1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 14:12:38.39 ID:5RF0MpTM0
春香「ふぅん……」

伊織「な、何よ。今更そんな昔の事」

春香「……別に」

伊織「……」



千早「……」ヒソヒソ

雪歩「……」ヒソヒソ

真「……」ヒソヒソ

ガチャッ

伊織「おはよう」

雪歩「お、おはよう……」

引用元: 春香「伊織ってコネで事務所入ったんだね」 伊織「そ、そうよ」 


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 14:17:05.59 ID:5RF0MpTM0
伊織「何話してたの?」

千早「水瀬さんには関係ない事よ」

真「うん、気にしないで」

伊織「……そう」

真「……行こうか」

千早「ええ」

雪歩「う、うん」

ガチャッ

伊織「……何なのよ一体」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 14:23:13.99 ID:5RF0MpTM0
千早「信じられないわ」

雪歩「お金があれば何でも出来るんだね……」

真「これじゃボク達が馬鹿みたいじゃないか」

千早「実力に自信が無いから……かしら。お金でアイドルになって喜べるのね」

真「アイドルも伊織にとってはただの遊びって事かも」

雪歩「……」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 14:28:08.73 ID:5RF0MpTM0
伊織「亜美、そこのお菓子取ってくれない?」

亜美「……」

伊織「……聞こえてる?」

亜美「ははー、伊織様の仰せの通りにー!」

伊織「な、何でそんなに畏まるのよ」

真美「そりゃ伊織様ですから→、ジュースもお持ちしましょうか?」

伊織「そ、そこまで言ってないじゃない……」

亜美「あ、失礼。わたくしの分もどうぞ」

伊織「こ、こんなにいらないわよ」

真美「も、申し訳ございません!すぐに下げさせます!」

伊織「……」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 14:33:09.77 ID:5RF0MpTM0
亜美「あー、やだやだ。お金持ちは人遣いが荒いね」

真美「ほんとだよ」

亜美「やっぱり金!金!金が全て!って思ってるんだろうね」

真美「あはは、何それ。ちょ→イライラするんですけど」

亜美「そのうち札束で顔を叩いてくるかもよ?」

真美「あ、それなら喜んで言う事聞いてあげる!」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 14:38:07.82 ID:5RF0MpTM0
美希「あ、コネの人だ」

伊織「な、何よその呼び名」

響「じゃあ、裏口入学……って言えば良いのか?」

伊織「入学なんかしてないわよ!」

美希「似たようなもんだよね」

伊織「……」

響「ねえどんな気持ち?お金だけでアイドル出来るってどんな気持ち?」

美希「問題起こしてもどうせもみ消せるからやりたい放題だよね?羨ましいの」

伊織「……そんなこと」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 14:43:14.58 ID:5RF0MpTM0
あずさ「あら、伊織ちゃんじゃない」

伊織「……」

貴音「む、返事ぐらいしたらどうですか?」

伊織「うっさいわね!今イライラしてるのよ!」

貴音「……イライラしていれば、他人を無碍に扱っても許されると?」

あずさ「どんな教育されたか知りたいわ~。それともお金持ちは価値観がおかしいのかしら」

伊織「な、……そういう扱いにイライラしてんのよ!」

貴音「自業自得だと思いますが」

伊織「……」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 14:48:05.18 ID:5RF0MpTM0
伊織「……」

律子「珍しく元気無いわね」

伊織「……最近みんなおかしいのよ」

律子「へぇ、そうなの?」

伊織「もう、どうすればいいの……?」

律子「事情は知らないけどそんな時はやっぱりお金じゃない?」

伊織「……律子も……なの?」

律子「あら、何の事か分からないわ」

伊織「くっ……」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 14:53:25.19 ID:5RF0MpTM0
P「ったく伊織のやつ文句ばっかり言いやがって」

小鳥「あら、大変そうですね」

P「コネの分際で粋がって……金が無かったら用無しですよ」

小鳥「あはは、確かにそうですね。伊織ちゃんからお金を取ったら何も残りませんね」

P「あーあ、金だけおいてどっか行ってくれないかなー」

小鳥「それ最高ですね。一生感謝します」

P「俺もですよ」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 14:58:17.15 ID:5RF0MpTM0
春香「あ、来たよ」

伊織「……何よ」

美希「うわー、キラキラしすぎて目が見えないの!」

真「うっ、ボクも……」

雪歩「真ちゃん、大丈夫?しっかりして!」

伊織「……どういうつもりよ」

真美「ぬぐぐ……あれはデコ……?いや、違う……」

亜美「うぎゃー!金持ちオーラだったぁぁああ!」

響「も、もうダメだ……高貴すぎて自分には耐えられないさー!」

伊織「っ……」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 15:03:53.70 ID:5RF0MpTM0
伊織「……はっ、やる事が一々幼稚ね。もっとマシな事考えられなかったの?」

千早「しっ、皆静かに。伊織様が大切な事をおっしゃられているわ」

貴音「そうですね、皆心して聞きましょう」

あずさ「伊織様、申し訳ないですが、もう一度お願いします」

伊織「だ、だから……やりかたが……幼稚って……」

律子「最後の方聞き取れなかったです。何と言われましたか?」

伊織「も、もう良いわよっ!」ダダッ

春香「あははっ、なーにあれ」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 15:15:33.22 ID:5RF0MpTM0
やよい「伊織ちゃん……目が……」

伊織「……やよい、あんたも」

やよい「え?」

伊織「……ごめんなさい。仕方ないわよね」

やよい「……大丈夫だから。皆すぐにこんなこと止めるよ!」

伊織「やよい……」

やよい「だから……だから……」

伊織「ありがとう……」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 15:19:27.47 ID:5RF0MpTM0
伊織「……ねえ」

春香「……」

伊織「ねえってば!」

春香「……」

伊織「春香!」

春香「はっ、私に言ってたの?まさか声をかけてもらえるだなんて……」

伊織「……どうして、こんなことするの?」

春香「え、何の事?」

伊織「とぼけないでよ。あんたが皆を扇動してるんでしょ?」

春香「はぁ……何言ってるかさっぱり。やっぱり身分が違うと話も通じないんだ」

伊織「このっ……!」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 15:24:07.78 ID:5RF0MpTM0
春香「きゃぁ!」

真「何やってるんだよ!」ドンッ

伊織「っぐ……だって春香が……!」

千早「春香は何もしてないじゃない。いきなり水瀬さんが手を出したんでしょ」

伊織「一々私を挑発するからでしょ!?」

雪歩「……やっぱり暴力っていけないと思うな」

春香「だ、大丈夫だよ。私は平気だから……」

伊織「……やってられない」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 15:28:44.43 ID:5RF0MpTM0
響「あっ、ヒステリック女王が来たぞ」

伊織「……」ギロッ

美希「ヒッ、こわ~い」

貴音「大丈夫です。私が必ず守ります」

伊織「……別に何もしないわよ」

響「う、うぎゃー!耳がぁ!」

美希「た、大変なの!コネの人のお声のせいで耳がおかしくなっちゃった!」

貴音「しっかりしなさい!気を確かに!」

伊織「……」フラフラ

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 15:31:58.32 ID:5RF0MpTM0
亜美「おーっほっほ!やっぱりお金は良いわね~!」

真美「はっ、その通りでございます」

伊織「……誰の真似よ」

亜美「えっ、別に伊織様の真似なんてしてないよ?」

真美「そうそう、真美達の知り合い!」

伊織「……」

亜美「あー、最近イライラするわね!お金あげるから殴られなさい!」

真美「ひぇぇぇ、お助けをぉぉ!!」

伊織「……」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 15:37:37.45 ID:5RF0MpTM0
やよい「伊織ちゃん……」

伊織「……大丈夫よ。私はあんなの」

やよい「だって……!とてもそんな風に見えないよ!」

伊織「馬鹿が何しても相手にしなけりゃいいのよ。簡単な事だわ」

やよい「どうして……こんなことに……」

伊織「私が間違ってた……それだけ」

やよい「ち、違うよ!入ってからも伊織ちゃんはずっと頑張って……!」

伊織「……やよい」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 15:42:06.06 ID:5RF0MpTM0
涼「あっ……」

伊織「久しぶりね」

涼「ど、どもです」

伊織「……?」

愛「あああああああ!コネでアイドルやってるって春香さんが言ってました!」

絵理「しっ!」

涼「だ、ダメだよ……!そんなこと言ったら消されちゃうよ……」ボソッ

愛「あっ、ごめんなさい!!!この話は内緒でした!!!」

伊織(春香……)

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 15:47:05.79 ID:5RF0MpTM0
冬馬「……チッ」

伊織「何よ」

冬馬「お前、金の力でアイドルやってるんだってな?」

伊織「なっ……」

翔太「流石の僕も驚いたよ。こういう事するから僕達に迷惑がかかるっていい加減きずけよ!」

北斗「堕ちたエンジェルもまた良いものだけどね」

冬馬「失望したぜ。少しは見どころのあるやつだと思ってたが。じゃあな」

北斗「チャオ☆」

翔太「心理を言ったまでだ、よく考えろ。意味を」

伊織「……単細胞なんだから」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 15:52:27.10 ID:5RF0MpTM0
伊織「……私のうさちゃん知らない?」

春香「さあ、見てないけど?」

美希「ねぇ、何か変なのが落ちてるよー」

真「ん?何この長いの」

伊織「!!」バッ

美希「キャッ!」

響「うわっ、乱暴だな。怪我したらどうするんだ」

伊織(うさちゃんの……耳……)フルフル

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 15:57:24.71 ID:5RF0MpTM0
伊織「どこに……やったのよ……!」

あずさ「だから皆知らないのよ。お役に立てなくてごめんなさい」

亜美「うーん、これは事件だね」

真美「迷宮入りかも→」

伊織「適当言ってんじゃないわよ!!本当の事言いなさいよ!!」

貴音「人を信じないというのは、最も醜い行いですよ」

律子「いつからそんな風になっちゃったのかしら」

雪歩「やっぱりお金は人を変えちゃうんですね……」

春香「え?伊織は元からこうだよ?生まれた時からお金が全てだったんだよ」

小鳥(またやってる)

P(あいつらも飽きないな。まあ助ける気も無いが)

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 16:03:30.33 ID:5RF0MpTM0
真「そんなことよりサッカーしない?」

響「そうだな、こんな晴れた日にはやっぱり運動しないと!」

千早「ボールはこれで良いかしら?」

伊織「!!」

亜美「あ!ナイスアイディア!」

伊織(うさちゃんの……あたま……)

真美「千早お姉ちゃん冴えてるぅ!」

伊織「返して……!返してよ!!」

雪歩「え?これは春香ちゃんが持って来たんだよ?」

春香「うん、と言っても落ちてたんだけど」

伊織「お願い……やめて……」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 16:08:13.93 ID:5RF0MpTM0
伊織「うぅぅぅ!」ダッ

千早「おっと、はい四条さん」ポイッ

貴音「はい」

伊織「やめなさいよお!!うさちゃんはボールじゃないんだからぁ!!」

貴音「あずさ」ポイッ

あずさ「ボール触るのも久しぶりね~、はい美希ちゃん」ポイッ

美希「はいっと!次はぁ……」

P「おいおい、ボール遊びは外でやれ」

伊織「っプロデューサー……!」

小鳥「物に当たって壊れたら大変ですからね」

伊織「小鳥……!」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 16:13:06.96 ID:5RF0MpTM0
律子「そういえば……ゴミ箱がいっぱいになってましたね」

P「ああ、そろそろゴミ出ししないとな」ガサゴソ

伊織「……あ、あぁ……」ダッ

P「な、何だぁ?」

伊織「……」ゴソゴソ

春香「うわっ!ゴミ箱漁ってる!きったなーい」

千早「待って春香。きっと何か考えがあっての事だと思うの」

真「そうそう、あれもお金を稼ぐ秘訣の一つなんだよ」

雪歩「流石伊織ちゃんだね」

伊織「ふ、ふふっ……見つけたぁ……」

響「うわぁ、綿と布切れ抱きかかえてる……」

貴音「見てはなりません」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 16:18:28.77 ID:5RF0MpTM0
伊織「返せ……」

美希「え?」

伊織「返しなさいよぉ!!!」ギュウウウ

美希「いっ、痛い!!痛いよお!!」

貴音「手を離しなさい!!」

伊織「……」ハァハァ

春香「髪の毛引っ張るだなんて最低……」

響「あーあ、見損なったよ」

真「はぁ……」

P「大丈夫か、美希?」

美希「怖かったよぉ……」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 16:23:09.76 ID:5RF0MpTM0
律子「全く……問題起こさないでちょうだい」

春香「ほら、こんなゴミあげるから」ポイッ

伊織「……」グスッ

雪歩「泣いちゃうなんてそんなに嬉しいの?」

あずさ「伊織ちゃんも変わってるわね~」

真美「まあ、知ってたけどさー」

亜美「それでもこれはちょっと異常っしょ」

伊織「……」ポロポロ

ガチャッ

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 16:28:06.68 ID:5RF0MpTM0
伊織「……」

やよい「……」

伊織「……無理して来なくて良いわよ」

やよい「む、無理なんかしてないもん。ただ、伊織ちゃんが心配で……」

伊織「……そう」

やよい「う、うん……」

伊織「……じゃあね」

やよい「……ばいばい、また明日」



春香「へぇ……」

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 16:33:13.80 ID:5RF0MpTM0
伊織「……」

春香「あ、おそ~い。ずっと待ってたんだよ」

伊織「……」

千早「……挨拶ぐらいしたらどうなの?」

伊織「……」

春香「まぁまぁ、それよりその継ぎ接ぎだらけの汚いぬいぐるみ何?」

伊織「……」

春香「どう見てもゴミにしか見えないよ。事務所に持ってこないでほしいな」

伊織「……うるさい」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 16:38:04.76 ID:5RF0MpTM0
春香「だって本当のことだもん」

伊織「……あんたに、うさちゃんの何が分かるのよ」

春香「あっ、それうさちゃんだったの?全然気付かなかった」

伊織「……」

春香「雑に扱いすぎでしょ。だからそんな風になっちゃうんだよ」

伊織「……」

春香「そうだね。丁度この今のやよいみたいに」

やよい「うぅ……」

伊織「や……やよい……」

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 16:43:17.43 ID:5RF0MpTM0
伊織「やよいに何したのよ……」

春香「別に……何もしてないけど」

伊織「あんた達……どうして……やよいは何もしてないじゃない!」

真「だから知らないって」

春香「どこかでこけたんじゃない?」

伊織「……やよい、しっかり!」

やよい「い……おりちゃん……?」

伊織「帰りましょう……」

やよい「で、でも……」

伊織「良いから帰るわよ」

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 16:48:35.18 ID:5RF0MpTM0
伊織「……ごめんね、やよい」ポロポロ

やよい「……ううん」

伊織「私のせいで……」

やよい「自分で……決めた事だから……」

伊織「……もう……私に関わらない方が良いわ」

やよい「そ、そんな……」

伊織「また、あんな目に遭いたいの?」

やよい「……」ビクッ

伊織「……ありがとう、やよい。さよなら」

やよい「……」

116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 16:52:09.96 ID:5RF0MpTM0
響「うわっ、相変わらず金持ちオーラがすごい!」

伊織「……」

春香「やよいも、そう思うでしょ?」

やよい「……」

春香「そうだよ、ね?」ギュッ

やよい「はい……」


伊織(これで……完全に1人ぼっち……)

119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 16:57:35.05 ID:5RF0MpTM0
伊織「どうして……こうなったのかしら……」

伊織「……」

伊織「私が悪いの……?私だけが……」

伊織「……」

伊織「春香が……」

伊織「他の連中がそれに便乗して……」

伊織「……」

伊織「ふっ……ふふっ……!」

伊織「あはっ……あはははははははははは!」

伊織「……春香」

126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 17:02:35.97 ID:5RF0MpTM0
春香(ふふっ、やよいももうこっち側……)

春香(あの時の伊織の顔最高だったなぁ……)クスクス

ダダダッ ザッ

春香「え……な、なn」

ドスッ

春香「……!!」

ドサッ

伊織「連れて行きなさい」

132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 17:07:15.64 ID:5RF0MpTM0
春香「う……」

伊織「気付くの遅いわよ」ゲシッ

春香「っ……あはは、流石お金持ちやる事が違う」

伊織「全くこうなる事も予想できないなんて……よっぽど間抜けね」

春香「ふふっ、だってあの楽しさを思うと多少のリスクは……ね」

伊織「へぇ……まだそんな事言う余裕があるの……」グリグリ

春香「ぐっ……」

伊織「自分の立場、分かって無いようね」

135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 17:12:35.54 ID:5RF0MpTM0
バスッ

春香「カハッ……」

伊織「あはは、良い様ね」

春香「うぅ……」

伊織「あんたには随分世話になったからね。倍返ししてあげるわ」

春香「……どうぞ、お好きに。伊織様には敵いませんから」

伊織「……じゃあお言葉に甘えて」

ドゴッ

140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 17:18:41.48 ID:5RF0MpTM0
春香「ど、どうせ……流石に殺したりは……しないんでしょ」

伊織「どうかしらね。あんた1人ぐらいなら消えても簡単にもみ消せそうよ」

春香「つ、強がって……」

伊織「……今までのはやよいの分よ」

春香「え……?」

伊織「今度はうさちゃんと同じ目に遭ってもらおうかしら」

春香「じょ、冗談だよね……」

148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 17:23:28.68 ID:5RF0MpTM0
伊織「まずは……そうね。耳から」

春香「……や、やめて!」

伊織「大丈夫よ。ちょっと穴をあけるだけだから」

ズブッ

春香「っ……あああああああああああああぅぅ!」

伊織「うっさいわねぇ。まだ一ヶ所よ。ピアス何個つけれるようになるかしら」

春香「ご……ごめんなさい……!ごめんなさい!ごめんなさい!」フルフル

伊織「遅すぎんのよ」

163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 17:28:21.62 ID:5RF0MpTM0
春香「痛い……痛い……助けて……」

伊織「……」スッ

春香「い、いや!やめて!こないでぇ!!」

ブスッ

春香「あぁあああぅぅうぅううううう!」

伊織「これで左右に綺麗な穴が出来たわ」

春香「も、もう……許してぇ……ごめんなさいぃ……」グスッ

173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 17:33:26.74 ID:5RF0MpTM0
春香「ヒック……痛い……痛いよぉ……」

伊織「なーに泣いてんのよ。あんたにも感情があったのね」

春香「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……」

伊織「……」

春香「うっ……ごめんなさい……グスッ……お願い……」

伊織「腕」

春香「ヒッ……」ビクッ

182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 17:38:03.08 ID:5RF0MpTM0
春香「ぁ……あぁぁあ……あっ……」

グギギ

伊織「あと少しで……いっちゃうんじゃない?」

春香「ぃゃああああああ!!痛いぃいい!!ぁあああぐぅ!!」

伊織「……」

春香「んぐぁぁあああああぅぅぅ……」

ポキッ

春香「あっ……あああああああああああぅぅぅ……」

伊織「変な感触……」

190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 17:43:13.81 ID:5RF0MpTM0
プラーン ダラッ

春香「うっ……ヒック……グスッ……うっ……あぅぅ……」

伊織「みっともないわね、最初の余裕はどうしたの?」

春香「も……いやぁ……」

伊織「何?うさちゃんみたいに折れた腕を戻してほしい?」

春香「え……ちが……ぁ……ぁ……やめて……」

伊織「安心して。私こういうの慣れてるから」

195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 17:48:11.47 ID:5RF0MpTM0
グググ

春香「んんんんああああああああぁっ!!」

伊織「おかしいわね。中々くっつかないわ」

グイッ

春香「あぅううあううあうああああああ!!」

伊織「ここをこうしたら……」

クイッ

春香「ひっぎぃぃぅぅうううううう」ビクッ

伊織「面倒ね……全然戻らないわよ」

春香「か……はっ……も、死んじゃう……痛い……痛いよぉ……」ポロポロ

206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 17:55:22.85 ID:5RF0MpTM0
春香「あ、あははっ……も、いや……」

伊織「うさちゃんの分はこれぐらいにしてあげるわ。そこまで私もイカれてないしね」

春香「ぁぃ……」

伊織「だって、あんたには私と同じ目に遭ってもらわないと困るから」

春香「ぁ……ぅ……?」

ドゴォ

春香「ぇぅ……」

211: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 18:01:23.93 ID:5RF0MpTM0
伊織『死にたくなかったら絶対事務所に来なさい』



春香「……おはようございます」

千早「閣下のご登場よ」

春香「え?」

真「ヒッ、お許しを!皆跪くんだ!」

響「ははー、」

雪歩「その包帯もよくお似合いです」

春香「な、なに……?」

220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 18:06:39.59 ID:5RF0MpTM0
春香「……そういうこと」

亜美「あっ、閣下が独り言を言っておられる」

真美「静粛に!」

貴音「はっ」

春香(……この程度……甘いわね伊織も)

やよい「ひっ、こ、怖いです……閣下の顔が……」

あずさ「大丈夫よ、やよいちゃん。私が絶対に守るわ」

春香(へぇ、やよいも……か)

227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 18:10:25.98 ID:5RF0MpTM0
春香「……」

P「春香、急で悪いが……」

春香「はい?」

P「その……仕事が無い」

春香「え?」

P「いや……急に取り消されて……」

春香「ど、どうして……」

P「さ、さあ……」

春香「……」

233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 18:14:44.13 ID:5RF0MpTM0
春香「……」

美希「あ、閣下。暇そうだね」

春香「……関係ないでしょ」

律子「閣下が怒っておられる。近づかない方が吉ね」

伊織「そうみたいね」

美希「良いなぁ……一日中寝てられるんだもん」

春香「……」ギリッ

243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 18:19:12.03 ID:5RF0MpTM0
春香「千早ちゃん……」

千早「はっ、何でしょうか」

春香「私たち……友達だよね」

千早「……」

春香「……どうなの」

千早「閣下の仰せのままに」

春香(……私には伊織にとってのやよいみたいな人もいないか)

252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 18:24:15.38 ID:5RF0MpTM0
春香「……真」

真「何でしょうか」

春香「……何でも無い」

雪歩「真ちゃん、何もされなくて良かったね……」

響「正直見ててヒヤヒヤしたぞー」

貴音「無事で何よりです」

春香「……」

259: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 18:29:02.62 ID:5RF0MpTM0
春香「……」フラフラ

美希「閣下が……お帰りになられるみたいだよ」

あずさ「助かった……奇跡よ……」

亜美「亜美、まだ生きてるよね?死んでないよね?」

真美「うん!大丈夫!うわああああああん、良かったあああああ」

ガチャッ

春香「……あはははは」

270: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 18:34:52.01 ID:5RF0MpTM0
伊織「あんた何で仕事も無いのに事務所来るの?」

春香「……」

美希「閣下だから仕事しなくても大丈夫なんだよ、きっと」

真「流石閣下です」

響「やよい……そのベロチョロって……閣下と閣下の母上に直してもらったんだろ?」

やよい「あ、そうです」

伊織「もう呪われてるかもしれないわ。さっさと捨てなさい。私が新しいの買ってあげるから」

春香「……」

280: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 18:40:51.55 ID:5RF0MpTM0
亜美「閣下は本体がリボンだとかいう噂があるよね……」

雪歩「……ということは」

ブチッ

春香「っ……な、何するの!?」

真美「やったぜー!本体を討ち取った!」

千早「早く捨てないと危険よ」

真美「そうだね!処分してくる!」ダダッ

春香「や、やめてよ……!ねぇ!!」

貴音「遂に長き戦いに終止符がうたれたのですね……」

290: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 18:46:54.17 ID:5RF0MpTM0
春香(ずっと一人ぼっち……)

春香(……誰か……助けて……)

千早「春香」

春香「千早ちゃん……」

千早「お願いだからあまり私に近寄らないで」

春香「ぁ……」

千早「……」スッ

春香「ちは……や……ちゃん……」

300: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 18:53:52.40 ID:5RF0MpTM0
春香「……どうして……私はあんなことを……」



千早「春香、事務所やめるみたいね」

響「へぇ。まぁ仕事も無いし仕方ないな」

美希「最近は目も虚ろだったの。生気が無いってカンジ」

真「人ってあんなに変わるんだね。ボク知らなかったよ」

305: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 18:58:21.52 ID:5RF0MpTM0
伊織「……」

やよい「春香さん……」

伊織「これで良かったのよ。私は春香だけは許せなかった」

やよい「……」

伊織「次はやよいを傷つけた連中ね。確かあの時いたのは……」

やよい「伊織ちゃん……」

伊織「どの程度追い詰めようかしら。全員事務所辞めてもらっても困るから加減が難しいわ」

やよい「……」

310: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 19:03:18.98 ID:5RF0MpTM0
千早(春香に怒りが集中して助かったわね……)

千早(巻き込まれないかヒヤヒヤしたわ)

千早(周りに流されると人って……恐ろしい。何であんなことしたのかしら……)

千早(次のターゲット……それとももう終わり?……もしかしたら春香以外許されて……)

千早「……」

ザッ

千早「え?」

ドスッ

千早「……」バタッ

伊織「……」