1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/11(金) 13:50:53.39 ID:VhvZ6To+0
八幡「そして待ち受けは実験相手の写真にしてある」

八幡「そいつが勝手に人の携帯を見るような奴か」

八幡「また、自分が壁紙になっていたらその後どんな反応を示すか」

八幡「実験してみたいと思う」

引用元: 八幡「携帯を起きっぱなしにしてみる」 



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67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/11(金) 15:20:59.82 ID:VhvZ6To+0
八幡「まずは雪ノ下だが。あいつは俺の携帯なんて興味なさそうだしな。少し小細工をするか。まあ、それでも見ないと思うが」


雪ノ下「比企谷君。携帯を見ながら何をニヤニヤしているのかしら」

八幡「……いや、なんでもない。ちょっとな」

雪ノ下「なんでもないと、ちょっとというのは矛盾すると思うのだけれど」

八幡「携帯見てたんだよ。おま……いや、なんでもない」

雪ノ下「おま……?」

八幡「お前には絶対関係ないから気にするな」

雪ノ下「そう言われると気になるのだけど」


八幡「トイレ行ってくる」

雪ノ下「私に断らなくても、とっとと行ってくればいいでしょう」

八幡「お前、黙って居なくなってもなんか言うだろ。じゃ」


雪ノ下「……」チラッ

雪ノ下(なんでこれ見よがしに携帯を置いていったのかしら。まるで、見てくれと言わんばかりに)ソワソワ

こうか

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/11(金) 15:37:18.45 ID:VhvZ6To+0
八幡「(どうやら気になってはいるようだな)」


雪ノ下(気にならないと言えば嘘になるけれど。何か彼の思惑を感じる……)

雪ノ下(見てはいけない。常識的に考えても、そうすべきだわ)

雪ノ下「……」チラッ


八幡「(さて、そろそろ第二のトラップが発動するが)」


雪ノ下「……」チラッ

ブブブブ

雪ノ下「」ビクッ

雪ノ下「ふぅ」

雪ノ下(着信かしら。彼に、そんな相手はほとんどいないと思っていたけれど……あら)


八幡「(もちろんアラーム昨日だ。五秒ほどで止まるようにしてある)」

八幡「(だがこれは本命じゃない。本当のトラップは)」

八幡「(一瞬だけ写るロック画面。気になってみていれば、誰か女の画像だったと気づくだろ)」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/11(金) 15:50:49.05 ID:VhvZ6To+0
雪ノ下「……」

雪ノ下(女性の画像……?)

雪ノ下(意外ね。比企谷君はそういうことはしないと思っていたのだけど)

雪ノ下(……誰だったのかしら)

雪ノ下(有名人……それとも家族――小町さんとか)

雪ノ下(恋人や好きな人ってことは、ない、わよね)

雪ノ下(……ふっ。ありえないわ。あの比企谷君なのだから。相手がまずいないし、そんなロマンチックなことをするようなタイプでもない)

雪ノ下(それに、私が気にしても仕方がない)

雪ノ下「……」

雪ノ下「……」カタッ


八幡「(手に取った、だと……)」

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/11(金) 15:57:02.56 ID:VhvZ6To+0
八幡「(まさか、見るのか?雪ノ下……)」

八幡「(雪ノ下はそんな奴じゃないと思っていたんだが……)」

八幡「(ん?というかそろそろさっきから五分経つか。そろそろ)」


雪ノ下(……何を手に取っているのかしら、私は)

雪ノ下(やはり、こんなことをするのは……)

ブブブブ

雪ノ下「」ビクッ

雪ノ下(い、今のは……)

雪ノ下(私……?)

雪ノ下(私の……画像?嘘……)

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/11(金) 16:07:05.41 ID:VhvZ6To+0
雪ノ下(も、もう一度……あれ、これは、どうすれば今の画面が)

ガラッ

雪ノ下「」ビクッ

比企谷「……」

雪ノ下「比企谷君……あ、いえ、これは違うのよ?あの、あなたの携帯が鳴っていたの、それで」

比企谷「見たのか」

雪ノ下「それは……見た……わ」

比企谷「そうか」

雪ノ下「あの、私、そういうつもりで……」

比企谷(そろそろネタばらしするか)

比企谷「雪ノ下、実は」

雪ノ下「!わ、私、今日はもう……!」ダッ

比企谷「え」

比企谷「……どっきり、だったんだが……」

雪ノ下さん終わり
なんか名前と口調変えたら由比ヶ浜さんでも問題ない感じになって遺憾です

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/11(金) 16:54:22.29 ID:VhvZ6To+0
八幡「今日こそ昨日の誤解を解かなければ……ドッキリだったと」

八幡「雪ノ下だから、言いふらすということはないだろうが、普通にドン引きもんだったはずだ」

八幡「なんてったって自分の身に覚えがない写真を勝手に待ち受けにされたんだからな」

八幡「これがその辺のビッチだったなら、吊し上げを食らって、学級裁判という名の公開処刑にて」

八幡「魔女裁判並みの拷問をされていたことだろう」

八幡「ある意味雪ノ下で良かったと思うが、しかし今後のことを考えれば、すぐにでも誤解を解かなければならない」

八幡「あれ、ドッキリだったんだ。うん、さらっと言って終わらせよう」

八幡「下手に言い訳をしては、嘘っぽいしな」


八幡「よ、よう」

雪ノ下「」

雪ノ下「どうも……」プイッ

八幡(完全に引かれている……。俺とは目も合わせたくない模様。口をきいてくれただけマシだが)

119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/11(金) 17:05:27.16 ID:VhvZ6To+0
八幡「あの、えーっとだな……その」

八幡「……」

八幡(二の句が出ない。今何か言ってもすべてが嘘らしくなる気がする)

八幡(そもそも、どこかの高校の番長のような説得力がなければ、この弁解は無理じゃないだろうか)

八幡(だいたい、ドッキリでした、なんて言ったところで、そんな証拠はないのだ)

八幡(よほどのコミュニケーション能力がなければ、相手に疑念があり、それを証明する手段がない以上、心の底から信じさせることなどできない)

八幡(もちろん俺には無理だ)

八幡(うん、詰んだな)

八幡「き、昨日の……」

雪ノ下「」ビクッ

八幡(あの雪ノ下があからさまに動揺したよ。ストーカー告白されるかもという可能性があるんだから、仕方ないのかもしれない)

八幡(いっそドッキリだったんだ、と言って逃げるか。そしてそのまま引きこもる。これから一生会わなければいい)

八幡(もう一番の解決策はそれじゃないだr)

雪ノ下「あの写真は……隠し撮りなのかしら。いつ撮ったのか、全く分からないのだけど」

128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/11(金) 17:33:27.71 ID:X0hrJ8jU0
八幡(尋問か……できるだけ正直に答えるか。信じてくれそうもないが)

八幡「この間部室で一人でいたお前を撮った。シャッター音がならないようにしてな」

雪ノ下「へぇ、そうなの。こそこそと、そんな風にして私の写真を取るなんて」

八幡(土下座だな……こうなったら土下座しかねえ)

八幡(見せてやるよ。俺のゲザーとしての実力を)

雪ノ下「……そんなに撮りたいのなら、私に直接言えばいいでしょう」

八幡「はい、すんませんしたって、は?」

雪ノ下「……聞こえなかったのかしら」

八幡「聞こえたうえでの、は?だ」

雪ノ下「あなたが、撮りたいというなら、き、協力すると言ったのよ」

八幡「は?」

144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/11(金) 19:07:56.98 ID:X0hrJ8jU0
雪ノ下「何度も聞き返さないで欲しいのだけど……」

八幡「えっと、撮っていいと?」

雪ノ下「別に構わないわ」

八幡「むしろ私を撮って!と言っているようにも聞こえたが」

雪ノ下「それはあなたの妄想でしょう」

八幡(これはもう、ドッキリでした、などと言ってはいけないということだろうか)

八幡(わかったと言って、一枚取っておけば、どういうつもりかはわからんが、雪ノ下は満足しそうな気がする)

雪ノ下「……ただし、条件があるのだけど」

八幡「なに……?まさか、撮るのはいいが、その後携帯を完膚なく粉砕するぞ、ということか……」

八幡「なるほど。それで以前撮った写真も、壁紙にしていた事実も無駄に流すと……」

雪ノ下「私をまるで人を悪魔の化身かなにかかと勘違いしてないかしら、あなたは」

雪ノ下「そうじゃなくて……あ、あなたの写真を、私にも、撮らせなさい。これが条件よ」

150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/11(金) 19:20:52.52 ID:X0hrJ8jU0
八幡「……」

八幡(なにこの流れ?え、俺の写真撮ってどうするわけ?ネットでうp?)

雪ノ下「あと、あなたが撮った写真はちゃんと私が確認させてもらうわよ」

雪ノ下「その写真を、壁紙にしたかどうかも」

雪ノ下「あんな角度が悪くて、写りも悪いようなのを、いつまでも壁紙にされていては、気分が悪いわ」

八幡「はぁ」


八幡「俺はそのまま、流されるままに雪ノ下の写真を取り、壁紙に設定した」

八幡「ついでに雪ノ下も俺の写真を撮った。壁紙にしたかどうかは……俺は知らない」

八幡「ただ、たまに雪ノ下が携帯をじっと眺めて、心持ち嬉しそうだという多数の目撃情報を得ている」


ゆきのんおわり