1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 04:50:16.20 ID:LzLbjFSB0
苗木「ふぁーあ…」

大神「…苗木よ、大きな欠伸だな」

苗木「あっ…お、おはよう大神さん…」

大神「うむ」

苗木「…恥ずかしいところ見られちゃったね」

大神「フッ…気にするでない」

大神「隙があるということは平和の証拠だ」

苗木「…うーん、そう言われればそうなのかな…」

大神「我は今から珈琲を淹れてくるつもりだ。苗木もどうだ?」

苗木「あっ…それじゃあお言葉に甘えて…」

大神「うむ。少し待っていろ」スッ…

苗木「……」

苗木「…隙あり!」ぎゅっ…!

大神「…ぬっ?」

引用元: 苗木「女の子たちを後ろから抱きしめたらどうなるか」 



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 04:55:24.19 ID:LzLbjFSB0
大神「…苗木よ。これはどういうつもりだ?」

苗木「あっ、ご、ごめん…」

苗木「ほら、大神さんって超高校級の格闘家だから…」

苗木「相手に隙を見せても、ちゃんと対応出来るのかなって気になっちゃって…」

大神「対応した方が良かったか?」

苗木「あはは…そう言われると…」

大神「今の苗木の行動には敵意を感じなかった」

大神「反応するまでも無い」

苗木「…こうやって男が女の子に抱き付いてるのに」

大神「……」ポンポン…

苗木「わっ…?」

大神「お主なら、じゃれてくる子犬みたいなものだ」

苗木「大神さん…」

大神「さぁ、大人しく待っていろ」

苗木「(あはは…大神さんにはかなわないなぁ…)」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 05:01:01.82 ID:LzLbjFSB0
大神「―――待たせたな」コトッ…

苗木「ありがとう。いただきます」

大神「うむ」

大神「しかし、苗木よ」

苗木「どうしたの?」

大神「お主の背後から抱擁をする行為…」

大神「相手が我だったからよかったが…」

大神「他の女生徒相手には決して行うものではないぞ?」

苗木「えっと…セクハラになっちゃうから?」

大神「うむ」

大神「苗木に対して嫌悪感を抱いてる女生徒はいないとは思うが、男子に免疫が無い者もおる」

苗木「……」

苗木「(そういう子の反応が見てみたいんだけどな…)」

大神「…何を考えている?」

苗木「な、なんでもないよっ!」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 05:05:04.17 ID:LzLbjFSB0
大神「それでは我は鍛錬にでも行くとするか」スッ…

苗木「あ、うん。僕もそろそろ…」

苗木「コーヒーごちそうさま」

大神「うむ」スタスタ…

苗木「……」

苗木「…さて」

苗木「(大神さんに、釘を刺されたわけだけど…)

苗木「(どうしたものかな…)」

不二咲「あ、おはよー苗木くん」

苗木「やぁ、不二咲さん」

不二咲「今朝は早いんだねっ」

苗木「……」

苗木「(不二咲さ…不二咲くん相手なら大丈夫かな…?)」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 05:09:50.99 ID:LzLbjFSB0
不二咲「何を飲んでたの?」

苗木「珈琲だよ。大神さんが淹れてくれたんだ」

不二咲「あ、大神さんがいたんだね」

不二咲「せっかくだからボクも飲もうかなぁ」

苗木「じゃあ、おかわりついでに淹れてきてあげるよ」

不二咲「ええっ?悪いよ、そんな…自分で淹れられるよ…」

苗木「遠慮することないよ。砂糖とミルクはどうする?」

不二咲「あ、ありがとぉ…」

不二咲「えっと……ブラックで……」

苗木「…ホントに?」

不二咲「…ミルク多めで」

苗木「ふふっ、了解」

不二咲「うぅ~…」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 05:13:45.00 ID:LzLbjFSB0
苗木「じゃあ、ちょっと待っててね」スッ…

不二咲「うん、ありがとう」

苗木「……」クルッ…

不二咲「……」

苗木「(…完全に僕が珈琲を淹れにいったと信じきっている背中だ…)」

苗木「(…そーっと近づいて)」

苗木「…えいっ!」ギュッ…!

不二咲「ひゃ、ひゃあっ!?」ビクッ…!

苗木「あはは、びっくりした?」

不二咲「な、苗木くん…!?」

不二咲「……」

不二咲「…だ、だめだよぉ…」

不二咲「…ボク、男の子だよ……」

苗木「……」

苗木「(…そうなんだよなぁ)」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 05:17:21.67 ID:LzLbjFSB0
苗木「い、いや…勘違いしないでね?」

苗木「これはその…スキンシップっていうか…」

不二咲「……」

不二咲「…そ、そうだよね」キュッ…

苗木「(…包み込むように僕の手を握ってきて……)」

苗木「……」ドキドキ…

苗木「…!」

苗木「(だ、だから相手は男の子なんだって!)」

苗木「じゃ、じゃあ!珈琲淹れてくるから!」ダッ…!

不二咲「あ…」

不二咲「う、うん…」

苗木「(なんでそんな切なそうな顔をするんだ…)」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 05:22:07.49 ID:LzLbjFSB0
苗木「―――はい、どうぞ」コトッ…

不二咲「あ、ありがとぉ」

不二咲「んっ…」コクッ…

苗木「どう?」

不二咲「……」

不二咲「…うえぇ」

苗木「…ミルク多めでも苦かったかー」

不二咲「うぅっ…ごめん…」

不二咲「せっかく淹れてきてくれたのに…」

苗木「いいよいいよ。ほら、砂糖」

不二咲「あ、ありがとう…」

不二咲「えへへ…苗木くんは優しいな…」

苗木「そんなこと…」

苗木「……」

苗木「(不二咲くんと交流を深めるのは良いけど何か忘れてる気がする…)」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 05:25:48.52 ID:LzLbjFSB0
不二咲「あ、あの…苗木くん…!」

不二咲「今日って暇…かな…?」

不二咲「良かったらボクと…」モジモジ…

苗木「あ、ご、ごめん…僕、そろそろ行かないと…」

不二咲「え…そ、そうなの…?」

苗木「ごめんね。また今度ゆっくり話そうね」スッ…

不二咲「あ…うん…」

不二咲「……」

不二咲「…はぁ」

苗木「……」

苗木「(…ホントに女の子だったらなぁ…)」

苗木「(さてと、これからどうしよう?)」

苗木「(とりあえずあても無く散歩でもしようかな…)」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 05:32:24.23 ID:LzLbjFSB0
苗木「(でも、あんまり意味も無くウロウロしてるだけじゃ不二咲くんにも悪い気がするし…)」

朝日奈「なえーぎ!おっはよ!」

苗木「わっ!?…って、朝日奈さん」

朝日奈「そんなビックリしないでよー。傷ついちゃうなー」

苗木「ご、ごめん…」

苗木「…って、あれ?そういえば今日は大神さんと一緒じゃなかったね」

朝日奈「あーうん。ちょっと今日は珍しく寝坊しちゃってさー」

朝日奈「さくらちゃん、もう食堂にはいない?」

苗木「あ、うん。大神さんなら鍛錬に行くって言ってたよ」

苗木「今は食堂は不二咲さん一人かな」

朝日奈「そっかそっか!んー、じゃあせっかくだし不二咲ちゃんとお茶してからさくらちゃんのところ行こうかな!」

朝日奈「教えてくれてありがとねっ!」スタスタ…

苗木「……」

苗木「…えいっ!」ギュッ…!

朝日奈「ひゃっ!?」ビクッ…!

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 05:37:59.79 ID:LzLbjFSB0
朝日奈「え、ちょ、ちょっと…な、苗木っ…!?」

苗木「……」ギュー…!

朝日奈「な、なに…!?え、えっ…!?」

苗木「…ダメかな?」

朝日奈「え…あ…」

朝日奈「……」

朝日奈「だ、だめー!はなせー!」ジタバタ…!

苗木「わっ…!?ご、ごめん…!」バッ…!

朝日奈「い、いきなりなんなのっ!?ばかっ!!」

苗木「いや…その…」

苗木「(しまった…大神さん、不二咲くんと来てたから…)」

苗木「(いざ、こうやって普通の反応をされた時、どう言い訳すべきなのかを考えてなかった…)」

朝日奈「む~…!」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 05:42:18.83 ID:LzLbjFSB0
朝日奈「ばか、ばかっ!」

苗木「…ごめんなさい」

朝日奈「謝るぐらいなら、最初からしないのっ!」

苗木「その通りだね…」

朝日奈「……」

苗木「……」ショボン…

朝日奈「あ…うぅっ~…!」

朝日奈「…今回だけだよ!」ギュッ…!

苗木「え…?」

朝日奈「……」

苗木「…えっと…朝日奈…さん…?」

苗木「(な、なんで僕が朝日奈さんに正面から抱きしめれているんだ…?)」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 05:45:50.08 ID:LzLbjFSB0
朝日奈「…はい!もうおしまいっ!」

苗木「あの…」

朝日奈「……」

朝日奈「…別にちゃんと言ってくれるぶんには良いんだから」

苗木「…え?」

朝日奈「なんでもないよーだ!」

朝日奈「それじゃ、ばいばいっ!」ダッ…!

苗木「……」

苗木「(…柔らかかったな)」

苗木「(それと…今の反応って…)」

苗木「(もしかして…僕のこと…)」

苗木「……」

苗木「(…これ以上はやめておいた方が良いかな)」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 05:49:24.20 ID:LzLbjFSB0
翌日

苗木「…あっ」

苗木「…みんな、おはよう」

大神「うむ」

不二咲「な、苗木くん…おはよう…」

朝日奈「あ、お、おはよ…」

大神「…ぬ?」

不二咲「…えへへ」モジモジ…

朝日奈「……」モジモジ…

苗木「……」

苗木「(…気まずい)」

大神「…苗木よ」

苗木「…!」

苗木「な、何かな…大神さん…」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 05:54:36.67 ID:LzLbjFSB0
大神「我は忠告をしたはずだが?」ゴゴゴゴゴ…!

苗木「な、なんのことかな…?」

苗木「(まずい…完全にバレてる…)」

苗木「(好奇心だけであんなことするんじゃなかった…)」

大神「……」

大神「…まぁ、良い」

大神「二人も満更というわけでも無いようだしな」

苗木「え?」

不二咲「な、苗木くん…!今日こそ僕と…!」

朝日奈「…苗木のえっち」

大神「…ちゃんと責任は取るのだぞ」

苗木「あ、えーっと…その…あはは…」

大神「…無論、我に対してもだ」

苗木「……」

苗木「…えっ?」  終里

481: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 21:27:21.05 ID:LzLbjFSB0
>>41から分岐

苗木「(朝日奈さんが僕のことを…)」

苗木「……」

苗木「(なんて、そんなの自意識過剰が過ぎるかな…)」

苗木「(でも、さっきのことで僕のことを意識しているのだとしたら…)」

苗木「(…僕って最低なのかもしれない)」

セレス「…あら?」

セレス「冴えない表情ですわね」

セレス「可愛らしいお顔が台無しですわよ?」

苗木「あ…」

苗木「(…セレスさん)」

苗木「……」

苗木「(大神さん、ごめん…)」

苗木「(好奇心には…勝てそうにもないや…)」

483: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 21:30:38.36 ID:LzLbjFSB0
苗木「……」

セレス「……」

セレス「(心此処に在らず、って感じですわね)」

セレス「(気にはなりますが…)」

セレス「(今は相手にするだけ無駄でしょうか)」スタスタ…

苗木「……」

苗木「…えいっ」ギュッ…!

セレス「…!?」

セレス「苗木…くん…?」

苗木「(…やってしまった)」

苗木「(…セレスさんだと、どうなるんだろう)」

苗木「(やっぱり罵倒とかされちゃうのかな…)」

セレス「……」

488: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 21:34:55.51 ID:LzLbjFSB0
セレス「…苗木くん」

苗木「ご、ごめん…!僕…!!」

セレス「…もっと優しく包み込むように」

苗木「……」

苗木「…えっ?」

セレス「お姫様の身体は硝子細工のように繊細なのですよ?」

苗木「え、えっと…」

セレス「……」

苗木「…こうで、いいのかな」きゅっ…

セレス「…フフッ」

セレス「及第点…ってところでしょうか…」

苗木「(これは、予想外の反応だ…)」

苗木「(…僕はこういった反応を期待していたからこそ、また同じ過ちを繰り返してしまったのかもしれない)」

苗木「(…やっぱり僕は最低だな)」

494: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 21:39:16.03 ID:LzLbjFSB0
セレス「しかし、流石は超高校級の幸運…といったところでしょうか」

苗木「えっ?」

セレス「運というものは時に大胆に味方をするもの」

セレス「今の苗木くんの行動は超高校級のギャンブラーである私の心を大きく揺さぶっています」

セレス「ギャンブラーにおいて、心が揺れるということは命取り…」

苗木「……」

苗木「(なるほど…)」

苗木「(セレスさんはこの状況も一つの駆け引きと認識しているのか…)」

苗木「(…心が揺れ動いているのは僕の方なんだけどなぁ)」

セレス「…けれど、ツメが甘かったですわね」

苗木「…?」

496: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 21:44:24.62 ID:LzLbjFSB0
セレス「大方、私のポーカーフェイスを崩す為、このような行為に及んだのでしょうけど」

セレス「お生憎様」

セレス「背後からの抱擁じゃ、私の表情は確認出来ませんわね?」

苗木「あ、う、うん…」

苗木「(別に勝負を挑むために、こんなことをしたわけじゃないけど…)」

セレス「……」

セレス「…正面から来られたら、私の惨敗でしたわね」

苗木「えっ?」

セレス「うふふ…貴方はやはりCランク止まり…」バッ…!

苗木「…っと」

苗木「(手を振りほどかれた…)」

セレス「…けれど」クルッ…

苗木「…あ」

498: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 21:48:06.44 ID:LzLbjFSB0
セレス「…なかなか素敵でしたわよ?」ニコッ

苗木「……」

苗木「(セレスさん…顔、真っ赤だ…)」

苗木「……」

苗木「(僕まで、顔が熱くなってきた…)」

セレス「そ、それでは…私は用がありますので…」

セレス「御機嫌よう…」スタスタ…

苗木「……」

苗木「(セレスさんが去り際に僕に見せてくれた、あの笑顔…)」

苗木「(今まで見たセレスさんの笑顔の中で、一番素敵だったな…)」

苗木「……」

苗木「(あ、熱い…冷たい水で顔でも洗ってこよう…)」

500: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 21:48:40.55 ID:LzLbjFSB0
大和田「すまねぇな…」

大和田「俺が弱いばかりにセレスだけしか書けなくてよ…」

507: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 21:55:48.69 ID:LzLbjFSB0
―――パシャパシャ…

苗木「…ふぅ」

苗木「……」

苗木「(ダメだな…まだ火照りが取れない…)」

苗木「(好奇心で抱き付いたくせに、意識し過ぎだな、僕…)」

苗木「…って、あれ?」

苗木「(しまった…ハンカチが無いや…)」

苗木「(仕方ない…見つからないように自分の部屋まで戻るか)」

苗木「(濡れた顔で誰かに会うのもみっともないしね)」スッ…

霧切「……」

苗木「……」

苗木「(タイミングばっちりだ…)」

510: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 22:00:45.40 ID:LzLbjFSB0
苗木「(こ、ここは自然に挨拶をして切り抜けよう…)」

苗木「あはは…おはよう、霧切さん…」

霧切「……」

霧切「はい」スッ…

苗木「えっ?」

苗木「…ハンカチ?」

苗木「(意外と可愛らしい絵柄だ…)」

霧切「使っていいわよ」

苗木「え、でも…」

霧切「その顔で施設内を出歩くのはみっとも無いわよ」

苗木「…お言葉に甘えます」スッ…

霧切「ええ。どうぞ遠慮なく」

苗木「(うう…男子ならともかく霧切さんにみっともないとこ見られちゃうなんて…)」

苗木「(僕ってホントに超高校級の幸運なのか…?)」

515: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 22:05:19.91 ID:LzLbjFSB0
苗木「―――ふぅ」

苗木「…もう大丈夫かな?」

霧切「ええ。先ほどに比べれば随分ね」

苗木「あはは…厳しいな…」

苗木「あ、ハンカチありがとう。洗って返すよ」

霧切「別に構わないわよ。顔を拭いたぐらいで」

苗木「そういうわけにもいかないよ」

霧切「私が良いって言ってるのよ」

霧切「ハンカチの持ち主に口答えなんて、苗木君のくせに生意気よ」

苗木「あ、やっぱりそれ霧切さんのハンカチなんだ?」

霧切「…?」

霧切「私が持っていたのだから、私の所有物に決まってるじゃない?」

苗木「あはは…いや、霧切さんのにしては随分可愛らしい絵柄だなって思ってさ」

霧切「……」

霧切「…~っ///」カァァッ…

519: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 22:09:19.09 ID:LzLbjFSB0
霧切「わ、悪かったわね…」

霧切「似合わないハンカチなんて所持してて…」

苗木「いや、似合わないだなんてそんな…」

霧切「…『私のにしては』って言ったじゃない」

苗木「それは、えーと…言葉のあやっていうか…」

霧切「……」ジトー

苗木「…ごめん」

霧切「…まぁ、別にいいけど」

霧切「…髪の毛も少し濡れてるわよ」

霧切「部屋に戻って大きめのタオルでドライしておくのね」

苗木「あ、うん。そうするよ」

霧切「それじゃ、私はこれで」スッ…

苗木「……」

521: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 22:14:06.81 ID:LzLbjFSB0
苗木「(朝日奈さんにセレスさん…)」

苗木「(…一応、不二咲くんも)」

苗木「(大神さんに釘をさされてからも僕は3人の子を後ろから抱きしめて…)」

苗木「(抱き付いた自分の方が相手のことを意識していて…)」

苗木「(正直、学園の女の子はみんな魅力的な女の子ばかりだ)」

苗木「(だからこれ以上、後ろから抱きしめる行為は、僕自身歯止めが効かなくなってしまう恐れがある…)」

苗木「(だけど…)」

霧切「……」スタスタ…

苗木「(もう一度…もう一度だけ…)」

苗木「(僕は…この好奇心と共に前に進みたい…!)」

苗木「…えいっ!」ギュッ…!

霧切「…え!?」ビクッ…!

525: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 22:18:08.51 ID:LzLbjFSB0
霧切「ちょ、な、苗木君…!?」

苗木「……」ギュッ…!

苗木「(霧切さん…)」

苗木「(線が細くて…優しく抱きしめないと壊れてしまいそう…)」

苗木「(だけど…)」

霧切「あ、あなた…なにをしてるのっ…!?」

霧切「は、離しなさいっ…!」グッ…!

苗木「……」キュッ…

霧切「…ぁっ!」

霧切「…っ」

霧切「……」

苗木「……」

苗木&霧切「(…暖かい)」

530: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 22:24:30.48 ID:LzLbjFSB0
霧切「(…どうしてかしら)」

霧切「(こんな突然…背後から抱きしめられて…)」

霧切「(イヤなはずでしょう?)」

霧切「(でも、そう思ったのは最初の一瞬だけで…)」

霧切「…安心するわ」

苗木「…えっ?」

霧切「何故かしらね?」

霧切「相手が、貴方だから?」

苗木「……」

苗木「僕も、霧切さんをこうしていると安心するよ…」

霧切「…そう」キュッ…

苗木「(…霧切さんは一言呟いて僕の手に自分の手を重ねてくれた)」

苗木「(感じるのはかわいた手袋の感触…そのはずなのに…)」

苗木「(その感触には、確かな暖かさがあった…)」

535: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 22:28:45.28 ID:LzLbjFSB0
霧切「―――ふぅ」

苗木「霧切さん…」

霧切「……」

苗木「…その」

霧切「何も言わなくて良いから」

苗木「え?」

霧切「行為の理由なんていらない」

霧切「謝罪の言葉はもってのほか」

苗木「でも…」

霧切「……」

霧切「私、イヤじゃなかった…と思う…」

苗木「霧切さん…」

霧切「…それじゃ、またね」スッ…

苗木「……」

苗木「(ごめん…霧切さん…)」

538: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 22:33:21.78 ID:LzLbjFSB0
苗木「……」

苗木「(好奇心から始めた、女の子に後ろから抱き付く行為…)」

苗木「(女の子達の反応を見る限り、セクハラと思われてはいなかったと思うけど…)」

大神「―――何か、思うことがあったか?」

苗木「…!?」ビクッ…!

苗木「お、大神さん…?」

大神「我は釘を刺しておいたのだがな…」

大神「けれど、苗木。お主には今回の経験は良い薬になったと言っても過言ではないかもしれぬな」

苗木「……」

苗木「大神さん…」

苗木「僕は…」

大神「……」

542: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 22:37:53.86 ID:LzLbjFSB0
大神「…苗木よ」ポンポン…

苗木「わっ…?」

大神「お主は優しい心を持っておる」

大神「だがしかし、今はまだ未熟だ」

苗木「……」

大神「けれども、その未熟な心で試行錯誤を繰り返し…」

大神「時には他者を傷つける時もあるやもしれぬ…」

大神「しかし、そうして人は成長する」

大神「…共に精進しようぞ」

苗木「……」

苗木「…うんっ!」

大神「フッ…良い眼だ…」

544: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 22:41:01.26 ID:LzLbjFSB0
苗木「ありがとう、大神さん」

大神「…フッ」

大神「さて、苗木よ」

大神「お主の心をかき乱すやもしれぬが…ここで大きな問題があるのだ」

苗木「大きな問題?」

大神「うむ」

不二咲、朝日奈、セレス、霧切「……」じーっ…

苗木「…!?」ビクッ…!

大神「心が昂ぶった者達…」

552: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/03(木) 22:48:48.10 ID:LzLbjFSB0
腐川、戦刃、江ノ島、舞園「……」じーっ…

苗木「…!?」ビクッ…!

大神「取り残された者達…」

大神「これからの学園生活において…」

大神「全てを相手にしつつ、心の成長を達するには…」

大神「超高校級の幸運といえども、骨が折れそうではあるな?」

苗木「あ…う…」

大神「さて、お主を待つ未来は希望か絶望か…」

大神「じっくりと拝ませてもらうぞ」

苗木「……」

苗木「いっそ、全員と関係と持つというのは…」

大神「ぬぅっ!?」

大神「……」

大神「…不束者だがよろしく頼む」

苗木「……えっ?」 終里