1: ◆idiDHwDMwc 2017/11/30(木) 22:44:06.24 ID:X+3L1UKM0
安価・コンマスレになります。
艦娘と提督の相性や好感度をコンマで決めていく&既出の艦娘のSSらしきものを書いていくスレです。
50を平均として01に近いほど相性が悪く、100に近いほど相性がよくなります。(00は100扱いとします)
また提督or艦娘の相性度が10以下or90以上の場合は現在の好感度コンマを行います。

阿武隈 ↓コンマ以下が8 感情度8 
提督  ↓↓コンマ以下が72 感情度72 

↓阿武隈の感情度度が10以下なので再度、好感度コンマ 

阿武隈 ↓コンマ以下が92 好感度92 
提督   ↓↓コンマ以下が00 好感度100 

どうやって提督への第一印象最悪の阿武隈を提督が攻略したかのエピソード。 

こんなふうに進めていきます。 

【注意】
当スレはいちじるしいキャラ崩壊を含みます! またオリジナルキャラクターが登場いたします。
また感想やスレの予測など雑談などもOKです。
以上、ご了承いただければ幸いです。


↓1スレ目 【コンマ】提督「私と艦娘が険悪な関係だと?」




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1512049445

引用元: 【艦これ】提督「私と艦娘が険悪な関係だと?」 二隻目【安価・コンマ】 



2: ◆idiDHwDMwc 2017/11/30(木) 22:48:00.59 ID:X+3L1UKM0
一応のコンマ目安表


【感情度目安】 

01~10→顔も見たくない 
11~20→できればもうあいたくない 
21~30→この人にはついていけそうにないorこの人、大丈夫か? 
31~40→苦手なタイプ 
41~60→普通 
61~70→いい人そう 
71~80→また会いたい 
81~90→尊敬できそうな人 
91~100→これからもずっと一緒にいたい 


【好感度目安】 

01~10→大嫌い 
11~21→嫌い 
21~40→苦手 
41~60→普通 
61~75→仲良し 
75~85→好き 
86~100→大好き 


3: ◆idiDHwDMwc 2017/11/30(木) 22:49:30.87 ID:X+3L1UKM0

【提督の今ままでの軌跡】

提督から大淀への感情度:03 提督から大淀への好感度:19 
大淀から提督への感情度:20 大淀から提督への好感度:09 

提督から明石の感情度:61 
明石から提督の感情度:85 

提督から金剛への感情度:04 提督から金剛への好感度:32 
金剛から提督への感情度:03 金剛から提督への好感度:21 

提督から比叡への感情度:20 
比叡から提督への感情度:83 

提督から榛名への感情度:46 
榛名から提督への感情度:24 

提督から霧島への感情度:62  提督から霧島への好感度:72 
霧島から提督への感情度:01  霧島から提督への好感度:88 

(榛名から霧島への感情度:92  榛名から霧島への好感度:21) 
(霧島から榛名への感情度:45  霧島から榛名への好感度:98) 

提督から飛龍への感情度:77 
飛龍から提督への感情度:46 

提督から蒼龍への感情度:73 提督から蒼龍への好感度:83 
蒼龍から提督への感情度:08 蒼龍から提督への好感度:89 

(飛龍から蒼龍への感情度:72) 
(蒼龍から飛龍への感情度:65) 

提督から霞への感情度:56 
霞から提督への感情度:88 

提督から満潮への感情度:100 提督から満潮への好感度:18 
満潮から提督への感情度:62 満潮から提督への好感度:02 

提督から曙への感情度:6 提督から曙への好感度:97 
曙から提督への感情度:10 曙から提督への好感度:83 

提督から赤城への感情度:3 提督から赤城への好感度:39 
赤城から提督への感情度:60 赤城から提督への好感度:94 

提督から加賀への感情度:32 
加賀から提督への感情度:13 

(赤城から加賀への感情度:38 赤城から加賀への好感度:13) 
(加賀から赤城への感情度:4  加賀から赤城への好感度:76) 

提督から潮への感情度:27 
潮から提督への感情度:87 

提督から羽黒への感情度:85 提督から羽黒への好感度:47 
羽黒から提督への感情度:09 羽黒から提督への好感度:57 

提督から弥生への感情度:91 提督から弥生への好感度:83 
弥生から提督への感情度:43 弥生から提督への好感度:67 

提督から伊58への感情度:51 
伊58から提督への感情度:44 

提督から不知火への感情度:74 
不知火から提督への感情度:75 

提督からグラーフへの感情度:92 提督からグラーフへの好感度:95 
グラーフから提督への感情度:53 グラーフから提督への好感度:20 

提督から長門への感情度:55 
長門から提督への感情度:51 

提督から神通への感情度:55 
神通から提督への感情度:87 

提督からビスマルクへの感情度:21 
ビスマルクから提督への感情度:79 

提督から朝潮への感情度:25 
朝潮から提督への感情度;42 

提督から由良への感情度:44 
由良から提督への感情度:60 

4: ◆idiDHwDMwc 2017/11/30(木) 22:50:00.48 ID:X+3L1UKM0

提督からあきつ丸への感情度:01 提督からあきつ丸への好感度:58 
あきつ丸から提督への感情度:10 あきつ丸から提督への好感度:37 

提督から木曽への感情度:99 提督から木曽への好感度:100 
木曽から提督への感情度:60 木曽から提督への好感度:34 

提督から球磨への感情度:64 
球磨から提督への感情度:25 

提督から大井への感情度:77 
大井から提督への感情度:30 

提督から北上への感情度:38 
北上から提督への感情度:41 

大井から北上への感情度:12 
北上から大井への感情度:49 

提督から瑞鶴への感情度:28 
瑞鶴から提督への感情度:78 

提督から翔鶴への感情度:75 
翔鶴から提督への感情度:84 

瑞鶴から翔鶴への感情度:09 瑞鶴から翔鶴への好感度:42 
翔鶴から瑞鶴への感情度:31 翔鶴から瑞鶴への好感度:59 

加賀から瑞鶴への感情度:26 
瑞鶴から加賀への感情度:68 

加賀から翔鶴への感情度:15 
翔鶴から加賀への感情度:84 

提督から五十鈴への感情度:73  提督から五十鈴への好感度:13 
五十鈴から提督への感情度:100 五十鈴から提督への好感度:11 

提督から鳳翔への感情度:59 
鳳翔から提督への感情度:24 

以上、33隻が既出になります。

6: ◆idiDHwDMwc 2017/11/30(木) 22:56:16.89 ID:X+3L1UKM0

現在、新規の艦娘選択によるコンマか既出の艦娘を使ったお話かの2択を安価で決めています。
既出の子のお話は以下のとおりになります。
()内がメインのキャラと話の時間軸指定になります。【】内がそのお話の開放条件です。 

安価で新規の艦娘をとる場合は名前を入れてください、既出のお話には番号もしくはタイトル名で対応します。艦娘の指定が複数or意図が読み取れない場合は下にずれますので御了承ください。

 おしながき

1、比叡と提督とうなぎのゼリー寄せ(比叡、金剛) 
2、弥生の提督語教室(弥生、神通) 
3、赤城日記(赤城) 
4、曙ほのぼの(曙) 
5、潮奮闘記(曙) 
6、羽黒翔ぶ(羽黒・過去含む) 
7、提督~追想の刻・独逸編~(提督、グラーフ・過去) 
8、あきつ丸VS提督(あきつ丸) 
9、対潜哨戒部隊記録(朝潮、由良、五十鈴) 
10、加賀の鎮守府ぶらり旅(加賀) 
11、霞の不覚(霞・過去) 
12、霧島と榛名と提督と(霧島、榛名) 
13、懺悔(蒼龍) 
14、我らの手に栄光を(飛龍) 
15、誰がために幸運の鶴は翔ぶ(五航戦) 
16、五十鈴のなく頃に(五十鈴・過去)←NEW
その他、新艦好感度コンマ(記名) 

【未開放】 
ドイツ組と観劇(ドイツ艦)【プリンツ・呂500の感情度コンマで開放】 
潜水艦呼称争議【伊19・伊164・伊8・伊401の感情度コンマで開放】 
初期艦はなんでもしってる【叢雲の感情度コンマで開放】 
提督改修工廠【暁型の感情度コンマで開放】 
特務艦【間宮の感情度コンマで開放】 
冷戦【多摩の感情度コンマで開放】 
二航戦の憂鬱【雲龍型・大鳳の感情度コンマで開放】 
第八駆逐隊、出撃!【大潮・荒潮の感情度コンマで開放】 
降涙恋慕【二部完結で開放】←NEW

7: ◆idiDHwDMwc 2017/11/30(木) 22:57:34.86 ID:X+3L1UKM0

当スレは好感度コンマスレなのですが大きなストーリーの終了条件をコンマが満たすと今までのコンマの総決算というべき中編フェイズに突入します。現状、第2部を進行中です。
第2部は艦娘がかわいい派閥争いをしています。よって二部のみに適用されるコンマの特殊ルールがありますので御了承ください。
『艦娘から提督への感情度』コンマで空母系・戦艦系以外の艦娘は以下のように派閥が決まります。 

01~10→空母派 
11~20→戦艦派 
21~30→空母派 
31~40→戦艦派 
41~100→中立 

8: ◆idiDHwDMwc 2017/11/30(木) 23:03:42.22 ID:X+3L1UKM0
オリジナルキャラクター紹介

提督
鎮守府司令長官。階級は中将。堅物、海の乃木さん。特技は手品と声真似。モデルは石原莞爾・東条英機などいろんな人の悪い所を凝縮した結果。

少将
提督の同期。仕官学校次席。最終階級は少将。艦娘思いのやさしい人物であったが、自信過剰が仇となり第1部最終編『サーモン海域の戦い』で敵の魚雷攻撃を受け、戦死。

9: ◆idiDHwDMwc 2017/11/30(木) 23:09:03.39 ID:X+3L1UKM0
以上、テンプレートでした。
皆様のおかげ2スレ目突入。これからもご協力いただければ幸いです。皆で作ろう愉しい鎮守府。

とりあえず、萩風の感情度いきます。

提督から萩風への感情度 ↓コンマ以下
萩風から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

12: ◆idiDHwDMwc 2017/11/30(木) 23:12:50.62 ID:X+3L1UKM0
さっそく暗雲立ち込めてるんですが、それは
本当にこの提督大丈夫なんか……

萩風からの感情度コンマが10以下です。好感度コンマとります。

提督から萩風への好感度 ↓コンマ以下
萩風から提督への好感度 ↓↓コンマ以下

16: ◆idiDHwDMwc 2017/11/30(木) 23:16:54.64 ID:X+3L1UKM0
持ち直しただと……

提督から萩風への感情度:35 提督から萩風への好感度:45
萩風から提督への感情度:07 萩風から提督への好感度:77


続いて安価に移ります。
既出の子の話は番号ORタイトル名で、新規艦娘は名前でどうぞ。

↓ 明日採用
↓↓ 明後日採用

20: ◆idiDHwDMwc 2017/11/30(木) 23:29:52.06 ID:X+3L1UKM0
早すぎて草生えますよ
とりあえず、明日は萩風、アクィラ、雲龍やります。
明後日は隼鷹・対馬やね。

明日はたいした仕事ないし、明後日が休みなので多分、3人出来るはず……
明日の最後の更新でも安価とりますので、その際もご協力いただければ幸いです。


書き忘れましたが、

萩風→空母派

やばいよ、やばいよ……


3隻消化は一ネタ考えておかないと無理そうなので変則的になって申し訳ないのですが残り2隻の感情度コンマも取らせてください。

提督から雲龍への感情度 ↓コンマ以下
雲龍から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

提督からアクィラへの感情度 ↓コンマ以下
アクィラから提督への感情度 ↓↓コンマ以下

26: ◆idiDHwDMwc 2017/11/30(木) 23:33:05.11 ID:X+3L1UKM0
雲龍、持ち直すかね……

提督から雲龍への感情度コンマが10以下です。好感度コンマに移ります。

提督から雲龍への好感度 ↓コンマ以下
雲龍から提督への好感度 ↓↓コンマ以下

33: ◆idiDHwDMwc 2017/11/30(木) 23:41:04.51 ID:X+3L1UKM0
ここにきてついに空母も一枚岩ではなくなってきて草。先輩たちとられたのが気に食わんのか……てか、提督も雲龍嫌いスギィ!
雲龍可愛いやろ! 皆さんも5-4でいつもお世話になってるやろ?

提督から雲龍への感情度:10 提督から雲龍への好感度:18
雲龍から提督への感情度:33 雲龍から提督への好感度:08

提督からアクィラへの感情度:65
アクィラから提督への感情度:80

とりあえず、今日はここまでです。おやすみなさい。

最後になりましたが1スレ目の埋めネタはぽつぽつとやっていきます。

49: ◆idiDHwDMwc 2017/12/01(金) 16:39:55.06 ID:Gr6tpSzr0
――16:00――

 鎮守府 中庭

提督「……腹が減ったな」グー

弥生「……なにしてるん……です……?」

提督「弥生か……なんでもない」

弥生「お腹……すいてるの?」

提督「む。余計なことは気にするな」

弥生「萩風と……潮がクッキーやいたんだって……一緒に、ね?」

提督「む……そうか」

弥生「良かった……です」


51: ◆idiDHwDMwc 2017/12/01(金) 16:45:39.30 ID:Gr6tpSzr0

 鎮守府 食堂

弥生「つれて来たよ……」

萩風「あ! 指令、お待ちしてました」

提督「待っていた? おい、どういうことだ」

弥生「呼んできてって……萩風が」

潮「あ、あの、お休みだってきいたから、ご迷惑だったでしょうか?」

提督「別段」

弥生「暇だったから……よんでくれて嬉しいって」

提督「嬉しいとまではいってない! しかし、萩風が私を呼ぶのは意外だったな」

萩風「そうでしょうか?」

提督「お前は私のことを露骨に避けていたからな、さすがにわかる」

萩風「ええ? 私、司令のこと嫌いじゃないですよ?」

提督「世辞はいい」

萩風「うーん……あ、確かに提督の初印象は最悪でしたねぇ」

提督「それ見たことか。ここ数日で私という人間が艦娘にどう思われているのかはよく分かった。もう弥生に全て連絡させたいくらいだ」

弥生「それは……だめ。……司令官も悪いところ……なおさないと駄目……です」

提督「いい所もあるだろ! 自分で言うのなんだが、私ほどまじめに勤務している鎮守府司令長官など稀だぞ! それをどいつもこいつも好き勝手いいおってからに! そこまで言うなら自分で鎮守府司令長官をやってみればいい! 一年も持ったら私はそいつの指揮下で回天だろうが、桜花だろうが乗ってやる!」

潮「あ、あう……た、確かに提督はお仕事がんばってます……私たちはちゃんと分かってますから」

萩風「そうそう。その労いでクッキー焼いたんですから、そんなに怒らないでください」

弥生「んー……怒ってない……拗ねてるだけ……」

提督「拗ねてない! 帝国軍人たるものそんな子供のように――ふがっ!」

萩風「はぁーい、そんなことよりも萩風特製の健康クッキーちゃんと食べてくださいねー」

提督「ゲホ、ゲホ! い、いきなり口の中に放り込むな! サクサク む……美味いな」

萩風「よかったぁ。結構、自信作だったんですけどそういってもらえて嬉しいです。やりましたね、潮さん」

潮「うん!」

提督「……しかし、なんだこのまとまりのない組み合わせは」サクサク

萩風「うふふ、内緒ですよ」

提督「そうか……」サクサク

弥生「バター入れちゃ駄目なんだって……珍しい……です」

提督「ほう」

萩風「バター入れるとと塩分も糖分も増えちゃいますからね。提督、高血圧の気があるでしょ? 普段から気をつけないと駄目ですよ?」

提督「この職を辞めん限りは血圧は落ちそうにない。それにさっさとくたばって後任が来たほうが喜ぶ奴も多いだろ。ふん」

弥生「本格的に……拗ねてる……どうしたんです……か?」

提督「はぁ……ちょっとな、嫌なことが続いた」

萩風「嫌なことってなにがあったんです?」

提督「お前らに言っても仕方ないだろ。……すまんな、あたるようなことを言ってしまった」

弥生「珍しい……素直……です」

潮「あ、確かに……」

萩風「明日は嵐になるかもしれませんね」

提督「……いつも私は素直な正直者だ」

萩風「それはちょっと……擁護できないかなって思います」

潮「……」

52: ◆idiDHwDMwc 2017/12/01(金) 16:54:32.30 ID:Gr6tpSzr0

提督「ま、まぁ、いい」サクサク

弥生「流石に……食べすぎ……です。お土産の分も……たべちゃう」

萩風「ええ、それぐらいにして残りはまたおなか減ったときにでも食べてください」

提督「む……潮、お前もそう思うか?」

潮「え、えっと……」

提督「大丈夫だ、大丈夫。曙と一緒にいるお前なら私が普段からどれだけ食べるかはよく分かっているだろ?」

潮「それはそうですけど……そ、そうだ! 私、紅茶入れてきますからお茶しながら食べましょう?」

萩風「えぇ……とめたほうがいいですよ。これで指令にお土産渡したら私たちの分、なくなっちゃいますし……」

提督「ま、まぁ、いいではないか。ちょうど、腹が減っていたのだ」

萩風「お昼食べなかったんですか? 駄目ですよ、ちゃんと食べないと」

提督「……食べた」

萩風「えぇ……」

弥生「司令官は……いつもこんな感じ……机の引き出しに隠してる間食……こっそり食べてる」

提督「な、なぜ、それを知っている1?」

弥生「卯月が……あ、いえ、なんでもない……です」

提督「卯月か! この間、どうも減りが早いと思って自粛したら奴の仕業か! 許せん! ひどい裏切りだ!」

萩風「はいはい、落ち着いてくださいね。逆に考えれば食べ過ぎなくて良かったじゃないですか」

提督「ぐぅ……しかしだな――」

萩風「はぁ……それじゃあ、クッキーもっと食べていいですから」

提督「むむむ……上官をもので釣ろうなど考えが甘――ふがが!」

萩風「はい、もう食べたから言いっこなしですよ」

提督「――だから、いきなり突っ込むのはやめろ! 窒息するかと思った!」

潮「え、えっとお茶いれて来ました。あ、あの、なにかあったんですか?」

提督「はぁ……もういい。全く」サクサク

弥生「美味しいクッキー食べれて……うれしいって……いって……ます」

提督「だから、言ってない!」

萩風「ふふ……」

53: ◆idiDHwDMwc 2017/12/01(金) 17:03:52.44 ID:Gr6tpSzr0


 XX15年 1月
 鎮守府 執務室

萩風「陽炎型駆逐艦、十七番艦、萩風、参りました」

提督「ご苦労だっ――おい! 大淀、この資料はなんだ!」

大淀「え? な、なにか不備でもありましたか?」

提督「不備どころの騒ぎはない! お前の頭の中には何が入ってる! べラ湾でなく、バニラ湾だと何度言わせる!」

大淀「あー……すみません」

提督「まじめに勤務に取り組んでいないから、こんなミスをするんだ!」

大淀「いえ、しかし、昨日も川内さんが――」

提督「あいつが騒いで休めなかったのは私も同じだ! 言い訳にもならん!」

大淀「それなら注意してくださいよ……。もう本当に眠くって……」

提督「馬鹿につける薬はない! いいから黙って訂正作業に移れ!」

大淀「はぁ……」

萩風「……」

提督「なにを見ている、さっさと下がれ! 大規模作戦のあとはいつでもそうだ、正体もなく騒ぎおってからに。ああ、まったくこっちの苦労も考えてほしいものだ」ブツブツ

萩風「……はい、失礼します」

提督「ああ、ご苦労だったな」

54: ◆idiDHwDMwc 2017/12/01(金) 17:07:03.60 ID:Gr6tpSzr0


 XX15年 1月
 鎮守府 水雷戦隊練兵場

川内「おぉ! 萩風、会いたかったよ! 可愛くなちゃって!」ダキッ!

萩風「わ、わ、わ……!」

神通「はぁ……姉さん、それぐらいで。萩風も困っています」

那珂「川内ちゃん、バニラ湾の輸送成功させてから随分とテンション高いよねぇ」

川内「いいじゃん、べつにぃ。前は夜戦でまけたところを完全勝利だよ!? そりゃあ、テンションもあがるでしょ!」

神通「まぁ、言いたいことは分かりますが……」

那珂「だけどさぁ、夜騒ぎ過ぎだよ」

川内「べー、だ。提督も好きにしろって言ったもんねー」

神通「提督にまでご迷惑おかけしたんですか……」

川内「別に迷惑なんかかけてないし。弥生に翻訳頼んだから間違いないよ」

神通「なら良いんですが、もうちょっと回りのことを考えてください」

那珂「神通ちゃん的にそんなんでいいんだ……」

萩風「あ、あの、司令官ってすごい怖い方だと思ったんですが、そんなことして大丈夫なんですか?」

川内「うーん、まぁ、弥生、連れてけばなんとでもなるよ」

萩風「えぇ……あの見た目で弥生さんみたいな小さい子が好みなんですか……それはちょっと」

神通「姉さん、語弊をまねくような言い方はやめて下さい! 提督が○犯罪者みたいじゃないですか!」

那珂「うーん……でも、弥生ちゃんの翻訳って結構、タイムラグあるから不便なんだよね。普通に話してくれればそれで済むのにさぁ」

神通「うっ……そ、それはそうだけど」

萩風「?」

川内「ああ、ごめんね。提督は怖いって言うか奇人変人の部類だよね。あんまり気にしないほうがいいよ」

萩風「あ、あのそれよりも弥生さんのお話なんですけど……」

那珂「ああ、提督、普段から言い回しがキツイ……あ、いや、微妙なんだよね。だから弥生ちゃん連れて行って本当はなに言ってるのか翻訳してもらうの」

萩風「それって指揮官としてどうなんですか?」

川内「問題だよねー」

神通「姉さん!」

川内「はーい」

神通「ああ見えて悪い人ではないの。だから少しだけでも提督のことを自分の目で見てから判断してあげて? ね?」ギリギリ

萩風「い、痛いです……肩が……」

神通「あ、ごめんなさい」

萩風「い、いえ、分かりました。萩風も提督のことをしっかりと自分で見てからどういう風に接していくか考えます……」

神通「ええ、ええ、それがいいですよ。百聞は一見に如かずといいますし、なにごとも自信で確かめなければいけないのです」

萩風「はい……」

那珂「あー! その顔はあいたくないなぁって顔だ」

神通「……」

萩風「そ、そんなことは……」


萩風編 艦

65: ◆idiDHwDMwc 2017/12/01(金) 23:40:32.59 ID:Gr6tpSzr0


――16:00――

 鎮守府 航空母艦練兵場

飛龍「ああ! もうなんどいったら分かるのよ!」

雲龍「すみません……」

飛龍「やる気無いなら海の底にでも帰ればいいじゃない! 誰も止めないわよ!」

加賀「ま、まぁまぁ、そこまで怒ることも――」

飛龍「なんですか!? 加賀さんはいつまで五航戦を遊ばせておくんです! そろそろ訓練に移ったらどうです!」

加賀「あ、いや……準備運動は大事だから」

飛龍「ふん! 準備運動で1時間もつぶすってどういう計画で訓練してるんですか? それで提督から指示のあった練度まで五航戦を鍛えられるんですか?」

加賀「……私に文句があるのならばそれなりの戦果を示しなさい。この間も金剛型なんかにMVPとられるとはあなたたち二航戦も鍛えなおす必要があるんじゃないの?」

飛龍「な!?」

加賀「確かに訓練は大事だけど。あなたは焦りすぎなのよ。自分が支援艦隊にいることが多いからって、後輩にその苛立ちをぶつけてるだけじゃないの?」

飛龍「そ、そんなことはありません。加賀さんといえどもそれ以上は許せませんよ!」

加賀「どう許さないのかしら? ひょっとして実力行使でもする気かしら? もしそうならばお笑いね」

飛龍「ぐっ……やってみなければ――!!」

雲龍「……あ、あの私の努力が足りませんでした。申し訳ありません」

加賀「本気で言ってるの?」

雲龍「はい」

飛龍「……見苦しいところを見せたわね。訓練に戻るわよ」

加賀「飛龍、最後に言っておきますが、急がば高火ということは肝に銘じておきなさい」

飛龍「……はい。雲龍、あんたもいつまでこっち見てるの! もう一度、発着艦いくわよ!」

加賀「まったく――」

瑞鶴「ほえー」

加賀「……何? 不気味な声を間抜け面で出だないでもらえるかしら」

瑞鶴「酷い! いわれた準備運動が終わったから呼びにきたんです!」

加賀「今度は騒々しいわね……もうちょっと赤城さんの様に物静かになれないのかしら……」

翔鶴「あはは……」

加賀「何を笑っているのかしら? もし馬鹿にしてるのなら水底にたたき返すわよ?」

翔鶴「そ、そんなつもりは――」

加賀「冗談に決まっているじゃない。なにを本気にしているのかしら? はぁ……これだから五航戦はいやなのよ」

翔鶴「……」

加賀「さて、やっと静かになりましたね。えっと……そ、それでは私たちも発着艦……うん、発着艦の練習に移ります。とりあえず、あれで息を上げなくなったのはほめておきましょう」

瑞鶴「やった!」

瑞鶴「ふふ……」

雲龍「……」



66: ◆idiDHwDMwc 2017/12/01(金) 23:44:07.79 ID:Gr6tpSzr0


――18:00――

鎮守府 空母練兵場

飛龍「ふぅ……お疲れ様。大分、様になってきたわね。この調子なら私も赤城さんや提督になにか言われないですみそうだわ」

雲龍「ありがとうございます」

飛龍「うんうん、瑞鶴と違って雲龍は素直でいい子ね」

雲龍「……」

飛龍「いい? あなたも自分で工夫してみたいと思うかもしれないけど、今は私の言うとおりにしておきなさい。たとえ私の指導が間違っていても決して的外れではないの。事実、私はそれでここまでやってきたわけだから」

雲龍「はい」

飛龍「それじゃあ、今日も早く休みなさいよ。えっと、このあとはどうしようかな? 最近は蒼龍、忙しそうだし軽空母のほうにでもいってみようかなぁ……あ! 提督、お疲れ様です!」ビシッ!

提督「ああ、飛龍、訓練ご苦労だったな。今日は非番だからあまり硬くならなくていい」

飛龍「へぇ! 羨ましいなぁ、せっかくだから夕食おごってくださいよ」

提督「別にそれは構わんが……店に来ないように言われたので鳳翔のところにはいけんぞ」

飛龍「えぇ……な、なにやらかしたんですか? 鳳翔さんがそれってよっぽどですよ?」

提督「い、色々な。そう色々あったのだ……たまに蒼龍に料理を取りにいかせていたのだが、残念だ」

飛龍「またそうやって蒼龍をこき使って……そのうち、あの子も堪忍袋の緒が切れますよ?」

提督「む。善処しよう」

雲龍「……ちっ」

67: ◆idiDHwDMwc 2017/12/01(金) 23:50:43.90 ID:Gr6tpSzr0


 XX14年 9月

 鎮守府 執務室

雲龍「雲龍型航空母艦、雲龍着任いたしました。機動部隊の中核となるべく奮励努力します」

提督「大本営より話は聞いている。今後の活躍に期待している」

赤城「提督、空母寮はさきの敵部隊の来襲で一部、損壊を受けているので空き部屋がありませんが、いかがするおつもりですか?」

提督「ぐぅ! 思い出しただけであばらが痛んできた! 赤城、さきほど言ったがお前からも蒼龍にはよくよく言っておけ、一歩間違えれば肺に刺さっていた可能性もあるんだ! 戦場で死ぬならともかく部下に殴られて死亡など間抜けすぎてお話にならない!」

赤城「はぁ……それはさきほどから了解したと申し上げています。それよりも部屋をどうするのですか?」

提督「む……仕方ない。鳳翔のところに連れて行け、あれならば、新人の面倒も問題なく見られるだろう。なんといってもお前たちの教官だと資料にあったし、安心して任せられる」

赤城「? 良くご存知で」

提督「当たり前だ。お前らのデーターはすべて頭に入っている。軍歴、搭載機数、艦載機運用の映像、航行速度、それらを知らんでどうやって指揮を執っていたと思っていたのだ」

赤城「逆に言えばそれしか知らないわけですが……」

提督「ふん、お前に何を言われてもなんとも思わんわ。 さっさと雲龍を連れて出て行け!」

赤城「……それでは失礼します。雲龍、行きますよ?」

雲龍「は、はい」


68: ◆idiDHwDMwc 2017/12/01(金) 23:54:06.71 ID:Gr6tpSzr0

XX14年 9月

鎮守府 空母寮 談話室

飛龍「また赤城さん、提督怒らせたでしょ?」

赤城「あの人が勝手に怒り出しただけです。私の知ったことではありません」

飛龍「いやいや、本当にやめてくださいよ……今日は朝から随分と機嫌が悪かったんですから……」

雲龍「あ、あのあの人が提督なんですか?」

赤城「ええ、そうですよ。まぁ、いい人ですよ」

飛龍「えぇ……それは赤城さんが戦えればいい人だからですよ……指揮官としてはともかく、人格的には大きな問題があると思いますよ?」

鳳翔「……私もそう思います。流石にあれでは部下への求心力が弱すぎるのではないでしょうか?」

赤城「そんなものですか。私はうまく戦場に配置していただければ問題ありません。おかげさまでミッドウェーの仇も取れましたし」

鳳翔「前から言っていますが、私たちはもうただの軍艦なのではないんですよ……? もう少し、人らしくしてみてはどうかしら?」

飛龍「そうそう、赤城さんも美人になったんですから折角の人生は楽しまないと。ねぇ? 雲龍?」

雲龍「……大本営ではそのようなことを言っていては睨まれます」

鳳翔「ああ、あそこは相変わらずなんですね……」

雲龍「仕方ないのでは? 私たちと人間ではあまりに力が違います」

飛龍「まぁ、確かにね。赤城さんはどう思いますか?」

赤城「……興味ありませんね。それでは鳳翔さん、よろしくお願いします」

鳳翔「はぁ……もうすこし人間味というものを覚えてほしいものです。雲龍、いいですか? あなたも大本営ではなんといわれていたのかは知りませんが、普段の生活を楽しむということを覚えてください」

雲龍「しかし――」

鳳翔「まぁ、最後まで聞いてください。私たちはもう軍艦で無いというのは人目で分かることだし、感情というものがあるのも事実です。あなたはまだ建造されたばかりだからあまり分からないかもしれないけど感情というものは怖いものなんです」

雲龍「……」

鳳翔「それでも少しずつでも慣れていくしかないんです。赤気味隊にそれを拒絶していてもいつかは決壊してしまうと思うの。だから、ね?」

雲龍「……了解しました」

飛龍「まぁ、鳳翔さんのいうこと聞いとけばそんなに間違った結果にならないから大丈夫よ」

雲龍「はぁ」


69: ◆idiDHwDMwc 2017/12/01(金) 23:56:07.12 ID:Gr6tpSzr0

 ――深夜――

 XX14年 9月

 鎮守府 空母寮

雲龍「うっ……すすめられるがままにのみ過ぎたわ。歓迎会は嬉しかったけどあんなに先輩たちが強いとは思わなかったわ」

?「あら? あなた、見ない顔ね」

雲龍「? ひぃ……」

扶桑「あら? 私の顔に何かついているかしら?」

雲龍「し、失礼しました。居から転属になった雲龍です」

扶桑「ああ、それで……私は戦艦の扶桑よ。よろしくね?」

雲龍「? 戦艦の人が何で空母寮に?」

扶桑「夜警のお手伝いをしているの。大規模作戦の後はいつも、ね」

雲龍「は、はぁ……それはお疲れ様です」

扶桑「あら、ありがとう。そんな風にお礼をいってくれる子は珍しいわ」

雲龍「そうなの? あ……ごめんなさい。すこし良いが残っているもので……」

扶桑「うふふ……大丈夫よ、そんなに硬くならないで? お酒を飲んでいるのでしょ? こんな時間です。周りに人がいないのだから、好きに話して」

雲龍「……ありがとう、扶桑さん」

扶桑「うふふ……空母の人たちは固い人たちが多いから息が詰まったんじゃない?」

雲龍「そ、そんなことは……」

扶桑「大丈夫ですよ、他の子たちには言わないから。さぁ、お手洗いはこっちよ。案内するから、その間少しお話しましょう?」

雲龍「本当に何から何までありがとう」

扶桑「いいのよ? なんせ夜は長いのだからゆっくりといきましょう?」ニコニコ

 雲龍編 艦

87: ◆idiDHwDMwc 2017/12/03(日) 18:51:15.70 ID:leZtWpHE0
先にお品書きの更新です。
こちらの番号orタイトルで安価は選んでください。新規は艦娘名でお願いします。

 おしながき 

1、比叡と提督とうなぎのゼリー寄せ(比叡、金剛)  
2、弥生の提督語教室(弥生、神通)  
3、赤城日記(赤城)  
4、曙ほのぼの(曙)  
5、潮奮闘記(曙)  
6、羽黒翔ぶ(羽黒・過去含む)  
7、提督~追想の刻・独逸編~(提督、グラーフ・過去)  
8、あきつ丸VS提督(あきつ丸)  
9、対潜哨戒部隊記録(朝潮、由良、五十鈴)  
10、加賀の鎮守府ぶらり旅(加賀)  
11、霞の不覚(霞・過去)  
12、霧島と榛名と提督と(霧島、榛名)  
13、懺悔(蒼龍)  
14、我らの手に栄光を(飛龍)  
15、誰がために幸運の鶴は翔ぶ(五航戦)  
16、五十鈴のなく頃に(五十鈴・過去)
17、不知火葛藤(不知火)←NEW
その他、新艦好感度コンマ(記名)  

【未開放】  
ドイツ組と観劇(ドイツ艦)【プリンツ・呂500の感情度コンマで開放】  
潜水艦呼称争議【伊19・伊164・伊8・伊401の感情度コンマで開放】  
初期艦はなんでもしってる【叢雲の感情度コンマで開放】  
提督改修工廠【暁型の感情度コンマで開放】  
特務艦【間宮の感情度コンマで開放】  
冷戦【多摩の感情度コンマで開放】  
二航戦の憂鬱【雲龍型・大鳳の感情度コンマで開放】  
第八駆逐隊、出撃!【大潮・荒潮の感情度コンマで開放】  
降涙恋慕【二部完結で開放】
胡蝶乱舞【二部完結で開放】←NEW
萩風提督観察記【川内の感情度コンマで開放】←NEW
行け、私が想いよ、黄金の翼に乗って【ローマ・イタリア・リベッチオの感情度コンマで開放】←NEW

88: ◆idiDHwDMwc 2017/12/03(日) 19:04:55.20 ID:leZtWpHE0

全編、過去のお話となっています。ほのぼの?


 XX16年 8月
 
 鎮守府 執務室

アクィラ「Buon Giornov!地中海生まれの航空母艦Aquilaです。活躍する…はずですー♪

提督「はずではなく、活躍するように。以上だ。下がっていいぞ」

アクィラ「ええー、それだけですか?」

不知火「疲れているようなので休むようにとのお達しです。さぁ、早く出て行ってください」

アクィラ「え? えっと……」

不知火「なんですか? 不知火に何か落ち度でも?」

アクィラ「あ、いえ、そんなことは無いけど……」

不知火「司令はお忙しいのです。さぁ」

アクィラ「ちょ、ちょっと! そんな押さないで――」

 コン、コン

提督「む。入れ」

神通「失礼します。近くを通りがかったたら不知火の声が聞こえてきましたので、彼女の仕事ぶりを視察させていただくために参りました」ビシッ!

提督「そうか」ビシッ!

神通「ありがとうございます。ゴホン……不知火、随分騒いでいるようですが……」

不知火「じ、神通さん……さ、騒いでいたわけでは……」

神通「へぇ、そうですか。熱を出した大淀の変わりにあなたを推挙したのは私です。くれぐれも提督と私からの信頼を裏切らないようにしなさい」

不知火「はっ!」

神通「それでは提督、お騒がせしました。これより先日奪取したマラッカ海峡付近の哨戒活動に行って参ります」

提督「励めよ」

神通「はい! 奮励努力いたします!」ビシッ!

提督「ん」ビシッ!

神通「それでは失礼いたしました」

 ガチャ

不知火「あ、あなたのせいで明日の不知火たちは魚の餌やり係になってしまいました! どうしてくれるんですか!?」ヒソヒソ

アクィラ「ええ……そんなこといわれてもわけわかんないわよ」ヒソヒソ

提督「なにをこそこそ話している」

不知火「あ、いえ、失礼しました」

提督「手があいているのならばアクィラの案内はお前に任せる」

不知火「……そ、それは秘書艦として不知火は不要ということでしょうか?」

提督「だれもそんなことは言っていないだろ。お前についている二つの耳は飾りのようだな」

不知火「し、失礼しました! アクィラ、案内します、ついて来なさい!」

アクィラ「え? わ、分かったわ。それでは提督、失礼しますね」

提督「ああ、健闘を祈っている」


89: ◆idiDHwDMwc 2017/12/03(日) 19:13:24.26 ID:leZtWpHE0

 XX16年 8月

 鎮守府 海外艦寮前

不知火「ここがあなたのように海外から派遣されてきた艦娘のための寮です」

アクィラ「よしよし、立派な建物ね。日本のおうちは小さいって聞いてたから意外だわ」

不知火「ここは激戦地の目と鼻の先です。待遇は良くても、危険とはいつも隣り合わせてということは忘れないでほしいものね」

アクィラ「もー、せっかくテンションがあがったのにそんなこといわないでよー」

不知火「事実です。第一、提督のもとでそんな浮ついた気持ちでは耐えられないですよ」

ローマ「――あら、ついにAquilaまでやってきたのね?」

アクィラ「ああ! Buon Giornov! Romaもここに配属されてたのね! 会えて嬉しいわ!」

ローマ「はいはい、それどころか日本に派遣されたイタリアの艦娘は大体ここにいるわよ……あ、Zaraはまだ来てなかったわね。ごめんなさい」

アクィラ「わっ! よしよし、それでも皆に会えるのは嬉しいことよ! 今日は久しぶりにRomaたちの料理が食べれるわね!」

ローマ「ちょっと! わたしたちはあなたのシェフじゃないんだから!」

アクィラ「えー、いいじゃない! 私、料理できないし……」

不知火「ちょっと! 不知火を無視していつまで喋っているのですか」

ローマ「あら?シーラヌイじゃない、どうしたの?」

不知火「司令官にこの人を案内するように言われているのです」

ローマ「へぇ、それじゃあ私が案内するからあなたはもどっていいわよ」

不知火「だ、駄目です!」

ローマ「え?」

不知火「も、もう私には後が無いんです! これで与えられた任務を他人に任して帰などしたら不知火は司令官に怒られてしまいます!」

ローマ「えぇ……提督もさすがにそんなことじゃ怒らないでしょ?」

不知火「て、提督は怒らなくても神通さんが怒ります!」

ローマ「あぁ……神通ねぇ……それは怒るかもしれないわ」

不知火「そうです! だから、この程度の任務はやりきらなくてはならないんです!」

ローマ「はぁ……そういうことなら私も手伝うわ。それならいいでしょ?」

不知火「む……それはかまいませんが」

ローマ「それならさっさと中に入りましょ。伊勢に呼ばれて戦艦寮のほうまで行っていたんだけど、ここにくるまでで汗をかいてしまったのよ。あー、はやくクーラーにあたりたい!」

不知火「鍛え方が足りないからそうなるんです。神通さんにお願いして一日でも訓練を受ければ、そんなやわな体質も改善されます」

ローマ「あいかわらず日本の水雷戦隊はPazzoよね……」

不知火「ぱ、ぱつぉ?」

ローマ「凄いって褒め言葉よ」

不知火「そうですか、褒めていただいて光栄です! Romaさんたちも航行速度がぱっつぉですね!」

アクィラ「えぇ……それでいいの? あ! それより神通ってさっき執務室に来た人でしょ?」

不知火「ええ、そうです。私たちの部隊の旗艦なんですよ。どうです、うらやましいでしょう?」

アクィラ「うん! かっこいいひとだったわよね! サムライ!って感じで」

ローマ「サムライって……まぁ、そんなかんじもしなくわないわね……」

アクィラ「よしよし、それに提督もいかにも軍人って感じで気に入っちゃった! 冷静さと豪胆さを持ち合わせてたドゥーチェみたい♪」

ローマ「……ああ、人を信用してなさそうなところとかは似てるかもね」

不知火「そ、そんなことないです! 司令官は私を信じているからこそああやって落ち着いてらっしゃるんです! ……多分」

ローマ「はぁ……とにかく、暑くてかなわないわ。早くクーラーの前でコーヒーでも飲みましょう?」

不知火「む! 不知火はコーヒーが苦手なのでココアにしてください」

ローマ「はいはい……」

91: ◆idiDHwDMwc 2017/12/03(日) 19:20:34.49 ID:leZtWpHE0

 XX16年 8月

 鎮守府 海外艦寮 談話室

ビスマルク「あら? 新顔?」

アクィラ「イタリア生まれの航空母艦・Aquilaでーす♪ よろしくね……って、えっと」

ビスマルク「Bismarckよ! 私と一緒に戦えるなんてあなたは幸運ね!」

グラーフ「おいおい……それはなんでもいいすぎじゃないか? すまないな、悪い奴ではないんだがちょっと自信過剰でな。私はGraf Zeppelinだ、よろしく」

アクィラ「あ! あなたがグラーフね! 」

グラーフ「なんだ、私を知っているのか?」

アクィラ「もちろんよ! 昔の私は建造中断されたあなたのパーツを流用して建造されたのよ! いわば姉妹みたいなものなんだから仲良くしましょ?」

グラーフ「ほう……それは嬉しいな。それでは私の分まで前の大戦では活躍してくれたのか?」

アクィラ「うぇ!? も、もちろん――」

ローマ「ちょっと、嘘は駄目よ。この子も未完成で終戦したわ、残念だったわね」

グラーフ「そうか……」

アクィラ「む! それでも今回は二人ともこうして艦娘になれたのだから頑張りましょ! グラーフ、あなたには負けないわよ!」

グラーフ「ハハハ……確かにな。よし! 私もアクィラに負けないように頑張らなくてはな!」


92: ◆idiDHwDMwc 2017/12/03(日) 19:22:18.31 ID:leZtWpHE0

不知火「頑張るのは結構ですが、お二人の資料を見た際に搭載数を増やせないものかと司令官が言っていました。とくにグラーフさんは燃費も悪いそうですし、司令官は頭を抱えています。なんとかしてください」

ビスマルク「!? ちょ、ちょっと! あなた、空気を読みなさいよ! ……えっと」

プリンツ「不知火さんですよ、Bismarck姉さま」

ビスマルク「わかってるわよ! 不知火、日本人は空気を読むのが得意なはずでしょ!? なんであなたやAdmiralはそういうことが出来ないの!? 巷説のドイツ人じゃないんだから何とかしなさい!」

プリンツ「あ、あはは……」

不知火「? 不知火に何か落ち度でも?」

ローマ「これは落ち度ってレベルなのかしら……」

グラーフ「……別に私はあれになんといわれようとも気にならない。勝手に言わせておけばいいんだ」

アクィラ「えぇ……それって提督にたいしてどうなの?」

グラーフ「ふん! 奴と私の問題だ、あまり横から口を挟まないでもらいたい」

アクィラ「むむむ……!! せっかく、心配してるのにその言い方は無いんじゃない!」

グラーフ「む! 心配などしてもらわなくて結構だ!」

アクィラ「な、なんですって! もう怒った!」

 ワー!ワー!ギャーギャー!

ビスマルク「……最悪ね。ちょっと不知火どうするのよ?」

不知火「? 仲がよさそうで結構なことじゃないかしら」

ローマ「はぁ……」

アクィラ編 艦


93: ◆idiDHwDMwc 2017/12/03(日) 19:29:07.31 ID:leZtWpHE0
というわけでアクィラ編 艦です。

あんまり提督出さずに過去だけの話になりました。
現在の感じははイタリア組のお話から分岐していきます。

といわけで隼鷹のコンマから行きます。

提督から隼鷹への感情度 ↓コンマ以下
隼鷹から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

99: ◆idiDHwDMwc 2017/12/03(日) 19:40:23.21 ID:leZtWpHE0
提督から隼鷹への感情度:85
隼鷹から提督への感情度:57

意外な数字ですやん。
なんというかさばくの楽そう(慢心)

続いて対馬の後について安価です。
既出の子の話は番号ORタイトル名で、新規艦娘は名前でどうぞ。

安価↓
安価↓↓ 

106: ◆idiDHwDMwc 2017/12/03(日) 19:46:32.79 ID:leZtWpHE0
あい、ご協力ありがとうございます。
今後は

隼鷹→対馬→初霜→提督~追想の刻・独逸編~

って進行になります。 

114: ◆idiDHwDMwc 2017/12/07(木) 00:04:54.76 ID:0HpKMClx0



 鎮守府 食堂前 

隼鷹「お! 提督に飛龍さんじゃん! チィース!」

提督「なんだ、隼鷹か……おい、お前、また飲んでいるのか?」

隼鷹「いいじゃん、いいじゃん。お仕事終わったんだし、ねぇ、飛龍さん!」ダキッ

飛龍「うわ! 酒臭ッ!? ちょっと! 放しなさいよ!」

隼鷹「うへへ……ごめん、ごめん」

提督「はぁ……そんなに飲んでいては体に障るぞ。気をつけろよ」

隼鷹「おっ! 優しいじゃーん! この! この!」

提督「やめろ!」

隼鷹「はぁ……つれないね。また昔みたいに飛鷹もつれて飲みに行こうよ」

飛龍「?」

隼鷹「あー、飛龍さんは知らなかったけ? あたしたち飛鷹型と提督はさぁ、軍令部時代にコンビ組んでたことあんのよ」

飛龍「へぇ、初耳ね。大本営勤務って提督が参謀だったころでしょ? よく艦娘の指揮なんて任せられましたね」

提督「それだけ期待を受けていたということなのだが……正直、あの時の事は思い出しくもない。こいつらが部下だったときなど、朝、出仕してきたら何十枚という領収書が机の上におかれていたんだぞ! 色々な問題児を押し付けられたが、お前たちは上位に食い込んでいるからな!」

隼鷹「あはは……」

提督「笑い事ではない! お前が着任してきてから今まできっちりとあの時の金は俸給から引いているからな!」

隼鷹「うわぁ……やっぱりあたしたちの給料が千歳よりちょっと低いのってそのせいなんだ……。霞とかにはお金上げてるくせに……ケチ!」

提督「うるさい! 何万程度なら奢ってやっても吝かではないが、なんで100万近い金を私がお前にくれてやらねばならんのだ!」

飛龍「ひゃ、100万ってあんたどんだけ飲んでたのよ……?」

隼鷹「あ、いや、別に量は普通だったんだけどさぁ……うん、あたしってもとは豪華客船じゃない?」

飛龍「そ、そうだったわね」

隼鷹「ならお酒はやっぱいいもの飲まないと!って……」

提督「わけがわからん」

飛龍「これは提督に同意だわ……」

隼鷹「いやー、あん時はさぁ、私も建造されたてのひよっこで荒れてたんだって。うん、今となっては反省してるから。ね? そんなわけで許してよ」

提督「ふざけるな! それならもう少し酒の量を減らせ!」

隼鷹「あー、もう、まじめなのだけは昔っから変わんないよねぇ……」

提督「お前が不真面目すぎるんだ!」

隼鷹「まぁまぁ、そう怒んない、怒んない」

提督「いい加減にしろよ!」

 ワー! ワー!


115: ◆idiDHwDMwc 2017/12/07(木) 00:10:11.97 ID:0HpKMClx0


XX12年 2月

日本 軍令部

提督「……今日から君たちの指揮官になる提督だ」

飛鷹「出雲ま……じゃなかった、飛鷹です」

隼鷹「隼鷹でーす! で、提督、その怪我どうしたの? 名誉の負傷ってやつ?」

提督「む……あまり触れないでくれ」

隼鷹「あ、いや、なんかゴメンなさい」

提督「気にするな。それよりもお前、すこし酒くさい――」

隼鷹「べ、別に飲んでないし! 素面だよ!」

飛鷹「ちょっと! 嘘つかないの!」

隼鷹「うっ! ひ、飛鷹黙っててくれるって――」

飛鷹「言ってないわよ。隼鷹が一人で言ってただけじゃない! 大体、そんなにおいで押し通せるわけ無いじゃない!」

隼鷹「うぐぅ……そりゃあそうだけどさぁ……」

提督「はぁ……大丈夫だ、大丈夫。お前たちは本来、非番だったのだろ? 受け答えも出来ているし、そんなことでとやかくは言わん」

隼鷹「ほんと!」

提督「ああ、任務に響かなければ何もいわんさ」

隼鷹「ひゅー! 今度の指揮官は寛大で助かったよ! 前の指揮官はきびしくて話の分からない人だったからさぁ」

飛鷹「ちょ! ちょっと! そんなこと言って、こいつが上にちくったらどうすんの――って、あ……」

隼鷹「……あ、あたし、しーらない」

提督「はぁ……別に君達が私をどう思っていてもかまわない。ただ戦死した方のことはあまり悪く言うものじゃない」

隼鷹「あはは……分かってますって」

飛鷹「そ、そうです! ちょっと口が滑った――」

隼鷹「おい!」

提督「……とにかく、今日は顔見せだけだ。下がっていいぞ」

隼鷹・飛鷹「はい」

提督「……ああ、それと酒は程ほどにしておけよ」

隼鷹「あーい」

116: ◆idiDHwDMwc 2017/12/07(木) 00:13:28.07 ID:0HpKMClx0

 XX12年 2月

日本 軍令部 飛鷹型部屋

隼鷹「いやぁ、前のよりも随分と優しそうな人が着てくれて助かったね」

飛鷹「まぁ、それはそうだけど……本音は?」

隼鷹「――どうかなぁ。あたしがちょっと近寄ったら距離を取り直したからね。信用はされてないんじゃない?」

飛鷹「まぁ、それぐらいなら仕方ないでしょ。艦娘が現れてまだ5年よ? 急にふってわいた力に警戒するのは当然だと思うわ」

隼鷹「そりゃあ、そうなんだろうけどさぁ……あたし達だって好きで戦ってるわけじゃないんだから、守る対象にそう思われてるのは納得行かないわけよ」ゴクゴク

飛鷹「ちょ!? あんた、まだ飲むの?」

隼鷹「あはは……! こいつぁ、あたしにとっての燃料みたいなもんだからね。いくらだって飲めるよ」

飛鷹「……燃料入れすぎて吐かないでよ? ここ、私の部屋でもあるんだから」

隼鷹「へいへい」

飛鷹「はぁ……私も別にお酒は嫌いじゃないけどあんたはちょっと飲みすぎなのよ。新しい指揮官が言ってたみたいに少しは節制しなさい」

隼鷹「まぁまぁ、かたいことは言いなさんなって。大体、あたしが一航戦みたいにただ戦うだけが生きがいになっちまったら相棒の飛鷹も味気なくてしょうがないでしょ?」

飛鷹「まぁ、そりゃあそうだけどさぁ……。しつこいみたいだけど二日酔いで調子が出なくて轟沈しましたなんて洒落にもならないわよ」

隼鷹「ははは……! このあたしがそんなどじ踏むわけ無いっしょ!」

飛鷹「ん。まぁ、そこらへんは信じてはいるけど……」

隼鷹「まぁ、安心しなよ。あたしはこの戦いが終わるまで絶対に生き残ってやるんだから」ゴクゴク

118: ◆idiDHwDMwc 2017/12/07(木) 00:20:49.19 ID:0HpKMClx0
飛鷹「そのことば忘れないでよ」ゴクゴク

隼鷹「ちょ!? 結局、飛鷹ものんでるじゃん! それに! それ! あたしの! 月桂冠!」

飛鷹「……別に少しぐらい良いじゃない」

隼鷹「べつにかまわないけどさぁ、先に一言言ってくれないと……心の準備がね……」

飛鷹「ちょっと大げさすぎない? 一杯だけじゃない」

隼鷹「あたしが酒やるのなんてあんただけだってことは忘れないで飲んでほしいもんだよ……」

飛鷹「はいはい」ゴクゴク

隼鷹「あー、買いに行くのもめんどくさいのにぃ」

飛鷹「それを考えると指揮官が変わったのは幸運だったわね。前の人はそういうことについては随分とうるさかったし、何が軍人たるもの酒に頼るな! よ。あんたが下戸名だけじゃない」ブツブツ

隼鷹「……飛鷹はあんたあたしいののことそんなに信じちまってるの? あれだっていつ豹変するか分かったもんじゃないじゃん」ゴクゴク

飛鷹「へぇ、隼鷹がそんな風に言うなんて意外ね」

隼鷹「意外って言われてもさぁ……あたしだって確りとそこらへんは考えてるんだって!」

飛鷹「ふーん」

隼鷹「はぁ……人間があたしらを信用してないなら、あたしだってそう簡単に向こうさんを信じる気にならない。そんなの分かりきってるじゃん」

飛鷹「まぁ、そりゃあそうよね。あたしだってそんな簡単にコロッと信じたりしないわよ」ゴクゴク

隼鷹「なら、いいけどさぁ……。さっきも言ったけど、あたしは絶対に飛鷹と一緒に今度の戦いは生き残りたいんだよ……だから、あれが無能そうならさっさと見切りつけないといけないぐらいには考えてるわけよ」

飛鷹「はぁ!? み、見切りつけるって、何考えてるの!? ひょっとして陸の真似して後ろから闇討ちでもする気!?」


119: ◆idiDHwDMwc 2017/12/07(木) 00:26:54.08 ID:0HpKMClx0

隼鷹「ちょ!? こ、声!!」

飛鷹「あ……ごめん」

隼鷹「あのねぇ……あたしがそこまでするわけないじゃん! というよりそんなこと実行する艦娘がいるわけないでしょ!?」

飛鷹「う、うん! そうよね!」

隼鷹「あたしらは使う武器が特赦なんだから上官を謀殺したら一発でばれて解体からの銃殺だよ! あたしは生き残らなきゃいけないんだから、それじゃあ本末転倒じゃん! ちょっとは考えてから言ってよ!」

飛鷹「ごめんって! 私じゃそれぐらいしか思いつかなかったのよ! ……それで隼鷹の案はどんなのよ?」

隼鷹「ん。幸いあたしらは貴重な航空戦力なんだから多少の命令違反ぐらいなら見逃されると思うんだよね。現状じゃ命令違反ぐらいじゃ解体まではいかない……というより出来ないはず」

飛鷹「……まぁ、駆逐艦とかに比べればそうなる可能性はあるかもね」ゴクゴク

隼鷹「ちょっと飲み過ぎだって!」

飛鷹「いいじゃない今度は私が買ってきてあげるから」

隼鷹「はぁ、仕方ないなぁ……」

飛鷹「で、話の続き」

隼鷹「はいはい……あとは簡単なことで、無理そうならさっさとUターンしたり、適当に戦った振りをしておけば、あたしらよりもあっちの首のほうが先に飛ぶでしょ」

飛鷹「んー……ああ、なるほどね。戦果が上げられない腕をきるよりも頭を変えてみるだろうってことね」

隼鷹「そういうこって。いくらエリート様だからって空母二隻よりも重いわけが無いしね」

飛鷹「……驚いたわ」

隼鷹「? 何がよ?」

飛鷹「本当に隼鷹がそんなあくどいこと考えてなんて」

隼鷹「ひどい!」

飛鷹「普段がちゃらんぽらんだからしょうがないじゃない」ゴクゴク

隼鷹「はぁ……逆に飛鷹は普段は優等生ぶってるくせになぁ。酒飲み始めると本当に役に立たないよな……」ゴクゴク

飛鷹「う、うっさいわね!」

隼鷹「まぁ、こういうことはあたしに任せときなって。飛鷹はすぐに顔に出るからあんまりこういうことに向いてるとも思わないし」

飛鷹「ふん! 私は正直者なのよ!」

隼鷹「へいへい……」


 隼鷹編 艦

120: ◆idiDHwDMwc 2017/12/07(木) 00:31:06.83 ID:0HpKMClx0
というわけで隼鷹編 艦です。
関係ないことですが、雲龍とケッコンしました。これで正規空母はコンプしたぜ!
……うん、ただ言いたかっただけなんだ。

対馬の感情度コンマいきます。

提督から対馬への感情度 ↓コンマ以下
対馬から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

124: ◆idiDHwDMwc 2017/12/07(木) 00:37:05.80 ID:0HpKMClx0
長門以来の普通。
まぁ、新顔だし、多少はね……?

提督から対馬への感情度:51
対馬から提督への感情度:59 

134: ◆idiDHwDMwc 2017/12/08(金) 00:23:56.08 ID:HFQbRoBV0
 ――20:00――

 鎮守府 本棟前広場

提督「む。おい、そこでなにをしている」

対馬「あ、こんばんわ……司令」

提督「ご苦労。それでなにをしていた」

対馬「えっと……」

提督「? なにを言いよどんでいる。隠し事などしてもお前の為にならんぞ」

対馬「あ、あの、ごめんなさい。猫です……」

提督「猫? どういうことか説明してみろ」

対馬「そうです。子猫がさっき戦艦寮のほうにいたからご飯を持って行ってあげようと思って」

提督「ふむ、餌付けするならちゃんと飼ってやれよ。えさがあると思ってここらをうろうろされても困る」

対馬「え? 飼っても良いんですか?」

提督「ああ、その代わり周りの許可はしっかりと取れよ」

対馬「うふ……意外です」

提督「なにがだ」

対馬「司令、真面目だから……」

提督「犬なら止めたかもしれんが猫は別だ。なんといってもねずみを捕ってくれるからな」

対馬「あ、そういうことですか……」

提督「それ以外に猫を飼って何の意味がある。あとくれぐれも私の部屋には入れないようにしろよ」

対馬「え? 司令、猫嫌いですか?」

提督「違う。私は鳩を飼っているから猫を入れて欲しくないだけだ」

対馬「へぇ……司令のことだから伝書鳩とかですか?」

提督「似たようなものだ」

対馬「ふふふ……今度、見せてください」

提督「別にかまわんぞ。ああ、それとBismarckも猫を飼っていたはずだから、飼うにあたってなにか心配なことがあれば聞いておけ。いいか、飼うからにはかならず最後まで面倒を見てやるんだぞ」

対馬「うふふ……はい」

提督「なら、私からもいくつかアドバイスをやろう。猫というのはなかなかしつけをしても覚えてくれない生き物である。しかしだからといってむやみやたらに叱ってはいけないぞ? 何事も根気と寛容さをもってのぞまなければならないのだ。それといくら可愛いと思っても人間や艦娘の食べ物をやってはいけない。有名なところではチョコレートやネギだ。他にも意外と思うかも知れないが、骨のある肉や魚は極力食べさせるなよ。のどに骨が刺さる恐れがある。餌はキャットフードや猫用のお菓子を買ってきて、それを与えろ。今日の分はBismarckに分けてもらうえば良い。他には――」ベラベラ

対馬「あ、あの……」

提督「つめを研ぐからそれ用の――なんだ」

対馬「司令、猫好きなんですか?」

提督「普通だな」

対馬「そ、そうですか……」

提督「よし、それではその猫を拾ってすぐにでもBismarckのところにいくぞ」

対馬「え? 今からですか?」

提督「当たり前だ。飼うと決めたのならば、こんな寒い中、外においておく必要はないだろ」

対馬「はい……うふ」

提督「何を笑っている」

対馬「うふふ……なんでもないです」

135: ◆idiDHwDMwc 2017/12/08(金) 00:32:03.09 ID:HFQbRoBV0
 鎮守府 海外艦寮 談話室

ビスマルク「それでオスカーのいる私のところに連れてきたわけね」

提督「そういうわけだ……それでオスカーはこの前からねずみを捕ったのか?」

ビスマルク「Admiralのせいで毎日、私のところに持ってくるようになったわ……。いい加減、ねずみ捕ったらオスカーにご褒美をあげるのはやめて!」

プリンツ「そうですよ……この前も夜中におっきな声で呼ばれて何事かと思ったら、枕元のねずみ見て、涙目になってたんですから……」

ビスマルク「ちょ、ちょっと!?」

対馬「うふふ……」

プリンツ「あ、あう、ごめんなさい……」

提督「お前らうるさいぞ! よーしよーし、オスカーは賢いな。折角、獲物を持ってきたのに悲鳴を上げるなんてお前の主人は肝が小さい。はぁ……皆がお前のように賢くて、従順なら私はもっとらくができるのになぁ。ほれほれ、おやつだぞ」

ビスマルク「……ちょっとオスカーほめるときにいちいち誰かをけなすのやめてよ」

提督「事実ではないか。Bismarck、お前もオスカーを見習って毎日、私の元に戦果を届けろ。うれしい悲鳴ぐらいならあげてやるぞ。はっはっは……!!」

ビスマルク「はぁ……」

対馬「あの……」

ビスマルク「あ、ごめんなさいね。それで猫の話よね」

136: ◆idiDHwDMwc 2017/12/08(金) 00:35:20.99 ID:HFQbRoBV0

対馬「はい。でも、司令がここに来るまでに大体のことは教えてくれました……」

ビスマルク「そう……だいぶ、うるさかったでしょ?」

対馬「うふ……」

ビスマルク「私がオスカー飼う時もあれこれとうるさく言われたから、その気持ちは分かるわ……」

プリンツ「Bismarck姉さま、随分とAdmiralさんに怒られてましたもんねぇ」

ビスマルク「うるさいわね! いちいち、最初はあまりなでるなとかオスカーが間違って食べちゃいそうなものはしまえとかあれじゃあAdmiralじゃなくてVatiよ!」

アクィラ「あー、あたしも怒られました。ちょっとお菓子上げようとしただけなのに……」

対馬「それはあなたが悪い……」

アクィラ「そうかしら?」

対馬「うふ……」

ビスマルク「まぁ、それはおいておくとしてあなた駆逐艦でしょ? ちゃんと姉妹には猫を飼うことはいったの?」

対馬「まだです……。それと私、駆逐艦じゃないです」

ビスマルク「え?」

プリンツ「あ、あのぉ、Bismarck姉さま、海防艦の対馬ちゃんですよ……? このまえの朝礼で着任の挨拶してたじゃないですか……」

ビスマルク「し、知ってるわよ! ちょっと試しただけだよ!」

アクィラ「試すってなにをなんですかねぇ?」

対馬「うふふ……」

ビスマルク「な、なによ! 文句あるの!?」

対馬「いえ、別に……」

アクィラ「以下同文でーす」

137: ◆idiDHwDMwc 2017/12/08(金) 00:38:22.66 ID:HFQbRoBV0
ビスマルク「む……それならいいけど、ちゃんと同部屋の姉妹には説明しておきなさいよ。もし飼えそうに無いならAdmiralに言って、飼える人を探してもらわないと駄目よ?」

対馬「はい……皆、猫は好きなはずだから大丈夫だと思います。心配してくれてありがとう」

ビスマルク「ふん、そ、それならいいのよ……。よしよし、お前もいいご主人に拾ってもらってよかったわねぇ」

猫「ニャー」

アクィラ「可愛い……あ! 名前とか決めたんですか?」

対馬「まだ――」

提督「いや、決めた。ネコだ」

ビスマルク「は?」

提督「夏目漱石にあやかろうじゃないか。こいつの名前はネコだ」

アクィラ「さ、さすがに提督のおっしゃることでもそれはちょっと……」

提督「しかし、ここをみてみろ」

ビスマルク「?」

アクィラ「あ、あのあんよの先がどうかしたんですか?」

提督「爪の先まで黒い。これは夏目漱石が買っていた猫と一致している。それにこういう猫は飼っていると福をもたらすといってな――」

ビスマルク「……Admiral、あなたはちょっと黙ってって。対馬、あなたはどんな名前がいいの?」

対馬「ネコ……猫の名前が猫……うふ……うふふ……面白いし、可愛い」

プリンツ「えぇ……」

対馬「決めました……。この子は……ネコです」

提督「ふむ、お前はなかなか話が分かるな! Bismarck、お前も対馬を見習え!」

ビスマルク「……付き合いきれないわ」

アクィラ「……同感です」

対馬「ネコ……ネコ……可愛い」

ネコ「なぁー」

提督「はっはっは……!!」

対馬編 艦

138: ◆idiDHwDMwc 2017/12/08(金) 00:47:47.83 ID:HFQbRoBV0
というわけで対馬編 艦です。
対馬は艦これだと運が雪風並やったし、幸運の象徴である猫を装備させようって思いつきでした。

つづいてお品書きの更新です。(抜け番は既に選択中になります)
安価の際はこちらの番号orタイトルで安価は選んでください。新規は艦娘名でお願いします。

 おしながき 

1、比叡と提督とうなぎのゼリー寄せ(比叡、金剛)  
2、弥生の提督語教室(弥生、神通)  
3、赤城日記(赤城)  
4、曙ほのぼの(曙)  
5、潮奮闘記(曙)  
6、羽黒翔ぶ(羽黒・過去含む)  
  
8、あきつ丸VS提督(あきつ丸)  
9、対潜哨戒部隊記録(朝潮、由良、五十鈴)  
10、加賀の鎮守府ぶらり旅(加賀)  
11、霞の不覚(霞・過去)  
12、霧島と榛名と提督と(霧島、榛名)  
13、懺悔(蒼龍)  
14、我らの手に栄光を(飛龍)  
15、誰がために幸運の鶴は翔ぶ(五航戦)  
16、五十鈴のなく頃に(五十鈴・過去)
17、不知火葛藤(不知火)
その他、新艦好感度コンマ(記名)  

【未開放】  
ドイツ組と観劇【プリンツ・呂500の感情度コンマで開放】  
潜水艦呼称争議【伊19・伊164・伊8・伊401の感情度コンマで開放】  
初期艦はなんでもしってる【叢雲の感情度コンマで開放】  
提督改修工廠【暁型の感情度コンマで開放】  
特務艦【間宮の感情度コンマで開放】  
冷戦【多摩の感情度コンマで開放】  
二航戦の憂鬱【雲龍型・大鳳の感情度コンマで開放】  
第八駆逐隊、出撃!【大潮・荒潮の感情度コンマで開放】  
降涙恋慕【二部完結で開放】
胡蝶乱舞【二部完結で開放】
萩風提督観察記【川内の感情度コンマで開放】
行け、私が想いよ、黄金の翼に乗って【ローマ・イタリア・リベッチオの感情度コンマで開放】
海防艦とネコ【択捉・l国後・占守の感情度コンマで開放】←NEW
あの航路へと【飛鷹の感情度コンマで開放】←NEW

139: ◆idiDHwDMwc 2017/12/08(金) 00:49:12.04 ID:HFQbRoBV0
初霜の感情度コンマいきます。

提督から初霜への感情度 ↓コンマ以下
初霜から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

143: ◆idiDHwDMwc 2017/12/08(金) 00:53:27.86 ID:HFQbRoBV0
うーん、雰囲気悪そう……

提督から初霜への感情度:37
初霜から提督への感情度:35

続いて追想の刻の後について安価です。
既出の子の話は番号ORタイトル名で、新規艦娘は名前でどうぞ。

安価↓
安価↓↓ 


149: ◆idiDHwDMwc 2017/12/08(金) 00:56:30.18 ID:HFQbRoBV0
ご協力感謝するであります。
今後は

初霜→提督~追想の刻・独逸編~ →綾波→ポーラ

って進行になります。

本日の更新はここまでになります。明日も24:00ぐらいからを予定やで。
おやすみなさい。

154: ◆idiDHwDMwc 2017/12/08(金) 01:05:04.09 ID:HFQbRoBV0
あ……やばい……いれ忘れてました

初霜→戦艦派 

161: ◆idiDHwDMwc 2017/12/09(土) 00:10:31.32 ID:h012KOXV0

 ――21:00――

鎮守府 戦艦寮 談話室

霧島「はぁ……疲れた……」

大和「お疲れ様でした」

初霜「お疲れ様でした。霧島さん、すぐにお茶をお持ちしますね」

霧島「ありがとうね。初霜、今日もこっちに来てたんですか?」

初霜「はい! 大和さんのお話をさっきまで聞いてたんですよ!」

霧島「どんなお話をしてたんですか?」

大和「これからのことをちょっと」

霧島「はぁ、そうですか」

大和「それよりも随分と今日はお疲れのようですね」

霧島「今日は提督がお休みをとられまして……」

初霜「この事務処理で忙しい時にですか?」

霧島「まぁ、出撃がほとんど無いこの時期ぐらいにしか年次休暇は消化できないですからね……」

初霜「けど……!」

大和「まぁまぁ、提督のことはおいておきましょう」

霧島「……そうですね。それよりも書類仕事は肩がこってしまっていきませんね。もうペンを握る気もおきませんね」

大和「まぁ、そうでしょうね。霧島さんは前線で砲撃してるほうが向いているでしょうし」

霧島「そ、そんなことはありません! 艦隊の頭脳である私をあまり嘗めてもらっては困ります! ねぇ、初霜、あなたもそうおもうでしょ?」

初霜「え? えっと……」

霧島「……どうやら私の期待した言葉はえられないようですね」

初霜「す、すみません……」

大和「うふふ……」

霧島「しかし、提督もここ最近、随分と思いつめているご様子ですし、大和さんたちも少し気にかけてあげてください」

初霜「……」

大和「ええ、分かりました」

霧島「ん……」

大和「どうかしましたか?」

霧島「いえ、なんでもないです」

大和「そうですか? うーん、それじゃあ、初霜もいることですし、この前のサーモン海域のことでもお話ししましょうか」

初霜「あ! それこの間、新型の深海棲艦と大和さんとものすごい撃ち合いになったところまで聞いて続きが気になってたんです!」

大和「ふっふっふ……! ええ! ええ! そうなんです! あの新型は強敵でしたねぇ」

初霜「でもとり逃したりしなかったんですよね?」

大和「ええ、私の一撃をうけてさしもの強敵も――」

霧島「止めをさしたのは加賀さんでしたけどね……」ボソッ

大和「?」

霧島「あ、なんでもないですよ」

大和「そうですか? えっと、私の正確な砲撃で――」

霧島(初霜には悪いんだけど、大和の話って盛ってるのよね……。まぁ、夢を壊すこともないし黙ってますか……)

初霜「うわぁ! すごいです! 流石は大和さんです!」

大和「ふふ……そうでしょう、そうでしょう」

162: ◆idiDHwDMwc 2017/12/09(土) 00:16:03.67 ID:h012KOXV0


――22:00――

 ボーン、ボーン

霧島「ウトウト……はっ! もうフタフタマルマルですか……そろそろ初霜は駆逐艦寮のほうに帰ったほうがいい時間ですね」

大和「その時、私の徹甲弾が――あら、もうこんな時間ですか……初霜、私ばかり話してしまってごめんなさいね。面白くなかったでしょう?」

初霜「いえ、そんなこと無かったです。とっても勉強になりました!」

大和「うふふ……そう言ってくれるのはあなたぐらいよね。もうかわいいんだから」ギュー

初霜「あわわ……」

霧島「さて、それでは私が初霜を送っていきましょう」

大和「そうですか? 初霜はどう?」チラ

初霜「あ、私は一人で大丈夫です。そんなにお気をつかわないでください」

霧島「いえ、夜に駆逐艦一人でいると扶桑さんが心配しますし、散歩のついでですよ」

大和「うーん、そっか……扶桑さんに心配をかけるのも申し訳ないし、送ってもらったらどうかしら?」

初霜「大和さんがそうおっしゃるのならそうしますね。霧島さん、お願いします」

大和「うふふ……さて、私もそろそろ眠くなってきてしまいましたし、お部屋に戻りましょう」

初霜「おやすみなさい」

大和「ええ、おやすみなさい。また明日ね」

初霜「はい!」

霧島「それじゃあ、初霜、いっしょにいきましょうか」

初霜「霧島さんもありがとうございます!」

霧島「ふふ……いいの、いいの。私もあなたに少し用があるから」

初霜「?」

163: ◆idiDHwDMwc 2017/12/09(土) 00:18:17.29 ID:h012KOXV0
 ――22:10――

 鎮守府 波止場

初霜「あ、あの……駆逐艦寮にいくには少し遠回りしていませんか?」

霧島「散歩のついでといったでしょう? すこし付き合ってください」

初霜「はぁ」

霧島「ああ、そうだ。私からあなたに少しお話があるんです」

初霜「?」

霧島「初霜は提督のこと嫌いでしょう?」

初霜「そ、そんなことは無いです! 提督のことは優秀な指揮官として尊敬――」

霧島「いいんですよ? ここにはわたしとあなたしかいませんから。たとえ誰かが聞き耳を立てようとしても波の音でそこまで聞こえませんよ」

初霜「……」

霧島「さぁ、正直に」

初霜「軍人として優秀だというのは分かりますが、私はその手法にも疑問を持つときがあります。大和さんや武蔵さんのことを温存しすぎることとや、空母の皆さんと比べると戦艦の皆さんに足しての扱いがやや軽いのではないか――」

霧島「そんな建前は聞いてないんですよねぇ」

初霜「え?」

165: ◆idiDHwDMwc 2017/12/09(土) 00:22:48.08 ID:h012KOXV0

霧島「個人的に嫌いか好きか。それだけが聞きたいんですよ」

初霜「えっと……」

霧島「はっきりしない子ね」

初霜「む……それでははっきりと申し上げます。私は提督のことは嫌いです」

霧島「やっぱりですか……で、あの人のどこらへんが駄目ですか?」

初霜「え、えっと……優秀なのもすばらしい軍歴なのも分かりますが、それを鼻にかけすぎだと思います」

霧島「く、くふふ……」

初霜「あ、あの霧島さん……?」

霧島「いえ、そうですよねぇ。ちょっとご自身の経歴を鼻にかけすぎですよね」

初霜「霧島さんもそうおもいますか?」

霧島「ええ」

初霜「ほ、ほかには――」

霧島「ああ、もういいですよ」

初霜「――そうですか?」

霧島「まじめなあなたに人の悪口を言わせてもあまりいい気分はしないでしょう? へんなことを聞いてごめんなさいね」

初霜「あ、いえ、お心遣いいただいてありがとうございます」

霧島「どういたしまして。うふ……」

初霜「どうかしましたか?」

霧島「いえいえ、最近、発動した作戦が上手くいっているものでついつい思い出し笑いなんてしてしまいました。ごめんなさい」

初霜「うわぁ! 新しい作戦ですか? 大和さんもまた大活躍できるんですか?」

霧島「ええ、その予定ですよ」

初霜「大和さん、前の時はあんなことになってしまったから、艦娘になった今度こそは絶対に活躍するんだって毎日言ってるんです!」

霧島「へぇ」

初霜「明日、大和さんにお話しないといけませんね! きっとすっごい喜ばれると思います!」

霧島「そうですね、大和さんには期待しているように伝えておいてください」

初霜「はい!」

霧島「さて、こうもうまくいくなんて案外、あの人の話も聞いてみるものですね」ボソッ

初霜「うふふ! よーし! 明日は任務が終わったらすぐに大和さんのところに行かないと!」

 初霜編 艦

166: ◆idiDHwDMwc 2017/12/09(土) 00:27:56.60 ID:h012KOXV0
というわけで初霜編 艦です。
お品書きの更新はありますが、次回にまとめてやります。

次回は既出のお話なのでコンマなしです。

思い出してほしい 
蒼龍→提督への好感度:89
霧島→提督への好感度:88
その差1! 

180: ◆idiDHwDMwc 2017/12/10(日) 01:42:29.46 ID:Pd92qgc90

※内務大臣はドイツの内務大臣になります。

XX07年 4月

ドイツ ベルリン 内務大臣執務室

コン、コン

内務大臣「どうぞ」

提督「失礼足します。およびとうかがい参上いたしました」

内務大臣「ああ、わざわざご苦労だったね。じつは君に頼みたいことがあるのだよ」

提督「閣下には大変、お世話になっております。微力ではありますが、私に出来ることとあればなんでもお申しつけください」

内務大臣「うん、ありがたい言葉だ。実は我がドイツも航空母艦の艦娘の建造に成功した」

提督「それはおめでとうございます!」

内務大臣「ありがとう。しかし、喜んでばかりでもいられないのだよ。実はその空母の扱いにで問題が発生してしまってね……」

提督「では私がお力添えするのはそのことについてでしょうか?」

内務大臣「そうだ。君は日本にいたときは航空母艦の艦娘について研究をしていたときいたが、それは間違いないのかね?」

提督「はい。航空戦力の運用ならびに艦娘について研究を行っていたのは事実です」

内務大臣「それではこれだけは先に聞かせてほしいのだが、航空母艦の艦娘とはどれだけの戦力になる? 艦艇時代のように戦艦を追いやるほどの活躍は見込めるのか?」

提督「……正直なところ、私どもが発見した運用では大したことは出来ません。制空権を奪ったとしても戦艦のように装甲の厚い敵を接近前に沈めるというのは現実的ではありません」

内務大臣「専門分野のことなのに随分と低評価を下すのだね」

提督「閣下にまやかしを申し上げても仕方ありません。しかし、今後、偵察機による弾着観測射撃などが技術的に可能になれば制空権の有無は大きな差になるやも知れません。それに妖精たちが強力な艦載機を発明し、空母の力が飛躍的にあがることもあるかもしれません」

内務大臣「ふむ……前の大戦で我が軍は空母を完成させられなかったのは知っているだろ? 4隻の建造計画のうち二隻だけ起工は行われたがそのどちらも完成前に敗戦してしまった。それゆえ、我が国は航空母艦の艦娘を所有することは不可能と目されていたが、今回の建造でその予想は間違っていることが証明された」

提督「……」

内務大臣「日本では同じ名前の艦娘が建造されたという報告も聞いているが、我らの国も同じことが可能なのかは分からない。貴重な航空戦力を誤った運用で減らすことは許されないのだ」

提督「つまりは私に航空母艦の運用について助言をしろとおっしゃるのですか? それであれば本国に私以上に航空母艦の艦娘に精通した人間がおりますので、そちらを招聘なさったほうがよろしいのではないでしょうか?」


内務大臣「……うむ、私もそう思って総統に進言したのだが、ひどく叱責されてしまった」

提督「……」

内務大臣「恥ずかしい話であるが、総統は昨今の対深海棲艦戦線が後退を余儀なくされているのが非常に気に食わないようでな。もともとその気はあったのだが人間不信がひどくなっているのだ……」

提督「つまり顔を知っていて、何度かお会いしたことがある私のようなものでなければ信用できないというわけでしょうか?」

内務大臣「それだけではない、君はお気に入りといっても過言ではない。よく食事会でも『我が軍の将軍は日本の駐在武官と取り替えてしまいたい』と何度ももらされていてな……はぁ……」

提督「恐縮です」

内務大臣「ここまで押し込まれて自国の軍人が信じられなくなっているのかもしれんが、内務大臣の私にまで大隊の指揮権を与えられるなど、本当に総統はどこに向かっているのか……。ああ、君の本国のほうには既に了解をとっているから、そこらへんは安心してくれ。それで返事は?」

提督「……畏まりました。航空母艦運用の助言程度であればいくらでもお手伝いいたしましょう」

内務大臣「はぁ……ああ、よろしく頼む」


181: ◆idiDHwDMwc 2017/12/10(日) 01:50:48.06 ID:Pd92qgc90

――12:00――

xx07年 4月

ドイツ ベルリン 国防軍海軍本部

提督「はじめまして。これから君の航空戦力運用について助言をさせてもらうことになった提督だ。うるさく思うかもしれないが、よければ参考にしてみてくれ」

グラーフ「上官からあなたの話は聞いている。航空母艦・Graf Zeppelinだ。この体については私も良く分からないのだ、あなたのことは頼りにしている」

提督「ありがとう」

グラーフ「あ、そんな、頭を上げてくれ――」

提督「あ! 軍帽が落ちてしまう!」

バサ! バサ!

グラーフ「きゃ!」

提督「すまない。いつの間にか軍帽の中に鳩が入っていたようだ」

グラーフ「び、びっくりした。わ、私をからかっているのか?」

提督「……あ、いや、これはまぁ、挨拶代わりの手品だ」

グラーフ「に、日本人は挨拶で手品をするのか!?」

提督「そんなことはない。私だけだ」

グラーフ「そ、そうか……」

提督「……すまない。どうも口下手だからこんなことでもしないと場を和ませられなくてな。君には逆効果だったみたいだな」ホ

グラーフ「そ、そんなことは無い! 日本の航空母艦のエキスパートだと聞いていたから緊張してたが、あなたのおかげでそれも吹き飛んだ……」

提督「いや、無理をしなくても良い。こっちに来てから、これで大いに受けたのは総統閣下だけだったからな……」

グラーフ「あ、あなたは随分と勇気のある人なんだな。いきなり鳩をだした以上に驚いた」

提督「む……そうか。いや、女性にほめられると照れてしまうな」

グラーフ「……」

提督「ん? どうした?」

グラーフ「いや、本当にあなたは面白い人だと思ってな」

提督「弱ったな、そんなに褒められても鳩とトランプしか出せないのだが……」バサバサ

グラーフ「まだそんなに隠し持っていたのか……」

提督「ああ、これで全部だ」クルッポー、クルッポー

グラーフ「うわぁ……6羽も隠していたのか」

提督「おい、そんなに引かないでくれ。いつもより多く連れてきてしまっただけなんだ! 普段はこの半分ぐらいなんだ!」

グラーフ「……」

182: ◆idiDHwDMwc 2017/12/10(日) 01:57:28.53 ID:Pd92qgc90

提督「……鳩は非常に帰巣本能が強い鳥なのは知っているかな?」

グラーフ「いや……」

提督「海を超えて巣に帰ったという事例が報告されたぐらいでね。案外とこいつらは賢い動物だと私は思ってる」

グラーフ「で、それがどうかしたのか?」

提督「君もこの子達のようにどんなことがあってもここに戻ってきてほしい。これはなにも国防軍の戦力としてだけでなく、私個人としてもそう思う」

グラーフ「ふむ」

提督「あー……あれだ……なんといえばいいものか分からんのだが……私は異邦人だ。だから君が独逸にとってどれだけ君が重要な戦力なのかというのは分かっているつもりでも、当事者である閣下たちとは少しずれていると思う。だから君からしたら私の言葉はいい加減な奴のたわごとだと思うかもしれない」

グラーフ「?」

提督「うーん……だから、これは個人的な意見であることを忘れないでほしい」

グラーフ「はっきりしないな」

提督「……閣下から君の写真を見せてもらったときに、こんな美しい人が海に沈んでしまうという想像もしたくないとおもったんだ。だからこの鳩たちのように、かならずここへ帰ってきてほしい、少しでも私の手品で笑顔に出来ればと思っていたら、いつの間にかタネを仕込みすぎて――」

グラーフ「う、美しい!? 出会ってすぐの私にそういうなどあなたは正気か? 日本人は硬派だと聞いているぞ、イタリア人みたいな真似はやめてもらいたい! 冗談や軟派な気持ちで言ったのであれば謝罪してもらいたい!」

提督「……さて、腹が減ったな。いっしょに昼食でもどうかな?」クルッポー

グラーフ「待て! 待て! はぐらすかな!」

提督「うっ……あ、ああ、君は美しいとおもうよ。素直な感想を言っただけだから、謝罪はやめておこう」

グラーフ「うぅ――」カァー!

提督「さぁ、腹は本当に減っているんだ。シュニッツェルでも食べながら今後のことを話そう」

グラーフ「あ、ああ……」

183: ◆idiDHwDMwc 2017/12/10(日) 02:01:41.50 ID:Pd92qgc90


 ――13:00――

 ドイツ ベルリン レストラン

提督「すまなかったな……鳩を戻すために武官宿舎まで戻らなくてはならないとは盲点だった」

グラーフ「流石に鳥を連れて店には入れないからな……」

提督「うぐぐ……。あ、隠してしまえば分からない――」

グラーフ「少なくとも私といるときは絶対にやめてくれよ!?」

提督「冗談だ」

グラーフ「分かりにくい人だな……本当に……」

提督「ははは……友人のアドバイスで色々と試行錯誤しているのだがね」

グラーフ「それよりも今後の計画だが」

提督「ああ、君の上官にも確認しなければならないが当分は訓練だ。発着艦、急降下爆撃、艦隊運動などやることはいくらでもある」

グラーフ「ふむ……どれぐらいかかるんだ?」

提督「さて、それは君次第だが、半年から1年ほどは練兵場での訓練だけじゃないかな――む、これは美味いな。すみません、同じものをもう一つ」

グラーフ「それは流石に長すぎる! あと話に集中してくれ!」

提督「安心しろ、これでも軍人だからな飯に集中してほかの事をおろそかにしたりはしない。Graf Zeppelinも暖かいうちに食べないともったいないぞ?」

グラーフ「思いっきり疎かにしているではないか! 私のは提案はどうなったんだ!」

提督「む。訓練の期間の短縮など容れらないから、黙殺しただけだ」

グラーフ「何故だ!? こんどは訓練しているうちに終戦など笑い話にも――」

提督「分からん奴だな。航空母艦はただ砲撃すればいいだけじゃないんだ。制空権を確保した上で、甲板を守りきらなければならない。他の艦種に比べても練度の差がはっきり出る」

グラーフ「むむむ……!」

提督「まぁ、安心してくれ。私に出来ることは全てするつもりだ」

グラーフ「はぁ……不安だ……」


提督~追想の刻・独逸編~ 艦

184: ◆idiDHwDMwc 2017/12/10(日) 02:05:54.46 ID:Pd92qgc90
お品書きの更新です。


 おしながき  

1、比叡と提督とうなぎのゼリー寄せ(比叡、金剛)   
2、弥生の提督語教室(弥生、神通)   
3、赤城日記(赤城)   
4、曙ほのぼの(曙)   
5、潮奮闘記(曙)   
6、羽黒翔ぶ(羽黒・過去含む)   
7、提督~追想の刻・独逸編~Ⅱ(提督、グラーフ・過去)←NEW
8、あきつ丸VS提督(あきつ丸)   
9、対潜哨戒部隊記録(朝潮、由良、五十鈴)   
10、加賀の鎮守府ぶらり旅(加賀)   
11、霞の不覚(霞・過去)   
12、霧島と榛名と提督と(霧島、榛名)   
13、懺悔(蒼龍)   
14、我らの手に栄光を(飛龍)   
15、誰がために幸運の鶴は翔ぶ(五航戦)   
16、五十鈴のなく頃に(五十鈴・過去) 
17、不知火葛藤(不知火) 
その他、新艦好感度コンマ(記名)   

【未開放】   
ドイツ組と観劇【プリンツ・呂500の感情度コンマで開放】   
潜水艦呼称争議【伊19・伊164・伊8・伊401の感情度コンマで開放】   
初期艦はなんでもしってる【叢雲の感情度コンマで開放】   
提督改修工廠【暁型の感情度コンマで開放】   
特務艦【間宮の感情度コンマで開放】   
冷戦【多摩の感情度コンマで開放】   
二航戦の憂鬱【雲龍型・大鳳の感情度コンマで開放】   
第八駆逐隊、出撃!【大潮・荒潮の感情度コンマで開放】   
降涙恋慕【二部完結で開放】 
胡蝶乱舞【二部完結で開放】 
萩風提督観察記【川内の感情度コンマで開放】 
行け、私が想いよ、黄金の翼に乗って【ローマ・イタリア・リベッチオの感情度コンマで開放】 
海防艦とネコ【択捉・l国後・占守の感情度コンマで開放】
あの航路へと【飛鷹の感情度コンマで開放】
さぁ、勝利の砲撃を【大和・矢矧の感情度コンマで開放】←NEW

185: ◆idiDHwDMwc 2017/12/10(日) 02:09:44.16 ID:Pd92qgc90
というわけで初の既出のお話でした。
大体、Ⅳぐらいで決着する予定。

綾波の感情度コンマ行きます。

提督から綾波への感情度 ↓コンマ以下
綾波から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

190: ◆idiDHwDMwc 2017/12/10(日) 02:11:45.44 ID:Pd92qgc90
途中で送信してしまった……

90OVERですので好感度コンマです。

提督から綾波への好感度 ↓コンマ以下
綾波から提督への好感度 ↓↓コンマ以下

193: ◆idiDHwDMwc 2017/12/10(日) 02:20:47.55 ID:Pd92qgc90
夜遅くにお付き合いいただきありがとうございます。

提督から綾波への感情度:96 提督から綾波への好感度:53
綾波から提督への感情度:83 綾波から提督への好感度:52

とりあえず今日はここまで明日は午後から出社なので18時ぐらい目安の更新になります。
Polaの後の安価もその際にやる予定です。

おやすみなさい。

203: ◆idiDHwDMwc 2017/12/10(日) 17:58:48.52 ID:Pd92qgc90
――05:00――

鎮守府 執務室

赤城「はぁ……」

提督「執務室に入ってくるときは必ずノックをしろ」

赤城「お、おはようございます! 失礼しました!」

提督「分かったのならばさっさと仕事の準備をしろ。起床ラッパまでには今積んであるものはかたしておきたい」

赤城「は、はい」

提督「ああ、あと昨日はおかげでゆっくりと休めた。その分、お前たちには苦労をかけてすまなかったな」

赤城「! いえ、お役に立てたのであれば幸いです」

提督「そうか……おまえがここに着任してきたときには随分と頭を抱えたが、やはり艦娘も人間と同じように変わっていくのだな」

赤城「? どういうことでしょうか?」

提督「いや、なんでもない。あとはもう少し女性らしい趣味でも見つけれるのだな、食事と戦闘の話ばかりだと男に逃げられるぞ」

赤城「……」

提督「余計な世話だったな。さぁ、さっさと仕事をはじめろ」


204: ◆idiDHwDMwc 2017/12/10(日) 18:01:26.36 ID:Pd92qgc90


――08:15――

鎮守府 本棟前

提督「――というわけで本日も任務に励むように。以上」

赤城「提督に敬礼! 以上で朝礼を終わります」ビシッ

 ワイ、ワイ、ガヤ、ガヤ

提督「おい、曙」

曙「はいはい、今日もしっかりと動いてるわよ」

潮「あはは……」

提督「……む。おい、しっかりと磨いておけ、指紋が残ってるぞ」

漣「あー、ぼのたん、今日は少し朝あわててたからねぇ。でも、ご主人様、仕方ないんですよ?」

提督「なにがだ」

漣「ぼのたん、寝るときその時計、ずっとにぎ――」

曙「漣、うるさい! クソ提督も余計なこといわないで! 時計はあとで確りと磨いておくから!」

提督「む。気をつけろよ」

205: ◆idiDHwDMwc 2017/12/10(日) 18:05:46.96 ID:Pd92qgc90

綾波「あ、いたいた、漣たちもいっしょにご飯食べ――司令官、おはようございます!」

提督「ああ、おはよう。しかし、いつ見てもいいものだ。潮もそう思わんか」

潮「え、えっと、はい」

綾波「……司令官、なになさってるんですか?」

漣「綾波姉さん、そんんあの見れば分かるじゃないですかー」

綾波「えっと、それがわからないから聞いてるんだけど……」

漣「そんなのぼのたんの胸みてるにきまってるじゃん!」

綾波「ええー!」

朧「こら嘘つかないの! 綾波姉さん、まじめなんだから信じちゃうじゃない!」

漣「いたっ! かにたん、なにもなぐることないじゃん……」

朧「愛の拳骨よ。それにかにたんってなによ、かにたんって」

漣「いや、朧もぼのたんみたいに愛称をそろそろつけないといけないかなぁって」

朧「いらない」

漣「えー」

朧「えーじゃない!」

綾波「まぁまぁ、落ち着いて。ね?」

朧「あ……姉さんの前で騒いじゃってごめんなさい」

漣「以下同文。反省してまーす」

朧「あ! またそうやってふざけるんだから!」

 ギャー、ギャー

提督「む。お前に渡してから既に4年だがちゃんとオーバーホールには出しているか?」

曙「言われたとおりやってるわよ」

提督「そうか……クソ! 手入れを怠っているようならば取り上げられるというのに!」

綾波「……ああ、恩賜の銀時計を見に来てたんですか。傍から見るとすごい絵ですね」

提督「球磨にもそういわれたが、これを見んことには一日が始まった気がしないのだ。さて、時刻のほうは大丈夫だと思うが……うん、ずれていないな」

綾波「そんなに心配ならあげなければ良かったんじゃないですか?」

提督「今は後悔している」

曙「ちょっと! 後悔してるって何よ!」

提督「そのままの意味だ。さてと、私はこれで執務室に戻るがお前たちは確りと朝食をとって、任務に励めよ」

漣「はーい」

綾波「……あの司令官、すこしお話があるんですが、お時間いただいてもよろしいですか?」

提督「む。赤城!」

赤城「はい、はい、お呼びですか?」

提督「少し綾波と話をしてくる。お前は先に執務室に戻っておいてくれ」

赤城「……」

提督「どうした?」

赤城「いえ、かしこまりました」

綾波「それではこっちにきてください」

提督「ああ」

206: ◆idiDHwDMwc 2017/12/10(日) 18:13:00.63 ID:Pd92qgc90

鎮守府 工廠裏

提督「……おい、こんなところまで連れ出して何のつもりだ」

綾波「すみません。誰にも聞かれるなと神通さんからの言いつけでして」

提督「神通?」

綾波「はい。個人的なところはおいておくにしても私や神通さんは司令官のこと尊敬してます」

提督「そうか。お前たちのような武勲艦にそう思われているなど、ありがたい話だ。私もお前のことは立派な艦娘だと思っている」

綾波「ですから、一つご忠告させてください」

提督「分かった。それではさっさと用件を述べろ。昨日の分を取り返すためにも今日は忙しいのだ」

綾波「では、単刀直入に申し上げますと、最近、鎮守府の雰囲気がおかしいと思います」

提督「……それは私のせいで、ということか?」

綾波「いいえ、司令官のことを嫌ったり、怖がっている子は今までもいましたけど、それが鎮守府全体の問題になったということはありませんでした。どちらかというと艦娘同士の間がおかしくなってきているという感じです」

提督「む……確かにな。この間の不知火と満潮の私闘騒ぎを姉妹以外とめようとしていなかったのは私も意外に思っていた」

綾波「! そうなんです! どこか自分の姉妹意外――いえ、自分以外の艦娘に対して冷たくなってきている子がいるんだと思います」

提督「確かにそれは由々しき自体だな。で、お前の中で原因の予想はできているのか?」

綾波「司令官はお気づきで無いかもしれませんが、最近になって戦艦の方と航空母艦の方がどちらが鎮守府の主力であるのか、ということをめぐって対立してしまっています」

提督「む」

綾波「戦場で功を競い合うぐらいであれば問題ないと思いますが、最近では他の艦娘も巻き込んで派閥まで形成し始めました。これが問題の原因だと綾波は思います」

提督「なるほどな……しかし、鎮守府内の雰囲気というだけでなく、管理者としても艦娘間で派閥を作られるというのはいただけない」

綾波「はい。ですから司令官もそこらへんに気をつけていただければと思って、今回のお話をさせてもらいました」

提督「む……すまんな。やはりお前は仕事の関係では頼りになるな。今後も何かあればすぐに私に報告するように」

綾波「任せてください!」

提督「ああ、期待している」

綾波「最後に神通さんからの伝言をお伝えします。『例のカメラですが、かならず提督以外の人間が使えないように保管してください』とのことです」

提督「……ああ、わかった。気をつけよう。朝からご苦労だったな、神通にもよろしく伝えておいてくれ」

綾波「はい! それでは失礼します!」ビシッ!

提督「ご苦労――ああ、聞き忘れていたが、その下らん派閥ごっこに積極的なのは誰なんだ? 私のほうでも一つ釘を刺しておく」

綾波「うーん、綾波の見たところでは戦艦は比叡さんと扶桑さんで、空母のほうは飛龍さんですね」

提督「そうか……それとなく言っておこう」

綾波「あ、私のことは――」

提督「分かっている。お前たちの名前は出さんようにする」

綾波「はい! それでは司令官も一日、頑張ってくださいね!」

提督「ああ」

 綾波編 艦

207: ◆idiDHwDMwc 2017/12/10(日) 18:16:43.77 ID:Pd92qgc90
というわけで綾波編 艦です。

なんか綾波あんまり出せなかったね……今後、活躍するから(震え声)

続いてポーラの感情度コンマいきます。その後、次回以降の安価とりますが既出については>>184のお品書きをご覧ください。
というか、そろそろカメラ使わんとね……

提督からポーラへの感情度 ↓コンマ以下
ポーラから提督への感情度 ↓↓コンマ以下

210: ◆idiDHwDMwc 2017/12/10(日) 18:23:28.42 ID:Pd92qgc90
やや悪印象やね

提督からポーラへの感情度:58
ポーラから提督への感情度:33

続いて安価いきます。
既出は>>184参考の番号orタイトルで、新規の子は名前でお願いします。

安価↓
安価↓↓ 

224: ◆idiDHwDMwc 2017/12/11(月) 12:41:56.46 ID:anmziUZ70
現在、派閥まとめ

空母
曙、羽黒、あきつ丸、萩風、球磨、大井
計6隻

戦艦
大淀、初霜、ポーラ
計3隻 

227: ◆idiDHwDMwc 2017/12/11(月) 23:12:42.61 ID:anmziUZ70


――09:00――

鎮守府 出撃ドック

ポーラ「うー! うー!!」

隼鷹「おいおい、そんなに睨むなよ……あたしだって飲みたいんだからさぁ……」

ポーラ「だってぇ……! 前にいたとこは出撃中にワイン飲んでても何も言われなかったのにぃ……」

隼鷹「そりゃあそこがおかしいんだよ……何はともあれ、気がついたのがあたしで良かったよ。あんた、今日の旗艦、誰だかわかってんのか?」

ポーラ「えっと……誰でしたっけ?」

隼鷹「おいおい……霞だよ、霞! あいつに見つかったら絶対にぐちぐち言われた上に提督まで報告あがるんだぞ! ああ、独房にぶち込まれて3日も飲めなかったあの時は――」

霞「流石に経験者は言うことが違うわね!」

隼鷹「げぇ! いや、今のはちょっと口が滑ったって言うかさぁ……許してくれよぉ……」

霞「ふん! 別にあんたにどうこう言うつもりは無いわよ。それよりポーラ、あんたなに考えてんのよ!」

ポーラ「あう、あう……す、すみません。でも、ちょっと飲んだほうが射撃もうまくいくって言うか――」

霞「言い訳は聞きたくないわ! あとであのクズにはちゃんと報告しておくから楽しみにしてなさい」

ポーラ「そ、それだけは勘弁してくださいよー。この前もお酒飲んでヒエーと騒いでたらものすっごい怒られたばっかりなんですぅ……」

霞「あんたの都合なんか知らないわよ!」

228: ◆idiDHwDMwc 2017/12/11(月) 23:15:37.88 ID:anmziUZ70

提督「何を騒いでいる」

隼鷹「うわぁ……さらに厄介なのが……」ボソッ

提督「なにかいったか?」

隼鷹「い、いや、大したことじゃないって、気にしない! 気にしない! あ、あはは……」

提督「ちっ」

隼鷹「ちょ!? さすがにそれはひどくない!?」

提督「うるさい奴だ、その元気は戦闘までとっておけ」

隼鷹「本当に酷い!」

提督「で、霞、なにがあった?」

霞「ポーラが戦場にこれをもっていこうとしてたのよ」

提督「トルマレスカか。確認するが隼鷹ではないんだな?」

隼鷹「ちょっとあたしはもう絶対に酒飲んで仕事したりしないって!」

提督「前科があるからな、信用できん」

隼鷹「えぇ……」

提督「で、何か言い訳はあるか」

ポーラ「うぇぇ……ごめんなさい。ちょっとした出来心なんです、だから怒らないでください……」

提督「はぁ……未遂であるし、初犯だ。今回はこいつの没収で許してやる」

ポーラ「え!? ほ、本当ですかぁ!」

提督「なんだもっと重度の罰則がほしいのか? 独房はいつでもあいているぞ」

ポーラ「あ、いやぁ、そんな冗談ですよー」

提督「霞も出撃する前によく見つけたな」

229: ◆idiDHwDMwc 2017/12/11(月) 23:18:39.11 ID:anmziUZ70

霞「ちょっと待ちなさいよ。処分がそれだけってありえないでしょ!? なに考えてるのよ!」

提督「未遂だ。それほど大きな処罰が必要だとは思わん」

ポーラ「そうだー、そうだー」

霞「――」ギロッ

ポーラ「あ、あ、あう……す、すみません」

蒼龍「うーん……いくら未遂でもちょっと処分が甘すぎる気がしますね」

提督「……なぜ、お前がここにいる」

蒼龍「提督がなかなか帰ってこないから呼びに着たんです。明石も説明終わらせて別の仕事したいみたいですし、はやくしてください」

提督「それは明石に悪いことをしたな。では、さっさと戻ることにする」

霞「ちょっと! なにうやむやにしようとしてるのよ! ちゃんと罰則を決めてからにしなさい」

提督「では禁酒1日と外出禁止1週間だ。以上」

蒼龍「えぇ……ちょっと甘くないですか?」

提督「ぐぅ……私も酒のことはあまり人にとやかく言えんからな……どうしても裁定が甘くなってしまうのかもしれんが、これは既に決定したことだ! 反論は許さん」

隼鷹「あたしのときはひどかったじゃん!」

提督「お前は未遂ではなかっただろ! 何を考えているのだ! ばか者が!!」

ポーラ「あう!」ビクッ

隼鷹「うっ……さーせん」

提督「とにかく、次にやったら独房に3日は入ってもらうから覚悟しておけよ。いくぞ」

蒼龍「あ、ちょっと! 待ってください!」

231: ◆idiDHwDMwc 2017/12/11(月) 23:22:08.90 ID:anmziUZ70

霞「信じらんない! この間の私闘騒ぎも未遂だったのに、あたしたちまで巻き添え食ったのよ!」

隼鷹「いやさぁ、下手すりゃ旗艦のあんたにも責任行くとこだったんだし、全員、お咎めなしでよしとしときなって……」

霞「うるさい! ああ、もう馬鹿ばっかり!」

隼鷹「あーあ、行っちまった……」

ポーラ「あう……あう……」プルプル

隼鷹「おい、どうしたんだよ? 禁断症状か?」

ポーラ「い、いえ、大丈夫です……」

隼鷹「?」

ポーラ「うっ……うぐぅ……」

隼鷹「ちょっと吐くなよ!? 昨日のやつが残ってたのか!?」

ポーラ「うぅ……も、もう大丈夫です……」

隼鷹「ほんとかよ?」

ポーラ「は、はい。ちょっと扶桑さんのところに行って来てもいいですか?」

隼鷹「扶桑さん? 今回は一緒だし、すぐにこっちにくるだろ」

ポーラ「い、いえ、ちょっと――す、すみません!」

隼鷹「あ、おい! って、行っちまった……まったく、なんなんだよ……。はぁ……相変わらずここにはめんどくさいやつしかいないのかよ……」

 ポーラ編 艦

235: ◆idiDHwDMwc 2017/12/11(月) 23:28:47.30 ID:anmziUZ70
敷波のなにが気に食わんかったんや……

提督から敷波への感情度が10以下です、好感度コンマ行きます。

提督から敷波への好感度 ↓コンマ以下
敷波から提督への好感度 ↓↓コンマ以下

241: ◆idiDHwDMwc 2017/12/11(月) 23:31:55.71 ID:anmziUZ70
えぇ……敷波、健気過ぎない?
明日の更新はまた23:00予定です。安価とりますのでご協力いただければ幸いです。

提督から敷波への感情度:10 提督から敷波への好感度:10
敷波から提督への感情度:67 敷波から提督への好感度:47

おやすみなさい。

255: ◆idiDHwDMwc 2017/12/13(水) 16:20:54.26 ID:ePw+TDzS0
すこし遅れましたが、更新していきます。
皆さんのあたたかい言葉がなによりの良薬やで、ホント……

その前におしながきの更新です。敷波分も含みます。

 おしながき  

1、比叡と提督とうなぎのゼリー寄せ(比叡、金剛)   
2、弥生の提督語教室(弥生、神通)   
3、赤城日記(赤城)   
4、曙ほのぼの(曙)   
5、潮奮闘記(曙)   
6、羽黒翔ぶ(羽黒・過去含む)   
7、提督~追想の刻・独逸編~Ⅱ(提督、グラーフ・過去)
8、あきつ丸VS提督(あきつ丸)   
9、対潜哨戒部隊記録(朝潮、由良、五十鈴)   
10、加賀の鎮守府ぶらり旅(加賀)   
11、霞の不覚(霞・過去)   
12、霧島と榛名と提督と(霧島、榛名)   
13、懺悔(蒼龍)   
14、我らの手に栄光を(飛龍)   
15、誰がために幸運の鶴は翔ぶ(五航戦)   
16、五十鈴のなく頃に(五十鈴・過去) 
17、不知火葛藤(不知火) 
18、すすめ、すすめ(ポーラ)←NEW
19、提督から見た世界(曙、霞、敷波)←NEW
その他、新艦好感度コンマ(記名)   

【未開放】   
ドイツ組と観劇【プリンツ・呂500の感情度コンマで開放】   
潜水艦呼称争議【伊19・伊164・伊8・伊401の感情度コンマで開放】   
初期艦はなんでもしってる【叢雲の感情度コンマで開放】   
提督改修工廠【暁型の感情度コンマで開放】   
特務艦【間宮の感情度コンマで開放】   
冷戦【多摩の感情度コンマで開放】   
二航戦の憂鬱【雲龍型・大鳳の感情度コンマで開放】   
第八駆逐隊、出撃!【大潮・荒潮の感情度コンマで開放】   
降涙恋慕【二部完結で開放】 
胡蝶乱舞【二部完結で開放】 
萩風提督観察記【川内の感情度コンマで開放】 
行け、私が想いよ、黄金の翼に乗って【ローマ・イタリア・リベッチオの感情度コンマで開放】 
海防艦とネコ【択捉・l国後・占守の感情度コンマで開放】
あの航路へと【飛鷹の感情度コンマで開放】
さぁ、勝利の砲撃を【大和・矢矧の感情度コンマで開放】

256: ◆idiDHwDMwc 2017/12/13(水) 16:25:18.07 ID:ePw+TDzS0
――11:00――

駆逐艦寮 談話室

敷波「おーす」

対馬「……こんにちわ」

萩風「こんにちわ」

不知火「……」

敷波「ねぇ、誰か一緒に買い物、行かない? 綾波と休み被らなかったから暇でさぁ」

萩風「いいですねぇ。あたしもクッキーの材料を買いに行こうと思ってたんです」

対馬「あたしは……このあと五十鈴さんと対潜哨戒任務があるから……ごめんなさい」

不知火「……」

敷波「おーい、不知火」

不知火「……うふ」

敷波「うっわぁ……萩風、不知火どうしたんだよ? 変なものでも食べたのか?」

萩風「ご、ごめんなさい……ちょっと不知火姉さん!」

不知火「む……なんのようですか?」ブスッ

萩風「敷波さんがどこかお買い物に行かないかって」

不知火「私は急がしいから結構です」

ネコ「ニャー」

敷波「あれ、猫じゃん。不知火、猫飼い始めたの?」

不知火「はい」

対馬「違う……私のネコです」

257: ◆idiDHwDMwc 2017/12/13(水) 16:35:47.57 ID:ePw+TDzS0

敷波「ふーん。まぁ、どっちの猫でもいいんだけどさぁ。あたしにも抱かせて」

対馬「よくないです」

敷波「あはは……ごめん、ごめん。そんなに睨まないでよ」

不知火「……」ソロソロ

萩風「うふ……猫、もってどこ行くんですか?」

不知火「い、いえ……そ、そうです、せっかくの猫だから司令官に御覧頂こうと思っただけです! 決して私達の部屋に連れ込もうなどと思ったわけではありません!」

敷波「……相変わらず嘘のつけないやつだよなぁ。それより、あたしにも抱っこさせてくれよー 」

不知火「うぐぐ……仕方ないですね」

対馬「うふ……私のネコなのに……」ブツブツ

敷波「あ、そっか。対馬、ちょっと抱っこさせてもらってもいい?」

対馬「……はい」

敷波「サンキュー! おお、あったかいしふかふかだぁ!」

不知火「……」ジー

萩風「あの、姉さん、私達も司令に飼っていいか聞いてみましょう?」

不知火「! その手がありましたか! すぐにいってきましょう!」

萩風「はい、はい」

不知火「萩風、なにを他人事みたいに言っているのです。あなたも一緒に行くんですよ」

萩風「やっぱり……。はぁ、敷波さん」

敷波「もふもふ……あ、いや、大丈夫だよ。買い物は他の空いてる奴探すから」

萩風「はい。また誘って下さいね」

敷波「うん」

不知火「萩風、急ぎなさい!」

萩風「うふふ……それでは」

敷波「あいよ、頑張って駆逐寮に猫連れてくるんだぞー。まぁ、むずかしいかも知んないけど」

対馬「司令、猫……大好きですから。大丈夫じゃないですか?」

敷波「うーん……駆逐寮は騒がしいし、みんなずっと構うから猫にあんまりいい環境じゃないんだって。綾波がオスカー連れてきたときはそういってた」

対馬「オスカーって……ビスマルクさんの?」

敷波「そうだよ。あの子、綾波とあたしでお祭りの帰りに見つけたんだ」

対馬「へぇ」

敷波「だから司令官駆逐寮じゃ駄目だ、て言われちゃってさぁ」

 ガラ


258: ◆idiDHwDMwc 2017/12/13(水) 16:50:49.48 ID:ePw+TDzS0
潮「うーん……曙ちゃんたちはあれだしなぁ……」

敷波「お、潮! こっちおいで」

潮「え――あ! 敷浪姉さん、こ、こんにちわ!」

敷波「なに、そんなに固くなってんのよ。いいからこっちおいでよ、対馬が猫飼い始めたんだって一緒に見せてもらおうよ」

潮「えっ! 本当ですか!」

敷波「ほら、見てよ、かわいいでしょ?」

潮「ほぅ……だ、抱っこさせてもらってもいいですか?」

対馬「うふふ……どうぞ」

潮「わぁ! かわいい!:

敷波「いいよなぁ……あたしも猫かいたいなぁ。無理かもしんないけど綾波と一緒にもう一回、お願いしてみようかなぁ」

潮「あ……」

敷波「? どうしたの?」

潮「あ、あの綾波姉さん、見ませんでしたか?」

敷波「綾波? 神通さんか川内さんあたりと一緒にいると思うけど、どうしたの?」

潮「え、えっと……お料理教えてもらおうと思ったんです」

敷波「ふーん、それならあたしが教えてあげようか?」

潮「え!? 敷浪姉さん、お料理できるんですか!?」

敷波「……ちょっと」

潮「あ! あ、あう……す、すみません」

敷波「別にいいけどさぁ……まぁ、あたしは料理なんて出来そうにも見えないだろうしね」

潮「そ、そんなことないです……」

敷波「フーンだ」

潮「あわわ……!」

対馬「あんまり強く……抱っこしちゃ駄目です」

潮「あ、あ、ご、ごめんなさい!」

敷波「はぁー、そんなに慌てないでよ。別に怒ってないし」

潮「ご、ごめんなさい」

敷波「だから別にいいって。今はお昼の用意で食堂いそがしいだろうから後で一緒に行こう、ね?」

潮「……はい!」

敷波「で、なに作るの? ああ言っちゃったけど、あんまり無頭かしいのは出来ないよ?」

潮「お芋を白露さんから貰ったのでスイートポテト作ろうと思うんですけど……む、むずかしいですか?」

敷波「うーん、スイートポテトぐらいならそんなに難しくないよ」

潮「よかったぁ……」

敷波「よっし! それじゃあ他の材料も買いに行かないとね! それじゃあ、お昼ご飯食べてからヒトフタヨンゴーに正門前に集合!」

潮「あ、えっと、はい!」

対馬「あ、ネコ……返して……」


259: ◆idiDHwDMwc 2017/12/13(水) 16:56:23.23 ID:ePw+TDzS0

 ――12:45――

 鎮守府 正門前

提督「遅い! もう15分も待っているというのに迎えは何をしているのだ!」

あきつ丸「えぇ……まだ15分も前であります……。それにこんな早くに出ては無効で時間が余って――」

提督「馬鹿を言うな! いいか? 私がこれから会議に向かうということは分かっているのだろうな?」

あきつ丸「もちろんであります。で、それがどうかしたのでありますか?」

提督「分からん奴だな……最低でも1時間前にはついて方々に挨拶をしなければならんし、私のような若輩者は早くから会議室で待機して上官達をお待ちするというのが筋だ」

あきつ丸「その気遣いを艦娘にもすこしむけてほしいものでありますな……」

提督「うぐぅ……!」

敷波「あれ? 司令官と陸さんじゃん、なにやってんの?」

提督「……敷波か。みれば分かるだろ」

敷波「え? 全然、分かんないんだけど……」

提督「会議に行ってくるだけだ」

敷波「ふーん、気をつけてね」

提督「? ああ」

潮「はぁはぁ……ご、ごめんなさい、お待たせしましたか?」

敷波「全然。さ、行こう!」

潮「はい!」

提督「……む、驚いたな」

あきつ丸「何がでありますか?」

提督「別に」

あきつ丸「?」

 敷波編 艦


260: ◆idiDHwDMwc 2017/12/13(水) 17:03:30.05 ID:ePw+TDzS0
というわけで敷波編 艦です。
正直、もうちょっと書き込めばよかった感半端無い。

ポーラの吐き気はもったいぶると意味不明なので>>249の方が仰ってるとおりです。
つわりとか草生える。誰がパパなんですかねぇ?

続いて安価いきます。
既出は>>255のお品書きを参考に番号orタイトルで、新規の子は名前でお願いします。

安価↓
安価↓×2
安価↓×3
安価↓×4

265: ◆idiDHwDMwc 2017/12/13(水) 17:07:27.77 ID:ePw+TDzS0
ご協力感謝するであります。
今後は

秋津島→羽黒翔ぶ→嵐→大鳳→アイオワ

の進行になります。
嵐まで終わったらまた安価とるので是非、ご参加ください。

続いて秋津島のコンマいきます

提督から秋津島への感情度 ↓コンマ以下
秋津島から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

269: ◆idiDHwDMwc 2017/12/13(水) 17:11:01.76 ID:ePw+TDzS0
巻き返し始めましたね、戦艦派
あと素で漢字間違えてたかも……あれ? って思ったけどやっぱり違うじゃねーか。

提督から秋津洲への感情度:71
秋津洲から提督への感情度:36

秋津洲→戦艦派

278: ◆idiDHwDMwc 2017/12/14(木) 00:14:44.70 ID:APrHrEAW0
――22:00――

 鎮守府 工廠

秋津洲「さすが疲れたかも……もう終わりにしようよぉ」

明石「えっと……あ、ヤバ! 秋津洲ちゃん、こんな時間までつき合わせちゃってゴメンね?」

秋津洲「別にいい――あ! 非番なのにお手伝いしたんだから、お夕飯はなんかおごってほしいかも!」

明石「うーん、今月は私もピンチなんだけどなぁ……」

秋津洲「あーあ、今日はせっかくのお休みだったのになぁ。お昼とか鳳翔さんのお店で何か食べたかったかも」

明石「うぐぅ……仕方ない――」

 バーン!

明石・秋津洲「!?」

提督「秋津洲! 秋津洲はいるか!」

秋津洲「……て、提督かも! に、逃げなきゃ!」

明石「え?」

秋津洲「この前、頼まれてた大艇ちゃんの運用報告書出すの忘れてたかも! 見つかったら、絶対に怒られる!」

明石「えぇ!? あれがないと私も困るのよ!」

秋津洲「そ、そんなこといっても……うぅ、偵察任務って案外疲れるから、その後にお仕事なんて出来ないかも!」

明石「だったら、私のお手伝いしてないで、先に報告書あげてくれないと!」

秋津洲「あわわ……そ、そんなこといってる場合じゃないかも! 普段から提督は怖いのに怒らせたら――」ガシッ

提督「なんだ、居るではないか……返事はちゃんとするようにいつもいっているだろう」

秋津洲「――!!」


279: ◆idiDHwDMwc 2017/12/14(木) 00:19:46.40 ID:APrHrEAW0

明石「ちょっとは怒られて反省――って、あ、あの、提督、お酒臭いんですけど――」

提督「ああ、酔っているぞ! あいつらがいかんのだ! なにが『戦死者は毎日のように出ている』だ! それとあいつの特進には何の関係も無いではないか!」ヒック

明石「?」

提督「……なんでもない。それよりもだ、秋津洲!」

秋津洲「ひゃ、ひゃい!」

提督「お前は今日、非番だというのに明石の……ヒック、失礼。明石の手伝いをしていたと隼鷹から聞いたぞ!」

秋津洲「……うっ、ごめんなさいかも」

提督「は? なにを謝っている?」

秋津洲「いわれてた大艇ちゃんの報告書のことすっかり忘れてたかも……」

提督「ふむ……別に明後日までに仕上げれば良い」

秋津洲「! 本当!」

提督「ああ……ヒック、かまわんぞ。お前も忙しいなかよくやってくれているし、急ぐ問題でもなかったからな」

秋津洲「よかったぁ……提督、怖いからすっごい怒られるかもって思ったかも」

提督「はっはっは……私が怖いなど冗談はやめろ」

秋津洲「冗談じゃないかも! この前、開発失敗したときもすっごい怖かったかも!」

明石「ちょ!?」

秋津洲「あ! つ、つい本音が……」

提督「そうか……以後、きをつけよう」

秋津洲・明石「!?」

明石「て、提督、どこか頭でも打ったんですか!?」

提督「なんのことだ?」

明石「えぇ……」

秋津洲「よかったかもぉ……これが夢でも覚めないでほしいかもぉ……」

提督「お前たちには普段から世話になっているからな、土産だ。他のものには……ウィー、内密にしておけよ」

明石「うわ! お寿司ですか!」

提督「うむ……北上の分は多摩に渡しておいたし、夕張にもやってある。工廠組へのささやかな褒賞だ。遠慮せずに食ってくれ」

秋津洲「え、えっと……痛い!」

明石「な、なに!? 今度はどうしたの!?」

秋津洲「夢かもしれないと思ったからほっぺつねってみたかも……」

明石「……そう」

提督「あっはっは……にゃんだ、お前は本当に愉快な奴だな!」グシャグシャ

秋津洲「い、痛いかも! 提督、撫でるの強過ぎ――キャー! ほ、本当に痛いかも!! 背が縮んじゃうかも!」

提督「はっはっは……そうか、そうか」

280: ◆idiDHwDMwc 2017/12/14(木) 00:23:57.39 ID:APrHrEAW0

明石「うわぁ……提督ってお酒入るとそんな風になるんですね……」

提督「普段からこんなものだろう!」

秋津洲「絶対にありえないかも……普段と違いすぎて気味が悪いかも」

提督「はっはっは……」ゴクゴク

明石「え!? まだ飲むんですか!?」

提督「大丈夫だ、大丈夫。安心しろ」

明石「ちっとも出来ないから言ってるんですよ! 秋津洲ちゃん、赤城さんを呼んで!」

秋津洲「わ、わかったか――ぐぇ!」

提督「まぁ、待て。もう止める。止めるから赤城は呼ぶな。あいつが来ると興がさめる」

明石「えぇ……それひどいこといってる自覚あります?」

提督「あるが、事実だ。仕方ない」

明石「駄目ですよ! それならなお更、赤城さんにちゃんと連行してもらいますからね!」

提督「むむむ……あ、秋津洲はどう思う?」

秋津洲「……うっ、で、でも赤城さんもなんか怖いところあるから、あたしもあんまり呼びたくないかも……」

明石「え? そうですか?」

秋津洲「うん……」

提督「ヒック……みろ! 赤城の名前を聞いただけで少し良いがさめてしまったではないか!」

明石「……そうですか」

提督「……いや、酔っ払いが変な絡み方をしてしまったな、すまなかった。少し話をさせくれ、そうすればすぐかえる。」

明石「別に私はかまいませんけど……」チラッ

秋津洲「秋津洲もべつにいいかも」

281: ◆idiDHwDMwc 2017/12/14(木) 00:29:01.99 ID:APrHrEAW0

提督「そうか……少将が戦死したのは勿論、知っているな」

明石「ええ。あの方、よく演習にもいらしてましたし、皆、知ってると思いますよ。ね?」

秋津洲「もちろんかも」

提督「あれは私の同期でな。実力だけなら私よりもよっぽどある男だったと思う」

明石「えぇ? それはちょっと……」

秋津洲「しっ! 余計なこというとまためんどくさいかも」ヒソヒソ

明石「あ、ごめん」ヒソヒソ

提督「どうした?」

明石「あ、いえ、なんでもありません」

提督「まぁ、いい。とにかく、奴には散々、世話になったというのに礼の一つも言ってやれなかった。思い返してみれば、私はいつでもそうだ。あの時、こういっておけばよかった、ああすればよかった、とかそんなことばかり考えている」

秋津洲「あ、あの提督のいいたいことは大体、分かったけど……それが私たちとどんな関係があるのかも?」

提督「……別に。普段から工廠組には無理を言っているし、礼をしておかねばと思っただけだ。私もいつ流れ弾にでも当たって戦死するか分からんしな」

明石・秋津洲「……」

提督「はぁ……冗談だ。大丈夫だ、大丈夫。そう簡単に戦死などせんさ」

秋津洲「……あ、あはは。び、びっくりしたかも」

提督「いかんな……場を和ませようと思っただけなのだが、どうにも湿っぽい話になってしまった。重ねてすまん」

秋津洲「べ、別にそんなことなかったかも! ね、ねぇ、明石さん!」

明石「え!? そ、そうね!」

提督「はは……なれない世辞は止めておけ。よいしょっと……私は帰るがお前たちも遅くならないうちに寝ろように」

秋津洲「わかったかも!」

明石「はい……」

提督「それではな」

282: ◆idiDHwDMwc 2017/12/14(木) 00:35:45.41 ID:APrHrEAW0

 ――22:30――

 鎮守府 工廠

秋津洲「慣れれば、普段からお酒飲んでるほうがやさしくて良い提督かも! 明石さんもそう思うでしょ?」パクパク

明石「う、うん……」

秋津洲「あれ? 明石さん、どうしたの? おなか痛いかも?」

明石「いや、ちょっとと思ったんだけど……大淀に言われて、あのカメラ作ったの失敗だったかもって」

秋津洲「カメラってあの感情度カメラのことかも?」

明石「ええ、あれのせいで提督が少しづつ気がついて改善していかなきゃいけなかったことを一気に表面化させちゃった気がするの……」

秋津洲「うーん……難しいかも」

明石「それに、なにか嫌な予感がするのよねぇ……」

秋津洲「嫌な予感?」

明石「ええ。なんか歯車がちょっと狂ってるっていうか……」

秋津洲「たとえばどんなことかも?」

提督「一番は提督もお酒飲んでるからってあんなに気弱なこと言う人とは思っていなかったことかな。私の予測だとどんな数字があのカメラが出しても大して気にしないと思ってたんだけど……。はぁ……」

秋津洲「……でも、提督があれをちゃんとつかってみんなと仲良くなるとも思ってたんでしょ?」

明石「そりゃあ、そうなったらいいなとは思ったけど……」

秋津洲「うん、それなら気にしないほうがいいかも」

明石「え?」

秋津洲「作ったもののつかい方まで気にしてたらやっていけないかも。善意で作ったんだから、あとは使う人たちを信じて丸投げしておくべきかも」パクパク

明石「……うん、それもそうよね! よーし、私も食べよ!」

秋津洲「あ! それあたしのイカかも!」

明石「別にいいじゃない! イカの一貫や、二貫」

秋津洲「明石さんのほうにイカはいってるんだから、そっちを先に食べるべきかも!」

 アハハ……ギャー、ギャー

 秋津洲編 艦

296: ◆idiDHwDMwc 2017/12/15(金) 01:15:04.72 ID:G2pohHcG0
  羽黒翔ぶ


  XX14年 4月

 ――11:00――

 鎮守府 正棟 廊下

提督「本当にお前は使えん奴だな!」

叢雲「本当にそう思うなら、さっさと秘書官変えてくれないかしら。私もあんたの世話なんかしたくないわよ」

提督「ふん! さっさと仕事に戻るぞ!」

叢雲「はぁ……本当に転属でも何でもしたいわ……」

 コソコソ

羽黒「ふぅ……いってくれたかな?」

足柄「? 羽黒、あなた何してるの?」

羽黒「ひゃ!」

足柄「あ、驚かせちゃってごめんなさいね」

羽黒「あ、足柄姉さん、私こそ驚いちゃってごめんなさい……」

足柄「で、そんなところで何してるの?」

羽黒「え、えっと……」

足柄「?」

羽黒「そこに司令官さんと叢雲ちゃんがいたので……」

足柄「えぇ……あなたまだ司令官から逃げ隠れしてるの?」

羽黒「あう……」

足柄「 私の見たところ、提督はあなたのこと艦娘としてかなり評価してるわよ?とって食われるわけでもないんだから安心しなさいよ 」

羽黒「け、けど、やっぱり、司令官さんがなにか考えてるのか分からないですし、怖いんです……」

足柄「別に男なんて大してこと考えてないわよ。それに怖いって何が?」

羽黒「初出撃の後に入渠の順番について意見具申をしちゃったんです……」

足柄「は? それがどうしたっていうの?」

羽黒「きっと生意気だとか、口だけの子だって思われてます……なにか私が失敗したらその時のこともありますし、絶対に独房行きです……」

足柄「だから、そんなことないって……」

羽黒「そ、そんなことはわから――」

足柄「ないって言うの?」

羽黒「あう……ご、ごめんなさい」

足柄「はぁ……私はこれから出撃だから失礼するわね」

羽黒「……はい」


297: ◆idiDHwDMwc 2017/12/15(金) 01:18:25.39 ID:G2pohHcG0

 XX14年 4月

――12:00――

 鎮守府 食堂

那珂「お! はぐはぐ、発見! 一緒にご飯食べよ?」

羽黒「……あ、はい」

那珂「あっれー? はぐはぐ、随分と沈んでるけどなにかあったの?」

羽黒「それがちょっと姉さんに注意されちゃいまして……」

那珂「ふーん。那珂ちゃんもよく神通ちゃんとかに怒られるし、あんまり気にしちゃ駄目だよ?」

羽黒「ありがとうございます……」

那珂「はぐはぐは相変わらず硬いなぁ……大本営にいたときは一緒に艦娘の広報用のポスター撮った仲じゃん。もっとくだけた感じでいこうよ」

羽黒「……」

那珂「つれないなぁ」

提督「……ん? 何を騒いでいる」

羽黒「!?」ビック!

那珂「あ、提督、こんにちわ!」

提督「ああ。それよりも随分と羽黒の顔を久しぶりに見たな、逃げなくていいのか?」

羽黒「え? に、逃げるなんてそんな――」

提督「ふん……お前が私から逃げ回っていることなど、とっくに承知している。何が気に食わんのか知らんが、軍人ならば不満ぐらいはっきりといってくればどうだ?」

那珂「えっと……何のお話かなー? って」

提督「お前は黙っていろ」ギロ

那珂「……はい」

提督「で、不満はなんだ?」

羽黒「そ、そんな……不満なんてそんな……」

提督「ふん! はっきりしない奴だ。とにかく連絡がある。食事を終えたら執務室に来るように」

羽黒「はい……」

提督「ちっ」

 ガラッ!

那珂「え、えっと……なんか私が騒いじゃったせいでごめんね?」

羽黒「ううん、いいの……」


298: ◆idiDHwDMwc 2017/12/15(金) 01:32:14.21 ID:G2pohHcG0

 XX14年 4月

――13:00――

鎮守府 執務室

コン、コン

提督「入れ」

羽黒「……失礼します」

利根「おお、我輩の代わりは羽黒か。それであれば安心じゃな」

提督「なにが安心だ。お前がカタパルトの整備を怠らなければ、こんなことにはならなかったというのに」

利根「ハッハッハ……整備を怠ったつもりは無いのじゃがな。仕方ない」

提督「仕方ないの一言ですむ問題ではない! このばか者め!」

利根「おうおう、相変わらず提督は怖いのう」

羽黒「あ、あの……」

叢雲「ほら、二人でじゃれあってないで羽黒に説明してあげなさい。困ってるわよ」

提督「ちっ……羽黒、お前にリランカ島への空襲部隊の護衛任務を命じる。編成などの詳細はこちらの書類にまとめている。確認しておけ」

利根「うむ、本来は我輩と筑摩で行く予定じゃったんじゃが、カタパルトの調子が悪くての。すまんな」

羽黒「え、えっと……重巡洋艦・羽黒、任務、拝命します」

提督「うむ。それでは期待している」

叢雲「ちょっと、あんた、そんなおざなりな命令でいいわけないでしょ? ちゃんと作戦概要とか説明しなさいよ」

提督「別に書類に全て書いてあるのだ、問題あるまい」

叢雲「大問題よ!」

羽黒「あ、あの、大丈夫です……ちゃんと読んでおきますから……」

叢雲「はぁ!?」

羽黒「す、すみません!」

叢雲「はぁ……本当についてない。もうあんたたち、二人がそれで良いっていうなら私からはもう何も言わないわ……」

提督「折れるのならば最初から余計なくちばしを入れるな」

叢雲「はいはい……」

提督「ふん、羽黒は下がっていいぞ」

羽黒「……了解しました」


299: ◆idiDHwDMwc 2017/12/15(金) 01:43:02.38 ID:G2pohHcG0


 XX14年 4月

 ――20;00――

 空母寮 談話室

加賀「ふぁー……ごめんなさい。いつもはもう寝る時間なので」

羽黒「い、いえ、こちらこそこんな時間にお尋ねしてしまってごめんなさい」

加賀「別に。今度の作戦で利根からあなたに僚艦が変更になったのは提督から聞いています。その関係でなにか用があるのでしょう?」

羽黒「はい」

加賀「……」

羽黒「……」

加賀「……はぁ、それで私に何のよう?」

羽黒「す、すみません! じ、実は旗艦の加賀さんに一つ教えてほしいことがあるんです」

加賀「? 作戦についてであれば提督に聞いたほうが良いのでは?」

羽黒「え、えっと……このことについては司令官さんに聞くよりも加賀さんに聞いたほうがいいと思ったんです……」

加賀「そうですか」ポリポリ

羽黒「あの、私、空母のみなさんの護衛任務は初めてで、なにか気をつけることとかあれば教えていただけないでしょうか……」

加賀「なるほど、それであれば私のところに来たのもやっと得心が行きました。えっと、気をつけることよね……んー、いや、えっと……そ、そうだ! 別に気負うことはないわ。私たちが基地を攻撃している間、敵を寄せ付けなければいい。それだけのことなんだから!」

羽黒「は、はい?」

加賀「いい? 死ぬ気で私たちを守りなさい。敵が来れば旗艦である私の命令にしたがって、打ち払えばいい。それだけだから別に何かを特別、気をつける必要もありません」

羽黒「……」

加賀「返事は?」

羽黒「あ、ご、ごめんなさい。分かりました」

加賀「ええ、期待しています。利根は作戦行動中でも無駄口が多くて困っていたの。その点、あなたならそんなことを気にする必要もなさそうで安心しました」ポリポリ

羽黒「あ、ありがとうございます」

加賀「……よければ一枚どうぞ」

羽黒「えっと、クッキーですか?」

加賀「ええ、先日、建造された五航戦の間抜けなほうが私を懐柔しようと持ってきたのよ」

羽黒「間抜けなほうって――」

加賀「頭の足らない妹のほうよ」

羽黒「そんなにあしざまに言わないほうが――」

加賀「は?」

羽黒「あ、いえ、ごめんなさい……」

加賀「別にかまいません」

羽黒「はい……」

加賀「……それでは作戦発動までは連携の訓練を毎日、行います。所定の時間になったら練兵場まで来るように遅れたら焼き鳥にしますからね」

羽黒「りょ、了解しました!」


300: ◆idiDHwDMwc 2017/12/15(金) 01:45:36.63 ID:G2pohHcG0

 ――22:30――

 XX17年 11月(現在)

 鎮守府 工廠前

羽黒「えっと……司令官さん?」

提督「にゃんだ」ヒック……

羽黒「なにをなさってるんですか?」

提督「みて分からんのか」

羽黒「はい」

提督「……海を見ているのだ。お前こそ、こんな時間に何をしている?」

羽黒「赤城さんに頼まれて霧島さんのところに資料を届けにいくんです」

提督「そうきゃ……」

羽黒「? あの、なにか――」

提督「……いや、なんだ、あれだ……夜遅くまで頑張ってくれて感謝している。それだけだ、さっさと済ませてちゃんと休むようにな」

羽黒「はい! 提督もお休みなさい」

提督「ああ……」


301: ◆idiDHwDMwc 2017/12/15(金) 01:48:34.46 ID:G2pohHcG0
というわけで羽黒翔ぶ 艦です。
多分、パート3で完全に終わる予定。

続いて嵐の感情度コンマ行きます。

提督から嵐への感情度 ↓コンマ以下
嵐から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

304: ◆idiDHwDMwc 2017/12/15(金) 01:52:54.40 ID:G2pohHcG0
夜分、遅くにご協力いただきありがとうございます。

提督から嵐への感情度:21
嵐から提督への感情度:48

……うーん、敷波ほどじゃないけど嵐が不憫な数字。
明日の更新ですが、24:00からを予定しています。安価も撮るのでご協力いただければ幸いです。
おやすみなさい。

310: ◆idiDHwDMwc 2017/12/16(土) 00:08:37.62 ID:hna403ER0

おしながきの更新です。嵐分も含みます。
伏せてたんですが、いきなりやるとちょっとあれかなと思ったので告知しますと提督改修工廠・工廠騒動記でカメラのささやかな改装があります。(それぞれ好感度コンマが±5の範囲までひろがります)
他にも幾つか提督の能力がコンマで決まるものや特典的なものが開放されることもありますので、そういった点でも既出のお話は楽しんでいただければ幸いです。勿論、新規の艦娘を開放していくことで更なるカメラの改装や特典がでることもありますので、新規の艦娘もどんどんやっていただければ幸いです。

 おしながき

1、比叡と提督とうなぎのゼリー寄せ(比叡、金剛)
2、弥生の提督語教室(弥生、神通)
3、赤城日記(赤城)
4、曙ほのぼの(曙)
5、潮奮闘記(曙)
6、羽黒翔ぶⅡ(羽黒・過去含む)
7、提督~追想の刻・独逸編~Ⅱ(提督、グラーフ・過去)
8、あきつ丸VS提督(あきつ丸)
9、対潜哨戒部隊記録(朝潮、由良、五十鈴)
10、加賀の鎮守府ぶらり旅(加賀)
11、霞の不覚(霞・過去)
12、霧島と榛名と提督と(霧島、榛名)
13、懺悔(蒼龍)
14、我らの手に栄光を(飛龍)
15、誰がために幸運の鶴は翔ぶ(五航戦)
16、五十鈴のなく頃に(五十鈴・過去)
17、不知火葛藤(不知火)
18、すすめ、すすめ(ポーラ)
19、提督から見た世界(曙、霞、敷波)
その他、新艦好感度コンマ(記名)

【未開放】
ドイツ組と観劇【プリンツ・呂500の感情度コンマで開放】
潜水艦呼称争議【伊19・伊164・伊8・伊401の感情度コンマで開放】
初期艦はなんでもしってる【叢雲の感情度コンマで開放】
提督改修工廠【暁型の感情度コンマで開放】
特務艦【間宮の感情度コンマで開放】
冷戦【多摩の感情度コンマで開放】
二航戦の憂鬱【雲龍型・大鳳の感情度コンマで開放】
第八駆逐隊、出撃!【大潮・荒潮の感情度コンマで開放】
降涙恋慕【二部完結で開放】
胡蝶乱舞【二部完結で開放】
萩風提督観察記【川内の感情度コンマで開放】
行け、私が想いよ、黄金の翼に乗って【ローマ・イタリア・リベッチオの感情度コンマで開放】
海防艦とネコ【択捉・l国後・占守の感情度コンマで開放】
あの航路へと【飛鷹の感情度コンマで開放】
さぁ、勝利の砲撃を【大和・矢矧の感情度コンマで開放】
工廠騒動記【夕張の感情度コンマで開放】←NEW
第四駆逐隊の見た鎮守府【野分・舞風の感情度コンマで開放】←NEW

311: ◆idiDHwDMwc 2017/12/16(土) 00:11:48.58 ID:hna403ER0

 鎮守府 駆逐艦寮 第4駆逐隊の部屋

萩風「ふんふーん、ふーん♪」

嵐「? 萩、随分とご機嫌じゃん」

萩風「うふふ……この前ね、司令にクッキー作ったら随分と喜んでくれたの」

嵐「へぇ。そりゃあ良かったな」

萩風「それでね、今度はなに作ろうかなって考えてたら、楽しくなってきちゃって」

嵐「そっかぁ。この前、卯月と執務室にいったときは机の中に煎餅はいってたぜ」

萩風「なるほど……お菓子って言っても甘いものばっかりじゃないもんね……。うん、減塩したりすれば健康お煎餅出来るかな」

嵐「おう、そうしてやれよ。あの大食いの司令のことだからきっとよろこぶぜ」

萩風「うふ……ありがとうね、嵐」

嵐「いや、すこしでも参考になったなら良かったぜ。それよりそろそろ食堂いかねぇか? 腹減ってきてさ」

萩風「うふふ……そうね。ちょっと準備していくから先に行っておいて」

嵐「あいよ」


312: ◆idiDHwDMwc 2017/12/16(土) 00:18:06.67 ID:hna403ER0

 鎮守府 食堂前

嵐「萩の奴、遅いな……うぅ、めっきり寒くなってきやがった」

赤城「あら? 嵐、どうかしたの?」

嵐「! 赤城さん、こんばんわ!』

赤城「えぇ、こんばんわ。それでどうしたの?」

嵐「萩の奴と一緒に飯を食おうと思って待ってるんです。赤城さんはもう飯食ったんですか?」

赤城「いいえ、まだですよ」

嵐「それなら、一緒に――」

提督「待たせたな」

赤城「いえ、私もちょうど来たところです」

提督「そうか……食事まで打ち合わせになってしまって悪いな」

赤城「いえ、大丈夫ですよ。うふふ……はい、大丈夫です」

提督「? そうか、それではさっさと済ませてしまうぞ。まだ仕事が押している」

赤城「はい」

提督「ん? 嵐か、何をしている」

赤城「萩風を待っているのだそうです。仲がよくて結構なことですね」

提督「……そうか。まったく金魚のフンでもあるまいに」ブツブツ

嵐「あ、司令――」

 ガラッ

嵐「行っちまった……」

赤城「ごめんなさいね? 聞こえてなかったんだと思うから呼んできましょうか?」

嵐「あ、いえ、別に大したことじゃないから大丈夫です」

赤城「そう? それじゃあ、私も失礼しますね」

嵐「お疲れ様です」:

赤城「うふふ……」

 ガラガラ

嵐「赤城さんも萩もあれのどこがいいんだか……さっぱりわかんねぇ」

?「なにがわからないの?」

313: ◆idiDHwDMwc 2017/12/16(土) 00:23:00.79 ID:hna403ER0

嵐「ぎゃ!」

翔鶴「あ、ご、ごめんなさい……」

嵐「い、いえ、こっちこそ大きい声出しちまってすみません」

翔鶴「それでなにが分からないのかしら?」

嵐「うーん……翔鶴さんなら大丈夫かな」

翔鶴「?」

嵐「翔鶴さんは司令のことどう思います?」

翔鶴「尊敬できる上官だと思いますよ。 それがなにか?」

嵐「いやぁ、俺も上官としてはそう思うんですけど、人間的にみたらなんていうか。あれじゃないっすか……」

翔鶴「そうかしら? 本当は優しい人だと思うの」

嵐「えぇ?」

翔鶴「? 瑞鶴や蒼龍さんもそうおもってるとおもうわよ? 嵐はそう思わないの?」

嵐「いやぁ、やさしいかどうかは俺にはよくわかんないんですけど……」

翔鶴「うーん……確かに嵐とか敷波にはちょっと厳しいところがあるわね。でも、それは期待の裏返しだと思うの。だから、今度からはしっかりと提督の仰ったことの本当の意味を考えてみるといいと思うわよ?」

嵐「そんなもんですかねぇ?」

翔鶴「ええ。加賀さんもそうだけどあの人たちは不器用だから、ちゃんと言いたいであろうことを考えてあげないと駄目よ?」

嵐「分かりました……今度からはそうしてみます。あともう一つだけ聞かせてもらっても良いですか?」

翔鶴「どうぞ」

嵐「……あんなこと言われた後で、あれなんですけど、司令ってちょっと人間関係に無関心過ぎやしませんか?」

翔鶴「そう?」

嵐「だって、萩と赤城さんは司令のこときっと好――モガっ!」

萩風「はぁはぁ……ちょ、ちょっと! なにいってるの嵐!?」

翔鶴「? 萩風、こんばんわ」

萩風「あ、翔鶴さん、こんばんわ。そ、それより今の聞きました!?」

翔鶴「え?」

萩風「聞いちゃったんですか!?」

翔鶴「え、えっと……萩風が途中で塞いじゃったから意味はよく分からなかったんだけど、赤城さんと萩風がどうかしたの?」

萩風「ほっ……そ、それならいいんです」

翔鶴「??」

嵐「く、苦しい……」

翔鶴「ちょ、ちょっと、萩風?」

萩風「あ……ごめんなさい」

嵐「はぁはぁ……こんなところで同僚に殺されちまうとか洒落にもならねぇよ」

萩風「嵐が悪いのよ! 勝手なこと言うから!」

314: ◆idiDHwDMwc 2017/12/16(土) 00:27:14.20 ID:hna403ER0

嵐「わりぃ、わりぃ……翔鶴さん、すんません。この話は聞かなかったことにしてください」

翔鶴「そう? それじゃあ、私も加賀さんが待ってるから行くけど、いい?」

嵐「あ、用事あったのに呼び止めちゃってすみませんでした」

翔鶴「大丈夫ですよ、大丈夫。うふふ……赤木さんの真似しちゃいました」

嵐「あはは……」

翔鶴「それじゃあ、失礼するわね」

嵐・萩風「「はい、お疲れ様でした」」

翔鶴「うふふ……」

 ガラ

萩風「はぁ……びっくりした……」

嵐「あたしも萩があんなに慌ててるのはじめて見たぜ……」

萩風「さっきも言ったけど嵐がいけないんじゃない」

嵐「むぅ……けどさ、提督、ちょっとそっけなさ過ぎると思ったから」

萩風「司令はあれで別にいいのよ」

嵐「えぇ……? 萩、お前、男の趣味悪くないか?」

萩風「そ、それに別にそういう好きじゃないし……」

嵐「はぁ?」

萩風「お父さんというか……お兄さんというか……とにかく、そんな感じだから!」

嵐「いやいや、そっちの方が俺はよっぽど嫌だぜ? 進路相談とかすっげぇ厳しそう……主席取れないと折檻されたりさぁ……」

萩風「ちょっと、茶化さないでよ!」

嵐「あ、いや、茶化したつもりはねぇんだよ。ちょっと想像したらさぁ……」

萩風「もう……とにかく、私のことは誰にも言っちゃ駄目よ?」

嵐「へいへい……」

 ガラッ!

提督「……む、お前、まだこんなところで油を売っていたのか。たいした戦果も上げんくせにいいご身分だ――いや、私の指揮のせいもあるかもしれんな。撤回しよう」

315: ◆idiDHwDMwc 2017/12/16(土) 00:30:24.85 ID:hna403ER0

嵐「はぁ!? もう食ってきたのかよ?」

提督「当たり前だ。十分もあったのだ、それで食い終わらないのでは軍人失格だ」

嵐「そんなことねぇだろ……」

提督「はぁ……まぁ、いい。それよりも、その口の利き方はどうにかならんのか?」

嵐「え?」

提督「がさつに過ぎる」

嵐「えぇ? それなら霞とかさ、曙はどうなんだよ?」

提督「あいつらはお前のように男言葉ではないだろ。お前も一応は婦女子なのだからなんとかしたほうが良いぞ。好ましくない」

嵐「ちぇ……ひいきしちゃってさ」ボソッ

提督「む! お前は大人びて見えるからそういっているのだ。いつもいつも口答えしおってからに、これぐらいは素直に聞き入れておけ」

萩風「うふ……」

提督「なんだ?」

萩風「いえ、また何かおつくりしてお持ちしますね」

提督「そうか。ん……いかんな、こんなところで油を売っている場合ではなかった、早く執務室に戻らなければ」

萩風「はい、お疲れ様です」ビシ

嵐「……お疲れ様です」ビシッ

提督「ああ、それではな」ビシッ!

萩風「ほら、お父さんみたいでしょ?」

嵐「いいや、あれは俺のことが気に入らないからだ。ちっともそう思わなかった!」

萩風「うふふ……そんなに意地張っちゃって」

嵐「うるさい!」

 嵐編 艦

316: ◆idiDHwDMwc 2017/12/16(土) 00:34:57.37 ID:hna403ER0
というわけで嵐編 艦です。
言葉遣いが特徴的な子は書きやすいですね。

先に安価行きます。
お品書きは>>310を参考にタイトルor番号でどうぞ、新規の子は名前でお願いします。
ちょっと分からない場合は下にずれます。(あとZara、浦波は不可です)

安価↓
安価↓×2
安価↓×3

322: ◆idiDHwDMwc 2017/12/16(土) 00:37:59.31 ID:hna403ER0
相変わらず早くて感謝いたします。
今後の流れですが、

大鳳→アイオワ→陽炎→山風→時雨

となります。

続いて大鳳の感情度コンマです。

提督から大鳳への感情度コンマ ↓コンマ以下
大鳳から提督への感情度コンマ ↓↓コンマ以下

326: ◆idiDHwDMwc 2017/12/16(土) 00:42:41.41 ID:hna403ER0
これは不知火ほどじゃないけどいい距離感ですね。
さすがはタウイタウイのアイドルなんだよなぁ……

提督から大鳳への感情度コンマ:68
大鳳から提督への感情度コンマ:73

あとお知らせなのですが、3月にまた一週間ばかり出張行かないといけないかもしれないです。
また移動がすっごいだるい……だから、止めろって言ったのに……
それでは本日はここまでです。明日は翌日、お休みなので24:00に一回、深夜に出来れば一回やりたいです……部長が仕事持ってこなければ大丈夫。

337: ◆idiDHwDMwc 2017/12/17(日) 00:27:30.81 ID:37WAcHP80
 ――20:00――

 鎮守府 練兵場

大鳳「はぁはぁ……」

提督「おい、何をしている」

大鳳「あ!……えっと、提督、お疲れ様です」ニ、ニッコリ

提督「別に私は疲れてなどいない。お前こそ随分疲れているようだな」

大鳳「……いえ、たいしたこと無いわ」

提督「嘘をつくな」

大鳳「別に嘘なんて――」

提督「うるさい! 訓練もほどほどにしておくようにあれほどいったのに、ちっともお前は分かっていないようだな!」

大鳳「うっ……ごめんなさい」

提督「はぁ……これでも飲め。そこの自販機で買ってきたものだ、毒など入ってないから安心しろ」

大鳳「えっと、なんというか、あ、ありがとうございます」

提督「……やはり冗談はやめたほうが良いのか?」ボソッ

大鳳「なにか仰いました?」

提督「別にたいしたことはいってない」

338: ◆idiDHwDMwc 2017/12/17(日) 00:36:05.86 ID:37WAcHP80
大鳳「……あ、あの、怒ってます?」

提督「ふん! 当たり前だ! ばか者め!」

大鳳「あう……」

提督「血反吐吐くまで訓練はしろといったが、誰も無理な訓練をしろとはいってない。なにごとも限度というものがある!」

大鳳「それは分かっているんだけど……やっぱり一航戦の先輩方の練度を見せ付けられるとどうしても……」

提督「加賀や赤城に求めているものとお前に求めているものでは微妙に違うということぐらいいい加減に理解してくれ。大体、奴らとお前では年季も違うだろ」

大鳳「……」

提督「お前は装甲空母なのだ多少の被弾は大目に見てやるから、敵に決定的打撃を与えることだけを考えろ」

大鳳「でも、私もやっぱり加賀さんのように華麗といっても良いように戦いと思うわ……」

提督「ちっ、分からん奴だな。加賀なんぞよりもお前は金剛あたりを見習え。次点で長門あたりか」

大鳳「金剛さんを?」

提督「ああ、あいつは勝敗を決する局面というものが分かっている。勝機と見れば自らの被弾も省みず敵に一撃を与える。さすがは年の功といったところだな」

大鳳「お言葉ですけど、加賀さんだって――」

提督「あれは目の前にいれば全部、打ち倒していかなければ気がすまないタイプだ。熱中すれば命令を聞き逃すことまである、そんな時の私自身の奴に対する評価は猟犬以下だ。実際、加賀は敵が旗艦であろうが、随伴艦であろうが立ちふさがればいちいち相手しているであろう?」

大鳳「え、ええ、そうだと思うわ」

提督「所詮、加賀はそんなものだ。スコアだけが勝利への貢献ではない」

大鳳「その理屈は分かるけれど……」

提督「ならその理屈に従え。MVPは撃破数と敵に与えたダメージによって判定するという規定があるため、金剛は大してMVPをとっていない。それでも我が鎮守府の旗艦をもっともつとめている艦娘だ」

大鳳「……」

提督「お前は加賀や飛龍と違って戦場で熱に浮かされるようなタイプではないであろう? 装甲空母のうたれ強さがお前に余裕を与えているのかは知らんが、激戦の中でも周りが見えているというのは稀有な才能なのだ。はっきり言ってお前は加賀や赤城のように猟犬よりもその手綱を持っているほうがあっている。それを理解しろ」

大鳳「……分かったわ。無理な訓練は止めて戦術とかの座学を増やすことにします」

提督「そうか……やっと分かってくれたか。それでは期待しているぞ」

大鳳「あ、あの……ひょっとして私が無理してくれたのか、ここまで見に来てくれたんですか?」

340: ◆idiDHwDMwc 2017/12/17(日) 00:47:26.20 ID:37WAcHP80

提督「は? そんな暇なわけが無いだろ。執務の合間に目を休めようと外を見ていたらお前が見えただけだ。やはりお前はすばらしく運がないな」

大鳳「……そ、そうよね。ちょっと期待した私が馬鹿でしts」

提督「さっさと風呂にはいって寝ろ。婦女子が汗臭いなど笑われるぞ――ああ、その胸では男に見られるぞ」

大鳳「!! ちょっと!」

提督「はっはっは……! そう思われたくないのであればさっさっと風呂にはいって、ゆっくり休め」

大鳳「ぐ、ぐぬぬ……せっかく、ちょっとだけかっこいいと思ったのに……!」

提督「さて、お前の相手ばかりしてられん。執務室に戻――いや、先に倉庫に行って資源の備蓄量の確認をしたほうがいいか、あの件についても報告書を作成せねば――」ブツブツ

大鳳「こ、この……提督の馬鹿……」ボソッ

提督「は? 馬鹿だと?」ギロッ

大鳳「あ、ち、ちが――」

提督「その馬鹿に注意されるなどお前はとてつもない大ばか者だな! まったく艦娘は上官に対する礼儀というものが全く分かっていないから、困る!」

大鳳「そ、そういう意味じゃないの……ごめんなさい」

提督「ふん。謝るぐらいなら最初から口に出すな」

大鳳「はい……」

提督「……まぁいい。私がどうかなど、そいつの主観に過ぎんからな。あまり気にすることでもないのだ」ボソッ

大鳳「え? あ、あの、もう一度、言ってもらっても――」

提督「ぐっ……お前には関係の無いことだ! と、とにかく、お前は根をつめすぎている。今度の非番の日の昼にでも執務室に来い。いい機会だ、飯にでも連れて行ってやる」

大鳳「えっと、わ、わかったわ」

提督「ふん……あぁ、あと一つ、お前に聞いておきたいことがあった。時間は良いか?」

大鳳「え、ええ」

341: ◆idiDHwDMwc 2017/12/17(日) 00:52:16.65 ID:37WAcHP80

提督「空母と戦艦で派閥のようなものを作っていると聞いた。装甲空母のお前はこのことを知っているのか?」

大鳳「あ、そのことね。やっぱりまずいわよね……」

提督「その様子では知っていたな」

大鳳「知っていたというか、飛龍さん、誰かまわずに空母と戦艦なら空母のほうが優秀だって言って回ってるし……皆、知っていると思うわ」

提督「は? なんだ、それは? いつからここは保育園になった?」

大鳳「私にそんなこといわれても……」

提督「頭が痛くなってきた。いや、思っていたよりもかなり幼稚なようで安心したか……」

大鳳「だけど、飛龍さんがいちぶの艦娘を取り巻き見たいに侍らせてるのも事実だし、戦艦の人と口論になることも目立ってきたから、なんとかしないととは思っていたの」

提督「であれば、責任者の私に報告するのが筋だろ! 本当にお前はその頭の中に何がはいっているのだ!」

大鳳「も、勿論、提督に相談したほうが良いと思ったんだけど……鳳翔さんが提督に言うのは止めたほうがいいって……」

提督「はぁ? あの鳳翔がか? 嘘をつくならもっとましな人選にするんだったな」

大鳳「ほ、本当よ! 『提督じゃ、余計こじれるだけだし。あれぐらい可愛いものじゃない』って……」

提督「はっ! 鳳翔もお前も論外だ!」

大鳳「や、やっぱりそうよね……」

提督「ちっ……まぁ、いい。この事件はどうやら私にも責任の一端があるようだ。なんとかしておく、すまなかったな」

大鳳「私こそすぐに報告するべきだったわ。ごめんなさい」

提督「気にするな。それではな、しっかり休めよ」

大鳳「あ、はい。提督、おやすみなさい」

提督「ああ」

?「うふふ……さぁて、やっと動いてくれた」

 大鳳編 艦

342: ◆idiDHwDMwc 2017/12/17(日) 00:58:11.05 ID:37WAcHP80


続いてアイオワの感情度コンマ行きます。

提督からアイオワへの感情度コンマ ↓コンマ以下
アイオワから提督への感情度コンマ ↓↓コンマ以下

346: ◆idiDHwDMwc 2017/12/17(日) 01:01:37.70 ID:37WAcHP80
可も無く、不可もなくな感じですね。

提督からアイオワへの感情度コンマ:46
アイオワから提督への感情度コンマ:52

364: ◆idiDHwDMwc 2017/12/18(月) 00:27:33.97 ID:7ZZoAKOZ0

 ――09:00――

 鎮守府 戦艦寮 談話室

山城「はぁ……」

アイオワ「ヤマシィロ、ため息なんかついてどうしたのー?」

山城「……ちょっと、どさくさにまぎれて私の髪飾りに触らないで」

アイオワ「Sorry! でも、やっぱりそれってUniqueよね!」

山城「はぁ……」

アイオワ「?」

山城「別になんでもないわよ。気にしないで」

アイオワ「そう? なら、ヤマシィロ、今日は何かWorkあるの?」

山城「今日は非番よ」

アイオワ「ならMeと――」

山城「残念だけど、このあと、時雨たちとお茶会があるのよ。だっていのに姉さまは……うぅ、不幸だわ」

アイオワ「Unlucky? Tea partyがあるのに?」

山城「姉さまがこないのよ……」

アイオワ「そういえばRecentlyはフソーと一緒にいないわね。why?」

山城「あなたも比叡あたりからきいてるでしょ?」

アイオワ「?」

山城「分からない人ね……あの空母と戦艦どっちのほうが優秀なのかってくだらない話よ」

アイオワ「oh! そんなの比べる必要もなくBattle shipがNumber oneよ!」

山城「くっだらない」

アイオワ「そんなこといわれるとSo Sad! ヤマシィロだってBattle shipeじゃないの」

山城「そんなことに姉さまが駆り出されるのが納得いかないのよ! 伊勢、日向あたりと張り合うぐらいだったら私もあんな苦労しなくてすんだのに……!」

アイオワ「ちょ、ちょっと、Calm down!」

山城「ぐぅぅ……それもこれもあいつが悪いのよ! あぁ、腹が立つ!」

アイオワ「あいつ? Who?」

山城「あ……」

?「こんにちわ」

山城「!?」

366: ◆idiDHwDMwc 2017/12/18(月) 00:31:19.61 ID:7ZZoAKOZ0
山城「!?」

赤城「おや、お話の最中でしたか?」

山城「……別に」

アイオワ「Hey! アカーギ、Hallo!」

赤城「ええ、ええ、こんにちわ。それよりも比叡さん、見てませんか?」

山城「比叡? さぁ、私は見てないわよ」

アイオワ「Meもヒエーにはあってないわよ」

赤城「はぁ……霧島さんに談話室で見たって聞いたんですけど、どうやら見間違いだったようね」

山城「え? さっきから私、一人しかいなかったわよ?」

赤城「は?」

山城「な、なによ」

赤城「ああ、すみません。それよりもそれ本当ですか?」

山城「……今日は朝礼が終わってから、ずっとここで本を読んでたから間違いないわよ」

アイオワ「あ、それって何の本なの?」

山城「ちょっとくっつかないで。ただのカタログよ」

アイオワ「Mail orderね! 私もよくつかうわ!」

山城「そう……」

赤城「……ん。そういうことですか」

アイオワ「アカーギ、どうかした?」

赤城「くっくっく……別に何でもありませんよ、お気になさらないでください」

アイオワ「そう? なら、いいわ。 ねー、ヤマシィロ、一緒にShoppingに行きましょうよー」

山城「だから、お茶会に行くって言ってるじゃない……」

アイオワ「ちょっとだけで良いから、ね? どうせお昼のあとでしょ?」

山城「はぁ……分かった、分かったわよ。用意してくるから正門で待ってて」

アイオワ「Thanks! 私も着替えてこよっと!」

山城「あなたと買い物行くと疲れるのよね……。ああ、後、赤城」

赤城「なんでしょうか?」

山城「大和あたりに見つかるとめんどくさいことになるかもしれないし、さっさと帰りなさい」

赤城「ふふ……ええ、ええ、大丈夫ですよ、大丈夫。私もすぐに帰りますから」

山城「あっそ」

368: ◆idiDHwDMwc 2017/12/18(月) 00:51:22.66 ID:7ZZoAKOZ0

 鎮守府 正棟前 

提督「はぁはぁ……いかん、運動不足だ」

瑞鶴「提督さん、なにしてんの?」

提督「瑞鶴か、これで何か飲み物を買ってこい。駄賃だ、お前の分も買って良いぞ」

瑞鶴「ほんと! サンキュ!」

提督「はぁ……」

アイオワ「ん? Admiralじゃない、なにしてるの?」

提督「アイオワか……見れば分かるだろ」

アイオワ「えっと、それってTable?」

提督「む。違う、炬燵だ」

アイオワ「OH! コタツ! フトンの下はこんな風になってたのね」

提督「ああ、掛け布団がかかってる状態しか知らんのか」

アイオワ「Yes!」キラキラ

提督「随分、嬉しそうだな」

アイオワ「これからの季節はやっぱりこれがないと! BismarckなんかもLike very much よ!」

提督「そうか」

瑞鶴「ふーん、暖房器具出してたんだ! あ、提督さん、これどうぞ」

提督「すまんな」

アイオワ「でも、なんでAdmiralがそんなWorkしてるの?」

瑞鶴「それにちょっと気が早すぎない?」

提督「うるさい、一気に喋るな! 私は寒いのが苦手なんだ!」

アイオワ「そういえばWinterの間、執務室はいつもstoveついてたわね」

提督「ふん、なにか問題があるのか? 四六時中、あそこで仕事をしているのだ。お前たちはそんな風に思っていないかもしれんが、これでも私は海軍の顕官だぞ。それぐらいはかまわんだろ!」

369: ◆idiDHwDMwc 2017/12/18(月) 00:59:30.01 ID:7ZZoAKOZ0
アイオワ「え、えっと? ズィカク、Why is Admiral angry?」

瑞鶴「え!? えっと、うーん? あ、灯油を無駄遣いしてるわけじゃないって言いたいのかな?」

提督「ぐっ……なぜ翻訳が必要なのだ!?」

アイオワ「AHAHA……!」

提督「……そうだ。私の仕事の速度に直結することだ、必要経費だ」

瑞鶴「別に前回の時と違って禁輸状態なわけでもないんだから気にしすぎじゃない?」

提督「本来はいかんのだ。石油の一滴は血の一滴。軍人たるもの質素倹約に徹しなければ」

アイオワ「おー、Samuraiはくわねど高ヨージね!」

提督「違う。もう一度、勉強しなおしてこい」

アイオワ「えぇ? そうなの? 日本語はDifficultね……」

提督「む、それなら神通に習ってみろ。余計に難しく感じるかもしれんが、覚えるまでは付き合ってくれるはずだぞ! はっはっは……」

アイオワ「Oh! Thank You! MeはジンツーとFriendだからきっと優しく教えてくれるはずよ!」

提督「神通と? 意外だな」

アイオワ「ふふん! 川内Typeはニンジャ、サムライ、ナカチャンだからね! 着任してすぐに仲良くなったわよ」

提督「那珂ちゃん……? ま、まぁ、いい。それよりもお前のような米国の艦娘が鎮守府の中にとけこめるかどうかと思ったが、杞憂だったようだな」

アイオワ「Of Course! 皆、いい子だからMeも毎日が楽しいわ!」

提督「そうか……それは良かったな」

アイオワ「yes!」

提督「ははは……はぁ……」

瑞鶴「?」

 アイオワ編 艦

370: ◆idiDHwDMwc 2017/12/18(月) 01:05:08.31 ID:7ZZoAKOZ0
というわけでアイオワ編 艦です。
なんかアイオワの英語つかうタイミングが、分からなかっですた。ルー大柴みたいですまんな……。

続いて陽炎行きます。

提督から陽炎への感情度 ↓コンマ以下
陽炎から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

375: ◆idiDHwDMwc 2017/12/18(月) 01:09:50.62 ID:7ZZoAKOZ0
不知火といい萩風といい陽炎型のコンマは優秀(フラグ)

提督から陽炎への感情度:68
陽炎から提督への感情度:75 

383: ◆idiDHwDMwc 2017/12/19(火) 00:41:09.37 ID:DsPCYvma0


――09:10――

鎮守府 執務室

?「ありましたね」

霞「……やっぱり、止めましょうよ! こんなこそ泥みたいな真似!」

?「なりません」

霞「け、けど……」

神通「反論は許した覚えはありません」

霞「……」

神通「……これは鎮守府のためです。大道廃れて忠義ありといえど、これ以上の狼藉は許されません。聞き分けなさい」

霞「……」コク

神通「分かったのならば、すぐにこれを彼女のところに届けてきなさい。私はまだやることがあります」

霞「はい……」

神通「さて――ご協力感謝します、霧島さん」

霧島「……別にあなたの思惑に載ったわけではありません」

神通「結構。あなたの思惑がどうであれ、私は夜郎自大のやからに鉄槌を下すまでです。失礼」

霧島「……ふん」

384: ◆idiDHwDMwc 2017/12/19(火) 00:45:25.28 ID:DsPCYvma0


――09:30――

 鎮守府 駆逐艦寮 談話室

陽炎「むむ……」

不知火「なにをうなっているの?」

陽炎「あ、不知火、いいところにきたわね!」

不知火「……失礼します」

陽炎「ちょ、ちょっと待ってよ! ほら、お菓子もあるからちょっとこれみて!」

不知火「はぁ……で、なに?」

陽炎「うん! やっぱ持つべきものは優しい妹よね」

不知火「お世辞は結構よ」

陽炎「つれないなぁ……」

不知火「へ、なんのようらの」ボリボリ

陽炎「この間の座学の宿題なんだけど、さっぱりなのよ。手伝って!」

不知火「……急用を思い出したわ」

陽炎「ちょ!? な、なんでよ!」

不知火「は、放して! 一人でやるか、神通さんのところに聞きに行くようにとお達しがあったじゃない!」

陽炎「聞きにいったら絶対、なんか難癖つけられるじゃない!」

不知火「そんなことは私もわかってるわよ!」

陽炎「なら、ね? ばれないようにするから! 姉を助けると思って!」

不知火「い、嫌よ!」

神通「……あなたたち」

陽炎・不知火「「はぁ!?」」

神通「なんですか? その返事は?」

陽炎・不知火「「申し訳ありません!」」


385: ◆idiDHwDMwc 2017/12/19(火) 00:54:56.02 ID:DsPCYvma0

神通「分からないのであれば聞きに来るように言っておいたはずです。さて、なぜ、私のところに来なかったんですか?」

陽炎「あ、いや、そ、その……い、忙しい神通さんのお手を煩わせるわけには――」

神通「へぇ、そうですか。先ほどまでといってることが随分と違うと思うのですが」

陽炎「なんでもないです! 言いつけを破ってしまって、申し訳ありません!」

神通「不知火。あなたも随分と姉妹に冷たい態度をとるんですね、驚きました。いつも口を酸っぱくして協力することの大切さを説いているというのに……。断るにしても言い方というものがあると私は思いますが、あなたはどう思うの?」

不知火「あ、あわわ……」

神通「はぁ……あなたたちは女学生じゃ無いんです、軍人なんです。それであれば、もう少し緊張感と言うものを持って生活しなさい。私がはいってきたのも気がつかないなんて、随分とたるんでるのではないですか?」

陽炎・不知火「「は、はい! 以後、気をつけます!」」

神通「あなたたちはいつも返事ばかり良いのだから……。まぁ、いいでしょう」

陽炎「ほっ……」

神通「ただし! 私はこのあと、用がありますので代わりに提督のお手伝いをしてきてください」

陽炎「あ、あの私、非番――」

神通「は? もう一度、言ってみなさい。私たちにそんなに非番があると思ってるんですか?」

陽炎「なんでもないです! 喜んでお手伝いしてきます!」

不知火「……あ、あの不知火はヒトヒトマルマルから――」

神通「不知火、ヒトヒトマルマルからの訓練は免除しておきますから提督のお手伝いを優先しなさい」

不知火「!」グッ!

陽炎「いいなぁ……」ボソッ

神通「なにか?」

陽炎「い、いえ!」

神通「はぁ……まったく乱臣賊子の跋扈とは困ったものだわ」

陽炎「?」

神通「なにを見ているのですか? はやく行きなさい」

陽炎「は、はい! 失礼します!」ビシッ

不知火「し、失礼します!」ビシッ


386: ◆idiDHwDMwc 2017/12/19(火) 00:59:29.74 ID:DsPCYvma0


 鎮守府 本棟前

提督「大体、運び終わったか……くそ、霧島のやつ、掃除するから少し別の仕事をして来いなどといいおってからに風でも引いたらどうするつもりなのだ!」

瑞鶴「まぁまぁ、あんなに散らかちゃってたら仕事もしにくいだろうし、霧島さんには感謝しなきゃ」

提督「ぐぐぐ……」

瑞鶴「ねぇ、それよりも私も手伝ったんだからお駄賃頂戴!」

提督「なんだと? 図々しい奴だな。この前、おごってやったばかりだろう」

瑞鶴「むぅ……お金ないんだもん……」

提督「駄目だ」

瑞鶴「ぶー! ケチ!」

提督「ケチで結構! 私もそんなに余裕があるわけではないのだ!」

陽炎「はぁはぁ……し、司令!」

不知火「ぜぇぜぇ……」

提督「……なんだ、お前たち、そんなに息せき切って」

陽炎「げっほ……お、お手伝いに来ました」

不知火「」コクコク

提督「は? それであれば一足遅かったな、終わったところだ」

陽炎「え!? や、やばいわよね!?」

不知火「あ、ああ……ど、どうするのよ!?」

陽炎「ど、どうするって……司令、なにか手伝うことないの!?」

不知火「な、なんでもしますから!」

提督「? 別にお前たちの手が必要なことはない」

陽炎「まずいわよ! じ、神通さんに殺される!」

不知火「なにをいってるの! 殺されるわけないでしょ!? 自害したほうが良いような目にあうのよ!」

陽炎「かわらないわよ! もっとものごとの本質を見なさいよ! 石頭!」

不知火「は?」

瑞鶴「ちょ、ちょっと、喧嘩しないでよ」

陽炎「うぅ……し、司令ぃ……」

提督「……む、そういえば陽炎は非番だったな。神通の命令で手伝いに来たのか」

陽炎「そ、そうなの! 司令、私を助けると思ってなにかさせて!」

不知火「不知火は訓練まで免除になったんです! おめおめと帰れません!」

提督「はぁ……分かった。お前たちは比較的、私のいうことも比較的、素直に聞いているしな」

陽炎・不知火「「?」」

提督「これから、瑞鶴の提案であるものをやっつけにいく。ついて来い」

瑞鶴「え、えっと……どういうこと?」

提督「うるさい。さっさとついて来い」

389: ◆idiDHwDMwc 2017/12/19(火) 01:21:19.35 ID:DsPCYvma0
 ――10;30――

 鎮守府 間宮

不知火「う、うふふ……」モキュモキュ

陽炎「甘い! 美味しい! 最高!」

瑞鶴「提督さん! サンキュ!」

提督「ふん、黙って食べろ」

陽炎「うへへ……いやぁ、提督みたいに優しい上司で私たちは幸せものだよねぇ」

不知火「まったくです」

提督「世辞は止めろ。不愉快だ」

瑞鶴「あ、ちょっと嬉しそう!」

提督「ちっ」

瑞鶴「ちょ!? なんで私だけ!」

提督「だから騒ぐなといっている。少しは翔鶴を見習って落ち着きを持て」

瑞鶴「ぐぐぐ……!!」

陽炎「いやぁ、やっつけるのが抹茶パフェなんてすっごい強敵よねぇ」

不知火「全くです! これは神通さんに苦労したといわなければ」

提督「私からも少しいっておく。最近、あいつはなにをあせっているんだ」

陽炎「あせる?」

提督「ああ」

陽炎「え? 不知火、分かる?」

不知火「……いえ」

提督「私の勘違いだとでもいうのか?」

陽炎「うーん……申し訳ないけど、そう思うわ……」

提督「むむむ……不知火、お前はどう思う」

不知火「司令のお考えに間違いがあるとは思えません」

提督「みろ、不知火はこういっているぞ」

陽炎「えぇ……。でも、本当に分からないんだもの、仕方ないじゃない」

提督「……では、不知火、お前も何か心当たりはないか?」

不知火「む……たしかに最近はいつもより訓練が厳しいのではないかと思うことはありましたが……お役に立てず申し訳ありません」

提督「そうか。さて、あいつも何を考えてる?」ブツブツ

瑞鶴「えっと……あ、あはは、いやぁ、でも提督さんが優しい上司なんて面白いこというわね」

390: ◆idiDHwDMwc 2017/12/19(火) 01:22:31.50 ID:DsPCYvma0

陽炎「優しいわよ! 弥生からクッキーで翻訳帳買ったんだから全部分かるもん!」

瑞鶴「翻訳長!?」

提督「おい、なんだそれは初耳だぞ……」

陽炎「あ、やば……」

不知火「陽炎は軽率に過ぎますね……」

陽炎「と、とにかく、言葉がちょっときついだけじゃない! この前の私闘騒ぎも結局は軽い処罰で収めてくれたし。なにより、私たちは神通さんを知ってるの!」

不知火「!」ブンブン

瑞鶴「すっごい勢いの肯定ね……。神通ってそんなにやばいの?」

陽炎「やばいとかじゃなくて、訓練で本当に生命の危機を感じるのよ! このまえ、怒られたときなんかほっぺに神通さんの主砲がかすったのよ!」

瑞鶴「うわぁ……」

不知火「不知火も肩を脱臼しても無理やり直されて、残りの訓練したときは主砲の反動が肩に伝わるたびに走馬灯が見えました……」

提督「……流石にやりすぎかもしれんな」

陽炎「絶対にやりすぎよ!」

提督「分かった……もう少し、なんとかするようにいっておく」

陽炎「やったー!」

不知火「ええ、ええ! やりました!」

瑞鶴「あ、あはは……私の教官が神通じゃなくて良かった……」

提督「私も下士官だったらそう思ったのだろうな……」

 陽炎編 艦

392: ◆idiDHwDMwc 2017/12/19(火) 01:27:50.47 ID:DsPCYvma0
というわけで陽炎編 艦です。
陽抜読んでないけど、主役張った艦娘がこの扱い……すまん、すまん……
正直、露天風呂とかお祭りとかそっちやろうかと思ったけど、自重しました。

とりあえずお品書きの更新です。

 おしながき

1、比叡と提督とうなぎのゼリー寄せ(比叡、金剛)
2、弥生の提督語教室(弥生、神通)
3、赤城日記(赤城)
4、曙ほのぼの(曙)
5、潮奮闘記(曙)
6、羽黒翔ぶⅡ(羽黒・過去含む)
7、提督~追想の刻・独逸編~Ⅱ(提督、グラーフ・過去)
8、あきつ丸VS提督(あきつ丸)
9、対潜哨戒部隊記録(朝潮、由良、五十鈴)
10、加賀の鎮守府ぶらり旅(加賀)
11、霞の不覚(霞・過去)
12、霧島と榛名と提督と(霧島、榛名)
13、懺悔(蒼龍)
14、我らの手に栄光を(飛龍)
15、誰がために幸運の鶴は翔ぶ(五航戦)
16、五十鈴のなく頃に(五十鈴・過去)
17、不知火葛藤(不知火)
18、すすめ、すすめ(ポーラ)
19、提督から見た世界(曙、霞、敷波)
20、COOL JAPAN(アイオワ)←NEW
21、忠臣(陽炎・神通)←NEW
その他、新艦好感度コンマ(記名)

【未開放】
ドイツ組と観劇【プリンツ・呂500の感情度コンマで開放】
潜水艦呼称争議【伊19・伊164・伊8・伊401の感情度コンマで開放】
初期艦はなんでもしってる【叢雲の感情度コンマで開放】
提督改修工廠【暁型の感情度コンマで開放】
特務艦【間宮の感情度コンマで開放】
冷戦【多摩の感情度コンマで開放】
二航戦の憂鬱【雲龍型・大鳳の感情度コンマで開放】
第八駆逐隊、出撃!【大潮・荒潮の感情度コンマで開放】
降涙恋慕【二部完結で開放】
胡蝶乱舞【二部完結で開放】
萩風提督観察記【川内の感情度コンマで開放】
行け、私が想いよ、黄金の翼に乗って【ローマ・イタリア・リベッチオの感情度コンマで開放】
海防艦とネコ【択捉・l国後・占守の感情度コンマで開放】
あの航路へと【飛鷹の感情度コンマで開放】
さぁ、勝利の砲撃を【大和・矢矧の感情度コンマで開放】
工廠騒動記【夕張の感情度コンマで開放】←NEW
第四駆逐隊の見た鎮守府【野分・舞風の感情度コンマで開放】

394: ◆idiDHwDMwc 2017/12/19(火) 01:31:43.54 ID:DsPCYvma0
お品書き、あとになっちゃったので先にコンマ行きます。


提督から山風への感情度 ↓コンマ以下
山風から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

400: ◆idiDHwDMwc 2017/12/19(火) 01:33:28.69 ID:DsPCYvma0
パパなの……?
提督から山風への感情度が90overです、好感度コンマに移ります。

提督から山風への好感度 ↓コンマ以下
山風から提督への好感度 ↓↓コンマ以下

408: ◆idiDHwDMwc 2017/12/19(火) 01:36:45.66 ID:DsPCYvma0
ふぁー!WW
草が抑えきれない! ……え? マジ?

提督から山風への感情度:90 提督から山風への好感度:07
山風から提督への感情度:53 山風から提督への好感度:74

これは過去編突入しますね。

412: ◆idiDHwDMwc 2017/12/19(火) 01:38:06.96 ID:DsPCYvma0
続いて安価にうつるであります。
お品書きは>>392を参考にタイトルor番号でどうぞ、新規の子は名前でお願いします。
分からない場合は下にずれます。(あとZara、浦波は不可です)

安価↓
安価↓×2
安価↓×3

421: ◆idiDHwDMwc 2017/12/19(火) 01:40:28.74 ID:DsPCYvma0
ご協力感謝するであります!
以後の流れは

山風→時雨→鈴谷→間宮→羽黒翔ぶⅡ

であります。
次回の安価は鈴谷投下時点になります。

本日はここまでおやすみなさい。

436: ◆idiDHwDMwc 2017/12/20(水) 00:12:13.19 ID:oPi/RgMR0
更新していきます。


 ――18:00――

 鎮守府 執務室

蒼龍「やっとあれだけあった書類が終わったぁ……」

赤城「ええ、ええ……」

大淀「うっ……今になって目がちかちかしてきました。これはお風呂でマッサージしないと……」

霧島「もう当分は書類見たくないですね……」

提督「ご苦労だったな。褒賞だ、もっていけ」

蒼龍「あ! 間宮さんのところのチケットじゃないですか! いいんですか!」

提督「構わん。好きにつかえ」

大淀「たまには提督もいいことしますね……。ちょうど、脳が糖分を求めていたんです」

提督「もうすぐ夕食だ。明日にしろ」

大淀「はぁ!?」

提督「なんだ……?」

大淀「あ、いえ、そ、そうします……ちっ」

赤城「あ、あの、提督、私がつかうときはご一緒していただいてもよろしいですか?」

提督「む? 上官の前では落ち着かないだろ。一人で行け」

赤城「えぇ……大丈夫! 大丈夫ですから!」

提督「分かった、分かったから騒ぐな!」

赤城「……うふ」

霧島「はぁ……」

提督「さて、それでは例の作戦の続きを執り行うためにも、私はカメラをもって鎮守府の中を歩いてくる」

蒼龍「……え、それまだやるつもりだったんですか? 神通さんも止めたほうが良いっていってたじゃないですか」

提督「ふん、どんなことでも最後までやりきらねばならん。途中で挫折するのは怠慢というものだ」

大淀「ご立派なことで……」ボソッ

提督「それでは行って来る」

蒼龍「ま、待ってください! 一人は絶対に止めてください!」

提督「問題ない」

蒼龍「いえ! 絶対、なんかやらかしますって! 私か霧島さん連れて行ってください!」

霧島「え!? 私ですか!?」

蒼龍「この前、一緒にやって分かりましたけど、一人で行かせると絶対に後悔しますよ……?」

霧島「し、しかし、私はこのあと用事が……」

蒼龍「むむむ……分かりました、私が一緒に行きます。良いですね!?」

提督「……わかった。ついて来い」

蒼龍「ホッ……」


438: ◆idiDHwDMwc 2017/12/20(水) 00:17:53.34 ID:oPi/RgMR0

 鎮守府 駆逐艦寮 談話室前廊下

蒼龍「あの、提督、駆逐艦の子は本当にかわいそうだから止めましょうよ?」

提督「かわいそうとはどういう意味だ!」

蒼龍「い、いや、だって……下手な結果出したらトラウマになりそうじゃないですか」

提督「そんなことにはなるまい、大丈夫だ」

蒼龍「あー、もう、なんでそんな意固地になっちゃうんですか!?」

提督「別にそんなことはない!」

蒼龍「なら、せめて軽巡洋艦ぐらいにしましょうよ?」

提督「もうここまできたのだ、1、2人は必ず見ていく!」

蒼龍「あぁ……こうなるから一人で行かせるの嫌だったのに……」

?「あれ? おとうさ――じゃなかった……提督と蒼龍さん、こんばんわ」

提督「む……や、山風か……」

蒼龍「あ、こんばんわ」

山風「どうしたの――あ、カメラ」

提督「うっ……」

蒼龍「? 提督、どうしたんですか?」

提督「な、なんでもない!」

蒼龍「いやぁ……それはちょっと通らないかなって……」

提督「ぐっ……!」

山風「写真、撮るの?」

提督「そ、そうだ、そのために駆逐艦寮に――」

山風「わぁ……! それじゃあ、一緒に撮って」

提督「は? い、いや、止めておかないか?」

山風「なんで? 別に、私、大丈夫だよ? 撮ろ?」

提督「ぐぬ……そ、蒼龍、なんとか説得しろ! そのためのお前だろ!」

蒼龍「えっと……」チラッ

山風「ダメ? お願い」

蒼龍「提督、あきらめましょう……」

439: ◆idiDHwDMwc 2017/12/20(水) 00:20:20.49 ID:oPi/RgMR0

提督「はぁ!? 私は嫌だぞ!」

蒼龍「わがまま言わないでくださいよ! それなら私が言ったときに帰れば良かったのに!」

提督「過ぎたことをぐちゃぐちゃ言うな!」

蒼龍「ああ、もう! 山風、こんなにかわいいんだから大丈夫でしょ!?」ダキッ

山風「わ! ……あったかい」

提督「ぐぐぐ、ぎぎぎ……分かった! しかし、私はどうなっても知らんぞ!」

蒼龍「だって、良かったね、山風!」

山風「はい。あ、写真、撮ったら頂戴」

蒼龍「うん!…… いいですよね、提督?」

提督「もう私はなにもしらん!」

蒼龍「くれるって」

山風「やった」

提督「うっ……もう早く撮ってくれ……」

蒼龍「はい、はい。よいしょっと、じゃあ、ハイ、チーズ!」

山風「え、えっと……」

提督「はぁ……」

カシャ!

蒼龍「二人とものり悪いなぁ。どれどれ、写真は――は?」

提督「……」メソラシ

440: ◆idiDHwDMwc 2017/12/20(水) 00:23:18.62 ID:oPi/RgMR0

山風「どうしたの?」

蒼龍「な、なんでも無いよ!」

山風「なら、見せて」

蒼龍「……わ、わかったわ。あ、あわわ……!」バターン

山風「!? だ、大丈夫、蒼龍さん?」

蒼龍「あいたた……」

提督「おい、大丈夫か? ほら掴まれ」

蒼龍「……すみません」ジトー

提督「な、なんだ」

蒼龍「いえ、別にぃ」

山風「よかった……。なら、写真、見せて」

蒼龍「あ、そ、そうよね……アー! テイトクノアタマノトコロヤブケチャッタァ!」

提督「は? なんだその馬鹿みたいなのは?」

蒼龍「しっ! 静かに!」ギロッ

提督「む……」

山風「え? ……ほんとだ」

蒼龍「ご、ごめんなさいね?」

山風「ううん……大丈夫」

提督「――む! そういうことか!」

山風「どうしたの?」

提督「い、いや、なんでもない。それよりもそれでいいな!? な!」

山風「えっと、うん……大事にするね」

提督「そ、そうか、良かった」

蒼龍「本当に……」

山風「それじゃあ、私、部屋、行くね?」

提督「あ、ああ、ちゃんと休むのだぞ?」

山風「はい」トテトテ

蒼龍「――ちょっと、提督?」

提督「……言いたいことは分かっている。言うな」

441: ◆idiDHwDMwc 2017/12/20(水) 00:36:02.25 ID:oPi/RgMR0

蒼龍「いえ、言わせてもらいます! なんですかこの数字!?」

提督「べ、別に良いだろ!? 私の勝手だ!」

蒼龍「いやいや、駆逐艦相手にこれは流石にダメですって! あんなになついてくれてるのに! 鬼! 悪魔! 人でなし!」

提督「ぐ……分かった、分かったから止めろ! 私も今回は自覚があったから止めようと言ったのだ!」

蒼龍「はぁ……もう本当にどうしようもない」

提督「ギギギ……!」

蒼龍「……で? なんでなんですか?」

提督「……言わないとダメだろうか?」

蒼龍「駄目です。また地雷、踏み抜きたくないんです……」

提督「……最初のころは山風はあの調子だからそれとなく世話を焼いていた。仕方の無い奴だ、と思いながらどこか妹を構っているような気さえしていて楽しかった」

蒼龍「はい」

提督「しかし、なつかれてみて初めて思ったのだ。私は山風が怖いのだ……」

蒼龍「え? 怖いですか?」

提督「あれは艦娘だ。戦場に送るのは私だ」

蒼龍「……」

提督「そう思った瞬間、怖くなった……。あいつが私のことを『お父さん』と間違えて呼んだときなど、死にたくなった……」

蒼龍「……お話は分かりましたけど、ちょっと勝手すぎませんか?」

提督「分かっている! しかし、それでもな……遠ざけなければ私はきっと山風を意識して満潮と同じように扱っていた。あれは無意識のうちにそうしてしまっていたが、これは違う! 私は自分がそんなふうになるのはゆるせん!」

蒼龍「はぁ……本当にめんどくさい人ですよね」

提督「この件に関しては弁明の余地も無い。好きにいえ」

蒼龍「……もういいです」

提督「む……そうか」

蒼龍「……っていうか、『満潮と同じように』って何かあったんですか!?」

提督「ぐっ!? 黙秘する!」

蒼龍「はぁ!? それで、はい、そうですかって言うと思ってるんですか?」

提督「思っていない! しかし、そう言え!」

蒼龍「無茶苦茶だよ……」

 山風編 艦

442: ◆idiDHwDMwc 2017/12/20(水) 00:40:10.65 ID:oPi/RgMR0
というわけで山風編 艦です。
……正直、すまんかった。提督がお父さんになるまでは個別で回収していく予定です。

続いて時雨いきます。

提督から時雨への感情度 ↓コンマ以下
時雨から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

445: ◆idiDHwDMwc 2017/12/20(水) 00:43:31.96 ID:oPi/RgMR0
平和……本当に平和……

提督から時雨への感情度:75
時雨から提督への感情度:48


455: ◆idiDHwDMwc 2017/12/20(水) 15:22:28.58 ID:oPi/RgMR0
鎮守府 駆逐艦寮 談話室

蒼龍「まだやるんですか?」

提督「やる。ここでひいては武士の名折れだ」

蒼龍「いやぁ、もう名折れどころの騒ぎじゃないですよ……」

提督「ごちゃごちゃとうるさい! 問題なさそうな館娘を選べばいいだけだろ!」

蒼龍「問題なさそうなっていうのが、信じられないからこういってるんじゃないですか!」

提督「ぐっ……大丈夫だ、おそらく……」

蒼龍「はぁ……わかりました。またやらかしたら何とかしてみます……」

提督「うむ! お前を連れてきたのは正解だったな!」

蒼龍「……」ジトー

提督「なんだ、その目は?」

蒼龍「いえ」

提督「ふっ、安心しろ。私も少し思うことがある、次の艦娘には友好的に接してみよう」

蒼龍「それこそ全然、信用できないです……」

提督「な、なんだと! お前、いっていいことと――」

?「ちょっと」

提督「む。時雨か」

時雨「あんまり談話室でいいたくないけれど、もうちょっと静かにしてくれないかな。こっちは読書してるんだから」

提督「む……すまんな」

蒼龍「ご、ごめん」

時雨「わかればいいよ」

456: ◆idiDHwDMwc 2017/12/20(水) 15:27:51.19 ID:oPi/RgMR0

提督「そ、そうだ、時雨、何を読んでるんだ?」

蒼龍(いいですよ! そうやって話しかけていきましょう!)

時雨「うん、これだよ」

提督「ほう! セネカの道徳論集か。哲学から学ぶことは多い、しっかりと勉強するようにな!」

時雨「……山城が読めっていったから読んでるんだ。別に僕個人の趣味じゃないよ」

提督「そ、そうか。や、山城とは仲良くやっているようで安心した。他の奴らとはどうなんだ?」

時雨「は? いきなりどうしたの?」

提督「ど、どういうことだ?」

時雨「質問に質問で返さないでよ」

提督「ぐっ……い、いや、本当に質問の意図が見えんのだ」

時雨「はぁ……いや、普段はあんまり僕たちには話しかけてこないのに今日はやたらと饒舌だなって思ってね」

提督「そんなことは――あったな……」

時雨「? 本格的におかしいね、何か変なものでも食べたのかい?」

提督「うぐっ……蒼龍! どうにかしろ!」

蒼龍「え? えぇ!? もうちょっと頑張ってくださいよ! 時雨っていったらうちの古参も古参じゃないですか!」

提督「し、しかし……」

蒼龍「もう……!」

時雨「夫婦漫才ならよそでやってもらってもいいかな? 叢雲とかゲラだし、いいんじゃない?」

提督「そんなつもりはない!」

蒼龍「そ、そうだよ! いきなりなんてこというの!」

時雨「そうかい?」

提督「そ、それでどうなんだ? 西村艦隊以外の館娘とは」

時雨「……別に僕の交友関係がどうであれ関係ないでしょ?」

提督「しかしだな、指揮官としては気になる問題なのだ。不仲の者同士では士気もあがらんだろ」

時雨「ああ、なるほどね。それなら大丈夫だよ。仕事は仕事、きっちりこなすさ」

提督「いや、お前がそうおもっても相手がそう思うとはかぎらんだろ」

時雨「んー……まぁ、確かにね」

提督「! そうだろう、そうだろう。はっはっは……!」

時雨「……わりかしよくやってると思うよ。提督以上には」

提督「うぐっ!?」

蒼龍「! ストップ! 時雨、ストップ!」

時雨「なに?」

蒼龍「ちょっとこっちにきて!」

時雨「嫌だ。山城に借りたんだからちゃんと読んでおきたいんだ、あんまり邪魔しないで欲しいな」

蒼龍「い・い・か・ら!」グイッ

時雨「あ、ちょっと!」

提督「あ、おい、ちょっと待って! 私の話はまだ――くそ、いってしまった……」

457: ◆idiDHwDMwc 2017/12/20(水) 15:33:31.64 ID:oPi/RgMR0



 鎮守府 駆逐艦寮 談話室前

蒼龍「……」チラッ

提督『ぐぅ……何を間違えたというのだ。あれか、やはり普段の行いが――』ブツブツ

蒼龍「うわぁ……今回はさすがに同情します……」

時雨「むぅ……もういいでしょ? 放してよ」

蒼龍「あ、うん」

時雨「それで、どうしたんだい? いきなりこんなところまで引っ張って」

蒼龍「ちょっと時雨、もうちょっと提督に優しくしてあげて! あなたはあの人のこと嫌いかもしれないけど、あれでも頑張ってるんだよ!」

時雨「?」キョトン

蒼龍「えぇ……自覚無かったの? あれで?」

時雨「別に僕は誰に対してもあんな感じだよ」

蒼龍「いやいや! 扶桑さんと山城とかには全然違うじゃない!」

時雨「そりゃあ、そうでしょ。西村の皆は特別なんだから」

蒼龍「いいたいことはわかるけど……」

時雨「ならいいじゃないか」

蒼龍「だ、だけど……うーん、もうぶっちゃけるけど時雨って提督のこと嫌いなの?」

時雨「嫌い? いや、そんなことないよ――」

蒼龍「それなら――」パァ!

時雨「別に普通だよ」

蒼龍「あ、そう……」

時雨「どうしたんだい? 別に上官として悪い部類だとも思ってないし、人格的にもなんとも思ってないよ」

蒼龍「そ、それはそれでちょっとどうなのよ……」

時雨「はぁ……わがままだなぁ。別にいいじゃないか。上官と部下、これぐらいが丁度、いいと思うよ」

蒼龍「むぅ! むぅ!」ジタバタ

時雨「ちょっと、止めてよ。あざといなぁ」

蒼龍「あ、あざといって……そんなつもりないし!」

時雨「つもりがなくても端からみて、そう思われるんじゃ意味ないよね」

蒼龍「うっ!?」

時雨「もういい? 僕はもどって続き読みたいんだけど」

蒼龍「分かった……もう諦めるよ……」

時雨「勝手に期待されて諦められても困るなぁ」

蒼龍「うぅ……提督、ごめんなさい……」

458: ◆idiDHwDMwc 2017/12/20(水) 15:38:01.42 ID:oPi/RgMR0


 鎮守府 駆逐艦寮 談話室

提督「帰って来たか……」

蒼龍「……」

時雨「さてと、本の続き読まないと」

提督「まぁ、待て。写真だけでも一緒に撮らせてくれないか?」

時雨「はぁ……それで静かにしてくれるなら別に僕はかまわないよ」

提督「分かった。蒼龍、たのんだぞ」

蒼龍「や、やめませんか?」ヒソヒソ

提督「いや、やる。ここで敗走するのは許されん。案外、あれで普通の数字が出るかもしれないではないか」ヒソヒソ

蒼龍「うーん、確かに時雨もそういってたけど……」

時雨「どうしたんだい? 早くしてよ」

蒼龍「……分かりました、もうやけくそです! それじゃあ、とりますよ!」

提督「よし、こい!」

時雨「……」

 カシャ

蒼龍「む! うわぁ……」

提督「な、なんだ! そんなにまずいのか!?」

蒼龍「あ、いえ、普通です……」

提督「そ、そうか! よかった!」

時雨「だから普通だっていったじゃないか。とにかく僕は戻るからね」

提督「ああ! 好きにしろ」

時雨「はいはい……」

提督「返事は一回でよろしい! ――おい、蒼龍、驚かせるな」

蒼龍「いや、だって意外すぎますよ。時雨って西村艦隊と一緒にいる所しか見たことなかったけど、あんな感じなんですね」

提督「……正直、私も驚いた」

蒼龍「いやいや、提督がそれはまずいですよ! 指揮官なんだからちゃんと性格ぐらい把握しないと!」

提督「む……た、確かにな。それより声を――」

時雨「ちょっと!」

蒼龍「あ、ごめん……」

時雨「別にいいけど。はぁ……」

提督「邪魔をしたな。蒼龍、いくぞ」

蒼龍「いやぁ、これって提督だけの問題じゃなかったんだなぁ……」ボソッ

提督「なんだ?」

蒼龍「なんでもないです……」

 時雨編 艦

459: ◆idiDHwDMwc 2017/12/20(水) 15:41:55.27 ID:oPi/RgMR0
というわけで時雨編 艦です。
時雨は史実見てると結構、口悪そうでしたし、好感度か感情度高くない限りこんな感じかなぁって思いました……
白露がやられた時とかびっくりやで……

続いて鈴谷行きます

提督から鈴谷への感情度 ↓コンマ以下
鈴谷から提督への感情度 ↓↓コンマ以下




462: ◆idiDHwDMwc 2017/12/20(水) 15:44:12.46 ID:oPi/RgMR0
ひっくーい!

提督から鈴谷への感情度が10以下です。好感度コンマにうつります。

提督から鈴谷への好感度 ↓コンマ以下
鈴谷から提督への好感度 ↓↓コンマ以下

470: ◆idiDHwDMwc 2017/12/20(水) 15:51:49.78 ID:oPi/RgMR0
は? ……はぁ!?
なんやこの数字は!? 混乱するぅ!
また低コンマでぷっくぷー! とか思ってたらこれ……

冗談は置いておいて、一応、鈴谷は重巡洋艦の枠にしますので空母になりません。

提督から鈴谷への感情度:08 提督から鈴谷への好感度:99
鈴谷から提督への感情度:36 鈴谷から提督への好感度:99 

鈴谷→戦艦派

ついに戦艦も巻き返したね。

次回、『赤城、暁に死す!』

それでは一旦、おちます。


次回 【艦これ】提督「私と艦娘が険悪な関係だと?」 二隻目【安価・コンマ】 後編