1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/04(水) 20:43:57 ID:6o26n6jY
~エンジェル珈琲~
マスター「天真くん、お疲れ様。もうあがってもいいよ」
ガヴリール「うっす。お疲れっす」
マスター「うっ、うぅ……」ズキッ、ズキズキ
ガヴリール「マスター? どうしやした?」
マスター「あっ、いや実は最近、頭痛が良くあってねぇ…」ズキズキ
ガヴリール「ただの頭痛か、風邪じゃないすか?」
マスター「ただの頭痛かな? 咳や喉の痛みがないから風邪ではないと思うしね。」
マスター「天真くん、お疲れ様。もうあがってもいいよ」
ガヴリール「うっす。お疲れっす」
マスター「うっ、うぅ……」ズキッ、ズキズキ
ガヴリール「マスター? どうしやした?」
マスター「あっ、いや実は最近、頭痛が良くあってねぇ…」ズキズキ
ガヴリール「ただの頭痛か、風邪じゃないすか?」
マスター「ただの頭痛かな? 咳や喉の痛みがないから風邪ではないと思うしね。」
2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/04(水) 20:48:33 ID:6o26n6jY
マスター「まぁ、でも一応、頭痛薬あるから平気だよ。」
ガヴリール「そうすか? じゃあ、お大事に。」
マスター「ありがとう、天真くん!」
ガヴリール「んじゃあ、お疲れっす!」
ガチャン
ガヴリール「ふぅ。無駄話し過ぎたなぁ…。早くしないとイベントが始まるぞ!!」スタスタ
ガヴリール「そうすか? じゃあ、お大事に。」
マスター「ありがとう、天真くん!」
ガヴリール「んじゃあ、お疲れっす!」
ガチャン
ガヴリール「ふぅ。無駄話し過ぎたなぁ…。早くしないとイベントが始まるぞ!!」スタスタ
3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/04(水) 20:52:52 ID:6o26n6jY
ガヴリール「あっ、忘れ物…」クルッ、スタスタ
ガチャン
ガヴリール「すんませーん。忘れ物したんd……えっ?」
マスター「」
ガヴリール「マスター?」スタスタ
ガヴリール「マスター? こんなとこで寝て大丈夫すか??」ユサユサ
マスター「」シーーン
ガヴリール「えっ?!」
ガチャン
ガヴリール「すんませーん。忘れ物したんd……えっ?」
マスター「」
ガヴリール「マスター?」スタスタ
ガヴリール「マスター? こんなとこで寝て大丈夫すか??」ユサユサ
マスター「」シーーン
ガヴリール「えっ?!」
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/04(水) 21:02:08 ID:6o26n6jY
~翌日~
ヴィーネ「えぇーっ、マスターさんが入院っ!!?」
ガヴリール「あぁ。なんかただ事じゃない気がして、一応救急車ってヤツを呼んだんだよ」
サターニャ「一応、聞いてあげるわ。それからどうしたのよ?」
ガヴリール「しばらくして救急車来たから、その場は任せて、さっさと帰ろうとしたよ……ネトゲのイベントに間に合わなくなるし。」
ヴィーネ「アンタ、マスターさんがただ事じゃないって時によくネトゲの方になんか優先できたわねぇっ!?」
ガヴリール「当たり前だろ? ネトゲの私にとっての死活問題だしな!」
ラフィエル「ガヴちゃんらしいですね」クスクス
ヴィーネ「えぇーっ、マスターさんが入院っ!!?」
ガヴリール「あぁ。なんかただ事じゃない気がして、一応救急車ってヤツを呼んだんだよ」
サターニャ「一応、聞いてあげるわ。それからどうしたのよ?」
ガヴリール「しばらくして救急車来たから、その場は任せて、さっさと帰ろうとしたよ……ネトゲのイベントに間に合わなくなるし。」
ヴィーネ「アンタ、マスターさんがただ事じゃないって時によくネトゲの方になんか優先できたわねぇっ!?」
ガヴリール「当たり前だろ? ネトゲの私にとっての死活問題だしな!」
ラフィエル「ガヴちゃんらしいですね」クスクス
5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/04(水) 21:10:07 ID:6o26n6jY
サターニャ「で、アンタはそのままネトゲの為に帰ったのかしら?」
ガヴリール「いや、その場に私以外いなかったから、状況を聞く為とマスターの診断結果を話したいって事で付き添いをお願いされた…」
ヴィーネ「当然、行ったわよね?」
ガヴリール「あぁ。どうしてもその場を離れられるような雰囲気じゃなかったから、渋々な……まったく」
ラフィエル「ガヴちゃんは優しいですね♪ マスターさんの為に付き添うとは!」ニコリ
ガヴリール「話聞いてたか? 帰られるような雰囲気じゃ無くなり、頼まれたから渋々な、渋々!!!」キッ
サターニャ「渋々をやけに強調し、顔が強張ってるわよ?」
ガヴリール「当たり前だ! おかげでネトゲのイベントがああぁぁーーっ!!!」
ヴィーネ「もういいわよ、そこは!?」
ガヴリール「いや、その場に私以外いなかったから、状況を聞く為とマスターの診断結果を話したいって事で付き添いをお願いされた…」
ヴィーネ「当然、行ったわよね?」
ガヴリール「あぁ。どうしてもその場を離れられるような雰囲気じゃなかったから、渋々な……まったく」
ラフィエル「ガヴちゃんは優しいですね♪ マスターさんの為に付き添うとは!」ニコリ
ガヴリール「話聞いてたか? 帰られるような雰囲気じゃ無くなり、頼まれたから渋々な、渋々!!!」キッ
サターニャ「渋々をやけに強調し、顔が強張ってるわよ?」
ガヴリール「当たり前だ! おかげでネトゲのイベントがああぁぁーーっ!!!」
ヴィーネ「もういいわよ、そこは!?」
6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/04(水) 21:19:23 ID:6o26n6jY
ヴィーネ「それより、マスターさんの事よ? 大丈夫だったの!?」
ガヴリール「病院に着いてすぐに検査して、その後…緊急手術ってヤツをしたいみたいでさぁ…」
ヴィーネ「ええぇぇーーっ、緊急手術ですって!!?」
サターニャ「?」
ガヴリール「おい、なんでそんなに驚くんだ?」
ラフィエル「あのですね、ガヴちゃん……下界では、命に関わるような病状や怪我が有った場合に大至急行う手術の事を、緊急手術と言うらしいんですよ!」
ラフィエル「ですので、緊急手術と聞かされたら、よっほど命に関わる事だと思って下さいね!」
サターニャ「アンタ、やけに詳しいわね?」
ラフィエル「下界に来る前に、色々と下界の言葉や意味を勉強してましたので」ニコニコ
ガヴリール「病院に着いてすぐに検査して、その後…緊急手術ってヤツをしたいみたいでさぁ…」
ヴィーネ「ええぇぇーーっ、緊急手術ですって!!?」
サターニャ「?」
ガヴリール「おい、なんでそんなに驚くんだ?」
ラフィエル「あのですね、ガヴちゃん……下界では、命に関わるような病状や怪我が有った場合に大至急行う手術の事を、緊急手術と言うらしいんですよ!」
ラフィエル「ですので、緊急手術と聞かされたら、よっほど命に関わる事だと思って下さいね!」
サターニャ「アンタ、やけに詳しいわね?」
ラフィエル「下界に来る前に、色々と下界の言葉や意味を勉強してましたので」ニコニコ
7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/04(水) 21:28:13 ID:6o26n6jY
ヴィーネ「それで、マスターさんはどういう病気だったのよ? 検査の結果?」
ガヴリール「あぁ。私も話を聞いたけど、良く分からないし。それで、検査の結果のコピーを貰ったよ! ほら、これだ?」スッ
ヴィーネ「どれどれ……く、くも膜下出血っ!!!???」ビクッ
ラフィエル「あらまぁ、それはそれは……」
サターニャ「? なによ、その…くもなんとかかんとかってのは??」
ガヴリール「あぁ。私も話を聞いたけど、良く分からないし。それで、検査の結果のコピーを貰ったよ! ほら、これだ?」スッ
ヴィーネ「どれどれ……く、くも膜下出血っ!!!???」ビクッ
ラフィエル「あらまぁ、それはそれは……」
サターニャ「? なによ、その…くもなんとかかんとかってのは??」
8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/04(水) 21:35:18 ID:6o26n6jY
ラフィエル「サターニャさん、くも膜下出血ですよ」
サターニャ「だから、そのくもっていうのは一体、なんなのよ?」
ラフィエル「くも膜下出血というのは、頭の中にあります、脳を覆う3層の髄膜のうち2層目のクモ膜と3層目の軟膜の間の空間「クモ膜下腔」に出血が生じ、脳脊髄液中に血液が混入した状態の事を指します!」
ラフィエル「いわば、人間の間で発症するとされる、頭の病気です。しかも、この病気は一番死亡率の高いもので、くも膜下出血のせいで命を落とした人間はたくさんいるそうですよ!」
サターニャ「何よそれっ!? 悪魔以上に悪いわねっ、その病気は!!?」
サターニャ「だから、そのくもっていうのは一体、なんなのよ?」
ラフィエル「くも膜下出血というのは、頭の中にあります、脳を覆う3層の髄膜のうち2層目のクモ膜と3層目の軟膜の間の空間「クモ膜下腔」に出血が生じ、脳脊髄液中に血液が混入した状態の事を指します!」
ラフィエル「いわば、人間の間で発症するとされる、頭の病気です。しかも、この病気は一番死亡率の高いもので、くも膜下出血のせいで命を落とした人間はたくさんいるそうですよ!」
サターニャ「何よそれっ!? 悪魔以上に悪いわねっ、その病気は!!?」
9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/04(水) 21:41:11 ID:6o26n6jY
ヴィーネ「ラフィ、よくその事も知っていたわね?」
ラフィエル「これも勉強の賜物ですよ、ヴィーネさん。」
ヴィーネ「そ、そうね。で、ガヴ…マスターさんの手術? 今はどうなってるの?」
ガヴリール「成功したよ。ただ、意識が戻らないようで、まだ眠ったままらしい。」
ヴィーネ「そう…。手術は成功して嬉しいけど。今は意識が戻る事を祈るしかないわね…」
ラフィエル「これも勉強の賜物ですよ、ヴィーネさん。」
ヴィーネ「そ、そうね。で、ガヴ…マスターさんの手術? 今はどうなってるの?」
ガヴリール「成功したよ。ただ、意識が戻らないようで、まだ眠ったままらしい。」
ヴィーネ「そう…。手術は成功して嬉しいけど。今は意識が戻る事を祈るしかないわね…」
10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/05(木) 01:26:22 ID:1AgpajBU
サターニャ「あら、ヴィネット…アンタ、
11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/05(木) 01:56:02 ID:1AgpajBU
ガヴリール「そういえばヴィーネはさっきからマスターの心配ばかりしてるけど、どうしてなんだ? マスターとの接点なんて、そんなにないはずだろ??」
ヴィーネ「あぁ。それはね、美味しいコーヒーをマスターさんからいつもご馳走になってるし、それに私が困った時には相談にも乗ってもらったことがあるのよ。」
ヴィーネ「だから、マスターさんにはいつまでも元気に居て、頑張ってもらいたいと思ってね…それで」
サターニャ「ヴィネット、アンタ…下等生物の心配をするなんて、優し過ぎないかしら?」
ヴィーネ「別に。私からしたら普通だけど!」
サターニャ「ヴィネットの思考からしたら普通かもしれないけど、私の思考だったr」
ラフィエル「まぁまぁ、サターニャさん。その、優しさがヴィーネさんらしいではありませんか」ニコリ
ガヴリール「そうだな…。流石は天使だな!」
ヴィーネ「天使じゃなくて悪魔よ、私は!!?」
ヴィーネ「あぁ。それはね、美味しいコーヒーをマスターさんからいつもご馳走になってるし、それに私が困った時には相談にも乗ってもらったことがあるのよ。」
ヴィーネ「だから、マスターさんにはいつまでも元気に居て、頑張ってもらいたいと思ってね…それで」
サターニャ「ヴィネット、アンタ…下等生物の心配をするなんて、優し過ぎないかしら?」
ヴィーネ「別に。私からしたら普通だけど!」
サターニャ「ヴィネットの思考からしたら普通かもしれないけど、私の思考だったr」
ラフィエル「まぁまぁ、サターニャさん。その、優しさがヴィーネさんらしいではありませんか」ニコリ
ガヴリール「そうだな…。流石は天使だな!」
ヴィーネ「天使じゃなくて悪魔よ、私は!!?」
12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/05(木) 01:59:58 ID:1AgpajBU
※注意
『サターニャ「あら、ヴィネット…アンタ、』は、間違えて投稿したものですので、無視して下さい!!
『サターニャ「あら、ヴィネット…アンタ、』は、間違えて投稿したものですので、無視して下さい!!
13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/05(木) 02:10:07 ID:1AgpajBU
~更に翌日~
ガヴリール「なにっ、マスターの意識が戻った!!?」
~病院~
ガヴリール「マスター、助かって良かったすね」
マスター「天真くん、君のお蔭だってね…。ついさっき、君の友達の月乃瀬君や白羽君って事がここに来てね…話は全て聞いたよ」
ガヴリール「えぇっ、ヴィーネとラフィエルが!?」
マスター「うん。話を聞いた通りなら、天真くんは私にとっての恩人だね」
ガヴリール「いや。別にそこまで大した事h」
マスター「いやいや。君が早めに意識の無い私を発見してくれたお蔭で、私は助かった…そこは事実さ!」
マスター「ありがとう、天真くん♪」ニコニコ
ガヴリール「……///」プイッ
ガヴリール「なにっ、マスターの意識が戻った!!?」
~病院~
ガヴリール「マスター、助かって良かったすね」
マスター「天真くん、君のお蔭だってね…。ついさっき、君の友達の月乃瀬君や白羽君って事がここに来てね…話は全て聞いたよ」
ガヴリール「えぇっ、ヴィーネとラフィエルが!?」
マスター「うん。話を聞いた通りなら、天真くんは私にとっての恩人だね」
ガヴリール「いや。別にそこまで大した事h」
マスター「いやいや。君が早めに意識の無い私を発見してくれたお蔭で、私は助かった…そこは事実さ!」
マスター「ありがとう、天真くん♪」ニコニコ
ガヴリール「……///」プイッ
14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/05(木) 02:24:32 ID:1AgpajBU
マスター「そうそう。天真くん、ちょっといいかな?」
ガヴリール「はい?」
マスター「助かって良かったけど、しばらく入院が必要になるようでねぇ……」
マスター「で、私はエンジェル珈琲の店主とマンションのオーナーの両方を兼ねているが、マンションのオーナーはひとまず知り合いに任せるとして、肝心のエンジェル珈琲の店主だけど?」
ガヴリール「もしや、私が店主をやれって事すか?!」
マスター「いやいや、違うよ、天真くん!!? 大体、君はまだ学生だし、任せるのもどうかと思うしね!」
ガヴリール「そうっすよね!!」
ガヴリール「はい?」
マスター「助かって良かったけど、しばらく入院が必要になるようでねぇ……」
マスター「で、私はエンジェル珈琲の店主とマンションのオーナーの両方を兼ねているが、マンションのオーナーはひとまず知り合いに任せるとして、肝心のエンジェル珈琲の店主だけど?」
ガヴリール「もしや、私が店主をやれって事すか?!」
マスター「いやいや、違うよ、天真くん!!? 大体、君はまだ学生だし、任せるのもどうかと思うしね!」
ガヴリール「そうっすよね!!」
16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/05(木) 15:16:31 ID:iqFVWtWU
マスター「じゃなくて私が言おうとしたのは、店主を店長代理に任せる、という事だよ」
ガヴリール「へっ、店長代理ってなんすか?」
マスター「天真くんには言ってなかったけど、店を開く前にある人に店長代理を頼んでいたんだよ……もしも、私に何かあった時の為にね!!」
ガヴリール「マジですか!?」
マスター「うん。意識が戻ってすぐに、その人には事情を連絡しておいたから天真くん、引き続き店長代理と一緒にお店をよろしく頼んだよ!」
ガヴリール「あっ、はい…わかりました」
ガヴリール「へっ、店長代理ってなんすか?」
マスター「天真くんには言ってなかったけど、店を開く前にある人に店長代理を頼んでいたんだよ……もしも、私に何かあった時の為にね!!」
ガヴリール「マジですか!?」
マスター「うん。意識が戻ってすぐに、その人には事情を連絡しておいたから天真くん、引き続き店長代理と一緒にお店をよろしく頼んだよ!」
ガヴリール「あっ、はい…わかりました」
17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/05(木) 15:28:50 ID:iqFVWtWU
~翌日~
ガヴリール「シフトで週2で入ったから、今日も仕事だ。」
ガヴリール「だけど、店長代理ってどんな奴だろう?」
~エンジェル珈琲~
ガヴリール「おーす」ガチャン
店長代理「いらっしゃいませ」
ガヴリール「あっ、もしや店長代理すか?」
店長代理「んっ、お客様じゃないという事は…君がアルバイトの天真くんかな?」
ガヴリール「はい。」
店長代理「そうかそうか、マスターから話は聞いてるよ。マスターが復帰するまでの間だけだけど、よろしく!」
ガヴリール「おなしゃーす!」
店長代理「むっ!」キラン
ガヴリール「シフトで週2で入ったから、今日も仕事だ。」
ガヴリール「だけど、店長代理ってどんな奴だろう?」
~エンジェル珈琲~
ガヴリール「おーす」ガチャン
店長代理「いらっしゃいませ」
ガヴリール「あっ、もしや店長代理すか?」
店長代理「んっ、お客様じゃないという事は…君がアルバイトの天真くんかな?」
ガヴリール「はい。」
店長代理「そうかそうか、マスターから話は聞いてるよ。マスターが復帰するまでの間だけだけど、よろしく!」
ガヴリール「おなしゃーす!」
店長代理「むっ!」キラン
18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/05(木) 15:32:56 ID:iqFVWtWU
店長代理「君ー、さっそくで申し訳ないけど、「おなしゃーす」という一体、どういうことかな?」ピクピク
ガヴリール「へっ、なにがっすか?」
店長代理「っすか……だとぉ!?」ワナワナ
ガヴリール「へっ?!」
店長代理「天真くん、君は接客業を舐めているのかね!!!」ドンッ
ガヴリール「っ!!?」
ガヴリール「へっ、なにがっすか?」
店長代理「っすか……だとぉ!?」ワナワナ
ガヴリール「へっ?!」
店長代理「天真くん、君は接客業を舐めているのかね!!!」ドンッ
ガヴリール「っ!!?」
19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/05(木) 15:54:34 ID:iqFVWtWU
店長代理「言葉遣いだよ!! おなしゃすとか~すか、という言葉遣いは私はおろか、お客様に対しても失礼になるよ!!」
ガヴリール「え、えぇと…」オドオド
店長代理「とにかく今後、その言葉遣いは禁止。ちゃんと「お願いします」と丁寧語を使うこと、いいね?」
ガヴリール「あっ、わかりやしt」
店長代理「んっ?」ギロッ
ガヴリール「あ、いえ、分かりましたぁ!?」ビクッ
店長代理「うん、よろしい♪」ニコリ
ガヴリール「え、えぇと…」オドオド
店長代理「とにかく今後、その言葉遣いは禁止。ちゃんと「お願いします」と丁寧語を使うこと、いいね?」
ガヴリール「あっ、わかりやしt」
店長代理「んっ?」ギロッ
ガヴリール「あ、いえ、分かりましたぁ!?」ビクッ
店長代理「うん、よろしい♪」ニコリ
20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/05(木) 16:12:28 ID:iqFVWtWU
ガヴリール(チッ、なんだよ、こいつ!? 滅茶苦茶厳しいじゃねぇか!!?)
店長代理「そうだ! まだお客様は来ていないようだし、一度君の接客を見てみたいね」
ガヴリール「っ!?」
店長代理「私をお客様だと、思ってやってみて」
店長代理「はい、入ってきました…。」パンッ
ガヴリール「へいらっしゃい………あっ!?」
店長代理「そうだ! まだお客様は来ていないようだし、一度君の接客を見てみたいね」
ガヴリール「っ!?」
店長代理「私をお客様だと、思ってやってみて」
店長代理「はい、入ってきました…。」パンッ
ガヴリール「へいらっしゃい………あっ!?」
21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/05(木) 16:18:34 ID:iqFVWtWU
店長代理「っ……」ピクッ
店長代理「君--ぃ、ここはお寿司屋や魚屋じゃないんだよ!! 喫茶店だよ……そこは「いらっしゃいませ」でしょうが!!!」ドンッ
ガヴリール「ヒィッ!?」ビクッ
店長代理「それにやる気のなさそう顔もしない! そこは笑顔に元気、だよ!!」ドンドン
店長代理「はい、もう一回!」
ガヴリール「い、いらっしゃい…ませ」ニコニコ、ピクピク
店長代理「ぎこちないけど、まぁいいだろう。お客様の前では元気と笑顔を忘れないように、分かったね?」
ガヴリール「……はい。(疲れたぁ……)」
店長代理「君--ぃ、ここはお寿司屋や魚屋じゃないんだよ!! 喫茶店だよ……そこは「いらっしゃいませ」でしょうが!!!」ドンッ
ガヴリール「ヒィッ!?」ビクッ
店長代理「それにやる気のなさそう顔もしない! そこは笑顔に元気、だよ!!」ドンドン
店長代理「はい、もう一回!」
ガヴリール「い、いらっしゃい…ませ」ニコニコ、ピクピク
店長代理「ぎこちないけど、まぁいいだろう。お客様の前では元気と笑顔を忘れないように、分かったね?」
ガヴリール「……はい。(疲れたぁ……)」
22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/05(木) 16:39:39 ID:iqFVWtWU
店長代理「次は?」
ガヴリール「えっ(次ぃっ!? 何を言うんだよ!!?)……えぇと」
店長代理「教わらなかったのかね、接客方法を?! じゃあ、ひとまずお席の案内を教えるから、覚えるんだよ?」
店長代理「いらっしゃいませ、の次は「お客様、何名様でしょうか?」と確認し、それでお客様がお答えしたら「はい、○名様ですね。こちらのお席へご案内致します」と言って案内し、着いたら「こちらにどうぞ。ご注文がお決まりになりましたら、お呼びくださいませ。それでは失礼致します」と答えてから、一旦去る。」
店長代理「これがご案内までの手順だ、分かったかな?」
ガヴリール「………はい。(まずい、難しすぎて覚えられない…)」
ガヴリール「えっ(次ぃっ!? 何を言うんだよ!!?)……えぇと」
店長代理「教わらなかったのかね、接客方法を?! じゃあ、ひとまずお席の案内を教えるから、覚えるんだよ?」
店長代理「いらっしゃいませ、の次は「お客様、何名様でしょうか?」と確認し、それでお客様がお答えしたら「はい、○名様ですね。こちらのお席へご案内致します」と言って案内し、着いたら「こちらにどうぞ。ご注文がお決まりになりましたら、お呼びくださいませ。それでは失礼致します」と答えてから、一旦去る。」
店長代理「これがご案内までの手順だ、分かったかな?」
ガヴリール「………はい。(まずい、難しすぎて覚えられない…)」
23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/05(木) 16:59:23 ID:iqFVWtWU
店長代理「次、お客様からすみませんと呼ばれて行ったところから…はい」
ガヴリール「えぇと……へい」
店長代理「っ!?」ピクッ
店長代理「天真くん……今のへい、というどういう事かね?」
ガヴリール「あっ……!?」
店長代理「お客様に向かって「へい」なんて軽い言葉遣いはダメだって言ったよね?! もう君は最初から間違えてるよ!!」
店長代理「もういい。いいかい…呼ばれたら「おませしました、ご注文をどうぞ?」と答え、お客様からの注文が来たら「○○(料理や飲み物の名前)、○(数)ですね? かしこまりました」と答える。そして、最後に「ご注文のお品は以上でよろしかったでしょうか?」と確認し、お客様から「いいです」と了承を得たら「ごゆっくりどうぞ」と返してまたその場を去る…わかったね?」
ガヴリール「……。(もう分かんない……)」コクリ
ガヴリール「えぇと……へい」
店長代理「っ!?」ピクッ
店長代理「天真くん……今のへい、というどういう事かね?」
ガヴリール「あっ……!?」
店長代理「お客様に向かって「へい」なんて軽い言葉遣いはダメだって言ったよね?! もう君は最初から間違えてるよ!!」
店長代理「もういい。いいかい…呼ばれたら「おませしました、ご注文をどうぞ?」と答え、お客様からの注文が来たら「○○(料理や飲み物の名前)、○(数)ですね? かしこまりました」と答える。そして、最後に「ご注文のお品は以上でよろしかったでしょうか?」と確認し、お客様から「いいです」と了承を得たら「ごゆっくりどうぞ」と返してまたその場を去る…わかったね?」
ガヴリール「……。(もう分かんない……)」コクリ
24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/05(木) 17:12:46 ID:iqFVWtWU
店長代理「次、出来た料理や飲み物をお客様に持っていく所から…はい」
ガヴリール「おまちどお様、コーヒーです。では…」
店長代理「ちょっと待って!? マニュアルと全然違う!!?」
店長代理「正しくは「お待たせ致しました、○○になります」と答えて持ってきた料理や飲み物を置いてから注文の品は全部来ているかを確認し、お会計票を置いてその場を去る、分かったね?」
ガヴリール「はい。(いつまでやるんだよ…)」
ガヴリール「おまちどお様、コーヒーです。では…」
店長代理「ちょっと待って!? マニュアルと全然違う!!?」
店長代理「正しくは「お待たせ致しました、○○になります」と答えて持ってきた料理や飲み物を置いてから注文の品は全部来ているかを確認し、お会計票を置いてその場を去る、分かったね?」
ガヴリール「はい。(いつまでやるんだよ…)」
25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/05(木) 17:20:27 ID:iqFVWtWU
店長代理「お会計はマスターの仕事だからいいとして、最後、お帰りになられるお客様に一言…はい」
ガヴリール「あざしたー……あっ」
店長代理「わざとやってるのかーーーっ!!!」ドンッ
ガヴリール「っ!!?」
店長代理「そこは、「またのご来店、心よりお待ちしております」でしょうがーー!!」
ガヴリール(なんだよ、マジでめんどくせぇ!?)
店長代理「まったく…。練習だけど、接客が全くなっていないよ!!」
店長代理「一体、どうなっているのかね!?」ダンッ
ガヴリール「すんません…」
店長代理「すみません、でしょが、そこは!!」ドン
ガヴリール「っ……す、すみません」
店長代理「はぁ…。」ガクシッ
ガヴリール「あざしたー……あっ」
店長代理「わざとやってるのかーーーっ!!!」ドンッ
ガヴリール「っ!!?」
店長代理「そこは、「またのご来店、心よりお待ちしております」でしょうがーー!!」
ガヴリール(なんだよ、マジでめんどくせぇ!?)
店長代理「まったく…。練習だけど、接客が全くなっていないよ!!」
店長代理「一体、どうなっているのかね!?」ダンッ
ガヴリール「すんません…」
店長代理「すみません、でしょが、そこは!!」ドン
ガヴリール「っ……す、すみません」
店長代理「はぁ…。」ガクシッ
26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/05(木) 17:25:03 ID:iqFVWtWU
ガヴリール(落ち込みやがって…。疲れたのはこっちだよ!?)
ガヴリール(大体、なんでいきなり接客を教わんなきゃならないんだよ!? 今まで、そういう事しなかったのに!!)
ガチャン
店長代理「あっ、お客様! いいかい、天真くん、くれぐれも丁寧に笑顔に元気な接客をするんだぞ?」
ガヴリール「はい…。(めんどくせぇ……)」
ガヴリール「へいらっしゃい、お客様、一人ですよね?」
お客「へっ?!」
店長代理「言った傍から……天真くんっ!!!!!」ドンッ
ガヴリール(大体、なんでいきなり接客を教わんなきゃならないんだよ!? 今まで、そういう事しなかったのに!!)
ガチャン
店長代理「あっ、お客様! いいかい、天真くん、くれぐれも丁寧に笑顔に元気な接客をするんだぞ?」
ガヴリール「はい…。(めんどくせぇ……)」
ガヴリール「へいらっしゃい、お客様、一人ですよね?」
お客「へっ?!」
店長代理「言った傍から……天真くんっ!!!!!」ドンッ
27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/05(木) 17:32:37 ID:iqFVWtWU
~それから~
ガヴリール「店長代理、オーダー入ります…。多分、カフェオレかと」
店長代理「多分って、ちゃんと聞いてなかったのかい?! 大体、お会計票に記してあるんでしょ?」
ガヴリール「へっ?」オカイケイヒョウハクシーー
店長代理「あぁ、もおぉぉーーーっ!?! もう一回、注文聞いてきて?」
ガヴリール「( ゚Д゚)」
店長代理「はぁ、みたいな顔しないの!? いいから聞いて!!」ダンッ
ガヴリール「へいへい。」
店長代理「そこは、はい…一回!!」
ガヴリール「……はい。(めんどくせぇ、マジで!)」
ガヴリール「店長代理、オーダー入ります…。多分、カフェオレかと」
店長代理「多分って、ちゃんと聞いてなかったのかい?! 大体、お会計票に記してあるんでしょ?」
ガヴリール「へっ?」オカイケイヒョウハクシーー
店長代理「あぁ、もおぉぉーーーっ!?! もう一回、注文聞いてきて?」
ガヴリール「( ゚Д゚)」
店長代理「はぁ、みたいな顔しないの!? いいから聞いて!!」ダンッ
ガヴリール「へいへい。」
店長代理「そこは、はい…一回!!」
ガヴリール「……はい。(めんどくせぇ、マジで!)」
29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/06(金) 00:49:43 ID:fUKsREjY
ガヴリール「オーダー入ります。カフェオレで間違いありません」
店長代理「で、ホットとクール、どっち?」
ガヴリール「あっ…」
店長代理「今度は聞き忘れかっ!? もういい…私が行きます!」
店長代理「で、ホットとクール、どっち?」
ガヴリール「あっ…」
店長代理「今度は聞き忘れかっ!? もういい…私が行きます!」
30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/06(金) 01:23:51 ID:fUKsREjY
店長代理「はい。カフェオレ、入ったからお客様に持っていて!」
ガヴリール「へい…」
店長代理「だから、返事は「はい」だって!?」
ガヴリール「おまたせしやした…。以上でいいですね…では」
店長代理「だから言葉遣い!? しかもお客様に対する確認しないで一方的に済ませようとしてるし!!?」
………………
ガヴリール「あざしたー」
店長代理「あざしたー、じゃないだろ!!?」
ガヴリール「へい…」
店長代理「だから、返事は「はい」だって!?」
ガヴリール「おまたせしやした…。以上でいいですね…では」
店長代理「だから言葉遣い!? しかもお客様に対する確認しないで一方的に済ませようとしてるし!!?」
………………
ガヴリール「あざしたー」
店長代理「あざしたー、じゃないだろ!!?」
31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/06(金) 01:36:45 ID:fUKsREjY
~終了後~
店長代理「まったく本当に君は何を考えてるんだ!! 接客態度が悪すぎる!! これじゃあこの店の評判が悪くなって誰も店に来なくなり、エンジェル珈琲は確実に潰れるぞ!!」ガミガミ
ガヴリール(めんどくせぇ。さっさと終わんねぇのかよ…この後、ネトゲのイベントもあるのに)
店長代理「大体、接客の仕方を把握できていない事もおかしい。一体、マスターはどういう教育をしたんだ、このバイトの子に!!?」ガミガミ
ガヴリール「あ、あのう…」
店長代理「なんだ? まだ説教の途中だぞ??」
ガヴリール「時間が時間なんで、もう帰りたいんすけど?」
店長代理「っ………。しょうがない、説教はまた明日にしようか」
店長代理「まったく本当に君は何を考えてるんだ!! 接客態度が悪すぎる!! これじゃあこの店の評判が悪くなって誰も店に来なくなり、エンジェル珈琲は確実に潰れるぞ!!」ガミガミ
ガヴリール(めんどくせぇ。さっさと終わんねぇのかよ…この後、ネトゲのイベントもあるのに)
店長代理「大体、接客の仕方を把握できていない事もおかしい。一体、マスターはどういう教育をしたんだ、このバイトの子に!!?」ガミガミ
ガヴリール「あ、あのう…」
店長代理「なんだ? まだ説教の途中だぞ??」
ガヴリール「時間が時間なんで、もう帰りたいんすけど?」
店長代理「っ………。しょうがない、説教はまた明日にしようか」
32: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/06(金) 01:44:32 ID:fUKsREjY
ガヴリール「いや、私、昨日と今日で週2出たんで、明日は休みのはずですけど?」
店長代理「こっちの都合でシフトを週4に変更させてもらったよ。」
ガヴリール「はああぁぁーーーっ!?」
店長代理「当たり前だろ! アルバイトは君一人だけ…流石に人手はいるんだよ!! たった週2だけは少なすぎる…せめて週4は働いて貰わないと!!」
ガヴリール「そんな事情でも、勝手な事すんなよ!?」
店長代理「どっちが勝手だ! 接客の時、私の指導や注意を無視して自分勝手に振る舞った癖によ!!」
店長代理「こっちの都合でシフトを週4に変更させてもらったよ。」
ガヴリール「はああぁぁーーーっ!?」
店長代理「当たり前だろ! アルバイトは君一人だけ…流石に人手はいるんだよ!! たった週2だけは少なすぎる…せめて週4は働いて貰わないと!!」
ガヴリール「そんな事情でも、勝手な事すんなよ!?」
店長代理「どっちが勝手だ! 接客の時、私の指導や注意を無視して自分勝手に振る舞った癖によ!!」
33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/06(金) 02:04:11 ID:fUKsREjY
ガヴリール「でも、マスターは私がそういう振る舞いしても何も言わなかったぞ!!」
店長代理「あぁ、マスターから言われたよ。くれぐれも天真くんを怒鳴りつけるような事はしないようにって、わざわざ異国の地まで来て色々と大変な子だから、とね…」
ガヴリール「(異国の地?)だ、だったら…」
店長代理「だからと言って、私はマスターみたいに寛大に振る舞うと思ったら大間違いだよ。むしろ、君の振る舞いに関する話は普段、マスターから良く聞いてるからね…この際、店長代理として君を鍛えておこうかと思ってね!」
ガヴリール「はぁっ!?」
店長代理「大体、マスターは君に対して甘すぎるんだよ!! 君のような子はダメな所があったらしっかりと注意し、出来るまで徹底的に指導しないと。」
店長代理「だから、君には明日も来て貰うし、マスターが復帰するまでに真面な接客が出来るよう、鍛える事にしたから、そのつもりでいてくれよ!」
ガヴリール(くっ…。本当になんだよ、こいつ!? 代理だか何だか知らないけど、こんなんだったら……まだ…)
店長代理「あぁ、マスターから言われたよ。くれぐれも天真くんを怒鳴りつけるような事はしないようにって、わざわざ異国の地まで来て色々と大変な子だから、とね…」
ガヴリール「(異国の地?)だ、だったら…」
店長代理「だからと言って、私はマスターみたいに寛大に振る舞うと思ったら大間違いだよ。むしろ、君の振る舞いに関する話は普段、マスターから良く聞いてるからね…この際、店長代理として君を鍛えておこうかと思ってね!」
ガヴリール「はぁっ!?」
店長代理「大体、マスターは君に対して甘すぎるんだよ!! 君のような子はダメな所があったらしっかりと注意し、出来るまで徹底的に指導しないと。」
店長代理「だから、君には明日も来て貰うし、マスターが復帰するまでに真面な接客が出来るよう、鍛える事にしたから、そのつもりでいてくれよ!」
ガヴリール(くっ…。本当になんだよ、こいつ!? 代理だか何だか知らないけど、こんなんだったら……まだ…)
34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/06(金) 02:23:21 ID:fUKsREjY
~帰り道~
ガヴリール(ったく。まだ、マスターがいた方がマシだ…。でも、マスターが復帰するまで三週間以上は掛かりそうだって話だしな……どうしよう?)
ガヴリール(いっそ辞めるって方法もあるけど、それだと課金が出来なくなるし…)
ガヴリール(それに下手に他の場所で働くよりも、マスターがいるあの場所で働いた方がまだ楽だしな。)
ガヴリール(好き勝手にやっても何も言わないし、私の事を普通に褒めてくれて時に気遣ってくれるし、多少なり私の我が儘も聞いてくれたし……)
ガヴリール(………普段何も感じてなかったけど、今だったら感じられる…マスターの今までの有難味が。)
ガヴリール(ったく。まだ、マスターがいた方がマシだ…。でも、マスターが復帰するまで三週間以上は掛かりそうだって話だしな……どうしよう?)
ガヴリール(いっそ辞めるって方法もあるけど、それだと課金が出来なくなるし…)
ガヴリール(それに下手に他の場所で働くよりも、マスターがいるあの場所で働いた方がまだ楽だしな。)
ガヴリール(好き勝手にやっても何も言わないし、私の事を普通に褒めてくれて時に気遣ってくれるし、多少なり私の我が儘も聞いてくれたし……)
ガヴリール(………普段何も感じてなかったけど、今だったら感じられる…マスターの今までの有難味が。)
35: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/06(金) 02:36:18 ID:fUKsREjY
ガヴリール(あんな店長代理なんかと一緒にいたくない…。やっぱ、マスターがいないと……)
ガヴリール(よぉし、こうなったらマスターを明日、復帰させるしかないな。でも、どうすれば…あっ、そうだ!)
~その日の夜~
ガヴリール「明日までにマスターを復帰させる為の、通販道具を頼む……サターニャ!」
サターニャ「ちょっとぉ、家に来てすぐ、下等生物を元気にする為の道具を頼む、だなんてどういうつもりよ!?」
ガヴリール「緊急なんだ、な、頼む?」
サターニャ「アンタの頼みはおろか、なんで私が下等生物如きを助けなきゃなんないの…嫌よ!!?」
ガヴリール「………頼みを聞いてくれるなら、お前の言う事をなんだってきいてやるよ、私が!」
サターニャ「えっ、それ本当っ?!」
ガヴリール「嘘はつかない。ただし、私も言う事を聞いてやるんだから、しっかりと頼むぞ!」
サターニャ「……いいわ。くっくっく、ガヴリールに命令をする事が楽しみね!」ニヤニヤ
ガヴリール(癪だが、バイトを楽にする為だ。止むを得まい!)グッ
ガヴリール(よぉし、こうなったらマスターを明日、復帰させるしかないな。でも、どうすれば…あっ、そうだ!)
~その日の夜~
ガヴリール「明日までにマスターを復帰させる為の、通販道具を頼む……サターニャ!」
サターニャ「ちょっとぉ、家に来てすぐ、下等生物を元気にする為の道具を頼む、だなんてどういうつもりよ!?」
ガヴリール「緊急なんだ、な、頼む?」
サターニャ「アンタの頼みはおろか、なんで私が下等生物如きを助けなきゃなんないの…嫌よ!!?」
ガヴリール「………頼みを聞いてくれるなら、お前の言う事をなんだってきいてやるよ、私が!」
サターニャ「えっ、それ本当っ?!」
ガヴリール「嘘はつかない。ただし、私も言う事を聞いてやるんだから、しっかりと頼むぞ!」
サターニャ「……いいわ。くっくっく、ガヴリールに命令をする事が楽しみね!」ニヤニヤ
ガヴリール(癪だが、バイトを楽にする為だ。止むを得まい!)グッ
36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/06(金) 18:08:44 ID:fUKsREjY
~翌日 エンジェル珈琲~
マスター「ありがとうね……昨日の一日だけだったけど。」
店長代理「いえ。マスター、復帰出来て良かったですね」
店長代理「それにしても不思議ですよね? くも膜下出血だったのに…後遺症も残らないでたった一日、立ち上がれる程にまでなって、今朝早く退院だ、なんて」
マスター「いやあ、私もだけど、一番驚いてたのは主治医さんの方だったんだよ。三週間ぐらい入院が必要な所を、たった一日で良くなった事に。」
店長代理「それで退院だ、なんてまさに奇跡ですけどね!」
マスター「ありがとうね……昨日の一日だけだったけど。」
店長代理「いえ。マスター、復帰出来て良かったですね」
店長代理「それにしても不思議ですよね? くも膜下出血だったのに…後遺症も残らないでたった一日、立ち上がれる程にまでなって、今朝早く退院だ、なんて」
マスター「いやあ、私もだけど、一番驚いてたのは主治医さんの方だったんだよ。三週間ぐらい入院が必要な所を、たった一日で良くなった事に。」
店長代理「それで退院だ、なんてまさに奇跡ですけどね!」
37: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/06(金) 18:24:57 ID:fUKsREjY
マスター「これ、少ないけど、お礼に」
店長代理「いえいえ、たった一日だけなので別にいいですよ。ただ、マスターが言ってた天真くん…あの子を真面目にする為に指導しようとした矢先だったので、出来なくなってそこが残念ですよ。」
店長代理「そうだ…マスター、この際助言ですけど、あの子を本気で指導したらどうですか? ガツンと言わないと無理ですよ…あの態度の悪さは!」
マスター「いや、止めておくよ。天真くんには天真くんの良い所がきっとあるし、無理に上から押さえつけて言うのも逆効果の可能性もあるしね」
店長代理「いえいえ、たった一日だけなので別にいいですよ。ただ、マスターが言ってた天真くん…あの子を真面目にする為に指導しようとした矢先だったので、出来なくなってそこが残念ですよ。」
店長代理「そうだ…マスター、この際助言ですけど、あの子を本気で指導したらどうですか? ガツンと言わないと無理ですよ…あの態度の悪さは!」
マスター「いや、止めておくよ。天真くんには天真くんの良い所がきっとあるし、無理に上から押さえつけて言うのも逆効果の可能性もあるしね」
38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/06(金) 18:29:56 ID:fUKsREjY
店長代理「はぁー、ほんとマスターって甘いですよね。またそこにつけあがったらどうするんですか?」
マスター「その時はその時だよ。」
店長代理「まぁ、マスターが復帰したから、私は一旦代理を外れますけど、後の事はどうなっても知りませんよ?」
マスター「うん。とりあえず、ありがとうね」
マスター「それと、君が設定してくれた天真くんのシフト、また週2に戻しておいたよ。私との正式な雇用とは違っているからね!」
店長代理「分かりましたよ。代理は外れたので、そこはどうぞ、ご勝手に!」
マスター「その時はその時だよ。」
店長代理「まぁ、マスターが復帰したから、私は一旦代理を外れますけど、後の事はどうなっても知りませんよ?」
マスター「うん。とりあえず、ありがとうね」
マスター「それと、君が設定してくれた天真くんのシフト、また週2に戻しておいたよ。私との正式な雇用とは違っているからね!」
店長代理「分かりましたよ。代理は外れたので、そこはどうぞ、ご勝手に!」
39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/06(金) 18:31:44 ID:fUKsREjY
店長代理「では、マスター…また」
マスター「うん。本当にありがとう!」
ガチャン
マスター「ふぅ…。さて、そろそろ開店の時間ですね!」
マスター「うん。本当にありがとう!」
ガチャン
マスター「ふぅ…。さて、そろそろ開店の時間ですね!」
40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/06(金) 18:38:29 ID:fUKsREjY
~その頃 サターニャの家~
あるパッド(サターニャが魔界通販で買った物)で映し出された映像『マスター「ふぅ…。さて、そろそろ開店の時間ですね!」』
ガヴリール「よっしゃあ、作戦成功だ!! これでまた楽が出来るぞぉーー♪」ワクワク
サターニャ「まったく。何かと思えば、こういう事だったのね…。いきなり、マスターを復帰させてくれ、だなんて言うのが、おかしいと思ったのよ」
ガヴリール「さぁて、うるさい奴がいなくなって元のマスターに戻り、シフトも週2に戻ったし、ネトゲやるかぁー!」スッ
あるパッド(サターニャが魔界通販で買った物)で映し出された映像『マスター「ふぅ…。さて、そろそろ開店の時間ですね!」』
ガヴリール「よっしゃあ、作戦成功だ!! これでまた楽が出来るぞぉーー♪」ワクワク
サターニャ「まったく。何かと思えば、こういう事だったのね…。いきなり、マスターを復帰させてくれ、だなんて言うのが、おかしいと思ったのよ」
ガヴリール「さぁて、うるさい奴がいなくなって元のマスターに戻り、シフトも週2に戻ったし、ネトゲやるかぁー!」スッ
41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/06(金) 18:46:22 ID:fUKsREjY
サターニャ「ちょっと待ちなさい!? ネトゲの前に、約束通り私の言う事、なんでも聞いてもらうわよ!!」
ガヴリール「あぁ…。今日は忙しいし、また明日な!」
サターニャ「何よそれぇーーっ!? 今すぐ、言う事をききなさいよ!!?」
ガヴリール「だから、イベントがあるし、今日は無理だ。明日にしてくれ?」
サターニャ「何よ…魔界通販で買った、飲めば一日で元気になる薬「悪魔印の元気薬」をわざわざアンタに貸してあげたのは、誰だと思ってるのよ!?」
ガヴリール「あぁ…。今日は忙しいし、また明日な!」
サターニャ「何よそれぇーーっ!? 今すぐ、言う事をききなさいよ!!?」
ガヴリール「だから、イベントがあるし、今日は無理だ。明日にしてくれ?」
サターニャ「何よ…魔界通販で買った、飲めば一日で元気になる薬「悪魔印の元気薬」をわざわざアンタに貸してあげたのは、誰だと思ってるのよ!?」
42: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/06(金) 18:52:17 ID:fUKsREjY
ガヴリール「でも、薬を借りた後、深夜に神足通でマスターの病室に移動し、マスターにバレないように薬を口に放り込んで飲ませたのは…私だぞ?」
サターニャ「確かにそうだけど、薬はアンタが私の言う事を聞くって言うから貸してあげたし、そもそも私が貸した薬のおかげでマスターは元気になったんじゃないの!!」
ガヴリール「まぁ、確かにそこは言い返せないが…。でも、私には一応、権利がある。ひとまず、ネトゲをやらせろ…お前に対する用件はその後だ、分かったな?」
サターニャ「勝手に過ぎるにも程があるわよ!!?」
サターニャ「確かにそうだけど、薬はアンタが私の言う事を聞くって言うから貸してあげたし、そもそも私が貸した薬のおかげでマスターは元気になったんじゃないの!!」
ガヴリール「まぁ、確かにそこは言い返せないが…。でも、私には一応、権利がある。ひとまず、ネトゲをやらせろ…お前に対する用件はその後だ、分かったな?」
サターニャ「勝手に過ぎるにも程があるわよ!!?」
43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/04/06(金) 18:57:07 ID:fUKsREjY
~次の週の火曜日~
ガヴリール「マスター、お疲れしやした」
マスター「お疲れ天真くん。週2日だけだけど、本当に来てくれてありがとね!」
ガヴリール「感謝っすか……どう致しまして///」
マスター「っ!? 天真くんが、急に素直な返答をっ!? いや、むしろ…これは良い事だ!!)
マスター「うん。いい返答をありがとうね、天真くん!」
ガヴリール「はぁ……。」
ガヴリール(まぁ、今回の事でマスターの有難味を感じられたし、たまには素直になるのもいいだろう…。)
おしまい
ガヴリール「マスター、お疲れしやした」
マスター「お疲れ天真くん。週2日だけだけど、本当に来てくれてありがとね!」
ガヴリール「感謝っすか……どう致しまして///」
マスター「っ!? 天真くんが、急に素直な返答をっ!? いや、むしろ…これは良い事だ!!)
マスター「うん。いい返答をありがとうね、天真くん!」
ガヴリール「はぁ……。」
ガヴリール(まぁ、今回の事でマスターの有難味を感じられたし、たまには素直になるのもいいだろう…。)
おしまい
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