1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/09/01(土) 23:40:42.14 ID:ms2IfUCP0
戦兎「平成を締めくくるには相応しいライダーかもな…顔にライダーってセンスは置いといて。…しっかし」

戦兎「天才物理学者かつ自意識過剰な正義の天才イケメンナルシストなラブ&ピースを信条とする天才なヒーローの活躍も、とうとうここまでか…」

万丈「長いし多いしくどいわ!んだよその肩書きは!ジオウの紹介じゃねーのかよ!」

戦兎「いちいち茶々入れんじゃないよ誰だよ…って、バカか」

万丈「俺の肩書き短っ!てか、せめて筋肉つけろよ筋肉!」

戦兎「うるっさいよこの筋肉バカ!俺達も仮面ライダーなんだから少しぐらい先輩の威厳ってのを持てバカ!ああ、まず威厳って言葉の意味がバカには分かんねーか…」

万丈「おい!またバカって言ったな!今のやり取りで何回バカって言いやがった戦兎ォ!」

戦兎「あーもう分かったから!後にしろ後に!先輩の面子!俺達もいい加減…」

万丈「ごまかしてんじゃねー!」ガバッ

戦兎「うわっ、やめろ万丈…」

キャッキャッ キャッキャッ

??「…」

??「納得出来るかぁ!」



※ビルド本編についての主観的な感想マシマシで進めていきます
苦手な方はブラウザバックしてください

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引用元: 戦兎「来週からジオウが始まるな!」 


3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/09/01(土) 23:53:21.95 ID:ms2IfUCP0
戦兎「お前は…」

万丈「…誰だっけ?」

??「…僕のことを忘れたのか…そんなおつむだから筋肉ザルって呼ばれるんだよ、万丈龍我」

戦兎「葛城、巧…」

葛城「やあ、桐生戦兎」

万丈「今更何だよ、てか何でここにいるんだよ!ここ新世界なんだけど!?ていうかお前消えたって戦兎から聞い…」

葛城「細かいことはいいんだよ、馬鹿の癖に引っかかるんじゃない…というか」

葛城「…その対応が既におかしいんだよ、下等生物が」ボソッ

万丈「あぁ!?」

戦兎「まぁ待ってくれよ葛城、今のはバカが悪かった」

万丈「あぁ!?」

戦兎「…それで、何でジオウが始まろうとしているこのタイミングで俺の前に?」

葛城「ああ。俺が文句を言うタイミングは今しかないからな」

葛城「…仮面ライダービルドで最も不幸な人間である、この俺のな」

「「!?」」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/09/02(日) 00:02:50.61 ID:OZ8vLnyw0
万丈「…文句って、お前本編で戦兎に散々「それだよ!」

葛城「まず一つ目の悲劇!気がついたら僕が脳内で戦兎にクソリプ飛ばす役になってることだ!」

万丈「え…」

戦兎「あー…」

葛城「性格が違うだけで同一人物である俺が!何で戦兎の負の部分みたいな扱いなんだ!?」グワァッ

万丈「お、おい…」

万丈(めっちゃグイグイくる!?こいつこんなキャラだったか!?)

戦兎「…多分な、葛城。全部話の都合で…」

葛城「分かってる!というかそれしかないし!」

万丈「納得できねえってのはそれか…」


6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/09/02(日) 00:16:30.65 ID:OZ8vLnyw0
葛城「なぁ戦兎。俺はあの時人格統合するべきだったと思うんだ」

戦兎「分かる分かる…」

葛城「戦兎だって邪魔だったよな、俺のこと…悪かったとは思ってるんだ、本当に」

戦兎「俺だって正直鬱陶しかった。でもお前の忠告のおかげで俺は正しい道へ進めたんだ…」

葛城「いやほんとに、お前が突然ファザコンになったからこっちはびっくりしたよ…」

戦兎「ま、父さんはすごいからな。なんたって父さんの掲げるラブ&ピースのおかげで新世界は完成したんだからな」

葛城「やっぱりファザコンじゃないか…」

万丈「んだよ、戦兎はこいつの肩持つのかよ」

戦兎「いや、そういうわけじゃ…」

葛城「…そうだ。二つ目の悲劇を発表するとしようか」

万丈「別に聞きたくもねーけど!?」

戦兎「まあまあ…」

葛城「そう、あれは僕が復活してからのことだ…」








8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/09/02(日) 00:30:33.01 ID:OZ8vLnyw0
葛城『君は…』

葛城「なんやかんやあって記憶の戻った僕はエボルト遺伝子持ちの猿、ドーピング農家、かつての協力者で裏切り者とかいう訳の分からないパーティーの一員になってたんだ」

万丈「物は言いようだなぁおい」

葛城「僕の亡き後、ライダーシステムが悪用されていた事を知り、自分の無力さを嘆いた…ここまではまぁ良いとしよう」

万丈「えらっそうだな!いや最初からか!」

葛城「…僕は自分にやれることを必死にやったつもりだ。戦うために戦兎の発明をチューニングして自分用にしたり、ジーニアスボトルを完成させたりした」

戦兎「…ああ」

葛城「なぁ戦兎、僕はエボルト遺伝子持ちは消さないと危険だって言ったんだ」

戦兎「…当然の意見だな」

葛城「こいつ腹いせなのか知らないが、僕に言ったんだよ」



9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/09/02(日) 00:35:43.88 ID:OZ8vLnyw0
万丈『気持ちが足りねえんだよ!』

万丈『誰かの力になりたい! 誰かを守りたい!』

万丈『それが、アイツの戦う理由だ……』

万丈『お前にはそんな気持ち、これっぽっちもねえだろ!』

万丈『桐生戦兎はなぁ……正義のヒーローなんだよ!』


葛城「なんだこれは嫌がらせか?」

万丈「ちげえよ!!」

葛城「ただでさえ、内海さんがメンタルを追い込んできてるのになんだこの止めの追い討ちは…」

万丈「これは、その…俺なりの励ましっていうかよ…」

葛城「販促なのか知らないが、マグマにならずにナメプしてた分際でよく言えたな!」

万丈「うっ…」

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/09/02(日) 00:45:40.68 ID:OZ8vLnyw0
葛城「分かってる…俺があの時点でメンタルが完成してしまったら戦兎の存在が危うくなるからだというのは…」

葛城「だって、記憶を取り戻した主人公が記憶を消した相手と対峙するって熱いだろう?」

戦兎「自分で言うなよ…」

万丈「ほんと戦兎に似て自意識過剰だなぁ、お前」

葛城「違う!俺が自意識過剰なんだ!戦兎はパクりだ!」

万丈「性格にパクりもクソもあるか!」

葛城「だから、どうにかしてどこかに欠点を持つ不十分なキャラにされたんだ…」

葛城「仲間を信用できないという、決定的な違いを…だが…」


美空『もっと仲間を信用したら?』


美空『助けて…戦兎…』(誰にも相談せず迂闊に一人でエボルトの元に向かいスマッシュにされる)


葛城「なんだこれはギャグか?」

戦兎「おいやめろ」

11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/09/02(日) 00:52:41.77 ID:OZ8vLnyw0
葛城「…まだ言いたいことはあるが、そうだな…これで最後にするか」

戦兎「飽きただけだろ」

万丈「一応聞いてやるけど、どんぐらい考えてたんだよ」

葛城「60個だ」

万丈「フルボトルの本数分!?」

葛城「冗談だ」

万丈「お、おう…」

葛城「…三つ目の悲劇、それは…」

葛城「俺はモノスゲーイ天才なのに、だんだんと成果が奪われ更に無能にされていってるところだな」

戦兎「…心当たりが」

万丈「んだよ、ナルシストやめたのか二人とも?」

「「黙ってろ筋肉バカ」」

万丈「なんだよ!!」

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/09/02(日) 01:03:12.53 ID:OZ8vLnyw0
葛城「まず、ビルドドライバー」

万丈「ん?これは葛城の発明品だろ?」

葛城「父さんが設計したことになったし、エボルドライバーが元になったせいでオリジナルの物とは言えなくなった」

戦兎「…」

葛城「次に、禁断のアイテムだったハザードトリガー」

万丈「これは作中で葛城巧の作ったって言われて…」

葛城「これも父さんが設計したもので、エボルトリガーを元にしたものだ」

戦兎「…」

万丈「あの銃は!?スタークやナイトローグが使ってた…」

葛城「トランスチームガンは最上魁星のカイザーシステムを元にアレンジしたもので、変身に必要なボトルも父さんが作った!」

戦兎「ジーニアス!ジーニアスがあるだろ!?」

万丈「戦兎…!」

葛城「…あれだって、君のパンドラパネルありきの物だ」

戦兎「っ、でも!」


葛城「いいんだ!」

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/09/02(日) 01:13:26.67 ID:OZ8vLnyw0
葛城「僕のオリジナルは、ボトルの特性も生かせない、ビルドドライバーのような拡張性もない、スクラッシュドライバーただ一つ…」

葛城「しかも内海さんにクラックボトルとかいうよく分からないアイテム作られてるし…」

葛城「何が、葛城巧の最高傑作だ…最終的に誰も使わなくなるし…」

葛城「クソ…大体最後のセリフが楽しかったってなんだよ…全然そんな風に見えないだろ…」シャカシャカ


戦兎「まずい、葛城が暴走してるぞ!」

万丈「登場時から暴走始めてんだろこいつ!」

葛城「もう誰にも…止められねえ!!」


≪ゴリラ!ダイヤモンド!ハザードオン!≫

戦兎「収拾がつかない…!くっ、頼む!ソウゴ!ゲイツ!」

ソウゴ「えっ」

ゲイツ「えっ」

万丈(ああ…そういやぁ、ジオウのバトンタッチが目的だったな…)

14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/09/02(日) 01:27:12.48 ID:OZ8vLnyw0
ソウゴ「え、えっと…俺、常磐ソウゴは王様を目指して…」

≪アンコントロールスイッチ!ブラックハザード!≫

ゲイツ「危ないから未来に帰るわ」シュン

ソウゴ「え!?ちょっ…」

≪ヤベーイ!≫

万丈「ああああああ!!!」

葛城「即死ガチャの始まりじゃああああ!!」

ソウゴ「なんでこんな…俺、映画の先輩の走り方クソダサかったですよって弄ろうと準備してたのに…」

戦兎「万じょおおおおおおお!!」

≪ハザードフィニッシュ!≫

ソウゴ「駄目だな、これ」

ソウゴ「えーと…ジオウは、平成ライダー20周年を記念した、ライダーのお祭り作品です!」

ソウゴ「仲間と共に時を越え、アナザーライダーやタイムジャッカーにジオウやゲイツは先輩の力を借りて立ち向かいます!」

ソウゴ「そしてなんと!ディケイドの時のように、かつてのライダー達も、そこに転がってるさっきまで命だったものの出演も決定しました!」

ソウゴ「何が起こるか分からない…そんな期待不安を抱えたジオウ、是非楽しみにしてください!」


≪祝え!新たな王の誕生を!≫