ジャン「この死狂い野郎が!」 前編

381: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/12(土) 19:30:42.53 ID:8fFtZ554o





エレン「お前が・・・・・・私に・・・・・・言葉を・・・・・・世界を・・・・・・」





・・・・・・・・・・・・ ・  ・





アルミン「ねえ・・・・・・エレン、僕はね、いつか壁の外に出たいんだ・・・・・・見てみたいものがあるんだ」

エレン「・・・・・・『かべのそと』?」

アルミン「うん・・・・・・世界のほとんどを覆う水『海』、『炎の水』、『氷の大地』『砂の雪原』それを全部見てみたい」

エレン「・・・・・・『うみ』『ほのおのみず』『こおりのだいち』『すなのせつげん』・・・・・・」

アルミン「うん・・・・・・(エレンの眉が1.5mm傾いた、興味を持ってくれてるんだ・・・・・・)」





・・・・・・・・・・・・ ・  ・





エレン「お前が・・・・・・私と、ミカサを・・・・・・私は、お前を、助けてやれなかった・・・・・・」





・・・・・・・・・・・・ ・  ・





アルミン「どうして爺ちゃんが死ななきゃいけないんだ!?絶対に間違ってるっ!!」

エレン「・・・・・・アルミン」

アルミン「憎い、憎い!憎い!絶対に許さない!!」

エレン「アルミン」ヒシッ

アルミン「・・・・・・う、ぐう、くそっ・・・・・・くそう・・・・・・何が領土奪還だ・・・・・・ただの、間引きじゃないか・・・・・・っ!」ボロボロ






・・・・・・・・・・・・ ・  ・





引用元: ジャン「この死狂い野郎が!」 


 

 
382: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/12(土) 19:33:19.49 ID:8fFtZ554o



エレン「『かろらいな』」ギンッ



ミーナ「・・・・・・っ!!」

アルミン「ミーナ、早くっ!エレェン!!」

ミーナ「・・・・・・」ガシッ ビシュッ

アルミン「!?なにをやってるんだ!そっちは違うだろ!?エレンがっ!!」

ミーナ「・・・・・・このままじゃ囲まれる、全員死ぬ。補給を待ってるサムエル達もみんな死ぬ」

アルミン「だからなんだっていうんだ!?エレンを置いていくのか!?離せっ!お前から殺すぞ!!」

ミーナ「・・・・・・!」ギリッ バシュゥン

アルミン「嫌だっ!!エレェェェン!!」




・・・・・・・・・・・・ ・  ・



巨人「」ニヤニヤ   
         巨人「」ズシンズシン
                       巨人「」ニヤニヤ
   巨人「」ニヤニヤ       巨人「」



間接止血はおろか圧迫止血もしてはおらず

四半刻もせず失血死するはずである





エレン「・・・・・・」シュゥゥ





不可思議

傷が蒸気を上げながら癒えていく

虎は復活しつつあった

しかし


383: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/12(土) 19:35:35.88 ID:8fFtZ554o



左腕を失い

立体起動装置も放棄した





エレン「・・・・・・っ!・・・・・・っ!」ブンッ!ブンッ!





そのような時も、虎の心臓は冷静である

ブレードを振り回すのは威嚇ではない

左腕を喪失した新たな重心を

肉体に覚えさせているのだ



巨人「」ニヤニヤ   
         巨人「」ズシンズシン
                       巨人「」ニヤニヤ
   巨人「」ニヤニヤ       巨人「」



エレン「・・・・・・!」ガキン




ブレードを逆手に持ち、口でもう一刀噛み締める

それはおよそ

一切の戦闘法に

聞いたことも見たこともない

奇怪な構えだった





エレン「・・・・・・巨人共め」





384: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/12(土) 19:37:08.88 ID:8fFtZ554o





隻腕の兵士の刃は





巨人のうなじを断つことができるのか





立体起動装置の無い人類の刃は





巨人に触れることができるのか










出来る!





出来るのだ!!










385: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/12(土) 19:40:43.43 ID:8fFtZ554o





エレン「・・・・・・」ギシィ





見よ!



異形と化すまでに鍛えこまれた背中!





見よ!



万力の如く刀身を噛み締める鋼の顎骨!






386: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/12(土) 19:41:37.88 ID:8fFtZ554o





 失うことから全ては始まる





 ミカサ『私は血も心も捧げる』





 正気にては大業はならず





 アルミン『憎い、憎い!憎い!』










 兵士道はシグルイなり










駆逐してやる・・・・・・この地上から・・・・・・一匹残らず・・・・・・





エレン「・・・・・・!」<◎><◎>カッ!





398: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/12(土) 23:09:46.89 ID:8fFtZ554o



巨人「」アーン



掴み、齧るだけの巨人の戦法だが

その間合いに入ることは死を意味していた

しかし



エレン「・・・・・・フッ!!」ヒュンッ!



3m級であれば



両//目「」ブシュゥ ヨロヨロ



隻腕であっても

その目を削ぐことが出来る

通常であれば、遠い、かすりもしない


しかし


虎眼流に「流れ」と呼ばれる特殊な握りがある

遠間から放たれた横なぎの一閃の最中

エレンの右手は

鍔元の縁から柄尻の頭まで横滑りしていたのである

切っ先は巨人の両目を削ぐには充分なほど伸びていた

精妙なる握力の調節が出来なければ

刀はあらぬ方向に飛んで行ったろう



そして



399: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/12(土) 23:11:42.60 ID:8fFtZ554o



エレン「・・・・・・っ!」ザクンッ!!

巨/人「」シュウゥ…



その口元と右手の刃が巨人のうなじを削いだ



巨人「」ドシン!ドシン!

エレン「・・・・・・!」ダダダ



屋内に飛び込んだのは

逃げるためではない



エレン「・・・・・・」ダダダッ ガシャンッ!



階上より飛び出で、巨人を奇襲するためである



巨人「」ニヤニヤ

エレン「・・・・・・うむっ!」ビュオァ!



ザンッ!



巨/人「」シュウゥ…





エレン「・・・・・・」<◎><◎>フーッ!フーッ!





 

403: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/12(土) 23:16:00.03 ID:8fFtZ554o
 
人は怒りのあまりドアに衝突することは無い

殺戮はエレンにとってそれである



獲物を殺すのは凶器でも技術でもない


研ぎ澄まされた自身の殺意


今こそソレを示さんとする


炎より灼く


氷のように冷ややかに


己を矢に込めて


全てを貫く




兵士道は 『死狂い』 也、人一人の殺害を数十人して仕かぬるもの




分別出来ればはや遅るるなり




放たれた矢の如き有り様 兵士道は 『死狂い』 なり





404: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/12(土) 23:18:16.69 ID:8fFtZ554o



中  衛



サムエル「・・・・・・っ!?アルミン!ミーナ!」

トーマス・ナック「!!」



ミーナ「・・・・・・サムエル・・・・・・みんな無事だったのね」ギュルル スタッ

アルミン「・・・・・・」

サムエル「?おい、どうしてアルミンを担いでるんだ?何があった?」

ミーナ「・・・・・・アルミンの立体起動装置が壊れて、それで・・・・・・」

トーマス「!・・・・・・それで・・・・・・二人とも怪我は無いんだろ?良かった」





アルミン「」<◎>川<◎>ピクッ





アルミン「・・・・・・良かった?何が?」

ナック「・・・・・・アルミン?」

アルミン「何が良かったって言うんだ・・・・・・エレンは・・・・・・」

トーマス「エレン?エレンがどうかしたのか?」

ミーナ「・・・・・・」





アルミン「エレンは・・・・・・エレンは死んだ!!」





「「「!!??」」」





405: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/12(土) 23:22:34.56 ID:8fFtZ554o

アルミン「僕を助けるために!突っ込んできて、奇行種の奇襲を受けて腕をもがれたっ!それを、それを・・・・・・僕は見殺しにしたんだっ!」ガシャンッ

サムエル「!?・・・・・・それは・・・・・・エレンの立体起動装置なのか・・・・・・?それじゃ、それじゃあいつは・・・・・・」

トーマス「そんな・・・・・・」

ミーナ「・・・・・・違う、見殺しにしたのは私」

ナック「ミーナ・・・・・・?」

ミーナ「奇行種は始末した・・・・・・でもその後、巨人の群れが出てきて・・・・・・二人同時には引き上げれなくて・・・・・・私は、私はアルミンだけ連れて・・・・・・エレンを・・・・・・巨人の群れの中に・・・・・・」ブルブル

サムエル「わかった・・・・・・もうそれ以上言うな」





アルミン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まだだ」





サムエル「・・・・・・アルミン?」

アルミン「・・・・・・まだ、撤退の鐘はなっていない」グググ

トーマス「あ、ああ・・・・・・まだ作戦は継続中だ」

サムエル「だがアルミンの立体起動装置は・・・・・・」

アルミン「エレンのくれた物を使う」カチ ガシャ

ナック「ガスとブレードは・・・・・・」

アルミン「エレンが持ってきてくれた補給物品がある」シュー ジャキン

ミーナ「私は・・・・・・私は・・・・・・」

アルミン「さっきは罵倒してごめんよミーナ、冷静じゃなかったんだ。一緒に戦おう、君は本当に良くやってくれている」ニコリ

406: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/12(土) 23:31:27.19 ID:8fFtZ554o

サムエル「・・・・・・よし!なら言うこと無しだ!」

トーマス「ああ!!エレンの弔い合戦だ!」

ナック「お前らだけにいい格好させないぜ?討伐数ちょろまかすなよ?」

ミーナ「私は・・・・・・私も、私もっ、戦う!」




アルミン「これは小さな戦争だ、だが僕たち34班にとっては重要な弔い合戦だ」




アルミン「僕たちの班長に手を掛けた巨人共を殺す!」

ミーナ「・・・・・・っ!」ギリィ




アルミン「更にこれから、僕たちの仲間を家族を手に掛けようとする木偶どもを!」

サムエル「・・・・・・っ!」ジャキン




アルミン「今っ!視界に移るヤツ等を、一匹残らずっ!」

ナック「・・・・・・っ!」ブルブル




アルミン「人類に楔を打ち込んだ略奪者共からっ!未来を奪い取るっ!」




「「「「応ッ!!!!」」」」










アルミン「・・・・・・」ニヤァ





408: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/12(土) 23:37:10.88 ID:8fFtZ554o


アルミン「34班前進だ!サムエル!支援戦闘を!いけそうならうなじを削いでやれ!」

サムエル「了解だ!」ビシュウゥン


アルミン「トーマス、ナック、哨戒と巨人の誘導支援を!」

トーマス「わかった!」バシュッ

ナック「まかせろっ!」ギュイィン


アルミン「ミーナは警戒及び討ち洩らしの迫撃を!」

ミーナ「やってやる・・・・・・っ!よくもエレンを・・・・・・っ!」バシュン




巨人「」ニヤニヤ   
         巨人「」ズシンズシン
                       巨人「」ニヤニヤ
   巨人「」ニヤニヤ       巨人「」



トーマス「アルミン!巨人複数体を発見!7m級2!3m級が3!」

アルミン「さっそくお出ましか・・・・・・虫のようにわいちゃって、まあ・・・・・・ナックと共に足の速い大型をそのまま引きつけて高所へ!前方の警戒を怠らないで!ミーナ!サムエル!最後尾の3m級から順にやっていく!僕は真横から行く!討ち洩らしたら死ぬよ?」ニコリ

サムエル「怖い班長代理様だ・・・・・・舐めるなっ!」バシュン

ミーナ「私だって討伐数3なんだからっ!」ヒュン! ギュィン



トーマス「こっちだ、屋根まで昇って来い!ナック、前方の警戒は頼むぞ!?」

ナック「異常無しだ!奇行種もいない!いたら削いでやる!!」



サムエル「死ねぇっ!!」ザンッ!

ミーナ「こんのぉっ!!」ズバッ!

アルミン「死ん・・・・・・じゃい、なよっ」ズバンッ!


409: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/12(土) 23:41:12.41 ID:8fFtZ554o


                                        巨人「」ニタニタ

         巨人「」アーン



トーマス「よし、数の多いあっちを向いた!行くぞナック!!」バシュン

ナック「殺してやるっ!殺してやるぞっ!!」ジャキン



トーマス・ナック「「うおおおおああぁぁぁぁ!!」」ズババシュ!!





巨/人「」 巨/人「」





「やれる・・・・・・やれるぞ・・・・・・次だっ!次を削ぐっ!」


                            「このっ!このっ!豚の餌にもならない家畜以下め!よくもエレンを!!」ザクッ!ザクッ!ザクッ!

             
                                                   「討伐数1だ!おい・・・・・・なんかこれ・・・・・・」
  
       「ああ・・・・・・この感触、クセになりそうだ・・・・・・次も・・・・・・」
  












アルミン「・・・・・・いいじゃないかぁ」ニヤァ





418: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/13(日) 18:57:20.31 ID:3521UQ9Ko




コニー「あれは・・・・・・別動の班か!」

ユミル「・・・・・・なんだありゃ、全員動作が半端じゃねえ・・・・・・あんなヤツ等同期にいたか?」

クリスタ「あれは・・・・・・アルミン?」





ナック「アルミン!また巨人複数体だ!!」

サムエル「あれは本部に向かってるんだろう、お誂え向けに全員うなじを晒してる」ニヤァ

アルミン「いいぞナック・・・・・・全員全速!!縦列で最後尾から各自攻撃開始、一撃後は即時離脱!10時と2時の高台に集合!!鴨撃ち同然だ!!」



「「「「「「「「了解!!」」」」」」」」ジャキンッ!



アルミン「移動高度は合わせて!3m級はうなじ、それ以上はかかとを狙って!後続はうなじを切り落とせ!!」



                                    「死ぃねええぇぇぇぇ!!」

「お前らがいなければ!お前らさえ来なければ!」
                             
                                                「見ろ!こんなに深く削ぎ落としてやった!」

                          「殺せっ!殺せええええ!!」

                                               「あっはは!!なにこいつ?ダルマみたいにもがいてる!」




ユミル「・・・・・・なんだこれは、どうなっている・・・・・・」

クリスタ「みんな・・・・・・どうしちゃったの・・・・・・?」

コニー「!?まずい!あいつらの前方に奇行種だ!トーマス!!」




ナック「奇行種だ!避けろ!!」

トーマス「!?」

奇行種「」ブワッ! アーン





バクン




419: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/13(日) 18:59:27.77 ID:3521UQ9Ko



ナック「ああ・・・・・・トーマスが、捕まった・・・・・・」



奇行種「」ハムハム



トーマス「う、ウウ・・・・・・は・・・・・・」

トーマス「 離 せ コ ラ ァ ! ! 」ザクンッ!



両//目「」ブシュゥ…



トーマス「・・・・・・サムエール!!ミーナァ!!」



サムエル「よくやったトーマス」ニタァ

ミーナ「奇行種っ!ズタズタにしてやる・・・・・・!」バシュン ギュイィン



奇/行/種「」ズバァ!


ミーナ「サムエル!トーマスを担いで集合地点へ!」

サムエル「任せろ、ミーナは?」

ミーナ「まだ弱点を晒したままのマヌケがいるわ・・・・・・」ニタァ





コニー「・・・・・・みんながどうしたのかわからねえのは俺が馬鹿だからじゃねえよな?」

クリスタ「ミーナまで・・・・・・みんな、怖い・・・・・・」

ユミル「・・・・・・」

420: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/13(日) 19:07:59.66 ID:3521UQ9Ko

アルミン「やあ、コニー。クリスタとユミルもみんな無事だったんだね」ギュィン スタッ

クリスタ「!アルミン、あれは・・・・・・あれはどうしたの!?」

アルミン「『あれ』?」

ユミル「同期共の変わりようだ・・・・・・みんな奈落のような眼をしてやがる、立体起動の動きも斬撃も普通じゃない、今期の上位十位争いはそんなに熾烈だったか?」

アルミン「ああ・・・・・・どうってことはないよ?みんな『死ぬ気』になって『殺しにかかってる』だけさ・・・・・・」

ユミル「・・・・・・それが普通じゃないって言ってるんだ・・・・・・お前、何をした・・・・・・?」

アルミン「『あいつら』の楽な殺し方を指示しただけさ・・・・・・ここは前衛と違って巨人共が無尽蔵にいるわけじゃない、固まっているところを、効率よく、少しずつ・・・・・・ね」

コニー「・・・・・・ま、まあ、みんな結構無事ならよかった・・・・・・他の班とも合流しているのか・・・・・・」

アルミン「ああ・・・・・・囲まれていたり、逃亡しようとしていた班と少しずつ合流してね・・・・・・もう1個小隊くらいにはなるんじゃないかな?」

ユミル「・・・・・・越権指揮になるだろ、下手すりゃ軍法会議ものだぞ」

アルミン「各班の持ち場は離れていない、連絡員を通じて僕は各班に『提案』しているだけだ問題ないよ、誰も命令違反にはなっていない・・・・・・それとも」




アルミン「ユミルは軍法会議で証言台にあがるつもり?」<◎>川<◎>




ユミル「・・・・・・っ!」





ユミル『・・・・・・まあ私はあいつを怒らせないように注意しておくよ』クックッ

ミカサ『それがいい。アルミンは私やエレンよりずっと強い。敵に回したら最後』





421: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/13(日) 19:15:00.05 ID:3521UQ9Ko

クリスタ「・・・・・・?エレンはどうしたの?」

アルミン「」ピク

コニー「そういや姿を見ねえな・・・・・・まさか」

ユミル「よせ、コニー。あのゴザルさんがそんなタマか、首だけでも巨人を狩りそうなヤツだぞ?」

アルミン「・・・・・・」

クリスタ「アルミン?そんな・・・・・・嘘でしょ?ねえ、アルミン!?」



アルミン「・・・・・・そうだよ、エレンは、死んだ・・・・・・」



コニー・ユミル「「!!??」」

クリスタ「う、嘘・・・・・・そんな・・・・・・嫌」ジワァ…



アルミン「 で も 僕 ら は ま だ 生 き て い る ! ! 」



「「「」」」ビクゥ!



アルミン「これを見てくれ・・・・・・」ポイッ

コニー「・・・・・・これは装置の固定具か?」

ユミル「・・・・・・!これは・・・・・・」

クリスタ「ベルトの一部が切断されている?」

アルミン「点検項目に無い箇所をやられた、出撃前の慌しい時を狙われたんだろう・・・・・・迂闊だったよ、そのせいで・・・・・・僕を助ける為に、エレンが・・・・・・」ブルブル

クリスタ「そんな・・・・・・人がやったの?偶然かも」

ユミル「クリスタ・・・・・・それは無い、こんなに綺麗な切断跡、偶然ではありえない」

コニー「つまり・・・・・・どういうことだ?」

アルミン「・・・・・・誰かが・・・・・・僕を殺そうとした可能性が極めて高い」



クリスタ・コニー「「!!??」」



422: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/13(日) 19:20:54.09 ID:3521UQ9Ko

ユミル「・・・・・・誰が、何のために?憂さ晴らしだった可能性もある」



アルミン「僕は今期の10位以内・・・・・・普通に考えるなら・・・・・・順位の繰上げを狙ってかな?『なにか思い当たる節はあるかい?』ユミル」<◎>川<◎>



ユミル「・・・・・・上位ギリギリのクリスタか、ソレを望んだ私がやったって言うのか?」

クリスタ「!?・・・・・・そんな!!私もユミルもそんなことしない!!やめてよ、アルミン!!」

アルミン「・・・・・・冗談だよ、ともかく僕は戦闘を継続する、僕を殺すのが目的のヤツがいるのなら、僕が戦闘を継続することで、必ずなにか反応を起こすはずだ・・・・・・」ツーッ



鬼と化したアルミンは無念の涙をこぼした




・・・・・・・・・・・・ ・  ・





アルミン祖父「じゃあ言ってくる・・・・・・アルミン、留守を頼むよ?」

アルミン「嫌だ!どうしてじいちゃんが行かないといけないんだ!こんなのただの口減らしじゃないかっ!」

アルミン祖父「アルミン・・・・・・強く生きるんだぞ?」

アルミン「嫌だぁ!!じいちゃんを連れて行くなぁ!!」

憲兵団「やかましいぞガキが!!」ジャキ

アルミン祖父「まあまあ、子供相手に大人気ないですぞ?」ギロリ

憲兵団「グッ・・・・・・さっさと来い!行くぞ!」

アルミン「じいちゃん・・・・・・どうして・・・・・・」ボロボロ



アルミン「・・・・・・憎い」

アルミン「憎い、憎い!憎い!」



憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!
憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!
憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!



・・・・・・・・・・・・ ・  ・






憲兵団なるものが蘇らせた忌まわしき記憶は

鮮明であったが

目の前の有り様がその一件とは無関係であることは明確だろうか?

423: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/13(日) 19:22:40.56 ID:3521UQ9Ko


アルミン「あの時、じいちゃんを連れて行ったのは憲兵団の施策、そんなものになりたいというのか・・・・・・」

アルミン「はかったな・・・・・・はかってくれたな・・・・・・っ!」ギリギリ



ユミル「・・・・・・まともじゃない・・・・・・イカれてるよお前・・・・・・」





カンッ カンッ カンッ カンッ カンッ





「「「「!!」」」」



コニー「これは!撤退の鐘か!」

ユミル「(しまった・・・・・・私もクリスタもガスが少ない・・・・・・死体のをくすねてさっさとおさらばするつもりが・・・・・・っ!)」

クリスタ「・・・・・・一回、本部で補給しなきゃ・・・・・・」

アルミン「・・・・・・ああ、本部なら」





巨人に張り付かれてるよ?





428: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/13(日) 21:32:51.90 ID:3521UQ9Ko



ミカサ「(撤退の鐘が鳴った・・・・・・エレンは、アルミンは・・・・・・!?)」ビシュゥン



巨人「」ニヤニヤ   

         巨人「」ズシンズシン

                       巨人「」ニヤニヤ

   巨人「」ニヤニヤ       巨人「」バンバン



                 本 部


                                    巨人「」ニヤニヤ   

           巨人「」ズシンズシン

                              巨人「」ニヤニヤ

    巨人「」ニヤニヤ       巨人「」バンバン






ミカサ「本部が取り付かれている・・・・・・補給部隊は・・・・・・エレンは・・・・・・!?」





429: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/13(日) 21:34:14.99 ID:3521UQ9Ko




ズバシュッ!!




巨/人「」シュゥ…

エレン「・・・・・・」フゥーッ!フゥーッ!




巨人「」ズシンズシン
   
           巨人「」ズシンズシン
 
                     
                           巨人「」ズシンズシン

   巨人「」ズシンズシン

                       巨人「」ズシンズシン



エレン「」ガクッ ドサッ



エレンがここまで巨人を屠れたのは

ほとんどが7m級以下だった強運と

巨人の戦法が掴み齧るのみ、と

特定することに成功したためであろう

しかし




巨人「」ニタニタ ガシッ アーン

エレン「」





ゴクリ





430: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/13(日) 21:38:37.31 ID:3521UQ9Ko





・・・・・・・・・・・・ ・  ・





グリシャ「エレン・・・・・・全てハンネスさんから聴いた。つらいだろうが・・・・・・これから私が言うことを聴いてくれ」

エレン「・・・・・・」

グリシャ「・・・・・・この薬を打てば記憶傷害が残る。そのかわり・・・・・・っ!いいか!?ミカサやアルミンを守りたければお前はこの力を使いこなさなければならない!」

エレン「・・・・・・」

グリシャ「・・・・・・そして、シガンシナの家にあるあの地下室に全ての謎が隠されている!この鍵を決して放すな!!」

エレン「・・・・・・」ツーッ

グリシャ「私が狂ってしまったと思っているか・・・・・・お前は本当に『出来ている』。痛いときも、辛い時も、泣きたい時も、叫びだしたい時も、いつもそうやって鼻血が出るほどに自分を抑え込んで・・・・・・っ!どうか・・・・・・!どうか生き延びてくれ!」





・・・・・・・・・・・・ ・  ・






431: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/13(日) 21:40:52.49 ID:3521UQ9Ko



失うことから全ては始まる




カルラ『ごめんねエレン・・・・・・こんなことさせて・・・・・・』ボロボロ





正気にては大業はならず





アルミン『もう・・・・・・こんなこと、しちゃ、駄目だよ?』ニコッ



ミカサ『桜の吹雪で、こんなに『近くにいた』あなたが、見えない・・・・・・』ボロボロボロボロ





命の最後の拠り所とは



『・・・・・・エレンは・・・・・・怖くは無いのか?』                『エレン、また、お話しよな?』
   『ありがとな、あいつを突き放してくれて、受け入れてくれて』       『私の名前・・・・・・『ヒストリア』って言うの・・・・・・』
                     『・・・・・・目聡いんだね、まあ好きにしなよ』『・・・・・・みんな、質問はよそう。思い出したくない事だってあるだろう』
   『す、すまん!色々思い出させちまって・・・・・・』







ジャン『この死狂い野郎が・・・・・・っ!』






『死狂い』也





カッ!!





432: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/13(日) 21:47:24.87 ID:3521UQ9Ko



本部付近


コニー「クソっ!どうするんだよ!?」


ジャン「どうするもねえよ、前線があんな様なら補給隊は全滅だろう・・・・・・本部もすっぽり囲まれて篭城だとよ・・・・・・」

ジャン「俺たちはガスもねえから、壁を昇れず立ち往生だ・・・・・・つまんねえ人生だった」ハァ


コニー「だから!!一か八かで本部に飛びこまねえ事にはどうにもならねえ!!逃げてるだけじゃいずれガス切れだろうが!!」

ジャン「めずらしく頭を使ったなコニー・・・・・・じゃあ誰がその一か八かを指揮する?誰かさんのお陰で人数だけは揃っているがな・・・・・・」

コニー「・・・・・・グッ!!」




アニ「どうする?ライナー?」

ライナー「まだだ、やるなら全員集まってからだが・・・・・・厄介なヤツがいる(特にアルミン。ここで巨人体になってもなんらかの対応される可能性が高い、俺はともかく・・・・・・ベルトルト)」

ベルトルト「何故だ・・・・・・何故彼が生きている・・・・・・それに、それにあの眼は・・・・・・」ブルブル



アルミン「(まいったな・・・・・・こうまで他の士気が低いなんて、これじゃせっかくみんなが『死ぬ気』になってくれたのに意味が無いよ)」

トーマス「グッ!」フラァ

ミーナ「トーマス!大丈夫!?」

サムエル「・・・・・・ちっ!腰抜けども・・・・・・」

アルミン「(効率良く士気を維持する方法・・・・・・ああ、簡単だ)」ニタァ

433: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/13(日) 21:50:33.89 ID:3521UQ9Ko



アルミン「マルコ?ちょっといいかな?」

マルコ「アルミン・・・・・・無事でなによりだ・・・・・・いや、この状況じゃ・・・・・・」

アルミン「ああ、状況はまったく素敵だ・・・・・・それより頼みがある」

マルコ「頼み・・・・・・?でもこの状況で何を?正直俺もガスが少ないし・・・・・・」

アルミン「ああ・・・・・・これを」ガシャン

マルコ「!?これは・・・・・・ボンベじゃないか・・・・・・満タンだ、それも何個も・・・・・・どうして?」

アルミン「最後に補給所に寄った時確保してきたんだ・・・・・・これを使って何人かに声を掛けてくれ・・・・・・2班分もいれば充分だろう」

マルコ「・・・・・・聞こう」

アルミン「簡単だ、今も囲まれたり、孤軍で戦っている人間をここに呼んできて欲しい、戦闘しちゃだめだよ?そんな余裕は無いからね」

マルコ「・・・・・・」ゴクリ

アルミン「そんな顔しないで欲しい・・・・・・危険なのはわかっているよ、でもみんなの人望が深い君じゃないと出来ない任務だ・・・・・・でも莫迦と勇者の命の価値は違う・・・・・・君のは・・・・・・僕のはどうだ?」

マルコ「・・・・・・わかった、行こう!」



アルミン「ああ、それから・・・・・・」<◎>川<◎>ニタァ





ジャン「・・・・・・マルコ?あいつあんなに引き連れてどこに行ってんだ?」

アルミン「人道支援だよ・・・・・・」

ジャン「アルミン・・・・・・?お前アルミンか?」

アルミン「?どうしたのジャン?」

ジャン「いや、なんでも。アルミン、お前マルコが何処に行ったか知っているのか?」

アルミン「ああ彼なら・・・・・・ったよ」

ジャン「?今、何て言った?」






アルミン「 死 体 を 剥 ぎ に 行 っ た 」





434: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/13(日) 21:56:08.08 ID:3521UQ9Ko

ジャン「・・・・・・な」

アルミン「名目は包囲されたり取り残された人命救助だけどね、『死体を発見したら立体起動装置のボンベとブレードは回収して』ってお願いしといた、誰がどう考えても本命はそれだけど・・・・・・あの純粋なマルコだもんなぁ」ニタァ

ジャン「テメェ・・・・・・」ギリッ

アルミン「なんだったらジャンにもお願いしようか?君は僕やマルコ以上に指揮官向きだもんね?でも君は正直だからそれになおってお願いしよう・・・・・・ジャン、 死 体 を 剥 ぎ に 行 っ て く れ る か い ? 」

ジャン「ふざけんな、コラァ!!」ブオン




ガシッ




ミカサ「ジャン、私の家族を殴るのは止めてもらおう・・・・・・何があったの?」

ジャン「・・・・・・ミカサ!後衛にいたんじゃ・・・・・・ちっ」バッ

ミカサ「アルミン?」

アルミン「!」ビクゥ

ミカサ「・・・・・・エレンはどうしたの?」

ジャン「そういえば見かけねえな・・・・・・てめえの始末はアイツに・・・・・・」

アルミン「エレンは・・・・・・エレンは・・・・・・エレンはっ!!ああああああああ・・・・・・」



アルミン「僕たち・・・・・・訓練兵34班班長・・・・・・エレン・イェーガーは自分の使命を全うし・・・・・・壮絶な戦死を遂げました・・・・・・」



ジャン「おい・・・・・・嘘だろ・・・・・・そんなわけが・・・・・・俺は・・・・・・あいつに」

ミカサ「・・・・・・アルミン、落ち着いて」

ミーナ「待って!!」

ミカサ「ミーナ・・・・・・?」



ミーナ「私の、私のせいなの・・・・・・」



445: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/14(月) 18:45:19.47 ID:0injKnw4o




マルコ「クソ・・・・・・」

モブ1「また死体だ・・・・・・さっきからガスやブレードばかり回収してる」

モブ2「な、なあ・・・・・・これだけあったら俺達だけでも余裕で壁を昇れるんじゃないか?」

マルコ「・・・・・・今なんて言った?」

モブ2「げ、現実的に考えろよ!このままじゃ俺達もいずれ巨人の腹の中だ、ガスにある程度余裕のある今なら」

マルコ「アルミンは・・・・・・僕達を信頼してガスを託してくれたんだぞ!?その彼等を置いていくのか?恥を知れよ!!」

モブ2「ぐ・・・・・・クソ・・・・・・」

モブ1「ん・・・・・・あれは?」

マルコ「ハンナと・・・・・・あれは!?」




ハンナ「どうして!?どうして!?」グッグッ




マルコ「・・・・・・ハンナ?何してるの?」ギュイン スタ

ハンナ「マルコ・・・・・・フランツが息をしてないの!必死で心肺蘇生してるのに・・・・・・」グッグッ

マルコ「・・・・・・ハンナ、フランツはもう・・・・・・」

モブ1「ああ・・・・・・下半身が丸ごと・・・・・・」

モブ2「なんてこった・・・・・・」

マルコ「もう・・・・・・限界だ・・・・・・戻ろう」



446: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/14(月) 18:47:22.17 ID:0injKnw4o



ミカサ「・・・・・・そう・・・・・・なの」

ジャン「マジ、かよ・・・・・・」

ミーナ「・・・・・・」

ミカサ「ミーナ」

ミーナ「ッ!・・・・・・覚悟は・・・・・・出来てる」ブルブル

ミカサ「・・・・・・アルミンを助けてくれてありがとう・・・・・・」

ミーナ「・・・・・・え?」

ミカサ「・・・・・・あなたがいてくれなければアルミンまで命を落としていた、本当にありがとう・・・・・・」

ミーナ「違う・・・・・・私は・・・・・・私は」ブルブル

ミカサ「アルミン」

アルミン「・・・・・・」

ミカサ「アルミン、今は感傷的になっている場合じゃない」

アルミン「僕は・・・・・・僕は・・・・・・」

ミカサ「・・・・・・マルコ達が戻り次第移動しよう・・・・・・本部を奪還しないことにはどうにもならない」

ジャン「(マルコ達が持って帰るガスがあればそれもやり易く・・・・・・クソ、手段はともかくとしてアルミンの野郎・・・・・・)」

ミカサ「アルミン・・・・・・あなたの見解は?」

アルミン「僕は・・・・・・」

ミカサ「アルミン、あなたは昔のあなたじゃない、虎眼流を学びだしたあの時から、自信を取り戻し、正解を導き出し、そしてそれの為にはどんな手段でも取れる強い心を持っている、お願い、導いて・・・・・・」




アルミン「僕は・・・・・・僕は・・・・・・」




違う、違うんだ、僕は自分が巨人を殺したい為だけにみんなを『死兵』に駆り立てて、ミーナの罪悪感やマルコの純粋さを利用している悪魔だ




アルミン「僕は・・・・・・」ボロ




上っ面の狂気でみんなを『死兵』に堕として、『傀儡』にしたてあげた・・・・・・どの顔でみんなに会えばいい、そんな僕の言うことを誰が聞いてくれる




447: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/14(月) 18:50:29.42 ID:0injKnw4o




・・・・・・でも、それでも、僕は




アルミン「僕は・・・・・・ヤツ等が憎い」ボロボロ




アルミン「こんな羽目に陥れたヤツも、あそこに群れている巨人も・・・・・・憎くて憎くてしょうがない」

ミカサ「・・・・・・」

アルミン「これからもアレを殺す為なら、僕を陥れたヤツを引きずりだす為なら・・・・・・僕は本当に手段を選ばない・・・・・・それでもいいんだね?」

ジャン「・・・・・・お前、それは・・・・・・」

ミカサ「・・・・・・アルミン、怒っているのはあなただけではない、私はそれでも構わない」

アルミン「・・・・・・わかった・・・・・・マルコを待とう・・・・・・僕はその間に残った補給物資を配ってくる」

ジャン「(・・・・・・この野郎・・・・・・一体何しでかすつもりだ?)」




マルコ「・・・・・・」

ジャン「お疲れだったなマルコ・・・・・・」

アルミン「お帰りマルコ・・・・・・」

マルコ「ジャン・・・・・・アルミン・・・・・・」

アルミン「つらいことさせてすまなかった・・・・・・でもお陰でここの多くの人間が死なずに済む・・・・・・後で僕を好きなだけ殴っても構わない・・・・・・今は・・・・・・僕の話を聴いてくれるかい?」

マルコ「・・・・・・わかった」





サシャ「みなさん、行きましょうよ!私が先陣を切りますから!」

ユミル「止めとけ芋女・・・・・・なに言っても聴きゃしねーよ」

クリスタ「・・・・・・私はいくよ・・・・・・みんなを守るためなら・・・・・・」

ユミル「お前もだ『死に急ぎ』・・・・・・ゴザルさんが居なくなって自棄になんのか?」

クリスタ「・・・・・・」

448: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/14(月) 18:55:52.14 ID:0injKnw4o



アルミン「みんな聞いて!」



サシャ「アルミン?」

クリスタ「どうしたんだろう・・・・・・ジャンとマルコ・・・・・・ミカサまで」

ユミル「・・・・・・」



アルミン「エレン・イェーガーを知っている人はいるか・・・・・・」



「エレン?」「今期の首席だよな・・・・・・」「あの無口なやつだろ?」「ああ、いつも自主訓練してた・・・」



アルミン「違う!そうじゃない・・・・・・彼を直接知っているかと聴きたい・・・・・・この中で彼に手当てや看病を受けた者はいるか?」



「俺だ・・・」「ああ、そういえばあったな」「私も・・・」「応急手当の仕方も教えてもらった」「無口だけどすごく優しい人だった」
「私のおじいさんは腰痛を治してもらった」「野戦演習では命を助けてもらったな・・・」「お前もか・・・」「104期ほとんどがヤツの世話になってないか?」



アルミン「その、エレン・イェーガーは死んだ!!」



「「「「「!!??」」」」」



アルミン「壮絶な最後だった・・・・・・仲間を守るため・・・・・・片腕を失い、立体起動装置も無く、巨人の群れが迫る中に単身残った!!」

アルミン「だが僕達はどうだ!!」

アルミン「装置は健在!ブレードもある!ガスは壁を昇りきるほどには無いにしろ・・・・・・まだヤツ等のうなじに届く!ヤツ等を殺すことが出来る!」

449: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/14(月) 18:59:52.32 ID:0injKnw4o



アルミン「今日ここで僕達はヤツ等に教育できる!『獲物はヤツ等で』『狩人は僕達だ』ということを!!」



サシャ「・・・・・・!」ピク

コニー「・・・・・・!」ピク



アルミン「『仲間を、家族を守るため』『みんなで共に戦う』ことが出来る!!」



クリスタ「・・・・・・!」ピク

ユミル「・・・・・・」



アルミン「周りを見てみろ!激戦だった今期の10位以上がエレンを除いて全員いる!!」



「そうだ・・・」「・・・そのとおりだ」「ライナーもいる」「ベルトルトとアニもだ」「ミカサも居るじゃないか」「おい・・・これはもしかしたら」



アニ「・・・・・・」ピク

ライナー「・・・・・・」ピク

ベルトルト「・・・・・・」ブルブル



アルミン「どこに負ける要素がある!?君達は全員、あの補給所に閉じこもった腰抜けと同じなのか!?檻の中で飼われる家畜か!?」

アルミン「・・・・・・違う!僕らは人間だ!人間として生まれてきた!自由だ!!だから戦うんだ!!何故全員ブレードを装填してない!?」



「「「「「「!!」」」」」」ジャキンッ!



アルミン「僕達が学んできたのはなんだ!!『巨人殺しの技』だ!!憲兵団に行くためのものじゃない!!」


「そうだ!」「その通りだ!」「やってやる・・・」「コレだけ人数がいるんだ。やれる!」「そうだ、俺は帰る!あいつらを殺してでも!」「怖くない・・・怖くない・・・」

450: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/14(月) 19:06:59.12 ID:0injKnw4o

アルミン「コニー!サシャ!君達はどうだ?」


コニー「俺は最初から行くつもりだぜ?」ジャキンッ

サシャ「先陣は任せてください!」ジャキンッ

アルミン「ミカサ?ジャン?マルコ?」

ミカサ「私は一人でも行く・・・・・・行かないやつは指でもくわえているといい・・・・・・くわえて見てろ・・・・・・」ジャキンッ

ジャン「やるしかねえよ!やってやらあ!」ジャキンッ

マルコ「俺もだ・・・・・・!」ジャキンッ

アルミン「ライナー!君達は!?」

ライナー「・・・・・・当然だ」ジャキン

アニ「・・・・・・」ジャキンッ

ベルトルト「・・・・・・」ブルブル



アルミン「・・・・・・『ベルトルト』?」<◎>川<◎>



ベルトルト「!・・・・・・行くっ!僕も!」ジャキンッ



アルミン「決まりだ!全員!突撃体制!!目指すは本部だ!!」

「「「「「「オオォォォォ!!」」」」」」



アルミン「ジャンは右翼の先導!マルコは左翼!それぞれの指揮は任せたよ!」

ジャン「指図すんな!わかってる!」バシュ

マルコ「了解!」ビシュン

アルミン「サシャ、コニー!君達は目がいい!先陣は任せたよ!」

サシャ「了解しました!」ヒュン 

コニー「まかせろっ!」バシュ

アルミン「ミカサ、サシャとコニーの真ん中に、後衛へ巨人を洩らさないで!」

ミカサ「わかった・・・・・・アルミンの言うとおりに」ニコリ

アルミン「ユミル・・・・・・『クリスタの命がかかっている』・・・・・・真面目にやってね?」ニコリ

ユミル「・・・・・・チッ」バシュン

アルミン「ライナー達は中衛、後衛の誘導を頼むよ!」

ライナー「わかった・・・・・・」バシュ

アニ「・・・・・・」ビシュン

ベルトルト「・・・・・・どうしてだ・・・・・・みんな死ぬと解っているのに普通じゃない・・・・・・」ブルブル

451: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/14(月) 19:23:01.82 ID:0injKnw4o



アルミン「本部下層には3m級がいることを予測!目指すは本部上層!!全員!突撃っ!!」

「「「「「「ウオオォォォォ!!」」」」」」



アニ「・・・・・・ライナー、やるなら今、ここしかない」

ライナー「それは俺もそう思うが・・・・・・周囲に巨人が多過ぎる、俺達が先に狙われる、それにベルトルトは・・・・・・」

アニ「・・・・・・だから、あいつ等に関わらないほうがいいと言った。ここの連中、全員アルミンの号令一つで死に往くよ?もう止められない・・・・・・」

ベルトルト「死者を利用してまで鼓舞するなんて・・・・・・こんな邪悪・・・・・・殺さなきゃ・・・・・・悪魔の末裔め・・・・・・」ガチガチ



ミカサ「・・・・・・フッ!!」ズバンッ!



巨/人「」シュゥ…



コニー「流石ミカサだ!どうやったらあんなに早く動けるんだ!?」バシュゥン

サシャ「先陣がミカサになってしまってます・・・・・・」ビシュゥン

アルミン「・・・・・・ミカサ飛ばしすぎだっ!もっと抑えて!」





立体起動装置固定具「」ガタガタガタガタ



パキン 





ミカサ「!!!???」ガクン

アルミン「!?ミカサ!!そんなまさか!!」



452: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/14(月) 19:35:49.56 ID:0injKnw4o




ミカサ「」ドサッ



ミカサ「(落ちたの?私は・・・・・・何故・・・・・・)」

ミカサ「(立体起動装置の固定具が・・・・・・なんて迂闊・・・・・・アルミンも同じように落ちたというのに)」




アルミン「ミカサァ!!逃げて!」





巨人「」ニタニタ ズシン ズシン

ミカサ「エレン・・・・・・あなたもこうだったの?エレン・・・・・・会いたい・・・・・・」

巨人「」ヌゥ アーン

ミカサ「・・・・・・いい人生だった・・・・・・」




ザンッ




巨人「」ユビザックリ



ミカサ「(私は・・・・・・何をしているの・・・・・・?体が・・・・・・勝手に)」



この時、ミカサが放ったブレードの一閃は

まさに神速と呼ぶべきものだったが

その速度は

ミカサ自身も思いもよらぬものだった



巨人「」ズオォ

ミカサ「!!」ダッ




ド  オ  ォ  ン ! !



453: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/14(月) 19:42:14.42 ID:0injKnw4o

ミカサ「・・・・・・グッ!(私は何をしている、何故体が避ける・・・・・・?この持ち手は・・・・・・?)」



虎が掴む様な異な持ち手 ※

窮地が偶然に生み出した新手

この掴みこそ

虎眼流奥技『流れ星』の

骨子となる技法である



ミカサ「フッ!!」ヒュンッ!



ズ バ ア ッ



巨人「」ユビザックリ

ミカサ「(巨人の指は再生する・・・・・・不毛、なのに何故、私の体は動いている)」



※ 虎の持ち手  刀に到達するまでの間接数を増やすことで斬撃を鞭のようにしならせ、脅威の間合いと神速を生み出す持ち手。術理は単純だが絶大な握力、極限の脱力、精妙なる指裁きが要求される。持ち手の名前、間接数云々から以下は全て>>1の妄想だっ!

454: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/14(月) 19:59:46.76 ID:0injKnw4o

ミカサ「フッ!!」ヒュンッ!



ズ バ ア ッ



巨人「」ユビザックリ



ミカサ「(巨人の指は再生する・・・・・・不毛、なのに何故、私の体は動いている)」





・・・・・・・・・・・・ ・ ・  ・



844年



ゴロツキ1「馬鹿野郎が・・・・・・母親の方が価値があったってのにぶっ殺しやがって」

ゴロツキ2「ああ?だったらテメエが刺されてみろよ?」




ミカサ「(寒い・・・・・・私は・・・・・・ここで・・・・・・お母さん、お父さん・・・・・・生きていけない)」




ガチャ




ゴロツキ1「ああ?なんだ?」

ゴロツキ2「こんなところにガキが?」

エレン「・・・・・・」

ゴロツキ1「一丁前に狩猟刀なんて差してやがる・・・・・・おいガキ、さっさと消えろ」

エレン「・・・・・・」

ゴロツキ2「・・・・・・聞こえねえのか?オイg・・・・・・」



ヒュン



ゴロツキ2「」ドサッ

ゴロツキ1「な・・・・・・?」

エレン「・・・・・・」



狩猟刀による 流れ一閃

歳は若くとも虎は虎である



455: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/14(月) 20:11:40.11 ID:0injKnw4o

ゴロツキ2「テ、テメエ!!」ダッ

エレン「・・・・・・」ヒュンッ



ズバッ



ゴロツキ2「」ズドッ





エレン「・・・・・・大事無いか」

ミカサ「・・・・・・後ろ・・・・・・」

エレン「!?」

ゴロツキ3「このガキッ」ガシッ

エレン「・・・・・・っ!」

ゴロツキ3「信じられねえ・・・・・・こんなガキが二人も・・・・・・死ねっ!」

エレン「・・・・・・っ!」ググ




エレンの右手が存在しない刀を掴んだ




エレン「・・・・・・!」バッ ブンッ メキッ

ゴロツキ3「がっはあ!?」

エレン「・・・・・・ガハッ、ゴホッ、た、戦え・・・・・・」ドタッ

ゴロツキ3「このガキィ!!」グオッ

ミカサ「(この狩猟刀・・・・・・あの人・・・・・・人差し指と中指でこう掴んで・・・・・・戦う、戦わなければ!)」

ゴロツキ3「オラァ!ふざけやがって!殺してやるっ!」ドゴッ ドゴッ

エレン「・・・・・・」ハナヂツーッ

ミカサ「う、ああああああぁぁぁぁぁ!!」ダッ




その時から私は完璧に自分を支配できた





首「」ゴロンゴロン


・・・・・・・・・・・・ ・ ・  ・



457: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/14(月) 20:20:08.82 ID:0injKnw4o

ミカサ「そうだ・・・・・・戦わなければ勝てない・・・・・・もうエレンを思い出すことも出来ない」ザッ



己を見放していたその時

剣はまだミカサ・アッカーマンを見放していなかった



ミカサ「(考えろ・・・・・・コイツを殺すのに、一撃でうなじごと切断するには・・・・・・)」



もし奪わんと欲すれば

まずは与えるべし



巨人「」ドザザァ!!

ミカサ「(頭ごと突っ込んできた!うなじを晒している・・・・・・でもブレードは一本だけしか・・・・・・!)」



もし弱めんと欲すれば

まずは強めるべし



ミカサ「(あの時・・・・・・エレンは・・・・・・)」スッ



『エレンの右手が存在しない刀を掴んだ』



もし縮めんと欲すれば

まずは伸ばすべし



ミカサ「(体が動く、私が・・・・・・剣に支配されて)」ググッ

458: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/14(月) 20:29:41.83 ID:0injKnw4o



而して



ミカサ「(指先が・・・・・・剣先を握って・・・・・・)」ギュゥ…



もし開かんと欲すれば



まずは



蓋をするべし





ミカサ「・・・・・・今」パッ




キ ン ッ !










秘 剣      『 流 れ 星 』       開 眼







※ 流れ星(星流れ) 虎眼流奥技 前述の『虎の持ち手』に加え、剣先を左指で固定、力を一気に解放することで・・・・・・要はものすっごいデコピンだ!
流れや通常の斬撃を遥かにしのぐ速度、それはまさに『死の流星』、ちなみに『流れ星』だったり『星流れ』だったり色々だが、諸説あり、実は虎眼先生が同じモーションで同じように放っても
『流れ星』だったり『星流れ』だったりネーミングは一定ではない

461: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/14(月) 20:36:45.90 ID:0injKnw4o
巨/人「」シュウゥ……





アルミン「立体起動無しで巨人を・・・・・・今のは虎眼流なの・・・・・・凄いっ、ミカサ!」

コニー「確かにすげぇが感心してる場合か!あいつ担いで本部にぶっこむぞ!」ビシュゥン





アニ「・・・・・・ベルトルト、ミカサの分にも細工したんだ」ハァ

ライナー「・・・・・・立体起動装置なしで巨人を殺すとは」

ベルトルト「・・・・・・馬鹿な・・・・・・何故・・・・・・じゃあ、もしかして・・・・・・エ、エレンも・・・・・・」ブルブル



アニ「(ベルトルトはもう駄目かもしれない・・・・・・それにしても、だからといって・・・・・・私にやれるのか・・・・・・?)」ブルッ

470: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/15(火) 22:58:53.84 ID:nbeFVMLTo



本  部  前



ジャン「行ける・・・・・・ガスにも少し余裕がある!」バシュッ

マルコ「・・・・・・っ!?ダメだ!突っ込みすぎだ!みんな止まれぇ!!」




「うわあああああ!!」「離せっ、離せぇぇぇ!!」「いやああぁぁ!!」
「離せよクソ野郎、やめろぉぉ!!」




ジャン「!?捕まったのか!援護を・・・・・・」




「突っ込めぇ!」「本部だっ!本部に入りさえすればっ!」「俺だっ!俺が先だぁ!!」「どけよ、コラァ!!」




ジャン「みんな見えてねぇのか!?クソっ!止まったら俺等も・・・・・・」

マルコ「なんてことだ・・・・・・巨人が・・・・・・道を開けていく・・・・・・人を犠牲にして・・・・・・っ」

ジャン「っ・・・・・・!?」




アルミン『これからもアレを殺す為なら、僕を陥れたヤツを引きずりだす為なら・・・・・・僕は本当に手段を選ばない・・・・・・それでもいいんだね?』




ジャン「・・・・・・あの野郎・・・・・・っ!これを見越してやがったのかっ!」

ジャン「・・・・・・まだガスには余裕があるっ!このまま上層に取り付き次第下層の保管庫へ移動だ!3m~5m級を始末してガスを補給するぞ!!」

マルコ「・・・・・・ジャン!」

ジャン「チクショウ・・・・・・あの野郎、絶対ぶん殴ってやる!!」バシュゥン

471: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/15(火) 23:08:10.94 ID:nbeFVMLTo




アルミン「ミカサ・・・・・・とにかく無事でよかった」

ミカサ「・・・・・・アルミン装置を見せて」グイ

コニー「ミカサ!?早く移動しなきゃまずいぞ!?」

ミカサ「・・・・・・やっぱり・・・・・・アルミン、固定具を補強する、応急処置だけどしばらくは持つはず・・・・・・」グイグイ

アルミン「これは・・・・・・!?どうして・・・・・・じゃあミカサも・・・・・・僕達三人狙われて・・・・・・?」

ミカサ「固定具が脱落するタイミングは運任せのようだけど、たぶん間違いない・・・・・・」

コニー「おい、お二人さん・・・・・・話すのはいいが・・・・・・最悪だ・・・・・・囲まれたぞ、15m級が3体だ・・・・・・」



巨人「」ニタニタ

巨人「オオオオオォォォ!!」ズシン! ズシン!




黒髪の巨人「・・・・・・」




巨人「オオオオオォォォ!!」グワッ!




コニー「!?様子が変だ!奇行種か!?」




黒髪の巨人「・・・・・・」 ヒュッ


巨人「オオオォォォ!!」ズシン ズs…




ゴ キ ン 





アルミン・ミカサ「「!!!??」」

コニー「なんだこりゃ・・・・・・巨人が巨人を・・・・・・」





巨人「」ブシュゥ…



 

473: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/15(火) 23:23:22.61 ID:nbeFVMLTo
 

巨人「」ズシン! ズシン! アーn…



黒髪の巨人「・・・・・・」ブンッ



メ キ ャ



巨人「」グチャァ…



コニー「・・・・・・しかもあいつ・・・・・・めちゃくちゃ強くないか?一撃で巨人の首が吹き飛んだぞ・・・・・・」

アルミン「ミカサ・・・・・・あれは・・・・・・弧拳を当身に使うのは・・・・・・」

ミカサ「虎拳・・・・・・どうして虎眼流を・・・・・・」

コニー「ハッ!そんなことより!今じゃないのか!?さっさと本部に・・・・・・」

アルミン「いや・・・・・・ミカサの起動装置が壊れてる、さっきのように移動は難しい・・・・・・」

コニー「まじかよ!?どーすんだよ!?」

アルミン「コニー、君のガスはまだ余裕があるよね?僕のもだ・・・・・・なら考えがある・・・・・・」

474: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/15(火) 23:25:39.88 ID:nbeFVMLTo



本  部



巨人「」シュゥ…
                          巨人「」シュゥ…

           巨人「」シュゥ…
                                          巨人「」シュゥ…



ジャン「よし!巨人は全て片付いた!新手が来る前に上層にガスを運び出せ!補給後は各自離脱!さっさとこの地獄からおさらばだ!!」

マルコ「考えたな、ジャン・・・・・・リフトで囮を降ろして、背後から強襲なんて・・・・・・流石は班長だ・・・・・・」

ジャン「生き残りはかなりいたしな、討ち損じても、みんなでナマス切りだった・・・・・・囮が有効だということも嫌と言うくらい思い知らされたしな・・・・・・」

マルコ「・・・・・・ジャン・・・・・・だが俺達が生きているのも事実だ」

ジャン「・・・・・・みんなイカれてやがる・・・・・・全員『死に狂い』だ・・・・・・だがそのお陰ってのもわかってる」

マルコ「それにこれ以上ないくらいに一丸となっていたしね・・・・・・」



『うわあああああ!!』『離せっ、離せぇぇぇ!!』『いやああぁぁ!!』
『離せよクソ野郎、やめろぉぉ!!』



ジャン「っ・・・・・・!そうだ!アイツ何処にいやがる!?ぶん殴ってやる!」

マルコ「よせよ・・・・・・そういえば姿を見かけないな・・・・・・ミカサとコニーもだ」

ジャン「・・・・・・おい、嘘だろ?あいつらまで・・・・・・!?」



ガ ッ シ ャ ン !



ジャン・マルコ「「!?」」

アルミン「やった!うまく行った!」

コニー「丁度ガスも品切れだ!流石だぜアルミン!」

ミカサ「他のみんなは・・・・・・」



ジャン「お前等・・・・・・生きてたか・・・・・・」ズルッ

マルコ「三人とも!心配した・・・・・・陣形から外れてどうやってここまで・・・・・・」

475: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/15(火) 23:27:55.52 ID:nbeFVMLTo

コニー「あいつだ!あの黒い髪の巨人!あいつは他の巨人を殺す奇行種なんだよ!」

アルミン「僕とコニーで他の巨人をあれに誘導したんだ・・・・・・後は楽だったよ、なにせあの巨人・・・・・・」



黒髪の巨人「・・・・・・」ヒュン スパァン

巨人「」ズズン…

黒髪の巨人「・・・・・・」スゥ



ド グ チ ャ



マルコ「な・・・・・・」

ジャン「・・・・・・巨人が巨人を投げて・・・・・・止めを刺しただと・・・・・・しかも・・・・・・あれは」

アルミン「・・・・・・そうなんだ・・・・・・あの身のこなしは・・・・・・」

ミカサ「・・・・・・見間違えるはずもない・・・・・・エレン」

コニー「だからそんなわけねえだろ!?どうしてあれがエレンだよ!?」

476: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/15(火) 23:34:54.08 ID:nbeFVMLTo



ライナー「・・・・・・あれは・・・・・・!」

ベルトルト「『座標』・・・・・・?何故・・・・・・誰が?」

アニ「・・・・・・(そんな・・・・・・あの動きは・・・・・・)」

ライナー「・・・・・・何にせよチャンスだ・・・・・・あいつが周りの巨人を始末してくれた今しかない」

アニ「!?」

ベルトルト「ライナー・・・・・・!やるんだな!?今、ここで!」

ライナー「ああ・・・・・・!勝負は今・・・・・・!ここで決める!」

アニ「『座標』が見つかったのにまだやる気?今するべきなのはアイツを確保して・・・・・・」

ライナー「その通りだ・・・・・・誰かは知らんが無理矢理にでもついてきてもらう・・・・・・場が混乱している今が最も好機だ」

アニ「・・・・・・無茶だ、焦りすぎている・・・・・・あれは放っておいたら勝手に衰弱する・・・・・・それからでもいいはずだ」

ライナー「いいや、今する・・・・・・撤退の鐘が鳴って随分になる・・・・・・駐屯兵団の第二波がくるもの時間の問題だ・・・・・・」

アニ「付き合いきれない・・・・・・相手の力もよく解っていないのに・・・・・・」

ライナー「好きにしろ・・・・・・どの道お前は一度力を使っている・・・・・・かなり無理がたたっているんじゃないか?」

アニ「・・・・・・」



アニはあれがエレンである可能性を示唆しなかった

その理由はアニ自身にもわからない



ライナー「ベルトルト・・・・・・お前も絶対に巨人体になるな・・・・・・アルミン達がまだ近くにいる・・・・・・ここで出現する以上、正体がばれる可能性は高い・・・・・・保険は多いに越したことはない」

ベルトルト「・・・・・・」ゴクリ

ライナー「俺は、戦士としての・・・・・・責任を果たす!」ヒュンッ ギュイィン

479: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/15(火) 23:47:45.76 ID:nbeFVMLTo



パ キ ョ 



巨人「」ブスブス…

黒髪の巨人「・・・・・・」キョロキョロ





マルコ「あっという間に他の巨人を平らげた・・・・・・もうヤツの他はいないぞ・・・・・・」

ジャン「ちくしょう・・・・・・こいつを調べれば・・・・・・なにか・・・・・・」

アルミン「・・・・・・ミカサ、予備の装置はあった?」

ミカサ「装着済み・・・・・・アルミンも交換しておいたほうがいい・・・・・・私はあれに接触する」



ジャン・マルコ・コニー「ッ!!??」



ジャン「正気か、ミカサ!?巨人は巨人だぞ!?」

マルコ「ハハ・・・・・・ついていけない・・・・・・」

コニー「もう、ホントになんなんだ!?お前の言ってることが解らないのは俺が馬鹿だからじゃねぇよな!?」

アルミン「僕も行く・・・・・・偶然なんかありえない・・・・・・虎眼流を体現しているのは僕達三人だけだ」カチャ パチン

ジャン「っ!・・・・・・だからって・・・・・・」

ミカサ「三人は逃げて・・・・・・私とアルミンには・・・・・・エレンが必要なの」ヒュンッ バシュゥン

アルミン「心配ばっかりかけて・・・・・・助けてもらっといてなんだけど、今度こそ怒ったからね、エレン・・・・・・」ヒュンッ ギュイィン

481: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/16(水) 00:00:16.39 ID:Pa+gpd+qo



黒髪の巨人「・・・・・・」キョロキョロ



ミカサ「(停止している・・・・・・巨人を捜しているの?行動原理が読めない奇行種とは明らかに違う。『コレ』は明らかに巨人を殺すために行動している)」バシュッ

アルミン「(身のこなしからしてみて完全にエレンそのものだ・・・・・・でも人間が巨人に・・・・・・そんなことがありえるのか?)」

ミカサ「(埒が明かない・・・・・・もっと近くで)」ビシュッ ギュイン
アルミン「ミカサ!?危険だ!!」



黒髪の巨人「・・・・・・!」クルッ

ミカサ「反応した!?」



ピ ッ



黒髪の巨人の指は中空のノミを捕らえるが如く

ミカサを捕らえていた



ミカサ「!!ブレードだけ狙ったの!?」ブラーン

黒髪の巨人「・・・・・・」ジーッ

ミカサ「・・・・・・?」



アルミン「ミカサァ!!」ギュイン ビュァ!

ミカサ「アルミン!ダメっ!!」



ピ ッ



アルミン「うわあ!!」

黒髪の巨人「・・・・・・」ジーッ

アルミン「クソッ・・・・・・こんなところで・・・・・・」ブラーン

482: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/16(水) 00:05:49.50 ID:Pa+gpd+qo



コニー「チクショウ!見たことかよ!」バシュッ

マルコ「ジャン!!二人を!」ヒュン バシュ

ジャン「ミカサァ!アルミン!」ビシュゥン





黒髪の巨人「・・・・・・」ジーッ

アルミン「・・・・・・どうして何もしない・・・・・・?奇行種ですら人間を捕食することだけは絶対だ・・・・・・」

ミカサ「『コレ』は・・・・・・やっぱり・・・・・・」




黒髪の巨人「・・・・・・ミアハ・・・・・・アウミン・・・・・・」




ミカサ・アルミン「「ッ!!」」

アルミン「(ミカサ?アルミン?沿う言ったのか!?じゃあ・・・・・・やっぱり!)」

ミカサ「・・・・・・エr」





カ ッ ! !




490: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/16(水) 22:50:55.79 ID:Pa+gpd+qo



ジャン「っ!?」

マルコ「今度はなんだ!?」

コニー「・・・・・・今の光・・・・・・どこかで!?」




黒髪の巨人「・・・・・・」クルッ

ミカサ「・・・・・・あれは・・・・・・何故?」

アルミン「よ、鎧の・・・・・・」




鎧の巨人「・・・・・・」




黒髪の巨人「・・・・・・」ジーッ

アルミン「どうして・・・・・・最悪のタイミングじゃないか。このまま扉を突破されたら・・・・・・」

ミカサ「・・・・・・!!動き出した、こっちに来る!」





鎧の巨人「コォォ・・・・・・」ズシンッ ズシンッ




アルミン「まずい!早く逃げ出さないと!」

黒髪の巨人「・・・・・・」スッ

ミカサ・アルミン「「・・・・・・ッ!?」」



鎧の巨人「オオオオォォォォォォ!!」ドシンッ! ドシンッ! ドシンッ!



黒髪の巨人「・・・・・・」グッ





ド  オ  ォ  ン ! !





コニー「鎧の巨人があの黒いヤツに突っ込んだ!?」

マルコ「ああ・・・・・・なんてことだ、あそこには・・・・・・」

ジャン「アルミン!ミカサァ!!」ビシゥン!

491: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/16(水) 22:54:40.07 ID:Pa+gpd+qo



パラ・・・  パラ・・・



アルミン「ここは・・・・・・本部の上層?・・・・・・巨人が・・・・・・巨人が、僕達を・・・・・・やっぱり・・・・・・」

ミカサ「・・・・・・『エレン』だ」



黒髪の巨人「・・・・・・」ボタボタボタ…

鎧の巨人「コォォ・・・・・・(吹き飛ばすつもりだったが・・・・・・俺の体当たりを耐えるのか・・・・・・やはり簡単にはいかないか)」

黒髪の巨人「・・・・・・」シュゥゥ…

鎧の巨人「・・・・・・オオオオォォォォォォ!!(再生力も早い・・・・・・早々にそのうなじごと回収させてもらう!)」ブォン!

黒髪の巨人「・・・・・・」スゥッ

鎧の巨人「!?」





黒髪の巨人「・・・・・・」<◎><◎>ヒュンッ





パ キ ョ




顎先を掠めただけの

黒髪の巨人の虎拳は

それ故に

鎧の巨人を充分に戦闘不能にせしめた




人巨の鎧「」ブシュゥ…

黒髪の巨人「・・・・・・」シュウゥ…





ミカサ「虎拳・・・・・・一撃で『鎧』の首がねじ切れそうに・・・・・・でも変わりに右手が吹き飛んで・・・・・・」

アルミン「表面は頑丈でも付近の筋肉が耐えられなかったんだ・・・・・・それで顎先を狙ったのか・・・・・・」





人巨の鎧「オ、オオ・・・・・・」シュウゥ… ググッ

黒髪の巨人「・・・・・・」

492: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/16(水) 23:06:13.08 ID:Pa+gpd+qo

鎧の巨人「オオオオオオオオォォォォォッッ!!」グルンッ! ゴォォォ

黒髪の巨人「・・・・・・」スゥ



アルミン「鎧の巨人も修復した!やっぱりうなじを狙わないとだめなんだ!」



鎧の巨人「グオオオオオオオォォォォォッッ!!」ブオンッ!

鎧の巨人「・・・・・・」ヒュンッ!



ドズンッ

メキャッ



右腕の直突きを回避しての顔面へ鉄槌

続け様にわき腹に肘撃

人が人に行ったとて眼球が飛び出し即死であろうその連撃

しかし



黒髪の巨人「・・・・・・」ブシュゥゥ…



鎧の巨人「コォォ・・・・・・(初撃には焦ったがなんとかしのいだか・・・・・・なんてバケモノだ、鎧の一部が剥がされた)」パキパキパキ

鎧の巨人「・・・・・・(だがこの程度なら即座に修復可能だ、うなじを直撃されない限り俺の負けはないっ!)」パキパキパキ



アルミン「ダメだ!やっぱり攻撃した部分が逆に破壊されている・・・・・・!」

ミカサ「・・・・・・!待ってアルミン。今の一合で剥げた『鎧』の欠片が・・・・・・」




黒髪の巨人「・・・・・・」ジーッ つ鎧の欠片




アルミン「!?巨人から離れた肉片はすぐに消滅するのに・・・・・・」

ミカサ「・・・・・・あれは・・・・・・丁度、短刀ぐらいの・・・・・・」

493: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/16(水) 23:12:57.57 ID:Pa+gpd+qo

鎧の巨人「コォォ・・・・・・(ここからは慎重に行かせてもらう・・・・・・巨人体の戦闘経験なら俺の方が・・・・・・)」ズズン…

黒髪の巨人「・・・・・・」コクリ





黒髪の巨人は小さく頷くと

ゆっくりと鎧の破片を

短刀に見立てるようにかついだ




アルミン「・・・・・・『流れ』」ブルブル

ミカサ「・・・・・・!?まだ!!」





かつぐにとどまらなかった



鎧の巨人「(!?どういうことだ、なんのつもりだ!?)」



アルミン「」

ミカサ「」



あいてに急所であるうなじをさらけ出し

瞳はあらぬ方向を見据える



鎧の巨人「(ありえない・・・・・・こいつは急所を理解して巨人にとどめを指していたはずだ・・・・・・だとすればこの行動はどういう・・・・・・)」



これは戦闘の光景ではない

土壇場の光景だ



アルミン「・・・・・・見ている・・・・・・あの鎧の欠片は水晶のように反射している」

ミカサ「虎眼流・・・・・・"紐鏡"・・・・・・」



『鎧』の困惑を

黒髪の巨人は見ていた

虎眼流"紐鏡"※

紐は氷面である





※紐鏡=磨かれた刀身を除くことによって背後の敵を見る術

499: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/16(水) 23:43:29.82 ID:Pa+gpd+qo


二体が戦う本部を見渡せる高台の上には

この戦闘を眺める アニ ベルトルト



アニ「だめだ、ライナーそれは誘いだ・・・・・・行ったらやられる、相手は見てる」

ベルトルト「なんだって!?知らせないと!」

アニ「・・・・・・人間の姿で巨人に助言するの?笑えないよ?」

ベルトルト「グッ・・・・・・ライナーっ!」



鎧の巨人は、ライナーは左半身に

ひりひりと殺気を感じている

左から一撃がくる

"溜め"を作った

渾身の一撃が



鎧の巨人「オオオォォォォォォッッ(来るなら来いっ、俺の硬化は貴様の拳の硬度を遥かに凌ぐっ!あくまで返しを狙うなら今度こそ出鼻を挫くッ!)」ドシンッ! ドシンッ! ドシンッ!



鎧の巨人は体当たりを強行

その『鎧』の歩き出しと同時に



黒髪の巨人「」<◎><◎>



左ではなく



鎧の巨人「」



右から



アルミン「」
ミカサ「」



飛燕



アニ「」
ベルトルト「」



横流れ※



ガ キ ィ ン ! !



※飛燕横流れ=通常の『流れ』が刀を担いだ状態から斜めに振り下ろすのとは違い、その状態から横飛びし、後ろ回しに逆方向から斬撃を繰り出す
すり違い様に首を刎ねるようになる

495: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/16(水) 23:24:29.27 ID:Pa+gpd+qo



ジャン「」

マルコ「」

コニー「」



ジャン「ハッ!?あぶねえ、避けろ!!」ギュンッ

マルコ・コニー「「ッ!?」」バシュッ




ビ ュ オ ア ッ ! !




コニー「なんだ!?今、何が飛んできた!?」

マルコ「あ・・・・・・アレ・・・・・・」ブルブル

ジャン「・・・・・・鎧の巨人の・・・・・・『首』・・・・・・」





の巨人「」ブシュゥ…





黒髪の巨人「・・・・・・」つ鎧のkシュゥウ…



アルミン「・・・・・・やった・・・・・・人類の仇敵を・・・・・・こんなにあっさり」ブルブル

ミカサ「見たことのない技・・・・・・でもあの虎のような持ち手といい、今のは間違いなく虎眼流」

アルミン「・・・・・・持っていた鎧の欠片・・・・・・消滅してる・・・・・・やはり長くは持たないのか、いや、そんなことより」





ミカサ「エレン・・・・・・ッ!」ポロ





518: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/18(金) 22:42:05.86 ID:CE4OLxH4o

アルミン「エレンッ!エレンなんだろ!?なんでもいい、答えてくれ!!」



黒髪の巨人「・・・・・・」シュゥウ…



アルミン「!?これは・・・・・・うなじを削がれた時と同じような・・・・・・そんな!」

ミカサ「!?嫌ッ!エレン、行かないでッ!!」



黒髪のky「・・・・・・ミアサ・・・・・・アウミン・・・・・・」シュゥウ…



ミカサ「エレンッ!!エレンッ、エレンッ!!嫌だぁ!!」

アルミン「・・・・・・そんな・・・・・・エレン・・・・・・」ガクッ



くr「」ブスブス…



ミカサ「あ・・・・・・あ・・・・・・エレン」ズルッ






ジャン「嘘だろ、おい・・・・・・エレェン!!てめえ、待ちやがれぇ!!」バシュン ビシュゥン

マルコ「おい!ジャン!!」

コニー「遂にジャンまで・・・・・・追いかけるぞ、マルコ!」バシュッ

519: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/18(金) 22:49:07.40 ID:CE4OLxH4o



ジャン「ミカサッ、アルミンッ、あいつは、あいつはどうなって・・・・・・」スタ

アルミン「・・・・・・なんで、こんな・・・・・・」ツーッ

ミカサ「」

マルコ「大丈夫か!?」バシュン スタ

コニー「なんでもいいからいい加減離脱しようぜ!?」スタ



ジャン「嘘だろ・・・・・・本当に、ヤツは、死んだのか?俺は・・・・・・あいつに・・・・・・」

マルコ「しかしあの巨人は結局なんだったんだ?うなじを損傷した様子もないのに消滅するなんて・・・・・・」

コニー「あーあ、調べようにも、もうほとんど煙に・・・・・・ん?」

マルコ「どうしたのコニー・・・・・・ん?」

コニー「おい・・・・・・あれ・・・・・・嘘だろ?まさか・・・・・・ホントに・・・・・・」

マルコ「ッ!アルミン!ミカサ!アレを見ろ!!」





エレン「」シュゥゥゥ…





ミカサ「」ピクッ

アルミン「」ピクッ

ジャン「・・・・・・あいつ…・・・なんで巨人の死体の中から・・・・・・」

ミカサ「ッ!!」ダッ バシュン!

アルミン「エレンッ!」バシュッ ギュイィン!

520: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/18(金) 22:55:57.22 ID:CE4OLxH4o




ミカサ「エレン・・・・・・エレン・・・・・・」タッタッタッ



エレン「」



ミカサ「・・・・・・」ガシッ

エレン「」





ドクン       ドクン       ドクン





ミカサ「う・・・・・・うあ・・・・・・」ボロ

アルミン「ミカサァ!エレンは!?」

ミカサ「え、れん・・・・・・いき、て・・・・・・うう・・・・・」ボロボロ

アルミン「!?(あの時・・・・・・エレンは確かに腕を切断されて・・・・・・治ってる・・・・・・)」

アルミン「でも・・・・・・本当に、心配させて・・・・・・エレン・・・・・・ッ!」グス





ジャン「そうじゃないかと思っていたが、それでもあらためて・・・・・・エレンが、さっきの巨人に・・・・・・」




一体・・・・・・なにが・・・・・・どうなって・・・・・・





521: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/18(金) 23:02:19.75 ID:CE4OLxH4o



・・・・・・・・・ ・  ・   ・



ベルトルト「うそだ・・・・・・ライナーが・・・・・・あんなやつに・・・・・・」バシュッ

アニ「・・・・・・(ライナーをやった『アレ』の中身は間違いなく『アイツ』・・・・・・あの戦い方、足運び、重心移動、全てが一致していた・・・・・・)」ビシュッ 

ベルトルト「どうか・・・・・・ライナー・・・・・・無事で・・・・・・」ギュィン

アニ「・・・・・・(最悪な展開だ、人類の滅亡を狙うにもライナーは生死不明、ベルトルトはこの様、私では扉の突破は出来ない・・・・・・)」バシュゥン

ベルトルト「ああ・・・・・・見えてきて・・・・・・嘘だろ・・・・・・あんなに・・・・・・」ビシュッ スタ

アニ「・・・・・・(『座標』を狙おうにも・・・・・・『アレ』の相手をする?悪い冗談としか思えない)」ビシュウン スタ

ベルトルト「ライナァ!!」タッタッタッ

アニ「・・・・・・静かに、誰が聴いているか解らない・・・・・・」タッタッタッ





ライナー「」シュゥゥゥ…





ベルトルト「ああ・・・・・・足が・・・・・・そんな、付け根から・・・・・・」

アニ「胴体ごと切断されてないだけ運がいい、再生が始まっているところをみるとま、ちゃんと生きている・・・・・・ベルトルトはやいところ隠そう、ここにももうすぐに巨人が来る」

ベルトルト「ッ!あ、ああ!ライナー、もう少し我慢してくれ・・・・・・」ガシッ

アニ「・・・・・・(チェックメイトだ、この戦い、終わった・・・・・・)」





・・・・・・・・・ ・  ・   ・




522: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/18(金) 23:14:32.83 ID:CE4OLxH4o



・・・・・・・・・ ・  ・   ・



補給兵1「・・・・・・イェー、ガーか・・・・・・お前、は無事、か・・・・・・」

エレン「・・・・・・」

補給兵1「オ、れ・・・・・・は、ここ、までだ・・・・・・」ゴホッ

エレン「・・・・・・」ギュッ

補給兵1「よせ・・・・・・もう、手遅、れだ・・・・・・おま、え、もわかる、だろう・・・・・・」

エレン「・・・・・・」ガシッ グイッ

補給兵1「・・・・・・良いヤツ、だな・・・・・・お前は・・・・・・」ガクッ

エレン「・・・・・・」





巨人により命を絶たれた兵士

この者にも自分と同じように

戦うべき相手と

守るべき家があった筈だ





エレン「・・・・・・」ツーッ






523: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/18(金) 23:15:30.74 ID:CE4OLxH4o



自己の存在など

刹那に散りゆく儚きもの

そのように思い知った時

エレンの脳裏に浮かんだものは





カルラ『ごめんねエレン・・・・・・こんなことさせて・・・・・・』ボロボロ

アルミン『もう・・・・・・こんなこと、しちゃ、駄目だよ?』ニコッ

ミカサ『桜の吹雪で、こんなに『近くにいた』あなたが、見えない・・・・・・』ボロボロボロボロ





エレン「・・・・・・」





アルミン!ミツケタ…アルミン!ニゲテ!マッテ!マチナサイ!コノ!





アルミン「」

巨人「」アーン





エレン「・・・・・・」<◎><◎>








殺してやる・・・・・・






・・・・・・・・・ ・  ・   ・




530: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/19(土) 01:02:21.95 ID:22+lTjdpo




「聞いたか!?」「ああ・・・あいつ今、殺してやるって・・・」「俺達を食い殺すつもりだ・・・」「バケモノめ・・・」
「あいつどこかで見たことないか・・・?」「俺も見たことがある・・・補給隊のヤツだ・・・」「人に化けてやがったのか・・・」



エレン「・・・・・・」

アルミン「エレンッ!眼が覚めたの!?大丈夫!?腕は!?」

ミカサ「・・・・・・」ジャキンッ!

エレン「アルミン・・・・・・?・・・・・・ミカサ?」




キッツ「イェーガー訓練兵!眼が覚めたようだな!」




エレン「・・・・・・」



キッツ「今 貴様等が行っていることは人類に対する反逆行為だ!下手な真似をしたら榴弾をぶち込むっ!躊躇うつもりはない!」


エレン「・・・・・・アルミン」

アルミン「エレン、ここは様子を見よう、大丈夫・・・・・・僕が助けてあげる」<◎>川<◎>ニヤァ




エレンは親友のこの笑顔に

絶大の信頼を寄せていた




キッツ「率直に問う・・・・・・貴様は・・・・・・」



キッツ「・・・・・・人間か?」



キッツ「・・・・・・巨人か?」



532: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/19(土) 01:05:22.80 ID:22+lTjdpo

エレン「・・・・・・」



キッツ「答えろ!!ごまかしは効かない!!大勢の者が見た!お前が巨人の体内から出てきた瞬間をな!」




アルミン「なら『鎧の巨人』が出たのになにもしなかったって事じゃないか・・・・・・」ボソッ




キッツ「そして・・・・・・そしてあの『鎧の巨人』すら容易く殺したお前の姿を!!そのお前を壁内に侵入させてしまっている!!」




ミカサ「ならばエレンは英雄のはず・・・・・・アルミン、アレはまだ喋らせておく必要があるの?」ボソッ




キッツ「お前が王より授けられし訓練兵の一人であってもリスクの早期排除は妥当だ!私は間違っていない!」



アルミン「待ってミカサ・・・・・・もう少し好きに喋らせてやろう・・・・・・良い時間稼ぎだ」ボソッ



リコ「彼等の反抗的な態度は明らかです、有益な情報も引き出せそうにない・・・・・・兵と時間の無駄です」



「そうだ!ヤツが巨人にならないうちに!」「今なら簡単に殺せる!」「殺せ!」「人に化けているうちにバラせ!」




ミカサ「・・・・・・」<○><○>ジャキンッ!

アルミン「・・・・・・」<○><○>ジャキンッ!




キッツ「ッ!!??」ビクゥ!

533: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/19(土) 01:13:25.64 ID:22+lTjdpo

イアン「彼女がミカサ・アッカーマンです、そして巨人の近くにいるのがアルミン・アルレルト・・・・・・アッカーマンの戦闘力は尋常ではありません、そしてアルレルトは訓練兵のほとんどが生き残ったのが彼の功績だと報告を受けています・・・・・・共に並みの兵士100人と等価です、失えば人類にとって大きな痛手です」

補給兵2「待て!待ってくれ!イェーガーが巨人なんて何かの間違いだっ!俺は補給班で一緒だった!ヤツの功績は間違いなくそれ以上だった、ここにいるヤツ等も、ヤツに補給を、医療支援を受けたはずだ!」



ミカサ「・・・・・・」

アルミン「・・・・・・もう少し・・・・・・」




キッツ「も、もう一度問う!!貴様は・・・・・・貴様の正体はなんだ!?」ブルブル





エレン「エレン・イェーガーは・・・・・・生まれついての・・・・・・『人間』でござる・・・・・・」




キッツ「そうか・・・・・・」スゥ


ミカサ「・・・・・・アルミン」

アルミン「・・・・・・今」




キッツ「・・・・・・悪く思うな、誰も自分を悪魔でn・・・・・・ッッ!!??」
ミーナ「・・・・・・」<○><○>ブレード ピタッ



リコ「!!??いつの間にっ!?銃兵!砲兵!」



砲兵「」
ナック「・・・・・・」<○><○>ブレード ピタッ
銃兵「」
トーマス「・・・・・・」<○><○>ブレード ピタッ

534: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/19(土) 01:15:48.60 ID:22+lTjdpo
サムエル「よっと・・・・・・アルミン、榴弾砲は準備完了だ・・・・・・隊長を狙っている」

アルミン「ありがとうサムエル・・・・・・」ニコリ

リコ「貴様等っ!!全員反逆s・・・ッッ!!??」
ミカサ「・・・・・・私の特技は・・・・・・肉を削ぐことです・・・・・・必要なら何時でも披露しますが?」<○><○>ブレード ピタッ

リコ「正気じゃない・・・・・・貴様等・・・・・・こんな事してただで・・・・・・(いつの間に!?タイミングを計っていたのか!?)」

アルミン「・・・・・・あなた方含めて・・・・・・みんな正気ではありません・・・・・・でも、これで話を聴いていただけますね?」

キッツ「」ブルブルブルブルブルブルブル

リコ「・・・・・・反逆者の言う事などに応じると思うのか?それに我々は兵士だ、命令を・・・・・・義務を果たすために死ぬのが仕事だ・・・・・・」

アルミン「『鎧の巨人を倒したエレンを殺せ』・・・・・・なんて命令が下っているとは思えません、普通だったら原因の究明と利用を考える・・・・・・大方そこの小鹿みたいな隊長が『包囲』の命令を良い様に自己解釈してるんじゃありませんか?」<◎>川<◎>



キッツ「」ビックウ!!



アルミン「だとすれば困った・・・・・・反逆者はあなた達の方だ・・・・・・我々も兵士の義務を果たさなければならない・・・・・・」

536: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/19(土) 01:21:23.30 ID:22+lTjdpo



「どういうことだ・・・・・・」「アイツは巨人なんだろう!?なら殺さなければ・・・」

「まて、榴弾砲がこちらを向いているんだぞ!?」「だが相手は少数だ」「引く必要はない!」



リコ「そんなものは貴様の妄想に過ぎん・・・・・・第一・・・・・・数の優位は覆らんぞ」

アルミン「数の優位?」



どこに・・・・・・?




「!?なんだ!?」「お、おい、何の冗談だ!?」「後ろだぁ!!」





104期訓練兵「「「「「「「「「「・・・・・・」」」」」」」」」」<○><○>




550: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/20(日) 18:51:13.68 ID:r6jip369o



リコ「馬鹿な・・・・・・いつの間に・・・・・・」

アルミン「いつでも出来たじゃないですか・・・・・・こうなることが予測できていないわけないでしょう?後は、隊長の演説の間に簡単に配置できましたよ?」

キッツ「」ガタガタガタガタガタ

リコ「・・・・・・ここで私達を殺そうと逃げられるわけがない・・・・・・壁の中は限られている」

アルミン「逃げるつもりなんてありません、話を聴いてもらうためにこうしたまでです」

リコ「・・・・・・訓練兵全てが同じようにそう考えたというのか・・・・・・」

アルミン「全員ではありません、特に上位十名のほとんどはここにいません。今ここにいる彼等は全員『そうしなければ生き残れない』と知っている人間達です」

リコ「・・・・・・」

アルミン「あなた達、駐屯兵団の無能な指揮のせいで死にかけ、僕やそこのミカサの手によってあの地獄を生き抜いた人達です。個人の技能で戦力が大幅に変わる立体起動装置で中衛を新兵のみの集団で構成するなど正気とは思えません。ましてやあの戦い・・・・・・戦闘する必要性すらなかった・・・・・・」

キッツ「」ブルブルブルブルブル

アルミン「巨人は基本的に視界内の、より多数の人間を捕食しようとする。ああ、奇行種はもちろん別ですが・・・・・・前衛の戦闘は避けられないものですが、誘導を主とし、壁に沿って人員を大量に配置し引きつけるだけでよかった、無論被害も出るでしょうが集まった後は榴弾砲でもなんでも使って吹き飛ばすなりすればいい、あなた達は僕達を殺すことの方に使おうとしましたけれど・・・・・・お粗末にも程があります、訓練兵である僕にだってわかることです」

リコ「・・・・・・ッ!」ギリッ

551: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/20(日) 18:54:21.46 ID:r6jip369o

アルミン「つまりあなた達は無為に兵を死なせたんです・・・・・・僕の家族を、仲間達を徒に危険に晒した、その結果、本部は巨人に取り付かれ、撤退の鐘が鳴っても帰れない人間で溢れた・・・・・・」

アルミン「『そういう過去があるのです』彼等には。任務の為に死ぬのは確かに僕達兵士の使命でしょう、だが、無意味に死ぬのは『ソレ』とは違います。だから彼等は『正しい判断を下し導いた』僕達に『命を賭して』従ってくれたのです、今もそうだ」

リコ「だとしてもこれは・・・・・・ッ!これは『反乱』だッ!どうするつもりだ!」

アルミン「だから話し合いをしたいだけです。問答無用で榴弾砲を放とうとしたのはあなた達じゃないですか・・・・・・粉々に吹き飛ばされた後に弁明を行えとでも言うのですか?それとも・・・・・・」ハァ





アルミン「アレだけ無能な指揮を降した後に『自分達が安心したいから消し炭になれ』・・・・・・というのが僕達の次の任務ですか・・・・・・?」<◎>川<◎>





キッツ「」ガクガクガクガクガクガクガク

リコ「・・・・・・ッ!!」ゾッ



アルミン「この壁の中が『完全な封建制度で支配されていればあなた方の言う通り僕達は死ぬべき』なのでしょう・・・・・・だが、『そうではない』ならば『僕達は僕達の為に死狂いとなる』」





・・・・・・それが命の最後の拠り所なのだから





552: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/20(日) 19:01:36.21 ID:r6jip369o

アルミン「で・・・・・・結局どうなんですか?僕等に対する命令は・・・・・・『包囲』のみだったのですか?『殲滅』だったのですか?・・・・・・ヴェールマン隊長?生まれたての小鹿のように震えてないでお答えいただけまけますか?」

キッツ「!!??」ビックゥ!!

アルミン「ああ、それと・・・・・・本部が補給隊支援の訓練兵のみで、駐屯兵が一切いなかった件に関してもお聞かせ願えますか?本部・・・・・・あそこで作戦指揮をしていたのですよね?雨にぬれた子犬みたいに震えていてはなにもわかりませんよ?」

キッツ「」ブルブルブルブルブル

アルミン「・・・・・・まさか穴倉に逃げ込む子ウサギのように震えて逃げたわけではないのですよね?ああ、失礼しました。後ろの『彼等』はどうしても拝聴したいだろうと思いまして・・・・・・」





104期訓練兵「「「「「「「「「「」」」」」」」」」」<○><○>





キッツ「」ガチガチガチガチガチ



アルミン「・・・・・・ ど う な ん だ ぁ ッ ! ?」<◎>川<◎>カッ!



キッツ「」ブクブクブクブクブク






????「そうじゃ、どうなのじゃ、ヴェールマン?」





「「「「「「「!!??」」」」」」」





553: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/20(日) 19:05:26.82 ID:r6jip369o

????「・・・・・・図体の割りに小鹿のように繊細な男と思っていたが・・・・・・本当に小鹿ののように震えておるではないか・・・・・・もう、ええからさがっておれ馬鹿者が」ツカツカツカ



リコ「ドット・・・・・・ピクシス指令・・・・・・」



ピクシス「ん・・・・・・さて後はワシが引き継ごう・・・・・・それにしても随分と痛烈に批判されたものじゃのう、おぬし等・・・・・・まあここが軍法会議の場でなくて運がよかったの?概ね彼の言うとおりじゃと思うよ?ああ、ヴェールマンが起きたら伝えておいてくれ」

リコ「・・・・・・ハッ!」

ピクシス「『本部撤退の件に関しては後でしっかりと聞くから言い訳を用意しておけ』とな」ギロリ

リコ「・・・・・・ッ!・・・・・・ハッ。おい、ブレードを避けろ、キッツ隊長をお連れする」

ミカサ「・・・・・・」スッ





ピクシス「さて・・・・・・まずは君達の質問に答えておこう。ワシの命令は『君達の包囲』じゃよ?ああ、無論『反逆者であるなら即座に吹き飛ばせ』・・・・・・とも言ったがね?」

ミカサ「・・・・・・」ピクッ

アルミン「・・・・・・」ピクッ

ピクシス「ヴェールマンが聴いた上で結局問答無用に消し飛ばそうとしたことに関しては詫びるほかないの・・・・・・だが、そのうえで聴こう・・・・・・」

554: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/20(日) 19:08:10.19 ID:r6jip369o





ピクシス「・・・・・・貴様らは、『エレン・イェーガー』は『反逆者か?人類の盾か?』どちらだ」ギラリ





ミカサ「・・・・・・」<○><○>ヌラァ…



ピクシス「当然、返答しだいではただでは済まさん。砲で我々を吹き飛ばすというならやってみろ餓鬼ども・・・・・・貴様等がやったのと同じようにこの区域が二重包囲されておるのは理解出来るであろうな?」ギンッ!



アルミン「・・・・・・」<○><○>ヌラァ…





エレン「・・・・・・ミカサ!アルミン!」



ミカサ・アルミン「「ッ!!??」」ビクッ!



エレン「・・・・・・」ツカツカツカ バッ

ピクシス「・・・・・・(ほう、なんとも透き通った眼差しじゃ・・・・・・)」





エレン「私は既に人類に心臓を捧げる誓った兵士、その信念に従った末に命が果てるなら本望」





555: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/20(日) 19:24:47.23 ID:r6jip369o

ピクシス「・・・・・・ならば問おう、その『刃』は誰のものじゃ」

エレン「王の、人類の、仲間の、家族の刃にござりまする」

ピクシス「切り裂く相手を決定するは所有者か?刃か?」

エレン「刀は心を持ちませぬ、刀はただ鋭く・・・・・・」





エレン「全人類の意思に従い、働くばかりにございまする」





ピクシス「・・・・・・エレン・イェーガー!!」

エレン「ハッ!」バッ

ピクシス「『私』の全権を持って貴君を人類の刃たる『兵士』と認めるッ!!・・・・・・試した無礼を許せ」バッ

エレン「ハッ!」

ピクシス「作戦参謀前へ!アルレルト、アッカーマン、お主等もだ・・・・・・アルレルト、お主の言う通り、『鎧』を滅ぼしたヤツの戦術的価値に我々は期待しておる」

アルミン「ッ!?ハ、ハッ!」バッ

ピクシス「貴様の戦術眼、アッカーマンの戦闘力にも多いに期待しよう・・・・・・他の者は何をボケッとしておる!?この場の者は全て不問とする!さっさと再編成の準備に入らんかぁ!!」クワッ

556: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/20(日) 19:38:51.32 ID:r6jip369o





トロスト区 壁上





ピクシス「ふぅむ、超絶美女の巨人なら食われてもいいんじゃが・・・・・・やはりおらんのぅ」

エレン「・・・・・・」

ミカサ「エレン、聴いてはいけない」

アルミン「・・・・・・あの」

ピクシス「ん、なんじゃ?アルレルト訓練兵」

アルミン「いえ・・・・・・イェーガー訓練兵、アッカーマン訓練兵を始め、先程の104期訓練兵達は私の先導によって先の行動をしました・・・・・・私はどうなってもかまいません」

エレン「・・・・・・」

ミカサ「アルミンッ!?」

ピクシス「・・・・・・」

アルミン「・・・・・・厚かましいとは思いますが、私を除いた、先程の人間を不問にしていただけないでしょうか」

ミカサ「アルミン、それは・・・・・・」

ピクシス「イェーガー、アッカーマン、アルレルト・・・・・・」



「「「ハッ」」」



ピクシス「おぬし等これが終わったら駐屯兵団に来ん?」



「「「・・・・・・?」」」



ピクシス「・・・・・・フラてしもうたのう・・・・・・最高基準の戦闘力に高度の医療技術、戦術参謀が同時に手に入るかと思ったんじゃがなぁ・・・・・・うまいこといけば、あの『死兵』達も・・・・・・」ブツブツ ショボン

557: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/20(日) 19:53:07.94 ID:r6jip369o

アルミン「・・・・・・えと、あの?」

ピクシス「心配せんでも大丈夫じゃ、先程の通り『不問』じゃよ。大体のまなければお主、軍法会議であやつ等の作戦ミスをぶちまけて心中する気じゃろう?」

アルミン「」ドキッ!!

ピクシス「若いのぅ、お主は頭はいいが狡猾さと経験が足らんな?まあよい、そんなことはともかく・・・・・・」

アルミン「はい・・・・・・あの大穴」

ピクシス「ん・・・・・・アルレルト、貴様はイェーガーの力であの大穴をふさげると思うか?」

エレン「・・・・・・」

アルミン「巨人の力でトロスト区に置かれているあの大岩を運ぶことが出来れば・・・・・・ただし代用のプランが無い『賭け』となります」

ピクシス「つまりそれが失敗し、イェーガーを失うことになれば・・・・・・」

アルミン「はい、人類はトロスト区を放棄せざるを得なくなります・・・・・・鎧の巨人が討伐された今、壁を突破される可能性は少なくなるでしょうが・・・・・・」

ピクシス「超大型巨人・・・・・・」

アルミン「はい、『鎧』に比べ対抗策は立てやすい・・・・・・とはいえ安心はできません、人類滅亡は時間の問題でしょう、それに兵士達も既に恐慌状態です、もしかしたら作戦自体うまくいかない可能性が・・・・・・」

558: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/20(日) 19:54:17.66 ID:r6jip369o

ピクシス「ふぅむ、滅亡のシナリオを考えてもしょうがない・・・・・・イェーガー」

エレン「・・・・・・ハッ」

ピクシス「お主は・・・・・・あの大穴を塞げるか?」

エレン「・・・・・・」

ピクシス「アルレルト・・・・・・お主はワシと共に大量殺戮者の共犯となることを厭わないか?」

アルミン「・・・・・・」

ピクシス「アッカーマン、お主は最も近くで『無残』な、『残酷』な結末を見ることになるかも知れん・・・・・・受け入れる覚悟があるか?」



「「「・・・・・・」」」





・・・・・・・・・ ・  ・   ・





570: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/20(日) 22:49:01.24 ID:r6jip369o





「注ッ!!もおおおぉぉぉぉぉくッッ!!」






「ピクシス指令だ・・・」「今度はなんだ」「トロスト区奪還作戦てのはマジなのか!?」「冗談だろ・・・またあの地獄に?」
「横に誰か立ってるぞ?」「ありゃさっきの巨人じゃないか?」「反乱の先導者もいる・・・」



ピクシス「これより『トロスト区奪還作戦』について説明するッ!この作戦の成功目標は『穴を塞ぐことである』ッ!!」



「あの大穴をか?」「どうやって!?」「あんなの運び出せるわけ無いだろ!」



ピクシス「穴を塞ぐ手段はあるッ!紹介しよう!!訓練兵団所属、エレン・イェーガー!!」

エレン「・・・・・・」バッ

ピクシス「彼は我々が極秘に研究してきた『巨人化生体実験』の成功者であり、彼は巨人の体を生成し意のままに操ることが出来るッ!その力で大岩を運搬し、あの大穴を塞ぐッ!!」




「人間兵器だとよ・・・」「馬鹿にしやがって」「誰がそんなもの信じる・・・」「死ねってよ・・・やってられるか!」
「俺は逃げるぞ!」「貴様等!規律を乱す気か!」「この場で斬殺するぞッ!?」






「 オ イ ッ ! 」





「「「ッ!!??」」」



サムエル「黙って聴いてろ・・・・・・ナマスにするぞ」<○><○>



104期訓練兵「「「「「「「「「「・・・・・・」」」」」」」」」」<○><○>




・・・・・・・・・ ・  ・   ・

571: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/20(日) 22:53:52.56 ID:r6jip369o

ピクシス「んー・・・・・・なるほどのぅ、シガンシナの地下室か・・・・・・」

エレン「・・・・・・」

ピクシス「まあ確証がない以上、頭に入れておく程度かのぅ・・・・・・それよりお主、意図して巨人になることは可能なのじゃろうな?」

エレン「・・・・・・ハッ」

ピクシス「・・・・・・方法は解っておるのか?」

エレン「・・・・・・ハッ」

ピクシス「・・・・・・無口じゃのう、お主、それならば良いが失敗は許されんぞ?まあ良い、出来なければどの道全員地獄行きじゃ、話を戻そう」

アルミン・ミカサ「「ハッ」」ザッ

ピクシス「アルレルト・・・・・・お主の提案は採用じゃ、あの誘導を主とし壁に人員をってヤツ」

アルミン「ハッ、エレンには精鋭班を少数編成で護衛に・・・・・・」

ピクシス「ん・・・・・・それが妥当じゃろう。アッカーマン、期待しとるぞ?」

ミカサ「もとよりそのつもりです」

ピクシス「恋人を守るためじゃものな」クフフ

ミカサ「・・・・・・家族です///」

ピクシス「ん?アルレルトの方が恋人か?てっきりワシは・・・・・・」

アルミン「ち、違います!!二人の方が・・・・・・ゴホン、血を分けてはいませんが僕達は『家族』のようなもので」

ピクシス「ほう・・・・・・まあその辺りはお主等が駐屯兵団に入隊してからでも聴くとして、アルレルト、お主には最も『えげつない』事をしてもらう・・・・・・」

アルミン「さりげなく入隊を確定していただかないでもらいたいです・・・・・・なんでしょうか?」

ピクシス「・・・・・・人が恐怖を原動力にして進むには限界がある」





・・・・・・・・・ ・  ・   ・



572: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/20(日) 23:01:32.44 ID:r6jip369o




ピクシス「ワシが命ずるッ!巨人に恐怖した者は、今この場から去るがいい、一切不問にするッ!!」




「「「「「「「「「「ッ!!??」」」」」」」」」」




ピクシス「そしてその恐怖をッ!親兄弟、自分の子供にも味わわせたい者も!!ここから去るがいい!!」




「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」




ピクシス「四年前!奪還作戦が行われた!!奪還作戦とは聞こえがいいが、要は口減らしじゃった!アルレルト訓練兵ッ前へ!!」

アルミン「ハッ!!」ザッ

ピクシス「このアルレルト訓練兵はその口減らしの被害者じゃ!!その時の話を聴くがいい!」





ピクシス「つらい役目をさせる・・・・・・あとは頼んだぞ・・・・・・」ポンッ

アルミン「・・・・・・」ゴクリ





アルミン「シガンシナ区出身、アルミンアルレルトです!!」ザッ



573: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/20(日) 23:04:24.62 ID:r6jip369o





アルミン「四年前・・・・・・憲兵団の作戦立案を基にウォール・マリア奪還作戦が行われました・・・・・・私の祖父は、おじいちゃんはその為に壁外に向かい、帰らぬ人となりました」



アルミン「訓練兵団と新兵の方々を除き、率直に言わせていただきたいッ!!私は!僕はッ!!あなた方が憎くてしょうが無いッ!!今この場にいない内地の方々もッ!そして無力だった自分自身にもッ!!同じ目にあわせてやりたくてしょうがないッ!!」





「「「「「「「「「「・・・・・・」」」」」」」」」」





アルミン「被害者と紹介されましたが・・・・・・僕含め、全人類は加害者ですッ!!あの人達の、じいちゃんの命によって今、僕達は生かされています!!それから目を背けたくて仕方が無いから、誰もが『禁忌』として口を噤んでいます。忘れるために、壁に閉ざされた『家畜のような安寧』を貪り、内地という『虚偽の繁栄』に踊らされているのです!!」



アルミン「我々は『生きて』いません!!巨人を遮る壁に!口減らしとなった多くの人達に『生かされている』のですッ!!そして『死ぬことですら』ッ!壁外の巨人の思うようにされているッ、これが『家畜』と呼ばずしてなんと言うのですかッ!?我々は自由の基に生まれた『人間』のはずだ!!」





574: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/20(日) 23:13:56.58 ID:r6jip369o



アルミン「屍を乗り越えて戦う覚悟を嗤い、目を背けるのは楽でしょう!でも、あの人達の死がこれから死に行く僕達の死が!!『無意味なものであった』などと言わせたりするものかッ!!」



アルミン「家族と過ごしたい!?少しでも生き延びたい!?ならば『やつ等を殺すしかない』!『戦うしかない』んだ!!何かを変えようと思うのならッ何かを捨てなければならないッ!!何一つリスクなしで何かが変えられるわけが無い!!先祖に、子孫に恥ずかしくないようにしたいのなら、巨人共に我々の意気地を少しでも見せ付け、一矢報いるにはッ!!我々を蹂躙したに相応しい対価を払わせるにはそれしかない!それだけしかないんだ!!」





「そうだ、その通りだ・・・」「ここで退いたら今度はあの子が・・・母さんが」「それどころじゃない今度は人類同士の殺し合いだ」
「シーナだけで人類が賄える訳が無いんだ」「そうだ・・・家族を」





アルミン「もし本当に生きたいのなら!!目を背けたくなるほどこの『無残』な有様を受け止め!背負い!例え腕が千切れても抗い続けろッ!!」

エレン「・・・・・・ッ!!」ギリィッ!



アルミン「解りやす過ぎるほどに『残酷』なこの世界から目を背けるなッ!決心と覚悟を持って戦い続けろッ!」

ミカサ「・・・・・・ッ!!」ギリィッ!





アルミン「最後に残された僕の『家族』はそうした!そう教えてくれた!!生きると決心することッ!!『死』に狂っても前に突き進み続け、思慮の入る余地は無いッ!!その中に『孝』も『忠』もあるッ!!」





アルミン「ただ生きるのではなく『生きると決心するということはそういうことだ』ッ!!」バッ!ドンッ!!





「「「「「「「「「「ッ!!!!」」」」」」」」」」バッ!!ジャキンッ!!





575: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/20(日) 23:21:16.90 ID:r6jip369o


アルミン「ピクシス指令!!」


ピクシス「『獲物は誰だ』ッ!?」





「「「「「『奴等だッ!!』」」」」」「「「「「『奴等だッ!!』」」」」」「「「「「『奴等だッ!!』」」」」」





ピクシス「『狩人は誰だ』ッ!?」





「「「「「『我等だッ!!』」」」」」「「「「「『我等だッ!!』」」」」」「「「「「『我等だッ!!』」」」」」





ピクシス「今日、ワシ等はここで死なん!!死ぬのは『奴等』じゃッ!!全員今こそ・・・・・・」





心 臓 を 捧 げ よ ッ ! !





「「「「「「「「「「 ハ ッ ! ! 」」」」」」」」」」





576: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/20(日) 23:38:18.76 ID:r6jip369o





ユミル「・・・・・・」

クリスタ「・・・・・・やる・・・・・・私が・・・・・・みんなの為に」<○><○>

コニー「やれる・・・・・・俺達は狩人だそんなことも忘れていた」<○><○>

サシャ「獲物はあいつ等です・・・・・・仕留め方は解りやすい・・・・・・」<○><○>

マルコ「・・・・・・今こそ、王に、この体を・・・・・・」<○><○>




ユミル「・・・・・・あの野郎・・・・・・」ギリッ

ジャン「やりやがった・・・・・・クソッ、こんな、こんな事が許されるのか・・・・・・」

ユミル「お前は正常なのか・・・・・・流石は現実主義だな・・・・・・」

ジャン「馬鹿言え、『やり口』を知ってるから普通でいられるだけだ」

ユミル「・・・・・・見てみろ、コイツ等全員ゴザルさんやミカサのようになってやがる、目的の為なら手前の死ですら考慮しない化け物どもだ」

ジャン「壁の向こうよりこっちが地獄のような光景だ・・・・・・みんな『死狂い』だ・・・・・・」

ユミル「『シグルイ』?なんだそりゃ?」

ジャン「・・・・・・数十人がかりでも殺すのにてこずる状態だとよ」

ユミル「それがほぼ全員か・・・・・・さて、何人殺すんだろうな?あのお嬢ちゃんとハゲ指令は・・・・・・」

ジャン「・・・・・・知らねえよ」



<○><○>                     <○><○>          <○><○>    <○><○>
        <○><○>   <○><○>         <○><○>      <○><○>
  <○><○>                  <○><○>    <○><○>
       <○><○>      <○><○>   <○><○>      <○><○>  <○><○>
<○><○>  <○><○>    <○><○>      <○><○>    <○><○>



ジャン「誰だよ・・・・・・こんな様にしたのは・・・・・・神様か?」

591: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/21(月) 23:04:32.66 ID:KEtwNhSSo

(嘘)サイドストーリー




トロスト区裏道



エレン「野良犬相手に表道具は用いぬ」



ゴロツキ123456「「「「「「」」」」」」」ボッコボコ

ミーナ「」

エレン「かろらいな」<○><○>クルッ

ミーナ「ヒィ!!」ビクゥ!

エレン「・・・・・・遅うござる」

ミーナ「襲う!?ややややや、やめ、エレン、こここ、こんな所で」

エレン「・・・・・・夜道は物騒ゆえ」

ミーナ「・・・・・・探しに来てくれたの?・・・・・・痛ッ」

エレン「・・・・・・」

ミーナ「アハハ、ちょっと擦りむいちゃった、変なのに絡まれちゃって・・・・・・ありがとねエレン、じゃあ帰ろう!」




夜 訓練兵団 女子宿舎





閉鎖空間である兵団宿舎

兵士の間では●●いの風習があり

訓練兵団の間でも同様の行為は盛んである

訓練兵団には精気に満ち溢れた男衆が寝泊りしていて

蕾のほころび始めた

初々しい少女等の肉体に熱くならぬ筈はないのだが

その寝室に●●う者は皆無であった



訓練兵無双とうたわれたミカサ・アッカーマン

ミカサ「」<○><○>ヌラァ…

対人格闘ではそのミカサに追随するアニ・レオンハート

アニ「」<◎><◎>ズズズズズ…

戦闘能力では上位十名にまったく引けを取らないユミル

ユミル「」<●><●>ゴゴゴゴゴ…



その三人の宿舎に

忍び入るほどの胆力は

誰一人持ち合わせていなかった

592: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/21(月) 23:07:43.69 ID:KEtwNhSSo

ミーナ「(今日は怖かった・・・・・・明日エレンにお礼しなくちゃ)」


否、ただ一人

女子宿舎を訪れた者がいる



ギシッ



ミーナ「ッッ!!??」ビクゥ!



ギシッ



ミーナ「(ヨバイ!?ヨバイナンデ!?ミカサやアニとかクリスタの綺麗どころじゃなくてなんで私!?)」



灼けた肌と薬品の香りに

ミーナの心臓は早鐘の如く鳴った



スッ



ミーナ「・・・・・・(あれ?)」



柔肌に触れることなく男は去った

擦り傷用の軟膏を残して



ミーナ「薬?・・・・・・エレン・・・・・・傷の事、気にしててくれたんだ」クスッ



ミカサ「(この足音は間違いなくエレン、遂にこの時が来てしまった・・・・・・私は何時でも準備は出来ている、でもちょっと怖い、しかしエレンは優しい、きっと優しくリードして///・・・・・・以下略)」モンモン
アニ「(この脚運びは間違いなくアイツ、嘘、なんで?まさか、え?正直、憎からずは、じゃなくて、え?こっちに来るの?私?///)」モンモン
クリスタ「(●●い!?チラッと見えたのはエレン!?キャー///でもエレンが?誰に?私?ヤダヤダ、でもイヤでも///違うっダメダメダメ///)」モンモン
ユミル「(マジかよ、ゴザルさん!?お前だけは信じてたのにまさかのオサルさんだったのか!?狙いは誰だ!?ミカサか?アニか?クリスタだけは絶対ダメだ!待て、私に勝てるか?無理だ、な、なら私が代わりに///)」モンモン





この後、ミーナが持つ薬の出所が明らかになり

ミカサは『涎小豆』を決行する

593: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/21(月) 23:08:55.30 ID:KEtwNhSSo

(嘘)予告



調査兵団宿舎



オルオ「オルオ・ボザドだ」

エルド「エルド・ジンだ」

グンタ「グンタ・シュルツ・・・・・・」



エレン「エレン・イェーガーと申す」



リヴァイ「調査兵団に入るにあたって、この場でお前の実力を見せてもらう」

ミカサ「恐れながら、リヴァイ兵長」

リヴァイ「なんだ?というか、何故お前がここにいる?」

ミカサ「?・・・・・・それはともかく『虎眼流』は"止め"を用いません、兵団員の方が怪我をされましては・・・・・・」



相手の三名が顔を紅潮させた

負傷を心配するべきは新兵のほうであろう



リヴァイ「なにサラッと流してやがる・・・・・・ただの立体起動を使用した模擬戦だ、訓練兵団じゃやらねえがな。ブレードはこの特殊ゴム製を使用するから死にはしない・・・・・・」



オルオ「クエーッ!!」



進み出でたるは討伐数39対討伐補佐9体 オルオ・ボザド

模擬ブレードの操作はお手の物である

594: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/21(月) 23:10:47.19 ID:KEtwNhSSo



エレン「・・・・・・一人ずつにござるか?」



オルオ「」

エルド「」

グンタ「」



リヴァイ「ほう・・・・・・悪くない、気に入った」



オルオ「キエーッ!!」ブワッ!

エレン「・・・・・・」<◎><◎>スゥ…




バ ム ッ !




調査兵団精鋭の

正面は無傷であったが



オルオ「」ブシュゥ…



脱皮する昆虫の如く

背は破れ



ドサァ


エルド「」
グンタ「」



残された二名は

許しを乞う眼差しを

リヴァイに向けるしかなかった








リヴァイ「・・・・・・立体起動装置使えよ」







611: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/23(水) 20:55:08.17 ID:keAyWZ9Yo



・・・・・・・・・ ・  ・




ライナー「・・・・・・カハッ!?」

ベルトルト「!!ライナーッ!!」

ライナー「グ、ゥ・・・・・・ベルト、ルトか・・・・・・?俺はどうなった?腕は、脚はついているか・・・・・・?」

ベルトルト「ああ!ついている、脚も・・・・・・損傷は酷かったが、も、もうほとんど修復して・・・・・・」



ガチャ



ベルトルト「!?」

アニ「・・・・・・ライナー、起きたんだ・・・・・・」

ライナー「アニ・・・・・・どう、した?俺が寝ている間に、何が・・・・・・?」

アニ「・・・・・・壁内は地獄絵図のようになっている・・・・・・」ツカツカ



ガシッ!



ベルトルト「ッ!?」

ライナー「アニ・・・・・・?何を?」

アニ「・・・・・・私は言ったはずだ『あいつ等に手を出したら何が起こるかわからない』と、外を見てみな、巨人共を殺すのに兵士という兵士がほとんど『死兵』と化した・・・・・・あんたが殺そうとしたアルミンが、『アイツ』を守るために、自分の目的を果たす為に大多数の人間を生贄に捧げた・・・・・・だがその結果!」ギロリッ

ベルトルト「」ビクッ!

612: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/23(水) 20:57:02.35 ID:keAyWZ9Yo

アニ「それを駐屯兵団の指令がものの見事に利用した。バラバラだった兵士達は一致団結した、それも最悪の結果で・・・・・・巨人殺しの訓練を受けた兵士が、計算されつくした一つの統率の元、死をも恐れず、最後の一兵になっても巨人共に襲い掛かることになるだろう。無論私達も例外じゃあない。どうするつもりだ?極め付けには立体起動無しで巨人を屠る馬鹿げた戦闘力の今期首席が万全の支援体制で全力戦闘。ライナーを容易く撃退した『座標』は、おそらく『壁内最強クラスの対人戦闘技術』を持った『アイツ』だ」

ライナー「『座標』は・・・・・・エレン、だったのか」

アニ「・・・・・・下手をすればトロスト区内の巨人をヤツ一体で平らげかねない。私が出たところでどうにもならない、下手をすればアイツにたどり着くまでに『死兵』どもと心中しかねない、アルミンだけじゃなくあの駐屯兵団の指令は相当なキレ者だ、あの三人の利用価値に即座に気付き容易に作戦に組み込んだ、私に取り付いた兵士ごと榴弾砲で消し飛ばすだろう、『それぐらい平気でやる』」

ベルトルト「」ブルブルブルブル

アニ「この戦いは終わった、私達は・・・・・・『戦士になり損ねた』」



ライナー「・・・・・・違う」



アニ「・・・・・・」

ベルトルト「ラ、ライナー?」ブルブルブルブル

ライナー「まだ、俺は、死んでない、生きている限り、敗れて、いない・・・・・・」グッ

ベルトルト「ライナーッ!動いちゃダメだ!」



ライナー「 俺 は ッ ! ! 」



ベルトルト「ッ!?」

アニ「・・・・・・」

ライナー「俺は戦士だ・・・・・・この命が続く限り戦い続ける、寝ても醒めても『獲物』を殺すことを考え続け、動き続ける『戦士』だ」

613: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/23(水) 21:00:18.50 ID:keAyWZ9Yo

アニ「・・・・・・戦うことだけなら犬でも出来る。あんたのソレは勇気じゃない『無謀』だ」

ライナー「違う、これは『覚悟』だ。動物は一度敗れた相手には二度と立ち向かっていかない。それができるのは『戦士』だけだ『覚悟』を決めた人間だけだ」

アニ「馬鹿げてる、戦うのは何のためだ?『生きる』為だ、あんたのその考えは長生きできない、それこそ『死に急ぎ』だ」



ライナー「長生きだけを願うのならそれこそ獣と変わらないッ!!忘れたのか!?俺達は『戦士』だ!平常心で死ぬのではなく非常な心で生き抜く『戦士』だ!!」



ベルトルト「・・・・・・」

アニ「・・・・・・」

ライナー「・・・・・・五年前、一人の子供が、守るべきと決めた『家族』を失った。母親だった。本当に愛していたんだろう、未だに『守れなかった』と、無力だった自分自身にとめどない殺意を燃やし、涙の代わりに血を流し、灼かれるようにのたうちまわっている」

ベルトルト「・・・・・・エレンの・・・・・・」

ライナー「アイツは、その時選んだのだと思う、『戦い続ける』と、『背負い続ける』と、母親の『人間としての尊厳を守るため』、『残された他の家族が絶望しないように』『自分自身が殺意の対象となってもソレを力として生きてくれるように』、アイツは『剣をとった』・・・・・・十歳の子供が、自分の母親を、その手で刺し殺した!」

アニ「ッ!?」

ライナー「寡黙で、表情は変わらんし、よく解らんことを言うが、俺含め、訓練兵の奴等はみんな知っていた。誰よりも優しいヤツだと、怪我をした人間を放っておけず、仲間の為に怒れる誰よりも人間らしいヤツだと、そんなヤツが自ら『狂気』を纏う様なことを俺は『自分の為にしでかした』。俺はこいつに憎まれて当然だと思った。こいつに全てをぶちまけて殺されてもいい、と思った」

ベルトルト「・・・・・・」

アニ「・・・・・・」

614: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/23(水) 21:04:44.98 ID:keAyWZ9Yo

ライナー「頭がおかしくなりそうで、どうにかなってしまいそうだった。それでも心を殺し、『戦士としての使命を全うすべき』だとも思った。だが違う、ソレは逃げているだけだ!この壁内の人間と変わらない!自分が傷つけた人々から目を逸らし、『使命』に縛られて『ソレが戦士としての責任』だともっともらしい理由をつけて逃げているだけだ!!見世物小屋で戦わされている軍鶏や闘犬となにも変わらない!『俺は家畜じゃない』!『俺は戦士だ』ッ!!自分以外の誰かや、誰かが定めた美徳や目的の為に命を賭けるのはただの家畜だ!『自分が誇りある自分である為に血の一滴、髪の毛一本まで使い尽くす』ッ!!『それが戦士であるということ』だッ!!」

アニ「ライナー・・・・・・」

ライナー「俺は何度負けても必ず立ち上がる!『負けることが恥なんじゃない!』『戦わないことこそが恥なんだ』ッ!!俺は自分自身に、俺があんな様に陥れたアイツに胸を張って向き合いたいッ!大量殺人鬼だと罵られても、イカレていると嗤われても、決して自分のしでかしたことから逃げない!自分の意思で戦い続け、目を逸らさない!!恥じて生きる真似だけは断固として拒否するッ!!『戦うということはそういうこと』だッ!!」ググッ





ライナー「アイツならッ!俺が戦士の中の戦士と尊敬し、憧れた、『エレン・イェーガーならそうする』ッ!!」ダンッ!





アニ「・・・・・・ッ!」

ベルトルト「・・・・・・ライナー」

ライナー「」グラァ





ド サ ッ





616: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/23(水) 21:09:33.26 ID:keAyWZ9Yo

ベルトルト「ライナーッ!!」ダッ

アニ「・・・・・・」

ライナー「」

ベルトルト「ライナー・・・・・・こんな状態になってまで、君はそこまで自分を追い詰めていたのか、僕は・・・・・・まったく気付いてやれなかった」

アニ「・・・・・・ベルトルト」

ベルトルト「徒に戦士と任務の責任を君に押し付け、僕は取り返しのつかないミスをし、君に押し付けてしまった」

アニ「ベルトルト」

ベルトルト「僕は・・・・・・本当にダメだ・・・・・・最初から、戦士じゃなか、」





アニ「ベルトルトッ!!」




ベルトルト「ッ!」ビクゥ!

アニ「・・・・・・ライナーが起きたら伝えておいて、『座標は諦めろ』と」

ベルトルト「・・・・・・アニ?何をする気だ」ザワッ

アニ「この戦いは『人類の滅亡をもって私達の勝利』にする。アイツは・・・・・・」








私が殺す









617: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/23(水) 21:13:09.61 ID:keAyWZ9Yo




ベルトルト「・・・・・・馬鹿な・・・・・・無茶だ、『アレ』相手に勝てるわけが無い、ライナーですらまったく歯が立たなかったんだぞ?どうする気だよ?」

アニ「勝つ気なんて無い、『殺す』、その一点だ、私の全てを持ってアイツを殺す」

ベルトルト「だから!!どうやって?君が言ったんじゃないか!戦うはおろか、人類の兵士にすら殺される可能性も・・・・・・」

アニ「『生きよう』と思えば・・・・・・確かにそうだ」

ベルトルト「ッ!?アニ!何を言っているのか解っているのか!?」

アニ「知らない、あんたに言うことは二つだけ、私がアイツを殺したと同時にトロスト区の壁門を破壊すること。回収は必要ないということ」ガチャ

ベルトルト「アニ!待つんだ!」

アニ「ああ、後・・・・・・」

ベルトルト「・・・・・・」

アニ「五年前、ありがとね。嫌な役回りを二人に押し付けて、悪かったと思ってる」

ベルトルト「アニ・・・・・・僕は、僕はッ」ブルブル

アニ「・・・・・・じゃあ」バタン





ベルトルト「なんだよ・・・・・・この様・・・・・・みんな普通じゃない」ボロボロ





619: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/23(水) 21:16:50.72 ID:keAyWZ9Yo

アニ「・・・・・・」ツカツカツカ



・・・・・・・・・ ・  ・   ・




アニ・・・・・・俺が間違っていた・・・・・・

今さら俺を許してくれとは言わない、けど・・・・・・

一つだけ、一つだけでいい・・・・・・


頼みがある・・・・・・


この世の全てを敵回したっていい

この世の全てからお前が憎まれることになっても・・・・・・

父さんだけはお前の味方だ・・・・・・



だから約束してくれ



帰ってくるって・・・・・・



・・・・・・・・・ ・  ・   ・





アニ「・・・・・・っ」ゴシゴシ





ごめんね





アニ「・・・・・・」スッ





約束、守れない





アニ「・・・・・・」<◎><◎>











駆逐してやる・・・・・・この世から・・・・・・一匹残らず・・・・・・


624: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/23(水) 23:33:27.54 ID:keAyWZ9Yo





トロスト区 壁 上






タッタッタッタッタッタ



エレン「・・・・・・」

ミカサ「・・・・・・」

イアン「指令はお前を極秘人間兵器と言ったが、穴をふさげるなら何でも構わない、お前の護衛を最優先とする、頼んだぞ?」

エレン「・・・・・・」コクリ

リコ「・・・・・・(目の前でヤツは巨人になったわけではない、だが・・・・・・鎧の巨人を容易く葬ったあの力が自由自在に操れるなら・・・・・・)」

ミカサ「・・・・・・(巨人がほとんどいない、誘導はうまく行っている・・・・・・アルミン、無事だろうか)」



タッタッタッタッタッタ



イアン「ここだ!この先が大岩までの最短ルートだ、行くぞ!ミタビ、リコ、続け!」ダッ

ミタビ「了解ッ!」

リコ「了解ッ!」ダッ

エレン「・・・・・・」バシュッ!ギュイィン

ミカサ「・・・・・・!」ヒュンッ ビシュゥン



625: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/23(水) 23:39:24.29 ID:keAyWZ9Yo




トロスト区 西 側 壁 上




参謀「・・・・・・なんとも、これは・・・・・・」

ピクシス「・・・・・・おうおう、凄い様じゃな・・・・・・」





「殺せるヤツはここで殺せっ!」「班長!反転攻撃はまだですか!?」「あの野郎、腕持っていきやがった!絶対ぶっ殺してやる!」
「討伐数3だ、行きがけの駄賃だな」「俺は2だ、まだ足らない」





参謀「・・・・・・信じられない士気です、とても正気とは思えない光景ですが・・・・・・頼もしい限りです」

ピクシス「・・・・・・まあ誘導が主じゃからな、殲滅戦ならこれでもいいじゃろうが・・・・・・損害は?」

参謀「信じがたいことに一割もいっていません。皆、鬼神の如きというか・・・・・・負傷者はかなりのものですが、戦闘継続可能な兵がほとんどです、ですがこのままでは・・・・・・」

ピクシス「まあ損害は増える一方じゃろうな、しかし成果としては上々か、ほとんどの巨人を街の隅に集約できた」

参謀「とはいえ・・・・・・街には今も巨人が入り込んでいます」

ピクシス「うむ、時間との勝負、後は奴等にかかっておる」

参謀「ええ、では予定通り問題が起こらない限り我々は巨人共の引き付けを・・・・・・」

ピクシス「・・・・・・ああ、念の為、訓練兵は予備隊として動かせるようにしておけ、指揮はアルレルトに任せておけばよい」

参謀「ハ・・・・・・?訓練兵に指揮を与えるのですか?」

ピクシス「・・・・・・一応な」

626: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/23(水) 23:47:39.44 ID:keAyWZ9Yo





・・・・・・・・・ ・  ・   ・





イアン「到達した!行けっ!イェーガー!!」

エレン「・・・・・・ッ!」ガリッ!





カ ッ !

ズ ズ ン !





黒髪の巨人「・・・・・・」





イアン「まさか・・・・・・本当に・・・・・・」

リコ「これが・・・・・・」

ミカサ「・・・・・・(人間の比率で言えばあの大岩を持ち上げられるとは・・・・・・エレンならそれも可能かもしれない。エレンにはみんなを導く強い力がある)」

ミタビ「・・・・・・!動くぞ!」



黒髪の巨人「・・・・・・ッ!!」ガシッ
大岩「」フワッ



リコ「この目で見たが信じられない、巨人の力を・・・・・・人類のものに」

イアン「見ている場合ではない、全員イェーガーを中心に円陣、索敵を怠るな、ヤツに巨人を近づけてはならない!」

リコ・ナナバ「「了解ッ!」」

イアン「ミカサ、お前はヤツの近くにいろ、万一巨人が漏れたら即座に対応だ」

ミカサ「はいっ」

ミタビ「班員の奴等はお前のツレの演説でいきり立っている。それでも頼りないかもしれんが、お前も堪えてくれ」

ミカサ「はいっ」

リコ「・・・・・・先程の包囲の際は・・・・・・済まなかった」

ミカサ「いえ・・・・・・私もあなたにブレードを突きつけました」

リコ「正直お前等は・・・・・・二度と敵に回したくない」フッ

ミカサ「・・・・・・私もです」

イアン「全員行動開始だ!」



「「「了解ッ」」」



627: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/24(木) 00:04:09.05 ID:Q+iIT8Ilo



ズシン ズシン ズシン




黒髪の巨人「・・・・・・ッ!・・・・・・ッ!」





ミカサ「(エレンは巨人を制御できている、このまま行けば大穴に到達する!)」



リコ「12m級が2体だ!とにかくイェーガーに近付かせるな!」バシュンッ

リコ班1「」<○><○>バシュッ
リコ班2「」<○><○>ヒュンッ
リコ班3「」<○><○>ビシュンッ



ズバシュ



巨/人「」

巨/人「」



リコ「・・・・・・(囮と攻撃を合図も無く・・・・・・まるで別人だ)」






イアン「凄まじい・・・・・・アルレルトといったか、報告通りのようだ、末恐ろしい人心掌握だ・・・・・・」

ミタビ「イアンッ!奇行種らしき15m級がこちらに向かって走ってくる!」

イアン「!?イェーガーに取り付かせるな!即座に対応しろ!」

ミタビ「言われるまでもない!お前等!行くぞ!」

ミタビ班「「「了解ッ!」」」

631: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/24(木) 00:23:17.73 ID:Q+iIT8Ilo
>>624から差し替えで
トロスト区 壁 上






タッタッタッタッタッタ



エレン「・・・・・・」

ミカサ「・・・・・・」

イアン「指令はお前を極秘人間兵器と言ったが、穴をふさげるなら何でも構わない、お前の護衛を最優先とする、頼んだぞ?」

エレン「・・・・・・」コクリ

リコ「・・・・・・(目の前でヤツは巨人になったわけではない、だが・・・・・・鎧の巨人を容易く葬ったあの力が自由自在に操れるなら・・・・・・)」

ミカサ「・・・・・・(巨人がほとんどいない、誘導はうまく行っている・・・・・・アルミン、無事だろうか)」



タッタッタッタッタッタ



イアン「ここだ!この先が大岩までの最短ルートだ、行くぞ!ミタビ、リコ、続け!」ダッ

ミタビ「了解ッ!」

リコ「了解ッ!」ダッ

エレン「・・・・・・」バシュッ!ギュイィン

ミカサ「・・・・・・!」ヒュンッ ビシュゥン

632: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/24(木) 00:24:04.35 ID:Q+iIT8Ilo




トロスト区 西 側 壁 上




参謀「・・・・・・なんとも、これは・・・・・・」

ピクシス「・・・・・・おうおう、凄い様じゃな・・・・・・」





「殺せるヤツはここで殺せっ!」「班長!反転攻撃はまだですか!?」「あの野郎、腕持っていきやがった!絶対ぶっ殺してやる!」
「討伐数3だ、行きがけの駄賃だな」「俺は2だ、まだ足らない」





参謀「・・・・・・信じられない士気です、とても正気とは思えない光景ですが・・・・・・頼もしい限りです」

ピクシス「・・・・・・まあ誘導が主じゃからな、殲滅戦ならこれでもいいじゃろうが・・・・・・損害は?」

参謀「信じがたいことに一割もいっていません。皆、鬼神の如きというか・・・・・・負傷者はかなりのものですが、戦闘継続可能な兵がほとんどです、ですがこのままでは・・・・・・」

ピクシス「まあ損害は増える一方じゃろうな、しかし成果としては上々か、ほとんどの巨人を街の隅に集約できた」

参謀「とはいえ・・・・・・街には今も巨人が入り込んでいます」

ピクシス「うむ、時間との勝負、後は奴等にかかっておる」

参謀「ええ、では予定通り問題が起こらない限り我々は巨人共の引き付けを・・・・・・」

ピクシス「・・・・・・ああ、念の為、訓練兵は予備隊として動かせるようにしておけ、指揮はアルレルトに任せておけばよい」

参謀「ハ・・・・・・?訓練兵に指揮を与えるのですか?」

ピクシス「・・・・・・一応な」

633: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/24(木) 00:25:03.56 ID:Q+iIT8Ilo





・・・・・・・・・ ・  ・   ・





イアン「到達した!行けっ!イェーガー!!」

エレン「・・・・・・ッ!」ガリッ!





カ ッ !

ズ ズ ン !





黒髪の巨人「・・・・・・」





イアン「まさか・・・・・・本当に・・・・・・」

リコ「これが・・・・・・」

ミカサ「・・・・・・(人間の比率で言えばあの大岩を持ち上げられるとは・・・・・・エレンならそれも可能かもしれない。エレンにはみんなを導く強い力がある)」

ミタビ「・・・・・・!動くぞ!」



黒髪の巨人「・・・・・・ッ!!」ガシッ
大岩「」フワッ



リコ「この目で見たが信じられない、巨人の力を・・・・・・人類のものに」

イアン「見ている場合ではない、全員イェーガーを中心に円陣、索敵を怠るな、ヤツに巨人を近づけてはならない!」

リコ・ミタビ「「了解ッ!」」

イアン「ミカサ、お前はヤツの近くにいろ、万一巨人が漏れたら即座に対応だ」

ミカサ「はいっ」

ミタビ「班員の奴等はお前のツレの演説でいきり立っている。それでも頼りないかもしれんが、お前も堪えてくれ」

ミカサ「はいっ」

リコ「・・・・・・先程の包囲の際は・・・・・・済まなかった」

ミカサ「いえ・・・・・・私もあなたにブレードを突きつけました」

リコ「正直お前等は・・・・・・二度と敵に回したくない」フッ

ミカサ「・・・・・・私もです」

イアン「全員行動開始だ!」



「「「了解ッ」」」




634: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/24(木) 00:26:00.42 ID:Q+iIT8Ilo





ズシン ズシン ズシン




黒髪の巨人「・・・・・・ッ!・・・・・・ッ!」





ミカサ「(エレンは巨人を制御できている、このまま行けば大穴に到達する!)」



リコ「12m級が2体だ!とにかくイェーガーに近付かせるな!」バシュンッ

リコ班1「」<○><○>バシュッ
リコ班2「」<○><○>ヒュンッ
リコ班3「」<○><○>ビシュンッ



ズバシュ



巨/人「」

巨/人「」



リコ「・・・・・・(囮と攻撃を合図も無く・・・・・・まるで別人だ)」






イアン「凄まじい・・・・・・アルレルトといったか、報告通りのようだ、末恐ろしい人心掌握だ・・・・・・」

ミタビ「イアンッ!奇行種らしき15m級がこちらに向かって走ってくる!」

イアン「!?イェーガーに取り付かせるな!即座に対応しろ!」

ミタビ班「「「了解ッ!」」」

635: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/24(木) 00:29:24.03 ID:Q+iIT8Ilo





ミタビ班1「!?挑発に反応していない、やはり奇行種か」バシュンッ

ミタビ班2「なら、うなじをいただくまでだ」<○><○>ジャキンッ

ミタビ班3「俺がかかとからいただく!後に続け!」ビシュンッ




女型巨人「・・・・・・」ズシンッ ズシンッ ズシンッ




ミタビ班3「アンカーが刺さった!行くぞ!」ギュイィン

ミタビ班2「・・・・・・死ねッ」バシュン



女型巨人「・・・・・・」ヒュッ



ミタビ班3「・・・・・・はっ?」




ゴキッ




ミタビ班1「蹴り殺した!?まずい!戻れぇ!」



女型巨人「・・・・・・」パシッ
ミタビ班2「」




ぐちゃ




636: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/24(木) 00:40:23.42 ID:Q+iIT8Ilo



ミタビ「なんだあれは!?巨人が人間を蹴り殺したのか!?」

ミタビ班1「ミタビ班長!こっちに来ます!!」

ミタビ「上等だ!返り討ちにする!」バシュ ギュイン

ミタビ班1「殺すっ!」バシュウン



女型巨人「・・・・・・」ヒュンッ



ミタビ班1「あたるか!班長、自分はかかとを!」ヒュンッ 

ミタビ「手こずらせやがって!攻撃の直後なら、今度こそ!」ビュオッ



女型巨人「・・・・・・」ググ…





ブワッ




ミタビ班1「」

ミタビ「(飛ん・・・・・・で・・・・・・?)」



ズズン!



ミタビ班1「グゥ!!」

ミタビ「アンカーが・・・・・・グ」




女型巨人「・・・・・・」スゥ




ぐちゃ




ミタビ「煙弾を・・・・・・ここが突破されたら・・・・・・イェーガーが・・・・・・」ググ

女型巨人「・・・・・・」スゥ




ゴキン




639: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/24(木) 01:04:05.87 ID:Q+iIT8Ilo


イアン「・・・・・・馬鹿な・・・・・・一瞬で・・・・・・いかん!?ミカサ!ミタビ班が突破された!そちらに奇行種が行くぞ!」

イアン班1「班長!15m級が1!12m級が1!屋根を越えイェーガーに向かっています!」

イアン「行かせるな!何としてでも止めるぞ!・・・・・・済まない、頼んだぞ」





ミカサ「突破された!?エレンは私が守る!!」ビシュン



女型巨人「・・・・・・」ズシンッ ズシンッ ズシンッ

ミカサ「・・・・・・行かせない!」ヒュンッ ズバァ!

女型巨人「・・・・・・!」ガクン

ミカサ「(このまま削ぐッ!)」カシュン ギュオッ!




パ キ ン




ミカサ「・・・・・・な?」

女型巨人「・・・・・・」ブンッ



ガ ン ッ



ミカサ「グッ!!」ドッ!

ミカサ「(馬鹿な・・・・・・刃が通らない!まさか鎧のやつと同じように・・・・・・このままではエレンが)」ググ

641: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/24(木) 01:13:16.32 ID:Q+iIT8Ilo

女型巨人「・・・・・・」

黒髪の巨人「・・・・・・!」




イアン「ミカサ!やられたのか!?やむ終えん!反転する!イェーガーを守れ!」




女型巨人「・・・・・・!」ダンッ!

黒髪の巨人「・・・・・・!」グラァ






ド  オ  ォ  ン ! !





ミカサ「エレン!!」

イアン「ミカサ!生きていたか!」ヒュン スタッ

イアン班1「班長!あの奇行種がイェーガーに馬乗りになって!」

イアン班2「岩の下敷きにはならず済んでいますが、早急にイェーガーを救出しなければ!」





黒髪の巨人「・・・・・・!」ググッ

女型巨人「・・・・・・」スゥゥゥ





キィヤアアアアアアアァァァァァァッッ!!





ミカサ「ッ!!??」ビリビリ

イアン「なッ!!??」ビリビリ

642: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/24(木) 01:21:29.83 ID:Q+iIT8Ilo


ミカサ「ッ!!??」ビリビリ

イアン「なッ!!??」ビリビリ



黒髪の巨人「・・・・・・」



イアン「な、今のは一体、どういう・・・・・・」

イアン班3「班長!!大穴より巨人多数!他にも集まってきています!」

イアン「馬鹿な!!何故このタイミングで!」

イアン班2「・・・・・・!?班長!信煙弾を確認!あちらは巨人共を集めている街の隅から!何か異常が!?」


 


トロスト区 西 側 壁 上





参謀「!?巨人が離れていきます!あちらは大穴の、作戦中の精鋭班の方角です!!」

ピクシス「なにが起こっておる・・・・・・東側壁上の榴弾砲を移動!イェーガーの付近へだ!同時に人員の配置!予備隊を出動させよ、急げ!」




ジャン「予備隊として俺等だけ出撃!?そりゃ本当か!?」

アルミン「間違いない、早急に精鋭班の支援に向かえって、エレンとミカサになにかあったんだ・・・・・・」

ジャン「マジかよ・・・・・・クソッ、大丈夫なのかあの二人は・・・・・・」


643: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/24(木) 01:30:50.46 ID:Q+iIT8Ilo




・・・・・・・・・ ・  ・   ・




イアン「クソッ!!イェーガーへの支援が間に合わん!!」ズバッ!

ミカサ「エレンッ!この、消えろ!」ズバン!

リコ「何が起こっている!急に巨人の数が!」ズバッ!




         巨人「」ズシンズシン
                       巨人「」ズシンズシン

            巨人「」ズシンズシン
巨人「」ズシンズシン



           女型巨人「・・・・・・!」
           黒髪の巨人「・・・・・・」



巨人「」ズシンズシン
              巨人「」ズシンズシン

   巨人「」ズシンズシン
                       巨人「」ズシンズシン



女型巨人「(私がこいつを殺す必要は無い!巨人共が私諸共に食い散らかすだろう。いくらコイツがバケモノでもこの状態ではどうにもならないはずだ!)」





"詰み"である





644: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/24(木) 01:43:30.82 ID:Q+iIT8Ilo

脱出しようとも後ろは地面、立体起動装置は封じられている

女型巨人に押さえつけられたままであっても 死


エレンに打つ手は無いと思われた


しかし



黒髪の巨人「・・・・・・」スゥ
女型巨人「・・・・・・!?」





ズ ド ム ッ




女型巨人「」
黒髪の巨人「・・・・・・」



イアン「な・・・・・・」

リコ「女型の巨人にイェーガーの拳が突き刺さって・・・・・・」

ミカサ「・・・・・・虎眼流"土雷"」

645: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/24(木) 01:51:14.13 ID:Q+iIT8Ilo

"土雷"は組み伏せられた状態から

踏み込みと全身の反りを用いて

瞬時に拳を内臓にめり込ませる柔の技

しかし、巨人体にあって、その威力は




女型巨人「」ゴポォ






イアン班1「すげえ・・・・・・一撃で貫通してやがる」



血と反吐を噴射しつつ

人形の如く跳ね上がる女型



ミカサ「今!止めを・・・・・・」




エレンはこの絶好の機会を見送った

見送らねばならなかった





巨人「」ズシンズシン
                       巨人「」ズシンズシン

            巨人「」ズシンズシン
                          巨人「」ズシンズシン



黒髪の巨人「・・・・・・」



目の前の巨人、コレをいち早く始末する必要がある

エレンはそう考えたのだ





647: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/24(木) 02:01:17.24 ID:Q+iIT8Ilo



黒髪の巨人「・・・・・・」スッ



イアン「あれは?イェーガーは何を?拳を包むように・・・・・・」

リコ「それより早くイェーガーの周りの巨人を排除する!」

ミカサ「・・・・・・」



『而して』

『もし開かんと欲すれば』

『まずは蓋をするべし』




黒髪の巨人「・・・・・・!」パキパキパキ!




ミカサ「!?いけない!みんな、一度エレンから離れて!!」

イアン「ッ!?」バッ

リコ「ッ!?」バッ

イアン・リコ班「「「「「「ッ!?」」」」」」バッ





黒髪の巨人「」<◎><◎>ヒュンッ!





キ ン ッ ! !





巨/人「」ブシュウ…
                       巨/人「」ブシュウ…

            巨/人「」ドバァ…
                          巨/人「」ブスブス…





黒髪の巨人「コオォ・・・・・・」パキパキパキ…




虎眼流 "流れ星"



巨人と化したエレンは

無手でも凶器そのものである


657: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/24(木) 22:58:04.57 ID:Q+iIT8Ilo

ミカサ「アレは・・・・・・エレンも『鎧』と同じように腕を?」

リコ「もはや、笑いしか出てこないな、イェーガーは何処まで人間離れしている・・・・・・」

イアン「・・・・・・いかん!西側から多数の巨人だ!大穴からもまだ侵入してくる!」

リコ「そんな!西側は全隊をもって誘導し終えたんじゃ!?さっきの煙弾はそういう・・・・・・!?」

イアン「なにが起こっている・・・・・・やはりあの女型が呼び寄せたのか!?」

イアン班1「我々はまだいけます!皆殺しにしてやる・・・・・・」ジャキンッ!

リコ班1「・・・・・・」ジャキンッ!





巨人「」ズシンズシン
                       巨人「」ズシンズシン
     巨人「」ズシンズシン    巨人「」ズシンズシン
巨人「」ズシンズシン             巨人「」ズシンズシン
 巨人「」ズシンズシン   巨人「」ズシンズシン     巨人「」ズシンズシン
                          巨人「」ズシンズシン





イアン「(どうするべきだ?作戦を続行?イェーガーの戦闘力を持ってすれば・・・・・・)」





アニ「・・・・・・!」シュゥゥ…




イアン「ッ!!(女型の巨人は今だ健在、明らかに知性を感じさせる動き、巨人を呼び寄せる絶叫、他にどんな隠し玉をもっているやもしれん、加えて背後には多数の巨人群・・・・・・ダメだ、戦闘継続は絶望的だ。援軍は・・・・・・どこに!?このままでは!!)」

658: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/24(木) 23:11:41.28 ID:Q+iIT8Ilo

リコ「イアンッ!あの得体の知れない女型は健在、巨人が迫っている上、ミタビ班は全滅したっ!作戦は中止だ、一旦撤退するべきだ!!」

イアン「・・・・・・ッ!」

ミカサ「・・・・・・エレンを置いていくのですか?」

リコ「・・・・・・ッ!しかしこのままでは全滅する!」

ミカサ「 だ か ら 何 ? 」<●><●>

リコ「最初から無茶だった、その上でこの不測の事態だ、どうにもならない!!」

ミカサ「そう・・・・・・残念です」グッ




イアン「ッッ!!女型をイェーガーに任せる!俺達は巨人群の相手だ!!」

リコ「イアン!?」

ミカサ「・・・・・・」

イアン「無茶なのは承知だ、不測なのも解っている・・・・・・だがそれでも俺達はイェーガーを頼るしかない、彼は人類にとって貴重な可能性だ、何人死のうと彼を援護するべきだ」

リコ「正気じゃない!イアン!あんたもあのアルレルトに当てられたの!?」



イアン「 では! どうやって! 人類は巨人に勝つというのだ!! 」


リコ「・・・・・・ッ!!」


660: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/24(木) 23:26:36.48 ID:Q+iIT8Ilo

イアン「リコ、教えてくれ、多くの人間が人間性を捨て、すすんで『狂った』、そのまま多くの人間が死んだ、それでも巨人の力には及ばない、それほどまでに人類と巨人の力の差は大きい!!」

リコ「・・・・・・」

イアン「どうすればいいのかなんてわからない、なら俺達も『狂う』他は無い!愚直に、健気にあのイェーガーを守り続ける他には無い!!それだけしか出来ないのだから!!」

ミカサ「・・・・・・」

イアン「悲惨だろ・・・・・・報われる保障の無い戦いの中で、虫けらのように死ぬだろう・・・・・・だがそれが俺達に出来る唯一の戦いだ」

リコ「・・・・・・イアン」

イアン「リコ、『アルレルトにあてられたのか』と言ったな?その通りだ、やつの言うとおり俺は『死に狂おう』それが『最後の拠り所』だからだ・・・・・・」






リコ「そんなの、納得できない・・・・・・命令には従う。人間様の恐ろしさ思い知らせてやる・・・・・・」

イアン「リコ・・・・・・」

リコ「犬死はごめんだ・・・・・・『狂う』必要があるなら・・・・・・私もそうしてやるさ!」バシュッ

イアン「・・・・・・!」

ミカサ「・・・・・・イアン班長、敵が迫ってます」

イアン「ああ・・・・・・行くぞッ!ミカサ、イェーガーを信じるしかない、つらいと思うが前線に来てくれッ!!」ヒュンッ

ミカサ「ハイッ!・・・・・・それと、ありがとうございました」バシュンッ



661: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/24(木) 23:30:02.21 ID:Q+iIT8Ilo





女型巨人「・・・・・・(奇襲は失敗した、だが精鋭班とミカサは巨人共の相手で手一杯のはずだ)」シュゥ…

女型巨人「(奇襲は失敗したが、せいぜい私とコイツを守るために頑張ってもらう・・・・・・だが問題は)」




黒髪の巨人「・・・・・・」ズシン ズシン ズシン




女型巨人「(コイツはとことんまで戦闘に、『殺すことに』特化している・・・・・・この状況で最も最初に殺すべきなのが私だと云うことを理解している)」



黒髪の巨人「・・・・・・」ヒュンッ!

女型巨人「・・・・・・!」パキパキパキ!





ゴ キ ン





女型巨人「・・・・・・(この短期間に硬化の仕方まで会得している・・・・・・正面からの戦闘では敵いっこない)」ブシュゥ…




黒髪の巨人「・・・・・・」スッ




女型巨人「・・・・・・!(そう!『そう、こいつも考えている』!ならば、ここしかない!コレしかない!!)」パキパキパキッ!

662: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/24(木) 23:31:59.97 ID:Q+iIT8Ilo

エレンは感じていた

対手の闘志が みるみる萎えてゆくのを

女型の巨人 アニ・レオンハートは『流れ星』を二度見ている

しかし『流れ星』と相対するのは未知の領域であり

これに抗う術など知る筈はないのだ





女型巨人「・・・・・・(『敢えて』『正面で』『戦いを挑む』!!)」<◎><◎>スゥ…






エレンの流れ星に対し

アニは祈るような姿勢






黒髪の巨人「・・・・・・」パキパキパキッ!






虎眼流 秘剣 流れ星

何人も 巨人ですらも

この魔技から逃れることは出来ない

女型の巨人は流れ星の及ぼす死の間合いに位置し

瞬時に首をはねられる運命にあった






キ  ン  ッ






/型巨人『』ブシュゥ…






663: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/24(木) 23:41:09.26 ID:Q+iIT8Ilo





・・・・・・・・・ ・  ・   ・





黒髪の巨人「・・・・・・!」ギリリッ!




エレンの脳裏に浮かぶは

鮮明なる勝利の幻



この手をみて

アニに死相が浮かんだ

幼き頃 父より学んだ 戦闘技術の悉くを身に着けた

闘技者の全細胞が

戦闘を拒否していた

しかし




女型巨人「・・・・・・(ひとまずアンタは賭けに勝った・・・・・・でも)」




女型巨人「(私が賭けたのは、ここからだからっ!!)」





黒髪の巨人「・・・・・・」<◎><◎>ヒュンッ!

女型巨人「・・・・・・」<◎><◎>ヒュッ







ガ   キ   ン   ッ   !






678: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/25(金) 21:04:34.14 ID:Q9nRdD1ho

二体が触れ合った時

瞬時である

巨人が消滅する時に噴出する蒸気が

エレン達を包んだ

しかし





黒髪の巨人「・・・・・・」





深々と切り込んだ感触

防御を行っていたようだが

斬撃はうなじへ到達しているはずである




ブ ワ ッ 




突風が蒸気を払う





黒髪の巨人「・・・・・・ッ!?」














女型巨人「・・・・・・ッ!!」ギリッ…

679: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/25(金) 21:11:38.54 ID:Q9nRdD1ho



見えた時には

二体の巨人は

硬化した体躯で結ばれていた






ミカサ「あれは・・・・・・ッ!?エレンが危ない!!反転します!!」ダッ ビシュゥン






女型巨人「(肘の頂点から肩口まで縦に割られた・・・・・・)」





"肘受け"



"肘" 言うまでも無く、人間の骨格でも特に堅固な部位である

対人格闘などで拳での突きを受ける際

防御に用いることはあるが

巨人の硬化能力により

もはや『斬撃』と化した 無手での『流れ星』




女型巨人「(肘関節が稼動不可能なまでに硬化させた)」パキパキパキッ!





その超高速の一閃に対し合わせるのは

飛来する弾丸に弾丸で打ち落とす無謀

しかし





680: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/25(金) 21:15:19.47 ID:Q9nRdD1ho





薄き鎧は厚き装甲と化し

死の流星を食い止めたのだ!





女型巨人「(私は賭けに勝った・・・・・・)」ガシッ!






女型が流れ星を受けせしめたのは

強運と

流れ星の斬撃は真横一閃のみと特定できたため






黒髪の巨人「・・・・・・!?」グラッ





流れ星を放ったエレンは

二の太刀を生み出せない





女型巨人「(あの日から・・・・・・アンタを思わない日があっただろうか・・・・・・)」グググッ





組み合った状態で二体は静止



女型の巨人は

その脚の爪先を

地面に






女型巨人「(父さんから教わった足技を、『前進』一つで封殺されたあの日から)」ズザンッ!






深く突き刺す



681: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/25(金) 21:18:34.63 ID:Q9nRdD1ho





女型巨人「(気付けば私はアンタを目で追っていた、同時に"足技"で勝つ手段をいつも考えていた)」パキパキパキッ!






硬化させた己の脚を

剣に見立て

爪先を突き刺した大地を

発射台に見立て






女型巨人「(早朝の訓練場で、深夜の営庭で、宿舎に至る道で、眠っている時ですらッ!私は何度も何度もアンタに倒されていた!!)」ギシィ…!






対手の真下から

零距離での






女型巨人「(全て!今日、この時、今の為にッ!!)」ブチブチブチッ!






それは くしくも

"無手での流れ星"と

同じ術理であった



      ___________________




ミカサ「どけぇッ!!」ズバシュッ!

ミカサ「エレン!今・・・・・・たs」





ヒュオオオオオオォォォォォォ





682: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/25(金) 21:26:09.80 ID:Q9nRdD1ho




ズキン




ミカサ「・・・・・・あ・・・・・・あ・・・・・・・・・」



ズキン ズキン ズキン ズキン ズキン ズキン



ミカサ「エ・・・・・・レン・・・・・・・・・・・・・・・?」



ズキン ズキン ズキン ズキン ズキン ズキン ズキン

ズキン  ズキン  ズキン  ズキン  ズキン  ズキン  ズキン  ズキン

ズキン   ズキン   ズキン   ズキン   ズキン   ズキン   ズキン   ズキン   ズキン



ミカサ「・・・・・・い、や・・・・・・・・・」




アッカーマン



お主は最も近くで



『無残』で



『残酷』な



結末を見ることになるかも知れん





ミカサ「いやあああああああああぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!????」





・・・・・・受け入れる覚悟があるか?






黒髪/巨人「」ブシュゥゥゥゥ…

女型巨人「・・・・・・」<◎><◎>





688: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/25(金) 22:51:35.44 ID:Q9nRdD1ho





トロスト区 内壁門付近 高台





ベルトルト「アニ・・・・・・!やったのか・・・・・・」

ベルトルト「これで人類の打つ手は無い・・・・・・僕達の、勝利だッ!!」ガリッ





カッ!



ド  オ  ォ  ン ! !





超大型巨人「(異常を感知した人類はエレン達の援護で手一杯のはずだ・・・・・・)」

超大型巨人「(敵陣に残されたアニが気がかりだが・・・・・・僕は僕の務めを果たすッ!!)」ゴオオオオオオ











ミーナ「・・・・・・」<○><○>

超大型巨人「ッ!!??」





689: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/25(金) 22:54:37.33 ID:Q9nRdD1ho




サムエル「・・・・・・」<○><○>

トーマス「・・・・・・」<○><○>

ナック「・・・・・・」<○><○>




超大型巨人「(何故!?何故彼等がここに!?)」





<○><○>     <○><○>          <○><○>    <○><○>
        <○><○>   <○><○>         <○><○>      <○><○>
  <○><○>                 <○><○>   <○><○>
      <○><○>      <○><○>  <○><○>      <○><○>  <○><○>
<○><○> <○><○>   <○><○>      <○><○>   <○><○>






超大型巨人「」

超大型巨人「(馬鹿な・・・・・・計画が漏れるはずが無い・・・・・・ライナーが本部前で巨人体になったとはいえ、誰にも気付かれていなかったはずだ!!)」







ゾ ク リ







アルミン「・・・・・・」<◎>川<◎>

超大型巨人「」





地面に向けられたアルミンの右腕は

ぴんと

跳ね上がった


690: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/25(金) 23:02:00.34 ID:Q9nRdD1ho


屹立したアルミンの右腕は

ある種の威厳を備えていた

首斬り役人が

科人を打つが如き威容を持って

その右腕が





アルミン「・・・・・・撃てぇぇぇぇっっ!!」バッ!





振り下ろされた





ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ン ッ ! !





超大型巨人「ゴオオオオオオォォォォォッッ!!(うわあああああぁぁぁ!!??)」





アルミン「弾着確認ッ!全隊持ち場に着いて!」

104期訓練兵 「「「「「「「「「「 了 解 ッ !」」」」」」」」」」





超大型巨人「(頭部と肩周りがかなり吹き飛ばされた!腕は!?・・・・・・上がらない!完全に照準を合わせられていた、どうなっている!?何故僕がここに来ることを知っていた!?」ブシュゥ…




アルミン「コイツはもう腕が上がらない!早々にうなじを刈り取るよ!!」ビシュンッ!

104期訓練兵「「「「「「「「「「 オ オ オ オ オ オ オ ォ ォ ォ ォ  !」」」」」」」」」」





超大型巨人「(調子に乗るなよ!!させるわけがないだろっ!!)」





ブシュウウウウゥゥゥゥゥッッ



691: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/25(金) 23:13:00.67 ID:Q9nRdD1ho

ナック「グッ!?熱ィ!!」

トーマス「まただッ!最初のときと同じように蒸気をッ!!」

アルミン「・・・・・・」




超大型巨人「(所詮、立体起動装置では僕には近づけない!このまま壁面扉は破壊させてもらうッ!!)」ゴオオオオオオ




ミーナ「・・・・・・! アルミンッ!来た!!片足を上げたわ!!」

アルミン「今だ・・・・・・ッ!!サムエェェルッ!!」




超大型巨人「(何をしてももう遅い!うなじは蒸気で届かない、僕の体格ならブレードなんかでかかとを斬り落とすことも不可能だ!これで人類は終わりだ!!)」ゴオオオオオオッ!




アルミン「そう・・・・・・ブレードでは不可能だ・・・・・・でも」











サムエル「・・・・・・撃てぇぇぇぇっっ!!」バッ!

104期訓練兵団「「「「「ッ!!」」」」」グッ!





ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ン ッ ! !





超大型巨人「ッッ!!??(なんだ!?バランスが・・・・・・?)」グラァ…






アルミン「大砲での集中砲火なら、鎧の巨人でも無い限り吹き飛ばせる・・・・・・」

692: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/25(金) 23:15:26.24 ID:Q9nRdD1ho





超大型巨人「(振り上げた脚が動かせない、何が起こって・・・・・・?)」ギシギシギシギシ…





アルミン「そもそもが無理なんだ・・・・・・直立歩行は人間の比重ではとても不安定な歩法・・・・・・ましてや60メートルなんて体躯・・・・・・二本足で立つ事自体が不可能だ」





超大型巨人「(壁が・・・・・・遠ざかって・・・・・・)」ギィィィィィィィ





アルミン「片足を上げたときなら・・・・・・尚更だよね」ニヤァ…








ド ッ ゴ オ オ オ ン ! !







700: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/26(土) 23:10:04.19 ID:o31HfM62o




数分前 トロスト区 街 中




アルミン「巨人はこちらに注目していない!このまま中央を突破するよッ!戦闘行動は許可しない、ただし奇行種には気をつけて!!」バシュ ギュイン

ジャン「ッ!!??この巨人群の中をか!?馬鹿な!いつこっちに牙を向くかわかんねぇんだぞ!?」バシュゥン



「「「「「「「「「「 了 解 ッ ! 」」」」」」」」」」ジャキンッ!



ジャン「ッ!?」

アルミン「ジャン・・・・・・急がないとエレンとミカサが死ぬかも知れないんだよ?」

ジャン「だからってお前・・・・・・死んだら任務も達成できねぇんだぞ?」





アルミン「 死 な な い  」<◎>川<◎>




ジャン「・・・・・・ッ!」ゾクッ

アルミン「今日死ぬのは奴等だ、それに確証無くして動いているわけじゃないよ?行軍開始前に駐屯兵団が戦闘を開始していたよね?」

ジャン「・・・・・・」

アルミン「どの巨人も彼等を無視して一目散に東側へ向かっていた、状況は普段とはまったく異なっている」

ジャン「(こいつ・・・・・・よく見てやがる、ただの特攻や自棄じゃねえ・・・・・・)」

アルミン「それよりジャン・・・・・・よく聴いて、門前を通る中央の通りに到達したら隊を分散させる」

ジャン「ああ?任務はエレンと精鋭班に対しての援護だろうが、なんでわざわざ戦力を分散させる?」

アルミン「ああ・・・・・・今この瞬間、人類は非常に危険な状態にある、保険を掛けておく必要があるんだ」

ジャン「『保険』?」

アルミン「もし万が一、エレンを失うことになったら・・・・・・どうなると思う?」

ジャン「・・・・・・トロスト区は終わりだな」

アルミン「もちろんそうだ・・・・・・でもこの場合、僕が重要と考えるのは、最重要目標が『奪還』から『防衛』に移ることだ・・・・・・」

ジャン「・・・・・・」

701: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/26(土) 23:13:36.32 ID:o31HfM62o

アルミン「『鎧の巨人』はエレンが討伐した、でもあのトロスト区内壁門を突破できる巨人はまだ他にいる・・・・・・」

ジャン「超大型巨人のことか、でもまた出現するとは限らねえだろ?」



アルミン「 い い や 出 る 」



ジャン「はあ!?何で断言できる!?」

アルミン「おかしいと思わないのジャン?巨人殺しの達人、調査兵団がいない時、アイツは現れた、壁上砲台を第一に狙って次には壁門。エレンが巨人になって本部前の巨人を平らげた時は『鎧』が出現、そして作戦が順調に進行していた今、この異常事態だ。随分鮮やかな手並みじゃあないか?」

ジャン「・・・・・・」

アルミン「ともかく今、このタイミングでアレが出たら人類はおしまいだ。ジャン、僕は内壁門へ急行する、超大型巨人に対しては考えがある」

ジャン「・・・・・・お前がいなきゃ誰がこの隊を率いるんだよ?」

アルミン「それは君に託す」

ジャン「あぁ!?なんの冗談だ!?」

アルミン「君は本部突撃の時、一時離脱した僕に変わって指揮を執ったね?マルコが言っていたように君は『弱い人間の気持ちがわかる』『だから君の言葉はみんなに届く』『それでいて現状認識力が高い』・・・・・・素面でそれができるんだ、君はエレンとは別の意味で『皆を導く強い力』がある」

ジャン「・・・・・・随分人を高く見積もるじゃねえか、俺は他の奴等とは違って『死兵』にはならねえぞ?」ギロリ

アルミン「だからこそだ、僕は少なくとも今回の一件に関しては、『勝つためなら』ためらい無く他人の命をチップとして投げ出すだろう、マルコですら今に限ってはそうだ。でも『この状態のみんな』を率いている人間は『絶対に冷静』でないといけない、でなければおそらく弾丸のようにみんな帰ってこない、それは速やかな自殺だ。だから君以外いない」

ジャン「お前は・・・・・・俺に、エレンとミカサを任せられるのかよ。他人を捨ててもあの二人が大事なんじゃねえのかよ?」





アルミン「 任 せ ら れ る 」





702: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/26(土) 23:15:23.19 ID:o31HfM62o

ジャン「・・・・・・」

アルミン「僕達は只の『同期』じゃない、君が『涎小豆』をしたあの日から『剣の聖でつながった虎子達』だ、君なら絶対にやってくれる、エレンもミカサも、絶対に君を信じている」

ジャン「チッ・・・・・・死ぬんじゃねえぞ?手前ぇには本部突撃の件含めて言いたいことが山ほどあるからな・・・・・・ミカサとエレンにもだ」

アルミン「怖いねそれは、巨人より怖い・・・・・・」



ジャン「全隊聴けぇッ!!第21班から40班は進路を北の内壁門へ、34班班長、アルレルトに続けッ!第1班から20班はこのまま直進ッ!!指揮は俺、ジャン・キルシュタインに移行だッ!!全隊、かかれぇ!!」



「「「「「「「「「「 了 解 ッ ! 」」」」」」」」」」バシュゥン!





・・・・・・・・・ ・  ・   ・




ミーナ「ああ・・・・・・街があいつのせいで・・・・・・下敷きになって・・・・・・」

サムエル「だが内壁門を守るにはアレしか無かった。うまくいったな、流石はアルミンだ」

アルミン「まだだよ、うなじを削ぎ落とすまで安心できない。サムエル、アイツの自重では再び立ち上がるのは難しいはずだ、5班程率いて追撃をお願い」

サムエル「了解だ。みんな聞いたな!!21班から25班前進!ヤツをナマスにするぞ!!」

21~25班員「「「「「 了 解 ッ !!」」」」」ジャキンッ!

703: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/26(土) 23:18:53.78 ID:o31HfM62o



アルミン「・・・・・・こちらはうまく いっている・・・・・・ジャン、そっちは頼んだよ・・・・・・」







カ  ッ  !


ズ ズ ン ッ !







トーマス「!!??・・・・・・おい、あれは・・・・・・ッ!」

ナック「そんな馬鹿な・・・・・・あいつは・・・・・・」

ミーナ「死んだんじゃ・・・・・・無かったの・・・・・・?」












鎧の巨人「・・・・・・コオォォ」ズゥン…





アルミン「・・・・・・今日は色々な地獄を見てきたけど・・・・・・これは強烈だね・・・・・・でも」<◎>川<◎>ニタァ…




駆逐してやる・・・・・・



僕の家族に手を掛けた   貴様等全員   この世から



一 匹 残 ら ず ッ ! ! 



704: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/26(土) 23:21:55.14 ID:o31HfM62o




トロスト区南側 エレン到達地点




地面を発射台にした

零距離での 蹴り上げ

その超高速の一閃により

黒髪の巨人はすでに

正中線を縦に切り裂かれていた





女型巨人「(うなじはかろうじて残っているか・・・・・・でも、もう修復は効かないはず・・・・・・)」



女型巨人「(・・・・・・あんたは眩しすぎた)」

黒髪/巨人「」シュゥゥゥ…

女型巨人「(『戦士』として、『人間』として、あまりにも眩しすぎたから、あんたを殺さなきゃならなかった)」

女型巨人「(ライナーもベルトルトも・・・・・・その輝きに心を奪われた、私も、多分、たくさんの意味で、惹かれていた・・・・・)」





巨人「」ニヤニヤ   
                                     巨人「」ズシンズシン
                       巨人「」ニヤニヤ                巨人「」ニヤニヤ   
         巨人「」ズシンズシン
                                   巨人「」ニヤニヤ
                    巨人「」ニヤニヤ                                  巨人「」
   巨人「」ニヤニヤ                           巨人「」ズシンズシン





女型巨人「(終わった・・・・・・刺し違えるつもりだったけど・・・・・・巨人が迫っているこの状況なら、それも同じことか・・・・・・)」

705: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/26(土) 23:25:31.58 ID:o31HfM62o



女型巨人「(せめて、あんただけでも・・・・・・戦士らしく)」スゥ…

黒髪/巨人「」











まだ終わっていない





ガ キ キ キ キ キ キ キ ン ッ ! !




巨人「」ブシュゥ…   
                                     巨人「」ブスブスブス…
                       巨人「」ブシュゥ…                巨人「」ブシュゥゥゥ  
         巨人「」ブスブス…
                                   巨人「」シュゥゥ…
                    巨人「」ブシュゥ…                                  巨人「」ブシュゥ…
   巨人「」ブシュゥゥゥ                           巨人「」ブシュゥ…






女型巨人「(な・・・・・・)」

706: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/26(土) 23:30:17.59 ID:o31HfM62o


女型右腕「」ボトッ…
女型巨人「」





その女の両手には

未だ蒸発仕切らぬ巨人の血液に滴るブレード

焦点は定かならず





ミカサ「・・・・・・」<●><●>




この者


力強くして


執念深く






ジャン「104期訓練兵団、予備隊として増援に来ましたッ、指揮官のジャン・キルシュタインですッ!!」ヒュン スタッ

イアン「・・・・・・あの数の巨人を・・・・・・あの一瞬で・・・・・・」ブルブルブルブルブルブル





その妖しさ数多の民を惑わし


妖艶なること紅葉の如し





ジャン「あれは・・・・・・ミカサですか!?返り血・・・・・・なのか?あの巨人共は全部、ミカサ一人で?」

リコ「・・・・・・ミカサ・アッカーマン・・・・・・あれは人か?」ブルブルブルブルブルブル






往来の人を採食し


女幼子の肉を好み爪裂く





ミカサ「・・・・・・今日という日は、エレンイェーガーが落命せし日とは決して記録されない・・・・・・」ヌラァ…




女型巨人「(馬鹿な・・・・・・何が・・・・・・人の動きじゃない)」


707: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/26(土) 23:35:01.42 ID:o31HfM62o






ミカサ「一名の乱心者が数多の巨人を殺戮せし勝利の日・・・・・・その様に記される」





『夜叉』といふもの





ミカサ「散らばる巨人と共に、ようく かき混ぜてあげるから・・・・・・」


ミカサ「あなたは記録にも残らない・・・・・・」<●><●>シュゥゥ…






名より見るは おそろし





ジャン「・・・・・・今日は色々な地獄を見てきたが・・・・・・コイツは強烈だ・・・・・・」ブルッ





駆逐する・・・・・・



私の家族を奪った   貴様等全員   この世から



一 匹 残 ら ず ッ ! ! 



720: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/28(月) 22:14:36.49 ID:hKRb91opo



ミカサ「死ね、藁のように・・・・・・風に散らばる程バラバラになれ」ジャキンッ!



女型巨人「・・・・・・ッ!!」パキパキパキッ!



ヒュンッ  

パ ッ キ ィ ン ッ !




女型巨人「(ギリギリで硬化が間に合った、明らかに人間が出来る動きじゃない)」





ミカサ『しかし、私は自分の体を支配できる・・・・・・怪我などするわけが無い』ショボン





女型巨人「(参ったね・・・・・・どっちがバケモノだよ・・・・・・)」

ミカサ「やはり硬い・・・・・・でも、腕は削げた、つまり弱点を理解して保護している・・・・・・あなたは、巨人じゃない」ジャキンッ

女型巨人「ッ!」

ミカサ「・・・・・・エレンと同じように、『中にいるのね?』その『うなじの中に』」

女型巨人「(単なる特攻じゃない、こいつはあくまで私を殺しにきている・・・・・・冷静に、あらゆる意味で躊躇無く!)」

ミカサ「つまり、本能でなく・・・・・・『悪意』を持ってエレンに手を掛けた」ヌラァ…

女型巨人「(問題はそっちか・・・・・・やっぱりイカれている・・・・・・)」

ミカサ「混戦でなくよかった、もし総力戦になっていたら、あの司令なら、あなたは私ごと榴弾砲の塵と消えていた」バシュッ

女型巨人「ッ!(防戦一方か・・・・・・しかし!)」ギラッ





ミカサ「これで存分にあなたを削げる・・・・・・」<●><●>




女型巨人「(そんな動きを続けて体もガスも持つ訳が無い!!)」シュゥゥゥ…

721: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/28(月) 22:25:53.68 ID:hKRb91opo





ジャン「全班、エレンの防衛に当たれ!誘導は効かない、エレンを囮にして背後から強襲しろッ!!ただし絶対に討ち洩らすな!!マルコ、俺は精鋭班と状況を確認する、陣頭指揮を頼む!」

マルコ「わかった!全員前進だッ!一匹たりとも生かして通すな!!」ビシュンッ!



104期訓練兵「「「「「「「「「「 了 解 ッ ! 」」」」」」」」」」バシュゥン!



イアン「・・・・・・やはりあの女型、知性がある・・・・・・防御に徹して再生を待っている・・・・・・」

リコ「ッ!イアン、イェーガーがやられている、消滅はしていないにしろ、動く気配が無い、どうするッ!?」

ジャン「エレン・・・・・・ッ!?やられちまったのか!?お二人とも、状況は・・・・・・」

イアン「・・・・・・・・・・・・ッ!!」

リコ「イアンッ!!」

ジャン「お二人とも・・・・・・」

イアン「作戦は変わらないッ!ここでイェーガーを失えば皆死ぬだけだッ!彼が復活するまで防衛を続ける!!」

リコ「・・・・・・ッ!!いいよ!解っていたさ、やってやる!!」ジャキンッ!



ジャン「 お 二 人 と も 冷 静 に な っ て く だ さ い !!」



イアン・リコ「 ア ァ ! ? 」<○>川<○>ギロッ



ジャン「・・・・・・ッ!・・・・・・補給物資を持ってきました、巨人共は予備隊が抑えています、精鋭班は先に補給を受けてください」

リコ「・・・・・・」

ジャン「みんな正気じゃない・・・・・・でも本当にみんながそうだったら誰も生きて帰れない」

イアン「・・・・・・」

ジャン「お二人がそんな状態で・・・・・・どうするんですか」

722: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/28(月) 22:33:08.60 ID:hKRb91opo

イアン「・・・・・・そうだな・・・・・・すまないキルシュタイン訓練兵」

リコ「・・・・・・チッ」

ジャン「エレンは動かないんですか?」

リコ「ああ・・・・・・突如、知性を持った女型の巨人が強襲してきた、うなじにいるという本体は無事だろうが・・・・・・再生する様子も無い・・・・・・」

イアン「大穴まで後少しだというのに・・・・・・」

ジャン「・・・・・・俺が行きます」

リコ「・・・・・・?何処へだ?」

ジャン「エレンのところです・・・・・・叩き起こしてきます」

イアン「どうやって!?何をする気だ!!」

ジャン「作戦指揮をお願いいたします!自分はこれでッ!!」ダッ ビシュゥン

リコ「あの訓練兵・・・・・・どういうつもりだ・・・・・・」












黒髪/巨人「」シュゥ…

ジャン「クソッ・・・・・・ホントにこの中にいんのかよ」スタッ


エレンは昏睡していた

723: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/28(月) 22:42:08.90 ID:hKRb91opo



わずか一日の間に

友と家族を失いかけ

再生したものの 己は左腕を失った

それでもなお戦い続けた 虎の肉体と精神は

限界以上に消耗していたのだ



黒髪/巨人「」

ジャン「だがアイツは間違いなくここから出て来た、やるしかねえ、縦1m・・・・・・横10cm・・・・・・死んでも恨むな、エレン。そんときゃ多分俺も・・・・・・ミカサに殺されるだろうからな・・・・・・」ブルブル

黒髪/巨人「」



ジャン「・・・・・・フンッ!!」ドスッ



黒髪/巨人「・・・・・・」

ジャン「・・・・・・おい・・・・・・嘘だろ・・・・・・死んだのか?」

黒髪/巨人「」ハナヂツーッ

ジャン「・・・・・・真っ二つになってもそれかよ・・・・・・不安にさせやがって・・・・・・オイ、エレン!聞こえるか!?エレン!!お前だよ死に急ぎ野郎!!」






ジャン「エレンッ!!ここから出て来い!!」






724: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/28(月) 22:56:12.90 ID:hKRb91opo




夏のある日 シガンシナ区 イェーガー宅





ごろん ごろん ごろん



エレン「・・・・・・!」キラキラ

ミカサ「カルラお母さん、これは?」キラキラ

アルミン「西瓜だ・・・・・・初めて見た・・・・・・」キラキラ

カルラ「内地の患者さんからもらったんですって、お父さんから『遠慮は要らない』って、切り分けるから、みんなで食べなさい?」



ウォール・マリア放棄前の当時でも、高級品であった西瓜である



エレン「・・・!・・・!」シャクシャク

ミカサ「エレン、食べかすがついて・・・・・・皮まで食べてはダメ」フキフキ

アルミン「ハハ、エレンがここまで嬉しそうなのも中々見れないね」モグモグ





『エレン!シカト決めてんじゃねえぞ、コラァ!!お袋さんの無念を晴らすんだろうが!?』




エレン「ジャン・・・・・・母上はここにいる」





ミカサ「でも、おいしい・・・・・・山で野菜を育ていた時もこんなのは食べられなかった」キラキラ

アルミン「すごく甘いね、なんだかすごく贅沢だ」キラキラ

カルラ「まだまだあるからゆっくり食べなさいね」ニコリ

エレン「・・・・・・」フッ

家族が笑うと

エレンの頬も幾分か緩んだ

725: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/28(月) 22:58:44.40 ID:hKRb91opo





『巨人を駆逐するんだろ!?こんなところで終わるのか!?さっさと出て来いッ!!』





エレン「エレン・イェーガーは生まれついての医者でござる、医家の家に生まれたる者のなすべきは、医を振るう、これに尽き申す・・・・・・ここから出る必要はない」





ここには家族がいる



ミカサが



ミカサ『エレン・・・・・・』ニコリ



アルミンが



アルミン『エレン!』ニコリ



父上と 母上が



グリシャ「エレン」フッ

カルラ「・・・・・・エレン」ニコッ






エレン「私は・・・・・・この『お家』をお守り申す」





726: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/28(月) 23:10:57.53 ID:hKRb91opo





ジャン「・・・・・・聴けよ、俺はな、最初にお前と出会ってから、今の今まで・・・・・・お前が気に入らなかった。一目見てすぐにわかったよ、俺とは正反対の野郎だってな」



エレン「・・・・・・」



ジャン「『縛られてるヤツ』だって思ったよ。俺はお前が勘付いたように、確かに俺は、俺含めた『家族』が内地で安全に生活できるように兵士になった」



エレン「ジャン、お前のあり方は間違っていない」



ジャン「でもお前とは違う、失ったか、失う前かの違いじゃねぇ、『俺は自分の意思で』『テメエは義務感で』・・・・・・しつこいぐらいに『駆逐する』だの『お家を守る』だの言ってるが、お前の意思なんてどこにもねえんだよ」



エレン「・・・・・・」



ジャン「『縛られてる』ってのはそういう意味だ・・・・・・アルミンも言ってただろ?そういうのは『家畜』と変わらねえ、いやお前の場合『傀儡』だな、エサなんかなくてもテメエは一人でも生きていられるさ、だが『人生を操られている』」



エレン「そうではないっ、私はあの桜が散る日に誓った、『母上の無念を晴らす』と『ミカサとアルミンを守り通す』と、私の意志だっ」



ジャン「いつだってテメェは自分を押し殺してたじゃねえか、痛ぇのに、泣きてぇのに、大声あげて叫びてぇのに、声に出さず、顔にも出さず、奥歯食いしばって、鼻血流して、本当の『人形』みてぇなヤツだよテメェは・・・・・・だがよ、そんなお前でも竹刀握って向かい合ってるときだけはイキイキしてやがった」

728: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/28(月) 23:22:31.47 ID:hKRb91opo



エレン「・・・・・・ジャン」



ジャン「少しだけ耳が赤くなって、いつもより声音が高くて、ほんの少し眉が下がって、目元も大きくなって、口元も緩んでた、いつの間にか俺は 『ジャン』 って呼ぶようになっていたしよ」ケッ



エレン「ジャン・・・・・・私は、お前が眩しかった」



ジャン「それがお前だよ。クリスタが言うように『壁内で評判のお優しい医者』のお前じゃねえ、サシャやユミルが言うように『度が過ぎた丁寧な』お前でもねえ、ましてやお前が言うように『巨人を駆逐してお袋さんの無念を晴らしたい』でもねえ、寝ても醒めても『剣を振るうことしか頭にねえ』、それがお前だ、エレン・イェーガーだ」



エレン「自分の意思でお家を守ると決め、そしてその気持ちを秘めもせず、有限実行を果たしてきたお前が」



ジャン「お前はそういうやつだ、なんてことはねえ、どこかに一人はいる変人だよ・・・・・・お前は・・・・・・お前は・・・・・・ッ!」



エレン「この壁内にあって、誰よりも『自由』に見えた、『人間』に見えた・・・・・・私は・・・・・・『俺は』『俺は、なんでああじゃないのだろう』と」










ジャン「お前は・・・・・・ッ!!お前は・・・・・・『人間』だろうが・・・・・・ッ!!」ボロッ










エレン「・・・・・・ッ!」



ジャン「『兵士も』『医者も』『王も』『開拓民も』!!何も変わりはしないッ!!『同じ人間だろうが』ッ!?家柄も、背負ったモンも、性格も、考え方も違った俺達が『剣を持って向かい合った時だけは同じ次元にいた』、『俺達はその証』だッ!!」


ジャン自身 

思いもよらぬ言葉が 

肺腑より絞り出された



エレン「・・・・・・私が・・・・・・同じ・・・・・・『人間』・・・・・・」

730: ◆nlCx7YJs2Q 2013/10/28(月) 23:30:03.82 ID:hKRb91opo



ジャン「あるいはお前は、色んなものを失ってそうなったのかも知れねえ・・・・・・だがお前は充分すぎるほど失ったんだろうがッ!?なら怒れよ!泣けよッ!こんなに馬鹿にされて悔しくねえのかよッ!?こんなところで敗けるんじゃねぇッ!!」



エレン「そう・・・・・・『失うことから全ては始まった』」



ジャン「テメェが『傀儡』じゃねえなら出てきて『そうじゃねえと誓え』!つまんねえ囲いに囚われた屈辱も!テメェで勝手に課した下らねぇ不条理も!『クソみてぇなもんだ』と言ってみろ!!」



エレン「『正気にては大業はならず』と嘯き・・・・・・『正気ではいられなかった』」



ジャン「正気でいられねえなら俺が正気に戻してやる!」



エレン「私は・・・・・・『俺は』・・・・・・『死に狂っても』・・・・・・前に・・・・・・ッ!!」



ジャン「『生きるために』ッ!それしかねえなら俺だってそうしてやる!」



エレン「前に進むッ!!」










ジャン「何とか言いやがれッ!『この死狂い野郎が!』」










カ ッ !





749: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/02(土) 20:44:13.22 ID:2io7Ti7yo





トロスト区 内壁門付近





ミーナ「『鎧』が行った!!サムエル!逃げて!!」





鎧の巨人「オオオオォォォォォォッ!!」ドシンッドシンッドシンッ



サムエル「グッ!?全隊横に散らばれ!!」バシュンッ



「クソッ!?」

「いけるッ!いかせてくれサムエル!」

「畜生ッ!超大型巨人は目の前なのに!」



サムエル「ダメだ!!回避に専念!後方から攻撃に移る!全隊続けぇ!」バシュッ ビシュゥン



鎧の巨人「コォォォォ・・・・・・」ブシュゥ…

超大型巨人「(こいつら、僕を遠巻きに狙ってライナーを引き付けている・・・・・・アルミンめッ!)」

鎧の巨人「(きついな・・・・・・だが動く、まだやれる・・・・・・あの壁門をぶち破れば俺達の勝利は固い・・・・・・ならば俺は戦うッ!!ベルトルトを守り、この戦いにも勝ってみせる!!)」



サムエル「死ねっ!!」ヒュンッ!



パ ッ キ イ ィ ン !



トーマス「やっぱり刃が通らないのか!?」

ナック「諦めるな、どこかに弱点があるはずだ!!」ギュイィン!

750: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/02(土) 20:46:59.57 ID:2io7Ti7yo



アルミン「・・・・・・やはりあの二体は仲間意識があるようだね、自分の弱点も理解しているようだし、エレンと同じようにあのうなじの下には・・・・・・」ブツブツ

ミーナ「アルミン、どうする?砲弾も立体起動もアイツには通じない、このままガス切れでも起こしたらその時にはまっすぐこちらに突進してくるわよ?」

アルミン「突進に関しては楽に解決する。砲台、通常弾に変更、仰角下、二目盛」



砲手「「「「「 了 解 ッ 」」」」」ギギギ ゴトン



ミーナ「アルミン・・・・・・その方向にあるのは民家よ?正気?」

アルミン「関係ない、僕は司令から予備隊の全権を委任されている、民家の一つ二つで人類が守れるなら儲けものじゃあないか」

砲手「砲弾再装填完了、砲台角度修正、アルミンいけるぞ」

アルミン「 放 て 」



ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ン ッ ! !



ミーナ「瓦礫が・・・・・・道を完全に塞いで・・・・・・」

アルミン「障害物を置くだけで『アレ』の突進は止まらざるをえない、『壁門』なら別だけどこういう瓦礫にはどうにもならない、内側に迂回しても突進には助走距離が必要、これで『チェックメイト』だ・・・・・・普通の巨人ならだけど」



ボ ヒ ュ ン ッ !

ズ ガ ァ ン ! !



砲手「!?砲台が!!」



751: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/02(土) 20:49:19.58 ID:2io7Ti7yo




鎧の巨人「コォォォォ・・・・・・(そんな小賢しい手で何とかなると思うのか。舐められたものだ)」ズズズズ…




ミーナ「今のはッ!?瓦礫を投げつけたの!?」

アルミン「投擲に切り替えたか・・・・・・壁は突破されないにしてもここの砲台全て破壊するつもりだろうね、そして後は修復した超大型巨人の力で・・・・・・こいつは素敵だ、面白くなってきた」<◎>川<◎>ニヤァ

ミーナ「ええ、まったく素敵ね・・・・・・正気じゃないわ」ジャキンッ

アルミン「正気でいるなんて贅沢、後で楽しみなよ・・・・・・」



ボ ヒ ュ ン ッ !

ズ ガ ァ ン ! !



「ぐあああぁぁぁぁぁっ!!」
 
   「脚がっ!脚がぁぁぁっ!!」
 
 「おい!しっかしりしろぉ!!」

         「よせ!もう死んでるっ!!」



ミーナ「多分、ほとんど死ぬんでしょうけど・・・・・・よろしいのかしら?指揮官様?」

アルミン「僕達は兵士だよ。よろしくないわけでもあるの?」ジャキンッ






アルミン「俄然、突撃あるのみだ。粉砕してやる・・・・・・ッ!」<◎>川<◎>





752: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/02(土) 20:51:23.34 ID:2io7Ti7yo



鎧の巨人「オオオォォォォッッ!!!」ブオンッ!



バ カ ァ ン ッ !



サムエル「!?総員退避ッ!!」

「「「「「 ッ ! ? 」」」」」



「ゴハァ!?」       
    
   「瓦礫が飛んでくるぞぉ!!」

「避けろぉ!!」
        
    「俺の腕が!?くそッ!殺してやる!」



ナック「あの野郎!瓦礫の礫で攻撃を!?」

アルミン「先遣班は怪我人を回収し一時撤退、避難させた後に合流して!残りの班は僕の指揮に!」ギュイィン

サムエル「アルミン!済まん、頼む!聴いたか!?先遣班は一時離脱だ!」バシュゥン

アルミン「鎧の巨人とは戦闘を回避、第一目標を超大型巨人に!!ミーナ!『鎧』の誘導を!」



ミーナ「こっちよ、ウスノロッ!」ヒュンッ バシュンッ



鎧の巨人「オオオオォォォォォォッッ!!!(なにをやっても同じことだッ!)」ビリビリビリ





アルミン「エレンは絶対にやってくれる!大穴を塞ぐまで絶対にここを抜かせるなぁ!!」





104期訓練兵「「「「「「「「「「 了 解 ッ ! 」」」」」」」」」」




753: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/02(土) 20:53:09.78 ID:2io7Ti7yo





トロスト区南側 エレン到達地点





女型巨人「・・・・・・ッ!(これならどうだ!?)」ブォンッ!



バ カ ァ ン ッ !





イアン「岩を粉砕して!?行くなミカサッ!」





ミカサ「・・・・・・ッ・・・・・・フンッ!!」ヒュンッ バシュッ グルンッ!



女型巨人「(避けるのか・・・・・・だが何度やっても同じだッ!)」パキパキパキッ!

ミカサ「死ねっ!!」ギュンッ!ヒュオッ!

女型巨人「(脚の腱を!?間に合え!!)」グッ!

ミカサ「ッ!?」スカッ

女型巨人「(死ぬのはあんただ!)」グワッ

ミカサ「・・・・・・」ヒュッ

女型巨人「ッ!?」



ズ バ バ バ バ バ バ バ バ バ ッ !






イアン「巨人の脚蹴りを回転で回避しながら、切り上がって・・・・・・人の動きじゃない・・・・・・」ブルッ






女型巨人「(離れろッ!)」ブォンッ!

ミカサ「・・・・・・」ヒュンッ スタッ

女型巨人「(兵士単騎にここまでされるとは・・・・・・だが)」

754: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/02(土) 20:54:50.99 ID:2io7Ti7yo



ミカサ「・・・・・・」ハナヂツーッ



女型巨人「(正直かなりやばかったが、やはり限界がきているか、それに・・・・・・)」





マルコ「クソッ!巨人がこちらにも攻撃してくるように!?各班ッ!巨人の目標が俺達にも移った!誘導戦法を使用しつつエレンから遠ざけろ!!」



コニー「クソッ!数が多すぎる!!」ズバァ!

サシャ「このっ!!舐めないでください!!」ズバァ!

クリスタ「こっち、こっちに来なさい!みんなに手をだすな!」ビシュッ ギュイィン

ユミル「クリスタァ!あまり無茶するな!!」ズバン!





女型巨人「(向こうもかなりの混戦だ、いずれ限界がくる。手っ取り早くこいつを抜け、アイツにとどめを・・・・・・)」








ズシン 








女型巨人「!!??」ゾクッ

ミカサ「!!??」ゾクッ

756: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/02(土) 20:56:25.31 ID:2io7Ti7yo




ズ シ ン




イアン「ああ、あれは・・・・・・大岩を」

リコ「真っ二つになっていたのに・・・・・・再生・・・・・・したのか?」




ズ シ ン ッ 




クリスタ「あれは!?あの岩を担いでいるのが・・・・・・」

ユミル「首だけになってもとは言ったが・・・・・・流石だなゴザルさん」




ズ シ ン ッ ! 




サシャ「なんでしょう、あの巨人・・・・・・怖いけど、優しそうな・・・・・・どこかで」

コニー「お、おい・・・・・・あれは、間違いない、あいつは、あの巨人は・・・・・・」





ズ シ ン ッ ! !





女型巨人「(馬鹿な・・・・・・ッ!!)」

ミカサ「エレン!!」





ジャン「全隊、エレンを守れ!あいつは勝った、あいつは自分の責任を・・・・・・違う、あいつの意思で、『あいつ自身が決めて』動いた!何が何でも守り通せ!!」





黒髪の巨人「・・・・・・!!」ギシギシギシ…




757: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/02(土) 20:59:12.52 ID:2io7Ti7yo



度重なる戦闘と

自身の頭上に掲げた大岩の重みにより

背骨から爪先にかけて

煮えた鉛を流し込まれたような激痛が襲う





ジャン『テメェが『傀儡』じゃねえなら出てきて『そうじゃねえと誓え』!つまんねえ囲いに囚われた屈辱も!テメェで勝手に課した下らねぇ不条理も!『クソみてぇなもんだ』と言ってみろ!!』





我等は皆、生まれた時から



何かの『傀儡』だ



どんなに強く拒もうと、関係なく





しかし



それでも、『自由』でありたい




女型巨人「・・・・・・!」ダンッ!

ミカサ「行かせると思うの?」ヒュンッ!

女型巨人「・・・・・・!(クソッ!!そんな、こんなことが・・・・・・ッ!)」





『家族』でも




758: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/02(土) 21:01:26.85 ID:2io7Ti7yo



マルコ「ジャンッ!北門の方角だ、超大型が再び動き出した!!」

ジャン「マジかよ・・・・・・アルミンッ!」ギリッ





『友』でも





黒髪の巨人「・・・・・・!!」ギシィ…!





なんでもいい



『自ら』『由として』それを守れたなら



それこそが『人』





その為ならば



そう『ありたい』のなら





黒髪の巨人「・・・・・・!!」グオッ





ズ シ ン ッ ! !




命など惜しくはない

正気ならずとも

正気でありたい故に

すすみ『死』すら受け入れる





戦 え





759: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/02(土) 21:05:20.90 ID:2io7Ti7yo



巨人「」ニタニタ ガシィ!
マルコ「脚がッ!?捕まった!!」

ジャン「!?マルコォ!!」

マルコ「こっちに来るなジャン!エレンを守れ!!ウグゥゥ!?」バキボキバキバキ

ジャン「クソッ!コニー!サシャ!マルコを!!」バシュッ




ズ シ ン ッ ! !





コニー「マルコ!?離せよ、クソ野郎!!」ズバシュッ

サシャ「ジャンッ!あなたはエレンの所へ!!」ズバシュッ



            巨/人「」シュウ…

                          巨/人「」シュウ…





戦   え  !





クリスタ「私もみんなを守る!エレンも頑張って!!」ズバァ!

ユミル「決めろゴザルさん!!」ズバァ!



                    巨/人「」ブシュウ…

       巨/人「」シュウゥゥ





ジャン「いけえええええええぇぇ!!エレェェェェン!!!!」






戦   え   !   !





760: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/02(土) 21:08:18.80 ID:2io7Ti7yo






黒髪の巨人「・・・・・・ッッッ!!!!」<◎><◎> グ ワ ァ ッ ! !






ド オ オ ォ ォ ン  ! !






イアン「やった・・・・・・人類が・・・・・・遂に・・・・・・」ブルブル

リコ「皆、死んだ甲斐があった・・・・・・」スッ バシュッ





人類が



今日初めて



巨人に勝ったよ・・・・・・





768: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/04(月) 19:55:16.31 ID:mPicePI8o





トロスト区 西 側 壁 上





参謀「黄色い煙弾を確認!信じられない・・・・・・作戦、成功ッ!!作戦成功です!!」

ピクシス「全隊を二つに分けよ!半数は精鋭班の救出、もう半数は北門防衛の増援じゃ!急げッ!!」

参謀「ハッ!!聴いたか!?総員直ちに再編成、時間がないぞ、急げ!!」

ピクシス「イェーガー、アッカーマン、アルレルト・・・・・・やってくれたのう、死んではならんぞ」






トロスト区 内壁門付近





ミーナ「黄色い煙弾!?エレン、やったの!?」

アルミン「危ないミーナ!!」バシュゥンッ!



鎧の巨人「オオオオオオォォォォッッ!!!」ブォン!



ミーナ「しまったッ!?」



ド ン ッ



ミーナ「ッ!?・・・・・・そんな・・・・・・アルミンッ!!」

アルミン「グッ・・・・・・!」ギリギリギリ



鎧の巨人「(アルミン・・・・・・お前はある意味、エレンやミカサよりはるかに厄介だ、ここで死んでもらう!)」グググッ



アルミン「ようやく動きが止まったね・・・・・・」ニヤァ

769: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/04(月) 19:56:49.76 ID:mPicePI8o

鎧の巨人「!?」

ミーナ「!?」

アルミン「フンッ!!」ビュオンッ!



ザ ク ン ッ



鎧の巨人「グオオオッッ!!??(目がッ!!ブレードを投擲したのか!?)」



アルミン「中にいるんだろう?なら聴きなよ・・・・・・お前等はもう終わりだ・・・・・・エレンは大穴を塞いだ、そして増援はまもなくこちらに合流するだろう」



鎧の巨人「ッ!?」



アルミン「お前等は袋の鼠だ、超大型の方もすぐには立ち上がれないようだしね・・・・・・だがその前にお前には消えてもらう」スッ

ミーナ「煙弾!?アルミンッ、なにをする気なの!?」

アルミン「通常砲弾やぶどう弾を容易く弾くお前の装甲でも、榴弾の瞬間火力で、うなじに直撃させれば『中にいるお前は』焼き殺せるだろう・・・・・・目が見えない状態で走って逃げてみる?」



鎧の巨人「(正気じゃない!そんな出来るかどうかもわからない不確定な方法で・・・・・・試したところで)」



ミーナ「アルミンも巻き込まれて死ぬじゃない!?駄目よ!!」

770: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/04(月) 19:57:34.82 ID:mPicePI8o

アルミン「人類の今の装備ではそれ以外にコイツを倒すのは不可能だ・・・・・・ミーナは早く逃げて」ニコリ

ミーナ「・・・・・・嫌よ、私は・・・・・・もう!逃げないッ!!」ヒュンッ!

サムエル「格好つけすぎじゃないか、アルミン?」ビシュンッ!



ズバシュ!



鎧の巨人「ッ!?(こいつら、鎧の隙間を縫って腕の腱を!?クソッ、うなじを保護できない!)」ガクンッ



ミーナ「アルミンッ!今よ!!」

サムエル「コソコソと隠れて接近した甲斐があった・・・・・・やれよアルミン」

アルミン「莫迦だ君達は・・・・・・死んでも・・・・・・知らないからね」バシュッ!






砲兵「煙弾が上がった、全砲門一斉射撃ッ!ってえええぇぇぇ!!」



ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ン ッ ! !







鎧の巨人「グオオオオォォォォッッッ!!!!(クソオオオォォォォォッッ!!)」








カ ッ  ! !





771: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/04(月) 19:59:19.62 ID:mPicePI8o





トロスト区南側 大穴付近





イアン「イェーガーを回収後、直ちに壁上に退避だ!急げ!!」

リコ「ッ!?あれは女型の奇行種!イェーガーに向かっているぞ!!」

ミカサ「行かせな、ッ!?」ガクン

ジャン「ミカサ!?だめだ、無茶するな!」

ミカサ「も、問題はない・・・・・・エ、レンをまm・・・・・・」フラッ

ジャン「クリスタ!ユミル!こっちに来てくれ!!クソッ、しっかりしろミカサ!!」ガシッ



ユミル「ミカサ・・・・・・やられたのか!?」ヒュン スタッ

クリスタ「ミカサ!!」ギュイン スタッ

ジャン「ミカサを連れて壁上へ避難しろ!エレンの回収は俺が行く!!」バシュンッ ギュイィン

クリスタ「ジャン!一人で!?」






女型巨人「(作戦は失敗、私もここから生きては出られないだろう・・・・・・でも、あんただけは!!)」ズシンッ!ズシンッ!ズシンッ!

黒髪の巨人「・・・・・・」クルッ

女型巨人「ッ!?」ズザザ!

黒髪の巨人「・・・・・・」

女型巨人「(あんたも、最初から逃げる気なんてないってわけか・・・・・・)」

黒髪の巨人「・・・・・・」ズシンッ ズシンッ

女型巨人「(いいよ・・・・・・まさに、望むところだ!)」ズシンッ ズシンッ

772: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/04(月) 20:02:07.97 ID:mPicePI8o




ジャン「!?・・・・・・エレン!何してやがる!?そんなやつほったらかして上に逃げるぞ!!」ヒュンッ ギュイイン

リコ「クソッ、本当にわけのわからん・・・・・・なんなんだアイツは!!」ダダッ バシュンッ

イアン「イェーガーの回収はキルシュタインに任せろ!巨人共の誘導を行う!!」ダダッ バシュンッ







黒髪の巨人「・・・・・・」ズシンッ ズシンッ

女型巨人「・・・・・・(『小細工』は無用か・・・・・・この場においては・・・・・・もうどうでもいい!!『お前を殺す』!!『一切の躊躇なく』!!)」<◎><◎>グォッ!

黒髪の巨人「・・・・・・!」<◎><◎>ヒュンッ!




ド オ オ ン ッ !




/髪の巨人「・・・・・・ッ」シュゥゥゥ…

/型巨人「・・・・・・ッ!」シュウゥゥ…



若き士嗜むべきこと※あり       ※ 嗜むべきこと=心得ておくこと

剣術に秘剣と称するものあり



ヒ ュ ン ッ

ド ゴ オ ォ ン !



黒/髪の/巨人「・・・・・・ッ・・・・・・ッ」ブシュゥゥ…

女/型/巨人「ッッ!!」ブシュゥゥ…







ジャン「エレン!?何してやがる!なんで虎眼流を使わねぇ!?」

773: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/04(月) 20:03:39.35 ID:mPicePI8o



必勝不敗を謡い 何事をするぞといへば


身をよじり七転八倒する術理なり


まこと沙汰の限り※なり       ※ 沙汰の限り=言語道断




女型巨/人「・・・・・・ッッ!」ビュオァッ!

黒髪/の巨人「・・・・・・ッッ!」フヒュンッ!



ズ バ ア ァ ン ッ ! !






イアン「イェーガー!!」

リコ「内臓をぶちまけてまで・・・・・・なんだあれは・・・・・・」





我のみ助からんとして 相手の目をかすめたる様は


盗人の働きと大差なきものなり


曲者※の用いる術理は ただの一通りなり     ※曲者=強者、剛の者



黒髪の巨人「」<◎><◎>グオッ!

女型巨人「」「」<◎><◎>グオッ!



太刀を担ぎ 届くところまで近寄りて



振り下ろすばかりなり




ド ゴ オ オ ォ ォ ン ッ !




これには智慧業も入らざるなり





ジャン「エレン・・・・・・クソッ、見てることしかできねえのか!?」

774: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/04(月) 20:07:12.46 ID:mPicePI8o


黒髪の巨人「コォォォォ・・・!」

女型巨人「・・・・・・ッ!」フーッ! フーッ!




我の刃が届くからには相手の刃もまた届くものなり


要は踏みかけて切り殺さるる迄なり




ド オ ォ ォ ン ! !




仕果たすと思わば 間に合わぬものなり




/髪の巨人「」シュウゥゥ…

/型巨人「」ブシュゥゥ…





曲者といふものは





黒髪の巨人「コォォォ・・・・・・」シュゥゥゥ…

女型巨人「・・・・・・ッ!」シュゥゥゥ…





無二無三に





黒髪の巨人「・・・・・・」<◎><◎>スゥ…





死狂ひするばかりなり





女型巨人「・・・・・・ッ!」ザンッ! グググ…!










これにて夢覚むるなり


791: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/11(月) 20:37:20.40 ID:RFrmnCmfo





・・・・・・・・・・・・・・・ ・  ・  ・





トロスト区 内壁門付近





アルミン「ッ!?」ガバッ



ミーナ・サムエル「「アルミン!!」」



アルミン「ミーナ!サムエル!鎧の巨人は!?超大型巨人はどうなった!?」

ミーナ「それが・・・・・・」

サムエル「消えちまったんだ・・・・・・」

アルミン「消えた?・・・・・・何故!?榴弾砲は発射されたんだろう?着弾したはずだ!?」

ミーナ「ええ、確かに榴弾砲は発射されたんだけど・・・・・・着弾の瞬間に、超大型巨人が私達を遮るように倒れこんできて・・・・・・」

サムエル「着弾と同時にあたりが見えなくなるぐらいの蒸気を噴出してな・・・・・・」

ミーナ「気がついた時には、消えてたわ・・・・・・」

ナック「アルミンッ!ミーナとサムエルも!」ビシュンッ スタッ

トーマス「生きていたか・・・・・・」ヒュンッ スタッ

アルミン「二人も無事だったんだ、良かった・・・・・・」

トーマス「無事・・・・・・じゃあ無いみたいだぜ・・・・・・」

サムエル「?・・・・・・どうした、何があった?」

ナック「西側に集めていた巨人が方向を変えた・・・・・・かなりの量の巨人がこっちにも向かっている」



アル・サム・ミーナ「「「ッ!?」」」



トーマス「問題は壁を昇るだけのガスも無いヤツ等がかなりいるってことだ・・・・・・」

ナック「一交戦くらいは可能だろうが・・・・・・」

サムエル「アルミン・・・・・・ここは・・・・・・」




アルミン「・・・・・・置いていかないよ」




792: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/11(月) 20:44:21.13 ID:RFrmnCmfo

ナック・トーマス「「・・・・・・」」

サムエル「・・・・・・正気か?巨人相手に消耗戦なんて無謀にも程がある」

アルミン「だから何?確かに無謀と勇気は違う、名誉の為に死ぬなんて僕も真っ平ごめんだ・・・・・・けれど仲間を置き去りにだけは絶対にしない」

ミーナ「・・・・・・!」ジャキンッ

サムエル「・・・・・・ミーナもか」

アルミン「それにサムエル。ガスがないのは正に君の事だろう?」

サムエル「・・・・・・そうだ・・・・・・その通りだ」

アルミン「ナック、トーマス・・・・・・皆を集めてくれ」





・・・・・・・・・・・・・・・ ・  ・  ・





アルミン「これだけになったのか・・・・・・」



104期訓練兵「「「「「・・・・・・」」」」」



ミーナ「それでもかなり生き残っているわ・・・・・・あなたのお陰よ、アルミン」



アルミン「・・・・・・今さら何かを言おうとは思わない。許してくれとも言わない・・・・・・」



104期訓練兵「「「「「・・・・・・」」」」」



アルミン「気付いていると思うけれど・・・・・・みんなを『こんな様にしたのは』僕のエゴだ。僕は自分の目的を果たすためだけに、君達をこんな死地に送り込んだ」

サムエル「・・・・・・」

アルミン「あいつらを殺すために、大切な人を守ろうとするために、君達を『こんな様』に仕立て上げた・・・・・・本当を言うと僕は君達に殺されるべきなんだろう」

トーマス「・・・・・・」

793: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/11(月) 21:03:10.39 ID:RFrmnCmfo

アルミン「でも・・・・・・もう少し待って欲しい。あと少しだけ、僕に責任を果たさせて欲しい。僕は、絶対に、ここから誰かを残して退くわけにはいかないんだ」

ナック「・・・・・・」

アルミン「壁を昇りきるだけのガスがある人がいたら、迷わず逃げて欲しい。君達まで「 ア ル ミ ン 」・・・・・・」

サムエル「もう遅いぞ?それにもうこれはお前だけの戦争でもない、俺達は俺達の意思でここにいる」

アルミン「サムエル・・・・・・」

トーマス「そうだぞ?確かにお前にあてられたが・・・・・・それは『俺達がそうしたいから』だぞ?」

アルミン「トーマス・・・・・・」

ナック「中々、おもしろい経験だったよな・・・・・・『例え死んでも』、なんて、そう経験できることじゃないぜ?」

アルミン「ナック・・・・・・」

ミーナ「アルミン、ここにいるみんなは、縋るものが欲しくて、あなたに縋ったわ・・・・・・」

アルミン「ミーナ・・・・・・」

ミーナ「でも今はみんな違う。それぞれが守るべき人達を思い浮かべることも無く、戦うべき理由すら思い出せなくても、『目的を果たす』その一点で『我武者羅』に『死に物狂い』で戦っている。唯一つ『自分を』『由り処』として。だからあなたがなにを言っても、私達はあなたと戦うわ。だって私達・・・・・・あなたにも生きていて欲しいもの、あいつらになにも奪わせたくないもの。矛盾しているようだけど・・・・・・私達ずっとそうだったじゃない」

794: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/11(月) 21:16:18.46 ID:RFrmnCmfo

サムエル「死んでも生き残る・・・・・・おお、確かに」

トーマス「殺されても殺してやる・・・・・・ホントだ」

ナック「まあ、そんな破滅的な考えでも、結果的にはこんなに生き残っている・・・・・・お前のお陰だ」


「その通りだな」

    「アルミンのお陰だ」

                     「あいつ等を生かしてもおけないしな」

「今さら水臭いぞ?」



アルミン「・・・・・・莫迦だよ君たち・・・・・・イカレてる」



104期訓練兵「「「「「お前だけには言われたくない」」」」」



アルミン「じゃあ、行こうかみんな。」



104期訓練兵「「「「「・・・・・・」」」」」ジャキンッ



アルミン「状況はここを中心にして半包囲されている。だが守備陣形はとらない。旧作戦本部へ向かって直進だ。ガスの少ない人とガスに余裕のある人はツーマンセルで行動して、何があっても捨て置きは無しだ」

ミーナ「・・・・・・」

アルミン「死にに行くなんて真っ平ごめんだ・・・・・・」

サムエル「・・・・・・」

アルミン「反撃・・・・・・でもない」

ナック・トーマス「・・・・・・」

アルミン「『進撃』だ」



104期訓練兵「「「「「・・・・・・」」」」」



アルミン「『勝つために』僕達は『進撃する』ッ!!」ジャキンッ!!






オ オ オ オ オ オ オ オ オ ォ ォ ォ ォ ッ ッ ッ !!!





795: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/11(月) 21:30:19.40 ID:RFrmnCmfo




トロスト区南側正門付近





女型の巨人は

先に

巨人体のエレンを屠った

己の脚を剣に見立て

爪先を突き刺した大地を発射台に見立てた

一切の戦闘法に聴いたことも見たこともない奇怪な構え




女型巨人「・・・・・・ッッ!!」ぎりぎりぎり・・・



黒髪の巨人「・・・・・・」ググッ!




対してエレンは

刀に見立てた手刀をかつぐが如き構え

虎眼流の必勝形である










クリスタ「・・・・・・ミカサッ、気付いたの!?」

ミカサ「う・・・・・・エレン・・・・・・エレンは!?」

クリスタ「ミカサ、動いたらダメ!」

ミカサ「あれは・・・・・・ッ!?エレン、ダメ、その女型とは戦ってはいけない!!」

796: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/11(月) 21:42:33.27 ID:RFrmnCmfo

ユミル「なんだあの巨人は・・・・・・エレンのヤツも大概だが、あいつも相当異常だ・・・・・・」

サシャ「あれはダメです。手を出してはいけない獲物です・・・・・・手負いの熊のような」

コニー「あのエレン相手にあそこまで・・・・・・」





アニに浴びせられる視線

"恐ろしい者"

"脅かす者"

誰もが自分をそのような目で見ている

それは五年前

人類が同士であるライナーとベルトルトに注いだ視線と同じもの

五年間、人類に交わり

ある種ぬるま湯につかったようなアニである

しかし

その視線こそが

事に臨んで躊躇なく

他者の生命を切断する

戦士としての『鬼』を蘇らせたのだ!






女型巨人「・・・・・・」ぎりぎりぎり…



黒髪の巨人「・・・・・・」ゴゴゴゴゴ…







ヒュンッ





797: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/11(月) 21:52:47.85 ID:RFrmnCmfo


___________________



黒髪//巨人「」

女型巨人「・・・・・・」





ミカサ「」

クリスタ「」

サシャ「」

コニー「」





真っ向唐竹割!

そう見えたのはいずれも虎眼流の指南を受けた訓練兵のみ

だが!





ユミル「・・・・・・外しやがった」



ユミル「あの女型巨人!」





女型巨人「」

右腕「」ボトッ

女型巨人「(あいつの・・・・・・右腕?・・・・・・なにが・・・・・・)」



『ジャンが二体!』

『否、それはジャンが投げた竹刀!』

アニ『(いや、その前に左腕を前に出したのは・・・・・・あれは晦まし?そして竹刀を投げた時にも、二段でしたのか・・・・・・)』



女型巨人「(こんな小細工・・・・・・違う・・・・・・私が・・・・・・右腕の殺気に・・・・・・あてられて)」

黒髪の巨人「・・・・・・」ダンッ!

女型巨人「(しまった!防御!!)」パキパキパキッ





ガ キ イ




798: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/11(月) 22:02:03.89 ID:RFrmnCmfo

黒髪の巨人「・・・・・・」

女型巨人「・・・・・・ッ!(だが、片手では投げも出来ないだろう!)」



ぎり ぎり ぎり



女型巨人「(これで終わりだ!逆に投げ倒し、今度こそ『止め』を・・・・・・ッ!)」スゥ

黒髪の巨人「ッ!!」<◎><◎>パキパキパキッ!





ミ   シ   ッ






女型巨人「(な・・・・・・)」

女型右腕「」ボトッ

黒髪の巨人「・・・・・・」

女型/巨人「(な・・・・・・?)」ブシュゥゥ…





エレンの鍔迫り※が


硬化した女型の腕ごと


胴体を瓜の如く両断した





ジャン「あれは・・・・・・鍔迫り・・・・・・両手の防御を片手で押し切っただと?」ゴクリ





※ 鍔迫り=対手と自分の刀をぶつけ合わせ、力で押し切る。要は鍔競り合い的なアレ。ちなみに藤木源之助は片手で薪を押し割ったり、重ねた畳をこれで両断していた・・・・・・『怪物』はそなたであろう

804: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/11(月) 23:16:14.95 ID:RFrmnCmfo

黒髪の巨人「・・・・・・ッ!」ググッ!

女型/巨人「(もう・・・・・・再生も出来ない・・・・・・やっぱり・・・・・・あんたは・・・・・・戦士だった)」





二度目の鍔迫りは

そのまま女型の胴体を





黒髪の巨人「・・・・・・ッ!!」ブンッ





ズ   バ   ア





女型//巨人「(私が尊敬し・・・・・・憧れ・・・・・・惹かれた・・・・・・)」ブシュゥ…





数合の後



片方が倒れた



壮絶なる秘『剣』の応酬は



駐屯兵団の記録には



そう記された








黒髪の巨人「(・・・・・・・・・・・・・・・・・・アニ・・・・・・)」ガクッ




黒髪の巨人「」ブシュゥゥ…

805: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/11(月) 23:28:51.59 ID:RFrmnCmfo



ユミル「やった・・・・・・やりやがった」

コニー「すげぇ・・・・・・素手で真っ二つだ」

ミカサ「エレン・・・・・・ッ!いけない、エレン!早く逃げて!!」ダッ ビシュゥン

クリスタ「!!ミカサッ!」





ジャン「エレン、出て来い!さっさと逃げるぞ!」ヒュンッ スタッ

黒髪の巨人「」シュウゥ…

ジャン「エレンッ!聞こえてねえのか!?」

ミカサ「ジャンッ!エレンは!?」スタッ タッタッタッ

ジャン「ミカサ!・・・・・・あの女型をやったと思ったら力尽きた、巨人がすぐそこまで迫っているって言うのに・・・・・・ッ!」ギリッ

ミカサ「・・・・・・!そこ!うなじのところ!」





エレン「」シュゥゥ…




イアン「お前等!そろそろ限界だ!回収はどうなっている!?」スタッ

リコ「イェーガーは無事なのか!?」シュンッ スタッ



ジャン「一体化して剥がれない!」ググ…

リコ「!・・・・・・切り落とすしかない」ジャキッ

ミカサ「!?待ってください!」

イアン「しまった!囲まれたぞ!!」



巨人「」ニヤニヤ   
         巨人「」アーン

                       巨人「」ニヤニヤ

   巨人「」ニヤニヤ      
              
               巨人「」ズシンッ ズシンッ



806: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/11(月) 23:42:38.10 ID:RFrmnCmfo

ジャン「!?クソッ!こんな・・・・・・ここまできて・・・・・・ッ!」

ミカサ「エレンッ!!クソッ!来るな!!」



巨人「」アーン





ズ バ シ ュ ッ !




巨/人「」ブシュゥ…

リコ「な・・・・・・」





ズ バ バ バ バ バ バ ッ ッ ! !




巨/人「」ブシュゥ…   
         
    巨/人「」ブスブスブス…

                       巨/人「」ブシュゥ…                

巨/人「」ブシュゥゥゥ  

         巨/人「」ブスブス…
                                 


イアン「な、にが・・・・・・」



イアン班1「イアン班長!増援です!!東側から大規模の増援が!」

リコ班1「やりました!信じられない!それに壁の向こうから・・・・・・ッ!!」





エレン「・・・・・・(自由の・・・・・・翼)」






リヴァイ「・・・・・・おい」シュゥ…





イアン「調査・・・・・・兵団・・・・・・」

リコ「壁外から・・・・・・帰還したのか・・・・・・」ガクッ






リヴァイ「これは・・・・・・どういう状況だ・・・・・・?」


・・・・・・・・・ ・  ・   ・

807: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/11(月) 23:50:23.59 ID:RFrmnCmfo




・・・・・・・・・ ・  ・   ・





トロスト区 内壁門付近




トーマス「アルミン!間もなく接敵だ!」

ナック「ずいぶんと壮観だ、どこもかしこも巨人だらけ・・・・・・まるで壁外みてえだ」

サムエル「見たことないだろ」

ミーナ「・・・・・・!?アルミン、巨人の様子が!」









ハンジ「あーあ、お痛が過ぎたね!お前達!!」ズバンッ!

ミケ「・・・・・・」ズバシュッ!



巨/人「」シュゥ…

                               巨/人「」ブシュゥ…   
         
    巨/人「」ブスブスブス…

                       巨/人「」ブシュゥ…                

巨/人「」ブシュゥゥゥ  

         巨/人「」ブスブス…




ハンジ「ミケ、ピクシス司令が言ってた予備隊は本当にこっち?」

ミケ「・・・・・・」スンスン コクリ

809: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/12(火) 00:01:44.59 ID:y1JfQ0Kmo

ハンジ「しかし調査兵団と駐屯兵団が共同戦線を張る日がくるとは・・・・・・なんかこの人達、少し見ない間にすごい怖くなってるし、こんなに強かったっけ?」

ミケ「・・・・・・」

ハンジ「さて、これだけの増援を向けられるその予備隊とやらは、どんなモノかな?」








アルミン「ッ!?援軍が・・・・・・到着したのか・・・・・・?」



「・・・・・・援軍が?」

             「東側の駐屯兵団が・・・・・・」

                 「おい、それだけじゃない、あのマントは・・・・・・」

                               「調査兵団だッ!巨人殺しが帰ってきた!!」



ミーナ「うそ・・・・・・信じられない・・・・・・」ヘナッ

サムエル「生き残ったのか・・・・・・」フラッ

ナック「・・・・・・ッ!」

トーマス「やった!俺達の・・・・・・俺達の勝利だぁぁぁぁっ!!」





104期訓練兵「「「「「ウ オ オ オ オ オ オ オ オ ォ ォ ォ ッ ッ !!」」」」」




アルミン「やった・・・・・・勝った・・・・・・」



アルミン「勝った、ん、だ・・・・・・」フッ






アルミン「」


816: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/16(土) 19:16:35.39 ID:WkjZOL/Uo





・・・・・・・・・ ・  ・




エレンが大穴を塞いだ後


急遽駆けつけた調査兵団と


鬼神の勢いと化した駐屯兵団の活躍により


ウォール・ローゼは再び巨人の侵入を拒んだ


人類が初めて巨人の侵攻を阻止した快挙であったが


それを歓喜するには失った人々があまりにも多すぎた






壁内に閉じ込められた巨人は再び壁面に誘導され


そのほとんどが壁上砲台の榴弾によって死滅


僅かに残った巨人も各個に撃破された






それから色々あった


一番の問題だったのは、エレンの処遇

817: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/16(土) 19:22:02.42 ID:WkjZOL/Uo





兵法会議堂








エレン「・・・・・・」



ナイル「我々は、エレンの身体を徹底的に調べ上げた後、速やかに処分するべk・・・・・・」

ピクシス「イェーガーは駐屯兵団預かりとするべきじゃな。超大型巨人、鎧の巨人が壁内に突如出現し、突然消失した以上、対抗策は常に壁内、それも前線におくべきじゃ」

エルヴィン「彼は調査兵団預かりとするべきです。ウォールマリア奪還には彼の巨人化能力、飛躍的手段が必要不可欠だ、今後新たな行路をとる壁外遠征においても大いなる活躍が期待できるでしょう」

ナイル「彼を解剖し、我々人類の英霊となっていt・・・・・・」

ピクシス「話にならんの。実験するにしても解剖など、成果が出なければ我々は巨人の侵攻を拒絶する手段を失うだけじゃ。その時、壁を破壊しうる巨人が出現すれば全て終わる」

ナイル「・・・・・・ッ!王族を含めた有力者の認識だ!彼が起こしうる実害を考慮すれば・・・・・・」

エルヴィン「その彼だが・・・・・・報告書によれば、ほぼ完全に『巨人の力』を掌握できている様子・・・・・・どんな実害が?」

ナイル「・・・・・・グッ!?理屈ではない・・・・・・いま内地では暴動が起きかねない程に感情論が交錯している!それを解決するにはそれしかない!!」

818: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/16(土) 19:26:17.65 ID:WkjZOL/Uo

ピクシス「感情論というなら・・・・・・ヤツを英雄視するあやつ等はどうする気じゃ?」






104期訓練兵「「「「「「「「「「」」」」」」」」」」<○><○>



駐屯兵団「「「「「「「「「「」」」」」」」」」」<○><○>






ナイル「」ブルブルブルブルブル



リヴァイ「・・・・・・おい」



ナイル「・・・・・・ッ!?」ビクゥッ!



リヴァイ「言っとくが、コイツは・・・・・・巨人化の有る無しに関係なく化け物だ、痛みによる躾なんか意味がねえ、束縛することなんか不可能だ・・・・・・」

リヴァイ「こいつは巨人化した時、付近の巨人を一掃どころか鎧の巨人まで瞬殺している、敵だとすれば知恵も技術も有る上、馬鹿げた程に厄介だ・・・・・・それを念頭において口を開け」





ニック「殺すべきだ・・・・・・でなければ証明して見せろ」



リヴァイ「・・・・・・」



ニック「ソイツには連れがいたと聴いている!ヤツも巨人の可能性がある!」

ダリス「静粛に願いますニック司祭・・・・・・ナイル?」

ナイル「ハッ・・・・・・たしかにいます、ミカサ・アッカーマン、同じ104期訓練兵ですが、驚くべきことに彼等は9年前、強盗三人を正当防衛とはいえ斬殺している・・・・・・根本的な人間性に疑問を感じます」



ミカサ「・・・・・・」



「どういうことだ・・・・・・」
           
                「じゃあ、あの女も巨人じゃないのか!?」

   「あいつは子供の姿でこっちに紛れ込んだ巨人に違いない」

                           「狂暴な本性は隠すことが出来なかったんだ」


819: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/16(土) 19:44:21.92 ID:WkjZOL/Uo

ニック「ソイツが巨人でないというなら、証明しろ!!巨人の疑いがかかった女なら家族であっても殺せるはずだ!」

エルヴィン「馬鹿な・・・・・・無茶苦茶な理屈だ。第一、彼女は貴重な人類の兵士です。殺すなど・・・・・・」

ダリス「待て、エルヴィン・・・・・・」

エルヴィン「・・・・・・」

ダリス「ここで一つハッキリするかもしれない・・・・・・エレン・イェーガー」





君は、『命令』によって、彼女を、『他人を殺せるかね』?



エレン「・・・・・・」





カルラ『・・・・・・エレン。今すぐミカサを連れて逃げなさい。これは『命令』よ』





エレン「お断り申す」



ミカサ「・・・・・・」



ナイル「・・・・・・」

ニック「なっ・・・・・・!?」





エレン「エレン・イェーガーは生まれついての『人』でござる」



エレン「抜かば斬るのが『刀』なれど・・・・・・他者に殺人を強要されるなど、吐き気がする」






己(オレ)は、『人』にござる。断じて『傀儡』ではない






ミカサ「エレン・・・・・・」



ダリス「・・・・・・結構、大変結構だ」ニヤリ



ニック「」

ナイル「」

リヴァイ「ほぅ・・・・・・悪くない・・・・・・」

820: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/16(土) 20:00:51.48 ID:WkjZOL/Uo



アルミン「エレン・・・・・・なんか変わったね」

ミカサ「・・・・・・エレンは更に強くなった。それが私達の影響でないというのは・・・・・・少し複雑だけれど」





ジャン『全隊、エレンを守れ!あいつは勝った、あいつは自分の責任を・・・・・・違う、あいつの意思で、『あいつ自身が決めて』動いた!何が何でも守り通せ!!』





ミカサ「(きっと貴方がエレンを救ってくれた・・・・・・ありがとう、ジャン・・・・・・やはり貴方は、エレンにとって貴重な人だった)」





エルヴィン「・・・・・・提案があります、『一部の意見』によると彼は不確定な要素があるとのこと。『我々の管理下の基』、次の壁外調査でエレンが人類にとって有意義であることを証明します、その結果で判断していただきたい」

ピクシス「だからダメじゃって。イェーガーは駐屯兵団で預かるべきじゃ。有意義かどうかなど解りきった話じゃろうが」






アルミン「エレン・・・・・・なんか凄い人気だね」

ミカサ「・・・・・・少し複雑だけれど」

821: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/16(土) 20:14:06.88 ID:WkjZOL/Uo





それから・・・・・・



僕も裁判があった





ナイル「・・・・・・越権指揮、違法な扇動、壁上砲台の無断使用、トロスト区家屋へ故意の砲撃、以上の罪を認めるな?」

アルミン「全て、否認します」ニコリ

ナイル「・・・・・・証言があがっている。隠し立てすると貴様の為にならないぞ?」

アルミン「では証言台に人がいないのは何故ですか?」ニコニコ

ナイル「・・・・・・証人の安全を保障するためだ」

アルミン「これは驚きだ、兵法会議では安全が保障されていないと仰るとは。ナイル団長は兵法会議を侮辱するおつもりですか?」ニコニコニコ

ナイル「グ・・・・・・ッ!貴様ぁ・・・・・・!壁上砲台に関してはまだその言い訳が通じるとして、越権指揮と扇動行為に関してはどう申し開くつもりだ!?」



アルミン「私は104期訓練兵団緊急対応時班編成において第34班の副班長として指揮を行ったまでです。孤立した他の班の救出、指揮系統が消失したあの場において『提案』しただけにすぎません。ナイル団長が仰る『越権指揮』には該当しません。また『違法な扇動行為』に関しても肯けません。トロスト区奪還作戦においての事を仰っているのであれば、それは『ピクシス司令より』『マリア奪還作戦時の所見とローゼ奪還作戦における所見を述べよ』、そう言われたまでです。扇動・・・・・・士気を上げるために『鼓舞したのはあくまでピクシス司令』です」ペラペラペラ



アルミン「そうですよね?ピクシス司令」

ピクシス「ワシの演説が『違法な扇動』とは随分な物言いじゃな、ナイル?」

ナイル「」

アルミン「ああ、それと・・・・・・なんでしたら証人の召喚依頼を申請しましょうか?私の証人はこの 証 言 台 に 立 つ く ら い の勇気は持って余りあるので・・・・・・」ニタァ






エルヴィン「中々言うな彼は・・・・・・」クックッ

リヴァイ「こいつも悪くない・・・・・・今期は豊作だな」

829: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/16(土) 21:56:24.44 ID:WkjZOL/Uo




他の皆は・・・・・・





調査兵団 新兵勧誘式





エルヴィン「調査兵団では慢性的に人員が不足している、新兵が最初の壁外遠征で死亡する確率はおおよそ5割・・・・・・そして、この4年間で9割の損害を出しつつ築いた行路も全て無駄になった」



104期訓練兵「「「「「「「「「「 別 に 仔 細 無 し ! ! 」」」」」」」」」」ザンッ!



エルヴィン「・・・・・・君達は死ねと言われたら、死ねるのか?」



104期訓練兵「「「「「「「「「「 胸 す わ っ て 進 む な り ! ! 」」」」」」」」」バッ!



エルヴィン「・・・・・・そうか、皆・・・・・・良い表情だ・・・・・・これが本物の敬礼だ!心臓を捧げよ!!」バッ!



104期訓練兵「「「「「「「「「「 ハ ッ ! ! 」」」」」」」」」」ザンッ!





リヴァイ「・・・・・・悪くない」

ハンジ「そればっかりだねリヴァイ」

グンタ「どうなってんだ今期の訓練兵は・・・・・・」ブルッ

エレン「・・・・・・ジャン」





ジャン「・・・・・・ああ、最悪だ・・・・・・調査兵なんて・・・・・・」





830: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/16(土) 22:07:53.18 ID:WkjZOL/Uo



・・・・・・・・・ ・  ・





医務室




マルコ「もう・・・・・・脚は動かないらしい」

ジャン「・・・・・・」

マルコ「・・・・・・今でも夢だったんじゃないかと思う、あんなに激しく心が揺らいだのは初めてだった」

ジャン「マルコ・・・・・・」

マルコ「ジャン・・・・・・俺はまったく後悔してないんだ。あの時、俺は確かに『死んでも構わない』と思っていた」

ジャン「・・・・・・」

マルコ「だから胸を張れる。胸を張って『仲間の為に、人類の為にこの身を捧げた』、そう言えるんだ・・・・・・ジャン、君も無事でよかった」ニコリ

ジャン「・・・・・・」




・・・・・・・・・ ・  ・





ジャン「(俺は・・・・・・これ以上、俺の事を嫌いになりたくない、マルコに、母さんに、『アイツ』に・・・・・・胸を張って生きたい!!)」グッ

コニー「・・・・・・お前は巨人が怖くないのかよ?」

サシャ「私は狩人ですからね・・・・・・森を取り戻さないとご飯が食べれません・・・・・・コニーこそどうなんですか?憲兵になれば故郷で胸を張れますよ?」

コニー「張れねえよ・・・・・・俺だって狩人だ・・・・・・胸張れるのは獲物を獲った時だけだ。俺は馬鹿だけど、それだけは譲れねえ」

クリスタ「・・・・・・」

ユミル「・・・・・・いいのか?『守りたい』んだったら調査兵じゃなくても出来るんだぞ?」

クリスタ「・・・・・・違うの。守りたいだけじゃない、皆に生きていて欲しいから戦うの・・・・・・そう決めた」

ユミル「そうか・・・・・・」ニヤリ





アニ「・・・・・・」

ライナー「・・・・・・」

831: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/16(土) 22:21:42.23 ID:WkjZOL/Uo





・・・・・・・・・ ・  ・





????





ライナー「何故止めた!?何故逃げたベルトルト!?あのままなら少なくともアルミン含めた主力は死んでいた!お前も壁門を破壊できた!!」ガシッ

ベルトルト「ぼ、僕は・・・・・・ライナーに生きていて欲しくて」ブルブル

ライナー「それを俺が望んでいたとでも言うと思うのか!?第一、俺が死ぬかどうかもわからなかった!不確定だったんだ!!『お前は俺を信じていなかった』!!お前は千載一遇のチャンスを投げたんだぞ!?」

ベルトルト「・・・・・・ッ!」ブルブルブル

ライナー「・・・・・・お前は戦士じゃないッ!お前は俺とアニの覚悟を踏みにじった!!侮辱したんだ!!」

ベルトルト「違う・・・・・・そんなつもりは無かった・・・・・・」ブルブルブルブル



アニ「・・・・・・う」



ライ・ベル「「!!!!」」



アニ「ここは・・・・・・どうして、私は・・・・・・」

ライナー「アニ・・・・・・目が覚めたか・・・・・・」

ベルトルト「アニ!!よかったちゃんと目を覚まして・・・・・・」

アニ「・・・・・・負けたのか私達は」

ベルトルト「・・・・・・」

ライナー「・・・・・・そうだ・・・・・・今回の作戦は失敗だった。しかも最悪なことにエレンは厳重に保護されることになるだろう、もう簡単には近づけそうにない、ミカサとアルミンも健在だ」

アニ「・・・・・・で、なんで私は生きてるの?」ムクッ

832: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/16(土) 22:39:47.37 ID:WkjZOL/Uo

ライナー「俺達の方は一足早くに離脱した・・・・・・だからお前を回収する隙があった、みんなエレンにかかりっきりでお前の回収はそう難しいことじゃなかった」

アニ「・・・・・・どうしてあんた達が一足先に離脱したの?二人掛かりで、アイツは私がひきつけてたでしょ」

ベルトルト「・・・・・・」

アニ「・・・・・・ビビったんだ?」

ベルトルト「・・・・・・」

ライナー「・・・・・・そうだ、俺がついていながら・・・・・・済まん」

アニ「まあ、あのまま内壁門を破壊できても外門は塞がれてたんだ・・・・・・同じことだ」

ベルトルト「アニ・・・・・・」

アニ「・・・・・・けど」






アンタ・・・・・・まだ、戦えるの?






ベルトルト「」ドキッ




ライナー「・・・・・・どうなんだ、ベルトルト?」<◎><◎>

アニ「・・・・・・」<◎><◎>




ベルトルト「(その眼は・・・・・・き、君達まで・・・・・・)」ブルブルブルブル




アニ「・・・・・・ライナー、コイツはもう駄目だ」ハァ

ライナー「ああ・・・・・・残念だ」



ベルトルト「(あんな目に合わされて、あんなヤツラを見て何故闘志が消えない!?どうかしている・・・・・・二人とも死ぬ寸前だったんだぞ!?)」



ライナー「・・・・・・『座標』は俺とアニで追う、それでいいな?」

アニ「ああ、私もこのまま引き下がれない・・・・・・アイツは『私のモノにする』。ベルトルト、アンタは・・・・・・」



ベルトルト「(狂ってる・・・・・・みんな・・・・・・)」






アニ「憲兵団に入って、内地でゆっくりしてなよ」




833: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/16(土) 23:08:08.37 ID:WkjZOL/Uo





・・・・・・・・・ ・  ・





アニ「(エレン・・・・・・殺すにしろ、攫うにしろ・・・・・・アンタは、私が・・・・・・)」

ライナー「(戦う・・・・・・俺は戦士だ・・・・・・必ずやり遂げてみせる)」





それぞれの思いを胸に

自分の道を選んだ

そして、一ヶ月後・・・・・・





オルオ「で?結局お前は調査兵団なのか?駐屯兵団なのか?」

エレン「・・・・・・」

オルオ「・・・・・・なんとか言えよ!?」

ペトラ「だから団長からも説明があったじゃないのよ。駐屯兵団預かりの特別調査兵だって」

オルオ「つまり・・・・・・どういうことだ?」

エルド「所属は駐屯兵だが、調査兵団に『出向』という形で来た事になっているな」

オルオ「フン、ただでさえの半人前がさらに中途半端か・・・・・・それでいてリヴァイ兵士長が付きっ切りとは、いいご身分だな?」

エレン「・・・・・・」ジーッ

オルオ「こ、の・・・・・・また無視しやがって・・・・・・ッ!」ギリギリ

ペトラ「初対面が大事だとか言って以来、一切取り合ってもらえてないよね」プププ

グンタ「・・・・・・エレン、何見てんだ?」

エルド「・・・・・・あれは、新兵か?」

オルオ「!・・・・・・チッ、行ってこい、知り合いがいるんだろ?」



エレン「!!」

エルド・グンタ・ペトラ「「「ッッ!!??」」」



エレン「お気遣い、まことに痛み入り申す」ペコリ

オルオ「おーおー行け行け。早くしろよ?」

エレン「・・・・・・」ペコリ タッタッタ

グンタ「オルオ・・・・・・お前・・・・・・」アゼン

ペトラ「信じられない・・・・・・気遣いなんて出来たんだ・・・・・・」アゼン

エルド「初陣で小便撒き散らしてたアイツが・・・・・・」アゼン

オルオ「それは関係ねぇだろうが!?大体、討伐数やらなんやらは俺のほうが上なんだが!?上なんだが!?バーカ!!」

834: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/16(土) 23:37:24.48 ID:WkjZOL/Uo

エレン「ミカサ、ジャン」タタタ

ジャン・ミカサ「「エレン!?」」

ミカサ「エレン、何かひどいことはされなかった?体の隅々まで調べつくされたり、精神的な苦痛を受けたとか」

コニー「エレンじゃねえか!元気か?飯食ってるか?」

サシャ「元気そうですね、エレン!何よりです!」

クリスタ「エレン!大丈夫なの!?」

ユミル「おー、ゴザルさん、久しぶりだな」

ミカサ「・・・・・・」

エレン「すぷりんがあ、ぶらうす、れんず、ゆみる、お前等も・・・・・・ぼっと は・・・・・・」

ジャン「・・・・・・あいつは除隊したよ・・・・・・奪還作戦時にひどい怪我をしてな」

エレン「・・・・・・」

ジャン「今は医者の勉強してる・・・・・・最後までお前にあてられたみてぇだな」ケッ

エレン「・・・・・・そうか」



ミーナ「オーイ!みんなー!アルミンが来たよ!」



アルミン「相変わらず賑やかだね・・・・・・」

エレン「アルミン」

アルミン「エレン・・・・・・元気そうでなによりだ」ニコッ

ジャン「・・・・・・」

アルミン「ジャンも・・・・・・ドタバタしてて、言えて無かったね・・・・・・本当にありがとう、君には助けられた」

ジャン「・・・・・・ああ・・・・・・お互い様だ」ケッ

サシャ「ほんと、素直じゃないですねぇ、ジャンは」

ジャン「ほっとけ芋女」

サシャ「な・・・・・・なんですか?芋?何のことかわかりません」

ユミル「安心しろ、同期であの出来事忘れるヤツはいねえから」

エレン「・・・・・・アルミン、お前は」

アルミン「うん・・・・・・色々考えたけど『憲兵団』に入ったよ」

836: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/17(日) 00:03:41.61 ID:2usL8w3go

アルミン「(鎧の巨人、超大型巨人、そのどちらも兵団の中に潜んでいる可能性が高い・・・・・・そいつらが憲兵団に潜んでいたとしたら?そうなれば、腐りきっている憲兵団では対処できるわけがない、なら他の兵団を取り仕切る憲兵団にいればあいつらを燻りだすことも出来るかもしれないからね)」

コニー「でもよ、今回の遠征から『憲兵団』も少数参加するんだろ?」

アルミン「ああ、もちろん僕含めてね。ほとんどは新兵だけど、そのほうが憲兵団に浸かり切っていないからいいと思うよ。紹介するよマルロ、ヒッチ、こっちに来なよ」



マルロ「・・・・・・マルロ・フロイデンベルクだ、よろしく頼む」

ヒッチ「冗談じゃない・・・・・・楽するために憲兵団に入ったのに」ブツブツ



アルミン「・・・・・・ヒッチ?」ニコリ



ヒッチ「ヒッ・・・・・・よ、よ、よろしく」

クリスタ「でもどうして『憲兵団』が壁外調査に?」

アルミン「ああ、それは『憲兵団諸兵監査室』が新たにできたからだね。各兵団に監査員が出向することになっているいんだ。ピクシス司令とエルヴィン団長の推薦で僕は班長をやらせてもらえてる」

ジャン「へっ、出世したもんだ」

アルミン「といっても僕はほとんど調査兵団に入り浸ることになるかな?もちろん壁外調査もだけど」

マルロ「『とある兵法会議で一切の証拠が出てこなかった』ことから今期よりそうなった。だがこれは憲兵団が正しい形になるための大きな一歩だと思う。俺はアルミンと違い、あちこちを転々とするだろうが・・・・・・皆、実戦経験がある中で脚を引っ張るかもしれんがよろしく頼む」

ヒッチ「誰だよその『とある兵法会議』の当事者は・・・・・・こっちはいい迷惑だ」ブツブツ






アルミン「・・・・・・ヒッチ?」ニゴリ





ヒッチ「ヒッ・・・・・・な、な、なんでアンタが怒るの?」ビクビク

837: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/17(日) 00:25:15.24 ID:2usL8w3go





ミカサ「・・・・・・」

エレン「・・・・・・ミカサ?」

ミカサ「エレン・・・・・・あんなに離れたくないと思っていたのに・・・・・・結局三人とも離れ離れになってしまった」

エレン「・・・・・・」

ミカサ「エレンは駐屯兵団に、アルミンは憲兵団に、私は調査兵団に」

エレン「・・・・・・」

ミカサ「ずっと一緒にはいられない・・・・・・それは解っていたことだけれど・・・・・・やはり・・・・・・さみしい、少し寒い気がする・・・・・・」






ビュオオオオオオッ






ミカサ「あ・・・・・・マフラーが・・・・・・」

エレン「・・・・・・」パシッ

ミカサ「・・・・・・ありがとう、エレン」

エレン「・・・・・・」スッ シュル

ミカサ「あ・・・・・・」





・・・・・・・・・ ・  ・





844年





ゴロツキ1・2・3「」クビチョンパ



グリシャ「どうして山を降りなかったエレン!?お前は自分が何をしたかわかっているのか!?」

エレン「おそれながら・・・・・・彼奴等は、人の皮を被った獣にござる・・・・・・それに憲兵の到着を待っていれば逃げておりました」

グリシャ「私はお前が人を殺したことに怒っているんじゃない!私はお前が自分の命を軽々に投げ打ったことをとがめているんだ!?」

エレン「・・・・・・」

839: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/17(日) 00:42:48.58 ID:2usL8w3go

グリシャ「・・・・・・ミカサ、私を覚えているか?」



ミカサ「・・・・・・イェーガー先生」



グリシャ「ミカサ・・・・・・?」



ミカサ「私はここから・・・・・・どこに向かって帰ればいいの?」


グリシャ「・・・・・・」

エレン「・・・・・・」

ミカサ「寒い・・・・・・」







私には、もう、帰るところがない・・・・・・







エレン「・・・・・・」スッ シュル

ミカサ「・・・・・・これ、マフラー」

エレン「・・・・・・暖かいか?」

ミカサ「・・・・・・暖かい」

グリシャ「ミカサ・・・・・・私達の家で一緒に暮らそう。君には十分な休息が必要だ」

ミカサ「・・・・・・え?」

エレン「遅うござる・・・・・・夜道は物騒ゆえ」グイ

ミカサ「・・・・・・」






エレン「帰ろう・・・・・・『我等のお家』に」





ミカサ「・・・・・・うん・・・・・・・・・・・・帰る・・・・・・」ポロッ







・・・・・・・・・ ・  ・

840: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/17(日) 00:45:57.96 ID:2usL8w3go




ミカサ「・・・・・・忘れていた」ポロッ

エレン「・・・・・・」ギュッ

ミカサ「今、生きていることが、奇跡なくらいに、この世界は・・・・・・『残酷』で」

エレン「・・・・・・」

ミカサ「そして、『だからこそ』、この世界は『美しい』ものだった」ツーッ

エレン「・・・・・・ミカサ」

ミカサ「エレン聞いて・・・・・・伝えたいことがある」









ミカサ「あの時・・・・・・マフラーを巻いてくれて・・・・・・ありがとう」ニコリ









853年


その日 再び人類は思い出した


ヤツらに支配されていた恐怖を・・・・・・


鳥籠の中に囚われていた屈辱を・・・・・・



でも



思い出した



生きると決意することを・・・・・・



自由とは何かとということを・・・・・・



841: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/17(日) 00:50:31.63 ID:2usL8w3go



何事も


皆 偽りの


世の中に


死ぬばかりぞ


誠なりける





世界は

その身が千切れるほどに『無残』で





エレン「・・・・・・ミカサ」





目を背けたくなるほどに『残酷』で





ミカサ「・・・・・・」ニコリ





そこに生きるものの意志の外 物語は進み


新たな苦境が 別れが 出会いが 彼等を待っているだろう


血を吐き 傷つき 正気を失い


何度でも 彼等を 死に狂わすだろう


それは


放たれた 矢のような有様で


命を散らしながら舞い落ちる


桜のような有り様で






どれも等しく 『美しい』





842: ◆nlCx7YJs2Q 2013/11/17(日) 00:52:16.91 ID:2usL8w3go





      ジャン「この死狂い野郎が!」  これにて 幕引き