1: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:03:06.96 ID:EMklrdlz0
キャラ&設定崩壊注意



某日夜――
女子寮・食堂――



小梅「ありがとう……」

幸子「サプライズパーティですよ! どうですか、驚いたでしょう?!」

小梅「えっと……ゴメンね、すぐ気付いちゃった……」

幸子「えぇ?!」

美玲「サプライズのつもりだったのか?」

幸子「そうですけど……」

美玲「いやアレでサプライズはないだろ」

輝子「みんなで日にちを合わせたら……すぐ分かる、フヒ……」

乃々「Pさんに連絡して、全員休みもらった時点で、気付かれると思うんですけど……」

幸子「う……インディヴィ全員からの総ツッコミは勢いがありますね……!」タジ...

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1459137786

引用元: 【モバマス】幸子「小梅さん! 誕生日おめでとうございます!」 


 

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2: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:06:15.80 ID:EMklrdlz0
美玲「これはみんなからのプレゼントだぞ!」

小梅「開けても良い?」

美玲「どうぞどうぞ」

小梅「なんだろう……」ペリペリ

美玲(……なぁ、アレで良かったのか?)ヒソヒソ

乃々(美玲さん、自分でオススメしてたじゃないですか……)ヒソヒソ

美玲(確かにウチが言い出したけど、アレは冗談半分というか……)ヒソヒソ

小梅「わぁ……!!」キラキラ

幸子「どうですか、ボクたちで選んだぬいぐるみ(ゾンビ)は!」

小梅「可愛い……!!」キラキラ

乃々(ホラ、やっぱり大丈夫じゃないですか……)ヒソヒソ

美玲(うーん……小梅のセンスはたまに分からないなぁ)ヒソヒソ

小梅「この中身のあふれだしそうな感じが……!!」キラキラ

小梅(^p^)キラキラ

輝子「小梅、よだれが……」フキフキ

小梅「ぁぅ……ありがとう……///」

美玲(……可愛いから良し!)

3: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:07:07.61 ID:EMklrdlz0
乃々「あと、みんなでいくつか料理を作りました」

乃々「一緒に食べますよ……」

小梅「みんな……本当にありがとう」

小梅「忙しいのに、こんなに準備してくれて……」

幸子「ボクたちの仲じゃないですか! 固いことは言いっこなしですよ」

輝子「そうだぞ……私たちは親友……フフ……」

美玲「おーい、料理が冷めてもしらないぞ?」

幸子「わ、分かってますよ!」

輝子「小梅は、ここ……お誕生日席」ポンポン

小梅「あ、あの伝説の……!」

輝子「そう……再現にはとても苦労した」

輝子「上座の場所を調べるのを……!」

小梅「おぉっ……」

美玲「おーい! 早く座れよー!」

4: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:07:45.36 ID:EMklrdlz0
輝子「フヒヒ……キノコとベーコンのサラダです」

輝子「オイルたっぷりのドレッシングが、ミソ……」

輝子「醤油ベースだけど……」

乃々(´∀`)ドッ

小梅「オイルたっぷりなんだ」

輝子「小梅は、もっと太るべき……みんなもだけど」

美玲「連日のトレーニングで体重落ちてる設定なんだよ! 絶対そうなんだ!」

美玲「ウチらの平均BMIが17.548だなんて、ウチは信じないぞ!」

美玲「オマエらもたくさん食べろよ! ウチだけ太るとか許さないからな!」

乃々「美玲さん、私たちの体が心配なんですよ……」

幸子「素直じゃないですねぇ」ニヤニヤ

美玲「幸子が言うなよ! ひっかかれたいのか!」

幸子「はいはい、ひっかかれたくないので、ボクもたくさん食べますよー」フフン

美玲(`Д´) ムキー!

小梅「ふふ……」ニッコリ

5: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:08:51.73 ID:EMklrdlz0
輝子「みんな……お皿回ったか?」

乃々「大丈夫です」

幸子「小梅さんはもう、両親から祝われましたか?」

小梅「ううん」

乃々「いただきます」

美玲「え? それは冷たいなー」

美玲「いただきまーす!」

乃々「あ、美味しいですね」モグモグ

美玲「うん、美味い!」モグモグ

輝子「ほ、褒めても、キノコしか出ない……」

小梅「というより、今まで両親に祝ってもらったこと……ないかも」

美玲「なんだそれ?!」

美玲「そんなこと、本当にあるのか?!」

小梅「いただきます」

小梅「うん、そうみたい」







小梅「私、いわゆる児童虐待に、あってたから」モグモグ

4人「「」」







小梅「あ、美味しい……」モグモグ

幸子「いやいやいやいや!?」

6: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:13:02.28 ID:EMklrdlz0
幸子「小梅さん! 今サラダに感動している場合じゃないですから!」

小梅「え、ゴメンなさい……」

小梅「サラダで感動しちゃダメなんだ……」

幸子「いえ、そういう意味じゃなくてですね!?」

幸子「サラダ云々は、爆弾発言の後に繰り広げる話題じゃないって意味ですよ!」

小梅「爆弾、発言……?」

小梅(・ω・)?

幸子「可愛いですけど、キョトンとしている場合じゃないですよ!?」

幸子「見てください! 美玲さんなんか完全に固まっちゃってますから!」

美玲( ゚д゚)

幸子「美玲さんが微動だにしないって余程ですよ!?」

小梅「ホントだ……」

7: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:14:22.92 ID:EMklrdlz0
幸子「えっとですね、小梅さんに聞きたいことがあるんですけど、その前にですね……」

幸子「皆さんも黙ってないで何かしゃべりましょうよ?!」

輝子「フヒ!」

乃々「す、すみません……」

美玲「信じられない言葉がサラッと出てきたから、ウチ、理解が追いつかなくて……」

幸子「いえ分かりますよ、ボクも同じ気分ですから」

美玲「え、ウソだろ? 虐待? 小梅を? 両親が?!」

小梅「そうみたい」

美玲「自分で分からないのか?!」

小梅「他の家のことなんて、全然知らないから……」

小梅「あれが普通だと思ってた」ウン

美玲(´;ω;`)ブワッ

乃々(´;ω;`)ブワッ

幸子(´;ω;`)ブワッ

輝子(´;ω;`)ブワッ

8: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:15:33.78 ID:EMklrdlz0
美玲「小梅!! 今すぐそいつらの居場所を教えてくれ!!」

美玲「今からでもそいつらを、ズタズタにひっかいてきてやる!!」

乃々「あ、あわわ……!」

小梅「お、落ち着いて……!」アセアセ

幸子「そうですよ! 気持ちは分かりますから、今は抑えてください!」

輝子「今日は小梅の誕生日だから……な?」

美玲「ふーっ……ふーっ……」

美玲「そ、そうだよな……」

美玲「ゴメンな小梅……ウチらの小梅をイジめてるって聞いたら、居ても立ってもいられなくって……」

小梅「ううん、それだけ大切に想ってくれて、うれしい……」

小梅「でも、ひっかくのは難しいかも……」

幸子「そうでしょうね……もう知らない場所にいるんですよね?」

小梅「確かに……知らないといえば知らない、かも」







小梅「2人とも、もう死んじゃったから」

4人「「」」







小梅「あっ……ドレッシング2種類もある……」

幸子「いやいやいやいや!!??」

9: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:16:33.77 ID:EMklrdlz0
幸子「ドレッシングの数に驚く状況じゃないですからね!?」

小梅「そうなの……?」

幸子「小梅さんが虐待されていたことすら初耳なのに、その両親がもう他界してるんですか!?」

小梅「うん」

幸子「あっさり!!」

小梅「え、でも、両親はすでにいないし……」

幸子「ボクたちは、それも初耳なんですよ!!」

小梅「……あ、そっか」

幸子「サラッと驚愕の事実を明かしてきますね、今日の小梅さんは!?」

美玲「そういえばウチら……小梅のこと、あんまり知らないかも……?」

乃々「これは……つつけばドンドン出てきそうですね」

輝子「み、みんな、あわてるな……」

輝子「サラダを素数食べるんだ……」

幸子「輝子さんが一番落ち着いていないです(冷静)」

10: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:17:20.70 ID:EMklrdlz0
輝子「うぅ……」モグモグ

美玲「本当に食べてる……」

乃々「お腹が空いているので、もりくぼも食べますよ……」モグモグ

美玲「いや、食べるけどさ……」モグモグ

小梅「美味しいサラダだね」モグモグ

幸子「そうですね、食べましょう」

幸子「なんだか今日は、これで終わる気がしませんからね」モグモグ

美玲「なぁ小梅……ウチら、すごく色々聞きたいんだけど……」

美玲「……聞いて大丈夫?」

小梅「みんなとおしゃべりするの好きだから、良いよ?」

幸子「嫌だと思ったら、ちゃんと言ってくださいね?」

小梅「うん」

11: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:18:14.89 ID:EMklrdlz0
美玲「両親は、事故か何かで?」

小梅「家が火事になって、焼死しちゃったの」

乃々「そうなんですか」

小梅「私のところだけあまり燃えなかったから、奇跡的に助かったんだって」

美玲「ウチ知ってるぞ。これは天罰って言うんだ」

美玲「小梅が良い子だったから、神様が小梅を助けてくれたんだぞ」

小梅「うん、警察の人も言ってた」モグモグ

乃々「ところで……火事の原因は?」

美玲「どうせ煙草の不始末だろ?」モグモグ

小梅「ううん」

小梅「火元は玄関だから、それは違うって」

輝子「つまり、放火?」

小梅「それも違うって、消防の人が言ってた」モグモグ

小梅「玄関の外側じゃなくて、内側から燃えていたって」

幸子「放火でもなさそうですね」

小梅「いくら調べても原因は分からないから、みんな困ったみたい」

12: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:19:09.69 ID:EMklrdlz0
小梅「結局、不審火ってことになったの」

幸子「それじゃ、出火原因は今も不明なんですか?」

小梅「うん、警察の人は分からないって言ってた」

幸子「うーん……それは謎ですねぇ」モグモグ







小梅「やっぱり……あの子のポルターガイストじゃ、原因不明になるよね……」

4人「「」」







小梅「……」モグモグ

小梅「……」ゴックン

小梅「……」モグモグ

幸子「いやいやいやいや!!!???」

13: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:20:27.12 ID:EMklrdlz0
幸子「食べ続ける状況じゃなかったですよ今のは!?」

幸子「今『あの子』って言いました!? 例のあの子のこと口に出しました!?」

小梅「例のあの子……?」

小梅「霊のあの子のこと?」

幸子「禅問答か!(ツッコミ)」

美玲「あの子のポルターガイストって……まさか、火をおこしたりしたとか?!」

小梅「確か、あの子の説明だと……」

小梅「まだ火のついていた灰皿の煙草を、玄関の靴箱の上に置いて、火をつけたんだって」

輝子「それは、不審火扱いにもなる……フヒ……」

美玲「まさか警察も、幽霊が犯人とは思わないよなぁ」

乃々「思っても、捕まえられませんし……完全犯罪ですね」

14: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:21:32.46 ID:EMklrdlz0
小梅「あの子のポルターガイストには、何度もお世話になった……」モグモグ

幸子「ポルターガイストって、そんな万能なんですか?」

小梅「不審火だったから、火災保険がおりたんだけど……」

美玲「火災保険?」

美玲「話を聞く限り、その両親は、小梅に火災保険を残すクチじゃないだろ?」

小梅「うん……受取人は、最初は母親になってた……」

輝子「だろうな」

美玲「……いや『最初は』ってなんだ? 途中で変わったのか?」

小梅「うん」

美玲「へっ?」

小梅「書類って、ボールペンで書いてあるでしょ?」







小梅「それを、あの子のポルターガイストで、私の名前に書き換えたんだって」

4人「「」」







小梅「すごいよね」モグモグ

幸子「いやいやいやいや!!!!????」

15: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:22:18.74 ID:EMklrdlz0
幸子「ポルターガイストって、そんな精密な動きができるんですか?!」

小梅「至近距離でかつ強い怨念があれば楽勝って、あの子が言ってた……」

幸子「あの子への恐怖心がどんどん薄れてきましたよ!」

小梅「えっ……」

小梅「幸子ちゃんも、あの子と仲良くしてくれるの……?」キラキラ

幸子「あ、その……ち、ちょっと考えさせてくださいぃ~……」

美玲「とりあえず、ポルターガイストのおかげで、小梅は助かったんだな」

乃々「ポルターガイスト万能説」

小梅「……あ!」

小梅「あ、あの! 今の話は、聞かなかったことに……!」

小梅「無効になったら、保険金を返さなくちゃいけなくなっちゃう……!」

小梅「お、お願い……!」ウルウル

幸子「大丈夫ですよ、小梅さん」

幸子「精密動作性Aのポルターガイストを信じてくれる人は、まずいませんから」

小梅「よかった……」ホッ

17: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:28:35.88 ID:EMklrdlz0
輝子「……あ、サラダなくなった」

乃々「では……次の料理をもってきます」スク...

美玲「次はメイン料理だからな! 期待してろよ!」

小梅「楽しみ」ワクワク

幸子「ボク、ちゃんと食べられるでしょうか……心配です」

輝子「なんだかんだで、食べたじゃないか……」

幸子「これから本命のストレートがくるかも知れませんから……」

幸子「体力をつけておかないと……」

乃々「おまちどうさま」

乃々「チキンステーキです」

美玲「手羽先関係あるじゃないか!!」クワッ

乃々「もも肉なんですけど!?」クワッ

18: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:29:38.21 ID:EMklrdlz0
小梅「美味しい……!」キラキラ

輝子「中から、肉汁たっぷり……」

乃々「鶏肉料理は、素材と手間を惜しまないのが、コツ……」モグモグ

幸子「この皮がまた美味しいですね!」モグモグ

美玲「皮を焦がさないのに、中まで火を入れるって、素人にはできないだろ」

美玲「乃々って料理上手だよなー」モグモグ

乃々「おだてられても、本番中に自然な笑いは出ませんよ……」モグモグ

美玲「出せよ! アイドルだろ!?」

小梅「……あ、焦げ目で思い出した」







小梅「親族が1人もいなかったから、養護施設に行くことになったんだけど……」

4人「「」」







小梅「……このチキン、本当に美味しい」モグモグ

幸子「いやいやいやいや!!!!!?????」

19: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:30:40.72 ID:EMklrdlz0
幸子「感想も大事ですけど、また新情報が出ましたね?!」

小梅「え? ……あ」ハッ

小梅「施設のこと……?」

幸子「親族の方ですよ!! 施設もそうですけども!!」

幸子「え? ……えっ!?」

幸子「それじゃ小梅さんは、つまりアレですか?!」

幸子「天涯孤独の身で、居場所が施設以外なくなったってことですか?!」

小梅「ううん、違うよ」
no title

20: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:31:31.36 ID:EMklrdlz0
小梅「えっと、そう、なるのかな?」

輝子「なんてこった……!」

美玲「ウソだろ……小梅はまだ子供だぞ……?!」

幸子「それ、いつの話ですか?」

小梅「施設に入ったのは、確か……6歳の時」

幸子「ひえぇ……」

美玲「6歳で、家なし子になったのか……」

小梅「お金は、あったけどね」

小梅「そのことは、あの子もよく謝ってきた」

小梅「『家を半焼にしてあげられなくてゴメン』って」

幸子「書類を偽造した時点で十分仕事してますから!!」

美玲「半焼って、半分住めるって意味じゃないから!!」

小梅「でも、寂しいとは思わなかったよ」

小梅「いつもあの子が、そばにいてくれたから」

乃々「あの子と仲良しなんですね」モグモグ

幸子「……あの子って、どんな子なんですか?」

美玲「お? なんだ幸子、興味出てきた?」

美玲「あんなにホラー話が苦手なのに」ニヤニヤ

幸子「衝撃的な話の連続で、感覚がマヒしているんですよ」

幸子「なので、今なら色々聞けそうです」

21: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:32:16.98 ID:EMklrdlz0
小梅「どんな子って言われても……」ウーン

小梅「私とそっくり、かな? ちょっぴり、積極的だけど……」

幸子「そっくり?」モグモグ

乃々「どうそっくりなんですか?」モグモグ

小梅「えっと、性格とか……」

美玲「やっぱり幽霊って、似た性格の人に集まるのか?」モグモグ

小梅「うん、それはあるよ」モグモグ

小梅「親近感がわくから、だって」

輝子「わかる」モグモグ

小梅「あとは……顔もそっくり、かな」モグモグ

幸子「いくら幽霊でも、顔がそっくりっておかしくないですか?」モグモグ

小梅「そうかな?」モグモグ







小梅「双子なら普通だと思うけど……」モグモグ

4人「「」」







小梅「あ……チキンに余ったドレッシングかけたら、もっと美味しい……!」パァ

幸子「いやいやいやいや!!!!!!??????」

22: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:33:28.84 ID:EMklrdlz0
幸子「新たな味に目覚めている場合じゃないですよこれは?!?!」

小梅「そう、なの?」

幸子「今日一番の衝撃ですよ!!!!」

輝子「こ、小梅って……双子だったのか……?!」

小梅「そう」キョトン

小梅「……あれ? 言ってなかったっけ?」

輝子「いやいやいやいや」ブンブン

幸子「いやいやいやいや」ブンブン

乃々「初耳ですねぇ……」

小梅「そっか……ビックリしたよね?」

幸子「双子もそうですけど、もうお亡くなりになられているとは……!」

小梅「うん、そうなんだ……」







小梅「あの日、私の代わりに殴られたから、お姉ちゃんは死んじゃったの……」

4人「「」」







小梅「……あっそこはもう別に良いんだけど」ケロリ

幸子「いやいやいやいや!!!!!!!???????」

23: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:35:12.98 ID:EMklrdlz0
幸子「待ってください、ボクたちに説明してください!」

幸子「見てくださいよ、輝子さんの真顔を!」

輝子(∵)

幸子「多分お2人の間では済んだ話でしょうけれど、ボクたちはまだなので!」

小梅「そ、そうだよね……」

小梅「コミュニケーションって、難しい」アハハ...

輝子(∵)(可愛い……)

小梅「5才の時だったかな……ちょっとしたことで父親を怒らせてしまって……」

小梅「その時、お姉ちゃんが身代わりになってくれたの……」

小梅「でも次の日の朝には、ベランダで冷たく横たわるお姉ちゃんがいて……」

乃々(重い……)

小梅「私のせいだから、ゴメンねって言ったんだけど……」

小梅「『小梅を守れたから気にしないで』って」

美玲「うぅ……立派なお姉さんだな……!」グスグス

小梅「だから、私たちにとってはもう、済んだ話なの」

24: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:36:12.25 ID:EMklrdlz0
乃々「うぅ……」グスグス

乃々「皆さん……この素晴らしいお姉さんのために、黙祷を捧げませんか……?」

美玲「賛成だぞ……」

幸子「そうしましょう」

輝子「親友の双子の姉も、私たちの親友……!」

乃々「それで、お姉さんの名前は?」

小梅「えっと……新しい方で良いよね?」

幸子「どういう意味ですか? 名前が複数あるとでも?」

小梅「実は、お姉ちゃんの名前は、私が変えたの」

小梅「戸籍で変えた訳じゃないけど」

小梅「昔の名前で呼ばないようにしたかったから」

25: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:36:57.07 ID:EMklrdlz0
乃々「どうしてなんですか……?」

小梅「お姉ちゃんは、今でも両親を怨んでるの」

美玲「だろうな。ウチが小梅のお姉ちゃんでも、同じ気持ちだぞッ!」

小梅「だから、なるべく過去から遠ざけてあげたかったの」

小梅「今思えば、戒名みたいなもの……かも」

輝子「小梅は……お姉さん想いだなぁ」グスッ

幸子「では、お姉さんの新しい名前は?」

小梅「小桃。白坂小桃」

乃々「素敵な名前ですね」

美玲「白坂小桃と白坂小梅……可愛い名前だな!」

小梅「そ、そう?」テレ...







小梅「やっぱり……私も改名して、良かった」フフ...

4人「「」」







小梅「……あ、もう黙祷しようか?」

幸子「いやいやいやいや!!!!!!!!????????」

26: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:38:41.25 ID:EMklrdlz0
幸子「……」

幸子「えっ……?」

幸子「……」

幸子「えっ……?!」

幸子「今、小梅さんも改名って……」

幸子「……えっ……?!」

小梅「私もしたよ?」

幸子「……ま、まぁ! まぁそうですよね! そうでしょうとも!」

幸子「そうでなきゃ、お姉さんとお揃いの名前にならないですもんね!?」

幸子「自分の名前も変えることで、お姉さんに辛い想いをさせないようにしたんですよね?!」

小梅「うん」コクリ

幸子「それで、小梅さんが改名したのは、名前だけなんですよね?!」

小梅「うん、そうだよ」コクリ







小梅「苗字は、施設に入ったときに新しくなったから」

4人「「」」







小梅「……あっ、お肉冷めちゃう」モグモグ

幸子「いやいやいやいや!!!!!!!!!?????????」

28: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:40:09.42 ID:EMklrdlz0
幸子「……」

輝子「……」

美玲「……」

乃々「……」

小梅「?」モグモグ

幸子「……」

幸子「……白坂小梅さん」

小梅「はい」

幸子「……」

幸子「……苗字も名前も変わったんですね?」

小梅「うん」

乃々「……」

乃々「あの……」

乃々「……」

乃々「元々は何という名前なんd「ダメです!!!!」」

幸子「その質問は絶対に禁止ですから!!!!」

幸子「大いなる災いが降りかかっても知りませんよ!!!!」

美玲「まるでヴォルデモートだな……」モグモグ(←慣れてきた)

幸子「当然、お姉さんの昔の名前をたずねるのも禁止です!!!!」

幸子「こういう面倒なことで割を食うのは、いつだってボクなんですから!!!!」

輝子「フヒ……幸子、分かってるじゃないか……」モグモグ(←慣れてきた)

幸子「そこにおわすは白坂小梅さん!!!! そのお姉さんが白坂小桃さん!!!!」

幸子「それでよろしいですね!!!!????」

乃々「あちゃー、幸子さんとうとうパニクっちゃったかー」モグモグ(←お腹が空いた)

29: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:51:20.03 ID:EMklrdlz0
乃々「分かりました……それでは白坂小桃さんのために……黙祷!」

30: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:52:03.82 ID:EMklrdlz0
乃々「……」

輝子「……」

幸子「……」

美玲「……」

小梅「……」

31: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:53:31.91 ID:EMklrdlz0
小梅「……」

小梅「……え?」

小梅「……すごく美味しいよ? ……食べたい?」

小梅「……お供えしよっか? いらない?」

小梅「……だ、大丈夫だって、ちゃんと食べてるから……

小梅「だから、BMIを連呼しないで!」

小梅「……もう、分かった! 分かったってば!」

小梅「分かったから! もっと大きくなってから! これで良い!?」

小梅「……はぁ、うん……分かってるってば……」

小梅「もう、強情なんだから……」フゥ







4人((黙祷相手とガッツリ談話してる……))

32: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:54:33.52 ID:EMklrdlz0
乃々「黙祷を終了します」

33: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:55:29.62 ID:EMklrdlz0
乃々「オマエラもちゃんと黙祷しましたよね?」チラッ

35: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:58:41.35 ID:EMklrdlz0
小梅「みんな、ゴメンね?」

小梅「途中、あの子がおしゃべりしてきて……」

輝子「だ、大丈夫……フヒヒ」

美玲「でもさ、なんで実の姉相手に『あの子』なんて他人行儀なんだ?」

小梅「お姉ちゃんは私にベッタリで……」

小梅「適度に突き放さないと、悪霊になっちゃうの……」

美玲「マジで?!」

輝子「霊の世界は奥深いな……」

小梅「チキン美味しかった」ケフッ

輝子「まだデザートがあるぞ?」

小梅「別腹だから、大丈夫」

輝子「だな、フヒ……」

美玲「ウチも食べたー!」

乃々「あとは幸子さんだけですよ」

幸子「この空気の中で、よく食べられますね?!」モグモグモグモグ!!

36: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 13:59:28.45 ID:EMklrdlz0
幸子「でも……小梅さんはもう、天涯孤独の身、なんですよね」

小梅「ううん、違うよ」フルフル

幸子「確かに、ボクたちは小梅さんと一緒ですよ。でも……」

美玲「もう親族はいないんだよな?」

小梅「うん、もう誰もいないよ」







小梅「でも今は、Pさんが里親だから」

3人「「」」







乃々「デザートのケーキです」

小梅「わぁ……!!」キラキラ

幸子「いやいやいやいや!!!!!!!!!!??????????」

38: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 14:06:28.90 ID:EMklrdlz0
幸子「今のは乃々さんに言いましたからね!? 今のは乃々さんですからね!?」

幸子「あの空気の中、よく平然とバースデーケーキを運べましたねぇ!?」

幸子「どういうことか、説明してください!!」

乃々「だ、だって……」

乃々「ケーキ食べたいですし……」

幸子「その通りですね!!!!」

美玲「よーし! ろうそくに火をつけるぞ!」

輝子「なら、私に任せて」

輝子「ライブでよくやってるから」

幸子「なんでライブ中に火をつけているんですかねぇ……」

39: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 14:07:14.18 ID:EMklrdlz0
輝子「これで良し!」

小梅「わぁ……!」パァ...

美玲「ろうそくが13本ついてるな」







小梅「ワァー、13サイニナッタンダー」

幸子「13サイ、オメデトウゴザイマス」

美玲「コウメモモウ13サイカー」

輝子「ライネンハ13サイカナ、フヒヒ……」

乃々「サザエさん時空ですね分かります」

40: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 14:08:41.70 ID:EMklrdlz0
4人「ハッピバースデー♪ トゥーユー♪」

4人「ハッピバースデー♪ トゥーユー♪」

小梅「お友達にお祝いしてもらうの、初めて……」キラキラ

乃々(お友達とバースデーパーティ、初めて……)

輝子(ヒト科とバースデーパーティ、初めて……)

幸子(同年代とバースデーパーティ、初めて……)

美玲(ウチがみんなに素敵な思い出を作ってあげなくちゃ(使命感))

4人「ハッピバースデー♪ ディア・小梅(さん)♪」

4人「ハッピバースデー♪ トゥーユー♪」

小梅「せーの――」









ろうそく「ふっ……」13→12









4人「あ」



小梅「ちょっとお姉ちゃん?!」ガタッ

小梅「ポルターガイストで1本消したでしょ!?」

小梅「も~!(激おこ)」

41: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 14:09:07.51 ID:EMklrdlz0
4人(あんなに怒る小梅(さん)初めて見る……)

4人(でも……)









小梅(`Δ´)ムキー!









4人(可愛い……!!)

42: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 14:10:45.79 ID:EMklrdlz0
美玲「……まぁ、なんだかんだで、ろうそくを全部吹き消しましたー」パチパチ

美玲「あらためて、小梅! 誕生日おめでとー!」パチパチ

幸子「おめでとうございます」パチパチ

乃々「おめでとうございます」パチパチ

輝子「おめでとう」パチパチ

小梅「あ、ありがとう……///」

乃々「ケーキは、私と美玲さん、そして幸子さんの合作です」

小梅「この目玉のゼリーが、素敵……」

幸子「この瞳を見てください! ちゃんと13って書いてあるでしょう?」

小梅「わっ、本当だ……すごい!」キラキラ

幸子「ここがなかなか難しくて……おかげで何度も作り直しましたよ」

小梅「幸子ちゃん、ありがとう!」ギュッ

幸子「ど、どういたしまして……///」

乃々「あら~」ニヤニヤ

輝子「良かったな、小梅」

小梅「うん!」

美玲「おーい! 早くしないとクリームがとけるぞー?」

43: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 14:12:41.52 ID:EMklrdlz0
輝子「切り分けも、私に任せて」

輝子「ライブでは必須だからな……フヒヒ……」

幸子「ライブ中に何を切り分けているんですかねぇ……」

輝子「き、キノコとかだから(震え声)」

幸子「こっち見て喋ってくださいよ」

輝子「小梅はどれが良い?」

小梅「えっと……これかな」

輝子「それ小さいぞ?」

小梅「え、そうなの?」

美玲「その右の一番大きいやつで良いじゃん」

小梅「でも、このチョコのところ、欲しいし……」

乃々「じゃあ、私がそれ貰うので、チョコをあげますよ」

小梅「良いの?」

乃々「主役は大人しく祝われてください」フフ...

小梅「ありがとう、乃々ちゃん」ニコリ

乃々(*´▽`*)

美玲「その満点スマイルを仕事で発揮しろ森久保乃々ォ!!」

44: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 14:13:39.07 ID:EMklrdlz0
小梅「いただきます」

幸子「いただきます」

美玲「デザートの前にもついつい挨拶しちゃうの、なんでだろうな?」モグモグ

幸子「不思議ですよね」モグモグ

小梅「美味しい……!」パアァ

美玲「クリームが、ちょうど良い甘さだな!」モグモグ

乃々「自画自賛ですか……」モグモグ

美玲「良いじゃんか、本当に美味しいって思ったんだから!」

小梅「美玲ちゃん、美味しいね」ニコッ

美玲「だろー? ウチも頑張ったからな!」フフーン

幸子「ちょっと美玲さん! ボクの著作権を侵害しないでください!」

幸子「フフーン使用料の支払いを申し立てます!」

美玲「イチゴ」ホレ

幸子「よし」ヤッタ

幸子「イチゴ貰っちゃいました!」

乃々「イチゴを支払うなんて、豪勢ですね……」

乃々「キウイ2枚が相場じゃないんですか?」

美玲「今ウチは機嫌が良いからな!」フフーン

幸子「著作権」

美玲「イチゴ」

幸子「よし」ヤッタ!

45: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 14:14:35.35 ID:EMklrdlz0
輝子「でも、どうして親友が、小梅を引き取ったんだ?」

乃々「可愛かったからじゃないですか?」

美玲「えー、そんな変態な理由か?」

幸子「いえ、Pさんなら妥当ですね!」

幸子「なにせこのボクを、空へ突き落としたり、水に突き落としたりする変態ですから!」プンプン

美玲「それこそ妥当じゃん」モグモグ

幸子「嫌ですよ、そんな芸人みたいなのは!」

美玲「……えっ?」

幸子「そのリアクションはやめてください!」ンモー!

美玲「アハハハ! ゴメンな、幸子の反応がカワイイから、ついつい」

幸子「そ、それなら仕方ありませんね! ボクはカワイイですから!」

美玲(幸子がチョロ過ぎて不安になる)モグモグ

乃々「それで、実際はどうなんですか?」

小梅「Pさんは、私と同じで見える人なんだけど……」

美玲「あー、やっぱりそうなんだ」

小梅「あの子とばかりおしゃべりしてる私を見て、放っておけなかったから……って言ってた」

輝子「親友は、なんでそこにいたんだ?」

小梅「クラリスさんを勧誘した帰りだったみたい」

輝子「そうか……同じ兵庫出身、だったな」モグモグ

46: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 14:16:14.40 ID:EMklrdlz0
幸子「ところで、アイドルのプロデューサーって里親になれるんですか?」

幸子「時間も給料も安定していないイメージがあるんですけど」

美玲「でもアイツ、大体定時で帰るくらい優秀だし、そのおかげでマイホームもマイカーも買えたって言ってたぞ?」

乃々「優秀すぎて草不可避」

美玲「まっ! 念のため、メールで聞いてみるか」

美玲「『里親になる条件ってなんだ?』送信……っと」メルメル

幸子「Pさんにですか?」

美玲「ううん、ありすに」

幸子「なんでありすさんにそんな質問するんですか?!」

美玲「なんかすぐ調べてくれそうだろ?」オンドゥルルラギッタンディスカー!

美玲「あ、返事来た」

乃々「着メロ酷いな」

美玲「『ggrks』だってさ」

幸子「いやそれはありすさん正しいですよ」

幸子「というか、大丈夫ですか? 嫌われてませんか?」

美玲「『ガッ』て返事しとこ」メルメル

幸子「あ! これ、逆に仲良しなパターンだ!」

47: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 14:17:16.85 ID:EMklrdlz0
コラム

その後の2人のメール



美玲『ガッ』

ありす『ぬるぽなんて言ってません!』

美玲『ガッ』

ありす『だから、ぬるぽなんて言ってませんってば!』

美玲『ガッ』

ありす『ぬるぽって言ってましたね……恥ずかしいです』

美玲『ガッ』

ありす『ガッ』

美玲『ウチはまだぬるぽって言ってないだろ!』

ありす『ガッ』

美玲『一本取られたな┐(´д`)┌』

48: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 14:20:09.00 ID:EMklrdlz0
美玲「Pの里子になってどれくらい?」

小梅「今年で5年目」

美玲「それじゃ、この業界のことは結構知ってるんだ?」

小梅「馴染み深いって意味なら、そうかも」

小梅「Pさんの友達や仕事仲間の人が、よくうちに遊びに来てたから」

輝子(何年も親友の家に同棲してたってこと……追求しない方が良い、よな?)ドキドキ

美玲「怖くなかったか? まだ小学生なのに、大の男とばかりと会ってたなんて」

小梅「Pさんもいたから、平気だったよ?」

小梅「あ、でも……」

小梅「強面の大きな人にスカウトされた時は、さすがに泣いちゃった」アハハ...

幸子「可哀想すぎますよ、その人」

美玲「それは強面すぎるのが悪い」

小梅「今では仲良しだから」

美玲「へぇ、趣味でも合ったのか?」

小梅「趣味があったっていうか……」









小梅「その人に、ホラーの知識を教えてもらったの……」

4人「「」」









小梅「あ、この間新しいDVDを――」

幸子「いやいやいやいや!!!!!!!!!!!???????????」

49: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 14:22:24.58 ID:EMklrdlz0
幸子「それまでホラーは趣味じゃ無かったんですか?!」

小梅「うん」

幸子「あの子とさんざん仲良くしていたのに?!」

小梅「そう」

小梅「ただの死んだお姉ちゃんだと思ってたから」

乃々「ただ者じゃねぇな」

小梅「その強面の大きな人は、たk――Tさんっていうんだけど」

小梅「たけ――Tさんとは何度も会ったから、仲良くなったの」

輝子「Tさんが報われて、良かった……」

小梅「そのたけうt――Tさんはホラーとかオカルトが趣味で」

幸子「もしかして、小梅さんの趣味ってまさか……!?」

小梅「うん、武内さn――Tさんのおかげ」

幸子「分かりましたから! もう武内さんで良いですから!」

50: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 14:23:27.60 ID:EMklrdlz0
美玲「遊びに来た同業者にスカウトされたりしたのか?」

小梅「うん、よくあった」

幸子「そのころから美少女だったんですね」

小梅「武内さんは……一目見た瞬間、名刺を渡してきたよ?」

乃々「武内ェ……」

小梅「それまで私、アイドルになるなんて考えたこともなかったから……」

小梅「アイドルになれたのは、武内さんのおかげ……かな」

乃々「武内ェ……!」

美玲「Pは、小梅をアイドルにしようとは思わなかったのか?」

美玲「ここにいるヤツらは大体、アイツの勧誘がきっかけだぞ?」

美玲「ウチと輝子なんか、そういうクチだよな?」

輝子「そ、そう……」

幸子「ボクはセルプロ出身ですよ!」

幸子「その後Pさんの誘いを受けて、ここに来たんです」

乃々「私は、親戚の誘いで、1回だけのハズだったんですけど……」

乃々「そこを目ざとく見つけられ、あれよあれよとズルズルと……」オヨヨ

51: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 14:25:37.74 ID:EMklrdlz0
※セルプロ……
セルフプロデュースの略
プロダクションに所属せず、個人でアイドル活動をしていた者を指す



彼女たちの所属プロ内では、輿水幸子と前川みく、
そして読モ出身の佐久間まゆを含めた3人が、
セルプロ出身の代表的存在である



しかし、本SSにおいて、
その設定が活かされることは
一切ないのであった――!!

52: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 14:26:45.81 ID:EMklrdlz0
小梅「アイドルに興味が無かったって言ったら、ウソになる……」

小梅「でも、Pさんは何も言わなかったから……」

小梅「触れちゃいけないことだと、思ってたの」

輝子「そ、それはきっと……親友の気遣い、だな」

幸子「そうなんですか?」

輝子「それまで、小梅は苦労してきた……」

輝子「だから……ごく普通の暮らしをして欲しいと、思った」

輝子「……と、思う、フヒ……」

美玲「うん、ウチもそうだと思う」

美玲「だから小梅が『アイドルに興味がある』って言ったら、すごく応援してくれたんじゃないか?」

小梅「え……どうして分かるの?」

小梅「それまでPさんは、アイドルのアの字も口にしなかったけど……」

小梅「その日から……CDやDVDを、たくさん見せてくれるようになったの……」

美玲「大事にされてるんだな」

小梅「そ、そうかな……?」

小梅「……うれしい///」ニッコリ

乃々「守りたい、この笑顔」

53: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 14:28:15.00 ID:EMklrdlz0
幸子「今日は、小梅さんの秘密をガッツリ聞きましたが……」

幸子「どんな過去を抱えていたとしても、ボクたちは小梅さんの親友ですから!」フフーン

輝子「そ、そうだぞ……」

輝子「辛かったら、私たちに相談してほしい……」フヒヒ

美玲「イジメられたら、すぐに言うんだぞ?」

美玲「ウチが直接ひっかきに行くんだからなッ!」ニカッ

乃々「いつも蘭子さんやラブライカの2人などの、貴重なオフショットを提供していただき、まことにありがとうございます」

乃々「これからも、白坂小梅ネキのために精一杯頑張らせていただきますので、今後ともご贔屓に……」フカブカ

美玲「改めて聞くと、オマエらの関係ヒドイな!!」

54: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 14:30:00.80 ID:EMklrdlz0
小梅「みんな……本当にありがとう」

小梅「私、まだ子供で、みんなにも迷惑かけちゃうと思う……」

美玲「小梅は本当に頑張ってるぞ」

美玲「むしろコイツらの方が迷惑かけてるくらいだから」

幸子「言われてますよ輝子さん?」フフ...

輝子「いや、これは乃々のこと……」フヒ...

乃々「そういう幸子さんだって……」フフ...

美玲「いやオマエら全員だからな!?」

美玲「……と、まぁこんな調子だから、小梅が気に病む必要ないぞ」

小梅「フフ……」





小梅「……私、やっぱりみんなと一緒にいたい……」

小梅「私のことを知って、それでも一緒にいてくれて……」

小梅「アイドルをはじめて良かったって……心から思った」

小梅「これからも、よろしくお願いします」ペコリ

小梅「あと……パーティ、本当に……ありがとう」

小梅「こんなにお祝いしてもらったの、生まれて初めてで……」

小梅「みんな……私の、親友……ありがとう……」

55: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 14:31:18.21 ID:EMklrdlz0

no title

56: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 14:32:10.20 ID:EMklrdlz0
(この直後、乃々は鼻血を出してぶっ倒れました)



おわり

57: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 14:40:15.80 ID:EMklrdlz0
例のおまけ



夜――
P邸――



小梅「そ、それでねっ」フンフンッ

小梅「乃々ちゃんは本当に料理上手でねっ」フンフンッ

小梅「あ、輝子ちゃんのサラダもとっても美味しくってねっ」フンフンッ

P「小梅、少し落ち着け」

小梅「あ……ゴメンなさい」

P「小梅がこんなに興奮するなんて、珍しいな」

P「あいつらの開いてくれたパーティが、本当に嬉しかったんだろ?」

小梅「うん!」

P「あんなに表情のなかった小梅が、今はこんなに笑うとは……」

P「いい友達を持ったなぁ……」グス

小梅「うん……みんな、親友だから」

P「俺の小梅を楽しませるとは、なかなかやるじゃないか」

P「あいつらにちょっとボーナス出しておこう」

小梅「出た……プロデューサーの強権……フフ」

58: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 14:46:34.36 ID:EMklrdlz0
小梅「あ……」

P「どうした?」

小梅「今日、私の昔のこと……みんなに話したの」

P「そうか……みんな驚いただろ?」

小梅「うん」

小梅「私、何も喋ってなかったみたいで……」

小梅「自分でも、驚いた」

P「そっか……」

P「それで仲悪くなった子はいたか?」

小梅「ううん」

小梅「みんな……受け入れてくれたよ」

P「ボーナス、増額しておこう」

小梅「良かったね、輝子ちゃん……新しい原木が買えるよ……」

P「というか……今日で良かったのか?」

小梅「うん」

小梅「今日サラッと言ったら、むしろ大丈夫かな……と思って」

P「小梅は思い切りが良いなぁ」

59: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 14:49:00.49 ID:EMklrdlz0
P「過去を話すのは構わないが……」

P「さすがに、変なことは言ってないよな?」

小梅「変なことって……どんなこと?」

P「そうだな」

P「まだ小梅のおねしょ癖が治っていない……とか?」ハハハ

小梅「ふぅん」ムッ...

小梅「Pさんが仮性○茎だってことかと思ったけど」

P「OK、痛み分けといこうじゃないか」

小梅「良いよ」

60: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 14:50:26.84 ID:EMklrdlz0
P「あと、バレちゃいけないことを喋ったりとか……」

P「そういうのはないか?」

小梅「うん、大丈夫」

小梅「本当にダメなことは……言ってないよ」

P「そうか」

P「それなら大丈夫だな」

小梅「うん」









小梅「私がPさんの許嫁だってこと……みんなに内緒だから」

P「正確には、小梅の自称だけどな」

61: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 14:53:35.89 ID:EMklrdlz0
P「前からずっと言っているが、今回も言っておこう」

P「お前はまだ13だぞ? まだ中学に入ったばかりなんだ」

P「人生はまだまだ長い……もっと他にいいやついるって」

小梅「でも……」

P「何か、問題でもあるのか?」

P「俺じゃないといけない理由でも?」

小梅「うん」

P「……え、あるの?!」

小梅「だって……」

小梅「私を拾ってくれるくらい優しくて、一緒にいて楽しくて、仕事もできて、料理もできて、あの子も見えて……」

小梅「こんな人……もう二度と会えないと思う」

P「うん……それは俺も否定できないけどさ」

P「でも、こんな業界だから、いつ職なしになるかわからないぞ?」

P「もっと安定した人間を選べよ」

小梅「大丈夫」

小梅「その時は、私が養ってあげるから」ニコッ

P「13歳に言われちゃったよ」

62: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 14:54:20.25 ID:EMklrdlz0
小梅「私……子供だから、Pさんを待たせることになっちゃう……」

小梅「だから今のうちから、素敵なお嫁さんに、なるって決めたの……」

小梅「Pさんを、独り占め……したいから///」

P「そうだよな」

P「小梅はまだ小さいのに、すごい頑張ってるもん」

P「炊事洗濯だって、俺の技術を全部吸収しちゃって……」

P「今じゃ、響子よりも家事スキルが高いんだもんな」

P「……キャラ被りを考慮して、響子には隠してるけど」

小梅「頑張ってるよ」

小梅「料理に、お掃除に、お洗濯に……」

小梅「未来のご主人様のためだから」

P「あぁ! 今の、録音しておけばよかった!」

小梅「あと……えっと……」

P「……」

小梅「……」モジモジ

P「……」

小梅「……///」モジモジ

P「あと……何?」

小梅「ぅぅ……///」

小梅「……え……」

小梅「……ぇっちなこと……も……///」

P「ありがとう」●REC

小梅「うーあー……///」ポカポカ

63: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 14:58:54.45 ID:EMklrdlz0
P「……おっと、もうこんな時間か」

小梅「あ、あの! その……」

小梅「今日……一緒に寝ても良い?」

P「良いけど……久しぶりだな」

P「以前自分から1人で寝るって言って、添い寝は卒業したと思ったのに」

小梅「お嫁さんになるのに、甘えてばかりじゃいられないから」

小梅「でも今日は特別だから……良い、よね?」ウワメヅカイ

P「……あぁ、今日は特別だ! だからなんだってしてやろう!」

小梅「やった……」

64: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 15:06:05.21 ID:EMklrdlz0
P「そして、俺からのサプライズプレゼント!」

P「小梅には、明日からしばらく泊まり込みの仕事と伝えていたが……」

P「なんと! これから1週間! 小梅と慰安旅行だったのさ!」

小梅「え、ホント……?!」

P「そう! 小梅に楽しんでもらうために、密かに計画していたんだ!」

P「そして、小梅と一緒にラブラブしたかったのさ!」

小梅「ら、らぶらぶ……///」

小梅「……わ、私も……Pさんとラブラブ、したい……!」

P「スケジュールは明日から5泊6日! さらに帰宅して1日オフ追加!」

P「合計7日間の慰安旅行だ!!」

小梅「わぁ~……!」パチパチ

65: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 15:06:52.08 ID:EMklrdlz0
小梅「でも……こんなに休んで大丈夫……?」

P「任せろ! 俺の才能があれば、トップアイドルを1週間完全オフにすることも造作ないのさ!」

P「このサプライズのために、1週間分の仕事を全て済ませて、残った大量の判押しを全てちっひに丸投げしたからな!」

小梅「ちひろさん、大変そう……」

P「判子は1週間かけて押せばいいから、見た目ほど大変じゃないさ」

P「そんなことより……今は俺だけを見てくれよ……(イケボ)」

小梅「ぁ……ぅ、うん///」カァ...

小梅「Pさんも……私だけを見て……///」ギュ

P「あぁ、2人だけの世界だよ……お姫様」

小梅「Pさん……好き……///」チュ

P「うっひょー! 今夜は夜通しチュッチュするぞー!」ガバァ!!

小梅「きゃっ……もう、Pさんったら……///」テレテレ

66: ◆ag9TZfREZs 2016/03/28(月) 15:07:22.88 ID:EMklrdlz0
CGプロ・事務室――



ちひろ「……」カタカタ

ちひろ「……」カタカタ

ちひろ「……」









ちひろ「ちくしょう」ガクッ



終わり