1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/03(火) 11:10:22.62 ID:F6pUBNaAO
第1話
あれ……夢でみたような……

まどか「う~ん……」ガバッ

まどか「あれ……なんかすごく嫌な夢を見てた気がするんだけど……」

QB「僕と契約してギャンブルをしようよ!」

まどか「あなたは……?」

QB「僕はキューベー!持たざる者に夢を配っているんだよ!君のようなね!」

まどか「あの……持たざる者って……?
私のこと……?」


QB「xxxx xxx ぶち殺すぞ……ゴミめら……!」

ざわ…ざわ…ざわ…

引用元: QB「僕と契約してギャンブルをしようよ!」 ざわ…ざわ… 



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2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/03(火) 11:19:50.12 ID:F6pUBNaAO
QB「おまえたちは皆……大きく見誤っている……この世の実態が見えてない
お前ら中学生女子はこの世を自分中心……求めれば周りが右往左往して世話を焼いてくれると考えている……
甘えを捨てろ
お前らは親に守られているだけだ
お前ら自身が持っているものなど何一つない……分かるか?」

まどか「うぅ……」

QB「そんな君たちに夢を配って周っているんだよ!」

まどか「夢……?」

QB「金さ」

3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/03(火) 11:38:44.89 ID:F6pUBNaAO
まどか「いや……でもうちお金に困ってないし……」

QB「君が知らないだけだよ これを見るといい」

まどか「これは……?」

QB「ここを見るといい 君のパパが連帯保証人になっているだろう?
この借金をした人はこの前死んでしまった
見事に何も残さずね
だから君のパパがこの金を払わないといけないんだよ」

まどか「……いくらなの……?」

QB「2000万さ」

4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/03(火) 11:57:04.92 ID:F6pUBNaAO
まどか「2000万……?…どうしてそんなに……?」

ざわ…ざわ…ざわ…
QB「信じられないのも無理はないだろうね
君のパパも最初はこんなこと予想できなかったんだと思う
指数関数は君らの知能じゃ瞬時に想像できないからね」

QB「君の家の全財産はローンや他のところからの借金を差し引いてだいたい1000万くらいだ」

まどか「1000万……」

QB「これじゃあ足りないよね
でも大丈夫!
僕とギャンブルして君が勝てば問題ない!
勝てば全て帳消しさ!
だから僕と契約してギャンブルをしようよ!」

まどか「……契約……します…」

QB「よし!決まりだね!
Am6:05 日曜日
これからギャンブルを初めよう
ギャンブルで使うのはこのEカードだ」

まどか(あれ……夢でみたような……)

7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/03(火) 12:38:21.19 ID:F6pUBNaAO
第2話
100万はとっても嬉しいなぁって


QB「簡単だよ まどか
このEカード……使うカードは2人で10枚……その内訳はこの3種……市民……皇帝……奴隷……!」

ざわ…ざわ…ざわ…

QB「とは言えこのEカード……10枚中8枚が最初に見せた……この市民…
皇帝と奴隷は1枚ずつしかない……
Eカードはこの10枚を互いに5枚ずつ分けて闘う
皇帝がある方か奴隷がある方だ
このどちらかを交互に受け持ち闘う……
ここまではわかるかい?」

まどか「うん……」

QB「じゃあ後は簡単だ
互いに1枚ずつだして開くだけ
皇帝は市民より強くて市民は奴隷より強い そして奴隷は皇帝より強い……!
奴隷は持たざる者 猶予のない……虐げられし者……しかしその何も持たぬ劣悪な環境であるがゆえに皇帝を撃つのだ……
簡単に言ったら君らがいうジャンケンを少し変えたものさ」

QB「まどか……君は強運だよ
ここでEカードに巡り合えたのだから
このEカードは君があるものを失うリスクを背負えば1億だって得られるように設定してある」

まどか「リスクって……?」

QB「目か耳さ」

8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/03(火) 12:57:34.09 ID:F6pUBNaAO
QB「そんな恐がらなくても大丈夫
これはあくまで大金を得ようとした時の話だからね
それを今から説明するね
まずこの道具をみてくれ」

そう言うとQBは背中から3つの道具を出した

QB「まどかには猶予がある
3cmだ つまり君はこの3cmを賭ける
3cmは1mm単位で賭けることができ 1mmにつき10万僕が支払う
しかしもし負ければこうなる」

QBは3つの道具のうちの1つであるリモコンのようなもののボタンを操作した
すると2つの道具……その中心に備えつけられた針が伸びた

QB「君はこの道具のどちらかを目か耳に装着する
そしてもし3cm負ければその時君の耳か目は針によって破壊されるんだ
しかし今回は12試合で終わらせる
だから君が2mmずつ張れば全敗しても24mm
安全ということだ
あともう1つ
考えるまでもないことだけど奴隷側は皇帝側に比べて勝ちにくいよね
だからもし君が奴隷で勝ったら僕は君に皇帝の時の5倍……つまり1mmで50万支払おう
しかし僕が奴隷で勝っても5倍針が進むようなことはないよ
だから安心して
これはかわいそうな君達女子中学生を救済するためのものなんだから」

10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/03(火) 13:07:53.38 ID:F6pUBNaAO
まどか「なんで契約する前に言ってくれなかったの……?」

QB「だって君は聞かなかったじゃないか
それにこのギャンブルはなにも失わないことだってできるんだから文句なんてないだろう?」

まどか「あなたは……いつもそんな風に私達を騙してきたの?」

QB「僕にはよくわからないなぁ……君達はすぐその騙すって言葉を使うよね
まぁいいや
とにかく契約は成立してるんだから君はやるしかないんだよ」

まどか「……あなたは……なんでこんな酷いことをしてるの……?」

QB「宇宙を守るためさ
って言っても君にはわからないだろうね
簡単に言ったら僕らは君ら女子中学生が絶望するまでの感情のエネルギーを必要としている
僕らはその人に適した色々な方法でこれを集めている
君の場合はギャンブルが1番効率がいいって答えがでたんだよ
このギャンブルは2時間くらいで終わるからね
それでもし君が負けたら2時間にはみあわないエネルギーを僕らは得られるんだ」

11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/03(火) 13:30:27.60 ID:F6pUBNaAO
QB「まぁ細かいことは君に話してもわからないし君に話すべきことでもない
そういう話はもっと辛い目にあってる者だけにするべきなんだと思うしね
とにかく君はこのEカードをやるんだ
君は目か耳どっちにするんだい?」

まどか「……耳…」

QB「耳だね じゃあこれを今からつけるよ
ちなみにこのギャンブルが終わるまでこの装置は絶対とれないからね」

まどかの耳に装置が装着された

QB「あとこの腕時計を渡しておこう
この腕時計で時間を見るんだ
僕にも同じ腕時計がある
何をだすのかずっと考えられちゃたまらないからね
制限時間は5分だ
あとこれが戦績表
さぁ始めようか
最初は君が皇帝側だ
何mm賭ける?」

まどか(12戦……最低でもみんなのために1000万は稼がなきゃ……
そのためには……)

まどか「……10mm」

QB「10mmだね!
じゃあ皇帝側のまどかから出してくれ
大丈夫
次は奴隷側の僕がだすから
公平さ」

1枚目
まどか 市民
QB 市民

まどか(私は多分勝負のカードを出したら顔に出ちゃう……
勝負のカードをだすのはQBからカードを出すとき……)

2枚目
まどか 皇帝
QB 市民

まどか(やった……!やったっやったっ……やったぁ……!)

そしてQBの背中から100万がでてくる

まどか(100万円なんて大金こんな簡単に……すごい……!)

12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/03(火) 13:45:40.78 ID:F6pUBNaAO
QB「じゃあまどか 次の賭け距離をきめてくれ」

まどか「10mm」

QB「じゃあ始めようか」

1枚目は市民で引き分け

後出しの2枚目
まどかは初戦同様皇帝をだす
初戦と同じ張りをすることでQBの読みや思惑を外しにいく……裏をかきにいった

開示……!

まどか(きて……きて…市民…お願い……きて…!)

2枚目
まどか 皇帝
QB 市民

まどか(やったっやったっ……!やったっ…!)

まどか 再び100万

まどか(ひぃ~っ……!)

QB「感じるなぁまどか……段々まどかの心の波動が……今……少しずつ……」

まどか(……?そんなの負け惜しみ……だよ……ね?)

13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/03(火) 13:56:44.27 ID:F6pUBNaAO
3戦目……まどかはこの闘いの後3戦勝ちにくい奴隷側になる……
となれば……まどかはここできっちり勝って奴隷側に回りたい

その3戦目
1枚目は引き分け
2枚目……まどかは1戦2戦ともに皇帝を通してきた

まどか(どうする……?もう1回……まさか3回連続とは……でも心が読めるとか言ってたし……)

2枚目
まどかは初めて市民を提出

……引き分け……!

3枚目
まどか(もしここで引き分けになっちゃうと次は完全に2者択一になっちゃう……)

まどか 皇帝を提出

まどか(きて…市民…きて…きてっきてっきて!)

QB「まどか……そんなに強く念じたらきこえちゃうよ?
きて市民ってね?」

まどか(えっ?ええっ……?)

QB「ということは……」

QB奴隷をだす!

まどか(え……?なんで……?)

QB「早くカードを開けてよまどか!」

まどか カードを開ける

QB「じゃあ10mm針をすすませるよ!」

14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/03(火) 14:28:42.31 ID:F6pUBNaAO
第3話
もう何も怖くない

QB「じゃあすすませるよ!」

……

まどか「進んだの?」

QB「進んだよ
何も感じなかったろう?
でも確実に進んでいる
そしていきなり片方から音が消えるんだ
その時の絶望の落差はすごいものがあるよ
じゃあ交代しようか!
まどかは何mm張るんだい?」

まどか「……2mm」

QB「わかった!2mmだね」

4戦目……まどか初めての奴隷……!

1枚目はお互い市民……ここは引き分け……

まどか(基本的に皇帝は後出しの時に出したいはず……)

まどか2枚目に奴隷を提出……

まどか(さっきQBは心が読めるとか言ってたけどそんなの嘘だよね……)

2枚目
まどか 奴隷
QB 市民

QB「じゃあ針を進めようか!」

16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/03(火) 17:10:57.28 ID:F6pUBNaAO
QB「まどか次は何mmだい?」

まどか「……2mm」

QB「2mmだね!始めよう!」

まどか(奴隷側は勝てない側……やっぱり運しかないのかなぁ……)

その時 まどか閃く!

まどか(あれ……この考え前にもしたような……なんか1回考えたことある気がする……いや……私はこのゲーム……どこかで1度やっている……?)

QB「まどか まだ出さないのかい?」

まどか(このQBって生き物もみたことある気がするし……)

まどか市民を提出

引き分け

まどか(!!思いだした……確か私夢の中でこのゲームしてて……恐れだ!
私夢の中でそう思って……なら……)

まどか2枚目に奴隷を提出

QBも続く

まどか 奴隷
QB 市民

QB「じゃあ進ませるよ!」

QB「次は何mmにする?
次でちょうど半分の6戦目だから1mmかな?
そうすると15mmでちょうど半分だしね」

まどか「……10mmはる……」

QB「まどか……君は何を言ってるのかわかってるのかい」

まどか「うん……10mm」

QB「それならいいけど……」

17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/03(火) 17:31:51.89 ID:F6pUBNaAO
第4話
くせも流れもあるんだよ

6戦目……
1枚目はまどか QBともに市民

まどか(やっぱり……もし本当にQBに心が読めるならここで皇帝を通すはずだもんね……)

2枚目
まどかは市民を提出

ここでQBの手が止まる!!

まどか(やっぱり……ここで悩んでくれたら上手くいくんだよね……
QBが皇帝を出したいのは後出しの2枚目か4枚目
でも2枚目はさっき2回奴隷を出してる……そしたらここは市民だよ……私だったらそれしかないもん……
それで4枚目で私が奴隷を出せば500万円……1000万円も夢じゃないよね!)

4分がたとうとした時QBも提出

まどか開く

まどか(QBも市民だよね!)

QB「まどか……1つ教えてあげるよ
多分まどかが考えたことはこのEカードの定石のような考えかもね
でもね……その定石が……最も浅はかなんだよ……ギャンブルでは……!」

QB 2枚目に皇帝を通す……!

18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/03(火) 17:50:51.88 ID:F6pUBNaAO
QBの勝ち……!

まどか(なんで……!通せない……通せないはずなのに……)

QB「じゃあ針を進ませるね!
これで残りは6mmだよまどか!
6戦で6mm!
残念だけどまどか……君の負けだね!」

まどか「そんなことないよ!
皇帝側で1勝すれば負けないよ!」

QB「まどか……教えてあげるよ……
君は勝負のカードを出すとき前傾が少し深くなる……出した後目線を右にずらす……たくさん無意識に出ちゃってるんだよ」

まどか(!)

QB(それに僕は何回もこのゲームをしてるからね
だいたいの流れは読めちゃうんだよ
だからもう君は1勝もできないよ)

まどか(そんなこと……ない……よね?)

QB「さぁまどか!
次から君が皇帝だ!
何mm賭ける?」

まどか「……1」

QB「1mmだね!始めよう!」

19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/03(火) 18:05:57.58 ID:F6pUBNaAO
第5話
必勝なんてあるわけない

まどか(もしさっきQBが言ってたことが本当なら私が先に出すときは絶対勝てないってこと……
そんなわけないよね……)

まどか あえて1枚目に皇帝を提出!

まどか(本当にわかるなら……これでもわかるんだよね……?)

QB あっさり提出

開けば皇帝と奴隷……!

まどか(え……本当に……?)

QB「じゃあ進ませるね
次も1mmかい?まどか?」

まどか「うん……」

8戦目……
疑心暗鬼のまどかは皇帝を通せない……
1枚目2枚目3枚目と市民で引き分け……
気がつけば4枚目……

まどか(これはさっき私がしたかったことなのに……)

まどか やはり皇帝を通せない!

QBも市民!

よって互いに残ったカードは皇帝と奴隷!

まどか 6連敗!

20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/03(火) 18:20:49.55 ID:F6pUBNaAO
第6話
こんなの絶対おかしいよ

まどか「うぅ……」

QB「まどか……泣いてもしょうがないよ
ほら早く賭け距離をきめてくれ
次も1mmでいいのかい?」

まどか うなずくのみ……

QB「じゃあ始めようか」

9戦目
1枚目提出は皇帝側のまどかから

出した後の態度で見抜かれてしまうまどかは当然市民

1枚目は引き分けとなる

まどか(最初の勝負はここ……私が後だしできる2枚目……
……でも……そのチャンスは4枚目にもあるし……
ここで市民を出してQBが奴隷を出してくれたらラッキーだし……
いや!だから2枚目なんだ!
私が今こう考えてることもQBはわかってるのだとしたらQBは市民をだす!
次は皇帝でいいはず!)

QB提出する

まどか(皇帝を出せば勝てる……皇帝を出せば勝てる……)

しかし……まどかは市民を提出

まどか(なんで出せないんだろう……皇帝を出せば勝てるってわかってるのに……)

QB カードを開く……奴隷!

QB「まどかも早く開いてよ!」

まどか「え……え……?」

まどか半ば混乱しながら開く!市民!
まどか勝利する!

QB「……こんなの……おかしい……」

21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/03(火) 18:41:45.27 ID:F6pUBNaAO
第7話
本当の気持ちと向き合えますか?

まどか(とりあえずこれで耳が聞こえなくなることはなくなった!)

QB「……」

QBの背中から10万円がでてくる

QB「カードを交換しようまどか……次は何mm賭けるんだい?」

まどか「1」

QB「始めようか」

その時、過度の緊張から解放されたためか、まどかはあることを思いだす!

その記憶は夢で見たことなのかそうでないのかわからないが確かに同じような状況のものだった
その記憶の中でまどかは気付き……そして勝利していた

まどかは突然思い出したことに戸惑いを隠せない

まどか(え……でも……それが本当なら……
部屋に時計はあるのになぜわざわざ腕時計だしたのか……
2人で1つの腕時計を見ればいいのにわざわざ2つなのか……
それに何より……
QBが……カードを見ていない……
自分の腕時計を見ている……!
なら……あの記憶通りにすれば……)

まどか「QB……ちょっとトイレいいかな?」

QB「いいよ 行ってきなよ」

まどか「ありがとう」

22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/03(火) 18:54:26.98 ID:F6pUBNaAO
まどか(それなら……勝てる!
でも……そのためには……)

まどか(私は……家族みんなと私どっちが大事なのかな……
私……家族が助かるなら……みんな一緒にいれるなら……
ずっとこのまま暮らしていけるなら……
私……私……)

……

QB「さぁ始めようか」

まどか(この後提案してみよう……もしあの記憶が本当なら……)

10戦目
1枚目
引き分け
2枚目
まどか 奴隷
QB 市民
まどかの負け……

QB「じゃあ進ませるよ
次も1mmかい?」

まどか「……QB……この針って何mmまで伸びるの……?」

QB「一応45mmまで伸びるけど……今そんなこと関係ないだろう?」

まどか(!やっぱり……!)

まどか「じゃあさぁ……次18mmかけられる……?」

QB「まどか……僕からしたら構わないけど……」

まどか「……ちょっと考えさせて」

まどかは部屋を出てまず台所に行き、一番切れ味がよさそうな包丁を手に取る

そして風呂場に行きバスタオルを持ち鏡に自分の姿を移す

これをすれば……みんな助かるんだ……私がちょっと我慢すれば……

27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/03(火) 23:44:28.80 ID:F6pUBNaAO
第8話
あんたってほんとバカ

まどか(やるしかないよね……
私しか……家族を救えないんだから……
ママは怒るだろうなぁ…あんたってほんとバカだよって……
パパは泣いちゃうかもなぁ……)

……

QB(まどか……気付いたみたいだね……
そうだよ……君に付けたその装置は君の脈拍や体温や血圧や発汗を感知……
そしてこの時計に送る感知器兼送信機なんだよ……
君の考えていることはわかる
君は暴れることによって自分の身体を異常な状態にもっていき、全ての数値をデタラメにしようとしているんだね……)

しばらくしてまどかは部屋に入ってくる
パジャマは所々赤く染まり、真っ赤なバスタオルで装置が着いた方の耳を押さえている

まどか「18……私次は18mm張る!みんなを……みんなを助ける!」

QB「まどか……いいよ……その希望に燃えている目……
そこから落ちる絶望……
まどか……あと18mm針が伸びたら死ぬかもしれないよ
君が負けた瞬間に発生するエネルギー……正直僕には想像がつかないよ!
……じゃあ……始めようか……」

28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/04(水) 00:02:56.07 ID:tRTAvuOAO
11戦目
提出は皇帝側のQBから
QB(うん……?血圧が作動してない……
故障か……?相当派手にぶつけたんだね……
でも他の計器は正常……問題はないね……
まどか……君はさっきの大暴れで計器の目盛りをMAXにして計器としての性能を無にしようとしているんだろ……?
しかし……脈も発汗も体温も……乱れ続けることなどできない……
時間とともに収まるのが人間の生理……)

QB、3分経過しても提出せず

まどか「早く……なんで早く出さないの!?」

QB「まどか……無理を言わないでくれ
なんせ18mmの大勝負……そんな簡単には決められないよ……」

まどか「……」

5分後
QBはようやく提出
まどかはそれを受けてすぐに提出

市民と市民の引き分け
まどかの反応を見ればわかるQBが1枚目に勝負カードをだすわけもなく市民……
まどかもその事を理解したうえでの市民……
予定調和のような引き分けである

問題の2枚目
まどかはすぐに提出

QB(……まどか……わざとらしい演技をするね……
脈も発汗も体温もやや高いけどほぼ正常値だ……
つまり……今まどかの出したカードは市民……!)

29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/04(水) 00:16:05.65 ID:tRTAvuOAO
QB(まぁでもノルマがかかってる勝負だ……慎重にいくか……)

QB「次は市民でいこうかまどか……無難にな……」

まどか(……大丈夫……記憶通り……)

QB(変化なし……か…
それじゃあやっぱりあのカードは市民……
これで勝負カードな訳がない……!
なら……皇帝だ……!)

QB「まどか……終わりだ……!今君は死んだ……!ほら……」

QB開示…皇帝…!

QB「さぁ……開けるんだまどか……そして僕に早く絶望を見せてよ……!」

まどか「QB……言ってたよね……奴隷は持たざる者……猶予のない虐げられし者……しかしだからこそ皇帝を倒すって……
これが……今まであなたが騙してきたみんなの最後の声……死の淵での……最後の意地だっ……!」

まどか開示!
……結果は奴隷……!

まどかの勝利!

30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/04(水) 00:37:54.00 ID:tRTAvuOAO
QB(バカなっ……!どうして……?
……大量出血で身体反応そのものが弱まったのか……?
いや……仮にそうだとしても……市民だと宣言した時の説明がつかない……
負ける札市民をだすフリをされてなんの動揺もないなんて……
ということは……計器の故障……?)

その時……QBは閃く……!

QB「まどか……そのバスタオルとってみてよ……」

まどか「やっと気付いたの……?遅すぎるよ……間抜けな悪魔がっ……!」

まどかがバスタオルをとる……そこにはあるはずの耳が……ない……!

QB「やっぱり……!
しかし耳は……?」

まどか「知ってるQB?
小さい子供って手の中にあるものは何でも掴もうとするんだよ……?」

QB「……まさか……弟っ……?」

QBは部屋を出ると弟の部屋に行き寝ている弟の手を見る
その手はしっかりとまどかの耳をつかんでいた

QB(じゃあ僕が見ていたのは……この弟の……!)

そう……まどかは耳ごと装置を取り外しその装置を弟にもたせることで偽りの身体情報をQBに送りその目をくらましていたのだ……
まどかにとって幸いだったのはこの装置が生体に接触さえしていれば反応する方式だったこと……
もっとも血圧だけは別の方法で感知していたので耳を切りはずした瞬間に消え去ってしまったが……しかし……その変化もQBの気付きには結び付かなかった
驕るQBのミスにも支えられた目の荒い戦略だったが……
まどかはもぎ取ったのだ……!
筆舌に尽くしがたい痛みと恐れを乗り越え……
悪魔から1勝を……!

31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/04(水) 01:11:42.24 ID:tRTAvuOAO
第9話
そんなのあたしが許さない

まどか「QB……私の勝ちだからね……」

まどかはQBの後から部屋に入ってきて弟の手から自分の耳を回収した

QB「まどか……君ってやつは……」

部屋に戻るとQBは900万を支払った
この900にここまでの勝ち210万が加わり合計1110万……!
この大金でまどかは今ある借金の全てからどうにか解放されるに至る……!

急速に落ち着いていくまどかの心……
すべては終わったのだ
12戦目をやるとしても2mm張って終わり
ただそれだけの勝負……生き死にの勝負はありえない

そんな落ち着いた心がまどかの緊張を解き……半ば麻痺させていたまどかの痛感を覚醒させる

まどか(ぐっ……!痛っ……!)

数敵の血痕がテーブルに落ちる……
その血痕が思いもかけずまどかに閃きを与える……戦略を……!

まどか(でも……やめるべきだよね……100%ってわけじゃないし1110万円あるんだから……)

QB「まどか……次は何mm賭ける?」

まどか「……に」

「そんなのあたしが許さない!」

まどかが2mmと言おうとした時だった
まどかの部屋のドアが開き鋭い声が場を刺した

QB「君は……暁美ほむら……
どうしてここに……?」

33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/04(水) 08:23:22.90 ID:tRTAvuOAO
第10話
もう誰にも頼らない

ほむら「まどか……お願いだから……勝機があるなら勝負して!
でないとあなたは……」

まどか「えっと……あなたは……?」

ほむら「……私は暁美ほむら……まどか 私はあなたを救いたいの!
まどか……あなたはここで勝負しないと魔女になってしまう……」

まどか(……?)

ほむら「まどか……お願いだから私が今から言う話を信じてほしい……

私は未来から来た
私はそこのQBの提案を受け入れてよくわからないうちに魔法少女になってしまったの……
魔法少女なんて聞こえはいいけど辛いことばかり……
しかも最後は魔法少女の敵である魔女になってしまう!
まどか……私はあなたが魔女になっていくのを何度も見た……
何度もあなたに魔法少女にならないように説得したわ……
でも信じてもらえなかった……
だから私はQBのことについて詳しく調べた
それでわかったの
QBは魔法少女にする方法だけでエネルギーを集めてないって」

34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/04(水) 08:50:48.20 ID:tRTAvuOAO
ほむら「だから私は考えた
まどかにわかってもらうため……まどかが魔法少女にならないために……
まどか……これは謝らなければならないことなんだけれど、あなたのお父さんが2000万の借金を負った原因は私よ……私があなたにギャンブルをさせるために……
私は時を止めてあなたのお父さんと適当な老人の物を色々盗んであなたのお父さんを連帯保証人に仕立てあげた……私は魔法少女だから時をあやつれるの
老人はすぐに死んでしまったわ……あなたのお父さんの借金だけを残して……
老人は借金のことなんて知らなかった……だからその返済のために当然なにも残さなかった……
そしてあなたのお父さんも多分そんな借金があることは知らない
私はうかつだった……
前の世界でもあなたは1110万勝って確かに借金は返済できた……
でもまどか……身に覚えのない借金で無一文になるお父さんとお母さんは正気でいられるかしら……
前の世界ではお父さんとお母さんは離婚して、お父さんはホームレスで野垂れ死に、お母さんはアル中になってあなたと弟に暴力をふるようになった……
そんな時にあなたはQBと出会い魔法少女になってしまった……
まどか……前の世界で魔女になる前にあなたは言っていた……
過去に戻って昔の逃げちゃった私に逃げないように言ってくれって
12戦目をちゃんと闘って2000万円得るように言ってくれって
これは目の前に勝てる勝負があるのに逃げちゃった私への天罰なのかもねって……
まどか……お願い……闘って……そしてもう……この悲しい連鎖を終わらせて!!」

35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/04(水) 10:09:27.28 ID:tRTAvuOAO
QB「まどか……次は何mmかける?」

まどか「……2mm」

ほむら「まどか……なんで……!?」

まどか「ほむらさん……確かにあなたの言うことは正しいかもしれない……
でも……信じられないよ……!
私……!それにもう……そこまでできない……!」

ほむら「でも、ここで闘わなきゃ!」

まどか「もう無理なんだよ!!
なんかいきなりでてきて勝手にわけわかんないこと言ってさ……
意味わかんないよ!」

ほむら「まどか……あぁ……」

まどか「でもほむらさん……もしそれが本当なら私魔法少女にはならない……約束する……」

ほむら「本当に約束してくれるの!?
適当なこと言わないでよ!!」

QB「じゃあ始めようか」

そしてまどかは1110万を得てギャンブルを終えた……

そして数ヶ月後……

36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/04(水) 10:38:28.22 ID:tRTAvuOAO
第11話
最後に残った道しるべ

QB「僕と契約して魔法少女になってよ!」

まどか「本当に来たんだね……」

QB「僕は君の願いをなんでも1つ叶えてあげる
その代わり君には魔法少女になって魔女と闘ってもらう」

まどか「そして魔女になってもらう……でしょ?」

QB「それは大丈夫!
魔女にならない方法もあるからね!
心配することないよ!
ほら、君には叶えたい願いがあるだろう?」

まどか「なんで……魔女にならなきゃいけないの?」

QB「願いを叶えるというのは大きな希望だからね
それに見合う絶望は必要に決まっているじゃないか」

まどか「……QB……私ずっと考えてきたの……
あれから私の家族は離れ離れになってほむらちゃんが言ってた通りになったよ……
学校ではほむらちゃんがずっと心配してくれてさ……
色々教えてもらったんだ……
……QB……人を本当に救えるのは魔法じゃない……
お金なんだよ……」

37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/04(水) 10:56:08.08 ID:tRTAvuOAO
第12話
私の最後の選択

まどか「私達が救われるには500万もあれば十分なんだよ……
願いなんて必要ない……金さえあれば……ギャンブルがもう1度できれば……」

QB「君は……ジャンキーになってしまっている……
目を覚ますんだまどか!
そんなことに期待してないで願いを叶えて魔法少女になるんだ!」

まどか「QB……希望と絶望を差し引いて0にする方法は願いを叶えて魔女になる他にもあるよね……
あなたは希望を叶える代わりに魔法少女になるのが当然みたいな言い方をしてるけど……そうしなきゃいけないとは言ってない……
絶対とは1言も言ってないよね……」

QB「……まぁね……でもまどか
君たちが願いを叶えようとしたらそれは魔女になる以外方法がないんだよ
例えば君が壊れた家族を元通りにしたいと願ってそれを叶える代償を君は払えるのかい?
払えないだろう?」

38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/05/04(水) 11:28:29.46 ID:tRTAvuOAO
まどか「……別に私は家族を元通りにしようなんて思ってないよ
QB……さっきも言ったよね……お金さえあれば……しかも500万もあれば……私達はそれを元にやり直せる……
また希望ができる……
人はね……小さな希望を大きくすることができるんだよ……
大きな希望がなくったって小さくても希望さえあればそこから始められるんだよ……
魔女にならなくちゃいけないほどの希望なんていらないの……」

QB「……まどか……小さな希望でも希望は希望だ……
確かに願いは小さい方が絶望も小さい
でも君に魔法少女になる以外に方法があるのかい?
ただで500万なんて渡せるわけないだろう?」

まどか「QB……私の願いはね……魔法少女にならずに500万を得ること……」

QB「どういうことだい?」

まどか「私の願いは……QBとまたギャンブルがしたい……!
その代わり負けた時は……負けた分として……魔法少女になる……!」

QB「…まどか……考えたね……

君が負ければ負けるほど君は巨大な魔女になり……巨大なエネルギーを吐き出してくれるわけだ……
僕にもメリットがある……

いいよ……願いを叶えてあげる
さぁ始めようか……」