1: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/09(月) 00:18:08.30 ID:u4EH4nnk0
仗助「承太郎さんの娘さんすかァ~ッ!?」 の続編です

時期は四部終了直後くらいの1999年。時間設定を無視することも多々あります(2013年のことがあったり)
オチなし、ヤマなし、内容なしです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1378653488

引用元: 仗助「承太郎さんの娘さんすかァ~ッ!?」―第二部・杜王町流― 


 

2: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/09(月) 00:30:14.78 ID:u4EH4nnk0
~あらすじ~
承太郎が吉良の父親が持っていた『矢』を探す間、徐倫を仗助にあずけることになった。『矢』の捜索は仗助にも徐倫にも秘密にしている
が、『矢』はスデに偶然徐倫が発見し、仗助が保管している
徐倫と仗助は億泰や康一、ポルナレフ達と色んなことをして、杜王町で流れる日々を過ごしている
承太郎が落とした『DISC』から誕生したFFも仗助の家で徐倫と一緒に過ごすことに

徐倫は本来なら7歳くらいだけど、このSSでは5歳ということで



当SSの更新は不定期になります

前スレで『スレいっぱいになるまで書いたら?』と言ってもらえたけど、スデにHTML化してたので、取り下げるのも手間かけさせてしまうかと思ってあえて新スレにしました
このスレでは完結ナシで、需要がある限りできるだけ書きたい『オンゴーイングタイトル』になります

3: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/09(月) 00:41:41.10 ID:u4EH4nnk0
 ―東方家―

仗助「Zzz・・・Zzz・・・」

じょりん「ぜんりょくでおこすッ!」ボゴオッ!

えふえふ「あたしはあんたをおこしたいッ!」バゴオッ!

仗助「グエッ!・・・ッガ・・・て・・・てめェらぁ~ッ!なんで起こすのに腹パンしやがんだぁ~~~ッ!」

じょりん「ふつうにおこすなんておもしろくない」

えふえふ「まいあさどうおこすかかんがえるこっちのみにもなってくれジョースケ」

仗助「理不尽なんてモンじゃあねえ・・・なんで子供ってーのはここまで自分勝手なんだぁ?」

じょりん「それがこどものとっけんだからッ」

仗助「この野郎~・・・ッ」

5: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/09(月) 01:03:40.29 ID:u4EH4nnk0
朋子「あら、徐倫ちゃん、FFちゃんオハヨー」

じょりん「オハヨーかーちゃん!」

えふえふ「おはようははうえ」

朋子「まさか数日の間に子が2人も増えるなんてね~」

仗助「『徐倫のダチを家であずかってもいいか?』って聞いたら即『YESッYESッYESッ!』だなんてよォ~、俺が言うのもなんだが、お袋ってもちっと物事を考えるべきじゃあねーの?」

朋子「こんなかわいい子をあずかれるなんて断る理由がある?」

仗助「ゴツゴーシュギっすねェ~」

じょりん「かーちゃん!きょうのごはんはなに?」

えふえふ「できればすいぶんおおめで」

朋子「ハイハイ、その前に顔と歯を洗ってきなさい」

じょりん「うっしゃー!いくぞえふえふッ!」

えふえふ「おーッ!」

 ドタドタドタ

仗助「騒がしいッスねェ~」

朋子「あれぐらいの子ってのはそういうもんなのよ」

19: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/09(月) 22:16:55.95 ID:0uIGGG7F0
 ―――・・・・・・・・・

仗助「今日から俺ガッコ行くからよ~、お前ら二人だけで留守番っつゥーことになるんだわ」

じょりん「るすばん?」

仗助「お袋にも仕事あるし、俺が帰ってくるのは夕方になるからよ、それまで二人で家で待っててくれや」

えふえふ「ゆうがたってもうよるだよ?」

仗助「夕方だよ」

じょりん「いちにちじゅうじゃあないか」

仗助「夕方までだっての」

えふえふ「すこしふあん・・・」

仗助「そりゃ俺もだぜ。でもよォ~、学校ってのは俺の仕事みてーなもんだから。ガマンしてくれや」ナデナデ

じょりん「グムー・・・」

えふえふ「しかたがない・・・じょりんとふたりでこのいえをまもるッ」

仗助「そうしてくれ。そんじゃ俺ァ行ってくるからよ。電話は知り合いじゃなかったら『家の人はいません』って言え。チャイム鳴っても知らない人なら出るんじゃあないぞ」

じょりん「はいはい」

仗助「火はアブネーから使うな。ポットも熱湯が入ってるから気をつけるんだぞ。できるだけ触るな。宅配便が来たらハンコ押してくれ。場所は教えたよな?」

えふえふ「はいはい」

仗助「お菓子は食べすぎるな。アイスは一日一個だからな。昼の間に食ったら夜はナシだぞ。ゲームは2時間までな。テレビもゲームも離れてみるんだぞ」

じょりん「おせっかいやきのジョースケめッ!もういいからガッコいってきなさいッ!」

仗助「ちゃんとおとなしくしてろよッ!?なッ!?」

朋子「ホラッ、私もう行くわよ仗助。カギしめるんだから早く出なさい」

仗助「不安だなァ~・・・心配だなァ~・・・」

朋子「仗助・・・アンタ過保護すぎるんじゃあない?アンタの方が心配だわ私」

 バタン



じょりん「・・・さて」

えふえふ「きょうはいちにちじゆうのみ」

じょりん&えふえふ『なにしてあそぶゥーーーッ!?ギャハハハハッ!』

26: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/09(月) 23:07:21.10 ID:0uIGGG7F0
じょりん「まずはチョコパイのふくろをかくほ」ガサガサ

えふえふ「おかしのたなにはなかったけど?」

じょりん「チョコパイだけはここにかくしてあった。たぶんあたしたちがたべないようにするためにジョースケがかくした」

えふえふ「なんというはきけをもよおすじゃあく・・・しかしじょりんのまえではなんのいみもなかったね」

じょりん「そしてオレンジジュースをコップにそそいで、ザブトンをテレビのまえにしいて、これでコンディションはバッチリだ!これをみるぞッ!」

えふえふ「このまえかりてきたアニメの『トムとジェリー』?」

じょりん「そうだッ!このアニメはハッキリいってじんるいのえいちのけっしょうだ!なんじゅうねんもまえのアニメなのにぐれーとにおもしろいぞッ!」

えふえふ「ホントかなァ?ディズニーとかならしってるけど」

じょりん「というか、ディズニーといい、トムとジェリーといい、バックスバニーといい、むかしのアメリカのアニメってのはいじょうなクオリティなの。オーバーテクノロジーってやつ」

えふえふ「つまりこれらはオーパーツってことかァ!」

じょりん「おーぱーつがなにかしらんが、そういうことだ。とにかく、ひゃくぶんはいっけんにしかず!みよーぜえふえふッ!」



 ―――・・・・・・・・・

えふえふ「すごすぎる。おもしろすぎる。これが『ちせい』というものなのか・・・」

じょりん「でしょ!?でしょッ!?」

えふえふ「うごきがなめらなかなうえに、セリフがほとんどないのにうごきとおんがくだけでものがたりがりかいできるといういっしゅのテレパスのうりょくをもっているアニメ」

じょりん「はなしによってはセリフがおおいのもあるけどなー。こーゆーものこそ、おおくのひとにみてもらいたいなッ」

えふえふ「な!みんなみてみるべきだよなッ!」

29: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/09(月) 23:39:56.41 ID:0uIGGG7F0
じょりん「ひるめしはなににする?」

えふえふ「メモがおいてあるってははうえがいってた」

じょりん「あ、これか。えーっと・・・『お は、 の にあるので べてね』・・・っだって」

えふえふ「じょりん、カンジをよまないでひらがなだけよむといみがりかいできないでしょうが。かしてみ。『おひるごはんはれいぞうこのなかにあるのでたべてね』って」

じょりん「ム・・・やるなえふえふ」

えふえふ「なにがあるのでしょうかね~っと」ガキョ

じょりん「!オムライスだッ!」

えふえふ「ケチャップかけてたべようぜッ!」



えふえふ「さあッ!たべよう!・・・・・・あれ?じょりんたべないのか?」

じょりん「・・・はたがない・・・」」

えふえふ「え?」

じょりん「オムライスにははたがささってるとそうばがきまってる・・・」

えふえふ「はたって『おこさまランチ』てきな?」

じょりん「あれがないとオムライスじゃあない。エイジャのせきせきのないいしかめんみたいなものだ・・・」

えふえふ「?」

じょりん「・・・」ショボン

えふえふ「・・・・・・しょうがねーなァー!まってろッ!」タタタ

じょりん「・・・?」



 ザクウ

えふえふ「これで『はた』だッ!」

じょりん「これは・・・つまようじときったかみでつくったはた?えふえふがつくったのか?」

えふえふ「これでまんぞくだろ?サッ、たべよーぜ!」

じょりん「・・・うんッ!」パアア

31: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/09(月) 23:53:33.01 ID:0uIGGG7F0
じょりん「うまかったー!」

えふえふ「あらいものしとくから。みずけいのしごとはあたしのどひょうだぜっ!」

じょりん「サンキュー、えふえふ」

えふえふ「はいんつのとまとけちゃっぷはかたいよね~ブルース~♪」ジャバジャバ

じょりん(えふえふにもらった『はた』、とっとこ)



 Prrrrr

じょりん「でんわ!おらぁ!」ガチャ

じょりん「はい!ひがしかたですおらぁ!」

承太郎【徐倫、俺だ】

じょりん「・・・これはおれおれさぎだッ!」

承太郎【・・・オラオラオラオラオラ!】

じょりん「おらおらさぎだッ!」

えふえふ「じょりん、だれからでんわ?」

じょりん「パパ」

承太郎【徐倫、電話でこのやりとり毎回やらなきゃあならないのか?】

じょりん「あたしがせいじんするまでは」

承太郎【実は用事があって電話したんだが、仗助はいないのか?】

じょりん「ジョースケはガッコーにいってる」

承太郎【そうか、なら伝えておいてくれ。ジョセフじーちゃんが日本に行くってな】

じょりん「ジョセフじーちゃんが!?なんで!?」

承太郎【まあ、色々とな。もしかしたらそっちに行くかもしれないから言っておこうと思ったんだ。それじゃあな】

じょりん「アバヨッ!」ガチャンッ!



承太郎「・・・・・・切る時はあっさりすぎて切ない」

35: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/10(火) 00:36:11.96 ID:6ErUOJdm0
えふえふ「そういえば、ジョータローはなんでじょりんをココにあずけてるの?ってかなにしてんの?」

じょりん「なんかさがしものがあるとかいってた。しごとだって」

えふえふ「フーン、たいへんだなあ」

じょりん「あたしもなにかしないとってカンジになるよ。・・・まあいいかッ」

えふえふ「このへいわなモリオーチョーになにかあるなんてそうぞうもできないね」

じょりん「!・・・そうだ・・・『や』」

えふえふ「ん?」

じょりん「あの『や』はきけんなものだってジョースケがいっていた・・・そうだッ!わたしもパパのように、きけんなものを『とりのぞく』ことをしなければッ!」

じょりん「あたしはくうじょうじょりーん!あたしがえたきけんなものは『ふういん』しなければならないッ!」

じょりん「たしかジョースケはこのひきだしにかくしていた」

えふえふ「かぎがかかってるな」

じょりん「いとをかぎあなにいれて」ガチャガチャ

えふえふ「あいた!・・・これが『や』?」

じょりん「これはきけんなものだ。えふえふ、あたしはこれを『ふういん』する。いえでるすばんしててくれ!すぐにもどる!」

 バタン



 ―――・・・・・・・・・

じょりん「ただいま」

えふえふ「どこにふういんした?」

じょりん「はまべにふういんした」

36: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/10(火) 00:55:53.69 ID:6ErUOJdm0
仗助「学校終わってソッコー帰るッスよ!」

康一「仗助くんそんなに急いで帰るの?」

仗助「ウチにはフリーダムな子が二人だけでいるんだぜ?家の中がメチャクチャになってるかもしれねー!」

億泰「ったく、徐倫とFFの二人と暮らすなんてトンデモネーな。俺にはとうていできねーぜ」

仗助「じゃあな二人とも!全速力で帰るぜ!」ダダダ



 ―――・・・・・・・・・

承太郎「仗助」

仗助「っと、承太郎さん。俺いそいでんスけど~」アシブミアシブミ

承太郎「もうなりふりかまってられなくなってきた。俺の探し物の件だ」

仗助「え?あー、なんか日本で探してるっていう・・・」

承太郎「お前と徐倫を巻き込まないために秘密にしてきたが、どこをどう探しても見つからない。お前にだけは説明しておこうと思ってな」

仗助「そうっすか。でも今俺急いでんすよ。ウチには徐倫とFFだけで留守番してるんすから」

承太郎「・・・『矢』のことだ」

仗助「・・・え?」

承太郎「吉良の父親が持っていた『矢』を探している。お前の話では吉良の父は吉良の爆弾能力で吹き飛んだと言っていたが、『矢』も一緒に破壊されたと思っていた」

仗助「・・・」

承太郎「だが、ジジイのスタンド『隠者の紫』で『矢』があるかどうかを念写してみたとこと、まだこの町の『どこか』にあるらしくてな。探していたんだ」

仗助「・・・あー・・・承太郎さん?」

承太郎「ここ数日ずっと探しているが手掛かりもなしだ・・・おかげで徐倫との時間も少なくなって・・・」

仗助「承太郎さん・・・」

承太郎「・・・ん?なんだ?」

仗助「・・・その『矢』・・・ウチにあるっす」

承太郎「」

37: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/10(火) 01:07:58.88 ID:6ErUOJdm0
仗助「あ~・・・そのォ~・・・お、怒らないでください。だって承太郎さんが何探してるかしらなかったし・・・」

承太郎「・・・怒ってない・・・怒ってない・・・・・・俺怒らしたら大したモンだ・・・」

仗助(なんとかこらえてるゥ~・・・)

仗助「徐倫が見つけて、危ないから俺が保管してたんスよ。で、承太郎さんに言おうと思ってたんですけどタイミングがなくて・・・」

承太郎「・・・」プチッ・・・プチッ

仗助(ああッ、キレそうだ・・・)

仗助「と、とにかくウチに来てくださいよ!『矢』もってってください!徐倫にも会えるし」

承太郎「・・・ああ・・・」



 ―東方家―

じょりん「ジョースケまだかな~」

えふえふ「それまでにまたなにかテレビみよーよ」

じょりん「そーだな。ジョースケがかりてきたのみてみよー」ガサガサ

えふえふ「・・・『オーシャンズ12』と『ダークナイト』・・・このどっちかだね。どっちにする?」

じょりん「じゃあダークナイト。かっこいいかんじがする」

えふえふ「ほい」ウィーン





 <TV>

― ジョーカー「信念はあるとも。生きて苦難を乗り越えれば人は・・・・・・イカレちまうッ」ニカッ ―

じょりん「」

えふえふ「」

38: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/10(火) 01:23:48.95 ID:6ErUOJdm0
承太郎「徐倫とFFだけで留守番とは、安全なんだろうな?」

仗助「大丈夫ッスよたぶん。ただいま~」ガチャ

 ドタタタタ

 ガッシィ!

じょりん「・・・」ブルブル

えふえふ「・・・」ブルブル

仗助「うおッ!?どーした二人とも。いきなり走ってきたと思ったらしがみついて顔うずくめて・・・」

じょりん「・・・ジョーカーが・・・こわかった・・・」ブルブル

仗助「じょーかー?・・・・・・ああ、『ダークナイト』見たのか?」

じょりん「こわい・・・」ブルブル

えふえふ「ジョーカーがでてくるとめをかくしてみてた」ブルブル

仗助「なら見なけりゃいいのによ・・・」

えふえふ「『えんぴつをけすてじな』のじてんでみるのやめた」ブルブル

仗助「そーッスかァ~・・・・・・あ」

承太郎「・・・」ゴゴゴゴゴゴゴ

仗助「じょ、承太郎さん!何キレそうになってんスかッ!」

承太郎「いや・・・大丈夫だ・・・自分の子が叔父に泣きついているのを見せつけられているくらいで俺はキレない・・・大丈夫・・・大丈――」



承太郎「――大丈夫・・・大丈夫」

仗助「今時止めたっしょ!?キレすぎて時止めたでしょ!?ちょっと!?」

39: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/10(火) 01:33:10.93 ID:6ErUOJdm0
じょりん「あ、パパ」

承太郎「今気付いたか。今か。今」

仗助「じょ、承太郎さん、とにかく『アレ』を持ってってください。落ち着いてね」

承太郎「・・・仗助、言っておくが徐倫には『矢』のことは秘密にしろ。巻き込みたくない。今知っている分以上は何も知らせるな」

仗助「うっす。俺が保管してるってコトで通します」



仗助「この引き出しの中に・・・・・・アレ?」

仗助「ないッ!?ないぞッ!?『矢』がないッ!?」

承太郎「・・・なんだと?」

じょりん「どしたのジョースケ?」

仗助「徐倫!お前ここにあった――」

承太郎「仗助、言うな」

仗助「!?なんでスか!」

承太郎「・・・もしかすると『盗まれた』のかもしれん」

仗助「!?・・・でも徐倫もFFも家で留守番してたし・・・」

承太郎「スタンド使いという可能性が高い。遠隔操作型のな。徐倫達に気付かれずにここにあった『矢』を奪ったのかもしれん」

仗助「なんでスってェ~!?」

承太郎「俺も昔ムショの中で離れた所からモノを持ち運んだもんだ。そういうことができるスタンドもありうる」

仗助「『星の白金』ってそんな射程距離ないじゃないっすか」

承太郎「あの時はスタンドが発現して間もなかった。暴走していた、といったところだな」

仗助「いや、それより『矢』を奪ったスタンド使いって・・・何者すか!」

承太郎「それは謎だ。とにかくこのことは徐倫にもFFにも秘密だ。巻き込みたくない。俺はこれから『矢』を奪ったスタンド使いを探す。これからも徐倫とFFを任せたぞ」

仗助「・・・うっす」

じょりん「?」

46: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/10(火) 15:31:26.79 ID:oEYhd7rm0
じょりん「パパ!ジョセフじーちゃんはまだ?」

承太郎「ん・・・ああ、そうらしいな。というか、この家には来ないんじゃあないか?」

仗助「え?ジジイが来るんスかァ?」

承太郎「静・ジョースターの件でな。ジジイの養子として育てることになったが、家族が捜してるんじゃないかという心配がまだあるらしい」

仗助「あの『透明の赤ちゃん』のことっすか・・・確かに親は探してるかもしれないっすね」

じょりん「しずか?」

承太郎「徐倫はまだ会ったことが無いな。杜王町で拾った子だ。・・・戸籍上は仗助の義妹ってことになるな」

じょりん「おお!」

えふえふ「なんかやらしー」

仗助「なんでだよッ!つゥーかそういう立場になるんスね・・・ホントうちの家系図ってぶっとんでるぜ」

えふえふ「そのシズカってこはどんなこ?」

承太郎「スタンド使いだ。気をつけろ。もし会ったらな」

仗助「っつかジジイうちに来ないでしょ。お袋と会うとメンドーだし」

承太郎「さあな。俺はそろそろ行く。『矢』を奪ったスタンド使いを探さねば」

仗助「気ィつけてくださいよ。なんかあったらスグ呼んでください。俺でできることなら協力しますから」

承太郎「・・・すまん。徐倫とFFを任せたぞ」



えふえふ「じょりん、ジョースケたちはなにをはなしてる?」

じょりん「きっとおとこのせかいだ」

58: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/11(水) 21:05:37.68 ID:+Rg0fcYL0
仗助「さて、承太郎さんは帰ったが・・・ジジイがまさかこっちに来るなんてェのはさすがに・・・」Prrr

じょりん「あ、でんわ!おらぁ!」ガチャ

じょりん「はいひがしかたですおらぁ!」

朋子【あ、徐倫ちゃん?あたしだけど、ちょっと今晩帰らないことになったからね】

じょりん「おお、かーちゃん。なんで?」

朋子【アメリカの友人とね。そゆことだから仗助にもよろしく言っといてね。じゃ】ガチャ

仗助「なんだって?」

じょりん「かーちゃんがアメリカじんといろいろあって・・・」

仗助「そうして俺が生まれたんだが」

じょりん「こんばんはかえらないって」

仗助「ほォ~。・・・こーゆー時に限って誰か来るんだよなあ。FFの時もそーだったし」

えふえふ「だれかくる?」

仗助「・・・俺のカンだと・・・」

<ピンポーン

じょりん「あ、だれかきた!」タタタ

仗助「・・・もしやだが」

じょりん「おらぁ!」ガチャ



ジョセフ「またまたやらせていただいたぞぉい♪久しぶりじゃなあ徐倫」

じょりん「ジョセフじーちゃん!」

仗助「グレート・・・」

59: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/11(水) 21:37:01.92 ID:+Rg0fcYL0
じょりん「じーちゃんひさしぶりー!」

ジョセフ「おーこんなに大人のレデーになって、じいちゃんもうドネがムキムキじゃぞ」

仗助「ジジイ・・・おめーまさかお袋の言ってたアメリカの友人って・・・」

ジョセフ「わしが手配したんじゃ」

仗助「やっぱりかァー!」

ジョセフ「徐倫と会いたいために彼女のアメリカの知人を呼び寄せたんじゃ。あ、仗助にも会いたかったよ」

仗助「てめェ~・・・」

えふえふ「このひとは?」

じょりん「あたしのパパのじーちゃん!ジョセフじーちゃん!」

ジョセフ「この子がFFちゃんかァ。承太郎から話はきいとるよ。よろしくな」

えふえふ「フー・ファイターズ!わたしをよぶならそうよべッ!もしくはえふえふ!」

ジョセフ「うむ、FF」

仗助「おいィ~ジジイ・・・その・・・片手で抱いてるのは・・・」

ジョセフ「ああ、静・ジョースターじゃよ。徐倫とFFははじめてじゃな」

じょりん「あかちゃん!」

えふえふ「わたしがままよ!」

ジョセフ「違うよ」

静<ウー

じょりん「かわいい」

えふえふ「かわいい」

仗助「・・・で、この子の家族を探さねば。ということなんだな?」

ジョセフ「そうじゃ。まあ、それより徐倫とFFと会いたくてな」

仗助「・・・」

ジョセフ「・・・?」

仗助「・・・」

ジョセフ「・・・・・・あ、仗助にも会いたかった」

61: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/11(水) 21:52:26.14 ID:+Rg0fcYL0
ジョセフ「っつーことで、仗助行くぞい」

仗助「え、どこに?」

ジョセフ「静の家族を探しに行くんじゃ。『赤ちゃんが行方不明になっていませんか?』と張り紙を貼ったりのう」

仗助「なんですってェーーーッ!?」

ジョセフ「徐倫、FF、静と留守番していてくれるかの?」

じょりん「まかせろッ!」

えふえふ「あたしたちにかかればもんだいなんてなにもない!」

仗助「不安すぎるぜ・・・」

ジョセフ「ホレ、行くぞ仗助」

仗助「おいおい・・・本気っすかァ~?あの二人に預けるなんて・・・」

ジョセフ「静の面倒を見ることで、徐倫達に『お姉さん』の立場を学ばせるというのも大事なことじゃよ」

仗助「・・・グ、グムー・・・それじゃあ徐倫、FF、ちゃんと大人しくしてるんだぞッ」

じょりん「りょうかい!」

えふえふ「おう!」

静<オー

62: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/11(水) 22:27:33.54 ID:+Rg0fcYL0
じょりん「さて、しずかなにしてあそぶ?」

静<?

えふえふ「このこもスタンドつかいなんだっけ。どんなスタンドなんだろ」

じょりん「あたしたちのスタンドをみせればはんのうするかも。『ストーン・フリー』」ズギュン

静<!

えふえふ「お、びっくりしてる」

じょりん「やっぱりみえるんだね」

静<ギャー!

じょりん「!?うわっ!とうめいになっていく!?」

えふえふ「これがしずかのスタンドのうりょく!?」

静<アー!アー!

えふえふ「じょりん!はやくスタンドをしまって!しずかはびっくりするとのうりょくがでるとおもう!」

じょりん「なんとッ」シュン

静<ミャー!

じょりん「スタンドをしまってもなきやまないぞッ!」

えふえふ「あかちゃんというものはなくのがしごとなんだ。あやさないと」

静<パミィー!

じょりん「ど、ど~すんだぁ!?」

えふえふ「みてなじょりん。ほ~らしずか、みて。ぼらぼらぼら・・・ボラーレヴィーアッ!」バアー

静<ッ・・・

えふえふ「ありありありありあり・・・アリーヴェデルチッ!」バアー

静<ッキャッキャ♪

じょりん「おおッ!わらってる!なきやんだぞっ!すげーなえふえふ!」

じょりん「あたしにもまかせろッ!おらおらおらおらおら・・・けっちゃくゥゥゥーーーッッッ!」

静<ビエアー!

じょりん「!?」

63: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/11(水) 23:08:05.36 ID:+Rg0fcYL0
えふえふ「じょりんのはいきおいがつよすぎる。それじゃあダメだ。もっとてきどに」

じょりん「てきどってむずかしいこというな」

静<ビャー!

えふえふ「みてな、こーするんだ。しずか、ほら。せっけんでてをあわだらけにして」ウォシュウォシュ

えふえふ「プランクトンをおうようしての・・・『シャボンランチャー』!」ポアポアポア

静<スゲエ!

じょりん「なにィー!?えふえふそんなこともできるのか!」

えふえふ「フフン」

じょりん「っく・・・このままではオネーサンのたちばをえふえふにうばわれる・・・ほら、しずかみて」

静<?

じょりん「あやとりだー!どジャあァァァ~ン!」ジャーン

静<・・・

えふえふ「そこそこってかんじだな」

じょりん「っく・・・シャボンランチャーのあとにはインパクトがなかったか・・・」

静<ウー

えふえふ「おっ?あたしのほうにすりよってるなー」

じょりん「なッ!?しずかッ!あたしのほうがオネーサンだぞ!」

静<ヤー

えふえふ「こどものじゅんすいなめには『いいひと』がみきわめられるみたいだなー」ウシャシャ

じょりん「っく・・・しずか!ほらッ!こっちだ!こっちこっちオアアー!」

静<ヤー!

65: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/11(水) 23:35:09.48 ID:+Rg0fcYL0
えふえふ「ほらしずか、シャボンランチャー!」ポアポアポア

静<スゲエ!

えふえふ「プランクトンをおびてるからわれることなしッ!」

静<ヤベエ!

じょりん「グムー・・・なんとか・・・しずかのきをひけるものはないのだろうか・・・」



<ピンポーン

じょりん「あ、だれかきた」タタタ

えふえふ「じょりん、ちゃんとだれかかくにんするんだよ」

じょりん「はいはい、っと」

じょりん「あ、たくはいびんのひとだッ」ガチャ



サンドマン「・・・配達の完了のために・・・父さんや祖先たちの年金のために・・・東方さん俺にハンコとサインを与えてくれーッ!」

じょりん「いつもゴクローサン。はいハンコ」ポン

サンドマン「感謝する。今後も『砂(サンド)急便』をごひいきに」

じょりん「なんでいつもはいたつやさんははしってとどけてるの?」

サンドマン「この方が速いからな・・・俺はアメリカを横断したこともある」

じょりん「へー。サンドマンすげー」

サンドマン「サンドマン?・・・それは白人が勝手に聞き間違えただけ・・・直訳はサ――」バタン



じょりん「あのひとはなしがながい」

えふえふ「たくはいびん?」

じょりん「うん。なんかいっつもはしってるひと」

静<ヤベエ!

70: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/11(水) 23:53:24.05 ID:+Rg0fcYL0
えふえふ「なかはなにかな」

じょりん「あける」バリバリ

じょりん「あ、これジョースケがネットでちゅうもんしてた『ちょうぞうかどう』とかいうフィギュアだ」

えふえふ「おー、かっこいいな」

じょりん「なんかパーツがいっぱいある。でもかっこいいなたしかに」

静<!

 ガシイ!

じょりん「あっ!しずかッ!それはあたしのだぞッ!うばうんじゃあないッ!」

えふえふ「ジョースケのだけどな」

じょりん「こらしずかッ!かえしなさいッ!」グイグイ

静<ヤー!

じょりん「オネーサンのいうことがきけないの!?」

静<ウー!

えふえふ「じょりん、オネーサンならゆずってあげなよ」

じょりん「ええー・・・だってこれかっこいいおもちゃだし・・・」

えふえふ「しずかもきにいってるみたいだし」

じょりん「・・・う・・・」

静<・・・

じょりん「しょォーがねーな。あたしはオネーサンだからな。しずかにゆずってあげる」

静<!

じょりん「たいせつにあそびなさい」ナデナデ

えふえふ「フフ・・・じょりんすっかりオネーサンだな」

静<ウー

じょりん「!」

えふえふ「じょりんにすりよった!なついたんじゃあないの?」

じょりん「・・・」ナデナデ

静<ウー

じょりん「・・・へへ」

79: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/12(木) 22:31:27.06 ID:zrlPDnha0



ジョセフ「フゥーッ・・・こんなもんじゃろ」

仗助「張り紙はとりあえず終わったがよー、なんで『心当たりのある方』からの連絡先がウチなんすかねェ~?ッ静の家族がこれ見たら俺の家に連絡してくるんでしょ~?」

ジョセフ「そりゃあお前さんなら誰よりもこの重役を任せられるからじゃよ」

仗助「グ・・・そーいわれると・・・悪い気はしないっすけど・・・」

 Prrrrr

ジョセフ「おっと、ケータイに電話じゃ」

仗助「ジジイ、ケータイなんか扱えるのかよ」

ジョセフ「わしを誰だとおもっとる。ジョセフ・ジョースターじゃよ?えーっと、通話ボタンを押して、もしもォ~し?」

承太郎【ジジイ、今どこにいる】

ジョセフ「おお、承太郎か。わしゃ今仗助と一緒に杜王町で色々やっとるよ」

承太郎【静の件か?】

ジョセフ「うむ。今張り紙を張り終えたとこじゃ」

承太郎【そうか。じつは静の家族を見つけ出せるかもしれない男に心当たりがある。これからそっちへそいつらと行くから、待ってろ】

ジョセフ「お?そんなことできるのか」

承太郎【アンジェロ岩の前でな】ピッ

ジョセフ「仗助、アンジェロ岩ってどこじゃ?」

仗助「ああ、あっちっすよ。そーいやあジジイのスタンドで静の家族を念写ってできねーのか?」

ジョセフ「無理じゃった。たぶん、どういう人物かのイメージがないからかのう」

仗助「ふーん」



 ―――・・・・・・・・・

ポルナレフ「で、ジョースターさんはモリオーチョーにいるんだな?」

承太郎「ああ、それじゃあ行くぞ皆」

ポル「フヘヘ、とうとう『この日が来たか』ァー。ジョースターさんのリアクションが楽しみだぜェー」

?????「どれほどこの日を待ったことか・・・」

???「久々ですね・・・本当に・・・」

???「・・・」

80: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/12(木) 22:51:33.73 ID:zrlPDnha0
仗助「ここで承太郎さんと待ち合わせなんスね」

ジョセフ「ウム、なにやら静の家族を見つけられるかもしれないと言っておったが・・・」

仗助「もし見つかったら、どーすんだ?」

ジョセフ「・・・それは本人達と話をするしかあるまい。わしの勝手で人の子を奪う権利などないわい」

仗助「・・・」

ジョセフ「・・・おっ、来おった来おった。あれは承太郎じゃな。・・・ん?・・・思ったより大人数じゃの」

仗助「まだ遠目だが、大人の男が数人・・・?」

ジョセフ「・・・・・・ッ!?・・・あれはッ!?そんなッ!?まさかッ!」

仗助「お、おいどーしたジジイ!震えてるぞッ!?おい!?」

ジョセフ「そんなッ!『そんなことはありえないッ!』・・・奴らは・・・これは・・・わしの幻覚か?スタンド攻撃でも受けてるんじゃあないのかッ!?」

仗助「落ち着けッ!おいッ!何をそんなに汗だくになってんだ!」



承太郎「待たせたな」

ポル「ヘイ、ジョースターさん。ど~したんだ?そんなハトが口の中に入ったみてーな顔して」ウシシ

ジョセフ「お前達は・・・お前達は死んだはずのッ!『DIOとの戦い』の中、敵スタンド使いとDIOとの戦いで命を落としたはずのッ!」





ジョセフ「モハメド・アヴドゥル!花京院典明!イギー!」



アヴドゥル「YES!WE ARE!」バァーン!

花京院「チッチッチ♪」バァーン!

イギー「(`・ω・´)」バァーン!

84: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/12(木) 23:08:12.07 ID:zrlPDnha0
ポル「さ、ジョースケ、さっさとお前の家にいこーぜ」

アヴ「私もヒサビサに徐倫に会いたくてうずうずしているよ」

花京院「僕は2カ月ほど前に会ってるからそれほどでもないけどね」

承太郎「夏の間は花京院が徐倫の子守だったな」

イギー「(^ω^)」
ポル「ずりーなあ。ま、俺はこないだ日本で遊んだがな」

アヴ「なんだ、私だけご無沙汰だったのかい?」

花京院「なら今回はアヴドゥルに優先的に徐倫をゆずるとするか」

承太郎「人の子をおもちゃみたいに言うんじゃあない」

 ドワッハハハハハ!



ジョセフ「待てと言っとるんだオノレらぁぁぁーーーーーッッッ!!!どーゆーことだぁーーー!一から説明しろォォォーーーッ!!!」

仗助(ジジイがマジだ)

88: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/12(木) 23:19:20.12 ID:zrlPDnha0
花京院「フフ・・・冗談ですよジョースターさん。お久しぶりです。本当に・・・」

アヴ「私はジョースターさんと同じ、腕は義手になってますよ。まあ両腕ですがね」

イギー「(´・ω・`)」

ジョセフ「お・・・おぬしらは・・・生きとったのか!?・・・ど、どういうことじゃこれは!花京院!お前はDIOのスタンドをくらって・・・」

花京院「ええ、腹に大穴があきましたね。ですが、助かったんです。ジョースターさんもDIOに血を吸われ、とても危険な状況だったと聞きます」

花京院「承太郎がDIOを倒した後、ジョースターさんは救急車に乗せられ、承太郎と共に病院へ向かった。その道中であなたは意識を取り戻した」

花京院「その間、ポルナレフはどうしていたと?」

ジョセフ「ポルナレフは・・・確か(後で聞いた話じゃが)DIOを襲撃したが失敗し、重傷を負ったと・・・」

花京院「ええ、ですがDIOを倒した後、承太郎はポルナレフと合流し、役割を分担したんです。承太郎はあなたの救助を、ポルナレフは僕の救助をね」

ポル「俺は確かにケガをしていたが、重傷ってほどじゃあなかった。だから花京院を助けに行ったのさ。・・・ほぼ瀕死だったがな・・・」

ポル「俺じゃあどうにも手に負えず、花京院の命の灯は消える寸前だったが・・・そこで俺の知人の『ホット・パンツ』というスタンド使いが偶然にも近くにいたんだ」

ポル「そいつのスタンドは『肉を奪ったり、補充したりできる』能力。花京院の腹部の穴をそのスタンド能力で治してもらったんだ」

ポル「だがそれでもスデにかなりの時間が経過していて依然危険な状態だった。俺は花京院をネアポリスにいる知り合いの医者のトコへ連れていき、2週間後花京院は意識を取り戻した」

ポル「俺は空港で承太郎とジョースターさんと別れてスグ後に花京院をネアポリスに送ったのさ。それまでの間花京院にはその辺のカーテンを巻いて、応急手当をしておいた」

ジョセフ「・・・そ、そんな・・・あの状況で花京院が助かったのか?・・・とても信じられん・・・」

花京院「それはそれは」

ジョセフ「あ、いや、別に悪い意味じゃあないぞ」

91: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/12(木) 23:33:45.30 ID:zrlPDnha0
 ―――・・・ネアポリスのとある病院

花京院「―――・・・・・ッ・・・ハッ!・・・こ・・・ここは?・・・・・・」

グレゴリオ「・・・ム、気がついたか」

花京院「・・・あ、あなたは?」

グレゴリオ「私は医者だ。友人が君をここへ連れてきたから治療しただけだ。かなり危険だったが・・・黄金の回転からの無限エネルギーのおかげで君は助かった」

花京院「・・・?・・・ど、どういう・・・」

グレゴリオ「待っていろ。彼を呼んでこよう」



ポル「花京院!意識が戻ったか!」

花京院「ポルナレフ!君が僕を!?こ、ここはどこなんだ!ジョースターさんと承太郎に伝えてくれッ!DIOのスタンド能力は時を――」

ポル「もういいんだ花京院。終わったんだ。DIOは倒された」

花京院「止め・・・・・・え?・・・DIOを・・・倒したのか?」

ポル「承太郎がやっつけてくれたぜ。ジョースターさんも無事だ。お前のおかげだ花京院・・・お前がDIOのスタンドの謎を解き明かし、ジョースターさんに伝えた」

ポル「そしてジョースターさんが承太郎に伝えたことで、承太郎は『止まった時の世界』を認識し、DIOを倒すことができた。お前のおかげだぞ花京院」

花京院「・・・・・・それは何よりだが・・・ここは?」

ポル「ネアポリスの病院だ。ここの医者、さっきのヒゲのおっさんは俺の友人の父でな」

花京院「・・・全て・・・終わったんだな・・・本当に・・・・・・」グスッ

ポル「・・・おいおい、泣くんじゃあないぜ」

花京院「うう・・・僕は・・・うう・・・・・・」



グレゴリオ「・・・」

ジャイロ「父上?何をなさってるんです?病室の入り口のそばで立って・・・」

グレゴリオ「・・・ジャイロ、お前にも『心の友』をいつか見つけられるといいな」

ジャイロ「は?」

92: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/12(木) 23:44:27.75 ID:zrlPDnha0



花京院「――ということです」

ジョセフ「いや、無理やりだがまあ納得しておこう。イギーはどうなんじゃ?ポルナレフを助けるために力を使い果たして力尽きたとか・・・」

イギー「Σ(`・ω・´)!」

ポル「イギーは花京院よりもカンタンな話ですぜ。あのヴァニラとかいうDIOの手下のスタンド使いを倒した後、イギーの様子を見た。もう心臓は止まっていたがな・・・」

ポル「だが、イギーは力尽きただけで、まだ無事なハズだと俺は信じて心臓マッサージを試みた。もう時スデに遅し・・・かと思ったが」

ポル「とっさだった・・・俺はジョースターさん達と出会う前・・・イタリアで出会った『奇妙な男』のことを思い出した。その男は『呼吸法』で『生命エネルギー』を練るとか言っていた」

ポル「その時まではこれっぽっちも信じちゃあいなかったが、その時俺はとっさにその男がしていた呼吸法のマネをしたんだ。すると・・・イギーに『生命の鼓動』が伝わった」

ポル「本当に妙な感覚だった・・・イギーの心臓は微弱ながらも動き始めたんだ。だが再起不能状態であることには変わりなく、俺は応急手当だけして、DIOの所へと赴いたってことさ」

ジョセフ「・・・それは・・・もしや『波紋』?・・・」

ポル「ああ。DIOとの戦いの後、イギーを花京院と同じく病院に連れてった後、イタリアのその男・・・メッシーナに会いにいった。感謝の思いを述べ、波紋を教えてもらったぜ」

ジョセフ(メッシーナ師範代・・・アンタ・・・こんなカタチでわし達を救ってくれるとは・・・)

ポル「以前にメッシーナの『波紋の呼吸』を見ていなかったら、イギーを救えなかったかもしれねえ」

イギー「(・ω・)?」

93: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/12(木) 23:50:20.69 ID:zrlPDnha0
ジョセフ「じゃが!じゃがじゃ!アヴドゥルはどー考えても無理があるじゃろッ!おぬしが言っておったんじゃ!敵スタンドに亜空間に放り込まれたと!」

ポル「ああ、敵は言った・・・『アヴドゥルは亜空間で粉微塵になった』と・・・・・・腕だけを残してな・・・」

ポル「だが、だ。イギリスの俺の友人のスタンド使いの能力を思い出したんだ。その男の能力は『あらゆる空間を突き抜け、次元をも突破する』エネルギー!」

ポル「道路をかっぴらいて地下水道へ降りることから、別の次元までも突き抜ける能力だった。その能力ならばアヴドゥルがばらまかれた亜空間へいけるんじゃあないか!」

ポル「俺はそのスタンド使いとエジプトのDIOの館へ行き、アヴドゥルを助けだしたのさ。ヴァニラは、アヴドゥルは粉微塵になったと言っていたが・・・」

ポル「ほんの少しでも期待を持って俺は行動した。その結果・・・」

アヴ「私は無事に戻ってこれた。というワケですよ」

ジョセフ「・・・・・・いや、話がぶっとびすぎじゃろ」

アヴ「フフ・・・ムリもない。私本人もそう思っていますからね」

承太郎「やれやれだぜ」

94: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/12(木) 23:54:33.24 ID:zrlPDnha0
 ―――・・・亜空間

アヴ(・・・ポルナレフとイギーは無事だろうか・・・・・・敵スタンド使いを倒せたのだろうか・・・)

アヴ(ジョースターさん・・・承太郎・・・花京院達はDIOを倒せたのだろうか・・・私にはもう・・・知る術はない・・・)

アヴ(この亜空間とやらは・・・・・・何もない・・・時間さえもないのだろうか・・・1秒が1時間、1日、1年にも感じる・・・)

アヴ(・・・このまま・・・この虚無の中で私は・・・どうなるのだろう・・・)



 チュミ

アヴ(・・・?・・・・・・なんだ?)



 チュミミ・・・

アヴ(なんだ!?この亜空間で『音がする』ッ!?ありえん!何だ!?敵のスタンドが・・・何か・・・)



 チュミミィ~ン!

 ガッシィ!



 ガパア!



アヴ「!」



ジョニィ「いたぞポルナレフ!本当に人がいたッ!」

ポル「アヴドゥル!無事かッ!」

アヴ「!?・・・こ・・・これは・・・・・・!?」

ポル「無事なら返事しろ!アヴドゥル!」

アヴ「・・・YES・・・I'AM・・・」

ポル「え、けっこう大丈夫?」

96: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/13(金) 00:03:33.86 ID:6HS5NlZI0
アヴ「――ということで、私は亜空間から救い出されたんです。DIOとの戦いから1週間後と聞いてます」

ポル「で、毎度のごとくネアポリスの医者のトコへ連れてって治療して、失った腕はSPW財団の義手ってことさ」

ジョセフ「・・・」ズルッ

アヴ「フフ・・・唖然としてますね」

ジョセフ「そりゃあそーじゃろおー!話がゼンブめちゃくちゃじゃあないかッ!誰がこんな経緯で『納得』するんじゃあー!」

ジョセフ「というか!なぜ今まで隠しておった!もうあれから12年ほどもたっておるじゃろッ!」

花京院「それはポルナレフの提案ですよ。以前にアヴドゥルの件をポルナレフに隠していたじゃないですか。それの仕返しということらしいですよ」

アヴ「承太郎は知っていたんですがね。徐倫とも何度も会ってますし」

ポル「にっしし。ジョースターさんったらい~いリアクションだったぜ~?」クククッ

ジョセフ「なッ!?12年も隠しておったというのかッ!?貴様という奴らはッ!」

承太郎「あまり後になって教えると心臓に悪いと思ってたがな」

アヴ「心臓発作を起こすんじゃあないかと心配しましたよ」

仗助「なんかシラネーっすけど、むしろボケが治ってしっかりしてますよ。今までで一番」

ジョセフ「お前らが無事だったのはいいが今まで隠しておったことと、助かった理由が納得できんだけじゃ!なんじゃポルナレフ色々できすぎじゃろ!」

承太郎「やれやれだぜ」

98: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/13(金) 00:27:29.37 ID:6HS5NlZI0
ジョセフ「結局アヴドゥルは粉微塵じゃあなかったということなのか?」

アヴ「ええ。念のため『魔術師の炎』で全身を守り続けていたんですが」

花京院「なんという持続力」

ポル「亜空間なんてどーゆー空間なのか意味わからんから細かいことなんかいいじゃあないか。さ、ジョースターさんも納得したとこで・・・」

ジョセフ「納得しとらん!絶対に納得しないぞわしはッ!」

仗助「あの~・・・静の家族を探せる人っていうのは」

ポル「お、そうだったナレフ」

アヴ「ああ、私だ。君が仗助くんだね。ジョースターさんの隠し子・・・フフ、まったくジョースターさんもすみにおけドゥルだな」

ジョセフ「うるせー!」

花京院「まさかDIOとの戦いの旅の前に日本人との間に子を・・・本当にすみにおけ典明ですね」

ジョセフ「お前らフザけてんのかッ!?」

イギー「(`ω´)」プ・・・

ジョセフ「てめッ!コンニャロー!」ガシイ!

承太郎「おいおい、イギーにあたるんじゃあないぜ」

仗助「どんどんジジイが元気になっていってる。・・・ってそうじゃあなくって!話が脱線しまくってるッスよ!」

アヴ「そうだった。私は占い師でね。ある程度は把握できそうだ」

仗助「占い~?それって・・・不確かなんじゃあないんすか?」

アヴ「どうかな?私の占いの腕を知らないからそんなことが言えるんだよ」

承太郎「アヴドゥルの占いはそこそこだぞ」

仗助「へ~」

アヴ「だが・・・この職業をしていると、とあるものが買えなくて困ってね」

仗助「かえないもの?」

アヴ「占い雑誌。『うらない』からね」

仗助「」

アヴ「・・・ん・・・ダメだったか?」

承太郎「アヴドゥル、お前性格変わったんじゃあないか?」

99: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/13(金) 00:48:18.18 ID:6HS5NlZI0

 ―東方家―

静<ウー

じょりん「ずいぶんおとなしくなったなー。やっとあんしんしたってとこかな」

えふえふ「それにしてもジョースケもジョセフジジーもおそいね」

じょりん「なにかあったのかも・・・てきスタンドつかいとかッ・・・」

えふえふ「このへいわなまちで?」

じょりん「・・・そだね。ここへいわだもんね」

えふえふ「ん?・・・ねえじょりん・・・まどのそとみてみ」

じょりん「へ?・・・あ!じょうばしてるひとがいる!」

えふえふ「こんなまちなかで・・・あやしい」

じょりん「まかせろッ!あたしがはなしきいてくる!えふえふはここでしずかとおとなしくしてろ!」

静<ミー





?????「ふゥ~・・・どうやら温暖な町みてーだな。今回はこの町で泊まるとするかぁ。日本は快適だからいいぜェ~」

じょりん「ちょっと!そこのじょうばしてるひと!」

?????「あン?・・・おっと、これはこれはお美しいレディーじゃないか。俺に何か用かい?」

じょりん「レディーだなんて・・・わかってるじゃないの。あんたなにもの?」



ホルホース「俺ぁホルホース。世界中を放浪してるナイスガイさ」

112: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/13(金) 23:30:57.86 ID:MC2t/8Ck0
じょりん「ほるほうちゅう?」

ホル「ホルホースだぜ、ベイビー。お穣さんはココの人かい?」

じょりん「まーな」

ホル「俺は12年ほど世界を旅してまわってる流れ者でなあ。この町に宿ってェのはあるかい?」

じょりん「もりおうグランドホテルならあっちにあるよ」

ホル「ほっほ~、サンキュー。しばらくはそこに泊まるとすっかあ。ここは居心地がイイからなー」

じょりん「でしょ?もりおーちょーはイイとこ」

ホル「だな。日本はイイとこだぜェ~。ココなら『俺の相棒』も見つかるかもな~」

じょりん「?」

ホル「っへへ、お穣ちゃんには全然理解できないかもしれねーが、俺ぁ『一番よりNo,2』が座右の銘でな。俺と『イキピッタリジャストフィット』な相棒を探してるのサ」

ホル「つまりは『ビジネスパートナー』というか、『セコンド』というかな。そーゆー奴を探してるんだ」

じょりん「フーン、ぜんぜんなにをいってるのかしらんが、イイひとがみつかるといいねッ」

ホル「おう!アリガトよ。アンタはこの町で俺の最初の『トモダチ』だ。感謝するぜ」

じょりん「おッ、そお?」

ホル「そおーさ。何か困ったことがあったら俺を呼んでくれよ。すゥぐにやってくっからな。じゃあな!ハイヤー!」ヒヒーン!



じょりん「かわったひとだなー」

114: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/13(金) 23:41:12.90 ID:MC2t/8Ck0
じょりん「ただいまー」バタン

えふえふ「おかえりー」

静<オキャーリー

えふえふ「なんだった?」

じょりん「ともだちになった」

えふえふ「え、すごいなじょりんは」

じょりん「むふふん。ホルホースっていってた。なんかたびしてるんだって」

えふえふ「へー、かわったひとだね」

じょりん「イグザクトリー。そのとおりでございます」

静<イグザー




 ―――・・・・・・・・・

???「見つけたぞ・・・クウジョウジョリーン・・・・・・この家に入ったな・・・」

???「俺が貴様を『手に入れる』。そして俺こそが誰よりも一番だと証明してやるッ」



ディエゴ「このディエゴがッ!Dioがなッ!」

118: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/14(土) 00:12:04.43 ID:VG6LAskX0
―――前日・・・SBR(Steel Ball Runrunland)

ジョニィ「――でね、徐倫ったらモノスゴク速くってさ!ほんとーに5歳なの?って疑いたくなるくらいだったよ!」

Dio「フゥーン・・・」

ジャイロ「・・・」モグモグ

ジョニィ「ジャイロったら鉄球でマントを帆にして加速したり、僕だってスタンドを使ったりしたんだけどね、それでも徐倫の馬はスゴク冷静に走って、まるでプロの騎手だった!」

ジョニィ「ポルナレフや仗助達とスゴい大混戦だったけど、徐倫がイチバンだったんだ!すごいよなあ、まだ5歳なんだぜッ?」

Dio「へェー・・・」

ジャイロ「・・・・・・ジョニィよォ~・・・一つ・・・気になってることがあんだよ・・・ズーットな・・・『なんでゴジラはトーキョーをぶっ壊すのか』とかじゃあねーぞ」

ジョニィ「なんだいジャイロ。今Dioに徐倫達とのレースのことを話してるのに」

ジャイロ「なんで・・・Dioのヤロォ~がココにいんだ。なんでバンメシをDioのヤローと一緒に食ってんだッ!なんでだッ!」

ジョニィ「そりゃあ僕が夕食に招待したからじゃあないか。何を言ってんだ?記憶を置いてきちまったのかい?」

ジャイロ「そーじゃねーだろーーーッ!だ!か!ら!なんでDioのヤローをバンメシに招待してんだぁーーー!」

Dio「うるさいぞッ!俺だってなぜこんなトコに呼ばれたりしなければならないんだッ!」

ジャイロ「てめェもてめェで何リチギに来てんだよォーーー!」

Dio「お前達が負けたというから来てやったんだ!それが5歳の子供に負けただとッ!?ハッ!鼻で笑っちまうなァ~!?それでも騎手か?馬はすきか?馬車は引かないという意味だが?」

ジャイロ「オモテでろテメーッ!」

 ガタン!

ジョニィ「やめろ二人ともッ!今は夕食の時間だッ!父も言っていたぞ!食事はギョーギよくってな!ジャイロ、Dioは僕が話をしたくて招待しただけだ」

ジャイロ「ッグ・・・」

ジョニィ「Dio、徐倫達は素晴らしい人達だし、僕とジャイロは徐倫に負けた。それだけの話だ。何もケンカする必要などないだろ」

Dio「・・・フン。貴様等がシロートに・・・しかも子供に負けるなんてな。アメリカ横断ウルトラレースで一緒に優勝を競った騎手同士としてはずかしいくらいだ」

ジャイロ「ウルセー。それとこれとはカンケーねーだろ。それに優勝したのはポコロコだったじゃあねーか。さもお前さんが優勝したみてーに言ってるがよー」

Dio「ック・・・フン!」



 ―――・・・・・・・・・

Dio「あの二人に勝ったクウジョウジョリーン・・・そいつに俺が『勝てば』、俺が一番であることの証明になるッ」

Dio「クウジョウジョリーンを『部下』にすれば俺が奴らよりも『上』であることとなるッ!繰り返すぞ!『部下』だ。自分に言い聞かせてるんだがな」

Dio「あの家に入っていったクウジョウジョリーン・・・奴を我がものとするッ!覚悟はいいかァー!行くぞ『シルバー・バレット』!」

シルバーバレット「エー・・・」

135: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/14(土) 23:06:50.00 ID:qyZ0QQT30
じょりん「ジョースケもジョセフじーちゃんもおそいなー」

えふえふ「ははうえはきょうはかえってこないんだっけ?」

じょりん「だな。だからきょうはジョースケのメシだ」

えふえふ「ちゃんとくえるものだといいね」

静<エー



 ピンポーン

じょりん「またおきゃく?なんかひとがたくさんくるなあ」

じょりん「・・・?」

えふえふ「どした?」

じょりん「しらないひとだ・・・あのー、どちらさんですかあ?」

Dio「ディエゴと言う者だが、クウジョウジョリーンはいるかい?」

じょりん「あたしだけど」

Dio「ジョニィとジャイロを覚えているかい?SBRで会ったと聞いたが」

じょりん「!ジョニィとジャイロ!ふたりはともだち!」

Dio「俺はジョニィとジャイロの知り合いでね・・・二人が君を呼んでいるんで、ついてきてくれるかい?」

じょりん「ふたりが?はーい」ガチャ

Dio「LLLOOOLLLYYYYYYYYYEEEEEEEEEEEEEE!!!」ドガォン!

じょりん「!?」

えふえふ「じょりん!?」

静<ゲェー!

136: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/14(土) 23:16:54.37 ID:qyZ0QQT30
Dio「『とらえた』ぞッ!クウジョウジョリーンを捕獲したッ!シルバーバレット!行くぞッ!離れろッ!すぐに走るんだァァァーーーッ!」

シルバーバレット「・・・ヒクワー」ザパラ!ザパラ!

じょりん「なに!?なになに!?」

えふえふ「じょりん!たいへんだ!じょりんがゆうかいされたッ!」





噴上「フゥー・・・今日もたくさんDVDをかりたぜ~。さて、どれから見るかなあ~・・・『モダンタイムス』?『ローマの休日』?『アメイジングスパイダーマン』?」

噴上「どれから見っかなァ~・・・・・・ン?・・・あれは・・・馬か?こんなトコで?しかも・・・あれは!?馬に乗ってる奴が抱えてるのは『徐倫じゃあないか』!?」



Dio「LLLRRRYYYYYYY!このままウチまで走り切ればッ!クウジョウジョリーン!貴様は我がモノだァーーーッ!」

じょりん「もしかしてアンタ、ゆうかいはん?」

Dio「もう遅いッ!脱出不可能よォーーー!」



噴上「『ハイウェイスター』ッ!」ドギュン!

じょりん「!ユーヤ!」

噴上「徐倫!今助けてやるッ!・・・ック!だが『ハイウェイスター』は時速60Kmッ・・・ヤツの走行スピードに追い付けないッ!」

Dio「無駄無駄無駄ァーーーッ!このDioに追いつけるものかァーーーッ!スデにッ!スデにクウジョウジョリーンは俺のモノよォォォーーー!」



 ガン!

Dio「!?何ッ!?シルバーバレットに並走して・・・並んだ!?何だッ!?何者だ貴様ッ!?いきなり・・・どこからッ!?騎手かッ!?」

じょりん「!」



ホル「俺の『トモダチ』をさらおうなんざあ、いい度胸じゃあねえか。えェ?まだそう遠くまで行ってなくて正解だったぜ・・・大丈夫か徐倫」

じょりん「ホルホース!」

137: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/14(土) 23:39:50.00 ID:qyZ0QQT30
ホル「『皇帝』ッ!」メギャン!

ホル「ブチまけやがれ・・・ッ!」ドバ!

Dio「ッ!」ガン!

ホル「ナニッ!?」

Dio「無駄無駄無駄ァーーー!このDioのスタンドは『恐竜化』ッ!恐竜の『無敵の動体視力』ッ!このDioに銃弾など当たるかァーーー!」



じょりん「・・・なにかしらんが・・・『つまりてきでいいんだな?』、『おまえは』」

 シルシルシル

Dio「ッ!?なんだ!?何をしてッ・・・」

じょりん「アンタのみみに『糸』をもぐりこませた。そして、おもっきしひっぱってやる」グイィ!

Dio「アガバァァァーーーーーッッッ!!?」ボーン



噴上「!ヤツが落馬したッ!『ハイウェイスター』!今だ!」ドギュン!

ホル「ナイスだぜ徐倫ッ・・・オシオキは俺に任せなッ!」



Dio「なッ・・・ナンだとッ!?このDioがッ・・・耳鳴りがするッ!頭痛もだッ!・・・落馬しただと・・・この・・・」

 ギュン!

Dio「ッ!?ナニ・・・が・・・身体から・・・体力が・・・」

ハイウェイスター『貴様の養分を奪わせてもらう。徐倫を誘拐なんぞ・・・いい度胸だッ』ズギュンズギュン

Dio「ナァニィィィーーー!?」



ホル「おっと、もう先客がいたか。だがな・・・俺だってアタマきてんだ。『トモダチ』を誘拐しようなんざもってのほかだが・・・レディーを誘拐しようとは・・・脳みそブチまけさせてやるぜ」

 ドバドバドバ!

Dio「LOLLLLLYYYYYYYYEEEEEEEEEEEEEE!」ボゴオ!



じょりん「なんかしらんが、みんなやりすぎじゃあないの?そのへんでいいじゃん」

ハイウェイスター『・・・ソウカ?』

ホル「・・・徐倫がそう言うなら・・・だがダメ押しにもう一発蹴りいれてやるッ」ボゴッ

Dio「LOLIッ」ゲッバアー

138: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/14(土) 23:46:52.77 ID:qyZ0QQT30
噴上「追いついたぜ・・・無事か徐倫」

じょりん「うん、ユーヤのスタンドとホルホースのおかげ」

噴上「ホルホース?」

ホル「俺のことさ。おまえさんも徐倫の友人ってとこか?」

噴上「そんなとこかな・・・アンタもスタンド使いだったか。俺一人じゃ徐倫を救えなかったかもしれない。感謝するぜ」

じょりん「そいえばホルホースはなんでアタシのなまえしってたの?いったっけ?」

ホル「そこのロリコンゲス野郎が『ジョリーン』とか言ってたからな」

Dio「・・・LOLY・・・・・・」ヒクッ

ホル「徐倫よ、こーゆー吐き気をもよおす邪悪な奴には気をつけな」

じょりん「ウン!ありがとホルホース!ユーヤ!」

ホル「ところでユーヤとやら・・・お前さんのスタンド・・・優秀なスタンドみたいだな~」

噴上「時速60キロで自動追尾できるスタンド、『ハイウェイスター』だ。パワーはないがな」

ホル「ほっほほ~?俺の『皇帝』と相性いいかもしれねえな」

噴上「?」

ホル「イタリアで出会ったイルーゾォとかいうスタンド使いのスタンドも何か親近感沸いたが、アンタのスタンドとはうまくいきそうな気がすっぜ」

じょりん「ホルホースとユーヤのチームアップ?そいつあイイネッ」



Dio「ジョリーン・・・オマエハ・・・オレノモノ・・・・・・」

噴上「ところでこいつどうする?」

ホル「ほっときゃあいいじゃあねえか」

140: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/15(日) 00:27:21.96 ID:DbCv/rzO0
アヴ「ムーン・・・」ムムム

仗助「・・・どーっすか?」

アヴ「・・・もっかいやらせて」

仗助「いいかげんにしてくださいよォー!もう17回も占いやって、一回も結果でてないじゃないっすかー!」

花京院「アヴドゥルの占いでも答えが出ないとは・・・」

承太郎「よほど静の家族のことは謎、ということだな」

ポル「どーする?もう日も暮れてきたぜ?」

ジョセフ「今日はこの辺にしておこうかの・・・なんか色々あって疲れたわい」

イギー「(((´・ω・`)))・・・」プ・・・

ジョセフ「貴様ッ!なぜ震えてへをこくんじゃあー!」

花京院「イギーもずいぶんな年齢ですからね。犬としてはかなりの長寿なんじゃあないですか?」

アヴ「年をとるとそういう風にもなりますよ」

ジョセフ「ムショーに腹が立つわいッ・・・」

承太郎「それじゃあ仗助、家に帰ってやってくれ。徐倫とFFも待っているだろう。静もな」

仗助「え?皆さんは?」

花京院「僕達は杜王グランドホテルへ戻るよ。この大勢が君の家に行くのも迷惑だろうし」

ポル「また明日誰かが遊びに行くって徐倫に言っといてくれや」

アヴ「私が優先だぞ」

ジョセフ「静も一日任せるぞい」

仗助「うっす」

イギー「(`・ω・´)」プ・・・

143: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/15(日) 00:52:25.00 ID:DbCv/rzO0
仗助「はァ~・・・なんか今日は疲れたぜー・・・まあジジイがギャーギャー言ってて一番疲れたんだろーがな」

仗助「ただいまーっと」ガチャ



じょりん「あ!ジョースケ!おかえり!」

えふえふ「おかえりジョースケ!」

静<オキャーリー!

ホル「お帰りぃ~っと」

仗助「ドラァッ!」バグォン!

ホル「ザッパアーーーウ!?」

じょりん「!?ジョースケなにすんの!?」

仗助「なんでウチに不審者がいんだぁーーー!てめーら隠れろッ!俺がブチのめすッ!」

えふえふ「まってジョースケ!このひとはホルホースっていってあたしたちのトモダチなのッ!」

じょりん「そーそー!ふしんしゃじゃないよッ!」

仗助「あ・・・あァ~ン!?・・・」



 カクカクシカジカキングクリムゾンッ

じょりん「ということなのさ」

仗助「なるほど・・・徐倫を誘拐犯から救ってくれたんスか・・・どーもすんませんでした」ペコオー

ホル「効いたぜ・・・久々に効いたパンチだったぜジョースケ・・・まッ、俺にも非があるとも言えるかもな」

えふえふ「いきなりスタンドたたきこむジョースケはどーかしてるぜ」

仗助「うっ・・・いや、なんか色々あってよォ~・・・なんかもうとっさに・・・」

静<チュミミー

ホル「徐倫やFFが言う『ジョースケ』が帰るまでは俺が子守として待っててやろうと思ったんだ。おせっかいだったか?」

仗助「いえッ、とんでもないッス!」

ホル「そんじゃ、俺はそろそろ宿へ行くとすっかあ」

じょりん「えー、ホルホースとまってかないの?」

ホル「そいつあメーワクってやつだぜ。大丈夫サ、しばらくはこの町にいるつもりだからよォー」ナデナデ

じょりん「ムー」

仗助「いや、ホントすんませんした」

ホル「気にすんない。じゃあなァ、ベイビー」

じょりん「じゃーねー」

えふえふ「またなー」

静<チュミミィーン

144: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/15(日) 00:53:57.17 ID:DbCv/rzO0

 ―――杜王グランドホテル

承太郎「俺の部屋はこの1068号室だ。何か用があったら連絡しろ」

花京院「ああ、僕は他の階だ」

アヴ「私は離れた部屋」

ポル「俺ァ2つ隣」

ジョセフ「わしは下の方じゃ。・・・しかしなんでイギーの世話もせにゃならんのじゃ!」

承太郎「ペット可なだけマシと思うんだな」

イギー「(´ω`)=3」フー・・・

ジョセフ「なんでお前が『やれやれだぜ』って顔してんじゃ!ったく!」

承太郎「それじゃあな皆」バタン



ホル「フム・・・なかなかリッパな宿だな。えーっと・・・俺の部屋は・・・1069号室か。ここだな」

 バタン

161: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/15(日) 21:18:50.11 ID:CGHFsEsK0
ホル「ほほ~、いい部屋じゃあないか。やっぱ世界中旅してきたが、日本ってーのは清潔で便利でイイとこだよなァ~」

ホル「しかし『馬』を駐車場に止めれない点だけは不便だぜまったく。わざわざ『SBR』とかいう農場に預けて、ここまでタクスィーで来るなんて手間がかかるぜーッ」



 ―――アヴドゥル室

<ピンポ~ル♪

アヴ「ム、誰だチャイムを鳴らすのは・・・このドアののぞき穴から見てやる」ス・・・

ポル「―ッ!―ッ!」ベロォー

アヴ「ブッ!・・・ッククク・・・」

 ガチャ

アヴ「こらポルナレフ!何人の部屋の前で変顔しているんだッ!なぜ舌で後ろの方を示すみたいなフザけた顔してる!」

ポル「ウシャシャ!」ダダダ

アヴ「『魔術師の赤』は逃がさないぞ~!」ギャース!



ジョセフ「さ、この階が承太郎、ポルナレフ、アヴドゥルの階じゃったな。もいっかい承太郎と話をせにゃなら――」

 ダダダダダ!

ポル「ダーッハハハハ!アヴドゥルの奴が追ってくるゥー!でもオセエー!サボテンに激突してリタイアしちまうんじゃあないのかッ!?ダハハハハー!」ダダダダダ

アヴ「貴様ァー!なぜ私の従兄弟がアメリカ横断ウルトラレースでリタイアした経緯を知っているー!からかうんじゃあなーい!」ダダダダダ

ジョセフ「・・・ポルナレフとアヴドゥルが廊下で追いかけっこしとる?・・・まったく、イイトシした大人のやることか。修学旅行の学生じゃあるまいに・・・」

162: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/15(日) 21:29:17.78 ID:CGHFsEsK0
ジョセフ「・・・まあ・・・皆が無事だからこそこーゆーこともできるんじゃがな・・・フフフ・・・・・・おーいおまえら!あんまり騒ぐんじゃあないぞ!」

ポル「あ!隠し子持ちのジョースターさん!また日本で不倫するナレフか~!?」

アヴ「ダメですよジョースターさん。またスージーQさんが怒り爆発ドゥルですよ」

ジョセフ「てめェらぁーーーッ!チョーシこくんじゃあねェーーー!」

ポル「ダーハハハハハ!」ダダダ

アヴ「ドッハハハハハハ!」ダダダ



<ニゲルンダポルナレフー!ウゴアー!?ツマヅイタアー!

<ウルムド・アヴドゥルセンシュリタイアデース!ダーハハハハ!

<キサマー!マタンカー!



ホル「・・・うるせェ~なァ~・・・なんだなんだァ?誰かが外で騒いでやがんのか?ハッキリと聞き取れんが走りまわってんのかァ~?」

ホル「・・・黙らせてやる。何者か知らんが、このホルホースを怒らせたらどーなるか、教えてや――」



<ヤカマシイ!ウッオトシイゾオマエラ!

<!

<ガキジャアアルマイシ、シズカニシロ!ホカノキャクニメイワクダロ!



ホル「・・・ほ?静かになったか。誰か知らんが、注意してくれたみて~だな。ったく、もう一秒遅ければこのホルホースが怒鳴ってやったもんを・・・運がイイなまったく」

163: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/15(日) 21:39:21.44 ID:CGHFsEsK0
 ―東方家

じょりん「ジョースケ、バンゴハンはなに?」

仗助「ウゲッ!しまったァ~!色々あってすっかり忘れてたぜ~!お袋今日いねーんだった!」

えふえふ「エー!?まさかばんごはんナシとかいうんじゃあないだろうな!?」

静<フエー

仗助「い、いや!大丈夫だッ!こーゆー時こそ『レトルト食品』っつゥー人類の叡知が・・・」

じょりん「レトルトですまそうっての~?ジョーダンでしょ?」

仗助「え・・・ダメっすか?」

じょりん「おなかペコペコっすよ!もっとなんかない?」

仗助「・・・うーん・・・・・・じゃあ、ピザでも注文すっか?」

じょりん&えふえふ『イエアッ!YES!YES!YES!』





 ―数分後

ピンポーン♪

サンドマン「ご注文の品をお届けに来た・・・『サンドミックスデラックスピザ』2枚。温かい内に食べるんだな・・・食べれるならの話だが」

仗助「どーもッス」

じょりん「ありがとー!はいおかね!」チャリンチャリン

仗助「しっかし『サンドミックスデラックスピザ』ってーのはどーゆーもんだぁ?第一サンドって・・・砂か?どんな味がすんのかなァ~?」

サンドマン「『サンドミックスデラックスピザ』?それは白人が勝手に聞き間違えた品名・・・直訳は『サ――」バタン

じょりん「そんなことよりはやくたべよーぜっ!あついうちにたべないといみがない!」

仗助「それもそーっすね。今なんかしゃべってたけど、まあいいか」

164: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/15(日) 22:23:06.89 ID:CGHFsEsK0
仗助「FFは熱いピザ食えねーからジュースな」

えふえふ「ありがたい」

静<ウー

仗助「えーっと静のミルクは・・・ひと肌までぬるめるんだよな・・・これミスったらシャレにならんからこえーぜ」

じょりん「うっ!うまい!ジャリジャリとしたぐざいがはいっててまさしく『サンド』ってかんじで、すげーうまい!」

仗助「先に食ってんじゃねーよ!俺の分も残して・・・って2枚も注文したから十分か」

えふえふ「・・・」ジー

じょりん「!えふえふようにピザをれいぞうこにいれてさましてやるね」ス・・・バタン

えふえふ「え・・・それだとじょりんとジョースケのぶんがすくなくなるし・・・てまもかかる」

じょりん「なにいってんだ。ジュースだけじゃあものたりないでしょ。それにけっこうりょうおおいからダイジョーブだ」

えふえふ「じょりん・・・ありがと」

静<ムー

じょりん「しずかにはさずがにむりかな。まだミルクしかのめないもんな」

仗助「人肌の温度って・・・こんなもんか?うし、静、これ飲んでみ」

静<ウマー

仗助「お?うまいっすか?飲んでるなー。いい感じみたいだぜ」

じょりん「ホラえふえふ、もうあつくないぞこのピザ」

えふえふ「ありがと。・・・ム!うまい!すっげーうまいよじょりん!」

じょりん「ヘヘヘッ」

仗助「ピザなんて久々に食うぜー。トニオさんとこにピザ窯とかねーのかな?すげーうまいの作れそうだけど」

じょりん「?とにお?」

仗助「イタリア料理の店だ。すっげーうまいんだぜ?今度つれてってやるよ」

じょりん「うっしゃー!」

えふえふ「YES!YES!YES!」

165: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/15(日) 22:35:44.20 ID:CGHFsEsK0
 ―次の日

仗助「・・・つーことで、今日はイタリア料理を食いに行こうと思ってたんだが・・・承太郎さんの呼びだしで俺は出かけることになったッス」

じょりん「えー」

えふえふ「イタリアりょうりをたべにいこう!」

仗助「そーゆーわけにもいかんのですよ・・・静と一緒に留守番しててくれな」

静<ムー



ピンポーン♪

仗助「お?承太郎さんかな?」

 ガチャ

仗助「・・・?・・・・・・あのォ~・・・どちらさんスかァ?」

グロリア「コンニチハ。あなた・・・東方・・・仗助さんですよね?」

仗助「は、はあ」

グロリア「私グロリアという者ですけど、東方朋子さんのコトヅテでここに来ました」

仗助「お袋の?・・・どういう関係っすか?」

グロリア「私の母と朋子さんが友人でして・・・先日から家族で日本に観光に来てるんです。ジョースターと言う方が招待してくれたんですが・・・」

仗助(ああ・・・ジジイがお袋をウチから離れるようにするためにアメリカの友人を連れてきたって言ってたのはこの人らのことか)

グロリア「それで・・・ジョースターさんから聞いたんですが、この家には5歳くらいの子がいると聞いて」

仗助「ああ、徐倫とFFのことッスね」

グロリア「私の妹も5歳なんですが・・・ジョースターさんが『友達になれるんじゃあないか?』とおっしゃって・・・連れてきたんです」

仗助「へ?・・・」

グロリア「エルメェス、隠れてないで出てきなさい」



 ヒョコ

えるめぇす(5歳)「・・・」ジー



※エルメェスは原作では21歳だったり23歳だったりバラつきがありますが、このSSでは5歳ということで

169: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/15(日) 23:03:15.16 ID:CGHFsEsK0
仗助「この子ッスか?」

グロリア「はい、私の妹のエルメェスです。実は・・・少々荒っぽい性格で口数も少なくて友達がなかなかできないんです」

仗助「ハア・・・」

グロリア「で、ジョースターさんがココの家の子となら友達になれるかも、と」

仗助「ハア・・・」

グロリア「朋子さんとも話をさせてもらったところ、『OKOK!徐倫ちゃんとFFちゃんと仲良くしてね~ッ!』とのことでしたので、こちらにお邪魔させていただきました」

仗助「ハア・・・うちのお袋ってやつは・・・」

グロリア「ご迷惑かもしれませんが、妹を預かってもらえますでしょうか?」

仗助「・・・俺は構わないッスけど・・・本人はいいんですかね?」

グロリア「エルメェス?いいわよね?」

えるめぇす「・・・フン」

グロリア「いいですって」

仗助「今のが!?鼻であしらってるんじゃあないの!?」

グロリア「この子ったらあまのじゃくでして・・・じゃあエルメェス?お姉ちゃんは戻るけど、ここで遊んでもらってね」

仗助「え?ちょ、グロリアさん帰っちゃうんですか?」

グロリア「この子も一人で友達を作れるようにならないといけませんし、何より、ウチの母と朋子さん今かなり体調が悪いみたいで・・・介抱しないとならないので」

仗助「お袋達が?」

グロリア「昨晩はハデに飲んだそうで・・・」

仗助「・・・お互い大変ッスね・・・・・・あれ?エルメェスはどこいった?」

えるめぇす「シールをはった」ペタ

仗助「あ!もうあがってやがる!なんて物怖じしないタイプだ!」

グロリア「それじゃあお任せします。あ、あの子所構わずシール貼っちゃう子なんで気をつけてくださいね」

えるめぇす「シールをはった」ペタ

170: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/15(日) 23:18:44.80 ID:CGHFsEsK0
仗助「――っつゥーことで、徐倫、FF、こいつと仲良くしてくれ」

じょりん「あたしのなはくうじょうじょりーん!」バアーン!

えふえふ「フー・ファイターズ!わたしをよぶならそうよべっ!もしくはえふえふ!」バアーン!

えるめぇす「・・・」

仗助(エルメェスだけ温度差あるな~・・・むりもねー・・・むしろこの二人がテンション高いだけで・・・)

えるめぇす「えるめぇす・・・こすてろです・・・」モジッ

仗助(意外ッ!それはしおらしいッ!イメージと違うッ!)

じょりん「このこはしずか!」

静<ヤー

じょりん「えるめぇす!こっちきてあそぼーぜ!こっちこっちオアアー!」

えふえふ「いくぞオアアー!」

えるめぇす「・・・」トテトテ



仗助「・・・ま、なんとかなるかな。俺は行くッスからね~」

171: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/15(日) 23:43:38.72 ID:CGHFsEsK0
承太郎「仗助、大変だ」

仗助「開口一番なんスかもう・・・なんスかもう・・・ここんとこ色々なんスかもう!」

ジョセフ「静は元気にしとるか?」

仗助「話ぶったぎりますねジジイ。うん元気ッスよ。すげー元気」

花京院「今日はアヴドゥルが仗助くんの家に向かったよ。僕も行きたかったが・・・」レロレロレロ

仗助「さくらんぼレロレロしながらそういうこと言われるとスゲー不安になります。やめてくださいっす」

ポル「みてみろ仗助ッ!昨日マンガ描いたんだー!ホラッ!これを期に『ポルナレフランド』をおっ立てるぜ~!」

仗助「スケールでけぇっすね。つかうめえなッ!ポルナレフさんマンガ家になれるんじゃあねーの!?」

イギー「(`・ω・´)」ジョロロ・・・

仗助「こッ!?コイツ俺の脚にッ!?フザけんじゃあねーぞこらァッ!」

承太郎「仗助、問題発生だ」



仗助「なんなんスかッ!なんなんスかアンタらッ!いい歳した大人達なのにバラバラすぎてもうワケわかんねーッスよ!キレますよ俺ッ!」

ポル「フム、どうやら仗助には相当ストレスがたまってるらしいな」

花京院「君のスタンドでストレスを治したりできないのかな?」

承太郎「仗助、一大事だ」

仗助「はい、あと一回フザけたことぬかしたら俺キレます」

承太郎「落ち着いて聞け。『矢』の件だ」

仗助「・・・『矢』を盗んだスタンド使いの話ですか?・・・見つかったんですか?」

承太郎「どうやら『矢』が盗まれたというのは早とちりだったようだ」

仗助「」

承太郎「お前が『矢』が盗まれたとか言うから、勘違いしてしまったな・・・やれやれだぜ」

仗助「ッ」

172: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/15(日) 23:58:06.95 ID:CGHFsEsK0
ジョセフ「落ち着け仗助・・・過ぎたことをとやかく言うとる暇はないんじゃ。今は・・・とんでもないことになっておる」

仗助「もう一度言う。なんなんスか」

ポル「杜王町の浜辺・・・行けば理解できる」

仗助「・・・ハア・・・?」





仗助「こッ・・・これ・・・は?・・・」



承太郎「土が隆起している。妙な形にな・・・まるで目があるような見た目をしているから『壁の目』と呼ぶことにする」

仗助「『壁の目』・・・」

承太郎「この『壁の目』の土質は妙なモノでな・・・どうやら『矢』と似たモノらしい」

仗助「!?」

承太郎「『壁の目』の中から『矢』を見つけた。どうやら、誰かが『矢』をこの浜辺の土に入れたんだろう・・・それが影響して『壁の目』ができた」

ジョセフ「似たもので、アメリカに『悪魔の手のひら』と呼ばれる地がある。それは『矢』と同じように、スタンドを発現させる能力を持った地じゃ」

ジョセフ「とても不思議な地でな・・・一か所ではなく複数ある。その上、『土地が移動する』んじゃ・・・この世界は実に奇妙じゃのう・・・こんなものがいくつもあるんじゃから」

仗助「・・・ということは・・・この『壁の目』も・・・」

ポル「スタンドを発現させる効果をもってると見ていいだろうな~。『矢』の影響だろうがな」

仗助「どうするんすか?・・・これ」

花京院「聞くところによると、最近この杜王町ではスタンド使いによる事件があったそうだね。君や承太郎達が奮闘したと・・・そんな矢先にまたこんなものができたんだ」

承太郎「行く末を見なければならない。この『壁の目』がもたらすものが何かをな・・・つまりは、俺達はしばらくまだ杜王町にいなければならないということだ」

仗助「・・・」

承太郎「引き続き、徐倫達を任せるぞ仗助。俺達はこの『壁の目』を調べ、スタンド使いになった者がいないか調べる」

ジョセフ「静の家族も調べねばならんしな」

175: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/16(月) 01:05:28.73 ID:l6tYiqjl0
じょりん「ダー!またまけたあー!」LOSE!

えるめぇす「じょりん、アンタよわいな。16せん16はいだぞ」

えふえふ「『F-MEGA』、じょりんよわいんだよ。ほかのゲームもだけど」

じょりん「あたしはゲームよりじつぎのほうがつよいの!じょうばとか!キャッチボールとか!」

えるめぇす「じょうば?うまにのるのか?」

じょりん「そーだ!あたしはおとなといっしょにレースしてもイチバンだったんだからな!あたしもおとなだけど!」

えるめぇす「へー。5さいなのにおとなか?」

じょりん「ぴちぴちギャルよッ!」

えふえふ「こんどはなにしてあそぶ?とりあえずゲームかたづけよ・・・うわッ、これえるめぇすがやったの?コントローラー、シールだらけだよ」

えるめぇす「わるいかよ」

じょりん「なんでそんなシールはるんだよ」

えるめぇす「いいじゃあないか。アンタらもなんかあるでしょ、きにいってるもの」

えふえふ「みず」

じょりん「くびからペットボトルケースぶらさげてるもんな」

えるめぇす「だからなのか・・・じょりんは?」

じょりん「うーん・・・あたしはおとなだから、アンタたちみたいなコドモなしゅみはないなあ~」

えるめぇす「あたしのほうがせがたかいけどな」

じょりん「なッ」

静<プギャー

えふえふ「えるめぇすのいっぽんがちッ!」

じょりん「あッ、あたしのほうが・・・あたまいいもん!」

えるめぇす「どーゆーふーに?」

じょりん「いちたすいちはたんぼのた!」

えるめぇす「にかけるろくはじゅうに!」

じょりん「!?」

静<プギャー

えふえふ「じょりん0てんッ!」

じょりん「チッキショー!」

178: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/16(月) 01:42:31.51 ID:l6tYiqjl0
えふえふ「えるめぇすシールはりすぎ。いえじゅうシールだらけだよ」

えるめぇす「だめ?」

えふえふ「だめだろ」

じょりん「シールはりきって、『シールのふちのわく』のぶぶんまではるなんて、テッテーしてるなあ」

えるめぇす「シールははってこそいみがある」

じょりん「まったく、えるめぇすはこどもだなあ。えるめぇすはこどもだなあ」

えるめぇす「ム」

えふえふ「・・・オット・・・しずか、むこうにひなんしよっか」

静<ヒエー

えるめぇす「なんだじょりん、あたしがこどもだって?そーゆーアンタはどーなんだい?ん?」

じょりん「あたしはおとなだから、シールなんかそつぎょうした。おとなだから」

えるめぇす「おとなだったら、じてんしゃひとりでのれるんだな」

じょりん「っ」

えるめぇす「おとなだったら、かんじでじぶんのなまえかけるんだな」

じょりん「ぐ・・・」

えるめぇす「おとなだったら、オスシもさびぬきじゃあないのたべれるんだな」

えふえふ「あ、じょりんこないだジョースケがかってきたオスシ、サビいりだったからなきながらおこって――」

じょりん「アーアー!なんでもなーい!なんでもなーいぞー!」

えるめぇす「・・・」

じょりん「えふえふ!アンタはいらんこというんじゃあないッ!」

えふえふ「だってえるめぇすがかんちがいするかとおもって」

えるめぇす「だいじょーぶだよえふえふ。あたしゃハッキリりかいした。じょりんはまだまだコドモだってなー」

じょりん「おとなだ!きけんなものを『ふういん』したり、ゆうかいはんをやっつけたりしたんだからな!」

えるめぇす「え、それはふつうにすごい」

179: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/16(月) 01:58:49.67 ID:l6tYiqjl0
ピンポーン♪

じょりん「あ!おきゃくさんだ!このはなしはここでオシマイ!」

えるめぇす「うまくさばいたつもりか」

えふえふ「ひものぼうぎょにちからはいらないんだよ」

じょりん「はーい、あ!ブオトコだ!」

えるめぇす「え」

えふえふ「え」

静<エ



じょりん「そのブオトコとは!」

 ガチャ!

じょりん「モハメド・アヴドゥル!」



アヴ「YES!I'AM!」バアーン!

アヴ「チッチッチ♪」



えふえふ「ブオトコだ!」

えるめぇす「ブオトコだ!」

静<プギャー!

192: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/17(火) 22:02:09.11 ID:XwfZNesq0
じょりん「きょうはアヴドゥルがあそびあいてかー!」

えふえふ「このひともじょりんのしりあい?」

じょりん「うん、アヴドゥル。つーしょーブオトコ。パパのダチ」

えるめぇす「ひっでーつーしょーだな」

アヴ「あのなあ淑女諸君・・・いくら私でもブオトコと言われるのはちょいと心にグサっとくるんでね・・・やめてくれないか?」

じょりん「だってアヴドゥルっていいづらいし、ながったらしーよ」

えふえふ「いちりあるな」

えるめぇす「ここはりゃくしてアブオでいいんじゃあないか?」

アヴ「アブッ・・・」

静<アー

じょりん「うっしゃー!それじゃアブオ!なにしてあそぶゥー!?」

アヴ「・・・ふう、しょうがないな。どれ、君達、占いって興味ないかい?女の子は皆占いすきだろ?」

じょりん「やれやれだわ・・・」

えふえふ「ンなもんどーでもいいーっつゥーのッ」

えるめぇす「くそくらえバーカッ」

静<プギャー

アヴ「」

193: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/17(火) 22:12:37.43 ID:XwfZNesq0
アヴ「・・・イマドキの女の子ってこーゆーものなのかな?・・・難しいものだ」

じょりん「とにかくあそぼーぜ!」

えふえふ「アブオのて、きかいなの?」

アヴ「ウム、義手さ」ウィーン

じょりん「おー!」

静<オー

えふえふ「ろけっとぱんちできる!?」

えるめぇす「アホか。んなもんできるはずねーだろ」

アヴ「できるよ」ボシュウーーー!

じょりん「うでがとんだァー!」

えふえふ「きにいったーッ!」

えるめぇす「なんでそんなきのうがあんだよ!」

静<ヤベエ!

アヴ「しかも脳波コントロールできる!」ウィーン ヒュンヒュン

じょりん「うでがびゅんびゅんとんでる!」

えふえふ「きにいったーッ!」

えるめぇす「かがくのちからってすげー!」

静<スゲエ!

195: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/17(火) 22:31:30.67 ID:XwfZNesq0
アヴ「指がドリルのように回転する機能もあるぞ」ドルル

じょりん「うひょー!かっくいー!」

アヴ「これでチーズ削ったり、スパゲティ巻いて食べれるぞ」グルグル

えふえふ「す・・・すごい!ほしい!」

アヴ「後で歯磨いたり」ギャルル

えるめぇす「なるほど、スゲーうらやましいな。ところで、それってどこでつくられたもの?」

アヴ「SPW財団の設計で、製造は日本らしいな」

えるめぇす「さすがクールジャパンだな・・・」

じょりん「ねーねー!あたしにもそのメカほしい!」

アヴ「徐倫・・・これは私の腕なんだ。『義手』なんだよ。腕をガオンされたからな。君には承太郎とママからもらったリッパな腕があるじゃあないか」

じょりん「・・・うで」

アヴ「だから、この義手がほしいなんて言わないでくれ。君の腕が失われるなんて、私も他の皆も悲しむからね」

じょりん「ごめんなさい・・・」

アヴ「ウム、それじゃあSPW財団に『義手』じゃなくて『メカ手袋』でも注文しようか。それなら腕を失わなくてすむからね」

じょりん「!マジすかッ!」

えるめぇす「いいのかそんなの?」

じょりん「さすがアブオだなー!」

アヴ「・・・うん」

199: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/17(火) 22:53:45.11 ID:XwfZNesq0
えふえふ「そーだ!じょりんにおもちゃくれるかわりに、あたしたちでアブオをキレイにめかしつけてあげよう!」

アヴ「え」

じょりん「コーディネートってやつだな!」

えるめぇす「めめしいことがいいてえんなら、めかしつけてやんぜー!」

静<パミー

アヴ「・・・やれやれ・・・まあ、遊び相手として見てもらえるだけマシかな」



えふえふ「ふむ・・・このリボンはアブオにピッタリだ。あかととりのもようがなんともいえん」

じょりん「やっぱフリフリつきのふくはハズせないわよね~」

えるめぇす「ハートのシールいっぱいはってやるよ」ペタペタ

アヴ「さすが女の子だけあって、こーゆーのは手際がいいな。やはりコーディネートはこうでぃねえと」

静<サムー



えふえふ「できたッ!」バアーン!

アヴ「・・・どうかな?」

じょりん「うーん、ハッキリいっていい?キモチワルイ」

えるめぇす「うん。かおがこいのにフリフリのふくとか、リボンとか、ポーチとか、はきけをもよおすな」

えふえふ「そーお?あたしはこれ、まちにでてもフツーにイケるとおもうけどなー」

静<オエー

アヴ「・・・」

じょりん「そうかな?じゃあそといってみよっか?まわりのはんのうみてみよーぜ」

アヴ「え」

えるめぇす「めいあんだな」

アヴ「ちょ」

えふえふ「いこーアブオ!せっかくキレイになったんだからサ!」

アヴ「」プレップレッ・・・プレッシャア~ッ

202: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/17(火) 23:06:14.22 ID:XwfZNesq0
 ―――・・・・・・・・・

Dio「クウジョウジョリーン・・・俺はあきらめないぞ・・・必ず手に入れてやるッ・・・お前は我がものだッ・・・・・・」

Dio「前回は不意をつかれたが、今度は必ず奪うッ!俺だけが手に入れるッ!まずクウジョウジョリーンの動きを封じ!抵抗できないようにしてからだッ!」

Dio「フフ・・・後はここで、家の前で待ち伏せして・・・出てきたところを恐竜の速度で奪うのみッ!」

シルバーバレット「・・・」



 ガチャ

Dio「ッ!来たッ!玄関が開いた!来るッ!行くぞクウジョウジョリーンッ!」



アヴ「ホントにこのカッコで外にでるのかい?・・・できればもう勘弁してくれないかな?玄関を開けただけでかなりの好成績だと思うがね・・・」

えふえふ「えー?」

じょりん「まあ、かなりガンバッタよ」

えるめぇす「だれかにみられるまえにドアしめなよ。ヘタしたらタイホされちゃうぞ」



Dio「OOOOOEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!?」ドバアーーーッ!

Dio「なッ!?なんだあの・・・あれはナンダ!?見ただけで身体が・・・バラバラに崩れていくッ!?OOOOOUUUUEEEEEEEEEEEE!!!」



じょりん「ん?・・・いまなんかこえが・・・」

えるめぇす「おいおいマジか。だれかにみられたらコトだぞ」

アヴ「もういいだろFF。ウチに戻ってドア閉めていいよな?」

えふえふ「ブー。しょーがないなー」



Dio「うおおおおおおおお!?心の世界の俺が死んだッ!」

206: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/17(火) 23:46:12.74 ID:XwfZNesq0
仗助「フー・・・『壁の目』かァー・・・また杜王町に問題発生ってトコか・・・承太郎さんに加え、すげー人達がいるからなんとかなるとは思うけど・・・」

仗助「承太郎さんとポルナレフさん、花京院さんは『壁の目』について調べ、ジジイとイギーは静の家族探し・・・俺は家に戻って徐倫達の子守に戻りますよ~っと」



 ガチャ

仗助「ただい――」

アヴ「あ」

仗助「」

アヴ「いや、ちがう。待て。落ちいて話を聞いてくれ・・・今君は勘違いをしている。『なぜ自分の家に濃い顔の男がフリフリドレスを着て化粧しているんだ』と思っているだろう」

仗助「」

アヴ「これには理由がある。私は覚えているだろ?アヴドゥルだ。こんなカッコをヘンに思うのも無理はない・・・だが待ってくれ。事情が事情なんだ・・・君なら理解してくれるだろ」


仗助「」

アヴ「もちろんこれは私のシュミじゃあない。こういう役目はポルナレフの役だ・・・決して私じゃあない・・・だが仕方がなかったんだ・・・どうしようもない状況というやつだ・・・」



じょりん「あ!ジョースケおかえりー!」

仗助「」

じょりん「?」

アヴ「・・・いかん、心臓が停止している」

じょりん「え」

アヴ「『魔術師の赤』の腕で心臓をつかんで、心臓マッサージだ」ガッシイ!ドクンドクン

仗助「ッハ!・・・・・・お・・・俺は一体・・・」

207: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/17(火) 23:59:26.00 ID:XwfZNesq0
アヴ(また見られる前にご退場しよう)ソソッ

じょりん「ジョースケおかえり!もういえにいれるの?」

仗助「あ、ああ。とりあえずはな。お前らイイ子にしてたか?」

じょりん「あったりまえだろ!だれにもメーワクかけてないよ!」

えふえふ「ジョースケおかえり」

えるめぇす「おか」

静<オキャーリー

アヴ「っと、お帰り仗助くん」

仗助「あ、アヴドゥルさん。こいつらのメンドーみてくれてたんッスね」

えふえふ「あれ?アブオもうふつうのかっこうにもどったの?」

アヴ「もう勘弁してくれ」

えふえふ「ムー」

えるめぇす「えふえふのセンスはどーかしてるな」

じょりん「あたしもそーおもう」

仗助「あれ?アヴドゥルさん、腕がシールだらけですよ?」

アヴ「あ、エルメェスが貼ったの忘れてた」

えふえふ「えるめぇすのセンスもたいがいだな」

じょりん「あたしもそーおもう」

仗助「はがします?」

アヴ「・・・・・・いや、いいよ。このままで」

仗助「へ?なんでッスか?」

アヴ「・・・いいじゃあないか。こういうのも・・・ネ」

仗助「・・・」ニッ

208: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/18(水) 00:08:39.44 ID:GoNwx0pY0
アヴ「仗助くん、実は今日すぐ近くで『祭り』があるそうなんだ。行ってみないかい?」

仗助「マツリっすか~?」

じょりん「まつり・・・なんだっけ?」

えふえふ「たしかにんげんがかくせいするフェスティバルのこと」

じょりん「フェスティバル!」

えるめぇす「にほんのまつりはいったことないな」

アヴ「どうだい皆?お祭り、行ってみたいかい?」

じょりん「いくー!」

えふえふ「いくー!」

えるめぇす「・・・いく」

静<ウー!

アヴ「決まりだな。仗助くん、行こうじゃあないか」

仗助「うーん・・・しょーがねェーッスね~・・・あ、ついでだし俺のダチも呼んでいいッスか?」



康一【え?お祭り?皆が行くなら僕も行くよ】

億泰【この億泰サマがァ~?俺ァ不良なんだぜェ~?行くにキマッてんだろォ~~~!聞くまでもねーことだろうがーッ!】

209: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/18(水) 00:29:18.70 ID:GoNwx0pY0
 ドンチャンドンチャン ガヤガヤガヤガヤ

じょりん「うお~・・・すっげーひとだー」

えふえふ「ゆうがたからやってるもんなんだ。てっきりよるかと」

康一「日本の祭りって夕方から夜にやるもんだけど、アメリカとかだとちょっと違うんだろうね。テレビで見た分だと」

じょりん「ジョースケ!あれはなに?」

仗助「あれは『屋台』だ。食いもんとか色々売ってる店ってトコだな」

じょりん「ホットドッグうってるみせみたいなもん?」

仗助「アメリカ流で言うとそーかもな」

億泰「おいアヴさんよ~、俺ァあんまし財布の中身に自信がねーんだが・・・ソコんとこどーしましょーかね~?」

康一「億泰くんったら・・・すなおに『オゴってください』って言えないの?」

アヴ「心配ご無用だよ。子供達の分も私が持つから遠慮せずに買ってくれ」

億泰「ッシャ!」

仗助「マジっすか~?いや~ここんとこ出費がけっこうあってこまってたんすよ~」

アヴ「潜水艦1隻分くらいまでなら大丈夫だよ」

康一「静ちゃんもアヴドゥルさんに任せちゃって・・・ホント助かります」

静<ウー

じょりん「えふえふ!えるめぇす!あれたべよーぜ!あれ!」

えふえふ「まてよじょりんー!」

えるめぇす「ちょ・・・まいごになっちゃうよ・・・ゆっくりあるこ」

仗助「エルメェスの言う通りだぞ。迷子にならねーように気をつけろ」

じょりん「ったく、えるめぇすはかんじんなとこでオクビョーだな」

211: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/18(水) 00:45:08.44 ID:GoNwx0pY0
 ―かき氷屋―

じょりん「これはなに?」

仗助「かき氷っつって・・・まあ氷を食うんだ」

えふえふ「ん?・・・こおりたべてもおいしくなくね?」

康一「まあ言葉で言うとそーなるよね」

億泰「おめーらかき氷もシラネーのかよ。すっげーうまいんだぞ?」

えるめぇす「そこまでいうならたべてみたいな」

アヴ「うむ、私も食べたいし皆の分を買おうか。味はどれにする?」

じょりん「ブルーハワイ!」 えふえふ「メロン!」 えるめぇす「レモン!」

仗助「イチゴで」 康一「コーラで」 億泰「プリンで」

アヴ「じゃあ私は激辛にしよう」



ギアッチョ「いらっしゃいませ~・・・かき氷・・・食ってくかい~?」

じょりん「たべるたべる!」

えふえふ「おいしい?それっておいしい?」

えるめぇす「はやくあじをみてみたい」

仗助「おいおめーら、あんまりハシャぐんじゃねーぞ。まあ無理もねーか」

じょりん「はやくはやく!」ピョンピョン

ギアッチョ「・・・元気だなァ~・・・ホント、まるで『喉から手が出るほどほしい』って感じだね~・・・」



ギアッチョ「・・・『喉から手が出るほどほしい』ってよォ~・・・・・・すぐに手が出そうになるほどほしいってのはわかる・・・スゲーよくわかる・・・・・・」

ギアッチョ「だが『喉から』って部分はおかしくねーかァー!?なんで喉から『手』が出るんだよッ!ノドつまっちまうだろッ!意味わかんねーだろーがクソッ!」

ギアッチョ「ノドなら『舌』が伸びるほどとかの方がシックリくるだろォーが!喉からなんか出るってエイリアンかよッ!シガニー・ウィーバー呼んでこいやァー!」



じょりん「」

仗助「・・・グレート」

223: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/18(水) 21:52:45.58 ID:PB9+Qiht0
ギアッチョ「おまちどう・・・できたぜ~」ゴトッ

静<ビャー!

アヴ「うおおッ!?静くんが泣きだしたぞッ!?」

億泰「コイツがウルセーからだろ」

康一「急にあんな大声で何か言われたらそうなっちゃうよね」

静<ミャー!

 ドオーーーン!

アヴ「!?ま、まずい!静くんのスタンド能力がッ!と、透明になっていくッ!」

仗助「アヴドゥルさん!なんとか泣きやましてやってくださいッス!」

アヴ「泣きやんでくれ!アヴドゥルドゥルドゥルどぅ~るどぅるッ!」バアー

静<ドギャー!

 ドオーーーン!

億泰「悪化してんじゃあねーッスかー!」

康一「周りまで透明になっていくッ!」

アヴ「まずい!とにかく私はここを離れて、人がいないところへ静くんをつれていって落ち着かせる!仗助くん!これ財布!あずけるからな!」ポイ

仗助「あ・・・ハイ」

静<パミィー!

アヴ「うおおおおおおおお!?静くん~ッ!落ち着いてくれぇ~~~ッ!」ダダダ



億泰「ったく、人騒がせなかき氷屋だぜ~」

えふえふ「なんでギャーギャーいいながらかきごおりつくったの?」

ギアッチョ「・・・男の世界ってやつだ」

えふえふ「おとこのせかいか・・・きびしいな」

じょりん「しかたないなー。おとこのせかいならしかたない」

えるめぇす「どーしようもねーな。おとこのせかいだもんな」

仗助「おめーらドシタ?」

224: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/18(水) 22:05:45.47 ID:PB9+Qiht0
じょりん「う!うまい!」キーン

えふえふ「つめたい!」キーン

えるめぇす「あたまいてー!」キーン

仗助「お決まりのリアクションだな~」

康一「億泰くんのそれ、プリン味だっけ?どんな味がするの?」

億泰「おめー何いってんだ?プリン味はプリンの味に決まってんだろ~がよォ~。カレー味がイチゴ味なハズねーだろ~?」

仗助「次は何か食いたいか?それとも何か屋台見たいのあるか?」

じょりん「あれは!?あれ!」



 ―くじ グッド!―

仗助「『くじ』っすかァ~・・・まあいいんじゃあねーの?」

えふえふ「しょうひんはなに?」

康一「えーと、3等でテレビ、2等でパソコン、1等で旅行チケットだって」

仗助「旅行より他の商品のがいいかもしれねーな」

じょりん「くじびきさせてくーださい!」



ダービー「フム・・・お穣さん、くじ・・・引くんですか?・・・私は賭けごとが大好きでしてね・・・いわゆるヤミツキってやつでして・・・フフ・・・」

ダービー「この箱の中のくじを引いてください・・・アタリなら数字に応じた商品をさしあげましょう・・・ただし・・・ハズレなら・・・料金は倍になります・・・」

康一「倍!?」

億泰「ぼったくりじゃあねーのか~!?」

ダービー「ただくじをひくだけなんて面白くないじゃあないですか・・・ギャンブル・・・楽し~よォ~?・・・どーします?・・・お穣さん達・・・『賭け』ますか?」

じょりん「・・・」ドドドドドドドドドドド

えふえふ「・・・」ドドドドドドドドドドド

えるめぇす「・・・」ドドドドドドドドドドド



じょりん「いいわ・・・『わたしのおこづかいをかける』」

ダービー「グッド!」ニヤッ

仗助「金、アヴドゥルさんのだけど」

228: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/18(水) 22:38:00.15 ID:PB9+Qiht0
じょりん「むむ・・・」ガサガサ

仗助「徐倫、あんま時間かけてもかわんねーぞ」

じょりん「ジョースケはだまってて!」

仗助「ハイハイ・・・」



じょりん「これだッ!」バアーン!

じょりん「めくる!」ビリッ!

じょりん「ハズレだぁーーーッ!」ガーン!

ダービー「おっと・・・残念でしたねェ~・・・フフ」

えふえふ「こんどはあたしがやるッ!じょりんのカタキをとってやる!」ガサガサ

えふえふ「これだぁー!」バアーン!

えふえふ「ハズレぇーーーッ!?」ガーン!

康一「ええっ・・・またか~」

ダービー「フフ・・・さすがに私もヒヤヒヤしましたよ・・・」

えるめぇす「ならあたしがやってやる!1等はあたしにひかれるためにあるッ!」ガサガサ

えるめぇす「これだーッ!」バアーン!

えるめぇす「ハズレ・・・だとぉーーー!?」ガーン!

億泰「またかよッ!?」

ダービー「アララ・・・これはこれは・・・3連続でハズレなんて・・・お珍しい・・・フフ・・・」



康一「・・・ねえ・・・仗助くん・・・これってもしかして・・・」

仗助「・・・ああ~・・・俺も薄々感づいてるが・・・『もしや』ってことがあるぜ~・・・」

康一「でもさ・・・どういう?『アタリなんてないんでしょお~?』なんていえる?シラをきられるかもしれないし」

仗助「ああ・・・下手な言い方すると逆ギレされるかもしれね~・・・どーする?・・・」

229: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/18(水) 22:50:47.54 ID:PB9+Qiht0
じょりん「・・・ぐむ・・・ぐむむ!もっかいだ!もっかいくじやる!」

ダービー「フフ・・・私は一向にかまいませんよ・・・ですが、ハズレればハズレるほど、料金はどんどん高くなりますよ」

じょりん「これはおっちゃんとあたしたちのたたかいだ!」

ダービー「私の名はダービーだ・・・ダービー・ザ・ギャンブラー・・・」

じょりん「しょうぶだ!バービー!」

康一「どーするの仗助くん。これじゃあむこうの思うツボだよ・・・」

仗助「ぬぬ・・・」



ミキタカ「あ、仗助くん、康一くん、億泰くん。こんなとこで奇遇だね。君達もお祭りに来てたんだ」

億泰「おッ?未起隆じゃあねーか」

仗助「!未起隆!ちょうどいいぜ!おい!ちょっとこっちこい!」

ミキタカ「え?なんですか?」ソソソ・・・



じょりん「また・・・ハズレ?・・・」

えふえふ「こっちも・・・」

えるめぇす「こっちもだ・・・」

ダービー「フフ・・・どうでしょう?あと1回やってアタリが出れば料金はチャラにしましょう。ですが、ハズレが出れば・・・3倍にアップです・・・」

じょりん「!」

ダービー「どうします?お穣さん達?・・・」



仗助「受けて立つッスよォ~」

じょりん「!ジョースケ!」

仗助(徐倫、これを・・・)ヒソヒソ

じょりん「?」

ダービー「お兄さん・・・妹さん達の面倒見がいいのはけっこうですが・・・あなたも『賭け』の一員とみていいんですね?」

仗助「ああ、いいぜ・・・『俺の小遣いをかける』!」

ダービー「グッド!」

康一「アヴドゥルさんのだけどね」

230: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/18(水) 22:57:27.71 ID:PB9+Qiht0
じょりん「ジョースケのいうとおりにすればいいの?」

仗助「ああ、バレねーようにな」

ダービー「何をコソコソ話しているんですか?さあ、どうぞ。引いてください」

じょりん「こんどこそあてるぞ~!」ガサガサ

ダービー(フフフ・・・『アタリ』なんてないよ・・・全て『ハズレ』さ・・・なんどやってもアタリはでないサ・・・)



じょりん「アタリだーーー!」バアーン!

ミキタカ(くじ)『アタリ』

ダービー「なァァァにぃぃぃぃぃーーーーー!!?」ガタターン!

仗助「うっひょお~!徐倫やったじゃあねーかッ!とうとうアタリをひいたぞー!」

康一「すごいぞ徐倫ちゃん!」

億泰「まあこんだけ引いたら当たって当然だけどなァ~」

えふえふ「やっとくとうがむくわれた!」

えるめぇす「たしかこれでりょうきんはチャラだったよな~!」

ダービー「なッ!?そんなことありえん!ダメだ!料金はちゃんと払ってもらうぞ!」

えふえふ「なにいってんの。さっきオービーがいったんじゃん」

ダービー「ダービーだ!それはナシだ!」

えふえふ「えー!?」

えるめぇす「そんなのズルイぞ!」

ダービー「ズルイのはそっちだ!イカサマをしただろォー!」

じょりん「イカサマ?・・・・・・なんでそんなこといえるの?・・・『どうしてアタリがでただけでイカサマになっちゃうの?』」

ダービー「ハッ!」

仗助「・・・そーゆーことッスよォ~・・・」ドドドドドドド

231: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/18(水) 23:11:14.55 ID:PB9+Qiht0
ダービー「い・・・いや・・・これは・・・」

えふえふ「?」

えるめぇす「・・・もしかして・・・このくじ屋・・・」

億泰「?」

康一「『アタリなんて最初から入ってなかったんだね』・・・」ドドドドドド

 シュルルルル・・・

ミキタカ「ふー・・・なるほど、そういう事情でしたか」

ダービー「!(スタンド使い!?)」

じょりん「このひとすごいね。こんなスタンドもあるなんて」

えるめぇす(スタンド?・・・つーかいま・・・ひとが・・・ん?)

仗助「で・・・ボービーさんよォ~・・・『どうオトシマエ』つけてくれるんスかねェ~・・・セコイ手使いやがって・・・」

ダービー「へ、閉店です!今日はここらで閉店です!」ガサゴソ

えふえふ「あ!にげるつもりだ!」

康一「心配ないよ。『スデに』・・・」

 ポンポン

ダービー「!?」



ウェカピポ「・・・お前が・・・『詐欺師』だな・・・・・・ここで・・・俺が警備を任されているこの場で・・・そのような『卑劣』な手は・・・見逃さない・・・」

ダービー「ひっ・・・」

ウェカピポ「『ネアポリス護衛鉄球』・・・」ボボボ!

ダービー「ぎえああああああああああ!!!」



 ダニエル・J・ダービー 【再起不能(リタイア)】

じょりん「やれやれだわ」

232: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/18(水) 23:39:25.50 ID:PB9+Qiht0
康一「僕がすでに警備員の人を呼んでおいたからね」

億泰「で、結局よォ~・・・くじの商品はもらえねーのかよォー」

康一「そりゃそうだろうね。店主も警備員につれてかれちゃったし、商品ももともとおいてないみたいだし」

じょりん「なんだーちぇー」

えふえふ「なんかいろいろあってはらへったー」グー

えるめぇす「かきごおりだけじゃはらはみたされないな」

仗助「そーッスねー。あの『たこ焼き』でも買うとすっか~」



ポル「お?徐倫達じゃねーか。たこ焼き買ってくか?」

仗助「・・・」

じょりん「ポルポルー!」

えふえふ「ポルポルがたこやきやいてるの?」

ポル「おう!『銀の戦車』でな!」

康一「スタンドをそんなことに・・・」

ポル「まってろ!今できあがっからな!チャリオッツ!」シュバババ!

じょりん「めにもとまらぬスピードッ!」

仗助「グレート・・・」

233: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/18(水) 23:49:25.30 ID:PB9+Qiht0
じょりん「おいしいなたこやきって」ハグハグ

えふえふ「ポルポルがきをきかしてつめたいたこやきつくってくれた」ハグハグ

仗助「もうあの人なんでもできるんじゃねえの?」

えるめぇす「こっちのやたいはなんだ?」

康一「こっちのは『わたあめ』だね。日本の伝統お菓子」

仗助「伝統なのか?」

康一「ごめんテキトーなこといった」



エンヤ「いらっしゃいませェ~~~・・・かわゆいお穣ちゃん達だねェ~~~・・・」

じょりん「これわたあめ?なんかくもみたい」

えふえふ「にほんじんはくもをたべるのか」

えるめぇす「ばーさん、りょうてともみぎてだ」

エンヤ「そうじゃよォ~~~・・・これが我が一族の証じゃよォ~~~・・・ひっひっひ」

億泰「左手も右手ってことはよォ~・・・左利きの場合、右利きってことになんのか?」

仗助「知るかンなこと。あー、店員さん?わたあめ3つくださいッス」

億泰「おい仗助、俺の分もだぞ」

仗助「も一つ追加で」

エンヤ「あいよォ~~~・・・ひっひっひ」

康一(なんか怖いなあ)

じょりん「ばーさん、かおにおおきなきずがある。だいじょうぶ?」

エンヤ「おんや?心配してくれるんかい?大丈夫じゃよォ~~~・・・これは12年ほど前に頭の内側から引きちぎられただけじゃよォ~~~」

じょりん「え」

えふえふ「ちょ」

えるめぇす「・・・こわい」ウルッ

エンヤ「大丈夫じゃよォ~~~・・・今じゃすっかり元気じゃから・・・ホレェィ!」バアーン!

じょりん「やたいのうえでブレイクダンスをッ!?」

えふえふ「かっぴょいー!」

えるめぇす「ムーンウォークやってムーンウォーク!」

エンヤ「ホレホレホレ~~~」ムーブッ

じょりん&えふえふ&えるめぇす『うおおおーーー!!!』

億泰「あの~・・・わたあめまだッスか?」

234: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/19(木) 00:00:11.86 ID:2VFmwOz90
じょりん「わたあめウマー」ウマー

えふえふ「まるできりをたべてるみたい」ウマー

えるめぇす「ジャスティスはかつ」ウマー

億泰「うンまァ~~~いッ!」パアー

康一「ちょっと不思議な人だったけど、わたあめオイシイみたいだね。僕も買っておくべきだったな~」

えふえふ「ン、コーイチ、たべる?」ス・・・

康一「え?いいの?」

えふえふ「ひとくちだかんね」

康一「アリガトー」パックウ~

康一「ウン、おいしい!ありがとうFFちゃん」

仗助「・・・おい徐倫よォ~・・・俺にも一口くれねェ~かな~?」

じょりん「うせろ」

仗助「キビシーッ!」

えるめぇす「・・・ジョースケ、コレ」スッ・・・

仗助「お?・・・エルメェスくわせてくれんのか?」

えるめぇす「ひとくちだけだぞ!べつにかんしゃのきもちのおかえしとかそーゆーんじゃないからな!」

仗助「そーッスかァ。ありがとな。もらうぜ」パクゥ~

仗助「お、マジにうめーな。もひとくちもらってもイイ?」

えるめぇす「ダメだ!」

仗助「ちぇ~ッ」

えるめぇす「・・・」

えるめぇす「・・・」ジー

えるめぇす「・・・あとひとくちだけだぞ」

仗助「オ?マジでェ~?」

じょりん「これがにほんではやってる『TSUN DERE』?」

259: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/19(木) 21:38:50.11 ID:kOI+DxjE0
ミキタカ「ホント、地球人の食べ物ですね~」モグモグ

億泰「あ!未起隆てめ~!何一人で焼きそば買ってくってんだ!俺にもよこせ!」

ミキタカ「自分で買ってくださいよ」

康一「どこ行ってたかと思ったら焼きそば買いに行ってたのか・・・」

ミキタカ「ついでに噴上さんも出会いました」

噴上「おう、おめーらも祭りか」

仗助「噴上!」

じょりん「と、ホルホース!」

ホル「おう、ミス徐倫じゃあねーか。仗助にFFも。もひとりレディーがいるが、紹介してくれねえか?」

えるめぇす「れ、れでぃだなんて・・・」

えふえふ「こいつはえるめぇす。あたしたちのトモダチ」

ホル「ホホ~?なら俺のダチでもあるってわけだな~」

仗助「柔軟っすね~。ところで、なんで噴上とホルホースさんが一緒にいんだ?」

噴上「徐倫を誘拐犯から助けた後、なんか意気投合しちまってな」

ホル「今じゃすっかり仲良しってわけだぜ~。『ハイウェイスター』と『皇帝』のコンビネーションも練習中だぜ」

億泰「おい仗助、どういうことか説明してくんねーか?」

康一「徐倫ちゃんを誘拐犯から助けたって・・・どういうこと?」

じょりん「もー、あたしがせつめいしてあげる」



カクカクシカジカヤレヤレダワ・・・

億泰「なるほどな~。おめー、誘拐なんかされてたのかよ。気をつけろよなー」

じょりん「うっせー」

康一「ていうか徐倫ちゃん達交友関係広すぎでしょ」

ホル「なあ徐倫よ~。俺の『皇帝』が成長したらどうなると思う?」

じょりん「んー、あたしのスタンドみたいにひとがたになるとか?」

えるめぇす「スタンドってなに?」

仗助「あ、そうか。このメンツでスタンド知らないのってエルメェスだけか。スタンドってーのは超能力みてーなもんだ」

えるめぇす「さっきのくじのひとみたいな?」

ミキタカ「私はスタンドではなく宇宙人なので」

えるめぇす「え」

えふえふ「かっぴょいー!」

じょりん「マジすかッ!」

261: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/19(木) 21:52:16.11 ID:kOI+DxjE0
億泰「ま~だそんなこと言ってやがんのか・・・あのな~、コイツのいうことはぜ~んぶウソっぱちだからなオメーら」

ミキタカ「まったく、億泰くんはまだそんなことを・・・」

億泰「そりゃこっちのセリフだダボがァー!おめーが宇宙人なら証拠を見せろ証拠を~~~!」

ミキタカ「なんども言ってるし、変身も見せてるじゃあないですか」

億泰「そりゃスタンド能力じゃあねーか!」

ミキタカ「あ、あっちの屋台で人形劇やってますよ」

億泰「人の話を聞きやがれコラァーーーッ!」

康一「祭りの屋台で人形劇?なんか珍しいね」

仗助「つゥーか昔の紙芝居じゃああるまいし、そんなのあんのか?」

じょりん「ひゃくぶんはいっけんにしかず!」

えふえふ「あんずるよりうむがやすし!」

えるめぇす「いしばしをたたいてわたる!」

仗助「オメーらドシタ?」

ホル「人形劇ねェ~・・・レディー達にはちょうどいいかもな。行ってみようぜ」



間田「あ!仗助!?億泰!?コーイチくん!?」

玉美「皆そろって祭り見学ですかい~?」

仗助「間田と玉美ィ~?おめーらが人形劇やってんのかよォ~?」

億泰「こりゃハズレクオリティかもしれねーな」

康一「ちょっと、見てもいないのにそんなこと言うのはどーかと思うよ」

玉美「そーそー。お穣ちゃん達、人形劇みたい?」

じょりん「みたい!」

えふえふ「みたい!」

えるめぇす「・・・みてやってもいい」

間田「それじゃあ見てってよ。俺達『ハザマタマミ』の人形劇をね~」

仗助「・・・ちゃんとしてるんだろーな・・・」

264: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/19(木) 22:07:12.23 ID:kOI+DxjE0
間田『パーマンパーマンパーマーン♪』

じょりん「はじまった!」

仗助「え、パーマン?マジで?」

康一「これ著作権とかいいのかな・・・手作りパーマン人形でやってるけど・・・」

間田(パーマン1号)『は~、大変だったな~』

玉美(パーヤン)『どないしたんですか?一号はん?』

パーマン1号『いや~、アメリカンコミックスの会社に怒られちゃってまいっちゃったよ~』

パーヤン『アメリカのマンガですかいな?なんでそないなことになったんでっか?』

パーマン1号『僕達のマンガ『パーマン』がDCコミックスの著作権にひっかかってるって言われてね~』

パーヤン『DCコミック?なんでっかほれは?』

パーマン1号『『スーパーマン』とか『バットマン』とかを刊行している会社さ。そこが僕達『パーマン』に対して文句を言ってきたのさ』

パーヤン『ほ~?なんでまた?』

バードマン『それは私が説明しよう』

パーマン1号『バードマン!』



康一「あれ?・・・3人目の人形?・・・誰がやってるんだ?」

仗助「間田の『サーフィス』だろうぜ」

267: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/19(木) 22:17:45.30 ID:kOI+DxjE0
サーフィス・モデル仗助(バードマン)『実はね・・・私はもともとはバードマンという名前ではなく、スーパーマンという名前だったんだよ』

パーヤン『なんやて!?』

バードマン『当初は『スーパーマンが宇宙中からヒーローになれそうな逸材を探して、一人前のヒーローに育てる』という話だったんだ』

バードマン『君達の名前のパーマンというのは、半人前のスーパーマン・・・だからパーマンというのが名前の由来だったのさ』

パーヤン『それは知らんかったですわ~』

パーマン1号『そこで、本物の『スーパーマン』の著作権を持ってるDCコミックスが怒ったんだ。結局、バードマンに名前を変えて、なんとかおさまったみたいだけどね』

バードマン『おかげでパーマンという名前の由来が消えてしまったがね』

パーヤン『男の世界は厳しいでんな~』

パーマン1号『でもご存じの通り、結局僕達は超人気マンガになったけどね』

 チャンチャン♪



間田「これにて終劇~」

玉美「拍手をおくってください~」

じょりん「つまんねー!」ブー!

えふえふ「しらないたんごだすなー!」ブー!

えるめぇす「かねかえせー!」ブー!

間田「ええっ!?」

玉美「そんなッ!?」

仗助「人形劇の内容じゃねーだろ・・・」

268: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/19(木) 22:19:29.84 ID:kOI+DxjE0
>>266
え!?これでもリラックスしまくって書いてるつもりだけどガチガチに見える!?大雑把に描いてるけど!?

272: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/19(木) 22:42:41.43 ID:kOI+DxjE0
間田「じゃ、じゃあもう一幕見てってよ!今度はブーイングさせないからさ!」

じょりん「まだなんかあんの?」

玉美「『アレ』をやるのか?・・・アレはまだ手探りというか練習不足じゃないのか?・・・」

間田「大丈夫だって!きっと子供にはウケる!」

億泰「Zzz・・・」

噴上「おい億泰、人の肩に頭のせて寝てんじゃねーよ」



間田「それでは『第二幕・記憶喪失の水兵さん~俺は一体誰なんだ?~』の、はじまりはじまり~」



間田(ナレーション)『ここは日本のS市、杜王町・・・この平和な町に、一人の男がいた。その男は記憶がなく、自分が誰なのか、自分の名前すらわからなかった・・・』

サーフィス・モデル仗助(定助)『・・・俺は・・・一体誰なんだ?・・・』

玉美(康穂)『キャー!玉が4つ!(裏声)』

仗助「ドラァ!」バグォン!

玉美「ウゲア!?」

間田「おい仗助ッ!何いきなり殴ってんだ!」

仗助「徐倫達が見てるのになんつーセリフ言ってんだコラァ!」

じょりん「?」

えふえふ「?」

えるめぇす「?」

玉美「だ、大丈夫だ・・・ハッキリ聞こえてなかったみたいだから・・・」

仗助「・・・今度ああいうセリフ言ったらブチのめすぞッ・・・」



定助『俺は誰なんだ?』

康穂『アンタ、ウチで飼ってた犬のジョースケに似てるわね~。どことなくだけど・・・だからアンタのこと、ジョースケって呼ぶことにする(裏声)』

仗助「ドラァ!」バゴン!

玉美「ウゲエ!?」

274: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/19(木) 22:53:41.80 ID:kOI+DxjE0
間田「仗助!劇をダイナシにする気か!」

仗助「なんで俺の名前なんだよ~!フザケンなこらァー!」

じょりん「ジョースケだって~」ケラケラ

えふえふ「イイネー、スゴクいいッ」ケラケラ

えるめぇす「チョーウケるゥー」ケラケラ

玉美「ほ、ホラ・・・ウケはいいみたい・・・」

仗助「う・・・ぐぐ・・・」

間田「仗助・・・君・・・女の子達の楽しみを自分の都合で奪うなんて・・・そこまでヤな奴だったのかい?」

仗助「・・・くそっ!仕方ねー!ガマンしてやる!」

間田「うし!それじゃ再開再開~」



定助『オレェ?・・・定助・・・それが俺の名前・・・』

康穂『アンタ、地面の中から出てきたわよ。一体何者なの?(裏声)』

間田(家政婦の虹村さん)『・・・アナタ・・・私の兄よ』

定助『オレェ?』

康一「唐突に新キャラが出てきたよ」

仗助「もうツッコまねーぞ」

虹村さん『あなたは私の兄・・・『半分だけね』・・・』

定助『!?』

虹村さん『この地面の中に・・・ミカンとレモンを埋めると・・・』ス・・・

定助『うう・・・ううう・・・・・・俺は・・・俺は俺だッ!』

康一「展開早くない?」

仗助「ハショりすぎだろ・・・」

じょりん「ドキドキ」

えふえふ「ワクワク」

えるめぇす「ハラハラ」

ホルホース「レディー達は釘付けみたいだが」

275: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/19(木) 23:03:25.11 ID:kOI+DxjE0
定助『オレは・・・一体何者なんだ・・・・・・』

虹村さん『あなたは私の兄と、別の誰かが混ざってできた存在・・・その誰かが謎・・・そして・・・・・・その謎は『東方家』にある!』

定助『!』

虹村さん『東方家は何かを隠している・・・家主のノリスケ・・・あの男がカギを握る・・・あなたの正体は・・・東方家にあるッ!」

定助『うおおおおおおおおおおおおおおおおお!俺は!俺自身の謎を解くッ!』

康穂『私も手伝うわ!(裏声)』

定助『俺達の冒険はこれからだ!』

 ~完~



仗助「ちょっと待てコラァァァーーーッ!なんだこの終わり方はァァァーーー!意味不明すぎだろォーーー!」

じょりん「ブラボー・・・おお、ブラボー」パチパチ

えふえふ「なみだがとまらない・・・ああ、なんてうつくしいものがたり!うつくしすぎます!」パチパチ

えるめぇす「うっとり・・・」パチパチ

間田「どーもどーも、ありがとーね」

玉美「帰る前に感想書いてってねー」

康一「なんか知らないけど、徐倫ちゃん達には高評価みたいだね」

億泰「ッハ・・・しまった寝ちまってた」

ミキタカ「地球の物語・・・なんと奇妙で謎なものなのでしょう」

噴上「終わり方が一番いいな」

ホルホース「謎は自分で考えろってスタンスか・・・日本人ってーのは設定を難解にして答えは客に任せるってーのがあると聞いたが、マジだったか」

仗助「フザけんなーーー!なんだこの劇はァーーー!俺ァぜってー納得しないぞコラァーーー!」

 チャンチャン♪

276: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/19(木) 23:10:11.06 ID:kOI+DxjE0

仗助「・・・ったく・・・なんであんなもん見なきゃならねーんだよ・・・」

じょりん「えー、おもしろかったじゃん。しゅじんこうのジョースケそのものがなぞっていうのがさ」

億泰「お、金魚すくいがあるぜー。やってこーぜ」

仗助「口なおしにはいいかもな」

えふえふ「きんぎょすくい?」

噴上「あの紙で金魚をすくう遊びだ。難しいぞ」

えふえふ「かんたんそうにみえるけど」

噴上「フフ・・・ならやってみよーぜ」



テニール「イラッシャイマセ~。穣ちゃん達、やってく?」

じょりん「おっちゃんすいへいさん?」

テニール「お?そうみえるかい?」

じょりん「ってことはジョースケだ!」

テニール「は?」

仗助「徐倫、変なこと言うな。あ、金魚すくい3人分で」

億泰「俺の分もだぞ」

ミキタカ「私も」

仗助「なんだよおめーら・・・じゃあ2つ追加で」

テニール「渋いねェ~・・・おたくらまったく渋いよ・・・がんばってな」

じょりん「いちばんたくさんとったひとがゆうしょうな!」

えふえふ「あたしのせいしんテンションはいま!プランクトンじだいにもどっている!」

えるめぇす「まとめてすくうぜーッ!」

億泰「大人の強さ見せてやるぜダボがー!」

ミキタカ「地球人はホントに不思議ですね。こんなことにこれほど気合を入れるなんて」

康一「この人達だけだよきっと」

277: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/19(木) 23:15:38.71 ID:kOI+DxjE0
じょりん「おらぁ!」ビリ

億泰「ダーッハハハ!徐倫オメーいきなり破れてんじゃねーか!」ダハハ

じょりん「うるせーダボヤス!」

えふえふ「・・・」ヒョイヒョイヒョイ

億泰「こーやんだよ。みてろ」ビリ

じょりん「ダハハハハハー!なにいきなりやぶってんだー!アホー!」

億泰「うるせェーダボがァー!」

えるめぇす「う・・・おっと・・・・・・あ、あぶない・・・っく・・・」ムムム

ホル「エルメェス、慎重すぎると逆に危ないぜ?あまり長い時間水につけてると紙がもろくなっちまうんだ」

えるめぇす「そんなこといったって・・・むむ・・・」

ミキタカ「こ、こらは想像以上に難易度が高い・・・」

噴上「フフ・・・苦戦してるみたいだな」

康一「大人でも難しいもんね」

じょりん「おとなのあたしでもむずかしいんだからえるめぇすにはむりだな」

えるめぇす「だまってて・・・しゅうちゅうしてっから・・・・・・」ススス・・・

仗助「金魚が紙に体重かかんねーように、ナナメにやってみ」

えるめぇす「ちゅうもんがむずかしい・・・」ススス・・・

えふえふ「・・・」ヒョイヒョイヒョイ

278: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/19(木) 23:33:36.25 ID:kOI+DxjE0
えるめぇす「!と、とれたッ!」パアー

ホル「おおー!やったじゃあねーか!」パチパチ

えるめぇす「へへへ・・・しょうりのかんかくがみえてきた!」

ミキタカ「ム・・・やりますね・・・私も負けてらせませんよ」

テニール「フフフ・・・おたくらまったく渋いねェ~・・・その、物事に真剣に取り組む姿勢・・・渋いぜ」

じょりん「あたしはいつでもエンジンフルスロットルだからな!」

億泰「一発アウトだがなあ」

じょりん「うっせー!」

テニール「フフフ・・・アンタらを見てて気づいたことがあるよ。人間っていうのは、『一つの物事に集中すると、鼻の頭に血管が浮き出る』!」

康一「え!?」バッ

じょりん「うそだろおっさん!?」バッ

ホル「ホ?」バッ

仗助「マジで!?」パッ

えるめぇす「ホントかよ!?」バッ

えふえふ「・・・」ヒョイヒョイヒョイ

噴上「そんなわけ・・・」バッ

億泰(皆なにやってんだ?・・・)

ミキタカ「!?」バッ



テニール「ああ・・・ウソですよ。だが、皆さんの面白いアクションが浮き出ましたがね」

仗助「!」

テニール「ハハハ!みなさん一斉に鼻を触る様は実に面白いですよ!フフフ!」

じょりん「だっ、だましたな~!」

テニール「怒らないでください。昔、私もこの方法でダシぬかれたことがあってね・・・一度聞くとコレ、やってみたくなるでしょ?」

えるめぇす「・・・たしかに」

じょりん「あしたジョースケにやってみよう!」

仗助「俺今聞いてたけど」

280: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/19(木) 23:50:53.70 ID:kOI+DxjE0
ミキタカ「フ・・・そうやって心を乱そうとしてるんですか?惑わされませんよ」

テニール「いやいや、そんなつもりじゃなかったんだ。ちょっとからかっただけだよ」

えるめぇす「っちぇ、それじゃあ気をとりなおして・・・・・・アレ?」

ミキタカ「・・・金魚がいませんね?」

テニール「・・・!?」

えふえふ「フー・・・あせったぜ~・・・ちょっとやぶれそうになってあせったぜ~」

噴上「FFが金魚を『全部』とりやがったァ!」

康一「すごいよFFちゃん!」

テニール「ッ・・・」パクパク

仗助「おめー黙々としてたと思ったら全部とってたのかよ~」

億泰「お、俺だって本気だしゃこれくらい・・・」

じょりん「えふえふすげー!」

テニール「」パクパク

ミキタカ「これでは屋台の方は商売になりませんね」

えふえふ「あんどりりーす」ジャバー

噴上「!?」

億泰「おいFFッ!何やってんだ!?なんで金魚全部戻してんだ!?」

噴上「せっかくとったのに・・・」

えふえふ「じょりんがいつも、むしとかとったりしたときも『キャッチあんどリリース』してた。いのちはたいせつなもの・・・あたしがきんぎょぜんぶそだてられそうにもないし」

仗助「!」

えふえふ「おっちゃんもしょうばいにならないとこまるだろーからもどした。きんぎょすくいそのものがたのしかったからべつにいいよっ」

テニール「・・・お穣ちゃん」

ホル「・・・エライ!エライぞ~FF!お前さんはすっげーリッパな女性だぜ~ッ!」クシャクシャ

えふえふ「え?そお?」

ホル「ああ!おめーはいい奴だ!」

ミキタカ「・・・なるほど、地球人・・・やはり優しい種族なのですね」

テニール「・・・渋いねェ~・・・ありがとな」

えふえふ「うん!」

仗助「グレート」

281: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/20(金) 00:01:17.11 ID:lYSJCcly0
 ―杜王町・浜辺―

じょりん「はなびだー!」

噴上「祭りの後に浜辺で花火か。実にイイじゃあねえか」

康一「屋台で花火売ってて、徐倫ちゃん達が食いついたからね」

ミキタカ「火薬は武器なのに、おもちゃにしていいんですか?」

ホル「心配すんな。安全なモノだぜ」

仗助「ほんじゃ、終わった花火はこの袋に入れるとして・・・はじめるぞ~!」

じょりん「うっしゃー!」

えふえふ「はなびだはなびー!」

えるめぇす「やけどしないようにきをつけろよみんな」

億泰「まずはこの打ち上げ花火だぜー!」バアーン!

ホル「マッチは俺が持ってっから任せろ」

仗助「俺もハジケるせ~!」



 ドゴーン!

康一「案の定億泰くんが打ち上げ花火をのぞきこんで爆発したァー!」

億泰「ダボがァーッ!」

283: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/20(金) 00:13:58.83 ID:lYSJCcly0
仗助「見ろ徐倫!承太郎さんのマネー」

康一「手持ち花火をくわえて!?あぶないよ!?」

仗助「やれやれだぜ・・・」フー

じょりん「ククク!ジョースケにてる!アハハハ!」

仗助「うっおとしいぜおまえら!」

じょりん「アハハハハ!おもしろいおもしろい!」

ホル「仗助のヤツ、何やってんだ?誰かのマネか?遠くてうまく聞き取れねー」

噴上「アイツはバイクでベビーカー突っ切るような奴だから危ない奴ってのには変わりないな」

ホル「え」

ミキタカ「これが花火・・・これに変身したら火花はでるのでしょうか?」

噴上「やめとけ。もしホントに火花でたらその分身体が削れてそうだぞ」

じょりん「ホルホースたちもこっちであそぼー!」

ホル「はいはい。レディーのお誘いは断れねーぜ」フフフ

えふえふ「ああ、あぶないあぶない!ひばなが!」ブルブル

仗助「FF、もしオメーに火花がかかって何かヤバくなったら俺が治すから心配すんな」

えふえふ「ん、そう?じゃあもっとほんきだす!」

えるめぇす「ねずみはなびをくうちゅうになげて!」バッ ブオー!

億泰「うおああああ!あっちィーーー!」

仗助「ダハハハハハ!アブネーアブネー!」

康一「遊び方間違ってるよ~!」

ホル「打ち上げ花火は手でもってこそだぜ~!」ドヒューン!ドヒューン!

噴上「ああ!危ない危ないー!」

ミキタカ「やはり火薬は武器でしたかー!」

康一「億泰くーん!あぶなーい!」

億泰「ダボがァー!?ドゴーン

仗助「ダハハハハハハハハハハ!」

じょりん「アハハハハハハハハハハ!」

293: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/20(金) 22:18:14.57 ID:W6N97kFR0
 翌日・・・・・・東方家

仗助「ふあァ~~~・・・あァ~・・・久々に遊んだって感じだぜ~・・・」

じょりん「Zzz・・・」

えふえふ「Zzz・・・」

えるめぇす「Zzz・・・」

仗助「お姫様達は爆睡っすね~。あのあと大人で片づけして、結局エルメェスは俺ん家に連れて帰って・・・そのまま寝ちまったが・・・」

仗助「・・・なァ~んか・・・忘れてる気が・・・・・・」



仗助「・・・あ、留守電入ってるな」Pi

アヴ【仗助くん?いるかい?アヴドゥルだが・・・静くんが泣きやまないのでジョースターさんに会わせに行って、なんとか落ち着いたみたいだよ】

アヴ【もうすっかり遅くなってしまったから、私はこのままこっちにいることにするよ。君がこのメッセージを聞いてる時は祭りから帰った後だろうがね】

仗助「・・・アヴドゥルさんのこと・・・すっかり忘れてたァ~・・・」

アヴ【最後に言っておく。このメッセージを聞いて、ふり向いた時、お前らは・・・・・・】

 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

仗助「・・・ッ!?」

 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

アヴ【目が覚める】



じょりん「うーん、むにゃむにゃ・・・」ムクリ

えふえふ「ふあ~・・・ねむ・・・」ムクリ

えるめぇす「・・・あれ?・・・ここどこだっけ?・・・」ムクリ

仗助「!?」

294: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/20(金) 22:32:07.10 ID:W6N97kFR0
じょりん「あ、ジョースケおきてたのか」

えふえふ「まつりのあとにウチにもどったきおくがない・・・これがふつかよい?」

えるめぇす「あれ?ねーちゃん?ねーちゃんどこ?」キョロキョロ

仗助「おめ~ら・・・・・・いや、なんでもねー」

えるめぇす「ジョースケ、ねーちゃんは?」グイグイ

仗助「あー、そういやあグロリアさんのことも忘れてた・・・お、待て、もいっこ留守電があるぞ」Pi

グロリア【あ、ジョースケさんですか?グロリアですけど。エルメェスの姉です。エルメェスは元気ですか?ケガしてませんか?さみしがってませんか?】

グロリア【実は母と朋子さんがまたパーティーやっちゃって・・・今完全にベロンベロンなんです・・・今晩私は二人のお世話をしますので、エルメェスをあずかっててもらえます?】

<グロリアチャーン!ナーニデンワナンカシテンノヨー!コッチキテノミナサーイ!コノヒガシカタトモコノサケガノメネーッテノカー!?

グロリア【あ、そろそろ切ります。ではエルメェスを任せましたよ】ガチャ

仗助「・・・っつゥーことみてーだな。オメーのねーちゃんも色々大変だな」

えるめぇす「うーん」

じょりん「いいじゃねーか!えるめぇすもウチにいれるってことでしょ!」

仗助「今日一日はな」

えふえふ「かよわいオトメが3にんとジョースケがひとつやねのしたにいるなんて・・・きけんかも」

仗助「あァ!?」

じょりん「えるめぇす!みをまもるんだ!」

仗助「フザけんなこら!」

えるめぇす「まかせろ!じぶんのみはじぶんでまもる!」ズギュン!

仗助「!?」

えふえふ「!?」

じょりん「!?」



えるめぇす「・・・なに・・・これ?・・・なんか・・・『なにかがあたしのなかからあらわれた』!」

仗助「エルメェス・・・オメー・・・それ・・・スタンドじゃあねーか」

じょりん「えるめぇすもスタンドつかいになったのか!」

えふえふ「スタンドもちへいせんのかなたにぶっとぶこのしょうげき!」

295: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/20(金) 22:42:53.86 ID:W6N97kFR0
えるめぇす「これがきのういってたスタンドってやつ?・・・」

キッス『パミィー!』

仗助(まさか・・・昨日花火をしていた浜辺・・・あそこは確か『壁の目』の近く!・・・エルメェスは『壁の目』の影響でスタンドを?・・・)

じょりん「なんかパラメーターてきにつよそうなスタンド!」

えるめぇす「うあっ!?なんかからだからシールがでてくる!」

仗助「シールが能力?・・・エルメェスらしいっちゃらしいが」

 バチィン!

えるめぇす「うおあ!?シールをはったらふたつになってくっついてはかいが!」

えふえふ「つえー!」

じょりん「ぼんようせいたかそー!」

仗助「あぶねェったらありゃしないな・・・エルメェス、そのシールはその辺に貼ったりするんじゃあねーぞ」

えるめぇす「うん」

297: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/20(金) 22:54:40.71 ID:W6N97kFR0
???「・・・ココね・・・『東方家』・・・・・・フフ、変わってないなァ~ッ・・・コーコーセーの『兄さん』って、どんなのかしらァ~ッ。チコットだけ・・・いや、かなり興味あるっての。フフ」



じょりん「『ストーンフリー!』」ズギュン

えふえふ「『フー・ファイターズ!』」メギャン

えるめぇす「『キッス!』」ドギュン

じょりん「スッゲー!あたしたちパワーパフガールズみてーだ!」

えふえふ「チャーリーズエンジェルだろフツー!」

えるめぇす「キャッツアイじゃあねえ?」

仗助「グレート・・・いよいよもってトンでもねーことになってきやがったぜ・・・杜王町に安息の日々は来ないのかァ?」

じょりん「じょりーん!」

えふえふ「えふえふ!」

えるめぇす「えるめぇす!」

じょりん「われらムテキのさんしまい!」バアーン!

えるめぇす「ちょうじょのえるめぇす!」

じょりん「なッ!?ちょうじょはアタシだっつーの!」

えるめぇす「いちばんせがたかいのはあたしだろー!」

えふえふ「こらこら、あなたたち、ケンカはダメよ」

じょりん「あ!このヤローさりげなくオネーサンポジションを!」

えるめぇす「そうはさせんぞー!」

仗助「うるせーなァー!おめーら落ちつけェー!」



ピンポ~ン♪

仗助「おい!誰か来たみてーだから静かにしてろ!」

じょりん&えふえふ&えるめぇす『はーい』

 ガチャ

仗助「・・・・・・?・・・あん?・・・誰もいねーじゃあねーか?・・・朝ッパラからピンポンダッシュっすかァ~?まあ登校途中の小学生の仕業か・・・」バタン

じょりん「・・・?・・・ジョースケ・・・いま、『このいえになにかいる』」

仗助「は?なに言ってんだオメー・・・――」

 スウ・・・

仗助「!?」 じょりん「!?」 えふえふ「!?」 えるめぇす「!?」

298: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/20(金) 23:12:25.46 ID:W6N97kFR0
???「どジャあァァァ~~~ん」パアー

仗助「うおああああああああああ!?なッ!?何モンだてめェーーーッ!?」

じょりん「なにもないとこからいきなりひとがッ!?」

えふえふ「しゅんかんいどうかッ!?」

えるめぇす「スタンドつかいかッ!?」

???「おッ、兄さんってばホントーにコーコーセーじゃないの。学生時代から全ッ然かわってねーのなー。アハハ」

仗助「にッ、兄さんだぁ~~~!?」

えるめぇす「ジョースケにこんなおおきないもうとがいたなんて!」

じょりん「あたしとはあそびだったの!?」

仗助「ちょっと待てオメーら!事態をややこしくすんじゃあねー!おいオメー!何モンだッ!スタンド使いかッ!?どっから現れたァー!」

???「ちょっと、質問は1つずつにしてよねェ~。アタシ聖徳太子じゃあないんだからさぁ~ッ」

仗助「こッ、このヤロォ~・・・フザけてんのか!?あんまナメてっとマジで顔ゆがめんぞコラァー!」

えふえふ「ジョースケおちつけ。パニくってるばあいじゃないぞ。『みる』んじゃあなくて『みる』んだ。『きく』んじゃあなくて『きく』んだ」

仗助「オメーの言うことは漢字じゃないから見分けられねーぞオイッ!」

???「あのさぁ~・・・アタシのことほっといてそっちだけの世界展開すんのやめてくんない?」

仗助「そ、そうだ!オメーは何モンだ!俺に妹なんざいねーぞ!ましてやこんなに大きな!」

じょりん「むねはちいせーけどな」

???「ひどいなあ兄さんは~ッ。アタシのこと過保護気味に心配してたクセにさぁ~ッ」

仗助「お前何を言ってんだぁー!名前を名乗れってんだコラァーッ!」



 バッ!

静(15歳)「静・・・静・ジョースター・・・・・・『ジョジョ』って呼んでちょうだい」



仗助「・・・」 じょりん「・・・」 えふえふ「・・・」 えるめぇす「・・・」





仗助&じょりん&えふえふ&えるめぇす『にゃにィーーーーーッッッ!!?』

 バァ ̄ ̄ ̄Z___ンッ!

305: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/20(金) 23:59:22.51 ID:W6N97kFR0
じょりん「しずかって・・・あかちゃんじゃあなかったのォ~~~!?」

仗助「いやチゲーだろ!なんで静がこんな・・・俺とタメぐらいになってんだよ!ナマいってんじゃねーぞコラッ!何者だ!」

静「だからァ~ッ・・・理解不能?あたしはあたし。ショーシンショーメーの静・ジョースターよ。静を音読みしてジョウ・ジョ・・・だからジョジョ」

えふえふ「もしかしてみらいからきたしずか!?」

えるめぇす「それともしずかがせいちょうしたのか!?」

静「う~ん・・・どー説明しよっかなァ~ッ。迷っちまうってのォ~ッ」

仗助「テメー・・・マジに『静・ジョースター』だってんなら・・・証拠はともかく理由をいえー!」

静「あたしはね・・・『徐倫ちゃんを守るために来た』のよ」

じょりん「あ、あたしィ~?」





 昨日・・・・・・―SBR(Steel Boll Runrunlund)―

ジョニィ「お久しぶりです。大統領閣下」

ヴァレンタイン「ああ、久しぶりだな。アメリカ横断ウルトラレース以来だ・・・」

ジョニィ「わざわざ来日していただいて、ありがとうございます」

ヴァレンタイン「ジョニィ・・・その敬語はやめたまえ。私と君の仲じゃないか。ラフに・・・フツーでいい」

ジョニィ「そう・・・?」

ヴァレンタイン「君にはアメリカ横断ウルトラレースで『聖人の遺体』集めに大いに貢献してもらったんだ。君やジャイロには感謝の気持ちでいっぱいだ」

ジョニィ「まあ僕達には無用の長物ですからね。ところでファーストレディは?」

ヴァレンタイン「日本の『ザブトン』というものに夢中でね。家具量販店に入り浸ってるよ」

306: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/21(土) 00:12:21.62 ID:Y6mPOC7W0
ヴァレンタイン「ところで・・・わざわざ日本に呼びだすなんて・・・何か私に用か?」

ジョニィ「ええ・・・覚えてるでしょ?『Dio』・・・『ディエゴ』のこと」

ヴァレンタイン「ああ、アイツか・・・」トオイメ

ジョニィ「その・・・彼なんだが・・・・・・最近僕の友人の女の子にチョッカイを出してるんだ」

ヴァレンタイン「それぐらい自分で何とかしろ」

ジョニィ「いやあ、その女の子、まだ5歳で」

ヴァレンタイン「え」

ジョニィ「Dioのヤツ・・・最近ズっとその5歳の子のことで頭イッパイなんだ。たまに遊びに来たと思ったら、どうやってその子の気を引くかとか相談してくるし・・・」

ヴァレンタイン「うわあ」

ジョニィ「しかも何度か誘拐を試みてるらしくて。失敗してるんだけどね」

ヴァレンタイン「うわあ」

ジョニィ「そこで、大統領の力であのロリコンDioの奴に『完全敗北』を叩きこんでほしいんですよ」

ヴァレンタイン「・・・」

ジョニィ「だってさ・・・まだ相手は5歳だぜ?5歳の子に四六時中夢中なんて・・・チョットどころかかなりアブナイでしょ?」

ヴァレンタイン(私も14歳の子にコーフンしたなんていえねえ・・・)

ジョニィ「だから大統領、『Dioを叩きのめす方法』、何かないかな?」



ヴァレンタイン「・・・フム、そうだな。『D4C』」ドン!

ヴァレンタイン「私の能力で・・・『別次元の強い女性』を連れてこよう」

ジョニィ「え?」

ヴァレンタイン「つまるところ・・・Dioの趣味趣向をねじまげればいいんだろう?年下の女性に夢中なら・・・『年下の女性に叩きのめされれば』・・・あるいは・・・」

ヴァレンタイン「女性恐怖症になるか、少なくとも年下の女性への興味は薄れるんじゃあないかな?」

ジョニィ「・・・(何を言ってるんだ?・・・コイツ・・・)」

ヴァレンタイン「では、強く勇ましい女性を探すとするか」

ジョニィ「それって・・・わざわざ別次元に行かなくちゃあならないのか?」

ヴァレンタイン「Dioの知らない女性の方が効果はあるんじゃないか?それに、この世界の女性で強く勇ましい者など・・・簡単には思い浮かばない」

ジョニィ「・・・それもそーか」

ヴァレンタイン「・・・では・・・・・・『別の次元の勇ましく強い女性を・・・連れてくる』」

 ―――・・・・・・・・・

309: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/21(土) 00:32:17.31 ID:Y6mPOC7W0
静「――ってなワケで、あたしは徐倫ちゃんのディエゴとか言うド変態から守るために呼びだされたってこと」

仗助「・・・・・・いや、もう・・・スッゲーめちゃくちゃな話なんスけど・・・」

静「あたしだっていきなりこっち連れてこられた時はさすがにドキったわよ~ッ。でも色々事情説明してもらって、まあシブシブですが了解したって感じィーッ」

じょりん「べつのせかいのしずかってことなの?・・・しかもおとなの・・・あ、あたしもおとなだけど」

静「まッ、5歳の幼い徐倫姉さんに会えるってーのと、コーコーセーの仗助兄さんに会えるっていう大特典に目がくらじゃってこの任務了解したってのが大半だけどー」

仗助「それだそれェー!俺が静の『兄さん』だってーのか!?」

静「そーよ。ジョセフおじいちゃんの娘だもん、あたし」

えふえふ「そういえばしずかはじょうすけのぎりのいもうとだったな」

えるめぇす「それがおないどしになってとうじょうってことか・・・なんかのギャルゲーみたい」

静「それにしても・・・幼い女の子3人と同棲なんて・・・これってけっこう『アブナイ』んじゃあないのォ~ッ?Dioとかいう奴より兄さんの方がよっぽど危険かも」

仗助「なッ!?こ、このヤロォ~・・・」

じょりん「さっきいきなりあらわれたのってスタンドのうりょく?」

静「そーよッ。あたしのスタンド能力は知ってるでしょ?透明化よ透明化ァーっ!おどかそーと思って、ネ♪」

仗助「ネ♪じゃあねーよ!ったく、オメーホントに静なのかァ~?あの純粋無垢な赤ちゃんがこんな子に育つかフツー?どーいう教育させてたんだジジイのヤロォ~」

静「ひっど~いッ!可憐なオトメにそんなこというなんてシンジラレナーイ!ねー徐倫ちゃん?」

じょりん「たしかにウーとかアーしかいわなかったしずかがこんなにりっぱになるなんて・・・むねいがい」

えふえふ「ときのながれはざんこくだ」

えるめぇす「ひとのせいちょうとはかくもかなしいものなのか」

静「ちょッ・・・」

仗助「グレート」

311: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/21(土) 00:49:09.24 ID:Y6mPOC7W0
静「かわいい女の子かと思ってたけど・・・こいつァ『オシオキ』が必要かしらねェ?」ズギュン

じょりん「!」

仗助「スタンド!」

静「言っとくけど、『アクトン・ベイビー』って名前じゃあないわよ。もう子供じゃないんだからね。・・・『ワイルド・ハニー』・・・強いわよ?」

じょりん「かっくいー!」

えふえふ「あたしたちもせいちょうするとこんなふうになるのかな!?」

えるめぇす「はやくおとなになりたーい!」

仗助「手の平クルゥーッスかおめーら」

静「乙女ゴコロは変わりやすいのよ。兄さんも少しは学んだらどう?」

仗助「んなもん男の俺が知る必要なんかあるかよ。ったく」

静「そーゆー態度だから大人になってもゼンゼンかわんねーのよ!いつまでたってもガキなんだから・・・あっ、今はマジにガキでしたかァ~ッ!ハハハ!」

仗助「あァ~ンッ!?オメーも同じくれーの歳だろーがコラッ!あんまりナメた態度とってっとマジで顔ゆがめッぞおいィ~ッ!」

静「やれるもんならやってみろってのォーッ!あたしの『ワイルドハニー』と『クレイジーダイヤモンド』、どっちが強いか試してみるなら今かもね~ッ!」

じょりん「ふたりともそこまでだ!」ビシィ!

仗助「!」

静「徐倫ちゃん!?」

じょりん「ジョースケはいいかげんしずかのいうことをうけいれろ!ごうにいってはごうにしたがえっていうでしょ!」

仗助「え・・・いや、それはちが――」

じょりん「しずかも!ジョースケとしょうぶしにきたんじゃあないんでしょ!あんたはあたしたちとおとなしくあそんでればいいの!」

静「あ、はい・・・って、え?あの――」

えふえふ「さすがじょりん!ふたりをいともたやすくたしなめた!」

えるめぇす「まったく、おとなってーのはもっとすなおになれってーの」

仗助「・・・グムー・・・」

静「・・・徐倫姉さんってこんな人だったっけ?・・・・・・」

312: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/21(土) 01:06:58.27 ID:Y6mPOC7W0
えふえふ「じょりーんねえさん?・・・」

じょりん「マッ、あたしってばおとなのレディーだからね!」

静「じゃなくって、あたしの世界では徐倫ちゃんはあたしより年上だからねー。血縁関係はないけどォー」

えるめぇす「そんなこったろーとおもった」

じょりん「ちぇ!」

静「アハハ・・・(・・・ホントの姉さんだったりしたらよかったカモ・・・な~んて・・・いいかげん『ジョースターの血』にこだわりすぎかな~・・・あたし)」

じょりん「でもアタシ、おおきくなったらしずかみたいになりたい」

静「・・・・・・ッ!・・・え?」



じょりん「だってしずか、おとこのジョースケにたいしてもいっぽもひかずにたちむかってたし、びじんだし、スタンドもかっこいいし、なんか『アタシのりそうのレディー』ってカンジ」

じょりん「アタシもおおきくなったら、しずかみたいなかっこよくてびじんでゆうかんでワイルドなレディーになりたいな~。あ、もうおとなのレディーだけど」

静「ッ・・・・・・そ、そォ~ッスかァ~?エヘヘ・・・」

じょりん「あ、でもむねはしずかみたいなのはヤだな」

静「なッ!?コラァーッ!徐倫ンンン~~~ッ!」

じょりん「ドワー!?しずかがオニのぎょうそうでおってくるゥ~~~ッ!」



静(徐倫姉さんが・・・『あたしみたいになりたい』だなんて・・・・・・ジョースターの血筋じゃないあたしが・・・徐倫姉さんにそんな風に言われるなんて・・・なんか・・・・・・)

静(・・・なんか・・・ジョースターとして『認められた』って気がする・・・・・・いや、5歳の子供の言うことだし・・・そんな大それたことじゃあないんだろうけど・・・)

静(・・・・・・でも・・・なんかウレシーかもッ)

静「待ちなさいじょりーん~~~ッ!」

じょりん「うえーん!しずかがふりょうになっちゃったー!」

静「かくごしろコラァーッ!」

318: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/22(日) 21:24:38.84 ID:WrqBq/YN0
えふえふ「それよりジョースケ、なんかたべよー」

えるめぇす「ぐっすりねたらはらへったなー」

仗助「そうだな~。何か食いにいくかー(今朝はメシ作る気分にゃなれねーし)」

じょりん「きゃー。タスケテー」ジタバタ

静「大人しくしろっての。まったくッ」ガシィッ

仗助「おいオメーら、なんか食べにいこーぜ。かるゥーくさぁー」

じょりん「やたッ」バッ

静「あ、メシの話となるとすぐに切り替えやがった」



 ―――・・・・・・・・・

じょりん「ジョースケ、なにたべる?『バーガー・HP』いく?」

仗助「あそこはたけェーからカンベンしてくれ。この人数分となると俺の口座が砂漠になっちまうぜ」

えふえふ「けいしょくってなにたべる?」

仗助「そーっすねェ・・・昨日の祭りの残りとかまだやってねーかなー」

えるめぇす「あ、あれ!やたいがあるよ!」

仗助「お?マジで?」

静「いや、ありゃー屋台とはちょーっと違うんじゃあない?ホラ、なんつゥーのかしら・・・ああいうの・・・」

仗助「えーと・・・移動販売ってーのかな?台車みてーなので、何売ってんだろ?」



仗助「あの~、これ何ッスかァ~?肉?でかい肉の塊ィ~?」

鋼入りのダン「いらっしゃいィー。こいつあ『ドネル・ケバブ』っていう外国の料理だよ~。買ってくかい~?」

320: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/22(日) 21:48:52.19 ID:WrqBq/YN0
静「ケバブゥ~ッ?なんかいかにも日本人にはなじみのない料理ってカンジィ~ッ・・・オイシイの?・・・それェ?」

ダン「気になるなら食べてみてよ~。おっいしいぞぉ~?こーゆーのってニホンで本格的なの食べれないと思うけどなァ~?珍しいでしょ~?」

えるめぇす「ちょっとうまそうカモ」

仗助「そんじゃ、これを5人分くれッス。いくらになるッスか?」

ダン「まいど~。5人前で800円だよ」

仗助「ン・・・意外と安いッスね・・・(まあ本格的っぽいし、いいかな~)」

えふえふ「ちょっとまったジョースケ、こいつあいくらなんでもたかすぎだぜ~。ボッてるボッてる!だまされちゃあいけませんぜ!」

仗助「どうしたFFどうした」

えふえふ「シロートとおもってナメられてるって~の。かえろかえろッ。こんなのよりコンビニでいいのうってるよー」

ダン「OKOK、お穣ちゃんがそこまで言うなら値引きしてあげるよー」

えふえふ(ここで『DISC』からえた『ちせい』の『こうしょうじゅつ』のかいしだーッ)



えふえふ(ポイント①、わたしはなんでもオミトオシー!ってカンジをみせる!パンケェーキィィィー!)

えふえふ「ほんばだったらもっともっともォーっとやすいもんねェー」

ダン「いくらなら買うんだい?」

えふえふ(ポイント②、ここでちょーっといくらなんでもやすすぎるんじゃあな~い?ってねだんをいっちゃうゥ~。カーリフォールニャー!)

えふえふ「5にんで250えんにしろ」

ダン「オっほっほっほっほっほ~~~ッ」

ダン「そんなんじゃ私のお小遣い2千円くらいになっちゃうもんねーッ。ギィーーーッ!」

えふえふ(・・・と、ここでまけてしまってはならない。かえるフリをしてみる)

えふえふ「じゃあほかのトコでなんかかおーぜー」

ダン「OKフレンド、わたし日本人に優しいから700円にするよ」

えふえふ(・・・といってひきとめてくる。ここでェー・・・こうしょうかいしぃーッ!)

えふえふ「50えんにしてよ」

ダン「!?」

321: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/22(日) 21:56:58.07 ID:WrqBq/YN0
ダン「ろ、650でどう?」

えふえふ「50」

ダン「550!これ以上はまけられないよ!」

えふえふ「50」

ダン「・・・ええいッ!450!」

えふえふ「・・・・・・50がいい・・・」ジワッ

ダン「!?」

仗助「お、おいFF・・・なにも泣くこたあねーじゃねーか・・・」

えふえふ「50がいい・・・50・・・」ジワ~

静「ちょっとちょっとォ~ッ、こんなにイタイケな女の子泣かすなんて大人ゲないんじゃあないのォ~?心痛まないのアンタァーッ!今夜も枕高くしてグッスリ眠れるのかよーテメーッ!」

ダン「わッ!わかった!50円でいいからッ!お穣ちゃんの言う通り50円でいいから!5人で50!」

えふえふ「やったー!」パアー

ダン(いつもは5個で150で売ってたのに・・・ボってやろうと思ったら逆効果だったぜ・・・トホホ)



じょりん「あ、ウマイ」

仗助「だな。1個10円って考えるとかなりオトクだなー」

静「FFちゃんのおかげだぜ~。エライねェ~ッ」ナデナデ

えふえふ「フッ・・・あたしのちせいをなめてもらっちゃあこまるぜ」

えるめぇす「でもあさからこれはチョットおもいかも」

ダン「店先で食いながらモンクいわないでくれないかな?」

322: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/22(日) 22:11:58.48 ID:WrqBq/YN0
涙目のルカ「君ィ~・・・いいかなァ~?・・・チョット・・・話があるんだが・・・」

ダン「あ?・・・何だお前は・・・」

えるめぇす「なんだなんだ?」

仗助「なんかモメごとか?」

ルカ「君さ・・・『商売』やってる身なら知ってるだろ?こーゆー商売では『5つのS』が大事になってくるんだ・・・『信頼』のS、『親切』のS、『接客態度』のS、『サービス』のS・・・」

ルカ「そして、『ショバ代』のS・・・わかるだろォ~?・・・君さぁ・・・ショバ代・・・払ってる?・・・・・・場所を使用する料金だよ・・・」

ダン「何を言ってんだ?・・・ショバ代だって?誰にだ?俺が?」

ルカ「話を今してんのはこの俺だッ!誰が話していいと言った!?このボゲがッ!」

静「ちょっとちょっとォ~ッ、おだやかじゃあないわねェ~・・・何なに?イキナリ現れてショバ代だぁ~?チンピラかよオメェーってカンジィーッ」

えるめぇす「やっつける?」

仗助「おいおいエルメェス、こーゆーのは『当人同士の問題』だぜーッ。俺達が首つっこむのはダメだろ」

じょりん「コラッ!なにケンカうってんだテメーッ!」

静「徐倫ちゃんが男に文句言いに言ったわよ」

仗助「あのスッタコ・・・ッ」



ルカ「ンン?・・・なんだぁ?穣ちゃん・・・今・・・ダイジな話をしてんだからさあ~・・・邪魔するんじゃあないぜ?」

じょりん「いいがかりしてきやがって!アンタなにさまなのさ!」

ダン「お穣ちゃん・・・」

じょりん「あたしは『じぶんかって』なやつと『あくにん』はダイッキライなんだ!いいかげんにしないと『たたきのめすぞ』ッ!」

ルカ「・・・」プルプル・・・

ルカ「子供が・・・俺に向かって・・・・・・てめェェェーーーッ!終わりだぁぁぁーーーッ!」

 メシアッ

ルカ「べ」



 ボゴオン!

じょりん「!」



ジョルノ「・・・女の子に手をあげようとするなんて・・・・・・そんな『ゲス』な奴は僕の組織には無用だよ・・・」

326: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/22(日) 22:26:58.59 ID:WrqBq/YN0
じょりん「・・・スタンド?」

仗助「徐倫!大丈夫か!?」ダッ

静「今この男が殴りかかろうとしたから『ワイルドハニー』で叩きのめそうかと思ったけど・・・そっちの『金髪の少年』が先に何かした見たいね・・・」

ダン(何だ?・・・何か・・・・・・『前に会ったことがあるような少年だ』・・・)

ルカ「」ヒクヒク・・・

えふえふ「こいつシロメむいてたおれてる!」

えるめぇす「じょりんなぐろうとしやがって!このッ!」ガスッ

ルカ「」



じょりん「アンタ・・・なにもの?いまの・・・スタンドじゃない?」

ジョルノ「ム・・・君・・・『スタンドが見えるのかい?』・・・『もう一人の僕が』」

じょりん「え」



 バッ

ジョルノ「僕の名は『汐花 初流乃』・・・・・・もうひとつの名は『ジョルノ・ジョバァーナ』・・・人は・・・僕を『ジョジョ』と呼ぶ・・・」

仗助(何いってんだ・・・コイツ)

静(何いってんだ・・・コイツ)

ジョルノ「・・・13年前・・・僕は『神の子』としてこの世に降り立った・・・・・・そしてつい最近まで・・・僕の黒い髪が金に変化し・・・『もう一人の僕』が目覚めた・・・そして、『僕の運命』を悟ったのさ・・・」

仗助(何いってんだコイツ!)

静(何いってんだコイツ!)

328: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/22(日) 22:51:23.59 ID:WrqBq/YN0
 ゴン

ジョルノ「痛い!」

ブチャラティ「ったく、何を言ってんだ何を・・・すまない。君達には迷惑をかけたな」

仗助(またなんか増えた!)

静(パッツンヘアー!)

ブチャラティ「俺はブローノ・ブチャラティ。イタリアの『パッショーネ』という組織のNo,2をやっている。・・・そしてこいつ、ジョルノは(不本意だが)ボスだ」

仗助「え」

じょりん「そしきのボス!」

えふえふ「かたがきはかっこいい!」

えるめぇす「イタリアのそしき?ギャング?」

ブチャラティ「まあな。そしてこの白眼で倒れてる『涙目のルカ』というのも、組織の一員だ」

ダン「ショバ代とか言ってたが・・・?」

ブチャラティ「気にしないでくれ。ルカは自分の小遣いかせぎのつもりで言ったんだろう・・・悪く思わないでくれ」

ダン「まあいいが・・・イタリアのギャング?がなぜこんなとこに?」



ジョルノ「フ・・・実は『パッショーネ』のボスが・・・・・・」

 ―――

ディアボロ「・・・糸こんにゃくみたいなスタンド使いに負けた・・・・・・」グスン

 ―――

ジョルノ「って凹んで、ボス引退したから僕が代わりにボスに選ばれたんだ。『神の子』である僕がね・・・」

ブチャラティ(くじで決まったんだがな・・・)

ジョルノ「で、僕は使命を悟った・・・『パッショーネ』を新たな組織に変える使命を・・・・・・僕の故郷とも言える日本で『パッショーネ』は『奉仕活動』をすることに決めたんだ!」

ブチャラティ(ジョルノの独断でな)

ジョルノ「最近、チラホライタリア人をこの周辺で見かけることがあったんじゃないか?『パッショーネ』はこの辺りで『社会に溶け込み、慈善活動をしている』んだ」

じょりん「!ビデオやさんのカリメロ!」

えふえふ「カメユーのうるさいてんいんとなだめるてんいん!」

えるめぇす「うるせーかきごおりや!」

仗助「アンタらの組織ってロクなのいねーの?」

330: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/22(日) 23:49:01.82 ID:WrqBq/YN0
じょりん「じぜんかつどーって、いいことだよね」

ジョルノ「そうさ。僕が現世の地上でできることは限られている。人間の身体という『檻』の中にとらわれた神の子である僕には、君達の想像もできない力が封印されている・・・」

ジョルノ「だが、そんな僕でもこの地上の人々にできることとなると、組織を用いての慈善活動くらいしか思い浮かばなくてね・・・」

仗助(こいつマジで『イタイ』奴かよォ~・・・)

静(グレートよ・・・こいつァ)

ジョルノ「『もう一人の僕』・・・君達には理解できないだろうけど、『黄金の天の使い』を自分の中に持つ僕は、人の役に立つことをしなければならないんだ・・・」

ブチャラティ「・・・ハアーッ・・・」ヤレヤレ

ダン「・・・(店片づけて帰ろうっと)」ゴロゴロ・・・

ジョルノ「僕は『神の子』としての役目があるんだ・・・人間全ての精神を統括し、『真実』を守る役目がね・・・フフフ」

じょりん「なんかダセー」

ジョルノ「」

えふえふ「しってる。こういうの『チュウニビョー』っていうんだよ」

ジョルノ「」

えるめぇす「なんだかなけてくる」

ジョルノ「」



仗助「言っちまった。こいつら言いやがったぜ・・・」

ジョルノ「WWWRRRRRRRRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!」

ブチャラティ「ジョルノ!?」

静「本当に・・・やれやれってカンジね・・・もうっ」

331: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 00:05:53.44 ID:lRqBYzdX0
ジョルノ「僕は中二病なんかじゃあない!僕は『神の子』だッ!子供には理解できんだろうがねーッ!」

じょりん「フーン」

えふえふ「ヘー」

えるめぇす「ホーン」

ジョルノ「なっ・・・こ、このッ・・・」

ブチャラティ(今までジョルノの性格を指摘しようとしてたけど、なんか言えなかったが・・・やっと言ってくれる人がいたか・・・)

仗助「あのな~おめーら、そーゆーことはあんまり言うんじゃあないぜ。本人はマジなんだからさ~」

ジョルノ「ブッ」

じょりん「だってじぶんがイチバンっておもいこんでるだけじゃなくて、なんかヘンなことおもいこんでるからさ~」

ジョルノ「ガッ」

仗助「中二病までは俺の『クレイジーダイヤモンド』では治せるかどうか・・・だからあんまり刺激すんじゃあねーよ」

静「兄さんってばダメ押ししてんじゃん」



ジョルノ「いいだろう・・・ブチャラティ!メンバーを集めてください!」

ブチャラティ「・・・は?」

ジョルノ「君達ッ!僕と『戦え』ッ!」

仗助「え」

静「は」

じょりん「ん?」

ジョルノ「君達と僕達が戦いッ!負けた方が『間違っている』と認めるということでどうだッ!」バン!

じょりん「・・・いいだろうッ。しょうぶだ!『パッショーネ』!」バン!



仗助「・・・なんでこーなるんスかァ~ッ?」

334: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 00:32:52.37 ID:lRqBYzdX0
 ―鉄塔付近の原っぱ―



     ザン!

じょりん「それがアンタのチームか・・・じょるの・・・」

ジョルノ「フ・・・君達こそ・・・なんともバラバラなチームじゃあないか・・・僕達は・・・『プロ』なんだけど・・・手加減はいらないのかい?」

じょりん「あたしたちとたたかうのにテカゲンはなし!」



 ―ジョルノチーム―

・ジョルノ ・ブチャラティ ・アバッキオ ・ミスタ ・ナランチャ ・フーゴ ・トリッシュ

 ―じょりんチーム―

・じょりん ・仗助 ・静 ・康一 ・億泰 ・ホルホース



アバッキオ「いきなり緊急招集だというから何ごとかと思ったら・・・何をするだ?」

ブチャ「ジョルノの・・・ボスの命令だ・・・かなしいことにな」

ナランチャ「ブチャラティ!おれスーパーのレジ打ちおぼえたんだぜーッ!スゲーだろッ!」

フーゴ「打ち間違えが何度もあるがな・・・3回に1回はレジ停止してたじゃあないか・・・まったく」

ミスタ「おいおいおいおいおいおい~~~ッ!待て待て待て待て待て~~~~ッ!なんでメンバー紹介で俺が『4番目』なんだよ~~~ッ!フザけんなコラァ~~~!」

フーゴ「ミスタ・・・まだそんなことを・・・」フー

ミスタ「だったらおめー順番代われよォ~~~ッ!お前の『6番目』はシックリくる順番だろーがッ!ピストルの弾数と一緒!俺にはピッタリじゃあねーか!」

フーゴ「いいよ別に・・・どっちでも~ッ」

ミスタ「ッシャ!」

トリッシュ「あの~・・・なんで私、ココに呼ばれたの?今日の19時からライブなんだけど~・・・」

ブチャ「それまでには済むだろう。きっと・・・」

ジョルノ「ところで、徐倫・・・君達のチーム、一人足りないが?」

じょりん「ふふん、ダイジョーブ!」

338: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 00:44:47.24 ID:lRqBYzdX0
億泰「おいおい仗助~・・・また急に呼びだしやがって何かと思ったらまーた徐倫の遊びかよ~。ったく、俺だってヒマじゃあねーっての~」

康一「何言ってるの億泰くん。スゴクたのしそーに『はやくいくぞコーイチィー!』って走ってきたのに」

億泰「ウルセー!」

ホル「まっ、レディーのお誘いは断れねーからなー。特に徐倫のは」フー

仗助「で、徐倫よ~・・・あと一人って誰なんだぁ~?」

じょりん「フフ・・・いでよ!」バッ



 ズアッ!

仗助「!あ、アンタは!」

花京院「わが名は花京院典明!我が友承太郎の娘の遊び相手として、ここに来たッ」バーン

じょりん「きょうのあそびあいて!かきょーいんだ!」ドーン

静(花京院典明・・・承太郎さん達と『DIO』を倒す旅に同行してた人・・・こっちの世界では・・・無事だったのね・・・)



ホル「」

仗助「?どしたんすかホルホースさん」

ホル「・・・あ・・・お・・・おめーは・・・・・・『無事だったのか』!?・・・まさかッ・・・」

花京院「・・・久しぶりだな・・・ホルホース・・・・・・12年ぶり・・・か」

仗助「?・・・二人は知り合いッスか?・・・」

静(そう・・・何度も聞いた話だわ・・・・・・ホルホース・・・承太郎さん達の『敵』だったスタンド使い・・・・・・)



ホル「な・・・なんでおめーがココにいんだ・・・それに・・・『承太郎の娘』って・・・一体・・・何のことを・・・・・・」

花京院「知らないのか?徐倫は承太郎の娘・・・空条徐倫だ」

ホル「!」バン



仗助「・・・なんかしらね~が・・・ミョーな空気ッスね~」

じょりん「?」

339: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 00:53:37.52 ID:lRqBYzdX0
ホル「徐倫が・・・『承太郎の娘』?・・・・・・な・・・何・・・だと・・・」

花京院「・・・ホルホース・・・僕は『個人としては』君をもう敵とは思っていない・・・君は『DIO』に仕えていたが、完全な『悪』とは思えなかった・・・」

花京院「まあ、アヴドゥルの件もあるけれど・・・今となっちゃあ僕は何も言うつもりはないよ。それに、どうやら徐倫の『友達』みたいだし」

ホル「!アヴドゥル・・・あいつも無事なのか!?DIOが倒されたことは知っていたが・・・お前ら皆無事に戻ったというのか!?」

花京院「そうさ。奇跡的にね。イギーもホラ、あの鉄塔のトコにいるよ」

ホル「!」



 ―鉄塔―

噴上「なあFF、エルメェス、俺達はココで観戦ってことになるみたいだが、お前達は参加しないのか?」

えふえふ「きょうはひざしがつよいから、ココでおとなしくしてる」

えるめぇす「スタンドのれんしゅうしたいし」

噴上「ホー、ところで・・・そっちの犬はなんだ?」

イギー「(′・ω・`)?」

えふえふ「じょりんのトモダチだって」

噴上「犬まで友達かよスゲーな徐倫」

鋼田一「ねえ君達、魚料理食べる?新鮮でオイシイよー」ドジュウー

えふえふ「たべるー!」

噴上「オメーが噂の『鉄塔の男』かー。ここで生活なんてマジスゲーな」

鋼田一「私からすれば、外の世界で過ごす君達の方がすごいよ」

341: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 01:09:38.44 ID:lRqBYzdX0
ホル「お前さんら・・・俺は・・・どう接すればいいのかわからねえ・・・どうすりゃいいんだ?・・・俺はおめーらを『始末』しようとしてた・・・だが・・・今はそんな気はサラサラない・・・」

花京院「・・・」

ホル「だがそれでも・・・過去は消えねー・・・俺は・・・どうすりゃいい?世界中を旅してまわったのも、新しい自分を見つける旅みてーなもんだった・・・そして徐倫や仗助達と出会った」

ホル「新しい自分が『見えかけてた』・・・だが、おめーら『過去』の連中と再開しちまうなんて・・・俺ァ・・・『納得』してねェ・・・」

ホル「『納得』してねェんだ!お前は俺のことをどーとも思ってないか知らねえが、俺は『後ろめたい気持ち』が少しだけでもあるんだ。あんなことをして何くわぬ顔でテメーらと打ち解けるんざできねえ!」

ホル「・・・俺は徐倫の『友達』なんだ・・・だが、その徐倫が『俺が始末しようとしていた相手の子』だなんて・・・徐倫に・・・どう詫びればいいんだ!?」

花京院「それは本人に聞いてみればいいんじゃあないかな?」

ホル「!」



じょりん「はなしはきかせてもらった」バン

ホル「じょ、徐倫・・・」

じょりん「・・・ホルホースがパパたちの『てき』だったなんて・・・」

ホル「・・・ぐ・・・・・・徐倫・・・俺ァ・・・」

じょりん「こまけェこたあいいんだよ」

ホル「!」

じょりん「あたしたちに『こまかいことなんかきにするひつようはない』。ホルホースはあたしのトモダチ。それでじゅうぶんだ。『いろいろもんだいはあるかもだが、おおめにみることもだいじだ』」

ホル「・・・徐倫・・・・・・」

じょりん「それよりいまはいっしょにあそぶぞ!『パッショーネ』と!」

ホル「・・・プッ・・・・・・クッハハハ!そうだな!そうしようぜ徐倫!」

花京院「やれやれ・・・あ、でもこれが終わったら承太郎達と一旦顔を合わせるべきかもね」

ホル「ああ、そうするぜ」

仗助「あの~・・・感動の再会はその辺でいいッスかァ~?そろそろむこうもピリピリしてるんスけど~」

342: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 01:19:30.98 ID:lRqBYzdX0
ジョルノ「話は済んだかな?では『サバイバルゲーム』を開始しよう」

静「サバゲーェェェ~~~ッ?なんでそんなことすんのォ~?チョー理解不能なんですけどォ~」

ジョルノ「まさか『スタンド大合戦』なんてことは危険だからできるわけがないだろう?子供もいるし。今回はオモチャの銃で戦うんだ」

ブチャ「このペイント弾を使ってな。当たったらアウト。先に全滅した方が負け。シンプルだ。たった一つのシンプルなルールだ」

仗助「はあ・・・サバゲーっすかァ」

康一「僕やったことないよ?」

じょりん「うけてたつッ!」

億泰「オメー何も考えずに受け入れんなよ!」

ミスタ「銃撃戦ならよォ~・・・俺の独壇場なんじゃあねーの?いいのかァ~?」

ホル「ホ、俺だって銃の腕前には自信があるんだぜェ~?」

仗助(・・・まあ俺も狙撃は経験してっからそれなりに自身はあるかも)

ジョルノ「それでは・・・」

 ブアアアアアアア~~~・・・

じょりん「!まわりがおおきなくさやきでいっぱいになった!」

仗助「スタンド能力か!?まるで森みてーになった!」

ジョルノ「これが僕が天より授かった『力』・・・これでこのエリア一帯は森林地帯のようになった。さあ、ゲームをはじめよう」

ブチャ(ジョルノの能力強いなあ・・・性格がアレだが)



えふえふ「ねーカネダイチ。これカテイサイエンってやつ?」

鋼田一「そうだよ。私は鉄塔で住んでるからね。野菜はここで育ててるんだ」

えふえふ「へー、おもしろそう」

鋼田一「お、そうかい?ちょっとやってみるかい?」

えふえふ「うんっ!」



噴上「エルメェス、お前もスタンド発現したって言ってたな。扱い方のレッスンでもしてやろうか?」

えるめぇす「フン!そんなのひつようない!」

噴上「あ、そうか」

えるめぇす「・・・」

噴上「・・・」

えるめぇす「・・・・・・やっぱりおしえて」

噴上「はいはい」

イギー「(`・ω・′)」プププ・・・

352: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 17:17:35.85 ID:5kfVrqpQ0
 ―じょりんSide―

仗助「一応向こうさんが防弾ベストとゴーグルっつった防具は準備してくれたから着ようぜ。ペイント弾だから痛くはねーだろうが、一応な。服も汚れるし」

静「けっこう重いのねコレ。ねえ兄さん、あたし太って見えない~?これ着てると線が太く見えちゃうでしょ~?」

仗助「大丈夫だ。逆に前面のなだらかな丘が違和感なく隠れてみえるぜ~」

静「ドラ!」バゴ!

仗助「グエッ」

ホル「俺はこんなのァ不要だぜー。逆に動きづらくなっちまあ」

花京院「僕は着ておこう。初心者だし」

じょりん「なんかおもい・・・」ズシ

康一「向こうはホンモノのギャングって聞いたけど・・・そんな人達とホントに戦うの?銃で?僕まだ高校生だよ?」

億泰「ビビってんじゃあねー康一。俺達には向こうにねーもんがあるじゃあねーか」

康一「?」

花京院「スタンドか」

億泰「その通りッスよ~!向こうさんは何もシラネーみたいだが、こっちはチーム全員がスタンド使いだぜ~?・・・そうっすよねカキョーインさん」

花京院「ああ、僕のスタンドは『緑の法皇』」バン

康一「おお、なんか緑の光ったメロンみたいですね」

億泰「そんじゃそっちの・・・未来の静とかいうウサンクセー女も・・・」

静「誰がウサンクセーのよ。あたしもスタンド使いよ」ドン

億泰「・・・つゥーか仗助よ~・・・こいつマジに『あの』赤ん坊の静なのか~?スッゲー美人じゃあねえ?」

仗助「イロメ使うんじゃあねーぞ億泰。まがりなりにも俺の妹なんだからよー」

億泰「そんなんじゃあねーっての。第一顔はともかく、中身が俺のタイプじゃねーからなー」

静「頭消すわよダボ泰」

じょりん「ダボー」

353: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 17:25:27.60 ID:5kfVrqpQ0
 ―ジョルノSide―

ブチャ「この戦いではミスタがキーマンになってくる。ミスタはジョルノとトリッシュと一緒に行動してくれ。『撃てる』と見込んだなら即、撃て」

ミスタ「おう」

ブチャ「フーゴとナランチャは探索班だ。ナランチャの『エアロスミス』は索敵行動に長けている。フーゴも『先ほど伝えた作戦』通りに動け」

フーゴ「はい」

ナランチャ「俺のスタンドはこーゆー状況にはガゼン有利だぜー」

ブチャ「アバッキオは俺と来い。隠密行動で敵を探ろう。向こうはシロートだが、何か『ヤバイ気がする』。ナメてかかると手痛いシッペ返しをくうことになるかもな」

アバ「・・・ブチャラティ・・・そうは言うが俺達は全員スタンド使いだ。チーム全員がだ。向こうは一般人な上に子供までいる。俺達に負ける要素があるか?」

トリッシュ「そうよ。イザとなればスタンド出してもいいんでしょ?ルールは『ペイント弾が当たったらアウト』。『それだけ』なんでしょ?」

ブチャ「まあな・・・だが向こうにもスタンド使いはいるらしい。ジョルノのスタンドを見てそういう態度をとっていた」

ナランチャ「マジかよ。スタンド使いがいるのかー。でもよ~・・・俺達全員がスタンド使いなんだぜ~?負けっこねーぜ」

ジョルノ「よし、では行こう天使の子らよ。僕と共に『光輝く道』を進もう・・・天は・・・僕に『道』を示してくれている」

フーゴ(まーたはじまった・・・)

ナランチャ「ジョルノなにいってんだ?」

ミスタ「おいナランチャ、そういうことはいわねー規則だろ。本人はマジなんだから」

354: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 17:34:43.35 ID:5kfVrqpQ0
ジャイロ「おーおー、やってるやってる。ニョホ」

ジョニィ「どうやらこれからはじまるってトコみたいだね」

ポル「だろ~?じょりんから『さばげーのすけっとにこい!』って電話があったから花京院が行ったが、俺とジョースターさんは観戦に行くことにしたんだ~」

ジョセフ「ポルナレフがあんたらも誘おうと言ったからこうやって見に来たんじゃが・・・どこか座れる場所はないのかのう?」

 タタタタタ

イギー「(`ω´)」バフ

ジョセフ「うおッ!?イギー、お前どっから現れた?」

ポル「あ、あっちの鉄塔みたいだぜ。しかも人がいる。・・・ありゃあFFか?どうやら観戦組はあの鉄塔で見るらしいぜー」

ジョニィ「それなら僕達もあの鉄塔で観戦しよう」

ジャイロ「徐倫や仗助達のサバゲーか~・・・どーなるかな~」ニョホホ

イギー「(*´ω`*)」ジョロロ・・・

ジョセフ「うおああああッ!?イギーてめェーーーッ!?わしにとびついた状態でッ!このヤローーーッ!」





ブチャ「それじゃあ開始だ!覚悟はいいか!俺達はできてる!」

じょりん「こいッ!『パッショーネ』!」

355: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 18:10:12.83 ID:5kfVrqpQ0
 ガサガサ・・・

仗助「う~・・・くさが多くて周りが見えづれえ~・・・どっから狙われるかわかんねー恐怖があるぜー」

ホル「こういう状況では情報が武器になるんだ仗助。警戒を常に怠るんじゃあないぞ」

仗助「ホルホースさんのスタンドでなんとかならないんすかね~?つーかホルホースさんのスタンドってどういう能力っすか~?」

ホル「『皇帝』さ。弾丸もスタンドだぜ。軌道も自在よォ~」メギャン

仗助「おおッ、銃型のスタンドっすか。しっかしペイント弾のサバゲーじゃあ意味はないっすね・・・」

ホル「だが『弾丸にペイント弾を埋め込んで撃つ』こともできる。つまりは『敵を見つけたらソッコーでブチ込む』!」

仗助「そりゃこころづえーッスけど・・・この状況じゃどうやって敵を見つけるんすか?」

花京院「僕のスタンドの出番かな」シュルルル・・・

仗助「スタンドがヒモみてーに!?」

花京院「『法皇の結界』さ。触れれば感知できる」

仗助「徐倫の『ストーンフリー』が糸を立体にしたのはコレのマネかァ~?」



じょりん「あーまえがみえないー」ガサガサ

静「徐倫ちゃんより草の方がでけェからめちゃんこ不利ねー・・・アハハ」

じょりん「わらうなしずか!」

静「でも逆に言えば敵にも見つからないってことよ。あたしも『ワイルドハニー』」バン

じょりん「!しずかがきえた!」

静「完全隠密行動ってやつ~?これなら一方的に攻撃できるわねー」

じょりん「じゃああたしも、いとのけっかい!」シュバ

静「お、これで相手を探知するっての?イイ考えねェ~ッ、グッグッ!」



億泰「ホレみろ康一!木の上に登って敵を探すぜ~!見つけたら上からメッタ撃ちだぜッ!」

康一「僕はそこらへんに『エコーズ』で文字をはって、トラップをつくっておくよ」

億泰「ニシシッ、早く誰かこねーかなあー」

356: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 19:25:14.51 ID:5kfVrqpQ0
ナランチャ「見える見えるぜ~・・・二酸化炭素を感知してるぜ~・・・そっちに3人いるぜフーゴ!やっちまえ!」

フーゴ「ああ、僕の『パープルヘイズ』で!」ドン



花京院「!かかった!誰かが2時の方向から来るッ!」

ホル「構えろ仗助!出会いがしらに即撃ちだぜ!」

仗助「了解ッス!」

 バッ!

仗助「!?」

ホル「なにッ!?これはァッ!?」

パープルヘイズ『うばあああああしゃああああああああああ!!!』

仗助「スタンド!?あぶねえ!」

 ガン!

 ドバア!

仗助「!?なんだ!?スタンドが地面をなぐって・・・周りにペンキが爆散したあ!?」

ホル「まずい!これに当たると『ペイントをくらってしまうことになる』!」

花京院「かがめ!伏せろー!」



フーゴ「僕の『パープルヘイズ』・・・毒カプセルを全てあらかじめはずしておいて、『ペイントボールを拳に装備しておいた』!これがブチャラティの作戦!」

ナランチャ「やつらがかがんだぞフーゴッ!」

フーゴ「いまだッ!」バッ

ナランチャ「ハチの巣だぁ!」バッ

ホル「!」

仗助「しまった!」

フーゴ「もらった!」

357: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 19:32:03.84 ID:5kfVrqpQ0
仗助「ドララァ!」ピッシィ!

フーゴ「!?地面を殴って・・・土のバリアだと!?」

ナランチャ「俺達のペイント弾がガードされたァ!」

仗助「ホルホースッ!今だッ!」

ホル「アイ・アイ・サー!」

 ドギュン!

フーゴ「うおおおああああああ!かわしてみせるッ!」バオ

ナランチャ「すげえ!フーゴのやつマトリックスばりの回避だぜェー!」

ホル「ニヤ・・・弾丸だってスタンドなんだぜ~・・・『弾丸にペイント弾を埋めこませ、弾丸ごと操作する』!」

 ギューン

フーゴ「!?ナニッ!?」

ホル「直撃の寸前で弾丸スタンドを解除すれば!ペイント弾のみ当たるぜー!」

フーゴ「か、回避を――」ガッシイ

フーゴ「!?何だ!?足に・・・何かが・・・」

花京院「『緑の法皇』。とらえたぞ」

 バシャ

フーゴ「しまったァ!」

ナランチャ「フーゴがやられた!ヤベエ!」ダダダ

仗助「あ!もう一人が退参しやがる!」

ホル「まて仗助、深追いは禁物だ。罠かもしれねー」

花京院「一人アウトにできただけでも成功です」

仗助「グ、グムー・・・」

フーゴ「ぼ・・・僕が・・・こんなに早くもアウトなんて・・・」

 【パンナコッタ・フーゴ 脱落】

359: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 19:44:17.21 ID:5kfVrqpQ0
静「なんか向こうが騒がしいわね・・・」

じょりん「きっとてきスタンドつかいのこうげきだ!あたしたちもきをつけよう!」

 ビー・・・

静「!?何!?地面に・・・ジッパーが!?徐倫ちゃん!こっち来て!」

じょりん「え?」

静「一緒に透明になるから!声だしちゃだめだよ!」スウ

じょりん「!スゲー!むてきじょうたい!」

静「シッ!」

 ジパアー・・・

ブチャ「・・・いないな・・・」バッ

アバ「ジッパーで地面の中を進むってーのは気がすすまねえな・・・息が続かねえ」

ブチャ「ああ、こうやってちょくちょく地上に出なければな・・・だが敵には見つからず隠密行動ができる」

じょりん(じめんからパッツンとカリメロがッ!)モガモガ

静(しーッ!こいつらもスタンド使いだったのね・・・)

ブチャ「ん?・・・」チラ

静(ヤバッ・・・気付かれた?・・・さきに撃つか?・・・だがヘタに動くと先に撃たれる・・・ゆっくり・・・銃をかまえて・・・)スー

アバ「どうしたブチャラティ?」

ブチャ「いや・・・何か気配がする・・・」

静(やっぱやっべェ~!銃をかまえる動きですら感づかれるカモ~!)

アバ「この辺には誰もいないみたいだが?・・・」

ブチャ「・・・気配はする・・・・・・」

じょりん(なにやってんのしずか!さっさとやっつけちゃおう!)

静(相手は二人、それもプロよ。『完全に勝利確定』って状況じゃなきゃこの近距離での戦闘は危険だわ・・・)

アバ「・・・そんなに気になるなら調べるか?『ムーディブルース』」シュバ

静(!またスタンド!?コイツら皆スタンド使い!?)

ブチャ「ああ、お前のスタンドなら『この辺の状況を把握できるからな』」

静(ぜっ、ぜっ、絶体絶命のピンチってやつゥ~~~ッ!?どォーするアタシィーーーッ!)

360: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 20:06:09.75 ID:5kfVrqpQ0
アバ「1分前のここで誰が何をしていたか、再現する」ブルースー

ムーディブルース『・・・』ムムム・・・

ムーディ静「徐倫ちゃんより草のほうがデケェからめちゃんこ不利ね・・・アハハ」

静(!?あたし!?なにあのスタンド!?)

アバ「こいつはサングラスの少女・・・1分前にここにいたということか」

ブチャ「会話をしているな。・・・徐倫と一緒だったか・・・」

静(なるほど・・・ここでのできごとを再現する能力ってとこか・・・ショッパイ能力ったらありゃしないわね・・・)

じょりん(???・・・しずかがふたり?・・・またふえた?)

ムーディ静「でも逆に言えば敵にも見つからないってことよ。あたしも『ワイルドハニー』」

ブチャ「!?おい、消えたぞ」

アバ「・・・いや、『ムーディブルース』は『ここにいる』・・・見えなくなっただけだ」

ブチャ「・・・つまりこの静という少女の能力は『姿を消す』ということか?」

静(ヤバ~~~ッ!バレちゃった~~~!マジで感づかれるッ!こうなりゃ賭けるしかない!撃――)

 ガサガサ

アバ「!待てブチャラティ!向こうで動く音がしたぞ!」

ブチャ「ああ!静と徐倫かもしれん!行くぞ!」ダダダ



静「・・・ホ~~~ッ・・・すっげえあせったわ~・・・何?向こうの方で『音』がしたけど・・・そっちに行ってくれたみたいね・・・」

じょりん「でもしずかのスタンドのうりょくがバレた」

静「ね。けっこうヤバイかもしれない・・・やっぱ撃っとくべきだったかな~・・・」

じょりん「あのじょうきょうでうってたら、もうひとりにすぐうちかえされてたかもしれない」

静「抜き差しならない状況ってやつかしら~・・・それにしても寿命が縮まるっての~・・・」

361: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 20:14:36.36 ID:5kfVrqpQ0
 ガサガサ

アバ「チィ~ッ!草が多すぎて視界が悪いぜー!ジョルノのやつやりすぎだろッ」

ブチャ「!おい!そこに影が!」

アバ「!」



康一「あ」

アバ「・・・」

ブチャ「・・・」

康一(し、しまったァ~~~!『ガサガサ』の音を地面に貼って罠をしかけたのが、逆に僕の居場所がバレたァ~~~!)

アバ「・・・おっと動くなよ。お前が引き金を引くより先に俺達の方が先に撃てるんだぜ?今、この状況は完全に『俺達が有利』だ」

康一(・・・で、でもこの二人が立ってるすぐそばの木は、たしか億泰くんが上に登ってる木!この二人はまだ気づいていない!)

ブチャ「そういうことだ・・・君一人か?近くに仲間が潜んでいるのか?質問に答えてもらおう」

康一(億泰くんが木の上からこの二人を攻撃すれば、必ず二人は突然の出来事で一瞬は隙ができる!そこを僕も攻撃すればなんとかなる!きっと!)

ブチャ「おっと・・・スタンド使いかもしれないな・・・お前は・・・いいか、スタンドを出したり妙な動きをすればすぐにお前を始末する・・・質問を拷問に変えてやろうか?」

康一(億泰くん早く攻撃してくれェ~~~!)



億泰「Zzz・・・」

362: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 20:23:28.61 ID:5kfVrqpQ0
アバ「・・・おい、あんまりナメてんじゃあねーぞ。口がきけねーのか。お前らのチームのヤツはどこにいる?何か作戦があるのか?答えろ」

康一「・・・た、たとえ作戦があったとしても答えるはずがないじゃあないか」

アバ「・・・どーするブチャラティ?こいつはもう『アウト』にしちまうか」

ブチャ「そうだな・・・」

康一「!ま、まって!ちょっとまって!(何やってんだ億泰くん~!攻撃するまでなんとか僕がこの二人をひきつけないとー!)」

アバ「あん?何だ?情報をゲロするか?」

康一「い、いやあ~・・・あのォ~・・・(億泰くんんん~~~!)」



億泰(やべ・・・眠っちまってたらいつの間にか木の下で康一が敵二人に『チェックメイト』されてるぜ・・・・・・どーすっかなあー・・・俺があの二人をうちゃあなんとかなるかも・・・)

億泰(だが失敗すれば返り討ちで俺がアウトになっちまう・・・ここは・・・みすごしちゃおうっかな~)



ブチャ「もういい。時間の無駄だったな」

康一「!」

アバ「俺が撃ってやる」

 バン!

 バイーン

ブチャ「!?」

アバ「なに!?『ペイント弾がはねかえってきた』!?」

康一「『バイーン』のシッポ文字・・・服にしこんでおかなきゃあアウトだったな・・・やれやれ」

アバ「うおおおおお!?」バッ

康一「!?はねかえったペイント弾をかわした!?」

ブチャ「こいつッ!もう容赦しない!」

康一「!」

 バシャ!

 バシャ!

ブチャ「!?」

康一「や、やられた~・・・『でも』・・・」

アバ「な、なに・・・」

康一「木の上にいる億泰くん・・・ペイント弾を回避した方の人をアウトにしてくれた」

 【広瀬康一 脱落】

 【レオーネ・アバッキオ 脱落】

364: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 20:29:05.84 ID:5kfVrqpQ0
>>363
あ、気付かなかった・・・すまそ
確かにリタイアの方がしっくりくるかも・・・でももうここまで脱落って書いちゃったし・・・違う形で描いてみます(リタイアするキャラいるカモ
てか今かなりサグリサグリやってるっていうかマジで全然内容未定で描いてるから不安しかないっす。こわい

365: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 20:35:35.55 ID:5kfVrqpQ0
 ―鉄塔―

噴上「つ、つええなお前の『キッス』・・・俺の『ハイウェイスター』よりパワーは上だぜ・・・」

えるめぇす「そお?ふふふ・・・」

噴上「というか今朝発現したって言ってたが、もうすでにしっかりあつかえてるじゃあないか。すげーぞエルメェス」

えるめぇす「えへへ」

ジョニィ「へえ、スタンド使いの少女かー」

ジャイロ「こんな子供までスタンド使いなんてな。妙な町だぜここは」

噴上「お?アンタらは?」

ジョニィ「徐倫や仗助の友達といったところかな」

噴上「あ、もしかして『SBR』の?」

ジョニィ「そうそう。君はあれだろ?Dioから徐倫を助けてくれた一人だろ?」

噴上「ああ・・・あのヘンなやつか」

ジャイロ「あのヘンなやつ」

ジョニィ「あのヘンなやつさ。僕達、徐倫に招待されてここに見に来たんだけど、ここで観戦してていいかな?」

噴上「いいんじゃないの?なあエルメェス」

えるめぇす「う・・・うん」ギュ

噴上(俺の後ろに隠れてズボンにぎってやがる・・・この子人見知りなんだな~)

ジャイロ「そんなびびんなよお嬢ちゃん。ニョホ」ニカ

えるめぇす「ひっ!はがなんかへん!」



ジョセフ「ほ~、こんなとこで野菜をつくっとるのか~」

鋼田一「ええ、立派でしょう?」

ポル「FFは何やってんだ?それ、土を掘ってるみてーだが?」

えふえふ「ここに『しんでん』をたてようとおもって」

ポル「ひまわりのタネで神殿ができるのか?すげーな~」

イギー「(>ω<*)))」ダバダバダー

ジョセフ「なんかしらんがイギーがはしゃいどるわい」

366: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 20:47:10.70 ID:5kfVrqpQ0
ブチャ「木の上にいるのか!っく!」ガパア!

億泰「うお!?木がジッパーで開かれたァー!?」

ブチャ「落ちてきたところを『撃つ』!」

億泰「そうはいくかァー!『ザ・ハンド』!」ガオン

ブチャ「!?横に移動した!?」

億泰「空中での瞬間移動!てめーの弾は回避したぜー!」

ブチャ「っく!」



ピストルズ『キャモーーーン!』

億泰「!?」

 バシャ

億泰「にゃ、にゃにィーーー!?」



ブチャ「ミスタ!」

ミスタ「危なかったな~ブチャラティ~。俺がかけつけなけりゃあヤバかったかもなー。俺の『ピストルズ』・・・ペイント弾を破裂させねーように中継するのはけっこう加減が難しいがなあ~」

億泰「なん・・・だと・・・」ドシャ

ミスタ「あ、地面に落ちた」

億泰「ダボが・・・」

 【虹村億泰 脱落】



トリッシュ「ったくも~・・・ミスタったらどっか行っちゃったし・・・どーすりゃいいのかしら・・・」

ジョルノ「落ち着くんだトリッシュ。僕がいる限り君は安全だ。だが・・・っく!・・・星のアザがうずくッ!・・・しずまれ!・・・ッ」

トリッシュ「ほんとに・・・やんなっちゃう」

367: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 20:57:56.92 ID:5kfVrqpQ0
じょりん「んー・・・なんかさわがしいけどなにがおこってるのか・・・」

静「バレないようにゆっくり動きましょ・・・念のため透明になりながら」ガサガサ



仗助「気をつけてくださいッスよ~・・・何か動きがあったらスグに教えてくださいねー」ガサガサ

ホル「あいよ。ゆっくり歩くってのももどかしいな」ガサガサ

花京院「3人もいれば、何か動きがあればすぐに気付くはずだ。大丈夫、落ち着いて」ガサガサ



ブチャ「ミスタ、アバッキオは脱落した。俺と行動してくれ」

ミスタ「おう。さっきナランチャに会ったが、フーゴも脱落したらしい」

ブチャ「少なくとも2人は脱落して、俺達は5人か・・・」



ナランチャ「あ!ジョルノ!」

ジョルノ「ナランチャ、無事でしたか」

ナランチャ「フーゴがやられた!」

ジョルノ「っく・・・向こうもかなりの腕のようですね・・・だが僕がいるかぎり、我々に負けはない」

トリッシュ「ほらほら、そんなことくっちゃべってないでさっさと動きましょう。3人で固まってると見つかるかもしれないわ」



 ガサガサガサ・・・

 クンクン・・・クンクンクン・・・

Dio「・・・におうぞ・・・クウジョウジョリーンの匂いだ・・・クン・・・こっちだな・・・この草むらの奥に・・・クウジョウジョリーンはいるッ!」

バァー Dio「フフフ・・・今日こそ・・・今日こそ!クウジョウジョリーン!お前を我が物にしてみせるッ!」 -ン!

370: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 21:03:44.45 ID:5kfVrqpQ0
ナランチャ「こっちから二酸化炭素反応があるぜ!」



ブチャ「こっちから気配がするぞ・・・」



花京院「向こうから音がします・・・行きましょう」



じょりん「こっちのきがする!」



 ガサガサガサガサ・・・

Dio「来た!匂いが『すぐそば』だ!LORYYYEEEEEE・・・血がうずく!じつにうずくぞッ!草むらから顔を出した瞬間、ガオンと捕まえてやるッ!」



 ガサ

Dio「LLLOOOOOORRRRRRRRRRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!」バッ!

仗助「ドラッ!」バグオン!

Dio「!?ッグ!?・・・ッガ!?」

ホル「こいつは・・・徐倫を誘拐しようとした誘拐犯ヤロー」

花京院「なんと・・・」

仗助「てめーがそうか~・・・こんなとこで何してんのかシラネーが・・・『ぶちのめす』ッ!」

Dio「!?」

ホル「『皇帝』!」メギャン

花京院「『緑の法皇』!」ズアッ

仗助「『クレイジーダイヤモンド』!ドラララララララララララララァァァーーーーー!!!」

ホル「ぶちまけやがれ!」ドバドバドバドバドバ!

花京院「エメラルド・・・スプラァーーーーーッシュ!」

Dio「ヤッダァーーーーーバァーーーーー!?」ドーーーン!

371: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 21:09:08.69 ID:5kfVrqpQ0
 ブアオー

ナランチャ「!?二酸化炭素の反応が『飛んでくる』!?」

ジョルノ「何ですって!?・・・!あれは!」

トリッシュ「敵チームのメンバーでもない・・・何者!?」

ナランチャ「きっと敵スタンド使いだぜーーー!」

ジョルノ「そうと決まれば、倒すッ!」

ナランチャ「『エアロスミス』!」ドン

トリッシュ「『スパイスガール』!」バン

ジョルノ「『ゴールドエクスペリエンス』!」ギュン

Dio「LORYYYEEE・・・!?」

ナランチャ「ボラボラボラボラボラボラボラ!」ドバドバドバドバドバ!

トリッシュ「WAAAAAAAANNNAAAAABBBBBEEEEEEEEEEEEEE!」ズドドドドドドド!

ジョルノ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」ドドドドドドドドドド!

ナランチャ「ボラーレ・ヴィーア!(飛んでいきな!)」

 ドーン!

Dio「RRRRRRRRYYYYYYYYYYYEEEEEEEEEEEEEEE!?」バオーン

372: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 21:14:13.20 ID:5kfVrqpQ0
ミスタ「おいブチャラティ!ありゃあ何だ!?誰かが飛んでるぞ!」

ブチャ「あれはナランチャの『エアロスミス』・・・攻撃したぞ・・・つまり、『奴は敵』だ」

ミスタ「ならよォ~・・・遠慮ナシでぶちのめしていいよな~?」ジャキ

ブチャ「ああ・・・いくぞ!」

ミスタ「『セックスピストルズ』!」ズラア!

ブチャ「『スティッキーフィンガーズ』!」ズギュン!

ミスタ「くらいやがれェー!」

ピストルズ『ほいほーい!パスパスパァース!』ドバドバドバドバドバ!

ブチャ「アリアリアリアリアリアリアリアリアリ!」ズドドドドドドドドドドドド!



ブチャ「アリーヴェ・デルチ!(さよならだ!)」バグオン!

Dio「ドミネクォバディスゥーーー!」バーン

373: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 21:20:38.88 ID:5kfVrqpQ0
 ドシャア

Dio「・・・・・・ジョ・・・ジョ・・・・・・ジョッリ~ン・・・ジョッ・・・ジョッ・・・」プルプル

静「・・・」

じょりん「・・・」



静「・・・あのさァ・・・徐倫ちゃん・・・あたし達の眼の前に落ちてきた『この男』・・・なんかシラネーけどボロボロで、しかも『徐倫』って言ってるわ・・・・・・コイツ・・・『何者』?」

じょりん「こいつ、まえにあたしをゆうかいしようとしたやつだ」

Dio「ちかい・・・においが・・・すぐちかくに・・・かんじる・・・ぞ・・・」クンクン

静「・・・『誘拐犯』っていうんならよォ~・・・『つまり敵でいいんだな?』、こいつは」

じょりん「うん」

静「『ワイルドハニー』」ドン

じょりん「『ストーンフリー』」バン

Dio「・・・RRY・・・」



静「ドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラ!」ズドドドドドド!

じょりん「おらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおら!」ズドドドドドドド!

静&じょりん『ラァ!!!』バグオン!

Dio「LORRRYYYYYYYYYYYEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!」バーン!



静「やれやれ・・・ってーの・・・」

じょりん「やれやれ・・・だわ・・・」



 バン!

 【Dio 再起不能(リタイア)】




ジョニィ「あ、見てジャイロ。Dioがぶっとんでるよ」

ジャイロ「マジだ」

ジョニィ「今は推定無罪だがとりあえず撃っとこう。前科もあるし」ドバ

                                      Dio「ッ!」

えるめぇす「ふざけんなゲロっぱきやろうバーカバーカ!」

375: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 21:31:33.20 ID:5kfVrqpQ0
仗助「な、なんか今すぐそこで音がなってたッスけど・・・」

ホル「まさかすぐそこに連中がいるってのか?」



ブチャ「こっちから音がしたぞ・・・ミスタ、準備はいいな」

ミスタ「ああ、銃弾は込めなおしたぜ」



 ガサ

仗助「!」

花京院「敵!二人だ!」

 バ!

ミスタ「3人!」

 バ!

ブチャ(早撃ち勝負!だが3対2では!)

ホル「もらったッ!」ドバ!

 ガパア!

ホル「!?」

ブチャ「俺自身をジッパーで開いて・・・弾を回避!」

 バシャ

ホル「うぐお!?しまった!」

ミスタ「一人アウト!そしてェー!」

仗助「!」

ミスタ「もひとりだ!」ドバ!

仗助「まず――」

 バシャ

花京院「・・・」

仗助「花京院さん!?・・・『緑の法皇』で・・・俺をかばってくれた!?」

花京院「・・・スタンドは精神の像・・・スタンドがアウトは僕もアウトだね」

ミスタ「フ・・・俺の勝ちみてーだな~」

花京院「いいや、僕が『やられるだけ』ではなかったみたいだよ」

ミスタ「!・・・な、なにィ~!?」ベットリ

花京院「『緑の法皇』で援護防御と同時に、僕自身、本体が君をペイント弾で撃った」バン

 【ホルホース 脱落】 【花京院典明 脱落】 【グイード・ミスタ 脱落】

 ドーン

376: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 21:37:06.38 ID:5kfVrqpQ0
 ガサ

静(!エンカウントォ~!金髪のコロネと女か男かわかんねーヤツ、それと美人な人の3人・・・・・・あたしと徐倫ちゃんは透明状態・・・まだバレてない)

ナランチャ「あっれ~?おっかしいな~?」

トリッシュ「どうしたのナランチャ?」

ナランチャ「俺達のすぐ目の前から二酸化炭素の反応があるんだ。だがなにもねーんだよー」

静(!)ドキ

ジョルノ「二酸化炭素の反応なんて、その辺にあるんじゃあないんですか?空気中とかホラ」

ナランチャ「んなことねえと思うけどな~。今までも人間の呼吸を探知してたんだからよ~」

静(・・・もう・・・さっきみたいにまた『抜き差しならない状況』ってヤツね~・・・)

じょりん(どーするしずか?)

静(・・・『賭け』るしかない)

 ドバ

 バシャ

ジョルノ「え」

ナランチャ「あ」

トリッシュ「へ」



ジョルノ「な・・・なんじゃあこりゃあ~~~!」

ナランチャ「ジョルノがいきなりペイント弾くらってるー!?」

トリッシュ「敵よッ!どこかに敵がいるわッ!」キョロキョロ

ナランチャ「警戒しろトリッシュ!」

静(ラッキィーチャァーンスッ!こいつらまだあたしの能力に『気付いていない』!)

378: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 21:48:23.35 ID:5kfVrqpQ0
静(これは一方的ボコボコタイムの到来ってとこかしら~?徐倫ちゃん!構えて!)

じょりん(あいあいさー!)ジャキ

ブチャ「トリッシュ!ナランチャ!」ガサ

静(!徐倫ちゃん!ストップ!待って!)

じょりん(さっきのジッパーマン!)

ナランチャ「ブチャラティ!ジョルノが・・・ジョルノがっ・・・」

ジョルノ「・・・ナランチャ・・・僕・・・この戦いが終わったら・・・学校行くよ・・・変な髪型って周りにバカにされるのもけっこういいかもしれません・・・アツアツのローストビーフサンドも食べたい」

ナランチャ「ジョルノォォォーーー!」

ブチャ「ジョルノ、アウトになったならすぐに退場するんだ。後は俺達に任せろ」

ジョルノ「・・・はい」トボトボ

トリッシュ「ブチャラティ、今こっちのチームはどれくらい残ってるの?」

ブチャ「どうやら俺達3人だけらしいな・・・」

静(!あとはこの3人だけ!)

ナランチャ「どうする?」

ブチャ「一旦体制を立て直すんだ。ところで、今ジョルノは『なぜアウトになったんだ』?」

ナランチャ「それがサッパリ・・・今俺達の眼の前に二酸化炭素の反応があるのに誰もいねーって話をしてたら急に・・・」

ブチャ「・・・それはつまり、『誰もいないのに撃たれた』・・・そういうことか?」

静(!ま、まずい!こいつは『あたしの能力を知っている』!)

ナランチャ「え?・・・あ、ああ」

ブチャ「・・・」

トリッシュ「・・・ブチャラティ?」

ブチャ「・・・ナランチャ・・・今もその反応は『ある』のか?」

ナランチャ「ああ・・・すぐ目の前だ」

ブチャ「・・・」ドドドドドドドドドドドドドド

静(ッ・・・や、『ヤバイ』!)

379: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 22:00:52.54 ID:5kfVrqpQ0
仗助「こっちだテメーらッ!」バッ!

ブチャ「!?」

ナランチャ「うお!?」

静(ッ!兄さん!?)

仗助「くらえ!」ドバ!

ナランチャ「ブチャラティ!」

トリッシュ「『スパイスガール』!」バン!

 ムニィ~

仗助「!?何!?」

トリッシュ「私の能力で・・・あんたが撃ったペイント弾を『やわらかくした』・・・当たっても破裂しないほに・・・」

ブチャ「感謝する。トリッシュ」

仗助「!」

ナランチャ「ってえ~ことはよォー!コイツは今!『標的』ってーことだなー!」

仗助「っく!」



じょりん「そうはいくか!」ドバ!

静「ドラッ!」ドバ!

トリッシュ「!?」バシャ

ナランチャ「うおッ!?」バシャ

ブチャ「!しまった!」

静「兄さんに気ィひかれて油断したわね~ッ!あとはあんただけよ!」

ブチャ「っく!・・・だが、その兄さんとやらもアウトだぞ」

静「!」

仗助「・・・ああ、俺は今・・・やられちまったぜ・・・」ベットリ



静「・・・どうやら・・・後はアタシとじょりん・・・そしてアンタだけみたいね・・・」

ブチャ「・・・」

 ドドドドドドドドドドドドドドドド

380: ◆t8EBwAYVrY 2013/09/23(月) 22:08:03.26 ID:5kfVrqpQ0
ブチャ「・・・一つ・・・言っておく・・・・・・俺はギャングだが・・・『誇り』がある・・・こんな世界でも・・・俺は自分の信じる道を進んでいきたい・・・自分の『信念』の道を・・・」

静「・・・」

ブチャ「お前らのような・・・女を・・・ましてや子供を相手に引き金をひく気にはなれない・・・(オモチャだけど)」

じょりん「・・・」

ブチャ「ギブアップしろ。そうすれば見逃す。・・・この間合いでなら俺は『二人同時に相手しても勝つ自信がある』・・・」

静「・・・そう・・・アンタ・・・見た目と違って紳士なのね・・・たしかに、大人の男が『イタイケな少女』に銃を向けるなんて気がすすまないもんね・・・」

ブチャ「・・・」

静「それにホラ、あたしってば丸腰。・・・さっきのドサクサで銃をおっことしちゃったみたい。・・・ほんと・・・やんなっちゃうわね・・・だから銃を持ってるのは徐倫ちゃんだけ」

静「そんな状況で・・・アタシ達が勝つ見込みはゼロ%かしら・・・あっても2%くらい?・・・ここは素直に降参すべきかもね~・・・」



じょりん「いいや!あたしはこうさんなんてしないぞしずかッ!」ジャキ

ブチャ「・・・」ジャキ

静「徐倫ちゃん!ダメよ!この状況じゃ・・・アタシ達は・・・ペイント弾を顔に破裂させられる・・・とってもはずかしい思いをしちゃうわ・・・それでもいいの?」

じょりん「そんなことかんけーねー!『たたかわずしてまけるなんていやだ』!あたしはたたかう!」

ブチャ「・・・撃つか?・・・早撃ち勝負・・・といくか?・・・」

じょりん「・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ブチャ「・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



 ドバ!

 バシャ!



次回 仗助「承太郎さんの娘さんすかァ~ッ!?」―第二部・杜王町流― 後編