2: ◆yfWmR9mD4k 2014/03/05(水) 00:24:42.56 ID:4U0n8+jjo
――――――――――――事務所


奈緒「なんて、Pの奴言ってたけど……」

奈緒「あれから3日。音沙汰なし」

奈緒「これは諦めてくれたかな?」

奈緒「一応確認しとくか」

引用元: モバP「またアニソンライブをやるぞ!」奈緒「もういいよ……」 


4: ◆yfWmR9mD4k 2014/03/05(水) 00:25:44.41 ID:4U0n8+jjo


ばあんっ


茜「おっはようございまーす!!!」

奈緒「おはよう、茜。朝から大声は頭に響くな」

茜「ややっ! 奈緒さん! おはようございまーすっ!!!」

奈緒「さっきより声がでかいよ。それより、茜」

茜「はい!」

奈緒「Pの奴、見なかった?」

茜「Pさんですか? 今日はまだ見てないですね」

奈緒「そっか」

茜「休憩室に他の子たちがいるから聞いてみたらどうです?」

奈緒「そうだな、ちょっと行ってくる。ありがと、茜」

茜「はーい、それじゃあ」



茜「♪でいなばよって まーさりもー」


奈緒「待って、茜」

5: ◆yfWmR9mD4k 2014/03/05(水) 00:26:27.15 ID:4U0n8+jjo

茜「なんですか? すごい勢いで戻ってきましたね」

奈緒「今、口ずさんだ歌……どうした?」

茜「ああ、これですか? Pさんから聞いておけとCD渡されてたんですけど、何度も聞いて覚えちゃいました」

奈緒「ってことは……休憩室にいるのは」

6: ◆yfWmR9mD4k 2014/03/05(水) 00:27:44.95 ID:4U0n8+jjo
――――――――――――休憩室

ばあん


アナスタシア「ドーブラエ ウートラ。おはようございます、奈緒サン」


蘭子「くっ……邪王真眼の力が……」


奈緒「やっぱり」

アナスタシア「どうしました、奈緒サン?」

奈緒「アーニャ、Pのやつを見なかったか?」

アナスタシア「Pサンですか? んー、だいぶ前に出て行かれました」

奈緒「そうか……」

アナスタシア「それより、奈緒サン。蘭子ちゃん、包帯巻いてますがどこか痛いのでしょうか?」

奈緒「気にしなくていいよ。いつものことだから」

アナスタシア「右目も眼帯つけて……とても痛そうDEATH」

奈緒「待って、アーニャ。その言葉どこで覚えた?」

アナスタシア「Pサンが教えてくれました。これから語尾にはDEATHを付け加えるようにと」

奈緒(あいつめ……)

7: ◆yfWmR9mD4k 2014/03/05(水) 00:28:37.96 ID:4U0n8+jjo
奈緒「蘭子、もしかしたらPにアニメのDVDとか渡されなかった?」

蘭子「聖典なら我が棲み家に」

奈緒「あー、そっか……それなら早めに返したほうがいいよ」

蘭子「何故?我に不可視境界線を共に探そうとこれを授けた。ダークフレイムマスターの命は絶対」

奈緒(なりきってるなー……しかも違和感ないからタチが悪い)

奈緒「んー……まあ、手遅れにならないようにと言うか、なんというか」

蘭子「さては、サーヴァントの差金か? くっ、こんなに早く見つかるとは!」

奈緒「違うっつの」

8: ◆yfWmR9mD4k 2014/03/05(水) 00:29:45.96 ID:4U0n8+jjo
奈緒「Pは出る前になにか言ってなかった?」

アナスタシア「そういえば……”ざっく”がどうとか言ってましたDEATH」

奈緒「やっぱりか」

蘭子「ダークフレイムマスターなら、新たなる仲間を連れてくるはず」

奈緒「仲間?…………あっ!!! まさかあいつ!!!」

9: ◆yfWmR9mD4k 2014/03/05(水) 00:31:03.48 ID:4U0n8+jjo
――――――――――――765プロ ビル前


P「うーむ……」


どがっ


P「ぐはっ!」

奈緒「おいっ!」

P「なんだ、奈緒か」

奈緒「奈緒か、じゃないだろ! 何してんだよ!?」

P「765プロのアイドルにゲスト依頼をしたが断られてしまった」

奈緒「やっぱり……」

P「俺が男というだけで怯えられたあげく、穴を掘って埋まるとまで言い出した」

奈緒「だろうな」

P「くみん先輩がいなくては話にならないからな。中二病は諦めるか……せっかく大勝利と思ったのに」



奈緒「あんたはもう黙ってろ。いいから帰るよ。他所に迷惑をかけるな」

P「やむを得ん。他のアニソンを進めるか……」

奈緒「他にも準備してるの?!」

P「当然。すでに進行しているものもある」

奈緒「あんたのその行動力はどこから出るんだ……?」

10: ◆yfWmR9mD4k 2014/03/05(水) 00:32:35.07 ID:4U0n8+jjo
――――――――――――事務所


P「ただいまー」

のあ「P……待ってた」

P「おー、のあさん。例の話でしょ? ちょっと待って」

奈緒「まさか、のあさんも参加させる気?」

P「そうだ」

奈緒「さすがにボカロはまずくね?」

P「ボーカロイドじゃねえよ。それにアニメじゃないだろ」

奈緒「ああ、そっか」

P「見た目で判断するのは良くないぞ」

奈緒「ごめん」

11: ◆yfWmR9mD4k 2014/03/05(水) 00:33:51.42 ID:4U0n8+jjo

奈緒「でも、のあさんは何をやるんです?」

のあ「よく……わからない……DVDは見たけど……」

奈緒「うーん。何か決め台詞的なものとか、そういうのありません?」

のあ「……印象に残った台詞なら……」

奈緒「何ですか?」

のあ「……Pくんは私のお嫁さんだから……」

奈緒「工房の魔女かっ!」

12: ◆yfWmR9mD4k 2014/03/05(水) 00:34:29.07 ID:4U0n8+jjo
のあ「約束通り……黒髪のかつらも……用意出来た」

P「ブラボー! そっくりじゃないか!」

奈緒「あんた、さっき見た目で判断するなっていっただろ!」

13: ◆yfWmR9mD4k 2014/03/05(水) 00:35:15.94 ID:4U0n8+jjo
のあ「問題がひとつある」

P「どうしました?」

のあ「真奈美が……出たくないと……」

P「ふむう。それは困った」

のあ「やはり……私の母親役は……無理ではないの?」 

奈緒「似てるな、おい!」

14: ◆yfWmR9mD4k 2014/03/05(水) 00:37:00.92 ID:4U0n8+jjo

こんこん


P「どうぞ」

文香「Pさん、相談したいことが」


P「どうした? 文香?」

文香「…その……あやめちゃんが……部屋に閉じこもって出てこないのです」


P「うーむ。そこまでハマったか……」

奈緒「もしかして、あやめにもアニメ渡したの?」

P「もちろん」

奈緒「何を渡したんだ? NARUTOか?」

P「いや、バジリスク~甲賀忍法帖~だ」


奈緒「お前は鬼かっ!」

15: ◆yfWmR9mD4k 2014/03/05(水) 00:38:09.36 ID:4U0n8+jjo
奈緒「あんなガチの殺し合い見せたら、あやめにはトラウマレベルだろ?」

P「忍者モノだからいいと思ったんだがな」

奈緒「あいつは時代劇専門で、アニメはハットリくんしか見てないんだよ。なんでまた劇薬レベルのものを」

文香「私が説得しようと部屋に入っても、目を見てくれようとしないのです」

奈緒「ほらみろ。瞳術に怯えきってるじゃないか」

16: ◆yfWmR9mD4k 2014/03/05(水) 00:40:01.29 ID:4U0n8+jjo
文香「あの……アニメとは……そんなにいいものなんですか?」

P「文香はアニメ見たことないのか?」

文香「はい……どちらかと言うと、本ばかり読んでいたものですから」

P「なるほど」

文香「私も見てみたいです。ただ……あまり過激だと厳しいので。本とか図書館に関係するようなアニメってありますか?」

P「そうだな……」

奈緒「文香さんに合うものか……」


奈緒(本ならR.O.Dがあるけど、あれはどちらかと言うと頼子向きだからな。見た目も名前的にも)



P「戦う司書なんてどうだ?」

奈緒「だからっ!」

17: ◆yfWmR9mD4k 2014/03/05(水) 00:40:48.90 ID:4U0n8+jjo
P「なんだよー」

奈緒「バジリスクといい、なんであんたのチョイスは過激なんだよ!」

P「いいと思うんだがなー」

奈緒「やだよ。文香さんがウサギのアップリケのYシャツだけで出てきたらどうすんだ?」

P「それはそれで」

奈緒「いずれにしろアニメ初心者にはキツイだろ」

P「でも、ライブをやるなら陰陽座とALI PROJECTがあれば盛り上がるだろ?」

奈緒「それは認める」

18: ◆yfWmR9mD4k 2014/03/05(水) 00:42:30.61 ID:4U0n8+jjo
奈緒「そうだ! あたしにさ、クラリス歌わせてくれよ」

P「クラリスなら兵庫に帰省中だ」

奈緒「そっちのクラリスじゃねーって! そうじゃなくって、ClariSの方だって!!」

P「あー、『ニセコイ』か」


奈緒「いいだろ? あたし、あの歌すげー好きなんだよ」

P「あれは駄目だ」

奈緒「どうしてさ?!」

P「じゃんけんで負けて知り合いの提督に取られた。金剛がどうとか言ってた」

奈緒「提督って誰だよ!!

19: ◆yfWmR9mD4k 2014/03/05(水) 00:43:35.49 ID:4U0n8+jjo
奈緒(そういや、今日は妙に静かだよな……)

奈緒(ああ、そうか。例のあの人達がいないんだ)

奈緒(このまま平穏に終わってくれればいいけどな……)


どたどたどたどたどた


ばあんっ


拓海「P!! いるか?!!」


奈緒「出たあーーーーーーっ!」

20: ◆yfWmR9mD4k 2014/03/05(水) 00:44:27.80 ID:4U0n8+jjo
P「おうっ、拓海か。ここにいるぞ」

拓海「まだライブやんねえのかよ? あーっ! 血がたぎるぜ!!」

P「ははは、拓海らしいな」

拓海「興奮しちまってよ! なるべく早くしてくれよな!!」

P「任せろ」

奈緒「P。姉御も出すのか?」

P「当然。ある意味メインだ。客の期待度も高いだろし」

奈緒「また、ゲッター?」

P「違う。今回は新作だ」


奈緒(新作? 最近のやつで姉御がハマリそうな奴ってあったっけ?)

21: ◆yfWmR9mD4k 2014/03/05(水) 00:45:21.43 ID:4U0n8+jjo
P「頼んでいた衣装の方はどうだった?」

拓海「ついさっき、仕上がったみたいでよ」

P「おお、早いな。さすがだ」

拓海「だろ? 待てずに特攻服の下に着てきちまったよ」

P「ちょっと見せてくれよ」

拓海「仕方ねえな……」


ばさっ


拓海「行くぜ!! 鮮血ッ!!!」


奈緒「それがあったか!!!!!」

22: ◆yfWmR9mD4k 2014/03/05(水) 00:46:06.67 ID:4U0n8+jjo
奈緒「ということは……当然……」


ばあんっ


涼「恐怖こそ自由ッ! 君臨こそ解放! 矛盾こそ真理! それがこの世界の真実だッ!!!」



奈緒「やっぱり……」

23: ◆yfWmR9mD4k 2014/03/05(水) 00:47:03.78 ID:4U0n8+jjo
拓海「出たな! 鬼龍院皐月!!」

涼「纒流子か……かかってこい」

P「うむ、二人とも、よく似合ってるぞ」

奈緒「それにしても、セーラー服まで用意するとはすごいな」

P「それだけじゃないぞ」

奈緒「え?」

25: ◆yfWmR9mD4k 2014/03/05(水) 00:50:38.59 ID:4U0n8+jjo
拓海「人衣一体! 神衣・鮮血ッ!!」


涼「人衣圧倒! 神衣・純潔ッ!!」



ごおおおおっ


奈緒「服が変形してる!!!」

P「この時のために秋葉に制作を依頼しておいた。科学の力は偉大だ」

奈緒「科学をつければなんでもできると思ってんじゃねえっ!!」

26: ◆yfWmR9mD4k 2014/03/05(水) 00:51:43.78 ID:4U0n8+jjo
拓海「ぶっ潰してやるッ!!」

涼「面白い。相手になってやる!!」


がきーん がきーん


奈緒「ひいいいいい……二人とも、そんな格好で暴れるなよ! 胸がこぼれるぞ!!」

P「奈緒。2つ……いいことを教えてやろう」

奈緒「なんだよ?」

P「ひとつ、拓海も涼も神衣を着こなしている。今なら、胸がこぼれようがパンツが脱げようが恥も怯みもない」

奈緒「やばいだろ、それ! ライブになんねーだろ!!」

P「ふたつ、おっぱいは拓海のほうがでかい」

奈緒「だから、なんだっつーんだ!!!」

27: ◆yfWmR9mD4k 2014/03/05(水) 00:54:18.46 ID:4U0n8+jjo


奈緒「とりあえず、おさまったか……貧血寸前までやりあうんだもんな」

P「あいつらも1話、2話までは笑ってみていたんだがな。第3話でハートをがっちり掴まれた」

奈緒「確かに、あの回はアツかった」

P「さて……これでおおかた揃ったか」



奈緒(これで終わればいいけどな)

28: ◆yfWmR9mD4k 2014/03/05(水) 00:55:18.71 ID:4U0n8+jjo


ばんっ


礼子「Pくん、いる?」


P「いますよ、ここに。どうしました?」

礼子「今度のライブに私を外すなんてズルいじゃない!」

P「でも、もうセーラームーンはやりましたからね。ネタがないですよ」

礼子「そこでね、私から提案があるんだけど」

P「ほほう。聞かせてください」

礼子「今、女子小中学生の間で『アイカツ!』ってのg」

P「ダメです」

29: ◆yfWmR9mD4k 2014/03/05(水) 00:56:44.89 ID:4U0n8+jjo
礼子「まだ、最後まで言ってないじゃない」

P「それは受け入れられません」

礼子「志乃やレナも呼ぶわよ」


P「ダメです!」

礼子「留美と早苗も」


P「ダメです!!」

礼子「菜々さんm」

P「絶対ダメです!!!」


奈緒(……珍しくPが強気だ。そんなに思い入れがあるのか) 

30: ◆yfWmR9mD4k 2014/03/05(水) 00:57:37.04 ID:4U0n8+jjo

奈緒「P、そこまで断らなくてもいいじゃん。やらせてあげたら?」

P「お前、想像してみろ」

奈緒「ん?」

P「今のメンバーで『♪叶えましょう~』なんて歌ってるんだぞ? 『お前らが魔性だよ!』と客からクレームが来るぞ」


奈緒(確かにキツイな……)

31: ◆yfWmR9mD4k 2014/03/05(水) 00:58:31.29 ID:4U0n8+jjo

礼子「わかったわよ……」

P「わかってくれましたか」

礼子「最後に美優を誘うわ」


P「考えておきます」


奈緒「それでいいのかよ!!」




おわり