1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/02/24(金) 18:21:09 ID:6dpYfVuE
幸村「お館様ッー!!!」ダッダッダッ

幸村「お館様!どこにおられますか!!」ダッダッダ

信玄「幸村ッー!!!!」

幸村「ッ!お館様の声!!!」ダッ

幸村「お館様!こちらですかっ!!!!」ガラッ

幸村「…いない」

幸村「お館様は何処に…」ショボン

信玄「幸村ッ!!!」

幸村「お館様ッ!」バッ

幸村「いない…すぐ真後ろから聞こえたのに……」

信玄「幸村ッ!ここじゃ!!目の前じゃ!!!」

幸村「目の前?し、しかしあるのは餅ですが…」

信玄餅「馬鹿者っ!!それがワシじゃっ!!!!!」

幸村「ッ!?な、なにゆえ餅に……」ガクッ


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6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/02/25(土) 07:15:31 ID:I/9NPMAk
幸村「佐助!佐助ェェェ!!!」ダダダ

佐助「ん?どったの旦那」ニギニギ

幸村「握り飯を作っている場合じゃないぞ!お館様がァ!!」

佐助「ほら、一個食え旦那」ズイッ

幸村「うむ!美味い!」モグモグ

佐助「んじゃ、俺は仕事してきますよ、っと」スクッ

幸村「頼りにしているぞ!」モグモグ

佐助「頼りにされてますよ、っと。へへっ」シュバッ

幸村「……」モグモグ

幸村「ん?」モグモグ 

7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/02/25(土) 07:26:34 ID:I/9NPMAk
幸村「佐助ェ!」ドドド

佐助「うぉっ!今度は何だよ!?」

幸村「聞いてくれ佐助!お館様が!」

佐助「はいはい、どうせ新たな試練ー、とか何とか言い出したんだろ?」

幸村「餅になってしまわれた!!」

佐助「は?」

幸村「餅になってしまわれたァ!!!」

佐助「…ちょっと前髪上げるぞー…」

幸村「む?風邪は拗らせておらぬぞ」

佐助「…頭打ったのか?…」

幸村「な、なんだ佐助」

佐助「夏はまだだぜ旦那」

幸村「嘘では無いぞ」

佐助「解った。女郎用意しとくから落ち着けよ」

幸村「妄言でも無いィ!」 

8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/02/25(土) 08:03:26 ID:I/9NPMAk
―――――
―――

佐助「本当に餅になってる……」

信玄餅「うむ」

幸村「どうにか出来ぬか、佐助」

佐助「お手上げだな。考えうる場所全部捜したけど本人はいない」

佐助「人智を超えた何かとなると、俺様にも無理だな」

幸村「に、ニンポーとやらでもか?」

佐助「術の限界は人の限界だ。仏様には敵わない」

幸村「く…そォ…」

信玄餅「…幸村よ」

幸村「!!」

信玄餅「そう落ち込むでない」 

9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/02/25(土) 08:30:56 ID:I/9NPMAk
信玄餅「餅しか無くともワシはおる」

信玄餅「体が無くとも魂はある」

幸村「っ!!」ポロポロ

信玄餅「もうお前を殴ってやる拳は無いが、手足となる武田は健在じゃ」

信玄餅「故にワシは餅となろうとここで止まるつもりは無い」

幸村「お、お゛や゛がだざま゛ぁ……」

信玄餅「着いてこい!幸村ァ!」

幸村「!!この真田幸村!!何処までもお館様に食らいついて見せますぞォ!!」

信玄餅「幸村ァ!!!」

幸村「お館様ァ!!!」

信玄餅「幸村ァァァァ!!!!!!」

幸村「お館様ァァァァ!!!!!!」

佐助(感動出来ない……)プルプル 

10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/02/25(土) 08:41:27 ID:I/9NPMAk
信玄餅「……」Zzzz

幸村「……」Zzzz

佐助「風邪引くぜ、旦那」ファサ

幸村「…おやかた…さまぁ……」

佐助「……待ってろ旦那…俺が必ず…」

ピカッ

佐助「ん?」

ゴロゴロ…

佐助(落雷…山の方か…明日は雨でも降るか……)

幸村「んん……」

佐助「おっと眩しかったか、襖、閉めとくぜ」

佐助「いい夢見ろよ」ピシャ 

12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/02/25(土) 08:58:17 ID:I/9NPMAk
宗茂「…………」ライキリ シャッ シャッ

宗茂(今日も一日疲れたな……宗麟様を肩車したのも何時ぶりかな…)

宗茂(それにしても軽かったなぁ、ちゃんとご飯食べてるのかな……)

スッ

宗茂「ん?」

ヒョコッ

宗茂「」

宗茂(ワシの影から何か出てるー!?)

キョロキョロ

宗茂(いかん、ザビー教の影響か!?気まぐれに読んだ教本の影響か!?)

ジー

宗茂(こっち見ないでよー、困るじゃないかー)

スッ

宗茂(消えた……何だったんだろ……)

宗茂(いいや、寝よ、もう寝よ。手入れ明日でいいや) 

13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/02/25(土) 09:04:25 ID:I/9NPMAk
イ゙ェ゙ァ゙アアア!!

コケコッコー!!

ウァアアアー!! GAMEOVER

幸村「佐助!佐助はいるか!!佐助ェ!!」

下忍「幸村様、宜しいですか?」

幸村「おお佐助!…の部下殿!佐助を知らぬか!?」

下忍「ええ、その事で伝言が」

幸村「内容は!?」

下忍「『全国飛び回って調べてくる。旦那はお館様の手助けを』との事です」

幸村「なんと!先を越されたか!!」

下忍(ええ……) 

14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/02/25(土) 09:15:18 ID:I/9NPMAk
下忍「まさか幸村様も行くつもりで……?」

幸村「当然!しかし佐助が待てと言うなら待つ!!お館様の手足と成らん!!」

下忍「は、はぁ……」

幸村「しかしてお館様は大丈夫なのだろうか……」

下忍(珍しく弱気だな……)

(遠くから)信玄餅「幸村ァ!!余計な心配をするで無いわ!!」

幸村「!!!お館様ァァ!!」シュバッ

ダッダッダッ……

下忍(…頭領早く帰ってきて) 

16 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/02/25(土) 09:30:47 ID:I/9NPMAk
―――――
―――

ヒュオォ……

佐助(お館様を餅に変えたのは人智を超えた何か、か)

佐助(あのお館様の事だ。仏様や八百万神の怒りを買うことはまず無いだろう)

佐助(上杉の毘沙門天もまずあり得ない。魔王と覇王も所詮は人…死人に口は無し…)

佐助「と、すれば……」


ボンレス「ザビザァァァ!!ザビザァァァ!!」

スポンジ「ザッビザビザビザビザビザビザ……」

キャッチャー「おお、ザビー様……」


佐助(ここしか無いよなぁ…………) 

18 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/02/25(土) 09:42:11 ID:I/9NPMAk
屋根裏

佐助(…ザビー教はザビーと名乗る男を神格化して崇める宗教一派…)

佐助(その影響力たるや一国を呑み込む程、って報告は聞いていたけど…こりゃひでぇな…)

佐助(まあいいか、お館様に関わる何かがあったら潰すだけ……)チョンチョン

佐助「?」

宗茂「失礼、貴方は……」

佐助「」

宗茂「あの?」

佐助(嘘だろォォォォ!!?) 

19 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/02/25(土) 09:53:05 ID:I/9NPMAk
佐助「……なんで、ここに?」

宗茂「手前は、手前の私物を置く場所がここしか無いので……貴方は?」

佐助「……」

宗茂「あの……」

佐助「あー!柱の影から妖怪がー!」

宗茂「ッ!!またか!!」チャキッ ブイーン

佐助「なっ…」

宗茂「せいやァァァァ!!!」ブイーン

柱「」バキバキ 

20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/02/25(土) 09:59:13 ID:I/9NPMAk
柱「」バキバキバキ

天井「」ズシャーン

ウォッシュ「!天井が落ちてきたぞ!」

サンデー「外敵がいる!捕らえよ!!」

ピッチャー「おおおお!!!」

宗茂(しまったぁぁぁ!!!)

佐助「馬鹿野郎っ、こっちだ!」ガシッ

宗茂「えっ」

佐助「」シュババッ

宗茂(…………) 

21 :なんだコレ:2012/02/25(土) 10:09:06 ID:I/9NPMAk
屋根上


ザワザワ
    ザワザワ


佐助「…悪い…」

宗茂「…いえ…」

宗茂(どうしよう……空気重いなぁ……何か切り出さんと……)

佐助「…しかし意外だな…」

宗茂(ああ……先を越された……)

佐助「あんた、妖怪とかが怖いんだな?」

宗茂「ええ、まぁ」

佐助「あんたの方が怖く見えるけどな」

宗茂(……) 

22 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/02/25(土) 10:18:31 ID:I/9NPMAk
宗茂「実は先日……お恥ずかしながら幻を見まして……」

佐助「幻?」

宗茂「ええ、夜中に手前の陰が体を持って出まして……」

佐助「陰…ねぇ…」

佐助(陰……)

佐助「ま、あり得ない話だよな」シュバッ

宗茂「ええ」

宗茂「…………」

宗茂(あれ、帰っちゃった?)

宗茂(これまたワシ一人怒られる展開……) 

24 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/02/25(土) 10:27:54 ID:I/9NPMAk
佐助(あり得ない話……だが……)


―――――
―――

佐助「旦那、いるか?」ガラッ

幸村「どうした佐助、何か解ったのか?」

佐助「旦那、お館様の教え、言ってみろ」

幸村「な、どうしたのだ突然」

佐助「いいから、風林?」

幸村「火山!」

佐助「中身は?」 

25 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/02/25(土) 10:37:26 ID:I/9NPMAk
幸村「疾きこと風の如く!徐かなること林の如く!侵椋すること火の如く!動かざること山の如し!」

佐助「忘れてないか?」

幸村「何?」

佐助「陰と雷」

幸村「……」

佐助「……」

幸村「お、おお…」プルプル

佐助「はぁ…」

幸村「おおお館様ァァ!!!この幸村を叱って下されェェェ!!!言葉の上部に囚われ教えを失念していた不忠の幸村をォォォォォ!!!」

ダダダダダ

信玄「幸村ァァァァ!!!!!!」

幸村「お館様ァァァァ!!!!!!」

信玄「この馬鹿者がァァァァァ!!!!!」

ゴシャッ 

26 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/02/25(土) 10:51:03 ID:I/9NPMAk
幸村「お館様ッ!もっと叱って下され!某にはまだ足りませぬァァ!!!」

信玄「甘いわぁ!お前には一から叩き込み直しじゃあァァ!!!」

幸村「ぅお館様ァァ!!!」

佐助「…………」

佐助(同じ時間に、別の場所で、影が雷を見ていた……)

佐助(偶然にしちゃ出来すぎだよなぁ)

幸村「なトゥはッ!」ドゴーン

佐助(陰と雷を忘れていた旦那に怒ったお館様の魂が起こしたのか?)

佐助(…………それらしいから怖い)

信玄「幸村ァァァ!!!!」

幸村「お館様ァァァァ!!!!」


佐助「…退屈しないなぁ…」


おわれ