロ

マフラーギュッ 

23 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:29:53 ID:Z5e5VAOk
完全に禁断症状ですな.....恋という名の!(キリッ 

24 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:30:03 ID:uuk0NYls
次の日

ミカサ(目が腫れてる)

ミカサ(昨日泣きすぎたせいかもしれない。朝食の時にエレンはどうしたのか聞いてくるだろう)

ミカサ(どう言えばごまかせるだろう)

ミカサ(…………)

ミカサ(朝食は、取らなくていい。訓練にだけ行こう) 

25 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:30:43 ID:uuk0NYls
午前
対人格闘術

ミカサ(今日も対人格闘術)

ミカサ(そして今日も、エレンは……)チラ

ミカサ(アニと組んでる)チクチク

ジャン「ミカサ、また一緒に組もうぜ」

ミカサ(このままだとまた、昨日の私みたいになってしまう)

ジャン「おい、また聞こえてねーのか」

ミカサ(別にアニがエレンの特別だと決まった訳じゃない) 

26 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:31:25 ID:uuk0NYls
ジャン「ミカサ!」

ミカサ「あ、ジャン」

ジャン「今日こそやってやるぜ。たまにはいい所見せないとな」

ミカサ(集中しよう)

ミカサ「よろしく」

ジャン「あ、珍しく素直じゃ……、あれ? お前、目が腫れてねーか?」

ミカサ「……っ」

ジャン「おいおい、隠すなって、どうしたんだ?」

ミカサ「…………」

ジャン「そういや朝食にも居なかったよな、具合悪いのか?」 

27 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:31:59 ID:uuk0NYls
ミカサ「…………」

ジャン「昨日も立体起動訓練中から消えちまったし、どうしたんだ?」

ミカサ「……ジャンは」

ジャン「ん?」

ミカサ「ジャンは、誰かに恋愛感情を持った事、ある?」

ジャン「へっ……?」

ミカサ「聞こえなかった? 恋愛感情を持った事があるのかと聞いているの」

ジャン「いや、聞こえてるけど、と、突然過ぎて……」

ミカサ「じゃあ、どうなの?」

ジャン「どうなのって、そ、そりゃあ、あるよ、一応」/// 

28 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:32:40 ID:uuk0NYls
ミカサ「辛い? 苦しい? なぜ普通にしていられるの?」

ジャン「ちょ、ちょっと待てよ、……ってか、何でお前からそんな事……」///

ミカサ「聞きたいの」

ジャン「どうしたんだよミカサ。も、もし、その相手が知りたいってのなら……」ポリポリ///

ミカサ「それはいい」

ジャン「 」 

29 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:33:24 ID:uuk0NYls
ミカサ「私は……、苦しい。アルミンでもどうすればいいのか分からないと言っていた」

ジャン「はぁ……、チッ、そういう事か。ま、いいけどな、分かってた事だし」

ミカサ「もし、恋愛感情を持っている相手が、自分に恋愛感情が無かったら、どうしたらいいか教えて欲しい」

ジャン「ったくよぉ、お前が言うか、お前が……」ブツブツ

ミカサ「教えて。その時にはもう近くに居られない?」

ジャン「は? そんな事は無いだろ」

ミカサ「なぜ」

ジャン「別に相手にされてなくったって、悪い事ばかりじゃないさ」

ミカサ「どういう意味?」 

30 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:34:19 ID:uuk0NYls
ジャン「例えばな、訓練だってその好きな相手がいれば頑張ろうとか、強くなろうとか思うんだよ」

ミカサ「どうして?」

ジャン「一緒に対人格闘術やろうぜ、とかな。そうしたら気合いも入るだろ」///

ミカサ「……!」

ミカサ(一緒に……、対人格闘術……)

ミカサ(エレンは今日もアニと……、そして、実力もどんどん上がってきてる)

ジャン「あ、おい、ミカサ、どこ見てるんだよ。人の話聞けよ」

ミカサ(エレン、あんなに生き生きとアニと格闘術をやってる)

ミカサ(私といる時はあんな顔しないのに)

ミカサ(……エレン、……そうか、エレンは、アニを……)

ミカサ(あ、またこの感じが……)チクチク 

31 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:35:19 ID:uuk0NYls
ミカサ「…………」ポロポロ

ジャン「うぉっ! おい、ミカサ、どうした!?」

ミカサ(私は、……特別じゃ、なかった……)

ミカサ「ジャン……、私には、ぐすっ、……悪い事しか無い」ポロポロ

ジャン「ちょ、ちょ、ちょ、お前っ、何を見て……」チラ

ジャン「くそっ、アレか、ったくあのバカが……」


グイッ


ミカサ(ジャンが私の腕を引いて、泣いてるのが見えないように自分の肩に私を押しつけてる)

ジャン「ちょっと移動するぞ」


グイッ 

32 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:36:10 ID:uuk0NYls
キース教官から見えない場所


ジャン「とりあえず、ここなら大丈夫か、……多分」

ミカサ「…………」ポロポロ

ジャン「はぁ……、どうして今更恋愛感情なんて気にしだしたんだ?」

ミカサ「私は……、家族だと思ってて……、ぐすっ、それが、実際は、違った……」ポロポロ

ジャン「それにやっと気付いたってか。バレバレなのにな」

ミカサ「でも、エレンは他に、ぐすっ、……特別な人がいる」ポロポロ

ジャン「あー、アニを見てそう思ったのか」

ミカサ「……」コクン ポロポロ

ジャン「そんなの分かんねーじゃん。直接聞いた訳じゃないんだろ?」

ミカサ「……」コクン ポロポロ 

33 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:36:42 ID:uuk0NYls
ジャン「俺から見たら、お前らなんていつも一緒で夫婦みたいなモンだと思ってたけどな」

ミカサ「違う……、エレンは、そう思ってない……」ポロポロ

ジャン「だから、それは分からないだろ。……俺と違ってよ」ブツブツ

ミカサ「ジャン、……ぐすっ、私はどうしたらいい? このままでは、私はおかしいまま」ポロポロ

ジャン「じゃあさ、あの死に急ぎ野郎に言ってみたらどうだ?」

ミカサ「言う? ……何を?」ポロポロ

ジャン「何をって、そりゃ決まってるだろ。気持ちをだよ」

ミカサ「それをすると、何かが変わるの……?」ポロポロ

ジャン「変わるってか、うーん、まぁ、気は済むんじゃねーか。答えはあのバカが出してくれるだろ」

ミカサ「それではダメ。……ぐすっ、エレンに余計な負担をかけてしまう」ポロポロ 

34 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:37:21 ID:uuk0NYls
ジャン「いーんだよ、その位負担かけてやれ。お前さ、あいつを中心に考えすぎなんだよ」

ミカサ「私は、エレンの為に生きてるから……」ポロポロ

ジャン「チッ、あの野郎クソうらやましい……、いやそうじゃなくて、そんなに自分を犠牲にするなよ」

ジャン「現に今、お前はあの野郎への気持ちで苦しんでる。そして、この状態から抜け出したいと思ってる」

ジャン「それなら、悩んでても仕方ない。全部ぶちまけちまえよ」

ジャン「うまくいけばハッピーエンドだ。もし上手くいかなくたって、違う道が見えるようになるだろ」

ジャン「その位わがままになれよ」

ミカサ「でも……」ポロポロ

ジャン「じゃあ、今のままずっと悩んでいたいのか?」

ミカサ「……」フルフル ポロポロ 

35 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:38:13 ID:uuk0NYls
ジャン「俺達はいずれ訓練兵を卒業して、それぞれの道に進む。どうせあの死に急ぎ野郎は調査兵団に行くだろ」

ジャン「いつ死んだっておかしくない」

ミカサ「エレンは死なない。ぐすっ……、私が守る」ポロポロ

ジャン「バカ、そんな顔で言っても説得力ねーんだよ。つまりな、もしこのままでいてもきっと後悔するだろうって事だ」

ミカサ「言いたい事は、……分かった」ポロポロ

ジャン「それならやる事は一つだな。できそうか?」

ミカサ「……うん」ポロポロ

ジャン「よし、じゃあ、まずは涙を拭け、な?」

ミカサ「うん」ゴシゴシ

ジャン「はぁーーーーあ、くっそ、俺本当バカだなぁーーーー、ちくしょーーーーー」 

36 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:38:45 ID:uuk0NYls
ミカサ(エレンに気持ちを伝える)

ミカサ(エレンはびっくりするだろう)

ミカサ(そして、どんな答えを出すのだろう……)

ミカサ(エレン……、あなたを失いたくない)マフラーギュッ 


38 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:43:08 ID:uuk0NYls
ミカサ(胸がドキドキしている)

ミカサ(こんな風になるのは久しぶりだ)

ミカサ(私は決めたんだ。エレンに気持ちを伝える事を)

ミカサ(今日、夕食が終わった後に言おう)

ミカサ(もう、どんな答えが出ても泣かない)マフラーギュッ 

39 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:43:51 ID:uuk0NYls
アルミン「あ、ミカサ、良かった、今朝も食堂に来なかったから心配したよ。もう大丈夫?」

ミカサ「ええ、大丈夫」

アルミン「エレンも心配してたよ? エレンも何か言ってあげてよ」

エレン「別にいいんじゃねーか。ミカサが自己判断でメシ食わなかったんだろ」

ミカサ(……あれ、エレンが私を見てくれない)

アルミン「エレン、そんな言い方……」

ミカサ「いい。それよりエレン、私あなたに話が……」

エレン「悪い。俺今日は他の場所でメシ食うわ」

ミカサ「え……っ?」 

40 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:44:29 ID:uuk0NYls
アルミン「ちょっとエレン、どうしたの?」

エレン「別に、たまにはいいだろ」


ガタガタッ


アルミン「あ、エレン、エレーン!」

ミカサ(エレンが、私を避けた……?)

ミカサ(エレンが向かった所)

ミカサ(……アニのいる場所)

ミカサ(手が、震える)プルプル 


42 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:45:11 ID:uuk0NYls
アルミン「ミ、ミカサ……」

ミカサ「心配しないで、アルミン。私は、大丈……、夫……」プルプル

ミカサ(泣かない! こんな所で泣いたらいけない)

ミカサ(折角の覚悟が台無しになってしまう)


…………
…… 

43 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:45:44 ID:uuk0NYls
ミカサ(食事は喉を通らないまま)

ミカサ(さっきからアルミンが何か話しかけてくれている、のは、分かる)

ミカサ(でも、全然耳に入ってこない)

ミカサ(今少しでも気を抜いたら、私はまたくじけてしまう)プルプル

エレン「アルミン」

ミカサ「……っ!」

ミカサ(エレンの声が聞こえた。あ、アルミンの近くに)

ミカサ(言わなきゃ) 

44 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:46:16 ID:uuk0NYls
ミカサ「エレン、この後……」

エレン「アルミン、食事が終わったらちょっと話したいことがあるんだ」

ミカサ「待ってエレン、私話が……」

エレン「悪い、今日はアルミンと話があるんだ」

ミカサ「じゃあ、私も……」

エレン「お前は来るな。二人で話があるんだ」

ミカサ「…………そう」

アルミン(ああ、この空気重い。エレンのバカっ) 

45 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:46:52 ID:uuk0NYls
宿舎

ミカサ(お風呂に入った。布団にも入った)

ミカサ(もう、我慢しなくていいよね)

ミカサ「う……」ポロポロ

ミカサ(やっぱりダメかもしれない)ポロポロ

ミカサ(もう、気持ちを伝えようにもエレンに避けられてる)ポロポロ

ミカサ(私が何かしたのかもしれない)ポロポロ

ミカサ(家族どころか、友達でもない、それ以下の扱い……)ポロポロ

ミカサ(でも、だけど……)ポロポロ

ミカサ(それでも、私はエレンの事しか考えられない)ポロポロ

ミカサ(どうしてもエレンが好き)マフラーギュッ 


46 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:47:38 ID:uuk0NYls
ツンツン


ミカサ(……?)

ミカサ(いつの間にか寝ていたらしい)


ツンツン


ミカサ(誰かが、私をつついてる……?)

ミカサ(誰……?)


モゾモゾ


ミカサ「あ」

ハンナ「しーー、静かに」

ミカサ「?」 

47 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:48:25 ID:uuk0NYls
ハンナ「寝てる所ゴメンね。アルミンがミカサを呼んでるの」

ミカサ「アルミンが? こんな時間に」

ハンナ「とにかく来て。誰にも見つからないように」

ミカサ「うん……」


ゴソゴソ


ミカサ(アルミンが話って、何だろう?)

ミカサ(頭が痛い。泣きながら寝てしまったせいだろうか) 

48 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:48:55 ID:uuk0NYls
ザザッ ザザッ


ハンナ「ここね、夜こっそりフランツと会う場所なの」

ミカサ(頭がぼーっとする)

ハンナ「ちょっと待っててね」

ミカサ「うん」

ミカサ(頭痛のせいなのか、ふらふらする)

ミカサ(せめて座ろう。あの大きな石の上にでも)

ミカサ「ふぅ……」 

49 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:49:27 ID:uuk0NYls
ミカサ(ぼーっとしたままついてきてしまったけれど)

ミカサ(こんな時間にアルミンが私を呼び出すなんて、何の用だろう)

ミカサ(ぼんやりと、エレンの事かな、と思う)

ミカサ(エレンの、どんな事だろう?)

ミカサ(今日エレンと話をしたみたいだから、何かエレンから聞いたのかもしれない)

ミカサ(それは私にとっていい事なのか、悪い事なのか……)

ミカサ「寒い……」

ミカサ(夜風が服の隙間を通り抜けていく)

ミカサ(さみしい所) 

50 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:50:01 ID:uuk0NYls
タッタッタッ


アルミン「ミカサ」

ミカサ「アルミン、どうしたの?」

アルミン「ごめんね、急に呼び出して。……その顔、また泣いてたの?」

ミカサ「……」

アルミン「あ、あのね、多分できるだけ早い方がいいと思って。……その、ミカサが見てられなかったから」

ミカサ「何を?」

アルミン「うん、後ろに……、って、あれ?」キョロキョロ

ミカサ「どうしたの?」 

51 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:50:43 ID:uuk0NYls
アルミン「ついさっきまでいたのに……、エレン、エレーン」

ミカサ「……!」

ミカサ(エレン!?)

ミカサ「エレンが来てるの?」

アルミン「うん、どこいっちゃったんだろう? ちょっと探してくる」

ミカサ「待って」ガシッ

アルミン「え」

ミカサ「待って、今、エレンに会って、……その、まともに話せる自信が、ない」

アルミン「ミカサ……」 

52 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:51:31 ID:uuk0NYls
ミカサ「エレンを連れてきてくれた事には感謝、すべき、だと思う。でも、今の私はエレンの態度に耐えられそうもない」

アルミン「エレンの態度、って……」

ミカサ「私を、避ける態度」

アルミン「そんなの……」


ガサガサ


エレン「アルミン!」

ミカサ(……っ! エレン)ドキン

アルミン「あ、良かった。何で隠れるんだよ、もう」

エレン「それは……、アルミンが強引だからだろ」

アルミン「そうでもしなきゃエレンは来ないじゃないか」

エレン「……」アタマポリポリ

アルミン「ほら、黙ってないで話しなよ」

エレン「わ、分かったよ」 

53 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:52:08 ID:uuk0NYls
ミカサ(どうしよう。鼓動が大きくなって、頭痛に響く)

ミカサ(エレンが近づいてくる)

エレン「ミカサ」

ミカサ「……」

エレン「ごめん……、そうじゃないんだ」

ミカサ「……?」

エレン「その……、違う」

ミカサ「??」

アルミン「エレン、それじゃ何が何だか分からないよ」 

54 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:52:43 ID:uuk0NYls
エレン「ああもう、分かったって。だから、別に、……お前を避けてないよ」

ミカサ「避けて、ない……? じゃあ、夕食の時にアニの所に行ったのはなぜ?」

エレン「悪かったよ、メシの時は。あれはアニに用事があった訳じゃない」

ミカサ「それは、むしろ私を避けている様に聞こえる」

エレン「……」ポリポリ

ミカサ「……」

エレン「お前、さ。対人格闘術の時、ジャンと何やってたんだよ」

ミカサ「え?」 

55 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:53:29 ID:uuk0NYls
アルミン「エレンっ、そこからじゃないだろっ」アタフタ

エレン「気になるんだよ、そこが」

アルミン「もう……」アタマカカエ

エレン「なぁ、訓練サボってジャンと何してたんだよ」

ミカサ(あれは、私が泣いてしまって、ジャンが訓練所の端で相談に乗ってくれていた時)

ミカサ「何も……」

エレン「何もって事は無いだろ。訓練中にイチャついて」プイ

ミカサ「違う! あれは、私が……」

エレン「アルミンも分からないって言ってたんだ。なんであんな事してたんだよ」

ミカサ(アルミンを呼び出していたのは、まさかこの事?) 

56 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:54:02 ID:uuk0NYls
ミカサ「あの時、私は冷静じゃなかった」

エレン「冷静とかじゃなくて、何の話してたんだよ」

ミカサ(エレンが怒っている)

ミカサ(どうしてだろう。でも、話をしなければ)

ミカサ(そうだ、私はあの時にエレンに気持ちを伝えると決めたんだ)

ミカサ「それは……、エレンの話」

エレン「俺の?」 

57 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:54:45 ID:uuk0NYls
ミカサ「そう。エレンの話。……私は、エレンが好き」

エレン「な、なんで突然話が変わるんだよ」///

ミカサ「変わってない。その……、なので、ジャンに話を聞いてもらった」

エレン「それで抱き合ったり、してたのかよ」プイ

ミカサ「抱き合う?」

エレン「とぼけるなよ。お前ら訓練中にいきなり抱き合ってから、端の方に行ってただろ」

ミカサ「あ……、あれは、私が泣いてしまって、それをみんなに見せないようにしてくれたから」

エレン「泣いて、って。訓練中にお前が泣く訳無いだろ。本当かよ」プイ

ミカサ「本当」 

58 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:55:30 ID:uuk0NYls
エレン「理由を言ってみろよ」

ミカサ「理由は……」ビクビク

エレン「話せない内容なのか」

ミカサ(エレンはどうして怒っているんだろう)

ミカサ(私の言う事が信じられないの?)

アルミン「エレン、ミカサにそんなに詰め寄ったらダメだよ。何のためにここに来たのか思い出して」

エレン「……。泣いてた理由、教えてくれよ」

ミカサ「理由は、……エレンが、アニを特別だと思っているから」

エレン「……は?」 

59 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:56:13 ID:uuk0NYls
ミカサ「私はエレンにとって大勢の家族の一人、それどころか……」ポロポロ

エレン「あ、お、おい、ミカサ……」アタフタ

ミカサ「エレン、私はエレンに恋愛感情を持っている。でも、エレンは、アニに恋愛感情を……、持っ……」ポロポロポロポロ

エレン「ま、待てミカサ、泣くな」

ミカサ「私はそれが、辛い。とても辛い……。ぐすっ、苦しい。ので……、涙が……」ポロポロポロポロ

エレン「おおい、待て待て、何で俺がアニに恋愛感情なんだよ」

ミカサ「いつも、うぐっ……、アニと対人格闘術をして、……楽しそうで……」ポロポロ

エレン「バカ、それはアニが格闘術が上手くて、それを俺が教えてもらってて、そりゃ強くなるのは楽しいからで」アタフタ

ミカサ「…………」ポロポロ 

60 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:57:16 ID:uuk0NYls
エレン「その、つまり、お前は誤解してる。アニは尊敬はしてるけど、それ以外の興味は無い」

ミカサ「……」ポロポロ

エレン「なるほどな。だんだん分かってきた」フゥ

エレン「ミカサ、隣座るぞ」


ストッ


ミカサ「……っ」ビクッ

エレン「あ、おい、逃げようとするなよ」

ミカサ「うん……」 

61 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:57:53 ID:uuk0NYls
エレン「お前、俺の事好きだったんだな」

ミカサ「うん……」ポロポロ

エレン「なんてな。分かってたよ」

ミカサ「え……?」パチクリ

エレン「分かってたけど、それが当然だと思ってた。いや、むしろ俺を好きじゃないミカサなんて考えたこと無かった」

ミカサ「私も、考えられない」

エレン「ははっ、でもさ、ジャンと一緒にいる所を見たら、そうじゃない可能性もあるんだって思ったんだ」

ミカサ「なぜ?」

エレン「お前だって一人の人間なんだ。俺以外の奴を好きになる事だってある。そう思ったら、……お前の目が見れなくなった」 

62 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:58:27 ID:uuk0NYls
ミカサ「それは無い。絶対に無い。私はエレンだけ」

エレン「このタイミングで言われると、照れるだろ」///

エレン「まぁ、そういう訳で、何が言いたいかと言うと、な」


ギュッ


ミカサ(エレンが手を握ってきた)ドキッ

エレン「俺の傍にいろよ、ミカサ。他の奴の所になんて行くな。……俺以外の奴に泣き顔なんか、見せるなよ」

ミカサ「エ、エレン……」

エレン「その、な。どうやら俺も、お前に恋愛感情というのがあるみたいだ、から」ポリポリ/// 

63 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:59:15 ID:uuk0NYls
ミカサ「うん……、うん。ずっと……、一緒」ポロポロ

エレン「あ、また泣きやがって。お前、昨日からずっとひどい顔してるぞ」

ミカサ「エレンのせい、ぐすっ……」ポロポロ

エレン「もう、そんな風に泣かせねーよ」

ミカサ(エレンの指が、私の頬を撫でて涙を拭いてくれてる)

ミカサ「エレン、嬉し……」ポロポロ

エレン「泣くなって、ミカサ。笑えよ」

ミカサ「うん……」ポロポロ

エレン「ダメか、まぁいいや。今日は好きなだけ泣いとけよ」

ミカサ「うん……、うぐっ……」ポロポロ 

64 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 09:59:57 ID:uuk0NYls
エレン「ミカサ」

ミカサ「ん?」ポロポロ


ギュ


ミカサ(……!)

ミカサ(エレンの腕の中に……)

ミカサ(エレンの体温。暖かい)

ミカサ(エレン、大好き)ギュ 

65 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 10:00:46 ID:uuk0NYls
アルミン(あああああ、完全に帰るタイミング逃した……)

アルミン(僕はいつまで二人を見ながらここにいたらいいんだろう……)シクシク



                         完 


72 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 12:16:04 ID:uuk0NYls
別ルートできたので投下します。
ジャンミカっぽいと言いながら、エレンの出番ばかりになっていますゴメソ。

>>36からのもう一つのお話です。 

73 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 12:16:42 ID:uuk0NYls
ミカサ(覚悟は決めた)

ミカサ(エレンに私の気持ちを伝えよう)

ミカサ(エレン、それであなたはどんな答えを出してくれるの?) 

74 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 12:17:18 ID:uuk0NYls
食堂


アルミン「ミカサ、良かった。ずっと食事取ってなかっただろ? 心配したよ」

ミカサ「ごめん、アルミン。心配をかけた」

エレン「ミカサ、遅いぞ」

ミカサ(エレン……)ドキン

エレン「って、あれ? お前、目どうしたんだ? 腫れ上がってるぞ」

ミカサ「これは……っ」

アルミン「あ、ミカサは最近体調悪いみたいで、あんまり寝てないのかな?」アセアセ

ミカサ「え、ええ。少し具合が悪い、から」

エレン「お前が体調悪いなんて珍しいな。だからメシも食ってなかったのか。いくらお前でも体調不良で訓練はキツいだろ」 

75 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 12:17:51 ID:uuk0NYls
ミカサ「心配してくれるの?」

エレン「当たり前だろ」

ミカサ「ありがとう……、嬉しい。体調はすぐ良くなると思う」///

アルミン(僕も心配してたんだけどな、一応。恋愛感情恐るべし)

ミカサ「あ、あの、エレン」

エレン「何だ」

ミカサ「食事が終わったら、話がしたい」

エレン「話? いいけど、食事中に話してもいいじゃんか」

ミカサ「ダメ。二人の時でないとダメ」

エレン「分かったよ」

ミカサ「じゃあ、食事が終わる時間になっても宿舎に戻らないでここにいて」

エレン「あんまり長引くとキース教官が来るから手短にするんだぞ」

ミカサ「分かった」 

76 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 12:18:22 ID:uuk0NYls

ミカサ(これで約束はできた)

ミカサ(後は、エレンに伝えるだけ)

ミカサ(伝えるだけ……)

エレン「おい、ミカサ。全然食ってねーけど、大丈夫か?」

ミカサ「あ、うん。平気」

ミカサ(どうしよう。食事が喉を通らない)

エレン「人には食えと言いながら自分がそのザマじゃしょうがねぇな」

ミカサ「多分、明日には食べられるようになる、と思う」 

77 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 12:18:57 ID:uuk0NYls
サシャ「なるほど、じゃあ今日のは私がいただいていいって事ですね」ニョキ

エレン「うわっ、お前って食べ物がある所にはどこからでもわいてくるんだな」

サシャ「そんな人をウジムシみたいな表現しないでくださいよー。という訳でいただきます」パク

エレン「あ! ミカサの許可無く口に入れるな」グイグイ

サシャ「ふぁべふぁおんふぁひへふ」(食べた者勝ちです)

ミカサ(サシャを見ていると少し悩みが和らぐ気がする)

ミカサ「いい、どうぞ」

エレン「そんな事言う前に、コイツ食い終わってるぞ」

サシャ「ゲフー」

アルミン(はいはい、僕は空気です)シクシク 

78 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 12:19:29 ID:uuk0NYls
カンカンカン

ガタガタガタ


ミカサ(食事終了の合図と共に、みんなが宿舎へと帰っていく)

ミカサ(エレンは約束通りに、椅子に座ったままで待っていてくれる)

ミカサ(エレンと二人きりになれるなんて、何日ぶりだろう) 

79 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 12:20:02 ID:uuk0NYls
バタン


エレン「最後の一人、いなくなったぞ。で、話って何だ」

ミカサ「話は……」ドキン

ミカサ(いけない。エレンと目があったとたんに急に鼓動が早く……)

ミカサ「その……」ウツムキ

エレン「どうしたんだよ。何か今日のお前、変だぞ」

ミカサ「変じゃない。……いや、今の私は……、確かに変」

エレン「お前らしくないぞ。何かあったら遠慮無く言えよ。家族だろ」 

80 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 12:20:34 ID:uuk0NYls
ミカサ「家族……。うん。私は家族。家族の中の一人」

エレン「? 何言ってるんだ?」

ミカサ「私は……、家族で……、だけど私は……」

ミカサ(言葉が続かない)

ミカサ(ジャンは思っている事をぶちまけろと言っていた)

ミカサ(思っている事を、そのまま……)

ミカサ「私は、……私は、エレンが好き」

エレン「は……っ?」 

81 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 12:21:06 ID:uuk0NYls
ミカサ「私はエレンが好き。凄く、好き。恋愛感情を持ってる」

ミカサ「その答えはエレンにしか分からない。でも、エレンは、他に恋愛感情を持っている人がいるらしい」

エレン「お、おいおい、いきなり意味分かんねぇよ」アタフタ

ミカサ「私は、それに気付いた時から、エレンがとても好きで、でもきっと本当は昔から好きで」

ミカサ「でも、気付いてから、とても辛い気持ちだった。エレンの特別は別の人で……」ポロポロ

エレン「ええっ! ちょ、ミカサお前どうしたんだよ!? とりあえず落ち着け」オロオロ

ミカサ「……分かった」ゴシゴシ 

82 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 12:21:39 ID:uuk0NYls
エレン「えっと、つまり。最終的に何が聞きたいんだ?」

ミカサ「私はどうしたらいい?」

エレン「何に対してだ?」

ミカサ「エレンに対する気持ち」

エレン「気持ち……、その、恋愛感情ってのをか?」

ミカサ「そう」

エレン「うーん、俺に聞かれてもなぁ……」 

83 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 12:22:13 ID:uuk0NYls
ミカサ「エレンは、アニが好き? アニが特別?」

エレン「なんでそこにアニが出てくるんだよ」

ミカサ「エレンはアニが好きじゃないの?」

エレン「……そりゃ、好きだけど」

ミカサ「やっぱり……」ポロポロ

エレン「待て、待てって。お前が何を勘違いしてるのかは何となく分かる。でも、それは違うからな」

ミカサ「違う?」 

85 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 12:22:45 ID:uuk0NYls
エレン「うーん、その恋愛感情、っての。俺にはよく分からねぇんだよ」

エレン「アニが好きかと言われたらそりゃ好きだし、ミカサが好きかと言われたらやっぱり好きだ」

エレン「それはサシャだってアルミンだって、ライナーだってそうだ」

ミカサ「エレンは、恋愛感情は持っていないの?」

エレン「持ってないって訳じゃ、ないと思うけど、そういうのは感じた事が無い」

エレン「俺はただ、巨人を駆逐する、それだけを目標にして生きてる」

エレン「それ以外でそんなに必死になれる事は見あたらないんだよ」

ミカサ「……」パチクリ 

86 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 12:23:15 ID:uuk0NYls
ミカサ(そうだ)

ミカサ(そうだ、私は今までエレンの何を見てきたのだろう)

ミカサ(エレンは一つの目標を掲げて、そこ目がけて脇目もふらず走っていく人だ)

エレン「でもさ、だからと言って他を見てない訳じゃないからな」

エレン「誰かに嬉しい事、例えばこの先結婚して子供ができて、なんて時は一緒に喜んで」

エレン「苦しい時や壁にぶち当たった時は助けてやりたい。それが俺は家族だと思ってる」

エレン「家族はみんな好きだ。それは恋愛感情とは違うものだと思う」 

87 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 12:23:57 ID:uuk0NYls
ミカサ「エレン……」

ミカサ(フッ、と何かが途切れるような気がした)

ミカサ(それは、黒く淀んでずっと私を苦しめていた何か)

ミカサ(エレンはこういう人だ。だから私はエレンにずっとついていこうと思っていた)

ミカサ(なぜそんな大切な事を忘れてしまっていたんだろう)

エレン「だからさ、そんな事で悩むなよ。お前は俺の一番大事な家族だからな」

ミカサ「……うん」 

88 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 12:24:28 ID:uuk0NYls
エレン「それにお前、俺の事構い過ぎだぞ。もっと周りを見ろよ」

ミカサ「周りってどれ?」キョロキョロ

エレン「そうじゃない。周りの仲間だよ。言っただろ。お前にだって仲間全員が家族だ」

エレン「お前がそんなんじゃ、周りの家族が声をかけても助けを呼んでも聞こえないだろ」

ミカサ「私は……」

ミカサ(私は、エレンさえいれば何も無くていいと、いつも思っていた)

エレン「訓練中だって、プライベートだって、助けて貰った事もあるだろ?」 

89 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 12:24:59 ID:uuk0NYls
エレン「もうそろそろ俺から卒業してもいいんじゃねーか」

ミカサ「エレンから卒業……」

エレン「そうだ、別に離ればなれになるんじゃない。俺を含めたみんなを平等に見てみろよ」

エレン「お前が気付かないだけで、頼りになる奴はいっぱいいるぞ」

エレン「俺だって、お前の事心配してるんだからな」

ミカサ「うん……」

エレン「おい、分かったか。不細工」

ミカサ「不細工? それ失礼な言葉」

エレン「そんな重い瞼になってたら、どうみても不細工だろ」

ミカサ「これは、エレンのせいで」

エレン「知らね」

ミカサ「エレン、酷い」 

90 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 12:25:31 ID:uuk0NYls
ミカサ(あ、心が、軽い)

エレン「じゃあ、宿舎に戻るぞ。お前も教官が来る前に戻れよ。じゃあな」

ミカサ「……うん」

エレン「また明日」


バタン 

91 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 12:26:03 ID:uuk0NYls
ミカサ(軽くなった。さっきまでが嘘の様に軽い)

ミカサ(気持ちを伝えるというのは、こんなに清々しいものだとは思わなかった)

ミカサ(それはエレンだからなのかもしれないけど)

ミカサ(エレンの言葉に耳を傾けよう)

ミカサ(少しずつでいいから、エレンに言われたように外を向いてみよう)

ミカサ(誰かの送った何気ないシグナルも全部見えていなかったし、見ようともしてなかった)

ミカサ(エレン、心配かけてごめんなさい) 

92 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 12:26:39 ID:uuk0NYls
カチャ


ミカサ(ドアの開く音? 教官に見つかった!)ビクッ

ミカサ(あれ、でもあの影、教官とは……)

ミカサ「ジャン?」

ジャン「よぉ……」///

ミカサ「忘れ物でもした?」

ジャン「いや、そうじゃなくてさ、気になったから」

ミカサ「? あ、話変わるけど、ジャンにお礼が言いたい」

ジャン「礼?」

ミカサ「そう。エレンに気持ちを伝えるようにアドバイスしてくれた」

ジャン「あ、それは、別に話変わってねーけどな」ポリポリ 

93 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 12:27:11 ID:uuk0NYls
ミカサ「エレンは巨人を駆逐する。私はそれを追いかける。それで解決」

ジャン「は? それって別に……」

ミカサ「そう、何も変わらない。今まで通り。でも、それで問題ない」

ミカサ「でも、私はこれから変わる」

ジャン「どういう事だ?」

ミカサ「私はエレンしか見てなかった。エレン一人が家族だった。でも、違う」

ミカサ「訓練兵みんなが私の家族。みんな大切。もっとみんなの声を聞きたい」ニコ

ジャン「そうか、いい顔になったな」 

94 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 12:27:47 ID:uuk0NYls
ミカサ「エレンには不細工と言われた」

ジャン「あのバカ……」

ミカサ「でも、嫌じゃなかった。それくらい、気持ちがスッキリした」

ジャン「ははっ、俺の言った通りだったろ」

ミカサ「ええ。ジャン、ありがとう。ジャンは頼りになる人」

ジャン「えっ……」///

ミカサ「これからジャンともたくさん話をしたいと思う。ジャンの事をもっと知りたい」

ジャン「マ、マジか……」 

95 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 12:28:18 ID:uuk0NYls
ミカサ「あなたも大切な家族だから。これから仲良くして欲しい」

ジャン「も、もちろん」///

ジャン「じゃあさ、あの……、今日俺が恋愛感情を持ってる人って誰だと思う?」

ミカサ「だれだろう? 分からない」

ジャン「それな、実は」


バタン!!
ジャン・ミカサ ビクッ 


96 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 12:28:56 ID:uuk0NYls
キース教官「誰だね。こんな時間まで食堂に明かりを灯しているのは」ギロリ

ジャン「ひぃぃぃ」サーッ

キース教官「ジャン・キルシュタイン! ミカサ・アッカーマン! 明日は一日休憩無しで訓練場を走れ! 分かったな!!」ギロリ

ジャン・ミカサ「は、はい!!」シクシク



                            完