1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 20:45:15.80 ID:8rugCt5P0.net
シトロン「がっつり食べたいですよね」

サトシ「丸焼きにして、シンプルに塩味がいいな」

シトロン「野生のポケモンを捕まえましょうか?」

サトシ「ん~、でもここら辺には虫ポケモンしかいないだろ?」

シトロン「そうですねぇ。では手持ちを殺しましょうか」

サトシ「仕方ないな」

シトロン「僕の手持ちはホルビー、ハリマロンの二匹です」

サトシ「俺はピカチュウ、ケロマツ、ヒノヤコマ、ルチャブルだ」

シトロン「ホルビーは不味そうですね。ハリマロンは毬栗ですし……」

サトシ「ケロマツは鶏肉みたいな味がするって聞いたことがあるぞ」

シトロン「貴重な水ポケモンをここで失うのはちょっと」

サトシ「ならヒノヤコマかルチャブルを食べよう」

引用元: サトシ「肉を食べたいなぁ~」シトロン「ですね~」 



6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 20:51:04.03 ID:8rugCt5P0.net
シトロン「ルチャブルは戦闘能力が高いですが……飛べないんですよね。鳥なのに」

シトロン「対してヒノヤコマは飛行能力が高く、今後役立つ場面が多いと思うんです」

サトシ「そうだな。レスラーみたいな肉質が食べごたえありそうだぜ」

シトロン「ええ。同じ鳥ポケモンなら、ヒノヤコマを残しましょう」

サトシ「そうと決まれば……こい! ルチャブル!」

ポワン

ルチャブル「ルッチャ!!!」

サトシ「よし、捌こう」

シトロン「まずはロープで足を縛り、木へ逆さにつるして30分くらい放置します」

サトシ「ルチャブル! 自分の足をロープで縛るんだ!」

ルチャブル「ルッチャ!!!」ギュッ

サトシ「木に登ってロープを枝に縛り付け、そのまま飛び降りろ!」

ルチャブル「ルッチャ!!!」ピョン

ブラーン

11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 20:57:14.12 ID:8rugCt5P0.net
~数十分後~

ルチャブル「……」

シトロン「弱ってきましたね。そろそろ首を刎ねましょうか」

サトシ「ああ」

シトロン「羽交い絞めにして、目隠しをしてあげましょう」

サトシ「そうだな。見えてると怖いもんな。安心しろルチャブル、楽にしてやる」

ルチャブル「ルチャ……」

サトシ「よーし……! あ、刃物はどうしよう」

シトロン「ふっふっふ、いいものがありますよ」

シトロン「今こそ! サイエンスが未来を切り開くとき! シトロニックギア! オン!」

サトシ「なんだその包丁?」

シトロン「これはですね。鳥ポケモンを絞めた経験が無い人でも簡単に首を刎ねることができる」

シトロン「名付けて、『首切り包丁』です! 昨日頑張って研ぎました」

サトシ「科学の力ってすげー!」

14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 21:03:13.12 ID:8rugCt5P0.net
サトシ「てい!」

ブシャッ

ルチャブル「」

ドサッ

サトシ「刎ねたぞ」

シトロン「はい。数分間血抜きをしましょう。その後、羽根を毟ります」

サトシ「羽根って簡単に抜けるのか?」

シトロン「熱湯に入れることで抜けやすくなるようですね」

サトシ「熱湯に?」

シトロン「ええ。毛穴が開きますから。今のうちに湯を沸かしておきましょうか」

サトシ「えーっと……あ、まいったな。火をつけようにもオイルが切れちゃってるよ」

シトロン「それは困りましたね。……そうだ、ヒノヤコマで代用したらどうでしょう」

サトシ「そうだな。頼む! ヒノヤコマ!」

ポワン

ヒノヤコマ「ヤッココー!」

16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 21:09:02.97 ID:8rugCt5P0.net
サトシ「ヒノヤコマ! ひのこ!」

ヒノヤコマ「ヤッコー!」

ボウッ

シトロン「おみごと! では、沸騰するまで待ちましょうか」

~数分後~

サトシ「沸騰してきたな」

シトロン「こちらも、良い具合に血が抜けたようですよ」

サトシ「どれぐらい熱湯につければいいんだ?」

シトロン「30秒ぐらいですかね」

サトシ「よーし、いくぞルチャブル」

ルチャブル「」

21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 21:15:10.84 ID:8rugCt5P0.net
チャプチャプ

サトシ「こんなもんかな」

シトロン「はい、だいぶ毟りやすくなったと思いますよ」

サトシ「ルチャブル、毛を抜くぞ?」

ルチャブル「」

サトシ「それっ」

モサッ

サトシ「おお。簡単に抜けたぜっ」

シトロン「はい。抜けきれなかった産毛などは火で焼くと無くなりますよ」

サトシ「よ~し、毛を全部抜いて丸焼きにするぞ!」

シトロン「楽しみです」

23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 21:21:32.66 ID:8rugCt5P0.net
サトシ「ガブッ、ングッ、ハムッ、ハフハフ、っくー! うまいぜ!」

シトロン「モグモグ、ええ! これは、ガツガツ、なかなか美味ですねェ!」

サトシ「いやー! うまかった!」

シトロン「ふぅー、さすがルチャブルと言ったところでしょうか」

サトシ「だけど……なんかちょっと物足りないなぁ」

シトロン「ですね……もう少し、鶏肉を食べたい気が……」

サトシ「……」チラッ

ヒノヤコマ「……ヤコ?」

シトロン「ヒノヤコマも……食べちゃいましょうか?」

サトシ「……ああ。鳥ポケモンの捌き方はもうばっちりだしな……」

シトロン「水炊きなんていいかもしれませんねぇ……」

ヒノヤコマ「……」

25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 21:27:34.01 ID:8rugCt5P0.net
サトシ「ハフッ、ハフッ! ハフッ! ング、うまい! プリッとしてるぜっ!」

シトロン「ルチャブルとはまた違って、ングング、なかなか脂身が、モグモグ」

サトシ「ふぅー! 美味しかったぁ!」

シトロン「ええ、さっぱりとしてて」

サトシ「……」

シトロン「……」

サトシ「鶏肉だけだとなぁ……」

シトロン「ええ。違うお肉が食べたくなってきますね……」

サトシ「……うーん」

シトロン「……」

サトシ「……ちょっとセレナたちのとこ行ってくる」

シトロン「はい」

28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 21:33:40.27 ID:8rugCt5P0.net
サトシ「なあセレナ」

セレナ「あら、サトシ。どこに行ってたの?」

サトシ「いや、シトロンとちょっとな……ところで、フォッコ借りていいか?」

セレナ「え? いいけど……」

サトシ「サンキュ―! 借りてくぜ!」

パシッ

セレナ「あ、ちょっとサトシー! もう、なんなのかしら」

ユリーカ「さあ」

ピカチュウ「ピーカ」

デデンネ「デデネー」

31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 21:39:55.28 ID:8rugCt5P0.net
シトロン「キツネポケモンは寄生虫が多く、食べられる箇所は少ないようですね」

サトシ「えー、そうなのか? 出てこい、フォッコ!」

ポワン

フォッコ「フォッコー! ……フォココ?」

サトシ「どこら辺なら食べられるのかなぁ。外見だけじゃさっぱりわからない」

シトロン「ふっふっふ、そこでまた僕の出番ですよ」

シトロン「サイエンスが未来を切り開くとき! シトロニックギア! オン!」

シトロン「ジャジャーン! この機械にフォッコを入れれば、食べられる箇所と破棄する箇所を自動で分けてくれます!」

サトシ「科学の力ってすげー!」

シトロン「名付けて! 『フォッコ解体マシーン』! さあフォッコ、ここから中へ入ってください」

フォッコ「コー! フォッココ!」

サトシ「我が儘言うなよ、フォッコ。さあ、入るんだ」

ドンッ

フォッコ「ッココー!!!」

ウィィィィィン ガガガガ ドドドドドドドド

34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 21:45:21.25 ID:8rugCt5P0.net
ポンッ

フォッコ「」

サトシ「あれ、これだけ?」

シトロン「仕方ありません。他の箇所は寄生虫や菌が繁殖していますから」

サトシ「うーん、まあそれだけ貴重な肉ってことだな。食べようぜっ」

シトロン「今度は焼肉のタレにからめましょう」

サトシ「いいな! それ!」

シトロン「鉄板に油を……」

ジュウゥゥゥゥゥゥゥ

サトシ「はは、あれだけ食べたのに、また腹が減ってきちゃったよ」

シトロン「人の食欲というものは無限大ですね」

39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 21:51:19.75 ID:8rugCt5P0.net
サトシ「ハムッ、ハフハフッ、ング、あー、肉って感じの味だぜっ」

シトロン「ええ! 胃にずっしりきますね!」

サトシ「ふぅー……でも……量が少なくて」

シトロン「はい……」

サトシ「あんな中途半端に食べたんじゃ、逆にお腹が空くというか……」

シトロン「焼石に水ですね」

サトシ「他にいないか?」

シトロン「ピカチュウやデデンネは菌がいますからちょっと……」

シトロン「ハリマロンは毬栗ですし、食べてばかりですから余分な脂身が多そうですね」

シトロン「となると、ホルビーとケロマツでしょうか。きっと美味しいですよ」

サトシ「じゃあ食べよう」

シトロン「……ですね!」

47: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 21:58:16.28 ID:8rugCt5P0.net
サトシ「出てこいケロマツ!」

シトロン「出番です! ホルビー!」

ポワン ポワン

ケロマツ「ケッロー!」

ホルビー「ホッビ!」

サトシ「ケロマツ! ホルビーにみずのはどう!」

シトロン「ホルビーはケロマツにマッドショットです!」

サトシ「ふたりとも、相撃ちを狙うんだ!」

ケロマツ「ケロー!」

ホルビ「ホビッ!」

ドガーン

51: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 22:04:35.25 ID:8rugCt5P0.net
ケロマツ「」

ホルビー「」

サトシ「ホルビーうまいなぁ! 独特な味だけど臭みがない!」

シトロン「ケロマツも、鶏肉みたいで美味しいですよ! 歯ごたえがあります!」

サトシ「はは、さすがに腹いっぱい。もう食べられないぜ」

シトロン「ですねー」

セレナ「サトシ~、シトロ~ン。ご飯の準備ができたんだけどー」

ピカチュウ「ピカピー」

ユリーカ「あたしもつくるの手伝ったんだよー!」

サトシ「お! もう晩飯の時間か! なんだかまた腹が減ってきたな」

シトロン「はは、僕もです。いま行きまーす!」

53: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 22:11:07.40 ID:8rugCt5P0.net
セレナ「さあ召し上がれ! 特製パスタとスープよ!」

サトシ「……」

シトロン「……」

セレナ「なに固まってるの? ふたりとも、食べてよ!」

サトシ「……ああ」

シトロン「……いただきます」

モグモグ パクパク

セレナ「ねえ、美味しい? 美味しいでしょー」

サトシ「……」

シトロン「……」

57: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 22:18:15.64 ID:8rugCt5P0.net
ハリマロン「リマー!」

デデンネ「デデネー!」

セレナ「はいはい、みんなには木の実とマカロンを……あれ? フォッコたちは?」

ユリーカ「サトシたちと一緒にいたんじゃないの?」

ガタンッ

サトシ「……」

セレナ「ど、どうしたの? サトシ……?」

サトシ「……た……ねぇ……」

セレナ「え?」

サトシ「食った気がしねえ!!!!!!!!!!!!」

ユリーカ「わっ! びっくりしたぁ」

64: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 22:26:06.85 ID:8rugCt5P0.net
サトシ「何なんだよ! 小麦粉を練ったモノなんていくら食っても満足できないだろ!!!」

セレナ「ひ、ひどい……! 一生懸命つくったのに……!」

サトシ「野菜なんていらない!!! 俺たちは肉が食べたいんだ!!!」

シトロン「そうですよ! 植物性食品なんて食べないほうがマシです!!!」

ユリーカ「お、お兄ちゃん……」

サトシ「また肉が食べたい……フォッコでいい! なあ、もう一匹フォッコ持ってないのか!?」

ガシッ

セレナ「きゃっ、ちょっと、何言ってるの? フォッコは一匹しか……」

セレナ「……ま、待って。『また肉が食べたい』って……まさかサトシ……!」

サトシ「ああ、食ったぜ。美味しかったよ、フォッコ。なあ、シトロン」

シトロン「とても美味しかったですよ。香ばしくて、柔らかくてね」

セレナ「そんな……! フォ、フォッコを食べちゃうだなんて……!」

ユリーカ「ほ、他のみんなは!?」

サトシ「ケロマツもヒノヤコマもルチャブルもホルビーも、みんな食べたぜっ!」

シトロン「肉の美味しさを知ってしまったら……もうこんな粉の塊なんて食べられません!!!」

71: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 22:31:38.94 ID:8rugCt5P0.net
セレナ「みんな、旅の仲間でしょ!? パートナーでしょ!?」

サトシ「美味しいポケモン肉を食べたことがないからそんなことが言えるんだ!」

ユリーカ「サイテー! お兄ちゃんもサトシも、見損なったんだから!」

シトロン「理解してもうらためには、ふたりにも肉を食べてもらう必要がありますね……」

サトシ「ああ、シトロン。フォッコ解体マシーン出せよ。ピカチュウとデデンネを放り込もう」

ピカチュウ「ピカッ!?」

セレナ「やめて! 私は絶対食べないから! ねえ、ふたりともおかしいわよ!?」

セレナ「サトシとピカチュウは親友なんでしょ!? 食べちゃうなんて、有り得ない!!!」

サトシ「肉になっちまえば親友もくそもないんだよ。舌の上に乗せて美味いと感じれば、それはもう食べ物だ」

ユリーカ「目を覚まして! お兄ちゃん!」

シトロン「フォッコ解体マシーン、起動」

78: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 22:38:41.93 ID:8rugCt5P0.net
サトシ「さあピカチュウ。こっちへこい」

ピカチュウ「ピカ……! ピカ……!」フルフル

サトシ「さあ!」

ピカチュウ「ピカー!」

ダッ

サトシ「こら! 逃げるなピカチュウ!!!」

ギュイイイイイン ガシッ

ピカチュウ「ピカッ!?」

セレナ「なに!?」

シトロン「あれは……ロボットアーム?」

ユリーカ「ピカチュウが捕まっちゃった!」

「「ハーッハッハー!」」

サトシ「誰だ! こんなことをするのは!」

ムサシ「『誰だ! こんなことをするのは!』と聞かれたら」

コジロウ「答えてあげるが世の情け」

80: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 22:45:04.19 ID:8rugCt5P0.net
サトシ「ロケット団か! ピカチュウを返せ!」

コジロウ「やなこったーい!」

ムサシ「返せと言われて返すわけないでしょー!」

ピカチュウ「ピカ……ピカチュー」

ニャース「ニャ? おみゃーは何言ってるのニャ」

ムサシ「なに、どうしたのよ」

ニャース「ピカチュウが言うには『この際お前たちと一緒にいたほうが良い』だそうニャ」

コジロウ「お、おいおい。いつもと様子が違うじゃないか。何かあったのか?」

ムサシ「あんた、ジャリボーイのとこへ帰りたくないの?」

ピカチュウ「ピカー、ピッカチュウ。ピー」

ニャース「『狂人のもとで生きていく自信は無い。悪に染まることで生き延びることができるなら、それも良いだろう』」

ニャース「と言っているニャ」

ムサシ「なにそれ。意味わかんないんだけど」

84: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 22:51:56.90 ID:8rugCt5P0.net
サトシ「くっそー! ロケット団めぇ! いっけぇ! ケロマツ! 君に決めた!」

コロン

サトシ「あれ、出てこない……」

セレナ「食べちゃったんでしょ!? 出るわけないじゃない!」

サトシ「いっけね、そうだった!」

シトロン「こちらの手持ちはハリマロンとデデンネだけです! ハリマロン! 頼みます!」

ハリマロン「リマ!!!」

ムサシ「事情はよくわかんないけど、ピカチュウは私たちと一緒に行くって言ってんだから邪魔すんじゃないわよ!」

ムサシ「いきなさい! バケッチャ!」

バケッチャ「バケチャー!」

コジロウ「いけ! マイーカ!」

マイーカ「マーイッカー!」

サトシ「……イカか……」

89: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 22:58:18.69 ID:8rugCt5P0.net
サトシ「シトロン」

シトロン「ええ、わかってます。ハリマロン! マイーカにミサイルばり!」

ハリマロン「リーマッ!!!」

ドドドドッ

マイーカ「マイッカー……!」

コジロウ「くそっ、マイーカ! 戻れ!」

サトシ「させるかよ! こいつ! こっちにこい!」

シトロン「力づくで押さえつけるんです! ハリマロンも手伝って!」

ハリマロン「リ、リマ?」

ガシッ

コジロウ「あぁ! おいジャリボーイ! なにするんだ! どけ!」

シトロン「ガードです! マイーカがモンスターボールへ戻らないように、ガードするんです!」

サトシ「まかせろ!」

93: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 23:04:19.47 ID:8rugCt5P0.net
ムサシ「他人のポケモンを盗むのは泥棒のすることじゃないの!?」

ニャース「つまりニャーたちのことニャ」

ピカチュウ「ピカ、ピカチュー……」

ニャース「えっ? 『あいつ、食われるぞ……』だって?」

セレナ「ちょ、ちょっと! ロケット団のポケモンをどうするつもり!?」

サトシ「ふたりとも、今からうまいもん食わせてやるからな……!」

ユリーカ「ま、まさか……!」

シトロン「ええ、そのまさかですよ!」

96: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 23:10:23.58 ID:8rugCt5P0.net
ムサシ「あいつら何する気? バケッチャ!」

ピカチュウ「ピカー! ピー! ピーカチュー!!!」

ムサシ「な、何よ」

ニャース「『今はやめたほうがいい』って言ってるのニャ」

ニャース「今バケッチャをけしかけたらやつらに捕まるかもしれないのニャ」

ピカチュウ「ピーカピー」

ニャース「『様子を見た方がいい』らしいニャ」

コジロウ「俺のマイーカをどうする気だ! おい!」

サトシ「なあロケット団。他人のポケモンを捕まえるのは駄目だって言うけど……」

サトシ「他人のポケモンを食べたらダメだなんて話、聞いたことないだろ?」

ムサシ「は、はあ?」

コジロウ「な、何言ってんだ、あいつら。食べたらって……」

104: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 23:16:03.37 ID:8rugCt5P0.net
サトシ「刺身にするか」

シトロン「いいですね。まずは棒で強くたたいて気絶させましょう」

サトシ「おう」

ガンガンガン

マイーカ「っ……」

コジロウ「マイーカぁあぁぁぁぁあっぁああぁぁ!!!!!!!!!」

シトロン「そしたら、背の甲にそって切っていきます」

ツー

サトシ「器用だな」

シトロン「こうすればワタを傷つける心配が無いんですよ。足を引っ張れば、綺麗に抜けます」

キュポン

マイーカ「」

コジロウ「うわあああああああああああああああああ」

110: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 23:22:19.49 ID:8rugCt5P0.net
ムサシ「あいつら……とんでもない鬼畜だわ……!」

ニャース「見るに耐えないニャ……!」

コジロウ「うぅ……」クラッ

ドサッ

ムサシ「ちょ、ちょっとコジロウ! しっかりしなさいよ!」

ニャース「無理ないのニャ。コジロウはニャーたちの中でも飛びぬけて繊細なんだニャ」


シトロン「耳と一緒に上へ引っ張り、皮を剥けば……!」

ツルン

シトロン「はい。あとは食べやすい大きさに切るだけです」

サトシ「わさび醤油を用意しておいたぜ!」

123: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 23:28:35.91 ID:8rugCt5P0.net
サトシ「チュルン。んー、さっぱり!」

シトロン「新鮮で色もいいですねー!」

サトシ「セレナたちも食べろよ!」

セレナ「嫌よ! 嫌! 絶対にいやぁ!」

サトシ「我が儘言わずにさあ! 食べるんだ!」

グググググ

セレナ「あ、いや……! …あぁ!」

サトシ「ほら! 噛め! 飲み込めぇ!」

セレナ「んぐ……うぅ……ごっくん」

サトシ「……」

セレナ「……美味しい。あれ? 美味しいっ」

サトシ「だろ?」

142: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 23:38:14.51 ID:8rugCt5P0.net
セレナ「へぇー! ポケモンって美味しいのねー!」

サトシ「やっと分かってくれたか!」

ユリーカ「お兄ちゃん! もっとマイーカ食べたい!」

シトロン「やれやれ、ユリーカは食いしん坊ですね」

サトシ「ハッハッハ」

セレナ「フフフ」

ユリーカ「アハハ」


ムサシ「きょ、今日はもう帰った方がよさそうね……バケッチャ、戻りなさい」

ニャース「ピカチュウ、おみゃーもあっちに戻るニャ」

ピカチュウ「ピカ! ピカー!」

ニャース「無理ニャ。おみゃーを連れていったらニャーたちまで追われて食われることになるのニャ」

ニャース「おみゃーの存在はニャーたちの手に余るニャ。ほら、気球から降りるのニャ」

ガンッ 

ピカチュウ「ピー!!!」

150: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 23:45:32.97 ID:8rugCt5P0.net
ドサッ

ピカチュウ「ピー……」

サトシ「ピカチュウ! よかった、帰ってきたんだな!」

ピカチュウ「ピカー! チャー!」ジタバタ

サトシ「安心しろってピカチュウ。お前を食うなんてことしないよ」

ピカチュウ「ピカ……?」

サトシ「さっきはセレナたちを説得するために必死だったけどさ。もう分かってくれたんだ」

サトシ「それにお前は体内が菌だらけでばっちぃからな。絶対に食べないから安心してくれ」

ピカチュウ「……ピカ」

サトシ「おまえにも、美味しいポケモンの肉を食わせてやるからな!」

159: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 23:51:31.79 ID:8rugCt5P0.net
~数日後~

サトシ「ついに来たな! シャラシティ!」

セレナ「コルニとの再戦ね!」

シトロン「頑張ってください! 精一杯サポートしますよ!」

ユリーカ「あたしも応援する!」

サトシ「ああ、ありがとう! ルカリオが美味しいといいなぁ!」

シトロン「メガシンカするポケモンは初めて食べますから、期待大です!」

グー

セレナ「あっ/// やだ私ったら、お腹が鳴っちゃた……恥ずかしい……///」

サトシ「ははは、無理ないさ。さあ、ジムへ行こう」

165: ◆CKNxQ07wzwkw 2014/08/10(日) 23:57:48.86 ID:8rugCt5P0.net
コルニ「サトシとのバトル、ずっと楽しみにしてたんだ!」

サトシ「ああ俺もだぜ!」

審判「それでは、ジムリーダー・コルニ、チャレンジャー・サトシ、バトル開始!」

テッテッテテテッテー♪

サトシ「ピカチュウ! 君にきめた!」

コルニ「へぇー、さっそくピカチュウか~。それならこっちも、ルカリオ!」

ルカリオ「ガウッ!」

サトシ「やっぱりルカリオか、へへ」

コルニ「熱いバトルになりそう!」

サトシ「じゃあこっちからいくぜ! ピカチュウ! 審判員に10万ボルト!」

コルニ「ルカリオ、避けて……えっ?」

ルカリオ「?」

ピカチュウ「ピ~カ~チュー!!!」

ビリリリリリ

審判「ぐああ!」

172: ◆CKNxQ07wzwkw 2014/08/11(月) 00:04:01.61 ID:YbNBz9oW0.net
コルニ「え? な、なんで? ちょ、サトシ!」

サトシ「ピカチュウ! コルニにエレキボール!」

ピカチュウ「チュピカー! チュー!」

バシュン

コルニ「えっ」

ルカリオ「ガウッ!」

バチィ

ルカリオ「ウ……グゥ……」ガクッ

コルニ「ルカリオ!!! わ、わたしを庇って……!」

サトシ「よーしみんな! かかれ! タックルだ!」

シトロン「はい!」

セレナ「いこう! ユリーカ!」

ユリーカ「突撃~!」

ドカッ

ルカリオ「ガァ!!!」

176: ◆CKNxQ07wzwkw 2014/08/11(月) 00:10:23.68 ID:YbNBz9oW0.net
コルニ「ちょ、ちょっと! 何してんの!? なんでサトシたちがバトルに参加してるの!?」

サトシ「そっち抑えろ!」

シトロン「はい!」

ルカリオ「……ガウゥ」

コルニ「反則! 反則でしょ!? 審判さん! 止めて! 止めてよ!」

審判「……ぁ……ぅぅ」

サトシ「無駄だぜコルニ。審判はピカチュウの電撃で麻痺してるからな」

コルニ「ひどい……ひどいよサトシ! 正々堂々、バトルするんじゃなかったの!?」

サトシ「これが俺たちのバトルだ……! 食うか食われるか、そういう世界なんだよコルニ!」

コルニ「意味わかんない!!! ルカリオ! メガシンカだよ! サトシたちを蹴散らして!」

ルカリオ「……」

コルニ「ル、ルカリオ……? どうしちゃったの!?」

シトロン「シトロニックギア! オン! 筋弛緩剤と麻酔薬を打たせてもらいましたよ……!」

サトシ「へへ、科学の力ってすげー! セレナ! この包丁で捌くんだ!」

セレナ「うん!」

179: ◆CKNxQ07wzwkw 2014/08/11(月) 00:15:03.16 ID:YbNBz9oW0.net
サクッ

セレナ「あ、ここのお肉、きっと美味しいわよ~。ほら~」

ブチッ

ユリーカ「えへへ、涎が出てきちゃった」

コルニ「いやあああああああああああ!!!!! やめてえええええええええ!!!!!!」

サトシ「それは無理だ、コルニ。俺たちを止めたいなら力ずくでこい」

コルニ「……! ゴ、ゴーリキーを……あれ、な、無い……どうして!?」

シトロン「探し物はこれですか? シトロニックギア、オン……」

コルニ「それは……私のモンスターボール!?」

シトロン「モンスターボールスティール装置で盗んでおきました」

ユリーカ「相変わらずそのままのネーミング」

シトロン「アハハ……」

コルニ「そ、そんな……!」

サトシ「どうする? コルニ、このままだとルカリオは俺たちの胃袋へ収まるぞ?」

コルニ「……!」

183: ◆CKNxQ07wzwkw 2014/08/11(月) 00:21:25.81 ID:YbNBz9oW0.net
サトシ「作業を続けよう」

セレナ「うん」

グチャ ブチッ

ルカリオ「」

コルニ「ルカリオー!!!!!! このぉ! ルカリオをはなせぇ!!!!!」

ダッ

サトシ「ピカチュウ、アイアンテール」

ピカチュウ「ピッカ」

バシッ

コルニ「あぐっ」

ズササッ

サトシ「肉質がいいな。やっぱ格闘タイプだからか」

シトロン「でしょうね」

コルニ「ううぅ……! やめて……! やめ……!」

187: ◆CKNxQ07wzwkw 2014/08/11(月) 00:27:46.46 ID:YbNBz9oW0.net
シトロン「この部位はいりませんね。先に取り出しちゃいましょう」

グチャ ビチャ

セレナ「後で皮を剥くから足に切り込みを入れといて……っと」

ザクザク

コルニ「ひぃ……! あ、ああ、あぁ……! そ、そうだ……ジュ、ジュンサーさん……!」

ピピピ

サトシ「っ! ピカチュウ! 携帯電話を取り上げるんだ!」

コルニ「ジュンサーさん! 助けて! 助けてぇ!」

ピカチュウ「チュピカチュ!」

ズカッ

コルニ「ああっ!」

サトシ「遅かったか……。みんな、ジュンサーを呼ばれたぞ!」

シトロン「まずいですね。ずらかりましょう」

194: ◆CKNxQ07wzwkw 2014/08/11(月) 00:33:23.61 ID:YbNBz9oW0.net
シトロン「このビニール袋に肉を入れて持ち帰りましょう」

セレナ「うん、まかせて」

ユリーカ「デデンネ、逃げよう!」

デデンネ「デデネー」

コルニ「…………」

サトシ「コルニ」

コルニ「ひっ」ビクッ

サトシ「ルカリオ、食べさせてもらうよ」

コルニ「や……ぃやぁ……お願い、やめてぇ……」

サトシ「ごめんな。俺たち、こうして日々を生きてるんだ」

サトシ「もうあの時の俺たちとは違うんだよ」

コルニ「そん……そんな……うぅ……」

199: ◆CKNxQ07wzwkw 2014/08/11(月) 00:41:03.35 ID:YbNBz9oW0.net
サトシ「っと……バッジは貰ってくな」

ヒョイッ

コルニ「あっ……だめ……!」

サトシ「だって、コルニはルカリオが肉になるのを止められなかっただろ?」

サトシ「つまり、俺たちの勝ちじゃないか」

コルニ「……」

サトシ「これがファイトバッジか……ファイトバッジ、ゲットだぜ!!!」

ピカチュウ「ピッピカチュウ!!!」

コルニ「か、返して……返してよぉ……!」

サトシ「じゃあな、コルニ。新しいルカリオ、見つかるといいな」

シトロン「それでは」

セレナ「元気出してね」

ユリーカ「ばいばーい!」

コルニ「あぁ……待って……ルカリオ……うわぁぁぁぁぁん」

202: ◆CKNxQ07wzwkw 2014/08/11(月) 00:45:19.54 ID:YbNBz9oW0.net
~数時間後~

ジュンサー「災難だったわね……。最近噂のポケモン殺しに襲われるなんて」

コルニ「ポケモン殺し……?」

ジュンサー「ええ。他人のポケモンを襲い、食べているらしいわ」

コルニ「……うっ、ううっ……っぐ、おえぇ」

ジュンサー「あ、大丈夫!?」

コルニ「ルカリオぉ……ルカリオぉ! うぇぇぇぇぇぇん!」

ジュンサー「…………」

208: ◆CKNxQ07wzwkw 2014/08/11(月) 00:51:29.03 ID:YbNBz9oW0.net
サトシ「うまいなぁ!」

セレナ「ほんと、絶品!」

ユリーカ「可愛いうえにおいし~!」

シトロン「波導の力を感じますね!」

サトシ「よーし、この勢いでカロスリーグを制覇してやるぜ!」

ピカチュウ「ピッピカチュウ!」

サトシ「おっと、ちゃんとルカリオに感謝しないとな」

「「「「 ごちそうさまでした! 」」」」

「「「「 あははははははははは 」」」」


ナレーション「ポケモンを食べることに喜びを感じるようになったサトシたち」

ナレーション「カロスリーグを目指すサトシたちの旅が続く限り、猟奇的ポケモン殺しは続く」

ナレーション「続くったら、続く」

~完~